JP2007170190A - インジェクタ噴出孔詰まり除去装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジンの通常運転中にインジェクタ噴出孔詰まりに対して容易で、かつ効率よくデポジット等の除去を行うことができるインジェクタ噴出孔詰まり除去装置を提供することである。
【解決手段】ECU110のCPU111は、エンジン100の運転中であって、インジェクタ210からエンジンの駆動のための燃料の噴出を停止させた場合に、インジェクタ210に噴出孔詰まり除去動作を指示する。
【選択図】図1
【解決手段】ECU110のCPU111は、エンジン100の運転中であって、インジェクタ210からエンジンの駆動のための燃料の噴出を停止させた場合に、インジェクタ210に噴出孔詰まり除去動作を指示する。
【選択図】図1
Description
本発明は、燃料をエンジン内の燃焼室に噴出させるインジェクタ噴出孔の詰まりを除去するインジェクタ噴出孔詰まり除去装置に関する。
従来、内燃機関において適切に燃焼を行うことに関して、種々の開発がおこなわれている。例えば、特許文献1には、内燃機関の燃料供給装置におけるインジェクタのデポジット除去を簡易かつ良好に行うことができる内燃機関の燃料供給装置について開示されている。
特許文献1記載の内燃機関の燃料供給装置では、燃圧を変更自由に燃料噴出弁に供給する燃料供給通路において、始動時に所定時間、通常時より高圧とし、噴射パルス幅も大きく制御することによって、燃料噴出弁の噴孔に堆積するデポジットを、除去することができる。
しかしながら、特許文献1記載の燃料供給装置では、エンジンの始動時に所定時間通常運転時よりも高圧力で燃料を供給して燃料噴出弁から噴出させているため、始動直後以外においてインジェクタの不良を改善することができない。すなわち、特にデポジットやインジェクタ噴出孔詰まりの要因となる煤等は、走行中に発生するものであるが、所定時間経過後の運転中のインジェクタにデポジットが付着した場合、インジェクタの不良を改善することができない。
また、常に始動時にデポジット除去制御を行っているため、デポジットが付着していない場合においても、燃料を消費するため好ましくない状態が生じる。
さらに、特許文献1記載の燃料供給装置においては、燃料の噴出圧を通常よりも高くすることとしているが、ディーゼル内燃機関においては、燃料の噴出圧も燃焼室における最適な燃焼のための適合要素であるため、容易に変更することはできない。
本発明の目的は、エンジンの通常運転中にインジェクタ噴出孔詰まりに対して容易で、かつ効率よくデポジット等の除去を行うことができるインジェクタ噴出孔詰まり除去装置を提供することである。
(1)
本発明に係るインジェクタ噴出孔詰まり除去装置は、エンジンの燃焼室に燃料を供給するインジェクタと、エンジンの駆動およびインジェクタの作動を制御する制御装置とを含み、制御装置は、エンジンの運転中であって、かつインジェクタから当該エンジンの駆動のための燃料を停止させる場合に、インジェクタの噴出孔の詰まりを除去させるために当該インジェクタから燃料を噴出させるインジェクタ噴出孔詰まり除去動作を当該インジェクタに行うように指示するものである。
本発明に係るインジェクタ噴出孔詰まり除去装置は、エンジンの燃焼室に燃料を供給するインジェクタと、エンジンの駆動およびインジェクタの作動を制御する制御装置とを含み、制御装置は、エンジンの運転中であって、かつインジェクタから当該エンジンの駆動のための燃料を停止させる場合に、インジェクタの噴出孔の詰まりを除去させるために当該インジェクタから燃料を噴出させるインジェクタ噴出孔詰まり除去動作を当該インジェクタに行うように指示するものである。
本発明に係るインジェクタ噴出孔詰まり除去装置においては、制御装置によりエンジンの駆動およびインジェクタからの燃料噴出の制御が行われる。
エンジンの駆動のためのインジェクタからの燃料噴出が行われている状態で、運転者に違和感を与える振動を発生させることなく噴出孔詰まりを修復するには、燃料噴射状態を決めるために複雑な計算が必要となるが、この場合、制御装置により、エンジンが運転中であって、かつエンジンの駆動のためのインジェクタからの燃料噴出が停止された場合に、インジェクタに噴出孔詰まり除去動作を指示するので、ある程度少ない量の燃料を噴射する等をしておけば運転者に違和感を与える振動を発生させることなく噴出孔詰まりを修復することができるので、燃料噴射状態を決めるための計算が容易である。
(2)
制御装置は、アクセルオフの場合に、インジェクタに噴出孔詰まり除去動作を指示することが好ましい。
制御装置は、アクセルオフの場合に、インジェクタに噴出孔詰まり除去動作を指示することが好ましい。
制御装置は、アクセルオフの場合に、インジェクタに対して噴出孔詰まり除去動作を指示することができる。すなわち、エンジン始動時ではなく通常の運転最中において、運転者に違和感を与える振動を発生させることなく、インジェクタの噴出孔詰まりを修復することができる。その結果、運転中に最も生じやすい煤の発生直後にインジェクタの噴出孔詰まりを修復することができるので、デポジットを蓄積させることなく、インジェクタの噴出孔詰まりから容易に復帰させることができる。
(3)
インジェクタ噴出孔詰まり除去装置は、インジェクタに圧力を調整して燃料を供給する燃料ポンプをさらに備え、制御装置は、エンジンの駆動のための燃料の噴出圧よりも高い噴出圧でインジェクタの噴出孔詰まり除去動作を行わせるために高圧の燃料を当該インジェクタから噴出させるように指示してもよい。
インジェクタ噴出孔詰まり除去装置は、インジェクタに圧力を調整して燃料を供給する燃料ポンプをさらに備え、制御装置は、エンジンの駆動のための燃料の噴出圧よりも高い噴出圧でインジェクタの噴出孔詰まり除去動作を行わせるために高圧の燃料を当該インジェクタから噴出させるように指示してもよい。
この場合、インジェクタにエンジンの駆動のための燃料の噴出圧(例えば100Mpa)よりも高圧の燃料(例えば、140Mpa)を供給することができるため、インジェクタ噴出孔詰まりを確実に修復することができる。
(4)
制御装置は、インジェクタの噴出孔詰まりを判定する判定装置をさらに備えてもよい。
制御装置は、インジェクタの噴出孔詰まりを判定する判定装置をさらに備えてもよい。
この場合、判定装置によりインジェクタの噴出孔詰まりを確実に検出し、判定することができるため、インジェクタ噴出孔詰まりが発生した場合に、制御装置からインジェクタにインジェクタ噴出孔詰まり除去動作を確実に指示することができる。その結果、容易にインジェクタ噴出孔詰まりを除去することができる。
(5)
制御装置は、エンジンの吸気行程から排気行程に至る1サイクル期間中においてエンジンの駆動のためにインジェクタから燃料を噴出する場合に対応するタイミングで、インジェクタ噴出孔詰まり除去動作時にインジェクタから燃料を噴出させてもよい。
制御装置は、エンジンの吸気行程から排気行程に至る1サイクル期間中においてエンジンの駆動のためにインジェクタから燃料を噴出する場合に対応するタイミングで、インジェクタ噴出孔詰まり除去動作時にインジェクタから燃料を噴出させてもよい。
この場合、インジェクタ噴出孔詰まり除去動作をエンジンの駆動のための噴出タイミングに対応させているので、インジェクタ噴出孔詰まり除去動作時に運転者に違和感を与えることを防止することができる。また、併せて予備噴射時においても燃料を高圧で噴射することができるので、効率良くインジェクタ噴出孔詰まり除去動作を行うことができる。
(6)
制御装置は、インジェクタ噴出孔詰まり除去動作時にインジェクタから1サイクル期間中に燃料を複数回噴出させてもよい。
制御装置は、インジェクタ噴出孔詰まり除去動作時にインジェクタから1サイクル期間中に燃料を複数回噴出させてもよい。
この場合、1サイクル中に、インジェクタから複数回燃料の噴出を行うことにより、インジェクタの噴出孔詰まりに対して効率良く燃料を噴出させることができる。また、複数回の燃料噴出時において、予備噴射時の圧力または通常噴射時の圧力を組み合わせる、またはいずれか一方を繰り返すことにより、間欠噴射のパターンを複数設けることができるので、インジェクタ噴出孔詰まりを確実に除去することができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。なお、本実施の形態においては、インジェクタ不良検出装置およびそれを備えたインジェクタ噴出孔詰まり除去装置を、水冷式の4サイクルディーゼル機関に適用した場合を例に挙げて説明する。図1は、本実施の形態に係るインジェクタ噴出孔詰まり除去装置を適用したエンジン100の構成の一例を示す模式図である。
図1に示すように、エンジン100は、クランクポジションセンサ120、アクセル開度センサ130、各気筒200、燃料噴射弁(以下、インジェクタと呼ぶ。)210、コモンレール300、コモンレール圧センサ310、燃料供給管320、燃料ポンプ400、ポンププーリ410、クランクプーリ420、ベルト430、エアクリーナボックス500、エアーフローセンサ510、遠心過給機(以下、ターボチャージャと呼ぶ。)600、コンプレッサハウジング610、タービンハウジング620、インタークーラ700、吸気枝管800、吸気管810、吸気絞り弁820、吸気絞り用アクチュエータ830、排気枝管900、排気管910、排気絞り弁920、排気絞り用アクチュエータ930、排気温度センサ940、DPF排気圧力センサ941、ディーゼルパティキュレートフィルタ(Diesel Particulate Filter:以下、単にDPFという。)950、排気再循環通路(以下、EGR通路とする。)960、流量調整弁(以下、EGR弁とする。)970およびEGRクーラ980を含む。
ここで、DPF950とは、ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる粒子状物質を減少させるフィルタである。また、EGR(EXHAUST GAS RECIRCULATION)とは、排気ガス再循環のことで排気ガスの一部を吸気側に入れることにより、吸入空気の酸素濃度が低下して燃焼温度・燃焼速度を低減し、Noxの排出量を減少させるものである。
また、図1に示すように、エンジン100の周囲には、エンジン100を制御するための電子制御ユニット(Electronic Control Unit:以下、ECUと呼ぶ。)110が設けられている。ECU110は、運転者の要求に応じて、またはエンジン100の動作条件に応じてエンジン100の動作状態を制御するユニットである。このECU110の詳細については後述する。また、ECU110には、後述するようにクランクポジションセンサ120、アクセル開度センサ130等の信号が入力される。さらに、ECU110は、メータパネル表示装置140の表示指示が制御できるように接続される。
次に、図1のエンジン100の詳細構成について説明する。図1に示すように、エンジン100を構成する各気筒200の燃焼室には、直接燃料を噴射するインジェクタ210がそれぞれ設けられる。
各インジェクタ210には、燃料を所定圧まで蓄圧する蓄圧室(以下、コモンレールと呼ぶ。)300が接続される。コモンレール300には、コモンレール300内に充填された燃料の圧力に対応した電気信号を出力するコモンレール圧センサ310が取り付けられている。
また、コモンレール300には、燃料ポンプ400に連通するように燃料供給管320が設けられる。ここで、燃料ポンプ400は、エンジン100の出力軸(クランクシャフト)の回転トルクを駆動源として作動するポンプである。燃料ポンプ400の入力軸に取り付けられたポンププーリ410は、エンジン100の出力軸(クランクシャフト)に取り付けられたクランクプーリ420とベルト430とを介して連結されている。
このように構成された燃料噴射系では、クランクシャフトの回転トルクが燃料ポンプ400の入力軸へ伝達されると、燃料ポンプ400は、伝達された回転トルクに応じた圧力で燃料を吐出する。
燃料ポンプ400から吐出された燃料は、燃料供給管320を介してコモンレール300へ供給され、コモンレール300において所定圧まで蓄圧されて各気筒200のインジェクタ210へ分配される。そして、インジェクタ210に駆動電流が印加されると、インジェクタ210が開弁し、その結果、インジェクタ210から各気筒200内へ燃料が噴射される。なお、本実施の形態においては、インジェクタ210からの噴射タイミングは、エンジン100のピストン(図示せず)が2サイクルする度に1回発生する。
また、エンジン100には、吸気枝管800が接続されており、吸気枝管800の各枝管は、各気筒200の燃焼室および吸気ポート(図示省略)を介して連通して設けられる。
吸気枝管800は、吸気管810に接続され、この吸気管810は、エアクリーナボックス500に接続されている。エアクリーナボックス500より下流の吸気管810には、吸気管810内を流通する吸気の質量に対応した電気信号を出力するエアーフローセンサ510が取り付けられている。具体的にこのエアーフローセンサ510には、電熱線が設けられており、空気通過量が多いと電熱線の温度が下がる。それにより、電熱線の温度を一定温度に保つように電圧の上昇が行われる。この場合の電圧上昇に比例して空気通過量が算定される。
吸気管810における吸気枝管800の上流に位置する部位には、吸気管810内を流通する吸気の流量を調節する吸気絞り弁820が設けられている。この吸気絞り弁820には、吸気絞り弁820をステップモータ等で開閉駆動させる吸気絞り用アクチュエータ830が取り付けられている。
エアーフローセンサ510と吸気絞り弁820との間に位置する吸気管810には、排気の熱エネルギを駆動源として作動するターボチャージャ600のコンプレッサハウジング610が設けられ、コンプレッサハウジング610より下流の吸気管810には、コンプレッサハウジング610内で圧縮されて高温となった吸気を冷却するためのインタークーラ700が設けられている。
このように構成された吸気系において、エアクリーナボックス500内に流入した吸気は、塵埃等が除去された後、吸気管810を介してコンプレッサハウジング610に流入される。
コンプレッサハウジング610に流入した吸気は、コンプレッサハウジング610に内装されたコンプレッサホイール(図示せず)の回転によって圧縮される。コンプレッサハウジング610内で圧縮されて高温となった吸気は、インタークーラ700において冷却された後、吸気絞り弁820によって流量調節されて吸気枝管800に流入される。吸気枝管800に流入した吸気は、各枝管を介して各気筒200の燃焼室へ分配され、各気筒200のインジェクタ210から噴射された燃料を着火源としてともに燃焼される。
一方、エンジン100には、排気枝管900が接続され、排気枝管900の各枝管が排気ポート(図示省略)を介して各気筒200の燃焼室と連通している。
排気枝管900は、ターボチャージャ600のタービンハウジング620と接続されている。タービンハウジング620は、排気管910と接続され、この排気管910は、下流でマフラー(図示省略)に接続されている。
排気管910の途中には、吸蔵還元型NOx触媒を担持したDPF950が設けられている。DPF950より上流の排気管910には、排気管910内を流通する排気の温度に対応した電気信号を出力する排気温度センサ940が取り付けられている。また、排気温度センサ940の近傍には、排気管910内を流通する排気の圧力に対応した電気信号を出力するDPF排気圧力センサ941が取り付けられている。
DPF950より下流の排気管910には、排気管910内を流通する排気の流量を調節する排気絞り弁920が設けられている。この排気絞り弁920には、排気絞り弁920をステップモータ等で開閉駆動する排気絞り用アクチュエータ930が取り付けられている。
このように構成された排気系では、エンジン100の各気筒200で燃焼された混合気(既燃ガス)が排気ポートを介して排気枝管900へ排出され、次いで排気枝管900からターボチャージャ600のタービンハウジング620へ流入する。タービンハウジング620に流入した排気は、排気が持つ運動エネルギを利用してタービンハウジング620内に回転自在に支持されたタービンホイールを回転させる。その際、タービンホイールの回転トルクは、前述したコンプレッサハウジング610のコンプレッサホイールへ伝達される。
タービンハウジング620から排出された排気は、排気管910を介してDPF950へ流入し、排気中の微粒子(例えば煤)が捕集され且つ有害ガス成分が除去又は浄化される。DPF950で微粒子を捕集され且つ有害ガス成分を除去又は浄化された排気は、必要に応じて排気絞り弁920によって流量を調節された後にマフラーを介して大気中に放出される。
また、排気枝管900と吸気枝管800とは、排気枝管900内を流通する排気の一部を吸気枝管800へ再循環させる排気再循環通路(以下、EGR通路と呼ぶ。)960を介して連通されている。このEGR通路960の途中には、電磁弁などで構成され、印加電力の大きさに応じてEGR通路960内を流通する排気(以下、EGRガスとする。)の流量を変更する流量調整弁(以下、EGR弁とする。)970が設けられている。
EGR弁970より上流側のEGR通路960には、EGR通路960内を流通するEGRガスを冷却するEGRクーラ980が設けられている。EGRクーラ980には、冷却水通路(図示省略)が設けられエンジン100を冷却するための冷却水の一部が循環される。
このように構成された排気再循環機構では、EGR弁970が開弁されると、EGR通路960が導通状態となり、排気枝管900内を流通する排気の一部がEGR通路960へ流入し、EGRクーラ980を経て吸気枝管800へ導かれる。
その際、EGRクーラ980では、EGR通路960内を流通するEGRガスとエンジン100の冷却水との間で熱交換が行われ、EGRガスが冷却される。
EGR通路960を介して排気枝管900から吸気枝管800へ還流されたEGRガスは、吸気枝管800の上流から流れてきた新しい吸気と混ざり合いつつ各気筒200の燃焼室へ導かれる。
ここで、EGRガスには、水(H2O)や二酸化炭素(CO2)等のように、自ら燃焼することがなく、且つ、熱容量が高い不活性ガス成分が含まれているため、EGRガスが混合気中に含有されている場合、混合気の燃焼温度を低下させることができる。その結果、窒素酸化物(NOx)の発生量を抑制することができる。
さらに、EGRクーラ980においてEGRガスが冷却されると、EGRガス自体の温度が低下するとともにEGRガスの体積が縮小されるため、EGRガスが燃焼室内に供給されたときに燃焼室内の雰囲気温度が不要に上昇することを防止でき、燃焼室内に供給される新しい吸気の量(新しい吸気の体積)を不要に減少させることもない。
続いて、図2は、エンジン100のECU110の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、ECU110は、CPU(中央演算処理装置)111、ROM(Read Only Memory:読み出し専用記憶装置)112、RAM(Random Access Memory:記憶装置)113、バックアップRAM114、A/D(analog to digital translation)変換装置115、入力ポート116、出力ポート117および双方向性バス118を含む。なお、ECU110では、CPU111、ROM112、RAM113、バックアップRAM114が、双方向性バス118を介して入力ポート116からの信号を受け取り、制御信号を出力ポート117から出力することができるように構成される。
図2に示すように、ECU110には、コモンレール圧センサ310、エアーフローセンサ510、排気温度センサ940、DPF排気圧力センサ941、アクセル開度センサ130、クランクポジションセンサ120等の各種センサが電気配線を介して接続される。それにより、上記した各種センサの出力信号がECU110のA/D変換装置115に入力され、アナログ−デジタル変換が行われる。なおクランクポジションセンサ120については、デジタル出力が可能であるため、入力ポート116に直接接続されている。
アナログ−デジタル変換された各種センサの信号は、入力ポート116および双方向性バス118を介してCPU111に与えられるとともに、RAM113またはバックアップRAM114に与えられる。バックアップRAM114は、エンジン100の運転停止後もデータを記憶可能な不揮発性のメモリから構成される。
例えば、ROM112にはインジェクタ210を制御するための燃料噴射制御ルーチン、インジェクタ噴出孔詰まり検出除去ルーチン、吸気絞り弁820を制御するための吸気絞り制御ルーチン、排気絞り弁920を制御するための排気絞り制御ルーチン、EGR弁970を制御するためのEGR制御ルーチン、燃料噴射量を補正するための燃料噴射量補正ルーチン等のアプリケーションプログラム等が記憶されている。
また、ROM112は、上記したアプリケーションプログラムに加え、各種の制御マップを記憶している。ここで、制御マップとは、例えばエンジン100の運転状態と基本燃料噴射量(基本燃料噴射時間)との関係を示す燃料噴射量制御マップ、エンジン100の運転状態と基本燃料噴射時期との関係を示す燃料噴射時期制御マップ、エンジン100の運転状態と吸気絞り弁820の目標開度との関係を示す吸気絞り弁開度制御マップ、エンジン100の運転状態と排気絞り弁920の目標開度との関係を示す排気絞り弁開度制御マップ、エンジン100の運転状態とEGR弁970の目標開度との関係を示すEGR弁開度制御マップ、エンジン100の運転状態と排気圧力センサ941の圧力増加率との関係を示す圧力増加率マップ等である。
続いて、RAM114には、各センサからの出力信号やCPU111の演算結果等が格納される。この演算結果とは、例えば、クランクポジションセンサ120がパルス信号を出力する時間的な間隔に基づいて算出される機関回転数等である。これらのデータは、クランクポジションセンサ120がパルス信号を出力する都度、最新のデータに書き換えられる。
以上のように、CPU111は、ROM112に記憶されたアプリケーションプログラムを読み込み、入力された各種センサの信号に基づいて動作する。例えば、CPU111は、各種センサの信号に基づいて、インジェクタ制御、吸気絞り制御、排気絞り制御、EGR制御、燃料噴射量補正制御等を実行する。特に本実施の形態においては、CPU111は、後述するインジェクタ噴出詰まり除去ルーチンを実行し、ROM112に記憶された処理に基づいて各種センサの信号を判定し、双方向性バス118および出力ポート117を介してインジェクタ210、吸気絞り用アクチュエータ830、排気絞り用アクチュエータ930、EGR弁970等に動作信号を与える。
次いで、図3は、CPU111のインジェクタ噴出孔詰まり検出除去ルーチンについて説明する。図3は、CPU111の処理動作を示すフローチャートである。
まず、CPU111は、インジェクタ210以外の部品が正常か否か判定する(ステップS1)。例えば、CPU111は、バックアップRAM114に記憶された機関回転数、アクセル開度センサ130の出力信号(アクセル開度)、エアーフローセンサ510の出力信号値(検知空気量)、燃料噴射量等を読み出し、正常か否かを判定する。ここで、正常でない場合とは、例えば、エアーフローセンサ510の検知空気量が全く検出されない場合等、CPU111が所定の信号を受け取らないと判定する場合である。その他、EGR弁970の動作がリフトセンサ(図示せず)により異常と判定される場合、またはインテークマニホールドの圧力を検知する圧力センサ(図示せず)からの値が異常である場合等がある。
CPU111がインジェクタ210以外の部品が故障していると判定した場合、他の部品の故障を表示するように指示する(ステップS2)。具体的にCPU111は、メータパネル表示装置140に運転者に対する警告を報知させる。運転者は、メータパネル表示装置140の警告を認識し、部品の交換を行うことができる。
なお、この場合、ECU110のCPU111からメータパネル表示装置140に直接的に指示を与えるのではなく、CPU111が他の中央処理演算装置と通信し、他の中央演算処理装置がメータパネル表示装置140に指示を与えるように構成してもよい。
次に、CPU111は、インジェクタ210以外の部品が正常であると判定した場合、発生トルクの算出を行う(ステップS3)。ここで、CPU111は、クランクポジションセンサ120からの信号を用いてクランクの角加速度から発生トルクを算出する。
なお、本実施の形態においては、クランクポジションセンサ120等の角加速度センサを用いて発生トルクを算出したが、これに限定されず、他の任意のセンサ、例えば、トルクセンサまたは歪みゲージを用いて発生トルクを算出してもよい。
次いで、CPU111は、要求トルクの演算を行う(ステップS4)。要求トルクの演算とは、例えば、エンジン100の運転状態と基本燃料噴射量(基本燃料噴射時間)との関係を示す燃料噴射量制御マップまたは、エンジン100の運転状態と基本燃料噴射時期との関係を示す燃料噴射時期制御マップ等から、インジェクタ210からの燃料噴射量または噴射タイミング、吸気の空気量(エアーフローセンサ510の検出値)を抽出して算出される。
次に、CPU111は、要求トルクから発生トルクを減算した値が一定値よりも小さいか否かを判定する(ステップS5)。ここでの一定値とは、要求トルクと発生トルクとの許容差を示す値である。
要求トルクから発生トルクを減算した値が一定値よりも大きいと判定された場合、CPU111は、DPF排気圧力センサ941からの信号を読み込む(ステップS6)。そして、CPU111は、読み込んだDPF排気圧力センサ941からの信号に基づいて、DPF圧力増加率が所定値以上か否かを判定する(ステップS7)。
ここで、所定値について説明する。図4は所定値を説明するための模式図である。図4の縦軸は圧力を示し、横軸は時間を示す。
ここで、所定値とは、インジェクタ210において燃料の噴出口の詰まりが発生しているか否かを判定するための値である。
図4においては、直線Nは、正常な場合の圧力、すなわちインジェクタ210において燃料の噴出口の詰まりが生じていない場合の圧力線を示し、直線Aは、インジェクタ210において燃料の噴出口の詰まりが生じた場合の圧力線を示す。
例えば、図4に示すように、運転状態が一定の場合、時間が経過するにつれてDPF950に補集された微粒子の量が増えていくことにより、直線Nに示すように、圧力が増加していく。ここで、インジェクタ210の燃料の噴出口に詰まりが発生したと仮定した場合、煤が通常よりも多く発生するので圧力増加率が高くなり、直線Aのように変動する。この場合の所定値とは、直線NにおけるΔT(ステップS6においてDPF排気圧力センサ941からの信号を読み込む期間)における圧力増加量に一定値を加えた値となる。圧力増加量は、CPU111が保有する圧力増加率マップより求める。一定値とはセンサまたは実験データの誤差分を考慮した値である。そして、DPF排気圧力センサ941から実際に検出した値を基に求めたΔTにおける圧力増加量と上記所定値とを比較することでインジェクタ210の燃料の噴出口の詰まりの有無を検出する。具体的には、DPF排気圧力センサ941から求めた圧力増加量が所定値以下であれば、インジェクタ210は正常であると判定し、逆に、DPF排気圧力センサ941から求めた圧力増加量が所定値以下であればインジェクタ210は正常であると判定し、逆にDPF排気圧力センサ941から求めた圧力増加量が所定値よりも大きければインジェクタ210の燃料の噴出口が詰まっていると判定する。
続いて、図3に示すように、DPF圧力増加率が所定値未満であると判定された場合、またはステップS5の処理において要求トルクから発生トルクを減算した値が一定値よりも小さいと判定された場合には、CPU111は処理を終了する。
すなわち、ステップS5の処理における値が一定値よりも小さいと判定された場合、CPU111は、ECU110から要求された要求トルクの値と、実際に発生している発生トルクの値との差が許容される範囲内であるため、正常に内燃機関が駆動しており、インジェクタ210からの燃料噴出の詰まりが発生していない状態であると判定する。これにより、CPU111によるインジェクタ210の詰まりは発生していないものと推測され、CPU111は処理を終了する。
一方、DPF圧力増加率が一定値よりも小さくないと判定された場合、CPU111は、処理フラグが『0』か否かを判定する(ステップS8)。
処理フラグが『0』であると判定された場合、CPU111は、続いて減速時の燃料カット中か否かを判定する(ステップS9)。具体的にCPU111は、クランクポジションセンサ120から発生トルクの有無を判定し、さらに、インジェクタ210に対して燃料供給停止の制御指示を行ったか否かで判定を行う。すなわち、クランクポジションセンサ120からの信号に基づいて、エンジン100が駆動しているか否かの判定を行う。このように、エンジン100が駆動している状態で、かつインジェクタ210から燃焼室への燃料供給を停止している状態とは、エンジン100の回転数を減少させている状態、すなわちアクセルをオフにして、エンジン100の回転数を低下させている場合である。
したがって、CPU111は、エンジン100の回転数を減少させる場合、すなわち、燃料カット中であると判定した場合、CPU111は、噴出孔詰まり除去を指示する(ステップS10)。この噴出孔詰まり除去工程におけるインジェクタ210に与える信号の詳細については後述する。CPU111は、噴出孔詰まり除去を指示した後、処理フラグを『0』から『1』に変更する(ステップS11)。
続いて、CPU111は、ステップS11の処理の後、ステップS3に戻りステップS3〜ステップS7の処理を繰り返す。
ここで、ステップS5の処理において要求トルクから発生トルクを減算した値が一定値以下であれば、CPU111は、インジェクタ210の作動不良(詰まり)が修復されたとして処理を終了する。同様に、ステップS7の処理においてDPF圧力増加率が所定値の範囲内であれば、CPU111は、インジェクタ210の作動不良(詰まり)が修復されたとして処理を終了する。
一方、インジェクタ210の作動不良(詰まり)が除去されず、ステップS8の処理を行う場合、CPU111は、処理フラグが『1』であると判定し、インジェクタ210の故障を表示するよう指示する(ステップS12)。この場合、CPU111は、上述したメータパネル表示装置140に故障した警告を報知させる。それにより、運転者は、インジェクタ210の交換を認識(認知)することができる。
なお、本実施の形態においては、処理フラグ『0』の場合にのみ、ステップS9〜ステップS11の処理を行うこととしたが、これに限定されず、ステップS9の処理を行う毎に処理フラグを累積加算させ、例えば、処理フラグが『111』に達するまでステップS9〜ステップS11の処理を繰り返し行うように設定してもよい。
なお、本実施の形態においては、DPF950の前におけるDPF排気圧力センサ941を用いることとしたが、これに限定されず、ディーゼル内燃機関において、コスト増加を容認する場合、またはガソリン内燃機関において、他の任意のセンサ、例えば、スモークセンサ等をDPF950の前に配設し、スモークセンサの透過率が低下した場合、例えば、煤が排気中に多く発生し、赤外線投光に対する受光量が低下したことに基づいてCPU111が、インジェクタ噴出孔詰まり、またはインジェクタ作動不良を判定することとしてもよい。
続いて、図5は、図3のステップS9の噴出孔詰まり除去の工程の一例を示す図である。
図5に示すように、CPU111は、まず燃料ポンプ400の回転数をUPするよう指示する(ステップS110)。続いて、CPU111は、インジェクタ210に噴射開始指示を行う(ステップS111)。
この場合、コモンレール300内の圧力が上昇し、インジェクタ210から噴出される燃料の圧力を高めることができる。例えば、通常の運転時には、約100Mpaの圧力値を、ディーゼル内燃機関の燃焼において問題が生じない圧力値(例えば、140Mpa)まで高めることができる。それにより、インジェクタ210に付着しているデポジットまたは煤等を除去できる可能性が高くなり、インジェクタ210の詰まり除去を確実に行うことができる。
なお、本実施の形態においては、ステップS110の処理により燃料ポンプ400の回転数を大きくすることとしたが、これに限定されず、他の任意の回転数に設定するように指示してもよく、例えばアイドリング時の回転数に設定するようにしてもよい。
次に、図6は、図5に示すインジェクタ210への噴射開始指示の一例を示す図である。
図6(a)は、通常のエンジン100動作時におけるインジェクタ210の動作を示し、図6(b)は噴出孔詰まり除去工程におけるインジェクタ210の動作の一例を示し、図6(c)は噴出孔詰まり除去工程におけるインジェクタ210の動作の他の例を示し、図6(d)は噴出孔詰まり除去工程におけるインジェクタ210の動作のさらに他の例を示す。図6の縦軸は、インジェクタ210の圧力を示し、図6の横軸はインジェクタ210からの噴出時間を示す。
図6(a)に示すように、通常のエンジン100のピストンが2往復する期間中に、インジェクタ210から低圧力で期間T1の間における噴出動作と、高圧力で期間T2の間における噴出動作と、の二つの噴出が行われる。
このように、ディーゼル内燃機関においては、燃焼室の燃焼効率を向上させるために、予備的な燃料噴射を行った後、再度燃料噴射を行って燃焼室内の好適な燃焼を実現している。ここで、期間T1は、例えば300μs以上500μs以下であり、期間T2は、例えば800μs以上1500μs以下の範囲である。また、高圧力とは、例えば約100Mpa以上180Mpa以下が好ましく、低圧力とは、例えば約32MPa以上100Mpa未満が好ましい。
図6(b)に示すように、噴出孔詰まり除去工程におけるインジェクタ210は、高圧力(例えば、140Mpa)で、期間T2と同期して4回の燃料噴出の噴出動作を行う。この図6(b)に示すように、インジェクタ210から高圧の燃料を噴出させることにより、インジェクタ210の詰まりを確実に除去することができる。なお、この4回の燃料噴出の圧力を低圧力(例えば、32Mpa)にしても間欠噴射により、ディジット除去または煤除去を行うことができ、十分な効果を得ることができる。
また、図6(c)に示すように、噴出孔詰まり除去工程におけるインジェクタ210は、高圧力(例えば、140Mpa)で期間T2中に1/4×(T2)期間で2回の燃料噴出動作を行う。この図6(c)に示すように、インジェクタ210から高圧の燃料を噴出させるとともに、所定の時間インジェクタ210から高圧の燃料を噴出させないことにより、インジェクタ210の詰まりに対して確実に高圧力の燃料を衝突させることができるので、インジェクタ210の詰まりを確実に除去することができる。なお、この2回の燃料噴出の圧力を低圧力(例えば、32Mpa)にしても間欠噴射により、十分な効果を得ることができる。また、運転者に違和感を与えないようなインジェクタ210の詰まり除去動作時における燃料の噴射量、噴射圧力、噴射タイミング等は、実験等により事前に求めておくことができる。
次に、図6(d)に示すように、噴出孔詰まり除去工程におけるインジェクタ210は、高圧力(例えば、140Mpa)で、期間T2中に1/4×(T2)期間で1回の燃料噴出の噴出動作を行う。この図6(d)に示すように、インジェクタ210から高圧の燃料を1回だけ噴出させることでエンジン100の回転数低下をスムーズにし、さらに燃料の消費を抑制することができる。なお、この2回の燃料噴出の圧力を低圧力(例えば、32Mpa)にしても間欠噴射により、十分な効果を得ることができる。
また、本実施の形態においては、ディーゼル内燃機関について説明をしたが、これに限定されず、ガソリン内燃機関等、任意の内燃機関に用いてもよい。
さらに、本実施の形態においては、インジェクタ210からのインジェクタ210詰まり除去動作を、通常の噴出タイミングと同期させることとしたが、これに限定されず、他の任意の期間、例えば排気サイクル期間中等に行ってもよい。
以上のように、本実施の形態に係るインジェクタ噴出孔詰まり除去装置においては、CPU111により、エンジン100が駆動されつつ、インジェクタ210から燃料の噴出が停止された場合に、インジェクタ噴出孔詰まり除去動作をエンジンの運転状態におけるインジェクタ210からの燃料の噴出動作タイミングと同期させて指示するので、運転者に違和感を与える振動を発生させることなく、インジェクタ210の噴出孔詰まりを容易でかつ効率よく修復することができる。
また、ECU110によりインジェクタ210の詰まりを確実に検出し、エンジン100の回転数をアイドリング回転数まで減少させる場合で、かつインジェクタ210から燃料噴出を停止させた場合に、インジェクタ210に対して高圧の燃料を1回または複数回間欠噴射させるため、インジェクタの噴出孔詰まりを確実に改善することができる。
また、特に、ディーゼル内燃機関においては、空燃費センサを設けていないため、空燃費センサ等の新たな部材を設ける必要がなく、部材のコスト増加を抑制することができる。
また、本実施の形態においては、DPF排気圧力センサ941をDPF950の上流に設けることとして説明したが、これに限定されず、他の任意のセンサ、例えば、DPFの上流と下流とに設け、上流と下流との差圧を検出する圧力センサであってもよい。また、本実施の形態においては、排気絞り弁920および排気絞り用アクチュエータ930を設けることとしているが、これに限定されず、排気絞り弁920および排気絞り用アクチュエータ930を設けないこととしてもよい。
本発明にかかるインジェクタ噴出孔詰まり除去装置においては、エンジン100がエンジンに相当し、インジェクタ210がインジェクタに相当し、DPF950が微粒子フィルタに相当し、エアーフローセンサ510がエアーフローセンサに相当し、ECU110が判定装置、インジェクタ不良検出装置および制御装置に相当し、燃料ポンプ400が燃料ポンプに相当する。
本発明は、上記の好ましい実施の形態に記載されているが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
100 エンジン
210 インジェクタ
950 DPF
510 エアーフローセンサ
110 ECU
400 燃料ポンプ
210 インジェクタ
950 DPF
510 エアーフローセンサ
110 ECU
400 燃料ポンプ
Claims (6)
- エンジンの燃焼室に燃料を供給するインジェクタと、
前記エンジンの駆動および前記インジェクタの作動を制御する制御装置と、を含み、
前記制御装置は、
前記エンジンの運転中であって、かつ前記インジェクタから当該エンジンの駆動のための燃料の噴出を停止させる場合に、前記インジェクタの噴出孔の詰まりを除去させるために当該インジェクタから燃料を噴出させるインジェクタ噴出孔詰まり除去動作を当該インジェクタに行うように指示することを特徴とするインジェクタ噴出孔詰まり除去装置。 - 前記制御装置は、
アクセルオフの場合に、前記インジェクタに噴出孔詰まり除去動作を指示することを特徴とする請求項1記載のインジェクタ噴出孔詰まり除去装置。 - 前記インジェクタに圧力を調整して燃料を供給する燃料ポンプをさらに備え、
前記制御装置は、
前記エンジンの駆動のための燃料の噴出圧よりも高い噴出圧で前記インジェクタの噴出孔詰まり除去動作を行わせるために高圧の燃料を当該インジェクタから噴出させるように指示することを特徴とする請求項1または請求項2記載のインジェクタ噴出孔詰まり除去装置。 - 前記制御装置は、
前記インジェクタの噴出孔詰まりを判定する判定装置をさらに備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のインジェクタ噴出孔詰まり除去装置。 - 前記制御装置は、
前記エンジンの吸気行程から排気行程に至る1サイクル期間中において前記エンジンの駆動のためにインジェクタから燃料を噴出する場合に対応するタイミングで、前記インジェクタ噴出孔詰まり除去動作時に前記インジェクタから燃料を噴出させることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のインジェクタ噴出孔詰まり除去装置。 - 前記制御装置は、
前記インジェクタ噴出孔詰まり除去動作時に前記インジェクタから前記1サイクル期間中に燃料を複数回噴出させることを特徴とする請求項5記載のインジェクタ噴出孔詰まり除去装置。
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-
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- 2005-12-19 JP JP2005364705A patent/JP2007170190A/ja active Pending
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