JP2007168252A - インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】反応液の、記録媒体に対する濡れ時間Tw1と、上記反応液を付与してから第一の顔料インクを付与するまでの時間差Td1が、Td1< Tw1で示される関係にある記録を行う。また、上記第一のインクと上記反応液の混合物の記録媒体に対する濡れ時間Tw2と、上記第一の顔料インクを付与してから第二の顔料インクを付与するまでの時間差Td2が、Td2< Tw2で示される関係にある記録を行う。
【選択図】なし
Description
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録方法は、記録媒体上に、多価金属イオンを含む反応液を付与した後、その反応液の表面張力よりも低い表面張力を有する複数の顔料インクを付与して記録を行うインクジェット記録方法である。具体的には、インク色剤としての顔料を凝集させる反応液を上記記録媒体上に付与する第一の付与行程を有する。また、この第一の付与行程によって記録媒体上の上記反応液が付与された領域の少なくとも一部の領域に、第一の顔料インクを付与する第二の付与行程を有する。さらに、上記第二の付与行程によって記録媒体上に上記第一の顔料インクが付与された領域の少なくとも一部の領域に、前記第一の顔料インクとは異なる第二の顔料インクを付与する第三の付与行程とを有するものである。
Td1<Tw1 式1
で示される関係にある。さらに、上記第一のインクと上記反応液の混合物の記録媒体に対する濡れ時間Tw2と、上記第一の顔料インクを付与してから上記第二の顔料インクを付与するまでの時間Td2が、
Td2<Tw2 式2
で示される関係にある。
Td1=C×A/25.4×(1/B)
例えば、吐出口間の距離が2mmで、駆動周波数が20kHz、解像度が1200dpiであれば、着弾時間差Tdは約5msecとなる。
以下、本発明の具体的実施例と比較例について説明する。なお、以下の記載において、「部」または「%」とあるものは、特に断わらない限り質量基準である。先ず、下記に述べるようにして、それぞれ顔料とアニオン性化合物とを含むシアン(C)、マゼンタ(M)、およびイエロー(Y)の顔料インクC1、M1、Y1を得た。
<顔料分散液の作製>
・スチレン−アクリル酸−アクリル酸エチル共重合体
(酸価240、重量平均分子量=5,000)1.5部
・モノエタノールアミン 1.0部
・ジエチレングリコール 5.0部
・イオン交換水 81.5部
・分散機:サンドグラインダー(五十嵐機械製)
・粉砕メディア:ジルコニウムビーズ、1mm径
・粉砕メディアの充填率:50%(体積比)
・粉砕時間:3時間
さらに、遠心分離処理(12,000rpm、20分間)を行い、粗大粒子を除去して顔料分散液とした。
上記の分散液を使用し、下記の組成比を有する成分を混合し、顔料を含有するインクを作製して顔料インクとした。このときの表面張力は34mN/mであった。
・上記顔料分散液 30.0部
・グリセリン 10.0部
・エチレングリコール 5.0部
・N−メチルピロリドン 5.0部
・エチルアルコール 2.0部
・アセチレノールEH
(川研ファインケミカル製) 1.0部
・イオン交換水 47.0部
顔料インクC1の調製の際に使用したピグメントブルー15 10部を、下記表1の顔料に代えた以外は、顔料インクC1の調製と同様にして顔料を含有した顔料インクM1及びY1を調製した。このときの表面張力はそれぞれ、31mN/m、及び33mN/mであった。
次に、下記の成分を混合溶解した後、更にポアサイズが0.22μmのメンブレンフィルター(商品名:フロロポアフィルター、住友電工製)にて加圧濾過し、pHが3.8に調整されている反応液S1を得た。同様に、下記表2に示す組成の反応液S2〜S3を調製した。
普通紙であるPB用紙(キヤノン製)に反応液S1を付与した後、顔料インクC1を付与し、さらに顔料インクM1を付与して、1辺が1cmのブルーの正方形画像を100%デューティーのいわゆるベタ画像として記録した。この際、反応液を付与してから顔料インクC1を付与するまでの時間差Td1と、顔料インクC1を付与してから顔料インクM1を付与するまでの時間差Td2を、表5に示す時間差となるように記録ヘッドの駆動を制御した。
実施例1〜7と同様な手法で記録物を作成した。ここで、反応液を付与してから顔料インクC1を付与するまでの時間差Td1と、顔料インクC1を付与してから顔料インクM1を付与するまでの時間差Td2を、それぞれ表5に示す時間差となるように記録ヘッドの駆動を制御した。
実施例1〜8、比較例1〜11で作成したベタ画像について、反射濃度計を用いて反射濃度を測定した。その結果を表5に示す。
◎:反射濃度が1.0以上。
○:反射濃度が0.85以上1.0未満。
×:反射濃度が0.85未満。
画像濃度と同様にして裏抜けの評価を行った。すなわち、記録媒体の記録部の裏面側の反射濃度を測定した。その結果を表5に示す。
◎:反射濃度が、0.2未満。
○:反射濃度が、0.2以上0.4未満。
△:反射濃度が、0.4以上0.6未満。
×:反射濃度が、0.6以上。
普通紙であるPB用紙(キヤノン製)に反応液S1を付与した後、反応液を付与してから顔料インクを付与するまでの時間差Td1が5mmsecとなるように顔料インクC1を付与した。そして、顔料インクC1を付与してからそれぞれ顔料インクM1、Y1を付与するまでの時間差Td2が、それぞれ5mmsecおよび10mmsecとなるように顔料インクM1、Y1を付与して1辺が1cmの正方形画像をいわゆるベタ画像として記録した。
Td1<Tw1
Td2<Tw2
である記録条件によって、特に、二次色の画像を作成する際の、ブリーディングを防止し、定着性、発色性が向上させることができる。
上述した実施形態および実施例では、顔料インクと顔料を凝集させる反応液を用いた場合の濡れ時間と吐出時間差の関係について説明したが、本発明の適用はこの例に限られない。例えば、染料を色剤として用いたインクと染料を不溶化する反応液を用いた場合についても、同様に濡れ時間と吐出時間差とのm上述した関係を満たすことにより、ブリーディングを防止できるとともに、発色性が向上し、裏抜けのない記録を行うことができる。
100 CPU
Claims (2)
- 複数種類のインクと該複数種類のインクそれぞれの色剤を凝集または不溶化する反応液を記録媒体に付与して記録を行うインクジェット記録方法であって、
前記記録媒体に前記反応液を付与する第一の付与行程と、
前記第一の付与行程において前記反応液が付与された領域の少なくとも一部に、第一のインクを付与する第二の付与行程と、
前記第二の付与行程において前記第一のインクが付与された領域の少なくとも一部に、前記第一のインクとは異なる種類の第二の顔料インクを付与する第三の付与行程とを有し、
前記反応液の前記記録媒体に対する濡れ時間Tw1と、前記反応液を付与してから前記第一のインクを付与するまでの時間Td1が、
Td1<Tw1
の関係を満たし、且つ、
前記第一のインクと前記反応液の混合物の前記記録媒体に対する濡れ時間Tw2と、前記第一のインクを付与してから前記第二のインクを付与するまでの時間Td2が、
Td2<Tw2
の関係を満たすことを特徴とするインクジェット記録方法。 - 複数種類のインクと該複数種類のインクそれぞれの色剤を凝集または不溶化する反応液を記録媒体に付与して記録を行うインクジェット記録装置であって、
前記記録媒体に前記反応液を付与する第一の付与行程と、
前記第一の付与行程において前記反応液が付与された領域の少なくとも一部に、第一のインクを付与する第二の付与行程と、
前記第二の付与行程において前記第一のインクが付与された領域の少なくとも一部に、前記第一のインクとは異なる種類の第二の顔料インクを付与する第三の付与行程と、
を制御する制御手段を有し、
前記制御手段は、前記反応液の前記記録媒体に対する濡れ時間Tw1と、前記反応液を付与してから前記第一のインクを付与するまでの時間Td1が、
Td1<Tw1
の関係を満たし、且つ、
前記第一のインクと前記反応液の混合物の前記記録媒体に対する濡れ時間Tw2と、前記第一のインクを付与してから前記第二のインクを付与するまでの時間Td2が、
Td2<Tw2
の関係を満たすようにそれぞれの前記工程を制御することを特徴とするインクジェット記録方法。
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2005
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