JP2007160524A - 不飽和ポリエステル親水防汚成形体及びその処理方法 - Google Patents

不飽和ポリエステル親水防汚成形体及びその処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 洗面ボール等の水回りに使用する不飽和ポリエステル成形体にポリエチレングリコールアクリレート系樹脂をグラフト反応することによって親水防汚性を確保する。
【解決手段】 不飽和ポリエステル樹脂を成形した成形体表面に,UV照射,過酸化水素溶液の塗付,浸漬等によって活性酸素生成処理を施して,成形体表面に活性酸素を生成し,その後成形体にポリエチレングリコールアクリレート系樹脂のグラフト反応処理を施すことにより,活性酸素を反応点とした樹脂の親水基で成形体表面を覆うようにする。グラフト反応に高熱を使用することによる成形体の変形等を生じることなく,水接触角60〜65度程度にして,水回り商品に適した親水防汚性を確保するとともに90℃の熱水中に数日間浸漬する促進試験によるも水接触角の変化が殆どなく,長期に亘って親水防汚性を維持することができるものとなる。
【選択図】 なし

Description

本発明は,浴槽,ユニットバス床乃至壁面,洗面ボール,キッチン天板,キッチンシンク等の水周り商品における不飽和ポリエステル樹脂の複雑形状成形体に好適に使用することができる不飽和ポリエステル親水防汚成形体及びその処理方法に関する。
この種水周り商品には不飽和ポリエステル成形体が多用されるが,不飽和ポリエステル樹脂はそれ自体親水防汚性がなく,従って水周り商品に使用する場合には,これに親水性樹脂を被覆する親水防汚処理を施すことが求められるところ,本発明者は,例えば分子量2000のポリエチレングリコールアクリレート系樹脂の親水性重合体にポリエステル成形体を浸漬した後,窒素気流下200℃でポリエチレングリコールのグラフト反応を行うことによって親水防汚処理を施ことによって,水接触角を50度以下とする水回り商品として極めて優れた親水防汚性を有する不飽和ポリエステル成形体を提案済みである。
特願2005−119167号
しかし乍ら,この場合ポリエチレングリコールアクリレート系樹脂の親水性重合体のグラフト反応を,ポリエステル成形体を200℃といった高温の窒素雰囲気中で行うことによって,水回り商品として複雑形状に成形したポリエステル成形体が,例えばそのコーナーや屈曲部等において歪みを生じる等の商品の外観に現れる部分的な形状変化を来して商品価値を喪失する可能性を解消し難く,従って水接触角50度以下というこの種水回り商品として極めて優れた親水防汚性を実現できるとはいえ,親水防汚性能を備えた成形体の量産における歩留りを確保する面からは必ずしも適当なものとはいえない。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって,その解決課題とするところは,量産に際して高度な歩留りを確保し得るとともに歪み等成形体における形状変化の可能性を解消して,水回り商品として優れた親水防汚性を有する不飽和ポリエステル親水防汚成形体を提供するにあり,またその親水防汚の処理方法を提供するにある。
上記課題に沿って検討したところ,不飽和ポリエステル樹脂の成形体表面に活性酸素を形成し,これにポリエチレングリコールアクリレート系の親水性重合体を接触させて,表面の活性酸素に対して該活性酸素を反応点として該親水性重合体をグラフト反応させ,該親水性重合体の皮膜が不飽和ポリエステル成形体の表面に均一に形成することにより,高温による形状変化の可能性を解消して量産に適したものとする一方,成形体表面の水接触角を,例えば60〜65度程度としてこの種水回り商品に適した親水防汚性を呈するとともに成形体に対する密着性に優れ,長期に亘って略同等の水接触角を維持し,従って浴槽やその他の水周り商品として使用する不飽和ポリエステル樹脂の成形体に好ましい親水防汚性能を付与することが可能になるとの知見を得るに至った。本発明はかかる知見に基づいてなされたものであって,即ち請求項1に記載の発明を,不飽和ポリエステル樹脂を成形した成形体表面に生成した活性酸素にグラフト反応したポリエチレングリコールアクリレート系樹脂の親水性重合体によって表面を被覆してなることを特徴とする不飽和ポリエステル親水防汚成形体としたものである。
請求項2に記載の発明は,これに加えて,上記グラフト反応したポリエチレングリコールアクリレート系の親水性重合体が架橋していることによって,親水防汚性を向上して更に好ましい親水防汚成形体とするように,これを,上記親水性重合体が架橋していることを特徴とする請求項1に記載の不飽和ポリエステル親水防汚成形体としたものである。
請求項3に記載の発明は,高温による形状変化の可能性を解消して量産に適したものとする一方,成形体表面の水接触角を,例えば60〜65度程度としてこの種水回り商品に適した親水防汚性を呈するとともに長期に亘って略同等の水接触角を維持し,従って浴槽やその他の水周り商品として使用する不飽和ポリエステル樹脂の成形体に好ましい親水防汚性能を付与し得る不飽和ポリエステル親水防汚成形体の処理方法を提供するように,これを,不飽和ポリエステル樹脂を成形した成形体表面に活性酸素生成処理を施すことによって該成形体に活性酸素を生成し,該活性酸素生成後にポリエチレングリコールアクリレート系樹脂の塗付又は浸漬によってグラフト反応処理を施すことによって表面に親水性重合体を被覆することを特徴とする不飽和ポリエステル親水防汚成形体の処理方法としたものである。
請求項4に記載の発明は,これに加えて,上記活性酸素生成処理を量産に使用できる形態のものとするように,これを,上記活性酸素生成処理を,UVの照射,オゾンの吹付又は雰囲気接触,有機乃至無機過酸化物溶液の塗付又は浸漬による接触のいずれかの処理とすることを特徴とする請求項3に記載の不飽和ポリエステル親水防汚成形体の処理方法としたものである。
請求項5に記載の発明は,同じくこれに加えて,ポリエチレングリコールアクリレート系樹脂の親水性重合体の不飽和ポリエステル系樹脂成形体に対する接触を容易化して,その上記活性酸素とのグラフト反応をなし得る形態のものとするように,これを,上記ポリエチレングリコールアクリレート系樹脂を,ポリエチレングリコールアクリレート,ポリエチレングリコールメタクリレートを単一に用いた水溶液とし又はこれにポリエチレングリコールジアクリレート,ポリエチレングリコールジメタクリレートを混合した水溶液とすることを特徴とする請求項3又は4に記載の不飽和ポリエステル親水防汚成形体の処理方法としたものである。
本発明はこれらをそれぞれ発明の要旨として上記課題解決の手段としたものである。
本発明は以上のとおりに構成したから,請求項1に記載の発明は,不飽和ポリエステル樹脂の成形体表面に活性酸素を形成し,これにポリエチレングリコールアクリレート系の親水性重合体を接触させて,表面の活性酸素に対して該活性酸素を反応点として該親水性重合体をグラフト反応させ,該親水性重合体の皮膜が不飽和ポリエステル成形体の表面に均一に形成することにより,高温による形状変化の可能性を解消して量産に適したものとする一方,成形体表面の水接触角を,例えば60〜65度程度としてこの種水回り商品に適した親水防汚性を呈するとともに成形体に対する密着性に優れ,長期に亘って略同等の水接触角を維持し,従って浴槽やその他の水周り商品として使用する不飽和ポリエステル樹脂の成形体に好ましい親水防汚性能を付与した不飽和ポリエステル防汚成形体を提供することができる。
請求項2に記載の発明は,これに加えて,上記グラフト反応したポリエチレングリコールアクリレート系樹脂の親水性重合体が架橋していることによって,親水防汚性を向上して更に好ましい親水防汚成形体とすることができる。
請求項3に記載の発明は,高温による形状変化の可能性を解消して量産に適したものとする一方,成形体表面の水接触角を,例えば60〜65度程度としてこの種水回り商品に適した親水防汚性を呈するとともに長期に亘って略同等の水接触角を維持し,従って浴槽やその他の水周り商品として使用する不飽和ポリエステル樹脂の成形体に好ましい親水防汚性能を付与し得る不飽和ポリエステル親水防汚成形体の処理方法を提供することができる。
請求項4に記載の発明は,これに加えて,上記活性酸素生成処理を量産に使用できる形態のものとすることができる。
請求項5に記載の発明は,同じくこれに加えて,ポリエチレングリコールアクリレート系樹脂の親水性重合体の不飽和ポリエステル系樹脂成形体に対する接触を容易化して,その上記活性酸素とのグラフト反応をなし得る形態のものとすることができる。
以下更に本発明を具体的に説明すると,本発明の不飽和ポリエステル親水防汚成形体は,不飽和ポリエステル樹脂を成形した成形体表面に生成した活性酸素にグラフト反応したポリエチレングリコールアクリレート系樹脂の親水性重合体によって表面を被覆したものとしてあり,その親水防汚の処理方法は,不飽和ポリエステル樹脂を成形した成形体表面に活性酸素生成処理を施すことによって該成形体に活性酸素を生成し,該活性酸素生成後にポリエチレングリコールアクリレート系樹脂の塗付又は浸漬によってグラフト反応処理を施すことによって表面に親水性重合体を被覆するものとしてある。
本発明にあって不飽和ポリエステル樹脂を成形した成形体は,例えば浴槽,ユニットバス床乃至壁面,洗面ボール,キッチン天板,キッチンシンク等の水周り商品の複雑形状をなすものとしてあり,該成形体の不飽和ポリエステル樹脂は,常法に従ってテレフタル酸,イソフタル酸,無水フタル酸,テトラヒドロ無水フタル酸等の飽和ジカルボン酸,エチレングリコール,プロピレングリコール,ブタンジオール,ビスフェノール,ネオペンチルグリコール,4,4’−イソプロピリデンジシクロヘキサノール等のグリコール,無水マレイン酸,フマル酸等の不飽和ジカルボン酸等からなるポリエステルを,スチレン等の重合性単量体によって架橋したものとしてある。このとき該不飽和ポリエステル樹脂には,ガラス繊維等の繊維類,水酸化アルミニウム,炭酸カルシウム等の充填材を添加することによって,いわゆるSMC,BMCとすることもできる。
不飽和ポリエステル樹脂の成形体に対する活性酸素生成処理は,該成形体にポリエチレングリコールアクリレート系樹脂をグラフト反応する反応点を形成する前処理であり,該活性酸素生成処理は,これを,UVの照射,オゾンの吹付又は雰囲気接触,有機乃至無機化酸化物溶液の塗付又は浸漬による接触のいずれかの処理によるものとしてある。
UVの照射は,例えば成形体をUV照射領域にさらすように該成形体を該領域に置くか,該領域を通過するようにしてこれを行うものとしてあり,このときUVの照射に高圧水銀ランプを用いる場合,10cm〜1mの照射高さから,1000〜20000J/cmの照射量で,1〜30分間程度行うのがよい。照射量が下限の1000J/cmを下回り,照射時間が下限の1分を下回り,また照射高さが上限の1mを上回ると,それぞれ紫外線照射が量的に不足して活性酸素の生成が不充分で,ポリエチレングリコールアクリレート系樹脂の親水性重合体による被覆が不完全となり,親水防汚性が得られなくなり,一方照射量が上限の20000J/cmを上回り,照射時間が上限の30分を上回り,また照射高さが下限の10cmを下回ると,それぞれ紫外線照射が量的に過剰となり成形体に変色発生やその耐薬品性の低下を招き,商品価値を損なう傾向が顕著になる。このとき照射量が2000J/cmを下回り,照射時間が2分を下回り,また照射高さが50cmを上回ると,それぞれ上記紫外線照射が量的に不足して活性酸素の生成が不充分となる傾向を生じて親水防汚性が充分に得られなくなる傾向を招き,また照射量が15000J/cmを上回り,照射時間が10分を上回り,照射高さが20cmを下回ると,それぞれ紫外線照射が量的に過剰となって成形体の変色発生や耐薬品性低下の傾向を生じるから,該高圧水銀ランプを用いる場合,その照射は,20〜50cmの照射高さから,2000〜15000J/cmの照射量で,2〜10分間程度行うのが好ましい。
また低圧水銀ランプを用いる場合,1〜10cmの照射高さから,400〜7000J/cmの照射量で,1〜10分間程度行うのがよい。同様に照射量又は照射時間が下限を下回る一方,照射高さが上限を上回り,また照射量又は照射時間が上限を上回る一方照射高さが下限を下回ると,上記と同じくそれぞれ紫外線照射が量的に不足又は過剰となるから,それぞれ上下限の範囲内の照射を行うべきであり,また同様に照射量が1000J/cmを下回り,照射時間が2分を下回り,照射高さが5cmを上回ると,それぞれ上記紫外線照射が量的に不足し,照射量が5000J/cmを上回り,照射時間が7分を上回り,照射高さが3cmを下回ると,それぞれ照射量が過剰となる傾向を生じるから,該低圧水銀ランプを用いる場合,その照射は,3〜5cmの照射高さから,1000〜5000J/cmの照射量で,3〜7分間程度行うのが好ましい。なお成形体に,例えばキサンテン9−オン,アントラセン等の光増感剤を塗付してからUVの照射を行うと活性酸素の生成を促進することができる。
オゾンの吹付け又は雰囲気接触は,例えば成形体をオゾン領域にさらすように該成形体を該領域に置くか,該領域を通過するようにし又はオゾンを成形体に吹き付けるようにしてオゾンと接触させることによってこれを行うものとしてあり,このとき該オゾンは水銀ランプ,メタルハライドランプ等によって発生させるようにし,該接触は,0.1g/分〜1g/分のオゾン量で3〜60分程度行うのがよい。オゾン量が下限の0.1g/分を下回り,また接触時間が下限の3分を下回ると,オゾン接触が量的に不足して,活性酸素の生成が不充分で,ポリエチレングリコールアクリレート系樹脂の親水性重合体による被覆が不完全となり,親水防汚性が得られなくなり,一方オゾン量が上限の1g/分を下回り,また接触時間が上限の60分を上回るとオゾン接触が量的に過剰となり成形体に変色発生やその耐薬品性の低下を招き,商品価値を損なう傾向が顕著になる。またオゾン量が0.2g/分を下回り,また接触時間が10分を下回ると,オゾン接触が量的に不足し,オゾン量が0.6g/分を上回り,また接触時間が30分を上回ると,オゾン接触が量的に過剰になる傾向を生じるから,該オゾンの吹付け又は雰囲気接触を用いる場合,0.2g/分〜0.6g/分のオゾン量で10〜30分程度行うのが好ましい。なお水回り商品は比較的大型のものとなる傾向があるから,該オゾンを使用するときにはその設備費用が相対的にアップする傾向を生じるので,その余のUVの照射や後述の有機乃至無機過酸化物の塗付又は浸漬を用いるのが好ましい。
有機乃至無機過酸化物溶液の塗付又は浸漬は,これらの水溶液をスプレー等によって塗付するか,該水溶液の槽中に浸漬することによってこれら水溶液と接触させることによってこれを行うものとしてあり,有機過酸化物の溶液を用いる場合,例えば有機過酸化物としてクメンハイドロパーオキサイド,過酸化ベンゾイル等,無機過酸化物として過酸化水素,次亜塩素酸ナトリウム等が使用できる。有機過酸化物としてクメンハイドロパーオキサイドを使用するとき,トルエンを溶媒とする濃度1〜15w%のものに,上記クメンハイドロパーオキサイドを分解して活性酸素の発生を有効に行うためにナフテン酸コバルトを0.001〜0.1wt%添加した溶液を,100〜2000mg/cmの使用量として3〜60分程度成形体の表面を還元反応させるのがよい。濃度が下限の1wt%を下回り,ナフテン酸コバルト添加量が下限の0.001wt%を下回り,使用量が下限の100mg/cmを下回り,また反応時間が下限の3分を下回ると,それぞれ還元反応が不充分で,活性酸素の生成が不充分でポリエチレングリコールアクリレート系樹脂の親水性重合体による被覆が不完全となり,親水性,即ち防汚性が得られなくなり,一方濃度が上限の15wt%を上回り,ナフテン酸コバルト添加量が上限の0.1wt%を上回り,使用量が上限の2000mg/cmを上回り,また反応時間が上限の60分を上回ると,還元反応が過剰で成形体に変色発生やその耐薬品性の低下を招き,商品価値を損なう傾向が顕著になる。また濃度が3wt%を下回り,ナフテン酸コバルト添加量が0.005wt%を下回り,使用量が500mg/cmを下回り,また反応時間が10分を下回ると,それぞれ還元反応が不足する傾向を生じ,一方濃度が10wt%を上回り,ナフテン酸コバルト添加量が0.05wt%を上回り,使用量が1000mg/cmを上回り,また反応時間が30分を上回ると,それぞれ還元反応が過剰となる傾向を生じるから,該クメンハイドロパーを使用するとき,トルエンを溶媒とする濃度3〜10w%のものに,ナフテン酸コバルトを0.005〜0.05wt%添加した水溶液を,500〜1000mg/cmの使用量として10〜30分程度とするのが好ましい。
無機過酸化物として過酸化水素を使用する場合,水を溶媒とする濃度20wt%以上(但し50wt%を超えると危険物となり,そのための管理コストがアップするので,これを避けるには50wt%以下とするのが簡便である)のものに,上記過酸化水素を分解して活性酸素の発生を有効に行うために硫酸鉄0.01〜0.4wt%を添加し,30〜55℃に加温した溶液を,0.1〜20g/cmの使用量として2〜15分程度同じく成形体の表面を還元反応させるのがよい。濃度が下限の20wt%を下回り,硫酸鉄添加量が下限の0.01wt%を下回り,使用量が下限の0.1g/cmを下回り,温度が下限の30℃を下回り,また反応時間が下限の2分を下回ると,それぞれ還元反応が不充分で,活性酸素の生成が不充分でポリエチレングリコールアクリレート系樹脂の親水性重合体による被覆が不完全となり,親水防汚性が得られなくなり,一方硫酸鉄添加量が上限の0.4wt%を上回り,使用量が上限の20g/cmを上回り,温度が上限の55℃を上回り,また反応時間が上限の15分を上回ると,還元反応が過剰で成形体に変色発生やその耐薬品性の低下を招き,商品価値を損なう傾向が顕著になる。また硫酸鉄添加量が0.05wt%を下回り,使用量が1g/cmを下回り,また反応時間が3分を下回ると,それぞれ還元反応が不足する傾向を生じ,一方硫酸鉄添加量が0.2wt%を上回り,使用量が10g/cmを上回り,また反応時間が10分を上回ると,それぞれ還元反応が過剰となる傾向を生じるから,過酸化水素を使用するとき,濃度20wt%以上にして硫酸鉄を0.05〜0.2wt%添加した溶液を,1〜10g/cmの使用量として3〜10分程度とするのが好ましい。
更に無機過酸化物として次亜塩素酸ナトリウムを使用する場合,水を溶媒とする濃度10wt%以上(但し高濃度のものは市販されていないので,10wt%以下のものとするのが簡便である),30〜55℃に加温した溶液を,上記過酸化水素の場合と同じく,0.1〜20g/cmの使用量として2〜15分程度同じく成形体の表面を反応させるのがよい。濃度が下限の10wt%を下回り,使用量が下限の0.1g/cmを下回り,温度が下限の30℃を下回り,また反応時間が下限の2分を下回ると,それぞれ反応が不充分で,活性酸素の生成が不充分でポリエチレングリコールアクリレート系樹脂の親水性重合体による被覆が不完全となり,親水防汚性が得られなくなり,一方使用量が上限の20g/cmを上回り,温度が上限の55℃を上回り,また反応時間が上限の15分を上回ると,反応が過剰で成形体に変色発生やその耐薬品性の低下を招き,商品価値を損なう傾向が顕著になる。また使用量が1g/cmを下回り,また反応時間が3分を下回ると,それぞれ反応が不足する傾向を生じ,使用量が10g/cmを上回り,また反応時間が10分を上回ると,それぞれ反応が過剰となる傾向を生じるから,次亜塩素酸ナトリウムを使用するとき,濃度10wt%以上の溶液を,上記過酸化水素の場合と同じく1〜10g/cmの使用量として3〜10分程度とするのが好ましい。
このように活性酸素を形成した成形体は,上記ポリエチレングリコールアクリレート系樹脂の水溶液に浸漬又は塗付して成形体と接触させ,その表面の活性酸素と該ポリエチレングリコールアクリレート系樹脂をグラフト反応させることによってその皮膜を形成するようにすれば,これによって成形体の表面に親水性重合体の皮膜を形成することができる。該ポリエチレングリコールアクリレート系樹脂は,分子量100〜6000のものを使用すればよく,即ち該樹脂として,ポリエチレングリコールアクリレート,ポリエチレングリコールメタクリレートを用いることができ,このとき該樹脂はこれらの単一又は複数混合の水溶液とすることができる。分子量が下限の100を下回るもの及び上限の6000を上回るものは,100を下回るとその分子鎖が短いことによって皮膜形成が量的に不足し,また6000を上回ると反応基が減少する結果,活性酸素と接触が不足し同じく皮膜形成が量的にが少なくなるために成形体表面の親水防汚性を得ることができず,分子量が200を下回り,4000を上回ると,この傾向が生じやすくなるので,該分子量は200〜4000とするのが好ましい。
またこのときこれらの濃度は,これを1〜20wt%として40〜150℃に加温した水溶液とし,10〜150mg/cmの使用量としてその浸漬又は塗付を行うようにすればよい。ポリエチレングリコールアクリレート,ポリエチレングリコールメタクリレートの濃度が下限の1wt%を下回ると,接触密度が低下して親水防汚性を得られず,上限の20wt%を上回ると,ポリエチレングリコールの自己重合が優先して,グラフト反応が有効に進行せず,同じく親水性が得られない結果となる。
成形体にポリエチレングリコールアクリレート系樹脂の水溶液に浸漬又は塗付して接触させることによって,その表面の活性酸素を反応点として該ポリエチレングリコールアクリレート系樹脂の親水基が高密度なヒゲ状となって成形体の表面を覆って該成形体に高密着の該親水性重合体の皮膜を形成して耐久性に優れた親水防汚性を付与するに至るとみられるが,このとき該親水性重合体は,これが架橋されることによって上記ヒゲ状の親水基が網目状をなす皮膜となってその親水防汚性を向上するものとなし得るので,該親水性重合体はヒゲ状の親水基が架橋したものとするのがよい。該架橋は上記ポリエチレングリコールアクリレートやポリエチレングリコールメタクリレートにポリエチレングリコールジアクリレートやポリエチレングリコールジメタクリレートを混合した水溶液を用いれば,ポリエチレングリコールジアクリレートやポリエチレングリコールジメタクリレートが架橋剤として機能するので,これらを混合使用することが好ましい。このとき例えば前者を9割程度に対して,後者を架橋剤として1割程度の比率とするのがよい。
該架橋した皮膜を得る場合,ポリエチレングリコールアクリレート,ポリエチレングリコールメタクリレートは,その濃度を,上記単独使用の場合と同様に1〜20wt%とし,ポリエチレングリコールジアクリレート,ポリエチレングリコールジメタクリレートは,その濃度を0.1〜2wt%として同様に40〜150℃に加温した水溶液とし,10〜150mg/cmの使用量としてその浸漬又は塗付を行うようにすればよい。また触媒として過硫酸アンモニウム,過硫酸ナトリウム等を使用するのがよく,該触媒濃度はこれを0.1〜5wt%とするのがよい。ポリエチレングリコールアクリレート,ポリエチレングリコールメタクリレートの濃度が下限の1wt%を下回り,また上限の20wt%を上回ると,上記同様に親水性が得られない結果となる。またポリエチレングリコールジアクリレート,ポリエチレングリコールジメタクリレートの濃度が下限の0.1wt%を下回ると架橋点が少なく,ポリエチレングリコールの丸まりを抑制できずその架橋を充分になし得ずに親水防汚性が低下し,上限の2wt%を上回ると,逆に架橋点が多くなりすぎて,ポリエチレングリコールの自由運動が抑制されるために同じく架橋を充分になし得ずに親水防汚性が低下するに至る。使用量が下限の10mg/cmを下回り,また温度が下限の40℃を下回り,更に触媒濃度が下限の0.1wt%を下回ると,それぞれグラフト反応が有効に進行し得ず,従って親水防汚性が得られなくなり,また使用量が上限の150mg/cmを上回るとコストアップの傾向が生じ,また温度が上限の150℃を上回ると,成形体に変色発生やその耐薬品性の低下を招き,商品価値を損なう傾向が顕著になる。更に触媒濃度が上限の5wt%を上回ると,ポリエチレングリコールの自己重合が優先してグラフト反応が有効に進行せず,親水防汚性を得られない結果となる。ポリエチレングリコールアクリレート,ポリエチレングリコールメタクリレートの濃度が5wt%を下回り,15wt%を上回り,またポリエチレングリコールジアクリレート,ポリエチレングリコールジメタクリレートの濃度が0.5wt%を下回り,1.5wt%を上回ると,それぞれ上記接触密度の低下,自己重合優先の傾向が見られるから,前者は5〜15wt%,後者は0.5〜1.5wt%とすることが好ましい。使用量が30mg/cmを下回り,100mg/cmを上回り,また温度が60℃を下回り,120℃を上回ると,それぞれ上記コストアップ傾向,変色発生,耐薬品性低下の傾向を生じるから,使用量は30〜100mg/cm,温度は60〜120℃とするのが好ましい。また触媒濃度が0.3wt%を下回り,3wt%を上回ると,それぞれグラフト反応阻害,自己重合優先の傾向が生じるから,該触媒濃度は0.3〜3wt%とするのが好ましい。
以上のとおり,不飽和ポリエステル樹脂の成形体に活性酸素生成処理を施して生成した表面の活性酸素にグラフト反応することによって形成したポリエチレングリコールアクリレート系樹脂の親水性重合体は,例えば水接触角を60〜65度程度としてこの種水回り商品に適した親水防汚性を呈するとともに該親水性重合体が成形体に対して高度な密着性とこれによる耐久性を呈することによって,例えば90℃の熱水中に数日間浸漬する促進試験,即ち浴槽としての実際の使用に換算すると数年程度経過した状態でも水接触角の低下が僅かで当初と略同等な浸水防汚性を維持できるものとなる。
不飽和ポリエステル樹脂の3cm×5cmにして厚さ4mmの成形板に,GSユアサライティング社製GS−UV SYSTEMの120W/cm,発光長250mmの高圧水銀ランプを用いて照射高さ12cm,照射量14000mJ/cmで 分間UVの照射を行って成形板表面に活性酸素生成処理を施した。日本油脂製メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート4.5g,同じく日本油脂製ポリエチレングリコールモノジメタクリレート0.5g,過硫酸アンモニウム0.5gを水50gに混合し加温した45℃のポリエチレングリコールアクリレート系樹脂の水溶液を構成し,該水溶液を成形板に塗付し,表面を乾燥しないようにして90℃の加熱炉中で10分間グラフト反応処理を行った。この成形体を水洗いし,協和界面科学社製のCA−X150を用いて水接触角を測定したところ56°であった。更に成形板を4日間90℃の熱水に浸漬処理して,再度水接触角を測定したところ同じく56°であり,水接触角の変化は見られなかった。またその防汚性能試験として,サラダオイルに油性インク(黒色)を混合した試験液を成形板に数滴滴下し,その後洗浄びんにより20ccの水をかけて該部分を洗浄したところ,成形体には熱水処理後のものを含めてインクの痕跡は全く残らなかった。
成形体をトルエン10g,クメンハイドロパーオキサイド1.6g,ナフテン酸コバルト0.01gを混合した水溶液に30分間浸漬して成形板表面に活性酸素生成処理を施した以外,実施例1と同様とした。水接触角は58°,4日間90℃の熱水浸漬処理後の水接触角は略同等の60°であり,水接触角の変化は殆どなかった。防汚性能試験においても熱水処理後のものを含めてインクの痕跡は全く残らなかった。
成形体を30wt%次亜塩素酸ナトリウムの40℃水溶液中で5分間浸漬して成形板表面に活性酸素生成処理を施した以外,実施例1と同様とした。水接触角は63°,4日間90℃の熱水浸漬処理後の水接触角は略同等の65°であり,水接触角の変化は殆どなかった。防汚性能試験において当初及び熱水処理後のものにそれぞれインクの痕跡は極く僅かに見られたが,実用上の問題はないものと判断された。
成形体を35wt%過酸化水素100g,硫酸鉄(2)7水和物0.07g中に45℃に冷却しながら7分間浸漬して成形板表面に活性酸素生成処理を施した以外,実施例1と同様とした。水接触角は56°,4日間90℃の熱水浸漬処理後の水接触角は略同等の58°であり,水接触角の変化は殆どなかった。防汚性能試験においても熱水処理後のものを含めてインクの痕跡は全く残らなかった。
比較例1
成形体の活性酸素生成処理を省略した以外,実施例1と同様とした。水接触角は81°であり,親水性,即ち防汚性を得るに至らなかった。防汚性能試験においてインクの痕跡が明確に残った。熱水処理後の水接触角測定及び防汚性能試験は省略した。
比較例2
成形板に対するポリエチレングリコールアクリレート系樹脂の水溶液塗付によるグラフト反応処理を省略する以外,実施例1と同様とした。水接触角は45°,4日間90℃の熱水浸漬処理後の水接触角は81°であり,水接触角が大きく変化し,親水防汚性の耐久性を得られなかった。防汚性能試験において当初のものにインクの痕跡は全く見られなかったが,熱水処理後の防汚性能試験は省略した。

Claims (5)

  1. 不飽和ポリエステル樹脂を成形した成形体表面に生成した活性酸素にグラフト反応したポリエチレングリコールアクリレート系樹脂の親水性重合体によって表面を被覆してなることを特徴とする不飽和ポリエステル親水防汚成形体。
  2. 上記親水性重合体が架橋していることを特徴とする請求項1に記載の不飽和ポリエステル親水防汚成形体。
  3. 不飽和ポリエステル樹脂を成形した成形体表面に活性酸素生成処理を施すことによって該成形体に活性酸素を生成し,該活性酸素生成後にポリエチレングリコールアクリレート系樹脂の塗付又は浸漬によってグラフト反応処理を施すことによって表面に親水性重合体を被覆することを特徴とする不飽和ポリエステル親水防汚成形体の処理方法。
  4. 上記活性酸素生成処理を,UVの照射,オゾンの吹付又は雰囲気接触,有機乃至無機過酸化物溶液の塗付又は浸漬による接触のいずれかの処理とすることを特徴とする請求項3に記載の不飽和ポリエステル親水防汚成形体の処理方法。
  5. 上記ポリエチレングリコールアクリレート系樹脂を,ポリエチレングリコールアクリレート,ポリエチレングリコールメタクリレートを単一に用いた水溶液とし又はこれにポリエチレングリコールジアクリレート,ポリエチレングリコールジメタクリレートを混合した水溶液とすることを特徴とする請求項3又は4に記載の不飽和ポリエステル親水防汚成形体の処理方法。
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