JP2007170723A - ヒートポンプ式給湯装置およびヒートポンプ式給湯装置用制御装置 - Google Patents

ヒートポンプ式給湯装置およびヒートポンプ式給湯装置用制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ヒートポンプ装置の沸き上げの安定性を悪化させる循環回路内のエアの排出を行なったとしても、貯湯タンク内の貯湯温度の低下を抑制することが可能なヒートポンプ式給湯装置およびヒートポンプ式給湯装置用制御装置を提供すること。
【解決手段】制御装置は、所定期間内に所定時間tだけ循環回路エア抜きのために所定流量以上となるように循環ポンプを運転する。したがって、従来のようにヒートポンプ装置が沸き上げ運転を行なう毎に一定時間のエア抜き運転を行なう場合より、エア抜き運転時間を短縮することができ、貯湯タンク内への低温水の流入量を抑制することができる。このようにして、循環回路のエア抜き運転を行なったとしても、貯湯タンク内の貯湯温度の低下を抑制することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ヒートポンプ装置で沸き上げた湯を貯留する貯湯タンクを備えるヒートポンプ式給湯装置およびその給湯装置用の制御装置に関する。
従来から、内部に湯を貯えるための貯湯タンクと、この貯湯タンク内の下部の水を上部に送る循環回路に設けられた循環流量調節手段であるポンプと、循環回路を流れる水を加熱して沸き上げるヒートポンプ装置とを備える給湯装置が知られている。
そして、通常の沸き上げ運転では、ヒートポンプ装置により加熱された湯が貯湯目標温度となるように、制御装置がポンプを作動制御して循環流量を調節するようになっている。
このような給湯装置では、貯湯タンクを含むユニットとヒートポンプ装置ユニットとが離設されると、循環回路を構成する配管が比較的長くなってしまう。このように循環回路の配管長が長い場合には、ヒートポンプ装置により水を沸き上げ貯湯タンク内に貯湯する過程において、循環回路内に徐々にエアが混入する場合がある。
エアの時間当たり混入量は非常に僅かではあるが、長時間分が滞留すると無視できないレベルとなり、ヒートポンプ装置の沸き上げの安定性が悪化する場合がある。
この対策として、従来、ヒートポンプ装置による沸き上げ運転を開始する毎に、一定時間のエア抜き運転を行なっていた。具体的には、ヒートポンプ装置の起動時毎に、一定時間循環回路内の循環流量を増加させて混入エアを貯湯タンク内に押し出した後、通常の沸き上げ運転に移行する制御を行なっていた。
循環回路内の循環流量を増加させるヒートポンプ装置の起動時毎のエア抜き運転時間は、想定される最大エア混入量を排出可能な時間としていた。
しかしながら、上記従来技術の給湯装置では、エア抜き運転中は貯湯タンク内に冷水が流れ込み易く、貯湯タンク内に貯留していた湯と撹拌混合されて、貯湯温度が低下するという問題がある。
本発明者らは、ヒートポンプ装置の起動時毎のエア抜き運転時間は最大エア混入量を想定して設定されているため、エア抜き運転が過剰である場合が多いことに着目し、この点を改善すれば、エア抜き運転を行なったとしても、貯湯タンク内の貯湯温度の低下を抑制することが可能であることを見出した。
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、ヒートポンプ装置の沸き上げの安定性を悪化させる循環回路内のエアの排出を行なったとしても、貯湯タンク内の貯湯温度の低下を抑制することが可能なヒートポンプ式給湯装置およびヒートポンプ式給湯装置用制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
内部に給湯用の湯を貯えるための貯湯タンク(10)と、
貯湯タンク(10)内の下部の水を、貯湯タンク(10)内の上部に送るための循環回路(16)と、
循環回路(16)に設けられ、循環回路(16)を流通する水を加熱して沸き上げ湯とするヒートポンプ装置(1)と、
循環回路(16)に設けられ、循環回路(16)に循環する水の流量を調節する流量調節手段(16a)と、
ヒートポンプ装置(1)で貯湯タンク(10)内の水の沸き上げ運転を行なうときには、ヒートポンプ装置(1)による加熱温度が貯湯タンク(10)内への目標温度と一致するように、流量調節手段(16a)を調節制御する制御手段(100)とを備え、
流量調節手段(16a)が循環回路(16)の循環流量を所定流量以上としたときに、循環回路(16)内に混入したエアを循環回路(16)内から排出可能なヒートポンプ式給湯装置であって、
制御手段(100)は、循環回路(16)の循環流量が所定期間内に所定時間だけ前記所定流量以上となるように、流量調節手段(16a)を調節制御することを特徴としている。
これによると、制御手段(100)は、所定期間内に所定時間だけ循環回路エア抜きのための所定流量以上の運転を行なう。したがって、ヒートポンプ装置(1)が沸き上げ運転を行なう毎に一定時間のエア抜き運転を行なう場合より、エア抜き運転時間を短縮することが可能である。このようにして、循環回路(16)のエア抜き運転を行なったとしても、貯湯タンク(10)内の貯湯温度の低下を抑制することが可能である。
また、請求項2に記載の発明では、前記所定時間は、前記所定期間内の循環回路(16)内へのエア混入量に基づいて設定されていることを特徴としている。
これによると、循環回路(10)の循環流量を前記所定流量以上とするエア抜き運転時間が過剰になることを容易に防止することができる。
また、請求項3に記載の発明のように、制御手段(100)は、ヒートポンプ装置(1)による沸き上げ運転時に、循環回路(16)の循環流量を前記所定流量以上とするように流量調節手段(16a)を調節制御して、エア抜き運転を行なうことができる。
また、請求項4に記載の発明のように、制御手段(100)が、ヒートポンプ装置(1)による沸き上げ運転開始時に、循環回路(16)の循環流量を前記所定流量以上とするように流量調節手段(16a)を調節制御することにより、エア抜き後のヒートポンプ装置(1)による沸き上げの安定性を確保することが容易である。
また、請求項5に記載の発明のように、制御手段(100)が、ヒートポンプ装置(1)による沸き上げ運転中もしくは沸き上げ運転終了時に、循環回路(16)の循環流量を前記所定流量以上とするように流量調節手段(16a)を調節制御することにより、エア抜き運転時に貯湯タンク(10)内に流入する水の温度を比較的高くすることが可能であり、貯湯タンク(10)内の貯湯温度の低下を抑制することができる。
また、前記所定期間内の前記所定時間の循環回路エア抜き運転は、ヒートポンプ装置(1)の沸き上げ運転時に限定せず、請求項6に記載の発明のように、制御手段(100)が、ヒートポンプ装置(1)を運転しつつ循環回路(16)に水を循環する循環回路凍結防止運転時に、循環回路(16)の循環流量を前記所定流量以上とするように、流量調節手段(16a)を調節制御するものとすることができる。
また、請求項7に記載の発明のように、制御手段(100)が、ヒートポンプ装置(1)の除霜運転を行ないつつ循環回路(16)に水を循環する運転時に、循環回路(16)の循環流量を前記所定流量以上とするように、流量調節手段(16a)を調節制御するものとすることができる。
また、請求項8に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様に、所定期間内に所定時間だけ循環回路エア抜きのための所定流量以上の運転を行なうことができる。したがって、ヒートポンプ装置(1)が沸き上げ運転を行なう毎に一定時間のエア抜き運転を行なう場合より、エア抜き運転時間を短縮することが可能である。このようにして、循環回路(16)のエア抜き運転を行なったとしても、貯湯タンク(10)内の貯湯温度の低下を抑制することが可能である。
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用した一実施形態におけるヒートポンプ式給湯装置の概略構成を示す模式図である。
10は耐食性に優れた金属製(例えばステンレス製)の貯湯タンクであり、外周部に図示しない断熱材が配置されており、給湯用の湯を長時間に渡って保温することができるようになっている。本実施形態の貯湯タンク10は縦長形状であり、その底面には導入口11が設けられ、この導入口11には貯湯タンク1内に水道水を導入する給水経路である導入管12が接続されている。
貯湯タンク10の下部には、貯湯タンク10内の水を吸入するための吸入口13が設けられ、貯湯タンク10の上部には、貯湯タンク10内に湯を吐出するための吐出口14が設けられている。
吸入口13と吐出口14とは循環回路16で接続されており、循環回路16の一部はヒートポンプ装置1内に配置されている。循環回路16にはヒートポンプ装置1の内部に循環ポンプ16aが設けられている。循環ポンプ16aは、ヒートポンプ装置1外に配設されるものであってもよい。
循環回路16のヒートポンプ装置1内に配置された部分には、給湯用熱交換器3が設けられており、吸入口13から吸入した貯湯タンク10内の下部の水を高温冷媒との熱交換により加熱して沸き上げて湯とし、吐出口14から貯湯タンク10内に戻すことができるようになっている。
ヒートポンプ装置1は、圧縮機2、給湯用熱交換器3、可変式の減圧装置(減圧手段)4、蒸発器(熱源用熱交換器)5、アキュムレータ6が順次環状に冷媒配管により接続されて形成されたものである。本実施形態では、冷媒配管内を循環する冷媒として二酸化炭素(CO)を使用している。
圧縮機2は、内蔵される図示しない電動モータによって駆動され、アキュムレータ6より吸入した気相冷媒を臨界圧力以上に圧縮して吐出する。なお、圧縮機2は、後述する制御装置100によって稼働およびその冷媒吐出量(回転数)が制御されるようになっている。
給湯用熱交換器3は、圧縮機2より吐出された高温冷媒(ホットガス)と、貯湯タンク10内から供給される給湯用水との間で熱交換し、放熱作用によって給湯用水を加熱して湯とするものである。
この給湯用熱交換器3は、冷媒が流れる冷媒流路3aと、給湯用水が流れる給湯用水流路3bとを有し、冷媒流路3aを流れる冷媒の流れ方向と給湯用水流路3bを流れる給湯用水の流れ方向とが対向するように構成されている。なお、給湯用熱交換器3を流れる二酸化炭素冷媒は、圧縮機2で臨界圧力以上に加圧されているので、給湯用熱交換器3を流通する給湯用水に放熱して温度低下しても凝縮することはない。
減圧装置4は、給湯用熱交換器3から流出する冷媒を弁開度に応じて減圧する減圧手段であり、具体的には弁開度を小さくするほど大きく減圧を行なうようになっている。減圧装置4は、後述する制御装置100によって弁開度が電気的に制御されるようになっている。
蒸発器5は、図示しないファンによって送風される外気から吸熱して、減圧装置4で減圧された冷媒を蒸発させる熱源用熱交換器である。アキュムレータ6は、蒸発器5より流出する冷媒を気液分離して、気相冷媒のみを圧縮機2に吸入させるとともに、サイクル中の余剰冷媒を液冷媒として蓄える気液分離器である。
一方、貯湯タンク10の上部には導出口20が設けられており、導出口20には貯湯タンク10内の湯を導出するための給湯経路である給湯配管19が接続されている。
給湯配管19には、導入管12から分岐した給水配管28の下流端が接続しており、この接続点には、給湯配管19を流れる湯の量と給水配管28を介して供給される水の量の比率を制御し、下流側にあるカラン、シャワー、風呂等の使用側端末に送る湯の温度を設定温度とするための混合バルブ29が設けられている。
貯湯タンク10の外壁面には、図示しない複数のサーミスタ(水位サーミスタ)が縦方向に間隔をあけて配置され、貯湯タンク10内の各水位レベルにおける温度情報を後述する制御装置100に出力するようになっている。
また、各配管経路にはサーミスタが適宜配設され、各配管を流れる冷媒、湯もしくは水の温度情報を後述する制御装置100に出力するようになっている。
また、給湯配管19には図示しない流量カウンタが設けられており、給湯配管19を流れる湯の流量情報を後述する制御装置100に出力するようになっている。
図1中の100は制御手段である制御装置である。制御装置100は、図示しないサーミスタからの温度情報、図示しない流量カウンタからの流量情報、および図示しない操作盤に設けられた操作スイッチからの信号等に基づいて、後述する手順にしたがってヒートポンプ装置1、ポンプ16a、バルブ29等を制御するように構成されている。ヒートポンプ装置1の制御では、具体的には、可変式減圧装置4の開度や圧縮機2の周波数(回転数)を制御するようになっている。
次に、上記構成に基づき、本実施形態の給湯装置が貯湯タンク10内の湯を沸き上げる作動について説明する。
図2は、制御装置100の沸き上げ運転制御の概略制御動作を示すフローチャートである。制御装置100は、ヒートポンプ式給湯装置に電力供給されているときには、図2に示す沸き上げ運転制御を実行する。
制御装置100は、ヒートポンプ装置1の運転要求があるか否か監視している(ステップS210)。図示しない操作盤のスイッチ等からの信号や設定条件(例えば時刻条件)等に基づいて、ヒートポンプ装置1の運転要求があったと判断した場合には、ポンプ16aのエア抜き運転(大流量運転)時間を算出する(ステップS220)。
ここでは、所定期間(例えば23時から翌日の23時までの24時間)内に、エア抜き運転を所定時間(例えば90秒)行なう時間を算出する。
具体的には、所定期間内に既にエア抜き運転を行なっていれば前記所定時間(本例では90秒)に対する残り時間を算出し、所定期間内にエア抜き運転を行なっていない場合には前記所定時間を算出する。
ポンプ16aのエア抜き運転とは、循環回路16内の循環流量を、循環回路16内に混入滞留するエアを貯湯タンク10内に排出可能な所定流量以上とする運転である。
また、エア抜き運転時間算出の基準となる前記所定時間は、前記所定期間(24時間)における循環回路16内へのエア混入量に基づき設定される。
図1に示すように、ヒートポンプ装置1を含むヒートポンプユニット1Aと、貯湯タンク10を含むタンクユニット10Aとが離れて設置される場合には、循環回路16のうち給水用の接続配管17と給湯用の接続配管18とが比較的長くなる(例えば5〜25m程度になる)場合がある。
接続配管17、18が長くなったり接続箇所が増加したりすると、循環回路16内へのエア混入量が増加しやすくなる。したがって、前記所定時間は、設置条件等を考慮して予めあるいは施工時に設定される。
ステップS220でポンプ16aのエア抜き運転時間を算出したら、ヒートポンプ装置1の運転を開始するとともに、ポンプ16aの前記所定流量以上の略最大流量運転(本例ではポンプ能力の70%程度の運転)を行なう(ステップS230)。
そして、ステップS220で算出したエア抜き運転時間が経過したら(ステップS240)、ヒートポンプ装置1およびポンプ16aを通常運転して貯湯タンク10内の沸き上げを行なう。ここで通常運転とは、ヒートポンプ装置1の給湯用熱交換器3による加熱温度が貯湯タンク10内への目標温度と一致するように、ポンプ16aの回転数を調節制御する運転である。ステップS250を実行したらステップS210へリターンする。
上述の制御動作による作動例を図3に示す。
図3に示すように、所定期間(ここでは設定された24時間)内に沸き上げ運転の要求があった場合には、所定期間内1回目の沸き上げ運転では、沸き上げ開始時に所定時間t(ここでは90秒間)のポンプ16aエア抜き運転を行なった後、通常の沸き上げ運転に移行する。
そして、所定期間内2回目以降の沸き上げ運転時には、ポンプ16aのエア抜き運転は行なわず、通常の沸き上げ運転のみを行なう。
上述の構成および作動によれば、制御装置100は、所定期間内に所定時間だけ循環回路エア抜きのために所定流量以上となるように循環ポンプ16aを運転する。したがって、従来のようにヒートポンプ装置1が沸き上げ運転を行なう毎に一定時間のエア抜き運転を行なう場合(例えば図8に示すような作動を行なう場合)より、エア抜き運転時間を短縮することができ、貯湯タンク10内への低温水の流入量を抑制することができる。このようにして、循環回路16のエア抜き運転を行なったとしても、貯湯タンク10内の貯湯温度の低下を抑制することができる。
これにより、貯湯タンク10内の貯湯温度を高くして、給湯に利用可能な熱量を確実に確保することができる。また、貯湯タンク10内に給湯に利用できない湯(例えば45℃以下の湯)が多量に生成されると貯湯タンク10内の湯を再沸き上げする必要があり、再沸き上げは(例えば20〜45℃の湯の再沸き上げは)ヒートポンプの効率(COP)の低下を招く。ところが、本発明を適用すれば、貯湯タンク10内の貯湯温度の低下を抑制することができるので、効率低下を招くことも防止できる。
また、所定期間内にポンプ16aをエア抜き運転する所定時間は、この所定期間内に循環回路16内へ混入するエア量に基づいて設定されている。したがって、エア抜き運転時間が過剰になることを容易に防止することができる。
また、ポンプ16aを運転しつつヒートポンプ装置1により循環水を加熱する沸き上げ運転時に、循環回路16の循環流量をエア抜き可能な所定流量以上とするようにポンプ16aの回転数を調節して、エア抜き運転を容易に行なうことができる。
また、エア抜き運転は、沸き上げ運転開始時に行なっているので、引き続き行なわれる通常沸き上げ運転の起動時間を短縮することができる。さらに、エア抜きが行なわれた状態で通常沸き上げ運転時を行なうので沸き上げの安定性を確保することが容易である。
(他の実施形態)
上記一実施形態では、所定期間内の沸き上げ運転のうち、初回の沸き上げ運転開始時に、所定期間エア混入量に基づく所定時間だけポンプ16aのエア抜き運転を行なうものであったが、所定期間内に所定期間エア混入量に基づく所定時間だけエア抜き運転を行なうものであれば、これに限定されるものではない。
例えば、図4に作動例を示すように、所定期間内のエア抜き運転時間を複数に分割してもかまわない。制御手段が過去の実績に基づいて学習し、所定期間内に複数回の沸き上げ運転が行なわれると判断した場合には、エア抜き運転時間の総和(図4に示す例ではt1とt2との和)が所定期間エア混入量に基づく所定時間(上記一実施形態におけるt)となるようにすればよい。
また、エア抜き運転は、沸き上げ運転開始時に限定されるものではなく、沸き上げ運転中や沸き上げ運転終了時に行なうものであってもよい。
例えば、図5に示すように、沸き上げ運転開始時と終了時とに行なうものであってもよい。所定期間内の沸き上げ運転が図示した1回である場合には、エア抜き運転時間の総和(図5に示す例ではt3とt4との和)が所定期間エア混入量に基づく所定時間(上記一実施形態におけるt)となるようにすればよい。
また、例えば図6に示すように、沸き上げ運転開始時と沸き上げ運転中とに行なうものであってもよい。所定期間内の沸き上げ運転が図示した1回である場合には、エア抜き運転時間の総和(図6に示す例ではt5とt6との和)が所定期間エア混入量に基づく所定時間(上記一実施形態におけるt)となるようにすればよい。
もちろん、沸き上げ運転中のみ、もしくは沸き上げ運転終了時のみにエア抜き運転を行なうものであってもよい。
沸き上げ運転中もしくは沸き上げ運転終了時にエア抜き運転を行なえば、エア抜き運転時の貯湯タンク10内流入水温を比較的高くすることが可能であり、貯湯タンク10内の貯湯温度の低下を抑制することができる。
また、沸き上げ運転終了時にエア抜き運転を行なう場合には、エア抜き運転を終了するまでヒートポンプ装置1の運転を継続してもよいが、図5に破線で示すように、エア抜き運転開始時にヒートポンプ装置1の運転を停止し、ヒートポンプ装置1給湯用熱交換器3が比較的高温を維持している間にエア抜き運転を行なうものであってもよい。
また、沸き上げ運転中のエア抜き運転は、ヒートポンプ装置1の給湯用熱交換器3による加熱温度が貯湯タンク10内への貯湯目標温度と一致するようにポンプ16aの回転数を調節する通常の沸き上げ運転において、ポンプ16aの回転数がエア抜き可能な回転数となった時間(図6に示すt6のように)をカウントするものであってもよいし、沸き上げ運転中に貯湯目標温度に係らずエア抜き可能な回転数に上昇するものであってもよい。
図5および図6に示した例においても、所定期間内に複数回の沸き上げ運転が行なわれると判断した場合には、沸き上げ運転毎に沸き上げ運転中もしくは沸き上げ運転終了時等のエア抜き運転を行ない、所定期間内のエア抜き運転時間の総和が、所定期間に混入したエアを排出できる所定時間とするものであればよい。
また、ポンプ16aのエア抜き運転は、沸き上げ運転と別のタイミングで行なうものであってもよい。
ヒートポンプ装置1を運転しつつ循環回路16に水を循環する循環回路凍結防止運転時に、エア抜き運転を行なうものであってもよい。
また、ヒートポンプ装置1の除霜運転(例えば図1に示す減圧装置4の開度を大きくして高温冷媒を蒸発器5に導入し、蒸発器5の着霜を解除する運転)を行ないつつ循環回路16に水を循環する運転時に、エア抜き運転を行なうものであってもよい。
また、上記一実施形態における24時間、90秒等の実数値は例示であって、給湯装置の各種仕様等に応じて適宜設定可能である。
また、上記一実施形態では、循環ポンプ16aを、その作動回転数に応じて循環回路16内に循環する水の流量を調節する流量調節手段としていたが、循環回路16内に循環する水の流量を調節することができるものであれば、これに限定されるものではない。例えば、循環回路16に流量調節弁を流量調節手段として設け、その弁開度により循環回路16内に循環する水の流量を調節するものであってもよい。なお、このときには、循環ポンプ16aは所定回転数で運転すればよい。
また、本発明の適用は、上記一実施形態の給湯装置に限定されるものではなく、貯湯タンクと、貯湯タンクの下部の水を上部に送るための循環回路と、循環水の流量を調節する手段と、循環水を加熱するヒートポンプ装置とを備える給湯装置であればよい。例えば、図7に示すように、バイパス通路16bと、切替バルブ16cとを備える給湯装置であってもよい。
本発明を適用した一実施形態におけるヒートポンプ式給湯装置の概略構成を示す模式図である。 制御装置100の沸き上げ運転制御の概略制御動作を示すフローチャートである。 沸き上げ運転制御によるヒートポンプ装置およびポンプの作動例を示すグラフである。 他の実施形態におけるヒートポンプ装置およびポンプの作動例を示すグラフである。 他の実施形態におけるヒートポンプ装置およびポンプの作動例を示すグラフである。 他の実施形態におけるヒートポンプ装置およびポンプの作動例を示すグラフである。 他の実施形態におけるヒートポンプ式給湯装置の概略構成を示す模式図である。 従来の沸き上げ運転制御によるヒートポンプ装置およびポンプの作動例を示すグラフである。
符号の説明
1 ヒートポンプ装置
10 貯湯タンク
16 循環回路
16a ポンプ(流量調節手段)
100 制御装置(制御手段)

Claims (8)

  1. 内部に給湯用の湯を貯えるための貯湯タンク(10)と、
    前記貯湯タンク(10)内の下部の水を、前記貯湯タンク(10)内の上部に送るための循環回路(16)と、
    前記循環回路(16)に設けられ、前記循環回路(16)を流通する前記水を加熱して沸き上げ前記湯とするヒートポンプ装置(1)と、
    前記循環回路(16)に設けられ、前記循環回路(16)に循環する前記水の流量を調節する流量調節手段(16a)と、
    前記ヒートポンプ装置(1)で前記貯湯タンク(10)内の水の沸き上げ運転を行なうときには、前記ヒートポンプ装置(1)による加熱温度が前記貯湯タンク(10)内への貯湯目標温度と一致するように、前記流量調節手段(16a)を調節制御する制御手段(100)とを備え、
    前記流量調節手段(16a)が前記循環回路(16)の循環流量を所定流量以上としたときに、前記循環回路(16)内に混入したエアを前記循環回路(16)内から排出可能なヒートポンプ式給湯装置であって、
    前記制御手段(100)は、前記循環回路(16)の循環流量が所定期間内に所定時間だけ前記所定流量以上となるように、前記流量調節手段(16a)を調節制御することを特徴とするヒートポンプ式給湯装置。
  2. 前記所定時間は、前記所定期間内の前記循環回路(16)内へのエア混入量に基づいて設定されていることを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ式給湯装置。
  3. 前記制御手段(100)は、前記ヒートポンプ装置(1)による沸き上げ運転時に、前記循環回路(16)の循環流量を前記所定流量以上とするように前記流量調節手段(16a)を調節制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヒートポンプ式給湯装置。
  4. 前記制御手段(100)は、前記ヒートポンプ装置(1)による沸き上げ運転開始時に、前記循環回路(16)の循環流量を前記所定流量以上とするように前記流量調節手段(16a)を調節制御することを特徴とする請求項3に記載のヒートポンプ式給湯装置。
  5. 前記制御手段(100)は、前記ヒートポンプ装置(1)による沸き上げ運転中もしくは沸き上げ運転終了時に、前記循環回路(16)の循環流量を前記所定流量以上とするように前記流量調節手段(16a)を調節制御することを特徴とする請求項3または請求項4に記載のヒートポンプ式給湯装置。
  6. 前記制御手段(100)は、前記ヒートポンプ装置(1)を運転しつつ前記循環回路(16)に水を循環する循環回路凍結防止運転時に、前記循環回路(16)の循環流量を前記所定流量以上とするように前記流量調節手段(16a)を調節制御することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載のヒートポンプ式給湯装置。
  7. 前記制御手段(100)は、前記ヒートポンプ装置(1)の除霜運転を行ないつつ前記循環回路(16)に水を循環する運転時に、前記循環回路(16)の循環流量を前記所定流量以上とするように前記流量調節手段(16a)を調節制御することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載のヒートポンプ式給湯装置。
  8. 内部に給湯用の湯を貯えるための貯湯タンク(10)と、前記貯湯タンク(10)内の下部の水を、前記貯湯タンク(10)内の上部に送るための循環回路(16)と、前記循環回路(16)に設けられ前記循環回路(16)を流通する前記水を加熱して沸き上げ前記湯とするヒートポンプ装置(1)と、前記循環回路(16)に設けられ前記循環回路(16)に循環する前記水の流量を調節する流量調節手段(16a)とを備え、前記流量調節手段(16a)が前記循環回路(16)の循環流量を所定流量以上としたときに、前記循環回路(16)内に混入したエアを前記循環回路(16)内から排出可能なヒートポンプ式給湯装置において、前記ヒートポンプ装置(1)で前記貯湯タンク(10)内の水の沸き上げ運転を行なうときには、前記ヒートポンプ装置(1)による加熱温度が前記貯湯タンク(10)内への貯湯目標温度と一致するように、前記流量調節手段(16a)を調節制御するヒートポンプ式給湯装置用制御装置(100)であって、
    前記循環回路(16)の循環流量が所定期間内に所定時間だけ前記所定流量以上となるように、前記流量調節手段(16a)を調節制御することを特徴とするヒートポンプ式給湯装置用制御装置。
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JP2014152958A (ja) * 2013-02-06 2014-08-25 Panasonic Corp ヒートポンプ給湯機

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