JP2007168893A - シート状感光材料のトレーサビリティーシステム - Google Patents

シート状感光材料のトレーサビリティーシステム Download PDF

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Abstract

【課題】必要なシート状感光材料を容易に探し出すことができるトレーサビリティーシステムを提供する。
【解決手段】シート状感光材料の生産ラインは、複数の工程S1〜S6と、これらの工程を統括的に管理する生産情報管理コンピュータ50とからなる。生産情報管理コンピュータ50には、データベース54が設けられており、各工程に送信する指示情報と、各工程で生じた実績情報とが記憶されて一元的に管理されている。データベース54内の情報を検索することにより、そのシート状感光材料の加工履歴、現在位置まで知ることができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、シート状感光材料のトレーサビリティーシステムに関し、更に詳しくは、シート状感光材料を集積してなる冊と、この冊の元となるスリットロール及びマスターロールとの情報を相互に検索することができるシート状感光材料のトレーサビリティーシステムに関する。
医療用撮影機器に使用されるシート状感光材料には、直接撮影に使用されるX線フイルムや、レーザーイメージャー等の画像出力装置に使用される画像記録用フイルム等がある。このシート状感光材料は、複数枚のシート状感光材料が重ねられてなる冊を厚紙等で形成された保護カバーで挟み込み、この冊を包装袋と包装箱とに順に収納して包装している。シート状感光材料は、例えば、マスターロールから乳剤が塗布されたマスターフイルムを引き出して製品サイズの幅に裁断し、この裁断により形成されたスリットロールから引き出したスリットフイルムを所定長さごとに切断することによって形成されている。
また、マスターロールの製造時に表面検査を行うことにより、マスターロール上の故障位置を特定し、スリットロールの切断時に故障のあるシート状感光材料を廃却している。しかし、表面検査では故障が発見されない場合もあるため、シート状感光材料の各工程中で検査試料を抜き取り、定期検査が行われている。この定期検査によりシート状感光材料に故障が発見された場合には、そのシート状感光材料に近接するシート状感光材料の後追い検査が実施される。
後追い検査では、故障のあるシート状感光材料が廃却される。また、後追い検査後に残ったシート感光材料は、他の半端な冊と混合されて新たな冊が形成される。
出荷時のシート状感光材料には、製品不良等の問題発生に対処するために、加工履歴データが付される。例えば、特許文献1記載の発明では、各工程で生じた製造情報を製品とともに各工程間でトラッキングさせ、包装体の外面に印字している。また、特許文献2記載の発明では、各工程で生じた製造情報を製品とともに各工程間でトラッキングさせ、保護カバー、包装袋、包装箱、段ボール箱等の各包材に印字している。
特開平05−051021号公報 特開平2003−191918号公報
しかし、上記特許文献1及び2では、製品を冊の追番で管理することはできるが、故障のあるシート状感光材料が発見されたときにその影響範囲を簡単に探し出すことはできない。また、製品冊の中から、混合した冊や、再度包装のみやり直した冊等を見分けることもできない。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、特定のシート状感光材料を容易に探し出すことができるトレーサビリティーシステムを作成することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のシート状感光材料のトレーサビリティーシステムは、第1の工程管理手段のスリット情報作成部によって各スリットロールに識別用のスリット番号を付与し、第2の工程管理手段の冊情報作成部によって各冊にブロック番号を付与し、各冊の位置及び範囲をスリットフイルムの端部からの長さによって表す冊位置情報を作成し、生産情報管理手段の履歴情報作成部によって、スリット番号,ブロック番号,冊位置情報と,品種情報,ロール番号から、各冊ごとのトレーサビリティー情報を作成し、これをデータベースに記憶する。これによれば、特定の冊を探し出すために必要なトレーサビリティー情報をデータベースで一元的に管理することができるので、必要とするシート状感光材料の検索が容易になる。
また、切断・集積設備において、故障のあるシート状感光材料が廃却され、検査試料用のシート状感光材料が抜き取られる際に、第2の工程管理手段の抜取り位置情報作成部によって、廃却された各シート状感光材料のスリットフイルムの端部からの長さ位置を表す廃却位置情報と、検査試料として抜き取られた各シート状感光材料のスリットフイルムの端部からの長さ位置を表す試料位置情報とを作成し、生産情報管理手段の履歴情報作成部では、入力された廃却位置情報または試料位置情報と、品種情報と、ロール番号と、スリット番号とから、各シート状感光材料ごとの抜取りシート情報を作成してデータベースに記憶させるようにしたものである。これによれば、廃却及び抜き取られたシート状感光材料の情報も一元的に管理することができるので、容易に検索することができる。
また、生産情報管理手段に、マスターフイルム上の各冊の位置と、廃却及び抜き取られたシート状感光材料の位置とをスリット番号とブロック番号とで表すトレーサビリティー情報展開図を作成する第1の情報展開図作成部を設けたものである。これによれば、各冊の位置、各冊同士の位置関係等を視覚的に理解することができる。
また、生産情報管理手段に混合工程に作業指示を出す作業指示作成部を設け、履歴情報作成部では、作業指示と各半端冊のトレーサビリティー情報とから混合情報を作成し、データベースに記憶させるようにしたものである。これによれば、混合冊の情報も一元的に管理することができるので、容易に検索することができる。
また、作業指示作成部は、複数の半端冊の残り枚数からシート状感光材料を補充する補充冊と、シート状感光材料の補充を受ける受入れ冊と、補充冊から受入れ冊に補充されるシート状感光材料の枚数とからなる作業指示を作成するようにしたので、作業内容が明確であり、混合作業を容易に行うことができる。
更に、混合工程には、混合情報が印字されたラベルを作成するラベル作成設備を設け、このラベルを混合冊が収納された包装袋に貼付するようにしたので、混合冊の識別が容易となる。
また、履歴情報作成部は、後追い検査により抜き取られた冊を廃却されたものとして扱い、該冊のブロック番号を欠番にするので、抜き取られた冊と混合冊との情報が錯綜することはない。
また、切断・集積工程に、作成された冊を包装袋内に収納する袋詰め設備と、冊が収納された冊入り包装袋を複数段の収納部を有するマガジンに収納し、複数個のマガジンをパレットに載置して保管する中間保管設備とが設けられている場合には、第2の工程管理手段に、中間保管設備から冊入り包装袋が収納されるマガジンの番号と、冊入り包装袋が収納される収納部の位置と、該マガジンが載置されるパレットの番号であるマガジンパレット番号とを取得させて生産情報管理手段に入力させ、入力された冊収納位置情報をトレーサビリティー情報と関連付けてデータベースに記憶させるようにしたものである。これによれば、後追い検査の際に容易に必要とする冊の位置を把握することができる。
また、生産ラインに、冊入り包装袋を包装箱に収納する箱詰め設備と、冊が収納された複数個の冊入り包装箱をダンボール箱に収納するダンボール詰め設備とを有する包装工程が設けられている場合には、包装工程を管理する第3の工程管理手段に、各ダンボール箱にダンボール番号を付与し、ダンボール番号と、ダンボール箱に収納している複数の冊の各トレーサビリティー情報とから各冊に対応した複数のダンボールトレーサビリティー情報を作成するダンボール情報作成部を設けるとよい。また、生産情報管理手段は、ダンボールトレーサビリティー情報をデータベースに記憶する。これによれば、必要な冊が収納されているダンボールを容易に検索することができる。
また、包装工程に、ダンボール箱をパレット上に載置して保管する製品保管設備が設けられている場合には、第3の工程管理手段によって、製品保管設備からダンボールパレット番号を取得して生産情報管理手段に入力し、ダンボールトレーサビリティー情報と関連付けてデータベースに記憶させるとよい。これによれば、出荷前の段階で冊の収納位置を容易に検索することができる。
また、製品保管設備から冊を収納したダンボール箱が出荷される際に、生産情報管理手段に入力され出荷先情報をダンボールトレーサビリティー情報と関連付けてデータベースに記憶させるとよい。これによれば、出荷後の冊の位置も容易に検索することができる。
また、生産情報管理手段に、マスターフイルム上の各ダンボール箱の位置を表すダンボール情報展開図を作成する第2の情報展開図作成部を設けるとよい。これによれば、各ダンボール箱に収納されている冊のマスターロール上の位置や、各ダンボール箱間の位置関係を視覚的に理解することができる。
本発明のシート状感光材料のトレーサビリティーシステムによれば、シート状感光材料の生産に関連する様々な情報を一つのデータベースで一元的に管理することができるので、様々な情報からシート状感光材料について調べることができる。また、対象とするシート状感光材料の現在位置も容易に検索することができるので、故障発見時等の対応が敏速になる。更に、後追い検査後の半端冊から混合冊を作成する作業も容易になるので、作業時間を短縮することができ、作業ミスも減少させることができる。また、混合冊も容易に識別することができ、この混合冊の情報も検索することができるので、通常の設備で作成された冊と同様の取り扱いが可能となる。
図1は、シート状感光材料が包装された包装体2の包装状態を示す外観斜視図である。医療用撮影機器に使用されるシート状感光材料3は、複数枚が集積されて冊4の形態にされ、厚紙や段ボールなどで形成された保護カバー5に挟み込まれて、折れや部分的な圧力から保護される。保護カバー5に挟み込まれた冊4は、遮光性と防湿性とを備えた包装袋6に収納されて密封される。包装袋6の上面には、冊4の加工履歴を表すトレーサビリティー情報がバーコード6aで印刷される。冊4を収納した包装袋6は、厚紙で形成された包装箱7に収納される。この包装箱7の表面には、包装袋6と同じ内容のトレーサビリティー情報がバーコード7aで印刷される。
図2は、本発明を実施したシート状感光材料3の生産ラインの工程を示すフローチャートである。この生産ラインは、裁断工程S1と、切断・集積工程S2と、包装工程S3と、切断・集積工程S2と包装工程S3との間で分岐して実施される定期検査S4、後追い検査S5、混合工程S6とから構成されている。各工程の間には、製品を保管する保管庫が配置されている。
図3は、裁断工程S1の概略を示す概略図である。S1−1,S1−2に示すように、裁断工程S1では、マスターロール10から幅の広いマスターフイルム11が引き出され、製品サイズの幅に裁断されて複数本のスリットロール12が形成される。S1−3,S1−4に示すように、スリットロール12は、ロールパレット13に複数本が載置され、遮光性等を備えたロール保管庫14に収納される。
図4は、切断・集積工程S2の概略を示す概略図である。S2−1に示すように、スリットロール12から引き出されたスリットフイルム17が所定長さにカットされ、シート状感光材料3が形成される。また、S2−2〜S2−4に示すように、シート状感光材料3は、所定枚数が集積されて冊4にされ、供給された保護カバー5に挟み込まれて遮光性を有する包装袋6に収納される。包装袋6の上面には、冊4のトレーサビリティー情報がバーコード6aとして印字される。トレーサビリティー情報は、冊4の加工履歴を表す情報であり、トレーサビリティー情報から、冊4の基となるスリットロール12及びマスターロール10や、マスターロール10及びスリットロール12内での位置も知ることができる。S2−5,S2−6に示すように、冊4を収納した包装袋6は、複数個の収納部20を有するマガジン21に収納され、このマガジン21はマガジンパレット22に載置されて中間保管庫23に収納される。
S2−1とS2−2との間のS2−7では、故障のあるシート状感光材料3が抜き取られて廃却される。また検査試料となるシート状感光材料3も抜き取られ、定期検査S4に送られる。
図5は、包装工程S3の概略を示す概略図である。S3−1に示すように、冊4を収納した包装袋6は、包装箱7に収納されて包装体2となる。この箱詰め時には、包装袋6のバーコード6aが読み取られ、同じ内容のバーコード7aが包装箱7に印字される。S3−2では、複数個の包装体2がダンボール箱27に収納される。ダンボール箱27の表面には、ダンボールトレーサビリティー情報を表すバーコード28が印字される。ダンボールトレーサビリティー情報は、収納した複数の冊4のトレーサビリティー情報と、ダンボール箱27を識別するダンボール番号とからなる。S3−3では、複数個のダンボール箱27がダンボールパレット29の上に載置され、S3−4では、ダンボール箱27を載置したダンボールパレット29が製品保管庫30に入庫される。S3−1とS3−2との間のS3−5では、出荷せずに保管される控え品またはサンプル品となる包装体が抜き取られる。
定期検査S4では、切断・集積工程S2で検査試料として抜き取られたシート状感光材料3の検査が行われる。後追い検査S5は、定期検査S4でシート状感光材料3に故障が発見されたときに、そのシート状感光材料3に近接する範囲のシート状感光材料の検査を行い、故障のあるシート状感光材料3を廃却する。具体的には、マスターロール10の状態であったときに、故障の発見されたシート状感光材料3に近接する位置にあったシート状感光材料を含む冊4を探し、この冊4からシート状感光材料3を取り出して検査を行う。冊4は、中間保管庫23や、製品保管庫30から取り出される。
図6は、混合工程S6の概略を示す概略図である。混合工程S6は、後追い検査S5によって故障のあるシート状感光材料が廃却された冊を集め、これらの半端冊33〜35のシート状感光材料3を混ぜ合わせて新しい冊を形成する工程である。混合工程S6は、後述する生産情報管理コンピュータから出される作業指示にしたがって、手作業で実施される。作業指示は、S6−1に示す半端冊33〜35の中から、残っているシート状感光材料3の枚数を勘案して補充冊と受入れ冊とを指示する。S6−2に示すように、作業者は、補充冊33から受入れ冊34,35にシート状感光材料3を供給し、S6−3に示すよに、規定枚数のシート状感光材料3を有する混合冊36,37を形成する。
S6−4に示すように、混合冊36は、混合工程S6で包装袋6に収納される。また、S6−5に示すように、包装袋6の表面には、混合情報を表すバーコード38が印字されたラベル39が貼付される。混合情報は、前述の作業指示の内容と、各半端冊のトレーサビリティー情報とからなる。包装袋6に収納された混合冊36は、前述の包装工程S3に送られる。
図7は、シート状感光材料生産ラインの構成図である。前述の工程S1〜S6は、生産情報管理コンピュータ50によって統括的に管理される。生産情報管理コンピュータ50には、作業指示作成部52と、情報展開図作成部53と、データベース54とが設けられている。作業指示作成部52は、混合作業を指示する作業指示を作成して混合工程S6に出す。作業指示は、紙にプリントしてもよいし、混合工程S6内のモニタ等に表示してもよい。なお、混合工程S6には、混合冊を収納した包装袋に貼付されるラベルを作成するラベル作成装置56が設けられている。
情報展開図作成部53は、マスターフイルム11上の各冊4の位置と、廃却または抜き取られたシート状感光材料3の位置とをスリット番号とブロック番号とで表すトレーサビリティー情報展開図170(図19参照)と、マスターフイルム11上の各ダンボール箱27の位置を表すダンボール情報展開図175(図22参照)とを作成する。後追い検査では、これらの情報展開図を参照して検査範囲の冊4が特定される。データベース54は、各工程の作業内容を表す指示情報と、各工程から入力される実績情報とが記憶される。指示情報は、入力された生産計画に基づいて生産情報管理コンピュータ50が作成し、実績情報は、この指示情報に基づいて行った作業の実績が各工程で作成されて入力される。
生産情報管理コンピュータ50には、各工程の実績情報の他、マスターロールの生産ライン58から、マスターロール10の品種情報及びロール番号と、マスターフイルム11の故障位置を表す故障情報とが入力される。また、生産ライン全体の稼働内容を表す生産計画や、製品の出荷先情報等も入力され、データベース54に記憶される。
図8は、裁断工程S1の構成を示すブロック図である。裁断工程S1は、裁断装置65と、ロール保管庫14と、裁断装置用設備コントローラ66と、ロール保管庫用設備コントローラ67と、裁断工程用統括コントローラ68とから構成されている。
裁断装置65は、マスターロール10を裁断してスリットロール12を作成する装置であり、裁断と同時にスリットロール12の全長を測定する。ロール保管庫14は、前述のようにスリットロール12を保管する。裁断装置用設備コントローラ66及びロール保管庫用設備コントローラ67は、裁断装置65とロール保管庫14とを個別に管理し、入力された指示情報から制御情報を作成して各設備を稼働させ、各装置から入力された作業実績から実績情報を作成して裁断工程用統括コントローラ68に入力する。裁断工程用統括コントローラ68は、第1の工程管理手段であり、入力された指示情報に基づいて、裁断装置用設備コントローラ66及びロール保管庫用設備コントローラ67を統括的に管理する。
裁断工程用統括コントローラ68と、裁断装置用設備コントローラ66及び,ロール保管庫用設備コントローラ67には、周知のプログラマブルロジックコントローラ(PLC)が使用されている。PLCは、コンピュータのように専用のソフトウェア等を開発する必要がないため、コストダウンを図ることができる。また、リアルタイム処理が可能であるため、生産ライン内の管理を迅速に行うことができる。更に、コンピュータに比べて寿命が長いので長期的なコストダウンを図ることができる。
裁断工程用統括コントローラ68は、生産情報管理コンピュータ50から入力された指示情報を一時的に記憶し、各設備の生産状況に応じて各設備コントローラ66,67に入力する。また、各設備コントローラで作成された実績情報も一時的に記憶し、生産情報管理コンピュータ50の動作状況に応じて送信する。裁断工程用統括コントローラ68には、形成された複数のスリットロール12にスリット番号を付与するスリット情報作成部71が設けられている。このスリット番号と、前述のスリット長は、裁断実績情報として生産情報コンピュータ50に入力される。
図9は、切断・集積工程S2の構成を示すブロック図である。切断・集積工程S2は、切断・集積装置80、カバー装填装置81、袋詰め装置82、中間保管庫23、切断・集積装置用設備コントローラ83、カバー装填装置用設備コントローラ84、袋詰め装置用設備コントローラ85、中間保管庫用設備コントローラ86、切断・集積工程用統括コントローラ87から構成されている。
切断・集積装置80〜袋詰め装置82は、前述したように、スリットロール12から引き出したスリットフイルム17を所定長さごとに切断してシート状感光材料3を作成し、これを集積して冊4を形成し、冊4を保護カバー5で挟んで包装袋6に収納する。また、切断・集積装置80は、生産情報管理コンピュータ50から指示情報として入力される抜取情報に基づいて、故障のあるシート状感光材料を廃却し、検査試料となるシート状感光材料を抜き取るシート抜取り部を備えている。
切断・集積装置用設備コントローラ83〜中間保管庫用設備コントローラ86は、各装置80〜82,23を個別に管理し、入力された指示情報から制御情報を作成して各設備を稼働させる。また、各装置80〜82,23から入力された作業実績から実績情報を作成し、切断・集積工程用統括コントローラ87に入力する。切断・集積工程用統括コントローラ87は、第2の工程管理手段であり、入力された指示情報に基づいて、各設備コントローラ83〜86を統括的に管理する。
切断・集積工程用統括コントローラ87には、冊情報作成部90と、抜取り位置情報作成部91とが設けられている。冊情報作成部90は、スリットフイルム17内の各冊4を識別するブロック番号を付与し、各冊4の位置及び範囲をスリットフイルム17の端部からの長さによって表す冊位置情報を作成する。また、抜取り位置情報作成部91は、廃却された各シート状感光材料3のスリットフイルム17の端部からの長さ位置を表す廃却位置情報と、検査試料として抜き取られた各シート状感光材料3のスリットフイルム17の端部からの長さ位置を表す試料位置情報とを作成する。これらの情報は、切断実績情報として生産情報管理コンピュータ50に入力される。
生産情報管理コンピュータ50には、履歴情報作成部94が設けられている。この履歴情報作成部94は、マスターロールの生産ライン58から入力される品種情報及びロール番号と、裁断工程用統括コントローラ68から入力されるスリット番号と、切断・集積工程用統括コントローラ87から入力されるブロック番号及び冊位置情報とから、トレーサビリティー情報を作成し、データベース54に記憶させる。
また、履歴情報作成部94は、廃却位置情報、または試料位置情報と、前記品種情報と、ロール番号と、スリット番号とから、抜き取られたシート状感光材料ごとの抜取りシート情報を作成し、データベース54に記憶させる。この抜取りシート情報とトレーサビリティー情報とにより、マスターロール10から作成された全てのシート状感光材料の追跡が可能となる。更に、履歴情報作成部94は、前述の混合工程S6に出す作業指示と、半端冊のトレーサビリティー情報とから、混合冊の混合情報を作成する。
なお、切断・集積工程用統括コントローラ87は、中間保管庫23から、各冊4が収納されている収納部位置、マガジン番号、マガジンパレット番号を取得し、保管実績情報として生産情報管理コンピュータ50に送信している。生産情報管理コンピュータ50は、これらの情報をトレーサビリティー情報と関連づけてデータベースに記憶させている。これにより、後追い検査の際に必要とする冊4の位置がすぐに検索することができるようになる。
図10は、包装工程S3の構成を示すブロック図である。包装工程S3は、箱詰め装置100、ダンボール詰め装置101、製品保管庫30、箱詰め装置用設備コントローラ102、ダンボール詰め装置用設備コントローラ103、製品保管庫用設備コントローラ104、包装工程用統括コントローラ105から構成されている。箱詰め装置100、ダンボール詰め装置101、製品保管庫30は、前述したように、冊4を収納した包装袋6を包装箱7に収納して包装体2を形成し、この包装体2をダンボール箱27に複数個収納して保管する。
箱詰め装置用設備コントローラ102〜製品保管庫用設備コントローラ104は、各装置100,101,30を個別に管理し、入力された指示情報から制御情報を作成して各設備を稼働させる。また、各装置100,101,30から入力された作業実績から実績情報を作成し、包装工程用統括コントローラ105に入力する。包装工程用統括コントローラ105は、第3の工程管理手段であり、入力された指示情報に基づいて、各設備コントローラ102〜104を統括的に管理する。
包装工程用統括コントローラ105には、ダンボールトレーサビリティー情報作成部108が設けられている。このダンボールトレーサビリティー情報作成部108は、各ダンボール箱27にダンボール番号を付与し、このダンボール番号と、ダンボール箱27に収納されている各冊4のトレーサビリティー情報とから、各冊ごとにダンボールトレーサビリティー情報を作成する。ダンボールトレーサビリティー情報は、ダンボール実績情報として生産情報管理コンピュータ50に入力され、データベース54に記憶される。
また、包装工程用統括コントローラ105は、製品保管庫30から各ダンボール27が載置されているダンボールパレット番号を取得して生産情報管理コンピュータ50に送信している。生産情報管理コンピュータ50は、ダンボールパレット番号をダンボールトレーサビリティー情報と関連づけてデータベース54に記憶させる。これにより、後追い検査の際に必要とする冊4の位置がすぐに検索することができる。また、ダンボール箱27が出荷される際には、その出荷先情報が生産情報管理コンピュータ50に入力され、ダンボールトレーサビリティー情報と関連付けてデータベース54に記憶される。これにより、出荷後の各冊の位置も容易に検索することができる。
図11は、データベース54に記憶される情報を示す説明図である。データベース54には、生産計画、指示情報、実績情報、品種情報、ロール番号、故障情報、抜取情報、作業指示、混合情報、出荷先情報等とともに、これらの各情報の組み合わせからなるトレーサビリティー情報や、抜取りシート情報、ダンボールトレーサビリティー情報等が一元的に記憶される。そのため、生産工程のどの段階からでも加工履歴を容易に検索することができる。
次に、上記実施形態の作用について説明する。図12のフローチャートに示すように、生産情報管理コンピュータ50は、入力された生産計画に基づいて、各工程の稼働内容を表す指示情報を作成する。この生産計画及び指示情報は、データベース54に記憶され、指示情報は、適当なタイミングで各工程の統括コントローラに送信される。
生産情報管理コンピュータ50には、マスターロールの生産ライン58から、品種情報、ロール番号、故障情報が入力される。故障情報は、マスターロールの生産ライン59において、マスターフイルム11への乳剤の塗布後に行われる面状検査の面状検査情報を基に作成されており、図13は、故障情報をイメージ化した説明図であり、マスターフイルム11の上には、故障120〜123がマーキングされている。
生産情報管理コンピュータ50は、入力された品種情報に基づいて、データベース54から裁断パターンを読み出し、マスターロール10の裁断位置を決定するロール引き当てを行い、ロール引当情報を作成する。図14は、ロール引当情報をイメージ化した説明図であり、裁断パターン130に裁断予定ライン131が付されている。また、このロール引き当てでは、裁断パターン130に、図13の故障情報がマッピングされ、各故障120〜123のマスターフイルム11の端部からの位置と、裁断後に故障が存在することになるスリットロール12とが確定される。
生産情報管理コンピュータ50は、裁断工程用統括コントローラ68に裁断指示情報を入力する。この裁断指示情報には、ロール引当情報と、品種情報、ロール番号等が含まれている。裁断工程S1にはマスターロール10が供給され、裁断装置65でマスターロール10が裁断されて複数本のスリットロール12が形成される。この裁断時に、スリットロール12の全長が計測され、作成された複数本のスリットロール12には、スリット情報作成部71によってスリット番号が付与される。スリット長とスリット番号は、裁断実績情報として生産情報管理コンピュータ50に入力され、データベース54に記憶される。
図15に示すように、生産情報管理コンピュータ50は、マスターフイルム11の故障情報を各スリットフイルム17に適用し、各スリットロール12毎の故障情報を作成する。これにより、マスターフイルム11の故障120〜123は、各スリットフイルム17に分散して故障135〜141となる。
スリットフイルム17は、その先端及び後端に生じる常損(長さ方向のロス)が廃却され、検査試料が抜き取られる。また、各故障135〜141の幅方向の位置情報も必要ない。そのため、生産情報管理コンピュータ50は、これらの長さも加えて各スリットフイルム17の故障情報を補正し、各スリットフイルム17ごとにシートが抜き取られる位置を表す抜取情報を作成し、データベース54に記憶させる。図16は、各スリットフイルム17の抜取情報をイメージ化したものであり、塗りつぶされた部分145〜163がスリットフィルウ17から廃却または抜き取られる位置を示している。
スリットロール12は、ロールパレット13に載置されてロール保管庫14に入庫される。裁断工程統括コントローラ68は、ロールパレット番号を取得して生産情報管理コンピュータ50に入力し、品種情報、ロール番号、スリット番号と関連づけてデータベース54に記憶される。
図17のフローチャートに示すように、切断・集積工程S2では、生産情報管理コンピュータ50から切断・集積工程用統括コントローラ87に切断指示情報が入力され、切断・集積装置80にスリットロール12が供給される。切断指示情報には、品種情報、ロール番号、スリット番号とともに抜取情報が含まれている。
切断・集積工程S2では、スリットフイルム17が切断されてシート状感光材料3が形成され、抜取情報にしたがってシート状感光材料が廃却及び抜き取られる。シート状感光材料3は、複数枚が集積されて冊4が形成される。冊4は、保護カバー5に挟み込まれ、包装袋6に収納される。
冊情報作成部90は、冊4が形成されるごとに、冊4を識別するブロック番号と、スリットフイルム17の端部からの冊4の位置と範囲とを表す冊位置情報とを作成し、生産情報管理コンピュータ50に入力する。履歴情報作成部94は、品種情報、ロール番号、スリット番号、ブロック番号、冊位置情報から各冊4のトレーサビリティー情報を作成し、データベース54に入力する。
また、抜取り位置情報作成部91は、廃却されるシート状感光材料3のスリットロール12の端部からの長さを表す廃却位置情報と、検査試料として抜き取られるシート状感光材料3のスリットロール12の端部からの長さを表す試料位置情報とを作成し、生産情報管理コンピュータ50に入力する。履歴情報作成部94は、品種情報と、ロール番号と、スリット番号とから、抜き取られたシート状感光材料3ごとの抜取りシート情報を作成し、データベース54に記憶させる。
包装袋6の表面には、トレーサビリティー情報を表すバーコード6aが印字され、マガジン21の収納部20に収納されて、マガジンパレット22により中間保管庫23に入庫される。切断・集積工程用統括コントローラ87は、中間保管庫23から収納部位置、マガジン番号、マガジンパレット番号を取得して生産情報管理コンピュータ50に入力し、トレーサビリティ−情報に関連づけてデータベース54に記憶させる。
切断・集積工程S2において、検査試料として抜き取られたシート状感光材料3は、定期検査S4で検査される。この検査により故障が発見された場合には、故障のあるシート状感光材料3に関連する冊4の後追い検査S5が実行される。
図18のフローチャートに示すように、後追い検査S5を実施する際には、生産情報管理コンピュータ50にトレーサビリティー情報展開図の作成を指示する。情報展開図作成部53は、図19(A)に示すように、マスターフイルム11上の各スリットフイルム17の位置と、各冊4の位置をブロック番号で表すトレーサビリティー情報展開図170を作成する。後追い検査S5では、トレーサビリティー情報展開図170を参照して、後追い検査するべき冊4を検討し、その冊4のトレーサビリティー情報を検索して現在位置を特定し、入手して検査を行う。以上を繰り返し行うことにより、故障の範囲を特定する。トレーサビリティー情報展開図170を作成するようにしたので、故障冊に関連する冊の検討が容易である。また、トレーサビリティーデータが一元的に管理されており、冊4の現在位置も簡単に検索することができるので、後追い検査の効率が向上する。
検査で故障が発見されたシート状感光材料3は、冊4から取り出されて廃却される。この廃却情報は、生産情報管理コンピュータ50に入力される。生産情報管理コンピュータ50は、後追い検査された冊4は廃却されたものして取り扱い、その冊4のブロック番号を欠番にする。図19(B)は、後い検査後のトレーサビリティー情報展開図173を示しており、後追い検査された冊4、例えば、スリット番号1のブロック番号7や、スリット番号4のブロック番号14は、欠番にされている。
後追い検査された冊4のうち、シート状感光材料3が残っている半端冊が複数ある場合には、混合工程S6が実施される。図20のフローチャートに示すように、生産情報管理コンピュータ50の作業指示作成部52は、後追い検査S5から入力された廃却情報に基づいて、複数の半端冊の残り枚数からシート状感光材料3を補充する補充冊と、シート状感光材料3の補充を受ける受入れ冊と、補充冊から受入れ冊に補充されるシート状感光材料3の枚数とからなる作業指示を作成し、混合工程S6の作業者に指示する。また、履歴情報作成部94では、作成された作業指示と、半端冊のトレーサビリティー情報とから混合情報を作成し、データベース54に記憶させる。
作業者は、作業指示にしたがってシート状感光材料3の混ぜ合わせを行い、規定枚数のシート状感光材料3を有する混合冊を形成し、包装袋6に収納する。また、混合情報を表すバーコード38が印字されたラベル39をラベル作成装置56で作成し、包装袋6に貼付する。これにより、混合冊の識別が容易になる。混合冊が収納された包装袋6は、包装工程S3に送られる。
図21のフローチャートに示すように、包装工程S3では、生産情報管理コンピュータ50から、包装工程用統括コントローラ105に指示情報が入力される。この指示情報のうち、箱詰め指示情報には、控え品またはサンプル品として抜き取られる包装体2を指示する控え品情報が含まれている。包装工程S3は、冊4を収納した包装袋6を包装箱7に収納する。このときに、包装袋6のバーコード6aを読み取り、バーコード6と同じ内容のバーコード7aを包装箱7に印字する。また、控え品及びサンプル品は、箱詰め後に抜き取られ、別途保管される。
また、複数個の包装体2がダンボール箱27に詰め込まれ、このダンボール箱17の表面にダンボールトレーサビリティー情報が印字される。ダンボールトレーサビリティ情報は、生産情報管理コンピュータ50に入力されてデータベース54に記憶される。ダンボール箱27は、ダンボールパレット29も載置されて製品保管庫30に入庫される。ダンボールパレット番号は、ダンボールトレーサビリティー情報と関連づけてデータベース54に記憶されるので、ダンボール箱27内に収納されている冊4の検索も容易である。
情報展開図作成部53は、図22に示すように、マスターフイルム11上の各ダンボール箱27の位置を表すダンボール情報展開図175を作成する。このダンボール情報展開図175を参照することにより、製品保管庫104内に収納されている冊4も容易に探すことができ、後追い検査も効率的に行うことができる。
ダンボール箱27が出荷される際には、その出荷先情報が生産情報管理コンピュータ50に入力され、ダンボールトレーサビリティー情報と関連づけてデータベース54に記憶される。これにより、出荷後の冊4の捜索も容易になる。
なお、上記実施形態では、医療用のシート状感光材料の生産ラインを例に説明したが、その他のシート状感光材料の生産にも利用することができる。また、シート状感光材料以外の製品のトレーサビリティーシステムとしても転用可能である。
シート状感光材料の包装体の構成を示す外観斜視図である。 本発明を実施したシート状感光材料の生産ラインの工程を示すフローチャートである。 裁断工程の作業内容を示す概略図である。 切断・集積工程の作業内容を示す概略図である。 包装工程の作業内容を示す概略図である。 混合工程の作業内容を示す概略図である。 シート状感光材料の生産ラインの構成図である。 裁断工程の構成を示すブロック図である。 切断・集積工程の構成を示すブロック図である。 包装工程の構成を示すブロック図である。 データベースの記憶内容を示す説明図である。 裁断工程の作業手順を示すフローチャートである。 マスターフイルムの故障情報のイメージ図である。 ロール引き当て情報のイメージ図である。 スリットフイルムの故障情報のイメージ図である。 スリットフイルムの抜取情報のイメージ図である。 切断・集積工程の作業手順を示すフローチャートである。 後追い検査の作業手順を示すフローチャートである。 トレーサビリティー情報展開図である。 混合工程の作業手順を示すフローチャートである。 包装工程の作業手順を示すフローチャートである。 ダンボール情報展開図である。
符号の説明
2 包装体
3 シート状感光材料
4 冊
6 包装袋
7 包装箱
10 マスターロール
11 マスターフイルム
12 スリットロール
17 スリットフイルム
23 中間保管庫
30 製品保管庫
33 半端冊
36 混合冊
39 ラベル
50 生産情報管理コンピュータ
52 作業指示作成部
53 情報展開図作成部
54 データベース
56 ラベル作成装置
58 マスターロールの生産ライン
65 裁断設備
66 裁断装置用設備コントローラ
68 裁断工程用統括コントローラ
69 切断・集積装置
71 スリット情報作成部
83 切断・集積装置用設備コントローラ
86 中間保管庫用設備コントローラ
87 切断・集積工程用統括コントローラ
90 冊情報作成部
91 抜取り位置情報作成部
101 ダンボール詰め装置
103 ダンボール詰め装置用設備コントローラ
105 包装工程用統括コントローラ
108 ダンボールトレーサビリティー情報作成部
170 トレーサビリティー情報展開図
175 ダンボール情報展開図

Claims (12)

  1. マスターロールから乳剤が塗布されたマスターフイルムを引き出し、これを裁断して複数のスリットロールを形成する裁断設備を有する裁断工程と、
    スリットロールからスリットフイルムを引き出し、所定長さごとに切断してシート状感光材料を形成し、複数枚のシート状感光材料を集積して冊を形成する切断・集積設備を有する切断・集積工程とを備えるシート状感光材料の製造ラインに用いられ、
    前記裁断工程を管理するとともに、各スリットロールに識別用のスリット番号を付与するスリット情報作成部を有する第1の工程管理手段と、
    前記切断・集積工程を管理するとともに、スリットフイルム内の各冊を識別するブロック番号を付与し、各冊の位置及び範囲をスリットフイルムの端部からの長さによって表す冊位置情報を作成する冊情報作成部を有する第2の工程管理手段と、
    前記第1及び第2の工程管理手段を統括して管理するとともに、該第1及び第2の工程管理手段からスリット番号と、ブロック番号と、冊位置情報とが入力され、前記マスターロールの製造ラインからマスターロールの品種情報と、該マスターロールのロール番号とが入力される生産情報管理手段と、
    この生産情報管理手段に設けられ、スリット番号,ブロック番号,冊位置情報,品種情報,ロール番号から各冊ごとのトレーサビリティー情報を作成する履歴情報作成部と、
    前記生産情報管理手段に接続され、トレーサビリティー情報が記憶されるデータベースとを備えたことを特徴とするシート状感光材料のトレーサビリティーシステム。
  2. 前記切断・集積設備には、故障のあるシート状感光材料を廃却し、検査試料用のシート状感光材料を抜き取るシート抜取り部が設けられており、
    前記第2の工程管理手段は、廃却された各シート状感光材料のスリットフイルムの端部からの長さ位置を表す廃却位置情報と、検査試料として抜き取られた各シート状感光材料のスリットフイルムの端部からの長さ位置を表す試料位置情報とを作成して生産情報管理手段に入力する抜取り位置情報作成部を備え、前記履歴情報作成部は、入力された廃却位置情報または試料位置情報と、前記品種情報と、ロール番号と、スリット番号とから、各シート状感光材料ごとの抜取りシート情報を作成してデータベースに記憶させることを特徴とする請求項1記載のシート状感光材料のトレーサビリティーシステム。
  3. 前記生産情報管理手段は、マスターフイルム上の各冊の位置と、廃却及び抜き取られたシート状感光材料の位置とをスリット番号とブロック番号とで表すトレーサビリティー情報展開図を作成する第1の情報展開図作成部を有することを特徴とする請求項2記載のシート状感光材料のトレーサビリティーシステム。
  4. 前記切断・集積設備によって抜き取られた検査試料に故障が発見された場合に、この故障が発見されたシート状感光材料に隣接するシート状感光材料を前記トレーサビリティー情報展開図を用いて検索し、検査を行い、故障のあるシート状感光材料を廃却する後追い検査と、
    前記後追い検査後に、廃却されずに残ったシート状感光材料を有する複数の半端冊の各シート状感光材料を混ぜ合わせ、混合冊を形成する混合工程とを備え、
    前記生産情報管理手段は、混合工程に作業指示を出す作業指示作成部を有し、前記履歴情報作成部で、作業指示と各半端冊のトレーサビリティー情報とから混合情報を作成し、前記データベースに記憶させることを特徴とする請求項3記載のシート状感光材料のトレーサビリティーシステム。
  5. 前記作業指示作成部は、複数の半端冊の残り枚数からシート状感光材料を補充する補充冊と、シート状感光材料の補充を受ける受入れ冊と、補充冊から受入れ冊に補充されるシート状感光材料の枚数とからなる作業指示を作成することを特徴とする請求項4記載のシート状感光材料のトレーサビリティーシステム。
  6. 前記混合工程は、前記混合情報が印字されたラベルを作成するラベル作成設備を有し、このラベルは、混合冊が収納された包装袋に貼付されることを特徴とする請求項4または5記載のシート状感光材料のトレーサビリティーシステム。
  7. 前記履歴情報作成部は、後追い検査により抜き取られた冊を廃却されたものとして扱い、前記トレーサビリティ情報から削除することを特徴とする請求項4ないし6いずれか記載のシート状感光材料のトレーサビリティーシステム。
  8. 前記切断・集積工程には、作成された冊を包装袋内に収納する袋詰め設備と、冊が収納された冊入り包装袋を複数段の収納部を有するマガジンに収納し、複数個のマガジンをパレットに載置して保管する中間保管設備とが設けられており、
    前記第2の工程管理手段は、中間保管設備から冊入り包装袋が収納されるマガジンの番号と、冊入り包装袋が収納される収納部の位置と、該マガジンが載置されるパレットの番号であるマガジンパレット番号とを取得して生産情報管理手段に入力し、該生産情報管理手段は、入力された冊収納位置情報を前記トレーサビリティー情報と関連付けてデータベースに記憶させることを特徴とする請求項1ないし7いずれか記載のシート状感光材料のトレーサビリティーシステム。
  9. 前記冊入り包装袋を包装箱に収納する箱詰め設備と、冊が収納された複数個の冊入り包装箱をダンボール箱に収納するダンボール詰め設備とを有する包装工程を備え、
    この包装工程を管理する第3の工程管理手段は、各ダンボール箱にダンボール番号を付与し、このダンボール番号と、ダンボール箱に収納している複数の冊の各トレーサビリティー情報とから各冊に対応した複数のダンボールトレーサビリティー情報を作成して前記生産情報管理手段に入力するダンボール情報作成部を有し、該生産情報管理手段は、ダンボールトレーサビリティー情報を前記データベースに記憶させることを特徴とする請求項1ないし8いずれか記載のシート状感光材料のトレーサビリティーシステム。
  10. 前記包装工程は、ダンボール箱をパレット上に載置して保管する製品保管設備を有し、前記第3の工程管理手段は、製品保管設備からダンボールパレット番号を取得して前記生産情報管理手段に入力し、該生産情報管理手段は、前記ダンボールトレーサビリティー情報と関連付けて前記データベースに記憶させることを特徴とする請求項9記載のシート状感光材料のトレーサビリティーシステム。
  11. 前記製品保管設備から冊を収納したダンボール箱が出荷される際に、前記生産情報管理手段に出荷先情報が入力され、該生産情報管理手段は、出荷先情報を前記ダンボールトレーサビリティー情報と関連付けて前記データベースに記憶させることを特徴とする請求項9または10記載のシート状感光材料のトレーサビリティーシステム。
  12. 前記生産情報管理手段は、マスターフイルム上の各ダンボール箱の位置を表すダンボール情報展開図を作成する第2の情報展開図作成部を有することを特徴とする請求項9ないし11いずれか記載のシート状感光材料のトレーサビリティーシステム。
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