JP2007160823A - インクジェットヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】チューブを筒状部から抜けにくくする。
【解決手段】インクジェットヘッドは、インク供給チューブ4と、筒状のジョイント部31が形成された流路構成部材11と、インク供給チューブ4のジョイント部31に嵌合した部分を覆うキャップ8とを含んでいる。流路構成部材11のジョイント部31近傍には、表面11aから裏面11bに貫通した孔35が形成されている。キャップ8は、筒体151と、筒体151の内周面151aから突出して形成された突起152とを有している。筒体151の端部には、筒体151の軸方向に沿って突出した突出部153が形成されている。突出部153の先端には、外側に向かって突出した引っ掛け部155が形成されており、流路構成部材11の孔35に突出部153が挿入されたときに段差面11cに係合する。
【選択図】図7

Description

本発明は、ノズルからインクを吐出するインクジェットヘッドに関する。
特許文献1には、被記録媒体にインクを吐出して記録を行うための記録ヘッドユニットにインクタンク内のインクをチューブを介して供給するチューブ供給形式のインクジェット記録装置が記載されている。このインクジェット記録装置においては、被記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドを備えた記録ヘッドユニットと、記録ヘッドユニットに供給するインクを貯溜するインクタンクと、そのインクタンクから記録ヘッドユニットにインクを供給するチューブとを備えている。記録ヘッドユニットの内部には、チューブ内で発生した気泡を貯溜するエアトラップユニットが設けられており、そのエアトラップユニットにはチューブと連結するジョイント部材(筒状部)が配設されている。ジョイント部材とチューブとが連結する部分には、ジョイント部材本体から突設された頸部とその頸部から拡張し、チューブに向かって縮径するテーパ状に形成された頭部とで構成された連結具が設けられている。そして、ジョイント部材の連結具には、チューブが被包され、連結具を被包したチューブの外周に固定部材(キャップ)を挿嵌し連結具とチューブとを締め付けて、両者を連結固定している。
特開2003−80725号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載のインクジェット記録装置において、固定部材は連結具を被包したチューブを外周から締め付けているだけなので、チューブに対して連結具からチューブが抜ける方向に力がかかると、チューブとともに固定部材も一緒にチューブが抜ける方向に移動しようとするので、チューブが連結具から抜けやすい。
そこで、本発明の目的は、チューブが筒状部から抜けにくいインクジェットヘッドを提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明のインクジェットヘッドは、可撓性を有するインク供給チューブと、前記インク供給チューブに外周面を覆われて嵌合されるように一表面から突出して形成された筒状部を有する流路構成部材と、前記インク供給チューブの前記筒状部に嵌合した部分を覆うキャップとを含んでいる。そして、前記流路構成部材には、前記一表面に穴が形成されており、前記キャップが、前記インク供給チューブが挿通可能な内径を有する筒体と、前記インク供給チューブの前記筒状部に嵌合した部分における内径位置と外径位置との間に先端が位置するように前記筒体の内周面から内側に向かって突出した突起と、前記筒体の端部から前記穴に向かって突出した突出部とを有している。そして、前記突出部には、前記突出部が前記穴に挿入されたときに前記穴の周縁に係合する引っ掛け部が形成されている。
これによると、インク供給チューブの筒状部に嵌合した部分を突起で筒状部に対して押圧しつつ、引っ掛け部と穴の周縁とを係合させてキャップをリザーバユニットに固定することができる。そのため、単にインク供給チューブを筒状部に対して押圧するだけで抜け止めとするものよりもインク供給チューブが筒状部から抜けにくくなる。
本発明において、前記穴が前記一表面から裏面まで貫通しており、前記流路構成部材が、前記筒状部から供給されたインクを流通させるインク流路を有しており、前記インク流路の一部が、前記裏面の前記筒状部と対向する領域を取り囲んで前記裏面から突出した環状壁と、前記環状壁の端部開口を封止するフィルムと、前記裏面とによって囲まれて構成されている。そして、前記フィルムが、前記裏面から前記穴を取り囲んで突出した筒状壁の端部開口を封止していることが好ましい。これにより、一表面側から穴に入り込んだインクが筒状壁の端部開口から流出しない。
また、このとき、前記環状壁及び前記筒状壁の先端が、同じ高さレベルに配置されていてもよい。これにより、環状壁の端部開口及び筒状壁の端部開口を同時にフィルムで封止することができる。
また、このとき、前記流路構成部材が樹脂からなり、前記環状壁及び前記筒状壁の先端が先細り形状を有していてもよい。これにより、環状壁及び筒状壁の先端を加熱すると容易に溶融するため、フィルム越しに環状壁及び筒状壁の先端を加熱してそれぞれを簡易に溶着させることができる。
また、本発明において、前記筒体には、複数の前記突出部が形成されており、各突出部と前記筒体の軸とをそれぞれ繋ぐ直線を前記筒体の軸方向から見たときに、隣接する前記直線間がなす角度がそれぞれ同じであってもよい。これにより、流路構成部材にキャップをバランス良く強固に固定することができる。そのため、インク供給チューブが筒状部からより抜けにくくなる。
また、本発明において、前記筒体には、前記突出部の側面を前記筒体の端面を越えて前記軸方向に延在させる2つの切欠きが形成されていることが好ましい。これにより、流路構成部材にキャップを固定するときに、突出部が撓みやすくなる。そのため、キャップを流路構成部材に固定しやすくなる。
また、本発明において、前記突起が前記筒体の内周面に沿って環状に形成されていることが好ましい。これにより、筒状部からインク供給チューブが抜けないように保持する保持力が向上する。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるインクジェットヘッドの外観斜視図である。図1に示すように、インクジェットヘッド1は、主走査方向に長尺な形状であって、下から順に、被記録媒体に対向するヘッド本体2、インクを一時的に貯溜するリザーバユニット3、リザーバユニット3の主走査方向の両端に接続されたインク供給チューブ4と排出チューブ5、及び、インク供給チューブ4及び排出チューブ5をリザーバユニット3にそれぞれ固定するキャップ8を有している。インク供給チューブ4は、一方の端部がリザーバユニット3に接続されており、他方の端部が図示しないインクタンクと接続されている。そして、インクタンクからのインクをリザーバユニット3に供給する。排出チューブ5は、一方の端部がリザーバユニット3に接続されており、他方の端部が図示しない廃液タンクに接続されている。
ヘッド本体2の上面には、給電部材であるFPC(Flexible Printed Circuit)6が4つ貼り付けられており、ヘッド本体2とリザーバユニット3との間から上方に引き出されている。FPC6は、一端において後述するアクチュエータユニット21と接続され、他端において図示しない制御基板と接続されている。また、FPC6には、アクチュエータユニット21から制御基板に至る途中でドライバIC7が実装されている。つまり、FPC6は、制御基板とドライバIC7と電気的に接続されており、制御基板から出力された画像信号をドライバIC7に伝達し、ドライバIC7から出力された駆動信号をアクチュエータユニット21に供給する。
図2は、本発明の一実施形態によるインクジェットヘッドの断面図である。図3は、図1に示すリザーバユニットの分解平面図である。図4は、図2に示す流路構成部材を斜め下方から見たときの部分斜視図である。図5は、図2に示す流路構成部材を斜め上方から見たときの部分斜視図である。なお、図2では説明の都合上、鉛直方向の縮尺を拡大し、且つ、同一線に沿った断面では通常描かれないリザーバユニット3内のインク流路をも適宜に示している。また、図3(a)、(b)はリザーバユニット3の一部を構成する流路構成部材11であって、(a)は上方から見た図であり、(b)は下方から見た図である。
リザーバユニット3は、インクを一時的に貯溜し且つヘッド本体2に含まれる流路ユニット9にインクを供給するものである。リザーバユニット3は、図3(a)〜(e)に示すように、主走査方向に長尺な流路構成部材11と、主走査方向に長尺な矩形状の平面を有する3枚のプレート12〜14とが積層された積層構造を有している。これらのうち3枚のプレート12〜14が、例えば、ステンレス鋼等の金属プレートである。
最上層の流路構成部材11は、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂やポリプロピレン樹脂のような合成樹脂から形成されており、図2及び図3(a)に示すように、流路構成部材11の長手方向一端及び他端近傍に表面11aから突出した筒状のジョイント部(筒状部)31,32が形成されている。ジョイント部31はインク供給チューブ4に、ジョイント部32は排出チューブ5にそれぞれ嵌合して接続されるものである。表面11aのジョイント部31,32に隣接した位置には、表面11aから裏面11bまで貫通した一対の孔(穴)35,36が形成されている。
流路構成部材11の裏面11bには、図3(b)及び図4に示すように、ジョイント部31,32と対向する領域をそれぞれ取り囲みつつ突出した環状壁37,38が形成されている。環状壁37,38は、共に裏面11bを底面とし、プレート12側に開口している。このうち、環状壁37は、平面視で、裏面11bのジョイント部31と対向する領域からL字状に屈曲している。環状壁38は、平面視で、裏面11bのジョイント部32と対向する領域からL字状に屈曲しそこから副走査方向に幅が拡大しつつ流路構成部材11の中央近傍で副走査方向に幅が縮小している。また、裏面11bには、一対の孔35,36をそれぞれ取り囲みつつ突出した一対の筒状壁39,40が形成されている。これら筒状壁39,40は、図2及び図4に示すように、裏面11bにおいて一対の孔35,36の内面から筒状壁39,40の内面にかけて段差面11cが形成されるように、各孔35,36の周縁から一部離隔して形成されている。これら筒状壁39,40の突出方向の端部(裏面11bとは反対側の端部)は、環状壁37,38の端部(裏面11bとは反対側の端部)と同一高さレベルとなっている。つまり、筒状壁39,40の開口端と環状壁37,38の開口端とが同一平面レベルに形成されている。また、環状壁37及び筒状壁39の突出方向の端部には、図4に示すように、先細り形状のテーパ部37a,39aがそれぞれ形成されている。これらテーパ部37a,39aは、フィルム41越しに加熱されることで溶融し、フィルム41と溶着される。なお、図3(b)中に左側のハッチングで示す領域がフィルム41と溶着される領域である。こうして、環状壁37及び筒状壁39のそれぞれの開口が封止される。このとき、環状壁37及び筒状壁39の端部先端が同一高さレベルであるため、同時に同じフィルム41を溶着することができる。また、環状壁37及び筒状壁39の端部にテーパ部37a,39aが形成されているので、それぞれの先端を加熱すると容易に溶融する。そのため、フィルム41越しに環状壁37及び筒状壁39の先端を加熱してフィルム41を簡易に溶着させることができる。加えて、テーパ部37a,39a以外の環状壁37及び筒状壁39が溶融されるのを防ぐことができる。こうして、裏面11b、環状壁37及びフィルム41に囲まれることで、ジョイント部31に繋がったインク流入流路(インク流路の一部)45が形成される。
また、流路構成部材11のジョイント部32側にある環状壁38及び筒状壁40にも、上述した環状壁37及び筒状壁39と同様に端部が同じ高さレベルとなっており、且つ、端部に先細り形状のテーパ部が形成されている。そして、環状壁38及び筒状壁40の端部にフィルム42が同じように溶着されている。なお、図3(b)中に右側のハッチングで示す領域がフィルム42と溶着される領域である。こうして、環状壁38及び筒状壁40のそれぞれの開口が封止され、裏面11b、環状壁38及びフィルム42に囲まれることで、ジョイント部材32に繋がった排出流路44が形成される。
流路構成部材11の表面11aには、図2及び図3(a)、(b)に示すように、表面11aから裏面11bまで貫通した円孔46,47が形成されている。円孔46は、インク流入流路45の下流端と連通する位置に形成されている。円孔47は、流路構成部材11の中央からややジョイント部32よりの位置に形成されており、排出流路44の上流端と連通している。表面11aには、図3(a)及び図5に示すように、上流側の円孔46及び下流側の円孔47を取り囲みつつ表面11aから突出した環状壁48が形成されている。環状壁48の平面形状は、円孔46近傍から流路構成部材11の長手方向に沿って副走査方向の両端近傍まで幅が拡大しつつそこから中央近傍まで両端に沿って延在し円孔47にかけて副走査方向に幅が縮小している。環状壁48の端部(突出方向)には、先細り形状のテーパ部48aが形成されている。テーパ部48aは、フィルム49越しに加熱されることで溶融し、フィルム49と溶着されている(図2参照)。なお、図3(a)中にハッチングで示す領域がフィルム49と溶着される領域である。こうして、環状壁48の開口が封止される。そして、表面11a、環状壁48及びフィルム49で囲まれることで、後述のフィルタを内蔵するフィルタ室が形成され、インク流路の一部を構成する。このとき、環状壁48の端部にテーパ部48aが形成されているので、加熱すると容易に溶融する。そのため、フィルム49越しに環状壁48の先端を加熱してフィルム49を簡易に溶着させることができる。また、フィルム49は、可撓性を有し上面が大気と接するように設けられているので、インクの振動を減衰するダンパを兼ねている。
本実施形態のフィルム41,42,49は、優れたガスバリア性を有する材質(例えば、シリカ膜(SiOx膜)やアルミ膜が蒸着されたPET(ポリエチレン・テレフタレート)フィルム)から構成されており、インクジェットヘッド2の外側の気体がフィルム41,42,49を介して流路構成部材11のインク流路内にほとんど侵入することができないようになっている。
表面11aの環状壁48の内側領域(フィルム49によって封止された表面11a)には、主走査方向に延在した凹部51が形成されている。凹部51は、円孔46からやや流路構成部材11の中央より部分から流路構成部材11の中央まで延在している。また、凹部51の平面形状は、環状壁48の外周平面形状とほぼ相似形状となっている。凹部51の底面であって流路構成部材11の中央には、円孔52が形成されている。凹部51の周囲には、凹部51の周縁から外側に水平に延在した環状平面53が形成されており、この環状平面53に微細なフィルタ孔54が複数形成されたフィルタプレート55が支持されている。環状平面53の周縁には、環状壁56が形成されている。フィルタプレート55は、電気鋳造法によって製造されたニッケル金属製からなり、その周端部と環状平面53とが固定されている。つまり、環状面53は、フィルタプレート55の外縁部に沿って突設された環状壁56により区画されている。環状壁56は、環状壁48よりも低く形成されており、環状壁48がフィルタ室を規定し、環状壁56がフィルタ室内におけるフィルタプレート55の支持部(環状面53)を規定している。
流路構成部材11には、図2に示すように、インク流入流路45の下流端に繋がった円孔46からフィルム49とフィルタプレート55との間の空間および凹部51内の空間を通過し円孔52に至る湾曲インク流路60が形成されている。湾曲インク流路60は、流路構成部材11の中央近傍において、円孔47を介して排出流路44とも接続されている。湾曲インク流路60の出口(円孔52の開口)周囲には、下方に向かって開口する環状溝61が形成されている。環状溝61内には、Oリング62が嵌め込まれている。また、流路構成部材11には、図3(a)、(b)に示すように表面11aから裏面11bまで貫通した4つの円孔59が形成されている。これら円孔59は、中央部の2つに加え、流路構成部材11の長手方向に沿う端部側にそれぞれ1つずつ形成されており、流路構成部材11の中央を中心としてほぼ点対称に配置されている。
上から二番目のプレート12には、図2及び図3(c)に示すように、長手方向の両端部にそれぞれ円孔71,72が形成されている。これら円孔71,72は、ネジによってプリンタ本体にインクジェットヘッド2を固定するときに使用されるものである。また、プレート12には、中央に円孔73が形成されており、円孔71,72からやや中央よりに位置決め孔75a,75bが形成されている。また、プレート12には、4つのネジ穴76が形成されている。これらネジ穴76は、中央部の2つに加え、プレート12の長手方向に沿う端部側にそれぞれ1つずつ形成されており、プレート12の中央を中心としてほぼ点対称に配置されている。つまり、4つのネジ穴76は、上述した円孔59と対応して形成されており、流路構成部材11の4つの円孔59にそれぞれネジが通され、それらネジをプレート12のネジ穴76にねじ込むことで流路構成部材11とプレート12とが固定される。このとき、プレート12の円孔73と円孔52とが対向し円孔73と湾曲インク流路60とが連通する。湾曲インク流路60の出口を囲む環状溝61内には、Oリング62が嵌め込まれているので、湾曲インク流路60の出口から流路構成部材11とプレート12との間にインクが漏れ出さない。
上から三番目のプレート13には、図2及び図3(d)に示すように、貫通孔81が形成されている。貫通孔81は、主流路82及び主流路82に連通する10個の支流路83を含むリザーバ流路85を形成している。リザーバ流路85の平面形状は、プレート13の中央に関して点対称となっている。主流路82は、プレート13の長手方向に延在しており、その中央がプレート13の円孔73に対応している。支流路83は、主流路82よりも流路幅が狭くなっている。なお、支流路83はどれもほぼ同じ流路幅、流路長となっており、各支流路83間での流路抵抗がほぼ同じ値となっている。また、プレート13には、プレート12に形成された位置決め孔75a,75bに対応した位置決め孔86a,86bが形成されている。さらに、組み上がったリザーバユニット3をヘッド本体2に組み付けるときに用いられる位置決め孔87a,87bとが形成されている。
上から四番目のプレート14には、図2及び図3(e)に示すように、各支流路83の先端部と対向する位置に平面形状が楕円状のインク排出孔88が形成されている。プレート14の下面においては、インク排出孔88の周縁部分(図中点線で囲んだ部分)が下方に突出するように形成されており、この突出部89a,89b,89c,89dのみが流路ユニット9の上面及びその上面に配置された10個のフィルタプレート95a,95b(図8参照)と固定され、突出部89a,89b,89c,89d以外は流路ユニット9から離隔している。そして、この離隔されることで形成された空間からFPC6が引き出されている。また、プレート14には、プレート13に形成された4つの位置決め孔86a,86b,87a,87bに対応した4つの位置決め孔91a,91b,92a,92bが形成されている。
これら3枚のプレート12〜14は、それぞれに形成された位置決め孔75a,76b,86a,86b,87a,87b,91a,91b,92a、92bに図示しない位置決めピンが挿入されることで位置決めされる。そして、互いに接着剤で固定される。こうして、流路構成部材11及び3枚のプレート12〜14が積層されたリザーバユニット3が構成される。なお、本実施形態では、流路構成部材11はポリプロピレン樹脂製であり、各プレート12〜14はSUS430製である。
次に、インクが供給されたときにおけるリザーバユニット3内でのインクの流れについて説明する。なお、図2中黒塗り矢印がリザーバユニット3内でのインク流れを示している。
図2中黒塗り矢印で示すように、インク供給チューブ4からジョイント部31を介して流路構成部材3内に流入したインクは、インク流入流路45内で水平に流れる。そして、インクは円孔46を通過するように上昇し湾曲インク流路60内に流入する。湾曲インク流路60内に流入したインクは、ジョイント部32が開放されておれば、円孔47を介して排出流路44に流入しジョイント部32の一部に流入する。例えば、インクの初期導入時であれば、ジョイント部32からインクを排出することで、フィルタプレート55の上面側に存在する空気も排出されて、少なくともフィルタプレート55の上流側が新鮮なインクで満たされる。このとき、フィルタプレート55近傍のインクはフィルタプレート55に形成されたフィルタ孔54を通過して凹部51内に落ち込む。そして、凹部51内に落ち込んだインクは、円孔52及び湾曲インク流路60の出口と連通する円孔73を通ってリザーバ流路85に落とし込まれる。その後、インクは、図3(d)の矢印で示すように、主流路82の中央からその長手方向両端に向かって流れるインクの流れを形成する。主流路82の長手方向両端に到達したインクは、各支流路83に分岐して流れ込む。各支流路83に流れ込んだインクは、インク排出孔88及びフィルタプレート95a、95bに形成されたフィルタ孔を通過して流路ユニット9の上面に形成されたインク供給口101(図8参照)に流入する。なお、流路ユニット9内に流入したインクは、後述するように、マニホールド流路105に連通する複数の個別インク流路132に分配される。さらに、各個別インク流路132の終端であるノズル108に至り外部へと吐出される。このように、リザーバユニット3内には、インク流入流路45、湾曲インク流路60及びリザーバ流路85というようなインク流路が形成されており、インクが一時的に貯溜されることなる。
次に、ジョイント部31とインク供給チューブ4、及び、ジョイント部32と排出チューブ5を固定するキャップ8について説明する。図6は、図1に示すキャップ8を示しており、(a)は側面図であり、(b)は(a)に示すVIB−VIB線に沿った断面図であり、(c)は平面図である。図7は、図1に示す流路構成部材のジョイント部にインク供給チューブを固定するときの状況図である。
図6(a)、(b)、(c)に示すように、キャップ8は、インク供給チューブ4が挿通可能な内径を有する円筒状の筒体151と、筒体151の内周面151aに形成された突起152と、筒体151の下端部から下方に向かって突出した2つの突出部153とを有している。突起152は、内周面151aに沿って環状に形成されていると共に、筒体151の延在方向(上下方向)に関する中央近傍に配置さている。また、突起152は、図7(a)に示すように、筒体151にインク供給チューブ4を挿通したときに、先端がインク供給チューブ4の肉厚内(すなわち、インク供給チューブ4の内径位置と外径位置との間)に存在するように内周面151aから筒体151の軸150に向かう方向に突出している。また、突起152は、先端が先細りとなるテーパ状に形成されている。
筒体151には、各突出部153の側面153aを端面151bを越えて筒体151の軸方向に延在させる2つの切欠き154が形成されている。そのため、突出部153の基端部は、筒体151の延在方向に端面151bから中央よりの所に位置している。突出部153は、2つの切欠き154に挟まれて延在方向に長い短冊状の外形形状を有し、基端部で支持された弾性部材として働く。突出部153は、軸150に直交する方向の断面形状が流路構成部材3に形成された孔35,36の開口形状よりも一回り小さい相似形状となっている。また、2つの突出部153は、筒体151の軸150とジョイント部31,32の軸とを同一直線上において並べたときに、一対の孔35,36とそれぞれ対向する位置に形成されている。具体的には、図6(c)に示すように、2つの突出部153の中心と軸150とを通る仮想直線K1,K2間の角度が180°となるように、2つの突出部153が筒体151に形成されている。
突出部153には、軸150に直交する方向(筒体151の径方向)において、突出部153の先端から外側に向かって突出した引っ掛け部155が形成されている。引っ掛け部155の上面155aは平らである。また、軸150に関して、引っ掛け部155の外側方向の先端部は、孔35,36の最も外側の開口縁より外側に位置している。これにより、突出部153を孔35,36に挿入したときに段差面11cと係合するようになっている。
次に、ジョイント部31にインク供給チューブ4をキャップ8で固定するときの動作について以下に説明する。なお、ジョイント部32に排出チューブをキャップ8で固定する場合も同じであるため、その説明については省略する。図7(a)に示すように、まず、キャップ8内にインク供給チューブ4を挿通する。そして、インク供給チューブ4の突出部153側にある端部をジョイント部31に覆い被せてジョイント部31にインク供給チューブ4を嵌合させる。次に、図7(b)に示すように、2つの突出部153が一対の孔35に挿入されるようにキャップ8の位置を合わせし、インク供給チューブ4のジョイント部31に嵌合した部分をキャップ8で覆うようにキャップ8をジョイント部31に沿って流路構成部材3側に移動させる。このとき、筒体151には、切欠き154が形成されているので、引っ掛け部155の先端部と孔35近傍の表面11aとが接触しても突出部153が軸150に近づくように内側に撓みやすくなっている。また、突出部153の移動方向の先端部は、軸150と斜めに交わる斜面を有し、全体として移動方向に先細り形状となっている。これにより、引っ掛け部155が孔35内に挿入しやすくなる。そして、引っ掛け部155の上面が段差面11cと係合するまで、キャップ8を流路構成部材11側に移動させる。この間、インク供給チューブ4の先端面は、表面11aに当接したままである。こうして、ジョイント部31にインク供給チューブ4がキャップ8によって固定され、インク供給チューブ4からのインクが流路構成部材3のインク流入流路45に供給される流路が構成される。
次に、図8〜図11を参照しつつ、ヘッド本体2について説明する。図8は、ヘッド本体2の平面図である。図9は、図8の一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。なお、図9では説明の都合上、アクチュエータユニット21の下方にあって破線で描くべき圧力室110及びアパーチャ112を実線で描いている。図10は、図9に示すX−X線に沿った部分断面図である。図11(a)はアクチュエータユニット21の拡大断面図であり、図11(b)は、図11(a)においてアクチュエータユニット21の表面に配置された個別電極を示す平面図である。
ヘッド本体2は、図8に示すように、流路ユニット9、及び、流路ユニット9の上面に固定された4つのアクチュエータユニット21を含む。アクチュエータユニット21は、圧力室110に対向して設けられた複数のアクチュエータを含み、流路ユニット9に形成された圧力室110内のインクに選択的に吐出エネルギーを付与する機能を有する。
流路ユニット9は、リザーバユニット3と略同じ幅で、主走査方向に関する長さがリザーバユニット3より若干短い、略直方体状の外形を有する。流路ユニット9の下面には、図9及び図10に示すように多数のノズル108がマトリクス状に配置されたインク吐出面が形成されている。圧力室110も流路ユニット9とアクチュエータユニット21との固定面においてノズル8と同様マトリクス状に多数配列されている。また、流路ユニット9の長手方向両端には、位置決め孔102a,102bが形成されており、プレート13,14に形成された位置決め孔87a,87b,92a,92bと対応した位置に形成されている。これら位置決め孔87a,87b,92a,92b,102a,102bに位置決め用ピンを通すことで、流路ユニット9とリザーバユニット3の位置決めが行われる。
流路ユニット9は、図10に示すように、上から順に、キャビティプレート122、ベースプレート123、アパーチャプレート124、サプライプレート125、マニホールドプレート126、127、128、カバープレート129、及び、ノズルプレート130、という9枚の金属プレートから構成されている。これらプレート122〜130は、主走査方向(図1参照)に長尺な矩形状の平面を有する。
キャビティプレート122には、インク供給口101(図8参照)に対応する貫通孔、及び、圧力室110に対応する略菱形の貫通孔が多数形成されている。ベースプレート123には、各圧力室110について圧力室110とアパーチャ112との連絡孔及び圧力室110とノズル108との連絡孔が形成されていると共に、インク供給口101とマニホールド流路105との連絡孔が形成されている。アパーチャプレート124には、各圧力室110についてアパーチャ112となる貫通孔及び圧力室110とノズル108との連絡孔が形成されていると共に、インク供給口101とマニホールド流路105との連絡孔が形成されている。サプライプレート125には、各圧力室110についてアパーチャ112と副マニホールド流路105aとの連絡孔及び圧力室110とノズル108との連絡孔が形成されていると共に、インク供給口101とマニホールド流路105との連絡孔が形成されている。マニホールドプレート126、127、128には、各圧力室110について圧力室110とノズル108との連絡孔、及び、積層時に互いに連結してマニホールド流路105及び副マニホールド流路105aとなる貫通孔が形成されている。カバープレート129には、各圧力室110について圧力室110とノズル108との連絡孔が形成されている。ノズルプレート130には、各圧力室110についてノズル108に対応する孔が形成されている。
9枚のプレート122〜130は、図9に示すような個別インク流路132が流路ユニット9内に形成されるように位置合わせしつつ積層され且つ互いに固定されている。なお、本実施形態では、各プレート122〜130は、リザーバユニット3と同様に、いずれもSUS430製である。
図8に示すように、流路ユニット9の上面は、リザーバユニット3のインク排出孔88(図3(e)参照)に対応して、計10個のインク供給口101が開口している。流路ユニット9の内部には、インク供給口101に連通するマニホールド流路105及びマニホールド流路105から分岐した副マニホールド流路105aが形成されている。各ノズル108に対しては、図10に示すように、マニホールド流路105から副マニホールド流路105a、そして副マニホールド流路105aの出口から圧力室110を経てノズル108に至る、個別インク流路132が形成されている。リザーバユニット3からインク供給口101を介して流路ユニット9内に供給されたインクは、マニホールド流路105から副マニホールド流路105aに分岐され、絞りとして機能するアパーチャ112及び圧力室110を介してノズル108に至る。また、流路ユニット9の上面には、インク供給口101を覆う複数のフィルタプレート95a,95bが配置されている。フィルタプレート95aは、流路ユニット9の副走査方向(短手方向)に対して斜めに傾いて延在しており、流路ユニット9の長手方向両端近傍に位置するインク供給口101をそれぞれ覆っている。フィルタプレート95bは、流路ユニット9の長手方向に沿って延在しており、短手方向の両端で長手方向に沿って位置するインク供給口101をそれぞれ2つずつ覆っている。つまり、フィルタプレート95a,95bは合計6つ設けられている。これらフィルタプレート95a,95bは、プレート14の突出部89a〜89dのそれぞれと対向しており、突出部89a〜89dのインク排出孔88と対向する領域を除く下面と接着剤によって接着されている。また、突出部89a〜89dのフィルタプレート95a,95bと対向しない下面と流路ユニット9の当該下面と対向する領域とが接着剤で接着されている。
4つのアクチュエータユニット21は、図8に示すように、それぞれ台形の平面形状を有しており、流路ユニット9の上面に開口したインク供給口101及びフィルタプレート95a,95bを避けるよう千鳥状に配置されている。上述したインク吐出面は、アクチュエータユニット21の接着領域に対応する流路ユニット9の下面側に位置する。つまり、本実施の形態では、ノズル108がマトリクス状に開口するインク吐出面と圧力室110がマトリクス状に配列する面とが、流路ユニット9の対向する一対の面を構成しており、この一対の面に挟まれるようにして複数の個別インク流路132が流路ユニット9内に形成されている。さらに、各アクチュエータユニット21の平行対向辺は流路ユニット9の長手方向に沿っており、隣接するアクチュエータユニット21の斜辺同士は流路ユニット9の幅方向に関して互いにオーバーラップしている。4つのアクチュエータユニット21はまた、流路ユニット9の幅方向の中心から互いに相反する側に等距離離隔するような相対位置関係を有する。
アクチュエータユニット21は流路ユニット9の上面におけるリザーバユニット3の下面と離隔しつつ対向する部分に固定されている。上述したように、リザーバユニット3は、突出部89a〜89dによって、流路ユニット9に固定されており、ちょうど突出部89a〜89dの突出高さだけリザーバユニット3と流路ユニット9との間には隙間が生じている。アクチュエータユニット21は、この隙間内に配置されている。さらに、アクチュエータユニット21上にはFPC6が固定されているが、このFPC6はリザーバユニット3の下面には接触していない。
アクチュエータユニット21は、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系のセラミックス材料からなる厚み略15μmの3枚の圧電シート141、142、143から構成されている(図11(a)参照)。圧電シート141〜143は、1つのインク吐出面に対応して形成された多数の圧力室110に跨って配置されている。
最上層の圧電シート141上における圧力室110に対向する位置には、個別電極135が形成されている。最上層の圧電シート141とその下側の圧電シート142との間にはシート全面に形成された略2μmの厚みの共通電極134が介在している。個別電極135及び共通電極134は共に例えばAg−Pd系等の金属材料からなる。圧電シート142、143の間には電極が配置されていない。
個別電極135は略1μmの厚みを有し、図11(b)に示すように圧力室110と相似な略菱形の平面形状を有する。略菱形の個別電極135における鋭角部の一方は延出され、その先端には個別電極135と電気的に接続された略160μmの径を有する円形のランド136が設けられている。ランド136は、例えばガラスフリットを含む金からなる。ランド136は、図11(a)に示すように、個別電極135の延出部上であって、圧電シート141〜143の厚み方向に関してキャビティプレート122における圧力室110を画定する壁に対向する位置、即ち圧力室110に重ならない位置に形成され、FPC6(図1参照)に設けられた接点と電気的に接合されている。
共通電極134は図示しない領域において接地されている。これにより、共通電極134は全ての圧力室110に対応する領域において等しくグランド電位に保たれている。一方、個別電極135は、選択的に電位を制御することができるよう、個別電極135(ランド136)ごとに独立した別のリード線を含むFPC6及びランド136を介してドライバIC7に接続されている(図1参照)。つまり、アクチュエータユニット21において、個別電極135と圧力室110とで挟まれた部分が、個別のアクチュエータとして働き、圧力室110の数に対応した複数のアクチュエータが作り込まれている。
ここで、アクチュエータユニット21の駆動方法について述べる。圧電シート141はその厚み方向に分極されており、個別電極135を共通電極134と異なる電位にして圧電シート141に対してその分極方向に電界を印加すると、圧電シート141における電界印加部分が圧電効果により歪む活性部として働く。即ち、圧電シート141はその厚み方向に伸長又は収縮し、圧電横効果により平面方向に収縮又は伸長しようとする。一方、残り2枚の圧電シート142,143は、個別電極135と共通電極134とに挟まれた領域をもたない非活性層であって、自発的に変形することができない。
つまりアクチュエータユニット21は、圧力室110から離れた上側1枚の圧電シート141を活性部を含む層とし且つ圧力室110に近い下側2枚の圧電シート142,143を非活性層とした、いわゆるユニモルフタイプである。図11(a)に示すように、圧電シート141〜143は圧力室110を区画するキャビティプレート122の上面に固定されているため、圧電シート141における電界印加部分とその下方の圧電シート142,143との間で平面方向への歪みに差が生じると、圧電シート141〜143全体が圧力室110側へ凸になるように変形(ユニモルフ変形)する。これにより圧力室110の容積が低下することによって、圧力室110内の圧力が上昇し、圧力室110からノズル108へとインクが押し出され、ノズル108からインクが吐出される。その後、個別電極135を共通電極134と同じ電位に戻すと、圧電シート141〜143は元の平坦な形状になって、圧力室110の容積が元の容積に戻る。これに伴い、マニホールド流路105から圧力室110へとインクが導入され、再び圧力室110内にインクが貯溜される。
以上のような本実施形態によるインクジェットヘッド1によると、キャップ8が、インク供給チューブ4及び排出チューブ5のジョイント部31,32に嵌合した部分を外側から覆う。さらに、キャップ8に形成された突起152でインク供給チューブ4をジョイント部31側に押圧しているので、インク供給チューブ4及び排出チューブ5がジョイント部31,32に固定される。さらに、キャップ8の引っ掛け部155を孔35,36近傍の段差面11cに係合させてキャップ8をリザーバユニット3に固定することができる。そのため、単にインク供給チューブ4をジョイント部31,32に対して押圧するだけで抜け止めとするものよりもインク供給チューブ4及び排出チューブ5がジョイント部31,32から抜けにくくなる。
また、流路構成部材11に形成された筒状壁39,40の端部開口がフィルム41,42によって封止されているので、孔35,36を介して外部からインクやインクミストが浸入することがない。仮に、筒状壁39,40の端部開口を封止していない場合では、端部開口から浸入したインクやインクミストはプレート12の位置決め孔75a,75b、プレート13の位置決め孔86a,86b、及び、プレート14の位置決め孔91a,91bを介して流路ユニット9に達するように流れてしまう。位置決め孔91a,91bとちょうど対向する位置には、流路ユニット9の長手方向の両端部に位置するインク供給口101をそれぞれ覆うフィルタプレート95aが存在するが、これらフィルタプレート95aとプレート14の突出部89a,89dとが隙間なく確実に接着されていないと、位置決め孔91a,91bを介して浸入してきたインクがアクチュエータユニット21側に流れてしまう。すると、アクチュエータユニット21の上面に形成された個別電極135間が短絡する虞が生じることになる。しかし、本実施形態においては、フィルム41,42に筒状壁39,40の端部開口が封止されていることで、上述したような個別電極135間の短絡を防ぐことが可能になる。
また、キャップ8が2つの突出部153を有しており、平面視において、各突出部153と軸150とを結ぶ仮想直線K1,K2間の角度が左右どちらも同じ角度(180°)になっている。そのため、キャップ8が周方向に関して均等な引っ掛け力を有することになり、流路構成部材11にキャップ8をより強固に固定することができる。したがって、インク供給チューブ4及び排出チューブ5がジョイント部31,32からより抜けにくくなる。また、突起152が環状に形成されていることで、ジョイント部31,32からインク供給チューブ4及び排出チューブ5がより抜けにくくなるような保持力が向上する。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述した実施形態においては、引っ掛け部155の上面が流路構成部材11の段差面11cに係合することで、キャップ8が流路構成部材11に固定されているが、孔35,36の内周面に引っ掛け部155が配置可能な窪みが形成されていてもよい。また、環状壁37,38及び筒状壁39,40の端部が同一高さレベルに存在していなくてもよい。また、環状壁37及び筒状壁39の端部にテーパ部37a,39aが形成されていなくてもよい。また、キャップには、1又は3以上の突出部155が形成されていてもよい。なお、3以上の突出部155がキャップに形成されている場合、軸と各突出部155とを結ぶ仮想直線を軸方向から見たときに、隣接する仮想直線間の角度が同じ方がよい。これにより、各突出部155がキャップの周方向にバランス良く配置されることになる。したがって、流路構成部材とキャップとがより一層強固に固定される。また、筒体151に切欠き154が形成されていなくてもよい。また、筒体151には、内周面151aに沿って形成された環状の突起152が形成されているが、内周面151aに沿って部分的に途切れた突起であってもよい。また、キャップ8には、内周面151aから少なくとも一以上の島状に独立した突起が形成されておればよい。また、内周面151aにおいて、筒体151の軸150方向に平行に延びた突起が複数形成されていてもよい。これにより、筒体151によるインク供給チューブ4あるいは排出チューブ5のジョイント部31,32への高い押圧力を確保しつつ突出部153を引っ掛けるための移動が容易となる。
本発明に係るインクジェットヘッドは、アクチュエータユニット21を有するピエゾ式のインクジェットヘッドであるが、サーマル式のインクジェットヘッドであってもよいし、静電式のインクジェットヘッドであってもよい。また、本発明に係るインクジェットヘッドは、プリンタに限定されず、インクジェット式のファクシミリやコピー機にも適用可能である。
本発明の一実施形態によるインクジェットヘッドの外観斜視図である。 本発明の一実施形態によるインクジェットヘッドの断面図である。 図1に示すリザーバユニットの分解平面図である。 図2に示す流路構成部材を斜め下方から見たときの部分斜視図である。 図2に示す流路構成部材を斜め上方から見たときの部分斜視図である。 図1に示すキャップを示しており、(a)は側面図であり、(b)は(a)に示すVIB−VIB線に沿った断面図であり、(c)は平面図である。 図1に示す流路構成部材のジョイント部にインク供給チューブを固定するときの状況図である。 ヘッド本体の平面図である。 図8の一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。 図9に示すX−X線に沿った部分断面図である。 (a)はアクチュエータユニットの拡大断面図であり、(b)は図11(a)においてアクチュエータユニットの表面に配置された個別電極を示す平面図である。
符号の説明
1 インクジェットヘッド
2 ヘッド本体
4 インク供給チューブ
8 キャップ
11 流路構成部材
11a 表面(一表面)
11b 裏面
31 ジョイント部(筒状部)
35 孔(穴)
37 環状壁
39 筒状壁
41 フィルム
150 軸
151 筒体
151b 端面
152 突起
153 突出部
154 切欠き
155 引っ掛け部

Claims (7)

  1. 可撓性を有するインク供給チューブと、
    前記インク供給チューブに外周面を覆われて嵌合されるように一表面から突出して形成された筒状部を有する流路構成部材と、
    前記インク供給チューブの前記筒状部に嵌合した部分を覆うキャップとを含んでおり、
    前記流路構成部材には、前記一表面に穴が形成されており、
    前記キャップが、
    前記インク供給チューブが挿通可能な内径を有する筒体と、
    前記インク供給チューブの前記筒状部に嵌合した部分における内径位置と外径位置との間に先端が位置するように前記筒体の内周面から内側に向かって突出した突起と、
    前記筒体の端部から前記穴に向かって突出した突出部とを有しており、
    前記突出部には、前記突出部が前記穴に挿入されたときに前記穴の周縁に係合する引っ掛け部が形成されていることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 前記穴が前記一表面から裏面まで貫通しており、
    前記流路構成部材が、前記筒状部から供給されたインクを流通させるインク流路を有しており、
    前記インク流路の一部が、前記裏面の前記筒状部と対向する領域を取り囲んで前記裏面から突出した環状壁と、前記環状壁の端部開口を封止するフィルムと、前記裏面とによって囲まれて構成されており、
    前記フィルムが、前記裏面から前記穴を取り囲んで突出した筒状壁の端部開口を封止していることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 前記環状壁及び前記筒状壁の先端が、同じ高さレベルに配置されていることを特徴とする請求項2に記載のインクジェットヘッド。
  4. 前記流路構成部材が樹脂からなり、
    前記環状壁及び前記筒状壁の先端が先細り形状を有していることを特徴とする請求項2又は3に記載のインクジェットヘッド。
  5. 前記筒体には、複数の前記突出部が形成されており、
    各突出部と前記筒体の軸とをそれぞれ繋ぐ直線を前記筒体の軸方向から見たときに、隣接する前記直線間がなす角度がそれぞれ同じであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェットヘッド。
  6. 前記筒体には、前記突出部の側面を前記筒体の端面を越えて前記軸方向に延在させる2つの切欠きが形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のインクジェットヘッド。
  7. 前記突起が前記筒体の内周面に沿って環状に形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクジェットヘッド。
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