JP2007168731A - 重荷重用タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】耐久性を損ねることなくコストを低減する。
【解決手段】ベルト層7が、少なくとも3枚のベルトプライからなる。最もカーカス6側に配された第1のベルトプライ7Aは、ベルトコードがタイヤ赤道Cに対して45〜55度の角度で傾けられる。その外側に配された第2及び第3のベルトプライ7B、7Cは、ベルトコードがタイヤ赤道Cに対して16〜22度の角度で互いに交差する傾けられている。第3のベルトプライ7Cは、トレッド接地幅TWの77〜95%の幅BW3を有する。第2のベルトプライ7Bは、第3のベルトプライ7Cの幅BW3よりも大きい。しかも第1のベルトプライ7Aの幅BW1は、第3のベルトプライ7Cの幅BW3よりも20〜35mm小さく、第1のベルトプライ7Aとカーカスプライ6Aとのコード間距離Sは0.8〜1.2mmである。
【選択図】図2

Description

本発明は、スチールコードからなるカーカス及びベルト層を含む重荷重用タイヤに関し、詳しくは耐久性を損ねることなくコストを低減しうる重荷重用タイヤに関する。
トラック、バス等の重車両に使用される重荷重用タイヤは、スチールコードが配列されたカーカスプライからなるカーカスと、その外側に配されたスチールコードの3又は4枚のベルトプライからなるベルト層とで補強される(下記特許文献1参照)。
特表2003−35413号公報
発明者らは、重荷重用タイヤのベルト層の各プライの機能について種々の研究を行った。
図5には、重荷重用タイヤのトレッド部の部分断面図が示される。
先ず、ベルト層bの各プライを、最もカーカスcに近い側から、順次、第1、第2、第3及び第4のベルトプライb1、b2、b3及びb4と定義した場合、通常、第2及び第3のベルトプライb2、b3が、基本的なベルト層bの機能、即ち、カーカスcをタガ締めし、トレッド部に高い剛性を与えるという機能を発揮する。このために、第2及び第3のベルトプライb2及びb3では、互いにタイヤ赤道Cに対するベルトコードの角度を小さくしかつこれらを交差させて重ね合わされている。しかし、第2及び第3のベルトプライb2、b3のエッジb2e、b3eがともに整一すると、そこで著しい剛性段差が生じるので、通常、第3のベルトプライb3は、第2のベルトプライb2よりも小さい幅で形成され、これにより、各端部側でそれぞれ5mm程度のステップが形成される。
次に、第1のベルトプライb1は、第2のベルトプライb2とカーカスプライc1との間に生じる歪を緩和する重要な働きがあると考えられる。しかし、第3のベルトプライb3と同様に、第1のベルトプライb1のエッジb1eが第2のベルトプライb2と揃ってしまうと剛性段差が生じる。そこで、第1のベルトプライb1は、第3のベルトプライb3とほぼ同じ幅で形成されるのがこの種のタイヤの慣例となっている。
しかしながら、タイヤのさらなるコスト低減を図るためには、ベルトプライの幅などを減じてスチールコードの使用量を削減することが有効である。ここで、上述のように、第2及び第3のベルトプライb2、b3の幅を減じることは、ベルト層7の基本的な機能を損ねる。即ち、トレッド部の剛性低下を招き、タイヤの基本的な耐久性を低下させるので採用できない。また、第1のベルトプライb1の幅を単純に小さくすると、第2のベルトプライb2とカーカスプライc1との間の歪の緩和能力の低下を招き、結果として耐久性の低下を招く。
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、第1のベルトプライの幅を従来に比して小さく形成するとともに、この第1のベルトプライとカーカスコードとのコード間距離を増加させることを基本として、耐久性を損ねることなくコストの低減を図りうる重荷重用タイヤを提供することを目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るカーカスと、このカーカスのタイヤ半径方向外側かつトレッド部内部に配されたベルト層とを具えた重荷重用タイヤであって、前記カーカスは、スチールからなるカーカスコードがラジアル方向に配列された1枚のカーカスプライからなり、かつ前記ベルト層は、スチールコードからなるベルトコードが配列された少なくとも3枚のベルトプライからなり、しかも前記ベルトプライは、最もカーカス側に配されかつ前記ベルトコードがタイヤ赤道に対して45〜55度の角度で傾けられた第1のベルトプライと、その外側に配されかつ前記ベルトコードがタイヤ赤道に対して16〜22度の角度で傾けられた第2のベルトプライと、その外側に配されかつ前記ベルトコードがタイヤ赤道に対して16〜22度の角度でしかも前記第2のベルトプライとは逆向きに傾けられた第3のベルトプライとを含むとともに、前記第3のベルトプライは、トレッド接地幅の77〜95%の幅を有し、前記第2のベルトプライは、第3のベルトプライの幅よりも大であり、しかも前記第1のベルトプライの幅は、第3のベルトプライの幅よりも20〜35mm小さく、かつ第1のベルトプライと前記カーカスプライとのコード間距離が0.8〜1.2mmであることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、前記第2のベルトプライの幅は、第3のベルトプライの幅よりも10〜20mm大きい請求項1記載の重荷重用タイヤである。
また請求項3記載の発明は、前記第1のベルトプライと前記カーカスプライとの間に、複素弾性率が6〜9MPaのインスレーションゴムが配されている請求項1又は2記載の重荷重用タイヤである。
本発明では、第1のベルトプライの幅が、第3のベルトプライの幅よりも20〜35mm小さく形成される。従って、ベルト層においてベルトコードの使用量が削減され、ひいてはコストを低減しうる。また、第1のベルトプライとカーカスプライとのコード間距離は、0.8〜1.2mmと従来に比して大きく形成されるため、第2のベルトプライとカーカスプライとの間の歪緩和能力がゴムによって維持され、ひいては耐久性を低下させることもない。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1は、重荷重用タイヤ1の正規状態の右半分断面図が示される。ここで、重荷重用タイヤ1の正規状態とは、正規リムJにリム組されかつ正規内圧が充填された無負荷の状態とする。特に断りが無い場合、タイヤの各部の寸法は、この正規状態で特定されるものとする。
ここで、前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim"とする。
さらに前記「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" とする。
前記重荷重用タイヤ1は、トレッド部2と、その両端からタイヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部3と、各サイドウォール部3の内方端に位置するビード部4と、前記トレッド部2からサイドウォール部を経てビード部4に至るトロイド状のカーカス6と、このカーカス6の外側かつトレッド部2の内方に位置するベルト層7とを含み、本実施形態では、チューブレスタイプのものが示される。
前記カーカス6は、スチールコードが配列された1枚のカーカスプライ6Aからなる。該カーカスプライ6Aは、図4に示されるように、平行に配列されたカーカスコード6Cの両側面をトッピングゴム6Tによって被覆されたコードプライからなる。
また、カーカスプライ6Aは、前記カーカスコードがラジアル方向、即ちタイヤ赤道Cに対して75〜90°、より好ましくは80〜90度の角度で傾けられている。またカーカスプライ6Aは、ビードコア5、5間をトロイド状に跨る本体部6aと、この本体部6aに連なりビードコア5の廻りをタイヤ軸方向内側から外側に向けて折り返された折返し部6bとを含む。この本体部6aと折返し部6bとの間には、ビードコア5からタイヤ半径方向外方にテーパ状でのびかつ例えば硬質のゴムからなるビードエーペックスゴム8が配されている。
前記ベルト層7は、スチールコードからなるベルトコードが配列された少なくとも3枚、本実施形態では4枚のベルトプライから構成される。ここで、ベルトプライのスチールコード及びプライのエンズ等は、特に限定されることなく、慣例に従って適宜定めることができ、例えば1×5×0.38等が好適である。また、エンズについては、18〜27(本/5cm)程度が望ましい。
図2には、ベルト層7を含む図1の部分拡大図、図3はベルト層7が平面に展開して示される。図2及び図3から明らかなように、ベルト層7は、最もカーカス6側に配されかつベルトコード10がタイヤ赤道Cに対して45〜55度の角度θ1で傾けられた第1のベルトプライ7Aと、その外側に配されかつベルトコード10がタイヤ赤道Cに対して16〜22度の角度θ2で傾けられた第2のベルトプライ7Bと、その外側に配されかつベルトコード10がタイヤ赤道Cに対して16〜22度の角度θ3でしかも第2のベルトプライ7Bのそれとは逆向きに傾けられた第3のベルトプライ7Cと、その外側に配された第4のベルトプライ7Dとを含む。各プライ7Aないし7Dは、いずれもそのタイヤ軸方向の幅の中心が実質的にタイヤ赤道Cに揃えられて配置される。
本実施形態において、前記各角度θ1、θ2、θ3及びθ4は、順次向きが異なっており、これにより、各ベルトプライのベルトコード10が交差するように重ねられている。ただし、このような態様に限定されるものではない。
前記第1のベルトプライ7Aは、第2のベルトプライ7Bとカーカスプライ6Aとの間の歪緩和能力を十分に発揮するために、前記角度θ1が定められる。即ち前記角度θ1が45度未満の場合、そのプライ幅方向での歪緩和能力が低下しやすく、逆に55度を超える場合、そのタイヤ周方向での歪緩和能力が低下しやすい。このような観点より、前記角度θ1は、特に好ましくは48度以上かつ52度以下が望ましい。
また、第2及び第3のベルトプライ7B、7Cの前記角度θ2及びθ3は、トレッド部2の前記カーカス6をタガ締めして、その剛性を高めるとともに、耐久性及び操縦安定性を確保する。即ち、前記角度θ2、θ3が、16度未満の場合、旋回時等に十分なコーナリングパワーを発揮することができず、逆に22度を超える場合、トレッド部2へのタガ締め効果が低下しやすい。このような観点より、前記角度θ2及びθ3は、好ましくは18度以上、かつ20度以下が特に望ましい。
前記第2のベルトプライ7Bのタイヤ軸方向の幅BW2は、ベルト層7の中で最も大きく形成される。また、第3のベルトプライ7Cは、第2のベルトプライ7Bよりも小さいタイヤ軸方向の幅BW3を有する。しかし、その幅BW3は、トレッド接地幅TWの77〜95%の幅で形成される。これにより、第2のベルトプライ7Bと第3のベルトプライ7Cとの各端部では、各々のプライエッジがタイヤ軸方向で位置ずれするステップRが形成されるので、プライエッジセパレーションなどの損傷を抑制できる。
また、第3のベルトプライ7Cが、トレッド接地幅TWに対して77〜95%と十分に広い幅BW3を有する(当然、第2のベルトプライの幅BW2はさらにこれよりも大きい)ため、これらのプライ7B及び7Cが、トレッド部2において広い範囲でカーカス6を十分にタガ締めでき、トレッド部2の剛性が効果的に高められる。
ここで、前記第3のベルトプライ7Cの幅BW3が、トレッド接地幅TWの77%未満の場合、トレッド部の剛性が低下し、タイヤの基本的な耐久性が低下しやすく、また操縦安定性や耐摩耗性が低下しやすい。逆に前記第3のベルトプライ7Cの幅BW3が、トレッド接地幅TWの95%を超える場合、ベルトプライ7Bないし7Cのエッジがバットレス部Bに近接し、その部分に歪が集中してプライエッジルースなどが生じやすくなる。このような観点より、より好ましくは、第3のベルトプライ7Cの幅BW3は、トレッド接地幅TWの80%以上が望ましく、また好ましくは90%以下がさらに望ましい。
ここで、前記「トレッド接地幅」は、前記正規状態に正規荷重を負荷しキャンバー角0度でトレッド部2を平面に接地させたときのトレッド部2のタイヤ軸方向の最外側の接地端2e、2e間のタイヤ軸方向の距離とする。
また、前記「正規荷重」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY"とする。
また、前記第1のベルトプライ7Aのタイヤ軸方向の幅BW1は、第3のベルトプライ7Cの幅BW3よりも20〜35mm小さく形成されるとともに、図4に示されるように、この第1のベルトプライ7Aと前記カーカスプライ6Aとのコード間距離Sが0.8〜1.2mmに設定される。なおコード間距離Sは、タイヤ赤道Cに沿ってトレッド部をカットし、タイヤ周方向に等間隔を隔てて3カ所で測定された値の平均値とする。
発明者らの種々の実験によると、第1のベルトプライ7Aの前記幅BW1を小さくしていくと、第2のベルトプライ7Bとカーカスプライ6Aとの間の歪緩和能力が低下するため、タイヤの基本的な耐久性の低下が生じることが分かった。しかし、それと関連づけて、第1のベルトプライ7Aとカーカスプライ6Aとのコード間距離Sを大きくしていくと、その間のゴムによって、両者の接着抗力が向上しかつ前記歪緩和能力が担保され、耐久性の低下を防止しうることを知見した。従って、本発明の重荷重用タイヤ1では、ベルト層のプライ幅を減じ、スチールコードの使用量を削減することで、耐久性を損ねることなくコストを低減することが可能である。
なお、前記第3のベルトプライ7Cの幅BW3と、第1のベルトプライ7Aの幅BW1との差(BW3−BW1)が20mm未満では、コスト低減効果が十分に期待できないし、、逆に35mmを超えると、前記コード間距離Sを増大させても、タイヤの耐久性が低下する傾向がある。このような観点より、前記幅の差(BW3−BW1)は、より好ましくは10mm以上であり、また、より好ましくは20mm以下が望ましい。
また、前記コード間距離Sが0.8mm未満の場合、第1のベルトプライ7Aの幅BW1を小さくすると、第2のベルトプライ7Bとカーカスプライ6Aとの間の歪緩和能力が十分に発揮されず、タイヤの耐久性が低下し、逆に、前記コード間距離Sが1.2mmを超える場合、コーナリングパワー等の低下が生じ、ひいては操縦安定性が低下するため、いずれも採用できない。
上述のようなコード間距離Sを確実に確保するために、種々の方法が採用できる。例えば、第1のベルトプライ7Aのベルトコード10を被覆しているトッピングゴム7T及び/又はカーカスプライ6Aのカーカスコード6Cを被覆しているトッピングゴム6Tの厚さを従来に比して大きくすることによって、上述のコード間距離Sは容易に実現できる。
また、他の実施形態として、図1及び図4に示されるように、第1のベルトプライ7Aとカーカスプライ6Aとの間に、前記各トッピングゴム6T、7Tとは配合が異なるインスレーションゴム10を配置することが望ましい。該インスレーションゴム10は、生カバー成型時に、薄いゴムシートとしてカーカスプライ6Aの外側に貼り付けられることにより容易にタイヤ1の中に組み入れられる。
ここで、前記インスレーションゴム10の複素弾性率が小さすぎると、歪緩和能力は向上するものの操縦安定性が低下する傾向があり、逆に大きすぎると、操縦安定性は高めうるものの歪緩和能力が低下するおそれがある。このような観点より、前記インスレーションゴム10の複素弾性率は、好ましくは6.0MPa以上、より好ましくは7.0MPa以上、さらに好ましくは7.5MPa以上が望ましく、また、好ましくは9.0MPa以下、より好ましくは8.5MPa以下が望ましい。
なお前記複素弾性率は、4mm巾×30mm長さ×1.5mm厚さの短冊状試料を、岩本製作所(株)製の粘弾性スペクトロメーターを用い、温度70℃、周波数10Hz、動歪±2%の条件で測定した値とする。
また、図2に示されるように、本実施形態のインスレーションゴム10は、カーカスプライ6Aに沿ってタイヤ軸方向の両側にのびており、その両側縁10e、10eは、本実施形態ではクッションゴム11の側縁11eよりもタイヤ半径方向内方に位置している。言い換えると、ベルト層7とカーカス6との間の隙間を埋める断面略三角形状のクッションゴム11も、前記インスレーションゴム10を介してカーカス6と接着される。このため、インスレーションゴム10は、クッションゴム11とカーカス6との間の歪も吸収することができ、ひいては両者の間の剥離等を抑制して高い耐久性を発揮させる。
本実施形態のベルト層7は、第4のベルトプライ7Dを含んでいる。該ベルトプライ7Dは、主として耐カット性ないし耐外傷性を向上させる他、トレッドゴムと第3のベルトプライ7Cとの間の歪を緩和しうる。該第4のベルトプライ7Dのタイヤ軸方向の幅BW4は、例えばトレッド接地巾TWの30〜45%程度の小さな幅で形成されるのが望ましい。なおこの第4のベルトプライ7Dは、コストの削減及び軽量化等のために省略されても良いのは言うまでもない。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は種々の態様に変形して実施しうるのは言うまでもない。
図1の基本構造を有する重荷重用ラジアルタイヤ(サイズ11R22.5)を、表1の仕様に基づき試作し、その耐久性及び破壊エネルギーを測定した。なお、実施例については、前記コード間距離Sを確保するために、複素弾性率8.0MPaのインスレーションゴムを用いた。
テストの方法は次の通りである。
<耐久性>
各試供タイヤを下記の条件の下、直径1.7mのドラムを有するドラム試験機上で走行させ、損傷が発生するまでの時間を測定した。評価は、比較例1の走行時間を100とする指数で表示した。数値が大きいほど良好である。
リム:8.25×22.5
内圧:700kPa
荷重:32.06kN
速度:30km/H
<破壊エネルギー>
タイヤ強度のテストである。各試供タイヤをリム(8.25×22.5)にリム組みしかつ内圧700kPaを充填した後、JIS D4230に準じたプランジャー破壊試験を行った。その時の破壊エネルギーを、比較例1を100とした指数で比較した。数値が大きいほど良好である。なお、該試験は、新品タイヤと、中古タイヤとの両方で行われた。中古タイヤは、下記の条件の下で直径1.7mのドラムを有するドラム試験機を70000km走行させたものとした。
内圧:700kPa
荷重:26.72kN
速度:30km/H
テストの結果などを表1に示す。
Figure 2007168731
テストの結果、実施例のタイヤは、耐久性を有意に向上していることが確認できた。
本発明の一実施例のタイヤの断面図である。 そのトレッド部の部分拡大図である。 ベルトコードの配列を示すベルト層の展開図である。 図2のA−A部分断面図である。 従来の重荷重用タイヤのトレッド部の部分断面図である。
符号の説明
1 重荷重用タイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
6A カーカスプライ
6c カーカスコード
7 ベルト層
7A 第1のベルトプライ
7B 第2のベルトプライ
7C 第2のベルトプライ
7D 第2のベルトプライ
7c ベルトコード
10 インスレーションゴム

Claims (3)

  1. トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るカーカスと、このカーカスのタイヤ半径方向外側かつトレッド部内部に配されたベルト層とを具えた重荷重用タイヤであって、
    前記カーカスは、スチールからなるカーカスコードがラジアル方向に配列された1枚のカーカスプライからなり、かつ
    前記ベルト層は、スチールコードからなるベルトコードが配列された少なくとも3枚のベルトプライからなり、しかも
    前記ベルトプライは、最もカーカス側に配されかつ前記ベルトコードがタイヤ赤道に対して45〜55度の角度で傾けられた第1のベルトプライと、
    その外側に配されかつ前記ベルトコードがタイヤ赤道に対して16〜22度の角度で傾けられた第2のベルトプライと、
    その外側に配されかつ前記ベルトコードがタイヤ赤道に対して16〜22度の角度でしかも前記第2のベルトプライとは逆向きに傾けられた第3のベルトプライとを含むとともに、
    前記第3のベルトプライは、トレッド接地幅の77〜95%の幅を有し、
    前記第2のベルトプライは、第3のベルトプライの幅よりも大であり、しかも
    前記第1のベルトプライの幅は、第3のベルトプライの幅よりも20〜35mm小さく、かつ第1のベルトプライと前記カーカスプライとのコード間距離が0.8〜1.2mmであることを特徴とする重荷重用タイヤ。
  2. 前記第2のベルトプライの幅は、第3のベルトプライの幅よりも10〜20mm大きい請求項1記載の重荷重用タイヤ。
  3. 前記第1のベルトプライと前記カーカスプライとの間に、複素弾性率が6〜9MPaのインスレーションゴムが配されている請求項1又は2記載の重荷重用タイヤ。
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