JP2007168632A - 車両用シート調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置を大型化することなく制御部材と出力軸とを周方向に確実に係合することができる車両用シート調整装置を提供する。
【解決手段】車両用シート調整装置は、出力軸22に連結され軸方向に貫通した嵌着溝23bが形成された多角形状のカム面23aを有するロータカム23と、ロータカム23のカム面23aと径方向に対向した内周面21eを有するケース21と、カム面23aと内周面21eとの間に形成された楔状の空間に配置された複数の第2ローラ35と、制御部材32から軸方向に延設されて嵌着溝23bに配置された第1突片32aとから構成され、操作レバーの駆動操作時には該操作レバーの操作力を制御部材32から出力軸22に伝達し、操作レバーの駆動操作以外のときに出力軸22の回動をケース21の内周面21eでロックする第2クラッチ部42を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、シートクッションの高さを調整する車両用シート調整装置に係り、詳しくは車両用シート調整装置のクラッチ装置に関するものである。
従来、車両用シートには、シートクッションの高さを調整する車両用シート調整装置が設けられたものがある。このような車両用シート調整装置では、乗員がシート上に乗車した状態で、操作レバーの操作によりシートクッションの高さを調整可能となっている。
例えば、特許文献1に開示された車両用シート調整装置は、操作レバーによる正方向又は逆方向の入力トルクを入力することによってシートクッションの高さの調整を行うとともに、操作レバーを解放した状態でのシートクッションの位置を保持する第1クラッチ部及び第2クラッチ部を備えている。
第1クラッチ部は、操作レバーが操作されるとその操作力を操作レバーが連結された入力側部材から制御部材に伝達し、操作レバーの非操作時には制御部材と制御部材との間の力の伝達を解除する。また、第2クラッチ部は、操作レバーの操作時にはその操作力を制御部材から出力軸に伝達し、操作レバーの非操作時には出力軸の回動をロックする。
第2クラッチ部においては、出力軸の外周面に多角形状のカム面が形成され、該カム面と出力軸の外周側に配置されたケースの内周面との間に複数のローラが配置されている。また、制御部材に形成された径方向に延びた壁部と出力軸に形成された径方向に延びた壁部とが軸方向に隣接配置されており、制御部材の壁部の外周縁に前記ローラの間に配置される柱部が形成され、制御部材の壁部には凸状のピンが形成され、出力軸の壁部には前記ピンを嵌合させる凹状のピン孔が形成されている。
上記の構成により、操作レバーに操作力が入力されて制御部材が回転すると、その回転に伴い柱部がローラをロック状態から解放し、制御部材のピンが出力軸のピン孔に係合することで、出力軸が回転する。また、シートクッションに力が加わり出力軸が回転した場合は、ローラが出力軸のカム面と制御部材との間に噛み込むことで該出力軸の回転が阻止される。
特開2003−93187号公報(第17図〜第19図)
しかし、上記従来の構成では、制御部材に形成されたピンが出力軸に形成されたピン孔に係合することで制御部材と出力軸とが一体回動するが、ピン孔は出力軸に形成された壁部の軸方向片側面が開口した凹状の溝であるため、例えば制御部材が出力軸に対して軸方向にガタツクと、ピンとピン孔の係合が外れる可能性があった。ピンとピン孔の軸方向長さを確保すれば係合は外れないが、そうすると出力軸の壁部を肉厚とする必要があり、装置の大型化を招くため好ましくない。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置を大型化することなく制御部材と出力軸とを周方向に確実に係合することができる車両用シート調整装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、操作部材の操作に従って出力軸を回動させ、該出力軸の回動によりシートクッションを上下方向に移動させる車両用シート調整装置であって、前記操作部材の駆動操作時には前記操作部材が連結された円筒状の入力側部材から該入力側部材の外周側に配置された円筒状の制御部材へ操作力を伝達し、前記操作部材の駆動操作以外のときは前記入力側部材と前記制御部材との力の伝達を解除する第1クラッチ部と、前記出力軸に連結され、軸方向に貫通した係合部が形成された回動部材と、前記回動部材の外周面に形成されたカム面と径方向に対向した内周面を有する静止部材と、前記カム面と前記内周面との間に形成された楔状の空間に配置された複数の回転体と、前記制御部材から軸方向に延設されて前記係合部に配置された突片とから構成され、前記操作部材の駆動操作時には該操作部材の操作力を前記制御部材から前記出力軸に伝達し、前記操作部材の駆動操作以外のときに前記出力軸の回動を前記静止部材の内周面でロックする第2クラッチ部と、を備えたことを要旨とする。
上記構成によれば、回動部材に形成された軸方向に貫通した係合部に制御部材の突片が配置されるため、回動部材の軸方向厚みを大きくしなくても、回動部材と制御部材とは周方向に確実に係合される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用シート調整装置において、前記制御部材は、該制御部材から軸方向に連続して形成され前記係合部に配置された第1突片と、前記制御部材から折曲形成され、前記第2クラッチ部の楔状空間において前記カム面と前記内周面との距離が狭くなる端部に配置された第2突片とを有することを要旨とする。
上記構成によれば、制御部材と回動部材との軸方向の接触面は、第2突片の折曲部分のみとなり、例えば制御部材に径方向に延びた壁部が形成されその壁部に第1突片が形成される場合と比較して、前記接触面を低減することができる。このため、制御部材と回動部材との軸方向の接触面が多くなることで、その接触面の摩擦により回動部材(出力軸)の回動力が制御部材に伝達することが防止される。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車両用シート調整装置において、前記係合部と前記第1突片との間に周方向に形成される隙間よりも前記複数の回転体と前記第2突片との間に形成される隙間を小さく設定したことを要旨とする。
上記構成によれば、出力軸に回転力が加わった場合、回動部材の係合部の壁面が第1突片に当接する前に、複数の回転体が回動部材のカム面と静止部材の内周面との間に係合されるため、出力軸の回動は確実に防止される。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の車両用シート調整装置において、前記第2クラッチ部は、前記カム面と前記内周面との距離が狭くなる端部の方向へ前記複数の回転体をそれぞれ付勢するバネ部材を備え、前記係合部に前記バネ部材の基部を嵌入するとともに周方向に該基部の間に前記第1突片を配置し、前記基部と前記第1突片との間に周方向に形成される隙間よりも前記複数の回転体と前記第2突片との間に形成される隙間を小さく設定したことを要旨とする。
上記構成によれば、出力軸に回転力が加わった場合、回動部材の係合部の壁面が第1突片に当接する前に、バネ部材により付勢されて複数の回転体が回動部材のカム面と静止部材の内周面との間に係合されるため、出力軸の回動は確実に防止される。
本発明の車両用シート調整装置によれば、装置を大型化することなく制御部材と出力軸とを周方向に確実に係合することができる。
以下、本発明と具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2に示す車両用シート1は、シートクッション1aとシートクッション1aの後端上面から斜め上側に延びるシートバック1bとを備え、車両のフロアに固定されたロアレール2a,2b上に移動可能に支持される。シートクッション1aの下側には、シートクッション1aの座面の高さを調整する車両用シート調整装置3が設けられている。
ロアレール2a,2bにはそれぞれアッパレール4a,4bが摺動可能に装着されている。アッパレール4a,4bには、シートクッション1aのベースフレーム5a,5bが昇降可能に支持されている。
即ち、アッパレール4aの前後端部にリフタリンク6a,7aの下端部が回動可能に支持され、そのリフタリンク6a,7aの上端部がベースフレーム5aの前後端部に回動可能に連結されている。同様に、アッパレール4bの前後端部にリフタリンク6b,7bの下端部が回動可能に支持され、そのリフタリンク6b,7bの上端部がベースフレーム5bの前後端部に回動可能に連結されている。また、リフタリンク7a,7bとベースフレーム5a,5bの連結部は筒状のトルクロッド8で連結されている。従って、ベースフレーム5a,5bは連動して昇降可能である。
ベースフレーム5bには車両用シート調整装置3を構成するクラッチ装置11が取着され、そのクラッチ装置11に操作部材としての操作レバー12が取着され、クラッチ装置11の出力軸にはピニオンギヤ13が設けられている。そして、操作レバー12の操作によりピニオンギヤ13が回転される。クラッチ装置11の後方において、ベースフレーム5bにはセクタギヤ14の基端側下部が回動可能に支持され、そのセクタギヤ14の先端部にはピニオンギヤ13に噛み合う歯部14aが形成されている。そして、ピニオンギヤ13の回転にともなってセクタギヤ14が回動するようになっている。セクタギヤ14の基端側上部と、リフタリンク7bの上端部は駆動リンク15で連結されている。駆動リンク15は、セクタギヤ14及びリフタリンク7bに対しそれぞれ回動可能に連結されている。従って、セクタギヤ14が回動されると、駆動リンク15を介してリフタリンク7bが回動され、トルクロッド8を介してリフタリンク7aが回動され、ベースフレーム5a,5bが連動して昇降される。
次に、上記クラッチ装置11の具体的構成を説明する。
図3及び図4に示すように、クラッチ装置11は、略円筒状に形成された静止部材としてのケース21を備え、該ケース21は、図5に示すように、径方向外側に突出形成された複数の取付部21aにより、ベースフレーム5bに取付固定されている。また、ケース21は、操作レバー12側の小径部21bと、反操作レバー12側の大径部21cとを備える。そして、ケース21の内側には出力軸22が配置され、該出力軸22はベースフレーム5bに回転自在に支持されている。
出力軸22には、ベースフレーム5bの操作レバー12側に回動部材としてのロータカム23が一体形成され、ベースフレーム5bの反操作レバー12側にピニオンギヤ13が一体形成されている。ロータカム23は、略6角形状に形成されて外周面がカム面23aとして構成され、各辺の中央位置に係合部としての嵌着溝23bがそれぞれ形成されている。嵌着溝23bはカム面23aの各辺に開口するように径方向に形成されており、軸方向にロータカム23を貫通している。なお、出力軸22とロータカム23、出力軸22とピニオンギヤ13とをそれぞれ別体にて形成し一体回転するように係合してもよい。
出力軸22には、図1及び図2に示す操作レバー12が取着された入力側部材24が回転自在に支持されている。図4に示すように、入力側部材24は、円筒状に形成され出力軸22が挿通される内輪25と、該内輪25から径方向外側に向かって延びた板状のレバー係合部26とを備えている。レバー係合部26には、図6に示すように、操作レバー12が嵌着される複数(図においては3個)の嵌着孔26aが周方向に沿って配列されている。これにより、入力側部材24は、操作レバー12とともに回動する。また、出力軸22の先端部には、波型ばねや皿ばねからなる弾性体27とワッシャ28a,28bとがネジ29により取着され、該弾性体27により入力側部材24が軸方向に付勢されている。図7に示すように、内輪25は、軸(図において表裏方向)が直交する断面において、内周が円状に形成され、外周が略5角形状に形成されており、該内輪25の外周面がカム面25aを構成している。
また、図3及び図4に示すように、ケース21の内側で入力側部材24の径方向外側には、戻し部材31と制御部材32とが配置されている。戻し部材31は内輪25の径方向外側に遊嵌されている。戻し部材31は、筒状部31aと、該筒状部31aから軸方向に沿って反操作レバー12側に突出形成された複数の保持部31bとを備えている。保持部31bの数は、内輪25の形状に対応し、本実施形態では5個設けられ、周方向に沿って等間隔に配置されている。
戻し部材31の径方向外側には、円筒状の制御部材32が遊嵌されている。制御部材32には軸方向に沿って反操作レバー12側に突出形成されるとともに周方向に沿って交互に配置された第1突片32a及び第2突片32bが形成されている。制御部材32は、戻し部材31の保持部31bの径方向外側に配置されている。第1突片32aは、円筒状の制御部材32から軸方向に連続して形成されており、ロータカム23の嵌着溝23bに所定のがたつきを有して嵌入されている。第2突片32bは、制御部材32から径方向外側に向かってL字状に形成されている。
図4及び図7に示すように、内輪25のカム面25aと制御部材32の制御部材32の内周面と戻し部材31とロータカム23とにより囲まれるとともに、カム面25aに沿って配列され戻し部材31の保持部31bにより複数(5個)の空間が区画形成されている。各空間は、制御部材32の内周面が円筒状に形成され、内輪25のカム面25aが多角形状に形成されているため、周方向両側に制御部材32の内周面とカム面25aとの距離が次第に狭くなる端部が形成されている。図7に示すように、各空間にはそれぞれ2個の第1ローラ33が収容され、各空間に収容された2個の第1ローラ33間には、第1ガタ止めバネ34が挿入配置されている。図3に示すように、第1ガタ止めバネ34は、各第1ローラ33間に配置されたバネ部34aと、複数のバネ部34aを連結する連結部34bとから構成されている。バネ部34aは、周方向両側にそれぞれ配設された第1ローラ33と、同配設された方向に向かって付勢する。従って、各バネ部34aは、外周面が略多角形状に形成された内輪25の頂点側、即ち内輪25のカム面25aと該カム面25aと径方向に対向する制御部材32の制御部材32内周面とにより形成された略楔状空間の狭い空間となる端部の方向へ第1ローラ33をそれぞれ付勢する。
上記のように構成されることで、図3及び図7に示すように、入力側部材24(内輪24)、戻し部材31、第1ローラ33、第1ガタ止めバネ34、制御部材32(制御部材32)により第1クラッチ部41が構成されている。
図4及び図5に示すように、ロータカム23のカム面23aとケース21の内周面21eとベースフレーム5bとにより囲まれるとともに、カム面23aに沿って配列され制御部材32の第2突片32bにより複数(6個)の空間が区画形成されている。各空間は、ロータカム23のカム面23aが多角形状に形成され、ケース21の内周面21eが円筒状に形成されているため、周方向両側に内周面21eとカム面23aとの距離が次第に狭くなる端部が形成されている。
各空間にはそれぞれ2個の回転体としての第2ローラ35が収容されている。図5に示すように、各空間に収容された2個の第2ローラ35間には、第2ガタ止めバネ36が挿入配置されている。図3に示すように、第2ガタ止めバネ36は、各第2ローラ35間に配置されたバネ部材としてのバネ部36aと、複数のバネ部36aを連結する連結部36bとから構成されている。各バネ部36aの基部はロータカム23の嵌着溝23bに収容されており、バネ部36aは外周面が略多角形状に形成されたロータカム23の頂点側、即ちロータカム23のカム面23aと該カム面23aと径方向に対向するケース21の内周面とにより形成された略楔状空間の狭い空間となる端部の方向へ第2ローラ35をそれぞれ付勢する。また、制御部材32に形成された前記第2突片32bは、楔状空間の狭い空間となる端部に配置されており、周方向に第2ローラ35の間に配置されている。なお、本実施の形態では、バネ部36aの基部と第1突片32aとの間に周方向に形成される隙間よりも、第2ローラ35と第2突片32bとの間に形成される隙間を小さく設定した。
上記のように構成されることで、図3及び図6に示すように、制御部材32(第1突片32a及び第2突片32b)、ロータカム23、第2ローラ35、第2ガタ止めバネ36、ケース21により第2クラッチ部42が構成されている。本実施の形態では、第1クラッチ部41と第2クラッチ部42とが軸方向に近接配置されている。
また、図3に示すように、ケース21と入力側部材24と戻し部材31には、それぞれフック部21f,24a,31cが径方向に重なるように形成されている。図8に示すように、各フック部21f,24a,31cは、復帰手段としての戻しバネ37,38と係合し該戻しバネ37,38の弾性力により径方向に重なる位置に回動されるように付勢されることで、入力側部材24と戻し部材31とをケース21のフック部21fに応じた中立位置に戻すために設けられている。本実施形態では、戻しバネ37,38は軸方向に操作レバー12に近接して配置されている。
また、図4に示すように、ベースフレーム5bはクラッチ装置11を支持する位置に補助フレーム16が取着されている。この補助フレーム16はその基端部がベースフレーム5bに例えばボルト等で固定され、先端部はベースフレーム5bに対し所定間隔を隔てて平行となるよう延設されている。
補助フレーム16には貫通孔が形成されて第1の軸受部17が形成され、ベースフレーム5bには第1の軸受部17と中心線が重なるように貫通孔が形成されて第2の軸受部18が形成されている。第2の軸受部18の径は、第1の軸受部17の径より大きい径で形成されている。
出力軸22はその中間部が第2の軸受部18に回転可能に支持され、先端部が第1の軸受部17に回転可能に支持されている。また、補助フレーム16とベースフレーム5bとの間で、ピニオンギヤ13にセクタギヤ14の歯部14aが噛み合わされている。
図4に示すように、ピニオンギヤ13の側方において、出力軸22の先端部側面には、互いに平行な2つの平面部22aが形成されている。出力軸22の先端部周囲にスパイラルスプリング39が配設され、図9に示すようにそのスパイラルスプリング39の内周側端部39aは略平行に対向するように形成されている。スパイラルスプリング39の内周側端部39a内側に平面部22aが当接するように出力軸22の先端部が嵌入され、スパイラルスプリング39の外周側端部39bが補助フレーム16とベースフレーム5bとの間に支持される掛止軸40に係合されている。従って、スパイラルスプリング39の付勢力はベースフレーム5bを支点として出力軸22に所要の回転トルクを付与し、そのトルクはベースフレーム5a,5bを上昇させる方向に作用する。
次に、上記のようなクラッチ装置11を備えた車両用シート調整装置の動作を説明する。
図4に示すように、ユーザが操作レバー12をシート上昇方向に回動させると、操作レバー12が取着された入力側部材24が一体的に回動する。この入力側部材24の回動により、図7に示す内輪25が例えば時計方向に回動し、内輪25のカム面25aと制御部材32の制御部材32との間に配設された第1ローラ33が楔隙間に係合する(噛み込む)。これにより、内輪25の回動が制御部材に伝達される。このように、第1クラッチ部41においては、操作レバー12の駆動操作時には操作レバー12の操作力を入力側部材24から制御部材32に伝達する。
制御部材32が回動すると、図5に示す制御部材32の第1突片32aがロータカム23の嵌着溝23b側面と係合し、ロータカム23が図において時計方向に回動する。この時、ロータカム23のカム面23aとケース21の内周面21eとの間に配設された第2ローラ35は、第2突片32bによりロータカム23の回動方向に押されて移動するため、楔隙間に係合しない(噛み込まない)。つまり、出力軸22は操作レバー12の操作に従って回動する。このとき、バネ部36aの基部と第1突片32aとの間に周方向に形成される隙間よりも第2ローラ35と第2突片32bとの間に形成される隙間を小さく設定したため、制御部材32が回動すると、第2突片32bが第2ローラ35を周方向に押してから第1突片32aが嵌着溝23bの壁面を押圧するため、出力軸22はスムーズに回動する。これにより、出力軸22のピニオンギヤ13と歯合するセクタギヤ14が回転される。セクタギヤ14の回動に基づいて、駆動リンク15を介してリフタリンク7a,7bが回動され、ベースフレーム5a,5bが上昇する。従って、シートクッション1aが上昇する。このとき、スパイラルスプリング39の付勢力が出力軸22の回転を助勢する方向に作用するため、操作レバー12の操作力が軽減される。
操作レバー12を解放すると、車両用シート1の重量及び乗員の体重による負荷によって、図5において、出力軸22が反時計方向に回動する。この時、出力軸22とロータカム23とが一体回動し、このロータカム23の回動により、上記と同様に、ロータカム23のカム面23aとケース21の内周面21eとの間に配設された第2ローラ35が楔隙間に係合する(噛み込む)。ケース21はベースフレーム5bに固定されているため、出力軸22の回動が阻止される。つまり、第2クラッチ部42においては、操作レバー12の駆動操作以外のときは出力軸22の回動を規制する。このとき、バネ部36aの基部と第1突片32aとの間に周方向に形成される隙間よりも第2ローラ35と第1突片32aとの間に形成される隙間を小さいため、第1突片32aがロータカム23の嵌着溝23bの壁面に押されることなく第2ローラ35は楔隙間に確実に係合する。
上記操作レバー12の解放により、戻し部材31と入力側部材24とは戻しバネ37,38により中立位置まで回動する。この時、第1ローラ33は、戻し部材31の保持部31bによって戻し部材31及び入力側部材24の回動方向と同方向に移動し、噛み込まないため、中立方向への回動は規制されない。つまり、第1クラッチ部41においては操作レバー12の復帰ジには入力側部材24と制御部材32との力の伝達を解除する。
クラッチ装置11は、シート上昇方向に回動させた操作レバー12を中立位置へ回動する場合も、上記の操作レバー12を解放したときと同様に動作するため、該操作レバー12の回動が規制されない。なお、操作レバー12をシート下降方向に回動した場合、回動方向は異なるが上記と同様に動作するため、説明を省略する。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)ロータカム23に形成された軸方向に貫通した嵌着溝23bに制御部材32の第1突片32aが配置されるため、ロータカム23の軸方向の厚みを大きくしなくても、ロータカム23(出力軸22)と制御部材32とは周方向に確実に係合される。
(2)制御部材32とロータカム23との軸方向の接触面は、第2突片32bの折曲部分のみとなり、例えば上記特許文献1のように、制御部材32に径方向に延びた壁部が形成されその壁部に第1突片が形成される場合と比較して、前記接触面を低減することができる。このため、制御部材32とロータカム23との軸方向の接触面が多くなることで、その接触面の摩擦によりロータカム23(出力軸22)の回動力が制御部材32に伝達することが防止される。
(3)出力軸22に回転力が加わった場合、ロータカム23の嵌着溝23bの壁面が第1突片32aに当接する前に、バネ部36aにより付勢されて第2ローラ35がロータカム23のカム面23aとケース21の内周面21eとの間に係合されるため、出力軸22の回動は確実に防止される。
なお、本実施形態は上記構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・上記実施形態では、係合部としてロータカム23に、該ロータカム23の外周面に開口した嵌着溝23bを形成したが、係合部はこの態様に限定されない。例えば、ロータカムに軸方向に貫通した穴を形成しその貫通穴を係合部としてもよい。
・上記実施形態では、第2ローラ35を付勢するバネ部36aの基部がロータカム23の嵌着溝23bに配置されたものとしたが、周方向に隣接する第2ローラ35の間に該第2ローラ35を付勢するバネ部材を配置していれば、嵌着溝23bにバネ部36aを収容しないものとしてもよい。その場合、嵌着溝23bと第1突片32aとの間に周方向に形成される隙間よりも、第2ローラ35と第2突片32bとの間に形成される隙間を小さく設定すればよい。そうすると、上記実施形態と同様に、出力軸22に回転力が加わった場合、ロータカム23の嵌着溝23bの壁面が第1突片32aに当接する前に、バネ部材により付勢されて第2ローラ35がロータカム23のカム面23aとケース21の内周面21eとの間に係合されるため、出力軸の回動は確実に防止される。
・上記実施形態では、第2ガタ止めバネ36はバネ部36aと連結部36bとが一体形成されたものとしたが、バネ部36aと連結部36bとを別部材としてもよい。
・上記実施形態では、クラッチ装置11のケース21をベースフレーム5bに直接取り付け固定したが、出力軸22を支持するベースを設け、該ベースにケース21を固定してクラッチ装置11をユニット化してもよい。
・上記実施形態では、スパイラルスプリング39によりシートクッション1aを上昇させるように付勢したが、トーションバー等の他の弾性体により付勢するようにしてもよい。
車両用シートの斜視図。 車両用シート調整装置の斜視図。 クラッチ装置の分解斜視図。 クラッチ装置の断面図。 図4のA−A線断面図。 入力側部材の説明図。 図4のB−B線断面図。 戻しバネの説明図。 スパイラルスプリングの正面図。
符号の説明
1a…シートクッション、3…車両用シート調整装置、12…操作レバー(操作部材)、21…ケース(静止部材)、21e…内周面、22…出力軸、23…ロータカム(回動部材)、23a…カム面、23b…嵌着溝(係合部)、24…入力側部材、32…制御部材、32a…第1突片(突片)、32b…第2突片、35…第2ローラ(回転体)、36a…バネ部(バネ部材)、41…第1クラッチ部、42…第2クラッチ部。

Claims (4)

  1. 操作部材の操作に従って出力軸を回動させ、該出力軸の回動によりシートクッションを上下方向に移動させる車両用シート調整装置であって、
    前記操作部材の駆動操作時には前記操作部材が連結された円筒状の入力側部材から該入力側部材の外周側に配置された円筒状の制御部材へ操作力を伝達し、前記操作部材の駆動操作以外のときは前記入力側部材と前記制御部材との力の伝達を解除する第1クラッチ部と、
    前記出力軸に連結され、軸方向に貫通した係合部が形成された回動部材と、前記回動部材の外周面に形成されたカム面と径方向に対向した内周面を有する静止部材と、前記カム面と前記内周面との間に形成された楔状の空間に配置された複数の回転体と、前記制御部材から軸方向に延設されて前記係合部に配置された突片とから構成され、前記操作部材の駆動操作時には該操作部材の操作力を前記制御部材から前記出力軸に伝達し、前記操作部材の駆動操作以外のときに前記出力軸の回動を前記静止部材の内周面でロックする第2クラッチ部と、
    を備えたことを特徴とする車両用シート調整装置。
  2. 前記制御部材は、該制御部材から軸方向に連続して形成され前記係合部に配置された第1突片と、前記制御部材から折曲形成され、前記第2クラッチ部の楔状空間において前記カム面と前記内周面との距離が狭くなる端部に配置された第2突片とを有することを特徴とする請求項1に記載の車両用シート調整装置。
  3. 前記係合部と前記第1突片との間に周方向に形成される隙間よりも前記複数の回転体と前記第2突片との間に形成される隙間を小さく設定したことを特徴とする請求項2に記載の車両用シート調整装置。
  4. 前記第2クラッチ部は、前記カム面と前記内周面との距離が狭くなる端部の方向へ前記複数の回転体をそれぞれ付勢するバネ部材を備え、
    前記係合部に前記バネ部材の基部を嵌入するとともに周方向に該基部の間に前記第1突片を配置し、前記基部と前記第1突片との間に周方向に形成される隙間よりも前記複数の回転体と前記第2突片との間に形成される隙間を小さく設定したことを特徴とする請求項2に記載の車両用シート調整装置。
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