JP2007159884A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】股下部における横漏れ防止性及びフィット性に優れた吸収性物品を提供することにある。
【解決手段】本発明の吸収性物品1としての展開型の使い捨ておむつは、液透過性の表面シート2、液不透過性の裏面シート3及び両シート間に介在された液保持性の吸収体4を備え、実質的に縦長であり、着用時に着用者の腹側に配される腹側部Aと背側に配される背側部Bとその間に位置する股下部Cとを有する。股下部Cにおける吸収体4は、中央吸収部41と該中央吸収部41の両側に位置し、該中央吸収部41の厚さよりも厚みが小さい側方吸収部42とを有しており、該側方吸収部42は、着用時に、表面シート2側に凸に屈曲する部分43と裏面シート3側に凸に屈曲する部分44とが、側方吸収部42の幅方向に、それぞれ、交互に形成されるようになされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、吸収性物品、特に使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
着用時の股下部における横漏れ防止の工夫がなされている使い捨ておむつが知られている(例えば特許文献1)。本出願人は先に特許文献1において、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及びこれら両シートの間に位置する吸収体を有しており、吸収体が、股下部において巾が狭くなされた第1の吸収体と、前記巾が狭くなった部位の両側で第1の吸収体から離れた位置に設けられた一対の第2の吸収体を有し、第1の吸収体と、一対の第2の吸収体とが親水性シートで連結されている使い捨ておむつを提案している。このおむつによれば、おむつ着用時には、一対の第2の吸収体それぞれが、着用者の大腿部の内側面に沿って配されるようになされており、股下部における横漏れが防止されるようになっている。
また、本出願人は先の出願(特許文献2)において、特許文献1に記載のおむつにおける足回り部のフィット性を改善した使い捨ておむつを提案している。特許文献2に記載のおむつは、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及びこれら両シート間に介在された液保持性の吸収体を備え、実質的に縦長に形成されており、股下部における吸収体の両側部が、着用時に下方に屈曲して着用者の大腿部内側面に沿って配されるようになされており、吸収体の両側部に、複数の圧縮部が長手方向に間欠的に形成されている。
特許文献2に記載のおむつは、各圧縮部がおむつ幅方向に向って延びるように形成されているため、吸収体の両側部に局所的なたわみ、うねり、ヨレ等が生じることが防止されている。しかし、各圧縮部が、排泄部から着用者の足回り部へ向う方向に形成されているため、排泄された液が、圧縮部に沿って流れ、横漏れを生じるおそれがある。また、圧縮部により、吸収体の両側部が部分的に硬くなるため、股下部がつっぱってしまい、着用しにくい場合も考えられる。
特開平1−119250号公報 特開2003−144492号公報
従って、本発明の目的は、股下部における横漏れ防止性及びフィット性に優れた吸収性物品を提供することにある。
本発明は、表面シート、裏面シート及び両シート間に介在された吸収体を備え、実質的に縦長であり、腹側部と背側部とその間に位置する股下部とを有する吸収性物品であって、該股下部における前記吸収体は、中央吸収部と該中央吸収部の両側に位置し、該中央吸収部の厚さよりも厚みが小さい側方吸収部とを有しており、該側方吸収部は、着用時に、前記表面シート側に凸に屈曲する部分と前記裏面シート側に凸に屈曲する部分とが、前記側方吸収部の幅方向に、それぞれ、交互に形成されるようになされている吸収性物品を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の吸収性物品によれば、股下部における横漏れ防止性及びフィット性に優れている。
以下、本発明の吸収性物品の好ましい第1実施形態について、図1〜3を参照しながら説明する。
本実施形態の吸収性物品1としての展開型の使い捨ておむつは、図1〜図3に示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性(難透過性を含む)の裏面シート3及び両シート間に介在された液保持性の吸収体4を備え、実質的に縦長であり、着用時に着用者の腹側に配される腹側部Aと背側に配される背側部Bと、その間に位置し着用者の股下部に配される股下部Cとを有する。
また、本実施形態のおむつ1において、股下部Cにおける吸収体4は、中央吸収部41と該中央吸収部41の両側に位置し、該中央吸収部41の厚さよりも厚みが小さい側方吸収部42とを有しており、該側方吸収部42は、図2及び図3に示すように、着用時に、表面シート2側に凸に屈曲する部分43と裏面シート3側に凸に屈曲する部分44とが、側方吸収部42の幅方向に、それぞれ、交互に形成されるようになされている。
おむつ1において、吸収体4の長さは580〜900mmであり、股下部Cにおける吸収体4の両側縁間の幅は、250〜400mmであり、本実施形態のおむつ1は、成人用の使い捨ておむつである。尚、図2には、おむつ1の一方の側のみが示されているが、他方の側も同様に形成されている。
本実施形態のおむつ1について、更に詳述すると、その外形は、図1に示すように、長手方向の中央部分が幅狭に括れた略砂時計状の形状を有しており、表面シート2及び裏面シート3は、それぞれ、おむつ1の外形にほぼ等しい外形を有している。吸収体4は、縦長矩形形状を有し、図1に示すように、腹側部Aから背側部Bに亘って配されており、表面シート2及び裏面シート3間に、その長手方向をおむつ長手方向と一致させるようにして挟持固定されている。
吸収体4の幅方向中央部には、縦長矩形形状の中央吸収部41が、その長手方向を吸収体4と一致させて、該吸収体4の長手方向の両端部間に亘り配されている。
中央吸収部41の各側縁41Aには、図2に示すように、可撓軸8が中央吸収部41の長手方向に沿って形成されている。可撓軸8は、中央吸収部の各側縁41Aにおける裏面シート3側からのエンボス加工により形成されたエンボス溝である。各可撓軸8は、中央吸収部41の長手方向の両端部間に亘り形成されている。
中央吸収部41に可撓軸8,8が設けられているので、おむつ着用時には、一対の側方吸収部42,42が、図3に示すように、可撓軸8,8に沿って容易に折れ曲がり、着用者の大腿部内側面に沿って当接し、おむつ1が着用者の身体形状にフィットし易いようになっている。
次に、本実施形態のおむつ1における側方吸収部42について、更に説明すると、一対の側方吸収部42,42が、図1及び図2に示すように、中央吸収部41の長手方向両側縁41A,41Aに沿って配されている。一対の側方吸収部42,42は、それぞれ、縦長矩形形状を有しており、その長手方向を中央吸収部41の長手方向と一致させるようにして、中央吸収部41の長手方向の両側縁41A,41Aより幅方向外方に延出した表裏面シート2,3間にそれぞれ挟持固定されている。また、各側方吸収部42は、図2に示すように、中央吸収部41の側縁41Aと連設しており、該中央吸収部41と同じ長さを有している。中央吸収部41と一対の側方吸収部42,42とは、台紙(図示せず)により包まれている。
一対の側方吸収部42,42それぞれの幅は、65〜140mmであることが好ましい。各側方吸収部42の幅が、65mm以上であることにより、おむつ股下部Cにおける横漏れを確実に防止することができる。一方、各側方吸収部42の幅が、140mm以下であることにより、おむつ1の良好なフィット性を確保することができる。
側方吸収部42において、おむつ着用時に表面シート2側に凸に屈曲する部分43の裏面シート3側の面には、図2及び図3に示すように、エンボス溝45Aが、おむつ長手方向に延びるように形成されている。同様に、おむつ着用時に裏面シート3側に凸に屈曲する部分44の表面シート2側の面には、エンボス溝45Bが、おむつ長手方向に延びるように形成されている。
本実施形態においては、エンボス溝45A,45Bは、側方吸収部42の長手方向の両端部に亘り形成されている。
本実施形態のおむつ1の着用時には、側方吸収部42において、図3に示すように、おむつ着用時に表面シート2側に凸に屈曲する部分43は、エンボス溝45Aに沿って、屈曲するようになっている。同様に、おむつ着用時に裏面シート3側に凸に屈曲する部分44は、エンボス溝45Bに沿って、屈曲するようになっている。
本実施形態のおむつ1において、着用時の側方吸収部42には、表面シート2側に凸に屈曲する部分43と裏面シート3側に凸に屈曲する部分44とが、側方吸収部42の幅方向に、それぞれ、交互に2つずつ形成されるようになっている。おむつ着用時に、前記部分43,44は、少なくとも股下部Cにおける側方吸収部42に形成されるようになっている。
相隣り合うエンボス溝45A,45Bのおむつ幅方向における間隔は、13〜35mm、特に15〜20mmであることが好ましい。相隣り合うエンボス溝45A,45Bのおむつ幅方向における間隔が13mm以上であることにより、表面シート2側に凸に屈曲する部分43で、中央吸収部41からおむつ幅方向への液の移動を確実に防止することができる。一方、相隣り合うエンボス溝45A,45Bのおむつ幅方向における間隔が35mm以下であることにより、おむつ着用時に、着用者の大腿部内側において、側方吸収部42が嵩張ったりすることなく、おむつ1の良好なフィット性が得られる上で好ましい。
エンボス溝45A,45Bの幅は、0.5〜5mm、特に1〜5mmであることが、側方吸収部42に、前述した屈曲する部分43,44が良好に形成される上で好ましい。また、エンボス溝45A,45Bの深さは、0.1〜5mm、特に0.5〜3mmであることが、同様の観点から好ましい。
側方吸収部42において、おむつ着用時に表面シート2側に凸に屈曲する部分43の裏面シート3側の面には、図2及び図3に示すように、屈曲部形成用の弾性部材46が、おむつ長手方向に延びるように配されている。
弾性部材46は、その伸張状態で、側方吸収部42の長手方向の両端部間に亘り、図2に示すように、エンボス溝45Aに埋め込まれており、接着剤等の公知の接合手段により、該エンボス溝45Aと接合されている。
側方吸収部42において、おむつ着用時に表面シート2側に凸に屈曲する部分43の表面シート2側の面は、図2及び図3に示すように、該表面シート2と部分的に接合されている。
詳述すると、表面シート2側に凸に屈曲する部分43の表面シート2側の面には、接着剤が、おむつ長手方向の両端部間に亘り直線状に塗布され、側方吸収部42と表面シート2とが、部分的に接合されている。そのため、おむつ着用時に、側方吸収部42が屈曲した際にも、側方吸収部42と表面シート2との一体性が保たれるようになっている。
また、同様に、側方吸収部42において、おむつ着用時に裏面シート3側に凸に屈曲する部分44の裏面シート3側の面も、図2及び図3に示すように、該裏面シート3と部分的に接合されている。
本実施形態のおむつ1について、更に説明すると、図1に示すように、背側部Bの両側縁部に、止着手段としてのファスニングテープ5が二対設けられている。腹側部Aの外表面には、ファスニングテープ5を止着するためのランディングゾーン(図示せず)が設けられている。
また、おむつ1の背側部Bには、該背側部Bにおけるウエスト開口縁部(着用時にウエスト開口部の背中側の縁部を形成する部分)11の近傍に、幅方向に、ウエストギャザー形成用のウエスト部弾性部材13が配設されている。
また、おむつ1においては、表面シート2及び裏面シート3それぞれが、図2に示すように、側方吸収部42よりも幅方向外方に向かって更に延出し、延出した両シート2,3によりおむつ1の両側縁部に吸収体の存在しないレッグフラップ7が形成されている。該レッグフラップ7には、おむつ長手方向に沿って、それぞれ複数のレッグギャザー形成用の弾性部材71,71が伸張状態で配設されている。
前述した中央吸収部41の厚みは、3〜25mm、特に5〜10mmであり、坪量は80〜360g/m2、特に100〜250g/m2であることが好ましい。また、一対の側方吸収部42,42それぞれの厚みは、1.5〜7mm、特に2〜5mmであり、坪量は50〜300g/m2、特に80〜200g/m2であることが好ましい。
中央吸収部41は、その厚みが3mm以上且つ坪量が80g/m2以上であることにより、排泄部で排泄された体液を十分に吸収保持することができる。また、側方吸収部42は、その厚みが1.5mm以上且つ坪量が50g/m2以上であることにより、中央吸収部41からおむつ幅方向へ移動してきた体液を十分に吸収保持することができる。一方、中央吸収部41は、その厚みが25mm以下且つ坪量が360g/m2以下であり、側方吸収部42は、その厚みが7mm以下且つ坪量が300g/m2以下であることが、おむつ1の良好なフィット性を確保する上で好ましい。
各吸収体の厚みは、例えば、以下の方法により測定される。
中央吸収部41又は側方吸収部42から、シワ、ヨレ等が極力少ない部分の吸収体の試験片を切り出し、ピーコック製卓上厚みゲージによって、5cm×5cmの測定用プレートを載せて2.5g/cm2荷重下の厚みを測定される。
また、各吸収部の坪量は、例えば、以下の方法により測定される。
中央吸収部41又は側方吸収部42において、シワ、ヨレ等が極力少ない部分から測定がしやすい寸法(例えば5cm×5cm)の吸収体の試験片を切り出して面積を計測し、その試験片の重量を測定し、坪量(g/cm2)に換算する。尚、本発明において、「吸収部」とは、吸水ポリマー、パルプ、台紙など液の吸収保持を目的とした層を指し、表面シート2や裏面シート3は含まない。
本実施形態のおむつ1の各部の形成材料について説明すると、表面シート2、裏面シート3、ファスニングテープ5及びランディングゾーンの形成材料としては、それぞれ、従来、使い捨ておむつに用いられている各種のものを特に制限することなく用いることができる。
中央吸収部41及び側方吸収部42の形成材料としては、使い捨ておむつ等の吸収性物品における吸収体に従来用いられているものを特に制限することなく用いることができ、例えば、レーヨン、セルロース等の天然素材の親水性繊維の集合体や、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成繊維を表面処理したものの集合体、これらの繊維集合体に吸水性ポリマーを保持させたもの等を用いることができる。
屈曲部形成用の弾性部材46、レッグギャザー形成用の弾性部材71及びウエスト部弾性部材13それぞれの形成素材としては、天然ゴム、合成ゴム、スパンデックス等の各種のものを用いることができ、それぞれの形態としては糸状、帯状、フィルム状等の各種のものを用いることができる。特に、屈曲部形成用の弾性部材46及びレッグギャザー形成用の弾性部材71は、足回りの収縮性、加工性、コストの観点から、糸ゴム又は平ゴム、特に平ゴムが好ましい。
前述した本実施形態のおむつ1によれば、その着用時に、少なくとも股下部Cの側方吸収部42において、おむつ着用時に表面シート2側に凸に屈曲する部分43が、エンボス溝45Aに沿って屈曲すると共に、おむつ着用時に裏面シート3側に凸に屈曲する部分44が、エンボス溝45Bに沿って屈曲する。
その結果、おむつ着用時に、中央吸収部41からおむつ幅方向外方へ移動した体液は、おむつ長手方向に延びる裏面シート3側に凸に屈曲する部分44に沿って移動して、側方吸収部2の全体で吸収され、且つおむつ長手方向に延びる表面シート2側に凸に屈曲する部分43により、おむつ幅方向への移動が阻止されるため、股下部における横漏れが防止される。また、屈曲部形成用弾性部材46及びレッグギャザー形成用の弾性部材71の収縮力により、おむつ1全体、特に股下部Cが湾曲するので、おむつ1の着用がし易くなっており、且つ着用中のフィット性にも優れている。
更に、おむつ着用中には、側方吸収部42が、着用者の肌と部分的に接触するので、側方吸収部42が体液を吸収して湿潤しても、良好な装着感が得られる。
次に第2〜第4実施形態の吸収性物品としてのおむつ1を、図4〜図6を参照しながら説明する。第2〜第4実施形態について、特に説明しない点については、第1実施形態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、図4〜図6において、図1〜図3と同じ部材に同じ符号を付してある。
本発明の好ましい第2実施形態のおむつ1は、図4に示すように、その側方吸収部42において、おむつ着用時に、表面シート2側に凸に屈曲する部分43及び裏面シート3側に凸に屈曲する部分44それぞれには、スリット47A,47Bが、おむつ1の長手方向に延びるように形成されている。
本実施形態においては、スリット47A,47Bは、側方吸収部42の長手方向の両端部に亘り形成されている。
本実施形態のおむつ1の着用時には、側方吸収部42において、おむつ着用時に表面シート2側に凸に屈曲する部分43は、スリット47Aに沿って、屈曲するようになっている。同様に、おむつ着用時に裏面シート3側に凸に屈曲する部分44は、スリット47Bに沿って、屈曲するようになっている。
側方吸収部42において、スリット47A,47Bを、側方吸収部42の厚み方向全体に亘るように形成し、該側方吸収部42をその幅方向に複数に分割しても良いが、スリット47A,47Bを、側方吸収部42の厚み方向の途中まで形成し、側方吸収部42全体が一体性を有している方が、加工工程の簡略化及び防漏効果向上の観点から好ましい。
そして、スリット47A,47Bの深さは、0.5〜6mm、特に1〜4mmであることが、側方吸収部42全体が一体性を有し、また、側方吸収部42に、前述した屈曲する部分43,44が良好に形成される上で好ましい。
側方吸収部42において、おむつ着用時に表面シート2側に凸に屈曲する部分43の裏面シート3側の面には、図4に示すように、屈曲部形成用の弾性部材46が、おむつ長手方向に延びるように配されている。
弾性部材46は、その伸張状態で、側方吸収部42の長手方向の両端部間に亘り、スリット47Aに埋め込まれており、接着剤等の公知の接合手段により、該スリット47Aと接合されている。
また、中央吸収部41の各側縁41Aには、図4に示すように、可撓軸8が中央吸収部41の長手方向に沿って形成されている。可撓軸8は、中央吸収部の各側縁41Aにおける裏面シート3側の面に形成されたスリットである。可撓軸8としての該スリットは、中央吸収部41の長手方向の両端部間に亘り形成されている。
その他の構成は、前述した第1実施形態と同様である。
前述した本実施形態のおむつ1によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が奏される。
本発明の好ましい第3実施形態のおむつ1は、図5に示すように、その側方吸収部42において、おむつ着用時に、表面シート2側に凸に屈曲する部分43及び裏面シート3側に凸に屈曲する部分44それぞれには、左右両側の隣接部よりも坪量が低くて厚みが小さい部分からなる低坪量部48が、おむつ1の長手方向に延びるように形成されている。
低坪量部48は、該低坪量部48の左右両側の隣接部よりも、表面シート2側の面及び裏面シート3側の面それぞれが、側方吸収部42の厚み方向に陥没して形成されている。
本実施形態においては、低坪量部48は、側方吸収部42の長手方向の両端部に亘り形成されている。
また、側方吸収部42において、おむつ着用時に表面シート2側に凸に屈曲する部分43の裏面シート3側の面には、図5に示すように、屈曲部形成用の弾性部材46が、おむつ長手方向に延びるように配されている。
詳述すると、弾性部材46は、その伸張状態で、図5に示すように、側方吸収部42の長手方向の両端部間に亘り、低坪量部48に埋め込まれており、接着剤等の公知の接合手段により、該溝48と接合されている。
本実施形態のおむつ1の着用時には、側方吸収部42において、おむつ着用時に表面シート2側に凸に屈曲する部分43は、低坪量部48に沿って、屈曲するようになっている。同様に、おむつ着用時に裏面シート3側に凸に屈曲する部分44は、低坪量部48に沿って、屈曲するようになっている。
側方吸収部42において、前記溝48の左右両側の隣接部における表面シート2側の面及び裏面シート3側の面それぞれが、図5に示すように、表面シート2又は裏面シート3と接合されている。そのため、おむつ着用時に側方吸収部42が屈曲した際にも、側方吸収部42は、表面シート2及び裏面シート3それぞれと一体性が保たれるようになっている。
低坪量部48の幅は、1〜5mm、特に1.5〜3mmであることが、側方吸収部42に、前述した屈曲する部分43,44が良好に形成される上で好ましい。また、低坪量部48の表面シート2側又は裏面シート3側における深さは、0.2〜3mm、特に0.5〜1mmであることが、同様の観点から好ましい。
低坪量部48の坪量は、25〜150g/m2、特に40〜100g/m2であることが、側方吸収部42に、前述した屈曲する部分43,44が良好に形成される上で好ましい。
その他の構成は、前述した第1実施形態と同様である。
前述した本実施形態のおむつ1によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が奏される。
本発明の好ましい第4実施形態のおむつ1は、図6に示すように、側方吸収部42において、おむつ着用時に裏面シート3側に凸に屈曲する部分44の表面シート2側の面には、エンボス溝45Bが、おむつ長手方向に延びるように形成されているが、おむつ着用時に表面シート2側に凸に屈曲する部分43の裏面シート3側の面には、エンボス溝が、形成されていない。
その他の構成は、前述した第1実施形態と同様である。
前述した本実施形態のおむつ1によれば、おむつ1の製造時に形成するエンボス溝の数が少ないので、製造コストの低減が図れる。また、前述した第1実施形態と同様の効果が奏される。
本発明の吸収性物品としての使い捨ておむつは、前述した実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。
例えば、本発明のおむつ1において、側方吸収部42におけるエンボス溝45、スリット47又は低坪量部48のパターンは、少なくとも股下部Cにおいて形成されていれば良く、側方吸収部42の長手方向の前後端部に亘って形成されていなくても良い。
また、側方吸収部42におけるエンボス溝45、スリット47又は低坪量部48のパターンは、図7(a)に示すように、おむつ1幅方向内方に凸の「く」の字形状に形成されていても良く、又は図7(b)に示すように、おむつ幅方向内方に凸に湾曲した曲線形状であっても良い。
更に、吸収体4において、中央吸収部41は、図8(a)に示すように、略砂時計状の形状を有していて、左右両側の括れている部分に側方吸収部42が形成されていても良い。また、中央吸収部41は、各実施形態において、吸収体4の長手方向の両端部間に亘って、側方吸収部42の厚みよりも厚さが大きく形成されていたが、中央吸収部41は、図8(b)に示すように、股下部Cのみ、側方吸収部42の厚みよりも厚さが大きく形成されていても良い。
前述した一の実施形態における説明省略部分及び一の実施形態のみが有する部分は、すべて適宜相互に利用できる。
本発明の吸収性物品は、成人用の使い捨ておむつであっても良いが、幼児用の使い捨ておむつであっても良い。
図1は、本発明の吸収性物品の第1実施形態としての使い捨ておむつを各部の弾性部材を伸張させて平面状に拡げた状態を示す平面図である。 図2は、図1のX−X線拡大断面図である。 図3は、図1のおむつの着用状態を示す断面図である。 図4は、本発明の第2実施形態の使い捨ておむつを示す図2に相当する断面図である。 図5は、本発明の第3実施形態の使い捨ておむつを示す図2に相当する断面図である。 図6は、本発明の第4実施形態の使い捨ておむつを示す図2に相当する断面図である。 図7(a)及び(b)は、本発明における他の実施形態の使い捨ておむつを示しており、それぞれ、側方吸収部の屈曲する部分のパターンが異なっている。 図8(a)及び(b)は、本発明の更に他の実施形態の使い捨ておむつを示しており、それぞれ、中央吸収部の形状が異なっている。
符号の説明
1 使い捨ておむつ(吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
41 中央吸収部
42 側方吸収部
43 表面シート側に凸に屈曲する部分
44 裏面シート側に凸に屈曲する部分
45 エンボス溝
46 屈曲部形成用の弾性部材
47 スリット
48 低坪量部
5 ファスニングテープ
7 レッグフラップ
71 レッグギャザー形成用の弾性部材
8 可撓軸
A 腹側部
B 背側部
C 股下部

Claims (5)

  1. 表面シート、裏面シート及び両シート間に介在された吸収体を備え、実質的に縦長であり、腹側部と背側部とその間に位置する股下部とを有する吸収性物品であって、
    前記股下部における前記吸収体は、中央吸収部と該中央吸収部の両側に位置し、該中央吸収部の厚さよりも厚みが小さい側方吸収部とを有しており、
    前記側方吸収部は、着用時に、前記表面シート側に凸に屈曲する部分と前記裏面シート側に凸に屈曲する部分とが、前記側方吸収部の幅方向に、それぞれ、交互に形成されるようになされている吸収性物品。
  2. 着用時に、前記表面シート側に凸に屈曲する前記部分及び前記裏面シート側に凸に屈曲する前記部分それぞれには、エンボス溝、スリット又は左右両側の隣接部よりも坪量が低くて厚みが小さい部分からなる低坪量部が、前記吸収性物品の長手方向に延びるように形成されている請求項1記載の吸収性物品。
  3. 着用時に、前記表面シート側に凸に屈曲する前記部分における前記裏面シート側の面には、弾性部材が前記長手方向に延びるように配されている請求項1又は2記載の吸収性物品。
  4. 着用時に、前記表面シート側に凸に屈曲する前記部分における前記表面シート側の面は、該表面シートと部分的に接合されている請求項1〜3の何れかに記載の吸収性物品。
  5. 前記股下部における前記吸収体の両側縁間の幅は、250〜400mmである請求項1〜4の何れかに記載の吸収性物品。

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