JP2007161218A - 駐輪装置 - Google Patents

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Masakatsu Yamagishi
正勝 山岸
Michiya Chitoku
倫也 千徳
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SANEI SEISAKUSHO KK
SYST TORAI KK
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SANEI SEISAKUSHO KK
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Abstract

【課題】所望の自転車以外の自転車及びその載置台を移動させる以外の余分な力を必要とせず、又、隣合う自転車相互の干渉がより少ない駐輪装置の提供。
【解決手段】載置台3の後端で、一端を回動軸43にペダルプレート42側が回動自在なペダル部4と、
一端がペダル部4に連結され他端が載置台3前方に位置され、ペダル部4の回動で前後方向へ移動する連接手段5と、
連接手段5と連結され、回動押圧プレート7を回動させる回動係止部63が設けられ、連接手段5によって移動される変換プレート6と、
載置台3と回動自在で、両端73が翼状に突出する形状でありその先端部74が隣合う載置台3を押圧する押圧部75を成し、回動軸71と偏心された位置に回動係止部76を設け変換プレート6と係止する回動押圧プレート7とから構成する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、複数の自転車を整列して駐輪可能な駐輪装置にかかり、詳細には、複数の自転車載置台を並設し、並設した自転車載置台を左右へ移動可能とし、省スペースで複数台の自転車を載置可能な駐輪装置に関する。
マンション等の集合住宅や駅前など大量の自転車を駐車する必要がある駐輪場では、極力少ないスペースで多くの自転車を駐輪するように駐輪装置を用いている。
従来は、省スペースでより多くの自転車を駐輪させるため、自転車に於て最も幅を必要とするハンドル部分を、隣合う自転車相互で交互に上下させるタイプの駐輪装置があった。しかしながら、この駐輪装置では、自転車の出し入れをする際に、利用者が自転車を取出すスペースが必要であったため、駐輪させている自転車間をぎりぎりまで狭めることはできなかった。
そこで、上記従来例を、更に隣合う自転車相互を隣合う方向へ移動可能とさせ、取出そうとしている自転車の横にのみ少し大きなスペースを利用者が設け、自転車の取出しを容易にする移動式の駐輪装置があった。
上記のような自転車を並べた方向へ移動可能な従来例としては、『駐輪装置』(特開平9−177348号、以下従来例1という。)や『複数自転車の置台』(特許第36008002号、以下従来例2という。)があった。
従来例1は『(請求項1) 複数台の自転車を載台(101)に載せて横に並べて駐輪する駐輪装置において、自転車を載せる載台(101)が、横方向に平行移動できるように基台(102)に連結されてなることを特長とする駐輪装置。』にかかり、複数の自転車を並設すると共に移動可能としている。
以下に従来例1を図面に基づき説明する。
従来例1では、図14乃至図15に表すよう、平行に設置された2本のレールからなる基台102に対し、基台102と直交するように載台101が複数設置されている。そして、載台101は、2本の基台102に跨るように設置されると共に基台102上をスライド可能に設置されている。そして、載台101は、図16に表すように、前輪が側壁117によって支えられ横転することを防いでおり、更に左右にら並べられた載台101の前輪部分の高さは、図14に表れるように隣合う載台101の高さが異なるように上下して並設されている。そして自転車は載台101の上に載せられ保管される。
並設される載台は、図15に表すように、左右に隣合う載台101とリンク機構109によって連結される。リンク機構109は、隣合う載台101間に位置する。そして、リンク機構109は、連結リンク109Bの両端に折曲リンク109Aが回動自在に2本連結されて構成されており、それぞれの折曲リンク109Aがリンク機構109の両隣りに位置する載台101と回動自在に接続されている。即ち、折曲リンク109Aは回転軸110によってその一端が連結されており、他端が載台101の前後2箇所に接続されており、折曲リンク109Aが回転軸110を中心に回動することで、折曲リンク109Aと連結されたリンク機構109の隣にある載台101がリンク機構109に近付いたり遠ざかったりすることが可能となっている。尚、折曲リンク109Aは、完全に移動方向と一直線になってしまった場合に、再び折畳まれてリンク機構109の両隣の載台101相互が近づくことができないので、折曲リンク109Aは移動方向に完全に伸びることなく、移動方向と所定角度となったところでそれ以上回動できない機構となっている。
又、隣合う載台101相互は、リンク機構109により、少なくとも折曲リンク109Aの長さ以上は遠ざかることができない。
載台101は、基台102との間で摩擦が少なくなるようにローラーによってスムーズに移動可能に構成されている。
このように構成される従来例1では、利用者が載台101に載置されている所望の自転車を選択し、該自転車を取出すために該自転車と隣合って載台101に載置されている一方の自転車を該自転車から遠ざけるように移動させる。この時、リンク機構109の折曲リンク109Aは回転軸110を中心に伸びる方向へ移動する。そして、やがて折曲リンク109Aの回動は、自身の長さの限界に達することで終了する。
すると、該自転車と移動させた自転車との間が折曲リンク109Aの長さ分広げることが可能となる。そして更に、必要であれば該自転車と隣合う他方の自転車も同様に移動させる。
このように所望の自転車に隣合う自転車を移動させて所望の自転車を取出す。
又、従来例2は、
『(請求項1)
自転車の平面から見た中心線に対して直交して互いに平行に配置される第1支持梁及び第2支持梁と、これらの支持梁に対して移動可能に組付けた前後一対で複数組の移動台と、これら前後一対の移動台と一体化されて、前記自転車の前後の車輪を支承し得る程度の幅と長さを有した複数の載置台と、これら各載置台に基端にて開閉自在に連結されて、その開閉角度が30°〜80°の範囲内に規定された第1クランクバーと、これら各第1クランクバーの互いに隣接するもの同士の先端を開閉可能に連結して構成したことを特徴とする複数自転車の置台。
(請求項2)
自転車の平面から見た中心線に対して直交して互いに平行に配置される第1支持梁及び第2支持梁と、これらの支持梁に対して移動可能に組付けた前後一対で複数組の移動台と、これら前後一対の移動台と一体化されて、前記自転車の前後の車輪を支承し得る程度の幅と長さを有した複数の載置台と、これら載置台に基端にて開閉自在に連結されるとともに、互いに隣接するもの同士の先端が開閉可能に連結される第1クランクバーと、これら各第1クランクバーに先端が、また前記載置台上に移動自在に組付けた連結台に基端が連結される第2クランクバーとを備えて、
前記連結台の前記載置台に対する移動を行うことにより、前記第1及び第2クランクバーを開閉させて、前記載置台を、前記各支持梁に対して直交方向に移動し得るようにしたことを特徴とする複数自転車の置台。
(請求項3)
前記各載置台による自転車の前部の支持高さを、互いに隣接するものについて交互に高低となるようにして、前記各自転車のハンドル等が互いに干渉し合わないようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の複数自転車の置台。
(請求項4)
前記各支持梁を1つの基台上に取付けるとともに、これらの支持梁に前記載置台の4本を組付けて、4台の自転車を載置するものとして、一まとめにしたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の複数自転車の置台。』
にかかる。
そして、従来例2も、基本的に従来例1同様であり、図17に表すように、複数の載置台220が第1支持梁211及び第2支持梁212に架け渡され、第1支持梁211及び第2支持梁212上をそれぞれが独立して移動可能に構成されている。そして、隣合う載置台220は、それぞれの載置台220に回動自在に設けられた第1クランクバー231相互を回動自在に連結することによって隣合う載置台220相互も連結されてなり、連結された載置台220は相互に第1クランクバー231によって近寄ったり遠ざかったりすることが可能となる。そして、従来例2でも従来例1同様、第1クランクバー231が載置台220の移動方向に伸びきらないように構成されている。
又、従来例2では、第1クランクバー231による隣合う載置台220の移動を、移動させたい所望の載置台220に設けた足踏みレバー236を利用者が踏み込むことで移動可能としている。この移動は、図18に表すように、足踏みレバー236の揺動端を踏み込んで足踏みレバー236を回動させると、該回動が足踏みレバー236と連結されたブラケット235を回動させる。このブラケット236には連結ロッド234が連結されており、ブラケット236の回動によって、その一端を連結された連結ロッド234は足踏みレバー236側へと移動される。このように、足踏みレバー236の回転運動はブラケット236及び連結ロッド234によって直線運動に変換される。そして、連結ロッド234の他端に連結された第2クランクバー232は、連結ロッド234及び第1クランクバー231と回動自在にその両端が連結されているので、足踏みレバー236が踏み込まれると第2支持梁212は第1クランクバー231を、隣合う載置台220を当座蹴る方向へ移動させるように伸びる方向へ移動されることとなる。
又、従来は上記従来例を初めとして、隣合う自転車のハンドル側の高さに高低差を付けて相互のハンドルが干渉しないように構成していた。
更に又、従来の駐輪装置では、隣合う載置台相互の間隔が一定の間隔になるように等間隔に当接部を設け、隣合う載置台相互の当接される間隔を一定にさせ、載置台の移動によって隣合う自転車相互が干渉してしまい破損等することを防止していた。
実開平9−177348号公報 特許第3608002号公報
しかしながら、従来例1あるいは従来例2に表すような従来の駐輪装置では、隣合う自転車を載せる載置台相互がリンク機構によって完全に連結されているので、所望の自転車を取出すために該自転車と隣合う自転車を移動させたい移動量がリンク機構の長さによって制限されてしまい。例えば子供やお年寄り等力の弱いために所望の自転車の脇にまで入り込むためのスペースを作ることができない場合があった。
又、従来例2のように、足踏みレバー236によって、第1クランクバー231を伸びる方向に移動させる場合、従来は隣合う自転車載置台相互が連結していたので、リンク機構の動きが移動させたい所望の自転車の載置台に隣合う載置台だけに作用するのではなく、更に隣合う載置台220と順次他の載置台の第1クランクバー231を曲げて、所望の載置台220以外の全ての載置台220が隣合う載置台220と近付く方向へ移動するように第1クランクバー231相互を曲げるための動力をも必要となってしまう。このため従来例2のように隣合う載置台220相互を連結する構造であって、更に足踏みレバー236によって利用者の体重を利用して他の載置台220及びこれに載った自転車を移動させる場合には、他の載置台220及びこれに載置されている自転車の移動以外にもクランクバー231の回動をさせるための力も利用者の足踏みレバー236の踏み込みに必要な力となってしまうという問題点を有した。
更に又、所望の自転車に隣接する自転車を勢いよく移動させた場合に、相互がリンク機構によって連結されているため、所望の自転車も他の自転車が移動した勢いで移動されてしまい、子供やお年寄りなどの自転車の移動操作時には危険を伴ってしまうという問題点を有した。
又、従来は、上記従来例を初めとして、隣合う自転車のハンドル側の高さに高低差を付けて相互のハンドルが干渉しないように構成していたが、高低差だけでは、同じサイズの自転車が隣合って載置される自転車によっては本来隣合う自転車相互が近寄れる距離まで近寄ることができないという問題点を有した。例えば、隣合う高い方に子供用の20インチ程度の自転車が載置され低い方に27インチの大人用の自転車が載置されるような場合や、隣合う低い方にハンドル端部が上方へ曲げられて位置されている自転車が載置され隣合う高い方に横方向へ一直線に伸びている自転車が載置された場合などには、それぞれのハンドルが干渉しあって本来隣合う自転車相互が近寄れる距離まで近寄ることができないという問題点を有した。
また、従来の駐輪装置では、並設された載台相互が連接されているため、所望の載台の隣には連接させるリンク機構より大きなスペースを設けることができないという問題点を有した。
また、載置台に載置される自転車は、マンションや駅前等の契約駐輪施設の場合には、それぞれの載置台に載置される自転車は同じものが常に載置される場合が多く、この場合には自転車の形状及びサイズは一定であるが、しかしその形状及びサイズによってそれぞれの自転車相互でハンドル部等で干渉が起きてしまう間隔が異なる。これに対し従来の駐輪装置では、隣合う載置台相互が当接する間隔が予め定められた間隔となっており、大きなサイズの自転車が隣合って載置された場合に、自転車相互が干渉してしまう間隔が載置台相互が当接する間隔より大きくなってしまい、載置台相互が当接するより先に自転車相互が干渉してしまい、自転車の破損等に繋がってしまうという問題点を有した。また、大きなサイズの自転車が隣合って載置されても自転車相互が干渉する前に載置台相互が当接する間隔を、駐輪装置の規定間隔とした場合には、サイズの小さな自転車相互が隣合った場合にも該規定間隔となるため、自転車相互が干渉する間隔が小さな自転車を載置するにもかかわらず、必要以上に大きな間隔で載置されることとなり、余分なスペースを取ってしまうという問題点を有した。
そこでこの発明は、これら問題点に鑑み、所望の自転車以外の自転車及びその載置台を移動させる以外の余分な力を必要とせず、又、隣合う自転車相互の干渉がより少ない駐輪装置を提供する。
そこでこの発明は、複数並設された載置台のうち所望の載置台と該載置台に隣合う載置台との間隔を確保して載置された自転車を取出しやすくするために、
平行に設置されるレール上にレールと交差するよう設置され自転車の車輪を載置される載置台が複数並設され、並設された載置台がレール上を移動可能な駐輪装置であって、
載置台の後端に位置し一端を基端部として他端が回動自在に設置されるペダル部と、
一端がペダル部に連結され他端が載置台前方に位置され、ペダル部の回動によって載置台前後方向へ移動される連接手段と、
連接手段の他端と連結され、回動押圧プレートを回動させる回動係止部が設けられ、連接手段の移動に伴って移動される変換プレートと、
載置台に対して回動自在に設置され、両端が翼状に突出する形状であり翼状先端部が隣合う載置台を押圧する押圧部を成し、回動軸と偏心された位置には変換プレートと係止する回動係止部が設けられる回動押圧プレートとからなり、
ペダル部の回動に伴って連接手段および変換プレートが移動され、変換プレートが移動することで変換プレートの回動係止部と係止する回動押圧プレートが載置台に対して回動され回動押圧プレートの翼状先端部が隣合う載置台を押圧可能なことを特徴とする駐輪装置、
を提供する。
従ってこの発明の駐輪装置では、複数の載置台は所望の載置台の両端のみが載置した自転車を取出し可能な広い間隔となり、それ以外の箇所は載置された自転車相互が干渉しない程度の狭い間隔となるように並設させる。
そして、通常時には、ペダル部は自由端が上方へ位置されており、回動押圧プレートは翼状の両先端が載置台前後方向に位置されている。また、回動押圧プレートは、ペダル部が踏込まれた回動時には翼状の両先端が隣合う載置台側へ位置されている。
そして、任意の所望載置台に載置された自転車を取出す際には、所望の載置台後端に設けたペダル部を利用者が踏込む。すると、ペダルは基端部を回動中心として回動される。この回動に伴いペダル部と係止される連接手段が載置台後端方向へ移動される。連接手段の載置台後端方向への移動に伴い、連接手段の載置台前方側端部と連接された変換プレートを載置台後端方向へ移動される。
変換プレートが載置台後端方向へ移動すると、載置台に対して回動自在に設置された回動押圧プレートは、変換プレートとの係止部が載置台後端方向へ移動されるため、回動中心と偏心された係止部の移動に伴い、回動押圧プレート全体が載置台に対して回動される。
回動押圧プレートが回動すると、通常時には載置台前後方向に位置していた翼状の両先端が回動し、該両先端が隣合う載置台側へ移動し隣合う載置台を押圧する。
この押圧により、所望の載置台と隣合う載置台はそれぞれ所望の載置台から遠ざけられ、所望の載置台に載置された自転車を取出す所定の間隔を確保する。
またこの発明では、
平行に設置されるレール上にレールと交差するよう設置され自転車の車輪を載置される載置台が複数並設され、並設された載置台がレール上を移動可能な駐輪装置であって、
載置台は、レール上に載置されてレール上を移動可能とする基台部と、基台部の先端から回動自在に立設される立設プレートと、立設プレートの上端と基台部後端側とに架渡され自転車の車輪が載置される載置レールとからなり、
基台部と載置レールとの係止部は係止位置を載置台前後方向へ移動調節可能であり且つ回動自在に係止させる前後位置調整部によって係止され、立設プレートの上端側には載置レールと係止する係止位置を調節可能な高さ調整部によって係止され、
載置台は、前後位置調整部および高さ調整部によって該載置台に載置される自転車の高さおよび前後位置が調節可能であることを特徴とする駐輪装置、
を提供する。
従ってこの発明の駐輪装置では、自転車が載置される載置レールと立設プレートとの係止位置を、該係止部である高さ調節部によって所望の上下方向へ移動させて係止させる。この上下方向の係止位置は、実際に所望の載置台に載置させた自転車と隣合う載置台に載置された自転車のハンドル部等が干渉しない位置に調節する。
同様に、載置レールと基台部との係止位置を、該係止部である前後位置調整部に所望の前後方向に移動させて係止させる。この前後方向の係止位置は、実際に所望の載置台に載置させた自転車と隣合う載置台に載置された自転車のハンドル部等が干渉しない位置に調節する。これにより、複数並設された載置台にどのようなサイズ及び種類の自転車が載置されても、それぞれ隣合う自転車相互の干渉が少ない位置にて載置させることができる。 更にまたこの発明では、
平行に設置されるレール上にレールと交差するよう設置され自転車の車輪を載置される載置台が複数並設され、並設された載置台がレール上を移動可能な駐輪装置であって、
載置台は、レール上に載置されてレール上を移動可能とする基台部と、基台部の先端から回動自在に立設される立設プレートと、立設プレートの上端と基台部後端側とに架渡され自転車の車輪が載置される載置レールとからなり、
基台部には、レール方向に基台部の両側から突出し隣合う載置台との間隔を規定すると共に隣合う載置台側への突出量を調節可能な間隔調節手段によって隣合う載置台との間隔を調整可能な間隔調整プレートを設けてなり、
複数並設された載置台の隣合う載置台との間隔を調整可能とすることを特徴とする駐輪装置、
を提供する。
従ってこの発明の駐輪装置では、隣合う載置台に載置される自転車相互のハンドル部等が干渉する場合には、基台部に設ける間隔調節手段によって該隣合う載置台相互の間隔を調節する。即ち、所望の載置台に載置された自転車と該載置台に隣合う載置台に載置された自転車とがハンドル部等において相互に干渉してしまう場合には、所望の載置台の間隔調節手段のうち隣合う載置台側の間隔調節手段を調節して該調節手段の突出量を増加させる。
逆に、隣合う載置台相互が標準とされる間隔において、所望の載置台に載置された自転車と該載置台に隣合う載置台に載置された自転車とがハンドル部等が相互に干渉せず、その間隔にまだ余裕のある場合には、駐輪装置では該載置台相互の間隔を更に狭くさせることを可能とさせている。この場合には、所望の載置台の間隔調節手段のうち隣合う載置台側の間隔調節手段を調節して該調節手段の突出量を減少させる。
従って、この発明では載置台に対して回動自在な回動押圧プレートにより隣合う載置台を移動可能な駐輪装置を提供するので、通常駐輪時には載置台相互の位置はそれぞれの載置台に載置された自転車の間隔が狭い状態とさせておき、所望の載置台から自転車を取出す際には、回動押圧プレートが隣合う載置台を押圧して所望の載置台と隣合う載置台との間隔を確保可能であるとともに、隣合う載置台相互が直接的に連接されないので、連接される場合に比し、連接手段を移動させるための余分な力を必要とせず、より小さな力で所望の載置台から他の載置台を移動可能となる。
また、載置台が独立しているため、載置台の破損や異なる載置台への変更が容易にできるという効果を有する。
更に、この発明では、載置台に載置される自転車の位置を、前後方向及び上下方向で調整可能とする駐輪装置を提供するので、隣合う自転車の形状及びサイズによってそれぞれ適切なハンドル部の上下位置並びに前後位置の調節が可能となり、例えば隣合う自転車のハンドル部相互が干渉してしまう場合には、干渉しない高さ位置及び前後位置となるように適宜調節することで、更に該隣合う載置台相互の間隔を狭くすることが可能となり、より狭いスペースで多くの自転車の駐輪を可能にさせる効果を有する。
更に、この発明では、隣合う載置台相互の当接する基準間隔を調節可能な駐輪装置を提供するので、隣合う載置台相互に載置された自転車が干渉しない位置で該載置台相互が当接して互いのそれ以上狭くならないよう防止できる間隔を調整可能なので、載置される自転車に最も適した間隔で載置台相互がそれ以上狭くならないように位置されるので、載置される自転車のサイズ及び形状による該最適な間隔の調節を可能となり、自転車相互の干渉による破損等を防止できるという効果を有する。
載置台を載置するためのレールを平行に2本設置する。該レール上には自転車を載置する載置台を複数設置する。該載置台はレール上を移動可能に設置される。
載置台は、レール上に載置される基台部と、基台部の先端から回動自在に立設される立設プレート、立設プレートの上端と基台部後端側とに架渡され自転車の車輪が載置される載置レールとから構成する。
載置台の基台部には、レール上を容易に移動可能とするためレール位置にローラー部を設ける。ローラー部には、ベアリングローラーがレールと当接するように設けられており、摩擦の少ない状態で載置台が移動可能となる。
ローラー部は、隣合う載置台側へ突出されて設ける。これにより、隣合うローラー部相互が当接することで、隣合う載置台相互の間隔が所定間隔となる。また、ローラー部の当接位置には、隣合う載置台に対して進退調節可能な間隔調節プレートを設ける。これにより隣合う載置台相互の間隔は適宜調節可能となる。
載置レールには、先端側に立設プレートと係止させるためのボルト孔を穿設すると共に、後端側に基台部の後端側と係止させるためのボルト孔を穿設する。
載置台の立設プレートは下端が回動自在に基台部の先端側端部と係止させて立設させ、上端部は載置レールの先端側と係止される。この立設プレートの上端部側には、載置レールとの係止位置を調節可能な高さ調整部を備える。即ち、立設プレートの上端側には所定間隔でボルト孔を穿設し、載置レールの先端側に設けるボルト孔とにボルトを通して係止させる。そして係止させる立設プレートのボルト孔位置によって載置レールの高さが調節される。
基台部の後端側には、載置レールの後端側と係止させるための長孔を穿設する。該長孔は、孔の両端部及び中央に下方へ切れ込む係止溝を更に穿設してある。係止溝はボルトが入り込んで係止溝に位置可能であり、載置レールの後端側に穿設したボルト孔と長孔とをボルトによって係止する。そして、長孔内の所望の所定係止溝にボルトを入り込ませることで、載置レールの前後方向の位置を調節する。
載置台の後端、即ち基台部の後端にはペダル部を設ける。ペダル部は基端部との係止部を回動中心として回動可能であり、通常時は自由端が上方に位置されている。
ペダル部の回動中心と偏心させた位置には連接手段である連接プレートの一端を係止する。従って連接プレートは、係止部が回動中心と偏心されているため、ペダル部が下方へ移動されると基台部の後端側へ移動される。
また、連接プレートの他端には変換プレートの一端が係止される。変換プレートは、基台部に設ける軸部と係止する長孔が設けてあり、長孔には軸部が遊嵌状態に挿入される。これにより変換プレートは、連接プレートの後方への移動に伴い軸部に案内されながら後方へ移動可能である。更に変換プレートには、長孔の横側に位置するように回動係止部となる回動偏位軸孔を穿設する。従って回動偏位軸孔は長孔の移動方向軸とは偏心位置に穿設される。
また、基台部の軸部には回動押圧プレートが回動自在に取付けられる。回動押圧プレートは、中央に前記軸部と回動自在に係止される回動軸孔を穿設する。そして回動押圧プレートは回動軸孔を中心に点対称な折曲し両端が翼状に突出した平面視プレート形状から成り、通常時には突出した翼状の両端が基台部の前後方向に位置されており、回動時には該両端が隣合う載置台側へ位置するように回動する。また、通常時に変換プレートの回動偏位軸孔位置には回動係止部である回動偏位軸を設ける。回動偏位軸は、変換プレートの回動偏位軸孔内に位置し、変換プレートの移動に伴い該軸も移動されることで、回動軸を中心に回動押圧プレートが回動可能となる。
更に、回動押圧プレートの両先端部には、押圧ローラーを回転自在に設ける。押圧ローラーは隣合う載置台に当接した際に、回動に伴う該載置台との当接移動時に、該載置台の表面に沿って回転することで、押圧時の摩擦を減少する。
上記のように構成する載置台が複数並設された駐輪装置では、所望の載置台の両端にスペースを設ける際、ペダル部を踏込み下方へ移動させると、ペダル部の下方への回動に伴い、連接プレートが載置台後端側は移動されると共に、連接プレートと連結された変換プレートも軸部が挿通された長孔に案内されながら載置台後端側へ移動される。
すると、回動押圧プレートは、変換プレートの移動に伴い、変換プレートの回動偏位軸孔内位置する回動偏位軸が載置台後端方向へ移動されるので、回動軸となる軸部を中心に両端が隣合う載置台側へ位置するように回転する。そして、回転が進むに連れ回動押圧プレートの両先端に設けた押圧ローラーが隣合う載置台と当接し、更に隣合う載置台を押圧する。
回動押圧プレートによって押圧された載置台は、レール上を移動する。このとき、該隣合う載置台が更に隣の載置台を押圧し、該押圧が順次隣合う載置台を押圧することで所望の載置台の隣に並ぶ複数の載置台が押圧され、所望の載置台の隣には回動押圧プレートによってスペースが確保される。この時確保されるスペースは、隣合う載置台が相互に連接されていないので、所望の載置台の回動押圧プレートの幅よりも更に大きなスペースを確保することも可能となる。
以下にこの発明の実施例を図面に基づき説明する。図1はこの発明の実施例1の全体を表し(a)は平面説明図、(b)は左側面説明図であり、図2はガイドレールを表し(a)は平面説明図、(b)は正面説明図、(c)はA−A線拡大断面説明図であり、図3は載置台を表し(a)は側面説明図であり(b)は(a)の平面視説明図であり、図4は実施例1の部品を表し(a)は正面説明図(b)は平面説明図(c)は右側面説明図であり、図5は実施例1の部品を表し(a)は平面説明図を(b)は側面説明図を(c)は正面説明図であり、図6は実施例1の部品を表す平面説明図であり、図7は低い載置台を表す側面説明図であり、図8は踏込みプレートの詳細を表し(a)は平面説明図、(b)は側面説明図であり、図9は変換プレートを表し(a)は変換プレートを表す平面説明図、(b)は同図(a)の正面図であり、図10は回動押圧プレートを表し(a)は回動押圧プレートを表す平面説明図、(b)は同図(a)の正面説明図、(c)は同図(a)の側面説明図であり、図11は回動押圧プレートを取付けた状態を表し(a)は平面説明図、(b)は同図(a)の側面視中央部を拡大した説明図であり、図12は図11(b)の分解説明図であり、図13はこの実施例1の作動状態を表す説明図である。
1はこの発明の実施例1の駐輪装置である。駐輪装置1は、2本の平行に設置されるガイドレール2と、2本のガイドレール2に渡って架け渡されガイドレール2に沿って移動可能な載置台3とからなる。
ガイドレール2は、図2に表すように、平行に設置されるレール21を、2本のレール間で該レール21の下端と固定される複数の構造枠22によって全体の形状を特定する。ガイドレール2は、載置したい載置台3の数あるいは駐輪装置1を設置するスペースによってレール21の長さを自由に設定すればよい。レール21はコ字状の鉄骨材からなり、コ字状の開口が対向するように相互に平行に設置され、構造枠22によって固定されてなる。
載置台3は、図3(b)に表すように、レール21上に載置される基台部31と、基台部31の先端から回動自在に立設する立設プレート32、立設プレート31の上端と基台部31の後端側とに架渡され自転車BYの車輪が載置される載置レール33とからなる。そしてこのように構成する載置台3は、載置される自転車BYの前輪位置が高く設けられる載置台3aと、載置される自転車BYの前輪位置が載置台3aよりも低く設けられる載置台3bとからなり、載置台3a及び載置台3bは交互にガイドレール2上に設置される。尚、以後、実施例1の説明に於て、ことわりなく前後方向という場合には載置台3の長手方向を指し、載置台3の立設プレート32が立設される側が前方(あるいは前側)であり、反対側が後方(あるいは後側)である。同様に、レール21の長手方向が左右方向(あるいは横方向)であるという。
載置台3(3a、3b)の基台部31は、図3に表すように、基台部31のレール21に載置される位置には、レール21上を容易に移動可能とするためのローラー部34を設ける。ローラー部34は、図4にその全体を表すように、平面視長方形状の平板状からなるローラープレート34aの下部に下方に開口する断面視コ字状のローラーブラケット34bを固定してなる。ローラーブラケット34bは、コ字状の開口がレール21方向となるように取付けられる。そしてローラーブラケット34bの対向する側壁のうちの一方の側壁にはベアリングローラー34cを縦方向に回転可能に取付ける。このベアリングローラー34cは、レール21上を走行するためのローラーであり極力摩擦を押えるためベアリングつきのローラーとする。又、ローラーブラケット34bの対向する両側壁にはL字状に折曲したプレート状のベアリングアングル34dを固定する。このベアリングアングル34dのL字状のローラーブラケット34bへの取付けはボルトナットにて行い、L字状の一方の壁部をローラーブラケット34bに固定し、他方の壁部がローラーブラケット34bの対向する壁部側へ突出するように設ける。このようにローラーブラケット34bを固定することで、2つのローラーブラケット34bはそれぞれ対向すると共に、対向したローラーブラケット34b先端には間隙ができる。そして、ローラーブラケット34bの水平に設けられた壁部下面には水平方向へ回転するようにベアリングローラー34eを取付ける。この取付けたベアリングローラー34eも、回転面が相互に対向し間隙をもって位置される。又、基台部31の略中間位置となる変換プレート6と対向する位置には、固定軸31dを2本設ける。固定軸31dは後に説明する変換プレート6と関連する位置に固定設置するので、固定軸31dの詳細は後に説明する。
このように構成するローラー部34を基台部31の底部のレール21位置に固定される。そして、ローラー部34には、それぞれレール21位置でレール21が水平ベアリングローラー34e間の間隙に位置されて水平ベアリングローラー34e及びベアリングローラー34cがレール21と当接可能となり、ベアリングローラー34c及び水平ベアリングローラー34eに案内されて摩擦の少ないレール21上の走行が可能となる。
又、ローラー部34の横方向側部、即ち、載置台3が並設される側の側面には、隣合う載置台3と当接した際にショックを吸収するクッションゴム34fを設ける。クッションゴム34fは、L字状に折曲した取付けアングル34gの一方の片に取付け、取付けアングル34gの他方片をローラープレート34aの上部にボルトナットにより固定することでローラー部34の横方向側部に取付ける。即ち、取付けアングル34gは間隔調節プレートであり、図5に表すように、板状体をL字状に折曲し、L字状の一方がクッションゴム34fを取付ける取付面34hであり、他の一方がローラー部34への固定面32iである。取付面34hには中央に雌ねじを螺設したねじ穴が空けられており、前記の通りクッションゴム34fが埋め込みボルトによって螺合固定される。固定面32iには、隣合う載置台3と当接する距離、即ち隣合う載置台3との間隔を調整可能とさせるために取付けアングル34gをローラープレート34aから突出させる方向(駐輪装置1の横方向となる方向)にボルト挿通用のボルト孔34jを複数穿設する。
一方、取付けアングル34gが固定されるローラープレート34aにも、図6に表すように、取付けアングル34gに穿設したボルト孔と同方向に同ピッチで複数のボルト孔34kを穿設する。
このようにローラープレート34a及び取付けアングル34gそれぞれにボルト孔34k及びボルト孔34jを穿設し、取付けアングル34gを適宜突出調整した位置でボルトナットによってローラープレート34a及び取付けアングル34gを固定することで、取付けアングル34gがローラー部34から隣合う基台部31側へ突出する量を調整可能である。
基台部31の先端側には、立設プレート32がボルトナットによって取付けられている。立設プレート32は、下端が載置レール33と回動自在に係止され、上端が載置レール33の先端と回動自在にボルトナットにより固定される。又、基台部31の後端側は載置レール33の後端側と係止される。これにより、基台部31、立設プレート32、及び、載置レール33のそれぞれが3角形を形成するように係止されるので、これらにより構成される載置台3は安定する。
立設プレート32は、上端に複数の高さ調整孔32aを設ける。このように複数の高さ調整孔32aを設けることで、載置レール33の先端側と係止する位置を適宜変更することが可能となり、該載置台3と隣接する載置台3とに載置する自転車の形状及びサイズに合わせた高さが選択可能となる。
載置レール33は、図3に表すように、上方を開口するコ字状のレール形状を成し、前端部が立設プレート32の上端と係止可能にボルト孔が穿設され、前記の通り立設プレート32の高さ調整孔32aと係止される。又、載置レール33の後端側には、側面から下方に向けて基台部31とボルトナットによって係止させるためのブラケット33aを突設固定する。更に、載置レール33の前部底面33bには、載置する自転車の前輪が位置する部位に前輪が落ち込み、前輪を支持可能な支持溝33cを穿設して設ける。支持溝33cは従来からある駐輪装置同様に、想定される自転車のタイヤサイズを勘案して穿設する長さが決定される。
基台部31は、前記したとおりローラー部34が下部に設けられている。又、後端には、載置レール33の後端と係止するための前後位置調節可能部である前後位置調節ブラケット31aを載置レール33の側面に上方へ突出するように固定する。前後位置調節ブラケット31aには、位置調節孔31bを穿設してある。位置調節孔31bは、孔の両端部及び中央の各位置に下方へ切れ込む係止溝31cを更に穿設してある。
このように形成する前後位置調節ブラケット31aの位置調節孔31bと載置レール33のブラケット31aに穿設したボルト孔とをボルトナットによって回動自在に係止する。この時ボルトは、位置調節孔31bの所望の係止溝31cに落とし込むことで、該係止溝31cの位置で載置レール33と基台部31とが係止されることとなり、この係止させる係止溝31c位置を前後にずらすことで、載置される自転車の位置を調整可能となる。
上記のように、立設プレート32の高さ調整孔32a及び基台部31の前後位置調節ブラケット31aによって載置レール33に自転車を載置した際の自転車の位置を上下方向及び左右方向で調整可能となる。
尚、上記説明は高さの高い載置台3aを例に説明したが、高さの高い載置台3aと高さの低い載置台3bとの違いは、立設プレート32の長さと立設プレート32に設けた高さ調整孔32aの数であるが、両者ともに実質的な構成に差がないので、高さの低い載置台3bは図7に表すのみとする。
次いで、左右方向に複数並設された載置台3を移動させる機構について説明する。
載置台3の後端部、即基台部31の後端には、ペダル部4を設ける。ペダル部4は、基端部がペダルプレート42によって基台部31の両側に回動軸43を軸に回動自在に取付けられ、回動することで揺動される先端部は利用者が足で踏み込む踏込み部41を構成し、踏込み部41とペダルプレート42とはフレーム状に一体的に構成されている。ペダル部は通常時は踏込み部41が上方に位置されている。又、ペダルプレート42の回動軸43と偏心位置には、連設プレート5を係止するプレート係止軸44を設ける。プレート係止軸44は、ペダルプレート42が設けられている基台部31の両側面に渡って貫通して設けられている。従って、ペダル部4は、利用者によって踏込み部41が踏まれると、回動軸43を中心にペダルプレート42が回動され、ペダルプレート42に貫通して設けたプレート係止軸44は、載置台3の後方側へその位置を変移することとなる。
5は、連結手段としての連結プレートである。連結プレート5は、板状体をコ字状に折曲して構成し、コ字状の開口が下方となるようにペダル部4の前方に前後方向へ移動可能に設置される。連結プレート5には、コ字状に折曲した相互に対向する面の後端部に、コ字状に折曲した相互に対向する面に、ペダル部4に設けたプレート係止軸44と連結可能な連結孔41を設け、同様に前端部にも、変換プレート6と連結可能な変換プレート連結孔52を設ける。そして、変換プレート連結孔52には連結軸53を挿通し、連結軸53によって変換プレート6と連結する。従って、連結プレート5によって連結された変換プレート6は、ペダル部4の回動によって後方へ移動された連結プレート5に引張られてやはり後方へ移動されることができる。
変換プレート6は、図9に表すように、板状体からなり、板状体の後端側を連結プレート5の前端部側に設けた連結軸53に連結可能となるよう筒状に湾曲させ溶接するか或は筒状のパイプを溶接等によって固定するかして連結部61を設け、連結軸53を挿通して連結プレート5と連結される。変換プレート6の略中央には摺動孔62を長孔状に穿設する。この摺動孔62には、基台部31に設ける2本の固定軸31dが挿通され、固定軸31dに沿って摺動移動可能である。変換プレート6には、摺動孔62より左側(図8(a)中では下側)に、回動押圧プレート7を回動させる回動偏位軸孔63を穿設する。回動偏位軸孔63は平面視略方形に穿設する。
ここで基台部31の固定軸31dが固定される位置と摺動孔62の位置との関係を説明する。基台部31の後方側(図8(a)中の右側)の固定軸31dは、図8(a)に表すように、ペダル部4が踏み込まれておらず通常位置にある場合に、摺動孔62の後端側と当接するように固定される。又、前方側(図8(a)中の左側)の固定軸31dは、ペダル部4が踏み込まれ略水平状体となった位置で、即ち、摺動移動完了する位置で摺動孔62の前端側と当接するように固定される。従って、基台部31の固定軸31dが上記のような位置に固定されているので、通常位置に於けるペダル部4の位置と、ペダルプレート42が踏み込まれて略水平となった変換プレート6の摺動移動完了位置とが、基台部31に肯定されている固定軸31dによって規定されることとなる。そして、変換プレート6はこの範囲で摺動移動可能である。尚、固定軸31dは、説明のため基台部31に固定されているように説明したが、基台部31との位置関係が固定されていれば良く、実際には、図12に表すように、機構部8をボックス81及びカバー82とで構成し、機構部8の側部に所定の開口を設けて該軸31d及び変換プレート6並びに回動押圧プレート7を収納し、該機構部8をボックス81の側部から上方へ突出させたブラケット83によって基台部31の下部に固定している。尚、84はワッシャーや補強プレートである。
回動押圧プレート7は、図10に表すように、板状体からなり中央に回動中心となる回動孔71が穿設される中央部72と、中央部72の両端にはそれぞれ中央部72と所定角度(実施例1では102°)を持って折曲した方向へ連設する回転部73からなる。従って、回動押圧プレート7は、中央部72の両端が回転部73の基端部と連設されてなるが、実際には1枚のプレート状に形成されてなる。そして、回動押圧プレート7は、図11に表すように、回転部73を基台部31の前方側(図8(a)、図11(a)中の左側)の固定軸31dに回動自在に挿通係止される。従って、変換プレート6及び回動押圧プレート7は基台部31の下方に位置されている。更に、回動押圧プレート7には回動偏位軸76を設ける。回動偏位軸76は、図11に表すように、回動押圧プレート7を固定軸31dに組付け、回転部73が基台部31に略沿って位置している通常位置において、変換プレート6の回動偏位軸孔63と対向する位置に回動偏位軸孔63内へ挿入され位置となるよう中央部72の下部から立設する。
又、回転部73は、L字状に折曲させたプレートからなり、回動押圧プレート7の横方向への回動押圧時に回動押圧プレート7が歪まないように補強してある。回転部73の先端部74は、折曲されて上方へ位置されてなり、その先端には押圧ローラー75が水平方向に回動自在に取付けられている。従って、押圧ローラー75は中央部72より上方に位置しているので、押圧ローラー75は回動時に隣接する載置台3の基台部31を押圧可能な位置に設置されていることとなる。
次いで、上記のように構成する駐輪装置1の動作を説明する。
図1に表すようにそれぞれの自転車が密接状態に載置されている状態から、所望の載置台3に設けてあるペダル部4のペダルプレート42を利用者が足で踏みつける。
すると、ペダルプレート42は、図2(b)に表すように、下方へ移動され、略水平状態となるまでペダル部4は回動され、この略水平状態となるまでの過程では以下のような動作が成される。
即ち、ペダル部4の回動により、図8(b)に表すように、プレート係止軸44が基台部31後方へ移動される。するとペダル部4と連結されている連結プレート5及び連結プレート5と連結されている変換プレート6も同方向へ移動される。
変換プレート6が該後方へ移動されると、この移動に伴って変換プレート6の回動偏位軸孔63も移動され、図13に表すように、回動偏位軸孔63内に挿通されている回動押圧プレート7の回動偏位軸76も回動偏位軸孔63の移動に伴い移動される。すると回動押圧プレート7は、回動軸71を中心に、回転部73が隣接する基台部31側へ回動される。
そして、回転部73の押圧ローラー75はやがて隣接する基台部31の側面と当接し、更に回動押圧プレート7が広がることで、隣接する載置台3は操作をしている当該載置台3から遠ざけられる。
隣接する載置台3が当該載置台3から遠ざかると、隣接する載置台3のローラー部4のクッションゴム34fに相互が当接している更にその隣の載置台3も移動されることとなり、順次移動が隣合う載置台3が移動されることとなる。
しかしながら、隣合う載置台3相互は、リンクによって連結されているのではなく、あくまで独立してガイドレール2上に載置されているため、自転車が密接状態で載置されていても相互に若干の隙間を持って、即ち、クッションゴム34fに相互が若干の隙間を持って位置されている。このため、ペダル部4の操作をしている当該載置台3が隣接する載置台3を押圧して移動させ、順次隣合う載置台3を移動させるに当っては最初に隣合う一台目の載置台3に加速度が付き更に隣合う載置台3と当接していくというように、隙間による連鎖効果が期待できる。又同様に、載置台3相互をリンク手段によって繋げていた場合に発生する余分な力を必要としない。
そして、実際に載置台相互をリンク手段等によって連設した場合に比し、実施例1によって所望の載置台3両端にスペースを作る際のペダル部4の操作(踏み込む力)を要しない。
この発明に係る駐輪装置は、駅前やマンション等に設ける駐輪施設のような多数の自転車をより少ないスペースにまとめて駐輪させたい場合に有効である。
この発明の実施例1の全体を表し(a)は平面説明図(b)は左側面説明図 この発明の実施例1にかかるガイドレールを表し(a)は平面説明図(b)は正面説明図(c)はA−A線拡大断面説明図 この発明の実施例1にかかる載置台を表し(a)は側面説明図であり(b)は(a)の平面視説明図 この発明の実施例1の部品を表し(a)は正面説明図(b)は平面説明図(c)は右側面説明図 この発明の実施例1の部品を表し(a)は平面説明図を(b)は側面説明図を(c)は正面説明図をそれぞれ表す。 この発明の実施例1の部品を表す平面説明図 低い載置台を表す側面説明図 踏込みプレートの詳細を表す説明図であり(a)は平面説明図、(b)は側面説明図 変換プレートを表す説明図であり(a)は平面説明図、(b)は同図(a)の正面図 回動押圧プレートを表す説明図であり(a)は平面説明図、(b)は同図(a)の正面説明図、(c)は同図(a)の側面説明図 回動押圧プレートを取付けた状態を表す説明図であり(a)は平面説明図、(b)は同図(a)の側面視中央部を拡大した説明図 図11(b)の分解説明図 この実施例の作動状態を表す説明図 従来例1を表す説明図 従来例1を表す説明図 従来例1を表す説明図 従来例2を表す説明図 従来例2を表す説明図
符号の説明
BY 自転車
1 駐輪装置
2 ガイドレール
21 レール
22 構造枠
3 載置台
31 基台部
31a 前後位置調節ブラケット
31b 位置調節孔
31c 係止溝
31d 固定軸
32 立設プレート
32a 高さ調整孔
33 載置レール
33a ブラケット
33b 前部底面
33c 支持溝
34 ローラー部
34a ローラープレート
34b ローラーブラケット
34c ベアリングローラー
34d ベアリングアングル
34e 水平ベアリングローラー
34f クッションゴム
34g 取付けアングル
34h 取付面
34i 固定面
34j ボルト孔
34k ボルト孔
4 ペダル部
41 踏込み部
42 ペダルプレート
43 回動軸
44 プレート係止軸
5 連設プレート
51 連結孔
52 変換プレート連結孔
53 連結軸
6 変換プレート
61 連結部
62 摺動孔
63 回動偏位軸孔
7 回動押圧プレート
71 回動軸
72 中央部
73 回転部
74 先端部
75 押圧ローラー
76 回動偏位軸

Claims (3)

  1. 平行に設置されるレール上にレールと交差するよう設置され自転車の車輪を載置される載置台が複数並設され、並設された載置台がレール上を移動可能な駐輪装置であって、
    載置台の後端に位置し一端を基端部として他端が回動自在に設置されるペダル部と、
    一端がペダル部に連結され他端が載置台前方に位置され、ペダル部の回動によって載置台前後方向へ移動される連接手段と、
    連接手段の他端と連結され、回動押圧プレートを回動させる回動係止部が設けられ、連接手段の移動に伴って移動される変換プレートと、
    載置台に対して回動自在に設置され、両端が翼状に突出する形状であり翼状先端部が隣合う載置台を押圧する押圧部を成し、回動軸と偏心された位置には変換プレートと係止する回動係止部が設けられる回動押圧プレートとからなり、
    ペダル部の回動に伴って連接手段および変換プレートが移動され、変換プレートが移動することで変換プレートの回動係止部と係止する回動押圧プレートが載置台に対して回動され回動押圧プレートの翼状先端部が隣合う載置台を押圧可能なことを特徴とする駐輪装置。
  2. 平行に設置されるレール上にレールと交差するよう設置され自転車の車輪を載置される載置台が複数並設され、並設された載置台がレール上を移動可能な駐輪装置であって、
    載置台は、レール上に載置されてレール上を移動可能とする基台部と、基台部の先端から回動自在に立設される立設プレートと、立設プレートの上端と基台部後端側とに架渡され自転車の車輪が載置される載置レールとからなり、
    基台部と載置レールとの係止部は係止位置を載置台前後方向へ移動調節可能であり且つ回動自在に係止させる前後位置調整部によって係止され、立設プレートの上端側には載置レールと係止する係止位置を調節可能な高さ調整部によって係止され、
    載置台は、前後位置調整部および高さ調整部によって該載置台に載置される自転車の高さおよび前後位置が調節可能であることを特徴とする駐輪装置。
  3. 平行に設置されるレール上にレールと交差するよう設置され自転車の車輪を載置される載置台が複数並設され、並設された載置台がレール上を移動可能な駐輪装置であって、
    載置台は、レール上に載置されてレール上を移動可能とする基台部と、基台部の先端から回動自在に立設される立設プレートと、立設プレートの上端と基台部後端側とに架渡され自転車の車輪が載置される載置レールとからなり、
    基台部には、レール方向に基台部の両側から突出し隣合う載置台との間隔を規定すると共に隣合う載置台側への突出量を調節可能な間隔調節手段によって隣合う載置台との間隔を調整可能な間隔調整プレートを設けてなり、
    複数並設された載置台の隣合う載置台との間隔を調整可能とすることを特徴とする駐輪装置。
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