JP2007170582A - 締結具 - Google Patents

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Abstract

【課題】締結具のねじのゆるみを止める。
【解決手段】おねじ部11に軸線に平行な平坦部12を設けるボルト10と、
めねじ部21と、めねじ部21の始端から座面にわたり凸形座金30のタッピンねじ部33がねじ立てする被ねじ立て壁部23で周側を囲む嵌入穴22とを設ける凹形ナット20と、
平板部31と、平板部31の上面にボルト10のおねじ部11のねじ山のなすリードに等しいリードをなすねじ山を形成し、凹形ナット20の被ねじ立て壁23をねじ立てするタッピンねじ部33を外周側面に設ける円筒部32と、平板部31と円筒部32に貫通し、ボルト10の平坦部12に回動不能に係合する弦部36を形成する貫通孔34を設ける凸形座金30と、を設け、
被締結部材80a、80bと、ボルト10に回動不能に嵌まる凸形座金30とを、凹形ナット20が締結し、かつ凹形ナット20の被ねじ立て壁部23が凸形座金30のタッピンねじ部33でねじ立てされ、凹形ナット20のめねじ部21のゆるみ止めを施す。
【選択図】図1

Description

本発明はねじのゆるみ止めを施す締結具に関する。
ねじのゆるみ止めを施す締結具については、従来数多くの工夫がなされているが、その中で本発明と比較されるべき技術には、ボルトとナットと座金との間に係止部を設け、その相互係止によりねじのゆるみ止めを施す手段がある。この例としては、ボルトに軸方向の溝を設け、座金にボルトの溝と係合する係合突起を設けて、座金をボルトに対して回動不能に嵌めると共に、座金とナットとにそれぞれ係止部を設け、この両係止部に係止具を係止させて、ナットを座金に対して回動不能にして、ねじのゆるみ止めを施すものがある。(例えば、特許文献1参照。)
特開平9−032835
上記の従来の技術においては、ボルトに軸方向の溝を設け、座金にボルトの溝と係合する係合突起を設けるので、ボルトに嵌まる座金は常に回動不能になる。だが、座金とナットにそれぞれ係止部を設け、この両係止部に係止具を係止させる手段を施すので、被締結部材の厚みが異なると、その都度、ボルトに嵌まる座金の係止部とナットの係止部の相互対向位置が変化してずれを生じてしまう。そこで、この手段ではそのずれに対応するため、係止具に線状のバネ鋼材等を用い、これを変形して両係止部へ係止できるようにしている。だがこの際、変形しやすい材料を用いると、係止具の係止はやり易いが、これではナットがゆるみ方向に回動しようとすると、それにつれて係止具が変形してしまうので、その変形分だけねじのゆるみが止められない問題点がある。逆に、ナットの回動では変形しない硬さの材料を用いると、係止具が小さい部品だけに、これを変形させて係止部へ係止させる作業が極めてやり難い問題点がある。そこで本発明は、被締結部材の厚みがどのように異なっても、ボルトとナットと座金との間の係止にずれが生じず、しかも係止を施し易い手段を提供し、ねじのゆるみ止め効果を実現することを課題とする。
上記の課題を達成するために、本発明の締結具は、以下の手段を施す。
請求項1記載の締結具においては、ボルト10と凹形ナット20と凸形座金30とを設ける締結具であって、ボルト10は、おねじ部11の全長にわたり軸線に平行な平坦部12を設け、凹形ナット20は、頂面側に形成され、ボルト10のおねじ部11に螺合するめねじ部21と、このめねじ部21の始端から座面にわたり、めねじ部21と同軸に形成される嵌入穴22と、この嵌入穴22の周側を囲み、凸形座金30の後記タッピンねじ部33がねじ立てする大きさの内径の中空円柱状をなし、このタッピンねじ部33がねじ立てする被切削材でなる被ねじ立て壁部23と、を設け、凸形座金30は、平板部31と、この平板部31の上面中央に形成され、凹形ナット20の嵌入穴22の高さより短い高さをなす円筒部32と、この円筒部32の外周側面に形成され、凹形ナット20の二面幅より小さい外径をなし、かつボルト10のおねじ部11のねじ山のなすリードに等しいリードをなすねじ山を形成して、凹形ナット20の被ねじ立て壁部23をねじ立てするタッピンねじ部33と、前記平板部31と前記円筒部32には、同軸に形成され、軸線に直交する垂直断面で、ボルト10のおねじ部11の外径に略等しい径をなす円弧部35と、ボルト10の平坦部12の横幅に略等しい長さをなす弦部36とを設け、この弦部36がボルト10の平坦部12に係合して、ボルト10のおねじ部11に回動不能に嵌まる貫通孔34と、を設ける。
これにより、ボルト10のおねじ部11に嵌まる被締結部材と、貫通孔34の弦部36をボルト10の平坦部12に係合させてボルト10のおねじ部11に回動不能に嵌まる凸形座金30とを、凹形ナット20がそのめねじ部21をボルト10のおねじ部11に螺合させて締結すると共に、この凹形ナット20の被ねじ立て壁部23が凸形座金30のタッピンねじ部33によりねじ立てされて、凹形ナット20のめねじ部21のゆるみ止めを施す。
請求項2記載の締結具においては、ボルト10と凹形ナット20と凸形座金30とを設ける締結具であって、ボルト10は、おねじ部11の全長にわたり軸線に平行な溝部13を設け、凹形ナット20は、頂面側に形成され、ボルト10のおねじ部11に螺合するめねじ部21と、このめねじ部21の始端から座面にわたり、めねじ部21と同軸に形成される嵌入穴22と、この嵌入穴22の周側を囲み、凸形座金30の後記タッピンねじ部33がねじ立てする大きさの内径の中空円柱状をなし、このタッピンねじ部33がねじ立てする被切削材でなる被ねじ立て壁部23と、を設け、凸形座金30は、平板部31と、この平板部31の上面中央に形成され、凹形ナット20の嵌入穴22の高さより短い高さをなす円筒部32と、この円筒部32の外周側面に形成され、凹形ナット20の二面幅より小さい外径をなし、かつボルト10のおねじ部11のねじ山のなすリードに等しいリードをなすねじ山を形成して、凹形ナット20の被ねじ立て壁部23をねじ立てするタッピンねじ部33と、前記平板部31と前記円筒部32には、同軸に形成され、軸線に直交する垂直断面で、ボルト10のおねじ部11の外径に略等しい径をなす円弧部35と、ボルト10の溝部13の横幅に略等しい横幅とボルト10の溝部13の深さより短い高さとをなすつめ状突起部37とを設け、このつめ状突起部37がボルト10の溝部13に係合して、ボルト10におねじ部11に回動不能に嵌まる貫通孔34と、を設ける。
これにより、ボルト10のおねじ部11に嵌まる被締結部材と、貫通孔34のつめ状突起部37をボルト10の溝部13に係合させてボルト10のおねじ部11に回動不能に嵌まる凸形座金30とを、凹形ナット20がそのめねじ部21をボルト10のおねじ部11に螺合させて締結すると共に、この凹形ナット20の被ねじ立て壁部23が凸形座金30のタッピンねじ部33によりねじ立てされて、凹形ナット20のめねじ部21のゆるみ止めを施す。
請求項3記載の締結具においては、ボルト10と凸形ナット40と凹形座金50とを設ける締結具であって、ボルト10は、おねじ部11の全長にわたり軸線に平行な平坦部12を設け、凸形ナット40は、頂面から後記円筒部42の先端面にわたり形成され、ボルト10のおねじ部11に螺合するめねじ部41と、座面の下面に、このめねじ部41と同軸に形成され、凹形座金50の後記円筒枠部52の高さより短い高さをなす円筒部42と、この円筒部42の外周側面に形成され、二面幅より小さい外径をなし、かつボルト10のおねじ部11のねじ山のなすリードに等しいリードをなすねじ山を形成して、凹形座金50の後記被ねじ立て壁部53をねじ立てするタッピンねじ部43と、を設け、凹形座金50は、平板部51と、この平板部51の上面中央に形成され、凸形ナット40の二面幅より小さい内径をなす円筒枠部52と、この円筒枠部52の内周側面を覆い、凸形ナット40のタッピンねじ部43がねじ立てする大きさの内径の中空円柱状をなし、このタッピンねじ部43がねじ立てする被切削材でなる被ねじ立て壁部53と、前記平板部51には、前記円筒枠部52と同軸に形成され、軸線に直交する垂直断面で、ボルト10のおねじ部11の外径に略等しい径をなす円弧部55と、ボルト10の平坦部12の横幅に略等しい長さをなす弦部56とを設け、この弦部56がボルト10の平坦部12に係合して、ボルト10のおねじ部11に回動不能に嵌まる貫通孔54と、を設ける。
これにより、ボルト10のおねじ部11に嵌まる被締結部材と、貫通孔54の弦部56をボルト10の平坦部12に係合させてボルト10のおねじ部11に回動不能に嵌まる凹形座金50とを、凸形ナット40がそのめねじ部41をボルト10のおねじ部11に螺合させて締結すると共に、この凸形ナット40のタッピンねじ部43が凹形座金50の被ねじ立て壁部53をねじ立てして、凸形ナット40のめねじ部41のゆるみ止めを施す。
請求項4記載の締結具においては、ボルト10と凸形ナット40と凹形座金50とを設ける締結具であって、ボルト10は、おねじ部11の全長にわたり軸線に平行な溝部13を設け、凸形ナット40は、頂面から後記円筒部42の先端面にわたり形成され、ボルト10のおねじ部11に螺合するめねじ部41と、座面の下面に、このめねじ部41と同軸に形成され、凹形座金50の後記円筒枠部52の高さより短い高さをなす円筒部42と、この円筒部42の外周側面に形成され、二面幅より小さい外径をなし、かつボルト10のおねじ部11のねじ山のなすリードに等しいリードをなすねじ山を形成して、凹形座金50の後記被ねじ立て壁部53をねじ立てするタッピンねじ部43と、を設け、凹形座金50は、平板部51と、この平板部51の上面中央に形成され、凸形ナット40の二面幅より小さい内径をなす円筒枠部52と、この円筒枠部52の内周側面を覆い、凸形ナット40のタッピンねじ部43がねじ立てする大きさの内径の中空円柱状をなし、このタッピンねじ部43がねじ立てする被切削材でなる被ねじ立て壁部53と、前記平板部51には、前記円筒枠部52と同軸に形成され、軸線に直交する垂直断面で、ボルト10のおねじ部11の外径に略等しい径をなす円弧部55と、ボルト10の溝部13の横幅に略等しい横幅とボルト10の溝部13の深さより短い高さをなすつめ状突起部57とを設け、このつめ状突起部57がボルト10の溝部13に係合して、ボルト10のおねじ部11に回動不能に嵌まる貫通孔54と、を設ける。
これにより、ボルト10のおねじ部11に嵌まる被締結部材と、貫通孔54のつめ状突起部57をボルト10の溝部13に係合させてボルト10のおねじ部11に回動不能に嵌まる凹形座金50とを、凸形ナット40がそのめねじ部41をボルト10のおねじ部11に螺合させて締結すると共に、この凸形ナット40のタッピンねじ部43が凹形座金50の被ねじ立て壁部53をねじ立てして、凸形ナット40のめねじ部41のゆるみ止めを施す。
本締結具の発明の効果は、以下の通りである。
請求項1記載の締結具においては、先ず被締結部材をボルトのおねじ部に嵌め、次いで凸形座金の貫通孔をボルトのおねじ部に嵌める。すると、凸形座金の貫通孔には、軸線に直交する垂直断面で、円弧部の径がボルトのおねじ部の外径に略等しく、かつ、弦部の長さがボルトの平坦部の横幅に略等しく設けられるので、凸形座金は、その弦部をボルトの平坦部に係合させて、ボルトのおねじ部にがたつきなく嵌まり回動不能となる。次いで凹形ナットのめねじ部をボルトのおねじ部に螺合させ、その螺合を進めると、やがて凹形ナットの被切削材でなる被ねじ立て壁部が凸形座金のタッピンねじ部によりねじ立てされていく。ここで、凸形座金のタッピンねじ部を外周側面に形成する円筒部の高さが、凹形ナットの嵌入穴の高さより短くなっているので、遂には凹形ナットの座面が凸形座金の平板部を直接押圧し、凹形ナットが凸形座金と被締結部材とを堅固に締結することができる。
この場合、凹形ナットの被ねじ立て壁部は凸形座金のタッピンねじ部がねじ立てする大きさの内径をなしているので、凸形座金のタッピンねじ部は、被切削部材でなるこの被ねじ立て壁部をねじ立てすることができ、かつ、そのねじ山のなすリードがボルトのおねじ部のねじ山のなすリードに等しく形成されるので、凹形ナットがボルトのおねじ部の軸の周りを一周するときに軸方向に進む距離と、凹形ナットの被ねじ立て壁部が凸形座金のタッピンねじ部の軸の周りを一周するときに軸方向に進む距離とが等しくなるので、凹形ナットのめねじ部がボルトのおねじ部へ螺合すると共に、凹形ナットの被ねじ立て壁部が凸形座金のタッピンねじ部によりねじ立てされるようになる。これに対し、固形のおねじ部とめねじ部だと、たとえリードを等しくしても、おねじ部とめねじ部の双方のねじの先端が合致しないと螺合できない。だが、タッピンねじ部だと、対向するのは被切削材でなる被ねじ立て壁部なので、タッピンねじ部の先端が被ねじ立て壁部のどこに対向しようと、ねじ立てを自由に施し始めることができる。但し、リードが等しくないと、凹形ナットのめねじ部の螺合の進み具合とタッピンねじ部のねじ立ての進み具合が合わず、タッピンねじ部のねじ立てがつかえてしまう。一方、凸形座金のタッピンねじ部が凹形ナットの被ねじ立て壁部をねじ立てする力には、凹形ナットがボルトに螺合するトルクがそのまま伝わるので、ねじ立ての締付けが強いものとなり、ねじ立てが容易にゆるまないようになっている。
これにより、本締結具がボルトのおねじ部に嵌まる被締結部材を締結する場合、凹形ナットのめねじ部がボルトのおねじ部へ螺合すると共に、凹形ナットの被ねじ立て壁部が凸形座金のタッピンねじ部によりねじ立てされ、かつ、凸形座金がボルトに対して回動不能になるので、凹形ナットのめねじ部のゆるみ止め効果が発揮できる。
請求項2記載の締結具においては、先ず被締結部材をボルトのおねじ部に嵌め、次いで凸形座金の貫通孔をボルトのおねじ部に嵌める。すると、凸形座金の貫通孔には、軸線に直交する垂直断面で、円弧部の径がボルトのおねじ部の外径に略等しく、かつ、つめ状突起部の横幅がボルトの溝部の横幅に略等しく、高さがボルトの溝部の深さより短く設けられるので、凸形座金は、そのつめ状突起部をボルトの溝部に係合させて、ボルトのおねじ部にがたつきなく嵌まり回動不能となる。次いで、請求項1記載の締結具同様に、凹形ナットのめねじ部をボルトのおねじ部に螺合させ、その螺合を進めると、やがて凹形ナットの被ねじ立て壁部が凸形座金のタッピンねじ部によりねじ立てされていく。そして遂には凹形ナットの座面が凸形座金の平板部を直接押圧し、凹形ナットが凸形座金と被締結部材とを堅固に締結することができる。
これにより、本締結具がボルトのおねじ部に嵌まる被締結部材を締結する場合、凹形ナットのめねじ部がボルトのおねじ部へ螺合すると共に、凹形ナットの被ねじ立て壁部が凸形座金のタッピンねじ部によりねじ立てされ、かつ、凸形座金がボルトに対して回動不能になるので、凹形ナットのめねじ部のゆるみ止め効果が発揮できる。
請求項3記載の締結具においては、先ず被締結部材をボルトのおねじ部に嵌め、次いで凹形座金の貫通孔をボルトのおねじ部に嵌める。すると、凹形座金の貫通孔には、軸線に直交する垂直断面で、円弧部の径がボルトのおねじ部の外径に略等しく、かつ、弦部の長さがボルトの平坦部の横幅に略等しく設けられるので、凹形座金は、その弦部をボルトの平坦部に係合させて、ボルトのおねじ部にがたつきなく嵌まり回動不能となる。次いで凸形ナットのめねじ部をボルトのおねじ部に螺合させ、その螺合を進めると、やがて凸形ナットのタッピンねじ部が凹形座金の被ねじ立て壁部をねじ立てしていく。ここで、凸形ナットのタッピンねじ部を外周側面に形成する円筒部の高さが、凹形座金の円筒枠部の高さより短くなっているので、遂には凸形ナットの座面が凹形座金の円筒枠部を押圧し、凸形ナットが凹形座金と被締結部材とを堅固に締結することができる。
この場合、凹形座金の被ねじ立て壁部は凸形ナットのタッピンねじ部がねじ立てする大きさの内径をなしているので、凸形ナットのタッピンねじ部は、被切削部材でなるこの被ねじ立て壁部をねじ立てすることができ、かつ、そのねじ山なすリードがボルトのおねじ部のねじ山のなすリードに等しく形成され、かつタッピンねじ部は凸形ナットと一体なので、凸形ナットがボルトのおねじ部の軸の周りを一周するときに軸方向に進む距離と、凸形ナットのタッピンねじ部が凹形座金の被ねじ立て壁部の軸の周りを一周するときに軸方向に進む距離とが等しくなり、凸形ナットのめねじ部がボルトのおねじ部へ螺合すると共に、凸形ナットのタッピンねじ部が凹形座金の被ねじ立て壁部をねじ立てするようになる。これに対し、凸形ナットのタッピンねじ部のねじ山なすリードがボルトのおねじ部のねじ山のなすリードに等しくないと、凸形ナットのめねじ部の螺合の進み具合とタッピンねじ部のねじ立ての進み具合が合わず、タッピンねじ部のねじ立てがつかえてしまう。一方、凸形ナットのタッピンねじ部が凹形座金の被ねじ立て壁部をねじ立てする力には、凸形ナットとタッピンねじ部が一体なので、凸形ナットがボルトに螺合するトルクがそのまま伝わるのでねじ立ての締付けが強いものとなり、ねじ立てが容易にゆるまないようになっている。
これにより、本締結具がボルトのおねじ部に嵌まる被締結部材を締結する場合、凸形ナットのめねじ部がボルトのおねじ部へ螺合すると共に、凸形ナットのタッピンねじ部が凹形座金の被ねじ立て壁部をねじ立てし、かつ、凹形座金がボルトに対して回動不能になるので、凸形ナットのめねじ部のゆるみ止め効果が発揮できる。
請求項4記載の締結具においては、先ず被締結部材をボルトのおねじ部に嵌め、次いで凹形座金の貫通孔をボルトのおねじ部に嵌める。すると、凹形座金の貫通孔には、軸線に直交する垂直断面で、円弧部の径がボルトのおねじ部の外径に略等しく、かつ、つめ状突起部の横幅がボルトの溝部の横幅に略等しく、高さがボルトの溝部の深さより短く設けられるので、凹形座金は、そのつめ状突起部をボルトの溝部に係合させて、ボルトのおねじ部にがたつきなく嵌まり回動不能となる。次いで、請求項3記載の締結具同様に、凸形ナットのめねじ部をボルトのおねじ部に螺合させ、その螺合を進めると、やがて凸形ナットのタッピンねじ部が凹形座金の被ねじ立て壁部をねじ立てしていく。そして遂には凸形ナットの座面が凹形座金の円筒枠部を押圧し、凸形ナットが凹形座金と被締結部材とを堅固に締結することができる。
これにより、本締結具がボルトのおねじ部に嵌まる被締結部材を締結する場合、凸形ナットのめねじ部がボルトのおねじ部へ螺合すると共に、凸形ナットのタッピンねじ部が凹形座金の被ねじ立て壁部をねじ立てし、かつ、凹形座金がボルトに対して回動不能になるので、凸形ナットのめねじ部のゆるみ止め効果が発揮できる。
かくして本発明は、従来のボルトとナットと座金との間に係止部を設け、その相互係止によりねじのゆるみ止めを施す手段では、被締結部材の厚みが異なる都度、ボルトとナットと座金との間の係止にずれが生じる問題点があるのに対して、被締結部材の厚みがどのように異なっても、ナットと座金との間の係止にずれが生じず、係止を施し易い手段をタッピンねじにより施し、しかもこのタッピンねじのねじ立ては容易にゆるむことがないので、ナットの螺合とタッピンねじのねじ立てとが相俟って、従来にないねじのゆるみ止め効果が発揮できる。
本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
以下、図1から図5までを共に参照して第1実施例を説明する。この第1実施例は、請求項1記載の締結具の実施の形態である。ここで、図1は、被締結部材を締結した締結具を示す図で、(a)は正面図、(b)はボルトの軸線を含み、軸線に平行な正面断面図。図2は、ボルトを示す図で、(a)は軸線を含み、軸線に平行な正面断面図、(b)はおねじ部の先端側から見た側面図。図3は、凹形ナットを示す図で、(a)は軸線を含み、軸線に平行な正面断面図、(b)は座面側から見た側面図、図4は、凸形座金を示す図で、(a)は正面図、(b)は軸線を含み、軸線に平行な正面断面図、(c)は円筒部の先端側から見た側面図、図5は、ボルトと凸形座金の対照を示す図で、(a)はボルトのおねじ部の先端側から見た側面図、(b)は凸形座金の円筒部の先端側から見た側面図、である。
図1において、本締結具1は、ボルト10と凹形ナット20と凸形座金30とを設けている。ここで、先ず被締結部材80a、80bがボルト10に嵌まり、次いで凸形座金30が、ボルト10に回動不能に嵌まっている。この場合、ボルト10は、図2に示すように、おねじ部11の全長にわたり軸線に平行な平坦部12を設けている。この図2では、ボルト10の平坦部12の横幅がボルト10の径に対し1/2以上の長さで表示されているが、これは平坦部12の位置を図面上明瞭に判別できるようにそうしたのであって、実際の平坦部12の横幅は、おねじの山を削ぐより少し長くするのが、凸形座金30の弦部36が係合でき、かつ、そのおねじ部11と凹形ナット20のめねじ部21の螺合を緊密にする上で適当である。また、凸形座金30は、図4に示すように、平板部31とこの平板部31の上面中央に円筒部32とを設け、この平板部31と円筒部32には、同軸に貫通する貫通孔34を設けている。この貫通孔34は、軸線に直交する垂直断面で、ボルト10のおねじ部11の外径に略等しい長さをなす円弧部35とボルト10の平坦部12の横幅に略等しい長さをなす弦部36とを設けている。これにより、凸形座金30は、その弦部36の両横端がボルト10の平坦部12の両横端に係合し、その円弧部35がボルト10の平坦部12を除くおねじ部11を抱えるので、ボルト10へがたつきなく嵌まり、ボルト10に対して回動不能になっている。
更に、図1において、凹形ナット20のめねじ部21がボルト10のおねじ部11に螺合すると共に、凹形ナット20の被切削材でなる被ねじ立て壁部23が凸形座金30の円筒部32の外周側面に形成されるタッピンねじ部33によりねじ立てされている。この場合、凹形ナット20は、図3に示すように、頂面側に、ボルト10のおねじ部11に螺合するめねじ部21と、めねじ部21の始端から座面にわたり、めねじ部21と同軸に形成される嵌入穴22とを設けている。この嵌入穴22は、凸形座金30のタッピンねじ部33がねじ立てする被切削材でなる被ねじ立て壁部23で周側が囲われている。そして、この被ねじ立て壁部23は、凸形座金30のタッピンねじ部33がねじ立てする大きさの内径の中空円柱状をなしている。ここで、タッピンねじ部33がしっかりねじ立てできるように、被ねじ立て壁部23の内径をタッピンねじ部33のねじの谷の径より僅かに大きくすると共に、被ねじ立て壁部23の厚みをタッピンねじ部33のねじ山の高さより少し厚くし、タッピンねじ部33のねじ刃の全体で被ねじ立て壁部23をねじ立てできるようにしている。そして、被ねじ立て壁部23の座面側には、凸形座金30のタッピンねじ部33が嵌まってねじ立てしやすいようにテーパ部24を形成している。
また、凸形座金30は、図4に示すように、円筒部32の外周側面に、凹形ナット20の二面幅より小さい外径をなし、凹形ナット20の被ねじ立て壁部23をねじ立てするタッピンねじ部33を設けている。この場合、凸形座金30のタッピンねじ部33の外径の大きさは、凹型ナット20のめねじ部21の谷の径の大きさと二面幅のほぼ中間になっており、凹型ナット20の被ねじ立て壁部23はタッピンねじ部33がねじ刃の全体でねじ立てできる厚みをなすことができるようになっている。また、タッピンねじ部33は、そのねじ山のなすリードがボルト10のおねじ部11のねじ山のなすリードに等しく形成されている。これにより、凹形ナット20がめねじ部21をボルト10のおねじ部11に螺合させておねじ部11の周りを一周するときに軸方向に進む距離と、凹形ナット20の被ねじ立て壁部23が凸形座金30のタッピンねじ部33によりねじ立てされてタッピンねじ部33の軸の周りを一周するときに軸方向に進む距離とが等しくなり、凹形ナット20のめねじ部21がボルト10のおねじ部11へ螺合するのと、凹形ナット20の被ねじ立て壁部23が凸形座金30のタッピンねじ部33によりねじ立てされるのとが共に施されるようになっている。ここで、タッピンねじ部33は、先端が平らの平行ねじになっており、凹形ナット20の被ねじ立て壁部23へねじ立てしやすいように、先細りのテーパ部38を形成している。図4では、このテーパ部38は僅かな先細りになっており、明瞭に図示されていないが、これは図面のサイズをあまり大きくしないためにそうしたのであって、実際は、テーパ部38の先細りの傾斜をもう少し強め、テーパ部38に平行ねじ山の延長を設けると、被ねじ立て壁部23へのねじ立てがやり易くなり適当である。この形態は、後記の第2実施例の締結具2の凸形座金30においても同様に当てはまる。一方、凹形ナット20の被ねじ立て壁部23が凸形座金30のタッピンねじ部33によりねじ立てされる力には、凹形ナット20がボルト10に螺合するトルクがそのまま伝わるので、そのねじ立ては力強いものとなり、ねじ立てが容易にゆるまないようになっている。
そして更に、図1において、凹形ナット20の座面25が凸形座金30の平板部31を押圧し、凸形座金30と被締結部材80a、80bとを堅固に締結している。この場合、凸形座金30の円筒部32は、その高さが凹形ナット20の嵌入穴22の高さより短いので、その外周側面に形成されるタッピンねじ部33のねじ立てを進めても、円筒部32の先端が凹形ナット20のめねじ部21の始端につかえることなく、凹形ナット20の座面25が凸形座金30の平板部31を押圧し、凹形ナット20が凸形座金30と被締結部材80a、80bを堅固に締結している。
ところで、本締結具1においては、ボルト10の平坦部12は、図2に示すように、1個設けられ、凸形座金30の弦部36と円弧部35も、図4に示すように、ボルト10の平坦部12に対応して、それぞれ1個設けられている。これに対し、図5の(a)に示すように、ボルト10の平坦部12、12を軸線に対して対称に2個設け、また(b)に示すように、凸形座金30の弦部36、36と円弧部35、35を、ボルト10の平坦部12、12に対応して、それぞれ軸線に対して対称に2個設けるのも、凸形座金30を、その弦部36、36をボルト10の平坦部12、12に係合させておねじ部11へ嵌めるのがやり易く、ボルト10のおねじ部11へ嵌まる凸形座金30の姿勢も安定するので、適当な工夫である。
かくして、本締結具1は、ボルト10のおねじ部11に嵌まる被締結部材80a、80bと、貫通孔34の弦部36をボルト10の平坦部12に係合させてボルト10のおねじ部11に回動不能に嵌まる凸形座金30とを、凹形ナット20がそのめねじ部21をボルト10のおねじ部11に螺合させて締結すると共に、この凹形ナット20の被ねじ立て壁23が凸形座金30のタッピンねじ部33によりねじ立てされるので、凹形ナット20のめねじ部21のゆるみ止めを施している。
以下、図6、図7、図3、図8、図9を共に参照して第2実施例を説明する。この第2実施例は、請求項2記載の締結具の実施の形態である。ここで、図6は、被締結部材を締結した締結具を示す図で、(a)は正面図、(b)はボルトの軸線を含み、軸線に平行な正面断面図、図7は、ボルトを示す図で、(a)は軸線を含み、軸線に平行な正面断面図、(b)はおねじ部の先端側から見た側面図、図3は、第1実施例と同様の凹形ナットを示す図で、(a)は軸線を含み、軸線に平行な正面断面図、(b)は座面側から見た側面図、図8は、凸形座金を示す図で、(a)は正面図、(b)は軸線を含み、軸線に平行な正面断面図、(c)は円筒部の先端側から見た側面図、図9はボルトと凸形座金の対照を示す図で、(a)はボルトのおねじ部の先端側から見た側面図、(b)は凸形座金の円筒部の先端側から見た側面図、である。
図6において、本締結具2は、ボルト10と凹形ナット20と凸形座金30とを設けている。ここで、先ず被締結部材80a、80bがボルト10に嵌まり、次いで凸形座金30が、ボルト10に回動不能に嵌まっている。この場合、ボルト10は、図7に示すように、おねじ部11の全長にわたり軸線に平行な溝部13を設けている。また、凸形座金30は、図8に示すように、平板部31とこの平板部31の上面中央に円筒部32とを設け、この平板部31と円筒部32には、同軸に貫通する貫通孔34を設けている。この貫通孔34は軸線に直交する垂直断面で、ボルト10のおねじ部11の外径に略等しい長さをなす円弧部35と、ボルト10の溝部13の横幅に略等しい横幅とボルト10の溝部13の深さより短い高さをなすつめ状突起部37とを設けている。これにより、凸形座金30は、そのつめ状突起部37の両横端がボルト10の溝部13の両横端に係合し、その円弧部35がボルト10の溝部13を除くおねじ部11を抱えるので、ボルト10へがたつきなく嵌まり、ボルト10に対して回動不能になっている。ここで、つめ状突起部37は、その横幅がボルト10の溝部13の横幅に略等しく形成されるだけでなく、その高さがボルト10の溝部13の深さより短く形成されるので、突起の先端がボルト10の溝部13の底につかえることなく、凸形座金30がボルト10へがたつきなく嵌まるようになっている。
更に、図6において、凹形ナット20のめねじ部21がボルト10のおねじ部11に螺合すると共に、凹形ナット20の被切削材でなる被ねじ立て壁部23が凸形座金30の円筒部32の外周側面に形成されるタッピンねじ部33によりねじ立てされている。この場合、凹形ナット20は、第1実施例同様の形態で、図3に示すものである。
また、凸形座金30は、図8に示すように、円筒部32の外周側面に、凹形ナット20の二面幅より小さい外径をなし、凹形ナット20の被ねじ立て壁部23をねじ立てするタッピンねじ部33を設けている。この場合、タッピンねじ部33は、そのねじ山のなすリードがボルト10のおねじ部11のねじ山のなすリードに等しく形成されている。これにより、凹形ナット20のめねじ部21がボルト10のおねじ部11へ螺合するのと、凹形ナット20の被ねじ立て壁部23が凸形座金30のタッピンねじ部33によりねじ立てされるのとが共に施されるようになっている。この形態は、第1実施例同様の形態である。
そして更に、図6において、凹形ナット20の座面25が凸形座金30の平板部31を押圧し、凸形座金30と被締結部材80a、80bとを堅固に締結している。この場合、凸形座金30の円筒部32は、第1実施例同様の形態で、その高さが凹形ナット20の嵌入穴22の高さより短いので、その外周側面に形成されるタッピンねじ部33のねじ立てを進めても、円筒部32の先端が凹形ナット20のめねじ部21の始端につかえることなく、凹形ナット20の座面25が凸形座金30の平板部31を押圧し、凹形ナット20が凸形座金30と被締結部材80a、80bを堅固に締結している。
ところで、本締結具2においては、ボルト10の溝部13は、図7に示すように、1個設けられ、凸形座金30のつめ状突起部37と円弧部35も、図8に示すように、ボルト10の溝部13に対応して、それぞれ1個設けられている。これに対し、図9の(a)に示すように、ボルト10の溝部13、13を軸線に対して対称に2個設け、また(b)に示すように、凸形座金30のつめ状突起部37、37と円弧部35、35を、それぞれ軸線に対して対称に2個設けるのも、凸形座金30を、そのつめ状突起部37、37をボルト10の溝部13、13に係合させておねじ部11へ嵌めるのがやり易く、ボルト10のおねじ部11へ嵌まる凸形座金30の姿勢も安定するので、適当な工夫である。
かくして、本締結具2は、ボルト10のおねじ部11に嵌まる被締結部材80a、80bと、貫通孔34のつめ状突起部37をボルト10の溝部13に係合させてボルト10のおねじ部11に回動不能に嵌まる凸形座金30とを、凹形ナット20がそのめねじ部21をボルト10のおねじ部11へ螺合させて締結すると共に、この凹形ナット20の被ねじ立て壁部23が凸形座金30のタッピンねじ部33によりねじ立てされるので、凹形ナット20のめねじ部21のゆるみ止めが施されている。
以下、図10、図2、図11、図12、図13を共に参照して第3実施例を説明する。この第3実施例は、請求項3記載の締結具の実施の形態である。ここで、図10は、被締結部材を締結した締結具を示す図で、(a)は正面図、(b)はボルトの軸線を含み、軸線に平行な正面断面図、図2は、第1実施例同様のボルトを示す図で、(a)は軸線を含み、軸線に平行な正面断面図、(b)はおねじ部の先端側から見た側面図、図11は、凸形ナットを示す図で、(a)は正面図、(b)は軸線を含み、軸線に平行な正面断面図、(c)は円筒部の先端側から見た側面図、図12は、凹形座金を示す図で、(a)は軸線を含み、軸線に平行な正面断面図、(b)は円筒枠部の先端側から見た側面図、図13は、ボルトと凹形座金の対照を示す図で、(a)はボルトのおねじ部の先端側から見た側面図、(b)は凹形座金の円筒枠部の先端側から見た側面図、である。
図10において、本締結具3は、ボルト10と凸形ナット40と凹形座金50とを設けている。ここで、先ず被締結部材80a、80bがボルト10に嵌まり、次いで凹形座金50が、ボルト10に回動不能に嵌まっている。この場合、ボルト10は、第1実施例同様、図2に示すように、おねじ部11の全長にわたり軸線に平行な平坦部12を設けている。また、凹形座金50は、図12に示すように、平板部51とこの平坦部51の上面中央に円筒枠部52とを設け、この平板部51には、円筒枠部52と同軸をなす貫通孔54を設けている。この貫通孔54は、軸線に直交する垂直断面で、ボルト10のおねじ部11の外径に略等しい長さをなす円弧部55とボルト10の平坦部12の横幅に略等しい長さをなす弦部56とを設けている。これにより、凹形座金50は、その弦部56の両横端がボルト10の平坦部12の両横端に係合し、その円弧部55がボルト10の平坦部12を除くおねじ部11を抱えるので、ボルト10へがたつきなく嵌まり、ボルト10に対して回動不能になっている。
更に、図10において、凸形ナット40のめねじ部41がボルト10のおねじ部11に螺合すると共に、凸形ナット40の円筒部42の外周側面に形成されるタッピンねじ部43が、凹形座金50の被切削材でなる被ねじ立て壁部53をねじ立てしている。この場合、凹形座金50は、図12に示すように、平板部51と、この平板部51の上面中央に円筒枠部52とを設けている。この円筒枠部52は、凸形ナット40の二面幅より小さい内径をなしており、この内周側面は、凸形ナット40のタッピンねじ部43がねじ立てする被切削材でなる被ねじ立て壁部53で覆われている。そして、この被ねじ立て壁部53は、凸形ナット40のタッピンねじ部43がねじ立てする大きさの内径の中空円柱状をなしている。ここで、タッピンねじ部43をしっかりねじ立てさせるには、被ねじ立て壁部53の厚みを、タッピンねじ部43のねじ山の高さより少し厚くし、また、被ねじ立て壁部53の内径を、タッピンねじ部43のねじの谷の径より僅かに大きくすると、タッピンねじ部43のねじ刃の全体で被ねじ立て壁部53をねじ立てできるので適当である。そして、被ねじ立て壁53の頂面側には、凸形ナット40のタッピンねじ部43が嵌まりやすいようにテーパ部58を形成している。
また、凸形ナット40は、図11に示すように、頂面から円筒部42の先端面にわたり、ボルト10のおねじ部11に螺合するめねじ部41と、座面の下面に、このめねじ部41と同軸に形成される円筒部42とを設けている。そして、この円筒部42の外周側面に、二面幅より小さい外径をなし、凹形座金50の被ねじ立て壁部53をねじ立てするタッピンねじ部43を設けている。この場合、タッピンねじ部43は、そのねじ山のなすリードがボルト10のおねじ部11のねじ山のなすリードに等しく形成されている。これにより、凸形ナット40がめねじ部41をボルト10のおねじ部11に螺合させておねじ部11の周りを一周するときに軸方向に進む距離と、凸形ナット40のタッピンねじ部43が凹形座金50の被ねじ立て壁部53の周りを一周するときに軸方向に進む距離が等しくなり、凸形ナット40のめねじ部41がボルト10のおねじ部11へ螺合するのと、凸形ナット40のタッピンねじ部43が凹形座金50の被ねじ立て壁部53をねじ立てするのとが共に施されるようになっている。ここで、タッピンねじ部43は、先端が平らの平行ねじになっており、被ねじ立て壁部53へねじ立てしやすいように、先細りのテーパ部44を形成している。図9では、図4同様に、このテーパ部44は僅かな先細り図示になっている。一方、凸形ナット40のタッピンねじ部43が凹形座金50の被ねじ立て壁部53をねじ立てする力には、凸形ナット40がボルト10に螺合するトルクがそのまま伝わるので、そのねじ立ては力強いものになり、ねじ立てが容易にゆるまないようになっている。
そして更に、図10において、凸形ナット40の座面45が凹形座金50の円筒枠部52の頂面を押圧し、凹形座金50と被締結部材80a、80bとを堅固に締結している。この場合、凸形ナット40の円筒部42は、その高さが凹形座金50の円筒枠部52の高さより短いので、その外周側面に形成されるタッピンねじ部43のねじ立てを進めても、円筒部42の先端が凹形座金50の平板部51の上面につかえることなく、凸形ナット40の座面45が凹形座金50の円筒枠部52の頂面を押圧し、凸形ナット40が凹形座金50と被締結部材80a、80bを堅固に締結できるようになっている。ここで、凹形座金50の円筒枠部52の頂面は、軸線に直交する水平面にしてあり、これにより凸形ナット40の座面44の座りが良くなり、押圧が堅固になるようになっている。
ところで、本締結具3においては、ボルト10の平坦部12は、図2に示すように、1個設けられ、凹形座金50の弦部56と円弧部55も、図12に示すように、それぞれ1個設けられている。これに対し、図示しないが、第1実施例同様に、ボルト10の平坦部12を軸線に対して対称に2個設け、また凹形座金50の弦部56と円弧部55も、それぞれ軸線に対して対称に2個設けるのも、凹形座金50を、その弦部56をボルト10の平坦部12に係合させておねじ部11へ嵌めるのがやり易く、ボルト10のおねじ部11へ嵌まる凸形座金50の姿勢も安定するので、適当な工夫である。
かくして、本締結具3は、ボルト10のおねじ部11に嵌まる被締結部材80a、80bと、貫通孔54の弦部56をボルト10の平坦部12に係合させてボルト10のおねじ部11に回動不能に嵌まる凹形座金50とを、凸形ナット40がそのめねじ部41をボルト10のおねじ部11に螺合させて締結すると共に、凸形ナット40のタッピンねじ部43が凹形座金50の被ねじ立て壁部53をねじ立てするので、凸形ナット40のめねじ部41のゆるみ止めが施されている。
以下、図14、図7、図11、図15、図16を共に参照して第4実施例を説明する。この第4実施例は、請求項4記載の締結具の実施の形態である。ここで、図14は、被締結部材を締結した締結具を示す図で、(a)は正面図、(b)はボルトの軸線を含み、軸線に平行な正面断面図、図7は、第2実施例同様のボルトを示す図で、(a)は軸線を含み、軸線に平行な正面断面図、(b)はおねじ部の先端側から見た側面図、図11は、第3実施例同様の凸形ナットを示す図で、(a)は正面図、(b)は軸線を含み、軸線に平行な正面断面図、(c)は円筒部の先端側から見た側面図、図15は、凹形座金を示す図で、(a)は軸線を含み、軸線に平行な正面断面図、(b)は円筒枠部の先端側から見た側面図、図16は、ボルトと凹形座金の対照を示す図で、(a)はボルトのおねじ部の先端側から見た側面図、(b)は凹形座金の円筒枠部の先端側から見た側面図、である。
図14において、本締結具4は、ボルト10と凸形ナット40と凹形座金50とを設けている。ここで、先ず被締結部材80a、80bがボルト10に嵌まり、次いで凹形座金50が、ボルト10に回動不能に嵌まっている。この場合、ボルト10は、第2実施例同様、図7に示すように、おねじ部11の全長にわたり軸線に平行な溝部13を設けている。また、凹形座金50は、図15に示すように、平板部51と平板部51の上面中央に円筒枠部52とを設け、この平板部51には、円筒枠部52と同軸をなす貫通孔54を設けている。そして、貫通孔54は、軸線に直交する垂直断面で、ボルト10のおねじ部11の外径に略等しい長さをなす円弧部55と、ボルト10の溝部13の横幅に略等しい横幅とボルト10の溝部13の深さより短い高さをなすつめ状突起部57とを設けている。これにより、凹形座金50は、そのつめ状突起部57の両横端がボルト10の溝部13の両横端に係合し、その円弧部55がボルト10の溝部13を除くおねじ部11を抱えるので、ボルト10へがたつきなく嵌まり、ボルト10に対して回動不能になっている。ここで、つめ状突起部57は、その横幅がボルト10の溝部13の横幅に略等しく形成されるだけでなく、その高さがボルト10の溝部13の深さより短く形成されるので、突起の先端がボルト10の溝部13の底につかえることなく、凸形座金50がボルト10へがたつきなく嵌まるようになっている。
更に、図14において、凸形ナット40のめねじ部41がボルト10のおねじ部11に螺合すると共に、凸形ナット40の円筒部42の外周側面に形成されるタッピンねじ部43が、凹形座金50の被切削材でなる被ねじ立て壁部53をねじ立てしている。この場合、凹型座金50は、第3実施例同様の形態で、図15に示すように、平板部51と、この平板部51の上面中央に円筒枠部52とを設けている。この円筒枠部52は、凸形ナット40の二面幅より小さい内径をなしており、この内周側面は凸形ナット40のタッピンねじ部43がねじ立てする大きさの内径の中空円柱状をなしている。
また、凸形ナット40は、図11に示すように、頂面から円筒部42の先端面にわたり、ボルト10のおねじ部11に螺合するめねじ部41と、座面の下面に、このめねじ部41と同軸に形成される円筒部42とを設けている。そして、この円筒部42の外周側面に、二面幅より小さい外径をなし、凹形座金50の被ねじ立て壁部53をねじ立てするタッピンねじ部43を設けている。この場合、タッピンねじ部43は、そのねじ山のなすリードがボルト10のおねじ部11のねじ山のなすリードに等しく形成されている。これにより、凸形ナット40のめねじ部41がボルト10のおねじ部11へ螺合するのと、凸形ナット40のタッピンねじ部43が凹形座金50の被ねじ立て壁部53をねじ立てするのとが、共に施されるようになっている。この形態は第3実施例と同様である。
そして更に、図14において、凸形ナット40の座面45が凹形座金50の円筒枠部52の頂面を押圧し、凹形座金50と被締結部材80a、80bとを堅固に締結している。この場合、凸形ナット40の円筒部42は、第3実施例同様の形態で、その高さが凹形座金50の円筒枠部52の高さより短いので、その外周側面に形成されるタッピンねじ部43のねじ立てを進めても、円筒部42の先端が凹形座金50の平板部51の上面につかえることなく、凸形ナット40の座面44が凹形座金50の円筒枠部52の頂面を押圧し、凸形ナット40が凹形座金50と被締結部材80a、80bを堅固に締結できるようになっている。ここで凹形座金50の円筒枠部52の頂面は、軸線に直交する水平面にしてあり、これにより凸形ナット40の座面44の座りが良くなり、押圧が堅固になるようになっている。
ところで、本締結具4においては、ボルト10の溝部13は、図7に示すように、1個設けられ、凹形座金50のつめ状突起部57と円弧部55も、図12に示すように、それぞれ1個設けられている。これに対し、図示しないが、第3実施例同様に、ボルト10の溝部13を軸線に対して対称に2個設け、また凸形座金50のつめ状突起部57と円弧部55も、それぞれ軸線に対して対称に2個設けるのも、凹形座金50を、そのつめ状突起部57をボルト10の溝部13に係合させておねじ部11へ嵌めるのがやり易く、かつボルト10のおねじ部11へ嵌まる凹形座金50の姿勢も安定するので、適当な工夫である。
かくして、本締結具4は、ボルト10のおねじ部11に嵌まる被締結部材80a、80bと、貫通孔54のつめ状突起部57をボルト10の溝部13を係合させてボルト10のおねじ部11に回動不能に嵌まる凹形座金50とを、凸形ナット40がそのめねじ部41をボルト10のおねじ部11に螺合させて締結すると共に、凸形ナット40のタッピンねじ部43が凹形座金50の被ねじ立て壁部53をねじ立てするので、凸形ナット40のめねじ部41のゆるみ止めが施されている。
尚、上記の図2の(b)、図5の(a)、図7の(b)、図9の(a)においては、ボルトのおねじの山頂を示す線即ち外径線は太い実線で、おねじの谷底を示す線は細い実線で表示してある。また、図3の(b)、図11の(c)においては、ナットのめねじの山頂を示す線即ち内径線は太い実線で、めねじの谷底を示す線は細い実線で表示してある。また、図4の(c)、図5の(b)、図8の(c)、図9の(b)、図11の(c)においては、タッピンねじの山頂を示す線即ち外径線は太い実線で、タッピンねじの谷底を示す線は細い実線で表示してある。
尚、第1実施例から第4実施例のいずれの実施例においても、タッピンねじ部は鋼で作り、被切削材でなる被ねじ立て壁は、強い弾力性と耐久性の性質を持つ固形の合成ゴムで作るのが適当である。これにより、タッピンねじのねじ刃を鋭くし、ねじ立ての切れ味を良くすると共に、被ねじ立て壁部がタッピンねじを堅固に締め付け、タッピンねじのねじ立てが容易にゆるまないようになる。この際、固形の合成ゴムの具体的な一例としては、ブタジェンゴム(BR)がある。
また、第1実施例から第4実施例のいずれの実施例においても、ボルトは六角ボルトになっているが、ボルトには、植込みボルトや基礎ボルトを含むものである。
請求項1記載の被締結部材を締結した締結具の第1実施例を示す図で、(a)は正面図、(b)はボルトの軸線を含み、軸線に平行な正面断面図 第1実施例のボルトを示す図で、(a)は軸線を含み、軸線に平行な正面断面図、(b)はおねじ部の先端側から見た側面図 第1実施例の凹形ナットを示す図で、(a)は軸線を含み、軸線に平行な正面断面図、(b)は座面側から見た側面図 第1実施例の凸形座金を示す図で、(a)は正面図、(b)は軸線を含み、軸線に平行な正面断面図、(c)は円筒部の先端側から見た側面図 ボルトと凸形座金の対照を示す図で、(a)はボルトのおねじ部の先端側から見た側面図、(b)は凸形座金の円筒部の先端側から見た側面図 請求項2記載の被締結部材を締結した締結具の第2実施例を示す図で、(a)は正面図、(b)はボルトの軸線を含み、軸線に平行な正面断面図 第2実施例のボルトを示す図で、(a)は軸線を含み、軸線に平行な正面断面図、(b)はおねじ部の先端側から見た側面図 第2実施例の凸形座金を示す図で、(a)は正面図、(b)は軸線を含み、軸線に平行な正面断面図、(c)は円筒部の先端側から見た側面図 ボルトと凸形座金の対照を示す図で、(a)はボルトのおねじ部の先端側から見た側面図、(b)は凸形座金の円筒部の先端側から見た側面図 請求項3記載の被締結部材を締結した締結具の第3実施例を示す図で、(a)は正面図、(b)はボルトの軸線を含み、軸線に平行な正面断面図 第3実施例の凸形ナットを示す図で、(a)は正面図、(b)は軸線を含み、軸線に平行な正面断面図、(c)は円筒部の先端側から見た側面図 第3実施例の凹形座金を示す図で、(a)は軸線を含み、軸線に平行な正面断面図、(b)は円筒枠部の先端側から見た側面図 ボルトと凹形座金の対照を示す図で、(a)はボルトのおねじ部の先端側から見た側面図、(b)は凹形座金の円筒枠部の先端側から見た側面図 請求項4記載の被締結部材を締結したの締結具の第4実施例を示す図で、(a)は正面図、(b)はボルトの軸線を含み、軸線に平行な正面断面図 第4実施例の凹型座金を示す図で、(a)は軸線を含み、軸線に平行な正面断面図、(b)は円筒枠部の先端側から見た側面図 ボルトと凹形座金の対照を示す図で、(a)はボルトのおねじ部の先端側から見た側面図、(b)は凹形座金の円筒枠部の先端側から見た側面図
符号の説明
1 締結具
2 締結具
3 締結具
4 締結具
10 ボルト
11 おねじ部
12 平坦部
13 溝部
20 凹形ナット
21 めねじ部
22 嵌入穴
23 被ねじ立て壁部
24 テーパ部
25 座面
30 凸形座金
31 平板部
32 円筒部
33 タッピンねじ部
34 貫通孔
35 円弧部
36 弦部
37 つめ状突起部
38 テーパ部
40 凸形ナット
41 めねじ部
42 円筒部
43 タッピンねじ部
44 テーパ部
45 座面
50 凹形座金
51 平板部
52 円筒枠部
53 被ねじ立て壁部
54 貫通孔
55 円弧部
56 弦部
57 つめ状突起部
58 テーパ部
80a 被締結部材
80b 被締結部材

Claims (4)

  1. ボルト(10)と凹形ナット(20)と凸形座金(30)とを設ける締結具であって、
    ボルト(10)は、
    おねじ部(11)の全長にわたり軸線に平行な平坦部(12)を設け、
    凹形ナット(20)は、
    頂面側に形成され、ボルト(10)のおねじ部(11)に螺合するめねじ部(21)と、このめねじ部(21)の始端から座面にわたり、めねじ部(21)と同軸に形成される
    嵌入穴(22)と、
    この嵌入穴(22)の周側を囲み、凸形座金(30)の後記タッピンねじ部(33)が
    ねじ立てする大きさの内径の中空円柱状をなし、このタッピンねじ部(33)がねじ立
    てする被切削材でなる被ねじ立て壁部(23)と、を設け、
    凸形座金(30)は、
    平板部(31)と、
    この平板部(31)の上面中央に形成され、凹形ナット(20)の嵌入穴(22)の高
    さより短い高さをなす円筒部(32)と、
    この円筒部(32)の外周側面に形成され、凹形ナット(20)の二面幅より小さい外
    径をなし、かつボルト(10)のおねじ部(11)のねじ山のなすリードに等しいリー
    ドをなすねじ山を形成して、凹形ナット(20)の被ねじ立て壁部(23)をねじ立て
    するタッピンねじ部(33)と、
    前記平板部(31)と前記円筒部(32)には、同軸に形成され、軸線に直交する垂直
    断面で、ボルト(10)のおねじ部(11)の外径に略等しい径をなす円弧部(35)
    と、ボルト(10)の平坦部(12)の横幅に略等しい長さをなす弦部(36)とを設
    け、この弦部(36)がボルト(10)の平坦部(12)に係合して、ボルト(10)
    のおねじ部(11)に回動不能に嵌まる貫通孔(34)とを設けることで、
    ボルト(10)のおねじ部(11)に嵌まる被締結部材と、貫通孔(34)の弦部(36)をボルト(10)の平坦部(12)に係合させてボルト(10)のおねじ部(11)に回動不能に嵌まる凸形座金(30)とを、凹形ナット(20)がそのめねじ部(21)をボルト(10)のおねじ部(11)に螺合させて締結すると共に、この凹形ナット(20)の被ねじ立て壁部(23)が凸形座金(30)のタッピンねじ部(33)によりねじ立てされて、凹形ナット(20)のめねじ部(21)のゆるみ止めを施すことを特徴とする締結具
  2. ボルト(10)と凹形ナット(20)と凸形座金(30)とを設ける締結具であって、
    ボルト(10)は、
    おねじ部(11)の全長にわたり軸線に平行な溝部(13)を設け、
    凹形ナット(20)は、
    頂面側に形成され、ボルト(10)のおねじ部(11)に螺合するめねじ部(21)と、このめねじ部(21)の始端から座面にわたり、めねじ部(21)と同軸に形成される
    嵌入穴(22)と、
    この嵌入穴(22)の周側を囲み、凸形座金(30)の後記タッピンねじ部(33)が
    ねじ立てする大きさの内径の中空円柱状をなし、このタッピンねじ部(33)がねじ立
    てする被切削材でなる被ねじ立て壁部(23)と、を設け、
    凸形座金(30)は、
    平板部(31)と、
    この平板部(31)の上面中央に形成され、凹形ナット(20)の嵌入穴(22)の高
    さより短い高さをなす円筒部(32)と、
    この円筒部(32)の外周側面に形成され、凹形ナット(20)の二面幅より小さい外
    径をなし、かつボルト(10)のおねじ部(11)のねじ山のなすリードに等しいリー
    ドをなすねじ山を形成して、凹形ナット(20)の被ねじ立て壁部(23)をねじ立て
    するタッピンねじ部(33)と、
    前記平板部(31)と前記円筒部(32)には、同軸に形成され、軸線に直交する垂直
    断面で、ボルト(10)のおねじ部(11)の外径に略等しい径をなす円弧部(35)
    と、ボルト(10)の溝部(13)の横幅に略等しい横幅とボルト(10)の溝部(1
    3)の深さより短い高さとをなすつめ状突起部(37)とを設け、このつめ状突起部(37)がボルト(10)の溝部(13)に係合して、ボルト(10)のおねじ部(11)
    に回動不能に嵌まる貫通孔(34)と、を設けることで、
    ボルト(10)のおねじ部(11)に嵌まる被締結部材と、貫通孔(34)のつめ状突起部(37)をボルト(10)の溝部(13)に係合させてボルト(10)のおねじ部(11)に回動不能に嵌まる凸形座金(30)とを、凹形ナット(20)がそのめねじ部(21)をボルト(10)のおねじ部(11)に螺合させて締結すると共に、この凹形ナット(20)の被ねじ立て壁部(23)が凸形座金(30)のタッピンねじ部(33)によりねじ立てされて、凹形ナット(20)のめねじ部(21)のゆるみ止めを施すことを特徴とする締結具
  3. ボルト(10)と凸形ナット(40)と凹形座金(50)とを設ける締結具であって、
    ボルト(10)は、
    おねじ部(11)の全長にわたり軸線に平行な平坦部(12)を設け、
    凸形ナット(40)は、
    頂面から後記円筒部(42)の先端面にわたり形成され、ボルト(10)のおねじ部(11)に螺合するめねじ部(41)と、
    座面の下面に、このめねじ部(41)と同軸に形成され、凹形座金(50)の後記円筒
    枠部(52)の高さより短い高さをなす円筒部(42)と、
    この円筒部(42)の外周側面に形成され、二面幅より小さい外径をなし、かつボルト
    (10)のおねじ部(11)のねじ山のなすリードに等しいリードをなすねじ山を形成
    して、凹形座金(50)の後記被ねじ立て壁部(53)をねじ立てするタッピンねじ部
    (43)と、を設け、
    凹形座金(50)は、
    平板部(51)と、
    この平板部(51)の上面中央に形成され、凸形ナット(40)の二面幅より小さい内
    径をなす円筒枠部(52)と、
    この円筒枠部(52)の内周側面を覆い、凸形ナット(40)のタッピンねじ部(43)がねじ立てする大きさの内径の中空円柱状をなし、このタッピンねじ部(43)がねじ
    立てする被切削材でなる被ねじ立て壁部(53)と、
    前記平板部(51)には、前記円筒枠部(52)と同軸に形成され、軸線に直交する垂
    直断面で、ボルト(10)のおねじ部(11)の外径に略等しい径をなす円弧部(55)と、ボルト(10)の平坦部(12)の横幅に略等しい長さをなす弦部(56)とを設
    け、この弦部(56)がボルト(10)の平坦部(12)に係合して、ボルト(10)
    のおねじ部(11)に回動不能に嵌まる貫通孔(54)と、を設けることで、
    ボルト(10)のおねじ部(11)に嵌まる被締結部材と、貫通孔(54)の弦部(56)をボルト(10)の平坦部(12)に係合させてボルト(10)のおねじ部(11)に回動不能に嵌まる凹形座金(50)とを、凸形ナット(40)がそのめねじねじ部(41)をボルト(10)のおねじ部(11)に螺合させて締結すると共に、この凸形ナット(40)のタッピンねじ部(43)が凹形座金(50)の被ねじ立て壁部(53)をねじ立てして、凸形ナット(40)のめねじ部(41)のゆるみ止めを施すことを特徴とする締結具
  4. ボルト(10)と凸形ナット(40)と凹形座金(50)とを設ける締結具であって、
    ボルト(10)は、
    おねじ部(11)の全長にわたり軸線に平行な溝部(13)を設け、
    凸形ナット(40)は、
    頂面から後記円筒部(42)の先端面にわたり形成され、ボルト(10)のおねじ部(11)に螺合するめねじ部(41)と、
    座面の下面に、このめねじ部(41)と同軸に形成され、凹形座金(50)の後記円筒
    枠部(52)の高さより短い高さをなす円筒部(42)と、
    この円筒部(42)の外周側面に形成され、二面幅より小さい外径をなし、かつボルト
    (10)のおねじ部(11)のねじ山のなすリードに等しいリードをなすねじ山を形成
    して、凹形座金(50)の後記被ねじ立て壁部(53)をねじ立てするタッピンねじ部
    (43)と、を設け、
    凹形座金(50)は、
    平板部(51)と、
    この平板部(51)の上面中央に形成され、凸形ナット(40)の二面幅より小さい内
    径をなす円筒枠部(52)と、
    この円筒枠部(52)の内周側面を覆い、凸形ナット(40)のタッピンねじ部(43)がねじ立てする大きさの内径の中空円柱状をなし、このタッピンねじ部(43)がねじ
    立てする被切削材でなる被ねじ立て壁部(53)と
    前記平板部(51)には、前記円筒枠部(52)と同軸に形成され、軸線に直交する垂
    直断面で、ボルト(10)のおねじ部(11)の外径に略等しい径をなす円弧部(55)と、ボルト(10)の溝部(13)の横幅に略等しい横幅とボルト(10)の溝部(1
    3)の深さより短い高さをなすつめ状突起部(57)とを設け、このつめ状突起部(5
    7)がボルト(10)の溝部(13)に係合して、ボルト(10)のおねじ部(11)
    に回動不能に嵌まる貫通孔(54)と、を設けることで、
    ボルト(10)のおねじ部(11)に嵌まる被締結部材と、貫通孔(54)のつめ状突起部(57)をボルト(10)の溝部(13)に係合させてボルト(10)のおねじ部(11)に回動不能に嵌まる凹形座金(50)とを、凸形ナット(40)がそのめねじ部(41)をボルト(10)のおねじ部(11)に螺合させて締結すると共に、この凸形ナット(40)のタッピンねじ部(43)が凹形座金(50)の被ねじ立て壁部(53)をねじ立てして、凸形ナット(40)のめねじ部(41)のゆるみ止めを施すことを特徴とする締結具
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010101288A (ja) * 2008-10-27 2010-05-06 Mitsubishi Electric Corp 送風機
CN102168712A (zh) * 2011-05-05 2011-08-31 王大俊 防松固紧螺栓组件
JP7448145B2 (ja) 2020-04-30 2024-03-12 Next Innovation合同会社 ねじ締結構造

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