JP2007158535A - 位相同期ループ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】R/G/Bの各信号間の位相関係のばらつきを抑制した上で、PLL回路の移相器に備わる遅延素子が所望の遅延値で正常に動作しているか否かのテストの容易化が可能なPLL回路を提供する。
【解決手段】PLL回路10は、出力信号の発振周波数が電圧により制御される電圧制御発振器14と、この電圧制御発振器の出力信号を逓倍して下げる分周器15と、この分周器から出力される帰還信号と参照信号との位相を比較する位相比較器11と、この位相比較器の出力信号を平滑化して電圧制御発振器の制御電圧を生成するループフィルタ13と、電圧制御発振器の出力信号を位相同期ループ回路の外部から入力される位相制御信号により調整する位相シフト手段16、17、18と、を備え、かかる位相シフト手段は複数備わり、位相制御信号は各々の位相シフト手段ごとにそれぞれ入力されることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、パーソナルコンピュータ(Personal Computer;以下、PCと称する)等の映像信号をサンプリングするためのドットクロック信号を発生させる位相同期ループ(Phase Locked Loop;以下、PLLと称する)回路に関し、特に、PLL回路に備わる移相器の制御に関する。
LSI(large scale integrated)の動作速度の高速化に伴って、一般に、クロック同期型の半導体装置は、外部端子を介して供給される外部クロックに同期した内部クロック(内部回路で使用されるクロック信号)を生成するためのPLL回路を備えることが多くなっている。PLL回路は、内部クロックを生成する電圧制御発振器を備え、内部クロックを外部クロックに同期させるために、外部クロックおよび内部クロックの位相を比較して、かかる位相比較結果に応じて電圧制御発振器の制御電圧を調整してドットクロック信号を発生させる。
近年、テレビ(Television;以下、TVと称する)の大型化、高解像度化に伴い、PCの映像をTVで映す必要性が求められている。TVで映し出す場合に、PCの映像、すなわちアナログ映像信号はサンプリングされてからデジタル化される必要がある。サンプリングのためのクロック(以下、ドットクロック)は、PLL回路を用いて同期信号から再生するが、その周波数は、かかる映像信号ごとに異なる。今日の映像信号の多様化に伴って、PLL回路は、10MHzから160MHz超のドットクロックを生成することが要求されている。
また、PCの映像信号は、サンプル値をアナログ伝送しているため、サンプリング点をピンポイントで捉えるクロック再生が必要である。特に、1画素ごとに階調等のデータのレベルが変化するディザ処理を行う場合や高精細画像の表示に際して、画質劣化が顕著になり、ディスプレイの品質が損なわれるので、かかるクロック再生が必要となる。そこで、PCの映像信号に対しては、映像信号とドットクロックの位相を調整するためドットクロックの位相シフト機能を設け、サンプリング後のデータから自動的に位相調整を最適化することにより、高精度な映像信号処理を行うことのできる映像処理信号処理装置が特許文献1に開示されている。
上記装置に含まれるPLL回路は、ドットクロックの位相シフト機能を設けた位相調整可能なPLL回路であり、図3に示すように、位相比較器(Phase Detector)41と、チャージポンプ(Charge Pump)42と、ループフィルタ(LPF)43と、電圧制御発振器(Voltage Controlled Oscillator;以下、VCOと称する)44と、分周器(Divider)45と、および移相器(Phase Shifter)46とを含む構成である。
位相比較器41は、PC等からの水平同期信号を参照信号REF_CLKとして一方の入力とし、他方の入力を比較信号となる分周器45からの出力信号DIV_CLKとし、双方の信号の位相の比較を行ない、位相差をパルス状の差信号にして出力する。チャージポンプ42は、位相比較器41における位相比較の結果を電流値に変換する。ループフィルタ43は、位相比較器41から出力されたパルス状の位相差信号から交流成分を取り除いてVCO44の制御電圧とするために、チャージポンプ42の電流値を電圧値に変換するためのローパスフィルタである。VCO44は、ループフィルタ43の出力電圧値に基づいて出力発振周波数を一意に決定する。分周器45は、VCO44の出力信号VCO_CLKの周波数を1/n(nは2以上の自然数)に逓倍して変換することにより下げる。移相器46は、VCO44の出力信号VCO_CLKの位相を外部より入力される位相制御信号により調整する。かかる移相器46の出力は、ドットクロック信号SCLKとしてPLL回路40から出力される。
次に、図3に示した従来例のPLL回路40の動作を説明する。まず、PC等から出力される水平同期信号が位相比較器41に参照信号REF_CLKとして入力されることにより、VCO44から分周器45を介して位相比較器41に帰還信号としてフィードバックされたVCO45の出力信号VCO_CLKと位相比較を行なうことにより、PLL回路40は、水平同期信号にロックした出力信号VCO_CLKを生成する。そして、上述の移相器46により、かかる出力信号VCO_CLKの位相を外部から移相器46に入力される位相制御信号PCLKによって遅延等させることにより調整して、位相関係を最適にしたドットクロックを生成する。一般に、VCO44の出力からの信号位相が進んでいれば、発振周波数を下げて位相を遅らせ、VCO44の出力が遅れていれば、発振周波数を上げて位相を進め、参照信号REF_CLKとの位相差がゼロとなるようにVCO44を制御する。すなわち、PLL回路自体は、周波数を同期させているのではなく、位相を同期させていることになり、結果として周波数も同期することになる。
また、高画質を実現させるためには、位相制御は、より細かく制御できる方が好ましく、そのため、移相器46は、ドットクロックの1周期を360度としたときに、例えば、10度単位で制御できる必要がある。図4は、上記の移相器46に関して、バッファ等の遅延素子47およびセレクタ48を使用した構成例を示したものであり、ドットクロックが160MHzのときに、その1周期を10度単位で位相を制御できるようにしたものである。つまり、遅延素子47が35段あり、1遅延素子の遅延が6.25ns/36=0.174nsのものが使用されている。36通りの遅延を位相制御信号により選択するため、位相制御信号は6ビットバスとなる。
特開平7−295533号公報
しかしながら、PCから入力されるアナログ映像信号と水平同期信号との位相関係は、同機種のPCであった場合でも、PC内の部品が持つ遅延等のばらつきによって微小時間ずれ、さらにアナログ映像信号である赤(red)/緑(green)/青(blue)(以下、R/G/Bと称する)の各信号間でも位相関係がばらつき、かかる各信号間の位相関係のばらつきによる映像品質の劣化を招くことが考えられる。
また、出荷テストにおいて、移相器46も当然テストする必要があるが、前述するように移相器に備わる1遅延素子の遅延値が小さいため、全遅延素子が所望の遅延値で正常に形成されているか否かをロックディテクト信号等でテストすることが困難であった。
そこで、本発明は、従来のPLL回路が有する上記問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、R/G/Bの各信号間の位相関係のばらつきを抑制し、かつPLL回路の移相器に備わる遅延素子が所望の遅延値で正常に動作しているか否かのテストの容易化が可能な、新規かつ改良された位相同期ループ(PLL)回路を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある実施の態様によれば、外部から入力される参照信号に同期したクロック信号を生成するPLL回路において、出力信号の発振周波数が電圧により制御される電圧制御発振器と、この電圧制御発振器の出力信号を逓倍して下げる分周器と、この分周器から出力される帰還信号と参照信号との位相を比較する位相比較器と、この位相比較器の出力信号を平滑化して電圧制御発振器の制御電圧を生成するループフィルタと、電圧制御発振器の出力信号を位相同期ループ回路の外部から入力される位相制御信号により調整する位相シフト手段と、を備え、かかる位相シフト手段は複数備わり、位相制御信号は各々の位相シフト手段ごとにそれぞれ入力されることを特徴とする位相同期ループ回路が提供される。
このような構成とすることにより、電圧制御発振器の出力信号に含まれる各々の信号ごとに位相調整が可能となるので、各信号間の位相関係のばらつきによる映像等の各種データの品質の劣化を抑えられる。
このとき、上記実施の態様において、位相シフト手段への入力段に第1の切換手段を備え、分周器への入力段に第2の切換手段を備え、位相比較器への入力段に第3の切換手段を備え、第1の切換手段および第2の切換手段は、位相同期ループ回路の外部からの入力信号により、電圧制御発振器の出力信号と位相シフト手段の出力信号の何れか一方の信号を接続先に入力するように切り換えることとしてもよく、第3の切換手段は、参照信号とかかる参照信号を電圧制御発振器の出力でラッチした信号の何れか一方の信号を接続先に入力するように切り換えることとしてもよい。
このような構成とすることにより、各位相シフト手段が通常に動作する実動作モードと、出荷テスト等において各位相シフト手段が正常に動作するか否かをロックディテクト信号等でテストする量産テストモードとの切換をPLL回路の外部からテスト信号を入力することにより行う容易に実行できるようになる。換言すると、PLL回路に備わる位相シフト手段のテスタビリティーが向上する。
また、上記実施の態様において、第1および第2の切換手段が位相シフト手段の出力信号を接続先に入力するように切り換える場合に、位相シフト手段の出力信号の位相のシフト量の合計を360度の自然数倍に予め設定していることとしてもよい。さらに、第3の切換手段が参照信号を電圧制御発振器の出力でラッチした信号を接続先に入力するように切り換える場合に、ラッチ段数をかかる自然数個に予め設定していることとしてもよい。
このような構成とすることにより、量産テストモードにおいては、各々の位相シフト手段の出力信号の位相シフト量の合計を360度の自然数倍にあらかじめ設定し、さらに参照信号に対し電圧制御発振器の出力でラッチする段数をかかる自然数個にあらかじめ設定しておくことにより、位相シフト手段に備わる遅延素子が所望の遅延値で正常に動作しているか否かのテストをロックディテクト信号等で簡易に実行できるので、位相シフト手段の不良を容易に検出することができる。
さらに、上記実施の態様において、位相シフト手段がn(nは2以上の自然数)個備わる場合に、第1の切換手段はn−1個備わり、第2の切換手段は1個備わり、n個中のk(1≦k≦n−1)個目の位相シフト手段の出力をn−1個中k個目の第1の切換手段を介してk+1個目の位相シフト手段に接続し、k=n個目の位相シフト手段の出力は第2の切換手段に接続されることとしてもよい。
このような構成とすることにより、画質等の各種再生データの劣化を防ぐために、アナログ映像信号であるR/G/Bの各信号以外にも、電圧制御発振器の出力信号に含まれる各々の信号ごとに位相調整が可能となり、各種再生データの品質の劣化を抑えられる。
また、上記実施の態様において、位相シフト手段は、赤信号用、緑信号用、および青信号用の3つを有し、位相シフト手段ごとに赤信号用、緑信号用、および青信号用の位相制御信号がそれぞれ入力されることとしてもよい。
このような構成とすることにより、特に、アナログ映像信号であるR/G/B各信号間で位相関係がばらついた場合でも、それぞれの位相シフト量を独立して制御できるので、画質の劣化を防ぐことが可能である。
以上説明したように本発明によれば、アナログ映像信号であるR/G/B信号等の各種信号ごとに位相をシフトする移相器を設けることにより、R/G/B信号等の各種信号間の位相関係のばらつきによる映像品質の劣化を抑えることが可能である。また、テストモード時は、各々のシフト量の合計を360度の自然数倍に設定し、360度の自然数倍に位相シフトさせた信号と参照信号を電圧制御発振器の出力でかかる自然数段分ラッチした信号と比較することにより、ロックディテクト信号で不良品が容易に判別可能であり、従来困難であった移相器のテスタビリティーの問題を解決することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
まず、本発明のPLL回路の第1の実施の形態の構成について図面を使用しながら説明する。図1は、本実施の形態のPLL回路10のブロック図である。
図1に示すように、本実施の形態のPLL回路10は、PC等からの水平同期信号を参照信号REF_CLKとして一方の入力とし、帰還信号となる分周器15の出力信号DIV_CLKを他方の入力とし、双方の入力信号の位相を比較して位相差をパルス状の差信号にして出力する位相比較器11と、この位相比較器11における位相比較の結果を電流値に変換するチャージポンプ12と、位相比較器11から出力されたパルス状の位相差信号から交流成分を取り除くことにより平滑化してVCO14の制御電圧を生成するために、このチャージポンプ12の電流値を電圧値に変換するローパスフィルタであるループフィルタ(LPF)13と、このループフィルタ13の出力電圧値に基づいて、出力発振周波数を一意に決定するVCO14と、このVCO14の出力信号VCO_CLKの周波数を1/n(nは2以上の自然数)に逓倍して変換することにより下げる分周器15と、を備えるのは、前述した図2に示す従来例と同様である。なお、分周器15で分周する逓倍数nは、任意に設定可能であるものとする。
本実施の形態では、VCO14の出力信号VCO_CLKの位相をPLL回路10の外部から入力される位相制御信号により調整する位相シフト手段となる移相器がR信号用16と、G信号用17と、B信号用18との3つで構成される。そして、かかる移相器16、17、18ごとにPLL回路10の外部から位相制御信号PCLK_R、PCLK_G、PCLK_Bを入力することによって、VCO14の出力信号VCO_CLKをかかる出力信号VCO_CLKに含まれるR/G/B信号ごとに位相を遅延等させることにより位相調整して、R/G/B信号ごとに位相関係を最適にしたドットクロックSCLK_R、SCLK_G、SCLK_Bを生成する。
すなわち、R信号用の移相器16の出力は、R信号の映像信号用ADコンバータのドットクロックSCLK_RとしてPLL回路10から出力され、G信号用の移相器17の出力は、G信号の映像信号用ADコンバータのドットクロックSCLK_GとしてPLL回路10から出力され、B信号用の移相器18の出力は、B信号の映像信号用ADコンバータのドットクロックSCLK_BとしてPLL回路10から出力される。このため、本実施の形態では、アナログ映像信号であるR/G/B信号ごとに移相器16、17、18を設けることにより、各々の信号ごとに位相調整が可能となるので、R/G/B信号間の位相関係のばらつきによる映像品質の劣化を抑えられる。
また、本実施の形態では、各移相器16、17、18が通常に動作する実動作モードと、出荷テスト等において移相器16、17、18が正常に動作するか否かをロックディテクト信号等でテストする量産テストモードとの切換をPLL回路10の外部からテスト信号を入力することにより行うために、G信号用移相器17への入力段にG信号用移相器17の使用モードを切り換える切換手段となるセレクタ19が設けられ、R信号用移相器16への入力段にR信号用移相器16の使用モードを切り換えるセレクタ20が設けられ、分周器15への入力段に分周器15の使用モードを切り換えるセレクタ21が設けられ、VCO14の出力信号VCO_CLKでラッチされた参照信号REF_CLK、つまりラッチ回路23の出力を選択するセレクタ22が設けられている。
なお、上述の説明では、PLL回路10の外部からのテスト信号の指示によって、セレクタ19、20、21、22の全ての接続先の機器が実動作モードとなるA端子側を選択しているときを示している。かかるセレクタ19、20、21、22の全ての接続先の機器が量産テストモードとなるB端子側を選択されたときの接続について以下に説明する。
PLL回路10の外部から入力されるテスト信号の電位により、セレクタ19は、VCO14の出力信号VCO_CLKではなく、B信号用の移相器18の出力信号であるドットクロックSCLK_Bを選択し、セレクタ20は、VCO14の出力信号VCO_CLKではなく、G信号用の移相器17の出力であるドットクロックSCLK_Gを選択し、セレクタ21は、VCO14の出力信号VCO_CLKではなく、R信号用の移相器16の出力であるドットクロックSCLK_Rを選択し、セレクタ22は、参照信号REF_CLKではなく、かかる参照信号REF_CLKをVCO14の出力信号VCO_CLKでラッチしたラッチ回路23の出力を選択する機能を持つ。なお、本実施の形態のPLL回路10の量産テストモードにおける動作については後述する。
次に、図1に示した本実施の形態のPLL回路10の動作について、図面を使用しながら説明する。まず、通常状態であるPLL回路10の実動作モードの動作について説明する。
PC等から出力される水平同期信号が位相比較器11に参照信号REF_CLKとして入力されることにより、PLL回路10は、参照信号REF_CLKにロックしたVCO14の出力信号VCO_CLKを生成し、この出力信号VCO_CLKに含まれるR/G/B信号ごとに位相を調整するために、各信号に対応する移相器をR/G/B信号ごとに設け、かかる移相器16、17、18ごとに位相制御信号PCLK_R、PCLK_G、PCLK_Bを入力することによって出力信号の位相調整を実行する。すなわち、R信号用の移相器16によって、VCO14の出力信号VCO_CLKに含まれるR信号を遅延させて、位相調整したR信号用ドットクロックSCLK_Rを生成し、G信号用の移相器17によって、VCO14の出力信号VCO_CLKに含まれるG信号を遅延させて、位相調整したG信号用ドットクロックSCLK_Gを生成し、同様にB信号用の移相器18によって、VCO14の出力信号VCO_CLKに含まれるB信号を遅延させて、位相調整したB信号用ドットクロックSCLK_Bを生成する。このように、実動作モードでは、各々の移相器16、17、18は、移相器ごとに位相制御信号PCLK_R、PCLK_G、PCLK_Bを入力することにより、独立に位相制御が可能であることから、R/G/B信号ごとにドットクロックの位相調整が可能となり、各々の信号に最適な位相関係が生成できるようになる。
次に、本実施の形態のPLL回路10の実動作モードから量産テストモードに切り換える際の動作について説明する。まず、通常状態である実動作モード、換言するとPLL回路10の外部から入力されたテスト信号によりセレクタ19、20、21、22が接続先の機器を実動作モードとするA端子側を選択した状態にしてPLL回路10をロックさせる。このとき、PLL回路10から出力されるロックディテクト信号(図示せず)によって、外部からPLL回路10がロックしているか否かが確認できる。なお、かかるロックディテクト信号は、本実施の形態では、位相比較器11の出力を使用するものとする。この際、位相比較器11の出力信号として、UP信号とDOWN信号を作成し、後段のチャージポンプ12へこれらの信号が入力される。これらUP信号とDOWN信号のアクティブな幅が参照信号REF_CLKとの位相差を表し、かかる幅が広い程、参照信号REF_CLKとの位相差が大きいことを示す。すなわち、ロックディテクト信号は、例えば、UP信号とDOWN信号をシステムクロック等の十分周波数の高いクロックでラッチした信号と言った構成をとり、上記位相差が小さい、つまりロックしているときは、ラッチできず、ロックディテクト信号は変化しない。
その後、PLL回路10の外部から入力されるテスト信号の電位を変更して量産テストモードに設定する。これにより、セレクタ19、20、21、22では、全ての接続先の機器が量産テストモードとなるB端子側が選択されるため、VCO14の出力信号VCO_CLKは、B信号用の移相器18に入力され、かかるB信号用の移相器18からの出力信号は、G信号用の移相器17およびR信号用の移相器16を介して、分周器15へ入力される。さらに、参照信号REF_CLKをVCO14の出力信号VCO_CLKでラッチしたラッチ回路23の出力がセレクタ22を介して位相比較器11へ入力される。
このとき、PLL回路10の外部から入力される位相制御信号PCLK_R、PCLK_G、PCLK_Bの設定は、各々の移相器16、17、18の位相遅延の合計がVCO14の出力信号VCO_CLKの1波長分、つまり360度分になるように予め設定する。図2に示すように、各移相器16、17、18に備わる遅延素子が所望の遅延値で正常に動作している場合は、量産テストモードにおいても、分周器15で分周された出力信号DIV_CLKと参照信号REF_CLKをVCO14の出力信号VCO_CLKで1ラッチした信号の位相は、双方ともVCO14の出力信号VCO_CLKの1波長分おくれるため、ずれることはなく、PLL回路10のロックが外れることはない。また、3つの移相器16、17、18のうち、1つでもその遅延値が何らかの理由で所望の値に設定できていない場合には、各々の移相器16、17、18の位相遅延の合計が360度にならず、その結果、量産テストモードに切り換えた直後にPLL回路10のロックが外れてしまい、ロックディテクト信号によってPLL回路10のロック外れが観測可能となる。すなわち、PLL回路10から出力されるロックディテクト信号によって、外部からPLL回路10がロックしているか否かの確認が容易に実行できる。なお、所望の各移相器16、17、18の動作テストを終えた際には、セレクタ19、20、21、22にPLL回路10の外部からの指示信号により、量産テストモードから実動作モードに切り換えて戻すものとする。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、前述した第1の実施の形態では、R/G/B各信号間で位相関係がばらついた場合での画質の劣化を防ぐために、R/G/Bの各信号用に3つの移相器が設けられているが、かかる移相器の数nは、3つに限定されず、2つまたは4つ以上でもよい。このとき、移相器がn個(nは2以上の自然数)備わる場合、n−1個の各移相器への入力段にセレクタ(以下、第1セレクタと称する)を設け、残りの一つのセレクタ(以下、第2セレクタと称する)を分周器への入力段に設け、n個中のk(1≦k≦n−1)個目の移相器の出力をn−1個中k個目の第1セレクタを介してk+1個目の移相器に接続し、k=n個目の移相器の出力を第2セレクタに接続することにより、第1セレクタおよび第2セレクタの量産テストモードと実動作モードとの切換を行うようにすることも可能である。その際に、量産テストモードにおいて、n個の移相器のシフト量の合計を360度に予め設定しておくことにより、移相器の不良を検出することができる。
また、前述した第1の実施の形態では、PLL回路の外部から入力される位相制御信号の設定は、各移相器の位相遅延の合計がVCOの出力信号VCO_CLKの1波長分すなわち360度分の出力信号になるように予め設定しているが、かかるPLL回路に入力される位相制御信号の設定は、各移相器の位相遅延の合計が、例えば、出力信号VCO_CLKの波長の2波長分と言った具合に、出力信号VCO_CLKの波長の自然数倍、すなわち360度の自然数倍であればよい。そのとき、ラッチ回路23の段数もかかる自然数段分である必要があることは明らかである。
本発明は、PC等の映像信号をサンプリングするためのドットクロック信号を発生させるPLL回路に適用可能であり、特に、R/G/B各信号間の位相関係のばらつきによる映像品質の劣化を抑え、ロックディテクト信号でPLL回路のテスト容易化を可能にする。
本発明の第1の実施の形態におけるPLL回路のブロック図である。 本発明の第1の実施の形態におけるPLL回路の動作を示すタイミングチャートである。 従来例におけるPLL回路のブロック図である。 従来例の位相シフト回路の一例を示すブロック図である。
符号の説明
10 位相同期ループ回路(PLL回路)
11 位相比較器
13 ループフィルタ(LPF)
14 電圧制御発振器(VCO)
15 分周器
16 位相シフト手段(R信号用移相器)
17 位相シフト手段(G信号用移相器)
18 位相シフト手段(B信号用移相器)
19、20 第1の切換手段(セレクタ)
21 第2の切換手段(セレクタ)
22 第3の切換手段(セレクタ)
23 ラッチ回路

Claims (5)

  1. 外部から入力される参照信号に同期したクロック信号を生成するPLL回路において、
    出力信号の発振周波数が電圧により制御される電圧制御発振器と、
    前記電圧制御発振器の出力信号を逓倍して下げる分周器と、
    前記分周器から出力される帰還信号と前記参照信号との位相を比較する位相比較器と、
    前記位相比較器の出力信号を平滑化して前記電圧制御発振器の制御電圧を生成するループフィルタと、
    前記電圧制御発振器の出力信号を前記位相同期ループ回路の外部から入力される位相制御信号により調整する位相シフト手段と、を備え、
    前記位相シフト手段は複数備わり、前記位相制御信号は各々の前記位相シフト手段ごとにそれぞれ入力されることを特徴とする位相同期ループ回路。
  2. 前記位相シフト手段への入力段に第1の切換手段を備え、前記分周器への入力段に第2の切換手段を備え、前記位相比較器の入力段に第3の切換手段を備え、前記第1の切換手段および前記第2の切換手段は、前記位相同期ループ回路の外部からの入力信号により、前記電圧制御発振器の出力信号と前記位相シフト手段の出力信号の何れか一方の信号を接続先に入力するように切り換え、前記第3の切換手段は、前記参照信号と該参照信号を前記電圧制御発振器の出力でラッチした信号の何れか一方の信号を接続先に入力するように切り換えることを特徴とする請求項1に記載の位相同期ループ回路。
  3. 前記第1および第2の切換手段が前記位相シフト手段の出力信号を接続先に入力するように切り換える場合に、前記位相シフト手段の出力信号の位相のシフト量の合計を360度の自然数倍に予め設定し、前記第3の切換手段が前記参照信号を前記電圧制御発振器の出力でラッチした信号を接続先に入力するように切り換える場合に、ラッチ段数を前記自然数分に予め設定していることを特徴とする請求項2に記載の位相同期ループ回路。
  4. 前記位相シフト手段がn(nは2以上の自然数)個備わる場合に、前記第1の切換手段はn−1個備わり、前記第2の切換手段は1個備わり、n個中のk(1≦k≦n−1)個目の前記位相シフト手段の出力をn−1個中k個目の前記第1の切換手段を介してk+1個目の前記位相シフト手段に接続し、k=n個目の前記位相シフト手段の出力は前記第2の切換手段に接続されることを特徴とする請求項2または3に記載の位相同期ループ回路。
  5. 前記位相シフト手段は、赤信号用、緑信号用、および青信号用の3つを有し、前記位相シフト手段ごとに赤信号用、緑信号用、および青信号用の位相制御信号がそれぞれ入力されることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の位相同期ループ回路。
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