JP2007173309A - 積層型圧電素子、および積層型圧電素子の実装方法、並びに超音波プローブ - Google Patents

積層型圧電素子、および積層型圧電素子の実装方法、並びに超音波プローブ Download PDF

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Abstract

【課題】積層型圧電素子の機械的、電気的な性能および信頼性を高め、超音波プローブの細径化を実現する。
【解決手段】超音波プローブ11は、絶縁体49a、49b、50a、50bと、電極51a、51bとが交互に積層されてなる第2の積層構造体47a、47bが、圧電体42a〜42cおよび内部電極41a、41bからなる第1の積層構造体43の側面48a、48bに接合された超音波トランスデューサ31を内蔵している。第2の積層構造体47a、47bは、絶縁体49a、49b、50a、50bおよび電極51a、51bが、側面48a、48bで圧電体42a〜42cおよび内部電極41a、41bにそれぞれ接するように形成されている。表面、裏面電極44、45は、側面48a、48bに接合される第2の積層構造体47a、47bの面と対向する面に露出した電極51b、51aの端面54b、54aにそれぞれ延設されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、圧電体と電極とが交互に複数積層されてなる積層型圧電素子、およびその実装方法、並びに超音波プローブに関する。
近年、医療分野において、超音波画像を利用した医療診断が実用化されている。超音波画像は、超音波プローブから体腔内の被観察部位に超音波を照射し、そのエコー信号を電気的に検出することによって得られる。
また、超音波を走査しながら照射することにより、超音波断層画像を得ることも可能で、バッキング材、圧電体、電極、および音響整合層からなる超音波トランスデューサを機械的に回転あるいは揺動、もしくはスライドさせるメカニカルスキャン機構を備えた超音波プローブや、複数の超音波トランスデューサをアレイ状に配列し、駆動する超音波トランスデューサを電子スイッチなどで選択的に切り替える電子スキャン走査方式の超音波プローブも知られている。
最近では、血管などの微小部分を観察するために、より細径な超音波プローブの開発が待たれており、これに伴ってより小型な超音波トランスデューサへのニーズが高まっている。しかしながら、超音波トランスデューサを小型化すると、その電気インピーダンスが増加し、超音波トランスデューサを駆動する回路との電気インピーダンスの格差が拡がるため、感度が低下し、鮮明な超音波画像が得られなくなるという問題があった。この問題に対処するために、圧電体を積層構造とした積層型圧電素子を用いる手法が提案されている(特許文献1および2参照)。
図17において、特許文献1に記載の積層型圧電素子200は、内部電極201a、201b、および表面、裏面電極202、203で表裏全面を覆うように挟まれた圧電体204a〜204cと、内部電極201a、201bの端面の一部を露出するように形成された絶縁パターン205a、205bと、絶縁パターン205a、205bを跨いで、内部電極201aと裏面電極203、および内部電極201bと表面電極202をそれぞれ電気的に接続する導体パターン206a、206bとから構成される。
図18において、特許文献2に記載の積層型圧電素子300は、内部電極301a、301b、および表面、裏面電極302、303で挟まれた圧電体304a〜304cと、内部電極301a、301bの片側に設けられた絶縁体305a、305bと、絶縁体305a、305bを跨いで、内部電極301aと裏面電極303、および内部電極301bと表面電極302をそれぞれ電気的に接続する側面電極306a、306bとから構成される。
特開2000−138400号公報 特開2005−210245号公報
図17および図18に示す特許文献1および2に記載の積層型圧電素子200、300には、圧電体204a〜204c、304a〜304cの繰り返し伸縮に伴う応力によって、絶縁パターン205a、205bや絶縁体305a、305bと他の部材との界面や、導体パターン206a、206bや側面電極306a、306bと他の部材との界面などにクラックが発生するといった信頼性を損なう問題があった。
また、圧電体204a〜204c、304a〜304cの伸縮運動が、絶縁パターン205a、205bや絶縁体305a、305b、導体パターン206a、206bや側面電極306a、306bによってダンピングされることにより、機械的、電気的な性能が低下したりするなど、実用化に困難が予測される構造上の問題が多々あった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、機械的、電気的な性能および信頼性を高めることができる積層型圧電素子、およびその実装方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、機械的、電気的な性能を低下させることなく、細径化を実現することができる超音波プローブを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、圧電体と、前記圧電体の側面部に少なくとも一部が露出するよう形成された電極とが交互に積層されてなる積層型圧電素子において、絶縁体と、前記絶縁体の少なくとも一部に形成された電極とが交互に積層された積層構造体が少なくとも一つの側面に接合されており、前記積層構造体は、前記絶縁体および前記電極が、前記側面で前記圧電体および前記圧電体に積層された電極にそれぞれ接するように形成され、前記圧電体に積層された電極のうち異なる電位となる2層は、前記側面に接合される前記積層構造体の面と対向する面に露出した、等電位となる前記積層構造体の電極の端面にそれぞれ延設されていることを特徴とする。
前記絶縁体は、前記圧電体よりもヤング率が低いことが好ましい。また、前記絶縁体は、樹脂であることが好ましい。
前記圧電体に積層された電極は、前記圧電体に挟まれた内部電極であることが好ましい。あるいは、前記圧電体に積層された電極は、前記圧電体に挟まれた内部電極、および最外の前記圧電体の少なくとも一部に形成された表面、裏面電極であることが好ましい。
請求項6に記載の発明は、圧電体と、前記圧電体の側面部に少なくとも一部が露出するよう形成された電極とが交互に積層されてなる積層型圧電素子の実装方法において、前記圧電体および前記電極からなる第1の積層構造体を作製する工程と、絶縁体および前記絶縁体の少なくとも一部を覆う電極を交互に積層して第2の積層構造体を作製する工程と、前記第1の積層構造体の少なくとも一つの側面に、前記第2の積層構造体を接合する工程とを備え、前記絶縁体および前記第2の積層構造体の電極を、前記側面で前記圧電体および前記圧電体に積層された電極にそれぞれ接するように形成し、前記圧電体に積層された電極のうち異なる電位となる2層を、前記側面に接合される前記第2の積層構造体の面と対向する面に露出した、等電位となる前記第2の積層構造体の電極の端面にそれぞれ延設したことを特徴とする。
前記絶縁体として、前記圧電体よりもヤング率が低いものを用いることが好ましい。また、前記絶縁体として、樹脂を用いることが好ましい。
前記圧電体に積層された電極は、前記圧電体に挟まれた内部電極であることが好ましい。あるいは、前記圧電体に積層された電極は、前記圧電体に挟まれた内部電極、および最外の前記圧電体の少なくとも一部に形成された表面、裏面電極であることが好ましい。
請求項6ないし10のいずれかに記載の方法で実装された積層型圧電素子を、前記圧電体に積層された、異なる電位となる2層の電極の延設部分を有する、所定のサイズの複数のブロックに分割することが好ましい。この場合、前記積層型圧電素子を基材上に設置した後、前記分割を行う。あるいは、前記分割を行った後、前記ブロックを基材上に設置する。
請求項14に記載の発明は、圧電体と、前記圧電体の側面部に少なくとも一部が露出するよう形成された電極とが交互に積層されてなる積層型圧電素子の実装方法において、前記圧電体および前記電極からなる積層構造体を作製する工程と、引き出し電極が予め形成された基材上に前記積層構造体を載置し、前記積層構造体を所定のサイズで複数のブロックに分割する工程と、分割によりできた各ブロックの隙間を形成する前記積層構造体の側面の前記圧電体にあたる部分、および前記電極にあたる部分に、絶縁体、および電極をそれぞれ積層する工程であって、前記絶縁体に積層された電極を隣接するブロック間で切断した後に次の絶縁体を積層するようにした工程とを備えたことを特徴とする。
前記絶縁体および前記絶縁体に積層された電極を隣接するブロック間で切断する工程と、最外の圧電体、前記絶縁体、および前記絶縁体に積層された電極の表面全体に表面電極を形成する工程と、前記表面電極を隣接するブロック間で切断する工程と、等電位となる電極同士が電気的に接続されるように、前記表面電極の一部を除去する工程とをさらに備えることが好ましい。
前記絶縁体として、前記圧電体よりもヤング率が低いものを用いることが好ましい。また、前記絶縁体として、樹脂を用いることが好ましい。
請求項18に記載の発明は、超音波プローブであって、請求項1ないし5のいずれかに記載の積層型圧電素子を用いた超音波トランスデューサを内蔵したことを特徴とする。
前記超音波トランスデューサは、単一の前記積層型圧電素子、または前記積層型圧電素子をアレイ状に配列してなることが好ましい。
本発明の積層型圧電素子、およびその実装方法によれば、絶縁体と、絶縁体の少なくとも一部に形成された電極とが交互に積層された積層構造体を少なくとも一つの側面に接合し、積層構造体は、絶縁体および電極が、側面で圧電体および圧電体に積層された電極にそれぞれ接するように形成され、圧電体に積層された電極のうち異なる電位となる2層は、側面に接合される積層構造体の面と対向する面に露出した電極のうち、等電位となる積層構造体の電極の端面にそれぞれ延設されているので、圧電体の繰り返し伸縮に伴う応力によるクラックの発生や、ダンピング効果による性能低下がなくなり、機械的、電気的な性能および信頼性を高めることができる。
また、本発明の超音波プローブによれば、請求項1ないし5のいずれかに記載の積層型圧電素子を用いた超音波トランスデューサを内蔵したので、機械的、電気的な性能を低下させることなく、細径化を実現することができる。
図1において、超音波診断装置2は、内視鏡10と、超音波プローブ11と、超音波観測器12とからなる。内視鏡10は、軟性部材からなり、体腔内に挿入される挿入部13と、挿入部13の基端部分に連設された操作部14と、内視鏡用モニタ(図示せず)に接続されるコード15とを備えている。挿入部13の先端13aには、体腔内撮影用のカメラ(図示せず)が内蔵されており、このカメラで撮影した画像を内視鏡用モニタを介して観察することが可能となっている。
超音波プローブ11は、内視鏡10の鉗子孔16に挿通され、挿入部13と同様に軟性部材からなるシース17と、モータ61(図3参照)などが内蔵されたトランスレータ18と、超音波観測器12に接続されるコード19とを備えている。超音波観測器12は、超音波画像を表示するモニタ20を備えている。なお、内視鏡用モニタとモニタ20とを兼用してもよい。
図2において、シース17の先端17aには、ポリエチレンを材質とするキャップ30が取り付けられており、このキャップ30内には、超音波トランスデューサ31が内蔵されている。超音波トランスデューサ31は、コントロールケーブル32が連結された台座33に載置されている。コントロールケーブル32は、フレキシブルシャフト32aと、フレキシブルシャフト32aを被覆する可撓チューブ32bとからなる。フレキシブルシャフト32aの先端は台座33に連結され、その基端はトランスレータ18内に延長されており、トランスレータ18に内蔵されたモータ61(図3参照)により、所定の回転速度(例えば10〜40回転/秒)で回転駆動される。これにより、超音波トランスデューサ31は、フレキシブルシャフト32aを回転軸として所定の回転速度で回転される。
キャップ30により密閉された空間内には、超音波伝達媒体34が充填されている。超音波伝達媒体34は、超音波の伝達効率を向上させるとともに、超音波トランスデューサ31の回転を円滑にする潤滑油として働く。なお、超音波伝達媒体34としては、水、カルボキシルメチルセルロース(CMC)水溶液、生理食塩水、ひまし油、流動パラフィンなどを用いることができる。
図3に示すように、超音波トランスデューサ31は、台座33上に載置されるバッキング材40(請求項12〜14に記載の基材に相当)、内部電極41a、41bおよび圧電体42a〜42cからなる第1の積層構造体43、表面、裏面電極44、45、音響整合層46、並びに第2の積層構造体47a、47bからなる。第1の積層構造体43は、各電極41a、41b、44、45により、圧電体42a〜42cが表裏面全体を覆うように挟まれた構造となっている。
第2の積層構造体47a、47bは、略直方体形状を有し、第1の積層構造体43の一つの側面48aと、これに対向する側面48bとにそれぞれ接合されている。第2の積層構造体47a、47bは、絶縁体49a、49b、50a、50bと、電極51a、51bとが積層されてなる(図4(B)も参照)。
絶縁体49a、50bは、圧電体42a、42cと同じ厚みを有している。絶縁体49bは、圧電体42b、42c、および内部電極41bを合わせた層と同じ厚みを有している。同様に、絶縁体50aは、圧電体42a、42b、および内部電極41aを合わせた層と同じ厚みを有している。また、電極51a、51bは、内部電極41a、41bと同じ厚みを有している。これにより、第2の積層構造体47a、47bを側面48a、48bに接合したときに、両側面48a、48bに接合される第2の積層構造体47a、47bの面に露出した電極51a、51bの端面52a、52b(図4(B)参照)が、両側面48a、48bに露出した内部電極41a、41bの端面53a、53b(図4(B)参照)にそれぞれ接する。
また、表面、裏面電極44、45は、圧電体42aの表面、および圧電体42cの裏面から、両側面48a、48bに接合される第2の積層構造体47a、47bの面に対向する第2の積層構造体47a、47bの面に折れ曲がるように延設され、それぞれこの面に露出した電極51a、51bの端面54a、54b(図4(B)参照)に接している。つまり、電極51a、51bは、内部電極41aと裏面電極45、および内部電極41bと表面電極44とをそれぞれ電気的に接続している。したがって、内部電極41aと裏面電極45、および内部電極41bと表面電極44は、それぞれ等電位となる。
バッキング材40には、裏面電極45に電気的に接続する引き出し電極55が形成されている。この引き出し電極55および表面電極44には、配線56a、56bがそれぞれ接続されている。配線56bは、アースに接続されている。一方、配線56aは、コントロールケーブル32内に挿通され、トランスレータ18内の送受信切替回路57に接続されている。
送受信切替回路57は、超音波トランスデューサ31による超音波の送受信切り替えを所定の時間間隔で行う。送受信切替回路57には、パルス発生回路58および電圧測定回路59が接続されている。パルス発生回路58は、超音波トランスデューサ31から超音波を発生させる際(超音波の送信時)に、各電極41a、41b、44、45を介して、パルス電圧を圧電体42a〜42cに印加する。これにより、超音波トランスデューサ31は、所定の周波数を有する超音波を発生する。
電圧測定回路59は、生体からのエコー信号を超音波トランスデューサ31で受信した際(超音波の受信時)に、圧電体42a〜42cに発生する電圧を測定する。電圧測定回路59は、この測定結果をコントローラ60に送信する。コントローラ60は、電圧測定回路59から送信された測定結果を超音波画像に変換し、超音波観測器12に送信する。
以下、図4および図5の(A)〜(C)を参照して、超音波トランスデューサ31の製造手順を説明する。まず、図4(A)に示すように、圧電体42a〜42cおよび内部電極41a、41bを交互に積層して第1の積層構造体43を作製する。この積層に際しては、グリーンシート法で作製された圧電体シートにパラジウム銀(AgPd)導電ペーストを積層して焼結させる方法や、エアロゾルデポジション法で作製された圧電体厚膜上にスパッタにより白金(Pt)電極を成膜する工程を繰り返し行う方法を採用することができる。
次に、(B)に示すように、絶縁体49a、49b、50a、50bおよび電極51a、51bを積層して第2の積層構造体47a、47bを作製し、これらを第1の積層構造体43の両側面48a、48bに接合する。
第2の積層構造体47a、47bは、圧電体42a〜42cよりもヤング率が低いエポキシ樹脂やウレタン樹脂などの絶縁体49b、50bを鋳型に流し込んで成形した後、絶縁体49b、50b上にスパッタにより白金(Pt)などの電極51a、51bを成膜して、さらにその上に絶縁体49a、50aを流し込んで成形することで作製される。
このとき、絶縁体49a、50bを、圧電体42a、42cと同じ厚みに成形する。そして、絶縁体49bを、圧電体42b、42c、および内部電極41bを合わせた層と同じ厚みにし、絶縁体50aを、圧電体42a、42b、および内部電極41aを合わせた層と同じ厚みに形成する。また、電極51a、51bを、内部電極41a、41bと同じ厚みに成膜する。
第2の積層構造体47a、47bの接合に際しては、電極51a、51bの端面52a、52bに導電性接着剤(例えば、藤倉化成株式会社製、商品名XA−874、XA−910、SA−2024、XA−436、FA−545、ニホンハンダ株式会社製、商品名ドーデントNH050、NH060など)を、それ以外の絶縁体部分に絶縁性接着剤(例えば、エポキシテクノロジー社製、商品名Epotek(登録商標)301−2FLなど)を塗布し、これらの接着剤で第1の積層構造体43と第2の積層構造体47a、47bとを接着する。
続いて、図5(C)に示すように、圧電体42aの表面、および圧電体42cの裏面に、無電界メッキやスパッタなどで表面、裏面電極44、45を形成し、積層型圧電素子70を完成させる。このとき、電極51a、51bの端面54a、54bに接するように、両側面48a、48bに接合される第2の積層構造体47a、47bの面に対向する第2の積層構造体47a、47bの面に表面、裏面電極44、45を延設する。その後、この積層型圧電素子70をバッキング材40の所定位置に載置し、表面電極44に音響整合層46を積層して、配線56a、56bを引き出し電極55および表面電極44に接続し、図3に示す超音波トランスデューサ31を得る。
体腔内の超音波画像を取得する際には、超音波プローブ11を鉗子孔16に挿通した内視鏡10の挿入部13を体腔内に挿入し、内視鏡用モニタにより体腔内を観察しながら体腔内の被観察部位を探索する。
体腔内の被観察部位にシース17の先端17aが到達し、超音波画像を取得する指示がなされると、フレキシブルシャフト32aを回転軸として、超音波トランスデューサ31が所定の回転速度で回転される。そして、送受信切替回路57により超音波トランスデューサ31の超音波の送受信が切り替えられながら、パルス発生回路58からのパルス電圧の印加により、超音波トランスデューサ31から超音波が発せられ、キャップ30を介して被観察部位に超音波が走査される。また、被観察部位からのエコー信号が超音波トランスデューサ31で受信され、電圧測定回路59により圧電体42a〜42cに発生した電圧が測定される。
電圧測定回路59の測定結果はコントローラ60に送信され、コントローラ60で超音波画像に変換される。変換された超音波画像は、コード19を介して超音波観測器12に送信され、超音波観測器12のモニタ20に表示される。
以上、詳細に説明したように、超音波プローブ11は、絶縁体49a、49b、50a、50bおよび電極51a、51bが交互に積層された第2の積層構造体47a、47bが側面48a、48bにそれぞれ接合され、電極51a、51bで内部電極41aおよび裏面電極45、内部電極41bおよび表面電極44をそれぞれ電気的に接続した積層型圧電素子70を用いた超音波トランスデューサ31を内蔵したので、圧電体42a〜42cの伸縮に伴うダンピング効果による性能低下がなくなる。実際に、図17および図18に示す従来の積層型圧電素子200、300を用いた場合、電機機械結合係数k33=0.63、圧電歪み係数d33=600pm/Vであったのに対し、積層型圧電素子70を用いた場合、k33=0.70、d33=660pm/Vとなり、従来よりも性能が約10%向上した。
従来の積層型圧電素子200、300では、圧電体の繰り返し伸縮に伴う応力によるクラックが発生することがあったが、積層型圧電素子70は、圧電体42a〜42cおよび内部電極41a、41bからなる第1の積層構造体43には直接加工をせずにそのまま用いており、絶縁パターン205a、205b、絶縁体305a、305bのように応力が掛かる部分を持たないので、クラックが発生するおそれがない。
また、絶縁パターン205a、205b、絶縁体305a、305bと比較して、絶縁体49a、49b、50a、50bを厚く形成することができるので、耐電圧牲が向上し、高電圧駆動が可能となる。したがって、超音波トランスデューサ31から発せられる超音波の出力を高めることができる。さらに、第2の積層構造体47a、47bを接着剤で接合し、表面、裏面電極44、45を成膜するだけで内部電極41a、41bとの配線が済むので、製造コストを削減することができる。
また、絶縁体49a、49b、50a、50bとして、圧電体42a〜42cよりもヤング率が低いものを用いたので、圧電体の繰り返し伸縮に伴う応力を効果的に吸収することができる。
上記実施形態では、フレキシブルシャフト32aを回転軸として超音波トランスデューサ31を回転させる超音波プローブ11を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、超音波トランスデューサを揺動、あるいはスライドさせて生体に超音波を走査する超音波プローブについても適用することができる。
また、メカニカルスキャン機構を備えた超音波プローブに限らず、複数の超音波トランスデューサをアレイ状に配列し、駆動する超音波トランスデューサを電子スイッチなどで選択的に切り替える電子スキャン走査方式の超音波プローブについても、本発明を適用することが可能である。
上記の場合、一次元アレイを作製する際には、まず、図4(A)〜(C)に示す手順で積層型圧電素子70を作製した後、図6(A)に示すように、一次元アレイを構成する超音波トランスデューサ84((B)参照)の個数分(この場合5個)の引き出し電極80a〜80e(80a、80eのみを図示する。)が所定の間隔で形成されたバッキング材81上に積層型圧電素子70を載置し、表面電極用引き出し線82a〜82e(82a、82eのみを図示する。)を表面電極44に設けた後、音響整合層46を表面電極44上に積層する。
そして、(B)に示すように、表面、裏面電極44、45の延設部分を有する、所定のサイズの複数のブロック83(図6(A)において2点鎖線で囲む部分)に積層型圧電素子70を分割する。このようにして、直方体状の5個の超音波トランスデューサ84を有する一次元超音波トランスデューサアレイ85を得る。なお、積層型圧電素子70の分割に際しては、ダイシングブレード、サンドブラスト、フォトリソグラフィーなどの周知の技術を利用することができる。
二次元アレイを作製する際には、まず、図4の(A)〜(C)と同様の手順で、図7(A)に示す直方体状の積層型圧電素子90を作製する。表面電極44には、表面電極用引き出し線91a〜91e(91a、91eのみを図示する。煩雑を避けるため、(B)以降は不図示。)が、後述する各ブロック94に対応した間隔でワイヤボンディング接合されて形成されている。次に、(B)に示すように、二次元アレイを構成する超音波トランスデューサ95(図8(C)参照)の個数分(この場合5×5=25個)の貫通電極92が形成されたバッキング材93の所定位置に、5個の積層型圧電素子90をチップアライナーなどで載置する。
続いて、図8(C)に示すように、音響整合層46を表面電極44上に積層した後、一次元超音波トランスデューサアレイ84の作製時と同様に、ダイシングブレード、サンドブラスト、フォトリソグラフィーなどの周知の技術を利用して、表面、裏面電極44、45の延設部分を有する、所定のサイズの複数のブロック94(図7(B)において2点鎖線で囲む部分)に積層型圧電素子90を分割する。これにより、断面正方形状の直方体状の25個の超音波トランスデューサ95を有する二次元超音波トランスデューサアレイ96を得る。なお、積層型圧電素子90は、形状は異なるが、基本的には積層型圧電素子70と同様の構成を有するため、共通部品、部位には同じ符号を付してある。
超音波トランスデューサアレイ85、96を作製する際には、超音波トランスデューサアレイ96の場合を例にとった図9に示すように、バッキング材93に載置する前に積層型圧電素子90をブロック94単位で分割しておくか、あるいは、ブロック94の集合体としての積層型圧電素子90ではなく、ブロック94自体を複数個作製しておき、このブロック94をチップアライナーなどでバッキング材93の所定位置に載置するようにしてもよい。
ここで、図10〜図14の(A)〜(M)に示す手順で、超音波トランスデューサアレイ96を作製することも可能である。まず、図10(A)に示すように、超音波トランスデューサ95の個数分の貫通電極100と、超音波トランスデューサ95の片側にはみ出るように貫通電極100上に形成された引き出し電極101とを備えたバッキング材102の所定位置に、第1の積層構造体43を載置する。次いで、(B)に示すように、引き出し電極101のはみ出した部分を残して、第1の積層構造体43を所定のサイズで複数のブロック103(2点鎖線で囲む部分)に分割する。
次に、図11(C)に示すように、分割によりできた各ブロック103の隙間に、圧電体42cと同じ高さまで絶縁体104を充填し、(D)に示すように、絶縁体104上に内部電極41bと同じ高さまで電極105を積層する。そして、(E)に示すように、引き出し電極101がはみ出した側と反対側の電極105の一部を除去し、電極105を隣接するブロック103間で切断する。
続いて、図11(C)〜(E)に示す工程を繰り返すようにして、図12(F)に示すように、今度は圧電体42bと同じ高さまで絶縁体104を充填し、(G)に示すように、絶縁体104上に内部電極41aと同じ高さまで電極105を積層する。そして、(H)に示すように、引き出し電極101がはみ出した片側と同じ側の電極105の一部を除去し、電極105を隣接するブロック103間で切断する。
次いで、図13(I)に示すように、圧電体42aと同じ高さまで絶縁体104を充填し、(J)に示すように、絶縁体104および電極105を隣接するブロック103の中間で切断する。そして、(K)に示すように、圧電体42a、絶縁体104、および電極105の表面全体に表面電極106を成膜する。
次に、図14(L)に示すように、隣接したブロック103間の表面電極106およびバッキング材102の表面に切り込み107を入れ、表面電極106を隣接するブロック103間で切断し、(M)に示すように、引き出し電極101に繋がる表面電極106の側面上側部分108を除去する。これにより、内部電極41aおよび引き出し電極101、内部電極41bおよび表面電極106が、それぞれ電極105で電気的に接続される。すなわち、内部電極41aおよび引き出し電極101を接続する電極105は、図3に示す電極51aにあたり、内部電極41bおよび表面電極106を接続する電極105は、図3に示す電極51bにあたる。
最後に、表面電極106上に音響整合層46を積層し、ブロック103の分割方向と直交する方向に所定のサイズで複数に分割して、図8に示す超音波トランスデューサアレイ96を得る。このようにすれば、図7、図8の(A)〜(C)に示す手順で超音波トランスデューサアレイ96を作製する場合と比較して、特に超音波トランスデューサ95が多数有り、微小なサイズであった場合に、作製が容易となる。
なお、図10〜図14の(A)〜(M)に示す手順では、上記実施形態で例示した周知の技術(無電界メッキ、スパッタ、ダイシングブレード、サンドブラスト、フォトリソグラフィーなど)を利用することができる。また、言う迄もないが、図10〜図14の(A)〜(M)に示す方法で、図6に示すバッキング材81を用いて超音波トランスデューサアレイ85を作製することも可能である。さらに、超音波トランスデューサ84、95同士の隙間に、エポキシ樹脂などの充填材を充填してもよいし、必要に応じて音響レンズを音響整合層46上に積層してもよい。
上記実施形態では、超音波トランスデューサの一側面とこれに対向する面とに第2の積層構造体47a、47bを接合しているが、隣り合う二側面に接合してもよい。また、図15(A)に示す第2の積層構造体110を用いてもよい。第2の積層構造体110は、第1の積層構造体43の一つの側面111に接合されており、絶縁体112と、電極113a、113bとからなる。
電極113a、113bは、内部電極41a、41bと同じ厚みを有し、第2の積層構造体110を側面111に接合したときに、側面111に接合される第2の積層構造体110の面に露出した端面が、側面111に露出した内部電極41a、41bの端面にそれぞれ接するように形成されている。また、電極113a、113bは、第2の積層構造体110の中央部分にまで至らずに、絶縁体112により分断されている。
第2の積層構造体110を用いた場合、(B)に示すように、側面111に接合される面と対向する面に露出した電極113aの端面に裏面電極45を、電極113bの端面に表面電極44をそれぞれ延設し、積層型圧電素子114を完成させる。このようにすれば、第2の積層構造体の個数を減らせるので、製造および部品コストを削減することができる。
また、各電極41a、41b、44、45は、必ずしも圧電体42a〜42cの一面全体に設ける必要はなく、例えば、図16に示す積層型圧電素子120を用いてもよい。積層型圧電素子120は、各電極121a、121b、122、123の一部分のみが一側面に露出している。この場合、各電極121a、121b、122、123の露出した部分と対応した部分に電極124が設けられた絶縁体125からなる第2の積層構造体126を作製し、これを側面に接合する。なお、符号127は、内部電極121a、121bの切欠き部分を埋める絶縁体である。
本発明は、上記実施形態で例示した内視鏡の鉗子孔に挿通するタイプの超音波プローブ11に限らず、体腔内撮影用のカメラと超音波トランスデューサとが先端に配置された、いわゆる超音波内視鏡に適用してもよい。また、積層型圧電素子の用途は、超音波トランスデューサに限らず、例えば、カメラのレンズ駆動機構に内蔵されるアクチュエータに適用することも可能である。
超音波診断装置の構成を示す概略図である。 超音波プローブの先端の構造を示す拡大断面図である。 超音波トランスデューサの構成およびトランスレータの電気的構成を示す説明図である。 超音波トランスデューサの作製手順を示す図であり、(A)は、第1の積層構造体の構成、(B)は、第1の積層構造体に第2の積層構造体を接合する様子をそれぞれ示す。 超音波トランスデューサの作製手順を示す図であり、(C)は、表面、裏面電極を成膜し、積層型圧電素子を完成させた状態を示す。 一次元超音波トランスデューサアレイの作製手順を示す図であり、(A)は、積層型圧電素子をバッキング材に載置した状態、(B)は、積層型圧電素子を複数のブロックに分割し、一次元超音波トランスデューサアレイを完成させた状態をそれぞれ示す。 二次元超音波トランスデューサアレイの作製手順を示す図であり、(A)は、作製に用いる積層型圧電素子の構成、(B)は、積層型圧電素子をバッキング材上に載置している状態をそれぞれ示す。 二次元超音波トランスデューサアレイの作製手順を示す図であり、(C)は、積層型圧電素子を複数のブロックに分割し、二次元超音波トランスデューサアレイを完成させた状態を示す。 二次元超音波トランスデューサアレイの別の作製方法を示す図である。 超音波トランスデューサアレイの別の作製方法を示す図であり、(A)は、第1の積層構造体をバッキング材上に載置している状態、(B)は、第1の積層構造体を複数のブロックに分割した状態をそれぞれ示す。 超音波トランスデューサアレイの別の作製方法を示す図であり、(C)は、分割によりできた隙間に絶縁体を充填した状態、(D)は、絶縁体上に電極を積層した状態、(E)は、電極を隣接するブロック間で切断した状態をそれぞれ示す。 超音波トランスデューサアレイの別の作製方法を示す図であり、(F)は、図11(D)で積層した電極上に絶縁体を充填した状態、(G)は、(F)で充填した絶縁体上に電極を積層した状態、(H)は、(G)で積層した電極を隣接するブロック間で切断した状態をそれぞれ示す。 超音波トランスデューサアレイの別の作製方法を示す図であり、(I)は、図12(G)で積層した電極上に絶縁体を充填した状態、(J)は、絶縁体および電極を隣接するブロック間で切断した状態、(K)は、最外の圧電体、絶縁体、および電極の表面全体に表面電極を形成した状態をそれぞれ示す。 超音波トランスデューサアレイの別の作製方法を示す図であり、(L)は、表面電極を隣接するブロック間で切断した状態、(M)は、表面電極を一部除去した状態をそれぞれ示す。 第2の積層構造体の別の例を示す斜視図である。 積層型圧電素子および第2の積層構造体の別の例を示す図である。 従来の積層型圧電素子の概略構成を示す平面図である。 従来の積層型圧電素子の概略構成を示す平面図である。
符号の説明
2 超音波診断装置
10 内視鏡
11 超音波プローブ
12 超音波観察器
31、84、95 超音波トランスデューサ
40、81、93、102 バッキング材
41a、41b 内部電極
42a〜42c 圧電体
43 第1の積層構造体
44、106、122 表面電極
45、123 裏面電極
47a、47b、110、126 第2の積層構造体
48a、48b、111 側面
49a、49b、50a、50b、104、112、125 絶縁体
51a、51b、105、113a、113b、124 電極
52a〜54a、52b〜54b 端面
60 コントローラ
70、90、114、120 積層型圧電素子
83、94、103 ブロック
85 一次元超音波トランスデューサアレイ
96 二次元超音波トランスデューサアレイ
101 引き出し電極

Claims (19)

  1. 圧電体と、前記圧電体の側面部に少なくとも一部が露出するよう形成された電極とが交互に積層されてなる積層型圧電素子において、
    絶縁体と、前記絶縁体の少なくとも一部に形成された電極とが交互に積層された積層構造体が少なくとも一つの側面に接合されており、
    前記積層構造体は、前記絶縁体および前記電極が、前記側面で前記圧電体および前記圧電体に積層された電極にそれぞれ接するように形成され、
    前記圧電体に積層された電極のうち異なる電位となる2層は、前記側面に接合される前記積層構造体の面と対向する面に露出した、等電位となる前記積層構造体の電極の端面にそれぞれ延設されていることを特徴とする積層型圧電素子。
  2. 前記絶縁体は、前記圧電体よりもヤング率が低いことを特徴とする請求項1に記載の積層型圧電素子。
  3. 前記絶縁体は、樹脂であることを特徴とする請求項1または2に記載の積層型圧電素子。
  4. 前記圧電体に積層された電極は、前記圧電体に挟まれた内部電極であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の積層型圧電素子。
  5. 前記圧電体に積層された電極は、前記圧電体に挟まれた内部電極、および最外の前記圧電体の少なくとも一部に形成された表面、裏面電極であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の積層型圧電素子。
  6. 圧電体と、前記圧電体の側面部に少なくとも一部が露出するよう形成された電極とが交互に積層されてなる積層型圧電素子の実装方法において、
    前記圧電体および前記電極からなる第1の積層構造体を作製する工程と、
    絶縁体および前記絶縁体の少なくとも一部を覆う電極を交互に積層して第2の積層構造体を作製する工程と、
    前記第1の積層構造体の少なくとも一つの側面に、前記第2の積層構造体を接合する工程とを備え、
    前記絶縁体および前記第2の積層構造体の電極を、前記側面で前記圧電体および前記圧電体に積層された電極にそれぞれ接するように形成し、
    前記圧電体に積層された電極のうち異なる電位となる2層を、前記側面に接合される前記第2の積層構造体の面と対向する面に露出した、等電位となる前記第2の積層構造体の電極の端面にそれぞれ延設したことを特徴とする積層型圧電素子の実装方法。
  7. 前記絶縁体として、前記圧電体よりもヤング率が低いものを用いたことを特徴とする請求項6に記載の積層型圧電素子の実装方法。
  8. 前記絶縁体として、樹脂を用いたことを特徴とする請求項6または7に記載の積層型圧電素子の実装方法。
  9. 前記圧電体に積層された電極は、前記圧電体に挟まれた内部電極であることを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の積層型圧電素子の実装方法。
  10. 前記圧電体に積層された電極は、前記圧電体に挟まれた内部電極、および最外の前記圧電体の少なくとも一部に形成された表面、裏面電極であることを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の積層型圧電素子の実装方法。
  11. 請求項6ないし10のいずれかに記載の方法で実装された積層型圧電素子を、前記圧電体に積層された、異なる電位となる2層の電極の延設部分を有する、所定のサイズの複数のブロックに分割したことを特徴とする積層型圧電素子の実装方法。
  12. 前記積層型圧電素子を基材上に設置した後、前記分割を行うことを特徴とする請求項11に記載の積層型圧電素子の実装方法。
  13. 前記分割を行った後、前記ブロックを基材上に設置することを特徴とする請求項11に記載の積層型圧電素子の実装方法。
  14. 圧電体と、前記圧電体の側面部に少なくとも一部が露出するよう形成された電極とが交互に積層されてなる積層型圧電素子の実装方法において、
    前記圧電体および前記電極からなる積層構造体を作製する工程と、
    引き出し電極が予め形成された基材上に前記積層構造体を載置し、前記積層構造体を所定のサイズで複数のブロックに分割する工程と、
    分割によりできた各ブロックの隙間を形成する前記積層構造体の側面の前記圧電体にあたる部分、および前記電極にあたる部分に、絶縁体、および電極をそれぞれ積層する工程であって、前記絶縁体に積層された電極を隣接するブロック間で切断した後に次の絶縁体を積層するようにした工程とを備えたことを特徴とする積層型圧電素子の実装方法。
  15. 前記絶縁体および前記絶縁体に積層された電極を隣接するブロック間で切断する工程と、
    最外の圧電体、前記絶縁体、および前記絶縁体に積層された電極の表面全体に表面電極を形成する工程と、
    前記表面電極を隣接するブロック間で切断する工程と、
    等電位となる電極同士が電気的に接続されるように、前記表面電極の一部を除去する工程とをさらに備えたことを特徴とする請求項14に記載の積層型圧電素子の実装方法。
  16. 前記絶縁体として、前記圧電体よりもヤング率が低いものを用いたことを特徴とする請求項14または15に記載の積層型圧電素子の実装方法。
  17. 前記絶縁体として、樹脂を用いたことを特徴とする請求項14ないし16のいずれかに記載の積層型圧電素子の実装方法。
  18. 請求項1ないし5のいずれかに記載の積層型圧電素子を用いた超音波トランスデューサを内蔵したことを特徴とする超音波プローブ。
  19. 前記超音波トランスデューサは、単一の前記積層型圧電素子、または前記積層型圧電素子をアレイ状に配列してなることを特徴とする請求項18に記載の超音波プローブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011254295A (ja) * 2010-06-02 2011-12-15 Hitachi Aloka Medical Ltd 振動子および超音波探触子

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