JP2007172115A - テープ送り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送ローラの高精度の制御等を用いることなく、容易に定ピッチ搬送及び定ピッチマーキングを行う。
【解決手段】テープ送り装置は、テープを搬送する搬送ローラ219A,219Bと、この搬送ローラ219A,219Bで搬送されるテープに対し、検出用の識別孔を穿孔する第1レーザ229と、この第1レーザ229よりも搬送ローラ219A,219Bによる搬送方向の下流側に位置し、第1レーザ229で穿孔された識別孔を検出するフォトセンサ228と、このフォトセンサ228の検出結果に応じて、搬送ローラ219A,219B及び第1レーザ229を制御するコントローラ230とを有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、帯状のテープの搬送時にテープ送りを行うテープ送り装置に関する。
近年、小型の無線タグとリーダ(読み取り装置)/ライタ(書き込み装置)との間で非接触で情報の読み取り/書き込みを行うRFID(Radio
Frequency Identification)システムが知られている。例えばラベル状の無線タグラベルに備えられた無線タグ回路素子は、所定の無線タグ情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続されて情報の送受信を行うアンテナとを備えており、無線タグが汚れている場合や見えない位置に配置されている場合であっても、リーダ/ライタ側よりIC回路部の無線タグ情報に対してアクセス(情報の読み取り/書き込み)が可能であり、資産管理や、オフィスでの文書管理や、人の胸部に着用する名札等、様々な分野において実用化されつつある。
このように種々の利用法がある無線タグラベルであるが、この無線タグラベルを作成する際には、例えば、所定間隔でテープ長手方向に無線タグ回路素子を設けた帯状のタグテープを巻回したタグテープロールからタグテープを繰り出すことで各無線タグ回路素子を順次搬送し、この搬送の際に、各無線タグ回路素子のアンテナに対し、装置側で生成した所定の無線タグ情報を装置側アンテナを介して送信し、無線タグ回路素子のアンテナに接続されたIC回路部の無線タグ情報に順次アクセス(読み取り又は書き込む)することにより、無線タグラベルが完成する。
従来、上記タグテープを巻回したタグテープロールを製造するタグテープロール製造装置として、第1粘着材層(接着剤層)を備えた第1テープ(ベースシート)を供給する第1供給手段(ロール)と、この第1供給手段から供給された第1テープに情報を記憶する無線タグ回路素子(電気回路)を所定間隔で取り付けるためのタグ取り付け手段(回路シート並設手段)と、第2テープ(カバーシート)を供給する第2供給手段(ロール)と、この第2供給手段から供給された第2テープのタグ貼り合わせ位置に第2粘着材層を形成する第2粘着材層形成手段(接着剤層形成手段)と、上記無線タグ回路素子が所定間隔で取り付けられた第1テープと上記タグ貼り合わせ位置に第2粘着材層が形成された第2テープとが貼り合わせられ生成したタグテープを巻き取り、タグテープロールとする巻取手段とを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
このタグテープロール製造装置では、第1テープと第2テープとが貼り合わせられる際に、各無線タグ回路素子が第1テープの第1粘着材層と第2テープに形成された各第2粘着材層との間にそれぞれ挟みこまれ、タグテープに内包されるようになっている。
特開2003−6596号公報
上記従来技術のタグテープロール製造装置では、上述したように第2粘着材層形成手段により第2テープに第2粘着材層を形成し、この第2テープの第2粘着材層と第1テープの第1粘着材層とで無線タグ回路素子を挟みこむことにより、無線タグ回路素子を内包するタグテープを生成する。このとき、タグテープにおいて無線タグ回路素子を所定の定ピッチで配置するためには、第1テープや第2テープを当該ピッチに対応した所定距離だけ搬送するごとにテープを停止して無線タグ回路素子を挿入することとなる。この結果、その搬送距離を正確に設定するために、搬送手段を高精度に制御する必要があった。
なお、完成後のタグテープを用いてタグラベル作成装置で無線タグラベルを作成する際、タグテープに予め所定の定ピッチで形成された識別子(マーク)を光学的手法等により検出し、この検出に基づいてテープ搬送時の位置決め等を行う場合がある。このような識別子のマーキングを、上記のようにしてタグテープを生成する際に併せて行う場合も、上記と同様、定ピッチマーキングのために搬送手段を高精度に制御する必要があった。
本発明の目的は、搬送手段に対し高精度の制御等を行わなくても、容易に定ピッチ搬送及び定ピッチマーキングを行うことができるテープ送り装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、テープを搬送する搬送手段と、この搬送手段で搬送される前記テープに対し、検出用の識別子を付与する第1マーキング手段と、この第1マーキング手段よりも前記搬送手段による搬送方向の下流側に位置し、前記第1マーキング手段で付与された前記識別子を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に応じて、前記搬送手段及び前記第1マーキング手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
本願第1発明においては、第1マーキング手段の搬送方向下流側に検出手段が設けられ、制御手段がその検出結果に応じて搬送手段を制御する。これにより、搬送手段の搬送を止めて第1マーキング手段で識別子のマーキングを行った後、搬送手段で搬送を再開し、検出手段でその識別子が検出されたら搬送を停止させ、この停止時に後続側に同様のマーキングを行って以降これを繰り返すようにすることが可能となる。このようにすることで、搬送手段の搬送態様や搬送状況(たとえばすべりの発生の有無)等に関係なく、搬送停止から次の搬送停止までの一度の搬送過程で、常に所定の固定寸法(例えば第1マーキング手段から検出手段までの搬送方向距離)だけ搬送することができる。この結果、搬送手段の高精度の制御等を用いることなく、容易に定ピッチ搬送、定ピッチマーキングを行うことができる。また、上記所定の固定寸法を可変設定可能とすれば、1つのテープ送り装置で、複数種類の定ピッチ搬送、定ピッチマーキングを簡単に実現することもできる。
第2の発明は、上記第1発明において、前記制御手段は、前記テープの搬送停止時に前記第1マーキング手段による前記識別子の付与を行う第1手順と、この識別子の付与後に前記テープの搬送を再開する第2手順と、この搬送再開後、当該識別子が前記検出手段で検出されたときに前記テープの搬送を停止する第3手順とを、反復実行するように、前記搬送手段及び前記第1マーキング手段を連携制御することを特徴とする。
搬送手段の搬送を止めて第1手順で第1マーキング手段により識別子のマーキングを行った後、第2手順で搬送手段により搬送を再開し、検出手段でその識別子が検出されたら第3手順で搬送を停止させ、この停止時に後続側に同様のマーキングを行って以降これを反復させることにより、搬送手段の高精度の制御等を用いることなく、容易に定ピッチマーキングを行うことができる。
第3の発明は、上記第2発明において、情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続されたタグ側アンテナとを備えた無線タグ回路素子を、前記テープに所定間隔で取り付けるためのタグ取り付け手段を有することを特徴とする。
これにより、定ピッチで送られるテープに対し、無線タグ回路素子を取り付けてタグ入りテープを製造することができる。
第4の発明は、上記第3発明において、前記制御手段は、前記第3手順で前記テープの搬送が停止したとき、前記無線タグ回路素子を前記テープへ取り付ける第4手順を実行するように、前記タグ取り付け手段及び前記搬送手段を連携制御することを特徴とする。
定ピッチ送りされるテープに対し、停止時において第4手順でタグ取り付け手段により無線タグ回路素子をテープに取り付けるようにすることで、定ピッチタグ取り付けを行うことが可能となる。
第5の発明は、上記第4発明において、前記制御手段は、前記第3手順で前記テープの搬送が停止したときに、前記第1手順における前記識別子の付与と、前記第4手順における無線タグ回路素子の取り付けを行うように、前記第1マーキング手段、前記タグ取り付け手段、及び前記搬送手段を連携制御することを特徴とする。
搬送手段の搬送を止めて第1手順で第1マーキング手段により識別子のマーキングを行った後、第2手順で搬送手段により搬送を再開し、検出手段でその識別子が検出されたら第3手順で搬送を停止させて、第4手順でタグ取り付け手段により無線タグ回路素子をテープに取り付ける。この停止・タグ取り付け時に後続側に同様のマーキングを行って以降これを反復させることにより、搬送手段の高精度の制御等を用いることなく、容易に定ピッチタグ取り付けを行うことができる。
第6の発明は、上記第4又は第5発明において、前記無線タグ回路素子の特性を検査する検査手段を有することを特徴とする。
これにより、タグ入りテープ製造のために組み込まれる無線タグ回路素子の健全性を検査することができる。
第7の発明は、上記第6発明において、前記制御手段は、前記第3手順で前記テープの搬送が停止したとき、前記無線タグ回路素子の特性を検査する第5手順を実行するように、前記検査手段及び前記搬送手段を連携制御することを特徴とする。
定ピッチ送りされるテープに対し、停止時において第4手順でタグ取り付け手段により無線タグ回路素子をテープに取り付けるとともに、その停止時に第5手順で無線タグ回路素子の検査を併せて行うようにすることで、特性検査後のタグを定ピッチで取り付けることが可能となる。また、テープ内に組み込まれた無線タグ回路素子に対し、搬送後の下流側にて停止時に検査を行うことも可能となり、この場合、組み込まれた後に搬送中において特性が変化した場合(搬送時振動・外力の影響等で劣化・破損する等)であっても、これを確実に検知することができる。
第8の発明は、上記第7発明において、前記制御手段は、前記第3手順で前記テープの搬送が停止したときに、前記第1手順における前記識別子の付与と、前記第4手順における無線タグ回路素子の取り付けと、前記第5手順における無線タグ回路素子の特性の検査とを行うように、前記第1マーキング手段、前記タグ取り付け手段、前記検査手段、及び前記搬送手段を連携制御することを特徴とする。
搬送手段の搬送を止めて第1手順で第1マーキング手段により識別子のマーキングを行った後、第2手順で搬送手段により搬送を再開し、検出手段でその識別子が検出されたら第3手順で搬送を停止させて、第4手順でタグ取り付け手段により無線タグ回路素子をテープに取り付けるとともに第5手順で無線タグ回路素子の特性検査を行う。この停止・タグ取り付け時に後続側に同様のマーキングを行って以降これを反復させることにより、搬送手段の高精度の制御等を用いることなく、容易に定ピッチタグ取り付けを行うことができ、しかも取り付け時や搬送後のタグ特性検査を併せて行うことができる。
第9の発明は、上記第8発明において、前記検査手段の検査結果に基づき、検査対象の前記無線タグ回路素子の前記特性が所定の基準に達しなかった場合には、前記テープのうち当該無線タグ回路素子に対応づけられる部分に対して第2の識別子を付与する第2マーキング手段を設けたことを特徴とする。
これにより、健全性の劣る無線タグ回路素子に対し、健全性が通常通り確保された無線タグ回路素子と区別して所定の処理を行うことが可能となる。
第10の発明は、上記第3乃至第9発明のいずれかにおいて、前記搬送手段は、前記無線タグ回路素子を取り付けるための粘着剤層を有するテープ基材層と、このテープ基材層を貼り付け対象に貼り付けるための粘着材層と、この粘着材層の貼り付け側を覆う剥離材層とを備えた前記テープを搬送することを特徴とする。
これにより、製造されたタグ入りテープを切断して無線タグラベルを作成したとき、ユーザがその無線タグラベルの剥離材層を剥がし、粘着材層を露出させることで、容易に貼り付け対象に貼り付けることが可能となる。
第11の発明は、上記第3乃至第10発明のいずれかにおいて、前記テープに備えられる複数の前記無線タグ回路素子それぞれについての識別情報又は配列情報を、各無線タグ回路素子又は前記テープの対応領域に与える情報付与手段を有することを特徴とする。
これにより、製造されたタグ入りテープを、タグラベル作成装置に装着して用いる場合に、各無線タグ回路素子の識別情報を取得して無線通信による無線タグ回路素子へのアクセスを円滑に行えるようにしたり、あるいは、装置の操作者(ユーザ)に対し各無線タグ回路素子の並び順や残り枚数・使用枚数等を報知するようにすることができる。
第12の発明は、上記第1乃至11発明のいずれかにおいて、前記第1又は第2マーキング手段は、前記識別子としての孔を前記テープに形成する穿孔手段であることを特徴とする。
穿孔手段で孔を形成することで、機械的に確実に識別子を形成することができ、また検出手段側では光学的手法により容易に識別子を検出することが可能となる。
第13の発明は、上記第12発明において、前記穿孔手段は、レーザ光により穿孔加工を行うレーザ加工手段であることを特徴とする。
レーザ加工手段で孔を形成することで、容易かつ確実に識別子を形成することができる。
第14の発明は、上記第12又は第13発明において、前記穿孔手段は、前記テープに対し所定間隔で複数の前記孔を形成するとき、特定の部位の孔の形状を、それ以外の孔の形状とは異なった態様となるように穿孔を行うことを特徴とする。
これにより、例えば、製造されたタグ入りテープがある所定長さ単位ごとにタグラベル作成装置に装着されて用いられることを前提とする場合、上記所定単位の送り方向先端部(言い換えればタグラベル作成装置からの繰り出し時の後端部)について異なった態様とすれば、当該タグラベル作成装置における繰り出し時において、テープ終端検出を行う際に活用することができる。
第15の発明は、上記第14発明において、前記穿孔手段は、前記それ以外の孔の形状を略円形とし、前記特定の部位の孔の形状を略矩形とするように、穿孔を行うことを特徴とする。
これにより、例えばタグラベル作成装置における繰り出し時において、略円形の孔によって通常の等ピッチ検出を行うことができ、略矩形の孔によってテープ終端検出を行うことができる。このとき、略矩形で直線個所を有することで、光学検出時には急峻な信号が得られるため、比較的高い精度を確保しやすくなる。
第16の発明は、上記第1乃至第15発明のいずれかにおいて、前記第1マーキング手段と前記検出手段との間の配置間隔を変更可能に構成したことを特徴とする。
第1マーキング手段と検出手段との配置間隔を変えることで、搬送を行うときときの1ピッチあたりの固定搬送寸法を可変に設定することができる。この結果、1つのテープ送り装置で、複数種類の定ピッチ搬送、定ピッチマーキングを簡単に実現することができる。
第17の発明は、上記第16発明において、前記第1マーキング手段及び前記検出手段のうち少なくとも一方は、前記配置間隔が手動調整可能となるように構成されていることを特徴とする。
搬送を行うときときの1ピッチあたりの固定搬送寸法を手動調整で種々の値に設定することで、1つのテープ送り装置で複数種類の定ピッチ搬送、定ピッチマーキングを簡単に実現することができる。
第18の発明は、上記第16発明において、前記第1マーキング手段及び前記検出手段のうち少なくとも一方を、前記配置間隔を変更するように駆動する駆動手段と、所定の入力信号に応じて前記駆動手段を制御し、前記配置間隔を当該入力信号に応じた値に設定可能な配置調整手段とを有することを特徴とする。
搬送を行うときときの1ピッチあたりの固定搬送寸法を入力信号に応じた自動調整で種々の値に設定することで、1つのテープ送り装置で複数種類の定ピッチ搬送、定ピッチマーキングをさらに簡単に実現することができる。
本発明によれば、搬送手段に対し高精度の制御等を行わなくても、容易に定ピッチ搬送及び定ピッチマーキングを行うことができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、上記本発明の一実施形態のテープ送り装置を備えた装置の一例であるタグテープロール製造装置の全体概略構造を表す概念図である。
図1において、このタグテープロール製造装置1は、第1テープ200A(テープ;詳細構造は後述)と第2テープ200B(テープ;詳細構造は後述)とを貼り合わせ、かつその貼り合わせるそれら2つのテープの間に無線タグ回路素子Toを備えた無線タグTgを挿入することにより基材テープ210を作成し、この基材テープ210を巻回してタグテープロールを製造するようになっている。
すなわち、タグテープロール製造装置1は、上記第1テープ200Aが巻回された第1テープロール211と、この第1テープロール211を駆動する第1テープ軸駆動モータ212と、上記第2テープ200Bが巻回された第2テープロール213と、この第2テープロール213を駆動する第2テープ軸駆動モータ214と、上記第1及び第2テープロール211,213から繰り出された第1テープ200A及び第2テープ200Bを貼り合わせたテープのうち、セパレータ209(詳細は後述)を除く他の層からなる上記基材テープ210をリール部材215aの外周に沿って巻き取る基材テープロール215と、このリール部材215aを駆動する基材テープ軸駆動モータ216と、上記セパレータ209をリール部材217aの外周に沿って巻き取るセパレータロール217と、このリール部材217aを駆動するセパレータ軸駆動モータ218と、上記第1及び第2テープ200A,200Bのテープ搬送経路に沿って上記第1及び第2テープロール211,213と上記基材テープロール215及びセパレータロール217との間に設けられ、上記第1及び第2テープロール211,213から上記第1及び第2テープ200A,200Bを繰り出すためにそれらテープ200A,200Bに駆動力を付与する搬送手段としての搬送ローラ219A(駆動側)及び219B(従動側)と、駆動側搬送ローラ219Aを駆動する搬送ローラ駆動モータ220とを有する。
また、このタグテープロール製造装置1はさらに、第1テープ200Aのテープ搬送経路に沿って第1テープロール211と搬送ローラ219A,219Bとの間に設けられ、繰り出される第1テープ200Aのテープ搬送方向と交差する(この例では直交)交差方向に進退可能に設けた第1ダンサローラ221と、上記第1テープ200Aに基づき生成された基材テープ210のテープ搬送経路に沿って搬送ローラ219A,219Bと基材テープロール215との間に設けられ、基材テープ210のテープ搬送方向と交差する(この例では直交)交差方向に進退可能に設けた第2ダンサローラ222と、第2テープ200Bのテープ搬送経路に沿って第2テープロール213と搬送ローラ219A,219Bとの間に設けられ、繰り出される第2テープ200Bのテープ搬送方向と交差する(この例では直交)交差方向に進退可能に設けた第3ダンサローラ223と、上記第2テープ200Bに基づき生成されたセパレータ209のテープ搬送経路に沿って搬送ローラ219A,219Bとセパレータロール217との間に設けられ、セパレータ209のテープ搬送方向と交差する(この例では直交)交差方向に進退可能に設けた第4ダンサローラ224と、上記第1〜第4ダンサローラ221〜224をそれぞれ上記交差方向(この例ではテープ搬送路と直交方向)に進退させるエアシリンダ262A,262B,262C,262Dと、上記第1テープロール211から繰り出された第1テープ200A及び上記第2テープロール213から繰り出された第2テープ200Bとを押圧し貼り合わせる貼り合わせローラ225A,225Bとを有する。
さらに、このタグテープロール製造装置1は、上記貼り合わせローラ225A,225Bによって貼り合わせられる第1テープ200A及び第2テープ200Bの間に、情報を記憶するIC回路部151(後述の図5参照)とこのIC回路部151に接続され情報の送受信を行うタグ側アンテナ152(後述の図5参照)とを備えた無線タグ回路素子Toを含む無線タグTgを、所定間隔で取り付けるタグ挿入器(タグ取り付け手段)226と、このタグ挿入器226により取り付けられる無線タグTgに備えられる無線タグ回路素子Toが正常であるか否かを判定するために、当該無線タグ回路素子Toのタグ特性(ここでは無線タグ回路素子Toの感度。以下、「タグ感度」と記載する)を検査するタグチェッカー(検査手段)270と、上記基材テープ210を所定長さに切断するためのカッタ227と、コントローラ(制御手段)230と、搬送ローラ219A,219Bの上記テープ搬送方向上流側に、貼り合わされた第1テープ200A及び第2テープ200Bに対しコントローラ230からの制御信号により第1の識別子としての所定の形状の孔(特に図示せず。以下、識別孔という)を穿孔する第1レーザ(第1マーキング手段、穿孔手段、レーザ加工手段)229と、搬送ローラ219A,219Bの上記テープ搬送方向下流側に、上記識別孔に対応する検出信号をコントローラ230へ入力するフォトセンサ(検出手段)228と、上記タグチェッカー270に設けられ、上記タグ挿入器226により取り付けられる無線タグTgに備えられる無線タグ回路素子Toとの間で磁気誘導によりタグ感度を測定するための第1ループアンテナ271と、基材テープ210に備えられる無線タグTgの無線タグ回路素子Toとの間で磁気誘導によりタグ感度を測定するとともにタグ感度情報の書き込みを行う第2ループアンテナ(検査手段、情報付与手段)272と、この第2ループアンテナ272の上記テープ搬送方向下流側に、基材テープ210に対しコントローラ230からの制御信号により第2の識別子としての不良判別孔(特に図示せず)を穿孔する第2レーザ(第2マーキング手段)282と、上記搬送ローラ219A,219B及びローラ240A(後述)の近傍に設けられ、搬送ローラ219A,219B及び上記セパレータ209を剥離された基材テープ210に発生した静電気を除去する複数の除電ブラシ280とを有する。なお、上記タグ感度とは、IC回路部151(チップ)自体の感度(動作可能な最小電力)とタグ側アンテナ152のゲインとの組み合わせをさす。
またさらに、このタグテープロール製造装置1は、上記第1ループアンテナ271,第2ループアンテナ272のそれぞれに対して無線タグ回路素子Toにアクセス(書き込み又は読み取り)するための変調波を出力するための2つの送信回路32i,32rと、無線タグ回路素子Toから上記第1ループアンテナ271,第2ループアンテナ272をそれぞれ介して受信された応答信号を復調しコントローラ230に出力する2つの受信回路33i,33rと、前述した第1テープ軸駆動モータ212の駆動制御を行う第1テープ駆動回路231と、前述した第2テープ軸駆動モータ214の駆動制御を行う第2テープ駆動回路232と、前述した基材テープ軸駆動モータ216の駆動制御を行う基材テープ駆動回路233と、前述したセパレータ軸駆動モータ218の駆動制御を行うセパレータ駆動回路234と、前述した搬送ローラ駆動モータ220の駆動制御を行う搬送ローラ駆動回路235と、上記カッタ227を駆動して切断動作を行わせるソレノイド236と、そのソレノイド236を制御するソレノイド駆動回路237と、上記第1レーザ229を駆動して穿孔動作を行わせる第1レーザ駆動回路281と、上記第2レーザ282を駆動して穿孔動作を行わせる第2レーザ駆動回路283と、コントローラ230から入力された電気信号に応じた開度に制御される開閉弁(図示せず)を備え、図示しない気体源からの気体を上記電気信号に対応した圧力の作動ガスとしてエアシリンダ262A,262B,262C,262Dへとそれぞれ供給する電気−空気変換手段として機能する電空レギュレータ265A,265B,265C,265Dと、上記電空レギュレータ265A,265B,265C,265Dの上記開閉弁をそれぞれ制御する図示しないレギュレータ駆動回路と、上記ダンサローラ221,222,223,224をその先端部に回転可能に支持し、上記エアシリンダ262A,262B,262C,262Dによって回動支点周りに回動可能なテンションアーム267A,267B,267C,267Dと、この例では上記回動支点近傍に設けられ、上記テンションアーム267A,267B,267C,267Dの角度を検出することで対応するテープ200A,210,200B,209の張力をそれぞれ検出する角度センサ268A,268B,268C,268Dとを有する。
第1テープロール211は、上記第1テープ軸駆動モータ212により駆動されるリール部材211aの周りに、第1テープ200Aが巻回されている。同様に、第2テープロール213は、上記第2テープ軸駆動モータ214により駆動されるリール部材213aの周りに、第2テープ200Bが巻回されている。また、基材テープロール215は、リール部材215aが上記基材テープ軸駆動モータ216により駆動されることにより、基材テープ210がその周りに巻回される。同様に、セパレータロール217は、リール部材217aが上記セパレータ軸駆動モータ218により駆動されることにより、セパレータ209がその周りに巻回される。
上記エアシリンダ262A〜Dのそれぞれは、ピストン262aと、シリンダ本体262bとを備えており、シリンダ本体262bに内包されたピストン262aが電空レギュレータ265A〜Dからそれぞれ供給される作動ガスによって進退されることにより、ピストン262aに連結された上記テンションアーム267A〜Dを回動支点まわりに回動させ、これによってダンサローラ221,222,223,224の位置を変化させテープ200A,210,200B,209の張力を制御するようになっている。
なお進退アクチュエータとして、エアシリンダ262に代えてソレノイドの電磁力を用いた直接駆動や、電動モータ(リニアモータ、パルスモータを含む各種モータ)等を用いてもよい。
第1レーザ229は、貼り合わされた第1テープ200A及び第2テープ200Bの搬送経路(図1中水平方向)を挟むように照射部229Aと当光部229Bを備えており、テープの上側の面に離間して正対する照射部229Aからレーザ光を照射することにより第1テープ200A及び第2テープ200Bに同時に一致する位置で同じ形状の識別孔を穿孔加工することができる。そしてテープを貫通したレーザ光は、外部に露光することなくテープの下側の面に離間して正対する当光部229Bに当光される。また、この穿孔動作を行うタイミングと穿孔する識別孔の形状は、第1レーザ駆動回路281を介してコントローラ230から入力される制御信号により制御されるようになっている。なお、穿孔する識別孔の形状については、最初に取り付ける無線タグTgにだけ対応してこの例では矩形(例えばいわゆる角穴)に穿孔し、それ以外の無線タグTgに対応して通常は円形で穿孔する。
第2レーザ282は、上記第1レーザ229と同じ構成のものであり、テープ上に取り付けられた同一の無線タグTgに対応して第1レーザのレーザ光照射位置と異なる位置(例えばテープ幅方向で離れた位置)にレーザ光を照射し不良判別孔を穿孔する。また、この第2レーザは、第2レーザ駆動回路283を介してコントローラ230から入力される制御信号により制御されるようになっている。
フォトセンサ228は、貼り合わされた第1テープ200A及び第2テープ200Bの搬送経路(図1中水平方向)を挟むように発光部228Aと受光部228Bとを備えており、テープの上側に離間して正対する発光部228Aからセンサ光を発光し、そのセンサ光がテープ搬送に伴って移動する上記識別孔を通過した際には、テープ下側の面に離間して正対する受光部228Bがその通過したセンサ光を受光し、識別孔がフォトセンサ228の検知位置に到達したことを検知することができる。また、センサ光がテープの表面上へ照射する領域は識別孔より大きく、受光部228Bは識別孔を通過したセンサ光の形状(つまり識別孔の形状)を識別できるようになっている。
そして、第1レーザ229とフォトセンサ228は、それぞれテープ表面に対する第1レーザ229の穿孔位置とセンサ光の照射位置との間の距離Lが、上記無線タグTgを取り付ける上記所定間隔と同じ距離となる配置で固定されている。
コントローラ230は、いわゆるマイクロコンピュータであり、詳細な図示を省略するが、中央演算処理装置であるCPUと、ROM及びRAM等から構成されるメモリ276とを有し、このメモリ276のRAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うようになっている。
なお、上記構成のうち、搬送ローラ219A,219B、タグ挿入器226,フォトセンサ228、第1レーザ229、コントローラ230、第1ループアンテナ271を備えたタグチェッカー270、第2ループアンテナ272、及び第2レーザ282が、テープ送り装置を構成している。
上記構成において、主として搬送ローラ219A,219Bの搬送駆動力により、第1テープ200Aが上記第1テープロール211より繰り出され、ダンサローラ221を経て、貼り合わせローラ225A,225Bへと供給される。同様に、第2テープロール213より繰り出された第2テープ200Bも、ダンサローラ223及びローラ273を経て、貼り合わせローラ225A,225Bへと供給される。そして、これら第1テープ200A及び第2テープ200Bが貼り合わせローラ225A,225Bで貼り合わされる貼り合わせ位置のテープ搬送方向上流側において、タグ挿入器226により無線タグTgが順次第2テープ200Bに取り付けられる。その後、貼り合わせローラ225A,225Bにより第1テープ200A及び無線タグTgが取り付けられた第2テープ200Bが貼り合わされる。
なお、上記タグ取り付けは、等間隔配置の所定の挿入箇所になったら第1テープ200A及び第2テープ200Bの搬送駆動を停止して挿入を行う、いわゆる間欠搬送駆動方式となっている(このときの位置決めはフォトセンサ228の検出信号に応じて制御する。詳細は後述)。このとき、この間欠搬送により所定の挿入箇所で第1テープ200A及び第2テープ200Bの搬送駆動を停止したときには、基材テープ210に備えられる無線タグTg(無線タグ回路素子To)が上記第2ループアンテナ272の近傍(読み書き位置、下流側検査位置)に位置するようになっている。
このようにして貼り合わされさらに無線タグTgが挿入されたテープは、搬送ローラ219A,219Bの下流側に位置するローラ240A,240Bにおいて、第2テープ200Bに備えられていたセパレータ層200Bdからなるセパレータ209と、それ以外の部分からなる基材テープ210とに分離される。基材テープ210はリール部材215aに巻き取られていき、所定の長さになったらカッタ227によって切断を行う。一方、セパレータ209は、リール部材217aによって巻き取られ回収される。以上の結果、長手方向に複数の無線タグ回路素子Toが所定の等間隔で順次形成された上記基材テープ210がリール部材215aに巻回され、基材テープロール215が作製される。なお、特に図示しないが、テープ搬送路の適切な位置(カッタ227から上記距離Lだけ離間した位置など)に、基材テープ210中のセパレータ層200Adだけを切断するハーフカッタを備えてもよい。
図2(a)は、第1テープ200Aの詳細断面構造を表す図1中P−P断面による横断面図である。第1テープ200Aは、この例では4層構造となっており、第1テープロール211の外側に巻かれる側(図2(a)中下側)よりその反対側(図2(a)中上側)へ向かって、適宜の粘着材からなる粘着材層200Aa、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成る色付きのテープ基材層200Ab、適宜の粘着材からなる粘着材層200Ac、セパレータ層(剥離材層)200Adの順序で積層され構成されている。なお、このセパレータ層200Adは、最終的にラベル状に完成した無線タグラベルが所定の商品等に貼り付けられる際に、これを剥がすことで粘着材層200Acにより当該商品等に接着できるようにしたものである。
図2(b)は、無線タグTgの詳細断面構造を表す図1中Q−Q断面による横断面図である。図2(b)において、無線タグTgは、略シート状のタグ基材160と、このタグ基材160の裏側(図2(b)中下側)に設けられ、情報の送受信を行うタグ側アンテナ152と、このタグ側アンテナ152に接続するように情報を更新可能に(書き換え可能rewritableに)記憶するIC回路部151(後述の図5参照)を備えたICチップ保持部材161とを備えている。なお、上記タグ側アンテナ152及びIC回路部151によって無線タグ回路素子Toが構成されている。
図2(c)は、第2テープ200Bの詳細断面構造を表す図1中R−R断面による横断面図である。第2テープ200Bは、この例では4層構造となっており、外側に巻かれる側(図2(c)中上側)よりその反対側(図2(c)中下側)へ向かって、適宜の粘着材からなる粘着材層200Ba、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成る色付きのテープ基材層200Bb、適宜の粘着材からなる粘着材層200Bc、セパレータ層200Bdの順序で積層され構成されている。なお、このセパレータ層200Bdは、最終的に上記リール部材217aに巻回され、セパレータロール217として回収される。
図3は、上記のようにして作成された基材テープ210の詳細断面構造を表す図1中S−S断面による横断面図である。基材テープ210は、上記4層構造の第1テープ200Aと4層構造の第2テープ200Bとの間に無線タグTgが挿入配置された後、前述のようにセパレータ層200Bdがリール部材217aで巻き取られて除去されることでこの例では10層構造となっている。すなわち、リール部材215aの外側に巻かれる側(図3中上側)よりその反対側(図3中下側)へ向かって、上記セパレータ層200Ad、粘着材層200Ac、テープ基材層200Ab、粘着材層200Aa、タグ基材160、タグ側アンテナ152、ICチップ保持部材161、粘着材層200Ba、テープ基材層200Bb、粘着材層200Bcの順序で積層され構成されている。
図4はタグテープロール製造装置1の機能のうち無線タグ回路素子Toへのアクセス(書込み又は読取り)機能に関する機能的構成を表す機能ブロック図である。
この図4において、タグテープロール製造装置1は、上記2つのループアンテナ271,272のそれぞれに対して無線タグ回路素子Toにアクセスする(読取り/書込みを行う)ための搬送波を発生させるとともに、上記コントローラ230から入力される制御信号に基づいて上記搬送波を変調する上記2つの送信回路32i,32rと、無線タグ回路素子Toから上記2つのループアンテナ271,272をそれぞれ介して受信された応答信号の復調を行い、上記コントローラ230に出力する上記2つの受信回路33i,33rを有しており、上記コントローラ230は上記送信回路32i,32rにおける搬送波の変調制御及び上記受信回路33i,33rで復調した信号の処理を行う。
図5は、上記送信回路32i,32r、受信回路33i,33rとループアンテナ271,272との接続部分の回路構成を簡略的に表す回路図である。
この図5において、送信回路32i,32rは装置側ループアンテナ271,272に接続され、また受信回路33i,33rは装置側ループアンテナ271,272と直列に接続されたコンデンサ310に接続されている。
図6は、上記無線タグ回路素子Toの機能的構成を表す機能ブロック図である。この図9において、無線タグ回路素子Toは、タグテープロール製造装置1側のループアンテナ271,272と磁気誘導により非接触で信号の送受信を行う上記タグ側のループアンテナ152と、このループアンテナ152に接続された上記IC回路部151とを有している。
IC回路部151は、ループアンテナ152により受信された搬送波を整流する整流部153と、この整流部153により整流された搬送波のエネルギを蓄積し駆動電源とするための電源部154と、上記ループアンテナ152により受信された搬送波からクロック信号を抽出して制御部155に供給するクロック抽出部156と、所定の情報信号を記憶し得るメモリ部157と、上記ループアンテナ152に接続された変復調部158と、上記整流部153、クロック抽出部156、及び変復調部158等を介して上記無線タグ回路素子Toの作動を制御するための上記制御部155とを備えている。
変復調部158は、ループアンテナ152により受信された上記タグテープロール製造装置1のループアンテナ271,272からの通信信号の復調を行うと共に、上記制御部155からの応答信号に基づき、ループアンテナ152より受信された搬送波を変調反射する。
制御部155は、上記変復調部158により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部157において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、上記変復調部158により返信する制御等の基本的な制御を実行する。
ここで、上記構成の本実施形態の最も大きな特徴は、搬送されるテープに対し、第1レーザ229が識別孔を穿孔してそれよりもテープの搬送方向の下流側に位置するフォトセンサ228がその識別孔を検出し、コントローラ230がフォトセンサ228の検出結果に応じてテープの搬送と第1レーザ229の穿孔動作を制御することにある。以下、この詳細について説明する。
図7は、上記コントローラ230で実行される制御手順を表すフローチャートである。
この図7において、まずステップS101において、基材テープ210の上記リール部材215aへの巻回作業が完了したかどうかを判定する。この判定は、例えば上記巻き回し作業を終えた操作者により、図示しない操作手段等を介し巻き回し作業が完了した旨の操作信号が入力されたかどうかを判定することにより行われる。巻き回し作業が完了した場合には判定が満たされて次のステップS102に移る。
ステップS102では、タグ挿入器226により取り付けられた無線タグTgのナンバー(順番)を表す識別変数jを1に、フラグF0,F1,F2(後述)を0にリセットする。
次のステップS103では、図示しない操作手段等を介し入力された基材テープ210の作成開始の旨の操作信号に応じ、テープ駆動を開始する。すなわち、搬送ローラ駆動回路235に制御信号を出力し、搬送ローラ駆動モータ220の駆動力によって第1テープ200A、第2テープ200Bを第1テープロール211及び第2テープロール213から繰り出し駆動させる。なおこのとき併せて、第1及び第2テープ駆動回路231,232と基材テープ駆動回路233及びセパレータ駆動回路234にも制御信号が出力され、第1及び第2テープ軸駆動モータ212,214と基材テープ軸駆動モータ216及びセパレータ軸駆動モータ218も駆動される。これにより、第1テープロール211から第1テープ200Aが繰り出されるとともに第2テープロール213から第2テープ200Bが繰り出されて、貼り合わせローラ225A,225Bで貼り合わされて一体化され、搬送ローラ219A,219B側へと搬送される。
なお、本フロー中には特に記載していないが、上記ステップS103でテープ駆動を開始する際には、第1及び第2テープ軸駆動モータ212,214と基材テープ軸駆動モータ216及びセパレータ軸駆動モータ218のモータ速度を制御すると共に、エアシリンダ262A〜Dでテンションアーム267A〜Dを回動させ、角度センサ268A〜Dで検出したテンションアーム267A〜Dの角度から算出したテープ搬送時における各テープ200A,200B,209,210の張力が適宜の値となるように張力制御(以下適宜、「駆動時テープ張力制御」と記載する)を行う。なお、この駆動時テープ張力制御は、テープ駆動中において常時行われるようになっている。
次のステップS104では、リール部材215aで巻き取られていく基材テープ210が、所定の巻取終了位置に達したかどうかを判定する。具体的には、基材テープ210中の無線タグTgの取り付け個数が所定の個数に達したかどうかによって判定を行う。例えば40個の無線タグTgが取り付けられたかどうかによって判定を行う。通常の巻取開始直後はこの判定が満たされず、次のステップS105に移る。
ステップS105では、貼り合わされた第1テープ200Aと第2テープ200Bの所定箇所に穿孔されている識別孔にフォトセンサ228のセンサ光が通過して受光部228Bが検出したかどうかを判定する。これは、搬送されるテープが無線タグTgを挿入されるべき所定の位置になったかどうかを判定することになる。判定が満たされるまでこのステップS105を繰り返し、判定が満たされたらステップS106に移る。
ステップS106では、搬送ローラ駆動回路235に再び制御信号を出力し、搬送ローラ駆動モータ220の駆動を停止させて第1テープロール211及び第2テープロール213からの第1テープ200A、第2テープ200Bの繰り出し駆動を停止させる。なおこのとき、第1及び第2テープ軸駆動モータ212,214と基材テープ軸駆動モータ216及びセパレータ軸駆動モータ218については、上記駆動時テープ張力制御によって自動的に駆動停止することとなる。
なお、本フロー中には特に記載していないが、上記ステップS106でテープ駆動を停止する際には、このようにしてテープ駆動が停止した際にテープの位置ずれが生じないようにするために、供給側である第1テープ200A及び第2テープ200Bの張力が、巻取側である基材テープ210とセパレータ209の張力と略等しくなるように張力制御(以下適宜、「停止時テープ張力制御」と記載する)を行う。
次のステップS107では、テープ搬送により無線タグTg(無線タグ回路素子To)が上記第2ループアンテナ272による読み書き位置(下流側検査位置)に到達したかどうかを示すフラグF1が、到達していないことを示す0であるかどうかを判定する。具体的には、無線タグTgが読み書き位置(下流側検査位置)に到達したかどうかは、タグ挿入器226により取り付けた無線タグTgのナンバーjがN1に到達したかどうか(後述のステップS113参照)により判定される。なお、上記N1は、タグ挿入器226により所定の間隔で無線タグTgが取り付けられた際に、タグ挿入器226による無線タグTgの取り付け位置から第2ループアンテナ272による書き込み位置までの間に基材テープ210(第2テープ200B)に配設される無線タグTgの数であり、例えば10程度に設定される。そして、タグ挿入器226により取り付けられた無線タグTgのナンバーjが上記N1となったときに初めて無線タグTg(無線タグ回路素子To)が第2ループアンテナ272による読み書き位置(下流側検査位置)に到達するようになっている。フラグF1が0である場合には、無線タグTgが読み書き位置(下流側検査位置)に到達していないと見なされ、判定が満たされて次のステップS200に移る。
ステップS200では、タグチェッカー270によってタグ感度が正常な無線タグTgを選別する(=タグ選別処理、後述の図8のフローを参照)。
次にステップS108へ移り、上述したように所定のタグ挿入位置においてテープ駆動が停止した状態で、タグ挿入器226に制御信号を出力し、上記正常であると判定された無線タグ回路素子Toを備えた無線タグTg(j番目の無線タグTg)を第2テープ200Bに取り付ける。なおこのとき、上記のようにタグが正常であれば自動的に無線タグTgを挿入するのではなく、挿入を行うかどうかを操作者に確認する表示を行い、これに対応した指示入力が操作者からなされた場合にのみ無線タグTgの挿入を行うようにしてもよい。
次のステップS109では、タグ挿入器226により取り付けられた無線タグTgのナンバー(順番)を表す上記識別変数jに1を加算し、次のステップS300へ移る。
ステップS300では、第1レーザ229によりテープに識別孔を穿孔(マーキング)する(=ピッチマーキング処理、後述の図9のフローを参照)。なお、このピッチマーキング処理では、第1レーザ229近傍に位置する無線タグTgが一つの基材テープロール215の製作工程において最初に取り付けられる無線タグTgであるか否か(製品として使用する場合には最後に繰り出される無線タグTgであるか否か)を判別するフラグF0の内容によって識別孔を異なる形状(円形又は矩形)で穿孔する。
その後、ステップS110に移り、上記ステップS103と同様、搬送ローラ駆動回路235に制御信号を出力し、搬送ローラ駆動モータ220の駆動力によって第1テープ200A、第2テープ200Bの搬送駆動を再開する。なおこの場合にも、上記ステップS103の場合と同様にして、テープ搬送時において各テープ200A,200B,209,210の張力を調整する駆動時テープ張力制御を行う。
次のステップS111では、タグ挿入器226により取り付けられた無線タグTgのナンバー(順番)を表す上記識別変数jがN0以上であるかどうかを判定する。なお、上記N0は、タグ挿入器226により所定の間隔で無線タグTgが取り付けられた際に、タグ挿入器226による無線タグTgの取り付け位置から第1レーザ229近傍で識別孔が穿孔される位置までの間に基材テープ210(第2テープ200B)に配設される無線タグTgの数(例えば1〜2程度)である。そして、タグ挿入器226により取り付けられた無線タグTgのナンバーjが上記N0となったときに初めて無線タグTgが第1レーザ229近傍に位置してそれに対応する識別孔の穿孔位置に到達するようになっている。
識別変数jがN0より少ない場合には、基材テープ210中の無線タグTgが第1レーザ229近傍の位置に到達していないと見なされ、判定が満たされずにステップS104に戻る。一方、上記ステップS104〜ステップS111を繰り返すことにより、タグ挿入器226により取り付けられた無線タグTgのナンバー(順番)を表す上記識別変数jがN1に達すると、基材テープ210中の無線タグTg(無線タグ回路素子To)が第1レーザ229近傍の位置に到達したと見なされ、判定が満たされて次のステップS112に移る。
ステップS112では、無線タグTgが第1レーザ229近傍の位置に到達したかどうかを示す上記フラグF0を、到達していることを示す1にする。
次にステップS113では、タグ挿入器226により取り付けられた無線タグTgのナンバー(順番)を表す上記識別変数jが上記N1以上であるかどうかを判定する。識別変数jがN1より少ない場合には、基材テープ210中の無線タグTg(無線タグ回路素子To)が第2ループアンテナ272による読み書き位置(下流側検査位置)に到達していないと見なされ、判定が満たされずにステップS104に戻る。一方、上記ステップS104〜ステップS113を繰り返すことにより、タグ挿入器226により取り付けられた無線タグTgのナンバー(順番)を表す上記識別変数jがN1に達すると、基材テープ210中の無線タグTg(無線タグ回路素子To)が第2ループアンテナ272による読み書き位置(下流側検査位置)に到達したと見なされ、判定が満たされて次のステップS114に移る。
ステップS114では、無線タグTg(無線タグ回路素子To)が第2ループアンテナ272による読み書き位置(下流側検査位置)に到達したかどうかを示す上記フラグF1を、到達していることを示す1にする。
次にステップS115では、タグ挿入器226により取り付けられた無線タグTgのナンバー(順番)を表す上記識別変数jがN2以上であるかどうかを判定する。上記N2は、タグテープロール製造装置1において、一巻きの第1テープロール211及び第2テープロール213より繰り出される第1テープ200A及び第2テープ200Bから製造される基材テープ210に取り付けられる無線タグTgの総数であり、上記識別変数jがこのN2に達するとタグ挿入器226によるタグ取り付けが終了されるようになっている。上記識別変数jがN2より少ない場合には、判定が満たされずにステップS104に戻る。一方、上記ステップS104〜ステップS115を繰り返すことにより、上記識別変数jがN2に達すると、タグ挿入器226によるタグ取り付けが終了したと見なされ、判定が満たされて次のステップS116に移る。
ステップS116では、タグ挿入器226によるタグ取り付けが終了したかどうかを示す上記フラグF2を、終了していることを示す1にし、先のステップS104に戻る。
上記のステップS104〜ステップS113を繰り返し、タグ挿入器226により取り付けられた無線タグTgのナンバー(順番)を表す上記識別変数jがN1に達すると、上述したようにステップS114でフラグF1=1としてステップS104に戻る。これにより、先のステップS107で判定が満たされなくなり、次のステップS400に移る。
ステップS400では、第2ループアンテナ272によって無線タグTgのタグ感度を最終的に検査するとともに、正常と判定した無線タグTgに対してはタグ情報を記録し、不良と判定した無線タグTgに対してはテープの対応する位置に不良判別孔を穿孔する(=タグ検査記録処理、後述の図10のフローを参照)。なお、このタグ検査記録処理では、第2ループアンテナ272の読み書き位置(下流側検査位置)にある無線タグTgが一つの基材テープロール215に最初に取り付けられる無線タグTgである場合(最後に繰り出される無線タグTgである場合)には特にエンド情報を無線タグTgに追加して記録してもよい。
次のステップS117では、タグ挿入器226によるタグ取り付けが終了したかどうかを示す上記フラグF2が、終了していることを示す1であるかどうかを判定する。フラグF2が0であればタグ取り付けは終了していないので、判定が満たされずに先のステップS200に戻る。フラグF2が1であればタグ取り付けが終了しているので、判定が満たされて先のステップS300に戻る。
上記のようにしてステップS104〜ステップS107→ステップS400〜ステップS117→ステップS200〜ステップS115等を繰り返す間に、リール部材215aで巻き取られた基材テープロール215中の無線タグTgの取り付け個数が所定の個数に達したら、先のステップS104の判定が満たされ、次のステップS118に移る。
ステップS118では、上記ステップS106と同様、搬送ローラ駆動回路235に再び制御信号を出力し、搬送ローラ駆動モータ220の駆動を停止させて第1テープロール211及び第2テープロール213からの第1テープ200A、第2テープ200Bの繰り出し駆動を停止させる。なおこのとき、上記ステップS106の場合と同様に、テープ駆動が停止した際における供給側である第1テープ200A及び第2テープ200Bの張力が巻取側である基材テープ210とセパレータ209の張力と略等しくなるように停止時張力制御を行う。
次のステップS119では、ソレノイド駆動回路237に制御信号を出力してソレノイド236を駆動し、カッタ227を用いて基材テープ210を切断(分断)する。これにより、所定の長さの基材テープ210が巻回されたタグテープロール(以下、適宜タグテープロール215と記載する)が完成する。
図8は、上記図7におけるステップS200のタグ選別処理の詳細手順を表すフローチャートである。
この図8において、まずステップS201において、タグチェッカー270によって、タグ挿入器226により取り付けられる無線タグTgに備えられる無線タグ回路素子Toの読み取り時及び書き込み時におけるタグ感度を測定する。この無線タグ回路素子Toのタグ感度の測定は次のようにして行われる。すなわち、まずタグチェッカー270側の送信回路32iに対して、後述の図11に示すように無線タグ回路素子Toに対するアクセスパワー(出力電力量)値を段階的に増加させつつ、無線タグ情報としての「Scroll ID」信号を第1ループアンテナ271から読み取り対象の無線タグ回路素子Toに送信し、返信を促す。その結果、第1ループアンテナ271及びタグチェッカー270側の受信回路33iを介して無線タグ回路素子Toから返信があったときのアクセスパワーからタグ感度を算出する。このようにして、読み取り時におけるタグ感度を算出する。
次に、書き込み時におけるタグ感度を測定する。上記と同様にしてタグチェッカー270側の送信回路32iに対し、後述の図12に示すように無線タグ回路素子Toに対するアクセスパワー(出力電力量)値を段階的に増加させつつ、第1ループアンテナ271から「Program」信号を送信して情報の書き込みを行うとともにその書き込み内容を確認する「Verify」信号を送信して返信を促す。その結果、上記「Verify」信号に対応して無線タグ回路素子Toから返信があったときのアクセスパワーからタグ感度を算出する。このようにして、書き込み時におけるタグ感度を算出する。
次のステップS202では、上記ステップS201で算出したタグ感度が所定の正常な範囲値内であるかどうかを判定する。タグ感度が正常な範囲値内でない場合には、判定が満たされずにステップS203に移り、タグ挿入器226に制御信号を出力して、上記正常でないと判定された無線タグ回路素子Toを備えた無線タグTgの次の無線タグTgの取付準備を行わせる。そして、先のステップS201に戻り、再びタグ感度測定を行う。なお、上記正常でないと判定された無線タグTgについては例えばタグ挿入器226の外部に自動的に(又は操作者の操作により)排出され、第2テープ200Bに取り付けられないようになっている。一方、タグ感度が所定の正常な範囲値内である場合には、判定が満たされてこのフローを終了する。
図9は、上記図7におけるステップS300のピッチマーキング処理の詳細手順を表すフローチャートである。
この図9において、まずステップS302において、テープの搬送により最初にテープに取り付けられた無線タグTgが第1レーザ229近傍の位置に到達したかどうか、すなわち上記フラグF0が1であるかどうかを判定する。一つの基材テープロール215を作製する工程の初期動作においては(例えばまだ無線タグTgを一つしかテープに取り付けていない場合)、F0=0であるので判定は満たされず、ステップS303へ移って(この例では)矩形形状の識別孔を第1レーザ229によって穿孔形成する。この矩形形状の識別孔の穿孔は、コントローラ230が第1レーザ駆動回路281に対して矩形の識別孔を穿孔するよう制御信号を出力し、それを受けた第1レーザ駆動回路281が第1レーザ229の照射部229Aに対して矩形のレーザ光を照射するよう駆動することにより行われる。この矩形の形状は、一つの基材テープロール215を製品として使用する場合に最後に繰り出される無線タグTgであることを示す形状である。そしてこのフローを終了する。
一方、最初に取り付けた無線タグTgがテープの搬送により第1レーザ229近傍の位置に到達した場合、つまり上記識別変数jが上記N0以上となって上記ステップS112によりF0=1となっている場合、判定は満たされ、ステップS304へ移り円形の形状の識別孔を第1レーザ229によって穿孔形成する。この円形の識別孔の穿孔は、上記ステップS303と同様に、コントローラ230が第1レーザ駆動回路281に対して円形の識別孔を穿孔するよう制御信号を出力することにより行われる。この円形の識別孔は最後に繰り出される無線タグTg以外であることを示す形状である。そしてこのフローを終了する。
図10は、上記図7におけるステップS400のタグ検査記録処理の詳細手順を表すフローチャートである。
この図10において、まずステップS401において、第2ループアンテナ272によって、基材テープロール251に巻回される直前の無線タグTgに備えられる無線タグ回路素子Toの読み取り時及び書き込み時におけるタグ感度を測定する。この無線タグ回路素子Toのタグ感度の測定は、上記タグ選別処理(図8参照)のステップS201で行われる測定と同じ方法で第2ループアンテナ272により行われる。
次のステップS402では、上記ステップS401で測定したタグ感度が所定の正常な範囲値内であるかどうかを判定する。タグ感度が正常な範囲値内である場合には、判定が満たされてステップS403に移り、第2ループアンテナ272により無線タグTgの備える無線タグ回路素子Toに対してタグIDなどのタグ情報を書き込む。具体的には、第2ループアンテナ272側の送信回路32iに対し、上記測定したタグ感度に対応した適切なアクセスパワー値で、第2ループアンテナ272から「Program」信号を送信してタグIDなどのタグ情報の書き込みを行う。このとき、その書き込み内容を確認する「Verify」信号を同じアクセスパワー値で送信して返信を促し、書き込みが正常に行われたか確認してもよい。そして、このフローを終了する。
一方、タグ感度が所定の正常な範囲値内でない場合には、判定は満たされずステップS404に移り、第2レーザ282によってテープに不良判別孔を穿孔形成する。この不良判別の穿孔は、コントローラ230が第2レーザ駆動回路283に対して不良判別孔を穿孔するよう制御信号を出力し、それを受けた第2レーザ駆動回路283が第2レーザ282の照射部282Aに対してレーザ光(好ましくは第1レーザ229による穿孔形状と区別可能な形状)を照射するよう駆動することにより行われる。そしてこのフローを終了する。
上記不良判別孔は、一つの基材テープロール215を製品として使用する場合に繰り出した無線タグTgのタグ感度が正常ではないことを示す識別子である。
なお、上記では特に説明しなかったが、通常、最初にタグテープロールの製造作業を開始する際には、タグ挿入器226による無線タグTgの取り付け位置からリール部材215aによる基材テープ210の巻取り位置までには無線タグTgが取り付けられない余白部分(例えば10個程度の無線タグTg取付分の長さである)が存在する。この余白部分については、その余白部分が終了する位置(最初に無線タグTgが取り付けられた位置のややテープ搬送方向下流側位置)がカッタ227のところにきたとき、カッタ227で切断することにより、切除されるようになっている。その後、上記余白部分を切除された基材テープ210がリール部材215aに巻き回されると、ステップS101の判定が満たされてステップS102以降の手順によりタグテープロールの製造が開始される。
その後、タグ挿入器226により取り付けられた無線タグTgがテープ搬送によって第1レーザ229近傍の位置に到達するまでは、ステップS104〜ステップS111を繰り返す。この間、フラグF0は0のまま(ステップS102でのリセットされたまま)であるため、ステップS300のピッチマーキング処理(上記図9参照)においては最後の繰り出しを示す矩形形状の識別孔がテープに穿孔形成される。そして、最初の無線タグTgが第1レーザ229近傍の位置に到達すると、ステップS112でフラグF0=1となるので、その後はステップS300のピッチマーキング処理において通常の円形形状の識別孔が穿孔形成され、ステップS104〜ステップS113を繰り返す。
さらにテープ搬送によって最初の無線タグTgが第2ループアンテナ272による読み書き位置(下流側検査位置)に到達すると、ステップS114でフラグF1=1となるので、その後はステップS104〜ステップS107→ステップS400〜ステップS117→ステップS200〜ステップS115を繰り返す。これにより、タグ挿入器226により無線タグTgを取り付けつつ、リール部材215aに巻き取られる直前の無線タグTg(無線タグ回路素子To)のタグ感度を第2ループアンテナ272によって測定し、タグ感度が正常な場合にはタグIDなどのタグ情報を無線タグTgに記録し、タグ感度が正常でない場合にはその無線タグTgに対応するテープの所定位置に不良判別孔を穿孔しながら、生成される基材テープ210をリール部材215aに巻き取る。
このステップS104〜ステップS107→ステップS400〜ステップS117→ステップS200〜ステップS115を繰り返しつつ、所定の長さの基材テープ210をリール部材215aに巻き取ると、ステップS104の判定が満たされてステップS119で基材テープ210が切断され、一巻きのタグテープロールが出来上がる。その後、操作者によって切断後の基材テープ210のリール部材215aへの巻き回し作業が完了すると、ステップS101の判定が満たされて、再びステップS104〜ステップS107→ステップS400〜ステップS117→ステップS200〜ステップS115を繰り返し、タグ挿入器226により無線タグTgを取り付けつつ、第2ループアンテナ272によって無線タグTgのタグ感度を測定してその正常性の判定によりタグ情報の記録又は不良判別孔の穿孔のいずれかを行いながら基材テープ210をリール部材215aに巻き取る。
以上を繰り返すことで複数のタグテープロールが製造される。そして、上記ステップS104〜ステップS107→ステップS400〜ステップS117→ステップS200〜ステップS115を繰り返す間に、タグ挿入器226による無線タグTgの取り付けが終了するとステップS116でフラグF2=1となるので、その後はステップS104〜ステップS107→ステップS400〜ステップS117→ステップS300〜ステップS116を繰り返す。これにより、タグ取り付け終了後も、第2ループアンテナ272による無線タグTgのタグ感度の測定と、その正常性の判定によるタグ情報の記録又は不良判別孔の穿孔のいずれかの選択処理を行いながら、所定の長さの基材テープ210をリール部材215aに巻き取ると、ステップS119で基材テープ210が切断され、最後のタグテープロールが出来上がる。
図11は、上記ステップS201において読み取り時のタグ感度を測定する際に「Scroll ID」信号の出力を段階的に増加させることを説明するための図であり、図12は、同じく上記ステップS201において書き込み時のタグ感度を測定する際に「Program」信号及び「Verify」信号の出力を段階的に増加させることを説明するための図である。
以上において、図9に示すピッチマーキング処理(図7中のステップS300)が、テープの搬送停止時に第1レーザ229による識別孔の穿孔を行う第1手順として機能する。また、図7中のステップS110が、識別孔の穿孔後にテープの搬送を再開する第2手順として機能する。また、図7中のステップS105及びステップS106が、テープの搬送再開後に識別孔がフォトセンサ228で検出されたときにテープの搬送を停止する第3手順として機能する。また、図7中のステップS108が、ステップS105及びステップS106でテープの搬送が停止したとき、無線タグ回路素子Toをテープへ取り付ける第4手順として機能する。また、図8に示すタグ選別処理(図7中のステップS200)及び図10に示すタグ検査記録処理(図7中のステップS400)のステップS401、ステップS402が、図7中のステップS105及びステップS106でテープの搬送が停止したとき、無線タグ回路素子Toの特性を検査する第5手順として機能する。
以上説明したように、本実施形態においては、第1レーザ229の搬送方向下流側にフォトセンサ228が設けられ、コントローラ230がその検出結果に応じて搬送ローラ219A,219Bを制御する。すなわち、搬送ローラ219A,219Bの搬送を止めて図9のピッチマーキング処理で第1レーザ229により識別孔の穿孔を行った後、図7中のステップS110で搬送ローラ219A,219Bにより搬送を再開し、図7中のステップS105及びステップS106でフォトセンサ228によりその識別孔が検出されたら搬送を停止させ、図7中のステップS108でタグ挿入器226により無線タグTgをテープに取り付け、以降これを繰り返す。
これは、搬送ローラ219A,219Bの回転数などに基づいてテープの搬送と停止を制御するのではなく、テープの実際の移動量に基づいて搬送と停止を制御するものである。このようにすることで、例えばテープと搬送ローラ219A,219Bとの間にすべりが生じた場合でも、常にテープ上における所定の固定寸法(第1レーザ229からフォトセンサ228までの搬送方向の距離L)だけテープを搬送し停止させることができる。この結果、搬送ローラ219A,219Bの高精度の制御等を用いることなく、容易に一定の間隔で識別孔を穿孔することができる。
また、本実施形態では特に、第1レーザ229で識別孔を穿孔形成することで、機械的に確実に識別孔を形成することができ、またフォトセンサ228側では光学的手法により容易に識別孔を検出することが可能となる。なお、第1レーザ229は、識別孔の穿孔以外にも印刷、インクジェット、スタンプなどによりテープ表面に色づけによるマーキングを行い、フォトセンサ228が光学的にその色付けマーキングを検出する構成としてもよい。第2レーザ282についても同様である。
また、本実施形態では特に、ステップS200のピッチマーキング処理は、テープに対し一定の間隔で複数の識別孔を形成するとき、タグテープロールの使用時に最後に繰り出される無線タグTgについては、識別孔の形状を、それ以外の識別孔とは異なった形状(この例では矩形)となるように穿孔する。これにより、このタグテープロールを備えたカートリッジをタグラベル作成装置に装着されて用いられることを前提とする場合、当該タグラベル作成装置における繰り出し時において、タグテープロールの終端検出に活用することができる。
また、本実施形態では特に、第1レーザ229は、上記特定の部位以外に穿孔する識別孔の形状を略円形とし、上記特定の部位に穿孔する識別孔の形状を略矩形(例えばいわゆる角穴)とするように穿孔を行うことにより、例えばタグラベル作成装置での使用時における繰り出し動作で、略円形の孔によって通常の一定間隔で検出を行うことができ、略矩形の識別孔を検出することによってタグテープロールの終端検出を行うことができる。このとき、略矩形で直線個所を有することで、光学検出時には急峻な信号が得られるため、比較的高い精度を確保しやすくなる。そしてこの急峻な信号は略円形の識別孔を検出する場合には得られないため、識別孔の種別を明確に識別することができる。
なお、上記ピッチマーキング処理では、第1レーザ229によりテープに穿孔形成する識別孔の形状の種類は円形と矩形としていたが、本発明はこれらに限られず、フォトセンサ228が判別可能である他の形状の組合せを適用することも可能である。また、形状の違いではなく識別孔の大きさの違いによりフォトセンサ228の受光部228Bにおけるセンサ光の受光量を異ならせて識別孔の種類を判別させることも可能である。この場合、フォトセンサ228の受光部228Bを単純な受光量センサで構成することができる利点がある。
また、本実施形態では特に、無線タグTgの特性を検査するタグチェッカー270及び第2ループアンテナ272を有していることにより、基材テープロール215を製造するために取り付けられる無線タグTgの健全性を検査することができる。特に第2ループアンテナ272では、テープ内に組み込まれた無線タグTgに対し、組み込まれた後に搬送中において特性が変化した場合(搬送時振動・外力の影響等で劣化・破損する等)であっても、これを確実に検知することができる。
また、本実施形態では特に、コントローラ230は、ステップS200のタグ選別処理及びタグ検査記録処理において、タグチェッカ270及び第2ループアンテナ272による検査結果に基づきタグ感度が正常でない無線タグTgに対してテープ上の対応する所定箇所に不良判別孔を穿孔するよう第2レーザ282を制御する。これにより、例えばタグテープロール215が製品としてカートリッジに収納され、タグラベル作成装置などに装着されてテープが繰り出される際に、タグラベル作成装置が備えるフォトセンサにより不良判別孔を検出することで、不良タグを判別することができる。つまり、タグ感度などの健全性の劣る無線タグTgに対し、健全性が通常通り確保された無線タグTgと区別して所定位置での搬送停止及び所定の処理などを行わせることが可能となる。
また、本実施形態では特に、搬送ローラ219A,219Bが搬送する基材テープ210が、無線タグTgを取り付けるためのテープ基材層200Abと、このテープ基材層200Abを貼り付け対象に貼り付けるための粘着材層200Acと、この粘着材層200Acの貼り付け側を覆うセパレータ層200Adとを備えていることにより、製造された無線タグTg入りの基材テープ210を切断して無線タグラベルを作成したとき、ユーザがその無線タグラベルのセパレータ層200Adを剥がし、粘着材層200Acを露出させることで、容易に貼り付け対象に貼り付けることが可能となる。
また、本実施形態では特に、基材テープ210に備えられる複数の無線タグTgそれぞれについてのタグIDなどのタグ情報を無線タグTgに記録する第2ループアンテナ272を有し、またこの第2ループアンテナ272を介して当該情報を無線タグTgに記録するステップS400のタグ検査記録処理を行う。これにより、製造されたタグテープロールを備えたカートリッジ(不図示)をタグラベル作成装置に装着して使用する場合に、各無線タグTgのタグIDを取得して無線通信による無線タグTgへのアクセスを円滑に行えるようにすることができる。なお、第2ループアンテナ272で無線タグTgに記録するタグ情報としては、上記タグID以外にもタグテープロール使用時の無線タグTgの残数(つまりタグテープロール作製工程においてそれより前にタグ感度が正常と判定されてタグIDが記録された無線タグTgの個数)情報等を併せて記録してもよい。さらに、この残数情報等をテープ表面の対応する位置に適宜の印字手段等で印字してもよい。これらの場合には、タグラベル作製装置でタグテープロールを使用している際に装置の操作者に対して無線タグTgの残り枚数・使用枚数等を報知することができる。
また、本発明は、上記一実施形態に限られるものではなく、その趣旨と技術思想の範囲を逸脱しない範囲でさらに種々の変形が可能である。すなわち、上記実施形態においては、識別孔を穿孔する第1レーザ229と識別孔を検出するフォトセンサ228との間の距離Lが固定されていることで、テープの間欠搬送量つまり無線タグTgの取り付け間隔が一定に固定していたが、本発明はこれに限られず、第1レーザ229及びフォトセンサ228の少なくとも一方の配置をテープ搬送方向に沿って可変とする、つまり距離Lを可変に設定できるようにすることで、無線タグTgの取り付け間隔を可変設定できるようにしてもよい。
図13は、本変形例のテープ送り装置を備えたタグテープロール製造装置1′の全体概略構造を表す概念図であり、上記実施形態の図1に対応する図である。なお、図示の煩雑を避けるために、エアシリンダ262Aの図示を省略している。この図13において、図1に示した構成と異なる点は、第1レーザ229をテープの搬送方向に沿って移動させるレーザ移動部60を有している点である。
このレーザ移動部60は、内部で複数の歯車が噛み合って構成する歯車減速器61と、この歯車減速器61の出力軸に連結する送りネジ62と、この送りネジ62に螺合するスライダ63と、送りネジを回転させるレーザ移動用モータ64と、このレーザ移動用モータ64を制御するレーザ移動回路65とを備えている。
歯車減速器61は、その入力軸が上記レーザ移動用モータ64に連結して回転駆動されることにより、その回転数を減速して出力軸に連結する送りネジ62を回転駆動するようになっている。そしてその送りネジ62は、テープの搬送方向と平行に配置されており、スライダ63は、図示しない別途の支持手段で上記搬送方向と平行方向にスライド可能に支持されており、上記送りネジ62が回転することでその回転方向(正転方向、逆転方向)に対応する方向で送りネジ62の長手方向(=上記した搬送方向と平行方向)に沿って移動できるようになっている。
第1レーザ229はテープに対して識別孔を穿孔できる姿勢を維持しつつスライダ63に固定されており、これにより第1レーザ229は、レーザ移動回路65により駆動制御されたレーザ移動用モータ64の回転量、回転方向に応じた移動量と移動方向で、テープの搬送方向に沿った移動が可能となっている。そしてタグテープロール製造装置1′の製造作動を行う前に、操作者は特に図示しない操作手段を介してコントローラ230に第1レーザ229のテープ搬送方向に対する位置を設定することにより、第1レーザ229とフォトセンサ228との間の距離Lを操作可能範囲内で任意に設定し固定することができる。
本変形例によれば、上述したように第1レーザ229とフォトセンサ228との間の距離Lを可変に設定できることにより、1つのタグテープロール製造装置1′で容易に複数種類の間隔で無線タグTgを取り付けることができる。なお、第1レーザ229の配置を移動させる以外にも、フォトセンサ228の配置を移動させたり、どちらも併せて移動させたりすることで距離Lを可変に設定してもよい。また、上記のように操作者による手動設定方式にも限られず、何らかの外部情報に基づき、自動的に上記移動設定を行うように制御してもよい。あるいは上記のように操作者が操作手段で操作→コントローラ230→レーザ移動回路65→レーザ移動用モータ64のように、手動操作による駆動信号で第1レーザ229とフォトセンサ228との間隔調整を行うのでなく、駆動手段を一切使わず、上記送りネジ62を手動操作で回転させるようにしたり、さらにはスライダ63を操作者が手で把持して移動させるようにしてもよい(フォトセンサ228側を移動させる場合も同様)。
また、以上においては、テープ上における所定の固定寸法(第1レーザ229からフォトセンサ228までの搬送方向の距離L)だけテープを搬送するごとに停止させて、無線タグTgの取り付け等を行っていた(いわゆる間欠送り方式)が、これにも限られず、さらなる拡張が可能である。すなわち、上記搬送停止を行なうことなく、搬送ローラ219A,219Bによりテープを一定速度にて連続的に搬送し、それに合わせて(略同期して)タグ取り付け手段、第1マーキング手段も当該一定速度で移動させる(例えば、円筒状や円盤状の回転部材の外周部に多数の上記タグ取り付け手段や第1マーキング手段を配置し、当該回転部材の回転による周速と上記のテープ搬送速度とを上記一定速度で略一致させる)ようにしてもよい。この場合、停止させる必要がないので、さらの高速に高効率でタグテープロールの作成を行うことができる。
なお、以上で用いた「Scroll ID」信号、「Verify」信号、「Program」信号等は、EPC globalが策定した仕様に準拠しているものとする。EPC globalは、流通コードの国際機関である国際EAN協会と、米国の流通コード機関であるUniformed Code Council(UCC)が共同で設立した非営利法人である。なお、他の規格に準拠した信号でも、同様の機能を果たすものであればよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
本発明の一実施形態のテープ送り装置を備えたタグテープロール製造装置の全体概略構造を表す概念図である。 第1テープの詳細断面構造を表す図1中P−P断面による横断面図、無線タグの詳細断面構造を表す図1中Q−Q断面による横断面図、及び第2テープの詳細断面構造を表す図1中R−R断面による横断面図である。 本発明のタグ集合体製造装置の一実施形態により作成された基材テープの詳細断面構造を表す図1中S−S断面による横断面図である。 タグテープロール製造装置の機能のうち無線タグ回路素子へのアクセス機能に関する機能的構成を表す機能ブロック図である。 送信回路、受信回路とループアンテナとの接続部分の回路構成を簡略的に表す回路図である。 無線タグ回路素子の機能的構成を表す機能ブロック図である。 本発明のテープ送り装置の一実施形態に備えられるコントローラで実行される制御手順を表すフローチャートである。 図7におけるステップS200のタグ選別処理の詳細手順を表すフローチャートである。 図7におけるステップS300のピッチマーキング処理の詳細手順を表すフローチャートである。 図7におけるステップS400のタグ検査記録処理の詳細手順を表すフローチャートである。 読み取り時のタグ感度を測定する際に「Scroll ID」信号の出力を段階的に増加させることを説明するための図である。 書き込み時のタグ感度を測定する際に「Program」信号及び「Verify」信号の出力を段階的に増加させることを説明するための図である。 無線タグの取り付け間隔を可変に設定する変形例の場合のテープ送り装置を備えたタグテープロール製造装置の全体概略構造を表す概念図である。
符号の説明
1 タグテープロール製造装置
1′ タグテープロール製造装置
60 レーザ移動部
151 IC回路部
152 ループアンテナ(タグ側アンテナ)
200A 第1テープ(テープ)
200B 第2テープ(テープ)
210 基材テープ
215 タグテープロール
215a リール部材
226 タグ挿入器(タグ取り付け手段)
228 フォトセンサ(検出手段)
229 第1レーザ(第1マーキング手段、穿孔手段、レーザ加工手段)
230 コントローラ(制御手段)
270 タグチェッカー(検査手段)
271 第1ループアンテナ
272 第2ループアンテナ(検査手段、情報付与手段)
282 第2レーザ(第2マーキング手段)
Tg 無線タグ
To 無線タグ回路素子(無線タグ回路素子)

Claims (18)

  1. テープを搬送する搬送手段と、
    この搬送手段で搬送される前記テープに対し、検出用の識別子を付与する第1マーキング手段と、
    この第1マーキング手段よりも前記搬送手段による搬送方向の下流側に位置し、前記第1マーキング手段で付与された前記識別子を検出する検出手段と、
    この検出手段の検出結果に応じて、前記搬送手段及び前記第1マーキング手段を制御する制御手段と
    を有することを特徴とするテープ送り装置。
  2. 請求項1記載のテープ送り装置において、
    前記制御手段は、
    前記テープの搬送停止時に前記第1マーキング手段による前記識別子の付与を行う第1手順と、この識別子の付与後に前記テープの搬送を再開する第2手順と、この搬送再開後、当該識別子が前記検出手段で検出されたときに前記テープの搬送を停止する第3手順とを、反復実行するように、前記搬送手段及び前記第1マーキング手段を連携制御することを特徴とするテープ送り装置。
  3. 請求項2記載のテープ送り装置において、
    情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続されたタグ側アンテナとを備えた無線タグ回路素子を、前記テープに所定間隔で取り付けるためのタグ取り付け手段を有することを特徴とするテープ送り装置。
  4. 請求項3記載のテープ送り装置において、
    前記制御手段は、前記第3手順で前記テープの搬送が停止したとき、前記無線タグ回路素子を前記テープへ取り付ける第4手順を実行するように、前記タグ取り付け手段及び前記搬送手段を連携制御することを特徴とするテープ送り装置。
  5. 請求項4記載のテープ送り装置において、
    前記制御手段は、前記第3手順で前記テープの搬送が停止したときに、前記第1手順における前記識別子の付与と、前記第4手順における無線タグ回路素子の取り付けを行うように、前記第1マーキング手段、前記タグ取り付け手段、及び前記搬送手段を連携制御することを特徴とするテープ送り装置。
  6. 請求項4又は5記載のテープ送り装置において、
    前記無線タグ回路素子の特性を検査する検査手段を有することを特徴とするテープ送り装置。
  7. 請求項6記載のテープ送り装置において、
    前記制御手段は、前記第3手順で前記テープの搬送が停止したとき、前記無線タグ回路素子の特性を検査する第5手順を実行するように、前記検査手段及び前記搬送手段を連携制御することを特徴とするテープ送り装置。
  8. 請求項7記載のテープ送り装置において、
    前記制御手段は、前記第3手順で前記テープの搬送が停止したときに、前記第1手順における前記識別子の付与と、前記第4手順における無線タグ回路素子の取り付けと、前記第5手順における無線タグ回路素子の特性の検査とを行うように、前記第1マーキング手段、前記タグ取り付け手段、前記検査手段、及び前記搬送手段を連携制御することを特徴とするテープ送り装置。
  9. 請求項8記載のテープ送り装置において、
    前記検査手段の検査結果に基づき、検査対象の前記無線タグ回路素子の前記特性が所定の基準に達しなかった場合には、前記テープのうち当該無線タグ回路素子に対応づけられる部分に対して第2の識別子を付与する第2マーキング手段を設けたことを特徴とするテープ送り装置。
  10. 請求項3乃至9のいずれか1項記載のテープ送り装置において、
    前記搬送手段は、前記無線タグ回路素子を取り付けるための粘着剤層を有するテープ基材層と、このテープ基材層を貼り付け対象に貼り付けるための粘着材層と、この粘着材層の貼り付け側を覆う剥離材層とを備えた前記テープを搬送することを特徴とするテープ送り装置。
  11. 請求項3乃至10のいずれか1項記載のテープ送り装置において、
    前記テープに備えられる複数の前記無線タグ回路素子それぞれについての識別情報又は配列情報を、各無線タグ回路素子又は前記テープの対応領域に与える情報付与手段を有することを特徴とするテープ送り装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項記載のテープ送り装置において、
    前記第1又は第2マーキング手段は、前記識別子としての孔を前記テープに形成する穿孔手段であることを特徴とするテープ送り装置。
  13. 請求項12記載のテープ送り装置において、
    前記穿孔手段は、レーザ光により穿孔加工を行うレーザ加工手段であることを特徴とするテープ送り装置。
  14. 請求項12又は13記載のテープ送り装置において、
    前記穿孔手段は、前記テープに対し所定間隔で複数の前記孔を形成するとき、特定の部位の孔の形状を、それ以外の孔の形状とは異なった態様となるように穿孔を行うことを特徴とするテープ送り装置。
  15. 請求項14記載のテープ送り装置において、
    前記穿孔手段は、前記それ以外の孔の形状を略円形とし、前記特定の部位の孔の形状を略矩形とするように、穿孔を行うことを特徴とするテープ送り装置。
  16. 請求項1乃至15のいずれか1項記載のテープ送り装置において、
    前記第1マーキング手段と前記検出手段との間の配置間隔を変更可能に構成したことを特徴とするテープ送り装置。
  17. 請求項16記載のテープ送り装置において、
    前記第1マーキング手段及び前記検出手段のうち少なくとも一方は、前記配置間隔が手動調整可能となるように構成されていることを特徴とするテープ送り装置。
  18. 請求項16記載のテープ送り装置において、
    前記第1マーキング手段及び前記検出手段のうち少なくとも一方を、前記配置間隔を変更するように駆動する駆動手段と、
    所定の入力信号に応じて前記駆動手段を制御し、前記配置間隔を当該入力信号に応じた値に設定可能な配置調整手段と
    を有することを特徴とするテープ送り装置。
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