JP2007171530A - 液体現像電子写真装置 - Google Patents

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Hiroaki Ikeda
弘昭 池田
Atsushi Nakamoto
淳 中元
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Abstract

【課題】 簡単な手段によって安定した画像の定着を可能とし得る液体現像電子写真装置を提供する。
【解決手段】 溶媒20中に帯電されたトナー22が分散した液体現像剤21によって現像された画像を転写した印刷媒体47を、圧接部53によって加熱加圧しながら狭持搬送させ、画像を印刷媒体47に定着させる定着部9を備えている液体現像電子写真装置1であって、ウェブ紙47の搬送方向における少なくとも圧接部53よりも上流側位置で、トナー22が印刷媒体47側へ移動するように電場を形成する電場形成手段55を備えていることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、液体現像電子写真装置に関するものである。
液体現像電子写真装置は、微細なトナーが用いられるので、高品質な印刷物が得られるため、近年注目されている。
液体現像電子写真装置では、紙に転写された画像を定着させるのに、加熱ローラと加圧ローラとによって加熱加圧しながら行なうことが多用されている。
このような定着方法では、加熱によって溶媒が蒸発し、悪臭や爆発の危険性があった。このため、近年、溶媒臭の低減あるいは防爆のため、高沸点溶媒を用いることがある。
しかし、高沸点溶媒を用いると、従来の定着部では、トナーの加熱溶融が不十分で、定着性能に問題があった。
これを解消するものとして、加圧ローラによって溶媒を搾り取る、あるいは、予備加熱等を用いて加熱量を増加する等が提案されている。
あるいは、特許文献1に示されるように紙へ転写する前に余剰の溶媒を取り除き、トナーを加熱して溶融させて紙に転写するようにしたものが提案されている。
特開2002−333776号公報
しかしながら、これらは装置の大型化、高コスト化という問題があった。
また、特許文献1に示されるものは、転写時における溶媒量減少による転写率低下が起こり易く印刷品質が劣化する、また、溶媒を取り除く機構が複雑になるという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、簡単な手段によって安定した画像の定着を可能とし得る液体現像電子写真装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる液体現像電子写真装置は、溶媒中に帯電されたトナーが分散した液体現像剤によって現像された画像を転写された媒体を、圧接部によって加熱加圧しながら搬送させ、前記画像を前記媒体に定着させる定着部を備えている液体現像電子写真装置であって、前記媒体の搬送方向における少なくとも前記圧接部よりも上流側位置で、前記トナーが前記媒体側へ移動するように電場を形成する電場形成手段を備えていることを特徴とする。
本発明にかかる液体現像電子写真装置によれば、液体現像剤によって現像された画像を転写された媒体が圧接部に搬送される前に、電場形成手段で形成された電場によって、液体現像剤のトナーが媒体側へ移動するので、トナーは媒体面に押付けられ凝集することとなる。
このように、トナーが媒体面に押付けられ凝集すると、加熱される媒体からの熱量がトナーに直接作用することになるので、トナーへの伝熱効率を向上させることができる。
このため、溶媒が存在してもトナーを確実にかつ容易に熱溶融できるので、安定した画像の定着を行なうことができる。また、媒体への転写時溶媒を十分存在させることできるので、画像が媒体へ転写される際の転写効率が低下することがなく、画像濃度を十分に維持できる。
さらに、低エネルギーの加熱源でもトナーを熱溶融することができるので、省エネルギーを図ることができる。
また、本発明にかかる液体現像電子写真装置では、前記定着部は、加熱ローラと加圧ローラとで構成され、前記電場形成手段は、前記加熱ローラと前記加圧ローラとの間に電圧を印加して電場を形成することを特徴とする。
このように、電場形成手段は、加熱ローラと加圧ローラとの間に電圧を印加して電場を形成するので、設備が簡単で安価に製造することができる。
なお、電場はトナーを媒体方向に移動させる方向に電圧を印加して形成するのが好適である。
また、本発明にかかる液体現像電子写真装置では、前記電場形成手段は、前記画像側にコロナ放電を行なう帯電器を備え、前記媒体側を接地させてなることを特徴とする。
このように、電場形成手段は、画像側にコロナ放電を行なう帯電器を備え、媒体側を接地させているので、帯電器によるコロナ放電によってトナーが帯電され接地されている媒体側へ引っ張られることとなる。
帯電器は加熱ローラ等とは関係なく設置できるので、加熱ローラより上流側に設置することができる。このため、例えば、溶媒が媒体に染み込む前にトナーを電気泳動させることができるので、トナーを滑らかに媒体側へ移動させることができる。
本発明によれば、液体現像剤によって現像された画像を転写された媒体が加熱ローラと加圧ローラとの圧接部に搬送される前に、電場形成手段で形成された電場によって、液体現像剤のトナーが媒体側へ移動するので、トナーへの伝熱効率を向上させることができ、安定した画像の定着を行なうことができる。
以下、本発明の実施形態について、図を参照して説明する。
[第一実施形態]
以下、本発明の第一実施形態について、図1および図2を用いて説明する。
本実施形態は、本発明を単色タイプの液体現像電子写真装置1に適用したものである。
図1は、液体現像電子写真装置1の全体概略構成を示す模式図である。図2は、図1のX−X断面図である。
液体現像電子写真装置1には、感光体3と、中間転写体5と、バックアップローラ7と、定着部9と、が備えられている。
感光体3は、円筒型をし、回転可能に支持されている。感光体3は、図示しない駆動源によって、所定の速度で一方向(図1では紙面方向に見て反時計回り)に回転駆動される。
感光体3の外周面は、感光材として機能するアモルファスシリコン(a−Si)で構成されている。
なお、アモルファスシリコンの換わりに有機感光体(OPC)などで構成されるようにしてもよい。
感光体3の周囲には、その回転方向に沿ってクリーニングブレード11と、除電器13と、感光体帯電器15と、露光装置17と、現像装置19とが備えられている。
クリーニングブレード11は、弾性材料で形成された矩形状の板体であり、一方の長辺部が感光体3に接触するように構成されている。クリーニングブレード11は感光体3の表面に残った現像剤21を掻き落とす機能を有している。
除電器13は、感光体3の表面に残った残留電荷を除去する機能を有している。
感光体帯電器15は、コロトロンあるいはスコロトンのコロナ放電発生器で構成されており、感光体3の表面を一様に、例えば、400〜500V程度に帯電させる機能を有している。
露光装置17は、感光体3の軸線方向に延設されたLEDアレイで構成されている。露光装置17は、図示しない制御装置から送られてくる画像信号によってLEDアレイを発光させるものである。
帯電器15によって帯電されている感光体3の表面に露光装置17からの光が当ると、その部分の帯電が解除されるので、感光体3表面に静電潜像を形成することができる。
なお、光源として、LEDに替えて半導体レーザー等を走査して画像形成させるようにしてもよい。
現像装置19には、現像剤(液体現像剤)21を貯留する現像剤容器23と、アニロックスローラ25と、ならしローラ27と、現像ローラ29とが備えられている。
現像剤21は、例えば、パラフィン系の溶媒20に、平均粒径1μm程度のトナー22が濃度20〜40wt%含有されたものが用いられている。
アニロックスローラ25は、金属製のロールで回転可能に支持されている。アニロックスローラ25は、感光体3と同方向(図1では紙面方向に見て反時計方向)に回転される。
アニロックスローラ25の表面には所望膜厚に適した凹部が全面にわたり規則的に配置されている。
アニロックスローラ25は、下部が現像剤容器23内の現像剤21に浸漬されており、回転することによって現像剤21を凹部に保持して現像剤膜を形成しつつ回転方向下流側へ搬送する。
アニロックスローラ25の現像剤容器23からの出口側には、高密度ポリエチレン製の板状体であるブレード31が備えられている。ブレード31の一長辺部はアニロックスローラ25に接し、アニロックスローラ25の表面の現像剤膜を掻き落として所定の厚さにする。
ならしローラ27は、アニロックスローラ25と現像ローラ29との間にそれらと接するように配置されたウレタンゴム製のロールである。ならしローラ27は、感光体3と反対方向(図1では紙面方向に見て時計方向)に回転される。
高密度ポリエチレン製の板状体であるブレード33が、その一長辺部がならしローラ27に接するように備えられている。
ブレード33は、ならしローラ27とアニロックスローラ25との接触位置より、ならしローラ27の回転方向上流側に設置されている。ブレード33は、現像ローラ29へ供給されずに残った現像剤21をならしローラ27から掻き落とすものである。
現像ローラ29は、導電性ゴムで構成されたロールである。現像ローラ29は、ならしローラ27と感光体3との間に、それらと接するように配置されている。
現像ローラ29は、感光体3と反対方向(図1では紙面方向に見て時計方向)に、また、ならしローラ27と同一方向に、回転される。現像ローラ29の外周速度は、感光体3の外周速度と略同一とされている。
現像ローラ29の外周には、トナー帯電器35とブレード37とが備えられている。
トナー帯電器35は、現像ローラ29の外表面がならしローラ27から感光体3に向かい移動する途中に設置されている。
トナー帯電器35は、コロトロンあるいはスコロトンのコロナ放電発生器で構成されており、現像ローラ29の外表面によって運ばれる現像剤21のトナー22を均一膜厚化させる機能を有している。
ブレード37は、現像ローラ29の外表面が感光体3からならしローラ27に向かい移動する途中に設置されている。
ブレード37は、高密度ポリエチレン製の板状体であり、その一長辺部が現像ローラ29に接するように構成されている。
ブレード37は、感光体3へ供給されずに現像ローラ29の前画像の履歴解消のため外表面に残った現像剤21を掻き落とすものである。
中間転写体5は、円筒型をし、回転可能に支持されている。中間転写体5は、感光体3とバックアップローラ7との間に配置され、それぞれと感光体転写位置Aおよび媒体転写位置Bで接している。
中間転写体5は、図示しない駆動源によって、感光体3の外周速度と略同一外周速度で、感光体3と反対方向(図1では紙面方向に見て時計回り)に回転駆動される。
少なくとも中間転写体5の外周面(担持面)39は、例えば、ウレタン系導電性ゴムや導電性樹脂等で構成されている。
中間転写体5には、例えば、−200〜−300V程度の中間転写バイアスが印加されている。
中間転写体5の周囲には、付加帯電器41と、ブレード43とが備えられている。
付加帯電器41は、中間転写体5の回転方向における媒体転写位置Bの上流側で、かつ感光体転写位置Aの下流側の位置に、外表面39に対向して間隔を空けて設けられている。付加帯電器41は、感光体転写位置A側よりも媒体転写位置B側の方へ寄って、すなわち、媒体転写位置Bに近づいた位置に設置されている。
付加帯電器41は、コロトロンあるいはスコロトンのコロナ放電発生器で構成されており、中間転写体5の外周面39によって運ばれる現像剤21のトナー22を圧密させる機能を有している。
ブレード43は、中間転写体5の回転方向における感光体転写位置Aの上流側でかつ媒体転写位置Bの下流側の位置に配置されている。
ブレード43は、弾性材料で形成された矩形状の板体であり、一方の長辺部が中間転写体5に接触するように構成されている。ブレード43は中間転写体5の表面に残った現像剤21を掻き落とす機能を有している。
バックアップローラ7は、円筒型をし、回転可能に支持されている。
バックアップローラ7は、中間転写体5へ向けて所定圧力、例えば、1〜13kg/cm、で押付けられており、中間転写体5とバックアップローラ7との間を搬送される印刷媒体47を中間転写体5に押付ける機能を有している。印刷媒体には、例えば、ウェブ紙や枚葉紙などがある。
バックアップローラ7には、例えば、−800V程度の転写バイアスが印加されている。
定着部9には、加熱ローラ49と、加圧ローラ51とが備えられている。
加熱ローラ49と加圧ローラ51とは、相互に反対方向に回転し、印刷媒体47を挟持して搬送方向50へ搬送するように構成されている。
加熱ローラ49は、表面に導電性フッ素コートが施された金属製のローラで、図示しない加熱源によって表面温度が高く、100℃〜150℃となるように調節されている。ここでは、例えば、150℃とされている。
加圧ローラ51は、導電性シリコンゴムで構成されたロールである。加圧ローラ51は、加熱ローラ49に向けて移動可能とされ、その移動によって印刷媒体47を挟持する圧接部53を形成し、その搬送方向長さを調整できるように構成されている。
加熱ローラ49と加圧ローラ51との間には、電場が印加されている。これが本発明にいう電場形成手段である。
これは、例えば定着ローラ49が接地され、定着ローラ51に+300Vが印加されている。
以上、説明した本実施形態にかかる液体現像電子写真装置1の印刷動作について説明する。
まず、感光体3における画像形成について説明する。
感光体3表面に残留した現像剤21は、クリーニングブレード11によって掻き取られ、次いで、除電器13によって感光体3表面の電荷が消去される。
その後、帯電器15のコロナ放電によって感光体3の表面は、均一に、例えば500Vに帯電される。
露光装置10が図示しない制御装置からの画像信号に基づいて光を照射する。光を照射すると、感光体3の表面において光の当たった部分の電荷が解除されるので、画像信号に対応した静電潜像が形成される。
一方、現像剤容器23中の現像剤21は、アニロックスローラ25の回転によって、凹部に保持され現像剤膜を形成するように汲み上げられる。
アニロックスローラ25上の現像剤膜はブレード31によって所定の厚さに規制されて搬送され、ならしローラ27に受け渡される。
ならしローラ27に受け渡された現像剤21層は、現像ローラ29に受け渡されるが、現像ローラ29はならしローラ27とは回転方向が反対方向であるので、現像ローラ29はならしローラ27に対してスリップしながら回転することになる。
このため、現像剤21膜に速度分布が生じ、剪断力が作用することでならしローラ27から現像ローラ29上に供給された現像剤21は引き延ばされて均一化されながら薄膜化される。
現像ローラ29に受け渡されずならしローラ27上に残留した現像剤21はブレード33によって掻き取られるので、ならしローラ27はアニロックスローラ25から常に一定量の現像剤21を受取ることができる。
現像ローラ29によって搬送される現像剤21はトナー帯電器35のコロナ放電によって現像剤21中のトナー22が、圧密された状態で且つ均一に膜形成される。
そして、感光体3の表面に形成された静電潜像が現像ローラ29の位置に至ると、現像ローラ29上の現像剤21がこの静電潜像部分に転写されて現像され、画像が形成される。
感光体3に受け渡されず現像ローラ29に残留した現像剤21はブレード37によって掻き取られるので、現像ローラ29はならしローラ27から常に一定量の現像剤21を受取ることができる。
そして、感光体3の表面に形成された画像が感光体転写位置Aに到ると、感光体3から中間転写体5の外周面39に転写される。
この転写よって現像剤21は、溶媒20とトナー22の分布状態が不定となり、溶媒20中にトナー22がランダムに存在するような状態となっている。また、感光体3で運ばれる間にトナーの電荷がリークして電荷量が減少する。
中間転写体5の外周面39が付加帯電器41の位置に到ると、付加帯電器41の、例えば、5000Vのコロナ放電によって現像剤21のトナー22は、外周面39側に移動し、緊密で均一な膜厚とされる。
この状態で、外周面39上の画像が媒体転写位置Bに到ると、画像はバックアップローラ7によって中間転写体5に押圧されている印刷媒体47へ転写される。
この時、トナー22は強固に凝集されているので、トナー22がウェブ紙47面に沿った方向に移動することが抑制され、ドットゲインを抑制することができる。このため、印刷品質を向上させることができる。
付加帯電器41は、画像に接触していないので、溶媒20を取り除くことはない。このため、媒体転写位置Bにおいて溶媒20はトナー22が滑らかに移動できるに十分な量を維持しているので、トナー22を滑らかに印刷媒体47側へ移動させることができる。
そして、バックアップローラ7には−800V程度の転写バイアスが印加されているので、付加帯電器41によって均一膜厚化されたトナー22層との間に作用する電場によってトナー22は強く引っ張られる。このため、トナー22は溶媒20中を滑らかにバックアップローラ7側へ移動することができる。
このように、トナー22を一層滑らかに中間転写体5側から印刷媒体47側に移動させることができるので、トナー22の印刷媒体47への転写効率および移動度(転写する際の再現性)を向上させることができる。
また、付加帯電器41は、媒体転写位置Bから近い位置に備えられているので、電荷量を増加されたトナー22が媒体転写位置Bに到る距離が短くなる。このため、画像形成されたトナー22像が時間とともに崩れていくことを防止することができる。
中間転写体5の外表面39は、現像剤21で形成された画像を媒体転写位置Bで印刷媒体47に転写した後、ブレード43によって残留した現像剤21を掻き取られる。
媒体転写位置Bにおいて画像を転写された印刷媒体47は、溶媒20を吸収しつつ定着部9に到る。
定着部9では、加熱ローラ49が接地され、加圧ローラ51に+300Vが印加され、接続されているので、加熱ローラ49と加圧ローラ51との間に電場が形成されている。
ウェブ紙47が加熱ローラ49と加圧ローラ51とで形成される空間に入ると、印刷媒体47および現像剤21で形成された画像に電場が作用する。
現像剤21に電場が作用すると、正に帯電されたトナー22は溶媒20中を加熱ローラ49側に移動し、印刷媒体47面に凝集される。
圧接部53に近づくにつれて加熱ローラ49と加圧ローラ51との間隔が狭まるので、電場の影響は強くなり、トナー22は一層強固に凝集される。
この状態で、印刷媒体47が圧接部53に入ると、加熱ローラ49から熱量を与えられ昇温する。この印刷媒体47の昇温により、印刷媒体47面に凝集しているトナー22が加熱され、溶融し、印刷媒体47に定着される。
このように、トナー22が印刷媒体47面に押付けられ凝集すると、加熱ローラ49によって加熱されるウェブ紙47からの熱量がトナー22に直接作用することになるので、トナー22への伝熱効率を向上させることができる。
このため、溶媒20が存在してもトナー22を確実にかつ容易に熱溶融できるので、安定した画像の定着を行なうことができる。
さらに、加熱ローラ49の温度を高くしなくてもトナー22を十分溶融させることができるので、省エネルギーを図ることができる。
加熱ローラ49と加圧ローラ51との間を通電して電場を形成するだけであるので、設備が簡単で安価に製造することができる。
なお、以上の説明では、正帯電されたトナー22を用いた反転現像の場合を例にとって説明したが、本発明はこのような場合だけに限らず、液体現像剤を使う液体現像電子写真装置ならどのような形態の液体現像電子写真装置においても利用可能なことは自明である。
また、本実施例では、単色タイプの液体現像電子写真装置1を例にとって説明しているが、これに限定されるものではない。
例えば、感光体3の回りに複数、例えば4組の現像装置19を配置し、感光体3の表面に色毎に形成される画像を中間転写体5に順次転写し、中間転写体5に4色の画像を形成し、それを印刷媒体47に転写してカラー印刷を行なう液体現像電子写真装置1に適用してもよい。
また、単色タイプの液体現像電子写真装置1を印刷媒体47の搬送方向に直列に複数、例えば4ユニット並べ、印刷媒体47に複数色を順次転写するものに適用してもよい。
さらに、中間転写体5の回りに、複数の感光体を配置するものに適用してもよい。
この場合、中間転写体を、円筒体ではなく、ベルト状のものとしてもよい。
また、本実施形態では、印刷媒体47としてウェブ紙を用いているが、印刷媒体47としてはこれに限定されるものではない。
例えば、枚葉紙を用いるものにも適用可能なことは自明である。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について、図3を用いて説明する。
本実施形態では、第一実施形態と基本的構成は同様であり、電場形成手段の構成が異なっている。よって、本実施形態においては、この相違点について説明し、その他の部分については重複した説明を省略する。
なお、第一実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施形態では、印刷媒体47の搬送方向50における定着部9の上流側に電場形成手段55が設置されている。
電場形成手段55には、定着用帯電器57と、接地部材59とが備えられている。
定着用帯電器57は、印刷媒体47の搬送路に対して加圧ローラ51側に設置されており、コロトロンあるいはスコロトンのコロナ放電発生器で構成されている。
定着用帯電器57はウェブ紙47に転写された現像剤21のトナー22を印刷媒体47へ押付ける機能を有している。
接地部材59は、印刷媒体47に、その加熱ローラ49側から係合し、接地されているものである。
このように構成された本実施形態にかかる液体現像電子写真装置1の印刷動作について説明する。
印刷媒体47に画像が転写されるまでの動作ついては、第一実施形態と同様であるので重複した説明を省略し、電場形勢手段55の動作について説明する。
媒体転写位置Bにおいて画像を転写された印刷媒体47は、溶媒20を吸収しつつ定着用帯電器57の位置に到る。
ウェブ紙47の画像が定着用帯電器57の位置に到ると、定着用帯電器57のコロナ放電によって形成された定着用帯電器57と接地部材59との間の電場によって、トナー22は接地部材59の方向に引き付けられることとなる。トナー22が、接地部材59の方向に移動すると、トナー22は印刷媒体47面に凝集される。
この時、溶媒20は印刷媒体47にほとんど染み込んでいないので、トナー22は十分に電気泳動でき、トナー22を滑らかに印刷媒体47側へ移動させることができる。
この状態で、印刷媒体47が定着部9の圧接部53に入ると、加熱ローラ49から熱量を与えられ昇温する。この印刷媒体47の昇温により、印刷媒体47面に凝集しているトナー22が加熱され、溶融し、印刷媒体47に定着される。
このように、トナー22が印刷媒体47面に押付けられ凝集すると、加熱ローラ49によって加熱される印刷媒体47からの熱量がトナー22に直接作用することになるので、トナー22への伝熱効率を向上させることができる。
このため、溶媒20が存在してもトナー22を確実にかつ容易に熱溶融できるので、安定した画像の定着を行なうことができる。
さらに、加熱ローラ49の温度を高くしなくてもトナー22を十分溶融させることができるので、省エネルギーを図ることができる。
加熱ローラ49と加圧ローラ51との間を通電して電場を形成するだけであるので、設備が簡単で安価に製造することができる。
また、本実施形態も単色タイプ以外の種々な形式の液体現像電子写真装置1に適用できることは、前述の第一実施形態と同様である。
本発明の第一実施形態にかかる液体現像電子写真装置の全体概略構成を示す模式図である。 図1のX−X断面図である。 本発明の第二実施形態にかかり図2と同様部分を示す断面図である。
符号の説明
1 液体現像電子写真装置
9 定着部
20 溶媒
21 現像剤
22 トナー
47 印刷媒体
49 加熱ローラ
51 加圧ローラ
53 圧接部
55 電場形成手段
57 定着用帯電器
59 接地部材

Claims (3)

  1. 溶媒中に帯電されたトナーが分散した液体現像剤によって現像された画像を転写した媒体を、圧接部によって加熱加圧しながら搬送させ、前記画像を前記媒体に定着させる定着部を備えている液体現像電子写真装置であって、
    前記媒体の搬送方向における少なくとも前記圧接部よりも上流側位置で、前記トナーが前記媒体側へ移動するように電場を形成する電場形成手段を備えていることを特徴とする液体現像電子写真装置。
  2. 前記定着部は、加熱ローラと加圧ローラとで構成され、
    前記電場形成手段は、前記加熱ローラと前記加圧ローラとの間に電圧を印加して電場を形成することを特徴とする請求項1に記載の液体現像電子写真装置
  3. 前記電場形成手段は、前記画像側にコロナ放電を行なう帯電器を備え、前記媒体側を接地させてなることを特徴とする請求項1に記載の液体現像電子写真装置。
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Citations (3)

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JPH11194621A (ja) * 1997-12-26 1999-07-21 Ricoh Co Ltd 湿式画像形成装置
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