JP2007157454A - 燃料電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】アノード側ガスケット及びカソード側ガスケットとアノード及びカソードの端面との間に隙間が形成されても、反応ガスが上記隙間内を進行することを抑制して上記反応ガスを電極反応に対して有効に利用することができ、簡単な構成で、十分な発電性能を確保することが可能な燃料電池を提供する。
【解決手段】アノード側セパレータ6a及びカソード側セパレータ6bのうちの少なくとも一方において、アノード側ガスケット9a及びカソード側ガスケット9bと膜電極接合体5との間に形成されるアノード側隙間10a及びカソード側隙間に対応する位置に、冷却流体流路とアノード側隙間及びカソード側隙間との少10bなくとも一方を連通する通水孔14を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】アノード側セパレータ6a及びカソード側セパレータ6bのうちの少なくとも一方において、アノード側ガスケット9a及びカソード側ガスケット9bと膜電極接合体5との間に形成されるアノード側隙間10a及びカソード側隙間に対応する位置に、冷却流体流路とアノード側隙間及びカソード側隙間との少10bなくとも一方を連通する通水孔14を設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、民生用コジェネレーションや移動体用、モバイル用のエネルギー源として有用な燃料電池、特に高分子電解質形燃料電池に関する。
高分子電解質形燃料電池は、水素等の燃料ガスと空気等の酸化剤ガスとをガス拡散電極であるアノード及びカソードにおいてそれぞれ電気化学的に反応させ、電気と熱とを同時に発生させる電池である。図17に、このような燃料電池の一般的な基本構成である単電池を示す。単電池(以下、「燃料電池」ともいう)100は、図17に示すように、主として膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)105と、膜電極接合体105を挟持する一対の板状のセパレータ、即ちアノード側セパレータ106a及びカソード側セパレータ106bを含む構成の単電池を少なくとも1つ具備する。
膜電極接合体105は、アノード104a及びカソード104bの間に陽イオン(水素イオン)を選択的に輸送する高分子電解質膜101が配置された構成を有している。更に、アノード104aは、高分子電解質膜101側に密着した状態で配置される触媒層102aと、当該触媒層102aとアノード側セパレータ106aとの間に配置されるガス拡散層103aとを少なくとも含み、カソード104bは、高分子電解質膜101側に密着した状態で配置される触媒層102bと、当該触媒層102bとカソード側セパレータ106bとの間に配置されるガス拡散層103bとを少なくとも含む。
触媒層102a、102bは、電極触媒(例えば白金系金属)を担持した導電性炭素粒子を主成分とする層である。また、ガス拡散層103a、103bは、ガス通気性と導電性を兼ね備えた層である。このガス拡散層103a、103bは、例えばカーボンからなる導電性多孔質基材の上に、少なくとも導電性炭素粒子とフッ素樹脂等の撥水性樹脂とを含む導電性撥水層(図示せず)を形成して得られる。
ここで、図17に示すように、膜電極接合体104においては、ガス漏れを防止するためガスケット109a、109bを配置する観点から、高分子電解質膜101の主面の大きさが、アノード104a及びカソード104bの主面の大きさよりも大きく、かつ、高分子電解質膜101の全外縁部がアノード104a及びカソード104bの外縁部よりも外側に突出するような構成を有している。なお、本明細書においては、これらのアノード104a及びカソード104bの外縁部よりも外側に突出した高分子電解質膜101の外縁部を「はみ出し部」ともいう(図17中のP)。
アノード側セパレータ106a及びカソード側セパレータ106bは、導電性を有しており、膜電極接合体104を機械的に固定するとともに、膜電極接合体104を複数積層する場合に隣接する膜電極接合体104同士を互いに電気的に直列に接続するものである。また、アノード側セパレータ106a及びカソード側セパレータ106bには、アノード104a及びカソード104bに反応ガスを供給し、電極反応により生成した生成物や未反応の反応物を含むガスを膜電極接合体104の外部に運び去るためのガス流路107a、107bが一方の面(即ちアノード側セパレータ106a及びカソード側セパレータ106bの、それぞれアノード104a及びカソード104bに接する側の主面)に形成されている。
更に、アノード側セパレータ106a及びカソード側セパレータ106bの他方の面には、電池温度をほぼ一定に調節するための冷却流体(冷却水等)を導入するための冷却流体流路108a、108bが形成されている。冷却流体を燃料電池と外部に配置した熱交換器との間で循環させる構成とすることにより、反応により発生した熱エネルギーを、温水等の形で利用することができる。
ガス流路107a、107bは、製造工程を簡素化できる等の利点から、アノード側セパレータ106a及びカソード側セパレータ106bの、それぞれアノード104a及びカソード104bに接する側の主面に、溝を設けて形成する方式が一般的である。また、冷却流体流路108a、108bは、アノード側セパレータ106a及びカソード側セパレータ106bの外側の主面に溝を設けて形成する方式が一般的である。
また、複数の膜電極接合体105間にアノード側セパレータ106a及びカソード側セパレータ106bを介在させ、複数の膜電極接合体105を電気的に直列に積層して得られる、いわゆる積層型の燃料電池(燃料電池スタック)においては、燃料電池に供給される反応ガスを分岐させて各膜電極接合体105に供給するためのマニホールド(アノード側セパレータ106a及びカソード側セパレータ106bに設けられた反応ガス供給用マニホールド孔及び反応ガス排出用マニホールド孔が連続的に積層された状態で組み合わされて形成されるマニホールド(図示せず))が設けられる。
また、燃料電池に供給される冷却流体を分岐させて各膜電極接合体105に供給するためのマニホールド(アノード側セパレータ106a及びカソード側セパレータ106bに設けられた冷却流体用マニホールド孔及び冷却流体排出用マニホールド孔が連続的に積層された状態で組み合わされて形成されるマニホールド(図示せず))が設けられる。上記のように燃料電池の内部に形成されるマニホールドを内部マニホールドといい、このような「内部マニホールド型」の燃料電池が一般的である。
更に、燃料電池100においては、反応ガスのガス漏れ(燃料ガスのカソード104b側への漏れ、酸化剤ガスのアノード104a側への漏れ、膜電極接合体105外部への反応ガスの漏れ等)を防止するために、互いに対向するアノード側セパレータ106a及びカソード側セパレータ106bの間において、膜電極接合体105の外縁部(アノード104a及びカソード104bの外部であって高分子電解質膜101の外縁部)に、ガスシール機能を有する一対の対向するガスケット、即ちアノード側ガスケット109a及びカソード側ガスケット109bが配置されている。
これらアノード側ガスケット109a及びカソード側ガスケット109bとしては、例えばOリング、ゴム状シート、弾性樹脂と剛性樹脂との複合シート等が用いられている。MEA105の取り扱い性の観点からは、ある程度の剛性を有する複合材系のガスケットをMEA105と一体化させて用いることが多い。
このようなアノード側ガスケット109a及びカソード側ガスケット109bを、先に述べた高分子電解質膜101の全てのはみ出し部を挟み込むようにして配置することにより、アノード側セパレータ106a、高分子電解質膜101及びアノード側ガスケット109aにより、アノード104aを包み込む一つの閉空間が形成され、カソード側セパレータ106b、高分子電解質膜101及びカソード側ガスケット109bにより、カソード104bを包み込むまた別の閉空間が形成される。これらの閉空間によって、アノード104a及びカソード104bに供給される反応ガスのガス漏れの防止が図られている。
ここで、アノード側ガスケット109a及びカソード側ガスケット109bを上述の位置に配置する際は、部材の加工公差や組み立て公差等がどうしても生じる。そのため、それぞれアノード側ガスケット109a及びカソード側ガスケット109bと、アノード104a及びカソード104bの端面とを十分に密着させることは極めて困難である。従って、図17に示すように、アノード側ガスケット109a及びカソード側ガスケット109bを上述の位置に配置する場合、それぞれアノード側ガスケット109aとアノード104aとの間及びカソード側ガスケット109bとカソード104bとの間に隙間(即ちアノード側隙間110a及びカソード側隙間110b)が形成され易い。
このようなアノード側隙間110a及びカソード側隙間110bが形成されると、反応ガスがアノード側隙間110a及びカソード側隙間110bに漏れる場合がある。また、反応ガスの一部がアノード104a及びカソード104bの内部を流れずに当該アノード側隙間110a及びカソード側隙間110b内を進行して膜電極接合体105の外に放出されてしまい、効率的な発電性能を維持することが極めて困難になるという問題もある。
これに対し、例えば特許文献1においては、上記のようなアノード側隙間及びカソード側隙間に反応ガスを流入させないことを意図して、アノード側隙間及びカソード側隙間に吸水材を配置し、電池反応で生成した水を上記吸水材で吸水及び膨潤させてアノード側隙間及びカソード側隙間を埋める技術が提案されている。
特開2005−285350号公報
しかしながら、上記特許文献1において提案されている技術においては、必要な部品点数が増すとともに、高分子電解質形燃料電池の組立て工程が煩雑となる。また、過度に吸水材が膨潤すると、高分子電解質形燃料電池内のアノード及びカソードが損傷するおそれがあり、アノード及びカソードが損傷すると発電効率が低下してしまう可能性がある。
本発明は、以上の問題を鑑みてなされたものであり、それぞれアノード側ガスケットとアノードの端面との間及びカソード側ガスケットとカソードの端面との間に上述のような隙間が形成される場合であっても、反応ガスが上記隙間内を進行することを抑制して上記反応ガスを電極反応に対して有効に利用することができ、簡単な構成で、十分な発電性能を確保することが可能な高分子電解質形燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成するために、
ガス拡散層を含むアノード及びガス拡散層を含むカソード、並びにアノードとカソードとの間に配置される高分子電解質膜を有する膜電極接合体と;
膜電極接合体に反応ガスを供給、排出するためのガス流路及び膜電極接合体を冷却するための冷却流体を供給、排出するための冷却流体流路が形成されており、膜電極接合体を挟持するようにして配置されているアノード側セパレータ及びカソード側セパレータと;
アノード側セパレータ及びカソード側セパレータの膜電極接合体側の面において、膜電極接合体の外周部に配置され、反応ガスをシールするためのアノード側ガスケット及びカソード側ガスケットと;
を少なくとも具備しており、
アノード側セパレータ及びカソード側セパレータのうちの少なくとも一方には、アノード側ガスケットと膜電極接合体との間に形成されるアノード側隙間に対応する位置及びカソード側ガスケットと膜電極接合体との間に形成されるカソード側隙間に対応する位置に、アノード側隙間及びカソード側隙間のうちの少なくとも一方と冷却流体流路とを連通する通水孔が形成されていること、
を特徴とする燃料電池を提供する。
ガス拡散層を含むアノード及びガス拡散層を含むカソード、並びにアノードとカソードとの間に配置される高分子電解質膜を有する膜電極接合体と;
膜電極接合体に反応ガスを供給、排出するためのガス流路及び膜電極接合体を冷却するための冷却流体を供給、排出するための冷却流体流路が形成されており、膜電極接合体を挟持するようにして配置されているアノード側セパレータ及びカソード側セパレータと;
アノード側セパレータ及びカソード側セパレータの膜電極接合体側の面において、膜電極接合体の外周部に配置され、反応ガスをシールするためのアノード側ガスケット及びカソード側ガスケットと;
を少なくとも具備しており、
アノード側セパレータ及びカソード側セパレータのうちの少なくとも一方には、アノード側ガスケットと膜電極接合体との間に形成されるアノード側隙間に対応する位置及びカソード側ガスケットと膜電極接合体との間に形成されるカソード側隙間に対応する位置に、アノード側隙間及びカソード側隙間のうちの少なくとも一方と冷却流体流路とを連通する通水孔が形成されていること、
を特徴とする燃料電池を提供する。
ここで、「アノード側隙間及びカソード側隙間に対応する領域」とは、アノード側セパレータ及びカソード側セパレータの主面の法線方向から当該「アノード側隙間及びカソード側隙間に対応する領域」、並びにアノード側セパレータ及びカソード側セパレータから膜電極接合体の側の内部に存在する「アノード側隙間及びカソード側隙間」を投影してみた場合(等倍に投影してみた場合)に、「アノード側隙間及びカソード側隙間」を示す図形(投影された結果、「アノード側隙間及びカソード側隙間」を示すものとしてみえる図形)と同一の大きさ及び形状となる領域、すなわち、「アノード側隙間及びカソード側隙間」を示す図形に一致した状態で重なる領域をいう(後述する図1のA1及びA1を参照)。
従来の高分子電解質形燃料電池のガス流路は、ガス漏れを防ぐ観点から、セパレータの「アノード側隙間及びカソード側隙間に対応する領域」を大きく外れた部分に形成されていた。しかし、本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、このようにセパレータの「アノード側隙間及びカソード側隙間に対応する領域」を大きく外れた部分にガス流路を形成しても、隙間を通じたガス漏れが起こっており、これにより発電効率が低下していることを見出した。
そして、本発明者らは、ガス流路がいずれの位置に形成されたとしても、「アノード側隙間及びカソード側隙間に対応する領域」において、冷却流体流路と「アノード側隙間及びカソード側隙間」の少なくとも一方とを連通する通水孔を設け、冷却流体を「アノード側隙間及びカソード側隙間」の少なくとも一方に流入させ、かつ「アノード側隙間及びカソード側隙間」の少なくとも一方の一部を冷却流体により閉塞させることが、上記目的を達成する上で有効であることを見出し、本発明を完成するに至った。
上記のような本発明の構成を有していれば、例えば高分子電解質形燃料電池の運転条件等を調整することにより、アノード側ガスケット及びカソード側ガスケットとアノード及びカソードの端面との間に上述のような隙間が形成される場合であっても、反応ガスを電極反応に対して有効に利用することができ、簡単な構成で、十分な発電性能を確保することが可能な高分子電解質形燃料電池を提供することができる。
即ち、例えば、(i)冷却流体及び反応ガスの温度、流量及び圧力損失、(ii)冷却流体流路及びガス流路の幾何学的条件、(iii)冷却流体流路及びガス流路における圧力損失(入口圧力値と出口圧力値との差)、並びに(v)燃料電池の出力等の燃料電池の運転条件等を適宜調整することによって、冷却流体をアノード側隙間及びカソード側隙間から冷却流体流路に逆流させることなく、容易かつ確実に上記の本発明の効果を得ることができる。なかでも、燃料電池に供給される冷却流体の圧力を、当該燃料電池に供給される燃料ガス及び酸化剤ガスのうちの少なくとも一方の圧力よりも大きく設定することにより、より容易かつ確実に上記の本発明の効果を得ることができる。
より具体的には、発電の際に、アノード側ガスケット及びカソード側ガスケットと膜電極接合体との間に形成されるアノード側隙間及びカソード側隙間のうちの一方に反応ガスが流れて回り込んだとしても、上記通水孔を通じて上記冷却流体流路から冷却流体がアノード側隙間及びカソード側隙間のうちの少なくとも一方に入り込み、上記隙間のうちの少なくとも一方が上記冷却流体により閉塞する。その結果、閉塞後に反応ガスが上記隙間を流れて回り込むことがなく、上記反応ガスをアノード又はカソード面内に確実に供給することができる。従って、反応ガスを電極反応に対して有効に利用することができ、簡単な構成で、十分な発電性能を確保することが可能な燃料電池を提供することができる。
更に、上記反応ガスが、上記アノード側隙間及びカソード側隙間の両方に流れて回り込んだとしても、上記通水孔をアノード側セパレータ及びカソード側セパレータの両方に設ければ、上記冷却流体が上記アノード側隙間及びカソード側隙間に入り込み、上記隙間が上記冷却流体により閉塞するため、閉塞後に反応ガスが上記隙間を流れて回り込むことがなく、上記反応ガスをアノード及びカソード面内の両方により確実に供給することができる。従って、反応ガスを電極反応に対して有効に利用することができ、簡単な構成で、十分な発電性能を確保することが可能な燃料電池を提供することができる。
なお、本明細書における「反応ガス」には、燃料ガス及び酸化剤ガスはもとより、当該燃料ガス及び酸化剤ガスが、電極反応により生成した生成物や未反応の反応物を含む場合も含まれる。
本発明によれば、アノード側ガスケット及びカソード側ガスケットとアノード及びカソードの端面との間に隙間が形成される場合であっても、冷却流体によって当該隙間を閉塞させることによって反応ガスが上記隙間内を進行することを抑制することができ、上記反応ガスを電極反応に対して有効に利用することができ、かつ、簡単な構成で、十分な発電性能を確保することが可能な高分子電解質形燃料電池を提供することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下の説明では、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略することもある。
[第一実施形態]
図1は、本発明の高分子電解質形燃料電池の第一実施形態の基本構成である単電池の要部を示す概略断面図である。本実施形態の高分子電解質形燃料電池は、図1に示すように、主として膜電極接合体(MEA)5と、膜電極接合体5を挟持する一対の導電性を有する板状のセパレータ(即ちアノード側セパレータ6a及びカソード側セパレータ6b)を含む構成の単電池10を少なくとも1つ具備する。したがって、本発明の高分子電解質形燃料電池は、単電池10を1個備えるものであっても、複数個備えるものであってもよい。
以下に、本実施形態の高分子電解質形燃料電池の構成要素について説明する。
図1は、本発明の高分子電解質形燃料電池の第一実施形態の基本構成である単電池の要部を示す概略断面図である。本実施形態の高分子電解質形燃料電池は、図1に示すように、主として膜電極接合体(MEA)5と、膜電極接合体5を挟持する一対の導電性を有する板状のセパレータ(即ちアノード側セパレータ6a及びカソード側セパレータ6b)を含む構成の単電池10を少なくとも1つ具備する。したがって、本発明の高分子電解質形燃料電池は、単電池10を1個備えるものであっても、複数個備えるものであってもよい。
以下に、本実施形態の高分子電解質形燃料電池の構成要素について説明する。
膜電極接合体5は、アノード4a及びカソード4bの間に陽イオン(水素イオン)を選択的に輸送する高分子電解質膜1(例えば、米国Du Pont社製のパーフルオロカーボンスルホン酸からなるNafion112膜(商品名))が配置された構成を有している。
アノード4aは、高分子電解質膜1側に密着した状態で配置される触媒層2aと、当該触媒層2aとアノード側セパレータ6aとの間に配置されるガス拡散層3aとを少なくとも含み、カソード4bは、高分子電解質膜1側に密着した状態で配置される触媒層2bと、当該触媒層2bとカソード側セパレータ6bとの間に配置されるガス拡散層3bとを少なくとも含む構成を有している。
アノード4aは、高分子電解質膜1側に密着した状態で配置される触媒層2aと、当該触媒層2aとアノード側セパレータ6aとの間に配置されるガス拡散層3aとを少なくとも含み、カソード4bは、高分子電解質膜1側に密着した状態で配置される触媒層2bと、当該触媒層2bとカソード側セパレータ6bとの間に配置されるガス拡散層3bとを少なくとも含む構成を有している。
触媒層2a、2bは、電極触媒(例えば白金系金属)を担持した導電性炭素粒子(例えばカーボンブラック)を主成分とする層である。
このような触媒層2a、2bは、電極触媒を担持した導電性炭素粒子と、陽イオン(水素イオン)伝導性を有する高分子電解質と、分散媒と、を含む触媒層形成用インクを用いて、当該分野で公知の方法により形成することができる。
このような触媒層2a、2bは、電極触媒を担持した導電性炭素粒子と、陽イオン(水素イオン)伝導性を有する高分子電解質と、分散媒と、を含む触媒層形成用インクを用いて、当該分野で公知の方法により形成することができる。
また、ガス拡散層3a、3bは、ガス通気性と導電性を兼ね備えた層である。このガス拡散層3a、3bとしては、例えばカーボンペーパー、カーボンフェルト等のカーボンからなる導電性多孔質基材で構成されている。当該導電性多孔質基材はそのままガス拡散層3a、3bに用いることもできるが、少なくともフッ素樹脂等の撥水性樹脂を含む撥水処理液を含浸させて撥水処理を施してから用いるのが好ましい。
また、上記撥水処理の有無を問わず、上記導電性多孔質基材の上に、少なくとも導電性炭素粒子(例えばカーボンブラック)とフッ素樹脂等の撥水性樹脂とを含む導電性撥水層(図示せず)を形成して、ガス拡散層3a、3bを構成してもよい。当該導電性撥水層は、当該分野で公知の方法により形成することができる。
また、上記撥水処理の有無を問わず、上記導電性多孔質基材の上に、少なくとも導電性炭素粒子(例えばカーボンブラック)とフッ素樹脂等の撥水性樹脂とを含む導電性撥水層(図示せず)を形成して、ガス拡散層3a、3bを構成してもよい。当該導電性撥水層は、当該分野で公知の方法により形成することができる。
ここで、膜電極接合体5は、ガス漏れを防止するために後述するアノード側ガスケット9a及びカソード側ガスケット9bを配置する観点から、高分子電解質膜1の主面の大きさが、アノード4a及びカソード4bの主面の大きさよりも大きく、かつ、高分子電解質膜1の全外縁部(図1中のP)がアノード4a及びカソード4bの外縁端部よりも外側に突出するような構成を有している。
なお、本明細書においては、上述したように、これらのアノード4a及びカソード4bの外縁端部よりも外側に突出した高分子電解質膜1の外縁部Pを「はみ出し部」ともいう。また、アノード4a及びカソード4bにおいては、ガス拡散層3a、3bの主面の大きさが触媒層2a、2bの主面の大きさと略一致している。
なお、本明細書においては、上述したように、これらのアノード4a及びカソード4bの外縁端部よりも外側に突出した高分子電解質膜1の外縁部Pを「はみ出し部」ともいう。また、アノード4a及びカソード4bにおいては、ガス拡散層3a、3bの主面の大きさが触媒層2a、2bの主面の大きさと略一致している。
以上のような膜電極接合体5の両側に配置されるアノード側セパレータ6a及びカソード側セパレータ6bは、導電性を有しており、膜電極接合体5を機械的に固定するとともに、複数の単電池を積層して用いる場合、隣接する膜電極接合体5同士を互いに電気的に直列に接続するものである。
かかるアノード側セパレータ6a及びカソード側セパレータ6bには、従来公知の材料を用いることができる。アノード側セパレータ6a及びカソード側セパレータ6bは、例えば、厚み3mmの樹脂含浸黒鉛板に切削加工によりガス流路7a、7bを設けて作製することができる。
かかるアノード側セパレータ6a及びカソード側セパレータ6bには、従来公知の材料を用いることができる。アノード側セパレータ6a及びカソード側セパレータ6bは、例えば、厚み3mmの樹脂含浸黒鉛板に切削加工によりガス流路7a、7bを設けて作製することができる。
また、アノード側セパレータ6a及びカソード側セパレータ6bには、アノード4a及びカソード4bに反応ガス(燃料ガス及び酸化剤ガス)を供給し、電極反応により生成した生成物や未反応の反応物を含むガスを膜電極接合体5の外部に運び去るためのガス流路7a、7bが一方の面(即ちアノード側セパレータ6a及びカソード側セパレータ6bのそれぞれアノード4a及びカソード4bに接する側の主面)に形成されている。
一方、アノード側セパレータ6a及びカソード側セパレータ6bの他方の面には、電池温度をほぼ一定に調節するための冷却流体(冷却水等)を導入するための冷却流体流路8a、8bが形成されている。冷却流体を燃料電池と外部に配置した熱交換器との間で循環させる構成とすることにより、反応により発生した熱エネルギーを、温水等の形で利用することができる。
一方、アノード側セパレータ6a及びカソード側セパレータ6bの他方の面には、電池温度をほぼ一定に調節するための冷却流体(冷却水等)を導入するための冷却流体流路8a、8bが形成されている。冷却流体を燃料電池と外部に配置した熱交換器との間で循環させる構成とすることにより、反応により発生した熱エネルギーを、温水等の形で利用することができる。
ガス流路7a、7bは、製造工程を簡素化できる等の利点から、アノード側セパレータ6a及びカソード側セパレータ6bのそれぞれアノード4a及びカソード4bに接する側の主面に溝を設けて形成されている。
また、冷却流体流路8a、8bは、アノード側セパレータ6a及びカソード側セパレータ6bの外側の主面に溝を設けて形成されている。
ガス流路7a、7b及び冷却流体流路8a、8bを構成する溝の幅や、溝の間隔(リブの幅)などは、本発明の効果を損なわない範囲で適宜選択することができる。
また、冷却流体流路8a、8bは、アノード側セパレータ6a及びカソード側セパレータ6bの外側の主面に溝を設けて形成されている。
ガス流路7a、7b及び冷却流体流路8a、8bを構成する溝の幅や、溝の間隔(リブの幅)などは、本発明の効果を損なわない範囲で適宜選択することができる。
ここで、図2は、図1におけるX−X線断面を示す図(即ち、図1の単電池10からアノード側セパレータ6aを取り外し、当該アノード側セパレータ6a側(取り外し前)から見た正面図である。図1及び図2に示すように、本実施形態の単電池10においては、反応ガスのガス漏れ(燃料ガスのカソード4b側への漏れ、酸化剤ガスのアノード4a側への漏れ、膜電極接合体5外部への反応ガスの漏れ等)を防止するために、互いに対向するアノード側セパレータ6a及びカソード側セパレータ6bの間において、膜電極接合体5の外周部(アノード4a及びカソード4bの外周部であって高分子電解質膜1の外縁部P)に、ガスシール機能を有する一対の対向するガスケット、即ちアノード側ガスケット9a及びカソード側ガスケット9bが配置されている。
これらのアノード側ガスケット9a及びカソード側ガスケット9bは、例えば断面形状が略矩形の連続環状体構造を有し、例えばOリング、ゴム状シート、弾性樹脂と剛性樹脂との複合シート等を用いて従来公知の方法によって作製することができ、先に述べた高分子電解質膜1の全てのはみ出し部を挟み込んでいる。
そして、アノード側セパレータ6a、高分子電解質膜1及びアノード側ガスケット9aにより、アノード4aを包み込む一つの閉空間が形成され、カソード側セパレータ6b、高分子電解質膜1及びカソード側ガスケット9bにより、カソード4bを包み込むまた別の閉空間が形成される。これらの閉空間によって、アノード4a及びカソード4bに供給される反応ガスのガス漏れの防止が図られている。
そして、アノード側セパレータ6a、高分子電解質膜1及びアノード側ガスケット9aにより、アノード4aを包み込む一つの閉空間が形成され、カソード側セパレータ6b、高分子電解質膜1及びカソード側ガスケット9bにより、カソード4bを包み込むまた別の閉空間が形成される。これらの閉空間によって、アノード4a及びカソード4bに供給される反応ガスのガス漏れの防止が図られている。
次に、図3は、図1におけるアノード側セパレータ6aをガス流路側からみた正面図であり、図4は、図1におけるアノード側セパレータ6aを冷却流体流路側からみた正面図である。また、図5は、図1におけるカソード側セパレータ6bをガス流路側から見た正面図であり、図6は、図1におけるカソード側セパレータ6bを冷却流体流路側から見た正面図である。
図3〜図6に示すように、アノード側セパレータ6a及びカソード側セパレータ6bには、燃料ガス供給用マニホールド孔14、燃料ガス排出用マニホールド孔15、冷却流体用マニホールド孔16、冷却流体排出用マニホールド孔17、酸化剤ガス供給用マニホールド孔18、及び酸化剤ガス排出用マニホールド孔19が設けられている。従って、本実施形態の単電池10は「内部マニホールド型」である。
図3〜図6に示すように、アノード側セパレータ6a及びカソード側セパレータ6bには、燃料ガス供給用マニホールド孔14、燃料ガス排出用マニホールド孔15、冷却流体用マニホールド孔16、冷却流体排出用マニホールド孔17、酸化剤ガス供給用マニホールド孔18、及び酸化剤ガス排出用マニホールド孔19が設けられている。従って、本実施形態の単電池10は「内部マニホールド型」である。
上述のように、本発明の高分子電解質形燃料電池は、単電池10を複数個積層して、即ち複数の膜電極接合体5間にアノード側セパレータ6a及びカソード側セパレータ6bを介在させ、複数の膜電極接合体5を電気的に直列に積層して得られる、いわゆる積層型の燃料電池(燃料電池スタック)としても用いることができる。
この場合、単電池10を2以上積層して得られる燃料電池スタックにおいては、複数の燃料ガス供給用マニホールド孔14が連続的に積層された状態で組み合わされて燃料ガス供給用マニホールド(図示せず)が形成され、複数の燃料ガス排出用マニホールド孔15が連続的に積層された状態で組み合わされて燃料ガス排出用マニホールド(図示せず)が形成される。また、冷却流体用マニホールド孔16、冷却流体排出用マニホールド孔17、酸化剤ガス供給用マニホールド孔18、及び酸化剤ガス排出用マニホールド孔19についても、同様に、複数のマニホールド孔が連続的に積層された状態で組み合わされてマニホールド(図示せず)が形成される。
この場合、単電池10を2以上積層して得られる燃料電池スタックにおいては、複数の燃料ガス供給用マニホールド孔14が連続的に積層された状態で組み合わされて燃料ガス供給用マニホールド(図示せず)が形成され、複数の燃料ガス排出用マニホールド孔15が連続的に積層された状態で組み合わされて燃料ガス排出用マニホールド(図示せず)が形成される。また、冷却流体用マニホールド孔16、冷却流体排出用マニホールド孔17、酸化剤ガス供給用マニホールド孔18、及び酸化剤ガス排出用マニホールド孔19についても、同様に、複数のマニホールド孔が連続的に積層された状態で組み合わされてマニホールド(図示せず)が形成される。
ここで、上述のように、アノード側ガスケット9a及びカソード側ガスケット9bを上述の位置に配置する際は、部材の加工公差や組み立て公差等がどうしても生じる。そのため、それぞれアノード側ガスケット9a及びカソード側ガスケット9bと、アノード4a及びカソード4bの端面とを十分に密着させることは極めて困難である。従って、図1に示すように、それぞれアノード側ガスケット9a及びカソード側ガスケット9bとアノード4a及びカソード4bとの間に隙間(即ちアノード側隙間10a及びカソード側隙間10b)が形成され易い。
即ち、高分子電解質膜1、アノード側ガスケット9a、アノード側セパレータ6a及びアノード4aの端面によって規定される空間からなるアノード側隙間10a、並びに、高分子電解質膜1、カソード側ガスケット9b、カソード側セパレータ6b及びカソード4bの端面によって規定される空間からなるカソード側隙間10bが形成され易い。
そして、上記のようなアノード側隙間10a及びカソード側隙間10bが形成されると、反応ガスがアノード側隙間10a及びカソード側隙間10bに漏れて回り込む場合があり、また、反応ガスの一部がアノード4a及びカソード4bの内部を流れずに当該アノード側隙間10a及びカソード側隙間10b内を進行して膜電極接合体5の外に放出されてしまい、効率的な発電性能を維持することが困難になるという問題があるところ、従来の技術ではこの問題を充分に解決することはできなかった。
そして、上記のようなアノード側隙間10a及びカソード側隙間10bが形成されると、反応ガスがアノード側隙間10a及びカソード側隙間10bに漏れて回り込む場合があり、また、反応ガスの一部がアノード4a及びカソード4bの内部を流れずに当該アノード側隙間10a及びカソード側隙間10b内を進行して膜電極接合体5の外に放出されてしまい、効率的な発電性能を維持することが困難になるという問題があるところ、従来の技術ではこの問題を充分に解決することはできなかった。
そこで、本発明の第一実施形態においては、冷却流体をアノード側隙間10a及びカソード側隙間10bに流入させ、アノード側隙間10a及びカソード側隙間10bの少なくとも一部を冷却流体により閉塞させることができるように、アノード側セパレータ6a及びカソード側セパレータ6bが、アノード側隙間10a及びカソード側隙間10bに対応する領域A1及びA2において、それぞれ冷却流体流路8a、8bとアノード側隙間10a及びカソード側隙間10bとを連通する通水孔12a、12bが設けられている。
通水孔12a、12bは冷却流体流路8a、8bの幅よりも小さい直径を有しているのが好ましく、例えば冷却流体流路8a、8bの幅が1.0mmの場合には、通水孔12a、12bの直径は例えば0.5mmとすればよい。また、通水孔12a、12bは、アノード側セパレータ6a及びカソード側セパレータ6bに穿孔等によって形成することができる。
なお、図3及び図4において、アノード側隙間10aに対応する領域は一点鎖線で示され、図5及び図6において、カソード側隙間10bに対応する領域は一点鎖線で示されている。
通水孔12a、12bは冷却流体流路8a、8bの幅よりも小さい直径を有しているのが好ましく、例えば冷却流体流路8a、8bの幅が1.0mmの場合には、通水孔12a、12bの直径は例えば0.5mmとすればよい。また、通水孔12a、12bは、アノード側セパレータ6a及びカソード側セパレータ6bに穿孔等によって形成することができる。
なお、図3及び図4において、アノード側隙間10aに対応する領域は一点鎖線で示され、図5及び図6において、カソード側隙間10bに対応する領域は一点鎖線で示されている。
以上のような構成を有する本実施形態によれば、ガス流路7a、7bを流れる反応ガスが、それぞれアノード側ガスケット9a及びカソード側ガスケット9bと膜電極接合体5との間に形成されるアノード側隙間10a及びカソード側隙間10bのうちのいずれかに流れ込んだとしても、通水孔12a、12bから冷却流体がアノード側隙間10a及びカソード側隙間10bに流れ込み、当該冷却流体がアノード側隙間10a及びカソード側隙間10bの少なくとも一部を閉塞することができる。
このように冷却流体が流入する結果、閉塞後には反応ガスがガス流路7a、7b以外の部分、即ちアノード側隙間10a及びカソード側隙間10bを流れることがなく、当該反応ガスをアノード4a及びカソード4b面内に確実に供給することができる。従って、反応ガスを効率的に使用して発電性能を良好に向上させることが可能な燃料電池を提供することができる。
このように冷却流体が流入する結果、閉塞後には反応ガスがガス流路7a、7b以外の部分、即ちアノード側隙間10a及びカソード側隙間10bを流れることがなく、当該反応ガスをアノード4a及びカソード4b面内に確実に供給することができる。従って、反応ガスを効率的に使用して発電性能を良好に向上させることが可能な燃料電池を提供することができる。
以下において、本実施形態のアノード側セパレータ6a及びカソード側セパレータ6bについてより詳細に説明する。
図3に示すアノード側セパレータ6aにおけるガス流路7aは、燃料ガス供給用マニホールド孔14からアノード側隙間10aを最短距離で交差してアノード4aに対応する部分(電極部)まで延びている。図3において、ガス流路7aはサーペンタイン形状を有し、水平方向(図3のアノード側セパレータ6aにおいて燃料ガス供給用マニホールド孔14及び酸化剤ガス供給用マニホールド孔18が設けられている部分側の辺に略平行な方向)に延びる9本の直線部と、隣接する直線部の端を上流側から下流側へ連結する8個のターン部とを有する。
図3に示すアノード側セパレータ6aにおけるガス流路7aは、燃料ガス供給用マニホールド孔14からアノード側隙間10aを最短距離で交差してアノード4aに対応する部分(電極部)まで延びている。図3において、ガス流路7aはサーペンタイン形状を有し、水平方向(図3のアノード側セパレータ6aにおいて燃料ガス供給用マニホールド孔14及び酸化剤ガス供給用マニホールド孔18が設けられている部分側の辺に略平行な方向)に延びる9本の直線部と、隣接する直線部の端を上流側から下流側へ連結する8個のターン部とを有する。
図4に示すアノード側セパレータ6aにおける冷却流体流路8aは、冷却流体供給用マニホールド孔16からアノード側隙間10aを最短距離で交差してアノード4aに対応する部分(電極部)まで延びている。図4において、冷却流体流路8aはサーペンタイン形状を有し、水平方向(図4のアノード側セパレータ6aにおいて燃料ガス供給用マニホールド孔14及び酸化剤ガス供給用マニホールド孔18が設けられている部分側の辺に略平行な方向)に延びる9本の直線部と、隣接する直線部の端を上流側から下流側へ連結する8個のターン部とを有する。
また、冷却流体流路10aにおける両端部(図4のアノード側セパレータ6aにおいて、燃料ガス供給用マニホールド孔14及び酸化剤ガス排出用マニホールド孔19が設けられている部分側、並びに酸化剤ガス供給用マニホールド孔18及び燃料ガス排出用マニホールド孔15が設けられている部分側)において、上記ターン部はアノード側隙間10aと略一致する位置に設けられている。
そして、冷却流体流路8aのうちのアノード側隙間10aに対応する領域内において、燃料ガス供給用マニホールド孔14、燃料ガス排出用マニホールド孔15、冷却流体供給用マニホールド孔16及び冷却流体排出用マニホールド孔17の近傍に、4つの通水孔12aが設けられている。従って、冷却流体流路8a内に設けられた通水孔12aは、アノード側隙間10aにつながる構成を有している。
そして、冷却流体流路8aのうちのアノード側隙間10aに対応する領域内において、燃料ガス供給用マニホールド孔14、燃料ガス排出用マニホールド孔15、冷却流体供給用マニホールド孔16及び冷却流体排出用マニホールド孔17の近傍に、4つの通水孔12aが設けられている。従って、冷却流体流路8a内に設けられた通水孔12aは、アノード側隙間10aにつながる構成を有している。
一方、図5に示すカソード側セパレータ6bにおけるガス流路7bは、酸化剤ガス供給用マニホールド孔18からカソード側隙間10bを最短距離で交差してカソード4bに対応する部分(電極部)まで延びている。
また、図5において、ガス流路7bはサーペンタイン形状を有し、水平方向(図5のカソード側セパレータ6bにおいて燃料ガス供給用マニホールド孔14及び酸化剤ガス供給用マニホールド孔18が設けられている部分側の辺に略平行な方向)に延びる9本の直線部と、隣接する直線部の端を上流側から下流側へ連結する8個のターン部とを有する。
また、図5において、ガス流路7bはサーペンタイン形状を有し、水平方向(図5のカソード側セパレータ6bにおいて燃料ガス供給用マニホールド孔14及び酸化剤ガス供給用マニホールド孔18が設けられている部分側の辺に略平行な方向)に延びる9本の直線部と、隣接する直線部の端を上流側から下流側へ連結する8個のターン部とを有する。
図6に示すカソード側セパレータ6bにおける冷却流体流路8bは、冷却流体供給用マニホールド孔16からカソード側隙間10bを最短距離で交差してカソード4bに対応する部分(電極部)まで延びている。
図6において、冷却流体流路8bはサーペンタイン形状を有し、水平方向(図6のカソード側セパレータ6bにおいて燃料ガス供給用マニホールド孔14及び酸化剤ガス供給用マニホールド孔18が設けられている部分側の辺に略平行な方向)に延びる9本の直線部と、隣接する直線部の端を上流側から下流側へ連結する8個のターン部とを有する。
図6において、冷却流体流路8bはサーペンタイン形状を有し、水平方向(図6のカソード側セパレータ6bにおいて燃料ガス供給用マニホールド孔14及び酸化剤ガス供給用マニホールド孔18が設けられている部分側の辺に略平行な方向)に延びる9本の直線部と、隣接する直線部の端を上流側から下流側へ連結する8個のターン部とを有する。
また、冷却流体流路10bにおける両端部(図6のカソード側セパレータ6bにおいて、燃料ガス供給用マニホールド孔14及び酸化剤ガス排出用マニホールド孔19が設けられている部分側、並びに酸化剤ガス供給用マニホールド孔18及び燃料ガス排出用マニホールド孔15が設けられている部分側)において、上記ターン部はカソード側隙間10bと略一致する位置に設けられている。
そして、冷却流体流路8bのうちのカソード側隙間10bに対応する領域内において、燃料ガス供給用マニホールド孔14、燃料ガス排出用マニホールド孔15、冷却流体供給用マニホールド孔16及び冷却流体排出用マニホールド孔17の近傍に、4つの通水孔12bが設けられている。従って、冷却流体流路8b内に設けられた通水孔12bは、カソード側隙間10bにつながる構成を有している。
そして、冷却流体流路8bのうちのカソード側隙間10bに対応する領域内において、燃料ガス供給用マニホールド孔14、燃料ガス排出用マニホールド孔15、冷却流体供給用マニホールド孔16及び冷却流体排出用マニホールド孔17の近傍に、4つの通水孔12bが設けられている。従って、冷却流体流路8b内に設けられた通水孔12bは、カソード側隙間10bにつながる構成を有している。
ここで、本発明者らが、本実施形態の燃料電池に搭載される単電池10において、冷却流体供給用マニホールド孔16から冷却水を供給し、燃料ガス供給用マニホールド孔14から燃料ガスを供給し、酸化剤ガス供給用マニホールド孔18から酸化剤ガスを供給し、本発明の効果が得られるか否かを検証した。その結果、以下の条件を満たす場合に、反応ガスが通水孔12a、12bを経て冷却流体流路に逆流することをより確実に防止できることを確認した。
即ち、冷却水の圧力損失(即ち冷却流体供給用マニホールド孔16における冷却流体の圧力と、冷却流体排出用マニホールド孔17における冷却流体の圧力との差)が20kPa±2kPa、燃料ガスの圧力損失(即ち燃料ガス供給用マニホールド孔14における燃料ガスの圧力と、燃料ガス排出用マニホールド孔15における燃料ガスの圧力)が10kPa±1kPa、酸化剤ガスの圧力損失(即ち酸化剤ガス供給用マニホールド孔18における酸化剤ガスの圧力と、酸化剤ガス排出用マニホールド孔19における酸化剤ガスの圧力との差)が8kPa±1kPaの場合に、冷却流体の圧力が燃料ガス及び酸化剤ガスの圧力よりも大きくなり、より容易かつ確実に反応ガスが通水孔12a、12bを経て冷却流体流路に逆流することを防止でき、本発明の効果をより確実に得ることができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の高分子電解質形燃料電池の第二実施形態について説明する。この第二実施形態の高分子電解質形燃料電池(図示せず)は、図1に示した第一実施形態の単電池10におけるアノード側セパレータ及びカソード側セパレータを異なる構成に代えたものであり、アノード側セパレータ及びカソード側セパレータ以外の構成は第一実施形態の単電池10と同様の単電池を搭載するものである。
以下、第二実施形態の高分子電解質形燃料電池に備えられるアノード側セパレータ及びカソード側セパレータについて説明する。
次に、本発明の高分子電解質形燃料電池の第二実施形態について説明する。この第二実施形態の高分子電解質形燃料電池(図示せず)は、図1に示した第一実施形態の単電池10におけるアノード側セパレータ及びカソード側セパレータを異なる構成に代えたものであり、アノード側セパレータ及びカソード側セパレータ以外の構成は第一実施形態の単電池10と同様の単電池を搭載するものである。
以下、第二実施形態の高分子電解質形燃料電池に備えられるアノード側セパレータ及びカソード側セパレータについて説明する。
図7は、第二実施形態の高分子電解質形燃料電池に備えられるアノード側セパレータ26aをガス流路側からみた正面図であり、図8は、当該アノード側セパレータ26aを冷却流体流路側からみた正面図である。また、図9は、第二実施形態の高分子電解質形燃料電池に備えられるカソード側セパレータ26bをガス流路側から見た正面図であり、図10は、当該カソード側セパレータ26bを冷却流体流路側から見た正面図である。なお、図7及び図8において、アノード側隙間10aに対応する領域は一点鎖線で示されており、図9及び図10において、カソード側隙間10bに対応する領域は一点鎖線で示されている。
本実施形態においては、図7に示すアノード側セパレータ26aにおけるガス流路27aは、燃料ガス供給用マニホールド孔24からアノード側隙間10aを最短距離で交差してアノード4aに対応する部分(電極部)まで延びている。図7において、ガス流路27aはサーペンタイン形状を有し、水平方向(図7のアノード側セパレータ26aにおいて燃料ガス供給用マニホールド孔24及び酸化剤ガス供給用マニホールド孔28が設けられている部分側の辺に略平行な方向)に延びる9本の直線部と、隣接する直線部の端を上流側から下流側へ連結する8個のターン部とを有する。
図8に示すアノード側セパレータ26aにおける冷却流体流路28aは、冷却流体供給用マニホールド孔26からアノード側隙間10aを最短距離で交差してアノード4aに対応する部分(電極部)まで延びている。図8において、冷却流体流路28aはサーペンタイン形状を有し、水平方向(図8のアノード側セパレータ26aにおいて燃料ガス供給用マニホールド孔24及び酸化剤ガス供給用マニホールド孔28が設けられている部分側の辺に略平行な方向)に延びる9本の直線部と、隣接する直線部の端を上流側から下流側へ連結する8個のターン部とを有する。
また、冷却流体流路28aにおける両端部(図8のアノード側セパレータ26aにおいて、燃料ガス供給用マニホールド孔24及び酸化剤ガス排出用マニホールド孔29が設けられている部分側、並びに酸化剤ガス供給用マニホールド孔28及び燃料ガス排出用マニホールド孔25が設けられている部分側)において、上記ターン部はアノード側隙間10aと略一致する位置に設けられている。さらに本実施形態においては、図8に示すように、水平方向に延びる9本の直線部のうちの最上流側の直線部及び最下流側の直線部も、アノード側隙間10aと略一致する位置に設けられている。
そして、アノード側隙間10aのうちの4辺それぞれに対応する領域内において、冷却流体流路28aに、5つの通水孔22a(合計16個)が設けられている。従って、冷却流体流路28a内に設けられた通水孔22aは、アノード側隙間10aにつながる構成を有している。
一方、図9に示すカソード側セパレータ26bにおけるガス流路27bは、酸化剤ガス供給用マニホールド孔28からカソード側隙間10bを最短距離で交差してカソード4bに対応する部分(電極部)まで延びている。また、図9において、ガス流路27bはサーペンタイン形状を有し、水平方向(図9のカソード側セパレータ26bにおいて燃料ガス供給用マニホールド孔24及び酸化剤ガス供給用マニホールド孔28が設けられている部分側の辺に略平行な方向)に延びる9本の直線部と、隣接する直線部の端を上流側から下流側へ連結する8個のターン部とを有する。
図10に示すカソード側セパレータ26bにおける冷却流体流路28bは、冷却流体供給用マニホールド孔26からカソード側隙間10bを最短距離で交差してカソード4bに対応する部分(電極部)まで延びている。図10において、冷却流体流路28bはサーペンタイン形状を有し、水平方向(図10のカソード側セパレータ26bにおいて燃料ガス供給用マニホールド孔24及び酸化剤ガス供給用マニホールド孔28が設けられている部分側の辺に略平行な方向)に延びる9本の直線部と、隣接する直線部の端を上流側から下流側へ連結する8個のターン部とを有する。
また、冷却流体流路28bにおける両端部(図10のカソード側セパレータ2bにおいて、燃料ガス供給用マニホールド孔24及び酸化剤ガス排出用マニホールド孔29が設けられている部分側、並びに酸化剤ガス供給用マニホールド孔28及び燃料ガス排出用マニホールド孔25が設けられている部分側)において、上記ターン部はカソード側隙間10bと略一致する位置に設けられている。さらに本実施形態においては、図10に示すように、水平方向に延びる9本の直線部のうちの最上流側の直線部及び最下流側の直線部も、カソード側隙間10bと略一致する位置に設けられている。
そして、カソード側隙間10bのうちの4辺それぞれに対応する領域内において、冷却流体流路28bに、5つの通水孔22b(合計16個)が設けられている。従って、冷却流体流路28b内に設けられた通水孔22bは、カソード側隙間10bにつながる構成を有している。
以上のような構成を有する本実施形態によれば、ガス流路27a、27bを流れる反応ガスが、それぞれアノード側隙間10a及びカソード側隙間10bのうちのいずれかに流れ込むが、通水孔22a、22bから冷却流体がアノード側隙間10a及びカソード側隙間10bに流れ込み、当該冷却流体がアノード側隙間10a及びカソード側隙間10bの少なくとも一部を閉塞することができる。
このように冷却流体が流入する結果、閉塞後には反応ガスがガス流路27a、27b以外の部分、即ちアノード側隙間10a及びカソード側隙間10bを流れることがなく、当該反応ガスをアノード4a及びカソード4b(図1参照)面内に確実に供給することができる。従って、反応ガスを効率的に使用して発電性能を良好に向上させることが可能な燃料電池を提供することができる。
[第三実施形態]
次に、本発明の高分子電解質形燃料電池の第三実施形態について説明する。この第三実施形態の高分子電解質形燃料電池(図示せず)は、図1に示した第一実施形態の単電池10におけるアノード側セパレータ及びカソード側セパレータを異なる構成に代えたものであり、アノード側セパレータ及びカソード側セパレータ以外の構成は第一実施形態の単電池10と同様の単電池を搭載するものである。
以下、第三実施形態の高分子電解質形燃料電池に備えられるアノード側セパレータ及びカソード側セパレータについて説明する。
次に、本発明の高分子電解質形燃料電池の第三実施形態について説明する。この第三実施形態の高分子電解質形燃料電池(図示せず)は、図1に示した第一実施形態の単電池10におけるアノード側セパレータ及びカソード側セパレータを異なる構成に代えたものであり、アノード側セパレータ及びカソード側セパレータ以外の構成は第一実施形態の単電池10と同様の単電池を搭載するものである。
以下、第三実施形態の高分子電解質形燃料電池に備えられるアノード側セパレータ及びカソード側セパレータについて説明する。
図11は、第三実施形態の高分子電解質形燃料電池に備えられるアノード側セパレータ36aをガス流路側からみた正面図であり、図12は、当該アノード側セパレータ36aを冷却流体流路側からみた正面図である。また、図13は、第三実施形態の高分子電解質形燃料電池に備えられるカソード側セパレータ36bをガス流路側から見た正面図であり、図14は、当該カソード側セパレータ36bを冷却流体流路側から見た正面図である。なお、図11及び図12において、アノード側隙間10aに対応する領域は一点鎖線で示されており、図13及び図14において、カソード側隙間10bに対応する領域は一点鎖線で示されている。
本実施形態においては、図11に示すアノード側セパレータ36aにおけるガス流路37aは、燃料ガス供給用マニホールド孔34からアノード側隙間10aを最短距離で交差してアノード4aに対応する部分(電極部)まで延びている。図11において、ガス流路37aはサーペンタイン形状を有し、水平方向(図11のアノード側セパレータ36aにおいて燃料ガス供給用マニホールド孔34及び酸化剤ガス供給用マニホールド孔38が設けられている部分側の辺に略平行な方向)に延びる9本の直線部と、隣接する直線部の端を上流側から下流側へ連結する8個のターン部とを有する。
図12に示すアノード側セパレータ36aにおける冷却流体流路38aは、冷却流体供給用マニホールド孔36からアノード側隙間10aを最短距離で交差してアノード4aに対応する部分(電極部)まで延びている。図12において、冷却流体流路38aはサーペンタイン形状を有し、水平方向(図12のアノード側セパレータ36aにおいて燃料ガス供給用マニホールド孔34及び酸化剤ガス供給用マニホールド孔38が設けられている部分側の辺に略平行な方向)に延びる9本の直線部と、隣接する直線部の端を上流側から下流側へ連結する8個のターン部とを有する。
また、冷却流体流路38aにおける両端部(図12のアノード側セパレータ36aにおいて、燃料ガス供給用マニホールド孔34及び酸化剤ガス排出用マニホールド孔39が設けられている部分側、並びに酸化剤ガス供給用マニホールド孔38及び燃料ガス排出用マニホールド孔35が設けられている部分側)において、上記ターン部はアノード側隙間10aと略一致する位置に設けられている。
そして、冷却流体流路38aのうちのアノード側隙間10aに対応する領域内において、冷却流体供給用マニホールド孔36及び冷却流体排出用マニホールド孔37の近傍のみに、2つの通水孔32aが設けられている。従って、冷却流体流路38a内に設けられた通水孔32aは、アノード側隙間10aにつながる構成を有している。
一方、図13に示すカソード側セパレータ36bにおけるガス流路37bは、酸化剤ガス供給用マニホールド孔38からカソード側隙間10bを最短距離で交差してカソード4bに対応する部分(電極部)まで延びている。また、図13において、ガス流路37bはサーペンタイン形状を有し、水平方向(図13のカソード側セパレータ36bにおいて燃料ガス供給用マニホールド孔34及び酸化剤ガス供給用マニホールド孔38が設けられている部分側の辺に略平行な方向)に延びる9本の直線部と、隣接する直線部の端を上流側から下流側へ連結する8個のターン部とを有する。
図14に示すカソード側セパレータ36bにおける冷却流体流路38bは、冷却流体供給用マニホールド孔36からカソード側隙間10bを最短距離で交差してカソード4bに対応する部分(電極部)まで延びている。図14において、冷却流体流路38bはサーペンタイン形状を有し、水平方向(図14のカソード側セパレータ36bにおいて燃料ガス供給用マニホールド孔34及び酸化剤ガス供給用マニホールド孔38が設けられている部分側の辺に略平行な方向)に延びる9本の直線部と、隣接する直線部の端を上流側から下流側へ連結する8個のターン部とを有する。
また、冷却流体流路38bにおける両端部(図14のカソード側セパレータ36bにおいて、燃料ガス供給用マニホールド孔34及び酸化剤ガス排出用マニホールド孔39が設けられている部分側、並びに酸化剤ガス供給用マニホールド孔38及び燃料ガス排出用マニホールド孔35が設けられている部分側)において、上記ターン部はカソード側隙間10bと略一致する位置に設けられている。
そして、冷却流体流路38bのうちのカソード側隙間10bに対応する領域内において、冷却流体供給用マニホールド孔36及び冷却流体排出用マニホールド孔37の近傍のみに、2つの通水孔32bが設けられている。従って、冷却流体流路38b内に設けられた通水孔32bは、カソード側隙間10bにつながる構成を有している。
以上のような構成を有する本実施形態によれば、ガス流路37a、37bを流れる反応ガスが、それぞれアノード側隙間10a及びカソード側隙間10bのうちのいずれかに流れ込むが、通水孔32a、32bから冷却流体がアノード側隙間10a及びカソード側隙間10bに流れ込み、当該冷却流体がアノード側隙間10a及びカソード側隙間10bの少なくとも一部を閉塞することができる。
このように冷却流体が流入する結果、閉塞後には反応ガスがガス流路37a、37b以外の部分、即ちアノード側隙間10a及びカソード側隙間10bを流れることがなく、当該反応ガスをアノード4a及びカソード4b(図1参照)面内に確実に供給することができる。従って、反応ガスを効率的に使用して発電性能を良好に向上させることが可能な燃料電池を提供することができる。
[第四実施形態]
次に、本発明の高分子電解質形燃料電池の第四実施形態について説明する。この第四実施形態の高分子電解質形燃料電池(図示せず)は、図1に示した第一実施形態の単電池10のうちのアノード及びカソードに付近に、ガス拡散層への水の移動を抑制するための部材(水移動抑制部材)を配置したものであり、当該水移動抑制部材以外の構成は第一実施形態の単電池10と同様の単電池を搭載するものである。
以下、第四実施形態の高分子電解質形燃料電池に備えられる単電池について説明する。図15は、本発明の高分子電解質形燃料電池の第四実施形態の基本構成(単電池)の要部を示す概略断面図である。
次に、本発明の高分子電解質形燃料電池の第四実施形態について説明する。この第四実施形態の高分子電解質形燃料電池(図示せず)は、図1に示した第一実施形態の単電池10のうちのアノード及びカソードに付近に、ガス拡散層への水の移動を抑制するための部材(水移動抑制部材)を配置したものであり、当該水移動抑制部材以外の構成は第一実施形態の単電池10と同様の単電池を搭載するものである。
以下、第四実施形態の高分子電解質形燃料電池に備えられる単電池について説明する。図15は、本発明の高分子電解質形燃料電池の第四実施形態の基本構成(単電池)の要部を示す概略断面図である。
図15に示すように、本実施形態の単電池50は、冷却流体流路8a、8bからアノード側隙間10a及びカソード側隙間10bに流れ込んで閉塞した冷却流体が、ガス拡散層3a、3b内へ進行しないように、それぞれアノード4a及びカソード4bのガス拡散層3a、3bの外周部に、ガス拡散層3a、3bへの水の移動を抑制するための部材(水移動抑制部材)40a、40bが配置された構成を有している。すなわち、アノード4aのガス拡散層3aの外周部に、アノード側隙間10aからガス拡散層3aへの水の移動を抑制するための第1の部材40aが配置されており、カソード4bのガス拡散層3bの外周部に、カソード側隙間10bからガス拡散層3bへの水の移動を抑制するための第2の部材40bが配置されている。
このような構成により、ガス拡散層3a、3bの気孔部を閉塞し、そのガス拡散性が阻害されることを、より確実に抑制することができる。
このような構成により、ガス拡散層3a、3bの気孔部を閉塞し、そのガス拡散性が阻害されることを、より確実に抑制することができる。
例えば膜電極接合体5を作製した後に、例えばゴム製シーラントを、ガス拡散層3a、3bの外周部に位置する、アノード側触媒層2a及びカソード側触媒層2bの外縁部に塗り込んで固化させ、ゴム製シーラントで構成された水移動抑制部材40a、40bを形成することができる。
ゴム製シーラントの材料としては、例えば脱酢酸タイプ一液式シリコーンを用いることができる。この材料は粘性の高い液状であることから、液状の際に多孔質のGDL基材に塗り込み、硬化させて空隙を塞ぐことにより、ガス拡散層3a、3bの気孔部を充填することができ、その後大気放置することで固化させることにより、流体に対して優れたシール性を発揮する水移動抑制部材40a、40bを得ることができる。なお、上記ゴム製シーラントの幅や厚さ等の寸法は、ガス拡散層3a、3b及び触媒層2a、2b等の寸法に合わせて、本発明の効果を損なわない範囲で適宜調整すればよい。
ゴム製シーラントの材料としては、例えば脱酢酸タイプ一液式シリコーンを用いることができる。この材料は粘性の高い液状であることから、液状の際に多孔質のGDL基材に塗り込み、硬化させて空隙を塞ぐことにより、ガス拡散層3a、3bの気孔部を充填することができ、その後大気放置することで固化させることにより、流体に対して優れたシール性を発揮する水移動抑制部材40a、40bを得ることができる。なお、上記ゴム製シーラントの幅や厚さ等の寸法は、ガス拡散層3a、3b及び触媒層2a、2b等の寸法に合わせて、本発明の効果を損なわない範囲で適宜調整すればよい。
本実施形態においては、水移動抑制部材40a、40bを配置することができるように、アノード側触媒層2a及びカソード側触媒層2bの主面の大きさが、それぞれガス拡散層3a、3bの主面の大きさよりも大きく、かつ、アノード側触媒層2a及びカソード側触媒層2bの全外縁部(図15中のQa及びQb)がガス拡散層3a、3bの外縁端部よりも外側に突出するような構成を有している。
以上のような本実施形態によれば、上記第一実施形態と同様に、ガス流路を流れる反応ガスが通水孔から冷却流体がアノード側隙間及びカソード側隙間に流れ込み、当該冷却流体がアノード側隙間及びカソード側隙間の少なくとも一部を閉塞することができる。その結果、閉塞後には反応ガスがガス流路以外の部分、即ちアノード側隙間及びカソード側隙間を流れることがなく、当該反応ガスをアノード及びカソード面内に確実に供給することができる。従って、反応ガスを効率的に使用して発電性能を良好に向上させることが可能な燃料電池を提供することができる。
さらに本実施形態によれば、アノード側隙間及びカソード側隙間に流れ込んで閉塞した冷却流体が、ガス拡散層内へ進行してガス拡散性を阻害することをより確実に抑制することができ、発電性能の低下をより確実に抑制することができる。
[第五実施形態]
次に、本発明の高分子電解質形燃料電池の第五実施形態について説明する。この第五実施形態の高分子電解質形燃料電池(図示せず)は、図1に示した第一実施形態の単電池10のうちのアノード及びカソードに付近に、ガス拡散層への水の移動を抑制するための部材(水移動抑制部材)を配置したものであり、当該水移動抑制部材以外の構成は第一実施形態の単電池10と同様の単電池を搭載するものである。
以下、第五実施形態の高分子電解質形燃料電池に備えられる単電池について説明する。図16は、本発明の高分子電解質形燃料電池の第五実施形態の基本構成(単電池)の要部を示す概略断面図である。
次に、本発明の高分子電解質形燃料電池の第五実施形態について説明する。この第五実施形態の高分子電解質形燃料電池(図示せず)は、図1に示した第一実施形態の単電池10のうちのアノード及びカソードに付近に、ガス拡散層への水の移動を抑制するための部材(水移動抑制部材)を配置したものであり、当該水移動抑制部材以外の構成は第一実施形態の単電池10と同様の単電池を搭載するものである。
以下、第五実施形態の高分子電解質形燃料電池に備えられる単電池について説明する。図16は、本発明の高分子電解質形燃料電池の第五実施形態の基本構成(単電池)の要部を示す概略断面図である。
図16に示すように、本実施形態の単電池60は、それぞれアノード側触媒層2a及びカソード側触媒層2bとガス拡散層3a、3bとの間に、導電性撥水層62a、62bを有している。そして、冷却流体流路8a、8bからアノード側隙間10a及びカソード側隙間10bに流れ込んで閉塞した冷却流体がガス拡散層3a、3b内へ進行しないように、それぞれアノード4a及びカソード4bのガス拡散層3a、3bの外周部において、導電性撥水層62a、62bの外縁部B1、B2が厚く形成されており、ガス拡散層3a、3bへの水の移動を抑制するための部材(水移動抑制部材)60a、60bが構成されている。
このような構成により、アノード側隙間10a及びカソード側隙間10bからの冷却流体がガス拡散層3a、3bの気孔部を閉塞し、そのガス拡散性を阻害することを、より確実に抑制することができる。
上記のような本実施形態における膜電極接合体5は、例えば以下のようにして作製することができる。即ち、アノード側触媒層2a及びカソード側触媒層2bを高分子電解質膜1の両面に形成して触媒層付き高分子電解質膜(CCM:Catalyst Coated Membrane)を作製した後、ガス拡散層3a、3bの片面に導電性撥水層形成用インクを塗布し、さらに、ガス拡散層3a、3bの外周端面にも上記導電性撥水層形成用インクを塗布して、それぞれ図16に示す構造を有する導電性撥水層62a、62bをガス拡散層3a、3bに形成する。ついで、導電性撥水層62a、62b付きガス拡散層3a、3bで、導電性撥水層62a、62bが触媒層2a、2bに面するようにして、触媒層2a、2b付き高分子電解質膜1を挟持し、全体をホットプレスすることによって、図16に示す膜電極接合体5を得ることができる。
上記導電性撥水層形成用インクとしては、導電性撥水層を形成するために用いられる従来公知のものを用いればよく、例えば、上記第一実施形態において述べたように、少なくとも導電性炭素粒子(例えばカーボンブラック)とフッ素樹脂等の撥水性樹脂とを含む導電性撥水層形成用インクを用いることができる。なお、この際に用いる分散媒としても、従来公知のものを用いればよい。
本実施形態においては、上記第四実施形態と同様に、水移動抑制部材60a、60bを配置することができるように、アノード側触媒層2a及びカソード側触媒層2bの主面の大きさが、それぞれガス拡散層3a、3bの主面の大きさよりも大きく、かつ、アノード側触媒層2a及びカソード側触媒層2bの全外縁部(図示せず)がガス拡散層3a、3bの外縁端部よりも外側に突出するような構成を有している。
以上のような本実施形態によれば、上記第一実施形態と同様に、ガス流路を流れる反応ガスが通水孔から冷却流体がアノード側隙間及びカソード側隙間に流れ込み、当該冷却流体がアノード側隙間及びカソード側隙間の少なくとも一部を閉塞することができる。その結果、閉塞後には反応ガスがガス流路以外の部分、即ちアノード側隙間及びカソード側隙間を流れることがなく、当該反応ガスをアノード及びカソード面内に確実に供給することができる。従って、反応ガスを効率的に使用して発電性能を良好に向上させることが可能な燃料電池を提供することができる。
さらに本実施形態によれば、アノード側隙間及びカソード側隙間に流れ込んで閉塞した冷却流体が、ガス拡散層内へ進行してガス拡散性を阻害することをより確実に抑制することができ、発電性能の低下をより確実に抑制することができる。
以上、本発明の代表的な実施形態について説明したが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
例えば、通水孔は、アノード側セパレータ及びカソード側セパレータの双方に設けなくても、アノード側セパレータ及びカソード側セパレータのいずれか一方に設けても、本発明の効果を得ることができる。これは、アノード側隙間とカソード側隙間とを隔てる高分子電解質膜は透水性に優れていることから、アノード側隙間及びカソード側隙間のうちのいずれか一方を閉塞した冷却流体が、高分子電解質膜を介してアノード側隙間及びカソード側隙間のうちの他方に流れ込んで閉塞するからである。
例えば、通水孔は、アノード側セパレータ及びカソード側セパレータの双方に設けなくても、アノード側セパレータ及びカソード側セパレータのいずれか一方に設けても、本発明の効果を得ることができる。これは、アノード側隙間とカソード側隙間とを隔てる高分子電解質膜は透水性に優れていることから、アノード側隙間及びカソード側隙間のうちのいずれか一方を閉塞した冷却流体が、高分子電解質膜を介してアノード側隙間及びカソード側隙間のうちの他方に流れ込んで閉塞するからである。
このように、本発明によれば、アノード側隙間及びカソード側隙間のうちの少なくとも一方に通水孔を設ければ、アノード側隙間及びカソード側隙間における反応ガスの混合に伴う化学的短絡をより確実に回避することができる。従って、通水孔の位置や数は、アノード側隙間及びカソード側隙間を冷却流体によって閉塞させるという本発明の効果が得られるのであれば特に制限されない。
また、本発明においては、アノード側セパレータにおける通水孔の数や寸法と、カソード側セパレータにおける通水孔の数や寸法とを、一致させなくてもよい。さらに、アノード側セパレータ及びカソード側セパレータのガス流路も上記実施形態、即ち上記の直線部の数及びターン部の数も特に限定されるものではなく、本発明の効果を損なわない範囲で適宜設定することが可能である。また、本発明の効果を損なわない範囲で、アノード側セパレータ及びカソード側セパレータのガス流路の構成を同じ構成としても異なる構成としても構わない。
加えて、アノード側セパレータにおける冷却流体流路及びカソード側セパレータにおける冷却流体流路の形状も、特に上記実施形態には限定されず、冷却流体供給用マニホールド孔と冷却流体排出用マニホールド孔とを連通する従来と同様の構成を採用することができる。例えば、冷却流体流路は、アノード側セパレータ及びカソード側セパレータのうちの少なくとも一方に設ければよく、必ずしも両方に設ける必要はない。
更に、単電池を複数積層する場合には、単電池2個毎に1つの冷却流体流路を形成してもよい。この場合、例えばアノード側セパレータの一方の面に燃料ガス用のガス流路を形成するとともに、他方の面に冷却流体流路を形成し、カソード側セパレータの一方の面に酸化剤ガス用のガス流路を形成するとともに、他方の面は平面状としておいてもよい。
本発明の燃料電池は、民生用コジェネレーションや移動体用、モバイル用のエネルギー源として有用である。
1、101・・・高分子電解質膜、2a、102a・・・アノード側触媒層、2b、102b・・・カソード側触媒層、3a、3b、103a、103b・・・ガス拡散層、4a、104a・・・アノード、4b、104b・・・カソード、5、105・・・膜電極接合体、6a、106a・・・アノード側セパレータ、6b、106b・・・カソード側セパレータ、7a、7b、107a、107b・・・ガス流路、8a、8b、108a、108b・・・冷却流体流路、9a、109a・・・アノード側ガスケット、9b、109b・・・カソード側ガスケット、10a・・・アノード側隙間、10b・・・カソード側隙間、12a、12b・・・通水孔、14・・・燃料ガス供給用マニホールド孔、15・・・燃料ガス排出用マニホールド孔、16・・・冷却流体供給用マニホールド孔、17・・・冷却流体排出用マニホールド孔、18・・・酸化剤ガス供給用マニホールド孔、19・・・酸化剤ガス排出用マニホールド孔、40a、40b、62a、62b・・・水移動抑制部材
Claims (5)
- ガス拡散層を含むアノード及びガス拡散層を含むカソード、並びに前記アノードと前記カソードとの間に配置される高分子電解質膜を有する膜電極接合体と;
前記膜電極接合体に反応ガスを供給、排出するためのガス流路及び前記膜電極接合体を冷却するための冷却流体を供給、排出するための冷却流体流路が形成されており、前記膜電極接合体を挟持するようにして配置されているアノード側セパレータ及びカソード側セパレータと;
前記アノード側セパレータ及び前記カソード側セパレータの前記膜電極接合体側の面において、前記膜電極接合体の外周部に配置され、前記反応ガスをシールするためのアノード側ガスケット及びカソード側ガスケットと;
を少なくとも具備しており、
前記アノード側セパレータ及び前記カソード側セパレータのうちの少なくとも一方には、前記アノード側ガスケットと前記膜電極接合体との間に形成されるアノード側隙間に対応する位置及び前記カソード側ガスケットと前記膜電極接合体との間に形成されるカソード側隙間に対応する位置に、前記アノード側隙間及び前記カソード側隙間のうちの少なくとも一方と前記冷却流体流路とを連通する通水孔が形成されていること、
を特徴とする燃料電池。 - 前記アノード側セパレータ及び前記カソード側セパレータの両方に前記通水孔が形成されていること、
を特徴とする請求項1に記載の燃料電池。 - 前記アノードの前記ガス拡散層の外周部に、前記アノード側隙間から前記ガス拡散層への水の移動を抑制するための第1の部材が配置されており、
前記カソードの前記ガス拡散層の外周部に、前記カソード側隙間から前記ガス拡散層への水の移動を抑制するための第2の部材が配置されていること、
を特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池。 - 前記第1の部材及び前記第2の部材がゴム製シーラントであること、
を特徴とする請求項3に記載の燃料電池。 - 前記第1の部材及び前記第2の部材が導電性炭素粒子と撥水性樹脂とを含む導電性撥水層であること、
を特徴とする請求項3に記載の燃料電池。
Priority Applications (1)
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JP2005349840A JP2007157454A (ja) | 2005-12-02 | 2005-12-02 | 燃料電池 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014072171A (ja) * | 2012-10-02 | 2014-04-21 | Toyota Motor Corp | 燃料電池 |
-
2005
- 2005-12-02 JP JP2005349840A patent/JP2007157454A/ja active Pending
Cited By (1)
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