JP2007165172A - 画像表示装置、表示パネル及びこれらに用いる薄膜型電子放出素子 - Google Patents

画像表示装置、表示パネル及びこれらに用いる薄膜型電子放出素子 Download PDF

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Abstract

【課題】
薄膜型電子放出素子を用いる画像表示技術において、画像の明るさと信頼性とを向上させる。
【解決手段】
薄膜型電子放出素子の上部電極を、例えばイリジウム、白金及び金の複数の異種金属から構成し、特にその電子放出部を局部的に加熱して該複数の異種金属の溶融による合成体としながら、その厚さを、該上部電極の他の部分の厚さよりも薄くする。電子放出部の厚さを他の部分よりも薄くすることで、電子放出効率を向上させるとともに、該電子放出部を除く部分での断線をなくして信頼性を向上させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、薄膜型電子放出素子を用いた画像表示装置に係り、特に、画面の明るさを向上させるための薄膜型電子放出素子の構成に関する。
電子を放出する冷陰極型の電子放出素子を2次元状(マトリクス状)に配列し、電子源として利用するディスプレイは、FED(Field Emission Display)と呼称される。このFEDの冷陰極型電子源は、電界放出型電子源とホットエレクトロン型電子源に分類される。前者には、スピント型電子源、表面伝導型電子源、カーボンナノチューブ型電子源等が属し、後者には金属−絶縁体−金属を積層したMIM(Metal−Insulator−Metal)型、金属−絶縁体−半導体を積層したMIS(Metal−Insulator−Semiconductor)型、金属−絶縁体−半導体−金属型等の薄膜型電子源が属する。
薄膜型電子源に属するMIM型電子源及びそれを用いた表示装置については、例えば特開2004−363075号公報(特許文献1)や特開2001−243901号公報(特許文献2)に開示されている。そして、MIM型電子源を構成するMIM型電子放出素子の構造と動作原理は、例えば特許文献1の図1に示されている。すなわち、該特許文献1の図1では、上部電極13と下部電極11との間に、下部電極に対して上部電極が正電圧となる極性の駆動電圧Vdを印加して、数nm(10−9m)〜数10nm(10−9m)と薄い絶縁層12内の電界を1〜10MV/cm(10V/10−2m)程度にする。このとき、下部電極11中のフェルミ準位近傍の電子はトンネル現象により障壁を透過し、電子加速層である絶縁層12の伝導帯へ注入されホットエレクトロンとなり、上部電極13の伝導帯へ流入する。これらのホットエレクトロンは絶縁層12中、上部電極13中で散乱されエネルギーを損失する、しかし、上部電極13の仕事関数φ以上のエネルギーをもって上部電極13表面に達した一部のホットエレクトロンは、真空23中に放出される。
特開2004−363075号公報 特開2001−243901号公報
上記したように、薄膜型電子放出素子の場合、上部電極中でホットエレクトロンの散乱によるエネルギー損失が生じる。従って、エネルギー損失を低減するためには、上部電極をできるだけ薄膜化するのがよい。このようにすれば、薄膜型電子放出素子から真空中への電子放出効率を高めることができ、明るい表示装置を実現することができる。
そこで、特許文献2では、電子放出効率を高めるために、上部電極として、例えばイリジウム(Ir)の薄膜,白金(Pt)の薄膜及び金(Au)の薄膜をこの順番でそれぞれ1×10−9m、1×10−9m、2〜3×10−9m程度の厚さで積層して形成し、その後に加熱処理を行っている。この加熱処理によって、Ir薄膜の微小部分を核としてその周辺のAu薄膜の凝集が進行してAuとIrとから成る複数の島状の金属突起部が形成され、これら島状突起部の間には凝集された分だけAu成分が少なくなった5×10−9mよりも薄い平坦な金属薄膜部が複数の金属突起部と一体的に接続されて併存した状態で再現性よく形成される。即ち、この加熱処理により薄膜構造の再構成を生じさせて一層の薄膜化を実現することができる。なお、以下、上記した加熱処理による薄膜構造の再構成を「アイランド化」と称するものとする。このアイランド化によって、より薄く再構成された平坦な金属薄膜部から電子放出が生じ、電子放出効率が向上する。アイランド化によって再構成された平坦な金属薄膜部は、Ir、Pt、Auの多層構造乃至混合された構造を有する合成体である。
しかし、本発明者等は、画像表示装置用の薄膜型電子放出素子の研究開発に従事し、FEDを設計・試作し、検証を行う中で、アイランド化によって上部電極の抵抗が増大することに気付いた。
図7は、加熱処理前後の薄膜型電子放出素子の電極間に流れるダイオード電流Id(入出力特性)を模式的に示したものである。図7で、横軸は駆動電圧Vd、縦軸はダイオード電流Idである。ダイオード電流Idは対数目盛となっている。なお、Vthはダイオード特性の閾電圧、Vhは、上部電極と下部電極とに印加する駆動電圧の所定のピーク電圧である。
図7の入出力特性から明らかなように、加熱処理後のダイオード特性CD102は、加熱処理前の特性CD101に対しダイオード電流Idが低下していることがわかる。これは、アイランド化により、上部電極が島状の金属突起部とより薄い平坦な金属薄膜部とに再構成された結果、上部電極の抵抗が増大したことを示している。発明者等の検討では、加熱処理後の上部電極のシート抵抗は、加熱処理前のそれに比べて2〜5倍となった。
一方、薄膜型電子放出素子の一つであるMIM型電子放出素子は、例えば特許文献1の図10に示されているように構成されている。特許文献1の図10から明らかなように、上部電極は、電子加速層である絶縁層の上部の電子放出に寄与する平坦な電子放出電極部と、略平坦な電子放出電極部131を底面とする逆略四角錐台の側面の電子放出周辺部と、上部バス電極を覆う上部バス電極被覆部とを含んで構成されている。そして、該電子放出周辺部は、前記平坦な電子放出電極部に対してテーパを有している。
下部電極と上部電極間に、下部電極に対して上部電極が正電圧となる極性の駆動電圧を印加した場合、このテーパの前記平坦な電子放出電極部からの立ち上がり部分で電界の集中が生じ、大きな電流が流れることになる。そのため、上記したアイランド化による抵抗上昇との相乗作用により、大きなジュール熱が発生し、前記テーパの立ち上がり部分で断線し易いという問題がある。
また、上部電極のシート抵抗が増大すると、上部電極内の電子放出に寄与しない前記電子放出周辺部で電圧降下が生じるため、薄膜型電子放出素子に対して実効的な駆動電圧Vdが低下し、その分電子放出効率も低下する。また、これを補うために駆動電圧Vdを増加させると、上記電界集中の度合いがより大きくなり、より信頼性が低下する。
本発明は上記状況に鑑みてなされたものであり、その課題点は、画像表示装置の表示パネルに用いる薄膜型電子放出素子において、上部電極の電子放出電極部(電子放出部)における電子放出効率を向上させるとともに、該電子放出電極部を除く部分でのアイランド化に伴う抵抗の増大を低減して電子放出周辺部における信頼性を向上させることである。
本発明の目的は、かかる課題点を解決し、画像の明るさと信頼性とを向上可能な画像表示技術を提供することにある。
上記課題点を解決するために、本発明では、画像表示装置の表示パネルに用いる薄膜型電子放出素子の上部電極を、例えばイリジウム、白金及び金の複数の異種金属から構成し、特にその電子放出部を、該複数の異種金属の溶融による合成体としながら、その厚さを、該上部電極における他の部分の厚さよりも薄くする。かかる構成の上部電極は、電子放出部からの真空中への効率的な電子の放出を可能にするとともに、断線のない状態で該電子放出部への給電を可能にする。
本発明によれば、薄膜型電子放出素子の電子放出効率と信頼性を向上させることができる。この結果、画面の明るさと信頼性とを向上させた画像表示技術の提供が可能となる。
本発明は、上部電極と電子加速層と下部電極とで構成された3層構造を有し真空中に電子を放出する薄膜型電子放出素子を表示パネルの画素部に用いて画像表示を行う画像表示技術に関するものである。薄膜型電子放出素子としては、金属−絶縁体−金属を積層したMIM型、金属−絶縁体−半導体を積層したMIS型、金属−絶縁体−半導体−金属型等がある。以下、代表的な薄膜型電子放出素子であるMIM型の電子放出素子及びこれを用いた画像表示技術につき説明する。しかしながら、本発明は、該MIM型の電子放出素子及びこれを用いた画像表示技術に限定されない。
以下、本発明の実施例につき、図面を参照しつつ説明する。
図1〜図6は、本発明の実施例の説明図である。
図1は、本発明の実施例としての薄膜型電子放出素子を模式的に示す構成図、図2は、本発明の実施例としての画像表示装置の要部構成を示すブロック図、図3は、図1の薄膜型電子放出素子における上部電極の電子放出電極部(電子放出部)をレーザ照射によって形成する過程を説明する工程図、図4は、図1の薄膜型電子放出素子による効果を説明する図である。また、図5及び図6は、希ガスによるイオンアタックで薄膜型電子放出素子の上部電極の電子放出電極部(電子放出部)を薄膜化する技術の説明図であり、図5は、該イオンアタックによる薄膜化の作用を説明する模式図、図6は、イオンアタックにより薄膜型電子放出素子の上部電極の電子放出電極部(電子放出部)を形成する過程を説明する工程図である。
図2に示すように、本発明の実施例としての画像表示装置は、複数の薄膜型電子放出素子がマトリクス状に配設された表示パネル100と、表示パネル100を駆動する駆動回路としてのスキャンドライバ(走査線駆動回路)2と、同じく駆動回路としてのデータドライバ(データ線駆動回路)4と、表示パネル100に印加される高電圧の加速電圧を生成する高圧生成回路6と、ビデオ入力端子7から入力される映像信号に対して表示パネル100で表示できるように所定の信号処理を行うビデオ信号処理回路8と、入力映像信号に基づいてスキャンドライバ2及びデータドライバ4の制御を行う制御回路としてのタイミングコントローラ9とを備えて構成される。
ビデオ信号端子7に入力された映像信号は、まず、ビデオ信号処理回路8に入力される。ビデオ信号処理回路8は、入力された映像信号に対して、薄膜型電子放出素子がマトリクス状に配設された表示パネル100に表示できるように、信号の画素数,同期信号の周波数等のフォーマット変換を行う。ビデオ信号処理回路9にてフォーマット変換された映像信号は、タイミングコントローラ9に入力される。タイミングコントローラ9は、入力された同期信号に基づいて、タイミング信号であるスキャン制御信号Sscanを生成し、該スキャン制御信号Sscanをスキャンドライバ2に出力する。このスキャン制御信号Sscanは、スキャンドライバ2が後述する複数の走査線を1つずつ選択して走査できるように制御するためのタイミング信号である。また、タイミングコントローラ9は、スキャン制御信号Sscanの生成に同期して、入力された映像信号のデータの並び替えを行い、データドライバ4に出力する。そして、データドライバ4及びスキャンドライバ2を介して表示パネル100に映像を表示させる。
表示パネル100は、パッシブマトリクス方式の映像表示パネルであり、互いに対向する背面基板(図示せず)と前面基板(図示せず)を有している。すなわち、背面基板(カソード基板ともいう)と前面基板(アノード基板ともいう)とが、真空雰囲気の容器中に、図示しないスペーサによって所定間隔で保持され、所定温度で例えばフリットガラス(図示せず)などを用いて封着されている。背面基板には、列方向(画面垂直方向)に延びる複数のデータ線32が行方向(画面水平方向)に配列され、行方向に延びる複数の走査線31が列方向に配列されている。また、複数のデータ線と複数の走査線の各交点部に薄膜型電子放出素子(以下、単に「電子放出素子」と呼ぶ)1が設けられている。このように、背面基板には、複数の薄膜型電子放出素子1がマトリクス状に配置されている。害背面基板に対向する前面基板には、各薄膜型電子表出素子と対向する位置に蛍光体(図示なし)が配置され、さらに、該蛍光体を覆って、加速電圧が印加されるアノード電極を形成するメタルバック(図示なし)が設けられている。
表示パネル100の走査線31には、スキャンドライバ2が接続されている。スキャンドライバ2は、タイミングコントローラ8からのタイミング信号であるスキャン制御信号Sscanに基づき、複数の薄膜型電子放出素子1を行単位で選択するための選択信号(走査信号)を出力する。この選択信号は、列方向に順次走査線に印加され、次々に行の選択動作がなされる。これにより、走査線が列方向に順次走査される。
また、表示パネル100のデータ線32には、データドライバ4が接続されている。データドライバ4には、タイミングコントローラ8から出力された映像データが供給される。データドライバ4は、スキャンドライバ2による行選択に対応して、上記映像データに基づく駆動信号をデータ線32を介して1行の薄膜型電子放出素子に供給する。またデータドライバ4は、タイミングコントローラ8からのタイミング信号に基づき、表示パネル100の1行分のデータ、すなわちタイミングコントローラからの1ラインの映像データを1水平期間保持し、また1水平周期毎にデータを書き換える。
また、表示パネル100のアノード線34には、薄膜型電子放出素子1からの電子を加速するための例えば約7×10Vの加速電圧を生成する高圧生成回路6が接続されている。薄膜型電子放出素子1から放出された電子は、アノード線34を介して前面基板(図示なし)のメタルバックに印加された加速電圧により、背面基板側から前面基板側へ加速される。
以上述べたようにして構成された表示装置における表示に係る動作について以下に説明する。
上記スキャンドライバ2によって走査線31を介して選択信号が印加された1行の電子放出素子1に、データドライバ4からデータ線32を介して駆動信号が与えられると、当該行の電子放出素子は、選択信号と駆動信号との電位差(Vd)に応じた量の電子を放出する。選択時において印加される選択信号のレベルは、電子放出素子の位置に関わらず一定であるため、電子放出素子からの電子放出量は、駆動信号のレベルにより変化する。すなわち、電子放出量は、駆動信号の基となる映像信号のレベルによって定まる。表示パネル100のアノード線34には、高圧生成回路6からの加速電圧(例えば約7×10V)が加えられている。このため、電子放出素子から放出された電子は、この加速電圧によって加速され、そして表示パネル100の前面基板に配置された蛍光体に衝突する。蛍光体は、この加速電子の衝突により励起し、発光する。これにより、選択された1水平ラインの映像が表示される。さらに、スキャンドライバ2は、複数の走査線に対し、列方向に順次選択信号を印加することにより、1行ずつ電子放出素子の選択を行う。これにより、1フレームの映像を表示パネル100の表示面上に形成することができる。
図1(a)は、図2で述べた表示パネル100における薄膜型電子放出素子配列の1画素分を抜き出して示した平面図である。また、図1(b)は、図1(a)のA−A’断面図で、薄膜型電子放出素子1の電子放出部を通って走査線方向に切断された断面における一つの薄膜型電子放出素子の構成図である。また、図1(c)は、図1(a)のB−B’断面図で、薄膜型電子放出素子1の電子放出部を通ってデータ線方向に切断された断面における一つの薄膜型電子放出素子の構成図である。なお、ここでいう1画素(ピクセルとも称する)とはカラー表示の単位画素であり、各画素は異なる原色を表示する複数のサブ画素(サブピクセルとも称する)で構成される。
図1において、ガラスなどの絶縁性の背面基板(カソード基板)10上に例えばAl(アルミニウム)−Nd(ネオジウム)合金のデータ線となる下部電極11が例えば約300×10−9mの膜厚でデータ線方向にストライプ状に形成されている。下部電極11上には、下部電極11のエッジで電界が集中するのを防止するとともに、電子を放出する電子放出部を制限乃至規定する例えばAlの保護絶縁膜14(例えば膜厚約140×10−9m)と、電子加速層である例えばAlの絶縁膜12(例えば膜厚約10×10−9m)が形成されている。絶縁膜12は、上面から見て、図1(a)の平面図から明らかなように、上面から見て略矩形状である。
保護絶縁膜14の上部には、絶縁膜12の上部にあたる電子を放出する電子放出電極部131(略矩形状、詳細は後述)を避けて、例えばシリコン窒化膜(SiN)の保護絶縁膜15(例えば膜厚約100×10−9m)が形成されている。この保護絶縁膜15は、陽極酸化で形成された保護絶縁膜14にピンフォールがあった場合、その欠陥を埋め、下部電極11と上部バス電極(後述する)20間の絶縁を保つ役割を果たす。
さらに、データ線側(図1(a)紙面上側、図1(c)紙面右側)の保護絶縁膜15上には、後述する電子放出電極部131を避けて、走査線方向に延びたストライプ状の上部バス電極20が形成されている。
上部バス電極20は、例えば金属膜下層16と金属膜上層18とから成る積層構造をなし、走査線の一部を構成するものである。金属膜下層16としては、例えばAl−Nd合金、金属膜上層18としては、Cu(銅)やCr(クロム)などの各種の金属材料を用いることができる。ここでは、金属膜下層16にAl−Nd合金を用い、金属膜上層18にCuを用いる。なお、図1(c)において、上部バス電極20の金属膜下層16は、上部電極13との接続を確保するために、左側では金属膜上層18に対して張り出している。また、金属膜下層16は、反対側(図1(c)右側)では金属膜上層18に対して後退しており、金属膜上層18が庇となるようにされている。
絶縁膜12上には、電子を放出する電極部(電子放出電極部)となる上部電極13が、例えば耐熱性の良いIr(イリジウム)を下層、Pt(白金)を中間層、電子放出効率の良いAu(金)を上層とする3層の金属膜を用いて、例えばスパッタリングにより形成される。その膜厚は、例えば約4×10−9m〜約8×10−9mが適切であり、ここでは例えば約6×10−9mとする。なお、該膜厚は、これに限定されるものではない。このとき、同時に、上部電極13を構成する3層の金属膜は、上部バス電極20の上部表面や露呈している金属膜下層16、保護絶縁膜15にもスパッタ成膜される。しかしながら、上部電極13は、隣接するストライプ状の上部バス電極20の一方側(図1(c)の右側)で、その金属膜上層18の庇により切断されて成膜され、ピクセル毎に分離される。一方、ストライプ状の上部バス電極20の他方側(図1(c)の左側)では、金属膜下層16により、上部電極13は断線を起こすことなく、保護絶縁膜15や絶縁層12を覆って連続成膜され、電子放出素子への給電構造が構成される。
上部電極13のうち、電子を放出する電極部である電子放出電極部131のエリアは、保護絶縁膜14によって制限され、ほぼ絶縁膜12の上部にあたる部分となる。ここで、以下の説明の都合上、略平坦な電子放出電極部(電子放出部)131を底面とする略逆四角錐台の側面の、上部電極13の部分を電子放出周辺部132と称するものとし、また、上部電極13内で、電子放出部131と電子放出周辺部132とが形成する部分を、特に上部電極130と称するものとする。また、電子放出周辺部132のうち、上部バス電極20側の部分を電子放出周辺部132aとする。なお、金属膜下層16の電子放出電極部131側の先端16aと電子放出電極部131との間の上部電極13は、上部バス電極20と電子放出電極部131との接続部(コンタクト部)135として機能し、上部バス電極20から電子放出電極部131に給電する給電路を構成する。
上部電極130は、電子放出電極部(電子放出部)131と電子放出周辺部132との間でテーパを有している。特に、電子放出周辺部132aは、上部バス電極20と電子放出電極部131とを結ぶ給電路の一部である。従って、該電子放出周辺部132aの電子放出電極部131からのテーパ立上部133では、下部電極11と上部電極13との間に駆動電圧Vdを印加したときに電界の集中が生じる。
一方、従来においては、加熱処理により上部電極13にアイランド化が生じ、上部電極13の膜厚がより薄く再構成され、その抵抗値(シート抵抗)が増大していた。このため、この抵抗増大と電界集中の重畳作用により、電子放出周辺部132では、電子放出電極部131からのテーパ立上部133で断線し易く、信頼性が低いという問題があった。
そこで、本実施例では、信頼性の向上を図るために、図1(b)、(c)に示すように、電子放出電極部(電子放出部)131の部分を、アイランド化を引き起こす加熱処理に基づき、複数の異種金属(ここではIr、Pt、Au)の溶融による合成体で構成する。すなわち、上記複数の異種金属を溶融して組成変化を生じさせて、上記電子放出部に当該複数の異種金属の合成体を構成する。そして、その膜厚が、上部電極13上の他の部分よりも薄くなるようにし、特に、該電子放出電極部(電子放出部)131の周囲の、保護絶縁膜14、15に接した部分よりも薄くなるようにするとともに、略矩形状の電子放出電極部131を除く上部電極13に対してはアイランド化を起こさないようにする。このようにすれば、電子放出電極部131からのテーパ立上部133では、アイランド化による薄膜化が発生せず、形成された膜厚がほぼ維持されるため、抵抗(シート抵抗)値が増大せず、断線を抑えられ、信頼性が向上する。
また、上部バス電極20上、コンタクト部135上及び電子放出周辺部132では、上部電極13の膜厚が薄くならないため、その抵抗(シート抵抗)値の増大が抑えられ、実効的な駆動電圧Vdの低下が抑えられ、従来に比べて、電子放出効率が向上する。従って、本実施例による薄膜型電子放出素子(電子源)を適用した画像表示装置では、明るい画像が得られる。
なお、以下では、説明の都合上、図1の電子放出素子の構成において、電子放出電極部131が薄膜化されない状態の電子放出素子を薄膜化前電子放出素子と称するものとする。この薄膜化前電子放出素子は、例えば特許文献1の技術を用いても形成することができる。
次に、図3を用いて、レーザ照射により電子放出電極部131のみ膜厚を薄くするレーザ(LASER)方式について説明する。
図3において、
(1)図1の構成の薄膜化前電子放出素子を搭載した背面基板(カソード基板)を作成する(ステップS1)。
(2)電子放出電極部(電子放出部)131に対してのみ、レーザを照射して局部的加熱を行い、Ir/Pt/Auの3層積層膜を加熱処理してアイランド化を行う。本実施例では、レーザとしては、例えばYAGレーザ(YAG:Yittrium(イットリウム)・Aluminium(アルミニウム)・Garnet(ガーネット))を用い、例えばパワー2W/cm、波長λ=355nm(355×10−9m)とする。レーザ加工により、電子放出電極部131に対してのみアイランド化を行うことができ、電子放出電極部131のみの薄膜化が可能となる。レーザ加工による局部的加熱により、電子放出電極部(電子放出部)131では、上記Ir/Pt/Auの3層積層膜は、金(Au)、白金(Pt)、イリジウム(Ir)が溶融して混じり合った該3金属の合成体の膜に変化しながら、薄膜化される。すなわち、上記3金属を溶融して組成変化を生じさせて、上記電子放出電極部131に当該3金属の合成体を構成する。電子放出電極部131における膜厚は、例えばIr/Pt/Auの3層積層膜の膜厚として4〜8nmを用いた場合、電子放出効率の点から略半分の2〜4nmとするのが好ましい(ステップS2)。
(3)ステップS2でレーザ加工した薄膜化後の電子放出素子(電子源)を搭載した背面基板(カソード基板)と蛍光体やメタルバックを形成した前面基板とを、図示しないスペーサを用いて所定間隔で図示しないパネル容器内に保持する(ステップS3)。
(4)ステップS3の組み立てに引き続き、例えばフリットガラスを用いてパネル封着を行う(ステップS4)。このとき、パネル封着の温度は、上部電極13、130のIr/Pt/Auの3層積層膜がアイランド化を起さないような温度とする。アイランド化は400℃を超えたとき起こるため、400℃以下とするのが好ましい。なお、特許文献2では、アイランド化の加熱処理に410℃が用いられている。
(5)ステップS4における封着が終わると、パネル容器内を真空雰囲気とするために、真空排気を行う(ステップS5)。
以上の工程を経て、パネルが完成する。なお、上記した工程のうち、ステップS1、ステップS3〜ステップS5は、封着温度を除き、従来技術を用いることが可能である。
以上述べたように、レーザ加工を用いて電子放出電極部のみ薄膜化した電子源を形成し、その後、アイランド化を起さない封着温度を用いて、パネル封着を行うので、電子放出電極部131を除いた上部電極13、130では、再構成による薄膜化が起こり難い。
図4は、図1の薄膜型電子放出素子による効果を説明する図で、薄膜型電子放出素子の電極間に流れるダイオード電流Id(入出力特性)を模式的に示したものである。図4の入出力特性からから明らかなように、薄膜型電子放出素子のダイオード特性CD104は、レーザ加工処理前の特性CD101に対し、ダイオード電流Idが幾分低下してはいるが、従来の加熱処理後の特性CD102より大幅に向上している。従って、電子放出電極部131を除いた上部電極は、抵抗値(シート抵抗)の増大が低減され、結果として、電子放出電極部131からのテーパ立上部133で生じる断線のおそれが低減され、信頼性が向上する。同時に、実効的な駆動電圧Vdの低下も抑えられ、従来に比べて、電子放出効率が向上する。この結果、本実施例による薄膜型電子放出素子(電子源)を表示装置に適用すれば、より明るい画像を表示可能な画像表示装置技術を提供することができる。
本発明に係る薄膜型電子放出素子における上部電極の電子放出電極部の薄膜化は、上記レーザ加工による他、希ガスによるイオンアタックによっても可能である。
以下、イオンアタックによる薄膜化の例につき、図1、図5及び図6を用いて説明する。図5は、イオンアタックによる薄膜化の作用を説明する模式図、図6は、本発明に係る薄膜型電子放出素子の上部電極の電子放出電極部の形成過程を説明する図である。なお、図5では、図示の都合上、電子放出電極部131と電子放出周辺部132とから成る上部電極130近傍のみを図示する。
図6において、
(1)まず、図1の構成の薄膜化前電子放出素子を搭載した背面基板(カソード基板)を作成する(ステップS11)。
(2)薄膜化前電子放出素子(電子源)を搭載した背面基板(カソード基板)と蛍光体やメタルバックを形成した前面基板とを、スペーサ(図示なし)を用いて所定間隔(例えば1×10−3m〜3×10−3m)で図示しないパネル容器内に保持する(ステップS12)。
(3)ステップS12の組み立てに引き続き、例えばフリットガラスを用いてパネル封着を行う(ステップS13)。このとき、パネル封着の温度は、Ir/Pt/Auの3層積層膜がアイランド化を起さないような温度(例えば400℃以下)とする。
(4)次に、例えばNe(ネオン)、Ar(アルゴン)、Xe(キセノン)などの希ガスをパネル容器内に導入する(ステップS14)。ここでは、入手が容易なArを用いるとするが、これに限定するものではない。そして、希ガスがイオン化し易い圧力(例えば0.2〜0.8Pa)までパネル容器内を減圧する。
(5)その後、FEDパネルを駆動して所定時間エージングを行う(ステップS15)。FEDパネルを駆動すると、図5のように、上部電極130の電子放出電極部131から電子eが放出される。電子放出電極部131から放出された電子eは、加速電圧(例えば約7×10V)が印加されたアノード電極(図示なし)であるメタルバックに向かって加速されるが、その一部はパネル内に存在する希ガスのArに衝突し、Arをイオン化する。イオン化されたArは、背面基板(カソード基板)の電子放出電極部131側に引き寄せられ、電子放出電極部131に対して微弱なスパッタ現象を引き起こす。これにより、電子放出電極部131は加熱され、この加熱により、電子放出電極部131のIr/Pt/Auの3層積層膜がアイランド化され、薄膜化が起こる。上記加熱により、電子放出電極部(電子放出部)131では、上記Ir/Pt/Auの3層積層膜は、金(Au)、白金(Pt)、イリジウム(Ir)が溶融して混じり合った該3金属の合成体の膜に変化しながら、薄膜化される。すなわち、上記3金属を溶融して組成変化を生じさせて、上記電子放出部に当該3金属の合成体を構成する。勿論、この際、電子放出電極部131以外の上部電極130にもイオン化したArが引き寄せられる。しかし、上部電極とメタルバックとの対向間隔は例えば1×10−3m〜3×10−3m程度であり、この間の電界はほぼ平行電界となる。従って、電子放出電極部131からの電子線軌道上のArがイオン化するのであるから、電子放出部131に引き寄せられる割合が大きい。従って、集中的に電子放出電極部131のアイランド化が生じ、電子放出電極部131以外の上部電極ではアイランド化が生じ難い。つまり、電子放出電極部131以外の上部電極では薄膜化による抵抗値(シート抵抗)の増大が抑えられ、電子放出電極部131からのテーパ立上部133での断線のおそれが低減され、信頼性が向上する。
(6)上記ステップS15におけるエージングの後、パネル容器内を真空雰囲気とするために、真空排気を行う(ステップS16)。
以上の工程を経て、パネルが完成する。上記工程の内、ステップS11〜ステップS13、ステップS16は、封着温度を除き、従来技術を用いることができる。
上記のように、イオンアタック方式でも薄膜型電子放出素子の上部電極の電子放出電極部のみの薄膜化が可能であり、信頼性を向上させることができる。同時に、実効的な駆動電圧Vdの低下も抑えられ、従来に比べて、電子放出効率を向上させることができる。この結果、本実施例による薄膜型電子放出素子(電子源)を表示装置に適用すれば、より明るい画像を表示することができる。
本発明の実施例としての薄膜型電子放出素子を模式的に示す構成図である。 本発明の実施例としての画像表示装置の構成例を示す図である。 図1の薄膜型電子放出素子における上部電極の電子放出電極部を局部的加熱で形成する工程図である。 図1の薄膜型電子放出素子による効果を説明する図である。 イオンアタックによる薄膜化の作用を説明する図である。 イオンアタックにより薄膜型電子放出素子の上部電極の電子放出電極部を形成する工程図である。 従来技術の説明図である。
符号の説明
1…薄膜型電子放出素子、
2…スキャンドライバ、
4…データドライバ、
6…高圧生成回路、
7…ビデオ信号端子、
8…ビデオ信号処理回路、
9…タイミングコントローラ、
11…下部電極、
12…絶縁膜、
13…上部電極、
14…保護絶縁膜、
15…保護絶縁膜、
16…金属膜下層、
18…金属膜上層、
20…上部バス電極、
100…表示パネル、
130…上部電極、
131…電子放出電極部、
132…電子放出周辺部、
133…テーパ立上部、
135…コンタクト部。

Claims (10)

  1. 薄膜型電子放出素子を用いて画像表示を行う画像表示装置であって、
    基板上に順に下部電極、絶縁層及び上部電極が積層されかつ該上部電極の電子放出部が複数の異種金属の溶融による合成体とされかつ該上部電極の他の部分よりも薄くされた構成を有する薄膜型電子放出素子が複数個マトリクス状に配列された背面基板と、該背面基板に対向して配され上記薄膜型電子放出素子と対向する位置に蛍光体が配置された前面基板とを有して成る表示パネルと、
    上記表示パネルを駆動する駆動回路と、
    映像信号に基づき上記駆動回路を制御する制御回路と、
    を備え、映像信号に基づき上記表示パネルを制御し、上記背面基板内の薄膜型電子放出素子の上部電極側から上記前面基板側に電子を放出させ、上記蛍光体に衝突させて発光させ、画像表示を行う構成としたことを特徴とする画像表示装置。
  2. 上記表示パネルは、上記薄膜型電子放出素子の上記上部電極の電子放出部の厚さが、該上部電極の、該電子放出部の周囲に配され電子放出を規制する保護絶縁層に接した部分の厚さよりも薄くされた構成である請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 上記表示パネルは、上記薄膜型電子放出素子の上部電極がイリジウム、白金及び金から成り、上記電子放出部が該3金属の合成体とされた構成である請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 上記表示パネルは、上記薄膜型電子放出素子の上部電極の電子放出部が、局所的な加熱によって薄膜化された構成である請求項1、2または3に記載の画像表示装置。
  5. 上記表示パネルは、上記薄膜型電子放出素子の上部電極の電子放出部が、該薄膜型電子放出素子から放出される電子と希ガスとのイオン衝撃によって薄膜化された構成である請求項項1、2または3に記載の画像表示装置。
  6. 上記表示パネルは、上記薄膜型電子放出素子の上記上部電極の電子放出部の厚さが、約2×10−9mから約4×10−9mの範囲とされた構成である請求項1、2または3に記載の画像表示装置。
  7. 薄膜型電子放出素子を画素に用いた表示パネルであって、
    基板上に下部電極、絶縁層及び上部電極が積層されかつ該上部電極の電子放出部が複数の異種金属の溶融による合成体とされた構成を有する薄膜型電子放出素子が、複数個マトリクス状に配列された背面基板と、
    上記背面基板に対向して配され、上記薄膜型電子放出素子と対向する位置に蛍光体が配置された前面基板と、
    を備え、映像信号に基づき駆動されたとき、上記背面基板内の薄膜型電子放出素子の上部電極側から上記前面基板側に電子を放出させ、上記蛍光体に衝突させて発光させ、画像表示を行う構成としたことを特徴とする表示パネル。
  8. 基板上に下部電極、絶縁層及び上部電極が積層されて成り、該下部電極からの電子を該絶縁層で加速し該上部電極から真空中に放出させる薄膜型電子放出素子であって、
    上記上部電極の電子放出部が複数の異種金属の溶融による合成体とされ、かつその厚さが、該上部電極における該電子放出部の周囲の部分の厚さよりも薄くされた構成を特徴とする薄膜型電子放出素子。
  9. 基板上に下部電極、絶縁層及び上部電極が積層されて成り該下部電極からの電子を該絶縁層で加速し該上部電極から真空中に放出する薄膜型電子放出素子であって、
    上記上部電極の電子放出部が、複数の異種金属の溶融による合成体とされ、かつそのシート抵抗を該上部電極の他の部分よりも高くされた構成を特徴とする薄膜型電子放出素子。
  10. 上記上部電極は、イリジウム、白金及び金から成り、上記電子放出部が該3金属の合成体とされた構成である請求項8または請求項9に記載の薄膜型電子放出素子。
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