JP2007174713A - 高周波フィルタ、高周波回路、アンテナ共用器及び無線端末 - Google Patents

高周波フィルタ、高周波回路、アンテナ共用器及び無線端末 Download PDF

Info

Publication number
JP2007174713A
JP2007174713A JP2007080698A JP2007080698A JP2007174713A JP 2007174713 A JP2007174713 A JP 2007174713A JP 2007080698 A JP2007080698 A JP 2007080698A JP 2007080698 A JP2007080698 A JP 2007080698A JP 2007174713 A JP2007174713 A JP 2007174713A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency filter
terminal
high frequency
filter
ladder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007080698A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsutaka Hikita
光孝 疋田
Nobuhiko Shibagaki
信彦 柴垣
Naoki Matsuura
尚樹 松浦
Kazuyuki Yokoyama
和幸 横山
Shigeki Matsuda
茂喜 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Media Electronics Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Media Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Media Electronics Co Ltd filed Critical Hitachi Media Electronics Co Ltd
Priority to JP2007080698A priority Critical patent/JP2007174713A/ja
Publication of JP2007174713A publication Critical patent/JP2007174713A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
  • Transceivers (AREA)

Abstract

【課題】 小型化できる高周波フィルタを提供する。
【解決手段】 第1の弾性表面波共振器あるいは第1のフィルムバルク共振器を複数個ラダー回路状に接続したラダー形共振器フィルタ16と、第1の端子6ならびに第2の端子7と、ラダー形共振器フィルタ16と前記第1の端子7との間に接続された直列腕インダクタンス2及び並列腕容量3と、ラダー形共振器フィルタ16と前記第2の端子7との間に接続された直列腕容量4及び並列腕インダクタンス5とを有することを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、移動無線端末に好適な弾性表面波(Surface Acoustic Wave、以下、SAWと略す)共振器フィルタあるいはフィルムバルク共振器(Film Bulk Acoustic Resonator、以下、FBARと略す)フィルタを用いた高周波フィルタ、その高周波フィルタを備えた高周波回路、その高周波回路を用いたアンテナ共用器、そのアンテナ共用器を用いた無線端末に関する。
移動無線端末では、従来、受信RF信号を比較的高い中間周波数に一旦変換し、さらに増幅器、フィルタなどを介して復調するヘテロダイン方式が用いられてきた。近年、デュアルバンド端末や符号分割多元接続CDMA(Code Division Multiple Access)端末などでは、高周波(RF)回路構成の簡略化のため、ダイレクトコンバージョン復調方式や低中間周波数復調方式が検討されている。
一般に、前記ダイレクトコンバージョン復調方式や低中間周波数復調方式では、差動形(ディファレンシャル)の低雑音増幅器(Low Noise Amplifier、以下、LNAと略す)、差動形の混合器(Mixer 、以下、Mix. と略す)が用いられる。しかし従来、高周波フィルタあるいはアンテナ共用器と前記LNAあるいはMix. との接続に関してはあまり考慮されていない。例えばアンテナ共用器の受信系出力は、内蔵するフィルタから直接取り出すため、シングルエンド形であり、前記差動形LNAあるいは差動形Mix. との間にはミスマッチが生ずる。
これを解消するには図1に示すような分布定数線路で構成したバランス−アンバランス変換回路を用いることが最も一般的な手法と考えられている。
図中の41はアンバランス入力端子、42はバランス出力端子、43は4分の1波長のマイクロストリップ線路からなるλ/4カプラである。
しかしこの変換回路は、4分の1波長(λ/4)線路を基本構成とするため、容積が大きく、RF回路全体の小型化には大きな問題である。
バランス−アンバランス変換回路が記載された文献としては、例えば下記の非特許文献がある。
Product Hotline Magazine Vol.34 2000.1 P17〜22
本発明は、近い将来広く採用されるダイレクトコンバージョン復調方式、低中間周波数復調方式で導入される差動形LNA,差動形Mix.と高周波フィルタあるいはアンテナ共用器との接続に伴う問題点、すなわち容積が大きく、RF回路全体が大型になるという問題点を解決するものである。
また本発明は、GSMの規格であるGSM regulation 05.05の仕様を満足するため、バランス−アンバランス変換回路とは異なる他の方式を提供するものである。
一般に、移動無線端末用のアンテナ共用器には、受信系フィルタあるいは送信系フィルタとして、誘電体共振器を従属接続したものが用いられてきた。本発明では、特に受信系フィルタに、SAW共振器を複数個SAWチップ内でラダー回路状に接続したラダー形SAW共振器フィルタ、あるいはFBARフィルタを複数個チップ内でラダー回路状に接続したラダー形FBARフィルタを用いることにより、高周波フィルタの超小型化を図った。
次に、前記ラダー形SAW共振器フィルタあるいはラダー形FBARフィルタ(以下、両者をまとめてラダー形共振器フィルタと略す)の出力端子から直列腕インダクタンスとアースに対する並列腕容量を介してアンテナ共用器の第1の受信系出力端子とする。ラダー形共振器フィルタの同じ出力端子から直列腕容量とアースに対する並列腕インダクタンスを介してアンテナ共用器の第2の受信系出力端子とする。また、後段の差動形LNAまたは差動形Mix. の入力インピーダンスとラダー形共振器フィルタの出力インピーダンスを基に前記直列腕インダクタンス及び並列腕インダクタンス、直列腕容量及び並列腕容量の値を特定の値に定める。
これにより前記GSMの規格を満足する仕様となり、ラダー形共振器フィルタの通過帯域周波数において、前記第1及び第2の端子で出力信号の振幅偏差は互いに±1dB以下、位相偏差は180°を基準に±10°以下を実現できるものである。従って、アンテナ共用器と後段の差動形LNAまたは差動形Mix. の直列接続を可能にする。また、本構成は単なるラダー形共振器フィルタ単体に関しても同様に成り立つものである。
本発明は最近の携帯電話等のようにデュアルバンド対応、あるいは新システムであるCDMA対応の端末において導入される可能性が非常に高いダイレクトコンバージョン復調方式、低IF復調方式等において、アンテナ共用器と差動形LNAあるいは差動形Mix. の直接接続を可能にするものである。本発明の前記構成により、無駄な空間を大幅に低減できる。かつ、設計性の向上、評価の容易さ等においても大幅な改善が図れる。
以下、具体的な実施形態を用いて本発明を説明する。図2に欧州を主体とする世界の50%以上で採用されているGSM(Global System for Mobile Communications) ベースの携帯電話システム、すなわちEGSM(Extended GSM)とDCS (Digital Communications System) の周波数帯域例を示す。同図の例では、EGSMの場合、送信周波数(fT )は880〜915MHz、受信周波数(fR )は925〜960MHz、DCSの場合、送信周波数(fT )は1710〜1785MHz、受信周波数(fR )は1805〜1880MHzの周波数帯域となっている。最近の端末では単一端末でEGSMSとDCSの両周波数に対処するデュアルバンド端末も出現している。後述する本発明の実施形態もEGSMSとDCSの両周波数に対処できるデュアルバンド端末の例を示している。
図3にデュアルバンド端末の簡略化したブロック図の一例を示す。図中の44はアンテナ、45はアンテナ共用器、46は受信回路、47は送信回路、48はアナログ信号をデジタル信号に変換する変換機能を備えたアナログフロントエンド、49はデータメモリやコントローラなどを備えたベースバンド系信号処理部で、図に示すような結合関係になっている。
900MHz帯と1.8GHz帯のRF信号を扱うため、回路は一般に複雑で規模は大きくなる。端末の小型化のため種々の新しい回路方式が提案されている。送信系で採用されているOPLL(Offset Phase Lock Loop)変調方式は、PLL回路の出力で電圧制御発振器VCO(Voltage Controlled Oscillator) に直接変調を加えるものである。これにより、送信系の回路構成を大幅に簡略化可能である。
一方、受信系に関しては、従来のIF(Intermediate Frequency:中間周波数)を用いないDC(Direct Conversion)復調方式や低IF復調方式が検討され始めている。図3には、送信系にはOPLL変調方式、受信系にはDC復調方式を用いた場合のブロック図を示す。
一般に前記の変復調方式を採用した高周波ICを1チップで実現すると、その規模はかなり大きなものとなる。また、チップ内で900MHz帯と1.8GHz帯の両方の信号を扱うため、信号線間のクロストーク、また、特に受信系ではチップのアースからの雑音( Common mode noise) を極力抑える必要がある。後者に対しては、受信系の回路では全ての信号を差動形にすることにより、コモンモード雑音の影響は非常に小さくできることが分かっている。従って、図3に示すブロック図の受信系では、回路は全て差動形で構成されると考える必要がある。
図3のアンテナ共用器(Antenna Duplexer)45は、送信信号と受信信号を分離し、送信回路47からの送信信号をアンテナ44へ、アンテナ44からの微弱な受信信号を受信回路46へ送ることにより、単一アンテナ44で送受信を可能にする。また、デュアルバンド用アンテナ共用器では、900MHz帯の信号と1.8GHzの信号の分離も行う。一般に、アンテナ共用器は誘電体共振器を組み合わせたフィルタを用いて構成されるが、ラダー形共振器フィルタを用いることにより抜本的に小型化できる。
しかし、これらのフィルタは、後に具体的に示すように、信号出力がアースに対して1個のシングルエンド形である。従って、これらのフィルタを用いて構成したアンテナ共用器も受信系出力端子はシングルエンド形となり、前記受信系の差動形高周波ICと直接接続することはできない。本発明はこの直接接続を可能にするものである。
図4は、本発明の実施形態1に係るデュアルバンド用アンテナ共用器のブロック図である。図に示すように、アンテナ共用器45はEGSMの受信系とDCSの受信系とを備えている。EGSMの受信系では、アンテナ共用器内のラダー形共振器フィルタ1のシングルエンド端子からの出力信号を直列腕インダクタンス2とアースに対する並列腕容量3を介して第1の受信系出力端子6へ出力する。また、直列腕容量4とアースに対する並列腕インダクタンス5を介して第2の受信系出力端子7へ出力する。
第1及び第2の受信系出力端子6,7からラダー形共振器フィルタ1を見ると、フィルタ1と端子6,7間の回路の形は同じで互いに相対の関係にある。従って、第1の受信系出力端子6の信号はラダー形共振器フィルタ1の出力端子信号に比べ位相は遅れ、第2の受信系出力端子7の信号は位相が進む。以上の関係はDCSの受信系でも全く同様に成り立つ。8はラダー形共振器フィルタ、9は直列腕インダクタンス、10は並列腕容量、11は直列腕容量、12は並列腕インダクタンス、13は第1の受信系出力端子、14は第2の受信系出力端子である。
同図に示すように並列腕容量3,10と並列腕インダクタンス5,12は一端がアースされている。なお、図中の50はEGSMの送信系スイッチ、51はDCSの送信系スイッチである。
前記第1及び第2の受信系出力端子6,7の信号間の位相差は、後段に接続される差動形LNAあるいは差動形Mix.が正常に動作する必要性から定まる。一般的には、位相差が90°以上270°以下であれば、差動回路素子として、基本的には機能する。回路的な考察及び数値計算の結果、前記回路構成を用いることにより、第1及び第2の受信系出力端子6,7の信号間の位相差を90°以上270°以下の適当な値で実現することは常に可能であることが分かった。
従って本構成により、図5及び図6に示すように、アンテナ共用器45の受信系出力端子6,7を差動形LNA15または差動形Mix.18を持った高周波IC(RF−IC)52と直接接続することが可能となる。これにより不要な周辺回路を大幅に取り除くことができる。
また、図5,図6に示すラダー形共振器フィルタ16の直後の回路17は、ラダー形共振器フィルタ16の整合回路を表し,必要に応じて導入する。
一般にSAWフィルタは、フィルタを構成するインターディジタルトランスデューサ(Interdigital Transducer 、以下IDTと略す)の電極指間の容量により、またFBARフィルタは対向する電極間の静電容量により、入出力インピーダンスも容量性となることが多い。整合回路17はこの容量を打ち消すものであり、一般的にはインダクタンスで構成する場合が多い。このインダクタンスと図5,図6の直列腕インダクタンスL+ 2、並列腕インダクタンスL- 5を同一のプロセスでアンテナ共用器のモジュール内に形成することで、モジュールの小型化も図れるものである。また、ラダー形共振器フィルタ16は、図5,図6に示すようにSAW共振器あるいはFBAR(共振器)をチップ内に形成し、はしご(ラダー)回路形に接続したものである。
ラダー形SAW共振器フィルタは、アイ・イー・イー・イー トランザクション ウルトラソン フェロエレク フレエク コントロ 第42巻、495〜508項、1995年(M.Hikita,N.Shibagaki,K.Sakiyama and K.Hasegawa,”Design methodology and experimental results for new ladder-type SAW resonator coupled filter,”IEEE Trans. Ultrason. Ferroelec. Freq. Contr. ,vol.UFFC-42,pp.495-508,1995.)に述べられている。
ラダー形FBARフィルタは、プロシーディング オブ アイ・イー・イー・イー ウルトラソニックス シンポジウム 887〜890項、1999年(J.D. Larson III,SM. R .Ruby, P.Bradley, Y.Oshmyanaky, ”A BAW antenna duplexer for the 1900MHz PCS band,” in Proc. IEEE Ultrason. Symp. pp.887-890,1999.)で述べられている。
本実施形態の場合図5及び図6に示すように、ラダー形共振器フィルタ16、整合回路17、直列腕インダクタンス2、並列腕容量3、直列腕容量4、並列腕インダクタンス5により高周波フィルタが構成され、アンテナ共用器45の少なくとも受信系はこの高周波フィルタを備えている。
以上説明したように図4の構成により、図5、図6に示すように、アンテナ共用器45と差動形LNA15あるいは差動形Mix.18を持ったダイレクトコンバージョン復調方式あるいは低中間周波数復調方式の集積回路RF−IC52と直接接続が可能になり、無駄な空間が削除される。また、ラダー形共振器フィルタ16の整合回路17と直列腕インダクタンス2あるいは並列腕インダクタンス5を同一プロセスで実現することでアンテナ共用器モジュールの小型化も図れる。
図7、図8、図9に本発明の他の実施形態を示す。図7に実施形態2を示す。本実施形態は、図4に示す実施形態1において直列腕インダクタンス2または並列腕インダクタンス5の少なくとも一方をSAW共振器19a 、19b あるいはFBAR20a 、20b で置き換えたものである。このSAW共振器あるいはFBARは、受信系ラダー形共振器フィルタの通過帯域周波数f0で等価的にインダクタンスとしてのインピーダンスを持つ。さらに本共振器は前記ラダー形共振器フィルタと同一チップ内に形成される。
図7に示す実施形態2の場合、ラダー形共振器フィルタ16、整合回路17、SAW共振器19a あるいはFBAR20a 、並列腕容量3、直列腕容量4、SAW共振器19bあるいはFBAR20bにより高周波フィルタが構成されている。
次に実施形態3を示す。図8の例は、図4に示す実施形態1において直列腕容量4または並列腕容量3の少なくとも一方をSAW共振器21a 、21b あるいはFBAR22a 、22b で置き換えたものである。これ等の共振器は、フィルタの通過帯域周波数f0で等価的に容量としてのインピーダンスを持つ。さらに本共振器はラダー形共振器フィルタ16と同一チップ内に形成される。
図8に示す実施形態3の場合、ラダー形共振器フィルタ16、整合回路17、直列腕インダクタンス2、SAW共振器21a あるいはFBAR22a 、SAW共振器21bあるいはFBAR22b、並列腕インダクタンス5により高周波フィルタが構成されている。
図9に実施形態4を示す。図4に示す実施形態1において、直列腕インダクタンス2と並列腕インダクタンス5をf0で等価的にインダクタンスとなるSAW共振器19a 、19b あるいはFBAR20a 、20b で置き換え、直列腕容量4と並列腕容量3をf0で等価的に容量となるSAW共振器21a 、21b あるいはFBAR22a 、22b で置き換えたものである。これらの共振器はラダー形共振器フィルタ16と同一チップ内に形成される。
図9に示す実施形態4の場合、ラダー形共振器フィルタ16、整合回路17、SAW共振器19a あるいはFBAR20a 、SAW共振器21a あるいはFBAR22a 、SAW共振器21bあるいはFBAR22b、SAW共振器19bあるいはFBAR20bにより高周波フィルタが構成されている。
次に前記SAW共振器がインダクタンスとしても容量としても動作することを説明する。図10にSAW共振器23、図11にFBAR24の例を示す。図10は、圧電基板54上に作成したIDT55の両側に反射器56を設けて、SAW共振器を構成したものである。図11はダイアフラム状の圧電薄膜共振器をバックエッチング等で振動部を空洞化したシリコン基板57等の上部にFBAR24を形成したもので、58は電極である。なお、図10、図11の図中左側にそれぞれの等価回路を示している。
これらの共振器のインピーダンスZは、図12に示すように、共振周波数frでは、Im (Z)≒0、反共振周波数faでは、Im (Z)≒∞となる。図12からわかるように、frより低い周波数ではZは容量性、frとfaの間ではZは誘導性(インダクティヴ)になる。さらにfaより高い周波数で再び容量性となる。fr、faの設定は、SAW共振器では電極指の繰り返しピッチ、FBARでは圧電薄膜の厚さで主に定まる。従って図7、図8、図9に示すように、フィルタの通過帯域周波数f0で等価的にインダクタンスあるいは容量となるSAW共振器あるいはFBARは常に実現可能である。
次に図5〜図9におけるL+ 、C+ 、L- 、C- の値に関して考察する。一般に位相を進ませる回路と遅らせる回路は、図13と図14のπ形回路で表すことができる。例えば図5に示すようにラダー形共振器フィルタ16側を見た抵抗をRFil とし、差動LNA15側を見た抵抗をRDiff とする。図13のπ形回路は、f0で2 RFilをRDiff /2へインピーダンス変換し、かつ、位相を90°遅らせる回路とする。図14のπ形回路は、f0で2 RFilをRDiff /2へインピーダンス変換し、かつ、位相を90°進ませる回路とする。このような条件では、L+、C+ 、L- 、C- は一意には定まらない。しかし、さらに図13のC+ と図14のL- は並列接続した場合、f0で並列共振を生ずる条件を加えると、前記パラメータは一意に決定され、以下となる。なお式中のω0は角周波数である。
+ =L- =( RFil・RDiff )1/2/ω0
+ =C- =( RFil・RDiff )-1/2/ω0
図5のラダー形共振器フィルタ16の出力に並列に図13と図14のπ形回路を接続し、第1の出力端子6と第2の出力端子7とする。f0ではラダー形共振器フィルタ16の出力抵抗RFil の2倍、すなわち、2 RFilが各々のπ形回路でインピーダンス変換され、RDiff /2となる。さらに、第1の出力端子6と第2の出力端子7には、互いに位相は逆相の出力が得られるため、これ等を差動で取り出すと、出力抵抗はRDiff となる。また、入力側は2 RFilが並列接続されるため、RFil となる。すなわち、ラダー形共振器フィルタ16の出力抵抗RFil及び差動LNA15の入力抵抗RDiff と完全に一致させることができる。
さらに図13と図14のC+ とL- は、f0で並列共振する。f0の近傍の周波数では、C+ とL- の並列回路部分はインピーダンスがほぼ∞となるためこの並列回路部分は取り除いても実質的な影響はきわめて小さいことを確認している。すなわち、C+ とL- の並列回路部分を取り除いたものが図5である。
また、図5のように差動形LNA15とアンテナ共用器45を直接接続する場合、高周波IC52のバラツキ等を考慮すると、十分な性能を保証するためには、第1の出力端子6と第2の出力端子7の出力間の振幅偏差は±1dB以下、位相偏差は180°を基準に±10°以下とする必要がある。これ等の偏差を先に示したL+、C+、L-、C-の各値に割払ると、各値は±20%のバラツキ幅に抑える必要があることが分かった。
また、回路設計上の観点からすると、前記のRFilとRDiffは、2RFil=RDiff/2を満足する場合は、図13、図14のπ回路の入出力抵抗が一致する。この場合、最も精度の高い回路設計が可能である。従って、この場合は、L+≒L-≒RDiff/2ω0、C+≒C-≒2/(RDiff・ω0)で与えられる。さらに、GHz帯の高周波では、測定機は全て50Ω系である。前記の関係式で、2RFil=RDiff/2=50Ωとすることにより、回路設計のほかに評価系も含めて非常に精度の高いアンテナ共用器が実現でき、差動形LNA15または差動形Mix.18との直接接続に伴う多くの課題が解決される。
以上の議論は図5を用いて説明したが、図6〜図9でも全く同様である。また、アンテナ共用器を例に詳述したが、ラダー形SAW共振器フィルタ単体あるいはラダー形FBARフィルタ単体であっても全く同様の関係が成り立つものである。
次に実施形態5を示す。図15、図16に具体的なチップ構成例を示す。図9の構成を例に、図15はラダー形SAW共振器フィルタ、図16はラダー形FBARフィルタを用いた場合で、図16(b)は図16(a)のA−A’線上の断面図である。ただし、SAWフィルタチップ28、FBARフィルタチップ29に直接関係する部分を拡大して示した。
図中の25がSAWフィルタチップ28、FBARフィルタチップ29の入力端子で、26と27が差動形LNA15または差動形Mix.18と接続する第1及び第2の出力端子である。これらの例では、SAWフィルタチップ28、FBARフィルタチップ29上に等価的なL+ 、C+ 、L- 、C- を全てSAW共振器あるいはFBARで構成する例を示したが、図7、図8に示すように一部をチップ上で形成する場合も全く同様である。
図17に実施形態6を示す。図17は、近い将来サービスが開始される2GHz帯を用いた広帯域符号分割多元接続WCDMA(Wideband CDMA) 用端末の場合である。WCDMAでは、送信周波数はfT=1920〜1980MHz、受信周波数はfR=2110〜2170MHzである。また、送受同時通話のためアンテナ共用器はスイッチを用いず、送受信系ともにフィルタを用いて構成する。図では、受信系フィルタのみならず送信系フィルタもラダー形共振器フィルタを用いて構成した例を示す。
アンテナ共用器45に差動形LNA15を直接接続するため、受信系ラダー形共振器フィルタの出力端子から直列腕共振器であるSAW共振器19a,19b(またはFBAR20a,20b)及び並列腕共振器であるSAW共振器21a,21b(またはFBAR22a,22b)を用いて2分岐し、それぞれを第1の受信系出力端子6及び第2の受信系出力端子7とする。
これ等の端子6,7と差動LNA15の差動入力端子を直接接続するものである。また、SAW共振器19a,19b(またはFBAR20a,20b)及び並列腕共振器であるSAW共振器21a,21b(またはFBAR22a,22b)は、ラダー形共振器フィルタのチップ内に形成する場合に関して示したが、図5に示すようにチップの外で形成しても良く、図7、図8のように両者を組み合わせても良い。
図中の53は受信系高周波フィルタ、59は送信系高周波フィルタ、60,61はベースバンド系信号処理部49に接続されたスピーカならびにマイクである。
前記実施形態では高周波フィルタ(高周波回路)を移動無線端末に用いた場合を説明したが、本発明に係る高周波フィルタ(高周波回路)はその他に固定無線端末、衛星通信端末、光通信端末など他の端末にも適用可能である。
バランス−アンバランス変換回路の説明図である。 欧州のEGSMとDCSの周波数配置を示す図である。 デュアルバンド端末のブロック図である。 本発明の実施形態1に係るデュアルバンド用アンテナ共用器のブロック図である。 本発明によるアンテナ共用器の受信系出力端子を差動形LNAを有する高周波ICに直接接続した状態を示す回路図である。 本発明によるアンテナ共用器の受信系出力端子を差動形Mix.を有する高周波ICに直接接続した状態を示す回路図である。 本発明の実施形態2に係るアンテナ共用器の受信系出力端子を差動形LNAを有する高周波ICに直接接続した状態を示す回路図である。 本発明の実施形態3に係るアンテナ共用器の受信系出力端子を差動形LNAを有する高周波ICに直接接続した状態を示す回路図である。 本発明の実施形態4に係るアンテナ共用器の受信系出力端子を差動形LNAを有する高周波ICに直接接続した状態を示す回路図である。 SAW共振器とその等価回路を示す図である。 FBARとその等価回路を示す図である。 SAW共振器とFBARのインピーダンス特性を示す図である。 π形の等価回路を示す図である。 π形の等価回路を示す図である。 本発明に係るラダー形SAW共振器フィルタのチップ構成図を示す図である。 本発明に係るラダー形FBARフィルタのチップ構成図を示す図である。 本発明によるWCDMA用アンテナ共用器の例とWCDMA端末のブロック図である。
符号の説明
1,8:ラダー形SAW共振器フィルタあるいはラダー形FBARフィルタ、2,9:直列腕インダクタンス、3,10:並列腕容量、4,11:直列腕容量、5,12:並列腕インダクタンス、6,13:第1の受信系出力端子、7,14:第2の受信系出力端子、15:差動形LNA、16:ラダー形共振器フィルタ、17:整合回路、18:差動形Mix.、19,21,23:SAW共振器、20,22,24:FBAR、25:入力端子、26,27:出力端子、28:SAW共振器フィルタを形成したチップ、29:FBARフィルタを形成したチップ、44:アンテナ、45:アンテナ共用器、46:受信回路、47:送信回路、48:アナログフロートエンド、49:ベースバンド系信号処理部、50:EGSMの送信系スイッチ、51:DCSの送信系スイッチ、52:高周波スイッチ、53:受信系高周波フィルタ、59:送信系高周波フィルタ、60:スピーカ、61:マイク、

Claims (13)

  1. 第1の弾性表面波共振器あるいは第1のフィルムバルク共振器を複数個ラダー回路状に接続したラダー形共振器フィルタと、
    第1の端子ならびに第2の端子と、
    前記ラダー形共振器フィルタと前記第1の端子との間に接続された直列腕インダクタンス及び並列腕容量と、
    前記ラダー形共振器フィルタと前記第2の端子との間に接続された直列腕容量及び並列腕インダクタンスと
    を有することを特徴とする高周波フィルタ。
  2. 請求項1記載の高周波フィルタにおいて、前記並列腕容量及び前記並列腕インダクタンスのそれぞれの一端はアースされていることを特徴とする高周波フィルタ。
  3. 請求項1または請求項2記載の高周波フィルタにおいて、前記第1の端子と第2の端子は、差動形増幅器又は差動形混合器の差動端子に接続されることを特徴とする高周波フィルタ。
  4. 請求項1から3記載のいずれかの高周波フィルタにおいて、前記直列腕インダクタンス又は並列腕インダクタンスの少なくとも一方は、該高周波フィルタの通過帯域周波数f0 で等価的にインダクタンスとしてのインピーダンス特性をもつ第2の弾性表面波共振器あるいは第2のフィルムバルク共振器であり、前記第1の弾性表面波共振器あるいは第1のフィルムバルク共振器と同一のチップ上に形成されていることを特徴とする高周波フィルタ。
  5. 請求項1から4記載のいずれかの高周波フィルタにおいて、該高周波フィルタを通過した、フィルタの通過帯域周波数f0よりなる出力信号は、第1の端子と第2の端子間で振幅偏差は互いに±1dB以下、位相偏差は180°を基準に互いに±10°以下であることを特徴とする高周波フィルタ。
  6. 請求項3記載の高周波フィルタにおいて、該高周波フィルタの通過帯域周波数f0、角周波数ω0=2πf0での出力あるいは入力抵抗をRFil 、差動形増幅器または差動形混合器の同周波数帯域での差動入力あるいは差動出力抵抗をRDiff とし、前記直列腕インダクタンスL+ 及び並列腕インダクタンスL- は、( RFil・RDiff )1/2/ω0±20%、前記直列腕容量C- 及び並列腕容量C+ は、( RFil・RDiff )-1/2/ω0±20%であることを特徴とする高周波フィルタ。
  7. 請求項6記載の高周波フィルタにおいて、前記RFil 、L+及びL- 、C+ 及びC- は、2 RFil=RDiff /2±20%、L+ ≒L- =RDiff /(2ω0)±20%、C+ ≒C- =2/(RDiff ・ω0)±20%であることを特徴とする高周波フィルタ。
  8. 請求項7記載の高周波フィルタにおいて、前記2RFil≒RDiff /2=50Ω±20%であることを特徴とする高周波フィルタ。
  9. 少なくとも受信回路に高周波フィルタを用いた高周波回路において、前記高周波フィルタが請求項1から請求項8記載のいずれかの高周波フィルタであることを特徴とする高周波回路。
  10. 少なくとも受信回路に高周波フィルタを用い、送信信号と受信信号を分離し、送信回路からの送信信号をアンテナへ、アンテナからの受信信号を受信回路へ送ることにより、単一アンテナで送受信を可能にするアンテナ共用器において、前記高周波フィルタが請求項1から請求項8記載のいずれかの高周波フィルタであることを特徴とするアンテナ共用器。
  11. アンテナとアンテナ共用器を備えた無線端末において、前記アンテナ共用器が請求項10記載のアンテナ共用器であることを特徴とする無線端末。
  12. 請求項11記載の無線端末において、前記アンテナ共用器が請求項3記載の高周波フィルタを用いたアンテナ共用器であって、前記差動形増幅器又は差動形混合器がダイレクトコンバージョン方式復調用集積回路あるいは低中間周波数方式復調用集積回路の一部であることを特徴とする無線端末。
  13. 請求項11または請求項12記載の無線端末において、その無線端末が移動無線端末であることを特徴とする無線端末。
JP2007080698A 2001-03-30 2007-03-27 高周波フィルタ、高周波回路、アンテナ共用器及び無線端末 Pending JP2007174713A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007080698A JP2007174713A (ja) 2001-03-30 2007-03-27 高周波フィルタ、高周波回路、アンテナ共用器及び無線端末

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001101003 2001-03-30
JP2007080698A JP2007174713A (ja) 2001-03-30 2007-03-27 高周波フィルタ、高周波回路、アンテナ共用器及び無線端末

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002025775A Division JP3973915B2 (ja) 2001-03-30 2002-02-01 高周波フィルタ、高周波回路、アンテナ共用器及び無線端末

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007174713A true JP2007174713A (ja) 2007-07-05

Family

ID=38300569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007080698A Pending JP2007174713A (ja) 2001-03-30 2007-03-27 高周波フィルタ、高周波回路、アンテナ共用器及び無線端末

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007174713A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010010832A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Murata Mfg Co Ltd 分波器
KR20140079433A (ko) * 2011-10-24 2014-06-26 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 탄성파 분파기
CN114531171A (zh) * 2022-04-24 2022-05-24 安徽矽磊电子科技有限公司 一种内嵌滤波器的射频前端电路

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56156015A (en) * 1981-03-26 1981-12-02 Toshiba Corp Elastic surface wave device
JPH01129518A (ja) * 1987-11-16 1989-05-22 Hitachi Ltd 弾性表面波装置
JPH02237211A (ja) * 1989-03-10 1990-09-19 Nec Corp 弾性表面波フィルタ
JPH10200360A (ja) * 1997-01-07 1998-07-31 Tdk Corp 積層バルントランス
JP2000114917A (ja) * 1998-09-30 2000-04-21 Kyocera Corp バランス型弾性表面波フィルタ
JP2000188522A (ja) * 1998-12-22 2000-07-04 Hitachi Ltd 移動無線端末及び弾性表面波アンテナ共用器
JP2001053520A (ja) * 1999-08-06 2001-02-23 Sony Corp アンテナ装置及び携帯無線機
JP2001069031A (ja) * 1999-08-26 2001-03-16 Hitachi Ltd 無線端末

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56156015A (en) * 1981-03-26 1981-12-02 Toshiba Corp Elastic surface wave device
JPH01129518A (ja) * 1987-11-16 1989-05-22 Hitachi Ltd 弾性表面波装置
JPH02237211A (ja) * 1989-03-10 1990-09-19 Nec Corp 弾性表面波フィルタ
JPH10200360A (ja) * 1997-01-07 1998-07-31 Tdk Corp 積層バルントランス
JP2000114917A (ja) * 1998-09-30 2000-04-21 Kyocera Corp バランス型弾性表面波フィルタ
JP2000188522A (ja) * 1998-12-22 2000-07-04 Hitachi Ltd 移動無線端末及び弾性表面波アンテナ共用器
JP2001053520A (ja) * 1999-08-06 2001-02-23 Sony Corp アンテナ装置及び携帯無線機
JP2001069031A (ja) * 1999-08-26 2001-03-16 Hitachi Ltd 無線端末

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010010832A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Murata Mfg Co Ltd 分波器
JP4586897B2 (ja) * 2008-06-24 2010-11-24 株式会社村田製作所 分波器
KR20140079433A (ko) * 2011-10-24 2014-06-26 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 탄성파 분파기
KR101893028B1 (ko) * 2011-10-24 2018-08-29 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 탄성파 분파기
CN114531171A (zh) * 2022-04-24 2022-05-24 安徽矽磊电子科技有限公司 一种内嵌滤波器的射频前端电路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3973915B2 (ja) 高周波フィルタ、高周波回路、アンテナ共用器及び無線端末
US9917603B2 (en) Multiplexer, transmission apparatus, and reception apparatus
US8125298B2 (en) Acoustic wave filter, duplexer using the acoustic wave filter, and communication apparatus using the duplexer
US8026776B2 (en) Acoustic wave device, duplexer, communication module, and communication apparatus
KR100809172B1 (ko) 듀플렉서 및 이를 통한 신호 처리 방법
US7194247B2 (en) Dual-channel passband filtering system using acoustic resonators in lattice topology
US7659795B2 (en) Antenna duplexer and wireless terminal using the same
JP4944889B2 (ja) 電気的なモジュール
JP4468185B2 (ja) 等しい共振周波数を有する共振器フィルタ構造体
US11206010B2 (en) Radio frequency module, front end module, and communication device
JP2018129683A (ja) フィルタ回路、マルチプレクサおよびモジュール
JP2003347964A (ja) アンテナデュプレクサおよびそれを用いた通信用電話機
CN110635779B (zh) 多工器
JPWO2011096245A1 (ja) フィルタ、デュープレクサ、通信モジュール、通信装置
US10476532B2 (en) Multiplexer, transmission apparatus, and reception apparatus
JP4541853B2 (ja) アンテナ分波器およびアンテナ分波器用表面弾性波フィルタ
JP2006513662A5 (ja)
JP2018129680A (ja) フィルタ回路、マルチプレクサおよびモジュール
US7224240B2 (en) Balanced high-frequency filter, antenna duplexer, balanced high-frequency circuit and communication apparatus
US11777473B2 (en) Multiplexer, high-frequency front-end circuit, and communication device
JP2007174713A (ja) 高周波フィルタ、高周波回路、アンテナ共用器及び無線端末
US7696844B2 (en) Filtering circuit fitted with acoustic resonators
JP2008294780A (ja) 分波器
JP2004297633A (ja) アンテナ共用器およびそれを用いた無線端末
JP6972954B2 (ja) 高周波フィルタおよびマルチプレクサ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070418

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100420

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100720

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110105