JP2007156249A - 焦点検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストアップを招くことなく色収差に起因するデフォーカス量の誤差を補正して、高精度な焦点検出装置を提供することである。
【解決手段】撮影レンズ11を通過した対の光束が形成する対の像の相対間隔を検出し、上記相対間隔からデフォーカス量を検出するカメラに於いて、AFセンサユニット71内の焦点検出光学系101により、撮影画面内に設けられた焦点検出エリアのデフォーカス量が検出される。また、Bμcom80に於いて、表示用撮像素子61の撮像データより上記焦点検出エリアの色情報が取得され、上記デフォーカス量に含まれる上記焦点検出光学系101の色収差誤差が、上記色情報に基づいて補正される。
【選択図】 図3

Description

本発明はカメラの焦点検出装置に於いて、特に焦点検出手段の色収差を補正する焦点検出装置に関するものである。
従来より、撮影レンズ等の撮影光学系により結像される被写体像を撮像素子によって光電変換し、これにより得られた画像信号に基づいて液晶モニタ等の画像表示装置に表示するデジタルカメラが一般的に知られている。こうした被写体像を表示するカメラとしては、ファインダ光学系内にハーフミラーを配置し、ライブビュー表示用の撮像素子に被写体光束を導くカメラが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、TTL位相差検出方式を採用する焦点検出装置では、被写体光の波長成分に応じて色収差が発生し、合焦位置の検出精度が低下することが知られている。特に、撮影する被写体が赤色や青色の場合や、被写体を照明する光源の色温度が高い場合、測距用補助光としてカメラから近赤外光を照射する場合には、色収差の影響が現れやすい。そのため、焦点検出装置は、この色収差が極力小さくなるように設計が行われる。
しかしながら、近年では、特にデジタルカメラによる撮影の場合には、撮影画像をモニタ上で拡大表示することが容易に行えることから、色収差による合焦位置の検出誤差がユーザに比較的認識されやすい状況となっている。そのため、焦点検出装置の合焦位置の検出精度は、より高い水準が要求されており、色収差による合焦位置の検出誤差を補正することが要望されている。
カメラの焦点検出装置の色収差補正に関する先行技術は、下記特許文献2が公知である。下記特許文献2には、露出制御用の測光装置であって、且つ色情報も取得する機能を有する分割測光素子の測光出力を用いて被写体の色成分を抽出し、色収差による検出誤差を補正する技術が開示されている。
特開2000−165730号公報 特開2005−55768号公報
しかしながら、上記特許文献1では以下の問題が生じる。すなわち、TTL位相差検出方式の焦点検出装置を搭載する場合、色収差による焦点検出誤差を補正することができないので、ピントが甘い画像を表示してしまうこととなる。
そして、上記特許文献2の測光装置を適用すると、一般的な色情報取得機能を有さない測光装置に比較して非常に高価であるため、カメラのコストアップを招いてしまうという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、コストアップを招くことなく色収差に起因するデフォーカス量の誤差を補正して、高精度な焦点検出装置を提供することである。
すなわち請求項1に記載の発明は、撮影レンズを通過した被写体光束より撮像データを取得する第1の撮像手段と、上記第1の撮像手段の光路に対して進退可能であり、撮影光路内に於いては被写体光束を反射させる可動ミラーと、上記可動ミラーによって反射された被写体光束より撮像データを取得する第2の撮像手段と、上記第1若しくは第2の撮像手段により取得された像データを表示可能な表示手段と、を有するカメラに適用され、上記撮影レンズを通過した対の光束が形成する対の像の相対間隔を検出し、上記相対間隔からデフォーカス量を検出する焦点検出装置に於いて、撮影画面内に焦点検出エリアを有し、該焦点検出エリアのデフォーカス量を検出する第1の焦点検出手段と、上記第2の撮像手段の撮像データより、上記焦点検出エリアの色情報を取得する第1の色情報取得手段と、上記デフォーカス量に含まれる上記第1の焦点検出手段の色収差誤差を、上記色情報に基づいて補正する第1の色収差補正手段と、を具備することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に於いて、撮影画面内に複数の焦点検出エリアを有し、複数の上記焦点検出エリアから特定焦点検出エリアを選択するエリア選択手段と、上記特定焦点検出エリアの上記デフォーカス量を検出する第2の焦点検出手段と、上記第2の撮像手段の撮像データより、上記特定焦点検出エリアの色情報を取得する第2の色情報取得手段と、上記デフォーカス量に含まれる上記第2の焦点検出手段の色収差誤差を、上記色情報に基づいて補正する第2の色収差補正手段と、を更に具備することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明に於いて、撮影画面内に複数の焦点検出エリアを有し、上記複数の焦点検出エリアのデフォーカス量を検出する複数の第2の焦点検出手段と、上記第2の撮像手段の撮像データより、上記複数の焦点検出エリアに於ける色情報を取得する第2の色情報取得手段と、上記複数のデフォーカス量に含まれる上記複数の第2の焦点検出手段の色収差誤差を、上記複数の焦点検出エリアにそれぞれ対応する色情報に基づいて補正する第2の色収差補正手段と、上記第2の色収差補正手段によって補正されたデフォーカス量に基づいて、複数の上記焦点検出エリアから特定焦点検出エリアを選択するエリア選択手段と、を更に具備することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、撮影レンズを通過した被写体光束より撮像データを取得する第1の撮像手段と、上記第1の撮像手段の光路に対して進退可能であり、撮影光路内に於いては被写体光束を反射させる可動ミラーと、上記可動ミラーによって反射された被写体光束より撮像データを取得する第2の撮像手段と、撮影画面内に焦点検出エリアを有し、該焦点検出エリアのデフォーカス量を検出する第1の焦点検出手段と、上記第2撮像手段の撮像データより、上記焦点検出エリアの色情報を取得する第1の色情報取得手段と、上記デフォーカス量に含まれる上記第1の焦点検出手段の色収差誤差を、上記色情報に基づいて補正する第1の色収差補正手段と、を具備することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明に於いて、上記第1の焦点検出手段は、上記撮影レンズを通過した対の光束が形成する対の像の相対間隔を検出し、上記相対間隔からデフォーカス量を検出することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明に於いて、撮影画面内に複数の焦点検出エリアを有し、複数の上記焦点検出エリアから特定焦点検出エリアを選択するエリア選択手段と、上記特定焦点検出エリアの上記デフォーカス量を検出する第2の焦点検出手段と、上記第2の撮像手段の撮像データより、上記特定焦点検出エリアの色情報を取得する第2の色情報取得手段と、上記デフォーカス量に含まれる上記第2の焦点検出手段の色収差誤差を、上記色情報に基づいて補正する第2の色収差補正手段と、を更に具備することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の発明に於いて、撮影画面内に複数の焦点検出エリアを有し、上記複数の焦点検出エリアのデフォーカス量を検出する第2の焦点検出手段と、上記第2の撮像手段の撮像データより、上記複数の焦点検出エリアに於ける色情報を取得する第2の色情報取得手段と、上記複数のデフォーカス量に含まれる上記複数の第2の焦点検出手段の色収差誤差を、上記複数の焦点検出エリアにそれぞれ対応する色情報に基づいて補正する第2の色収差補正手段と、上記第2の色収差補正手段によって補正されたデフォーカス量に基づいて、複数の上記焦点検出エリアから特定焦点検出エリアを選択するエリア選択手段と、を更に具備することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、撮影レンズを通過した被写体光束より撮像データを取得する撮像手段と、撮影画面内に焦点検出エリアを有し、該焦点検出エリアのデフォーカス量を検出する第1の焦点検出手段と、上記撮像手段の撮像データより、上記焦点検出エリアの色情報を取得する第1の色情報取得手段と、上記デフォーカス量に含まれる上記第1の焦点検出手段の色収差誤差を、上記色情報に基づいて補正する第1の色収差補正手段と、を具備することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明に於いて、上記第1の焦点検出手段は、上記撮影レンズを通過した対の光束が形成する対の像の相対間隔を検出し、上記相対間隔からデフォーカス量を検出することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明に於いて、撮影画面内に複数の焦点検出エリアを有し、複数の上記焦点検出エリアから特定焦点検出エリアを選択するエリア選択手段と、上記特定焦点検出エリアの上記デフォーカス量を検出する第2の焦点検出手段と、上記第2の撮像手段の撮像データより、上記特定焦点検出エリアの色情報を取得する第2の色情報取得手段と、上記デフォーカス量に含まれる上記第2の焦点検出手段の色収差誤差を、上記色情報に基づいて補正する第2の色収差補正手段と、を更に具備することを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項9に記載の発明に於いて、撮影画面内に複数の焦点検出エリアを有し、上記複数の焦点検出エリアのデフォーカス量を検出する第2の焦点検出手段と、上記第2の撮像手段の撮像データより、上記複数の焦点検出エリアに於ける色情報を取得する第2の色情報取得手段と、上記複数のデフォーカス量に含まれる上記複数の第2の焦点検出手段の色収差誤差を、上記複数の焦点検出エリアにそれぞれ対応する色情報に基づいて補正する第2の色収差補正手段と、上記第2の色収差補正手段によって補正されたデフォーカス量に基づいて、複数の上記焦点検出エリアから特定焦点検出エリアを選択するエリア選択手段と、を更に具備することを特徴とする。
本発明によれば、ライブビュー画像を表示することが可能なカメラに於いて、コストアップすることなく焦点検出装置の光学系の色収差に起因するデフォーカス量の誤差を補正して焦点検出精度をより向上させることができるので、高精度なピントが得られライブビュー画像の質を向上させることが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態を示すもので、本発明の焦点検出装置が適用された一眼レフレックスタイプのデジタルカメラの構成を示す外観斜視図である。
図1に於いて、この一眼レフレックスタイプのデジタルカメラ(以下、カメラと略記する)1は、交換レンズとしてのレンズ鏡筒10と、カメラ本体30から主に構成されており、該カメラ本体30の前面に対して、所望のレンズ鏡筒10が着脱自在に設定されている。
カメラ本体30の上面には、レリーズ釦31と、モードダイヤル32と、パワースイッチレバー33と、コントロールダイヤル34等が設けられている。
レリーズ釦31は、撮影準備動作及び露光動作を実行させるための釦である。このレリーズ釦31は、第1レリーズスイッチと第2レリーズスイッチの2段式のスイッチで構成されており、レリーズ釦31が半押し操作されることによって、第1レリーズスイッチがオンされて測光処理や測距処理などの撮影準備動作が実行される。また、レリーズ釦31が全押し操作されることによって、第2レリーズスイッチがオンされて露光動作が実行される。
モードダイヤル32は、撮影時の撮影モードを設定するための操作部材である。このモードダイヤル32が所定方向に回転操作されることによって、撮影時の撮影モードが設定される。本実施形態に於いては、後述する液晶モニタに表示される画像を、ファインダビューとライブビューとで切り換える機能も有している。パワースイッチレバー33は、当該カメラ1の電源のオン/オフをするための操作部材である。このパワースイッチレバー33が回動操作されることにより、当該カメラ1のメイン電源のオン/オフが切り換えられる。
コントロールダイヤル34は、撮影情報の設定を行うための部材である。このコントロールダイヤル34が操作されることにより、撮影時に種々の設定が行われる。
ボディユニット30の背面部には、撮影画像やメニュー等を表示するための液晶モニタ36と、再生釦37と、メニュー釦38と、十字キー40と、OK釦41と、接眼光学系のファインダ43等が配置されている。
上記再生釦37は、カメラ1の動作モードを、後述するFlashROM84や記録メディア85に記録されたJPEGファイルから画像を再生できる再生モードに切り換えるための釦である。メニュー釦38は、液晶モニタ36にメニュー画面を表示させるための釦である。このメニュー画面は、複数の階層構造から成るメニュー項目によって構成されている。ユーザは、所望のメニュー項目を十字キー40で選択することができ、OK釦41で選択した項目を決定することができる。
図2は、本発明の第1の実施形態に於けるカメラのファインダ光学系の構成を示す斜視図である。
ファインダ光学系50は、レンズ鏡筒内の撮影レンズ11を通過した被写体からの光束を、上記ファインダ43を構成する接眼レンズ57へと導くための複数のミラー、すなわち第1反射ミラー(可動ミラー)51、第2反射ミラー52、第3反射ミラー53、第4反射ミラー54と、フォーカシングスクリーン(スクリーンマット)56と、接眼レンズ57とを有して構成される。
上記第1反射ミラー51は軸51aを中心に図示矢印A方向に回動可能に構成されるもので、その一部が後述するAFセンサユニット71のためにハーフミラーで構成されている。第1反射ミラー51は、被写体の観察時は図示の如く、撮影レンズ11から入射された光束を、撮影レンズ10の光軸に対し略90°の角度である第2反射ミラー52の方向、すなわちカメラ本体30のレンズ鏡筒10側より見て右方向に反射する。そして、撮像時は、撮影光路より退避されて、被写体からの光束が、第1反射ミラーの後方に配置される撮像素子(図示せず)に導かれるように動作する。
上記第1反射ミラー51の反射面で反射された光束は、フォーカシングスクリーン56を介して第2反射ミラー72に入射する。この第2反射ミラー52は、上記第1反射ミラー51からの反射光軸上であって、その反射面が上記第1反射ミラーの反射光軸に対し、所定の角度だけ傾いて配置されている。第2反射ミラー52に入射された上記第1反射ミラー51からの反射光束は、該第1反射ミラー51からの反射光軸に対し略90°の角度、すなわちカメラ本体30の上方に向けて反射される。
上記第2反射ミラー52の反射面で反射された光束は、該第2反射ミラー52の反射面の反射光軸上であって、その反射面が第2の反射面の反射光軸に対し所定の角度だけ傾いて配置される第3反射ミラー53に入射される。第3反射ミラー53に入射された第2反射ミラー52からの反射光束は、第3反射ミラー53の反射面にて、上記第2反射ミラー52の反射面からの反射光軸に対し略90°の角度であって、上記第1反射ミラー51の反射面による反射方向と相反する方向に反射される。つまり、第2反射ミラー52の反射面からの反射光束は、第3反射ミラー53の反射面にて、カメラ本体30の左方向に向けて反射される。換言すれば、第1反射ミラー51の反射面にて反射された光束は、第2、第3反射ミラー52、53によって折り返すように導かれ、第3反射ミラー53の反射面の反射光軸は、上記第1反射ミラー51の反射面の反射光軸と略平行となって第4反射ミラー54に向かう。
上記第3反射ミラー53の反射面で反射された光束は、該第3反射ミラー53の反射面の反射光軸上であって、その反射面が上記第3反射ミラー53の反射面の反射光軸に対し所定の角度だけ傾いて配置される第4反射ミラー54に入射される。そして、第4反射ミラー54に入射された上記第3反射ミラー53からの反射光束は、第4反射ミラー54の反射面にて、上記第3反射ミラー53からの反射光軸に対し略90°の角度に反射される。つまり、第3反射ミラー53の反射面からの反射光束は、第4反射ミラーの反射面の反射光軸上に配置された接眼レンズ57に入射される。
上記フォーカシングスクリーン56は、上述したファインダ光学系50に入射された光束を光学像として結像させるために、該光束を拡散させる拡散面を有するもので、後述する撮影用撮像素子67の撮像面上と光学的に等価な位置に配置されている。
また、上記第2反射ミラー52と第4反射ミラー54は、ハーフミラーで構成されている。第2反射ミラー52の反射面の裏面側には、被写体の明るさを測定する測光センサ63と、合焦表示用LED64が配置されている。この合焦表示用LED64は、画面の何処に合焦点があるかをスーパーインポーズ表示するためのものである。一方、第4反射ミラー54の反射面の裏面側には、結像レンズ60及び表示用撮像素子61が配設されている。この表示用撮像素子61は第2の撮像手段であり、フォーカシングスクリーン56上の像を、結像レンズ60を介して結像するためのものである。したがって、表示用撮像素子61に結像された像は反転しているものの、撮影者の目58が見ている像と同じものとなる。
このように、撮影レンズ11からの被写体光束は、上述した第1乃至第4反射ミラー51〜54によって、その像が正立正像となるように反転されて接眼レンズ57に導かれる。これにより、接眼レンズ57(ファインダ43)を通して、撮影者の眼58でフォーカシングスクリーン56上に結像した被写体像が観察可能となる。
尚、本実施形態では、第1反射ミラー51、第2反射ミラー52、第3反射ミラー53及び第4反射ミラー54は、入射光束に対して略90°の角度で反射するように配置しているが、これに限られるものではない。
図3は、本発明の第1の実施形態に係るカメラのシステム構成を示すブロック図である。
図3に於いて、上記レンズ鏡筒10は、上記カメラ本体30の前面に設けられた、図示されないレンズマウントを介して着脱自在に装着可能である。そして、上記レンズ鏡筒10は、撮影レンズ11と、絞り12と、レンズ駆動機構13と、絞り駆動機構14と、レンズ制御用マイクロコンピュータ(以下、Lμcomと略記する)15とから構成されている。
上記撮影レンズ11は、レンズ駆動機構13内に存在する図示されないDCモータによって、光軸方向に駆動される。絞り12は、絞り駆動機構14内に存在する図示されないステッピングモータによって駆動される。また、Lμcom15は、上記レンズ駆動機構13や絞り駆動機構14等、レンズ鏡筒10内の各部を駆動制御する。このLμcom15は、通信コネクタ20を介して、後述するボディ制御用マイクロコンピュータ80と電気的に接続がなされ、該ボディ制御用マイクロコンピュータ80の指令に従って制御される。
一方、カメラ本体30は、以下のように構成されている。
レンズ鏡筒10内の撮影レンズ11、絞り12を介して入射される図示されない被写体からの光束は、可動ミラーである第1反射ミラー51で反射され、フォーカシングスクリーン56、更に上記第1反射ミラー51と共にファインダ光学系50を構成する第2乃至第4反射ミラー52〜54(図2参照)等を介して、接眼レンズ57に至る。また、第1反射ミラー51のハーフミラーの部分を透過した被写体光束の一部は、第1反射ミラー51とは独立して作動するサブミラー70で反射されて、自動測距を行うためのAFセンサユニット71に導かれる。尚、図3に於いては、第1反射ミラー51は別に示されているが、第2乃至第4の反射ミラー等と共にファィンダ光学系50を構成しているものである。
ここで、図4を参照して、上述したAFセンサユニット71内の焦点検出光学系101の詳細について説明する。
図4(a)は、AFセンサユニット71内のAFセンサ102の光電変換素子P上に被写体からの光束を導く焦点検出光学系101の構成を詳細に示した図である。
図4(a)に於いて、第1及び第2の焦点検出手段である焦点検出光学系101は、撮影光軸上で、撮影レンズ11と光電変換素子Pとの間に、視野マスクS、赤外カットフィルタRF、コンデンサレンズC、瞳マスクK、セパレータレンズH1 及びH2 が配置された構成となっている。上記赤外光カットフィルタRFは、例えば、750nm以上の波長域の赤外光を除去し、不要な赤外光成分を除去して色収差の悪影響を最小限に抑えるものである。上記瞳マスクKは、撮影レンズ11の光軸に対して略対称に配置されて、開口部K1 及びK2 を有している。そして、上記セパレータレンズH1 及びH2 は、瞳マスクKの開口部K1 及びK2 に対応してその後方に配置されている。
このような構成に於いて、上記撮影レンズ11の射出瞳の領域L1 、L2 を通過して入射した被写体光束は、視野マスクS、赤外カットフィルタRF、コンデンサレンズC、瞳マスクKの開口部K1 、K2 及びセパレータレンズH1 、H2 を通り、AFセンサ102の光電変換素子P上に再結像される。上記撮影レンズ11が合焦、すなわち、結像面G上に被写体像Iが形成される場合には、その被写体像Iは、コンデンサレンズC及びセパレータレンズH1 、H2 によって光軸Oに対して垂直な2次結像面P(AFセンサ102の光電変換素子P上)に再結像されて、第1像I1 、第2像I2 となる。
上記撮影レンズ11が前ピン、すなわち、結像面Gの前方に被写体像Fが形成されている場合には、その被写体像Fは、互いにより光軸Oに近付いた形で光軸Oに対して垂直に再結像されて、第1像F1 、第2像F2 となる。これに対し、上記撮影レンズ11が後ピン、すなわち、結像面Gの後方に被写体像Rが形成されている場合には、その被写体像Rは、互いにより光軸Oから離れた形で、光軸Oに対して垂直に再結像されて、第1像R1 、第2像R2 となる。
本実施形態では、これら第1像と第2像の間隔を検出することにより、撮影レンズ11の焦点状態、すなわちデフォーカス量を、前ピン、後ピンを含めて検出する。具体的には、第1像と第2像の光強度分布を、AFセンサ102の被写体像データ出力により求めて両像の間隔を測定する。
ここで、図4(b)を参照して、AFセンサユニット12の焦点検出光学系101及び撮影レンズ11の色収差がデフォーカス量に与える影響について説明する。
撮影レンズ11による可視光中の長波長成分(例えば720nm)r2 の結像点は、撮影レンズ11の有する色収差に起因して予定結像面Gよりも後方に移動する。したがって、図4(b)に示されるように、長波長成分反射光を多く含む被写体に対応する像間隔Z2 は、可視光(例えば重心=560nm)r1 の反射光成分を多く含む被写体に対応する像間隔Z1 より大きくなる。また、焦点検出光学系101は入射光の波長に応じて異なる屈折率を有するので、同位置から射出された被写体光であっても、入射光の波長に応じて像間隔は色収差によって同様に変化する。本発明は、このような色収差によるデフォーカス量の誤差を補正するものである。
また、後述する不揮発性メモリ88には、デフォーカス量Dfと、色収差誤差との対応関係が格納されている。この色収差誤差のデータは、R、G、Bの各色に対応する3つの値が設定されている。後述するボディ制御用マイクロコンピュータ80では、AFセンサユニット71から出力されたAFセンサデータが読み込まれ、2像間隔Lが算出されて、更にデフォーヵス量Dfが演算される。このデフォーカス量Dfについて、不揮発性メモリ88のデータが参照されて、R、G、Bに対応する色収差誤差のデータが取得される。
そして、ボディ制御用マイクロコンピュータ80では、色収差誤差を含んだデフォーカス量Dfについて、表示用撮像素子61から取得された色情報と、不揮発性メモリ88から取得された色収差誤差とに基づいて補正されて、色収差誤差が除去された補正デフォーカス量Df′が演算される。例えば、求められた補正値を△Dfとすると、下記の演算が行われる。
Df′=Df+△Df
そして、ボディ制御用マイクロコンピュータ80により、Lμcom15へ補正デフォーカス量Df′が送信される。Lμcom15では、補正デフォーカス量Df′に基づいてレンズ駆動量データが演算され、レンズ駆動機構13によって撮影レンズ11内のフォーカスレンズが駆動される。
図3に戻って、光軸上で上記第1反射ミラー51の後方には、フォーカルプレーン式のシャッタ66と、光学系を通過した被写体像を光電変換するための撮像光学系の光電変換素子であり、CCD等で構成される撮影用撮像素子(第1の撮像手段)67が設けられている。つまり、第1反射ミラー51が撮影光路より退避した場合、撮影レンズ11及び絞り12を通った光束は、撮影用撮像素子67の撮像面上に結像される。
また、上述したように、ファインダ光学系50には、第2反射ミラー52の近傍に測光センサ63及び合焦表示用LED64が、第4反射ミラー54の近傍に表示用撮像素子61が配設されている。この表示用撮像素子61と上記撮影用撮像素子67は、インターフェイス回路81を介して、画像処理を行うための画像処理コントローラ82に接続されている。そして、この画像処理コントローラ82には、上述した液晶モニタ36と、記憶領域として設けられたSDRAM83、FlashMemory84及び記録メディア85等が接続されている。これらは、電子撮像機能と共に電子記録表示機能を提供できるように構成されている。
上記記録メディア85は、図示されないカメラのインターフェイスを介してカメラ本体30に対し脱着可能な各種のメモリカードや外付けのハードディスクドライブ(HDD)等の外部記録媒体である。
上記画像処理コントローラ82は、測光回路87を介した測光センサ63と、AFセンサ駆動回路72と、ミラー駆動機構73と、シャッタチャージ機構75と、シャッタ制御回路76と、不揮発性メモリ(EEPROM)88と共に、このカメラ本体30内の各部を制御するためのボディ制御用マイクロコンピュータ(以下、Bμcomと略記する)80に接続されている。このBμcom80は、第1及び第2の色情報取得手段と、第1及び第2の色収差補正手段と、エリア選択手段としての機能を有している。
上記Bμcom80には、更に、当該カメラの動作状態を表示出力によって撮影者へ告知するための動作表示用LCD90と、カメラ操作スイッチ(SW)91と、電源回路92を介して電池93とが接続されている。
尚、上記Bμcom80とLμcom15とは、レンズ鏡筒10の装着時に於いて、通信コネクタ20を介して通信可能に電気的接続がなされる。そして、デジタルカメラとしてLμcom15がBμcom80に従属的に協働しながら稼動するようになっている。
上記AFセンサ駆動回路72は上記AFセンサユニット71を駆動制御するための回路であり、ミラー駆動機構73は第1反射ミラー51を駆動制御する機構である。また、シャッタチャージ機構75は、上記シャッタ66を構成する図示されない先幕と後幕を駆動するばねをチャージするものである。シャッタ制御回路76は、上記シャッタ66の先幕と後幕の動きを制御すると共に、Bμcom80との間でシャッタの開閉動作を制御する信号とストロボと同調する信号の授受を行う。また、上記測光回路87は、測光センサ63の電気信号に基づいて測光処理する回路である。
不揮発性メモリ88は、上述したSDRAM83、FlashMemory84、記録メディア85以外の記憶領域として、カメラ制御に必要な所定の制御パラメータを記憶する記憶手段であり、Bμcom80からアクセス可能に設けられている。
動作表示用LCD90は、当該カメラの動作状態を表示出力によってユーザへ告知するためのものである。上記カメラ操作スイッチ91は、例えば撮影動作の実行を指示すると共に後述するように第1反射ミラー51を撮影光路の内外に切り換えるレリーズスイッチ、撮影モードと画像表示モードを切り換えるモード変更スイッチ及びパワースイッチ、更にエリア選択手段としての機能を有する等、当該カメラを操作するために必要な操作釦を含むスイッチ群で構成される。更に、電源回路92は、電源としての電池93の電圧を、当該カメラシステムの各回路ユニットが必要とする電圧に変換して供給するために設けられている。
次に、図5及び図6のタイミングチャートを参照して、本第1の実施形態に於けるカメラの基本的な撮影動作について説明する。
図5は、第1の実施形態に於いてライブビューモードのカメラの動作を説明するタイミングチャートであり、図6は第1の実施形態に於いてファインダビューモードのカメラの動作を説明するタイミングチャートである。尚、図5及び図6のタイミングチャートに於いて、AEは自動露出、AFは自動焦点調節、EXPは本露光、MU及びMDは第1反射ミラー51のミラー退避及び復帰、SCはシャッタチャージ、E1は露出情報、Pは画像処理、P1は撮影用撮像素子67の画像、D1は表示用撮像素子61の画像を、それぞれ表している。
先ず、ライブビューモード時の撮影動作について説明する。
カメラ1のパワースイッチレバー33が操作されて電源がオンされると、測光センサ63及びAFセンサユニット71によって、所定間隔でAE及びAFのシーケンスが繰り返し実行される。このとき、カメラ1がファインダビューモードに設定されていたとすると、カメラ本体30の背面部に設けられた液晶モニタ36には、露出情報が表示される。そして、所定のタイミングでモードダイヤル32の操作によってライブビューモードに切り換えられると、表示用撮像素子61が稼働して、撮像された画像の画像処理が行われて、その画像が液晶モニタ36に表示されるようになる。以降、これらの処理が繰り返される。
そして、レリーズ釦31が半押しされることによってファーストレリーズスイッチ(1RSW)がオンされると、撮影準備動作に入る。すなわち、撮影レンズ11が駆動されて合焦動作が行われ、合焦範囲内になったならば合焦表示用LED64が点灯する。そして、この状態でレリーズ釦31の全押し操作であるセカンドレリーズスイッチ(2RSW)がオンになるまで待機する。
ここで、色収差によるデフォーカス量の誤差の補正動作を説明する。
図5のAF(シーケンス)に於いて、Bμcom80では、AFセンサユニット71から出力された像データが読み込まれ、2像間隔Lが算出されて、更にデフォーカス量Dfが演算される。このデフォーカス量Dfから、不揮発性メモリ88のデータが参照されて、R、G、Bに対応する色収差誤差のデータが取得される。
一方、表示用撮像素子61の画像が画像処理されてR、G、Bに対応する色情報が出力され、Bμcom80では、この色情報が取得される(図5に於いて、P(表示用撮像素子)→AF(シーケンス)で示される)。この時、AF(シーケンス)に対してタイミング的に最新の色情報(図5に於いてP(表示用撮像素子))が使用されて色収差の補正が行われる。そして、Bμcom80では、色収差誤差を含んだデフォーカス量Dfが、表示用撮像素子61から取得された色情報と、不揮発性メモリ88から取得された色収差誤差とに基づいて補正されて、色収差誤差が除去された補正デフォーカス量Df′が演算される。
次いで、Bμcom80からは、Lμcom15へ補正デフォーカス量Df′が送信される。ここで、Lμcom15によって、補正デフォーカス量Df′に基づいてレンズ駆動量データが演算されて、レンズ駆動機構13によって撮影レンズ11内のフォーカスレンズが駆動される(図5:レンズ駆動(シーケンス))。
AFセンサ71による撮影画面内の測距エリアに対応する表示用撮像素子61の撮像領域上の領域は、製造工程に於いて予め調整され対応付けられている。したがって、表示用撮像素子61の撮像データのうち、測距エリアに対応する部分の画素データに関する色情報のみを取得すればよい。
セカンドレリーズスイッチがオンされたならば、第1反射ミラー51が撮影光路から退避されて本露光による絞り込みが行われる。同時に、撮影用撮像素子67内の電荷の消去動作(FLUSH)が行われ、上記本露光が行われた後に取り込んだ画像のデータ読み込み及び画像処理がなされる。また、本露光終了後は、第1反射ミラー51が撮影光路内に復帰され、シャッタチャージ機構75によるシャッタチャージが行われる。一方、液晶モニタ36には、画像処理が施された撮影用撮像素子67の画像が、所定期間表示される。その後、所定期間が経過すると、再び表示用撮像素子61で取り込まれた画像が液晶モニタ36に表示されるようになる。
こうして、例えば連写により4回、撮影用撮像素子67による撮影が行われると、その度に液晶モニタ36に表示される画像が、表示用撮像素子61の画像から撮影用撮像素子67の画像に切り替わる。そして、ファースト及びセカンドレリーズスイッチがオフにされると、液晶モニタ36には表示用撮像素子61による画像が表示される。
次に、図6のタイミングチャートに基づいて、ファインダビューモード時の撮影動作について説明する。
先ず、カメラ1のパワースイッチレバー33が操作されて電源がオンされると、測光センサ63及びAFセンサユニット71によって、所定間隔でAE及びAFのシーケンスが繰り返し実行される。このとき、カメラ本体30の背面部に設けられた液晶モニタ36には、露出情報が表示される。そして、所定のタイミングでレリーズ釦31が半押しされることによってファーストレリーズスイッチがオンされると、撮影準備動作に入る。すなわち、撮影レンズ11が駆動されて合焦動作が行われ、合焦範囲内になったならば合焦表示用LED64が点灯する。そして、この状態でレリーズ釦31の全押しであるセカンドレリーズスイッチ(2RSW)がオンになるまで待機する。この撮影準備動作の間は、撮影者は、ファインダ43を覗いて撮影を行うため、不要な表示はエネルギーの無駄の防止や意識を集中させるために、液晶モニタ36には何も表示されない。
次いで、セカンドレリーズスイッチがオンされたならば、第1反射ミラー51が撮影光路から退避されて本露光による絞り込みが行われる。同時に、撮影用撮像素子67内の電荷を消去する動作が行われ、上記本露光が行われた後に取り込んだ画像のデータ読み込み及び画像処理がなされる。また、本露光終了後は、第1反射ミラー51が撮影光路内に復帰され、シャッタチャージ機構75によるシャッタチャージが行われる。一方、液晶モニタ36には、画像処理が施された撮影用撮像素子67の画像が、所定期間表示される。その後、次の撮影を行うべく準備動作の間は液晶モニタ36が消灯され、画像処理後に再び撮影用撮像素子67の画像が液晶モニタ36に表示されるようになる。
こうして、例えば4回撮影用撮像素子67による撮影が行われると、その度に撮影用撮像素子67の画像が液晶モニタ36に表示される。尚、ファインダビューモードに於いては、表示用撮像素子61は稼働しない。つまり、ファインダビューモードに於いては、表示用撮像素子61は動作しないので、被写体の色情報を取得することはできない。この場合は、R、G、B情報を標準的な被写体に対応させた数値を固定値で有しており、このデータを使用して補正値△Dfを算出する。また、補正値△Dfそのものを固定値として補正演算を行ってもよい。
次に、図7を参照して、ファインダ43で観察される画像と液晶モニタ36に表示される画像について説明する。
図7(a)はフォーカシングスクリーン56の1つの例を示した図、(b)は液晶モニタ36の表示例を示した図である。
図7(a)に於いて、フォーカシングスクリーン56の表面には、AFを行う際の基準点としてAFターゲットマーク95が刻印されている。撮影者は、このようなAFターゲットマーク95が設けられたフォーカシングスクリーン56上に投影された画像を、ファインダ43を通して観察する。
一方、カメラ本体30の背面部の液晶モニタ36には、図7(b)に示されるように、被写体画像が表示される。図7(b)の左側の画像から、時間の経過と共に順次更新されているものとする。ライブビューモード時に於ける液晶モニタ36の表示画像、すなわちライブビュー画像96a、96bには、それぞれ上述したAFターゲットマーク95の画像(97a、97b、97c)も含まれた状態で表示されている。そして、上述したようにファースト(1st)レリーズスイッチがオンされて、撮影レンズが合焦状態になると、合焦表示用LED64が点灯するので、ライブビュー画像96c上でもそれに対応するAFターゲットマーク、例えば97aが点灯表示される。
この状態でセカンド(2nd)レリーズスイッチがオンされると、液晶モニタ36上には、実際に撮影された撮影用撮像素子67の画像96dが表示される。そして、所定期間、画像96dが表示された後、合焦マーク97a〜97cが表示されたライブビュー画像96eが、液晶モニタ36に表示される。尚、実際に撮影された撮影用撮像素子67の画像96dが液晶モニタ36に表示される場合は、図示の如く画像の周囲に枠を表示する等、ライブビュー画像と差別化するようにしてもよい。
このように、実際の撮影画像を表示する際は、AFターゲットマークの無い撮影画像を表示するので、ライブビュー画像と容易に区別することができる。
以上のように、第1の実施形態によれば、表示用画像素子の出力によって焦点検出エリア毎に被写体の色成分を抽出し、抽出された焦点検出エリア毎の色成分情報に基づいて検出デフォーカス量を補正するようにしたので、高精度なAF動作を行うことが可能である。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態では、焦点検出エリア毎に被写体の色成分を抽出して、抽出された焦点検出エリア毎の色成分情報に基づいてデフォーカス量を補正するようにしている。これに対し、本第2の実施形態では、複数の焦点検出エリアを有する場合にも、各焦点検出エリアに於いて光学系の色収差に起因するデフォーカス量の誤差を補正するようにしている。
以下、この第2の実施形態について説明するが、デジタルカメラの基本的な構成については、図1乃至図7に示される第1の実施形態と同じであり、基本的な撮影動作についても同様である。したがって、これらの構成及び動作については、同一の部分には同一の参照番号を付して、その図示及び説明は省略する。
図8は、本発明の第2の実施形態を示すもので、本発明の焦点検出装置が適用されたAFセンサユニット71の概略構成を示す斜視図である。
AFセンサユニット71は、撮影画面中に設定された複数の焦点検出エリアに対して焦点調整状態を検出するものであり、AFセンサ107と、焦点検出光学系106とにより構成される。
このAFセンサユニット71は、視野マスク110、複数のコンデンサレンズ111、絞りマスク113、複数組のセパレータレンズ114を有する焦点検出光学系101と、複数のラインセンサ115(図では115a、115b、115c)を有するAFセンサ102と、で主要部が構成される。そして、このAFセンサユニット71の出力は、Bμcom80に供給されている。
撮影画面中105に設定された複数の焦点検出エリア(例えば、106a、106b、106c)に対して焦点調整状態を検出するために、図示されない被写体からの光束を、上記各焦点検出エリア106a、106b、106cに対応するコンデンサレンズ111及びセパレータレンズ114で分割し、ラインセンサ115に結像させて位相差検出方式による焦点検出を行う。
すなわち、撮影画面中の焦点検出エリアの被写体光は、撮影レンズ11を通過して、各焦点検出エリアに対応するコンデンサレンズ111に入射する。コンデンサレンズ111から射出された光は、各焦点検出エリアに一対ずつ配置されたセパレータレンズ114を通過する。そして、セパレータレンズ114が構成する2つの像は、対応するラインセンサ115上に結像する。AFセンサ102からは、各ラインセンサ115毎の像データが、Bμcom80に出力される。
Bμcom80では、各ラインセンサ115の2つの像の光強度分布から2像間隔Lが算出されて、各焦点検出エリア毎にデフォーカス量Dfが演算される。複数の焦点検出エリアは、それぞれ対応する光学系が異なるため、それぞれ異なる色収差による焦点検出誤差を有する。不揮発性メモリ88には、各焦点検出エリア毎にデフオーカス量Dfと、色収差誤差との対応関係が格納されている。この色収差誤差のデータは、R、G、Bの各色に対応する3つの値が設定されている。
AFセンサユニット71による撮影画面内の複数の焦点検出エリアに対応する表示用撮像素子61の撮像領域上のそれぞれの領域は、製造工程に於いて予め調整され対応付けられている。したがって、表示用撮像素子61の撮像データのうち、それぞれの焦点検出エリアに対応する部分の画素データに関する色情報のみが取得されればよい。例えば、図9に示されるように、表示用撮像素子61の撮像領域120に於いては、上述した焦点検出エリア106a〜106cに対応する領域は120a〜120cである。
Bμcom80では、色収差誤差を含んだデフォーカス量Dfが、表示用撮像素子61から取得された各焦点検出エリア毎の色情報と、不揮発性メモリ88から取得された各焦点検出エリア毎の色収差誤差とに基づいて補正される。次いで、各焦点検出エリア毎に色収差誤差が除去された補正デフォーカス量Df′が演算される。
そして、Bμcom80では、全焦点検出エリアの補正デフォーカス量データに基づいて、所定の選択アルゴリズムが用いられて補正デフォーカス量が選択される。例えば、最至近選択であれば、最も後ピンの補正デフォーカス量が採用される。そして、Bμcom80からLμcom15へ、選択された補正デフォーカス量Df′が送信される。
Lμcom15では、補正デフォーカス量Df′に基づいてレンズ駆動量データが演算され、レンズ駆動機構13によって撮影レンズ11内のフォーカスレンズが駆動される。また、撮影者によって、図示されない操作釦が操作されて複数の焦点検出エリアから特定の焦点検出エリアが選択された場合は、選択された焦点検出エリアについてデフォーカス量の補正が行われるようにすればよい。
このように第2の実施形態によれば、複数の焦点検出エリアを有する場合であっても、各焦点検出エリアにおいて、光学系の色収差に起因するデフォーカス量Dfの誤差を補正することができる。したがって、撮影者が特定の焦点検出エリアを選択する場合であっても、カメラが自動的に焦点検出エリアを選択する場合であっても、高精度なAF動作を行うことが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態以外にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
本発明の第1の実施形態を示すもので、本発明の撮像装置が適用された一眼レフレックスタイプのデジタルカメラの構成を示す外観斜視図である。 本発明の第1の実施形態に於けるカメラのファインダ光学系の構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るカメラのシステム構成を示すブロック図である。 (a)はAFセンサユニット71内のAFセンサ102の光電変換素子P上に被写体からの光束を導く焦点検出光学系101の構成を詳細に示した図、(b)はAFセンサユニット12の焦点検出光学系101及び撮影レンズ11の色収差がデフォーカス量に与える影響について説明するための図である。 第1の実施形態に於いてライブビューモードのカメラの動作を説明するタイミングチャートである。 第1の実施形態に於いてファインダビューモードのカメラの動作を説明するタイミングチャートである。 ファインダ43で観察される画像と液晶モニタ36に表示される画像について説明するもので、(a)はフォーカシングスクリーン56の1つの例を示した図、(b)は液晶モニタ36の表示例を示した図である。 本発明の第2の実施形態を示すもので、本発明の焦点検出装置が適用されたAFセンサユニット71の概略構成を示す斜視図である。 表示用撮像素子61の撮像領域120に於ける焦点検出エリア106a〜106cに対応する領域の例を示した図である。
符号の説明
10…レンズ鏡筒、11…撮影レンズ、12…絞り、13…レンズ駆動機構、14…絞り駆動機構、15…レンズ制御用マイクロコンピュータ(Lμcom)、20…通信コネクタ、30…カメラ本体、31…レリーズ釦、32…モードダイヤル、33…パワースイッチレバー、34…コントロールダイヤル、36…液晶モニタ、43…ファィンダ、50…ファインダ光学系、51…第1反射ミラー、52…第2反射ミラー、53…第3反射ミラー、54…第4反射ミラー、56…フォーカシングスクリーン、57…接眼レンズ61…表示用撮像素子、64…合焦表示用LCD、66…シャッタ、67…撮影用表示素子、71…AFセンサユニット、72…AFセンサ駆動回路、73…ミラー駆動機構、75…シャッタチャージ機構、76…シャッタ制御回路、81…インターフェイス回路、82…画像処理コントローラ、83…SDRAM、84…FlashRom、85…不揮発性メモリ(EEPROM)、90…動作表示用LCD、91…カメラ操作スイッチ(SW)、92…電源回路、101…焦点検出光学系、102…AFセンサ。

Claims (11)

  1. 撮影レンズを通過した被写体光束より撮像データを取得する第1の撮像手段と、上記第1の撮像手段の光路に対して進退可能であり、撮影光路内に於いては被写体光束を反射させる可動ミラーと、上記可動ミラーによって反射された被写体光束より撮像データを取得する第2の撮像手段と、上記第1若しくは第2の撮像手段により取得された像データを表示可能な表示手段と、を有するカメラに適用され、上記撮影レンズを通過した対の光束が形成する対の像の相対間隔を検出し、上記相対間隔からデフォーカス量を検出する焦点検出装置に於いて、
    撮影画面内に焦点検出エリアを有し、該焦点検出エリアのデフォーカス量を検出する第1の焦点検出手段と、
    上記第2の撮像手段の撮像データより、上記焦点検出エリアの色情報を取得する第1の色情報取得手段と、
    上記デフォーカス量に含まれる上記第1の焦点検出手段の色収差誤差を、上記色情報に基づいて補正する第1の色収差補正手段と、
    を具備することを特徴とする焦点検出装置。
  2. 撮影画面内に複数の焦点検出エリアを有し、複数の上記焦点検出エリアから特定焦点検出エリアを選択するエリア選択手段と、
    上記特定焦点検出エリアの上記デフォーカス量を検出する第2の焦点検出手段と、
    上記第2の撮像手段の撮像データより、上記特定焦点検出エリアの色情報を取得する第2の色情報取得手段と、
    上記デフォーカス量に含まれる上記第2の焦点検出手段の色収差誤差を、上記色情報に基づいて補正する第2の色収差補正手段と、
    を更に具備することを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
  3. 撮影画面内に複数の焦点検出エリアを有し、上記複数の焦点検出エリアのデフォーカス量を検出する複数の第2の焦点検出手段と、
    上記第2の撮像手段の撮像データより、上記複数の焦点検出エリアに於ける色情報を取得する第2の色情報取得手段と、
    上記複数のデフォーカス量に含まれる上記複数の第2の焦点検出手段の色収差誤差を、上記複数の焦点検出エリアにそれぞれ対応する色情報に基づいて補正する第2の色収差補正手段と、
    上記第2の色収差補正手段によって補正されたデフォーカス量に基づいて、複数の上記焦点検出エリアから特定焦点検出エリアを選択するエリア選択手段と、
    を更に具備することを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
  4. 撮影レンズを通過した被写体光束より撮像データを取得する第1の撮像手段と、
    上記第1の撮像手段の光路に対して進退可能であり、撮影光路内に於いては被写体光束を反射させる可動ミラーと、
    上記可動ミラーによって反射された被写体光束より撮像データを取得する第2の撮像手段と、
    撮影画面内に焦点検出エリアを有し、該焦点検出エリアのデフォーカス量を検出する第1の焦点検出手段と、
    上記第2撮像手段の撮像データより、上記焦点検出エリアの色情報を取得する第1の色情報取得手段と、
    上記デフォーカス量に含まれる上記第1の焦点検出手段の色収差誤差を、上記色情報に基づいて補正する第1の色収差補正手段と、
    を具備することを特徴とする焦点検出装置。
  5. 上記第1の焦点検出手段は、上記撮影レンズを通過した対の光束が形成する対の像の相対間隔を検出し、上記相対間隔からデフォーカス量を検出することを特徴とする請求項4に記載の焦点検出装置。
  6. 撮影画面内に複数の焦点検出エリアを有し、複数の上記焦点検出エリアから特定焦点検出エリアを選択するエリア選択手段と、
    上記特定焦点検出エリアの上記デフォーカス量を検出する第2の焦点検出手段と、
    上記第2の撮像手段の撮像データより、上記特定焦点検出エリアの色情報を取得する第2の色情報取得手段と、
    上記デフォーカス量に含まれる上記第2の焦点検出手段の色収差誤差を、上記色情報に基づいて補正する第2の色収差補正手段と、
    を更に具備することを特徴とする請求項5に記載の焦点検出装置。
  7. 撮影画面内に複数の焦点検出エリアを有し、上記複数の焦点検出エリアのデフォーカス量を検出する第2の焦点検出手段と、
    上記第2の撮像手段の撮像データより、上記複数の焦点検出エリアに於ける色情報を取得する第2の色情報取得手段と、
    上記複数のデフォーカス量に含まれる上記複数の第2の焦点検出手段の色収差誤差を、上記複数の焦点検出エリアにそれぞれ対応する色情報に基づいて補正する第2の色収差補正手段と、
    上記第2の色収差補正手段によって補正されたデフォーカス量に基づいて、複数の上記焦点検出エリアから特定焦点検出エリアを選択するエリア選択手段と、
    を更に具備することを特徴とする請求項5に記載の焦点検出装置。
  8. 撮影レンズを通過した被写体光束より撮像データを取得する撮像手段と、
    撮影画面内に焦点検出エリアを有し、該焦点検出エリアのデフォーカス量を検出する第1の焦点検出手段と、
    上記撮像手段の撮像データより、上記焦点検出エリアの色情報を取得する第1の色情報取得手段と、
    上記デフォーカス量に含まれる上記第1の焦点検出手段の色収差誤差を、上記色情報に基づいて補正する第1の色収差補正手段と、
    を具備することを特徴とする焦点検出装置。
  9. 上記第1の焦点検出手段は、上記撮影レンズを通過した対の光束が形成する対の像の相対間隔を検出し、上記相対間隔からデフォーカス量を検出することを特徴とする請求項8に記載の焦点検出装置。
  10. 撮影画面内に複数の焦点検出エリアを有し、複数の上記焦点検出エリアから特定焦点検出エリアを選択するエリア選択手段と、
    上記特定焦点検出エリアの上記デフォーカス量を検出する第2の焦点検出手段と、
    上記第2の撮像手段の撮像データより、上記特定焦点検出エリアの色情報を取得する第2の色情報取得手段と、
    上記デフォーカス量に含まれる上記第2の焦点検出手段の色収差誤差を、上記色情報に基づいて補正する第2の色収差補正手段と、
    を更に具備することを特徴とする請求項9に記載の焦点検出装置。
  11. 撮影画面内に複数の焦点検出エリアを有し、上記複数の焦点検出エリアのデフォーカス量を検出する第2の焦点検出手段と、
    上記第2の撮像手段の撮像データより、上記複数の焦点検出エリアに於ける色情報を取得する第2の色情報取得手段と、
    上記複数のデフォーカス量に含まれる上記複数の第2の焦点検出手段の色収差誤差を、上記複数の焦点検出エリアにそれぞれ対応する色情報に基づいて補正する第2の色収差補正手段と、
    上記第2の色収差補正手段によって補正されたデフォーカス量に基づいて、複数の上記焦点検出エリアから特定焦点検出エリアを選択するエリア選択手段と、
    を更に具備することを特徴とする請求項9に記載の焦点検出装置。
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