JP2007168188A - 空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゴム部材の厚さ及び/又は重量の調整をタイヤ周方向で容易に行う。
【解決手段】略円筒状の被巻付体4aの外側に、厚さが局部的に変化した厚さ変化部8を有するゴムストリップG2を螺旋状に巻き重ねて所定断面のタイヤ用のゴム部材6を製造する工程を含むことを特徴とする空気入りタイヤの製造方法である。
【選択図】図6

Description

本発明は、リボン状をなす未加硫のゴムストリップを円筒状の被巻付体に螺旋状に巻き付けてタイヤ用ゴム部材を形成する工程を含む空気入りタイヤの製造方法に関し、詳しくは前記ゴム部材の厚さ等の調整を可能としうる技術に関する。
近年、リボン状をなす未加硫のゴムストリップを、円筒状の被巻付体の外側に軸方向で位置をずらせながら螺旋状に巻き重ねることにより、所望の断面形状を有するタイヤ用ゴム部材を形成する方法が種々提案されている(下記特許文献1参照)。このようなゴム部材の製造方法は、一般にストリップワインド方式とも呼ばれ、大型のゴム押出機を使用する必要がないため工場設備を簡素化でき、またゴム押出機のダイ交換や調整作業等が不要になるので生産性が向上するという利点を有する。
特許第3566915号公報
ところで、従来のストリップワインディング方式では、実質的に一定の厚さを有するゴムストリップが連続的に巻き付けられるため、ゴム部材の厚さは円周方向では実質的に一定に形成される。
しかしながら、ゴム部材の厚さをタイヤ周方向において意図的に変化させたい場合がある。例えば、図11(A)に示されるように、ベルトやカーカスのプライp等では、その円周方向の両端部を重ねて継ぎ合わせたスプライス部fが存在するため、その部分に段差gが生じる。そのような段差gに重ねられるゴム部材hについては、局部的に厚さを増した部分jを設け、これを前記段差gに対向させてゴムが十分に満たされるように配慮することは、タイヤのユニフォミティを向上させるために好ましい。
他方、前記スプライス部fでは、重量が局部的に大きくなる。そのため、このようなスプライス部fに面して重ねられるゴム部材hについては、図11(B)に示されるように、局部的に厚さを減じた部分kを設け、タイヤ周方向の重量の均一化を図ることも好ましい場合もあり得る。
従って、ゴム部材に、タイヤ周方向で厚さが局部的に異なる部分を設けることは、タイヤのユニフォミティを向上させる場合に有効である。
本発明は、以上のような実情に鑑み案出なされたもので、厚さが局部的に変化した厚さ変化部を有するゴムストリップを被巻付体に螺旋状に巻き重ねることを基本として、該ゴム部材の厚さ及び/又は重量の分布を容易に調節し、ひいてはユニフォミティを向上しうる空気入りタイヤの製造方法を提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、略円筒状の被巻付体の外側に、厚さが局部的に変化した厚さ変化部を有するゴムストリップを螺旋状に巻き重ねて所定断面のタイヤ用のゴム部材を形成する工程を含むことを特徴とする空気入りタイヤの製造方法である。
また請求項2記載の発明は、前記厚さ変化部は、厚さが増大した増厚部及び/又は厚さが減少した減厚部を含む請求項1記載の空気入りタイヤの製造方法である。
また請求項3記載の発明は、前記厚さ変化部は、前記ゴム部材の円周長さの1周未満の長さを有する請求項1又は2記載の空気入りタイヤの製造方法である。
また請求項4記載の発明は、前記厚さ変化部は、前記ゴム部材の円周長さの0.5〜30%の長さを有する請求項1又は2記載の空気入りタイヤの製造方法である。
また請求項5記載の発明は、前記ゴムストリップは、前記厚さ変化部を間欠的に含むことにより、該厚さ変化部が円周方向及び軸方向に分散して配置されたゴム部材を形成する請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法である。
本発明では、略円筒状の被巻付体の外側に、厚さが局部的に変化した厚さ変化部を有するゴムストリップを螺旋状に巻き重ねて所定断面のタイヤ用のゴム部材が形成される。従って、ゴム部材の任意の位置に厚さが局部的に大又は小の部分を容易に形成できる。そして、該ゴム部材をプライのスプライス部の位置に関連づけて配することにより、ユニフォミティに優れた空気入りタイヤを製造できる。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1には、本発明を実施するための製造装置1の実施形態が示される。該成形装置1は、ゴム押出機2と、該ゴム押出機2から押し出されたゴムを圧延するカレンダー機3と、該カレンダー機3にて所定形状に成形されたゴムストリップG2が巻受けられる被巻付体たる成形フォーマ4と、前記成形フォーマ4とカレンダー機3との間に配されゴムストリップG2を成形フォーマ4の所定の位置に案内するアプリケータ5とを含む。
前記ゴム押出機2は、例えば、ゴム材投入口2aが一端に設けられたシリンダ2bと、その中に収納されかつ電動機2cで回転駆動されるスクリュー軸2dと、スクリュー軸2dにて押し出されたゴムを予備成形して外部に吐出する口金2eを有する押出ヘッド2fとを含む。
図2には、ゴム押出機2の先端部の拡大断面図が示される。シリンダ2bの内部には、軸方向にのびる第1のゴム流路C1が設けられる。前記押出ヘッド2fは、例えばシリンダ2bの先端部に交換可能に固着され、それにより、前記第1のゴム流路C1と連通する第2のゴム流路C2を有する。
前記口金2eは、押出ヘッド2fに交換可能に固着され、本実施形態では、図2のA−A断面図である図3(A)に示されるように、横長矩形をなす比較的小さな開口2gを有する。従って、前記ゴムGは、この口金2eとほぼ同じ断面形状に予備成形されたプレストリップG1として外部に押し出しされる。このようなゴム押出機2は、比較的小出力のもので足りる。
プレストリップG1の厚さt1及び幅w1は特に限定されないが、小さすぎると成形精度が悪化しやすく、大きすぎるとゴム部材に所定の断面形状を与えるのが困難になる傾向がある。このような観点より、プレストリップG1の厚さt1は、好ましくは0.4mm以上、より好ましくは0.6mm以上が望ましく、また上限に関しては、好ましくは6mm以下、より好ましくは4mm以下が望ましい。また、プレストリップG1の幅w1は、好ましくは4mm以上、より好ましくは6mm以上が望ましく、また上限に関しては、好ましくは40mm以下、より好ましくは30mm以下が望ましい。ただし、プレストリップG1の断面形状は、上述のような矩形状に限定されるものではない。
前記カレンダー機3は、フレーム本体3aと、該フレーム本体3aに対して回動自在に支持されかつ前記プレストリップG1を圧延して仕上げ断面形状を持ったゴムストリップG2を成形するための上下一対のカレンダーロールR1、R2と、このカレンダーロールR1、R2間のギャップを調整しうるギャップ調整手段3dとを含む。
前記ギャップ調整手段3dは、例えば、一端が前記フレーム本体3aに固着されかつ他端が上側のカレンダーロールR1を軸支する軸受け3bに固着された流体圧又は電動のアクチュエータ3dを含む。そして、該アクチュエータ3dを伸縮させることにより、上のカレンダーロールR1を上下に移動させることができる。これにより、カレンダーロールR1、R2間のギャップを変化させることができる。アクチュエータ3dは、図示しないコントローラ(図示省略)によって、予め定めたタイミングで駆動制御を行うことができる。
図3(B)には、図2のB−B断面図が示される。カレンダーロールR1、R2は、本実施形態では、実質的にその回転軸を平行に配置されている。前記カレンダーロールR1、R2間の最短距離であるギャップDは、プレストリップG1の厚さt1よりも小さく設定される。これにより、プレストリップG1は、圧縮され、幅w2(>w1)と厚さt2(<t1)とを有するより偏平なゴムストリップG2へと成形される。
前記ゴムストリップG2の厚さt2及び幅w2は、特に限定されないが、小さすぎるとゴムストリップG2の強度が低下して成形フォーマ4への巻付け中に破断するおそれがあり、逆に大きすぎると、ゴム部材6の断面形状を自由度が損なわれる傾向がある。このような観点より、前記ゴムストリップG2の厚さt2は、好ましくは0.3mm以上、より好ましくは0.4mm以上が望ましく、また上限に関しては、好ましくは5mm以下、より好ましくは4mm以下が望ましい。また、ゴムストリップG2の幅w2は、好ましくは5mm以上、より好ましくは7mm以上が望ましく、また上限に関しては、好ましくは50mm以下、より好ましくは40mm以下が望ましい。
前記成形フォーマ4は、略円筒状の外周面を有するフォーマ本体4aと、該フォーマ本体4aを例えば片持ち状に支持しうる支持台4bと、前記フォーマ本体4aを拡縮径させる拡縮径機構4cとを含む。フォーマ本体4aは、例えば円周方向にセグメント4Sを並べることによって環状をなし、図示しない電動機によって所定の向き(本実施形態では、矢印Xで示される。)に回転駆動される。これにより、フォーマ本体4aに固着されたゴムストリップG2を自らに巻き付け、リング状のゴム部材6が形成される。また、前記拡縮径機構4cは、例えばセグメント4Sを互い違いに半径方向に引き込めることにより、フォーマ本体4aの外径を図示の状態から減じ得る。こにれより、巻上げられたゴム部材4は、フォーマ本体4aから容易に取り外しされる。
前記アプリケータ5は、ゴムストリップG2をその幅方向で拘束しつつ長さ方向に案内しうる例えばコンベヤ状(詳細不図示)をなし、少なくともフォーマ本体4aの軸方向に移動可能に設けられる。これにより、アプリケータ5が、該ゴムストリップG2をフォーマ本体4aの所定の軸方向の位置に導くことができる。
また、本実施形態において、前記カレンダー機3では、ゴム押出機2から連続して押し出されるプレストリップG1の圧延中に、前記アクチュエータ3dを駆動しギャップDを調節することにより、ゴムストリップG2の少なくとも厚さt2を局部的に変化させる工程が行われる。
図4(A)には、前記ギャップDと、時間Tとの関係が示される。この例では、ギャップDを任意の値”a”に設定してゴムストリップG2を連続成形している途中に、微小時間Tsの間に、アクチュエータ3dをコントロールし、前記ギャップを1.2倍に増大させる処理が行われる。ギャップDは、前記微小時間Tsの間にほぼ線形に増加した後一定値(1.2a)を保ち、再びほぼ線形に減少してもとの値aに復帰される。
図4(B)には、このようなギャップコントロールによって得られたゴムストリップG2の断面図が示される。ゴムストリップG2は、前記ギャップをaとして仕上げられた実質的な基準厚さt2aを有する基部7と、局部的に厚さが変化する厚さ変化部8とを長さ方向に含み、この例では、厚さ変化部8が厚さt2bまで増加する増厚部8aからなる。両厚さt2a及びt2bは、いずれも前記厚さt2の範囲内であるのが望ましい。
また、図5(A)には、ギャップDと、時間Tとの関係として、ギャップDを任意の値”b”に設定してゴムストリップG2を連続して押し出ししている間に、微小時間Tsの間だけ、アクチュエータ3dをコントロールし、前記ギャップを0.8倍に減少させる処理が行われる。ギャップDは、前記微小時間Tsの間にほぼ線形に減少した後一定値を保ち、再びほぼ線形に増加してもとの値bに復帰される。
図5(B)には、このようなギャップコントロールによって得られたゴムストリップG2の断面図が示される。ゴムストリップG2は、前記ギャップをbとして仕上げられた実質的な基準厚さt2aを有する基部7と、局部的に厚さが変化する厚さ変化部8とを含み、この例では、厚さ変化部8が厚さt2cまで減少する減厚部8bからなる。両厚さt2a及びt2cは、いずれも前記厚さt2の範囲内であるのが望ましい。
従って、本実施形態の製造装置1では、厚さが局部的に変化した厚さ変化部8を有するゴムストリップG2を成形フォーマ4へと供給できる。
また、ゴムストリップG2は、いずれも成形フォーマ4に巻き付けられる内面側iは、実質的に平坦な表面を有し、外面o側が局部的に突出又は凹むことで前記厚さ変化部8が形成される。このようなゴムストリップG2は、巻き付け時に空気の閉じ込み等を抑制するのに役立つ。
図6には、ゴムストリップG2をフォーマ本体4aに螺旋状に巻き付けたゴム部材4の一実施形態の平面図が示される。また、図7(A)及び(B)には、図6のA−A断面図及びB−B断面図がそれぞれ示される。
前記ゴム部材6は、空気入りタイヤのトレッド部に配されるトレッドゴムとして形成される。また、この実施形態では、ゴム部材4の両側のショルダー領域のタイヤ周方向の一部の領域Y、Yには、増厚部8aが位置するようにゴムストリップG2が巻き付けられている。このため、ゴムストリップG2は、増厚部8aが間欠的、具体的にはゴム部材6の円周長さにほぼ等しい一定の周期で設けられる。これにより、ゴム部材4には、図7(A)、(B)に示されるように、タイヤ周方向で局部的に厚さが大きくなる前記領域Yが形成される。
そして、このようなゴム部材トレッドゴム11は、例えばトレッド部の両ショルダー部だけを覆う補強プライ(例えばエッジバンドプライ)が配されたような空気入りタイヤにおいて、そのショルダー部のスプライス部の段差に前記領域Yを合わせて用いることにより、空気入りタイヤのトレッド部の厚さをタイヤ周方向で均一化するのに役立つ(図11(A)の態様)。
また、この実施形態において、増厚部8aの全部を減厚部8bに変更した場合には、図11(B)で述べたように、補強プライのスプライス部に前記領域Yを合わせて用いることにより、トレッド部の重量をタイヤ周方向で均一化することができる(図11(B)の態様)。この場合、ゴムストリップG2において、減厚部8Bの単位体積当たりの質量が、基部7の単位体積当たりの質量よりも小さくなるように、ゴム押出機2の押出圧等をコントロールするのが望ましい。
以上のようなゴム部材6は、図11にて説明したように、プライのスプライス部との位置関係が考慮されつつ生カバーに組み入れられ、かつ常法に従って加硫成形されることにより、ユニフォミティに優れた空気入りタイヤを製造しうる。ここで、厚さ変化部8のタイヤ周方向の長さLは、特に限定されないが、小さすぎても又大きすぎても上述の効果が低下する傾向がある。このような観点より、前記長さLは、好ましくはゴム部材6の円周長さ(1周長さ)の0.5%以上、より好ましくは1%以上、さらに好ましくは2%以上が望ましく、また上限に関しては、好ましくは10%未満、より好ましくは7%以下、より好ましくは6%以下、さらに好ましくは5%以下が望ましい。
フォーマ本体4aの所定の位置に厚さ変化部8を位置させるために、先ず、成形フォーマ4Aの外径、成形フォーマ4aへのゴムストリップG2との巻付け開始位置及びゴムストリップG2の螺旋ピッチから、予め、ゴムストリップG2の巻付け始端から厚さ変化部8までの距離が計算される。また、ゴムストリップG2のカレンダーロールR1、R2間の通過距離などは適宜センサーを用いて計測することができるので、これらのパラメータに基づいて、アクチュエータ3の伸縮が行われることにより、ゴムストリップG2の所定の位置に厚さ変化部8が形成され、これがアプリケータ5によって、予め設定された任意の位置に案内される。
また、厚さ変化部8の厚さ(t2b又はt2c)と、基部7の厚さt2aとの差(t2b−t2a)又は(t2a−t2c)は、特に限定されないが、小さすぎると上述の効果が得られない傾向があり、逆に大きすぎると、巻付けが困難となり、ゴムストリップの強度が低下するおそれがある。このような観点より、前記差は、好ましくは基部7の厚さt2aの5%以上、より好ましくは10%以上が望ましく、また、上限に関しては、好ましくは50%以下、より好ましくは40%以下、特に好ましくは30%以下が望ましい。
図8(A)には、フォーマ本体4aに螺旋状に巻き付けられたゴム部材6(トレッドゴム)の他の実施形態の平面図、同(B)には、その斜視略図が示される。この実施形態において、ゴムストリップG2は、厚さ変化部8(本実施形態では、増厚部8aである。)を間欠的に含んでいる。厚さ変化部8の配設周期は、ゴム部材6の円周長さの100%よりも大かつ200%よりも小で形成されたものが示される。これにより、ゴム部材6には、厚さ変化部8が、タイヤ周方向及びタイヤ軸方向にともに分散して配置される。
また、厚さ変化部8は、同図(B)に示されるように、ゴム部材6の幅WRを実質的なリードとして該ゴム部材6上に描かれた仮想の螺旋状曲線SL1の上に間欠的にかつほぼ同じピッチで現れるのが好ましい。このような、ゴム部材6は、増厚部8aを、意図的にタイヤ周方向及びタイヤ軸方向に分散配置することにより、ゴム部材6自体の厚さ又は重量の偏在を広範囲に分散させて緩和できる。従って、タイヤのユニフォミティを向上させるのに役立つ。なお、増厚部8aに変えて、減厚部8bを採用しても良い。
図9(A)には、ゴム部材6(トレッドゴム)の他の実施形態の斜視略図、同(B)には、その内側に配されるベルトプライp1の斜視図が示される。この実施形態においても、ゴム部材6には、厚さ変化部8が、タイヤ周方向及びタイヤ軸方向にともに分散して配置される。また、 また、厚さ変化部8は、ゴム部材6を斜めに横切る仮想の曲線SL2の上に間欠的にかつほぼ同じピッチで現れるのが好ましい。この曲線SL2は、ベルトプライp1のスプライス部fに現れるプライのエッジと実質的に同一である。このような、ゴム部材6は、厚さ変化部8を用いてトレッドのタイヤ周方向の厚さの均一化又はベルトプライの重量の偏在を広範囲に分散させて緩和できる。従って、タイヤのユニフォミティを向上させるのに役立つ。
図10には、本発明のさらに他の実施形態が示される。
この実施形態では、ゴムストリップG2の巻付け始端10aを含んで所定の長さを有する始端部10と、巻付け終端11aを含む所定の長さを有する終端部11とが、厚さ変化部8(この実施形態では、減厚部8b)で形成される。ゴムストリップG2の始端部10及び終端部11は、特に厚さや重量のアンバランスが生じやすいので、この部分の厚さを局部的に減じることによって、これらを改善できる。なお、この実施形態において、減厚部8bを増厚部8aに変更しても良いのは言うまでもない。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は種々の態様で実施することができる。例えば、ゴム部材は、トレッドゴム以外のゴム、例えばサイドウォールゴム、クリンチゴム(ビードゴム)、ビードエーペックスゴム及び/又はインナーライナーゴムであっても良い。また、一つのゴム部材6を形成するゴムストリップG2の中に、増厚部8aと減厚部8bの双方が含まれていても良い。
本発明の効果を確認するために、表1の仕様に基づきタイヤサイズ「215/60R16 95H」の空気入りタイヤが試作された。実施例の空気入りタイヤは、トレッドゴムが図9の態様で成形された。実施例1は厚さ変化部が増厚部、実施例2は減厚部であって、それぞれ厚さ変化部をベルトプライのエッジに沿わせて配置された。他方、比較例は、ゴムストリップの厚さを一定とした。
そして、各タイヤをそれぞれ20本ずつ試作し、それらのユニフォミティがテストされた。ユニフォミティは、コーナリング試験機を用い、JASO C607:2000のユニフォミティ試験条件に準拠してラジアルフォースバリエーション(RFV)が測定された。評価速度は10km/hとした。結果は、いずれもタイヤ20本の平均値(N)で表され、数値が小さいほど良好であることを示す。
テストの結果等は表1に示される。
Figure 2007168188
テストの結果より、実施例のタイヤは、比較例に比べてRFVが小さく優れたユニフォミティを持つことが確認できた。
本発明の空気入りタイヤの製造装置の一例を示す全体側面図である。 押出ヘッドの拡大断面図である。 (A)は図1のA−A視拡大断面図、(B)同B−B視断面図である。 (A)は、カレンダーロールのギャップと時間との関係を示すグラフ、(B)はそのようなギャップコントロールによって得られたゴムストリップの断面図をそれぞれ示す。 (A)は、カレンダーロールのギャップと時間との関係を示すグラフ、(B)はそのようなギャップコントロールによって得られたゴムストリップの断面図をそれぞれ示す。 成形フォーマに巻き付けられたゴム部材の平面図である。 (A)は図6のA−A断面図、(B)は図6のB−B断面図である。 (A)は他の実施形態を示すゴム部材の平面図、(B)はゴム部材を簡略化して示す斜視図である。 (A)は他の実施形態を示すゴム部材を簡略化して示す斜視図、(B)はその内側に配されるベルトプライの斜視図である。 他の実施形態を示すゴム部材の平面図である。 (A)、(B)は、プライとゴム部材との関係を示す円周方向に沿った断面図である。
符号の説明
2 ゴム押出機
3 カレンダー機
4 成型フォーマ
4a フォーマ本体
6 ゴム部材
8 厚さ変化部
8a 増厚部
8b 減厚部
G2 ゴムストリップ
D ギャップ

Claims (5)

  1. 略円筒状の被巻付体の外側に、厚さが局部的に変化した厚さ変化部を有するゴムストリップを螺旋状に巻き重ねて所定断面のタイヤ用のゴム部材を形成する工程を含むことを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
  2. 前記厚さ変化部は、厚さが増大した増厚部及び/又は厚さが減少した減厚部を含む請求項1記載の空気入りタイヤの製造方法。
  3. 前記厚さ変化部は、前記ゴム部材の円周長さの1周未満の長さを有する請求項1又は2記載の空気入りタイヤの製造方法。
  4. 前記厚さ変化部は、前記ゴム部材の円周長さの0.5〜30%の長さを有する請求項1又は2記載の空気入りタイヤの製造方法。
  5. 前記ゴムストリップは、前記厚さ変化部を間欠的に含むことにより、該厚さ変化部が円周方向及び軸方向に分散して配置されたゴム部材を形成する請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
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