JP2007162419A - 路面標示用蓄光板 - Google Patents
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Abstract
【課題】耐摩耗性、耐久性、耐候性が高く、ノンスリップ性の路面標示用蓄光板を提供する。
【解決手段】路面表示用蓄光板において、透明樹脂系バインダーに粉状又は砂状の蓄光材、透明短繊維、白セメントを混入して攪拌した混合物を型枠に流し込み成形することを特徴とする。又、前記型枠の底部に不織布又はネットからなる敷材を敷き、前記混合物を型枠に流し込み成形し敷材と一体化する。
【選択図】なし
【解決手段】路面表示用蓄光板において、透明樹脂系バインダーに粉状又は砂状の蓄光材、透明短繊維、白セメントを混入して攪拌した混合物を型枠に流し込み成形することを特徴とする。又、前記型枠の底部に不織布又はネットからなる敷材を敷き、前記混合物を型枠に流し込み成形し敷材と一体化する。
【選択図】なし
Description
本発明は、建物に附属する通路・階段、地下街の通路・階段、道路等の路面に設置し、地震等による停電時及び災害発生時に避難誘導を円滑にするための路面標示用蓄光板に関する。
一般に、暗所での路面標示用として、蓄光材料が利用されている。蓄光材料は太陽光や照明の光エネルギーを吸収し内部に蓄え、数時間にわたってこの光エネルギーを放出するもので、地震時の地下街や夜間の路面に設置され避難誘導の標示用として用いられている。従来の路面標示用蓄光材として特開平5−272096号公報には、ポリエステルやポリエチレン等の樹脂フィルム上に電子線硬化性樹脂中に蓄光顔料を分散したものを塗布し、電子線を照射して硬化させたシート状蓄光材が開示されている。また、特開平8−325477号公報には、未反応のモノマーを含むアクリル樹脂に蓄光顔料を含有させ、このモノマーに硬化剤を混合してペイント化して路面に塗布するようにした路面標示用の蓄光塗料が開示されている。
特開平5−272096号公報
特開平8−325477号公報
しかしながら、従来のシート状蓄光材や蓄光塗料を人が通行する地下街の路面、階段や、車両が通行する道路面に設置した場合、摩耗度が大きく、耐久性、耐候性にも欠けるところがあり、長期間の路面標示用蓄光材として使用することができないという問題と、表面が滑りやすく人、車両の通行の安全という観点からも問題があるものであった。
本発明は、上記従来技術の課題を解決する耐摩耗性、耐久性、耐候性が高く、ノンスリップ性の路面標示用蓄光板を提供することを目的とする。
本第1発明は、前記課題を解決するために、路面標示用蓄光板において、透明樹脂系バインダーに紛状又は砂状の蓄光材、透明短繊維を混入して攪拌した混合物を型枠に流し込み成形してなることを特徴とする。
本第2発明は、路面標示用蓄光板において、透明樹脂系バインダーに紛状又は砂状の蓄光材、透明短繊維、白セメントを混入し攪拌した混合物を型枠に流し込み成形してなることを特徴とする。
本第3発明は、本第1又は第2発明の路面標示用蓄光板において、前記透明樹脂系バインダーとして、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂のいずれかを選択することを特徴とする。
本第4発明は、本第1〜第3発明のいずれかの路面標示用蓄光板において、前記型枠の底部に不織布又はネットからなる敷材を敷き、前記混合物を型枠に流し込み成形し敷材と一体化してなることを特徴とする。
本発明の透明樹脂系バインダーに紛状又は砂状の蓄光材、透明又は半透明の短繊維を混入して攪拌した混合物を型枠に流し込み成形する構成により、透明樹脂系バインダーに透明又は半透明の短繊維が混入されているため蓄光材の蓄光性や光放射性を阻害することなく耐摩耗性、耐久性、耐候性を向上させ、且つノンスリップ性の路面標示用蓄光板とすることができる。
透明樹脂系バインダーに紛状又は砂状の蓄光材、透明又は半透明の短繊維、白セメントを混入し攪拌した混合物を型枠に流し込み成形する構成により、より耐摩耗性、耐久性、耐候性、ノンスリップ性が向上する。
透明樹脂系バインダーとして、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂のいずれかを選択する構成により、透明性が高く耐久性の大きい路面標示用蓄光板とすることができる。
型枠の底部に不織布又はネットからなる敷材を敷き、前記混合物を型枠に流し込み成形し敷材と一体化する構成により、路面標示用蓄光板を路面に接着剤で設置する際の接着性を向上することができ、且つ耐久性も一段と向上する。
透明樹脂系バインダーに紛状又は砂状の蓄光材、透明又は半透明の短繊維、白セメントを混入し攪拌した混合物を型枠に流し込み成形する構成により、より耐摩耗性、耐久性、耐候性、ノンスリップ性が向上する。
透明樹脂系バインダーとして、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂のいずれかを選択する構成により、透明性が高く耐久性の大きい路面標示用蓄光板とすることができる。
型枠の底部に不織布又はネットからなる敷材を敷き、前記混合物を型枠に流し込み成形し敷材と一体化する構成により、路面標示用蓄光板を路面に接着剤で設置する際の接着性を向上することができ、且つ耐久性も一段と向上する。
本発明の実施の形態を説明する。
本発明の路面標示用蓄光板に用いる透明樹脂系バインダーとしては、光透過性が高いものが望ましく、紫外線透過率が70%以上、さらに85%以上のものが好適である。また、本発明の路面標示用蓄光板が路面に設置されるものであるため、耐久性、耐候性、耐水性が高く、適度な硬度及び強度を持つもつものが望ましい。このような条件を満たす透明樹脂系バインダーとしては、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂がある。特に、アクリル系樹脂は透明性、耐久性が高いので望ましい。また、透明樹脂系バインダーとしては、蓄光材や短繊維を均等に分散混合するために、その粘度が1Pa・s(20℃)以上とすることが好ましい。
透明樹脂系バインダーに混合される紛状又は砂状の蓄光材としては、従来公知のもの、そして市販されているものはじめ各種のものを使用することができる。このように一般的に使用される紛状又は砂状の蓄光材として、硫化カルシウム/ビスマス系、硫化カルシウム・ストロンチウム/ビスマス系、硫化亜鉛/銅系、硫化亜鉛・カドミウム/銅系等である。これらの粉状の蓄光材の平均粒径は、10μm以上のものが使用できるが、より好ましくは20〜250μmで、100μm以上の大きな粒径のものを使用することが好ましい。大きな粒径の蓄光材は、光エネルギーの吸収性が高いので長時間の発光持続が可能となる。
透明樹脂系バインダーに混合される透明又は半透明の短繊維としては、ナイロン等の樹脂繊維や、ガラス繊維等の無機繊維である。短繊維の径は15〜100μmで、長さが1〜10mmのものとする。これらの短繊維を樹脂系バインダーに混合することで、透明性を損なうことなく路面標示用蓄光板の耐摩耗性、耐久性、耐候性を一段と向上させる。さらに、短繊維を混合することで成形後の蓄光板の表面粗さが大きくなり、表面摩擦係数が大きくなり、ノンスリップ性が向上する。
さらに、耐摩耗性、耐久性を向上させるために白セメント(ポルトランドセメント)を混入するのが好ましい。白セメントとしては、硬化速度の面から早強ポルトランドセメント又は超早強ポルトランドセメントが好ましい。白セメントを混入することで若干透明性は損なわれるが、強度は一段と向上する。
紛状又は砂状の蓄光材を混入した蓄光板は、緑色の色調の発光をするが、必要に応じて白色、黄色、オレンジ色、赤色の色調とすることができる。白色の色調とするための白色顔料としては、酸化ジルコニウム系顔料、酸化チタン系顔料、水酸化アルミニウム系顔料である。黄色の色調とするための黄色顔料としては、クロムイエロー、カドミウムイエロー、ニッケルチタンイエロー等であり、オレンジ又は赤色の色調とするための顔料としては、ベンガラ、カドミウムレッド、モリブデンレッド等である。これらの顔料成分については、単一種類のものを用いても良いし、複数のものを併用しても良い。これらの顔料成分については、その平均粒径が0.1〜40μm程度の範囲とすることが好ましい。40μmを超えた大きさの粒径では、その混合によって、紛状又は砂状の蓄光材を隠蔽し、その蓄光機能、発光機能を阻害するからである。以上、無機顔料について説明したが、有機顔料を適宜配合しても良い。
耐摩耗性、耐久性、耐候性、ノンスリップ性を向上するために、前記混合物に透明性骨材を混入しても良い。このような透明性骨材としては、珪石又はガラスが好ましい。これらの透明性骨材を混入することにより、光の乱反射により蓄光材の蓄光作用及び発光作用
を増幅する。
を増幅する。
以上のような物質を混入した混合物を各物質が透明樹脂系バインダー中に均等に分散するように攪拌する。よく攪拌した混合物を型枠内に流し込む、硬化させて薄板状の蓄光板を成形する。型枠の底部に不織布又はネットからなる敷材を敷き、その型枠に混合物を流し込み成形すると、薄板状の蓄光板と敷材が一体化して成形される。敷材と一体化した薄板状の蓄光板は、耐久性が一段と向上し、さらに、路面に接着剤で固定する際、路面との定着性が一段と向上する。
本発明の路面標示用蓄光板の製造のための配合の一実施形態を示す。
蓄光砂:粒径200μmを58.8重量%
透明性樹脂バインダー:アクリル系樹脂を35.3重量%
白色ポルトランドセメント:5.88重量%
透明性短繊維:ナイロン(外径19μm、長さ3mm)0.02重量%
これらの混合攪拌し型枠に流し込み成形した。
蓄光砂:粒径200μmを58.8重量%
透明性樹脂バインダー:アクリル系樹脂を35.3重量%
白色ポルトランドセメント:5.88重量%
透明性短繊維:ナイロン(外径19μm、長さ3mm)0.02重量%
これらの混合攪拌し型枠に流し込み成形した。
このようにして成形された路面標示用蓄光板は、蓄光性能、発光性能に優れ、路面に設置した際、耐摩耗性、耐久性、耐候性、且つノンスリップ性に優れており、長期間の使用に耐えるものが提供できた。
Claims (4)
- 透明樹脂系バインダーに紛状又は砂状の蓄光材、透明短繊維を混入して攪拌した混合物を型枠に流し込み成形してなることを特徴とする路面標示用蓄光板。
- 透明樹脂系バインダーに紛状又は砂状の蓄光材、透明短繊維、白セメントを混入し攪拌した混合物を型枠に流し込み成形してなることを特徴とする路面標示用蓄光板。
- 前記透明樹脂系バインダーとして、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂のいずれかを選択することを特徴とする請求項1又は2に記載の路面標示用蓄光板。
- 前記型枠の底部に不織布又はネットからなる敷材を敷き、前記混合物を型枠に流し込み成形し敷材と一体化してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの路面標示用蓄光板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005363201A JP2007162419A (ja) | 2005-12-16 | 2005-12-16 | 路面標示用蓄光板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005363201A JP2007162419A (ja) | 2005-12-16 | 2005-12-16 | 路面標示用蓄光板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007162419A true JP2007162419A (ja) | 2007-06-28 |
Family
ID=38245645
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005363201A Pending JP2007162419A (ja) | 2005-12-16 | 2005-12-16 | 路面標示用蓄光板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007162419A (ja) |
-
2005
- 2005-12-16 JP JP2005363201A patent/JP2007162419A/ja active Pending
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