JP2007174416A - 配線システム - Google Patents

配線システム Download PDF

Info

Publication number
JP2007174416A
JP2007174416A JP2005371056A JP2005371056A JP2007174416A JP 2007174416 A JP2007174416 A JP 2007174416A JP 2005371056 A JP2005371056 A JP 2005371056A JP 2005371056 A JP2005371056 A JP 2005371056A JP 2007174416 A JP2007174416 A JP 2007174416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
functional module
module
information line
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005371056A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3922294B1 (ja
Inventor
Tsunehiro Kitamura
常弘 北村
Hiroaki Koshin
博昭 小新
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2005371056A priority Critical patent/JP3922294B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3922294B1 publication Critical patent/JP3922294B1/ja
Publication of JP2007174416A publication Critical patent/JP2007174416A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)

Abstract

【課題】情報線を通して各機能モジュールに電力を供給し、かつ機能モジュール間で電力の融通を可能とした配線システムを提供する。
【解決手段】基本モジュール1と複数台の機能モジュール2とが情報線Liを介して接続される。基本モジュール1は、情報線Liを通して各機能モジュール2に電力を供給するとともに各機能モジュール2との間で通信を行う。機能モジュール2は、情報線Liに接続され直流電流が双方向に通過する直流通過部23aを備える副フィルタ回路23と、情報線Liに直流通過部23aを介して接続され内部回路20に給電するコンデンサ21と、コンデンサ21と内部回路20との間に挿入されたスイッチ要素24とを備える。基本モジュール1は、機能モジュール2の動作状態を通信により監視し、監視結果に応じてスイッチ要素24を開閉する指示を機能モジュール2に与える。
【選択図】図1

Description

本発明は、先行配線された電力線と情報線とを介して接続した基本モジュールと複数台の機能モジュールとの間で、電力線と情報線との両方を通して基本モジュールから機能モジュールへの電力供給を可能とし、情報線を通して基本モジュールと機能モジュールとの間で通信を行う配線システムに関するものである。
従来から、信号線を介して中央監視装置と複数台の端末器とを接続し、信号線を伝送路に用いて複極のベースバンド信号からなる伝送信号を中央監視装置から端末器に対して時分割多重伝送方式によって伝送することにより、スイッチやセンサを接続した端末器と負荷を接続した端末器とを対応付け、スイッチやセンサの動作に呼応して負荷を動作させるようにした遠隔監視制御システムが提供されている(たとえば、特許文献1参照)。この遠隔監視制御システムでは、各端末器において、伝送信号を利用して中央監視装置との間で通信を行うとともに、伝送信号の電力を端末器の内部回路の電源に用いるように構成してある。
特許第3136006号公報
上述したように、特許文献1に記載された遠隔監視制御システムでは、信号線を介して中央監視装置と端末器とを接続すれば、信号線を伝送される伝送信号により端末器の内部回路に電力を供給することができる。ただし、電力は複極の伝送信号の形で信号線を通して各端末器に供給されるから、各端末器では、それぞれ伝送信号を整流し安定化しなければ内部回路の電源として用いることができない。つまり、各端末器にはそれぞれ伝送信号を整流し安定化するための電源回路が必要である。また、各電源回路は各端末器の内部回路にのみ電力を供給するものであって、仮にいずれかの端末器において消費電力が急増すると(つまり、端末器において信号線に接続している部位間のインピーダンスが低下すると)、中央監視装置が伝送信号の形で供給している電力が不足して信号線の線間電圧が低下し、各端末器への供給電力が不足する可能性がある。
また、上述したように、各端末器がそれぞれ電源回路を備えているものであるから、電力を供給するために各端末器ごとに電力損失が生じており、端末器の台数が多くなれば電力損失は無視できなくなり、中央監視装置から信号線を介して伝送信号の形で端末器に電力を供給するために、端末器での電力損失分を考慮した容量の大きい電源回路を中央監視装置に設ける必要が生じる。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、情報線を通して各機能モジュールに電力を供給することを可能とし、しかも機能モジュール間で電力の融通を可能とすることにより、基本モジュールに内蔵した主電源回路の負担を軽減しながらも各機能モジュールに必要な電力を供給することができる配線システムを提供することにある。
請求項1の発明は、先行配線された電力線と情報線とが基本モジュールに接続されるとともに、複数台の機能モジュールがそれぞれ電力線と情報線とに接続され、基本モジュールから電力線と情報線との両方を通して各機能モジュールに電力供給が可能であり、基本モジュールと各機能モジュールとの間で情報線を通して通信を行う配線システムであって、基本モジュールは、情報線を通して機能モジュールに直流電力を供給する主電源回路と、主電源回路と情報線との間に挿入され直流電流が通過する直流通過部と信号が通過する信号通過部とを備える主フィルタ回路と、主フィルタ回路の信号通過部を通して各機能モジュールとの間で信号を授受し各機能モジュールの動作状態を監視する監視部とを備え、機能モジュールは、情報線に接続され直流電流が通過する直流通過部と信号が通過する信号通過部とを備える副フィルタ回路と、情報線から副フィルタ回路の直流通過部を通して供給される直流電流により充電されるとともに内部回路に電力を供給する電荷蓄積部と、電荷蓄積部から内部回路に電力を供給する経路に挿入されたスイッチ要素と、情報線から副フィルタ回路の信号通過部を通して通知される信号によりスイッチ要素を開閉するスイッチ制御回路とを備え、監視部は、機能モジュールの動作状態の監視により当該機能モジュールの通電停止が可能であればスイッチ制御回路にスイッチ要素を遮断する指示を与え、スイッチ要素を遮断した機能モジュールの電荷蓄積部の電荷を副フィルタ回路を通して他の機能モジュールに分配することを特徴とする。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記基本モジュールが、電池を電源とし商用電源が停電すると前記情報線を通して前記機能モジュールへの電力の供給を開始する無停電電源とを備え、前記監視部は、商用電源が停電すると前記機能モジュールのうちあらかじめ定めた機能モジュールにおける前記スイッチ要素を遮断することを特徴とする。
請求項1の発明の構成によれば、基本モジュールに設けた主電源回路から情報線を通して複数台の機能モジュールに電力を供給する構成であって、各機能モジュールに、情報線を介して互いに並列接続される電荷蓄積部をそれぞれ設け、また電荷蓄積部から内部回路への電力を供給する経路にスイッチ要素を挿入し、機能モジュールの動作状態に応じてスイッチ要素を遮断可能としているから、いずれかの機能モジュールにおいてスイッチ要素を遮断すれば、当該機能モジュールの電荷蓄積部に蓄積された電荷を他の機能モジュールで利用することが可能になり、結果的にいずれかの機能モジュールで余剰になった電力を他の機能モジュールに融通することができる。つまり、各機能モジュールに必要な電力を供給しながらも、基本モジュールに内蔵した主電源回路の負担を軽減することができる。
請求項2の発明の構成によれば、電池を電源とする無停電電源を用いて停電時に基本モジュールから機能モジュールへの電力を供給する構成である場合に、停電時にあらかじめ定めた機能モジュールのスイッチ要素を遮断するから、停電時において不要な機能モジュールへの給電が停止されることによって、無停電電源の電池による機能モジュールの駆動時間を長時間化することができ、また、スイッチ要素が遮断された機能モジュールに接続されている電荷蓄積部の電荷を他の機能モジュールで使用することが可能になり、このことによっても無停電電源による機能モジュールの駆動時間を長時間化することができる。
本実施形態の配線システムでは、図2に示すように、建物内の適所に埋込配置されたスイッチボックス3にゲート装置4と称する配線器具を収納する。ゲート装置4には壁内に先行配線された電力線Lpと情報線Liとが接続される。スイッチボックス3およびゲート装置4は1個ずつでもよいが、本発明は複数個の場合に有効であるから、以下では複数個設ける場合について説明する。また、図示例では、ルータとハブとを内蔵したゲートウェイの機能を有している基本モジュール1と、メインブレーカMBおよび分岐ブレーカBBとを内蔵した配線盤5を用いている。
基本モジュール1には、複数系統(図示例では3系統)の情報線Liが接続され、ゲートウェイとして各情報線Liを外部のインターネット網NTに接続する。基本モジュール1は、情報線Liを複数系統に分岐したり情報線Liをインターネット網NTに接続するだけでなく、情報線Liを通して各機能モジュール2の動作状態を監視する機能も備えている。また、メインブレーカMBは商用電源ACに接続され、分岐ブレーカBBに電力線Lpが接続される。図示例では分岐ブレーカBBを1系統で代表して示しているが通常は複数系統の分岐ブレーカBBを設ける。
図2に示す例では、機能モジュール2として、コンセントあるいはスイッチのように負荷制御を主な機能とするものと、スピーカあるいは表示器のように情報の授受を主な機能とするものとを示している。本実施形態の構成では、負荷制御を主な機能とする場合であっても、コンセントに接続した負荷で使用した電力量やスイッチを操作した回数などを情報として情報線Liを介して監視することが可能になる。
各系統のゲート装置4の間は電力線Lpおよび情報線Liの送り配線によって接続される。また、各系統のゲート装置4のうちの1個は配線盤5との間で電力線Lpおよび情報線Liを介して接続される。つまり、各系統のゲート装置4は電力線Lpに並列接続され、また情報線Liに並列接続されることになる。
ゲート装置4は、電力線Lpと情報線Liとに接続されたコネクタからなる接続口6(図3参照)を備える。したがって、後述する機能モジュール2のコネクタをゲート装置4の接続口6に接続するだけで、機能モジュール2に電力を供給する電力路と、機能モジュール2との間で通信するための情報路とを同時に確保することができる。しかも、ゲート装置4は電力線Lpと情報線Liとにそれぞれ並列接続されているだけであるから、機能モジュール2はどのゲート装置4にも接続することができる。つまり、機能モジュール2は、ゲート装置4の配置されている範囲内で自由に配置することができるから、レイアウトの自由度が高い施工性に優れた配線システムを提供することができる。
スイッチボックス3は、たとえばJIS規格(C 8375)に規定する取付枠10(図3参照)を取り付けることができるものを用いる。図示する取付枠10は一連形と呼ばれており、JIS規格(C 8304)において大角連用形スイッチの1個モジュールとして規格化されている埋込形の配線器具を3個取り付けることができる。
取付枠10は、図3に示すように、中央部に表裏に貫通した器具取付用の矩形状の窓孔10aを備える。取付枠10に取付対象である配線器具を取り付けるには、窓孔10aの後方から配線器具の前部を挿入し、取付枠10の左右両側の枠片10bに設けた器具係止部に配線器具の左右両側に設けた被係止部を結合させる。図示例では、配線器具に被係止部として爪を設け取付枠10の枠片10bに器具係止部として間隙を設けている。ただし、配線器具に被係止部として穴を設け取付枠10の枠片10bに器具係止部として爪を設けた構成もある。取付枠10の上下の枠片10cには挿入孔10dが貫設されている。取付枠10をスイッチボックス3に取り付けるには、取付枠10に配線器具を装着した状態で、図示しない取付ねじを挿入孔10dに前方から挿入してスイッチボックス3に設けたねじ受け(図示せず)に螺入させる。
なお、取付枠10を壁パネルに取り付ける場合には、壁パネルに取付孔を貫設し、挿入孔10dに挿入される引締ねじを挟み金具(図示せず)と称する部材に螺合させ、壁パネルに貫設した取付孔の周部を取付枠10と挟み金具との間で挟持するように引締ねじを締め付けてもよい。あるいはまた、取付枠10を通して壁材に木ねじを螺合させることによって、取付枠10を壁に取り付けることも可能である。
本実施形態では、各スイッチボックス3の上部からは、配電ボックス1または他のスイッチボックス3に接続された電力線Lpおよび情報線Liが導入され、各系統の末端に位置するスイッチボックス3を除いた各スイッチボックス3の下部からは他のスイッチボックス3への送り配線である電力線Lpおよび情報線Liが導出される。また、ゲート装置4を取り付けた取付枠10を各スイッチボックス3に取り付けることによって、上述したように、各スイッチボックス3にそれぞれゲート装置4が収納される。ここにおいて、ゲート装置4には、電力線Lpと情報線Liとが接続されるから、電力線Lpと情報線Liとの混触を防止するために、電力線Lpと情報線Liとのスイッチボックス3への導入口および導出口はそれぞれ個別に設けるのが望ましい。
ゲート装置4は、板ばねのばね力を利用して電線を結線する、いわゆる速結端子構造の端子を器体に内蔵しており、器体の背面に開口する電線挿入口に電線を挿入することにより、電線の機械的保持と電気的接続とがなされる構成を採用している。電線挿入口は、電力線Lpと情報線Liとについて2対ずつ設けてある。各1対は送り配線を接続するために用いられる。ゲート装置4の器体の前面には、電力線Lpが接続される端子に電気的に接続されている接触部を設けた電力路接続口6aと、情報線Liが接続される端子に電気的に接続されている接触部を設けた情報路接続口6bとが配置される。
電力路接続口6aと情報路接続口6bとは1個の接続口6としてモジュール化されている。配線システム内の各ゲート装置4において、各電力路接続口6aと各情報路接続口6bとはそれぞれ同仕様(接触部の配列や接続口のサイズなど)であり、また電力路接続口6aおよび情報路接続口6bの位置関係は統一されている。接続口6には、機能モジュール2の背面に設けた接続体7が着脱可能に結合される。すなわち、機能モジュール2の接続体7には、電力路接続口6aに着脱可能に結合される電力路接続体7aと、情報路接続口6bに着脱可能に結合される情報路接続体7bとをモジュール化した接続体7が設けられる。機能モジュール2の接続体7をゲート装置4の接続口6に接続した状態において、機能モジュール2はゲート装置4の前面を覆う。ここに、接続口6と接続体7とはコネクタを構成する。
機能モジュール2は、図4に示すように、ゲート装置4に対して1台だけ接続することによって単独で用いることができる基本機能モジュール2aと、基本機能モジュール2aに対して壁面に沿う面内で配列され基本機能モジュール2aと組み合わせて用いることにより基本機能モジュール2aの機能を拡張する拡張機能モジュール2bとがある。拡張機能モジュール2aは、基本機能モジュール2aに対して1台接続するだけではなく、複数台を接続することも可能であるが、本発明では拡張機能モジュール2aは要旨ではないから詳述しない。
本発明の技術思想は、基本機能モジュール2aを単独で用いるか、基本機能モジュール2aに拡張機能モジュール2bを結合して用いるかにかかわらず、適用されるから、以下の説明においては、基本機能モジュール2aを単独で用いるか、基本機能モジュール2aに拡張機能モジュール2bを結合して用いるかにかかわらず、どちらの場合についても機能モジュール2として説明する。
機能モジュール2は、図5、図6に示すように、合成樹脂製の扁平なハウジング8aを備える。すなわち、ゲート装置4に取り付けたときに壁面からの突出寸法が小さく、かつハウジング8aの前面側に露出する表示、報知、操作などの各種機能を持つ機能部に割り当てる面積を大きくとることができる薄型に形成されている。ハウジング8aの背面には接続体7が設けられ、接続体7をゲート装置4の接続口6に結合すれば、機能モジュール2が電力線Lpおよび情報線Liと電気的に接続される。ハウジング8aの上部および下部には取付用孔8cが開口しており、ハウジング8aをゲート装置4に結合した状態で、ハウジング8aの前面側から取付用孔8cに取付ねじ(図示せず)を挿入し、取付枠10の取付ねじ孔10eに取付ねじを螺入することにより、機能モジュール2が取付枠10に対して機械的に固定され、結果的に機能モジュール2のゲート装置4に対する結合強度を高めることができる。ハウジング8aの前面部には化粧カバー8bが着脱可能に被着され、化粧カバー8bをハウジング8aに装着した状態では、取付ねじの頭部が隠される。
以下では、機能モジュール2に電力を供給する構成について説明する。上述のように、機能モジュール2は配線盤5に収納された基本モジュール1との間で情報線Liを介して接続されている。情報線Liは基本モジュール1と機能モジュール2との間で情報を授受するだけではなく、基本モジュール1から機能モジュール2に対して電力を供給する機能も備える。基本モジュール1から情報線Liを通して機能モジュール2に電力を供給する構成を図1に示す。図1では電力を情報線Liを通して供給する構成以外の構成は省略してある。
基本モジュール1には、商用電源ACから直流電圧を生成する主電源回路11が設けられ、主電源回路11の出力電圧は情報線Liの線間に印加される。また、基本モジュール1には情報線Liを通して機能モジュール2との間で情報を授受するための通信回路12が設けられる。また、主電源回路11および通信回路12と情報線Liとの間には主フィルタ回路13が挿入される。
主フィルタ回路13は、主電源回路11の出力端と情報線Liとの間に挿入される直流通過部13aと、通信回路12と情報線Liとの間に挿入される信号通過部13bとを備える。直流通過部13aは、たとえば主電源回路11の出力端と情報線Liの各線との間にそれぞれ挿入される2個のダイオードまたはインダクタを用いて構成し、信号通過部13bは、たとえば通信回路12と情報線Liの各線との間にそれぞれ挿入される2個のコンデンサを用いて構成する。ここに、情報線Liを伝送する信号は高周波の矩形波信号を想定している。つまり、主フィルタ回路13は、主電源回路11の出力電圧に通信回路12の出力信号を重畳して情報線Liに送出し、情報線Liを通る信号を直流電流から分離して通信回路12に与えることになる。主フィルタ回路13を用いることによって、主電源回路11により情報線Liに印加された直流電圧に通信回路12からの信号を重畳して伝送することができ、また機能モジュール2から送信された信号を直流電圧から分離して通信回路12で受信することが可能になる。
基本モジュール1には、通信回路12を介して各機能モジュール2の動作状態を監視する監視部14が設けられており、監視部14では機能モジュール2の動作状態を監視することにより各機能モジュール2ごとに通電を停止することができるか否かを判断する。たとえば、スピーカを備えた機能モジュール2をインターホンの通話用に用いる場合であれば、子器において呼出釦が押下されるまでは通電を停止することが可能であり、通電を停止することができれば、待機電力による電力消費を低減させることができる。そこで、各機能モジュール2ごとに通電の停止が可能か否かを監視部14において監視している。
一方、機能モジュール2は、主電源回路11からの直流電流により充電される電荷蓄積部としてのコンデンサ21と、通信回路12との間で情報を授受するための通信回路22とを備える。コンデンサ21および通信回路22と情報線Liとの間には副フィルタ回路23が挿入される。電荷蓄積部は容量の大きいコンデンサ21を用いるのが望ましいが、メモリ効果のない二次電池を用いることも可能である。
副フィルタ回路23は、コンデンサ21と情報線Liとの間に挿入される直流通過部23aと、通信回路22と情報線Liとの間に挿入される信号通過部23bとを備える。直流通過部23aは、たとえばコンデンサ21の両端と情報線Liの各線との間にそれぞれ挿入される2個のインダクタを用いて構成し、信号通過部23bは、たとえば通信回路22と情報線Liの各線との間に挿入される2個のコンデンサを用いて構成する。したがって、直流通過部23aは直流電流が双方向に通過し、信号通過部23bは信号が双方向に通過する。副フィルタ回路23を用いることによって、通信回路12から送信された信号を直流電圧から分離して通信回路22で受信することが可能になり、コンデンサ21により情報線Liに印加される直流電圧に通信回路22からの信号を重畳して伝送することができる。
上述のように、機能モジュール2は、副フィルタ回路23と電荷蓄積部としてのコンデンサ21とを備えているから、情報線Liの線間に印加された直流電圧に信号が重畳されていても、コンデンサ21の両端電圧は機能モジュール2の内部回路20を動作させるのに必要な程度に安定した電圧になる。コンデンサ21と内部回路20との間にはスイッチ要素24が挿入される。スイッチ要素24には機械式のリレーの接点または半導体スイッチを用いる。スイッチ要素24の開閉はスイッチ制御回路25により行われる。
スイッチ制御回路25は、基本モジュール1の監視部14から通信回路22を通して受け取る指示内容に応じてスイッチ要素24を開閉する。すなわち、通信回路22では内部回路20の動作状態を基本モジュール1の監視部14に通知しており、内部回路20への通電を停止することが可能であるときには、監視部14から通信回路22を通してスイッチ制御回路25に指示がなされ、スイッチ制御回路25がスイッチ要素24を遮断する。逆に、内部回路20への通電が必要になれば、監視部14からスイッチ制御回路25に通信回路22を通してスイッチ要素24をオンにする指示がなされる。
ここにおいて、基本モジュール1の通信回路12と機能モジュール2の通信回路22との間で通信を行う際のプロトコルにはとくに制限はないが、通信回路12は各通信回路22との間で個別に通信が可能でなければならない。また、通信回路12および通信回路22は分散ネットワークを構成しているが、通信回路12は各通信回路22に対して間欠的に監視用のパケットを伝送することにより各機能モジュール2の動作状態を監視する。なお、監視部14による監視を行う場合以外であっても、基本モジュール1と各機能モジュール2との間で通信を行う際には、通信内容を伝送するのに先立って監視用のパケットを送信するようにすれば、基本モジュール1から機能モジュール2に指示を与える際に、スイッチ要素24の開閉状態を確認することができ、機能モジュール2に指示を与える前にスイッチ要素24をあらかじめオンにしておくことが可能になる。
ところで、機能モジュール2は電力線Lpと電気的に接続されており、情報線Liを通して主電源回路11から供給される電力を内部回路に供給するだけではなく、電力線Lpから供給される電力も内部回路に供給することができる。したがって、機能モジュール2には、電力線Lpから供給される交流電源(商用電源)から内部回路20に供給する電源を生成する副電源回路(図示せず)が設けられる。機能モジュール2が、基本機能モジュール2aだけではなく拡張機能モジュール2bも含んでいる場合には、副電源回路は拡張機能モジュール2bにも電力を供給する。基本機能モジュール2aから拡張機能モジュール2bへの電力の供給は交流を用いる。また、基本機能モジュール2aと拡張機能モジュール2bとの内部においては、交流−直流変換を行って直流電力を内部回路に供給する。そのため、基本機能モジュール2aと拡張機能モジュール2bとには、それぞれ副電源回路が設けられる。
上述の構成によれば、コンデンサ21は直流通過部23aを通して情報線Liに接続されることによって、各機能モジュール2に設けたコンデンサ21が並列に接続されることになる。つまり、スイッチ要素24が遮断されている機能モジュール2では、コンデンサ21の電荷は通信回路22にのみ供給され、機能モジュール2の他の内部回路20には供給されないから、コンデンサ21の電荷を他の機能モジュール2で利用することが可能になる。言い換えると、各機能モジュール2に設けたコンデンサ21の容量は比較的小さいが、情報線Liに接続される複数台の機能モジュール2に設けたコンデンサ21の合成容量は比較的大きいから、各機能モジュール2においてコンデンサ21の電荷を利用しないときには、情報線Liに余剰の電力が生じることになり、この余剰電力を機能モジュール2間で互いに融通することが可能になるのである。
ところで、図1に示すように、基本モジュール1には無停電電源15を付加してもよい。無停電電源15は、電池を電源としており、商用電源ACの停電時において給電を開始する。ここでは、無停電電源15として商用電源ACに代わる交流電源として用いることができるものを想定しているが、情報線Liを通して機能モジュール2に電力を供給する目的でのみ無停電電源15を用いるのであれば、無停電電源15として直流電力を出力するものを用いてもよい。また、無停電電源15は配線盤5に内蔵することも可能であるが、容量の大きい電池を備えた大型の無停電電源15を用いる場合には配線盤5とは別に設ける。
基本モジュール1では、商用電源ACの停電を検出すると、無停電電源15による電力の供給を開始するとともに、あらかじめ定めた機能モジュール2に対してスイッチ要素24を遮断するように指示する。スイッチ要素24を遮断する機能モジュール2は緊急性を要しない機能モジュール2であって、たとえば非常報知用の報知手段や防犯センサなどを備える機能モジュールが存在するときには、それらの機能モジュール2のスイッチ要素24をオンにしておき、他の機能モジュール2についてはスイッチ要素24を遮断する。
このように、停電時にも運転する必要がある機能モジュール2を除いてスイッチ要素24を遮断することにより、無停電電源15からの電力の供給量を抑制し、無停電電源15により電力を供給する時間を可及的に引き延ばすのである。
本発明の実施形態を示す要部回路図である。 同上の全体構成を示す構成図である。 同上に用いる機能ブロックを取付枠に取り付けた状態の正面図である。 同上の機能ブロックの他の構成例を示す構成図である。 同上に用いるゲート装置と機能ブロックとを示す斜視図である。 同上に用いる機能ブロックを示す分解斜視図である。
符号の説明
1 基本モジュール
2 機能モジュール
11 主電源回路
12 通信回路
13 主フィルタ回路
13a 直流通過部
13b 信号通過部
14 監視部
15 無停電電源
20 内部回路
21 コンデンサ(電荷蓄積部)
22 通信回路
23 副フィルタ回路
23a 直流通過部
23b 信号通過部
24 スイッチ要素
25 スイッチ制御回路
AC 商用電源
Li 情報線
Lp 電力線

Claims (2)

  1. 先行配線された電力線と情報線とが基本モジュールに接続されるとともに、複数台の機能モジュールがそれぞれ電力線と情報線とに接続され、基本モジュールから電力線と情報線との両方を通して各機能モジュールに電力供給が可能であり、基本モジュールと各機能モジュールとの間で情報線を通して通信を行う配線システムであって、基本モジュールは、情報線を通して機能モジュールに直流電力を供給する主電源回路と、主電源回路と情報線との間に挿入され直流電流が通過する直流通過部と信号が通過する信号通過部とを備える主フィルタ回路と、主フィルタ回路の信号通過部を通して各機能モジュールとの間で信号を授受し各機能モジュールの動作状態を監視する監視部とを備え、機能モジュールは、情報線に接続され直流電流が通過する直流通過部と信号が通過する信号通過部とを備える副フィルタ回路と、情報線から副フィルタ回路の直流通過部を通して供給される直流電流により充電されるとともに内部回路に電力を供給する電荷蓄積部と、電荷蓄積部から内部回路に電力を供給する経路に挿入されたスイッチ要素と、情報線から副フィルタ回路の信号通過部を通して通知される信号によりスイッチ要素を開閉するスイッチ制御回路とを備え、監視部は、機能モジュールの動作状態の監視により当該機能モジュールの通電停止が可能であればスイッチ制御回路にスイッチ要素を遮断する指示を与え、スイッチ要素を遮断した機能モジュールの電荷蓄積部の電荷を副フィルタ回路を通して他の機能モジュールに分配することを特徴とする配線システム。
  2. 前記基本モジュールは、電池を電源とし商用電源が停電すると前記情報線を通して前記機能モジュールへの電力の供給を開始する無停電電源を備え、前記監視部は、商用電源が停電すると機能モジュールのうちあらかじめ定めた機能モジュールにおける前記スイッチ要素を遮断することを特徴とする請求項1記載の配線システム。
JP2005371056A 2005-12-22 2005-12-22 配線システム Expired - Fee Related JP3922294B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005371056A JP3922294B1 (ja) 2005-12-22 2005-12-22 配線システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005371056A JP3922294B1 (ja) 2005-12-22 2005-12-22 配線システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3922294B1 JP3922294B1 (ja) 2007-05-30
JP2007174416A true JP2007174416A (ja) 2007-07-05

Family

ID=38156670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005371056A Expired - Fee Related JP3922294B1 (ja) 2005-12-22 2005-12-22 配線システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3922294B1 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009153337A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Panasonic Electric Works Co Ltd 配電システム
JP2009153304A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Panasonic Electric Works Co Ltd 電力供給システム
JP2009157494A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Panasonic Electric Works Co Ltd センサシステム
JP2009159101A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Panasonic Electric Works Co Ltd 住宅情報システム
JP2009159687A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Panasonic Electric Works Co Ltd 電力供給システム、機器、アウトレット
JP2009159780A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Panasonic Electric Works Co Ltd 配電システム
JP2009159733A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Panasonic Electric Works Co Ltd 停電補償システム
JP2010154622A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Ricoh Co Ltd 無停電電源装置監視システム、無停電電源装置監視方法及び無停電電源装置監視プログラム
JP2012235615A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Mitsubishi Electric Corp コンセント装置、給電状態監視装置、及び通電制御システム

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009153304A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Panasonic Electric Works Co Ltd 電力供給システム
JP2009153337A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Panasonic Electric Works Co Ltd 配電システム
JP2009157494A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Panasonic Electric Works Co Ltd センサシステム
JP2009159101A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Panasonic Electric Works Co Ltd 住宅情報システム
JP2009159687A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Panasonic Electric Works Co Ltd 電力供給システム、機器、アウトレット
JP2009159733A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Panasonic Electric Works Co Ltd 停電補償システム
JP2009159780A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Panasonic Electric Works Co Ltd 配電システム
JP2010154622A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Ricoh Co Ltd 無停電電源装置監視システム、無停電電源装置監視方法及び無停電電源装置監視プログラム
JP2012235615A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Mitsubishi Electric Corp コンセント装置、給電状態監視装置、及び通電制御システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3922294B1 (ja) 2007-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3922294B1 (ja) 配線システム
US20170244274A1 (en) Transfer switch with arc suppression
JP2008042999A (ja) 電源供給装置
US20080211308A1 (en) Parallel-connected uninterruptible power supply system
CN106165276B (zh) 电气多模功率转换器模块和电力系统
US8164907B2 (en) Communications device having structures for connecting to detachably installable power supply units
US20090315409A1 (en) Safety socket
WO2007044540A3 (en) Electronic communication devices and methods
JP4844277B2 (ja) 直流配電システム
JP4826380B2 (ja) 直流配電システム
JP3985838B2 (ja) 配線システム
EP3855587B1 (en) Power supply apparatus
JP4631868B2 (ja) 配線システム
JP3918857B1 (ja) 配線システム
KR101796031B1 (ko) 함체용 분리결합형 전원안전공급장치
JP3922295B1 (ja) 配線システム
JP4816544B2 (ja) 配線システム
JP4366699B2 (ja) 配線システム及び配線システムに用いられる延長配線モジュール
JP2008154167A (ja) ネットワーク通信システム及びネットワークハブへの給電装置
US20120025607A1 (en) Power supply system for mounting to a rail
JP3922297B1 (ja) 配線システム
JP2003289604A (ja) ブレーカ用端子台および1次送りブレーカ付き分電盤
JP2011019396A (ja) 配線システム
JP3922296B1 (ja) 配線システム
KR102277497B1 (ko) 철도 차량용 입출력 제어 장치

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070212

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100302

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100302

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100302

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110302

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120302

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120302

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130302

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130302

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140302

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees