JP2007175087A - 刺繍データ作成装置及び刺繍データ作成プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】線分の接続にかかる計算時間を短縮できる刺繍データ作成装置及び刺繍データ作成プログラムを提供する。
【解決手段】現在の線分が位置するブロック内に線分が存在するかどうかを探索し(S72)、発見されたら、ブロック内に発見されたすべての線分の端点と現在の線分の終点との距離を計算する(S76)。検索範囲を超えるまで(S77:NO)、検索順位テーブルに基づいて決定されている検索順序に従ってブロック内を順に線分探索を行い(S78)、発見された線分の端点と現在の線分の終点との距離を計算する(S80)。そして、既に発見された線分の端点からの距離と、新しく発見された端点からの距離とを比べて近い方を次の線分として出力する(S82)。
【選択図】図8
【解決手段】現在の線分が位置するブロック内に線分が存在するかどうかを探索し(S72)、発見されたら、ブロック内に発見されたすべての線分の端点と現在の線分の終点との距離を計算する(S76)。検索範囲を超えるまで(S77:NO)、検索順位テーブルに基づいて決定されている検索順序に従ってブロック内を順に線分探索を行い(S78)、発見された線分の端点と現在の線分の終点との距離を計算する(S80)。そして、既に発見された線分の端点からの距離と、新しく発見された端点からの距離とを比べて近い方を次の線分として出力する(S82)。
【選択図】図8
Description
本発明は、刺繍データ作成装置及び刺繍データ作成プログラムに関するものである。
従来、濃淡や色が二次元的に連続に変化する写真画像などから、自動的に刺繍データを作成することは困難であった。これを解決するために本出願人は、特許文献1に示される刺繍データ作成方法を提案している。
これは、まず、写真画像等の画像データに基づいて、入力画像から角度を持った線分情報を作成し、次いで、入力画像の色情報に従って各線分に糸色情報を設定し、その後、各糸色ごとに線分を接続して、刺繍データを作成するという手順によっている。
ここで、線分を接続する際に単に適当に接続していると、無駄な渡り糸が多く発生してしまう。そこで、上記従来の刺繍データ作成方法においては、無駄な渡り糸を避けるために、各線分の端点間の距離を総当たりで計算し、最も近い端点を持つ線分を順次接続していくようにしていた。
特開2001−259268号公報
しかしながら、一つの画像データから発生する線分の数は、数千から数万本の単位に上り、総当たりで計算を行なうと、処理時間が長くなる問題があった。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、線分の接続にかかる計算時間を短縮できる刺繍データ作成装置及び刺繍データ作成プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の刺繍データ作成装置は、画像から任意の角度成分を有する複数の線分データを作成する線分データ作成手段と、当該線分データ作成手段により作成された複数の線分データによって特定される複数の線分に沿って順次縫目が形成されるように、線分の端点間を接続して刺繍データを作成する刺繍データ作成手段とを有する刺繍データ作成装置において、前記刺繍データ作成手段は、さらに、特定の線分の次に接続する線分を検索する際、特定の線分の近傍を優先して検索する検索手段と、当該検索手段による検索の結果発見された線分の端点と、前記特定の線分の端点との距離を計算する端点間計算手段と、前記検索手段が検索する検索範囲を設定する検索範囲設定手段と、前記端点間計算手段の計算結果に基づき前記特定の線分からより近い距離にある線分を選択する選択手段と、前記検索範囲設定手段により設定された検索範囲内の全ての線分について検索を実行したときに前記検索手段による検索を終了する検索終了手段と、前記選択手段により選択された線分を順次接続する接続手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の刺繍データ作成装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記検索範囲設定手段が、前記検索手段が検索を開始してから当該検索手段により最初に線分が発見されるまでを検索範囲として設定することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の刺繍データ作成装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記検索範囲設定手段が、前記検索手段が発見した最初の線分から所定距離内を検索範囲として設定することを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の刺繍データ作成装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記検索範囲設定手段が、前記端点間計算手段の計算結果に基づき検索範囲を設定することを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の刺繍データ作成装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記刺繍データ作成手段が、さらに、前記線分データが配置される領域を1以上のブロックに分割する線分配置領域分割手段と、各線分データを、当該線分配置領域分割手段により分割されたブロックに分類する分類手段と、特定のブロックに対する周囲のブロックの検索順位をランク付けした検索順位テーブルを作成する検索順位テーブル作成手段と、当該検索順位テーブル作成手段により作成された検索順位テーブルのランクに従って前記ブロックの検索順序を決定する検索順序決定手段とを備え、前記検索手段は、当該検索順序決定手段により決定された検索順序に従って、検索順位の高いブロックに分類されている線分から優先して検索し、前記検索範囲設定手段は、予め定められた所定の検索順位に属するブロックまでを検索範囲として設定することを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の刺繍データ作成装置は、請求項5に記載の発明の構成に加え、前記検索順位テーブル作成手段が、前記特定のブロックに対して、距離の近いブロックほど検索順位が高いようにランク付けすることを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の刺繍データ作成装置は、請求項5又は6に記載の発明の構成に加え、前記分類手段が、前記線分の中点が位置する前記ブロックに、当該線分を分類することを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載の刺繍データ作成装置は、請求項5乃至7のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記線分配置領域分割手段が、前記線分データが配置される領域を矩形のブロックに分割することを特徴とする。
また、本発明の請求項9に記載の刺繍データ作成プログラムは、請求項1乃至8に記載の発明の各種処理手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の刺繍データ作成装置は、刺繍データの作成において線分の端点間を接続する際に、検索範囲設定手段により設定された検索範囲内で特定の線分の近傍を優先して検索し、より近い位置にある線分を選択して順次接続するので、全ての線分について総当たりで距離を算出して接続する場合に比べて処理時間を短縮できる。
また、本発明の請求項2に記載の刺繍データ作成装置は、請求項1に記載の発明の効果に加え、検索手段により最初に線分が発見されるまでを検索範囲として設定するので、さらに短時間で線分の接続順を決定することができる。
また、本発明の請求項3に記載の刺繍データ作成装置は、請求項1に記載の発明の効果に加え、検索手段により発見された最初の線分から所定距離内を検索範囲として設定するので、より短時間で線分の接続順を決定することができる。
また、本発明の請求項4に記載の刺繍データ作成装置は、請求項1に記載の発明の効果に加え、発見された線分の端点間の距離を計算し、その計算結果に基づいて検索範囲を設定するので、より適切な線分の接続順序を決定することができる。
また、本発明の請求項5に記載の刺繍データ作成装置は、請求項1に記載の発明の効果に加え、線分の配置される領域をブロックに分割し、そのブロックについて検索順位を予め設定しておく。そして、検索順位に従ってブロック単位で線分を検索していき、予め定められた検索順位のブロックまでを検索範囲とするので、線分の検索にかかる処理時間を短くすることができる。
また、本発明の請求項6に記載の刺繍データ作成装置は、請求項5に記載の発明の効果に加え、線分の配置されるブロックについての検索順位を、距離の近いブロックほど上位になるようにランク付するので、より近い位置にある線分を早く検索することができる。
また、本発明の請求項7に記載の刺繍データ作成装置は、請求項5又は6に記載の発明の効果に加え、線分の中点が位置するブロックにその線分が属することとしたので、いずれかの端点が位置するブロックに属するようにする場合に比べてより近い位置の線分を検索しやすくなる効果がある。
また、本発明の請求項8に記載の刺繍データ作成装置は、請求項5乃至7のいずれかに記載の発明の効果に加え、線分の配置される領域を分割するブロックを矩形にしたので、線分の検索にかかる時間をより早くすることができる。
また、本発明の請求項9に記載の刺繍データ作成プログラムは、コンピュータに実行させることにより、請求項1乃至8に記載の発明の各種処理手段としての作用効果を奏することができる。
以下、本発明に係る刺繍データ作成装置について、図面を参照して説明する。まず、本発明の刺繍データ作成装置は、図11に示す刺繍ミシン3に供給される刺繍データを作成・編集するためのものである。図11は、刺繍ミシン3の外観図である。図11に示すように、刺繍ミシン3は、ミシンベッド30上に配置された、刺繍を施そうとする加工布を保持する刺繍枠31を、Y方向駆動部32及び本体ケース33内に収容されたX方向駆動機構によって装置固有のX・Y座標系で示される所定位置に移動させながら、縫い針34及び釜機構(図示外)による縫製動作を行うことにより、その加工布に所定の図柄の刺繍を施すようになっており、前記Y方向駆動部32、X方向駆動機構や針棒35等は、刺繍ミシン3に内蔵されたマイクロコンピュータ等から構成される制御装置により制御される。
また、刺繍ミシン3の脚柱部36の側面には、メモリカードスロット37が搭載されており、刺繍データが記憶されたメモリカードMCをメモリカードスロット37に装着することにより、外部から刺繍データが供給される。刺繍データには、色コード、刺繍位置及び刺繍サイズを示す情報と、刺繍で表現するための縫目を示すステッチデータが含まれており、この刺繍データに基づいて、刺繍ミシンの制御装置が自動的に刺繍動作を実行する。
次に、刺繍データ作成装置の構成について、図面を参照して説明する。図1は、刺繍データ作成装置1の物理的構成を示す全体構成図である。図2は、刺繍データ作成装置1の機能的構成を示すブロック図である。
図1に示すように、この刺繍データ作成装置1は、上述したように、刺繍ミシンに供給される刺繍データを作成、編集するためのものである。基本的には、装置本体10と、この装置本体10に接続されるマウス21、キーボード22、メモリカードコネクタ23、表示装置24及びイメージスキャナ装置25から構成されている。
また、図2に示すように、装置本体10は、CPU11、ROM12、RAM13及びI/Oインターフェイス14を備えており、マウス21、キーボード22、メモリカードコネクタ23、表示装置24及びイメージスキャナ装置25がI/Oインターフェイス14に接続されている。MCは、メモリカードコネクタ23に接続可能なメモリカードである。
CPU11は、読み出し専用の記憶素子であるROM12に記憶された本発明に係る刺繍データ作成プログラムに従って、各種演算及び処理を実行するものである。なお、専用機の場合は、ROMにプログラムが記憶されているが、汎用機(パーソナルコンピュータ等)の場合は、ハードディスク等に記憶されたプログラムをRAM上に読み込んで実行する。
RAM13は、任意に読み書き可能な記憶素子であり、イメージスキャナ装置25から読み込ませた画像データや、ハードディスク(図示外)、CD−ROM、CD−R等の外部記憶装置から読み出された画像データを記憶することができるようになっている。
次に、以上のように構成された刺繍データ作成装置1を使用して、写真画像を元に刺繍データを作成する処理手順について、図3〜図10を参照して説明する。図3は、刺繍データ作成の全体の流れを示すメイン処理のフローチャートである。図4は、メイン処理の中で実行される刺繍データ作成処理のフローチャートである。図5は、刺繍データ作成処理の中で作成される検索順位テーブル100の説明図である。図6は、検索順序が決定された検索順位テーブル100の説明図である。図7は、線分配置領域200をブロックに分割した状態を示す説明図である。図8は、刺繍データ作成処理の中で実行される線分探索処理のフローチャートである。図9は、線分探索処理での線分の検索の説明図である。図10は、線分が発見された場合の端点間距離の計算の説明図である。
図3に示すように、メイン処理が開始されると、まず、イメージスキャナ装置25によって、写真画像を読み込むことによって取得した画像データを装置本体10に入力する(S1)。なお、上述したように、ハードディスク、CD−ROM、CD−R等の外部記憶装置から読み出された画像データを装置本体10に直接入力することも可能である。
次に、入力された画像データを構成する各画素データについて、公知の方法によりその角度特徴及び角度特徴の強度を算出する(S2)。次に、S2において求めた各画素における角度特徴とその強度に基づいて、線分データを作成し、配置する(S3)。この線分データによって特定される線分が、最終的に刺繍データの縫目(ステッチ)となるものである。
最終的に作成される線分データは、角度成分、長さ成分及び色成分から構成されるが、S3では、まず、角度成分及び長さ成分を有する線分データを作成する。角度成分については、S2において、各画素に対して算出された角度特徴がそのまま設定される。長さ成分については、予め設定された固定値または操作者が入力した入力値が設定される。具体的には、注目画素を中心に、設定された角度成分及び長さ成分を有する線分が配置されるような線分データが作成される。
ここで、画像を構成する全ての画素に対して線分データを作成すると、この線分データに基づいて作成される刺繍データに従って刺繍縫製を行うとき、針数が極端に多くなったり、同じところを何度も縫うことになって縫製品質が損なわれると共に、角度特徴の強度の小さい画素についても一律に線分データが作成されることになるので、画像全体としての特徴が効果的に反映されない刺繍データが作成されるおそれがある。
そこで、画像を構成する各画素を左から右へ、上から下へと順に走査し、算出された角度特徴の強度に基づいて、線分データが作成され、配置される。
次に、各線分データについての色成分を決定する(S4)。まず、使用する刺繍糸の糸色数の入力後、入力された糸色数だけ、使用する刺繍糸の糸色情報とカラーコードとの入力により、糸色対応テーブルが作成される。また、このとき、糸色の縫い順を同時に設定する。糸色の縫い順は、予め設定しておいてもよく、入力画面に従って、操作者が入力するようにしてもよい。続いて、作成された各線分データの色成分を決定していく。
次に、以上のようにして画像を構成する複数の画素に対して作成された、角度成分、長さ成分及び色成分を有する線分データ群に基づいて刺繍データを作成し(S5)、メイン処理を終了する。刺繍データ作成処理の詳細は、図4〜図7を参照して後述する。
次に、図4〜図7を参照して、刺繍データ作成処理について説明する。線分データ群に基づく刺繍データの作成は、基本的には、同一色成分毎に、各線分データによって特定される各線分の始点、終点及び色成分を、縫目(ステッチ)の始点、終点及び色に変換することによって行われる。ただし、全ての線分を独立した縫目に変換すると、線分の数だけ渡り縫い部分が発生し、それぞれに留め縫いが入ると、縫製品質も悪くなるので、できる限り各線分を連続した縫目に変換するために、以下に示すような処理を行う。
まず、線分データを検索する順序を決めるために、図5に示すような検索順位テーブル100を作成する(S51)。この検索順位テーブル100は、予め設定されている線分の長さ(iDPS)を一辺の長さとする正方形のブロックで構成され、中央を現在のブロックとした場合の各ブロックの検索の順位を設定したものである。検索順位(ランク)は、現在のブロックからの距離によって設定されており、距離が1*iDPSよりも小さければランク1、距離が2*iDPSよりも小さければランク2、距離が3*iDPSよりも小さければランク3、距離が4*iDPSよりも小さければランク4、距離が5*iDPSよりも小さければランク5、・・・距離がn*iDPSよりも小さければランクnとなっている。
次に、作成された検索順位テーブル100につけられたランクに従って、各ブロックをソートし、検索順序を決定する(S52)。この検索順序決定処理により、同ランクのブロック間の順序も決定され、各ブロックがどの順序で検索されるかが明らかになる。例えば、図6中の矢印で示すような順序でブロック間の検索順序が決定されることになる。
次に、対象画像をマトリックスに分割して正方形のブロックを作成する(S53)。本実施形態では、分割したブロック210の一辺が線分の長さ(iDPS)に等しい長さになるような大きさに分割している(図7参照)。尚、画像をマトリックスに分割する処理を、S51の検索順位テーブル作成処理の前に行なってもよい。
次に、作成されたブロックに線分データ220を配置する(S54)。例えば、画像から作成された線分データ220を配置した線分配置領域200にマトリクスに分割されたブロックを被せると、図7に示すように配置される。そして、線分の総数をmに代入する(S55)。
次に、線分の接続順を決定するために、基点となる第一の線分を決定し、その第一の線分の始点を指定する(S56)。ここで、第一の線分をどの線分とするかは特に優劣があるわけではなく、任意の線分を指定することができる。
次に、現在の線分(初回の処理では第一の線分)の終点に注目点を移動し(S57)、S52で定められた順序に従ってブロック単位で線分を探索する線分探索処理を実行する(S58)。線分探索処理の詳細については、図8〜図10を参照して後述する。
そして、探索した線分数の合計が、線分の総数mに達したか否かを判断し(S59)、総数に達するまで(S59:YES)、S57に戻って処理を繰り返す。探索した線分数が線分総数に達したら(S59:NO)、全ての線分の接続順序が決定され、接続されて刺繍データの作成がなされたので、メイン処理に戻る。
次に、刺繍データ作成処理の中で実行される線分探索処理について、図8〜図10を参照して説明する。図8に示すように、まず、現在のブロック211の中心と、現在の点Pの距離dcを計算する(S71)。
ここで、図9に示すように、現在のブロック211とは、現在注目している線分301が属しているブロックである。線分がどのブロックに属するかは、本実施形態では、線分の中点によって決定している。端点の属するブロックとすると、接続順を決定する際に計算時間が長くなるおそれがあるため、中点によってブロックへの線分の所属を決定することにしたものである。また、現在の点Pは、図4のS57で移動した現在の線分301の終点であり、次の線分への距離を計算するための基点となる点である。尚、S71で計算される距離dcは、後に検索範囲を設定する際に使用される。
次に、現在のブロック211の中に線分があるかどうかを探索する(S72)。そして、探索の結果線分が発見されたか否かを判断する(S73)。線分が発見されなかった場合には(S73:NO)、全てのブロックについて線分探索し終わったか否かを判断して(S74)、全てのブロックについての線分探索処理が終了していれば(S74:YES)、刺繍データ作成処理に戻る。
全てのブロックについての線分探索処理がまだ終了していなければ(S74:NO)、刺繍データ作成処理の中で決定された検索順序に従って、線分探索処理を行なう対象を次のブロックに移動する(S75)。そして、S72に戻る。例えば、図9において、ブロック211で線分を探した結果、発見されなかった場合には、図6に示す検索順序に従って、次のブロック212に移動する。さらに、ブロック212で線分を探した結果、発見されなかった場合には、図6に示す検索順序に従って、次のブロック213に移動する。
現在探索中のブロック内で線分が発見された場合には(S73:YES)、そのブロック内の線分の中で現在の点Pと最も距離が近い点P0の距離d0を計算する(S76)。例えば、図10に示すように、探索中のブロック215内で複数の線分311,312,313が発見されたとすると、それぞれの線分の端点と現在の点Pとの距離を計算して、最も近いものをd0とする。
次に、検索範囲を超えたか否かを判断する(S77)。ここでは、検索範囲の設定を、S71で計算した探索開始ブロック(図9のブロック211)の中心点と点Pとの距離dcと、S76で求めた探索中ブロック内で発見された線分の最も近い端点と点Pとの距離d0(本発明の端点間計算手段の計算結果に相当する)を用いて行なっている。すなわち、S77では、探索中のブロックの検索順位(ランク)に線分の長さiDPSを乗じた値が、d0とdcとiDPSの2分の1とを足した値よりも大きいか否かを判断する。
尚、検索範囲の設定は、本実施形態のように端点間計算手段の計算結果を用いる方法に限らず、例えば、S73で線分が発見されたときにその線分を次に接続する線分として決定し、そのまま線分探索処理を終了して刺繍データ作成処理に戻るようにしても良い。また、S76で算出された点P0から所定範囲の距離を検索範囲として設定し、S77で、発見された線分の端点がその所定距離内を超えたか否かを判断するようにしてもよい。
検索範囲を超えている場合には(S77:YES)、現在得られている点P0(S76で決定された現在の点Pに最も距離が近い点)を次の線分の始点として出力し、刺繍データ作成処理に戻る。
検索範囲を超えていなければ(S77:NO)、他のブロック内に現在発見している線分よりも近い位置にある線分が存在するかもしれないので、検索順序に従って次のブロックに線分があるかどうかを探索する(S78)。そして、探索の結果線分が発見されたか否かを判断する(S79)。線分が発見されなかった場合には(S79:NO)、全てのブロックについて線分探索し終わったか否かを判断して(S83)、全てのブロックについての線分探索処理が終了していれば(S83:YES)、刺繍データ作成処理に戻る。全てのブロックについての線分探索処理がまだ終了していなければ(S83:NO)、S77に戻って処理を繰り返す。
S79で現在探索中のブロック内で線分が発見された場合には(S79:YES)、そのブロック内の線分の中で現在の点Pと最も距離が近い点P1の距離d1を計算する(S80)。そして、S76で求めたd0とd1とを比較し、d1の方がd0よりも小さい、すなわち、今回発見された線分の端点の方がより現在の点Pに近いか否かを判断する(S81)。
d1の方がd0よりも小さい場合には(S81:YES)、新たに発見した方の線分を最も近い線分候補とするために、P1をP0とし、d1をd0とする(S82)。そして、全てのブロックについて線分探索し終わったか否かを判断して(S83)、全てのブロックについての線分探索処理が終了していれば(S83:YES)、刺繍データ作成処理に戻る。全てのブロックについての線分探索処理がまだ終了していなければ(S83:NO)、S77に戻って処理を繰り返す。
d1の方がd0よりも小さくない場合には(S81:NO)、全てのブロックについて線分探索し終わったか否かを判断して(S83)、全てのブロックについての線分探索処理が終了していれば(S83:YES)、刺繍データ作成処理に戻る。全てのブロックについての線分探索処理がまだ終了していなければ(S83:NO)、S77に戻って処理を繰り返す。
以上の線分探索処理により、検索範囲内で現在の点Pに最も近い線分が発見され、P0として出力されることになる。このように、現在の点Pと発見された線分のP0間の距離d0を用いて検索範囲を設定しつつ線分探索処理を繰り返し、線分を順次接続して刺繍データを作成することにより、総当たりのように無駄な演算をすることがないため、処理速度を向上することができる。
尚、上記実施の形態において、図3のS3で線分を作成・配置するCPU11が本発明の線分データ作成手段として機能する。また、図3のS5及び図4で刺繍データ作成処理を実行するCPU11が本発明の刺繍データ作成手段として機能する。また、図4のS58及び図8で線分探索処理を実行するCPU11が本発明の検索手段として機能する。また、図8のS76,S80で線分の端点間距離を計算するCPU11が本発明の端点間計算手段として機能する。また、図8のS77で検索範囲超過判断処理を実行するCPU11が本発明の検索範囲設定手段として機能する。また、図8のS82でより近い線分を選択するCPU11が本発明の選択手段として機能する。また、図8のS77で検索範囲超過判断処理を実行し、超過した場合に線分探索処理を終了するCPU11が本発明の検索終了手段として機能する。また、図3のS5及び図4で刺繍データ作成処理を実行するCPU11が本発明の接続手段として機能する。また、図4のS53で画像をマトリックスに分割するCPU11が本発明の線分配置領域分割手段として機能する。また、図4のS54で線分をブロックに振り分けるCPU11が本発明の分類手段として機能する。また、図4のS51で検索順位テーブル作成処理を実行するCPU11が本発明の検索順位テーブル作成手段として機能する。また、図4のS52で検索順序の決定処理を実行するCPU11が本発明の検索順序決定手段として機能する。
1 刺繍データ作成装置
10 装置本体
11 CPU
12 ROM
13 RAM
100 検索順位テーブル
200 線分配置領域
215 ブロック
311,312,313 線分
dc 距離
d0 端点間距離
d1 端点間距離
P 現在の点
P0 線分の端点
P1 線分の端点
10 装置本体
11 CPU
12 ROM
13 RAM
100 検索順位テーブル
200 線分配置領域
215 ブロック
311,312,313 線分
dc 距離
d0 端点間距離
d1 端点間距離
P 現在の点
P0 線分の端点
P1 線分の端点
Claims (9)
- 画像から任意の角度成分を有する複数の線分データを作成する線分データ作成手段と、
当該線分データ作成手段により作成された複数の線分データによって特定される複数の線分に沿って順次縫目が形成されるように、線分の端点間を接続して刺繍データを作成する刺繍データ作成手段とを有する刺繍データ作成装置において、
前記刺繍データ作成手段は、さらに、
特定の線分の次に接続する線分を検索する際、特定の線分の近傍を優先して検索する検索手段と、
当該検索手段による検索の結果発見された線分の端点と、前記特定の線分の端点との距離を計算する端点間計算手段と、
前記検索手段が検索する検索範囲を設定する検索範囲設定手段と、
前記端点間計算手段の計算結果に基づき前記特定の線分からより近い距離にある線分を選択する選択手段と、
前記検索範囲設定手段により設定された検索範囲内の全ての線分について検索を実行したときに前記検索手段による検索を終了する検索終了手段と、
前記選択手段により選択された線分を順次接続する接続手段とを備えたことを特徴とする刺繍データ作成装置。 - 前記検索範囲設定手段は、前記検索手段が検索を開始してから当該検索手段により最初に線分が発見されるまでを検索範囲として設定することを特徴とする請求項1に記載の刺繍データ作成装置。
- 前記検索範囲設定手段は、前記検索手段が発見した最初の線分から所定距離内を検索範囲として設定することを特徴とする請求項1に記載の刺繍データ作成装置。
- 前記検索範囲設定手段は、前記端点間計算手段の計算結果に基づき検索範囲を設定することを特徴とする請求項1に記載の刺繍データ作成装置。
- 前記刺繍データ作成手段は、さらに、
前記線分データが配置される領域を1以上のブロックに分割する線分配置領域分割手段と、
各線分データを、当該線分配置領域分割手段により分割されたブロックに分類する分類手段と、
特定のブロックに対する周囲のブロックの検索順位をランク付けした検索順位テーブルを作成する検索順位テーブル作成手段と、
当該検索順位テーブル作成手段により作成された検索順位テーブルのランクに従って前記ブロックの検索順序を決定する検索順序決定手段とを備え、
前記検索手段は、当該検索順序決定手段により決定された検索順序に従って、検索順位の高いブロックに分類されている線分から優先して検索し、
前記検索範囲設定手段は、予め定められた所定の検索順位に属するブロックまでを検索範囲として設定することを特徴とする請求項1に記載の刺繍データ作成装置。 - 前記検索順位テーブル作成手段は、前記特定のブロックに対して、距離の近いブロックほど検索順位が高いようにランク付けすることを特徴とする請求項5に記載の刺繍データ作成装置。
- 前記分類手段は、前記線分の中点が位置する前記ブロックに、当該線分を分類することを特徴とする請求項5又は6に記載の刺繍データ作成装置。
- 前記線分配置領域分割手段は、前記線分データが配置される領域を矩形のブロックに分割することを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の刺繍データ作成装置。
- 請求項1乃至8のいずれかに記載の刺繍データ作成装置の各種処理手段としてコンピュータを機能させるための刺繍データ作成プログラム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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