JP3922295B1 - 配線システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数台の機能モジュールのうちのいずれかにおいて消費電力が増加しても当該機能モジュールへの供給電力の不足を生じない配線システムを提供する。
【解決手段】基本モジュール1と複数台の機能モジュール2とが電力線Lpおよび情報線Liを介して接続される。基本モジュール1は、情報線Liを通して各機能モジュール2に電力を供給することができる。また、各機能モジュール2は、電力線Lpを通して供給される電力を用いて内部回路20に電源を与える副電源回路25を備える。リミット回路26は、内部回路20に供給される電流を監視するとともに、副電源回路25の出力電流の上限値を制限する。選択回路24は、内部回路20に供給される電流が副電源回路25の出力電流の上限値を超えている期間には、情報線Liを通して供給される電力を副電源回路25の出力と併せて内部回路20に供給させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、先行配線された電力線と情報線とを介して接続した基本モジュールと複数台の機能モジュールとの間で、電力線と情報線との両方を通して基本モジュールから機能モジュールへの電力供給を可能とし、情報線を通して基本モジュールと機能モジュールとの間で通信を行う配線システムに関するものである。
従来から、信号線を介して中央監視装置と複数台の端末器とを接続し、信号線を伝送路に用いて複極のベースバンド信号からなる伝送信号を中央監視装置から端末器に対して時分割多重伝送方式によって伝送することにより、スイッチやセンサを接続した端末器と負荷を接続した端末器とを対応付け、スイッチやセンサの動作に呼応して負荷を動作させるようにした遠隔監視制御システムが提供されている(たとえば、特許文献1参照)。この遠隔監視制御システムでは、各端末器において、伝送信号を利用して中央監視装置との間で通信を行うとともに、伝送信号の電力を端末器の内部回路の電源に用いるように構成してある。
特許第3136006号公報
上述したように、特許文献1に記載された遠隔監視制御システムでは、信号線を介して中央監視装置と端末器とを接続すれば、信号線を伝送される伝送信号により端末器の内部回路に電力を供給することができる。ただし、電力は複極の伝送信号の形で信号線を通して各端末器に供給されるから、各端末器は、それぞれ伝送信号を整流し安定化して内部回路の電源を生成するために電源回路を備えている。各電源回路は各端末器の内部回路にのみ電力を供給するものであって、仮にいずれかの端末器において消費電力が急増すると(つまり、端末器において信号線に接続している部位間のインピーダンスが低下すると)、中央監視装置が伝送信号の形で供給している電力が不足して信号線の線間電圧が低下し、各端末器への供給電力が不足する可能性がある。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、複数台の機能モジュールのうちのいずれかにおいて消費電力が増加しても当該機能モジュールへの供給電力の不足を生じない配線システムを提供することにある。
請求項1の発明は、先行配線された電力線と情報線とが基本モジュールに接続されるとともに、複数台の機能モジュールがそれぞれ電力線と情報線とに接続され、基本モジュールから電力線と情報線との両方を通して各機能モジュールに電力供給が可能であり、基本モジュールと各機能モジュールとの間で情報線を通して通信を行う配線システムであって、機能モジュールは、電力線を通して供給される電力を用いて内部回路に電源を与える電源回路と、内部回路に供給される電流を監視し電源回路の出力電流の上限値を制限するリミット回路と、内部回路に供給される電流が電源回路の出力電流の上限値を超えている期間に情報線を通して供給される電力を電源回路の出力と併せて内部回路に供給させる選択回路とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、機能モジュールは常時は電力線から電力が供給されるとともに電源回路により内部回路に電源が供給されているが、電源回路について設定された出力電流の上限値を超えると、情報線から供給されている電力を用いて内部回路への電力の不足分を補償することができる。したがって、内部回路に必要な電力と電源回路の出力電流とを適宜に設計すれば、電源回路を小型化しながらも内部回路の消費電力の増加時に不足を生じることなく電力を供給することが可能になる。このことは、電源回路の構成部品の小型化につながり、結果的に機能モジュールの小型化につながる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記選択回路は、いずれかの内部回路の起動から規定した一定期間である起動期間に前記情報線を通して供給される電力を内部回路に供給することを特徴とする。
この構成は、機能モジュールの内部回路が起動期間において常時よりも多くの電力を必要とする構成である場合に適しており、起動期間において内部回路への供給電力に不足が生じるのを防止することができる。
請求項3の発明では、請求項1または請求項2の発明において、前記機能モジュールは、前記情報線に接続され直流電流が通過する直流通過部と信号が通過する信号通過部とを備える副フィルタ回路と、情報線から副フィルタ回路の直流通過部を通して供給される直流電流により充電されるとともに前記内部回路に電力を供給する電荷蓄積部とを備え、前記選択回路は電荷蓄積部と内部回路との間に挿入され、前記選択回路が情報線を通して供給される電力を前記内部回路に供給していない機能モジュールの電荷蓄積部の電荷を副フィルタ回路を通して他の機能モジュールに分配することを特徴とする。
この構成によれば、電荷蓄積部は直流的には他の機能モジュールの電荷蓄積部と並列接続されていることになる。選択回路は、電荷蓄積部と内部回路との間に挿入されているから、内部回路での電力が電源回路によって充足されている期間には、電荷蓄積部から内部回路への電力の供給が停止され、電荷蓄積部に蓄積されている電荷を他の機能モジュールで利用することが可能になる。つまり、他の機能モジュールにおいて常時に比較して必要な電力が大幅に増加したとしても、当該機能モジュールの電荷蓄積部の電荷に加えて他の機能モジュールの電荷蓄積部に蓄積された電荷も利用することで、当該機能モジュールの内部回路に供給する電力が不足するのを防止することができる。
本発明の構成によれば、機能モジュールにおいて、内部回路に必要な電力と電源回路の出力電流とのバランスを適宜に設計すれば、電源回路を小型化しながらも内部回路の消費電力の増加時に不足を生じることなく電力を供給することが可能になり、電源回路の構成部品の小型化、ひいては機能モジュールの小型化につながるという利点がある。
本実施形態の配線システムでは、図2に示すように、建物内の適所に埋込配置されたスイッチボックス3にゲート装置4と称する配線器具を収納する。ゲート装置4には壁内に先行配線された電力線Lpと情報線Liとが接続される。スイッチボックス3およびゲート装置4は1個ずつでもよいが、本発明は複数個の場合に有効であるから、以下では複数個設ける場合について説明する。また、図示例では、ルータとハブとを内蔵したゲートウェイの機能を有している基本モジュール1と、メインブレーカMBおよび分岐ブレーカBBとを内蔵した配線盤5を用いている。
基本モジュール1には、複数系統(図示例では3系統)の情報線Liが接続され、ゲートウェイとして各情報線Liを外部のインターネット網NTに接続する。基本モジュール1は、情報線Liを複数系統に分岐したり情報線Liをインターネット網NTに接続するだけでなく、情報線Liを通して各機能モジュール2の動作状態を監視する機能も備えている。また、メインブレーカMBは商用電源ACに接続され、分岐ブレーカBBに電力線Lpが接続される。図示例では分岐ブレーカBBを1系統で代表して示しているが通常は複数系統の分岐ブレーカBBを設ける。
図2に示す例では、機能モジュール2として、コンセントあるいはスイッチのように負荷制御を主な機能とするものと、スピーカあるいは表示器のように情報の授受を主な機能とするものとを示している。本実施形態の構成では、負荷制御を主な機能とする場合であっても、コンセントに接続した負荷で使用した電力量やスイッチを操作した回数などを情報として情報線Liを介して監視することが可能になる。
各系統のゲート装置4の間は電力線Lpおよび情報線Liの送り配線によって接続される。また、各系統のゲート装置4のうちの1個は配線盤5との間で電力線Lpおよび情報線Liを介して接続される。つまり、各系統のゲート装置4は電力線Lpに並列接続され、また情報線Liに並列接続されることになる。
ゲート装置4は、電力線Lpと情報線Liとに接続されたコネクタからなる接続口6(図3参照)を備える。したがって、後述する機能モジュール2のコネクタをゲート装置4の接続口6に接続するだけで、機能モジュール2に電力を供給する電力路と、機能モジュール2との間で通信するための情報路とを同時に確保することができる。しかも、ゲート装置4は電力線Lpと情報線Liとにそれぞれ並列接続されているだけであるから、機能モジュール2はどのゲート装置4にも接続することができる。つまり、機能モジュール2は、ゲート装置4の配置されている範囲内で自由に配置することができるから、レイアウトの自由度が高い施工性に優れた配線システムを提供することができる。
スイッチボックス3は、たとえばJIS規格(C 8375)に規定する取付枠10(図3参照)を取り付けることができるものを用いる。図示する取付枠10は一連形と呼ばれており、JIS規格(C 8304)において大角連用形スイッチの1個モジュールとして規格化されている埋込形の配線器具を3個取り付けることができる。
取付枠10は、図3に示すように、中央部に表裏に貫通した器具取付用の矩形状の窓孔10aを備える。取付枠10に取付対象である配線器具を取り付けるには、窓孔10aの後方から配線器具の前部を挿入し、取付枠10の左右両側の枠片10bに設けた器具係止部に配線器具の左右両側に設けた被係止部を結合させる。図示例では、配線器具に被係止部として爪を設け取付枠10の枠片10bに器具係止部として間隙を設けている。ただし、配線器具に被係止部として穴を設け取付枠10の枠片10bに器具係止部として爪を設けた構成もある。取付枠10の上下の枠片10cには挿入孔10dが貫設されている。取付枠10をスイッチボックス3に取り付けるには、取付枠10に配線器具を装着した状態で、図示しない取付ねじを挿入孔10dに前方から挿入してスイッチボックス3に設けたねじ受け(図示せず)に螺入させる。
なお、取付枠10を壁パネルに取り付ける場合には、壁パネルに取付孔を貫設し、挿入孔10dに挿入される引締ねじを挟み金具(図示せず)と称する部材に螺合させ、壁パネルに貫設した取付孔の周部を取付枠10と挟み金具との間で挟持するように引締ねじを締め付けてもよい。あるいはまた、取付枠10を通して壁材に木ねじを螺合させることによって、取付枠10を壁に取り付けることも可能である。
本実施形態では、各スイッチボックス3の上部からは、配電ボックス1または他のスイッチボックス3に接続された電力線Lpおよび情報線Liが導入され、各系統の末端に位置するスイッチボックス3を除いた各スイッチボックス3の下部からは他のスイッチボックス3への送り配線である電力線Lpおよび情報線Liが導出される。また、ゲート装置4を取り付けた取付枠10を各スイッチボックス3に取り付けることによって、上述したように、各スイッチボックス3にそれぞれゲート装置4が収納される。ここにおいて、ゲート装置4には、電力線Lpと情報線Liとが接続されるから、電力線Lpと情報線Liとの混触を防止するために、電力線Lpと情報線Liとのスイッチボックス3への導入口および導出口はそれぞれ個別に設けるのが望ましい。
ゲート装置4は、板ばねのばね力を利用して電線を結線する、いわゆる速結端子構造の端子を器体に内蔵しており、器体の背面に開口する電線挿入口に電線を挿入することにより、電線の機械的保持と電気的接続とがなされる構成を採用している。電線挿入口は、電力線Lpと情報線Liとについて2対ずつ設けてある。各1対は送り配線を接続するために用いられる。ゲート装置4の器体の前面には、電力線Lpが接続される端子に電気的に接続されている接触部を設けた電力路接続口6aと、情報線Liが接続される端子に電気的に接続されている接触部を設けた情報路接続口6bとが配置される。
電力路接続口6aと情報路接続口6bとは1個の接続口6としてモジュール化されている。配線システム内の各ゲート装置4において、各電力路接続口6aと各情報路接続口6bとはそれぞれ同仕様(接触部の配列や接続口のサイズなど)であり、また電力路接続口6aおよび情報路接続口6bの位置関係は統一されている。接続口6には、機能モジュール2の背面に設けた接続体7が着脱可能に結合される。すなわち、機能モジュール2の接続体7には、電力路接続口6aに着脱可能に結合される電力路接続体7aと、情報路接続口6bに着脱可能に結合される情報路接続体7bとをモジュール化した接続体7が設けられる。機能モジュール2の接続体7をゲート装置4の接続口6に接続した状態において、機能モジュール2はゲート装置4の前面を覆う。ここに、接続口6と接続体7とはコネクタを構成する。
機能モジュール2は、図4に示すように、ゲート装置4に対して1台だけ接続することによって単独で用いることができる基本機能モジュール2aと、基本機能モジュール2aに対して壁面に沿う面内で配列され基本機能モジュール2aと組み合わせて用いることにより基本機能モジュール2aの機能を拡張する拡張機能モジュール2bとがある。拡張機能モジュール2aは、基本機能モジュール2aに対して1台接続するだけではなく、複数台を接続することも可能であるが、本発明では拡張機能モジュール2aは要旨ではないから詳述しない。
本発明の技術思想は、基本機能モジュール2aを単独で用いるか、基本機能モジュール2aに拡張機能モジュール2bを結合して用いるかにかかわらず、適用されるから、以下の説明においては、基本機能モジュール2aを単独で用いるか、基本機能モジュール2aに拡張機能モジュール2bを結合して用いるかにかかわらず、どちらの場合についても機能モジュール2として説明する。
機能モジュール2は、図5、図6に示すように、合成樹脂製の扁平なハウジング8aを備える。すなわち、ゲート装置4に取り付けたときに壁面からの突出寸法が小さく、かつハウジング8aの前面側に露出する表示、報知、操作などの各種機能を持つ機能部に割り当てる面積を大きくとることができる薄型に形成されている。ハウジング8aの背面には接続体7が設けられ、接続体7をゲート装置4の接続口6に結合すれば、機能モジュール2が電力線Lpおよび情報線Liと電気的に接続される。ハウジング8aの上部および下部には取付用孔8cが開口しており、ハウジング8aをゲート装置4に結合した状態で、ハウジング8aの前面側から取付用孔8cに取付ねじ(図示せず)を挿入し、取付枠10の取付ねじ孔10eに取付ねじを螺入することにより、機能モジュール2が取付枠10に対して機械的に固定され、結果的に機能モジュール2のゲート装置4に対する結合強度を高めることができる。ハウジング8aの前面部には化粧カバー8bが着脱可能に被着され、化粧カバー8bをハウジング8aに装着した状態では、取付ねじの頭部が隠される。
以下では、機能モジュール2に電力を供給する構成について説明する。上述のように、機能モジュール2は配線盤5に収納された基本モジュール1との間で情報線Liを介して接続されている。情報線Liは基本モジュール1と機能モジュール2との間で情報を授受するだけではなく、基本モジュール1から機能モジュール2に対して電力を供給する機能も備える。機能モジュール2に電力を供給する構成を図1に示す。
基本モジュール1には、商用電源ACから直流電圧を生成する主電源回路11が設けられ、主電源回路11の出力電圧は情報線Liの線間に印加される。また、基本モジュール1には情報線Liを通して機能モジュール2との間で情報を授受するための通信回路12が設けられる。また、主電源回路11および通信回路12と情報線Liとの間には主フィルタ回路13が挿入される。
主フィルタ回路13は、主電源回路11の出力端と情報線Liとの間に挿入される直流通過部13aと、通信回路12と情報線Liとの間に挿入される信号通過部13bとを備える。直流通過部13aは、たとえば主電源回路11の出力端と情報線Liの各線との間にそれぞれ挿入される2個のダイオードまたはインダクタを用いて構成し、信号通過部13bは、たとえば通信回路12と情報線Liの各線との間にそれぞれ挿入される2個のコンデンサを用いて構成する。ここに、情報線Liを伝送する信号は高周波の矩形波信号を想定している。つまり、主フィルタ回路13は、主電源回路11の出力電圧に通信回路12の出力信号を重畳して情報線Liに送出し、情報線Liを通る信号を直流電流から分離して通信回路12に与えることになる。主フィルタ回路13を用いることによって、主電源回路11により情報線Liに印加された直流電圧に通信回路12からの信号を重畳して伝送することができ、また機能モジュール2から送信された信号を直流電圧から分離して通信回路12で受信することが可能になる。
一方、機能モジュール2は、主電源回路11からの直流電流により充電される電荷蓄積部としてのコンデンサ21と、通信回路12との間で情報を授受するための通信回路22とを備える。コンデンサ21および通信回路22と情報線Liとの間には副フィルタ回路23が挿入される。電荷蓄積部は容量の大きいコンデンサ21を用いるのが望ましいが、メモリ効果のない二次電池を用いることも可能である。
副フィルタ回路23は、コンデンサ21と情報線Liとの間に挿入される直流通過部23aと、通信回路22と情報線Liとの間に挿入される信号通過部23bとを備える。直流通過部23aは、たとえばコンデンサ21の両端と情報線Liの各線との間にそれぞれ挿入される2個のインダクタを用いて構成し、信号通過部23bは、たとえば通信回路22と情報線Liの各線との間に挿入される2個のコンデンサを用いて構成する。したがって、直流通過部23aは直流電流が双方向に通過し、信号通過部23bは信号が双方向に通過する。副フィルタ回路23を用いることによって、通信回路12から送信された信号を直流電圧から分離して通信回路22で受信することが可能になり、コンデンサ21により情報線Liに印加される直流電圧に通信回路22からの信号を重畳して伝送することができる。ここに、基本モジュール1の通信回路12と機能モジュール2の通信回路22との間で通信を行う際のプロトコルにはとくに制限はないが、通信回路12は各通信回路22との間で個別に通信が可能でなければならない。
上述のように、機能モジュール2は、副フィルタ回路23と電荷蓄積部としてのコンデンサ21とを備えているから、情報線Liの線間に印加された直流電圧に信号が重畳されていても、コンデンサ21の両端電圧は機能モジュール2の内部回路20を動作させるのに必要な程度に安定した電圧になる。
コンデンサ21と内部回路20との間には選択回路24が挿入される。選択回路24は、内部回路20にコンデンサ21を接続するか否かを選択する機能を有し、コンデンサ21と内部回路20との間に挿入されるスイッチ要素24aを備える。スイッチ要素24aには機械式のリレーの接点または半導体スイッチを用いる。また、スイッチ要素24aと内部回路20との間には逆流防止用にダイオード24bが挿入される。さらに、選択回路24には、アノードがダイオード24bのアノードに共通接続されたダイオード24cが設けられる。ダイオード24cの機能については後述する。
機能モジュール2は電力線Lpと電気的に接続されており、情報線Liを通して主電源回路11から供給される電力を内部回路に供給することができるだけではなく、電力線Lpから供給される電力も内部回路に供給することができる。したがって、機能モジュール2には、電力線Lpから供給される交流電源(商用電源)から内部回路20に供給する電源を生成する副電源回路25が設けられる。ここに、副電源回路25は特許請求の範囲における電源回路に相当する。
機能モジュール2が、基本機能モジュール2aだけではなく拡張機能モジュール2bも含んでいる場合には、副電源回路25は拡張機能モジュール2bにも電力を供給する。基本機能モジュール2aから拡張機能モジュール2bへの電力の供給は交流を用いる。また、基本機能モジュール2aと拡張機能モジュール2bとの内部においては、交流−直流変換を行って直流電力を内部回路に供給する。そのため、基本機能モジュール2aと拡張機能モジュール2bとには、それぞれ副電源回路25が設けられる。ただし、拡張機能モジュール2bに設けた副電源回路25は本発明の要旨ではないから説明を省略する。
機能モジュール2に設けた副電源回路25はリミット回路26を備える。リミット回路26は、内部回路20に供給される電流を監視する機能と、副電源回路25の出力電流の上限値を制限する機能とを有する。内部回路20に供給される電流は、選択回路24と内部回路20との間で電流検出用の抵抗または変流器を用いることによって監視する。副電源回路25には、ダイオードブリッジのような整流回路とスイッチング素子を用いたDC−DCコンバータを用いており、リミット回路26ではDC−DCコンバータのスイッチング素子のオンオフを制御することにより出力電流の上限値を制限する。また、リミット回路26は選択回路24のスイッチ要素24aをオンオフさせる機能も備えている。
リミット回路26は、内部回路20に流入する電流がリミット回路26に設定された上限値に達するまでは作動せず、スイッチ要素24aをオフに保つように指示する。一方、内部回路20に流入する電流がリミット回路26に設定された上限値を超えている期間には、副電源回路25の出力電流を上限値に制限するとともに、スイッチ要素24aをオンにする。したがって、副電源回路25の出力電流は上限値に保たれたままで、コンデンサ21の電荷が内部回路20に供給されることになる。
以上の動作によって、電力線Lpを通して供給された電力から内部回路20への電力を生成する副電源回路25の出力電流だけでは内部回路20の動作に必要な電力を充足することができない場合であっても、情報線Liを通して供給される電力を用いて内部回路20に要求される電力を充足させることが可能になる。
また、コンデンサ21は直流通過部23aを通して情報線Liに接続されているから、各機能モジュール2に設けたコンデンサ21が直流的には並列に接続されることになる。つまり、スイッチ要素24aが遮断されている機能モジュール2では、コンデンサ21から内部回路20に電荷が供給されないから、コンデンサ21の電荷を他の機能モジュール2で利用することができる。つまり、各機能モジュール2に設けたコンデンサ21の容量が比較的小さくとも、情報線Liに接続される複数台の機能モジュール2に設けたコンデンサ21の合成容量は比較的大きくなるから、各機能モジュール2においてコンデンサ21の電荷を利用しないときに、情報線Liには余剰の電力が生じることになり、この余剰電力を機能モジュール2間で互いに融通することが可能になる。
上述した動作例においては、内部回路20に流入する電流を監視し、内部回路20に流入する電流が副電源回路25の出力電流の上限値を超えている期間に、スイッチ要素24aをオンにする構成を採用しているが、スイッチ要素24aをオンにする期間としては、機能モジュール2の内部回路20の起動から規定した一定時間である起動期間も採用することができる。起動期間にスイッチ要素24aをオンにすることは、内部回路20として起動時に突入電流が流れるような部材(コンデンサや白熱電球)を用いている場合にとくに有効であり、突入電流による電流不足を防止することができる。この目的のためには、突入電流が生じる程度の期間を起動期間として定め、機能モジュール2の起動とともに起動時間が時限するタイマをリミット回路26に設け、起動期間はスイッチ要素24aをオンに保つように制御すればよい。
本発明の実施形態を示す要部回路図である。 同上の全体構成を示す構成図である。 同上に用いる機能ブロックを取付枠に取り付けた状態の正面図である。 同上の機能ブロックの他の構成例を示す構成図である。 同上に用いるゲート装置と機能ブロックとを示す斜視図である。 同上に用いる機能ブロックを示す分解斜視図である。
符号の説明
1 基本モジュール
2 機能モジュール
11 主電源回路
12 通信回路
13 主フィルタ回路
13a 直流通過部
13b 信号通過部
20 内部回路
21 コンデンサ(電荷蓄積部)
22 通信回路
23 副フィルタ回路
23a 直流通過部
23b 信号通過部
24 選択回路
25 副電源回路(電源回路)
26 リミット回路
AC 商用電源
Li 情報線
Lp 電力線

Claims (3)

  1. 先行配線された電力線と情報線とが基本モジュールに接続されるとともに、複数台の機能モジュールがそれぞれ電力線と情報線とに接続され、基本モジュールから電力線と情報線との両方を通して各機能モジュールに電力供給が可能であり、基本モジュールと各機能モジュールとの間で情報線を通して通信を行う配線システムであって、機能モジュールは、電力線を通して供給される電力を用いて内部回路に電源を与える電源回路と、内部回路に供給される電流を監視し電源回路の出力電流の上限値を制限するリミット回路と、内部回路に供給される電流が電源回路の出力電流の上限値を超えている期間に情報線を通して供給される電力を電源回路の出力と併せて内部回路に供給させる選択回路とを備えることを特徴とする配線システム。
  2. 前記選択回路は、いずれかの内部回路の起動から規定した一定期間である起動期間に前記情報線を通して供給される電力を内部回路に供給することを特徴とする請求項1記載の配線システム。
  3. 前記機能モジュールは、前記情報線に接続され直流電流が通過する直流通過部と信号が通過する信号通過部とを備える副フィルタ回路と、情報線から副フィルタ回路の直流通過部を通して供給される直流電流により充電されるとともに前記内部回路に電力を供給する電荷蓄積部とを備え、前記選択回路は電荷蓄積部と内部回路との間に挿入され、前記選択回路が情報線を通して供給される電力を前記内部回路に供給していない機能モジュールの電荷蓄積部の電荷を副フィルタ回路を通して他の機能モジュールに分配することを特徴とする請求項1または請求2記載の配線システム。
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