JP2007159343A - 駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の光ディスク装置は、供給する電源電圧を動作によって段階的に切り換えるものであり、低消費電力化には限界がある。また複数のドライブ回路に1個の電源で電源供給する場合に、個別制御ができない。
【解決手段】 フォーカスおよびトラッキングアクチュエータを駆動する駆動パワーの波形に依存した2本の駆動パワー追従信号を生成し、この2本の駆動パワー追従信号を昇圧多出力型電源に入力する。昇圧多出力型電源において、固定パワーを駆動パワー追従信号により制御し、駆動パワーが固定パワー以上の大きさの場合、固定パワー以上の大きさで、かつ駆動パワーより若干大きめの2本の制御パワーを生成する。この2本の制御パワーをフォーカスおよびトラッキングドライブ回路に供給し、駆動パワーを生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は光ディスク記録再生装置等の駆動装置に関し、特にドライブ回路の駆動能力向上により高速化を図るとともに、ドライブ回路での消費電力を低減する技術に関する。
光ディスクには、非接触記録再生のため媒体寿命が長い、ランダムアクセスがテープに比べ格段に早い、記憶容量が大きい等の多くの特徴がある。このためCD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)ドライブ等が、パソコン周辺機器として標準装備されるに至っている。今後高速データ転送の要求により、光ディスクを回転させるディスクモータの回転数は、ますます高速化されようとしている。
光ディスク装置の電源としては、デスクトップパソコンの場合、出力電圧が5Vである5V電源と、出力電圧が12Vである12V電源の2種類が一般的に使用されている。ノートパソコン組込型ドライブ、あるいはノートパソコンの周辺機器ドライブの場合には、出力電圧が5Vである5V電源の1種類が一般的に使用されている。ここでは主にノートパソコンで使用されるような、低電圧型電源の従来技術について説明する。
光ディスク装置では、光ピックアップによってできる光スポットをトラックに追従させるため、2種類のアクチュエータが作動する。一つは光ピックアップの対物レンズをフォーカス方向に動かして焦点を合わすためのフォーカスアクチュエータであり、もう一つは対物レンズをトラッキング方向に動かしてトラッキングするためのトラッキングアクチュエータである。これらアクチュエータをそれぞれ駆動するフォーカスドライブ回路、およびトラッキングドライブ回路には、5V電源が使用されている。光ディスクを回転させるディスクモータについても、5Vで駆動されるのが一般的である。5V電源以外の電源としては、DSP(Digital Signal Processor)処理回路の電源電圧に、3.3V程度を使用するものもある。
ところで、光ディスク装置の動作状況によっては、フォーカスおよびトラッキングドライブ回路の電源電圧をなるべく高くした方が、有利な場合がある。例えばディスクモータの回転数を速くする場合、サーボが追従すべきディスク上の目標点への加速度も高くなる。このときフォーカスおよびトラッキングアクチュエータも、高加速度で動作させる必要があり、インダクタの電流も大きくすることが要求される。したがってフォーカスおよびトラッキングドライブ回路の電源電圧は、高い方が有利である。また光ディスク再生時のアクセス動作を高速化したい場合には、光スポットをトラッキング方向に高速に移動および停止させるため、トラッキングアクチュエータを高い加速度で動作させる必要がある。この場合にもトラッキングドライブ回路の電源電圧は、高いほうが有利である。
更に、面振れ量が大きなディスクを再生する場合には、フォーカスドライブ回路の電源電圧は高い方が有利である。偏芯量が大きなディスクを再生する場合には、トラッキングドライブ回路の電源電圧は高い方が有利である。以上のような場合において、高い電源電圧が必要になる。
前述のような高速化に対する要求とは別に、低消費電力化の要求も強い。ドライバの駆動方式としては、バイポーラトランジスタのBTLドライバを用いたリニア駆動方式ではなく、PWM(Pulse Width Modulation)制御方式が採用されてきている。PWMドライバにより、回路内部での電圧ドロップによる電力損失を低減できるからである。しかしながら高周波の電流スイッチングを行うため、光ディスク装置にとってはPWMドライバが出す雑音が問題になり、回路の不要輻射を抑えるための対策が別途必要になってくる。
特に記録再生する光ディスク装置では、光ピックアップからの再生信号が非常に小さい場合がある。このときPWMドライバで光ピックアップの対物レンズを動かすアクチュエータを駆動すれば、PWMドライバから出る電気的雑音が光ピックアップからの再生信号に飛び込む。その結果光ディスク装置が誤動作したり、誤り率が悪化したりする。
以上の問題を避けるため、記録再生用光ディスク装置においては、比較的周波数が低く、電流の大きいディスクモータドライブ回路をPWMドライバで駆動し、電流が相対的に小さく、周波数が高いフォーカスおよびトラッキングドライブ回路をリニア駆動方式のBTLドライバで駆動することが、比較的多く行われている。
しかしこの場合、フォーカスおよびトラッキングドライブ回路においては、電源電圧と実際にアクチュエータに加わる電圧との差に電流を掛けた積が、BTLドライバ回路内部で熱エネルギーとして失われる。光ディスクを低速で再生している場合、ドライブ回路の電源電圧としては高い電圧は必要でない。このような場合であってもドライブ回路の電源として高い電源電圧を使用するため、これらリニア駆動方式のBTLドライバ回路では、多くの無駄な消費電力と発熱の問題が発生する。つまりフォーカスおよびトラッキングアクチュエータを駆動させるために必要な電流が小さくても、この駆動電流を供給する電源電圧が高い場合、パワー出力トランジスタの消費電力が大きくなり、そのためにリニア駆動方式のBTLドライバを搭載したICの発熱および消費電力が問題となる。
この問題を避けるために、電源電圧を必要以上に高くしないことが対策として行われる場合がある。しかしながら、通常動作以上のばらつき要因があった場合、たとえば光ディスク装置に、目標規格ギリギリの面振れ量の大きなディスクや偏芯量の大きなディスクが挿入された場合、光ピックアップの対物レンズを動かすアクチュエータの駆動電流が足りなくなり、誤動作したり、誤り率が悪化したりする。すなわちこれらのばらつきディスクに対して、光ディスク装置としての使い勝手が悪化する。これは、電源電圧による発熱対策と、使い勝手にはトレード・オフがあることを意味する。
また最近では複合型ドライブICとして、ディスクモータドライブ回路とフォーカスおよびトラッキングドライブ回路を同−のIC内に設ける場合もある。ディスクモータを高速で回転させると、ディスクモータのモータ電流が増加するため、複合型ドライブIC内部のディスクモータドライブ回路の消費電力が大きくなる。この時に、フォーカスおよびトラッキングドライブ回路の電源として高い電源電圧を使用すると、複合型ドライブIC内部の消費電力が大きくなり、IC自身の温度も高くなる。更に光ディスク装置を高い温度環境で使用した場合、複合型ドライブICの許容温度を超えてしまう場合がある。以上のように、リニア駆動方式のBTLドライバを搭載したIC、またはこのICを搭載した光ディスク装置の、消費電力および発熱の問題が顕著となる傾向にある。
この問題や要求に応えて、光ディスク装置の動作状態等に応じて、フォーカスおよびトラッキングドライブ回路の電源電圧を切り換える技術として、例えば、特開2003−132555号公報が開示されている。図16は、当該文献に開示されている従来の光ディスク装置のブロック図である。
図16において、光ピックアップ102により光ディスク101に光ビームが照射され、その反射光によりディスク上の情報が電気信号として再生信号処理回路103に出力される。再生信号処理回路103において振幅補正された再生信号は、再生信号復調回路104において復調され、光ディスク101に記録済みの情報が再生される。
マイコン110からの回転速度の指令に基づき、サーボ制御回路105によりディスクモータドライブ回路111を介してディスクモータ112の回転が制御され、光ディスク101が所定の回転数で回転する。再生信号処理回路103では、光ビーム焦点のフォーカス方向の誤差信号であるフォーカス誤差信号と、光ビーム焦点のトラッキング方向の誤差信号であるトラッキング誤差信号が生成される。サーボ制御回路105により、再生信号処理回路103において生成されたフォーカス誤差信号に基づき、光ビーム焦点が光ディスク101の記録面と一致するように、フォーカスドライブ回路106とフォーカスアクチュエータ108を介して光ビーム焦点がフォーカス方向に制御される。これがフォーカスサーボである。またサーボ制御回路105により、トラッキング誤差信号に基づき、光ビーム焦点が光ディスク101の上の記録トラックを追従するように、トラッキングドライブ回路107とトラッキングアクチュエータ109を介して光ビーム焦点がトラッキング方向に制御される。これがトラッキングサーボである。
特開2003−132555号公報の光ディスク装置では、電源切替回路113により装置の動作状態に対応して、出力電圧が5Vである5V電源114と出力電圧が12Vである12V電源115と、出力電圧が3.3Vである3.3V電源116が適時切り換えられ、フォーカスドライブ回路106やトラッキングドライブ回路107に供給されることで、光ディスク装置の低消費電力化が図られていた。
つまり光ディスク装置において、通常の再生や記録動作時にフォーカスドライブ回路106やトラッキングドライブ回路107に供給する第1の電圧を有する第1の電源と、第1の電圧と異なる第2の電圧を有する第2の電源を設け、これら第1の電源および第2の電源の一方を外部から供給し、フォーカスおよびトラッキングドライブ回路106、107の駆動状況に応じて、第1の電源から第2の電源に切り換える切換手段を設けることが開示されている。
特開2003−132555号公報
例えば5V電源で駆動される光ディスク装置において、上述の公報に開示されている技術により高速応答性と低消費電力化を達成しようする場合、フォーカスおよびトラッキングドライブ回路の電源電圧を、通常の再生を行う第1の電源と、第1の電源よりも高い第2の電源を備え、高速応答性を要求される場合に第2の電圧に切り換えることになる。しかしながらフォーカスあるいはトラッキングドライブ回路に対し、固定された2または3種類の電源電圧の切り替えでは、低消費電力化が不十分という課題があった。
さらに、フォーカスあるいはトラッキングドライブ回路に対し、上述の課題を克服するとともに、1個の電源で2個のドライブ回路に直流電力を同時に供給し、個別に設定可能にする構成が無かった。
本発明は、ドライブ回路の駆動能力向上により高速化を図るとともに、ドライブ回路の消費電力を更に低減し、1個の電源で複数のドライブ回路に直流電力を同時に供給し、個別に設定可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の駆動装置は、可動型ヘッドを作動させるN(Nは2以上の整数)個のアクチュエータにN対の駆動パワーをそれぞれ供給する装置であって、所定の固定パワーを生成する固定パワー生成手段と、前記N個のアクチュエータを駆動するのに必要な前記N対の駆動パワーをそれぞれ検出し、前記N対の駆動パワーに追従するN系統の駆動パワー追従信号をそれぞれ生成するN個の駆動パワー追従信号生成手段と、前記固定パワーを前記N系統の駆動パワー追従信号に基づいて制御し、前記N対の駆動パワーの少なくとも1対が前記固定パワー以上の場合、前記固定パワー以上で、かつ前記1対の駆動パワーよりも若干大きめの制御パワーを生成する昇圧多出力型制御パワー生成手段と、前記N系統の制御パワーを用いて前記N対の駆動パワーをそれぞれ生成するN個の駆動パワー生成手段とを有することを特徴としている。
としている。
また、本発明の駆動方法は、可動型ヘッドを作動させるN(Nは2以上の整数)個のアクチュエータにN対の駆動パワーをそれぞれ供給する方法であって、所定の固定パワーを生成するステップと、前記N個のアクチュエータを駆動するのに必要な前記N対の駆動パワーをそれぞれ検出し、前記N対の駆動パワーに追従するN系統の駆動パワー追従信号をそれぞれ生成するステップと、前記固定パワーを前記N系統の駆動パワー追従信号に基づいて制御し、前記N対の駆動パワーの少なくとも1対が前記固定パワー以上の場合、前記固定パワー以上で、かつ前記1対の駆動パワーよりも若干大きめの制御パワーを生成するステップと、前記N系統の制御パワーを用いて前記N対の駆動パワーをそれぞれ生成するステップとを有することを特徴としている。
本発明の駆動装置によれば、昇圧多出力型制御パワー生成手段を備えることにより、固定パワーより大きい制御パワーが供給可能になる。これにより大きな駆動パワーを必要とするときには、駆動パワー生成手段の駆動能力が大きくなり、サーボの高速応答性が向上し、面振れ量や偏芯量の大きなディスクに対する許容範囲も大きくなるため、駆動装置としての使い勝手が向上する。また対物レンズの重量増加化にも対応できる。
また、このように大きな駆動能力が得られるにもかかわらず、アクチュエータを駆動するのに必要な駆動パワーの波形に沿った、必要最小限の制御パワーを用いて駆動パワーを生成するため、最小限の消費電力で済み、駆動パワー生成手段の発熱も問題となることがない。
更に、昇圧多出力型制御パワー生成手段は、1個で複数のドライブ回路に直流電力を同時に供給し、個別に設定可能にするため、ドライブ回路の個数分に対応する数の電源用部品を必要とせず、低コストできめ細かな低消費電力の制御が可能となる。
以上のようにして、使い勝手の向上と消費電力の低減というトレード・オフの問題は解決される。
(本発明の概要)
最初に本発明の概要を、図15を参照して説明する。ここで固定パワー(PVCC)とは、例えば出力電圧が5Vの直流電源から供給される、十分な出力電流を備えた直流の電圧である。
N(Nは2以上の整数)個の駆動パワー生成手段(2200;3200;5200)によりN対の駆動パワー(VO1+、VO1−;VO2+、VO2−)がそれぞれ生成され、N個のアクチュエータ(2100;3100)にそれぞれ供給されて可動型ヘッド(1300)が作動する。またN個の駆動パワー追従信号生成手段(2220)により、N個のアクチュエータが必要とするN対の駆動パワーがそれぞれ検出され、N対の駆動パワーに追従するN系統の駆動パワー追従信号(VB1;VB2)がそれぞれ生成される。昇圧多出力型制御パワー生成手段(4300B)では、固定パワー生成手段(1610)により生成された固定パワー(PVCC)がN系統の駆動パワー追従信号に基づいて制御され、N対の駆動パワーの少なくとも1対が固定パワー以上の場合、固定パワー以上で、かつ1対の駆動パワーよりも若干大きめの制御パワー(VC1;VC2)が生成される。駆動パワー生成手段では、制御パワーを用いて駆動パワーが生成される。
この構成により、アクチュエータを駆動するための必要最小限の制御パワーを、駆動パワー生成手段の電源として供給できる。
以下、本発明の実施の形態に関するいくつかの例について、図面を参照しながら説明する。尚、図面において、実質的に同一の構成、動作、および効果を表す要素については、同一の符号を付す。また、以下において記述される数字は、すべて本発明を具体的に説明するために例示したものであり、本発明は例示された数字に制限されない。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態における駆動装置のブロック図である。
図1において、可動型ヘッドの一種である光ピックアップ1300により光ディスク1000に光ビームが照射され、その反射光によりディスク上の情報が電気信号として再生信号処理回路1400に出力される。再生信号処理回路1400において振幅補正された再生信号は、再生信号復調回路1500において復調され、光ディスク1000に記録済みの情報が再生される。
DSP部5000内には、マイコン5100とサーボ回路5200が含まれる。マイコン5100からの回転速度の指令に基づき、サーボ回路5200によりディスクモータドライブ回路1200を介してディスクモータ1100の回転が制御され、光ディスク1000が所定の回転数で回転する。再生信号処理回路1400では、光ビーム焦点のフォーカス方向の誤差信号であるフォーカス誤差信号と、光ビーム焦点のトラッキング方向の誤差信号であるトラッキング誤差信号が生成される。サーボ回路5200により、再生信号処理回路1400において生成されたフォーカス誤差信号に基づき、光ビーム焦点が光ディスク1000の記録面と一致するように、フォーカスドライブ回路2200とフォーカスアクチュエータ2100を介して光ビーム焦点がフォーカス方向に制御される。これがフォーカスサーボである。またサーボ回路5200により、トラッキング誤差信号に基づき、光ビーム焦点が光ディスク1000の上の記録トラックを追従するように、トラッキングドライブ回路3200とトラッキングアクチュエータ3100を介して光ビーム焦点がトラッキング方向に制御される。これがトラッキングサーボである。
ここで第1の実施の形態では、フォーカスアクチュエータ2100、フォーカスドライブ回路2200、および昇圧多出力型電源4300Bを含む構成を中心に説明するが、トラッキングアクチュエータ3100、トラッキングドライブ回路3200、および昇圧多出力型電源4300Bを含む構成においても、同様な構成、同様な動作により、同様な効果が得られる。
フォーカスドライブ回路2200内において、フォーカスドライブ回路2200の駆動状況に応じた駆動パワー追従信号VB1が生成され、この駆動パワー追従信号VB1が昇圧多出力型電源4300Bに入力される。昇圧多出力型電源4300Bに供給される電源電圧は、例えば出力電圧が5Vの固定パワーPVCCであり、固定パワー(5V)電源1610から供給される。昇圧多出力型電源4300Bにおいて固定パワーPVCCは、フォーカスドライブ回路2200の駆動状況に応じた制御パワーVC1に変換される。フォーカスドライブ回路2200では、この制御パワーVC1を用いて駆動パワーVO1+、VO1−が生成され、フォーカスアクチュエータ2100に送られ、フォーカスアクチュエータ2100が駆動される。
ここで、フォーカスアクチュエータ2100およびトラッキングアクチュエータ3100は、ただ単にアクチュエータとも呼ぶ。フォーカスドライブ回路2200は、フォーカス駆動パワー生成部とも呼び、トラッキングドライブ回路3200は、トラッキング駆動パワー生成部とも呼ぶ。またフォーカスドライブ回路2200およびトラッキングドライブ回路3200は、ただ単に駆動パワー生成部あるいはドライブ回路とも呼ぶ。昇圧多出力型電源4300Bは、昇圧多出力型制御パワー生成部とも呼ぶ。固定パワー(5V)電源1610は固定パワー生成部とも呼ぶ。
図2は、第1の実施の形態の昇圧多出力型電源4300Bによる制御パワーVC1と、フォーカスドライブ回路2200の駆動パワーVO1+、VO1−との関係図である。縦軸は制御パワーVC1、横軸は駆動パワーVO1+、VO1−である。図2から明らかなように、フォーカスドライブ回路2200の駆動パワーが固定パワーPVCC(5V)以上の場合、固定パワーPVCC(5V)からD5VU分だけ昇圧された制御パワーVC1がフォーカスドライブ回路2200に供給され、昇圧多出力型電源4300Bは昇圧動作となる。フォーカスドライブ回路2200の駆動パワーが固定パワーPVCC(5V)以下の場合、固定パワーPVCC(5V)に実質的に等しい制御パワーVC1がフォーカスドライブ回路2200に供給され、昇圧多出力型電源4300Bは固定パワー動作となる。
ここで固定パワーPVCCは、例えば出力電圧が5Vの固定パワー(5V)電源1610から供給されるとしたが、フォーカスドライブ回路2200の求められる最大の駆動パワーVO1+、VO1−を生成可能であれば、さらなる低消費電力化のために、出力電圧が3.3Vである3.3V電源1630を固定パワー電源としてもよい。固定パワー電源はこれら5Vや3.3Vに限定されるものではなく、最適の別の電圧にしてもよい。
以上ではフォーカスアクチュエータ2100、フォーカスドライブ回路2200、および昇圧多出力型電源4300Bを含む構成を中心に説明したが、トラッキングアクチュエータ3100、トラッキングドライブ回路3200、および昇圧多出力型電源4300Bを含む構成においても同様な構成、同様な動作により、同様な効果が得られる。
(第1の実施の形態におけるフォーカスドライブ回路)
図3は、第1の実施の形態におけるフォーカスドライブ回路の詳細なブロック図である。フォーカスドライブ回路2200は、ドライバ制御部2210と、VB制御生成器2220と、パワー出力部2230を含む。パワー出力部2230は、バイポーラまたはMOSトランジスタ等の駆動パワー生成素子でHブリッジ構成される。ドライバ2231、2232は、Hブリッジ構成の半分ずつを指している。昇圧多出力型電源4300Bは、Hブリッジ構成したパワー出力部2230の供給電源であり、VB制御生成器2220からの駆動パワー追従信号VB1で、制御パワーVC1を制御する構成になっている。ここで、VB制御生成器2220は、駆動パワー追従信号生成部とも呼ぶ。
図3において、DSP部5000によりフォーカスアクチュエータ2100を駆動するための波形情報を備えた駆動波形信号VIN1が入力端子DI1に入力され、第1基準電圧VREF1との差がドライバ制御部2210内の所定倍率のアンプ2211で増幅され、そのアンプ出力VGX1と第1基準電圧VREF1とがVB制御生成器2220に入力される。VB制御生成器2220においては、アンプ出力VGX1と第1基準電圧VREF1とが絶対値回路2221とオフセット値設定器2222と合成器2223で信号合成され、駆動パワー追従信号VB1として昇圧多出力型電源4300Bに出力される。
一方、アンプ2211の出力VGX1はバッファ2233および反転バッファ2234を通して、パワー出力部2230に入力される。パワー出力部2230には、リニア駆動方式の駆動パワー生成素子で構成されたドライバ2231、2232が含まれる。その一対の駆動出力端子からは、バッファ2233および反転バッファ2234による逆相関系の入力信号に基づいて、逆相関係にある一対の駆動パワーVO1+、VO1−が2個の駆動出力端子DO1+、DO1−にそれぞれ生成され、駆動出力端子DO1+、DO1−からそれぞれ駆動パワーVO1+、VO1−が、フォーカスアクチュエータ2100の第1、第2入力端子にそれぞれ供給される。
駆動パワーVO1+、VO1−の差(VO1+)−(VO1−)は、次の式1に示すように、ドライバ制御部2210の駆動波形信号VIN1から所定の値の第1基準電圧VREF1を引いた電圧(VIN1−VREF1)に所定のゲインG(G>0)をかけた値として求められる。
{(VO1+)−(VO1−)}=G・(VIN1−VREF1) ・・・・(1)
式1が示すように、VIN1>VREF1ならば(VO1+)>(VO1−)となり、VIN1<VREF1ならば(VO1+)<(VO1−)となる。
図4は、図3のフォーカスドライブ回路2200に含まれるVB制御生成器2220の詳細なブロック図である。ドライバ制御部2210からの信号VGX1は、絶対値回路2221に入力され、第1基準電圧VREF1との差の電圧がV/I変換2224により電流に変換される。変換された電流I_B1は、電流絶対値変換2225により絶対値変換されて電流I_A1となる。一方、オフセット値設定器2222で所定の電圧値がV/I変換2226により電流変換されて電流I_OFF1となる。電流I_A1に電流I_OFF1が加算され、合成電流(I_A1)+(I_OFF1)が合成器2223の抵抗R5に流し込まれる。
図5A、図5B、図5C、図5Dは、図4における主要信号の時間的変化を示す模式的な波形図である。図5Aは、入力端子DI1における駆動波形信号VIN1を図示しており、第1基準電圧VREF1を中心に実質的に対称になっている。図5Bは、電流I_B1を図示しており、図5Cは、電流I_B1を絶対値変換した電流I_A1、および電流I_A1に電流I_OFF1を加算した電流(I_A1)+(I_OFF1)を図示している。抵抗R5の両端の電圧は駆動パワー追従信号VB1となり、図5Dのようになる。
以上ように構成されたフォーカスドライブ回路で、昇圧多出力型電源4300Bの制御パワーVC1を制御する駆動パワー追従信号VB1が生成される。
(第1の実施の形態における昇圧型多出力型電源)
次に、昇圧多出力型電源4300Bについて、図6、図7、図8を参照して説明する。
図6は、昇圧多出力型電源4300Bの構成を示す回路図である。昇圧多出力型電源4300Bは、昇圧多出力型DC−DCコンバータ4350Bを含む。昇圧多出力型DC−DCコンバータ4350Bには、固定パワー(5V)電源1610より、固定パワーPVCC、例えば5V電源電圧が入力される。また、基準電圧入力端子VE1T、VE2Tに、第2基準電圧VE1、VE2がそれぞれ入力される。第2基準電圧VE1は、駆動パワー追従信号VB1に、追従信号オフセット電圧VOFF1を加えて生成される。第2基準電圧VE2は、駆動パワー追従信号VB2に、追従信号オフセット電圧VOFF2を加えて生成される。さらに、コンデンサCS1Bから制御パワーVC1がフォーカスドライブ回路2200に出力され、コンデンサCS2Bから制御パワーVC2がトラッキングドライブ回路3200に出力される。
昇圧多出力型DC−DCコンバータ4350Bには、nチャンネルMOSトランジスタからなる主スイッチ4351Bと、インダクタL1Bと、ダイオード4352Bと、nチャンネルMOSトランジスタからなる各補助スイッチ4354B、4355Bと、反転回路4356Bと、各コンデンサCS1B、CS2Bと、主スイッチ4351BにPWM信号Vg21を供給する昇圧多出力制御回路6000Bが設けられる。ここで、ダイオード4352Bは、各補助スイッチ4354B、4355Bに直列に、2個設けるようにしてもよい。また、ダイオード4352Bと、各補助スイッチ4354B、4355Bと、反転回路4356Bとを含むブロックは、分割器4353Bである。
補助スイッチ4354Bがオン状態にある場合、補助スイッチ4355Bはオフ状態にあり、主スイッチ4351BとインダクタL1Bとダイオード4352BとコンデンサCS1Bが、昇圧コンバータとして動作するように構成されている。一方、補助スイッチ4354Bがオフ状態にある場合、補助スイッチ4355Bはオン状態にあり、主スイッチ4351BとインダクタL1Bとダイオード4352BとコンデンサCS2Bが昇圧コンバータとして動作するように構成されている。
図7は、昇圧多出力制御回路6000Bの構成をより詳細に示した回路図である。図7において、抵抗R12と抵抗R11を含む帰還回路6301は、制御パワーVC1に比例する帰還電圧Vd1を生成し、抵抗R22と抵抗R21を含む帰還回路6302は、制御パワーVC2に比例する帰還電圧Vd2を生成する。誤差増幅器6305は、帰還電圧Vd1と第2基準電圧VE1を比較し、誤差信号Ve1を出力する。誤差増幅器6306は、帰還電圧Vd2と第2基準電圧VE2を比較し、誤差信号Ve2を出力する。発振器6308は、所定の周期で電圧が増減する三角波電圧Vtと、三角波電圧Vtが増加している時にハイレベルとなり、減少している時にローレベルとなる信号Vt1を出力する。
比較器6309は、誤差信号Ve1と三角波電圧Vtを比較し、比較結果信号V1Dを出力し、比較器6310は、誤差信号Ve2と三角波電圧Vtを比較し、比較結果信号V2Dを出力する。AND回路6311は、比較結果信号V1Dと信号Vt1との論理積V1を出力し、AND回路6312は、比較結果信号V2Dと信号Vt1との論理積V2を出力する。Tフリップフロップ6313は、信号Vt1を入力し、各補助スイッチ4354B、4355Bを交互にオン、オフする制御信号Vg41を出力する。AND回路6314は、信号V1と、Vg41の反転信号の論理積を出力し、AND回路6315は、信号V2とVg41の論理積を出力する。OR回路6316は、AND回路6314の出力とAND回路6315の出力を入力し、PCM信号Vg21を出力する。図7に示すように、昇圧多出力制御回路6000Bから各帰還回路6301、6302を除いた構成は、PCM信号生成器6100Bと呼ばれる。
図8は、以上の各信号とインダクタL1Bを流れる電流I31を示す波形図である。以下に、図6から図8を用いて、昇圧多出力型DC−DCコンバータの動作を説明する。まず、図8の時刻t0において、三角波信号Vtが上昇を開始するとともに信号Vt1がハイレベルになり、Tフリップフロップ6313出力の制御信号Vg41はローレベルとなる。従って補助スイッチ4354Bはオン状態、補助スイッチ4355Bはオフ状態となる。一方、三角波信号Vtと誤差信号Ve1との比較結果信号V1Dはハイレベルであるため、比較結果信号V1Dと信号Vt1との論理積を表す信号V1もハイレベルとなる。さらに、信号V1と制御信号Vg41の反転信号との論理積であるAND回路6314の出力はハイレベルとなるので、PWM信号Vg21もハイレベルとなる。すなわち、主スイッチ4351Bはオン状態となる。この時、インダクタL1Bには固定パワーPVCCが印加され、磁気エネルギーが蓄えられていく。
時刻t1において、比較器6309が反転し、信号V1がローレベルとなると、AND回路6314の出力もローレベルとなる。一方、AND回路6315の出力は、その入力である制御信号Vg41がローレベルであるからローレベルである。従って、OR回路6316の出力であるPCM信号Vg21はローレベルとなり、主スイッチ4351Bはオフ状態となる。この時、インダクタに蓄えられた磁気エネルギーは、補助スイッチ4354Bがオン状態、補助スイッチ4355Bがオフ状態であるので、コンデンサCS1Bを充電する電流として放出される。やがて時刻t2において、この電流はゼロとなる。
他方、三角波電圧Vtは上昇から下降に転じ、同時に信号Vt1はローレベルとなる。時刻t3において、三角波信号Vtが上昇を開始するとともに信号Vt1が再びハイレベルになり、信号Vt1を入力されたTフリップフロップ6313の出力である制御信号Vg41はハイレベルとなる。従って補助スイッチ4354Bはオフ状態、補助スイッチ4355Bはオン状態となる。一方、三角波信号Vtと誤差信号Ve2との比較結果信号V2Dはハイレベルであるため、比較結果信号V2Dと信号Vt1との論理積を表す信号V2もハイレベルとなる。さらに、信号V2と制御信号Vg41との論理積であるAND回路815の出力はハイレベルとなるので、PCM信号Vg21もハイレベルとなる。すなわち、主スイッチ4351Bはオン状態となる。この時、インダクタL1Bには固定パワーPVCCが印加され、磁気エネルギーが蓄えられていく。
時刻t4において、比較器6310が反転し、信号V2がローレベルとなると、AND回路6315の出力もローレベルとなる。一方、AND回路6314の出力は、その入力である制御信号Vg41の反転信号がローレベルであるからローレベルである。従って、OR回路6316の出力であるPCM信号Vg21はローレベルとなり、主スイッチ4351Bはオフ状態となる。この時、インダクタL1Bに蓄えられた磁気エネルギーは、補助スイッチ4354Bがオフ状態、補助スイッチ4355Bがオン状態であるので、コンデンサCS2Bを充電する電流として放出される。やがて時刻t5において、この電流はゼロとなる。
他方、三角波電圧Vtは上昇から下降に転じ、同時に信号Vt1はローレベルとなる。時刻t6において、三角波信号Vtが上昇を開始するとともに信号Vt1が再びハイレベルになり、制御信号Vg41はローレベルとなる。このようにして、時刻t0以降の動作を繰返す。
インダクタL1BのインダクタンスをL、発振器6308の発振周期をT、補助スイッチ4354Bがオン状態における主スイッチ4351Bのオン期間をTon1、補助スイッチ4355Bがオン状態における主スイッチ4351Bのオン期間をTon2、フォーカスドライブ回路2200への出力電流をIo1、トラッキングドライブ回路3200への出力電流をIo2とすると、次の関係が成り立つ。ここで「^2」は、「^2」がかかる左項に対する2乗演算を表す。
VC1=PVCC+(PVCC×Ton1)^2/(4L×T×Io1) ・・・・(2)
VC2=PVCC+(PVCC×Ton2)^2/(4L×T×Io2) ・・・・(3)
以上のように、制御パワーVC1、VC2をそれぞれ抵抗分割した帰還電圧Vd1、Vd2が、第2基準電圧VE1、VE2とそれぞれ比較され、誤差信号Ve1、Ve2がそれぞれ生成される。主スイッチ4351Bは、誤差信号Ve1、Ve2にそれぞれ比例したオン期間Ton1、Ton2に従い、周期Tごとに2つのオン期間分だけ交互に、オンされる。これにより、インダクタL1Bに、各誤差信号Ve1、Ve2に対して単調増加する電力が、時分割的に充電される。各補助スイッチ4354B、4355Bは、周期Tごとに交互にオンされることにより、インダクタL1Bに充電された電力がそれぞれ別々に取り出され、コンデンサCS1B、CS2Bにそれぞれ充電される。このように、1個の主スイッチ4351Bにより1個のインダクタL1Bに時分割的に充電された電力は、補助スイッチ4354B、4355Bにより、コンデンサCS1B、CS2Bにそれぞれ並列に取り出される。
コンデンサCS1B、CS2Bに充電された電力は、式2、式3で表されるように、誤差信号Ve1、Ve2に対してそれぞれ単調増加する制御パワーVC1、VC2として、フォーカスドライブ回路2200、トラッキングドライブ回路3200に、それぞれ供給される。このように、制御パワーVC1、VC2は、第2基準電圧VE1、VE2にそれぞれ追従するようになり、追従信号オフセット電圧VOFF1、VOFF2をそれぞれ最適値に調整すれば、駆動パワーVO1、VO2に対して必要十分な値に設定することができる。
以上のように、昇圧固定多出力型DC−DCコンバータ4350Bは、2個の帰還回路6301、6302と、PWM信号生成器6100Bと、1個のインダクタL1Bと、1個の主スイッチ4351と、分割器4353Bと、2個のコンデンサCS1B、CS2Bとを備えている。2個の帰還回路6301、6302は、2系統の制御パワーVC1、VC2に比例する2系統の帰還電圧Vd1、Vd2を、それぞれ生成する。PWM信号生成器6100Bは、2系統の第2基準電圧VE1、VE2と、2系統の帰還電圧Vd1、Vd2とのそれぞれ2系統の両電圧差を、1系統のPWM信号に変換する。1個の主スイッチ4351は、1系統のPWM信号に基づいて固定パワーを1個のインダクタL1Bに充放電する。分割器4353Bは、1個のインダクタL1Bから放電される電力を、2系統に分割する。2個のコンデンサCS1B、CS2Bは、2系統に分割された放電電力をそれぞれ蓄える。このようにして、2系統の制御パワーVC1、VC2は、2個のコンデンサCS1B、CS2Bの両端からそれぞれ出力される。
図9は、図1、図3、図6における主要信号の模式的な波形図である。図9(A)は、フォーカスドライブ回路2200とトラッキングドライブ回路3200について、駆動波形信号VIN1、VIN2と、第1基準電圧VREF1、VREF2と、駆動パワー追従信号VB1、VB2との関係を、それぞれ示している。また図9(B)は、同様に、制御パワーVC1、VC2と、駆動パワーVO1、VO2との関係を、それぞれ示している。
図9(A)において、駆動パワー追従信号VB1、VB2は、図3、図6における上述の説明から明らかなように、第1基準電圧VREF1、VREF2を中心として駆動波形信号VIN1、VIN2の絶対値をそれぞれ取り、所定の電圧を加えた波形として表される。昇圧多出力型DC−DCコンバータ4350Bの基準電圧入力端子VE1T、VE2Tの第2基準電圧VE1、VE2は、それぞれ(VB1+VOFF1)、(VB2+VOFF2)となる。
ここで式2において、オン期間Ton1に対して、すなわち誤差信号Ve1に対して、制御パワーVC1が十分大きい場合を考える。この場合、制御パワーVC1は、帰還回路6301、6302の負帰還効果により、出力電流Io1や誤差信号Ve1の値に影響されず、第2基準電圧VE1に比例する値となる。制御パワーVC2についても、同様である。すなわち制御パワーVC1、VC2は、式4、式5のように表すことができる。
VC1=(R11+R12)/(R11)×(VB1+VOFF1) ・・・・(4)
VC2=(R21+R22)/(R21)×(VB2+VOFF2) ・・・・(5)
式4、式5により、図9(B)において、制御パワーVC1、VC2は、第2基準電圧VE1、VE2にそれぞれ追従する。制御パワーVC1の波形は、駆動パワー生成素子により平衡型で出力される駆動パワーVO1の最大値に沿った、駆動パワーVO1よりも若干大きめの波形となる。ここで、制御パワーVC1の波形が、駆動パワーVO1よりも若干大きめの波形とは、次の意味を有する。まず第1の観点によれば、制御パワーVC1の波形は、駆動パワーVO1の最大値近傍において、図9(B)のように、駆動パワーVO1より大きく、かつその波形に大略相似形ということである。第2の観点によれば、制御パワーVC1は、駆動パワーVO1の基本周波数と等しい周波数成分を有するということである。このように、追従信号オフセット電圧VOFF1の値(正だけでなく0でも負でも可)を適切に選べば、駆動パワー生成素子が生成する駆動パワーVO1に悪影響を与えずに、最小限の値に下げることができる。
同様にして制御パワーVC2についても、駆動パワー生成素子により平衡型で出力される駆動パワーVO2の最大値に沿った、駆動パワーVO2よりも若干大きめの波形となる。追従信号オフセット電圧VOFF2の値(正だけでなく0でも負でも可)を適切に選べば、駆動パワー生成素子が生成する駆動パワーVO2に悪影響を与えずに、最小限の値に下げることができる。
制御パワーVC1、VC2は、固定パワーPVCCから昇圧されているが、10V電源をそのまま駆動パワー生成素子に供給する場合に比べて、それぞれ10V電源からの差分電圧D10V1、D10V2だけ、リニア駆動方式の駆動パワー生成素子の消費電力および発熱を抑えられる。すなわち、昇圧多出力型電源4300Bは、固定パワーPVCCを駆動パワー追従信号VB1に基づいて制御し、駆動パワーVO1がそれぞれ固定パワーPVCC以上の大きさの場合、固定パワーPVCC以上の大きさで、かつ駆動パワーVO1よりも若干大きめの各制御パワーVC1を生成する。同様にして昇圧多出力型電源4300Bは、固定パワーPVCCを駆動パワー追従信号VB2に基づいて制御し、駆動パワーVO2が固定パワーPVCC以上の大きさの場合、固定パワーPVCC以上の大きさで、かつ駆動パワーVO2よりも若干大きめの各制御パワーVC2を生成する。
図10は、図1、図3、図6に記載の各信号の動作波形図である。図10(A)は駆動波形信号VIN1、第1基準電圧VREF1、および駆動パワー追従信号VB1について、図10(B)は制御パワーVC1、および駆動パワーVO1+、VO1−について、昇圧動作期間TVUと固定パワー動作期間TVPに分けて示している。昇圧動作期間TVUにおける動作は、図9と同様である。固定パワー動作期間TVPにおいては、制御パワーVC1は固定パワーPVCCに実質的に等しくなる。
以上のように、第1の実施の形態において、昇圧多出力型DC−DCコンバータ4350Bは、主スイッチ4351BとインダクタL1Bを共有することにより、少ない部品点数で、高効率に2つの安定化された昇圧出力を得ることができる。昇圧多出力型DC−DCコンバータ4350Bを備えることにより、フォーカスドライブ回路2200とトラッキングドライブ回路3200で生成される駆動パワー追従信号VB1、VB2に対して、個々に最適な制御パワーVC1、VC2を供給することができ、個別部品である主スイッチ4351BとインダクタL1Bが削減できる。
すなわち、昇圧多出力型電源4300Bを備えることにより、固定パワーPVCCより大きい制御パワーVC1、VC2が供給可能になる。これにより、大きな駆動パワーVO1、VO2を必要とするときには、それぞれフォーカスドライブ回路2200、トラッキングドライブ回路3200の駆動能力が大きくなり、サーボの高速応答性が向上する。このため、面振れ量や偏芯量の大きなディスクに対する許容範囲も大きくなり、駆動装置としての使い勝手が向上する。また対物レンズの重量増加化にも対応できる。
更にこのように大きな駆動能力が得られるにもかかわらず、駆動パワーVO1、VO2の波形に沿った必要最小限の制御パワーVC1、VC2を、それぞれ用いて駆動パワーVO1、VO2をそれぞれ生成するため、最小限の消費電力で済み、駆動パワー生成素子の発熱も問題となることがない。このように駆動パワーVO1、VO2が固定パワーPVCCより大きくても小さくても、昇圧動作と固定パワー動作の自動的な切り替えにより、制御パワーVC1、VC2は、駆動パワーVO1、VO2の波形にそれぞれ沿った最小限の値に設定可能である。第1の実施の形態の駆動装置は、固定パワーPVCCの値に影響されずに、フォーカスアクチュエータ2100およびトラッキングアクチュエータ3100に、それぞれ必要な駆動パワーVO1および駆動パワーVO2を、最小限の消費電力で供給できる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、フォーカスドライブ回路2200の別の構成例を含む駆動装置について、第1の実施の形態と異なる点を中心に説明する。その他の構成、動作、および効果は、第1の実施の形態と同様であるので、省略する。
図11は、第2の実施の形態におけるフォーカスドライブ回路2200の詳細なブロック図である。第2の実施の形態のフォーカスドライブ回路2200には、ドライバ制御部2210と、VB制御生成器2220およびパワー出力部2230が含まれる。パワー出力部2230には、リニア駆動方式の4個の駆動パワー生成素子、第2の実施の形態ではnチャンネルMOSトランジスタ、を備えたHブリッジと、nチャンネルMOSトランジスタのゲートを駆動するレベルシフト2233、2234と、固定パワーPVCCを用いてレベルシフト2233、2234に電源供給をするためのチャージポンプ2235が含まれる。
VB制御生成器2220には最大値検出器2227が含まれ、最大値検出器2227出力の駆動パワー追従信号VB1が、昇圧多出力型電源4300Bに供給される。この駆動パワー追従信号VB1により制御パワーVC1が制御される。
上述のHブリッジには、上段のnチャンネルMOSトランジスタQ1、Q2、および下段のnチャンネルMOSトランジスタQ3、Q4が含まれる。nチャンネルMOSトランジスタQ1のソース端子とnチャンネルMOSトランジスタQ3のドレイン端子の接続点、およびnチャンネルMOSトランジスタQ2のソース端子とnチャンネルMOSトランジスタQ4のドレイン端子の接続点の2個の接続点が、それぞれ駆動出力端子DO1+、DO1−であり、その2個の駆動出力端子DO1+、DO1−からそれぞれ駆動パワーVO1+、VO1−が、フォーカスアクチュエータ2100の第1、第2入力端子にそれぞれ供給される。
図12は、図11における最大値検出器2227の回路図である。図12において、図11の駆動パワーVO1+、VO1−からそれぞれ順方向ダイオード電圧だけ高い電圧VMA、VMBが検出され、これら電圧VMA、VMBがそれぞれトランジスタT9A、T9Bに入力される。トランジスタT9A、T9Bのベース端子は抵抗R9Cを通して共通に接地されているため、電圧VMAと電圧VMBが比較され、これらの電圧の最大値、すなわち大きい方の電圧が駆動パワー追従信号VB1として昇圧多出力型電源4300Bに出力される。駆動パワー追従信号VB1は、これらの2つの電圧VMA、VMBを包み込んだ、両電圧の最大値に実質的に等しい信号波形となる。
以上のように昇圧多出力型電源4300Bの制御パワーVC1は、フォーカスドライブ回路の駆動パワー生成素子Q1、Q2、Q3、Q4の電源電圧であるので、追従信号オフセット電圧VOFF1の値(正だけでなく0でも負でも可)を適切に選べば、リニア駆動方式の駆動パワー生成素子(第2の実施の形態ではnチャンネルMOSトランジスタ)の消費電力および発熱を抑えて、フォーカスアクチュエータ2100を駆動させるために必要な電流を供給できる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態では、フォーカスドライブ回路2200のさらに別の構成例を含む駆動装置について、第1および第2の実施の形態と異なる点を中心に説明する。その他の構成、動作、および効果は、第1および第2の実施の形態と同様であるので、省略する。
図13は、第3の実施の形態におけるフォーカスドライブ回路2200の詳細なブロック図である。第3の実施の形態のフォーカスドライブ回路2200には、ドライバ制御部2210と、VB制御生成器2220およびパワー出力部2230が含まれる。パワー出力部2230では、駆動パワー生成素子のnpnトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4が、リニア駆動方式のHブリッジ構成で使用される。またVB制御生成器2220には最大値検出器2228が含まれ、最大値検出器2228出力の駆動パワー追従信号VB1が昇圧多出力型電源4300Bに供給される。この駆動パワー追従信号VB1により制御パワーVC1が制御される。
上述のHブリッジには、上段のnpnトランジスタQ1、Q2、および下段のnpnトランジスタQ3、Q4が含まれる。npnトランジスタQ1のエミッタ端子とnpnトランジスタQ3のコレクタ端子の接続点、およびnpnトランジスタQ2のエミッタ端子とnpnトランジスタQ4のコレクタ端子の接続点の2個の接続点が、それぞれ駆動出力端子DO1+、DO1−であり、その2個の駆動出力端子DO1+、DO1−からそれぞれ駆動パワーVO1+、VO1−が、フォーカスアクチュエータ2100の第1、第2入力端子にそれぞれ供給される。
図13におけるQ1のベース電圧VQ1Bは、駆動パワーVO1+からQ1のベース・エミッタ間電圧だけ高くなり、同様にQ2のベース電圧VQ2Bは駆動パワーVO1−からQ2のベース・エミッタ間電圧だけ高くなる。
図14は、図13における最大値検出器2228の回路図である。図12の最大値検出器2227の後段と同様な構成であり、図13の電圧VQ1B、VQ2Bが、それぞれ図14のトランジスタT10A、T10Bのエミッタ端子電圧V11A、V11Bとして入力される。トランジスタT10A、T10Bのベース端子は抵抗R10を通して共通に接地されているため、電圧V11Aと電圧V11Bが比較され、これらの電圧の最大値、すなわち大きい方の電圧がコレクタ電圧V11Cとして出力される。このコレクタ電圧V11Cが図13の駆動パワー追従信号VB1であり、昇圧多出力型電源4300Bに出力される。駆動パワー追従信号VB1は、図13の2つの電圧VQ1B、VQ2Bを包み込んだ、両電圧の最大値に実質的に等しい信号波形となる。
以上のように図11の第2の実施の形態と同様に、追従信号オフセット電圧VOFF1の値(正だけでなく0でも負でも可)を適切に選べば、リニア駆動方式の駆動パワー生成素子(第3の実施の形態ではnpnトランジスタ)の消費電力および発熱を抑えて、フォーカスアクチュエータ2100を駆動させるために必要な電流を供給できる。
ここで図3、図11、図13にそれぞれ示した、フォーカスドライブ回路2200の第1の実施の形態、第2の実施の形態、第3の実施の形態の特徴を比較する。第1の実施の形態は、駆動パワー追従信号VB1の生成がオープンループである。それに対し第2の実施の形態と第3の実施の形態は、共に制御すべきパワー出力部2230からのフィードバックにより駆動パワー追従信号VB1を生成しており、クローズドループになっている。一方、フォーカスドライブ回路2200の駆動状況に応じて、高い応答性でフォーカスアクチュエータ2100を駆動するには、サーボ回路5200からの事前の情報や、要求されるフォーカスドライブ回路2200の供給電源の特性をなるべく早い時点で察知する必要がある。このような観点から考えると、第1の実施の形態が第2の実施の形態および第3の実施の形態より、応答性よく駆動パワー追従信号VB1の検出ができる。第3の実施の形態は、駆動パワー生成素子のベース端子から検出しており、第2の実施の形態の駆動パワー生成素子の駆動パワーを検出するより、幾分早く駆動パワー追従信号VB1を検出できる。
(実施の形態のまとめ)
以上のように本発明の実施の形態では、昇圧多出力型DC−DCコンバータ4350Bは、主スイッチ4351BとインダクタL1Bを共有することにより、少ない部品点数で、高効率に2つの安定化された昇圧出力を得ることができる。昇圧多出力型DC−DCコンバータ4350Bを備えることにより、フォーカスドライブ回路2200とトラッキングドライブ回路3200で生成される駆動パワー追従信号VB1、VB2に対して、個々に最適な制御パワーVC1、VC2を供給することができ、個別部品である主スイッチ4351BとインダクタL1Bが削減できる。
また、本発明の実施の形態では、リニア駆動方式の駆動パワー生成素子が採用されている。これにより不要な高周波ノイズを発生せず、実装が困難で微調が必要な特別の電磁シールド対策も不要であり、安定的なフォーカス動作が得られ、再生誤り率も向上する。
さらに、昇圧多出力型電源4300Bを備えることにより、固定パワーPVCCより大きい制御パワーVC1が供給可能になる。これにより、大きな駆動パワーVO1、VO2を必要とするときには、それぞれフォーカスドライブ回路2200、トラッキングドライブ回路3200の駆動能力が大きくなり、サーボの高速応答性が向上する。このため、面振れ量や偏芯量の大きなディスクに対する許容範囲も大きくなり、駆動装置としての使い勝手が向上する。また対物レンズの重量増加化にも対応できる。
また、このように大きな駆動能力が得られるにもかかわらず、駆動パワーVO1、VO2の波形に沿った必要最小限の制御パワーVC1、VC2を、それぞれ用いて駆動パワーVO1、VO2をそれぞれ生成するため、最小限の消費電力で済み、駆動パワー生成素子の発熱も問題となることがない。このように駆動パワーVO1、VO2が固定パワーPVCCより大きくても小さくても、昇圧動作と固定パワー動作の自動的な切り替えにより、制御パワーVC1、VC2は、駆動パワーVO1、VO2の波形にそれぞれ沿った最小限の値に設定可能である。本発明の駆動装置は、固定パワーPVCCの値に影響されずに、フォーカスアクチュエータ2100およびトラッキングアクチュエータ3100に、それぞれ必要な駆動パワーVO1および駆動パワーVO2を、最小限の消費電力で供給できる。以上のようにして、消費電力の低減と使い勝手の向上というトレード・オフの問題は解決される。
以上の実施の形態において、フォーカスアクチュエータ2100、フォーカスドライブ回路2200、および昇圧多出力型電源4300Bを含む構成を中心に説明したが、トラッキングアクチュエータ3100、トラッキングドライブ回路3200、および昇圧多出力型電源4300Bを含む構成においても、同様な構成、同様な動作により、同様な効果が得られる。
また以上の実施の形態では、フォーカスアクチュエータ2100に駆動パワーを供給するフォーカスドライブ回路2200、およびトラッキングアクチュエータ3100に駆動パワーを供給するトラッキングドライブ回路3200について説明した。ここで、Nを2以上の整数として、N系統の駆動装置に容易に拡張できる。すなわち、N個の駆動パワー生成部によりN対の駆動パワーがそれぞれ生成され、N個のアクチュエータにそれぞれ供給されて可動型ヘッドが作動する。またN個の駆動パワー追従信号生成部により、N個のアクチュエータが必要とするN対の駆動パワーがそれぞれ検出され、N対の駆動パワーに追従するN系統の駆動パワー追従信号がそれぞれ生成される。昇圧多出力型制御パワー生成部では、固定パワー生成部により生成された固定パワーがN系統の駆動パワー追従信号に基づいて制御され、N対の駆動パワーの少なくとも1対が固定パワー以上の場合、固定パワー以上で、かつ1対の駆動パワーよりも若干大きめの制御パワーが生成される。駆動パワー生成部では、制御パワーを用いて駆動パワーが生成される。
以上、実施の形態において展開した説明は、すべて本発明を具体化した一例であり、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
本発明は、駆動装置に利用できる。
第1の実施の形態における駆動装置のブロック図。 第1の実施の形態における制御パワーと駆動パワーの関係図。 第1の実施の形態におけるフォーカスドライブ回路の詳細なブロック図。 第1の実施の形態におけるVB制御生成器の詳細なブロック図。 図4における主要信号の模式的な波形図。 図4における主要信号の模式的な波形図。 図4における主要信号の模式的な波形図。 図4における主要信号の模式的な波形図。 第1の実施の形態における昇圧多出力型電源の詳細なブロック図。 第1の実施の形態における昇圧多出力制御回路の回路図。 第1の実施の形態における昇圧多出力制御回路のタイミング図。 第1の実施の形態における主要信号の模式的な波形図。 第1の実施の形態における主要信号の模式的な波形図。 第2の実施の形態におけるフォーカスドライブ回路の詳細なブロック図。 図15における最大値検出器の回路図。 第3の実施の形態におけるフォーカスドライブ回路の詳細なブロック図。 図17における最大値検出器の回路図。 本発明の概要を示すブロック図。 従来の光ディスク装置のブロック図。
符号の説明
1000 光ディスク
1100 ディスクモータ
1200 ディスクモータドライブ回路
1300 光ピックアップ
1400 再生信号処理回路
1500 再生信号復調回路
1600 電源部
1610 固定パワー(5V)電源
1630 3.3V電源
2100 フォーカスアクチュエータ
2200 フォーカスドライブ回路
3100 トラッキングアクチュエータ
3200 トラッキングドライブ回路
4300B 昇圧多出力型電源
5000 DSP部
5100 マイコン
5200 サーボ回路

Claims (17)

  1. 可動型ヘッドを作動させるN(Nは2以上の整数)個のアクチュエータにN対の駆動パワーをそれぞれ供給する装置であって、
    所定の固定パワーを生成する固定パワー生成手段と、
    前記N個のアクチュエータを駆動するのに必要な前記N対の駆動パワーをそれぞれ検出し、前記N対の駆動パワーに追従するN系統の駆動パワー追従信号をそれぞれ生成するN個の駆動パワー追従信号生成手段と、
    前記固定パワーを前記N系統の駆動パワー追従信号に基づいて制御し、前記N対の駆動パワーの少なくとも1対が前記固定パワー以上の場合、前記固定パワー以上で、かつ前記1対の駆動パワーよりも若干大きめの制御パワーを生成する昇圧多出力型制御パワー生成手段と、
    前記N系統の制御パワーを用いて前記N対の駆動パワーをそれぞれ生成するN個の駆動パワー生成手段と、
    を有することを特徴とする、駆動装置。
  2. 前記昇圧多出力型制御パワー生成手段は、前記駆動パワー追従信号に所定の追従信号オフセット電圧を加えた信号を第2基準電圧として、N系統の前記第2基準電圧に対応したN系統の制御パワーをそれぞれ生成する昇圧多出力型DC−DCコンバータを含み、
    前記昇圧多出力型DC−DCコンバータは、前記固定パワーを前記N系統の第2基準電圧に基づいて制御し、前記N対の駆動パワーの少なくとも1対が前記固定パワー以上の場合、前記固定パワー以上で、かつ前記1対の駆動パワーよりも若干大きめの制御パワーを生成することを特徴とする、請求項1記載の駆動装置。
  3. 前記昇圧多出力型DC−DCコンバータは、
    前記N系統の制御パワーに比例するN系統の帰還電圧を、それぞれ生成するN個の帰還回路と、
    前記N系統の第2基準電圧と、前記N系統の帰還電圧とのそれぞれN系統の両電圧差を、1系統のPWM信号に変換するPWM信号生成器と、
    1個のインダクタと、
    前記1系統のPWM信号に基づいて、前記固定パワーを前記1個のインダクタに充放電する1個の主スイッチと、
    前記1個のインダクタから放電される電力を、N系統に分割する分割器と、
    前記N系統に分割された放電電力を、それぞれ蓄えるN個のコンデンサとを備え、
    前記N系統の制御パワーは、前記N個のコンデンサの両端からそれぞれ出力されることを特徴とする、請求項2記載の駆動装置。
  4. 前記主スイッチは、npnトランジスタまたはnチャンネルMOSトランジスタであることを特徴とする、請求項3記載の駆動装置。
  5. 前記N対の駆動パワーの少なくとも1対が前記固定パワー以下の場合、前記昇圧多出力型制御パワー生成手段は、前記固定パワーに実質的に等しい制御パワーを生成することを特徴とする、請求項1記載の駆動装置。
  6. 前記昇圧多出力型制御パワー生成手段は、前記駆動パワー追従信号に所定の追従信号オフセット電圧を加えた信号を第2基準電圧として、N系統の前記第2基準電圧に対応したN系統の制御パワーをそれぞれ生成する昇圧固定多出力型DC−DCコンバータを含み、
    前記昇圧固定多出力型DC−DCコンバータは、前記固定パワーを前記N系統の第2基準電圧に基づいて制御し、前記N対の駆動パワーの少なくとも1対が前記固定パワー以上の場合、固定パワー以上で、かつ前記1対の駆動パワーよりも若干大きめの制御パワーを生成し、前記N対の駆動パワーの少なくとも1対が前記固定パワー以下の場合、前記固定パワーに実質的に等しい制御パワーを生成することを特徴とする、請求項5記載の駆動装置。
  7. 前記昇圧固定多出力型DC−DCコンバータは、
    前記N系統の制御パワーに比例するN系統の帰還電圧を、それぞれ生成するN個の帰還回路と、
    前記N系統の第2基準電圧と、前記N系統の帰還電圧とのそれぞれN系統の両電圧差を、1系統のPWM信号に変換するPWM信号生成器と、
    1個のインダクタと、
    前記1系統のPWM信号に基づいて、前記固定パワーを前記1個のインダクタに充放電する1個の主スイッチと、
    前記1個のインダクタから放電される電力を、N系統に分割する分割器と、
    前記N系統に分割された放電電力を、それぞれ蓄えるN個のコンデンサとを備え、
    前記N系統の制御パワーは、前記N個のコンデンサの両端からそれぞれ出力されることを特徴とする、請求項6記載の駆動装置。
  8. 前記主スイッチは、npnトランジスタまたはnチャンネルMOSトランジスタであることを特徴とする、請求項7記載の駆動装置。
  9. 前記アクチュエータは、第1、第2入力端子を備える一方、
    前記駆動パワー生成手段は、
    駆動波形信号を生成するサーボ回路と、
    ドライブ回路とを含み、
    前記ドライブ回路は、前記駆動波形信号に準じ、前記制御パワーを用いて逆相関係にある1対の駆動パワーを生成する駆動パワー生成素子群を含み、
    該1対の駆動パワーを前記第1、第2入力端子に供給すること特徴とする、請求項1記載の駆動装置。
  10. 前記駆動パワー追従信号は、前記駆動波形信号と、所定の第1基準電圧との差の絶対値に対応したレベルを有することを特徴とする、請求項9記載の駆動装置。
  11. 前記1対の駆動パワーは、1対の前記駆動パワー生成素子のエミッタ端子またはソース端子から前記アクチュエータの前記第1、第2入力端子に供給され、
    前記駆動パワー追従信号は、前記1対の駆動パワー生成素子のベース電圧またはゲート電圧の最大値であることを特徴とする、請求項9記載の駆動装置。
  12. 前記駆動パワー生成素子は、npnトランジスタまたはnチャンネルMOSトランジスタのいずれかであることを特徴とする、請求項9記載の駆動装置。
  13. 前記駆動パワー追従信号のレベルは、1対の前記駆動パワーの最大値と等しいことを特徴とする、請求項1記載の駆動装置。
  14. 前記可動型ヘッドは光ピックアップであることを特徴とする、請求項1記載の駆動装置。
  15. 前記アクチュエータは、可動型ヘッドの対物レンズをフォーカス方向に作動させるフォーカスアクチュエータであり、
    前記駆動パワー生成手段は、前記フォーカスアクチュエータに前記駆動パワーを供給するフォーカス駆動パワー生成手段であることを特徴とする、請求項1記載の駆動装置。
  16. 前記アクチュエータは、可動型ヘッドの対物レンズをトラッキング方向に作動させるトラッキングアクチュエータであり、
    前記駆動パワー生成手段は、前記トラッキングアクチュエータに前記駆動パワーを供給するトラッキング駆動パワー生成手段であることを特徴とする、請求項1記載の駆動装置。
  17. 可動型ヘッドを作動させるN(Nは2以上の整数)個のアクチュエータにN対の駆動パワーをそれぞれ供給する方法であって、
    所定の固定パワーを生成するステップと、
    前記N個のアクチュエータを駆動するのに必要な前記N対の駆動パワーをそれぞれ検出し、前記N対の駆動パワーに追従するN系統の駆動パワー追従信号をそれぞれ生成するステップと、
    前記固定パワーを前記N系統の駆動パワー追従信号に基づいて制御し、前記N対の駆動パワーの少なくとも1対が前記固定パワー以上の場合、前記固定パワー以上で、かつ前記1対の駆動パワーよりも若干大きめの制御パワーを生成するステップと、
    前記N系統の制御パワーを用いて前記N対の駆動パワーをそれぞれ生成するステップと、
    を有することを特徴とする駆動方法。
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US8416661B2 (en) 2008-03-31 2013-04-09 Kabushiki Kaisha Toshiba Optical disk device and power supply method

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