以下に、本発明の好適な各実施形態について図面を参照して説明する。
(実施形態1)
図1は本実施形態のパチンコ機(遊技機)1の正面図であり、該図1に示す通り、パチンコ機1は、大きくは長方形の外枠(図示せず)と前面枠3とからなり、外枠の左隣に公知のカードリーダ(プリペイドカードユニット)4が設けられている。前面枠3は、左端上下のヒンジにより外枠に対し回動可能に取り付けられている。前面枠3の下方には球貯留部を備えた上皿6が設けられ、賞球或いは貸球のための図示しない排出口と球抜き釦とを備えている。上皿6と下皿7とは連結されていて、上皿6が遊技球で満杯状態になれば下皿7に遊技球を誘導するよう構成されている。
また、下皿7の右側には発射ハンドル8が取り付けられている。この発射ハンドル8は、回動リング(タッチプレート)8aと図示しない発射停止スイッチを備え、回動リング8aに手が触れることを条件に、この回動リング8aを時計方向に回動すると、遊技球を遊技盤11上に発射することができる。
次に、図2を用いて遊技盤11について説明する。遊技盤11の外形はほぼ矩形であり、その前面には外レール11bと内レール11cとによって囲まれた略円形の遊技領域14が形成されている。なお、図示しない遊技釘が遊技領域14の各所に植設されている。
遊技盤11には、遊技領域14の中央部に液晶表示部としてのLCDパネルユニット(以下、「LCD」という。)16a等を有する図柄表示装置16が配置されている。LCD16aの上部には、普通図柄表示装置18、普通図柄保留記憶LED18aが設けられており、LCD16aの下部には、第1特別図柄表示装置19a、第2特別図柄表示装置19b、第1特別図柄保留記憶LED20a、第2特別図柄保留記憶LED20bが設けられている。尚、LCD16aは、図2の点線で示す中央線を境に右部領域17a、左部領域17bに分割されており、各々の領域に大当たり遊技状態に移行するかを遊技者に報知する為の「0」〜「9」の3桁の演出用の擬似図柄が変動表示される。
図柄表示装置16の下部には第1特別図柄始動口21a、第2特別図柄始動口21bが一体的に設けられている。第2特別図柄始動口21bには、羽根部材21cが設けられている。第1特別図柄始動口21a、又は第2特別図柄始動口21bに1個の遊技球が入賞することにより、遊技者には、4個の遊技球が付与される。
第1特別図柄表示装置19aには、第1特別図柄始動口21aの入球に起因して、「0」〜「9」の1桁の特別図柄が変動表示され、第2特別図柄表示装置19bには、第2特別図柄始動口21bの入球に起因して、「0」〜「9」の1桁の特別図柄が変動表示される。
また、図柄表示装置16の左部には、普通図柄始動ゲート22が設けられており、普通図柄始動ゲート22を遊技球が通過することにより、普通図柄表示装置18上に「0」〜「9」の1桁の普通図柄が変動表示される。普通図柄表示装置18上に普通図柄が当たりの態様で確定表示されると、第2特別図柄始動口21bに設けられた一対の羽根部材21cが所定時間開放される。
一体的に設けられた第1特別図柄始動口21a、及び第2特別図柄始動口21bの下方には大入賞口23が設けられている。大入賞口23は蓋部材23aによって開閉するようになっており、蓋部材23aが閉じた状態では、大入賞口23内に蓋部材23aが収納されることにより大入賞口23の上を遊技球が通過する。一方、蓋部材23aが開いた状態(図2に示す状態)では、蓋部材23aは大入賞口23の下端にて遊技盤11面上から突出し、遊技球が蓋部材23aによって大入賞口23内に取り込まれることとなる。本実施形態では、大入賞口23に遊技球が1個入球すると、遊技者に10個の賞球が排出される構成となっている。尚、遊技領域14のうち内レール11c沿いには一般入賞口24が配されており、内レール11cの最下部に対応する部分には、アウト穴25が開口している。
図3に示すように、本実施形態では、第1特別図柄表示装置19aに表示される特別図柄の表示結果に対応して3桁の演出用の擬似図柄が前記したLCD16aの右部領域17aに変動表示され、第2特別図柄表示装置19bに表示される特別図柄の表示結果に対応して3桁の演出用の擬似図柄が前記したLCD16aの左部領域17bに変動表示される。例えば、第1特別図柄表示装置19a上にて特別図柄が大当たり図柄の表示態様で確定表示されたなら、LCD16aの右部領域17aにて演出用の擬似図柄が大当たり図柄の表示態様で確定表示されることになる。遊技者は、主にLCD16aにて表示される擬似図柄の表示態様を視認することで、大当たり遊技状態に移行するか否かを認識する構成とするのが好ましい。以後、第1特別図柄表示装置19aに表示される特別図柄を第1特別図柄、第2特別図柄表示装置19bに表示される特別図柄を第2特別図柄とし、LCD16aの右部領域17aに変動表示される擬似図柄を第1擬似図柄、LCD16aの左部領域17bに変動表示される擬似図柄を第2擬似図柄とする。
本実施形態のパチンコ機1においては、図4のタイムチャートで示すように、大当たりの態様で確定表示される第1擬似図柄が変動表示中の場合に、第2擬似図柄による変動表示が開始され、第1擬似図柄による変動表示が最初に確定表示された場合には、その時点で第2擬似図柄による変動表示を一時中断し、第1擬似図柄が確定表示したことによる大当たり遊技が終了した後に第2擬似図柄における変動表示を再開する構成となっている。これは、第1、第2擬似図柄が逆になっても同様である。即ち、第1、第2擬似図柄が同時に変動表示中の状況において、第2擬似図柄による大当たり態様で確定表示される変動表示が第1擬似図柄の変動表示より先に確定表示された場合には、その時点で第1擬似図柄による変動表示を一時中断し、第2擬似図柄が確定表示したことによる大当たり遊技が終了した後に第1擬似図柄における変動表示を再開する構成となっている。
続いて前述したパチンコ機1の電気的構成を図5のブロック図を用いて説明する。パチンコ機1の電気回路は、図示する通り、主制御装置26、賞球制御装置27、演出制御装置28、発射制御装置30、サブ統合装置31等から構成されている。尚、この回路図には、信号の受け渡しを行うための所謂中継装置などは記載していない。
主制御装置26は、遊技制御プログラムを記憶したROM、演算等を行うCPU、演算等の作業領域として働くRAM等を内蔵した8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成され、この他各基板又は各種スイッチ類および各種アクチュエータ類との入出力を行うための外部入出力回路も設けられている。主制御装置26の入力側には、第1特別図柄始動口スイッチ32、第2特別図柄始動口スイッチ33、普通図柄始動スイッチ34、一般入賞口スイッチ35、カウントスイッチ36等が接続されている。
第1特別図柄始動口スイッチ32は第1特別図柄始動口21a内、第2特別図柄始動口スイッチ33は第2特別図柄始動口21b内、普通図柄始動スイッチ34は普通図柄始動ゲート22内、一般入賞口スイッチ35は一般入賞口24内に、カウントスイッチ36は大入賞口23内に各々取り付けられている。
ここで、第1特別図柄始動口スイッチ32は第1特別図柄始動口21a内に遊技球が入球したことを、第2特別図柄始動口スイッチ33は第2特別図柄始動口21b内に遊技球が入球したことを、普通図柄始動スイッチ34は普通図柄始動ゲート22内を遊技球が通過したことを、一般入賞口スイッチ35は一般入賞口24内に遊技球が入球したことを、カウントスイッチ36は大入賞口23内に遊技球が入球したことを各々検出するものである。
また、主制御装置26の出力側には、大入賞口ソレノイド38、普通電動役物ソレノイド39、第1特別図柄表示装置19a、第2特別図柄表示装置19b、普通図柄表示装置18、第1特別図柄保留記憶LED20a、第2特別図柄保留記憶LED20b、普通図柄保留記憶LED18a等が接続されている。
主制御装置26の出力側に接続された大入賞口ソレノイド38は、蓋部材23aを開放するためのものであり、普通電動役物ソレノイド39は、羽根部材21cを開閉するためのものである。
主制御装置26は、第1特別図柄表示装置19aに変動表示される第1特別図柄、第2特別図柄表示装置19bに変動表示される第2特別図柄、及び普通図柄表示装置18に変動表示される普通図柄の表示制御を行う。更に、第1特別図柄保留記憶LED20a、第2特別図柄保留記憶LED20b、普通図柄保留記憶LED18aの点灯制御を行う。
賞球制御装置27は、出力側に外部接続端子40、賞球モータ42が接続され、入力側に賞球払い出しスイッチ43が接続されている。またプリペイドカードユニット4およびCR精算表示装置44が双方向通信可能に接続されている。
賞球制御装置27は、主制御装置26からの指令コマンドに従って賞球モータ42を駆動制御して入賞があった場合に遊技者に賞球としての遊技球を払い出すと共に、前述したプリペイドカードユニット4およびCR精算表示装置44等も制御するものであり、マイクロコンピュータを用いた論理演算回路として構成しても良いし、ディスクリートな回路として構成しても良い。
賞球制御装置27は主制御装置26からの指令に従って遊技球を払い出すが、入賞に対応した遊技球が払い出されているか否かの検知は主制御装置26で行われる。この遊技球が払い出されているか否かの検知は、主制御装置26および賞球制御装置27の双方で行っても良い。
発射制御装置30は、遊技者が操作する発射ハンドル8の回動量に応じて発射モータ45を駆動制御するものであり、その他遊技者が発射停止スイッチ8bを押下したとき発射を停止させたり、遊技者が発射ハンドル8に触れているときにタッチランプ46を点灯させるためのものである。
図柄表示装置16は、表示部としてのLCD16a、遊技情報記憶装置16b、該LCD16aを駆動制御する演出制御装置28とから構成されており、LCD16aは、TFT基板、CF基板、画像信号に応じた所定の電圧を印加するコントローラ等からなる液晶パネル、およびバックライト等から構成されている。演出制御装置28は、32ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成されており、サブ統合装置31から送信される各種コマンドに基づいて、LCD16aに表示される第1擬似図柄、第2擬似図柄を駆動制御する。遊技状態報知装置16bとは、LED等の発光素子を用いて現在の遊技状態を遊技者に報知するための装置であって、例えば、確率変動用、時間短縮用のLEDを設け、確率変動用のLEDが点灯していれば確率変動状態であることを、時間短縮用のLEDが点灯していれば時間短縮状態であることを、それぞれ示し、両方のLEDが消灯していれば通常遊技状態であることを報知するような装置である。
サブ統合装置31は、主制御装置26から受信した変動パターン指定コマンド等を基に、演出制御装置28に各種コマンドを送信するものである。また、サブ統合装置31は賞球および貸球の払出表示、当たり表示、球不足表示およびエラー表示等を行う各種ランプ48、各種LED49等を点灯報知させ、更に、スピーカ50を駆動制御するものである。
前述した発射制御装置30及びサブ統合装置31への送信は、主制御装置26からのみ送信することができるよう一方向通信の回路として構成されているが、発射制御装置30に関しては双方向の通信も可能であるようにも構成できる。
以上説明した回路構成を有するパチンコ機1の主制御装置26内の8ビットワンチップマイコン(以下、単に「マイコン」と呼ぶ。)が実行するメイン処理を図6に示すフローチャートに従って説明することにする。
図6に示すフローチャートは、主制御装置26のマイコンにより実行されるメイン処理を表したものであり、約2ms毎のハードウェア割り込みにより定期的に実行される処理である。ステップS10〜ステップS100までの各処理は割り込み処理において1回だけ実行される処理であって「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるステップS110及びステップS120の処理を「残余処理」と称する。
マイコンによるハードウェア割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判定される(ステップS10)。この判定処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判定することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判定するためのものである。
ステップS10で否定判定なら、前記メモリの所定領域に所定値を書き込み、メモリの作業領域への各初期値の書き込み、即ち初期設定が為され(ステップS20)、残余処理に移行する。ステップS10で肯定判定なら、まず初期乱数更新処理が実行される(ステップS30)。この処理は、初期乱数の値をこの処理を実行する毎に+1とする(1ずつ加算する)インクリメント処理であり、この処理実行前の初期乱数の値に+1とするが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「329」のときには次回の処理で初期値である「0」に戻り、「0」〜「329」までの330個の整数を繰り返し昇順に作成する。
ステップS30に続く当否乱数更新処理(ステップS40)は、初期乱数更新処理(ステップS30)と同様に処理を実行する毎に+1とするインクリメント処理である。
ステップS40に続く当たり図柄乱数更新処理(ステップS50)は、「0」〜「8」の9個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1とされ最大値を超えると初期値である「0」に戻る。
ステップS50に続く外れ図柄乱数更新処理(ステップS60)は、「0」〜「8」の9個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1とされ最大値を超えると初期値である「0」に戻る。尚、ステップS30〜ステップS60の更新処理と同時に普通図柄乱数、確率変動乱数、変動時間決定乱数等の種々の乱数も更新されることになる。
前述した各乱数更新処理(ステップS30〜ステップS60)により、初期乱数、当否乱数、当たり図柄乱数、外れ図柄乱数が各々更新されるが、続く処理(ステップS70)では主制御装置26に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。前述した第1特別図柄始動口スイッチ32、第2特別図柄始動口スイッチ33、普通図柄始動スイッチ34、一般入賞口スイッチ35、カウントスイッチ36等の各スイッチの作動状況をチェックする処理が実行される。
この入力処理(ステップS70)により第1特別図柄始動口スイッチ32、又は第2特別図柄始動口スイッチ33に入力がある場合には、この割り込み処理時に当否乱数等の種々の値が抽出され、抽出された当否乱数が当否判定値と比較される当否抽選処理が行われる(ステップS80)。ここで、抽出された当否乱数と当否判定値が一致した場合には、第1特別図柄、又は第2特別図柄を大当たり図柄で確定表示し、大当たり遊技状態が発生することになる。ここでの当否判定値の値は、遊技状態により異なり、以後、通常確率状態、又は時間短縮状態における当否判定値を判定テーブル1とし、確率変動状態における当否判定値を判定テーブル2とする。即ち、後述する通常確率状態、又は時間短縮状態においては、当否乱数が判定テーブル1と一致する値である場合に大当たり遊技状態が発生し、確率変動状態においては、当否乱数が判定テーブル2と一致する値である場合に大当たり遊技状態が発生することになる。判定テーブル1の当否判定値の数は1個であり、判定テーブル2の当否判定値の数は10個であるので、当否乱数による値は、判定テーブル1と一致する確率より、判定テーブル2と一致する確率の方が高くなっている。
当否抽選処理(ステップS80)が終了すると、主制御装置26がサブ統合装置31に対して変動パターン指定コマンドを送信し、サブ統合装置31が演出制御装置28に各種コマンドを送信する画像出力処理(ステップS90)が実行される。
続く各出力処理(ステップS100)において、主制御装置26は、遊技の進行に応じて賞球制御装置27、演出制御装置28、発射制御装置30、サブ統合装置31、大入賞口ソレノイド38を含む各種ソレノイド等に対して各々出力処理を実行する。即ち、前記各入力処理(ステップS70)により遊技盤11上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには賞球としての球を払い出すべく賞球制御装置27に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応した効果音をスピーカ50から出力するように指示するコマンドをサブ統合装置31に出力する処理を、パチンコ機1に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出制御装置28にエラー信号を出力する処理を、各々実行する。
前述した本処理に続く残余処理は、外れ図柄乱数更新処理(ステップS110)及び初期乱数更新処理(ステップS120)から構成されるが、各々前述したステップS30及びステップS60と概ね同じ処理である。この2つの処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。
前述したステップS10〜ステップS100までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当たり処理を実行するか否か、図柄の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、図6に示された割り込み処理が1回実行されることにより外れ図柄乱数及び初期乱数の更新される(加算される)値も一律では無くなる。これにより、初期乱数及び外れ図柄乱数が当否乱数及び当たり図柄乱数と同期する可能性は無くなる。
本実施形態における遊技機1は確率変動機として構成されている。具体的に説明すると、本実施形態の遊技機1による遊技は、大入賞口23を閉鎖した遊技と大入賞口23を開放する大当たり遊技とに大別され、大入賞口23を閉鎖した遊技には、大きく分類して、通常確率状態(以下、通常状態)と、該通常状態に比べて遊技者にとって有利な状態となる高確率状態(以下、確率変動状態)とが存在する。確率変動状態は、通常状態と比較して、普通図柄の変動時間が短縮され、更に羽根部材21cの開放時間が長くなることに加え、当否抽選による大当たり遊技への移行確率が高くなるので、遊技者にとって有利な遊技状態となっている。
第1特別図柄、及び第2特別図柄は、確率変動図柄、及び非確率変動図柄とからなり、確率変動状態は確率変動図柄での大当たり遊技終了後に移行可能に設定され、通常状態、確率変動状態のうち、いずれの遊技状態でも確率変動図柄で大当たりすれば、該大当たり遊技終了後、確率変動状態に移行する。
尚、第1特別図柄始動口21a、第2特別図柄始動口21bに遊技球が入球したときに取得される種々の乱数としての確率変動乱数、及び当否乱数等を基に主制御装置26が特別図柄の変動パターンを決定する。変動パターンは複数の変動パターンの情報を含む所定のテーブルから選択され、通常状態のときに、特別図柄の変動を開始するときには、通常状態専用のテーブルの中から変動パターンが選択され、確率変動状態のときに、特別図柄の変動を開始するときには、確率変動状態専用のテーブルの中から変動パターンが選択される。複数種類ある変動パターンにより変動表示される特別図柄は各々、異なる変動時間、及び変動態様で変動表示する。そして、上記決定された変動パターンを基に主制御装置26からサブ統合装置31に変動パターン指定コマンドが送信されることになる。確率変動乱数とは、大当たり終了後、確率変動状態に突入させるか否か決定するものであり、当否乱数が大当たりする乱数を取得し、且つ確率変動乱数が確率変動状態に突入させる乱数を取得していた場合には、特別図柄の大当たり図柄が確率変動図柄として決定される。
次に図7を用いて、主制御装置26が行う保留記憶処理について説明する。保留記憶処理とは、第1特別図柄始動口21a、第2特別図柄始動口21bに遊技球が入球したときに、又は普通図柄始動ゲート22を遊技球が通過したときに取得される当否乱数等の種々の乱数を、保留記憶として主制御装置26に格納する処理である。以後、第1特別図柄始動口21aに遊技球が入球したときに格納される保留記憶を第1保留記憶、第2特別図柄始動口21bに遊技球が入球したときに格納される保留記憶を第2保留記憶、普通図柄始動ゲート22を遊技球が通過したときに格納される保留記憶を第3保留記憶とする。尚、主制御装置26に格納されている第1〜第3保留記憶の保留記憶数は各々、図2で示した第1特別図柄保留記憶LED20a、第2特別図柄保留記憶LED20b、普通図柄保留記憶LED18aの点灯により、遊技者が認識できるようになっている。本実施形態においては、普通図柄保留記憶LED18a、第1特別図柄保留記憶LED20a、第2特別図柄保留記憶LED20bによる各々の点灯数の最大個数は4個となっている。尚、第1特別図柄、第2特別図柄、又は普通図柄の変動を開始する毎に、主制御装置26に格納された保留記憶が読出され、当該保留記憶は主制御装置26の記憶から消去される。
保留記憶処理が開始されると、第1特別図柄始動口21aに遊技球が入球したか否か判定される(ステップS200)。ステップS200において、肯定判定が為されると、主制御装置26に格納されている第1保留記憶数が最大値(=4個)未満であるか否か判定される(ステップS210)。ステップS210において、肯定判定が為されると、当否乱数等の各種乱数を抽出し(ステップS220)、ステップS220にて抽出された各種乱数を第1保留記憶として主制御装置26に格納する(ステップS230)。
ステップS200、ステップS210にて否定判定、又はステップS230の処理を終えると、第2特別図柄始動口21bに遊技球が入球したか否か判定される(ステップS240)。ステップS240において、肯定判定が為されると、主制御装置26に格納されている第2保留記憶数が最大値(=4個)未満であるか否か判定される(ステップS250)。ステップS250において、肯定判定が為されると、当否乱数等の各種乱数を抽出し(ステップS260)、ステップS260にて抽出された各種乱数を第2保留記憶として主制御装置26に格納する(ステップS270)。
ステップS240、ステップS250にて否定判定、又はステップS270の処理を終えると、普通図柄始動ゲート22を遊技球が通過したか否か判定される(ステップS280)。ステップS280において、肯定判定が為されると、主制御装置26に格納されている第3保留記憶数が最大値(=4個)未満であるか否か判定される(ステップS290)。ステップS290において、肯定判定が為されると、当否乱数等の各種乱数を抽出し(ステップS300)、ステップS300にて抽出された各種乱数を第3保留記憶として主制御装置26に格納する(ステップS310)。ステップS280、ステップS290にて否定判定、又はステップS310の処理を終えると、リターンに抜ける。
次に図8〜図13を用いて、第1特別図柄表示装置19a、第2特別図柄表示装置19bに表示される第1、第2特別図柄が変動を開始してから変動停止(確定表示)するまでに主制御装置26にて行われる処理について説明する。
先ず、図8〜11を用いて、特別図柄変動処理について説明する。特別図柄変動処理が開始されると行われる図8の処理では、主制御装置26が通常状態中に第1保留記憶に記憶されている各種乱数値を読出し、読み出した乱数値を基に第1特別図柄を表示制御すると共に、変動パターン指定コマンドをサブ統合装置31に送信する処理である。
特別図柄変動処理が開始されると、確率変動フラグが0であるか否か判定される(ステップS400)。確率変動フラグとは、主制御装置26にて記憶される値であり、確率変動フラグが0のときは、通常状態であることを、確率変動フラグが1のときは、確率変動状態であることを主制御装置26が判断するための値である。ステップS400にて肯定判定が為されると、第1特別図柄が変動表示を停止しているか否か判定される(ステップS410)。ステップS410にて肯定判定が為されると、第1保留記憶が格納されているか否か判定される(ステップS420)。ステップS420にて肯定判定が為されると、第1保留記憶を読み出す処理を行う(ステップS430)。ここで第1保留記憶が複数個ある場合には、格納されてから最も時間が経過している保留記憶から読み出す。
ステップS430の処理を終えると、ステップS430にて読み出した第1保留記憶の当否乱数が判定テーブル1の当否判定値と一致するか否か判定される(ステップS440)。ステップS440にて肯定判定が為されると、ステップS430にて読み出した第1保留記憶の確率変動乱数が確率変動テーブルと一致するか否か判定される(ステップS450)。ここで肯定判定が為されると、即ち、確率変動乱数が確率変動テーブルと一致すると判断されると、確率変動図柄の大当たり図柄であることを判断し、最終的に確定表示される第1特別図柄の確率変動図柄の種類を選択する(ステップS460)。ステップS450で否定判定が為されると、即ち、確率変動乱数が確率変動テーブルと一致しないと判断されると、非確率変動図柄の大当たり図柄であることを判断し、第1特別図柄が最終的に確定表示される非確率変動図柄の種類を選択する(ステップS470)。ステップS460、ステップS470の処理を終えると、通常状態専用のテーブルから当たり用の変動パターンを選択する処理を行う(ステップS480)。
ステップS440にて否定判定が為されると、最終的に確定表示される第1特別図柄の外れ図柄の種類を選択する(ステップS490)。ステップS490の処理を終えると、通常状態専用のテーブルから外れ用の変動パターンを選択する処理を行う(ステップS500)。ステップS480、ステップS500に続く処理では、上記処理により決定した変動パターン、確定図柄の種類を基に、第1特別図柄表示装置19a上に第1特別図柄を表示制御する処理を行う(ステップS510)。ステップS510に続く処理では、サブ統合装置31に変動パターン指定コマンドを送信する処理を行う(ステップS520)。
特別図柄変動処理のうち、図8におけるステップS410、ステップS420で否定判定が為されると、又はステップS520の処理を終了すると、続いて行われる図9の処理について説明する。図9の処理では、主制御装置26が通常状態中に第2保留記憶を読出し、読み出した乱数値を基に第2特別図柄を表示制御すると共に、変動パターン指定コマンドをサブ統合装置31に送信する処理である。
図8におけるステップS410、ステップS420で否定判定が為されると、又はステップS520の処理を終了すると、第2特別図柄の変動表示が停止しているか否か判定される(ステップS530)。ステップS530にて否定判定が為されるとリターンに抜け、肯定判定が為されると、第2保留記憶が格納されているか否か判定される(ステップS540)。ステップS540にて否定判定が為されるとリターンに抜け、肯定判定が為されると、第2保留記憶を読み出す処理を行う(ステップS550)。ここで主制御装置26に格納されている第2保留記憶が複数個ある場合には、格納されてから最も時間が経過している保留記憶から読み出す。
ステップS550の処理を終えると、ステップS550にて読み出した第2保留記憶の当否乱数が判定テーブル1と一致するか否か判定される(ステップS560)。ステップS560にて肯定判定が為されると、ステップS540にて読み出した第2保留記憶の確率変動乱数が確率変動テーブルと一致するか否か判定される(ステップS570)。ここで肯定判定が為されると、即ち、確率変動乱数が確率変動テーブルと一致すると判断されると、確率変動図柄の大当たり図柄であることを判断し、最終的に確定表示される第2特別図柄の確率変動図柄の種類を選択する(ステップS580)。ステップS570で否定判定が為されると、即ち、確率変動乱数が確率変動テーブルと一致しないと判断されると、非確率変動図柄の大当たり図柄であることを判断し、第2特別図柄が最終的に確定表示される非確率変動図柄の種類を選択する(ステップS590)。ステップS580、ステップS590の処理を終えると、通常状態専用のテーブルから当たり用の変動パターンを選択する処理を行う(ステップS600)。
ステップS560にて否定判定が為されると、最終的に確定表示される第2特別図柄の外れ確定図柄の種類を選択する(ステップS610)。ステップS610の処理を終えると、通常状態専用のテーブルから外れ用の変動パターンを選択する処理を行う(ステップS620)。ステップS600、又はステップS620に続く処理では、上記処理により決定した変動パターン、確定図柄の種類を基に、第2特別図柄表示装置19b上に第2特別図柄を表示制御する処理を行う(ステップS630)。ステップS630に続く処理では、サブ統合装置31に変動パターン指定コマンドを送信する処理を行う(ステップS640)。ステップS640の処理を終えるとリターンに抜ける。
特別図柄変動処理のうち、図8のステップS400にて否定判定が為されると、続いて行われる図10の処理について説明する。図10の処理では、主制御装置26が確率変動状態中に第1保留記憶を読出し、読み出した乱数値を基に第1特別図柄を表示制御すると共に、変動パターン指定コマンドをサブ統合装置31に送信する処理である。
図7のステップS400にて否定判定が為されると、第1特別図柄の変動表示が停止しているか否か判定される(ステップS700)。ステップS700にて肯定判定が為されると、第1保留記憶が格納されているか否か判定される(ステップS710)。ステップS710にて肯定判定が為されると、第1保留記憶の保留記憶を読み出す処理を行う(ステップS720)。
ステップS720の処理を終えると、ステップS720にて読み出した第1保留記憶の当否乱数が判定テーブル2と一致するか否か判定される(ステップS730)。ステップS730にて肯定判定が為されると、ステップS720にて読み出した第1保留記憶の確率変動乱数が確率変動テーブルと一致するか否か判定される(ステップS740)。ここで肯定判定が為されると、即ち、確率変動乱数が確率変動テーブルと一致すると判断されると、確率変動図柄の大当たりであることを判断し、最終的に確定表示される第1特別図柄の確率変動図柄の種類を選択する(ステップS750)。
ステップS750に続く処理では、現在変動表示されている第2特別図柄が大当たり図柄で確定表示するか否か判定する(ステップS760)。ここで肯定判定が為されると、確率変動状態専用のテーブルから最短の変動時間を有する当たり用変動パターンを選択し(ステップS770)、ステップS760にて否定判定が為されると、確率変動状態専用のテーブルから当たり用の変動パターンを選択する処理を行う(ステップS780)。
ステップS740にて否定判定が為されると、即ち、確率変動乱数が確率変動テーブルと一致しないと判断されると、非確率変動図柄の大当たり図柄であることを判断し、第1特別図柄が最終的に確定表示される非確率変動図柄の種類を選択する(ステップS790)。ステップS790の処理を終えると、確率変動状態専用のテーブルから最長の変動時間を有する当たり用変動パターンを選択する(ステップS800)。
ステップS730にて否定判定が為されると、即ち、当否乱数が大当たり値でないと判断されると、最終的に確定表示される第1特別図柄の外れ確定図柄の種類を選択する(ステップS810)。ステップS810の処理を終えると、確率変動状態専用のテーブルから外れ用変動パターンを選択する処理を行う(ステップS820)。
ステップS770、ステップS780、ステップS800、又はステップS820に続く処理では、上記処理により決定した変動パターン、確定図柄の種類を基に、第1特別図柄表示装置19a上に第1特別図柄を表示制御する処理を行う(ステップS830)。ステップS830に続く処理では、サブ統合装置31に変動パターン指定コマンドを送信する処理を行う(ステップ840)。
特別図柄変動処理のうち、図10のステップS700、ステップS710にて否定判定、又はステップS840の処理を終えると、続いて行われる図11の処理について説明する。図11の処理では、主制御装置26が確率変動状態中に第2保留記憶を読出し、読み出した乱数値を基に第2特別図柄を表示制御すると共に、変動パターン指定コマンドをサブ統合装置31に送信する処理である。
図10のステップS700、ステップS710にて否定判定、又はステップS840の処理を終えると、第2特別図柄の変動表示が停止しているか否か判定される(ステップS850)。ステップS850にて否定判定が為されるとリターンに抜け、肯定判定が為されると、第2保留記憶が格納されているか否か判定される(ステップS860)。ステップS860にて否定判定が為されるとリターンに抜け、肯定判定が為されると、第2保留記憶を読み出す処理を行う(ステップS870)。
ステップS870の処理を終えると、ステップS870にて読み出した第2保留記憶の当否乱数が判定テーブル2と一致するか否か判定される(ステップS880)。ステップS880にて肯定判定が為されると、ステップS870にて読み出した第2保留記憶の確率変動乱数が確率変動テーブルと一致するか否か判定される(ステップS890)。ここで肯定判定が為されると、即ち、確率変動乱数が確率変動テーブルと一致すると判断されると、確率変動図柄の大当たりであることを判断し、最終的に確定表示される第2特別図柄の確率変動図柄の種類を選択する(ステップS900)。
ステップS900に続く処理では、現在変動表示されている第1特別図柄が大当たり図柄で確定表示するか否か判定する(ステップS910)。ここで肯定判定が為されると、確率変動状態専用のテーブルから最短の変動時間を有する当たり用変動パターンを選択し(ステップS920)、ステップS910にて否定判定が為されると、確率変動状態専用のテーブルから当たり用変動パターンを選択する処理を行う(ステップS930)。
ステップS890にて否定判定が為されると、即ち、確率変動乱数が確率変動テーブルと一致しないと判断されると、非確率変動図柄の大当たり図柄であることを判断し、第2特別図柄が最終的に確定表示される非確率変動図柄の種類を選択する(ステップS940)。ステップS940の処理を終えると、確率変動状態専用のテーブルから変動時間の時間幅のうち、最長の変動時間を有する当たり用変動パターンを選択する(ステップS950)。
ステップS880にて否定判定が為されると、即ち、当否乱数が大当たり値でないと判断されると、最終的に確定表示される第2特別図柄の外れ確定図柄の種類を選択する(ステップS960)。ステップS960の処理を終えると、確率変動状態専用のテーブルから外れ用の変動パターンを選択する処理を行う(ステップS970)。
ステップS920、ステップS930、ステップS950、又はステップS970に続く処理では、上記処理により決定した変動パターン、確定図柄の種類を基に、第2特別図柄表示装置19b上に第2特別図柄を表示制御する処理を行う(ステップS980)。ステップS980に続く処理では、サブ統合装置31に変動パターン指定コマンドを送信する処理を行い(ステップS990)、リターンに抜ける。尚、ステップS930で行われる処理では、ステップS920にて選択される最短時間の変動パターン、ステップS950に選択される最長時間の変動時間パターンを選択しないようにしても良い。
図12を用いて、主制御装置26が行う第1特別図柄確定処理について説明する。第1特別図柄確定処理とは、当否乱数が大当たり値を取得している第1特別図柄が変動を開始してから規定の変動時間が経過したことを判断すると第1特別図柄を確定表示し、このとき第2特別図柄が変動表示中の場合には、当該第2特別図柄の変動表示を中断する処理である。
第1特別図柄確定処理が開始されると、第1特別図柄が変動を開始してから規定の変動時間が経過したか否か判定される(ステップS1000)。ステップS1000にて肯定判定が為され、規定の変動時間が経過したと判断すると、第1特別図柄を確定する処理を行う(ステップS1010)。ステップS1000にて否定判定が為されるとリターンに抜ける。ステップS1010に続く処理では、確率変動フラグの値が0であるか否か判定される(ステップS1020)。ステップS1020にて肯定判定が為されると、第1特別図柄の当否乱数が判定テーブル1と一致するものであるか否か判定される(ステップS1030)。ステップS1020にて否定判定が為されると、第1特別図柄の当否乱数が判定テーブル2と一致するものであるか否か判定される(ステップS1040)。
ステップS1030、ステップS1040にて否定判定が為されるとリターンに抜け、ステップS1030、ステップS1040にて肯定判定が為されると、第1特別図柄の確率変動乱数が確率変動テーブルと一致するものであるか否か判定される(ステップS1050)。ステップS1050で肯定判定が為されると、確率変動フラグの値を1に設定し(ステップS1060)、ステップS1060の処理を終えると、大当たりフラグの値を1に設定する(ステップS1070)。
ステップS1050で否定判定が為されると、確率変動フラグの値を0に設定し(ステップS1080)、ステップS1080の処理を終えると、大当たりフラグの値を1に設定する(ステップS1090)。ステップS1070、又はステップS1090の処理を終えると、第2特別図柄の変動表示を中断する処理を行い(ステップS1095)、リターンに抜ける。ここでいう大当たりフラグとは、主制御装置26にて記憶される値であり、大当たりフラグが1のときは、大当たり遊技状態であることを主制御装置26が判断する。
図13を用いて、主制御装置26が行う第2特別図柄確定処理について説明する。第2特別図柄確定処理とは、当否乱数が大当たり値を取得している第2特別図柄が変動を開始してから規定の変動時間が経過したことを判断すると第2特別図柄を確定表示し、このとき第1特別図柄が変動表示中の場合には、当該第1特別図柄の変動表示を中断する処理である。
第2特別図柄確定処理が開始されると、第2特別図柄が変動を開始してから規定の変動時間経過したか否か判定される(ステップS1100)。ステップS1100にて肯定判定が為され、規定の変動時間が経過したと判断すると、第2特別図柄を確定する処理を行う(ステップS1110)。ステップS1100にて否定判定が為されるとリターンに抜ける。ステップS1110に続く処理では、確率変動フラグの値が0であるか否か判定される(ステップS1120)。ステップS1120にて肯定判定が為されると、第2特別図柄の当否乱数が判定テーブル1と一致するものであるか否か判定される(ステップS1130)。ステップS1120にて否定判定が為されると、第2特別図柄の当否乱数が判定テーブル2と一致するか否か判定される(ステップS1140)。
ステップS1130、ステップS1140にて否定判定が為されるとリターンに抜け、ステップS1130、ステップS1140にて肯定判定が為されると、第2特別図柄の確率変動乱数が確率変動テーブルと一致するか否か判定される(ステップS1150)。ステップS1150で肯定判定が為されると、確率変動フラグの値を1に設定し(ステップS1160)、ステップS1160の処理を終えると、大当たりフラグの値を1に設定する(ステップS1170)。
ステップS1150で否定判定が為されると、確率変動フラグの値を0に設定し(ステップS1180)、ステップS1180の処理を終えると、大当たりフラグの値を1に設定する(ステップS1190)。ステップS1170、又はステップS1190の処理を終えると、第1特別図柄の変動表示を中断する処理を行い(ステップS1195)、リターンに抜ける。
図14を用いて、主制御装置26が行う特別図柄大当たり時処理について説明する。この特別図柄大当たり時処理とは、大当たり遊技状態を開始させると共に、図12のステップS1095、図13のステップS1195の処理により、大当たり遊技状態が終了する前に第1、又は第2特別図柄の変動表示を中断していた場合には、大当たり遊技状態終了後に第1、又は第2特別図柄の変動表示を再開させる処理である。このとき、例えば、第1特別図柄が5秒の変動パターンを選択して変動表示をしていた場合で、当該第1特別図柄の変動を開始してから3秒後に第2特別図柄が確定表示し、大当たり遊技状態が発生した場合には、一旦第1特別図柄の変動表示を中断し、当該大当たり遊技状態終了後に、第1特別図柄の変動を再開し、残り2秒の変動表示を行うことになる。
特別図柄大当たり時処理が開始されると、大当たりフラグの値が1であるか否か判定される(ステップS1200)。ステップS1200で否定判定が為されるとリターンに抜け、肯定判定が為されると、判定テーブル1を当否判定値とする設定を行う(ステップS1210)。ステップS1210に続く処理では、大当たり遊技状態の開始から終了まで制御する大当たり遊技制御処理が行われる(ステップS1220)。大当たり遊技制御処理では、大当たり遊技状態を制御する処理の他に、大当たり遊技状態が終了すると同時に大当たりフラグを0とする処理が行う。ステップS1220に続く処理では、確率変動フラグの値が1であるか否か判定する(ステップS1230)。ステップS1230で肯定判定が為されると判定テーブル2を当否判定値とする設定を行い(ステップS1240)、ステップS1230で否定判定が為されると判定テーブル1を当否判定値とする設定を行う(ステップS1250)。ステップS1240、又はステップS1250の処理を終え、大当たり遊技状態が終了すると、続いて変動表示を中断していた第1、又は第2特別図柄の変動表示を再開させる処理を行う(ステップS1260)。ステップS1260の処理を終えるとリターンに抜ける。
次に図15〜図17を用いて、普通図柄表示装置18に表示される普通図柄の変動開始から変動停止(確定表示)までに主制御装置26にて行われる処理について説明する。
最初に図15を用いて、普通図柄変動処理について説明する。普通図柄変動処理とは、第3保留記憶を読出し、読み出した乱数値を基に普通図柄を当たり図柄、又は外れ図柄として変動表示制御する処理である。
普通図柄変動処理が開始されると、普通図柄が変動停止中であるか否か判定される(ステップS1300)。ステップS1300で否定判定が為されるとリターンに抜け、肯定判定が為されると第3保留記憶が格納されているか否か判定される(ステップS1310)。ステップS1310で否定判定が為されるとリターンに抜け、肯定判定が為されると第3保留記憶を読み出す処理を行う(ステップS1320)。ここで主制御装置26に格納されている第3保留記憶が複数個ある場合には、格納されてから最も時間が経過している保留記憶から読み出す。ステップS1320の処理を終えると、ステップS1320で読み出した第3保留記憶を基に、普通図柄乱数が当たり値を取得しているか否か判定される(ステップS1330)。ステップS1330で肯定判定が為されると、普通図柄の変動表示を終了した後に最終的に確定表示される普通図柄の当たり図柄の種類を選択する(ステップS1340)。ステップS1330で否定判定が為されると、普通図柄の変動表示を終了した後に最終的に確定表示される普通図柄の外れ図柄の種類を選択する(ステップS1350)。ステップS1340、又はステップS1350の処理を終えると、特別図柄の当否判定値として判定テーブル1を設定しているか否か判定される(ステップS1360)。ステップS1360で肯定判定が為されると通常変動時間を選択する処理を行い(ステップS1370)、ステップS1360で否定判定が為されると短縮変動時間を選択する処理を行う(ステップS1380)。通常状態中に変動表示される普通図柄の変動時間は長く、確率変動状態中に変動表示される普通図柄の変動時間は短い構成となっており、ステップS1370では通常状態中に変動表示される普通図柄の変動時間を選択しており、ステップS1380では確率変動状態中に変動表示される普通図柄の変動時間を選択している。ステップS1370、又はステップS1380の処理を終えると、続く処理では普通図柄の変動を開始する処理を行い(ステップS1390)、リターンに抜ける。
図16を用いて、普通図柄確定処理について説明する。普通図柄確定処理とは、普通図柄が変動を開始してから規定の変動時間が経過したか否かを判断し、更に遊技状態を判断することで、普通電動役物としての羽根部材21cを開放する処理に移行する処理である。
普通図柄確定処理が開始されると、普通図柄が変動を開始してから規定の変動時間が経過したか否か判定する(ステップS1400)。ステップS1400にて肯定判定が為され、規定の変動時間が経過したと判断すると、普通図柄を確定する処理を行う(ステップS1410)。ステップS1400で否定判定が為されるとリターンに抜ける。ステップS1410に続く処理では、特別図柄の当否判定値として判定テーブル2を設定しているか否か判定される(ステップS1420)。ステップS1420で肯定判定が為されると、サポート制御の処理に移行し(ステップS1430)、ステップS1420で否定判定が為されると、通常制御の処理に移行する(ステップS1440)。ステップS1430、又はステップS1440の処理を終えるとリターンに抜ける。
図17を用いて、サポート制御、通常制御について説明する。サポート制御とは、図16で説明したステップS1430の処理が実行されることにより移行する処理であり、通常制御とは、図16で説明したステップS1440の処理が実行されることにより移行する処理である。サポート制御、通常制御共に、普通電動役物としての羽根部材21cの開放制御、閉鎖制御に係わる処理である。
サポート制御が開始されると、普通電動役物の開放時間を5秒として設定し(ステップS1500)、通常制御が開始されると、普通電動役物の開放時間を0.3秒として設定する(ステップS1510)。ステップS1500、又はステップS1510の処理を終えると、続いて普通電動役物を開放する処理を行う(ステップS1520)。ステップS1520に続く処理では、普通電動役物としての羽根部材21cが開放されることにより第2特別図柄始動口21bに入賞があったか否か判定される(ステップS1530)。ステップS1530により肯定判定が為されると、第2特別図柄始動口21bの入賞個数として1加算する処理を行う(ステップS1540)。ステップS1540に続く処理では、ステップS1540により1加算された入賞個数が設定値であるか否か判定される(ステップS1550)。ここでの設定値は、任意に設定することが可能である。ステップS1550にて否定判定が為されると、ステップS1520により普通電動役物を開放してから経過した時間が設定値であるか否か判定される(ステップS1560)。ステップS1560での設定値とは、ステップS1500、又はステップS1510により設定した値が参照される。ステップS1560により否定判定が為されると、ステップS1530に戻る。ステップS1550、ステップS1560にて肯定判定が為されると、普通電動役物を閉鎖する処理が行われ(ステップS1570)、リターンに抜ける。
以上説明した本実施形態によれば、図12のステップS1095、図13のステップS1195の処理が示すように、第1特別図柄及び第2特別図柄のうち、一方の特別図柄が大当たり図柄で確定表示されることにより大当たり遊技が開始されたときには、他方の特別図柄における変動表示を中断する構成としたので、第1特別図柄及び第2特別図柄が同時に大当たり図柄で確定表示してしまうのを防止することが出来る。
また、確率変動状態中において、非確率変動図柄の大当たり図柄で確定表示される第1、又は第2特別図柄の変動表示を行う際には、図10のステップS800、図11のステップS950で行う処理が示すように、変動パターンとして最長の変動時間を有する当たり用変動パターンを選択するので、例えば、確率変動状態中において、第1、又は第2特別図柄のうち、非確率変動図柄の大当たり図柄で確定表示される一方の特別図柄が変動表示を開始してから終了するまでの期間に、他方の特別図柄による変動表示が複数回消化される可能性が高まり、この期間に大当たり図柄で確定表示される他方の特別図柄における変動表示が開始される確率を高くすることができる。これにより、図18のタイムチャートが示すように、非確率変動図柄の大当たり図柄で確定表示される一方の特別図柄が変動表示を開始してから終了するまでの期間に、大当たり図柄で確定表示される他方の特別図柄による変動表示が開始されて連続して大当たりが発生する可能性が高まり、遊技機の興趣を飛躍的に向上させることができる。
また、図10のステップS770、図11のステップS920で行う処理が示すように、確率変動状態中において、一方の特別図柄が確率変動図柄の大当たり図柄で確定表示される変動表示を行い、且つ他方の特別図柄による変動表示が大当たり図柄で確定するものであった場合には、当該確率変動図柄の大当たり図柄による変動パターンとして最短の変動時間を有する当たり用変動パターンを選択することで、第1特別図柄、第2特別図柄が大当たり図柄で確定表示される変動表示を同時期に行っているときに、確率変動図柄による大当たり図柄が先に確定表示させる可能性を高めることが出来る。これにより、確率変動状態の作動が継続して行われる可能性を低くし、健全な遊技機を提供することができる。
一方、図10のステップS770で行う処理をステップS800で行う処理と同一処理に、図10のステップS780で行う処理をステップS770で行う処理と同一処理に、図11のステップS920で行う処理をステップS950で行う処理と同一処理に、図11のステップS930で行う処理をステップS920で行う処理と同一処理にすることで、別の意味を持たせることもできる。この場合、一方の特別図柄が確率変動図柄の大当たり図柄で確定表示されるよりも先に、他方の特別図柄が確率変動図柄ではない大当たり図柄で確定表示されることとなる。これにより、確率変動状態の作動が継続して行われる可能性を高め、遊技者の興趣を飛躍的に向上させることができる。
例えば、確率変動状態中における第1特別図柄及び第2特別図柄の最短の変動時間を2秒とし、最長の変動時間を120秒とした設定した場合に、非確率変動図柄の大当たり図柄で確定表示される一方の特別図柄が変動表示を開始してから終了するまでの期間に、他方の特別図柄による変動表示を最大60回行うことが可能となる。
また、図8のステップS480、図9のステップS600についても、図10のステップS770、ステップS780、図11のステップS920、ステップS930と同様の処理とすることも可能である。
(実施形態2)
図19〜22を参照して、実施形態2のパチンコ機101について説明する。実施形態2では、実施形態1の図4の処理に代えて、図19を用い、図12〜図14の処理代わって、図20〜図22の処理を行う構成となっており、その他の構成については実施形態1と同一構成である。実施形態1の構成要素に対応する本実施形態の構成要素の説明は、図中の符号を100番台として説明を援用する。
本実施形態のパチンコ機1においては、図19のタイムチャート前半部分が示すように、大当たりの態様で確定表示される第1擬似図柄が変動表示中の場合に、第2擬似図柄による変動表示が開始され、第1擬似図柄による変動表示が最初に確定表示された場合には、その時点で第2擬似図柄による変動表示を当否抽選による遊技結果に係わらず、強制的に外れ図柄で確定表示する構成となっている。これは、第1、第2擬似図柄が逆になっても同様である。即ち、図19のタイムチャート後半部分が示すように、第1、第2擬似図柄が同時に変動表示中の状況において、第2擬似図柄による大当たり態様で確定表示される変動表示が第1擬似図柄の変動表示より先に確定表示された場合には、その時点で第1擬似図柄による変動表示を強制的に外れ図柄で確定表示する構成となっている。
図20を用いて、本実施形態における第1特別図柄確定処理について説明する。第1特別図柄確定処理とは、当否乱数が大当たり値を取得している第1特別図柄が変動を開始してから規定の変動時間が経過したことを判断すると第1特別図柄を確定表示し、このとき第2特別図柄が変動表示中の場合には、当該変動表示を外れ図柄で確定表示させる主制御装置126が行う処理である。実施形態1では、第1特別図柄が大当たり図柄で確定表示したときに、第2特別図柄が変動表示中の場合には、第2特別図柄の変動表示を中断する構成であるが、本実施形態では、第1特別図柄が大当たり図柄で確定表示したときに、第2特別図柄が変動表示中の場合には、当該第2特別図柄の変動表示を強制的に外れ図柄で確定表示させる構成となっている。仮に当該第2特別図柄の当否乱数が大当たり値を取得しているものであったとしても、第1特別図柄が大当たり図柄で確定表示した時点で、第2特別図柄を外れ図柄で確定表示させる。尚、第1特別図柄が大当たり図柄で確定表示した時点で、第2特別図柄を外れ図柄で確定表示させると共に、第2擬似図柄も外れ図柄で確定表示させることが好ましい。
第1特別図柄確定処理が開始されると、第1特別図柄が変動を開始してから規定の変動時間経過したか否か判定される(ステップS1600)。ステップS1600にて肯定判定が為され、規定の変動時間が経過したと判断すると、第1特別図柄を確定する処理を行う(ステップS1610)。ステップS1600にて否定判定が為されるとリターンに抜ける。ステップS1610に続く処理では確率変動フラグの値が0であるか否か判定される(ステップS1620)。ステップS1620にて肯定判定が為されると、第1特別図柄の当否乱数が判定テーブル1と一致するものであるか否か判定される(ステップS1630)。ステップS1620にて否定判定が為されると、第1特別図柄の当否乱数が判定テーブル2と一致するか否か判定される(ステップS1640)。
ステップS1630、ステップS1640にて否定判定が為されるとリターンに抜け、ステップS1630、ステップS1640にて肯定判定が為されると、第1特別図柄の確率変動乱数が確率変動テーブルと一致するか否か判定される(ステップS1650)。ステップS1650で肯定判定が為されると、確率変動フラグの値を1に設定し(ステップS1660)、ステップS1660の処理を終えると、大当たりフラグの値を1に設定する(ステップS1670)。
ステップS1650で否定判定が為されると、確率変動フラグの値を0に設定し(ステップS1680)、ステップS1680の処理を終えると、大当たりフラグの値を1に設定する(ステップS1690)。ステップS1670、又はステップS1690の処理を終えると、第2特別図柄の変動を外れ図柄で確定表示させる処理を行い(ステップS1695)、リターンに抜ける。
図21を用いて、本実施形態における第2特別図柄確定処理について説明する。第2特別図柄確定処理とは、大当たり値の当否乱数を取得している第2特別図柄が変動を開始してから規定の変動時間が経過したことを判断すると第2特別図柄を確定表示し、このとき第1特別図柄が変動表示中の場合には、当該変動表示を外れ図柄で確定表示させる主制御装置126が行う処理である。本実施形態では、第2特別図柄が大当たり図柄で確定表示したときに、第1特別図柄が変動表示中の場合には、当該第1特別図柄の変動表示を強制的に外れ図柄で確定表示させる構成となっている。仮に当該第1特別図柄が大当たりとなる変動パターンを取得していたとしても、第2特別図柄が大当たり図柄で確定表示した時点で、第1特別図柄を外れ図柄で確定表示させる。尚、第2特別図柄が大当たり図柄で確定表示した時点で、第1特別図柄を外れ図柄で確定表示させると共に、第1擬似図柄も外れ図柄で確定表示させることが好ましい。
第2特別図柄確定処理が開始されると、第2特別図柄が変動を開始してから規定の変動時間経過したか否か判定される(ステップS1700)。ステップS1700にて肯定判定が為され、規定の変動時間が経過したと判断すると、第2特別図柄を確定する処理を行う(ステップS1710)。ステップS1700にて否定判定が為されるとリターンに抜ける。ステップS1710に続く処理では、確率変動フラグの値が0であるか否か判定される(ステップS1720)。ステップS1720にて肯定判定が為されると、第2特別図柄の当否乱数が判定テーブル1と一致するか否か判定される(ステップS1730)。ステップS1720にて否定判定が為されると、第2特別図柄の当否乱数が判定テーブル2と一致するか否か判定される(ステップS1740)。
ステップS1730、ステップS1740にて否定判定が為されるとリターンに抜け、ステップS1730、ステップS1740にて肯定判定が為されると、第2特別図柄の確率変動乱数が確率変動テーブルと一致するか否か判定される(ステップS1750)。ステップS1750で肯定判定が為されると、確率変動フラグの値を1に設定し(ステップS1760)、ステップS1760の処理を終えると、大当たりフラグの値を1に設定する(ステップS1770)。
ステップS1750で否定判定が為されると、確率変動フラグの値を0に設定し(ステップS1780)、ステップS1780の処理を終えると、大当たりフラグの値を1に設定する(ステップS1790)。ステップS1770、又はステップS1790の処理を終えると、第1特別図柄の変動を外れ図柄で確定表示させる処理を行い(ステップS1795)、リターンに抜ける。
図22を用いて、本実施形態における主制御装置126が行う特別図柄大当たり時処理について説明する。この特別図柄大当たり時処理とは、第1、又は第2特別図柄が大当たり図柄で確定表示したときに大当たり遊技状態を開始させる処理である。実施形態1における図14のステップS1260の処理では、大当たり遊技状態終了後に第1、又は第2特別図柄の変動表示を再開する処理を行うが、本実施形態では、図20、図21の処理により、第1、又は第2特別図柄の変動表示を中断することなく、外れ図柄で確定表示する構成としているため、実施形態1の図14の処理に対応する図22の処理では、大当たり遊技終了後に第1、又は第2特別図柄の変動表示を再開する処理が実行されない。本実施形態においては、大当たり遊技終了後に、第1保留記憶、第2保留記憶として格納されている各々の保留記憶を新たに読出し、第1、又は第2特別図柄の変動を開始する構成となっている。
特別図柄大当たり時処理が開始されると、大当たりフラグの値が1であるか否か判定される(ステップS1800)。ステップS1800で否定判定が為されるとリターンに抜け、肯定判定が為されると、当否判定値として判定テーブル1を設定する(ステップS1810)。ステップS1810に続く処理では、大当たり遊技状態の開始から終了まで制御する大当たり遊技制御処理が行われる(ステップS1820)。ステップS1820に続く処理では、確率変動フラグの値が1であるか否か判定する(ステップS1830)。ステップS1830で肯定判定が為されると当否乱数が判定テーブル2と一致すると大当たりとする設定を行い(ステップS1840)、ステップS1830で否定判定が為されると当否乱数が判定テーブル1と一致すると大当たりとする設定を行う(ステップS1850)。ステップS1840、又はステップS1850の処理を行うと、リターンに抜ける。
以上説明した本実施形態によれば、実施形態1と同様に、図20のステップS1695、図21のステップS1795の処理が示すように、第1特別図柄及び第2特別図柄のうち、一方の特別図柄が大当たり図柄で確定表示されることにより大当たり遊技が開始されたときには、他方の特別図柄における変動表示を外れ図柄で確定表示する構成としたので、第1特別図柄及び第2特別図柄が同時に大当たり図柄で確定表示してしまうのを防止することが出来る。
また、確率変動状態において、非確率変動図柄の大当たり図柄で確定表示される第1、又は第2特別図柄の変動表示を行う際には、変動パターンとして最長の変動時間を有する当たり用変動パターンを選択するので、非確率変動図柄の大当たり図柄で確定表示される特別図柄の変動表示が開始してから終了するまでの期間に、他の特別図柄によって確率変動図柄の大当たり図柄が確定表示する可能性を高めることができる。これにより、非確率変動図柄の大当たり図柄として確定表示される予定であった特別図柄が外れ図柄で確定表示するので、確率変動状態の作動が継続して行われる可能性を高めることができる。そのため、遊技者の興趣を飛躍的に向上させることができる。