JP2007167106A - 遊技機 - Google Patents

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忠 稲垣
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Abstract

【課題】部品同士をスライドさせて取り付けた状態に安定して保持することが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】本発明によれば、第1ケース60の後面壁部64に係止爪69を形成するための門形スリット69Aの周囲から補強壁69Hが突出したので、係止爪69を含む後面壁部64全体が前面壁部71から離れるように変形することが防がれる。これにより、後面壁部64の係止爪69と第2ケース70の縁部との係止状態が確実に保持され、第1ケース60と第2ケース70との取り付け状態が安定する。即ち、本実施形態の構成によれば部品同士(第1ケース60と第2ケース70)をスライドさせて取り付けた状態に安定して保持することができる。
【選択図】図12

Description

本発明は、遊技機に関する。
図14に示す従来のパチンコ遊技機では、第1ケースに対して第2ケースを着脱可能に取り付けるために、第1ケースにおける板状壁1Aに1対の平行なスリット2,2を形成して、それらスリット2,2の間に片持ち梁状の係止爪3を備えている。そして、第1ケース1に第2ケース4をスライド係合させてから、第2ケース4の外縁部4Aに係止爪3を係止して第1ケース1に第2ケース4を保持している。なお、係止爪3は、第1ケース1のうち板状壁部1A,1B同士が直交して比較的強度が高くなった外縁部4Aに配置されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−232022号公報(段落[0029]、第4図)
ところで、遊技機の機種によっては、第1ケース1の板状壁部1Aにおける中央部分に第2ケース4の外縁部4Aが位置する場合がある。この場合は、第1ケース1の板状壁部1Aに門形スリット5を形成して、それら門形スリットの内側に片持ち梁状の係止爪を設ければよい。しかしながら、第1ケース1のうち板状壁部1A,1B同士が直交する外縁寄り部分に比べて、外縁部から離れた中央部は変形し易くなる。このため、板状壁部1A自体が撓んで係止爪の第2ケース4に対する係止力が弱くなり、第2ケース4の第1ケース1に対する取り付け状態が不安定になり得る。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、着脱可能な部品同士を取り付けた状態に安定して保持することが可能な遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る遊技機は、遊技機の一部をそれぞれ構成し、互いに別部品になった第1部材及び第2部材と、第1部材と第2部材との間に形成されて所定方向に移動可能に相互に係合し、その係合した状態で移動可能な係合可動範囲の始端位置で第1部材と第2部材とを離脱可能とし、係合可動範囲の終端位置で第1部材と第2部材とを互いに位置決めする可動係合機構と、第1部材に設けられた板状壁部と、その板状壁部に形成された門形スリットの内側で片持ち梁状をなしかつその自由端に第2部材に向かって突出した係止突起を有した係止爪と、第1部材のうち門形スリットの周囲から略垂直に突出した補強壁とを備え、第2部材が第1部材に係合して移動する間に、第2部材に係止突起が押し付けられて係止爪が撓められ、第2部材が係合可動範囲の終端位置に達したときに係止爪が復帰して係止突起が第2部材の縁部に係止するところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の遊技機において、補強壁は、門形スリットに対応した門形形状をなしたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の遊技機において、可動係合機構は、第1部材又は第2部材から突出形成され、第1部材と第2部材とを、係合可動範囲の終端位置で互いに位置決めするストッパ壁を備えたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の遊技機において、第1部材と第2部材との一方に係合孔を形成すると共に、他方から一方に向かって突出しかつ先端から側方に係合片を張り出してなる突入係合部を形成して、それら係合孔と突入係合部とから可動係合機構を構成し、第2部材が係合可動範囲の始端位置にあるときに、突入係合部が係合孔に挿抜され、第2部材が係合可動範囲の終端位置に向かう途中で、係合片が係合孔の開口縁に係合するところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項4に記載の遊技機において、係合孔を非対称にして複数設けると共に、係合孔に対応して突入係合部を非対称にして複数設けたところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の遊技機において、係止爪は、第1部材に第2部材が取り付けられた状態で押圧操作可能な位置に配置されたところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れかに記載の遊技機において、第1部材は、遊技機の後面側に配置され、その第1部材の後面側に第2部材が配置され、補強壁は、第1部材又は第2部材以外の部品に突き合わされたところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項7に記載の遊技機において、第1部材及び第2部材は、共に電気部品を収容したケースであり、補強壁は、電気部品に突き合わされたところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項1乃至8の何れかに記載の遊技機において、第1部材及び第2部材は、共に透明な樹脂で構成されたところに特徴を有する。
請求項10の発明に係る遊技機は、遊技機の後面側に固定されて電気部品を収容した第1ケースと、その第1ケースの後面側に取り付けられて、別の電気部品を収容した第2ケースとを備えた遊技機において、第1ケースの後面壁部に複数の係合孔を形成すると共に、第2ケースの前面壁部に複数のフックを突出形成して、各フックを各係合孔にそれぞれ挿入してから第2ケースを下方に移動することでフックが係合孔の縁部に係合するように構成し、後面壁部に形成された門形スリットの内側で片持ち梁状をなしかつその自由端に前面壁部側に向かって突出した係止突起を有した係止爪と、後面壁部のうち門形スリットの周囲から突出し、門形スリットに対応した門形形状をなし、第1ケースに収容された電気部品に突き合わされた補強壁とを備え、フックを係合孔に挿入して移動する過程で、第2ケースの前面壁部に係止突起が押し付けられて係止爪が撓められ、フックが係合孔の縁部に係合したときに係止爪が復帰して係止突起が第2ケースの縁部に係止するところに特徴を有する。
請求項11の発明は、請求項10に記載の遊技機において、係合孔の左右方向の幅を、上側部分より下側部分で狭くしたところに特徴を有する。
請求項12の発明は、請求項10又は11に記載の遊技機において、第1ケースの後面壁部のうち複数の係合孔より下方から突出して、第2ケースの下端部に下側と左右両側とから宛がわれ、第2ケースを下端位置に保持する下端保持壁が設けられたところに特徴を有する。
請求項13の発明は、請求項10乃至12の何れかに記載の遊技機において、左右方向の両端部から前方に1対の脚部を張り出して備え、第2ケースの後面側を覆いかつ第2ケースを跨いで脚部が第1ケースに固定され、内部に電気部品を収容した第3ケースを備えたところに特徴を有する。
請求項14の発明は、請求項13に記載の遊技機において、左右方向の一方の脚部の先端と第1ケースとの間には、第3ケースを第1ケースに対して回動可能に結合するヒンジ結合部が備えられ、その回動を規制するように左右方向の他方の脚部が第1ケースに固定されたところに特徴を有する。
[請求項1及び2の発明]
請求項1の構成によれば、第2部材を第1部材に取り付けるには、第2部材を第1部材に接合させて所定の方向に移動させる。すると、可動係合機構が係合し、第2部材を移動させる方向と直交する方向で第2部材が第1部材に離脱不能に保持される。また、第2部材を移動させる際に、第1部材に設けられた板状壁部と第2部材とがすれ違う。このとき、板状壁部に備えた片持ち梁状の係止爪における係止突起が第2部材に押されて撓められ、第2部材が係合可動範囲の終端位置に達したときに係止爪が復帰して係止突起が第2部材の縁部に係止する。これにより、第2部材が係合可動範囲の終端位置に保持される。ここで、本発明では板状壁部に係止爪を形成するための門形スリットの周囲から補強壁が突出しているので、係止爪を含む板状壁部全体が第2部材から離れるように変形することが防がれる。これにより、板状壁部の係止爪と第2部材の縁部との係止状態が確実に保持され、第1部材と第2部材との取り付け状態が安定する。即ち、本発明によれば、着脱可能な部品同士(第1部材と第2部材)を取り付けた状態に安定して保持することができる。
ここで、補強壁は、門形スリットを構成する3辺のうち少なくとも1辺に沿った形状、或いは、門形スリットの1辺と交差するように延びた形状、さらには、請求項2の構成のように補強壁を門形スリットに対応した門形形状としてもよい。そして、請求項2の構成によれば、係止爪の周り全体をバランスよく補強することができる。
[請求項3の発明]
請求項3の構成によれば、第1部材又は第2部材から突出したストッパ壁に、第1部材と第2部材のうちストッパ部材を設けいない方が当接して第1部材と第2部材とが終端位置に互いに位置決めされる。そして、第2部材がストッパ壁と係止爪の係止突起とに挟まれて、第2部材が移動方向で固定される。さらに、ストッパ壁が板状壁部を補強する役割も果たす。
[請求項4の発明]
請求項4の構成によれば、第2部材を第1部材に取り付けるには、第2部材を第1部材に接合させて、係合孔に突入係合部を挿入する。そして、第2部材を第1部材に対して所定の方向に向けて移動させると、係合可動範囲の始端位置から終端位置に向かう途中で、係合片が係合孔の開口縁に係合して、突入係合部が係合孔に抜け止めされる。
[請求項5の発明]
請求項5の構成によれば、係合孔を非対称にして複数設けると共に、係合孔に対応して突入係合部を非対称にして複数設けたので、第1部材に対して第2部材の向きを間違えて取り付けることが防がれる。
[請求項6の発明]
請求項6の構成によれば、第1部材に第2部材が取り付けられた状態で係止爪を押圧操作して、第2部材を第1部材から容易に取り外すことができる。
[請求項7の発明]
請求項7の構成によれば、補強壁は、第1部材又は第2部材以外の部品に突き合わされているので、板状壁部の変形を確実に防ぐことができる。
[請求項8及び9の発明]
請求項8の構成によれば、第1部材及び第2部材としてのケースに電気部品を収容したので、電気部品に直接触れずに組み付け作業を行うことができる。また、補強壁を電気部品に突き合わせたことにより、板状壁部の変形を確実に防ぐことができる。さらに、請求項9の構成のように、第1部材及び第2部材としてのケースを透明な樹脂で構成すれば、電気部品をケースの外部から視認することができる。
[請求項10の発明]
請求項10の構成によれば、第2ケースを第1ケースに取り付けるには、第1ケースの後面壁部に複数形成された係合孔に、第2ケースの前面壁部に複数形成されたフックを挿入して、第2ケースを下方に移動させる。すると、フックが係合孔の縁部に係合して、移動方向と直交する方向で第2ケースが第1ケースに離脱不能に保持される。そして、フックを係合孔に挿入して第2ケースを下方に移動させる過程で、第1ケースに備えた係止爪の係止突起が、第2ケースの前面壁部に押し付けられて係止爪が撓められ、フックが係合孔の縁部に係合したときに係止爪が復帰して係止突起が第2ケースの縁部に係止する。これにより、第2ケースが可動範囲の終端位置に保持される。ここで、本発明では後面壁部に係止爪を形成するための門形スリットの周囲から補強壁が突出しているので、係止爪を含む後面壁部全体が前面壁部から離れるように変形することが防がれる。これにより、後面壁部の係止爪と前面壁部の縁部との係止状態が確実に保持され、第1ケースと第2ケースとの取り付け状態が安定する。即ち、本発明によれば、着脱可能な部品同士(第1部材と第2部材)を取り付けた状態に安定して保持することができる。
[請求項11の発明]
請求項11の構成によれば、係合孔の左右方向の幅を、上側部分より下側部分で狭くしたので、第2ケースを下方に移動させてフックを係合孔に係合させたときに、第1ケースに対して第2ケースが左右方向で位置決めされる。
[請求項12の発明]
請求項12の構成によれば、第1ケースの後面壁部に形成された下端保持壁が、第2ケースに対して下側と左右両側とから宛がわれて、第2ケースの取り付け状態が安定する。
[請求項13の発明]
請求項13の構成によれば、第2ケースが第1ケースと第3ケースとに挟まれて安定する。
[請求項14の発明]
請求項14の構成によれば、第3ケースを第1ケースに取り付けるには第1ケースに第2ケースが取り付けられた状態で、第3ケースにおける左右方向の一方の脚部の先端と第1ケースとを結合してヒンジ結合部とし、そのヒンジ結合部を中心に第3ケースを回動して、第3ケースにおける左右方向の他方の脚部を第1ケースに固定すればよい。
以下、本発明の遊技機としてのパチンコ遊技機10に係る一実施形態を、図1〜図13に基づいて説明する。図1に示すパチンコ遊技機10は、誘導レール12に囲まれた遊技領域R1を有し、その遊技領域R1内に液晶表示部32を備えている。誘導レール12は帯状の板金を略円形に湾曲させてなり、遊技板11の前面から起立している。また、液晶表示部32は、遊技板11に貫通形成した略矩形の表示窓11Wに、遊技板11の後面側から表示装置30の液晶表示画面30Gを宛がって構成されている。なお、液晶表示画面30Gのサイズは、例えば15インチになっている。
液晶表示部32は、遊技領域R1のうち上寄りかつ向かって右側寄りに配置され、主にその液晶表示部32の上側、左側、下側に遊技球が流下可能なスペースが確保されている。液晶表示部32の下側スペースには、その左右方向の中央に、第1及び第2の始動入賞口14A,14B、大入賞口15及びアウト口16が、上から順に間隔を開けて並べて設けられ、左右両側部には、誘導レール12に沿って一般入賞口20,21及びサイドランプ22,22がそれぞれ設けられている。また、液晶表示部32の左側スペースには、始動ゲート18と風車19とが上下に並べて設けられている。さらに、風車19の下方には、サイドランプ22と一体に、普通図柄表示部18Hが設けられている。これら各種入賞口14A,14B,15,20,21,表示装置30等の役物以外に、遊技領域R1には、遊技球と当接して流下方向を様々に変化させることが可能な障害釘が分散配置されている。
遊技領域R1は、パチンコ遊技機10の前面に備えたガラス扉95によって覆われている。ガラス扉95には、略円形の窓部95Wを備え、ここに図示しないガラス板が嵌め込まれている。そして、このガラス板越しに遊技領域R1を視認することができる。また、パチンコ遊技機10の前面のうち右下角部には、発射操作ノブ50が備えられ、この発射操作ノブ50を操作することで図示しない発射装置から遊技球が発射されて、遊技領域R1の上方部分から下方へと遊技球が流下する。
上記した役物の詳細は、以下のようである。一般入賞口20,21は、所謂、ポケット構造をなし、遊技球が丁度1つ入球可能な大きさで上方に開口している。一般入賞口20,21へ入球すると、その遊技球は遊技板11の裏側に取り込まれ、代わりに所定数の賞球がパチンコ遊技機10の前面に備えた上皿26に払い出される。
始動ゲート18は、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなし、通過した遊技球は始動ゲート18に内蔵された普通図柄始動スイッチによって検出される。この検出信号に基づいて、普通図柄表示部18Hにおいて図柄が変動表示される。具体的には、「0」〜「9」までの数字からなる数字図柄が所定期間に亘って変動表示された後、所定の数字図柄が停止表示される。
第1及び第2の始動入賞口14A,14Bは、上下方向に並んで配置されている。各始動入賞口14A,14Bは、共に遊技板11から突出した部材の上面に開口を備えた、所謂、ポケット構造をなしている。そして、各始動入賞口14A,14Bに入った遊技球は、遊技板11に設けた図示しない貫通孔を通って、遊技板11の裏側に回収される。
上側に配置された第1の始動入賞口14Aは、遊技球が1つだけ入る開口幅を有している。一方、下側に配置された第2の始動入賞口14Bは、第1の始動入賞口14Aの真下に配置され、その開口の左右両側には可動翼片14C,14Cが備えられている。これら両可動翼片14C,14Cは、常には起立状態になっており、両可動翼片14C,14Cに挟まれた第2の始動入賞口14Bの開口幅は、遊技球が1つだけ入る大きさとなっている。また、第2の始動入賞口14Bの上方空間は、常には、第1の始動入賞口14Aを構成する部材と可動翼片14C,14Cとで囲まれて、遊技球が入らないようになっている。そして、普通図柄表示部18Hで停止表示された数字図柄が奇数になると、遊技板11の裏に設けたソレノイドが駆動されて、可動翼片14C,14Cが所定期間(例えば、0.4秒間)に亘って横に倒される。すると、第2の始動入賞口14Bの上方空間が側方に開放し、第1の始動入賞口14Aの両脇を通過した遊技球が可動翼片14Cに受け止められて第2の始動入賞口14Bに案内されるようになる。
各始動入賞口14A,14Bに遊技球が入賞すると、各始動入賞口14A,14B内に設けた図示しない始動口センサが遊技球を検出し、その検出信号に基づいて、例えば、4個の遊技球が上皿26に払い出されると共に、表示装置30の液晶表示部32において図柄が変動表示される。具体的には、液晶表示部32には、通常、3つの左、中、右の特別図柄32A,32B,32Cが横並びに表示されている。これら各特別図柄32A,32B,32Cは、例えば、「0」〜「11」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄32A,32B,32Cごと、所定の種類のものが停止表示されている。そして、始動入賞口14A,14Bに遊技球が入賞したときに、これら3つの特別図柄32A,32B,32Cが、上下方向にスクロール表示され、所定時間後に、例えば、左、中、右の順で各特別図柄32A,32B,32Cが停止表示される。このとき、例えば、全ての特別図柄32A,32B,32Cが同じ図柄、即ち、ぞろ目になった場合に、遊技が「大当たり状態」になる。なお、液晶表示部32において特別図柄32A,32B,32Cが変動表示又は「大当たり状態」の最中に始動入賞口14A,14Bに入賞した場合、その入賞球は最大で4個まで保留記憶され、特別図柄32A,32B,32Cが停止表示又は「大当たり状態」が終了すると、その保留記憶に基づいて再び、特別図柄32A,32B,32Cが変動表示される。
大入賞口15は、横長矩形に形成されて、常には、可動扉15Tにて閉塞されている。パチンコ遊技機10が「大当たり状態」になると、遊技板11の裏に設けた図示しないソレノイドが駆動され、可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒れる。これにより、大入賞口15が開放され、可動扉15Tを案内にして、大入賞口15に多くの遊技球が入賞可能となる。ここで、可動扉15Tが、開放してから閉じるまでの間を「ラウンド」と称すると、1つのラウンドは、可動扉15Tの開放時間が30秒に達したか、又は、大入賞口15に遊技球が10個入賞したかの何れかの条件が先に満たされた場合に終了する。また、「大当たり状態」は、最大で、例えば15ラウンドまで継続される。
大入賞口15の内部には、計数入賞口が設けられている。計数入賞口内には、カウントセンサが設けられており、遊技球の入賞を検出すると入賞球数をカウントし、入賞球が前記したように計10個に達したか否かをチェックする。なお、大入賞口15に遊技球が入賞すると、例えば、15個の遊技球が上皿26に払い出される。
図2に示すように、パチンコ遊技機10は、遊技機本体81と、その遊技機本体81が着脱可能に組み付けられる遊技枠体80とから構成されている。
遊技枠体80は、外枠82に前面枠90を第1ヒンジ機構80H(図1参照)にて連結してなる。外枠82は、4つの木製の長板83を縦長矩形状に接合して構成されている。この外枠82の下端部には、1対のスピーカ13B,13Bが備えられている。一方、前面枠90は、例えば合成樹脂で構成され、遊技板11に対応した開口部90Wを備えている。また、前面枠90のうち開口部90Wの下側は、前後方向に閉塞されて部品が取り付け可能となっている。第1ヒンジ機構80Hは、図1に示すように、遊技枠体80のうち一方の側部における上端部と下端部とに配置されている。これら第1ヒンジ機構80Hは、前面枠90を遊技枠体80に対して上方にスライドすることで、図2に示すように前面枠90側のヒンジ構成部90Hと、外枠82側のヒンジ構成部82Hとに分かれ、これにより外枠82から前面枠90を離脱することができる。
前面枠90の後面には、開口部90Wを取り囲むように囲壁90Vが形成され、その囲壁90Vの内側に遊技板11が嵌合して固定されている。また、機構板84は、前面枠90のうち第1ヒンジ機構80Hを備えた側の側部に第2ヒンジ機構(図示せず)にて連結されている。
前面枠90の前面には、前記したガラス扉95が重ねて設けられている。ガラス扉95は、前面枠90のうち第1ヒンジ機構80Hと同じ側の側部に備えた第3ヒンジ機構95H(図1参照)にて連結されている。また、ガラス扉95の前面のうち窓部95Wより上側には、左右に1対のスピーカ13A,13Aが設けられている。さらに、ガラス扉95のうち窓部95Wの下端部付近には球抜きボタン23が設けられている。
図1に示すように、ガラス扉95のうち窓部95Wの下方には、上皿26が設けられている。上皿26は、前方に向かって膨出しており、その上皿26の右側には、球貸し操作ボタン24と球貸し状態表示モニター25とが並べて配置されている。
前面枠90のうちガラス扉95の下方には、皿扉29が取り付けられている。この皿扉29の前面には、その中央に下皿28が設けられている。下皿28は、パチンコ遊技機10の前方に膨出してここに遊技球が貯留可能になっている。そして、上記した球抜きボタン23を押圧操作すると、上皿26に貯留された遊技球が下皿28に排出される。下皿28には、ファール球等も貯留される。皿扉29のうち下皿28の左側方には、遊技スイッチ53が設けられている。この遊技スイッチ53を押圧すると、液晶表示部32で変動表示されている画像、例えば、キャラクタ画像を、遊技者の任意のタイミングで停止させることができる。また、下皿28の右側方には、球排出ボタン52が設けられている。この球排出ボタン52を押圧すると、下皿28に貯留された遊技球をパチンコ遊技機10の外部に排出することができる。
皿扉29は、第1ヒンジ機構80Hと同じ側の側部に備えた第4ヒンジ機構29Hによって前面枠90に回動可能に連結されている。そして、前面枠90のうち、第4ヒンジ機構29Hから前面枠90の横方向における途中部分までが皿扉29に覆われ、残りの部分が前面枠90の下側一角部に開閉不可能に固定された前記した角部カバー86によって覆われている。角部カバー86の前面に前記した発射操作ノブ50が備えられている。
遊技機本体81は、図2に示すように、遊技板アッシ11Aと機構板アッシ84Aとから構成されている。機構板アッシ84Aは、機構板84に遊技球タンク55,払出装置56等を組み付けてなる。機構板84は、全体として縦長の矩形状をなしかつ遊技板アッシ11Aに後方から重ねて配置される。機構板84のうち遊技板11との対向部分には、遊技板アッシ11Aにおける後方突出部分を受容するための矩形窓84Wが貫通形成されている。この矩形窓84Wは、遊技板アッシ11Aの後方突出部分を収容可能な箱形カバー84Cによって閉塞されている。
機構板アッシ84Aの後面のうち矩形窓84Wの上側には、遊技球を貯留する遊技球タンク55が組み付けられている。また、矩形窓84Wの一側方には払出装置56が設けられ、さらに、矩形窓84Wの下方には払出制御装置57と電源装置58とが設けられている。なお、払出装置56は、遊技球タンク55から遊技球誘導レール55Rを通して遊技球を受け取り、払出制御装置57からの指令に応じて遊技球を払い出す。
遊技板アッシ11Aは、遊技板11の前面側に上記した始動ゲート18、風車19等の各種役物を組み付けると共に、後面側に各電気部品を組み付けてなる。これら各電気部品は、第1〜第3のケース60,70,75に収容されてユニット化され、表示窓11Wの後方に重ねて組み付けられている。また、遊技板11の後面のうち表示窓11Wの下方には大入賞口ユニット51Aが取り付けられ、その大入賞口ユニット51Aの後面にメイン制御基板を収容した第4ケース51Bが取り付けられている。
第1ケース60は、本発明に係る「第1部材」及び「第1ケース」に相当し、電気部品としての表示装置30(図11参照)を収容している。詳細には、図6に示すように第1ケース60は、枠形ベース部61とケース本体63とを組み付けてなる。そして、枠形ベース部61は15インチ画面より一回り大きな矩形枠状をなし、内側に透明なアクリル板62が嵌め込まれている。また、枠形ベース部61の外縁部からは、後方に向けて囲壁61Aが突出している。
ケース本体63は、矩形の後面壁部64(本発明に係る「板状壁部」及び「後面壁部」に相当する)の外縁部から前方に向けて囲壁63Aを突出して備えている。そして、表示装置30を後面側から囲壁63A内に嵌合し、その囲壁63Aの外側にケース本体63の囲壁63Aが嵌合されて、アクリル板62が表示装置30の液晶表示画面30Gに前方から宛がわれている(図11参照)。また、図4に示すように両囲壁61A,63Aの左右両辺には、上下の両端部の各2箇所を外側に膨出させて嵌合膨出部61B,63Bが形成されている。そして、枠形ベース部61の囲壁61Aにおける前端部を閉塞した壁部から支柱61Cが起立し、ケース本体63の嵌合膨出部63Bにおける後端部を閉塞した壁部の貫通孔に螺子を通して支柱61Cに螺合することで、枠形ベース部61がケース本体63に固定されている。
図6に示すように枠形ベース部61における左右の外縁部からは、前方に向かって脚部61Dが突出している。また、遊技板11の表示窓11Wには、図4に示した装飾枠11Sが嵌合されて遊技板11の後面側に突出している。そして、枠形ベース部61の前面を装飾枠11Sの後面に突き合わせた状態で脚部61D,61Dの先端が遊技板11の後面に螺子止めされている。これにより、表示窓11Wを介して液晶表示画面30Gが遊技板11の前方に臨んでいる。
図6に示すように後面壁部64の上端寄り位置には、上辺と平行な段差部64Aが形成され、段差部64Aより上方部分が前方にオフセットした放熱部64Bになっている。放熱部64Bの全体には、複数の放熱孔64Xが形成されている。
後面壁部64の下端寄り位置には、下辺と平行な屈曲部64Cが形成されて、屈曲部64Cより下方に向かうに従って後面壁部64が前方へと傾斜している。また、後面壁部64の下端部と囲壁63Aとがなす角部には、その角部の稜線に沿って複数の外気取入孔64Yが形成されている。さらに、後面壁部64の下端部の内面には、図7に示すように屈曲部64Cを横切って上下方向に延びたリブ64Dが、横方向に複数形成され、これらリブ64Dが表示装置30の後面に突き当てられている。
図6に示すように後面壁部64のうち段差部64Aと屈曲部64Cに挟まれたケース固定領域R2には、第2ケース保持壁65(本発明に係る「ストッパ壁」及び「下端保持壁」に相当する)が後方に向かって突出形成されている。第2ケース保持壁65は、ケース固定領域R2の下端寄り位置に配置され、第2ケース70の下端部の形状に対応してクランク状に屈曲した下方支持壁65Aと、その下方支持壁65Aの左右の両端部から上方に延びた側方支持壁65Bとからなる。この第2ケース保持壁65は、上述するように第2ケース70を位置決めすると共に後面壁部64を補強する役割も果たす。
後面壁部64には、第2ケース保持壁65に対して図6における左側に1対のヒンジ構成突部66,66が上下に並べて設けられている。各ヒンジ構成突部66は、角筒状をなして後面壁部64から後方に突出し、先端部が方形壁66Aにて塞がれている。そして、ヒンジ構成突部66のうち方形壁66Aとヒンジ構成突部66の筒壁とがなす第2ケース保持壁65側の角部に連結開口部66Bが形成されている。
後面壁部64のうち第2ケース保持壁65を挟んでヒンジ構成突部66と反対側には、1対の第3ケース位置決固定部67,67が上下に並べて設けられている。各第3ケース位置決固定部67は、円錐筒状をなして後面壁部64から後方に突出し、先端部が円形壁67Aにて塞がれている。また、その円形壁67Aの内面における中心からは内側に向かって円柱体67B(図7参照)が突出し、その円柱体67Bの芯部に芯孔67C(図6参照)が形成されている。
後面壁部64のうち第2ケース保持壁65の上方には、複数の係合孔68が貫通形成されている。各係合孔68は、図7に示すように矩形部68A(本発明の「上側部分」に相当する)とその下方の絞部68B(本発明の「下側部分」に相当する)とからなる。そして、絞部68Bは、水平方向に延びた底辺と底辺の両端部から上方に延びた1対の垂直辺とを有し、矩形部68Aの下側両角部から絞部68Bの1対の垂直辺における上端部との間が斜辺によって接続された形状になっている。そして、これら複数の係合孔68は、ケース固定領域R2に非対称に配置されている。具体的には、係合孔68の数は例えば、4つであり、それらが2つずつ上下に分けられ、上側と下側とで各ペアの係合孔68が水平方向に並べられている。そして、図6に示すように上側の係合孔68,68が、下側の係合孔68,68より図6の右側にずらされかつ、上側の係合孔68,68同士の間隔より、下側の係合孔68,68同士の間隔が狭くなっている。
図7に示すように後面壁部64の内面のうち上側の1対の係合孔68,68と下側の1対の係合孔68,68とに挟まれた部分には、横方向にリブ64Lが延び、このリブ64Lが第1ケース60内の表示装置30の後面に突き当てられている。
後面壁部64のうち図6において係合孔68群の左側位置と右上方位置とには、電線挿通窓64Gが形成されている。後面壁部64のうち電線挿通窓64Gの開口縁の一部は、後面壁部64に向かうに従って第1ケース60の内側に斜めに陥没している。そして、これら電線挿通窓64Gを通して第1ケース60の内外に電線が挿通されている。
後面壁部64のうち図6における左側部分には、複数の電線係止フック64Fが形成されている。電線係止フック64Fは、後面壁部64から後方に突出した突部の先端から片持ち梁状に電線押さえ片を突出させ、さらに、その電線押さえ片の先端から後面壁部64側に突起を突出させた構造をなし、電線が電線係止フック64Fの電線押さえ片と後面壁部64の後面との間に挟まれて保持される。
後面壁部64のうち図6における右側上部には、スイッチ窓64Hが形成され、この後面壁部64を通して第1ケース60内の表示装置30の後面に備えたスイッチを操作することができる。
図6に示すように後面壁部64のケース固定領域R2のうち係合孔68群の上方には、係止爪69が形成されている。そのために、後面壁部64には門形スリット69Aが形成されている。門形スリット69Aは、上下方向に延びて互いに平行になった1対の側辺部69B,69Bと、それら側辺部69B,69Bの上端部間を接続する上辺部69Cとからなる。そして、この門形スリット69Aによって、後面壁部64の一部が片持ち梁状になって係止爪69を構成している。図7に示すように、門形スリット69Aが後面壁部64の中央部に寄りに配置されているので、門形スリット69Aが後面壁部64の周縁部に配置された場合より、門形スリット69Aの周辺の後面壁部64が撓みやすくなる。しかしながら、本実施形態では、後述する補強壁69Hを設けて後面壁部64を補強したので、門形スリット64Aの周辺の後面壁部64が撓むのを防止可能な構成となっている。
図8に示すように係止爪69の先端部には、係止突起69Kが形成されている。係止突起69Kは、係止爪69の先端縁から下方に向かう従って徐々に後方に突出し、係止突起69Kの下端部が係止爪69から直立した係止面69Lになっている。また、係止爪69の先端部は後面壁部64の後面より若干内側に位置し、係止突起69Kの傾斜面69Mの上端寄り位置から下端部までが後面壁部64の後面より後方に突出している。さらに、図7に示すように係止爪69のうち第1ケース60の内側を向いた内面には、係止突起69Kの外縁部を縁取りするように突条69Pが形成され、係止突起69K自体の強度アップが図られている。
後面壁部64の内面には、門形スリット69Aの縁部に対応した門形形状をなす補強壁69Hが設けられている。詳細には、補強壁69Hは、門形スリット69Aの側辺部69B,69Bにおける上端部から下端寄り位置まで延びた脚部69D,69Dと、上辺部69Cに沿って延び、脚部69D,69Dの上端部間を接続した天井部69Eとから構成されている。そして、図11に示すように補強壁69Hは、第1ケース60内の表示装置30に突き合わされている。
門形スリット69Aを後面壁部64の周縁部、即ち、後面壁部64のうち囲壁63A寄りの位置から離れて設けた場合には、門形スリット69Aの周辺の後面壁部64が撓みやすくなる。そして、後面壁部64が撓むと、それに伴って係止爪69が撓む虞があった。しかしながら、本実施例では、図7に示すように、門形スリット69Aを3方向から囲んだ門形状の補強壁69Hを設けて門形スリット69Aの周辺の後面壁部64を補強したので、門形スリット69Aの周辺の後面壁部64が撓むのを防止することができる。しかも、補強壁69Hを第1ケース60内の表示装置30に突き合わせているので、後面壁部64の補強効果が高められており、後面壁部64が撓むのをより確実に防止することができる。これにより、後面壁部64が撓むのに伴って係止爪69が撓むのを防止することができる。
図9に示した第2ケース70は、本発明に係る「第2部材」及び「第2ケース」に相当し、前後方向に薄くなっており、内部に電気部品としての表示制御基板(図示せず)を収容している。そして、表示制御基板に実装されたスイッチ群やコネクタ等が、第2ケース70の後面に貫通形成された複数の小窓70Wを介して、第2ケース70の外部に露出している。また、第2ケース70の下端部には段付部70Dが形成されて第2ケース70の下面70Kがクランク状に屈曲している。
第2ケース70は、表示制御基板を内部に収容するために、第2ケース70は、図10に示すように、ケース本体72と前面壁部71(本発明に係る「前面壁部」に相当する)とに分解可能となっている。ケース本体72は、前面が開口した容器構造をなし、その開口部分に板状の前面壁部71が嵌められて螺子で固定されている。なお、前面壁部71の上縁部及び下縁部における所定位置からは、ケース本体72に向かって突片71A,71Aが突出しており、ケース本体72の壁面に形成された凹部72A,72Aにこれら突片71A,71Aが嵌合されている。
図10に示すように第2ケース70の前面壁部71には、第1ケース60の係合孔68群に対応して複数のフック73(本発明に係る「突入係合部」及び「フック」に相当する)が形成されている。各フック73は、前面壁部71から前方に突出した突片73Aの先端から下方に係合片73Bを垂下した構造をなしている。そして、これらフック73群は、係合孔68群と同様に上下の1対ずつに分けられて非対称に配置されている。そして、後に詳説するように、フック73を第1ケース60の係合孔68に係合して第2ケース70が第1ケース60に取り付けられる。
図9に示した第3ケース75は、本発明に係る「第3ケース」に相当し、前後方向に薄くなっており、内部に電気部品としての音声・ランプ制御基板(図示せず)を収容している。そして、音声・ランプ制御基板に実装されたスイッチ群やコネクタ等が、第3ケース75の後面に貫通形成された複数の小窓75Wを介して、第3ケース75の外部に露出している。また、第3ケース75も、音声・ランプ制御基板を内部に収容するために、ケース本体75Hと前面壁部75Zとに分解可能になっている。
図9において第3ケース75の左側縁部からは、前方に向かって1対のヒンジ連結脚部75A,75Aが突出している。各ヒンジ連結脚部75Aの先端部は、側方に直角曲げされている。一方、図9において第3ケース75の右側縁部からは、前方に向かって1対の固定脚部75B,75Bが突出している。各第3ケース75の先端部には、側方に直角曲げされ、その直角曲げされた先端部の前面に円形凹部75Cが陥没形成されている。そして、後に詳説するように、フック73を第1ケース60の係合孔68に係合して第2ケース70が第1ケース60に取り付けられる。これらヒンジ連結脚部75A及び固定脚部75Bを第1ケース60のヒンジ構成突部66及び第3ケース位置決固定部67に連結又は螺子止めして第3ケース75が第1ケース60に固定されている。
なお、第1〜第4のケース60,70,75,51Bは、透明な樹脂で構成されており、電気部品をケースの外部から視認することができる。また、各電気部品が第1〜第4のケース60,70,75,51Bに収容されているので、電気部品に直接触れずに組み付け作業を行うことができる。
本実施形態に係るパチンコ遊技機10の構成の説明は以上の通りである。次に、パチンコ遊技機10の作用効果の説明を行う。パチンコ遊技機10の製造工程において、第1〜第3のケース60,70,75は、以下のようにして組み付けられる。
即ち、先ず、遊技板11に第1ケース60を固定してから、その第1ケース60に第2ケース70を組み付ける。そのためには、図11に示すように第1ケース60の後面壁部64に複数形成された各係合孔68の矩形部68A(図7参照)に、第2ケース70の前面壁部71に複数形成された各フック73を対向させて、図12に示すように第2ケース70の前面壁部71を第1ケース60の後面壁部64に押し付ける。すると、各フック73が各係合孔68内に挿入されて、フック73の係合片73Bが後面壁部64の内面より内側に位置した状態になる。ここで、係合孔68を非対称にして複数設けると共に、係合孔68に対応してフック73を非対称にして複数設けたので、第1ケース60に対して第2ケース70の向きを間違えて取り付けることが防がれる。また、フック73が係合孔68に挿入されて第2ケース70の前面壁部71が第1ケース60の後面壁部64に押し付けられると、図12に示すように、第2ケース70の前面壁部71により係止爪69の係止突起69Kが押され、係止爪69が第1ケース60内に撓む。
次いで、第2ケース70を第1ケース60に対して下方に移動、即ち、スライドさせる。すると、フック73の係合片73Bが係合孔68の縁部に係合し、さらに下方にスライドさせると、図13に示すように、係合孔68の絞部68B(図7参照)側にフック73の突片73Aが収まり、フック73の係合片73Bが係合孔68の縁部(本発明の「開口縁」に相当する)に係合する。これにより、第2ケース70が第1ケース60に対して前後方向に離脱不能に保持される。また、この状態で、フック73の突片73Aは、係合孔68のうち幅狭になった絞部68Bに収まり、第2ケース70の横方向のガタが低減される。さらに、図5に示すように第2ケース70の下端部では、第2ケース保持壁65の下方支持壁65Aによって上下方向で位置決めされると共に、第2ケース保持壁65の両側方支持壁65B,65Bによって左右方向に移動不能に保持される。
そして、図13に示すように、第2ケース70が第2ケース保持壁65の下方支持壁65Aによって位置決めされた状態になると、第2ケース70が係止爪69の係止突起69Kを通過し、係止突起69Kの係止面69Lがケース本体72の上縁部を含む第2ケース70の縁部、より正確には第2ケース70の上面に係止する。これにより、第2ケース70が上下方向で第2ケース保持壁65の下方支持壁65Aと係止突起69Kとによって挟まれ、第1ケース60に固定される。
ここで、第2ケース70を第1ケース60から取り外すには、第2ケース70の上方に位置した係止爪69における係止突起69Kを押圧して係止を解除し、前記した動作と逆の動作を行って第2ケース70を第1ケース60から離脱すればよい。また、このように係止爪69を解除操作しない限り、本実施形態では係止爪69を囲む補強壁69H(図7参照)が後面壁部64自体を補強すると共に、後面壁部64と表示装置30との間に補強壁69Hが突っ張り状態になり得るので、係止爪69を含む後面壁部64全体が前面壁部71から離れるように変形することが防がれる。
なお、図12に示したように、第2ケース70を第1ケース60に対して前後方向に接離してフック73を係合孔68に挿抜可能な位置が、本発明に係る「係合可能範囲の始端位置」に相当する。また、図13に示すように、フック73の係合片73Bと係合孔68の縁部とを係合させることで第1ケース60と第2ケース70とがスライド係合し、そのスライド係合した状態で移動可能なストロークの下端位置が本発明に係る「係合可能範囲の終端位置」に相当する。第1ケース60に設けた第2ケース保持壁65及び係合孔68と、第2ケース70に設けたフック73とで、本発明に係る「可動係合機構」を構成している。
次に、第3ケース75を第1ケース60に組み付けるには、以下のようである。即ち、図4に示すように第3ケース75の各ヒンジ連結脚部75A,75Aにおける直角曲げされた先端部を第1ケース60のヒンジ構成突部66,66における連結開口部66B,66Bに差し込んで第3ケース75と第1ケース60とを連結する。そして、その連結部分(本発明に係る「ヒンジ結合部」に相当する)を中心にして第3ケース75を水平方向に回動し、各固定脚部75B,75Bの円形凹部75C,75Cに第1ケース60における第3ケース位置決固定部67,67(図5参照)の先端部を嵌合し、螺子止めする。これにより、第3ケース75が第2ケース70を跨いだ状態になって第1ケース60に固定される。また、第2ケース70は、第1ケース60と第3ケースとに挟まれて安定する。
このように本実施形態によれば、第1ケース60の後面壁部64に係止爪69を形成するための門形スリット69Aの周囲から補強壁69Hが突出したので、係止爪69を含む後面壁部64全体が前面壁部71から離れるように変形することが防がれる。これにより、後面壁部64の係止爪69と第2ケース70の縁部との係止状態が確実に保持され、第1ケース60と第2ケース70との取り付け状態が安定する。即ち、本実施形態の構成によれば着脱可能な部品同士(第1ケース60と第2ケース70)を取り付けた状態に安定して保持することができる。
なお、上記した第1ケース60では、表示装置30が発熱した場合に、その熱により第1ケース60内の空気が上方に移動して第1ケース60の上端部の放熱孔64Xから排出され、これに伴って第1ケース60の下端部の外気取入孔64Yから第1ケース60内に空気が流入する。これにより、第1ケース60内に下方から上方に向かって流れる気流が生まれ、表示装置30が効率よく冷却されるという効果を奏する。第2〜第4のケース70,75,51Bにおいても、同様に、上下の両端部に放熱孔と外気取入孔とが形成されており、これにより各基板が効率よく冷却される。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態では、パチンコ遊技機10に本発明を適用していたが、遊技機であれば、アレンジボール、スロットマシン等に備えてもよい。
(2)前記実施形態では、係止爪69を備えた第1ケース60を遊技板11に固定し、この第1ケース60に第2ケース70を取り付ける構成であったが、第2ケース70を遊技板11に固定し、この第2ケース70に係止爪69を備えた第1ケース60を取り付ける構成としてもよい。
(3)前記実施形態では、補強壁69Hを門形スリット69Aに対応した門形形状としていたが、補強壁69Hを門形スリット69Aの一辺又は二辺に沿った形状としてもよいし、補強壁69Hを門形スリット69Aの少なくとも一辺と交差するように延びた形状としてもよい。
(4)前記実施形態では、第2ケース70をスライドさせて第1ケース60に取り付ける構成であったが、第2ケース70を回動させて第1ケース60に取り付ける構成にしてもよい。
本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図 パチンコ遊技機の分解斜視図 パチンコ遊技機の後面図 第3ケースを取り付けた状態の遊技板の後面図 第3ケースを取り外した状態の遊技板の後面図 第1ケースの分解斜視図 第1ケースのケース本体を前面側から見た斜視図 第1ケース及び第2ケースを後面側から見た斜視図 第2ケース及び第3ケースを後面側から見た斜視図 第2ケースの分解斜視図 第1ケースと第2ケースとの側断面図(組み付け前) 第1ケースと第2ケースとの側断面図(始端位置) 第1ケースと第2ケースとの側断面図(終端位置) 従来の遊技機の部分拡大斜視図
符号の説明
10 パチンコ遊技機(遊技機)
30 表示装置(電気部品)
60 第1ケース(第1部材)
64 後面壁部(板状壁部)
65 第2ケース保持壁(ストッパ壁、下端保持壁)
68 係合孔
68A 矩形部(上側部分)
68B 絞部(下側部分)
69 係止爪
69A 門形スリット
69H 補強壁
69K 係止突起
70 第2ケース(第2部材)
71 前面壁部
73 フック(突入係合部)
73B 係合片
75 第3ケース
75A ヒンジ連結脚部(脚部)
75B 固定脚部(脚部)

Claims (14)

  1. 遊技機の一部をそれぞれ構成し、互いに別部品になった第1部材及び第2部材と、
    前記第1部材と前記第2部材との間に形成されて所定方向に移動可能に相互に係合し、その係合した状態で移動可能な係合可動範囲の始端位置で前記第1部材と前記第2部材とを離脱可能とし、前記係合可動範囲の終端位置で前記第1部材と前記第2部材とを互いに位置決めする可動係合機構と、
    前記第1部材に設けられた板状壁部と、
    その板状壁部に形成された門形スリットの内側で片持ち梁状をなしかつその自由端に前記第2部材に向かって突出した係止突起を有した係止爪と、
    前記第1部材のうち前記門形スリットの周囲から略垂直に突出した補強壁とを備え、
    前記第2部材が前記第1部材に係合して移動する間に、前記第2部材に前記係止突起が押し付けられて前記係止爪が撓められ、前記第2部材が前記係合可動範囲の終端位置に達したときに前記係止爪が復帰して前記係止突起が前記第2部材の縁部に係止することを特徴とする遊技機。
  2. 前記補強壁は、前記門形スリットに対応した門形形状をなしたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記可動係合機構は、前記第1部材又は前記第2部材から突出形成され、前記第1部材と前記第2部材とを、前記係合可動範囲の終端位置で互いに位置決めするストッパ壁を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記第1部材と前記第2部材との一方に係合孔を形成すると共に、他方から前記一方に向かって突出しかつ先端から側方に係合片を張り出してなる突入係合部を形成して、それら係合孔と突入係合部とから前記可動係合機構を構成し、
    前記第2部材が前記係合可動範囲の始端位置にあるときに、前記突入係合部が前記係合孔に挿抜され、前記第2部材が前記係合可動範囲の終端位置に向かう途中で、前記係合片が前記係合孔の開口縁に係合することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の遊技機。
  5. 前記係合孔を非対称にして複数設けると共に、前記係合孔に対応して前記突入係合部を非対称にして複数設けたことを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記係止爪は、前記第1部材に前記第2部材が取り付けられた状態で押圧操作可能な位置に配置されたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の遊技機。
  7. 前記第1部材は、前記遊技機の後面側に配置され、その第1部材の後面側に前記第2部材が配置され、前記補強壁は、前記第1部材又は前記第2部材以外の部品に突き合わされたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の遊技機。
  8. 前記第1部材及び前記第2部材は、共に電気部品を収容したケースであり、
    前記補強壁は、前記電気部品に突き合わされたことを特徴とする請求項7に記載の遊技機。
  9. 前記第1部材及び前記第2部材は、共に透明な樹脂で構成されたことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の遊技機。
  10. 遊技機の後面側に固定されて電気部品を収容した第1ケースと、その第1ケースの後面側に取り付けられて、別の電気部品を収容した第2ケースとを備えた遊技機において、
    前記第1ケースの後面壁部に複数の係合孔を形成すると共に、前記第2ケースの前面壁部に複数のフックを突出形成して、各前記フックを各前記係合孔にそれぞれ挿入してから前記第2ケースを下方に移動することで前記フックが前記係合孔の縁部に係合するように構成し、
    前記後面壁部に形成された門形スリットの内側で片持ち梁状をなしかつその自由端に前記前面壁部側に向かって突出した係止突起を有した係止爪と、
    前記後面壁部のうち前記門形スリットの周囲から突出し、前記門形スリットに対応した門形形状をなし、前記第1ケースに収容された前記電気部品に突き合わされた補強壁とを備え、
    前記フックを前記係合孔に挿入して移動する過程で、前記第2ケースの前面壁部に前記係止突起が押し付けられて前記係止爪が撓められ、前記フックが前記係合孔の縁部に係合したときに前記係止爪が復帰して前記係止突起が前記第2ケースの縁部に係止することを特徴とする遊技機。
  11. 前記係合孔の左右方向の幅を、上側部分より下側部分で狭くしたことを特徴とする請求項10に記載の遊技機。
  12. 前記第1ケースの後面壁部のうち前記複数の係合孔より下方から突出して、前記第2ケースの下端部に下側と左右両側とから宛がわれ、前記第2ケースを前記下端位置に保持する下端保持壁が設けられたことを特徴とする請求項10又は11に記載の遊技機。
  13. 左右方向の両端部から前方に1対の脚部を張り出して備え、前記第2ケースの後面側を覆いかつ前記第2ケースを跨いで前記脚部が前記第1ケースに固定され、内部に電気部品を収容した第3ケースを備えたことを特徴とする請求項10乃至12の何れかに記載の遊技機。
  14. 左右方向の一方の前記脚部の先端と前記第1ケースとの間には、前記第3ケースを前記第1ケースに対して回動可能に結合するヒンジ結合部が備えられ、その回動を規制するように左右方向の他方の前記脚部が前記第1ケースに固定されたことを特徴とする請求項13に記載の遊技機。
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