JP2007163419A - 膜式ガスメータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】点線で示される状態の第1計量室(ア)にガスが導入され、計量膜7が実線で示される第2計量室(イ)側に撓んで、第2計量室(イ)内のガスがメータ本体外に排出される。第1計量室(ア)内にガスが充満している実線で示される状態から第2計量室(イ)内にガスが充満している点線で示される状態までのメータ実使用状態での蝶番枠往復運動範囲においては、蝶番枠5と一体成型されている脱落防止突起9と膜板3の軸通し穴4の周囲に形成されている脱落防止片10が干渉し、蝶番枠5が翼板3から抜け出すことが防止される。一方、メータ組み立て時における軸通し穴4への蝶番軸6挿入時には、脱落防止突起9と脱落防止片10は干渉せず、蝶番軸6の挿入が可能である。
【選択図】図4
Description
膜式ガスメータのケーシングは、その下部を構成する本体ケースと、上部を構成する上ケースとを有しており、上ケースにはガス入口12及びガス出口15が設けられる。また、本体ケースの内部に設けられる下部空間と、上ケースの内部に設けられる上部空間とは仕切壁によって仕切られており、下部空間は前部計量室1aと、後部計量室1bとに仕切られている。前部計量室1aは計量膜7aにより第1及び第2計量室(ア)、(イ)が形成され、後部計量室1bは計量膜7bにより第3及び第4計量室(ウ)、(エ)が形成されている。計量膜7a,7bの往復運動は、計量膜の両面に添設される膜板8,8によって取り付けられた蝶番枠5を介して翼板3に伝達され、さらに翼板3の揺動が翼軸2及びリンク機構16に伝達され、バルブ13を駆動し、流量積算機構を駆動する。
ガス入口12から流入したガスは、バルブ13、分配室14を通過し、前後部計量室1a,1bの第1〜4計量室(ア),(イ),(ウ),(エ)のいずれかに流入する。ここでは、図10(A)に示すように、仮に前部計量室1aの第1計量室(ア)にガスが流入したとし、このとき流入したガスの圧力により計量膜7aは移動し、計量膜7aにより仕切られた対向する第2計量室(イ)のガスは排出される。排出されたガスは、分配室14、バルブ13からガス出口15を通過しガスメータ外へ排出される。また、計量膜7aの移動は翼板3の揺動運動に変換され、翼軸2を介してリンク機構16に伝達し、ガスメータの流量積算機構を駆動し、またバルブ13を駆動する。
従来の膜式ガスメータにおいて、計量膜7と翼板3との支持構造は、計量膜7を狭持した一対の膜板8a,8bに軸通し穴17を有する蝶番枠21をビス等を用いて取り付け、翼板3の一端に形成した対向する一対の軸通し穴4a,4bの間に蝶番枠21を配置し、蝶番枠21の軸通し穴17と翼板3の軸通し穴4a,4bに蝶番軸18を貫通させ計量膜7を支持する構造となっている。さらに、蝶番枠21には脱落防止突起19を一体形成し、蝶番軸18は凹形状20を形成して、蝶番軸18の凹形状20に蝶番枠21の脱落防止突起19を嵌合することで蝶番軸21が脱落することを防止している。
図1は、本発明の膜式ガスメータにおける膜支持構造を示す側断面図である。なお、図1に示す膜支持構造は、図8に示す膜式ガスメータの前後部計量室1a,1bにおける膜支持構造を示しているが、前後部計量室1a,1bの構造は共通であるので、前部計量室について説明する。
蝶番枠5は、計量膜7を表裏面で挟む一対の膜板8a,8bを介して計量膜7に取り付けられ、計量膜7の往復運動を翼板3に伝達するためのもので、略コ字状の外観を有し、その基部と膜板8a,8bとがビス等の固定具を用いて固着される。また、蝶番枠5の基部の両端寄りに対向して係合片11a,11bを設け、それぞれの係合片11a,11bから基部と平行に一方向に向かって蝶番軸6a,6bを一体に形成する。また、蝶番枠5の基部において、一方の蝶番軸6bと対向する位置に脱落防止突起9を一体に形成する。
翼板3は、蝶番枠5の往復運動を翼軸2に伝達するためのもので、一端が翼軸2に結合され、他端が蝶番枠5に回動自在に結合される。翼板3の両側縁には立ち上げ片が曲成され、両立ち上げ片の先端部には軸通し穴4a,4bが形成されている。そして、軸通し穴4a,4bが形成された部分の周囲には、膜式ガスメータの組み立て後に蝶番枠5が翼板3から脱落することを防止する脱落防止片10a,10bが一体に形成されている。
図4は、点線で示される状態の第1計量室(ア)にガスが導入され、計量膜7が実線で示される第2計量室(イ)側に撓んで、第2計量室(イ)内のガスがメータ本体外に排出された状態を示している。このように、膜式ガスメータの実使用状態では、計量膜7が往復運動する範囲は、点線で示される状態から実線で示される状態までである。これに対して、膜式ガスメータの組み立て時は、翼板3を点線で示される状態からさらに大きく回動させる(図6参照)。
メータ組み立て時には、計量膜7と蝶番枠5とを膜板8a,8b、ビス等によって予め組み立てておく。また、翼軸2と翼板3とは、図6に示すように翼軸2を中心として翼板3を起立させた姿勢とし、翼板3に形成された軸通し穴4a,4bの中心軸と蝶番枠5に形成された蝶番軸6a,6bの中心軸を一致させ、その後計量膜7とともに蝶番軸6a,6bを軸通し穴4a,4b中に挿入する。このとき、軸通し穴4a,4bの蝶番軸6a,6b挿入時には脱落防止突起9と脱落防止片10が干渉することはなく、蝶番軸6a,6bを軸通し穴4a,4b中に容易に挿入することができる。
Claims (2)
- 往復運動する計量膜で仕切られた計量室を有し、前記計量膜の往復運動を蝶番枠及び翼板を介して翼軸に伝達する膜式ガスメータにおいて、
前記蝶番枠は略コ字状をなし、前記計量膜に取り付けられる基部から対向して起立する係合片にそれぞれ蝶番軸を有し、前記蝶番軸の一方に対向する前記基部に脱落防止突起を有するとともに、前記翼板は軸通し穴及び該軸通し穴の周囲に脱落防止片を有し、前記翼板の軸通し穴へ前記蝶番枠の蝶番軸を挿入するメータ組立時には、前記脱落防止突起と前記脱落防止片は干渉せず、メータ使用時の前記蝶番枠が往復運動する範囲においては、前記脱落防止突起と前記脱落防止片が干渉するように前記脱落防止片の角度と幅が形成されていることを特徴とする膜式ガスメータ。 - 請求項1に記載された膜式ガスメータにおいて、
前記蝶番枠、蝶番軸及び脱落防止突起は一体成形されていることを特徴とする膜式ガスメータ。
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JP2003014521A (ja) * | 2001-07-02 | 2003-01-15 | Toyo Gas Meter Kk | 膜式ガスメーターの膜支持構造 |
JP2005221319A (ja) * | 2004-02-04 | 2005-08-18 | Osaka Gas Co Ltd | 膜式ガスメーターの膜支持構造 |
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2005
- 2005-12-16 JP JP2005363322A patent/JP4813173B2/ja not_active Expired - Fee Related
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