JP2007156090A - 画像生成装置及び画像投影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フリッカーを十分に抑制することが可能な、ウォブリング技術を用いた画像生成装置を提供する。
【解決手段】入力画像信号に基づいてウォブリングブロックのフリッカー情報を検出するフリッカー検出部137と、フリッカー情報に基づいてウォブリングブロックの画像信号の帯域を制限するフリッカー抑圧部(帯域制限部)138と、帯域制限された画像信号に応じて変調された変調光を生成する画像変調部と、変調光のシフト制御を行うウォブリング部とを備える。
【選択図】 図7

Description

本発明は、ウォブリング技術を用いた画像生成装置及び画像投影装置に関する。
面順次で画像を表示する画像表示装置では、画像の書き換え周期に応じてフリッカーが生じる場合がある。フリッカーは一般的に、フレーム周波数が50Hz程度以下で生じるとされている。インターレース方式のテレビジョンシステムでは、フレーム周波数が30Hz程度に設定されており、空間フィルターを用いたフリッカー低減対策が従来から提案されている(特許文献1及び特許文献2参照)。
一方、限られた画素数の表示素子(LCD等)を用いて高解像度の画像表示装置を得る技術として、ウォブリング技術が知られている(特許文献3及び特許文献4参照)。例えば、表示素子の1つの画素に対して4点画素ずらしを行うことで、表示素子の画素数の4倍の画素数を有する画像表示を行うことが可能である。ここで、4点画素ずらしの各画素は、1フレームを4サブフレームに分けた各サブフレームで表示される。
しかしながら、ウォブリング技術では、時間軸方向で画素ずらしを行うため、フレーム周波数が一般的に低くなり、フリッカーが発生しやすい(各画素ずらし位置に対応するサブフレームの周波数を十分高くできないことによる)。また、時間軸方向で画素ずらしを行うことから、画像データの連続性が時間軸上と空間軸上で異なるため、空間フィルターによって十分にフリッカー成分を抑圧することは困難である。
特開平6−46299号公報 特開平8−163510号公報 特開平4−63332号公報 特許第2776367号
このように、高解像度の画像投影装置を得る技術としてウォブリング技術が知られているが、従来はフリッカーを十分に抑制することが困難であった。
本発明は、上記従来の課題に対してなされたものであり、フリッカーを十分に抑制することが可能な、ウォブリング技術を用いた画像生成装置及び画像投影装置を提供することを目的としている。
本発明に係る画像生成装置は、入力画像信号に基づいてウォブリングブロックのフリッカー情報を検出するフリッカー検出手段と、前記フリッカー情報に基づいてウォブリングブロックの画像信号の帯域を制限する帯域制限手段と、前記帯域制限された画像信号に応じて変調された変調光を生成する画像変調手段と、前記変調光のシフト制御を行うウォブリング手段と、を備えたことを特徴とする。
前記画像生成装置において、画像のフリッカーレベルが画面内で差が大きな場合、前記帯域制限手段は、ウォブリングブロック毎に個別に帯域制限処理を行うことが好ましい。
前記画像生成装置において、画像のフリッカーレベルが画面内で差が小さな場合、前記帯域制限手段は、各ウォブリングブロックに対して共通の帯域制限処理を行うことが好ましい。
前記画像生成装置において、前記フリッカー検出手段は、フリッカーの周波数成分が所定レベル以上である場合にフリッカーが生じると判断することが好ましい。
前記画像生成装置において、前記フリッカー検出手段は、入力画像信号の種別に応じて前記フリッカー検出手段のフリッカー検出特性を変えることが好ましい。
前記画像生成装置において、前記フリッカー検出手段は、前記変調光のシフト制御の順序に応じて前記フリッカー検出手段のフリッカー検出特性を変えることが好ましい。
前記画像生成装置において、前記帯域制限手段は、入力画像信号の種別に応じて前記帯域制限手段の帯域制限特性を変えることが好ましい。
前記画像生成装置において、前記帯域制限手段は、フリッカーの周波数成分が所定レベルよりも低い場合には帯域制限を行わないことが好ましい。
前記画像生成装置において、前記帯域制限手段は、前記変調光のシフト制御の順序に応じて前記帯域制限手段の帯域制限特性を変えることが好ましい。
前記画像生成装置において、前記ウォブリング手段は、前記画像変調手段から入射した変調光の偏光旋回を制御する液晶セルと、前記液晶セルから入射した変調光の偏光方向に応じて前記液晶セルから入射した変調光のシフト制御を行う複屈折板と、を有することが好ましい。
前記画像生成装置において、前記ウォブリング手段は、印加される電圧に応じて前記画像変調手段から入射した変調光のシフト制御を行う強誘電性液晶セルを有することが好ましい。
前記画像生成装置において、前記ウォブリング手段は、前記画像変調手段自体のシフト制御を行うことで前記変調光のシフト制御を行う圧電素子を有することが好ましい。
本発明に係る画像投影装置は、前記画像生成装置と、照明光を前記画像変調手段に供給する照明手段と、前記ウォブリング手段からの変調光をスクリーンに投影する投影光学手段と、を備えたことを特徴とする。
前記画像投影装置において、前記ウォブリング手段からの変調光に含まれるフリッカー成分を検出するフリッカー成分検出手段をさらに備え、前記帯域制限手段は、前記フリッカー成分検出手段で検出されたフリッカー成分に基づいてウォブリングブロックの画像信号の帯域を制限することが好ましい。
本発明によれば、ウォブリング技術を用いた画像生成装置及び画像投影装置において、フリッカーを的確に検出することができ、フリッカーを効果的に抑圧することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像生成装置を用いた画像表示装置の基本的な構成を示した図である。本実施形態では、画像表示装置として画像投影装置(プロジェクター)を例に説明する。
本プロジェクターは、照明部10、画像変調部20、ウォブリング部30、処理部40及び投影光学部50を備えている。本プロジェクターから出射された画像光はスクリーン60上に投影され、観察者に提示される。また、本プロジェクターは、ウォブリング部30に付随してセンサーユニット70を備えている。
照明部10は、光源11、カラーホイール12、PS変換素子13、インテグレータロッド14及び照明光学系15を備えている。
光源11は、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ等の白色光を生じる放電ランプと、放電ランプで生じた光を集光するための楕円リフレクタとによって構成されている。なお、光源11には、上述した放電ランプの他、LEDやハロゲンランプを用いることも可能である。光源11からの照明光は、カラーホイール12に供給される。カラーホイール12は、R(赤)、G(緑)及びB(青)のカラーフィルターが円周方向に設けられたものであり、カラーホイール12を回転することにより、カラーホイール12からはR光、G光及びB光が時分割で出射される。カラーホイール12からの照明光は、PS変換素子13を介してインテグレータロッド14に供給される。PS変換素子13を設けることにより、照明光を特定の偏光方向に効率よく揃えることが可能であり、インテグレータロッド14を設けることにより、照明ムラを低減することが可能である。インテグレータロッド14からの照明光は、照明光学系15を介して画像変調部20に供給される。
画像変調部20は、入力映像信号(入力画像信号)のレベルに応じて光量が変調された変調光を生成するものである。具体的には、カラーホイール12でのR光、G光及びB光の生成タイミングに合わせてR画像、G画像及びB画像を画像変調部20に表示することで、R変調光、G変調光及びB変調光が画像変調部20から出射され、これらの変調光が時間軸方向で合成される。この画像変調部20は、透過型LCDで構成されており、照明部10のPS変換素子13による照明光の偏光方向と透過型LCDの透過率を最大に駆動したときの偏光透過軸が同一方向に揃うように構成されている。
画像変調部20で変調された照明光は、ウォブリング部(画素ずらし部)30に入射する。このウォブリング部30は、偏光旋回液晶セル31a、複屈折板32a、偏光旋回液晶セル31b及び複屈折板32bによって構成されている。ウォブリング部30により4点画素ずらしを行うことで、画像変調部(透過型LCD)20自体の画素数の4倍の画素数で表示を行うことができる。なお、ここでは、4点画素ずらしのウォブリング部30の例を示しているが、後述するように9点画素ずらしのウォブリング部30を用いるようにしてもよい。
画像変調部20及びウォブリング部30には処理部40が接続されており、処理部40からの制御信号によって画像変調部20及びウォブリング部30の動作が制御される。また、処理部40には映像信号(画像信号)が入力しており、入力映像信号に基づいてフリッカー情報が検出される。また、検出されたフリッカー情報に基づいて映像信号の帯域が制限され、帯域制限された映像信号に基づく駆動信号が画像変調部20に供給される。なお、処理部40の動作の詳細は後述する。
ウォブリング部30を通過した変調光は、投影光学部50の投影光学系51を介してスクリーン60に供給され、スクリーン60上にはウォブリング制御された高解像度の画像が投影される。
ウォブリング部30を通過した変調光(画像光)の一部は、反射ミラー71を介してセンサーユニット70に入射するようになっている。センサーユニット70に入射した画像光に基づき、ウォブリング部30を通過した変調光(画像光)のフリッカー成分を検出することが可能である。
図2は、図1に示したウォブリング部30の具体的な構成例を模式的に示した図である。以下、図2に示したウォブリング部30の動作について説明する。
偏光旋回液晶セル31aにオン電圧を、偏光旋回液晶セル31bにオフ電圧を印加した場合の動作を説明する。画像変調部20からは、画像光(変調光)として、垂直方向の偏光透過軸を有する偏光光(S偏光とする)が出射されているものとする。偏光旋回液晶セル31aにはオン電圧が印加されているため、垂直方向の偏光透過軸を有する偏光光は、偏光旋回液晶セル31aで旋回せずに偏光旋回液晶セル31aを通過する。偏光旋回液晶セル31aから出射された偏光光は、複屈折板32aでシフトせずに複屈折板32aを通過し、偏光旋回液晶セル31bに入射する。偏光旋回液晶セル31bにはオフ電圧が印加されているため、垂直方向の偏光透過軸を有する偏光光は偏光旋回液晶セル31bで90度旋回し、偏光旋回液晶セル31bからは水平方向の偏光透過軸を有する偏光光(P偏光とする)が出射される。偏光旋回液晶セル31bから出射された偏光光は、複屈折板32bでシフトせずに複屈折板32bを通過する。その結果、画像光の光線は、スクリーン60上の画素位置Aに到達する。
偏光旋回液晶セル31aにオン電圧を、偏光旋回液晶セル31bにオン電圧を印加した場合の動作を説明する。偏光旋回液晶セル31aにはオン電圧が印加されているため、画像変調部20から出射された垂直方向の偏光透過軸を有する偏光光は、偏光旋回液晶セル31aで旋回せずに偏光旋回液晶セル31aを通過する。偏光旋回液晶セル31aから出射された偏光光は、複屈折板32aでシフトせずに複屈折板32aを通過し、偏光旋回液晶セル31bに入射する。偏光旋回液晶セル31bにはオン電圧が印加されているため、垂直方向の偏光透過軸を有する偏光光は、偏光旋回液晶セル31bで旋回せずに偏光旋回液晶セル31bを通過する。偏光旋回液晶セル31bから出射された偏光光は、複屈折板32bで垂直方向にシフトして複屈折板32bを通過する。その結果、画像光の光線は、スクリーン60上の画素位置Bに到達する。
偏光旋回液晶セル31aにオフ電圧を、偏光旋回液晶セル31bにオン電圧を印加した場合の動作を説明する。偏光旋回液晶セル31aにはオフ電圧が印加されているため、画像変調部20から出射された垂直方向の偏光透過軸を有する偏光光は、偏光旋回液晶セル31aで90度旋回し、偏光旋回液晶セル31aからは水平方向の偏光透過軸を有する偏光光が出射される。偏光旋回液晶セル31aから出射された偏光光は、複屈折板32aで水平方向にシフトして複屈折板32aを通過し、偏光旋回液晶セル31bに入射する。偏光旋回液晶セル31bにはオン電圧が印加されているため、水平方向の偏光透過軸を有する偏光光は、偏光旋回液晶セル31bで旋回せずに偏光旋回液晶セル31bを通過する。偏光旋回液晶セル31bから出射された偏光光は、複屈折板32bでシフトせずに複屈折板32bを通過する。その結果、画像光の光線は、スクリーン60上の画素位置Cに到達する。
偏光旋回液晶セル31aにオフ電圧を、偏光旋回液晶セル31bにオフ電圧を印加した場合の動作を説明する。偏光旋回液晶セル31aにはオフ電圧が印加されているため、画像変調部20から出射された垂直方向の偏光透過軸を有する偏光光は、偏光旋回液晶セル31aで90度旋回し、偏光旋回液晶セル31aからは水平方向の偏光透過軸を有する偏光光が出射される。偏光旋回液晶セル31aから出射された偏光光は、複屈折板32aで水平方向にシフトして複屈折板32aを通過し、偏光旋回液晶セル31bに入射する。偏光旋回液晶セル31bにはオフ電圧が印加されているため、水平方向の偏光透過軸を有する偏光光は偏光旋回液晶セル31bで90度旋回し、偏光旋回液晶セル31bからは垂直方向の偏光透過軸を有する偏光光が出射される。偏光旋回液晶セル31bから出射された偏光光は、複屈折板32bで垂直方向にシフトして複屈折板32bを通過する。その結果、画像光の光線は、スクリーン60上の画素位置Dに到達する。
以上のことからわかるように、偏光旋回液晶セル31a及び31bのオン・オフを切り換えることにより、画像光のスクリーン60上の到達位置を制御することができる。したがって、画像変調部20のフレーム切り替えタイミングに同期して、偏光旋回液晶セル31a及び31bのオン・オフを時間的に切り換えることで、画素位置A、B、C及びDの表示状態を時間軸方向で合成することができる。その結果、画像変調部20自体の画素数の4倍の画素数を有する画像をスクリーン60上に表示することが可能となる。
図3は、ウォブリング部の他の構成例を模式的に示した図である。図3の例では、水平シフト用の強誘電性液晶セル33a及び垂直シフト用の強誘電性液晶セル33bによってウォブリング部を構成している。このような構成によっても、強誘電性液晶セル33a及び33bの印加電圧を制御することで、図2に示した例と同様、スクリーン上の画素位置A、B、C及びDに画像光の光線を到達させることができ、4点画素シフトの画像表示を行うことが可能である。
図4は、ウォブリング部のさらに他の構成例を模式的に示した図である。図4の例では、水平シフト用の圧電素子34a及び垂直シフト用の圧電素子34bによってウォブリング部を構成している。圧電素子34a及び34bによって画像変調部20自体のシフト制御を行うことが可能である。このような構成によっても、図2に示した例と同様、スクリーン上の画素位置A、B、C及びDに画像光の光線を到達させることができ、4点画素シフトの画像表示を行うことが可能である。
次に、本実施形態の画像表示装置において、フリッカーを低減するための構成及び動作を説明する。
なお、以下では、9点画素ずらし(1つのウォブリングブロックが9画素で構成されている)を例に説明する。9点画素ずらしの場合には、ウォブリング部から出射された画像光の光線は、図5に示すように、画素位置A〜Iに到達することになる。
図6は、9点画素ずらしの表示を行った場合の各種表示パターンについて、表示タイミングを示したタイミングチャートである。なお、ここでは、1つのウォブリングブロックにおける画素位置のA〜Iの表示順序は、A,B,C,D,E,F,G,H及びI(図5参照)の順序であるとする。
図6において、表示パターン1では、白、黒、黒、黒、黒、黒、黒、黒、黒の順序で、表示パターン2では、白、白、白、白、灰、黒、黒、黒、黒の順序で、表示パターン3では、白、白、黒、黒、灰、白、白、黒、黒の順序で、表示パターン4では、白、黒、白、黒、灰、白、黒、白、黒の順序で、表示パターン5では、白、白、白、白、白、白、白、白、白の順序で、表示パターン6では、白、黒、白、白、白、白、白、白、白の順序で、それぞれ表示画素位置A〜Iに表示が行われている。
1フレームの表示周波数を30Hzとすると、主たるフリッカー周波数は、表示パターン1では30Hz、表示パターン2では30Hz、表示パターン3では60Hz、表示パターン4では120Hz、表示パターン5では0Hz(フリッカーなし)、表示パターン6では30Hzとなる。フリッカーは一般的に、周波数が50Hz程度以下で生じるとされている。したがって、表示パターン3、4及び5ではフリッカーが知覚されないのに対し、表示パターン1、2及び6ではフリッカーが知覚されることになる。
上述したことからわかるように、ウォブリングブロックの表示パターンに応じて、フリッカーが知覚されたり知覚されなかったりする。また、図6の例では、1フレームの表示周波数が30Hzであるため30Hzのフリッカーのみが知覚されるが、1フレームの表示周波数がさらに下がる(例えば、15Hz)と、複数のフリッカー周波数(例えば、15Hzと30Hz)が存在することとなる。
そこで、本実施形態では、入力映像信号(入力画像信号)に基づいてウォブリングブロックのフリッカー情報(フリッカー周波数やフリッカーの有無等)を検出し、検出されたフリッカー情報に基づいてウォブリングブロックの映像信号(画像信号)の帯域を制限するようにしている。
図7は、フリッカーを抑圧するための機能を備えた処理部(図1の処理部40に対応)の構成例を示した機能ブロック図である。
画像入力端子111、112及び113には、各種の画像信号(映像信号)が入力できるようになっており、画像入力端子111にはアナログビデオ信号を、画像入力端子112にはアナログPC信号を、画像入力端子113にはデジタルPC信号を、それぞれ入力することが可能である。
画像入力端子111からのアナログビデオ信号及び画像入力端子112からのアナログPC信号はそれぞれ、A/D変換部121及びA/D変換部122に入力し、A/D変換処理が施される。画像入力端子113からのデジタルPC信号は、レベル変換部123に入力し、レベル変換処理が施される。また、画像入力端子111からのアナログビデオ信号及び画像入力端子112からのアナログPC信号は、入力画像信号同期部124にも入力している。入力画像信号同期部124では、アナログビデオ信号或いはアナログPC信号から、垂直同期信号及び水平同期信号を検出し、A/D変換部121及びA/D変換部122に対する画素クロック信号を生成している。
A/D変換部121からの信号は、RGB変換処理部125に入力し、RGB変換処理が行われる。レベル変換部123及び入力画像信号同期部124からの信号は同期信号を示しており、入力画像解像度検出部126に入力し、入力画像解像度検出部126により入力画像(入力信号)の解像度(有効画素数)が検出される。また、A/D変換部122、レベル変換部123及びRGB変換処理部125からの信号は、入力選択部127に入力しており、入力選択部127によって所望の入力信号(アナログビデオ信号、アナログPC信号或いはデジタルPC信号)が選択される。
システム制御部131は、システム全体に対する各種制御を行うものである。このシステム制御部131には、外部信号入力端子132が接続されており、外部信号入力端子132に入力する外部制御信号に基づいて各種制御を行うことが可能である。
また、システム制御部131では、入力画像解像度検出部126からの解像度情報に基づき、入力画像がウォブリングによって高解像度化すべき画像であるか否か(有効画素数が多い画像であるか否か)を判断する。例えば、入力画像の有効画素数が少ない場合には、ウォブリング処理を行わずに通常の表示が行われる。入力画像の有効画素数が多い場合には、システム制御部131からウォブリング制御部133に制御信号が送られ、ウォブリング駆動部134によってウォブリング部30(図1参照)が駆動される。
解像度変換部135は、入力画像の解像度(画素数)を表示画像の解像度(画素数)に変換するものである。すなわち、ウォブリング処理を行わない場合には、入力画像の解像度は画像変調部20(図1参照)自体の解像度に変換される。ウォブリング処理を行う場合には、入力画像の解像度はウォブリング処理後の画像の解像度に変換される。解像度変換部135からの信号は画像信号処理部136に送られ、画像信号処理部136では、色調整及びコントラスト調整といった一般的な画像信号処理が行われる。
フリッカー検出部137は、入力画像信号(入力映像信号)に基づいてウォブリングブロックのフリッカー情報(フリッカー周波数やフリッカーの有無等)を検出するものである。すなわち、フリッカー検出部137では、解像度変換部135からの画像信号に基づき、ウォブリング処理された表示画像についてのフリッカー情報を検出する。
フリッカー抑圧部(帯域制限部)138は、フリッカー検出部137で検出されたフリッカー情報に基づいて、ウォブリングブロックの画像信号の帯域を制限するものである。具体的には、フリッカー抑圧部138では、フリッカー検出部137で検出されたフリッカーの周波数成分を抑圧し、フリッカー成分が抑圧された画像信号を出力する。
フリッカー抑圧部138からの信号は、ウォブリング信号処理部139に送られる。ウォブリング信号処理部139では、フリッカー成分が抑圧された画像信号を、ウォブリング表示用の時系列信号に変換する。ウォブリング信号処理部139からの信号は、変調素子駆動部140に送られる。変調素子駆動部140では、ウォブリング信号処理部139からの信号を、画像変調部20(図1参照)を駆動するための信号に変換し、画像変調部20を駆動する。
フリッカー光検出部141は、センサーユニット70(図1参照)からの信号に基づいてフリッカー成分を検出するものである。すでに、図1で述べたように、ウォブリング部30を通過した変調光(画像光)の一部は、センサーユニット70に入射するようになっている。したがって、センサーユニット70で検出した画像光に基づき、フリッカー光検出部141によりフリッカー成分を検出することが可能である。このフリッカー光検出部141で検出したフリッカー成分も考慮して、フリッカー抑圧部138でフリッカー成分を抑圧するようにしてもよい。この場合は、照明部10(図1参照)と画像変調部20(図1参照)の特性も含めたフリッカーを検出できる。
図8は、フリッカー検出部137の具体的な構成を示したブロック図である。なお、ここでは、1つのウォブリングブロックにおける画素位置A〜I(図5参照)の表示順序(時間軸方向の表示順序)は、A,D,G,B,E,H,C,F及びIの順序であるとする。また、ここでは、フリッカー検出部137でのフィルター処理により、各ウォブリングブロックにおける30Hzのフリッカー成分を検出するものとする。
フリッカー検出部137には、フレームメモリ(図7の解像度変換部135に含まれている)から、1ウォブリングブロック分の画像信号が入力する。具体的には、フリッカー検出部137には、A,B,C,H,I,D,G,F及びEの順序(空間座標順)で画像信号が入力し、これらの画像信号はフリップフロップ211に記憶される。すなわち、画素位置A,B,C,H,I,D,G,F及びEの画像信号が、それぞれフリップフロップFF1〜FF9に記憶される。
フリップフロップ211の出力はクロスポートスイッチ212に接続されており、クロスポートスイッチ212で画像信号が表示順(時間軸方向の表示順)に並べ換えられる。すなわち、画像信号は、A,D,G,B,E,H,C,F及びIの表示順序に並べ換えられる。並べ換えられ画像信号は、乗算器213に入力する。
乗算器213の他方の入力側には、フリップフロップ214が設けられている。フリップフロップ214には、システム制御部131(図7参照)から送られてきた係数データ(フィルタ係数データ)が記憶されている。図8の例では、両端のフリップフロップFF1及びFF9における係数が−0.25、中央のフリップフロップFF5における係数が0.5、それ以外のフリップフロップにおける係数が0となっている。このように係数を設定することにより、各ウォブリングブロックにおける30Hzのフリッカー成分を検出することができる。
乗算器213では、クロスポートスイッチ212から出力された画像データと、フリップフロップ214に設定された係数データとの乗算を行う。乗算器213によって得られた値は、加算器215によって加算される。加算器215によって得られた値は、ピーク値検出部216に入力する。入力された値は、ピーク値検出のための時系列比較データの1つとして一時的に記憶される。
次に、クロスポートスイッチ212で画像信号が1つ(1表示画面時間の位相分)シフトしたD,G,B,E,H,C,F,I,Aの表示順(時間軸方向の表示順)に並ぶように、位相信号がシステム制御部131(図7参照)から与えられる。係数データ設定用フリップフロップに設定された係数は前記の状態と同様の状態で、乗算器213において1つシフトした画像データと係数データとの乗算を行う。乗算器213によって得られた値は、加算器215によって加算される。加算器215によって得られた値は、ピーク値検出部216に入力する。入力された値は、ピーク値検出のための時系列比較データの1つとして一時的に記憶される。
以降、同様にクロスポートスイッチ212で画像信号が1つずつシフトするように位相信号をシステム制御部131(図7参照)から与えながら、加算器215によって得られた値はピーク値検出部216に入力されて、ピーク値検出のための時系列比較データの1つとして一時的に記憶される。画像信号の位相が一巡するまで行い(画像信号が、I,A,D,G,B,E,H,C,Fの表示順に並ぶようになるまで)、ピーク値検出部216では、加算器215によって得られた各位相の値の最大値と最小値の差の絶対値を求めてピーク値とする。
ウォブリングブロックに30Hzのフリッカー成分が含まれていない場合には、加算器215の出力値は変化しない。ウォブリングブロックに30Hzのフリッカー成分が含まれている場合には、加算器215の出力値は変化する。また、ウォブリングブロックに含まれる30Hzのフリッカー成分が大きいほど、加算器215の出力変化量(出力ピーク値)は大きくなる。したがって、ピーク値検出部216によって加算出力のピーク値を検出することにより、ウォブリングブロックに含まれる30Hzのフリッカー成分について、その有無及び大きさを検出することができる。ピーク値検出部216の出力値すなわちフリッカー情報は、システム制御部131(図7参照)に記憶される。
画像信号の位相を一巡させてウォブリングブロックのピーク値が求まったら、システム制御部131(図7参照)からピーク値検出部216にリセット信号を与えてピーク値をクリアする。
上記のようにして、ある1つのウォブリングブロックに含まれるフリッカー情報の検出処理が終了すると、その次のウォブリングブロックについて上記と同様の処理が行われる。以後、同様にして、1画面分の各ウォブリングブロックについて、上記と同様のフリッカー情報検出処理が行われる。
以上のようにして、各ウォブリングブロックにおける所望の周波数(本例では、30Hz)のフリッカー成分を、その大きさも含めて検出することができる。
図9は、フリッカー抑圧部(帯域制限部)138の具体的な構成を示したブロック図である。なお、ここでは、図8と同様、1つのウォブリングブロックにおける画素位置A〜I(図5参照)の表示順序は、A,D,G,B,E,H,C,F及びIの順序であるとする。また、フリッカー抑圧部138でのフィルター処理により、各ウォブリングブロックにおける30Hzのフリッカー成分を抑圧するものとする。
フリッカー抑圧部138には、フレームメモリ(図7の画像信号処理部136に含まれている)から、1ウォブリングブロック分の画像信号が入力する。具体的には、フリッカー抑圧部138には、A,B,C,H,I,D,G,F及びEの順序(空間座標順)に並べられた画像信号が入力し、これらの画像信号はクロスポートスイッチ221に入力する。クロスポートスイッチ221では、画像信号が表示順(時間軸方向の表示順)に並べ換えられる。すなわち、画像信号は、H,C,F,I,A,D,G,B及びEの表示順序に並べ換えられる。並べ換えられ画像信号は、乗算器222に入力する。
乗算器222の入力側には、フリップフロップ223が設けられている。フリップフロップ223には、システム制御部131(図7参照)から送られてきた係数データが記憶されている。すなわち、フリッカー検出部137(図7参照)で検出されたフリッカー情報に基づく係数データが、フリップフロップ223に設定されている。図9の例では、両端のフリップフロップFF1及びFF9における係数が0.25、中央のフリップフロップFF5における係数が0.5、それ以外のフリップフロップにおける係数が0となっている。このように係数を設定することにより、各ウォブリングブロックにおける30Hzのフリッカー成分を抑圧することができる。
乗算器222では、クロスポートスイッチ221から出力された画像データと、フリップフロップ223に設定されている係数データとの乗算を行う。乗算器222によって得られた値は、加算器224によって加算される。
加算器から出力された値は入力画像位相がA画素のフィルター出力であり、フリッカーが抑圧されたA画素位相の画像データとして出力される。この出力値はウォブリング信号処理部139(図7参照)に含まれるフレームメモリ部に、対応するウォブリングブロックのA画素位置画像データとして記憶される。
次に、クロスポートスイッチ221で、画像信号が1つ(1表示画面時間の位相分)シフトしたC,F,I,A,D,G,B,E,Hの表示順(時間軸方向の表示順)に並ぶように、位相信号がシステム制御部131(図7参照)から与えられる。係数データ設定用フリップフロップに設定された係数は前記の状態と同様の状態で、乗算器222において1つシフトした画像データと係数データとの乗算を行う。乗算器222によって得られた値は、加算器224によって加算される。加算器224によって得られた値はウォブリング信号処理部139(図7参照)に含まれるフレームメモリ部に、対応するウォブリングブロックのD画素位置画像データとして記憶される。
以降、同様にクロスポートスイッチ221で画像信号が1つずつシフトするように位相信号をシステム制御部131(図7参照)から与えながら、加算器224によって得られた値はウォブリング信号処理部139(図7参照)に含まれるフレームメモリ部に、対応するウォブリングブロックの対応する画素位置画像データとして記憶される。画像信号の位相が一巡するまで行い(画像信号が、E,H,C,F,I,A,D,G,Bの表示順に並ぶようになるまで)、ウォブリング信号処理部139(図7参照)に含まれるフレームメモリ部に、対応するウォブリングブロックの全ての画素位置画像データが記憶される。
その結果、加算器224からは、30Hzのフリッカー成分が抑圧された画像信号が出力される。加算器224から出力された画像信号(表示順A,D,G,B,E,H,C,F及びIの画像信号)は、ウォブリング信号処理部139(図7参照)に送られる。
上記のようにして、ある1つのウォブリングブロックに含まれるフリッカー成分の抑圧処理が終了すると、その次のウォブリングブロックについて上記と同様の処理が行われる。以後、同様にして、1画面分の各ウォブリングブロックについて、上記と同様のフリッカー成分抑圧処理が行われる。
以上のようにして、各ウォブリングブロックにおいてフリッカー周波数成分(本例では、30Hz)が抑圧された画像信号が得られる。
以上のように、本実施形態では、入力画像信号に基づいて各ウォブリングブロックのフリッカー情報を検出し、検出したフリッカー情報に基づいて各ウォブリングブロックの画像信号の帯域を制限している。したがって、フリッカー成分の有無やフリッカー成分の大きさ等に応じて、各ウォブリングブロックに対して効果的にフリッカーを抑圧することができる。また、時間軸方向の表示順に並べ換えた画像信号に対して、フリッカー検出処理及びフリッカー抑圧処理を行うので、フリッカーを確実且つ効果的に検出及び抑圧することができる。すなわち、各ウォブリングブロック内の表示順は空間的に連続していないことが多いため、空間フィルターを用いた場合にはフリッカーを効果的に検出及び抑圧することはできないが、本実施形態では、時間軸方向の表示順に並べ換えた画像信号に対してフィルター処理を行うので、フリッカーを確実且つ効果的に検出及び抑圧することができる。
次に、図7のフリッカー検出部137で検出されたフリッカー情報を、フリッカー抑圧処理にどのように反映させるかについて、図10を参照して説明する。なお、以下の処理は、主として、システム制御部131(図7参照)によって行われる。
まず、フリッカー検出部137で検出されたフリッカー情報に基づいて、フリッカー発生ブロックのマップ作成処理を行う(S10)。具体的には、以下のような処理が行われる。
まず、ピーク値検出部216(図8参照)で検出された各ウォブリングブロックのピーク値を、空間座標順にフレームメモリに格納する(S11)。続いて、2値化処理を行い、ピーク値の高いウォブリングブロックを抽出する(S12)。これにより、ピーク値が所定値以上である場合、すなわちフリッカーの周波数成分が所定レベル以上である場合に、フリッカーが生じると判断することができる。続いて、縮小処理を行い、面積の小さな孤立部分を除去する(S13)。続いて、ラベリング処理を行い、フリッカー発生部の空間連続性を求める(S14)。さらに、ラベル毎の面積計算処理を行い、フリッカーの発生面積を計算する(S15)。
次に、フリッカー抑圧処理(帯域制限処理)の制御方法を決定する(S20)。具体的には、以下のような制御方法が考えられる。
第1の制御は、フリッカー抑圧処理をバイパスする制御である(S21)。具体的には、ピーク値が所定値よりも小さい場合、すなわちフリッカーの周波数成分が所定レベルよりも低い場合には、フリッカー抑圧処理を行わないようにする。これにより、フリッカー成分が大きいウォブリングブロックに対してのみフリッカー抑圧処理を行うことができるため、必要以上に帯域を制限することを回避することができる。
第2の制御は、画面全体に対して共通のフリッカー抑圧処理を行う制御である(S22)。例えば、S10のマップ作成処理を行った結果、ラベルの座標位置の情報から画面のほぼ全体にわたってフリッカー発生箇所が分布していて、ピーク値の差が小さいような場合には、画面全体に対して共通のフリッカー抑圧処理を行うことにより、フリッカー抑圧処理を簡単化することができる。
第3の制御は、フリッカー抑圧処理をウォブリングブロック毎に個別に行う制御である(S23)。例えば、S10のマップ作成処理を行った結果、ラベルの座標位置と面積の情報からフリッカー発生箇所が部分的に分布していて、ピーク値の差が大きいような場合には、必要な箇所に対してのみフリッカー抑圧処理を行うことができるため、無用なフリッカー抑圧処理を行わないですむ。
次に、フリッカー抑圧制御マップを作成する(S30)。S20の処理において、S23の制御を行うように決定した場合には、フリッカー抑圧処理をウォブリングブロック毎に個別に行うことになるため、各ウォブリングブロックに対してフリッカー抑圧制御情報(フィルター係数)を設定する。
以上のような処理を行うことにより、フリッカー発生状況に応じた適切なフリッカー抑圧処理を行うことが可能である。
なお、上述した実施形態において、図8のフリッカー検出部137は、入力画像信号(入力映像信号)の種別(例えば、画像の種類)に応じてフリッカー検出特性(フィルター係数)を変えるようにしてもよい。また、フリッカー抑圧部(帯域制限部)138も、入力画像信号の種別に応じて帯域制限特性(フィルター係数)を変えるようにしてもよい。このように、入力画像信号の種別に応じてフリッカー検出特性や帯域制限特性を変えることにより、空間的な周波数が高い画像信号及び空間的な周波数が低い画像信号に対して、それぞれ適切なフリッカー検出特性及び帯域制限特性を設定することができる。その結果、フリッカー検出やフリッカー抑圧を適切且つ効果的に行うことができる。
また、上述した実施形態において、フリッカー検出部137は、ウォブリングブロックにおける画像光のシフト制御の順序、すなわちウォブリングブロック内における表示順(例えば、図5に示した画素位置A〜Iの表示順序)に応じて、フリッカー検出特性(フィルター係数)を変えるようにしてもよい。また、フリッカー抑圧部(帯域制限部)138も、ウォブリングブロックにおける画像光のシフト制御の順序(ウォブリングブロック内における表示順)に応じて、帯域制限特性(フィルター係数)を変えるようにしてもよい。ウォブリングを用いた画像表示では、ウォブリングブロック内の表示順を変えると、フリッカー特性も変わる。したがって、ウォブリングブロック内の表示順が変わった場合に、上記のようにフリッカー検出特性や帯域制限特性を変えることで、適切なフリッカー検出特性及び帯域制限特性を設定することができる。
次に、本実施形態におけるフリッカー低減効果のシミュレーション結果について、図11及び図12を用いて説明する。図11が本実施形態の場合(フリッカー抑圧フィルターを用いた場合)であり、図12は比較例の場合(フリッカー抑圧フィルターを用いない場合)である。横軸は時間であり、縦軸は各画素位置での明るさ(強度)に対応する値である。なお、シミュレーションでは、図13に示すように、画素位置A,B,C,D,E,F,G,H及びIにそれぞれ、白、白、黒、白、黒、黒、白、黒及び白を表示し、表示順序(時間軸方向の表示順序)は、A,D,G,B,E,H,C,F及びIの順序であるとしている。また、画像変調部20(図1参照)の画素開口率は80%としている。
比較例(図12)では、表示画素位置A,D,G,B,E,H,C,F及びIの移動にしたがって、縦軸の値が100,100,100,100,0,0,0,0及び100と変化しており、30Hzのフリッカーが強く現れることがわかる。これに対して、本実施形態(図11)では、フィルターのフリッカー抑圧効果により、フリッカーが大幅に抑圧されていることがわかる。
以上のように、本実施形態によれば、各ウォブリングブロックに対して的確にフリッカー成分を検出することができるとともに、各ウォブリングブロックに対して効果的にフリッカーを抑圧することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示された構成要件を適宜組み合わせることによって種々の発明が抽出され得る。例えば、開示された構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、所定の効果が得られるものであれば発明として抽出され得る。
本発明の実施形態に係る画像生成装置を用いた画像表示装置の基本的な構成を示した図である。 本発明の実施形態に係り、ウォブリング部の具体的な構成の一例を模式的に示した図である。 本発明の実施形態に係り、ウォブリング部の具体的な構成の他の例を模式的に示した図である。 本発明の実施形態に係り、ウォブリング部の具体的な構成のさらに他の例を模式的に示した図である。 本発明の実施形態に係り、ウォブリングによって得られる画素表示位置を示した図である。 本発明の実施形態に係り、ウォブリングによって得られる各種表示パターンについて、表示タイミングを示したタイミングチャートである。 本発明の実施形態に係り、処理部の構成例を示した機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係り、フリッカー検出部の具体的な構成を示したブロック図である。 本発明の実施形態に係り、フリッカー抑圧部(帯域制限部)の具体的な構成を示したブロック図である。 本発明の実施形態に係り、フリッカー情報の処理方法を示した図である。 本発明の実施形態に係り、フリッカー低減効果のシミュレーション結果について示した図である。 本発明の実施形態の比較例に係り、フリッカー低減効果のシミュレーション結果について示した図である。 図11及び図12のシミュレーションに用いた表示パターンを示した図である。
符号の説明
10…照明部 11…光源 12…カラーホイール
13…PS変換素子 14…インテグレータロッド 15…照明光学系
20…画像変調部 30…ウォブリング部
31a、31b…偏光旋回液晶セル 32a、32b…複屈折板
33a、33b…強誘電性液晶セル 34a、34b…圧電素子
40…処理部 50…投影光学部 51…投影光学系
60…スクリーン 70…センサーユニット 71…反射ミラー
111、112、113…画像入力端子
121、122…A/D変換部 123…レベル変換部
124…入力画像信号同期部 125…RGB変換処理部
126…入力画像解像度検出部 127…入力選択部
131…システム制御部 132…外部信号入力端子
133…ウォブリング制御部 134…ウォブリング駆動部
135…解像度変換部 136…画像信号処理部
137…フリッカー検出部 138…フリッカー抑圧部(帯域制限部)
139…ウォブリング信号処理部 140…変調素子駆動部
141…フリッカー成分検出部
211…フリップフロップ 212…クロスポートスイッチ
213…乗算器 214…フリップフロップ
215…加算器 216…ピーク値検出部
221…クロスポートスイッチ 222…乗算器
223…フリップフロップ 224…加算器

Claims (15)

  1. 入力画像信号に基づいてウォブリングブロックのフリッカー情報を検出するフリッカー検出手段と、
    前記フリッカー情報に基づいてウォブリングブロックの画像信号の帯域を制限する帯域制限手段と、
    前記帯域制限された画像信号に応じて変調された変調光を生成する画像変調手段と、
    前記変調光のシフト制御を行うウォブリング手段と、
    を備えたことを特徴とする画像生成装置。
  2. 前記帯域制限手段は、ウォブリングブロック毎に個別に帯域制限処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。
  3. 前記帯域制限手段は、各ウォブリングブロックに対して共通の帯域制限処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。
  4. 前記フリッカー検出手段は、フリッカーの周波数成分が所定レベル以上である場合にフリッカーが生じると判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。
  5. 前記フリッカー検出手段は、入力画像信号の種別に応じて前記フリッカー検出手段のフリッカー検出特性を変える
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。
  6. 前記フリッカー検出手段は、前記変調光のシフト制御の順序に応じて前記フリッカー検出手段のフリッカー検出特性を変える
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。
  7. 前記帯域制限手段は、入力画像信号の種別に応じて前記帯域制限手段の帯域制限特性を変える
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。
  8. 前記帯域制限手段は、入力画像信号の種別に応じてウォブリング動作のオン・オフを切り替える
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。
  9. 前記帯域制限手段は、フリッカーの周波数成分が所定レベルよりも低い場合には帯域制限を行わない
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。
  10. 前記帯域制限手段は、前記変調光のシフト制御の順序に応じて前記帯域制限手段の帯域制限特性を変える
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。
  11. 前記ウォブリング手段は、
    前記画像変調手段から入射した変調光の偏光旋回を制御する液晶セルと、
    前記液晶セルから入射した変調光の偏光方向に応じて前記液晶セルから入射した変調光のシフト制御を行う複屈折板と、
    を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。
  12. 前記ウォブリング手段は、印加される電圧に応じて前記画像変調手段から入射した変調光のシフト制御を行う強誘電性液晶セルを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。
  13. 前記ウォブリング手段は、前記画像変調手段自体のシフト制御を行うことで前記変調光のシフト制御を行う圧電素子を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。
  14. 請求項1に記載の画像生成装置と、
    照明光を前記画像変調手段に供給する照明手段と、
    前記ウォブリング手段からの変調光をスクリーンに投影する投影光学手段と、
    を備えたことを特徴とする画像投影装置。
  15. 前記ウォブリング手段からの変調光に含まれるフリッカー成分を検出するフリッカー成分検出手段をさらに備え、
    前記帯域制限手段は、前記フリッカー成分検出手段で検出されたフリッカー成分に基づいてウォブリングブロックの画像信号の帯域を制限する
    ことを特徴とする請求項14に記載の画像投影装置。
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