JP2007158975A - 高周波可変利得増幅器および通信機器 - Google Patents

高周波可変利得増幅器および通信機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2007158975A
JP2007158975A JP2005354197A JP2005354197A JP2007158975A JP 2007158975 A JP2007158975 A JP 2007158975A JP 2005354197 A JP2005354197 A JP 2005354197A JP 2005354197 A JP2005354197 A JP 2005354197A JP 2007158975 A JP2007158975 A JP 2007158975A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impedance element
amplifier
frequency
variable gain
high frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005354197A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Iwata
崇志 岩田
Junji Ito
順治 伊藤
Naoki Okamoto
直樹 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2005354197A priority Critical patent/JP2007158975A/ja
Publication of JP2007158975A publication Critical patent/JP2007158975A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Abstract

【課題】増幅利得のLow−Gainモード時にも、高周波信号における通過特性の劣化を防止できるとともに、High−Gainモード時とLow−Gainモード時の入出力整合の両立及び整合部品の内蔵化ができる高周波可変利得増幅器および通信機器を提供する。
【解決手段】高周波スイッチ60をオフさせることにより、高周波スイッチ62を通過した高周波信号がインピーダンス素子5から電源端子方向へ漏洩することを防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば携帯電話やPHSなどの無線信号の受信機を構成する高周波可変利得増幅器に関し、特に高周波信号通過特性の劣化を防止すると共に増幅モードの異なる回路構成の入出力整合の両立と半導体基板内への集積化に関する。
図6は携帯電話機の受信部における従来の高周波可変利得増幅器の一構成例を示す回路図である。図6において、外部からの高周波信号が入力される第一のトランジスタ51のベース端子は、PolySiなどで半導体基板内に構成される金属抵抗などのインピーダンス素子4を介してバイアス回路2に接続され、第一のトランジスタ51のベース端子とインピーダンス素子4の間に、外部からの高周波信号が入力されるALやCuなどの金属配線で半導体基板内に形成されるベース端子P10を有する。
第一のトランジスタ51のエミッタ端子は、ALやCuなどの金属配線で半導体基板内に形成されるスパイラルインダクタなどのインピーダンス素子6を介し、ALやCuなどの金属配線で半導体基板内に形成されるエミッタ端子P11を有する。通常、エミッタ端子P11は半導体基板内あるいは外部でGNDに接地される。
第一のトランジスタ51のコレクタ端子は第二のトランジスタ50のエミッタ端子に接続され、第二のトランジスタ50のベース端子は、PolySiなどで半導体基板内に構成される金属抵抗などのインピーダンス素子3を介してバイアス回路1に接続され、第二のトランジスタ50のコレクタ端子は、ALやCuなどの金属配線で半導体基板内に形成されるスパイラルインダクタなどのインピーダンス素子5を介し、電源電圧端子に接続される。
第二のトランジスタ50のコレクタ端子とインピーダンス素子5の間に、ALやCuなどの金属配線間に誘電体などを挟んだ半導体基板内に形成される容量や、半導体基板内の拡散層に形成される容量などのインピーダンス素子7、及び同様にして形成される容量などのインピーダンス素子8を介し、高周波信号を出力するALやCuなどの金属配線で半導体基板内に形成される出力端子P12に接続される。
また、NchCMOSトランジスタなどを使用した高周波スイッチ62のソース端子は、上記第一のトランジスタ51のベース端子と上記ベース端子P10の間に接続され、上記高周波スイッチ62のドレインは、ALやCuなどの金属配線間に誘電体などを挟んだ半導体基板内に形成される容量や、半導体基板内の拡散層に形成される容量などのインピーダンス素子9を介し、上記インピーダンス素子7と上記インピーダンス素子8の間に接続され、上記高周波スイッチ62のゲート端子は、外部から入力される電圧制御信号で電圧制御される電圧制御端子P13に接続される。
このような従来の高周波可変利得増幅器の一例として、図5に示すような高周波可変利得増幅器(例えば、特許文献1を参照)がある。
特定の利得を持つ増幅器として機能するHigh−Gainモードとして使用する場合、上記電圧制御端子P13に上記高周波スイッチ62がオフとなるように外部より電圧制御信号を入力することで、上記高周波スイッチ62がオフ状態となるため、外部より入力された高周波信号は、上記入力端子P10より上記第一のトランジスタ51のベース端子に入力され、上記インピーダンス素子6と上記インピーダンス素子5で決まる増幅率により増幅された信号は、上記第二のトランジスタ50を通過し、上記インピーダンス素子7及び上記インピーダンス素子8を通過し、上記出力端子P12から出力される。
High−Gainモード時での上記出力端子P12から上記入力端子P10への信号漏洩量(リバースアイソレーション)は、上記インピーダンス素子8と上記インピーダンス素子9とオフ状態の上記高周波スイッチ62の経路での信号帰還量で決定づけられ、上記高周波スイッチ62のオフ抵抗、端子間寄生容量及び半導体基板方向への信号漏洩、更に、上記インピーダンス素子8及び上記インピーダンス素子9などの半導体基板方向の信号漏洩など、上記高周波スイッチ62及び上記インピーダンス素子8、上記インピーダンス素子9のデバイス特性に大きく依存する。
W−CDMA方式での高周波可変利得増幅器では、例えば移動中に基地局に近づいたときなど信号レベルが大きい場合、信号を増幅せず通過あるいは減衰させて使用するLow−Gainモードがある。
Low−Gainモードの場合、上記電圧制御端子P13に上記高周波スイッチ62がオンとなるように外部より電圧制御信号を入力することで、上記高周波スイッチ62がオン状態となる。このとき、上記第一のトランジスタ51が動作しないように、バイアス回路1及びバイアス回路2は、外部入力電圧制御信号により切断される。
この場合、外部より入力された信号は、上記入力端子P10に入力され、オン状態である上記高周波スイッチ62のソースからドレインへ通過し、上記インピーダンス素子9と上記インピーダンス素子8を通過し、上記出力端子P12に出力される。
ところで、第一の問題として、Low−Gainモードでの高周波信号通過特性は、上記高周波スイッチ62を通過する際、例えばNchCMOSトランジスタなどで形成された上記高周波スイッチ62のゲート長及びゲート幅で決まるオン抵抗が生じるため、必然的に信号は減衰する。また、上記インピーダンス素子9及び上記インピーダンス素子8などに対しても、半導体基板方向への信号ロスなどにより通過特性は減衰してしまう。
第二の問題として、High−Gainモード時の回路構成要素である上記インピーダンス素子5は、高周波可変利得増幅器の負荷インピーダンスとして使用され、高利得特性及び低雑音特性が求められる高周波可変利得増幅器の場合、負荷インピーダンスとしてALあるいはCuなどの金属配線を使用したスパイラルインダクタなどが使用される。
Low−Gainモード状態で外部から入力された高周波信号は、前述と同様、上記入力端子P10から上記高周波スイッチ62のソースからドレイン方向へ通過し、上記インピーダンス素子9及び上記インピーダンス素子8を介し上記出力端子P12へ出力されるが、上記インピーダンス素子9および上記インピーダンス素子5は、AC的インピーダンスが小さく、また上記インピーダンス素子5は電源電圧端子に接続されているため、AC的に特定のインピーダンスを持ち接地状態となる。
上記インピーダンス素子9を通過した高周波信号に対し、上記インピーダンス素子7及び上記インピーダンス素子5を介し、接地方向へ信号が漏洩する経路が生じることにより、Low−Gainモード時の通過特性が劣化してしまう。
第三の問題として、バイポーラトランジスタなどで構成される上記第二のトランジスタ50及び上記第一のトランジスタ51は、例えば、拡散等でアーリ電圧に不具合が起こった場合、コレクタとエミッタ間への高周波信号の漏洩、また各端子間の寄生容量などによる高周波信号の漏洩などが考えられ、Low−Gainモードでの信号通過特性の劣化が生じる場合がある。
第四の問題として、従来回路では、上記インピーダンス素子7、上記インピーダンス素子8、上記インピーダンス素子9及び上記インピーダンス素子5により、High−Gainモード及びLow−Gainモードの出力整合を合わせ込んでいる。入出力整合状態としてはVSWRで2.0以下が要求されるなかで、両モードでの整合両立を行おうとした場合、チップインダクタやチップコンデンサなどの外付け部品で更なる合わせ込みを行う必要がある。
近年の携帯電話機等の移動体通信機器では、使用周波数の増加及び使用端末の小型化が常に課題となっており、部品の小型化及び集積化が強く要望されており、外付け整合回路部品の半導体基板内への内蔵化はセット基板上での専有面積の縮小化を意味し、今後の半導体開発では必然的技術となる。
特開2003−163555号公報
しかしながら上記のような従来の高周波可変利得増幅器の回路構成の場合には、外部から入力された高周波信号を特定の利得で通過させるLow−Gainモードの場合に、外部から入力された高周波信号を特定の利得で増幅させるHigh−Gainモードを構成するスパイラルインダクタなどのインピーダンス素子や、出力整合回路を構成するインピーダンス素子により、Low−Gainモード時の通過特性が劣化してしまう。
また、Low−GainモードとHigh−Gainモードの両モードでの入出力整合の合わせ込みを行う場合、チップインダクタやチップコンデンサなどの外付け部品が必要となり、これに対して機器を小型化するためには、両モードでの整合の両立化と集積化が求められている。
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、増幅利得のLow−Gainモード時にも、高周波信号における通過特性の劣化を防止することができるとともに、High−Gainモード時とLow−Gainモード時の入出力整合の両立及び整合部品の内蔵化を可能にすることができる高周波可変利得増幅器および通信機器を提供する。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の高周波可変利得増幅器は、外部から入力された高周波信号を特定の利得で増幅する第一の増幅器と、前記第一の増幅器の負荷インピーダンス素子と出力インピーダンス素子の信号経路を切断する第一の高周波スイッチと、前記外部から入力された高周波信号を特定の利得で通過させる第二の増幅器とを備え、前記第二の増幅器がオン状態の場合に前記第一の高周波スイッチがオフ状態となることを特徴とする。
以上により、第二の増幅器の出力信号が第一の増幅器の負荷インピーダンスを介して接地面方向に漏洩することを防止することにより、第二の増幅器の出力信号の特性劣化を防止することができる。
また、本発明の請求項2に記載の高周波可変利得増幅器は、請求項1記載の高周波可変利得増幅器であって、前記第一の増幅器の出力インピーダンス素子と前記第一の増幅器の信号経路を切断する第二の高周波スイッチを有することを特徴とする。
以上により、第二の増幅器の出力信号が第一の増幅器の寄生成分を通じて漏洩することを防止することにより、第二の増幅器の出力信号の特性劣化を防止することができる。
また、本発明の請求項3に記載の高周波可変利得増幅器は、請求項1記載の高周波可変利得増幅器であって、前記第二の増幅器の出力インピーダンス素子を有する高周波信号配線と、前記第一の増幅器の出力インピーダンス素子を有する高周波信号配線とを、出力端子で接続することを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の高周波可変利得増幅器は、請求項2記載の高周波可変利得増幅器であって、前記第二の増幅器の出力インピーダンス素子を有する高周波信号配線と、前記第一の増幅器の出力インピーダンス素子を有する高周波信号配線とを、出力端子で接続することを特徴とする。
以上により、第一の増幅器の整合回路と第二の増幅器の整合回路について、相互に電気特性への影響を考慮することなくそれぞれ単独での構成を可能にすることができる。
また、本発明の請求項5に記載の高周波可変利得増幅器は、請求項3記載の高周波可変利得増幅器であって、前記第一の増幅器の出力インピーダンス素子を接地面と切断する第三の高周波スイッチを有することを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の高周波可変利得増幅器は、請求項4記載の高周波可変利得増幅器であって、前記第一の増幅器の出力インピーダンス素子を接地面と切断する第三の高周波スイッチを有することを特徴とする。
以上により、第二の増幅器の出力信号が第一の増幅器の出力インピーダンス素子から接地面方向へ漏洩することを防止することにより、第二の増幅器の出力信号の特性劣化を防止することができる。
また、本発明の請求項7に記載の通信機器は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の高周波可変利得増幅器を、外部から入力された高周波信号を特定の利得で増幅する高周波増幅器として備えたことを特徴とする。
以上のように本発明によれば、High−Gainモード時の信号増幅回路構成部品であるスパイラルインダクタなどの負荷インピーダンス素子と信号増幅回路の間を切断できる高周波スイッチを挿入することにより、第二の増幅器の出力信号が第一の増幅器の負荷インピーダンスを介して接地面方向に漏洩することを防止することができる。
また、第二の増幅器の出力信号が第一の増幅器の寄生成分を通じて漏洩することを防止することができる。
また、第二の増幅器の出力信号が第一の増幅器の出力インピーダンス素子から接地面方向へ漏洩することを防止することができる。
そのため、増幅利得のLow−Gainモード時にも、高周波信号における通過特性の劣化を防止することができる。
また、High−Gainモード時の出力整合回路を含む出力配線とLow−Gainモード時の出力整合回路を含む出力配線を、それぞれ単独で出力端子に接続することにより、第一の増幅器の整合回路と第二の増幅器の整合回路について、相互に電気特性への影響を考慮することなくそれぞれ単独での構成を可能にすることができる。
そのため、High−Gainモード時とLow−Gainモード時の入出力整合の両立及び整合部品の内蔵化を可能にすることができる。
以下、本発明の実施の形態を示す高周波可変利得増幅器および通信機器について、図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は本実施の形態の高周波可変利得増幅器における負荷インダクタ切断型の構成例を示す回路図である。図1において、High−Gainモード時の負荷インピーダンスで、例えばALあるいはCu配線を使用した半導体基板内で形成したスパイラルインダクタなどが使用される上記インピーダンス素子5と、半導体基板内の拡散層に形成される拡散容量やALあるいはCu配線間に誘電体をサンドイッチした構造である金属配線間容量などを用いた出力整合回路を構成する上記インピーダンス素子7との配線の間に、例えば、PchCMOSトランジスタなどを使用した上記高周波スイッチ60を挿入した構成をとっている。
High−Gainモードの場合、上記高周波スイッチ60のゲート端子である電圧制御端子P14に、外部より上記高周波スイッチ60がオン状態となるような制御電圧を印加しており、また例えばNchCMOSトランジスタなどを使用した上記高周波スイッチ62のゲート端子である電圧制御端子P13に、外部より上記高周波スイッチ62がオフ状態となるような制御電圧を印加した状態となっている。
この場合、外部より入力された高周波信号は、上記入力端子P10から上記第一のトランジスタ51のベース端子に入力される。このとき上記高周波スイッチ62はオフしているため、上記高周波スイッチ62を通過する信号経路は遮断されている。
上記高周波スイッチ60はオン状態であるので、上記第一のトランジスタ51のベース端子に入力された高周波信号は、上記第一のトランジスタ51により上記インピーダンス素子6と上記インピーダンス素子5の割合で決まる増幅量で増幅され、上記第二のトランジスタ50を通過し、上記インピーダンス素子7及び上記インピーダンス素子8を通過して、上記出力端子P12より増幅された信号が出力される。
このとき、上記高周波スイッチ62はオフされているため、上記インピーダンス素子9を通過して上記インピーダンス素子62のドレインからソース方向へ流れる信号経路は、遮断されており、従来と同等の高周波特性が得られる。
Low−Gainモード状態の場合、上記高周波スイッチ62のゲートである上記電圧制御端子P13には、外部より上記高周波スイッチ62がオンするような制御電圧が印加されると同時に、上記高周波スイッチ60のゲート端子である上記電圧制御端子P14には、外部より上記高周波スイッチ60がオフするような制御電圧が印加される。
この場合、上記高周波スイッチ60はオフ状態であるため上記第一のトランジスタ51のコレクタに外部からの電源電圧が印加されず、そのため上記第一のトランジスタ51は飽和状態となり動作しない。
この状態で外部より高周波信号が入力された場合は、上記入力端子P10より高周波信号が入力され、上記高周波スイッチ62がオンしているため上記高周波スイッチ62のソースからドレイン方向へ外部から入力された信号が通過する。上記高周波スイッチ62を通過した高周波信号は、上記インピーダンス素子9及び上記インピーダンス素子8を介し上記出力端子P12に出力される。
この状態で上記高周波スイッチ60はオフ状態となっており、上記インピーダンス素子5からAC的に接地されている電源端子方向への信号経路が遮断され、また、上記第二のトランジスタ50は、上記高周波スイッチ60がオフ状態であるためコレクタ端子に電源電圧が印加されず飽和状態となっており、オフ状態となっているため、上記第二のトランジスタ50のコレクタ端子からエミッタ端子への通過経路は遮断されている。
従って、上記インピーダンス素子9を通過した高周波信号は上記インピーダンス素子7方向へは漏洩せず、ロスのない高周波信号が上記高周波スイッチ8を通過し上記出力端子P12に出力される。
図2は本実施の形態の高周波可変利得増幅器における負荷インダクタ及び増幅トランジスタ切断型の構成例を示す回路図である。図1の回路構成に対し上記高周波スイッチ60とインピーダンス素子7の間と上記第二のトランジスタ50のコレクタ端子の間に例えばPchMOSトランジスタ61を挿入した回路構成である。上記高周波スイッチ61のゲート端子は外部からの制御信号により切替ができる電圧制御端子P15により制御される。
高周波可変利得増幅器として機能するHigh−Gainモード時は、上記高周波スイッチ60と上記高周波スイッチ61はオン状態となり、上記第二のトランジスタ50のコレクタ端子には上記インピーダンス素子5を通し電源電圧が供給されるため、上記第一のトランジスタ61も動作し、上記第一のトランジスタ51のベース端子に入力された外部高周波信号は、上記第一のトランジスタ51で増幅され上記第二のトランジスタ50及び上記高周波スイッチ61のソースからドレイン方向へ通過し、上記インピーダンス素子7及び上記インピーダンス素子8を通過し出力端子P18へ出力される。
Low−Gainモード時の場合、上記高周波スイッチ60と上記高周波スイッチ61はいずれもオフ状態となり、入力端子P10に入力された外部からの高周波信号は、上記高周波スイッチ62がオン状態となっており、上記高周波スイッチ62のソースからドレイン方向へ高周波信号は通過し、上記インピーダンス素子9及び上記インピーダンス素子8を通過し上記出力端子P12へ信号が出力される。
ここで新規に追加した上記高周波スイッチ61がオフとなることにより、例えば上記第二のトランジスタ50のアーリ電圧が低い場合やベースとコレクタ間の寄生容量が大きく高周波信号に対するインピーダンスが低くなった場合でも、上記第一のトランジスタ51方向への信号漏洩を防止することができ、Low−Gainモード時の高周波信号通過特性の劣化を防止することが可能となる。
図3は本実施の形態の高周波可変利得増幅器における出力配線変更型の構成例を示す回路図である。図1の回路構成に対し上記第二のトランジスタ50と上記高周波スイッチ60の間に、整合回路網80内のインピーダンス素子81及びインピーダンス素子82を介し、上記出力ピンP12に接続されている。インピーダンス素子81とインピーダンス素子82の間にインピーダンス素子84が接続され、高周波スイッチ63のドレインに接続されソース端子は接地されている。上記高周波スイッチ63のゲート端子は電圧制御端子P16に接続されている。
また上記入力端子P10と上記第一のトランジスタ51の間から上記高周波スイッチ62のソース端子に接続され、上記高周波スイッチ62のコレクタはインピーダンス素子30に接続される。インピーダンス素子30は上記整合回路網80と上記出力端子P12の間に接続される。
ここで、High−Gainモードの場合、上記高周波スイッチ60及び上記高周波スイッチ63はオン状態であり、上記高周波スイッチ62はオフ状態である。入力端子P10に外部より入力された高周波信号は、上記第一のトランジスタ51のベース端子に入力され、増幅された信号はコレクタに接続された上記第二のトランジスタを通過し整合回路網80を通過し出力端子P12に出力される。
整合回路網80を半導体基板内部で構成することにより、外付け部品が不要となる。またLow−Gainモードの場合、上記高周波スイッチ60及び上記高周波スイッチ63はオフ状態であり、上記高周波スイッチ62はオン状態である。この場合は、入力端子P10に外部より入力された高周波信号は、上記高周波スイッチ62のソース端子からコレクタ端子へ通過し、インピーダンス素子30を通過して出力端子P12に出力される。
ここで高周波スイッチ63及び高周波スイッチ60がオフ状態であるため、上記インピーダンス素子30を通過した高周波信号は、上記インピーダンス素子84及び上記インピーダンス素子5から接地方向への信号漏洩が防止できる。またHigh−Gainモード状態とLow−Gainモード状態の整合が互いに独立しているため、整合回路の半導体内部への内蔵化が容易となる。
図4は本実施の形態の高周波可変利得増幅器における出力配線変更型の他の構成例を示す回路図である。図2の回路構成に対し上記第二のトランジスタ50と上記インピーダンス素子81の間に上記高周波スイッチ61を挿入した回路構成としている。
ここで、High−Gainモードの場合、上記高周波スイッチ60、上記高周波スイッチ61及び上記高周波スイッチ63はオン状態であり、上記高周波スイッチ62はオフ状態である。
入力端子P10に外部より入力された高周波信号は、上記第一のトランジスタ51のベース端子に入力され、増幅された信号はコレクタに接続された上記第二のトランジスタを通過し、上記高周波スイッチ61のソースからドレインを通過して整合回路網80を通過し、出力端子P12に出力される。
整合回路網80を半導体基板内部で構成することにより、外付け部品が不要となる。またLow−Gainモードの場合、上記高周波スイッチ60及び上記高周波スイッチ63はオフ状態であり、上記高周波スイッチ62はオン状態である。入力端子P10に外部より入力された高周波信号は、上記高周波スイッチ62のソース端子からコレクタ端子へ通過し、インピーダンス素子30を通過して出力端子P12に出力される。
ここで高周波スイッチ63、高周波スイッチ60及び高周波スイッチ61がオフ状態であるため、上記インピーダンス素子30を通過した高周波信号は、上記インピーダンス素子84及び上記インピーダンス素子5から接地方向への信号漏洩が防止でき、更に上記第二のトランジスタ50のコレクターエミッタ間あるいはコレクターベース間の寄生インピーダンスを介しての信号漏洩も防止できる。またHigh−Gainモード状態とLow−Gainモード状態の整合が互いに独立しているため、整合回路の半導体内部への内蔵化が容易となる。
本発明の高周波可変利得増幅器および通信機器は、Low−Gainモード時の信号通過特性の劣化を防止でき、High−Gainモード時及びLow−Gainモード時の整合を独立に半導体基板内部で形成することができるもので、例えば携帯電話やPHSなどの無線信号の受信機を構成する高周波可変利得増幅器等に適用である。
本発明の実施の形態の高周波可変利得増幅器における負荷インダクタ切断型の構成例を示す回路図 同実施の形態の高周波可変利得増幅器における負荷インダクタ及び増幅トランジスタ切断型の構成例を示す回路図 同実施の形態の高周波可変利得増幅器における出力配線変更型の構成例を示す回路図 同実施の形態の高周波可変利得増幅器における出力配線変更型の他の構成例を示す回路図 従来の高周波可変利得増幅器の構成例を示す回路図 従来の高周波可変利得増幅器の他の構成例を示す回路図
符号の説明
P1 入力端子
P2 出力端子
P3 電圧制御端子
P4 電圧制御端子
P10 入力端子
P11 エミッタ端子
P12 出力端子
P13 電圧制御端子
P14 電圧制御端子
P15 電圧制御端子
P16 電圧制御端子
1 バイアス回路
2 バイアス回路
3 インピーダンス素子
4 インピーダンス素子
5 インピーダンス素子
6 インピーダンス素子
7 インピーダンス素子
8 インピーダンス素子
9 インピーダンス素子
10 増幅回路
11 入力側コンデンサ
12 出力側コンデンサ
13 電源端子
14 チョークコイル
15 バイパスコンデンサ
20 信号バイパス回路
21 バイパスコンデンサ
22 高周波スイッチ
23 高周波スイッチ
24 抵抗器
50 トランジスタ
51 トランジスタ
60 高周波スイッチ
61 高周波スイッチ
62 高周波スイッチ
63 高周波スイッチ
80 整合回路網
81 インピーダンス素子
82 インピーダンス素子
84 インピーダンス素子

Claims (7)

  1. 外部から入力された高周波信号を特定の利得で増幅する第一の増幅器と、
    前記第一の増幅器の負荷インピーダンス素子と出力インピーダンス素子の信号経路を切断する第一の高周波スイッチと、
    前記外部から入力された高周波信号を特定の利得で通過させる第二の増幅器とを備え、
    前記第二の増幅器がオン状態の場合に前記第一の高周波スイッチがオフ状態となる
    ことを特徴とする高周波可変利得増幅器。
  2. 請求項1記載の高周波可変利得増幅器であって、
    前記第一の増幅器の出力インピーダンス素子と前記第一の増幅器の信号経路を切断する第二の高周波スイッチを有する
    ことを特徴とする高周波可変利得増幅器。
  3. 請求項1記載の高周波可変利得増幅器であって、
    前記第二の増幅器の出力インピーダンス素子を有する高周波信号配線と、
    前記第一の増幅器の出力インピーダンス素子を有する高周波信号配線とを、
    出力端子で接続する
    ことを特徴とする高周波可変利得増幅器。
  4. 請求項2記載の高周波可変利得増幅器であって、
    前記第二の増幅器の出力インピーダンス素子を有する高周波信号配線と、
    前記第一の増幅器の出力インピーダンス素子を有する高周波信号配線とを、
    出力端子で接続する
    ことを特徴とする高周波可変利得増幅器。
  5. 請求項3記載の高周波可変利得増幅器であって、
    前記第一の増幅器の出力インピーダンス素子を接地面と切断する第三の高周波スイッチを有する
    ことを特徴とする高周波可変利得増幅器。
  6. 請求項4記載の高周波可変利得増幅器であって、
    前記第一の増幅器の出力インピーダンス素子を接地面と切断する第三の高周波スイッチを有する
    ことを特徴とする高周波可変利得増幅器。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の高周波可変利得増幅器を、外部から入力された高周波信号を特定の利得で増幅する高周波増幅器として備えたことを特徴とする通信機器。
JP2005354197A 2005-12-08 2005-12-08 高周波可変利得増幅器および通信機器 Pending JP2007158975A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005354197A JP2007158975A (ja) 2005-12-08 2005-12-08 高周波可変利得増幅器および通信機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005354197A JP2007158975A (ja) 2005-12-08 2005-12-08 高周波可変利得増幅器および通信機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007158975A true JP2007158975A (ja) 2007-06-21

Family

ID=38242714

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005354197A Pending JP2007158975A (ja) 2005-12-08 2005-12-08 高周波可変利得増幅器および通信機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007158975A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012164794A1 (ja) * 2011-06-01 2012-12-06 パナソニック株式会社 スルーモード付き低雑音増幅器
KR20200020372A (ko) * 2018-08-17 2020-02-26 삼성전기주식회사 아이솔레이션 특성이 개선된 증폭 장치
JP2021016106A (ja) * 2019-07-12 2021-02-12 株式会社東芝 高周波増幅回路

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012164794A1 (ja) * 2011-06-01 2012-12-06 パナソニック株式会社 スルーモード付き低雑音増幅器
US8648656B2 (en) 2011-06-01 2014-02-11 Panasonic Corporation Low-noise amplifier with through-mode
JP5879547B2 (ja) * 2011-06-01 2016-03-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 スルーモード付き低雑音増幅器
KR20200020372A (ko) * 2018-08-17 2020-02-26 삼성전기주식회사 아이솔레이션 특성이 개선된 증폭 장치
KR102185059B1 (ko) 2018-08-17 2020-12-01 삼성전기주식회사 아이솔레이션 특성이 개선된 증폭 장치
JP2021016106A (ja) * 2019-07-12 2021-02-12 株式会社東芝 高周波増幅回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20060009164A1 (en) Radio frequency switching circuit
US20110140764A1 (en) Cmos switch for use in radio frequency switching and isolation enhancement method
US8149049B2 (en) Low noise receiving apparatus
KR20190113629A (ko) 저잡음 증폭기를 바이패스하는 시스템 및 방법
US10778211B2 (en) Switching circuit and semiconductor module
KR101732279B1 (ko) 저잡음 증폭기 모듈을 위한 시스템 및 방법
US7667541B2 (en) Amplifier circuit and wireless communication device
JP2008271517A (ja) 高周波電力増幅器、半導体装置、および高周波電力増幅方法
US6667657B2 (en) RF variable gain amplifying device
JP2004534470A5 (ja)
US7425876B2 (en) Antenna switch circuit and high frequency module having the same
JP2015226313A (ja) スイッチ回路付き利得可変型増幅器
JP2008277882A5 (ja)
US6853243B2 (en) Wireless communication frequency signal amplification apparatus and transmitting and receiving apparatus
JP2010239401A (ja) 可変利得増幅回路および無線通信装置
JP2008172674A (ja) マルチモード通信装置
JP2007158975A (ja) 高周波可変利得増幅器および通信機器
CN113422583A (zh) 低噪声放大电路、射频前端模组及控制方法
KR100425757B1 (ko) 가변이득증폭기
CN110838826B (zh) 具有隔离特性的放大装置
JP4936151B2 (ja) 利得可変増幅器およびそれを用いた通信機器
JP2008098771A (ja) 低雑音増幅器
JPWO2006095416A1 (ja) 減衰器を備えた高周波増幅器
CN113054913B (zh) 高频电路
JP3983511B2 (ja) 利得可変増幅回路およびそれを用いた受信機ならびに送信機

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080430