JP2007168229A - 液滴吐出装置のヘッド駆動回路、液滴吐出装置のヘッド駆動方法、及び液滴吐出装置 - Google Patents

液滴吐出装置のヘッド駆動回路、液滴吐出装置のヘッド駆動方法、及び液滴吐出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007168229A
JP2007168229A JP2005367994A JP2005367994A JP2007168229A JP 2007168229 A JP2007168229 A JP 2007168229A JP 2005367994 A JP2005367994 A JP 2005367994A JP 2005367994 A JP2005367994 A JP 2005367994A JP 2007168229 A JP2007168229 A JP 2007168229A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
amplifying
droplets
droplet discharge
discharge device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005367994A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Yajima
悟志 谷嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2005367994A priority Critical patent/JP2007168229A/ja
Publication of JP2007168229A publication Critical patent/JP2007168229A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

【課題】高圧電源を制御する電源制御回路を別途設けることなく、省電力化を実現することを目的とする。
【解決手段】複数のヘッドユニット60に対応する複数の駆動回路40を設け、各駆動回路40を印刷時にAB級動作で駆動して、歪みなく増幅し、非印刷時にB級動作で駆動する。インクの増粘防止用の駆動波形は、スイッチIC36を介してインク振動を行うが、この時、回路に流れる電流は最小限となり、省電力化を実現することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、液滴吐出装置のヘッド駆動回路、液滴吐出装置のヘッド駆動方法、及び液滴吐出装置にかかり、特に、予め定めた駆動波形を圧電素子に印加して液滴を吐出する液滴吐出装置のヘッド駆動回路、液滴吐出装置のヘッド駆動方法、及び液滴吐出装置に関する。
液滴を吐出するノズルが複数配列されたヘッドを備え、ノズルから液滴を吐出する液滴吐出装置としては、液滴としてインク滴を吐出して画像を記録するインクジェットプリンタなどが広く普及している。
インクジェットプリンタでは、複数のアナログ波形を用いて滴径をコントロールして高画質化を図り、記録紙幅を記録できるようにヘッドを長尺状に並べてライン構成(以下、FWA:Full Width Arrayと称す)として高速化を図るものが提案されている。
FWAを採用するヘッドでは、印刷時にヘッドに対して歪みの少ない駆動波形が必要となるため、周波数特性の良い駆動回路、すなわちAB級動作駆動回路が必要といった条件や、常にインク増粘防止の波形で駆動しておく必要があり、印刷停止時(スリープ時)もメンテナンスを必要といった条件があるが、このような条件を満足しつつ、システムの省電力化を図る方法が提案されている。
例えば、特許文献1に記載の技術では、スリープ時間を計測するタイマを備えて復帰できそうな時間を待機し、一定時間毎に高圧電源を入れて、スリープモードから復帰させ、リフレッシュ動作を行うことが提案されている。
また、特許文献2に記載の技術では、高圧側電源電圧を、印刷時、スリープ時の場合で分けて、切換えを制御する方法が提案されている。
特開平10−193628号公報 特開2000−14141号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載の技術では、何れも印刷時、スリープ時に高圧電源を制御して省電力化を図るため、電源制御回路が別途必要である、という問題がある。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、高圧電源を制御する電源制御回路を別途設けることなく、省電力化を実現することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の液滴吐出ヘッドの駆動回路は、液滴を吐出するヘッドに印加するための駆動波形を増幅する増幅手段と、前記ヘッドにより液滴を吐出する場合と吐出しない場合とで、前記増幅手段における動作点を変更する動作点変更手段と、を備えることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、増幅手段では、液滴を吐出するヘッドに印加するための駆動波形が増幅される。駆動波形としては、例えば、アナログの駆動波形を適用することができる。
動作点変更手段では、ヘッドにより液滴を吐出する場合と吐出しない場合とで、増幅手段における動作点が変更される。例えば、動作点変更手段は、請求項5に記載の発明のように、ヘッドより液滴を吐出する場合に、増幅手段における動作点をAB級動作とし、ヘッドより液滴を吐出しない場合に、増幅手段における動作点をB級動作に変更する。すなわち、ヘッドより液滴を吐出しない場合に、増幅手段におけるバイアス電流を減少させることができるので、消費電力を低減することができる。従って、高圧電源を制御する電源制御回路を別途設けることなく、省電力化を実現することができる。
請求項2に記載の液滴吐出装置のヘッド駆動回路は、液滴を吐出する複数のヘッドに対応して設けられ、前記ヘッドに印加するための駆動波形を増幅する複数の増幅手段と、前記複数の増幅手段と前記複数のヘッドとの間に設けられ、前記ヘッドにより液滴を吐出する場合と吐出しない場合とで前記増幅手段の動作数を変更する動作数変更手段と、を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、液滴を吐出する複数のヘッドに対応して設けられた複数の増幅手段では、液滴を吐出するヘッドに印加するための駆動波形が増幅される。駆動波形としては、例えば、アナログの駆動波形を適用することができる。
複数の増幅手段と複数のヘッドとの間に設けられ動作数変更手段では、ヘッドにより液滴を吐出する場合と吐出しない場合とで増幅手段の動作数が変更される。例えば、動作数変更手段は、請求項3に記載の発明のように、ヘッドにより液滴を吐出しない場合に、ヘッドにより液滴を吐出する場合よりも少ない動作数に増幅手段の動作数が変更される。すなわち、ヘッドより液滴を吐出しない場合に、増幅手段の動作数を減少させることができるので、消費電力を低減することができる。従って、高圧電源を制御する電源制御回路を別途設けることなく、省電力化を実現することができる。
なお、請求項2又は請求項3に記載の発明は、請求項4に記載の発明のように、ヘッドにより液滴を吐出する場合と吐出しない場合とで、増幅手段における動作点を変更する動作点変更手段を更に備えるようにしてもよい。すなわち、請求項1に記載の発明と同様に、ヘッドより液滴を吐出しない場合に、増幅手段におけるバイアス電流を減少させることが可能となり、さらなる省電力化が可能となる。
請求項6に記載の液滴吐出装置のヘッド駆動方法は、液滴を吐出するヘッドに印加するための駆動波形を増幅する増幅手段によって前記駆動波形を増幅する増幅ステップと、前記ヘッドにより液滴を吐出する場合と吐出しない場合とで、前記増幅手段における動作点を変更する動作点変更ステップと、を備えることを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、増幅ステップでは、液滴を吐出するヘッドに印加するための駆動波形を増幅する増幅手段によって駆動波形を増幅する。駆動波形としては、例えば、アナログの駆動波形を適用することができる。
動作点変更ステップでは、ヘッドにより液滴を吐出する場合と吐出しない場合とで、増幅手段における動作点を変更する。例えば、動作点変更ステップは、ヘッドより液滴を吐出する場合に、増幅手段における動作点をAB級動作とし、ヘッドより液滴を吐出しない場合に、増幅手段における動作点をB級動作に変更する。すなわち、ヘッドより液滴を吐出しない場合に、増幅手段におけるバイアス電流を減少させることができるので、消費電力を低減することができる。従って、高圧電源を制御する電源制御回路を別途設けることなく、省電力化を実現することができる。
請求項7に記載の液滴吐出装置のヘッド駆動方法は、液滴を吐出する複数のヘッドに対応して設けられ、前記ヘッドに印加するための駆動波形を増幅する複数の増幅手段によって前記駆動波形を増幅する増幅ステップと、前記複数の増幅手段と前記複数のヘッドとの間に設けられ、前記増幅手段の動作数を変更する動作数変更手段によって、前記ヘッドにより液滴を吐出する場合と吐出しない場合とで前記増幅手段の動作数を変更する動作数変更ステップと、を備えることを特徴としている。
請求項7に記載の発明によれば、増幅ステップでは、液滴を吐出する複数のヘッドに対応して設けられた複数の増幅手段によって、液滴を吐出するヘッドに印加するための駆動波形を増幅する。駆動波形としては、例えば、アナログの駆動波形を適用することができる。
動作数変更ステップでは、複数の増幅手段と複数のヘッドとの間に設けられた動作数変更手段によって、ヘッドにより液滴を吐出する場合と吐出しない場合とで増幅手段の動作数を変更する。例えば、動作数変更ステップは、ヘッドにより液滴を吐出しない場合に、ヘッドにより液滴を吐出する場合よりも少ない動作数に増幅手段の動作数を変更する。すなわち、ヘッドより液滴を吐出しない場合に、増幅手段の動作数を減少させることができるので、消費電力を低減することができる。従って、高圧電源を制御する電源制御回路を別途設けることなく、省電力化を実現することができる。
なお、請求項6又は請求項7に記載の発明は、ヘッドにより液滴を吐出する場合と吐出しない場合とで、増幅手段における動作点を変更する動作点変更ステップを更に備えるようにしてもよい。すなわち、請求項6に記載の発明と同様に、ヘッドより液滴を吐出しない場合に、増幅手段におけるバイアス電流を減少させることが可能となり、さらなる省電力化が可能となる。
また、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の液滴吐出装置のヘッド駆動回路は、請求項8に記載の発明のように、液滴吐出装置に備えるようにしてもよい。
以上説明したように本発明によれば、高圧電源を制御する電源制御回路を別途設けることなく、省電力化を実現することができる、という効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。なお、本実施の形態は、インクジェットプリンタに本発明を適用したものである。
図1は、本発明の実施の形態に係わるインクジェットプリンタの概略構成を示す図である。
図1に示すように、インクジェットプリンタ10は、用紙Pの搬送方向に対して上流側から配列されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の色の記録ヘッド12(12Y〜12K)、各色の記録ヘッド12に供給するインクを収容するインクタンク14Y〜14Kを備えている。以下では、各色の記録ヘッド12Y〜12K及びインクタンク14Y〜14Kを特に区別しないで説明する場合には、符号末尾の添字を省略し、記録ヘッド12及びインクタンク14と称する。
また、インクジェットプリンタ10は、記録媒体としての用紙Pを収容する給紙トレイ16、記録ヘッド12に対向して配置され、用紙Pを搬送する無端ベルト状の搬送体24、印刷後の用紙Pを排出する排紙トレイ18、及び記録ヘッド12のノズルを清掃するメンテナンスユニット26を備えている。
更に、インクジェットプリンタ10は、給紙トレイ16から搬送体24に至る経路20A及び搬送体24から排紙トレイ18に至る経路20Bにより構成されている第1の搬送経路と、第1の搬送経路の経路20Bから反対方向に搬送体24に至る第2の搬送経路22とが形成されるように、複数の搬送ローラが設けられている。
また、第1の搬送経路の経路20Aでは、給紙トレイ16から用紙Pが1枚づつ複数の搬送ローラによって搬送体24まで搬送され、さらに、経路20Bでは、複数の搬送ローラによって排紙トレイ18まで用紙Pが搬送される。本実施の形態では、第2の搬送経路22を設けて、用紙Pを反転させて両面印字を可能としている。
更に、搬送体24は、2本のロールに巻かけられたベルトを備えている。この搬送体24により用紙Pを保持する方法としては、給電吸着力を使用することができる。すなわち、帯電ロールで用紙Pをベルトに押圧すると共に用紙Pに電荷を与え吸着力を発生させるものである。
記録ヘッド12は、用紙Pの幅に対応する長さのヘッドバー(図示省略)に、図2に示すようなヘッドユニット60が用紙搬送方向と直交する方向(主走査方向と称する)に複数個に繋ぎ合わされて構成され、用紙Pの最大幅に対応する印字領域を有している。各ヘッドユニット60には、インク滴を吐出する液滴イジェクタ62(ノズル62A)が各ヘッドユニット60の配列方向と同方向に複数個配列されている。このインクジェットプリンタ10は、記録ヘッド12を主走査することなく固定したまま、用紙Pのみを搬送しながら記録を行うことで用紙Pの全幅に印字することができる。なお、使用するインクとしては、公知の各種インクを適用することができる。例えば、水性インク、油性インク、溶剤系インク等を適用可能である。
液滴イジェクタ62は、図3(A)、(B)に示すように、インクを吐出するためのノズル62Aに連通するインク圧力室62B、及びインク圧力室62Bに接して設けられた圧電素子62Cを含んで構成されている。圧電素子62Cは、周知ようのように電圧を印加することにより形状が変化する性質を有しており、この形状変化を利用してインク圧力室62Bに圧力をかけ、ノズル62Aからインク滴を吐出して、用紙P上にドットを記録する。例えば、圧電素子62Cに印加する駆動波形として、図4(A)及び図4(B)に示すような駆動波形を用いることによって、ノズル62Aから大滴のインク滴、小滴のインク滴が吐出される。また、ノズル62Aからインク滴を吐出しない場合(例えば、粘度増加を防止するために液面を振動させる場合等)には、ドットが形成されないような波形(増粘防止用の駆動波形)の電圧を印加することもできる。
続いて、上述のように構成されたインクジェットプリンタ10の記録ヘッド12を駆動するためのヘッド駆動回路について説明する。
[第1実施形態]
図5は、本発明の第1実施形態に係わるヘッド駆動回路の構成を示すブロック図である。
ヘッド駆動回路30は、コントローラ部32及び記録ヘッド部34で構成されており、コントローラ部32からの指示に応じて、記録ヘッド部34が記録ヘッド12の各ノズルからのインク滴の吐出を行う。
詳細には、記録ヘッド部34は、上述のしたようにヘッドユニット(ヘッドユニット−1〜n)60が複数設けられており、各ヘッドユニット60のノズル62Aからのインク滴の吐出は、各ヘッドユニット60に対応して設けられたスイッチIC36のスイッチング動作によって行われる。
スイッチIC36のスイッチング動作は、画像データに基づくコントローラ部32のノズル選択・制御部38からの指示によって行われ、画像データに基づいて各ノズルに対応するスイッチング動作を行うことで、各ノズルに対応する圧電素子62Cに駆動波形が印加されて各ノズルからのインク滴の吐出を行う。また、各ノズルから吐出するインク滴の大きさは、コントローラ部32から入力される駆動波形を選択することによって異なるサイズのインク滴を吐出するが、各スイッチIC36は、圧電素子62Cに印加する駆動波形の選択もコントローラ部32の指示に応じて行う。
一方、コントローラ部32は、複数の駆動回路(駆動回路−1〜n)40、該駆動回路40に対応して設けられた複数の波形発生回路(波形発生回路−1〜n)42、印刷開始や印刷停止のための電源を供給する印刷・停止コントローラ44、及び画像データに基づいて記録ヘッド12(ヘッドユニット60)からの液滴吐出を制御するノズル選択・制御部38を備えている。
各波形発生回路42は、圧電素子62Cに印加する駆動波形を複数発生し、例えば、図4(A)、(B)に示したような大滴を吐出する大滴吐出用の駆動波形や小滴を吐出する小滴吐出用の駆動波形を発生すると共に、インク滴を吐出せずに液面を振動させる増粘防止用の駆動波形などを発生する。各波形発生回路42は、駆動波形情報(デジタル)をアナログ波形として出力するものであれば何でも良く、一般的なD/A変換器で実現することができる。
各駆動回路40は、波形発生回路42が発生した駆動波形を増幅して記録ヘッド部34のスイッチIC34に入力する。駆動回路40は、波形発生回路42より出力された、アナログ波形を精度良く増幅し、圧電素子62Cを駆動する高圧・高速な増幅器が望まれ、例えば、特開2002−210958号公報に記載の増幅回路等を用いて実現することが可能であり、詳細は後述する。
印刷・停止コントローラ44は、各駆動回路40の動作状態を制御する。詳細には、印刷時と非印刷時で駆動回路40の動作点をAB級動作とB級動作に切換える。印刷時には、各駆動回路40をAB級動作で駆動して、歪みなく駆動波形を増幅して記録ヘッド部34へ出力し、非印刷時には、バイアス制御信号によって各駆動回路40の動作点を切換えて、B級動作で駆動する。すなわち、増粘防止用の駆動波形の場合にはB級動作で各駆動回路40を駆動する。
また、ノズル選択・制御部38は、記録ヘッド部34のスイッチIC36による駆動波形の選択ならびにインク滴を吐出するノズルの選択を行うための信号を画像データに応じて出力する。これによって各スイッチIC36によって圧電素子62Cへの駆動波形の印加が行われて各ノズルからインク滴が吐出される。
図6は、上述の各駆動回路40の一例を示す図である。
トランジスタQ11、Q21、抵抗RE1、RC1は差動増幅回路を構成しており、両トランジスタのベース入力電圧の差に比例した電圧をQ11のコレクタ端子に発生する。トランジスタQ2は電圧増幅回路であり、負荷インピーダンスはトランジスタQ21、Q22、抵抗R21、R22、R23からなる定電流回路で構成されている。このため、負荷インピーダンスは極めて高く、駆動回路40の裸の増幅率は事実上無限大と見なせる。
トランジスタQ511、Q521は、MOSFETによるソースフォロアであり電流増幅を行う。トランジスタQ41、Q42は、電圧増幅回路と電流増幅回路の間に入るバッファである。MOSFETは、高周波域まで高い増幅率を確保するために用いる。
しかし、MOSFETは、ゲート/ソース間に入力容量があるため直接、電圧増幅回路の負荷に接続すると、高周波数域でインピーダンスが下がるため高周波域で駆動回路40の裸の増幅率が下がる。バッファはこれを避けるために挿入されている。
トランジスタQ3、抵抗R31、R32は、トランジスタQ41、Q511、Q42、W521のベース/エミッタ電圧、及びゲート/ソース間電圧を補償するバイアス回路であり、圧電素子62Cに流れる電流が充電から放電、及び放電から充電に遷移する際に波形が歪まないようにするためのものである。抵抗RG11、RG12はトランジスタQ511、Q521のゲート電圧を決定していると同時に、抵抗R41、R42と共にトランジスタQ511、Q521がONからOFFに変移した時、トランジスタQ511、Q521に充電されたゲート/ソース間の電荷を放電するためのものである。抵抗RS22は、ヘッド負荷が外れた場合でも駆動回路が発振しないように取り付けられた負荷である。コンデンサC1は、駆動回路40が帰還回路を構成した際に発振しないための位相補償用である。また、コンデンサC2、抵抗RF、抵抗RIはフィードバック回路を構成している。
図6において、トランジスタQ3、抵抗R31、R32によってクロスオーバ電圧Vbiasを決定しており、Vbias=(1+R31/R32)×Vbeである。
通常、シリコントランジスタQ3のベース/エミッタ間電圧Vbeは約0.65Vであるから、抵抗値R31が大きければ大きい程、クロスオーバ電圧Vbiasは大きく、トランジスタQ41、Q42の動作点は深くなり、トランジスタQ511、521に定常的に電流が流れる。
ところで、通常の駆動回路では、印刷時の駆動波形の歪みが吐出不良の原因となるので、回路のクロスオーバ歪みを避ける程度のクロスオーバ電圧Vbiasを与えて動作させる(AB級動作)のが一般的である。
しかしながら、AB級動作の場合、バイアス電流は常に流れ続けるため、非印刷時のバイアス電流(数十mA)が無駄となる。特に本実施の形態のようにFWAを適用した場合には、駆動回路40の数に比例して増大するため無視できない。
そこで、本実施の形態では、非印刷時(例えば、スリープ時や増粘防止用の駆動波形時)に、抵抗R31を小さくし、クロスオーバ電圧Vbiasを減らして、駆動回路40の動作点をB級動作とすることによって、バイアス電流を0として、非印刷時の無駄な電力消費を防止する。すなわち、印刷・停止コントローラ44からの指示によって抵抗R31の値を小さくするようにしている。例えば、抵抗R31の値を制御する方法としては、抵抗R31と並列に抵抗を設けて、FETトランジスタ等を用いたアナログスイッチで2つの抵抗値を切換えることによって駆動回路40における動作点を変更することが可能である。或いは、抵抗R31を固定して、抵抗R32の値を切換えて、駆動回路40における動作点を変更するようにしても同等の動作を実現できる。
なお、増粘防止用の駆動波形は、ヘッドユニット60に対してインクを吐出しない程度に液面を振動させるための波形であるため、波形が歪んでいても問題はない。
続いて、上述のように構成された本発明の第1実施形態に係わるヘッド駆動回路30の作用について説明する。図7は、本発明の第1実施形態に係わるヘッド駆動回路の印刷・停止コントローラ44で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
印刷・停止コントローラ44では、始めにステップ100において、非印刷か否かを判定する。例えば、スリープモード移行か否か等を判定し、該判定が肯定された場合にはステップ102へ移行し、否定された場合にはステップ104へ移行する。
ステップ102では、各駆動回路40のB級動作指示を各駆動回路40に対して行ってステップ106へ移行する。これによって、各駆動回路40では、抵抗R32の値を切換えることによってクロスオーバ電圧Vbiasが減少してB級動作へ移行する。すなわち、バイアス電流が0となって駆動回路40を流れる電流が最小限に抑えられ、省電力化を実現することができる。この時、増粘防止用の駆動波形の場合には、駆動回路40の動作点はB級動作へ移行するため、図8に示すように、AB級動作させた場合(図8(B))に対してB級動作させた場合(図8(C))は波形が歪んでしまう。しかしながら、増粘防止用の駆動波形の場合には、インクは振動するが吐出する程大きな波形では無いので、正常な増粘防止動作が可能である。
一方、印刷の際には、ステップ104へ移行して、各駆動回路40のAB級動作指示を各駆動回路40に対して行ってステップ106へ移行する。これによって、図8(A)に示すように従来の駆動回路と同様に波形の歪みなく各ヘッドユニット60を動作させることができる。
ステップ106では、インクジェットプリンタ10が電源オフか否かを判定し、該判定が否定された場合にはステップ100に戻って上述の処理を繰り返し、電源がオフされたところで一連の処理を終了する。
このように、本実施形態では、非印刷時に各駆動回路をAB級動作からB級動作に切換えて非印刷時のアイドリング電流を0にすることで、非印刷時の消費電力を低減することができる。また、FWAを適用しているため、複数のヘッドユニット60を有し、これに伴って複数の駆動回路40を有するので、消費電力低減効果が大きいという効果を得ることができる。従って、従来技術のように高圧電源を制御する電源制御回路を別途設けることなく省電力化を実現することができる。
[第2実施形態]
続いて、本発明の第2実施形態に係わるヘッド駆動回路について説明する。図9は、本発明の第2実施形態に係わるヘッド駆動回路の構成を示すブロック図である。なお、第1実施形態と同一構成については同一符号を付して説明する。
ヘッド駆動回路31は、第1実施形態と同様に、コントローラ部33及び記録ヘッド部34で構成されており、コントローラ部33からの指示に応じて、記録ヘッド部34がヘッドユニット60の各ノズル62Aからのインク滴の吐出を行う。なお、記録ヘッド部34は、第1実施形態と同一構成であるため詳細な説明を省略する。
コントローラ部33は、複数の駆動回路(駆動回路−1〜n)41、該駆動回路41に対応して設けられた複数の波形発生回路(波形発生回路−1〜n)42、印刷開始や印刷停止のための電源を供給する印刷・停止コントローラ45、及び画像データに基づいて記録ヘッド12(ヘッドユニット60)からの液滴吐出を制御するノズル選択・制御部38を備えている。
各波形発生回路42は、第1実施形態と同様に、圧電素子62Cに印加する駆動波形を複数発生し、例えば、図4(A)、(B)に示すような、大滴を吐出する大滴吐出用の駆動波形や小滴を吐出する小滴吐出用の駆動波形を発生すると共に、インク滴を吐出せずに液面を振動させる増粘防止用の駆動波形などを発生する。各波形発生回路42は、駆動波形情報(デジタル)をアナログ波形として出力するものであれば何でも良く、一般的なD/A変換器で実現することができる。
一方、各駆動回路41は、波形発生回路42が発生した駆動波形を増幅して記録ヘッド部34のスイッチIC36に入力する。駆動回路41は、波形発生回路42より出力された、アナログ波形を精度良く増幅し、圧電素子62Cを駆動する高圧・高速な増幅器が望まれ、本実施形態では、例えば、特開2002−210958号公報に記載の増幅回路をそのまま適用することができる。すなわち、第1実施形態では、抵抗R32の値を切換え可能としたが、R32は切換えることなくそのまま固定の値とされている。
印刷・停止コントローラ45は、駆動する駆動回路41の数を制御する。詳細には、各駆動回路41とスイッチIC36間にヘッド切換スイッチ46を設けて、印刷時に駆動する駆動回路41の数と非印刷時に駆動する駆動回路41の数を切換える指示を行う。本実施の形態では、印刷時には、全駆動回路41を駆動するようにヘッド切換スイッチ46を制御し、非印刷時には、1つの駆動回路(駆動回路−1)41のみを駆動するようにヘッド切換スイッチ46を制御するようになっている。ヘッド切換スイッチ46としては、駆動回路41で増幅された駆動波形を選択したヘッドユニット60に供給できれば何でも良く、例えば、一般的なリレー回路や、FETを用いたアナログスイッチ等で実現することができる。なお、ノズル選択・制御部38は、第1実施形態と同一構成であるため詳細な説明を省略する。
ここで、本発明の第2実施形態に係わるヘッド駆動回路41の作用について説明する。
第1実施形態では、各駆動回路41の動作状態を印刷/印刷に応じて、AB級動作/B級動作を切換えるようにしたが、本実施形態では、各駆動回路の動作点は、そのまま(AB級動作)として駆動する駆動回路41の数を切換えることによって省電力化を図ることができる。
すなわち、非印刷か否かを判定して、非印刷時には、印刷・停止コントローラ45がヘッド切換スイッチ46を制御して1つの駆動回路41で全てのヘッドユニット(ヘッドユニット−1〜n)60を駆動するようにヘッド切換スイッチ46を切換える。これによって、非印刷時には駆動回路41は1つだけしか駆動されないので、消費電力を最小限に抑え、省電力化を実現することができる。また、増粘防止用の波形を各ヘッドユニット60に印加する場合には、電源を供給している1つの駆動回路41によって増粘防止用の駆動波形を全てのヘッドユニット60に供給することができるので、インク粘度が上昇してしまうといった問題は発生しない。一方、印刷時には印刷・停止コントローラ45がヘッド切換スイッチ46を制御して全ての駆動回路41で各ヘッドユニット60に駆動波形を印加するようにヘッド切換スイッチ46を切換える。これによって、従来の駆動回路と同様に波形の歪みなく各ヘッドユニット60を動作させることができる。
このように、駆動回路41の駆動数を変更することによっても、非印刷時のアイドリング電流が1つの駆動回路41の電流のみとなるので、非印刷時の消費電力を低減することができる。従って、第2実施形態においても、従来技術のように高電圧電源を制御する電源制御回路を別途設けることなく省電力化を実現することができる。
なお、第2実施形態では、非印刷時に1つの駆動回路41のみを駆動するようにしたが、これに限るものではなく、2つ以上を駆動するようにしてもよい。すなわち、印刷時よりも少ない数の駆動回路41を使用することで、消費電力低減効果を得ることができる。
また、上記の実施形態では、第1実施形態と第2実施形態をそれぞれ別々に説明したが、組合わせる構成としてもよい。すなわち、非印刷時に、ヘッド切換スイッチ46で1つの駆動回路40のみで全てのヘッドユニット60を駆動すると共に、該駆動回路40をB級動作させるようにしてもよい。これによって更に消費電力低減効果を拡大することができる。
本発明の実施の形態に係わるインクジェットプリンタの概略構成を示す図である。 記録ヘッドの構成を示す図である。 液滴イジェクタの構成を示す図である。 (A)は大滴吐出用の駆動波形の一例を示す図であり、(B)は小滴吐出用の駆動波形の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係わるヘッド駆動回路の構成を示すブロック図である。 駆動回路の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係わるヘッド駆動回路の印刷・停止コントローラで行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。 (A)はAB級動作で駆動回路を駆動した場合のインク滴を吐出する駆動波形の一例を示す図であり、(B)はAB級動作で駆動回路を駆動した場合の増粘防止用の駆動波形の一例を示す図であり、(C)はB級動作で駆動回路を駆動した場合の増粘防止用の駆動波形の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係わるヘッド駆動回路の構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 インクジェットプリンタ
30、31 ヘッド駆動回路
32、33 コントローラ部
34 記録ヘッド部
36 スイッチIC
40 駆動回路
42 波形発生回路
44、45 印刷・停止コントローラ
46 ヘッド切換スイッチ
60 ヘッドユニット

Claims (8)

  1. 液滴を吐出するヘッドに印加するための駆動波形を増幅する増幅手段と、
    前記ヘッドにより液滴を吐出する場合と吐出しない場合とで、前記増幅手段における動作点を変更する動作点変更手段と、
    を備えた液滴吐出装置のヘッド駆動回路。
  2. 液滴を吐出する複数のヘッドに対応して設けられ、前記ヘッドに印加するための駆動波形を増幅する複数の増幅手段と、
    前記複数の増幅手段と前記複数のヘッドとの間に設けられ、前記ヘッドにより液滴を吐出する場合と吐出しない場合とで前記増幅手段の動作数を変更する動作数変更手段と、
    を備えた液滴吐出装置のヘッド駆動回路。
  3. 前記動作数変更手段は、前記ヘッドにより液滴を吐出しない場合に、前記ヘッドにより液滴を吐出する場合よりも少ない動作数に前記増幅手段の動作数を変更することを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出装置のヘッド駆動回路。
  4. 前記ヘッドにより液滴を吐出する場合と吐出しない場合とで、前記増幅手段における動作点を変更する動作点変更手段を更に備えることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の液滴吐出装置のヘッド駆動回路。
  5. 前記動作点変更手段は、前記ヘッドより液滴を吐出する場合に、前記増幅手段における動作点をAB級動作とし、前記ヘッドより液滴を吐出しない場合に、前記増幅手段における動作点をB級動作に変更することを特徴とする請求項1又は請求項4に記載の液滴吐出装置のヘッド駆動回路。
  6. 液滴を吐出するヘッドに印加するための駆動波形を増幅する増幅手段によって前記駆動波形を増幅する増幅ステップと、
    前記ヘッドにより液滴を吐出する場合と吐出しない場合とで、前記増幅手段における動作点を変更する動作点変更ステップと、
    を備えた液滴吐出装置のヘッド駆動方法。
  7. 液滴を吐出する複数のヘッドに対応して設けられ、前記ヘッドに印加するための駆動波形を増幅する複数の増幅手段によって前記駆動波形を増幅する増幅ステップと、
    前記複数の増幅手段と前記複数のヘッドとの間に設けられ、前記増幅手段の動作数を変更する動作数変更手段によって、前記ヘッドにより液滴を吐出する場合と吐出しない場合とで前記増幅手段の動作数を変更する動作数変更ステップと、
    を備えた液滴吐出装置のヘッド駆動方法。
  8. 請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の液滴吐出装置のヘッド駆動回路を備えることを特徴とする液滴吐出装置。
JP2005367994A 2005-12-21 2005-12-21 液滴吐出装置のヘッド駆動回路、液滴吐出装置のヘッド駆動方法、及び液滴吐出装置 Pending JP2007168229A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005367994A JP2007168229A (ja) 2005-12-21 2005-12-21 液滴吐出装置のヘッド駆動回路、液滴吐出装置のヘッド駆動方法、及び液滴吐出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005367994A JP2007168229A (ja) 2005-12-21 2005-12-21 液滴吐出装置のヘッド駆動回路、液滴吐出装置のヘッド駆動方法、及び液滴吐出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007168229A true JP2007168229A (ja) 2007-07-05

Family

ID=38295430

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005367994A Pending JP2007168229A (ja) 2005-12-21 2005-12-21 液滴吐出装置のヘッド駆動回路、液滴吐出装置のヘッド駆動方法、及び液滴吐出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007168229A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8201905B2 (en) Head drive apparatus of ink jet printer, head driving method, and ink jet printer
US7731317B2 (en) Liquid jetting device
US20100220133A1 (en) Head drive apparatus of inkjet printer and inkjet printer
JP2007168172A (ja) インクジェットプリンタのヘッド駆動装置
WO2007072945A1 (ja) インクジェットプリンタのヘッド駆動装置及び駆動制御方法、並びにインクジェットプリンタ
JP2006035568A (ja) 液体吐出ヘッドの駆動装置、液体吐出装置及び画像形成装置
JP2004306434A (ja) インクジェット式プリンタのヘッド駆動装置
US20140098385A1 (en) Printing apparatus and printing method
JP5163207B2 (ja) 液体噴射装置、及び印刷装置
US8764143B2 (en) Image forming apparatus and drive-voltage generating circuit
JP2009196121A (ja) 液体吐出装置、及び液体吐出方法
JP4765880B2 (ja) 液滴吐出制御装置および液滴吐出装置
JP3711447B2 (ja) インクジェット式プリンタのヘッド駆動装置及び駆動方法
WO2011024307A1 (ja) インクジェットプリンタ及び印刷方法
JP5076345B2 (ja) 液滴吐出ヘッドの駆動装置、駆動方法、及び液滴吐出装置
JP3757808B2 (ja) インクジェット式プリンタのヘッド駆動装置及び駆動方法
JP2007168229A (ja) 液滴吐出装置のヘッド駆動回路、液滴吐出装置のヘッド駆動方法、及び液滴吐出装置
JP2009196120A (ja) 液体吐出装置、及び液体吐出方法
JP2002283565A (ja) インクジェット式プリンタのヘッド駆動装置及び駆動方法
JP6233690B2 (ja) 液滴吐出装置及び画像形成装置
JPH1120151A (ja) 記録装置用ヘッド駆動装置
JP3677945B2 (ja) 記録装置用ヘッド駆動装置
JP2003300318A (ja) インクジェット式プリンタのヘッド駆動装置
JP2010253698A (ja) 駆動信号生成回路、流体噴射装置
JP2010214888A (ja) 印刷装置、及び、その制御方法