JP2007155749A - カラムスペーサ用硬化性樹脂組成物、カラムスペーサ及び液晶表示素子 - Google Patents

カラムスペーサ用硬化性樹脂組成物、カラムスペーサ及び液晶表示素子 Download PDF

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Abstract

【課題】低温発泡を生ずることなく、重力不良による色ムラの発生を効果的に抑制できるカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物、該カラムスペーサ用硬化性樹脂組成物を用いてなるカラムスペーサ及び液晶表示素子を提供する。
【解決手段】分子内に2以上の重合性不飽和結合を有する化合物と、アルカリ可溶性高分子化合物と、光反応開始剤とを含有するカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物であって、前記アルカリ可溶性高分子化合物は、(メタ)アクリル酸に、カプロラクトンを付加させたモノマーを構造単位に有するポリマーを、3,4−エポキシシクロヘキシル(メタ)アクリレートで変性したマクロモノマー。
【選択図】 なし

Description

本発明は、低温発泡を生ずることなく、重力不良による色ムラの発生を効果的に抑制できるカラムスペーサを製造することができるカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物、該カラムスペーサ用硬化性樹脂組成物を用いてなるカラムスペーサ及び液晶表示素子に関する。
一般に、液晶表示素子は、2枚のガラス基板の間隙を一定に維持するためのスペーサを具備し、これらの他に透明電極や偏光板及び液晶物質を配向させる配向層等から構成されている。現在スペーサとしては、主に粒子径が数μm程度の微粒子スペーサが用いられている。しかし、従来の液晶表示素子の製造方法では、ガラス基板上に微粒子スペーサをランダムに散布していたことから、画素部内に微粒子スペーサが配置されてしまうことがあった。画素部内に微粒子スペーサがあると、スペーサ周辺の液晶配向の乱れから光が漏れて画像のコントラストが低下したりする等、画像品質を低下させることがあるという問題がある。これに対して、微粒子スペーサが画素部に配置されないような微粒子スペーサの配置方法が種々検討されているが、いずれも操作が煩雑であり実用性に乏しいものであった。
また、近年、液晶表示素子の生産性を上げるために、ワンドロップフィル法(One Drop Fill Technology:ODF法)が提案されている。この方法は、ガラス基板の液晶封入面上に、所定量の液晶を滴下し、もう一方の液晶パネル用基板を真空下で所定のセルギャップを維持できる状態で対峙させ、貼り合わせることにより液晶表示素子を製造する方法である。この方法によれば、従来の方法に比べて液晶表示素子が大面積化し、セルギャップが狭小化しても、液晶の封入が容易であることから、今後はODF法が液晶表示素子の製造方法の主流になると考えられる。
しかし、ODF法において微粒子スペーサを用いると、液晶の滴下時、又は、対向基板の貼り合わせ時に散布した微粒子スペーサが液晶の流動とともに流されて、基板上における微粒子スペーサの分布が不均一となる問題が生じる。微粒子スペーサの分布が不均一になると、液晶セルのセルギャップにバラツキが生じ、液晶表示に色ムラが発生してしまうという問題があった。
これに対して、従来の微粒子スペーサに代って、液晶基板上にフォトリソグラフの手法によってセルギャップを均一保持するための凸型パターンを形成したカラムスペーサが提案され、実用化されるようになってきている(例えば、特許文献1、特許文献2等)。図1にカラムスペーサを用いた液晶表示素子の一例の部分断面を示す模式図を示した。カラムスペーサを用いれば、画素部内にスペーサが配置されてしまう問題や、ODF法においてスペーサムラが生じてしまう問題を解決することができる。
しかしながら、カラムスペーサを用いてODF法により製造した大型液晶表示素子においては、表示装置の使用中に液晶セル内の液晶が下方へ流動することにより、表示パネルの上半面と下半面において色ムラが生じる「重力不良」と呼ばれる欠陥が発生することがあり、大きな問題となっていた。この「重力不良」の現象は、バックライトより発生する熱によって液晶セル内の液晶が膨張してセルギャップを押し広げ、その際にカラムスペーサから基板が浮き上がってしまい、このスペーサによって保持されなくなった体積分の液晶が重力によって下方への流動することにより生じると考えられる。
このような「重力不良」を解消するためには、バックライトより発生する熱によって液晶セル内の液晶が膨張してセルギャップを押し広げる際に、いったん圧縮されていたカラムスペーサを圧縮変形からの弾性回復によりセルギャップの変化に追随できるようにし、基板とカラムスペーサとの間に隙間が生じないようにすれば解決可能であると考えられる。しかし、従来の方法では、カラムスペーサに高い変形回復力を持たせるためには、カラムスペーサを形成する樹脂を高度に架橋し圧縮時に塑性変形を起こりにくくする必要があるところ、このような高度な架橋構造を有する樹脂は一般的に圧縮弾性率が高く、硬くなってしまう傾向にある。このような硬い樹脂によりカラムスペーサを形成した場合には、カラムスペーサを圧縮変形させる課程において、大きな圧力が必要であり、得られた液晶表示素子においては、圧縮されたカラムスペーサによる液晶セルを押し広げようとする大きな力を内包することになる。このようなカラムスペーサが液晶セルを押し広げようとする力が大きい場合、低温時に液晶セル内の液晶の体積収縮が起こると液晶セル内の内圧が急激に低下して気泡が発生する「低温発泡」という現象を生じてしまうという問題があった。
特開2001−91954号公報 特開2001−159707号公報
本発明は、上記現状に鑑み、低温発泡を生ずることなく、重力不良による色ムラの発生を効果的に抑制できるカラムスペーサを製造することができるカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物、該カラムスペーサ用硬化性樹脂組成物を用いてなるカラムスペーサ及び液晶表示素子を提供することを目的とする。
本発明は、分子内に2以上の重合性不飽和結合を有する化合物と、アルカリ可溶性高分子化合物と、光反応開始剤とを含有する硬化性樹脂組成物であって、前記アルカリ可溶性高分子化合物は、下記一般式(1)及び/又は(2)で表されるセグメントを有する側鎖にカルボキシル基と(メタ)アクリル基とを有するアルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体であるカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物である。
Figure 2007155749
Figure 2007155749
一般式(1)及び(2)中、R、Rは、水素又はメチル基を表し、nは、1〜5の整数を表す。
以下に本発明を詳述する。
本発明者らは、鋭意検討の結果、一般にレジスト用に用いられている硬化性樹脂組成物において、アルカリ可溶性樹脂として所定の構造のセグメントを有するアルカリ可溶性高分子化合物を選択した場合には、圧縮変形からの高い回復性を有するとともに、柔軟で低弾性率であるカラムスペーサが得られることを見出した。このようなカラムスペーサによれば加熱時の液晶の膨張による「重力不良」と、低温時の液晶の収縮による「低温発泡」とを同時に抑制可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物を用いれば、加熱時の「重力不良」の発生と、低温時の「低温発泡」の発生の間の温度差、すなわち、液晶表示装置が正常に保たれる温度領域が極めて広いカラムスペーサを得ることができる。一般に、「重力不良」及び「低温発泡」の発生温度範囲は、液晶パネルの生産工程におけるカラムスペーサの高さや液晶注入量バラツキの影響により変動することから、液晶表示装置が正常に保たれる温度領域が極めて広いことにより、液晶表示装置の保証温度内における「重力不良」や「低温発泡」における製品不良の発生率が低減するという効果が得られる。
本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物は、アルカリ可溶性高分子化合物を含有する。
上記アルカリ可溶性高分子化合物は、一般に光や熱の作用による反応性及びアルカリ溶解性を有するものである。本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物において、上記アルカリ可溶性高分子化合物は、上記一般式(1)及び/又は(2)で表されるセグメントを有する側鎖に(メタ)アクリル基とカルボキシル基とを有するアルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体(以下、単にアルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体ともいう)である。なお、本明細書において、(メタ)アクリルとは、アクリル又はメタクリルを意味する。
本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物において、上記アルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体が上記一般式(1)で表されるセグメントを有する場合、本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物を硬化してなるカラムスペーサは、柔軟性に優れたものとなり高い圧縮変形からの回復性を発揮するものとなる。本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物を硬化してなるカラムスペーサの柔軟性は、上記一般式(1)で表されるセグメントの共重合比を調整することで適宜制御することができる。
また、上記一般式(1)で表されるセグメントを有するアルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体は、側鎖にカプロラクトンの開環セグメントを有するため、本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物が後述するカプロラクトン変性された3官能以上の(メタ)アクリレート化合物を含有する場合であっても、該カプロラクトン変性された3官能以上の(メタ)アクリレート化合物により発現される柔軟性を損なうことがない。
また、カプロラクトン変性された3官能以上の(メタ)アクリレート化合物は分子の極性が小さいため、カルボキシル基のような極性基を有するアルカリ可溶性樹脂との相溶性が低下する傾向にある。しかしながら、本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物のアルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体は、上記一般式(1)で表されるセグメントを有するため、すなわち、側鎖にカプロラクトンの開環セグメントを有するため、カプロラクトン変性された3官能以上の(メタ)アクリレート化合物との相溶性が向上し、アルカリ可溶(メタ)アクリル共重合体の組成及び組み合わせる3官能以上の(メタ)アクリレート化合物の種類、配合比等を種々変えた場合においても、良好な相溶性を得ることができる。
上記一般式(1)で表されるセグメントを有するアルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体を得る方法としては特に限定されず、例えば、アクリル酸及び/又はメタクリル酸に、触媒の存在下に高温でカプロラクトンを開環付加反応させることにより得られたカプロラクトン変性(メタ)アクリル酸を、アルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体を構成する他の不飽和化合物と共重合する方法;カルボキシル基と(メタ)アクリル基とを有するアルカリ可溶性ポリマーを重合した後、このポリマーのカルボキシル基に対して、触媒の存在下に高温でカプロラクトンとを反応させる方法等が挙げられる。
上記カプロラクトンの開環付加反応では、触媒としてハロゲン化第1スズ、モノブチルスズトリス−3−エチルヘキサネート、オクタン酸第1スズ、ジブチルスズジラウレート等を用いることができる。
また、カプロラクトンの開環付加反応の反応温度としては、好ましい下限は80℃、好ましい上限は150℃である。80℃未満であると反応の進行が遅く、150℃を超えると、(メタ)アクリル基の熱重合反応が起こりやすくなる。
更に、上記カプロラクトンの開環付加反応と同時に(メタ)アクリル基の重合が進行するのを防ぐために、重合禁止剤を添加することが好ましい。上記重合禁止剤の添加量としては(メタ)アクリル酸とカプロラクトンとの合計量に対して0.01〜1重量%程度が好ましい。また、反応溶液中に空気等の酸素を含有するガスを通気することも、(メタ)アクリル基の重合を抑制するために有効である。
上記、開環付加させるカプロラクトンとしては、ε−カプロラクトンが最も適当であるが、それ以外に4−メチルカプロラクトン、2−メチルカプロラクトン、ε−カプロラクトン、δ−バレロラクトン、β−メチル−δ−バレロラクトン、β−プロピオラクトン、γ−ブチロラクトン等を用いることもできる。これらのカプロラクトンは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してよい。
上記アルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体を構成する他の不飽和化合物としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸アルキルエステル;シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−メチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルオキシエチル(メタ)アクリレート、イソボロニル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸環状アルキルエステル;フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸アリールエステル;マレイン酸ジエチル、フマル酸ジエチル、イタコン酸ジエチル等のジカルボン酸ジアルキルエステル;スチレン、α−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−メトキシスチレン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリルアミド、メタクリルアミド、酢酸ビニル、1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
また、上記アルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体を構成する他の不飽和化合物としては、現像性を調整するために、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル;アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、ケイ皮酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、無水イタコン酸、シトラコン酸、無水シトラコン酸、メサコン酸等を用いてもよい。これらは単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
また、上記アルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体を構成する他の不飽和化合物として、エポキシ基を有する不飽和化合物を共重合してもよい。エポキシ基を有する不飽和化合物としては特に限定されないが、例えば、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、α−エチルアクリル酸グリシジル、α−n−プロピルアクリル酸グリシジル、α−n−ブチルアクリル酸グリシジル、アクリル酸−3,4−エポキシブチル、メタクリル酸−3,4−エポキシブチル、アクリル酸−6,7−エポキシヘプチル、メタクリル酸−6,7−エポキシヘプチル、α−エチルアクリル酸−6,7−エポキシヘプチル、o−ビニルベンジルグリシジルエーテル、m−ビニルベンジルグリシジルエーテル、p−ビニルベンジルグリシジルエーテル等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記アルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体は、上記単官能不飽和化合物を、ラジカル重合開始剤及び必要に応じて分子量調節剤を用いて塊状重合、溶液重合、懸濁重合、分散重合、乳化重合等の従来公知の方法により共重合することにより得ることができる。
上記アルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体において、(メタ)アクリル基を有する重合単位の含有量の好ましい下限は2モル%、好ましい上限は60モル%である。2モル%未満であると、アルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体の架橋構造への取り込みが不充分となり、圧縮変形からの回復率の向上効果が得られないことがあり、60モル%を超えると、架橋構造の架橋密度が高くなり、柔軟な特性が損なわれることがある。より好ましい下限は5モル%、より好ましい上限は40モル%である。
上記アルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体において、カルボキシル基を有する重合単位の含有量の好ましい下限は10モル%、好ましい上限は50モル%である。10モル%未満であると、アルカリ可溶性を付与することが困難であり、50モル%を超えると、現像時の膨潤が著しくパターンの形成が困難となることがある。より好ましい下限は15モル%、より好ましい上限は30モル%である。
本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物において、上記アルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体が上記一般式(2)で表されるセグメントを有することにより、シクロヘキシル環の作用により上記アルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体が特定の立体構造をとることによって、アルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体分子の外側に(メタ)アクリル基が配置され、(メタ)アクリル基の反応効率が向上して、本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物に塑性変形の抑制効果が得られる。
上記一般式(2)で表されるセグメントを有する側鎖に(メタ)アクリル基とカルボキシル基とを有するアルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体は、側鎖にカプロラクトンの開環セグメントを有するため、本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物が後述するカプロラクトン変性された3官能以上の(メタ)アクリレート化合物を含有する場合であっても、該カプロラクトン変性された3官能以上の(メタ)アクリレート化合物により発現される柔軟性を損なうことがない。
また、カプロラクトン変性された3官能以上の(メタ)アクリレート化合物は分子の極性が小さいため、カルボキシル基のような極性基を有するアルカリ可溶性樹脂との相溶性が低下する傾向にある。しかしながら、本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物の側鎖に(メタ)アクリル基とカルボキシル基とを有するアルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体は、上記一般式(1)で表されるセグメントを有するため、すなわち、側鎖にカプロラクトンの開環セグメントを有するため、カプロラクトン変性された3官能以上の(メタ)アクリレート化合物との相溶性が向上し、アルカリ可溶(メタ)アクリレートの組成及び組み合わせる3官能以上の(メタ)アクリレート化合物の種類、配合比等を種々変えた場合においても、良好な相溶性を得ることができる。
上記一般式(2)で表されるセグメントを有するアルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体を得る方法としては特に限定されないが、上述の方法により製造したアルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体の一般式(1)で表されるセグメントに、3,4−エポキシシクロヘキシル(メタ)アクリレートを反応させる方法が挙げられる。
本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物は、分子内に2以上の重合性不飽和結合を有する化合物を含有する。
上記分子内に2以上の重合性不飽和結合を有する化合物は、特に限定されないが、カプロラクトン変性された3官能以上の(メタ)アクリレート化合物を含有することが好ましい。本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物が上記カプロラクトン変性された3官能以上の(メタ)アクリレート化合物を含有することで、本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物を硬化してなるカラムスペーサは、より圧縮変形からの高い回復性と、柔軟で低弾性率であることとを両立させることができる。なお、本明細書において、(メタ)アクリレート化合物をカプロラクトン変性するとは、(メタ)アクリレート化合物のアルコール由来部位と(メタ)アクリロイルオキシ基の間に、カプロラクトンの開環体又は開環重合体を導入することを意味し、また、(メタ)アクリレート化合物のカプロラクトン変性体とは、このようなカプロラクトン変性が施された(メタ)アクリレート化合物を意味する。
(メタ)アクリレート化合物をカプロラクトン変性する具体的な方法としては特に限定されず、例えば、触媒の存在下に高温でアルコールとカプロラクトンとを反応させ、カプロラクトン変性アルコールを合成した後に、該カプロラクトン変性アルコールと(メタ)アクリル酸とを酸性触媒の存在下、脱水溶媒を使用してエステル化反応させる方法;(メタ)アクリル酸とカプロラクトンとを反応させ、カプロラクトン変性(メタ)アクリル酸を合成した後に、カプロラクトン変性(メタ)アクリル酸とアルコールとをエステル化反応させる方法等が挙げられる。
カプロラクトン変性された3官能以上の(メタ)アクリレート化合物の変性度としては、ベースとなる3官能以上の(メタ)アクリレート化合物の官能基数をnとしてときに、3官能以上の(メタ)アクリレート化合物1モルに対して好ましい下限が0.5nモル、好ましい上限が5nモルのカプロラクトンを導入して変性することが好ましい。カプロラクトンの導入量が0.5nモル未満であると、得られるカラムスペーサの柔軟性が不充分となることがあり、5nモルを超えると、露光時に反応性が低下してスペーサのパターニングが困難となることがある。より好ましい下限は1nモル、より好ましい上限は3nモルである。
上記カプロラクトン変性された3官能以上の(メタ)アクリレート化合物としては特に限定されないが、3官能では、例えば、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等のカプロラクトン変性体が好適であり、4官能以上では、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等のカプロラクトン変性体が好適である。これらのカプロラクトン変性された3官能以上の(メタ)アクリレート化合物は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記カプロラクトン変性された3官能以上の(メタ)アクリレート化合物は、上述の方法により(メタ)アクリレート化合物をカプロラクトン変性して用いてもよいし、日本化薬社製の「KAYARAD DPCA−120」(カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート)、新中村化学工業社製の「NKエステル AD−TMP−4CL」(カプロラクトン変性ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート)等の市販品を用いてもよい。
本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物が上記カプロラクトン変性された3官能以上の(メタ)アクリレート化合物を含有する場合、その含有量としては特に限定されないが、上記アルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体100重量部に対して、好ましい下限は25重量部、好ましい上限は900重量部である。25重量部未満であると、充分に光硬化せずにフォトリソグラフィーによりパターンを形成することができないことがあり、900重量部を超えると、硬化後の硬化物が硬くなりすぎることがある。さらに好ましい下限は100重量部、さらに好ましい上限は500重量部である。
本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物は、柔軟性を損なわない範囲内で、反応性等を調整する目的でカプロラクトン変性されていない多官能(メタ)アクリレート化合物を含有してもよい。
上記カプロラクトン変性されていない多官能(メタ)アクリレート化合物としては特に限定されず、例えば、2官能のものとしては、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、3−メチル−1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールエステルジアクリレート、ジエチレングリコール(メタ)アクリレート、トリエチレングリコール(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコール(メタ)アクリレート、ヘキサエチレングリコール(メタ)アクリレート、ノナエチレングリコール(メタ)アクリレート等のポリエチレングリコール(メタ)アクリレート;ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ノナエチレングリコールジ(メタ)アクリレート等のポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
また、3官能以上のものとしては、例えば、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレート化合物等が挙げられる。
本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物は、光反応開始剤を含有する。
上記光反応開始剤としては特に限定されず、例えば、ベンゾイン、ベンゾフェノン、ベンジル、チオキサントン及びこれらの誘導体等の従来公知の光反応開始剤を用いることができる。具体的には、例えば、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ミヒラーケトン、(4−(メチルフェニルチオ)フェニル)フェイルメタノン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、1−(4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、2−メチル−1(4−メチルチオ)フェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド、2,4−ジエチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン等が挙げられる。これらの光反応開始剤は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物における上記光重合開始剤の配合量としては、上記カプロラクトン変性された3官能以上の(メタ)アクリレート化合物100重量部に対して好ましい下限が0.01重量部、好ましい上限が50重量部である。0.01重量部未満であると、光硬化しないことがあり、50重量部を超えると、フォトリソグラフィーにおいてアルカリ現像できないことがある。より好ましい下限は0.05重量部、より好ましい上限は20重量部である。
本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物は、酸素による反応障害を軽減するために反応助剤を含有してもよい。このような反応助剤と水素引き抜き型の光反応開始剤とを併用することにより光照射したときの硬化速度を向上させることができる。
上記反応助剤としては、n−ブチルアミン、ジ−n−ブチルアミン、トリエチルアミン、トリエチレンテトラミン、p−ジメチルアミノ安息香酸エチル、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル等のアミン系;トリ−n−ブチルホスフィン等のホスフィン系;s−ベンジルイソチウロニウム−p−トルエンスルフィネート等のスルホン酸のもの等を用いることができる。これらの反応助剤は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物は、更に、2以上のブロックイソシアネート基を有する化合物を含有してもよい。上記2以上のブロックイソシアネート基を有する化合物は熱架橋剤として働き、本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物に熱硬化性を付与することができる。
上記2以上のブロックイソシアネート基を有する化合物としては特に限定されず、例えば、トリレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、及び、これらのオリゴマーからなる多官能イソシアネートを、活性メチレン系、オキシム系、ラクタム系、アルコ−ル系等のブロック剤化合物によりブロック化することにより得られるものが挙げられる。これらの2以上のブロックイソシアネート基を有する化合物は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
このような2以上のブロックイソシアネート基を有する熱架橋剤のうち市販されているものとしては、例えば、デュラネート17B−60PX、デュラネートE−402−B80T(以上、旭化成ケミカルズ社製)等が挙げられる。
本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物における上記2以上のブロックイソシアネート基を有する化合物の配合量としては、上記側鎖にアクリル基とカルボキシル基とを有するアルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体100重量部に対して好ましい下限が0.01重量部、好ましい上限が50重量部である。0.01重量部未満であると、充分に熱硬化しないことがあり、50重量部を超えると、得られる硬化物の架橋度が高くなりすぎて上述の弾性特性を満たさないことがある。より好ましい下限は0.05重量部、より好ましい上限は20重量部である。
本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物は、粘度を調整するために希釈剤により希釈してもよい。上記希釈剤としては、本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組との相溶性、塗工方法、乾燥時の膜均一性、乾燥効率等を考慮して選択すればよく特に限定されないが、本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組をスピンコーター、スリットコーターを用いて塗工する場合には、例えば、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、エチルセルソルブアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールイソプロピルメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、イソプロピルアルコール、3−メトキシ−1−ブタノール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、酢酸−3−メトキシ−1−ブチル、酢酸−3−メトキシ−3−メチル−1−ブチル等の有機溶媒が好適である。これらの希釈剤は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物は、必要に応じて、基板との密着性を向上するためのシランカップリング剤等の従来公知の添加剤を含有してもよい。
本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物を製造する方法としては特に限定されず、例えば、上記カプロラクトン変性された3官能以上の(メタ)アクリレート化合物、側鎖にアクリル基とカルボキシル基とを有するアルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体、光反応開始剤、2以上のブロックイソシアネート基を有する化合物、及び、必要に応じて使用する希釈剤等を従来公知の方法により混合する方法が挙げられる。
本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物を用いれば、光硬化(又は熱硬化)させることにより圧縮変形からの極めて高い回復性と、柔軟で低弾性率であることとを両立したカラムスペーサを製造することができる。このようなカラムスペーサを用いれば、低温発泡を生ずることなく、重力不良による色ムラの発生を効果的に抑制した液晶表示素子を得ることができる。
本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物は、光照射及び/又は加熱により硬化させたときの硬化物の25℃における15%圧縮時の弾性係数の好ましい下限が0.2GPa、好ましい上限が1.0GPaである。0.2GPa未満であると、軟らかすぎてセルギャップの保持が困難となることがあり、1.0GPaを超えると、硬すぎて基板貼り合わせ時にカラーフィルター層に突入してしまったり、回復に必要な充分な弾性変形が得られなかったりすることがある。より好ましい下限は0.3GPa、より好ましい上限は0.9GPaであり、更に好ましい下限は0.5GPa、更に好ましい上限は0.7GPaである。
本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物は、光照射及び/又は加熱により硬化させたときの硬化物の25℃において15%圧縮変形したときの回復率の好ましい下限が70%である。70%未満であると、得られた液晶表示素子の基板間におけるカラムスペーサが回復しようとする力が弱すぎて、充分な重力不良抑制効果が得られないことがある。より好ましい下限は80%である。回復率の上限については特に限定されない。
なお、本明細書において硬化物とは、光照射(及び加熱)により本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物をほぼ完全に硬化させたときの硬化物(カラムスペーサ)を意味する。ほぼ完全に硬化させる条件としては、例えば、50〜300mJ/cmの紫外線を照射し、更に、200〜250℃の温度で20分程度の熱処理を加えることによりほぼ完全に硬化させることできる。
また、本明細書において15%圧縮とは、カラムスペーサの高さの変形率が15%となるように圧縮することを意味する。また、弾性係数は、以下の方法により測定したものである。
即ち、まず、基板上に形成したカラムスペーサを10mN/sの荷重印加速度で圧縮し、初期高さHの85%に相当する高さになるまで圧縮する。ここで1mNの荷重を印加した際のカラムスペーサ高さをH、Hの85%に相当するカラムスペーサ高さをH、Hに達した時点での荷重をFとする。次いで、この荷重Fを5秒間保持し、定荷重での変形を与えた後、10mN/秒の荷重印加速度で負荷を取り除き、下記式(1)により弾性係数Eを算出する。
弾性係数E=F/(D×S) (1)
なお、式(1)中、Fは荷重(N)を表し、Dはカラムスペーサの高さの変形率=(H−H)/Hを表し、Sはカラムスペーサの断面積(m)を表す。
また、本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物からなるカラムスペーサを用いて製造した液晶表示素子は、日常的な使用により応力が繰返し印加されることがあるが、このような場合であっても、上記カラムスペーサの圧縮特性(弾性係数)はほとんど変化しないことが好ましい。具体的には、本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物を用いてなるカラムスペーサは、25℃で15%圧縮する圧縮試験を繰り返し行ったときに、1回目の圧縮時における弾性係数に対する、5回目の圧縮時における弾性係数の変化率が5%以下であることが好ましい。5%を超えると、日常的な液晶表示素子の使用により、カラムスペーサに応力が繰り返し印加された場合に、その弾性係数が大きく変化し、重力不良による色ムラが生じてしまうことがある。より好ましくは4%以下である。
なお、上記弾性係数の変化率は、以下の方法により測定したものである。
即ち、25℃で15%圧縮する圧縮試験を繰り返し行ったときに、1回目の圧縮時における弾性係数をEとし、5回目の圧縮時における弾性係数をEとしたときに、下記式(2)により算出される。
変化率C={(E−E)/E}×100 (2)
また、本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物の硬化物は、上記5回目の圧縮時の弾性係数Eの回復率の下限が70%であることが好ましい。70%未満であると、得られた液晶表示素子の基板間におけるカラムスペーサが回復しようとする力が弱すぎて、充分な重力不良抑制効果が得られないことがある。より好ましい下限は80%である。回復率の上限については特に限定されない。
なお、上記回復率は、以下の方法により測定することができる。
即ち、5回目の上記圧縮試験において、基板上に形成したカラムスペーサを10mN/sの荷重印加速度で圧縮し、初期高さHの85%に相当する高さになるまで圧縮する。ここで10mNの荷重を印加した際のカラムスペーサ高さをH、Hの85%に相当するカラムスペーサ高さをH、Hに達した時点での荷重をFとする。次いで、この荷重Fを5秒間保持し、定荷重での変形を与えた後、10mN/秒の荷重印加速度で負荷を取り除き弾性回復によるカラムスペーサ高さの回復変形を測定する。この間の圧縮変形が最大となった時点のカラムスペーサ高さをHとし、カラムスペーサの変形を回復する過程における10mNの荷重印可時のカラムスペーサ高さをHとする。回復率Rは、下記式(3)により算出することができる。
回復率R=(H−H)/(H−H)×100 (3)
また、カラムスペーサは、通常の液晶表示素子の製造時において2枚のガラス基板の間に液晶を封入する際にシール剤を硬化させるために120℃程度の高温で熱圧着される。従って、製造する液晶表示素子に重力不良等を確実に防止するためには、このような高温での熱圧着によっても弾性特性の変化が小さいカラムスペーサを用いることが重要である。そのため、本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物は、その硬化物を25℃で15%圧縮したときの初期圧縮弾性係数Eと、120℃で15%圧縮した後に25℃で15%圧縮したときの圧縮弾性係数Eとが下記式(4)を満たすことが好ましい。
なお、ここで「初期」とは、120℃程度の熱圧着履歴がない状態を意味する。
{(E−E)/E}×100≦10 (4)
本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物の硬化物が上記式(4)を満たさない場合、即ち、上記式(4)の左辺の値が10を超える場合、液晶表示素子の製造時のシール剤を硬化させる熱圧着による加熱により、得られるカラムスペーサの弾性特性が大きく変化し、製造する液晶表示素子に重力不良等が生じることがある。
また、本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物の硬化物の線膨張係数は、液晶表示素子に使用する液晶の線膨張係数に近い所定の範囲内となることが好ましい。液晶表示素子の「重力不良」という現象は、液晶が加熱された際の膨張にカラムスペーサが追従して膨張することができず、その結果、カラムスペーサから基板が浮き上がってしまうことで生じていたものと考えられる。これに対して、カラムスペーサの線膨張係数を液晶の線膨張係数に近い所定の範囲内とすることで、バックライトより発生する熱によって液晶が加熱されて膨張した場合に、カラムスペーサが液晶の膨張に追随して膨張するため、カラムスペーサから基板が浮き上がることがなく「重力不良」による色ムラが生じることがないものと考えられる。
即ち、従来、液晶表示素子に使用されていた液晶は、25〜100℃の温度範囲における線膨張係数が7×10−4/℃程度であるので、本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物の硬化物は、25〜100℃の温度範囲における線膨張係数の好ましい下限が1×10−4/℃であり、好ましい上限が5×10−4/℃である。1×10−4/℃未満であると、本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物を用いてなるカラムスペーサの線膨張係数と、液晶表示素子に使用する液晶の線膨張係数との差が大きくなり、カラムスペーサが、液晶が加熱又は冷却されることによる膨張又は収縮に対する追従性が不充分になり、重力不良による色ムラが生じてしまうことがある。5×10−4/℃を超えるのは、本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物を用いてなるカラムスペーサとしては、非現実的である。より好ましい下限は2×10−4/℃、より好ましい上限は4×10−4/℃である。
本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物を製造する方法としては特に限定されず、例えば、上記側鎖に(メタ)アクリル基とカルボキシル基とを有するアルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体、光反応開始剤、及び、必要に応じて添加されるカプロラクトン変性された3官能以上の(メタ)アクリレート化合物、2以上のブロックイソシアネート基を有する化合物、希釈剤等を従来公知の方法により混合する方法が挙げられる。
次に、本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物を用いてカラムスペーサを製造する方法を説明する。なお、以下の説明では、本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物がカプロラクトン変性された3官能以上の(メタ)アクリレート化合物を含有するものとする。
本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物を用いてカラムスペーサを製造する場合には、まず、本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物を所定の厚さになるように基板上に塗工して被膜を形成させる。塗工の方法としては特に限定されず、例えば、スピンコート、スリットコート、スプレーコート、ディップコート、バーコート等の従来公知の塗工法を用いることができる。
次いで、得られた被膜上に、所定のパターンが形成されたマスクを介して、紫外線等の活性光線を照射する。これにより、光照射部においては、本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物中に含まれるカプロラクトン変性された3官能以上の(メタ)アクリレート化合物と光反応開始剤とが反応して光硬化する。これをアルカリ現像すれば、基板上に光硬化したカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物からなる所定のパターンが得られる。
本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物が2以上のブロックイソシアネート基を有する化合物を含有する場合には、更に加熱することにより、含有されるアルカリ可溶性カルボキシル基含有高分子化合物と2以上のブロックイソシアネート基を有する化合物とが反応する。
本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物を用いてなるカラムスペーサもまた、本発明の1つである。
本発明のカラムスペーサは、その高さをセルギャップより若干高くなるように設計して、ODF法等の従来公知の方法により製造することにより、重力不良による色ムラの発生を効果的に抑制することができる液晶表示素子を得ることができる。
本発明のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物、又は、本発明のカラムスペーサを用いてなる液晶表示素子もまた、本発明の1つである。
本発明によれば、重力不良による色ムラの発生を効果的に抑制できるカラムスペーサを製造することができるカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物、該カラムスペーサ用硬化性樹脂組成物を用いてなるカラムスペーサ及び液晶表示素子を提供することができる。
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
(1)カプロラクトン変性メタクリル酸の合成
攪拌装置、冷却管、温度計、空気導入管を設置した3Lのセパラブルフラスコに、メタクリル酸258g、ε−カプロラクトン1027g、ハイドロキノン0.6g、モノブチルスズトリス−2−エチルヘキサネート0.2gを仕込み、空気を通気して攪拌しながら100℃で8時間反応させ、カプロラクトンを平均3モル付加したカプロラクトン変性メタクリル酸を得た。
(2)アルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体の合成
攪拌装置、冷却管、温度計、窒素/空気導入管を設置した3Lのセパラブルフラスコに、溶媒としてジエチレングリコールジメチルエーテル750gを仕込み、窒素雰囲気下にて90℃に昇温した後、メタクリル酸メチル80g、カプロラクトン変性メタクリル酸320g、アゾビスバレロニトリル4g、及び、n−ドデシルメルカプタン8gの混合液を3時間かけて連続的に滴下した。
その後、90℃にて30分間保持した後、温度を105℃に昇温し、3時間重合を継続した。
次に、この溶液に3,4−エポキシシクロヘキシルメチルメタアクリレート(ダイセル化学工業社製「サイクロマーM100」)100g、ハイドロキノン0.15gを加え、空気を通気しながら80℃で5時間反応させてアルカリ可溶性高分子化合物溶液を得た。
得られたアルカリ可溶性高分子化合物をサンプリングし、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)にて分子量を測定したところ、重量平均分子量(Mw)は約2.0万であった。
(3)カラムスペーサ用硬化性樹脂組成物の調製
合成したアルカリ可溶性高分子化合物80重量部(固形分40重量部)、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(日本化薬社製、KAYARAD DPCA−120)60重量部、光反応開始剤(チバスペシャリティケミカルズ社製、イルガキュアー369)15重量部、熱架橋剤(旭化成ケミカルズ社製、デュラネートE−402−B80T)8重量部、及び、溶剤としてジエチレングリコールジメチルエーテル145重量部を混合してカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物を調製した。
透明導電膜が形成されたガラス基板(300mm×400mm、厚さ0.7mm)上に、得られたカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物をスピンコートにより塗布し、オーブン中で100℃、2分間乾燥して塗膜を得た。得られた塗膜に、ドットパターンマスクを介して200mJ/cmの紫外線を照射した後、0.04%KOH溶液により80秒間現像し、純水にて30秒間洗浄してカラムスペーサのパターンを形成した。
更に、220℃、1時間のベーキング処理を行った。得られたカラムスペーサの底面積は30μm×30μm(900μm)、高さは4.6μmであり、このような形状のカラムスペーサを1平方ミリあたり4ヶの密度で形成した。
得られたカラムスペーサが形成されたガラス基板上に、配向膜を形成し、ラビングを施した。次に、シール剤(積水化学工業社製)を長方形の枠を描く様にディスペンサーで塗布し、液晶(チッソ社製、JC−5004LA)の微小滴をガラス基板の枠内全面に滴下した。続いて、真空貼合により、対向するガラス基板を貼り合わせ、シール部に高圧水銀ランプを用いて紫外線を50mW/cmで60秒照射して硬化した。最後に、液晶アニールを120℃にて1時間行い、液晶表示素子を作製した。
(実施例2)
(1)カプロラクトン変性アクリル酸の合成
攪拌装置、冷却管、温度計、空気導入管を設置した3Lのセパラブルフラスコに、メタクリル酸258g、ε−カプロラクトン1370g、ハイドロキノン0.6g、モノブチルスズトリス−2−エチルヘキサネート0.2gを仕込み、空気を通気して攪拌しながら100℃で8時間反応させ、カプロラクトンを平均4モル付加したカプロラクトン変性メタクリル酸を得た。
(2)アルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体の合成
攪拌装置、冷却管、温度計、窒素/空気導入管を設置した3Lのセパラブルフラスコに、溶媒としてジエチレングリコールジメチルエーテル750gを仕込み、窒素雰囲気下にて90℃に昇温した後、メタクリル酸メチル80g、カプロラクトン変性メタクリル酸320g、アゾビスバレロニトリル4g、及び、n−ドデシルメルカプタン8gの混合液を3時間かけて連続的に滴下した。
その後、90℃にて30分間保持した後、温度を105℃に昇温し、3時間重合を継続した。
次に、この溶液に3,4−エポキシシクロヘキシルメチルメタアクリレート(ダイセル化学工業製「サイクロマーM100」)70g、ハイドロキノン0.15gを加え、空気を通気しながら80℃で5時間反応させてアルカリ可溶性高分子化合物溶液を得た。
得られたアルカリ可溶性高分子化合物をサンプリングし、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)にて分子量を測定したところ、重量平均分子量(Mw)は約2.1万であった。
(3)カラムスペーサ用硬化性樹脂組成物の調製
合成したアルカリ可溶性高分子化合物80重量部(固形分40重量部)、カプロラクトン変性ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート(新中村化学工業社製、NKエステル AD−TMP−4CL)120重量部、光反応開始剤(チバスペシャリティケミカルズ社製、イルガキュアー907)10重量部、熱架橋剤(旭化成ケミカルズ社製、デュラネートE−402−B80T)8重量部、及び、溶剤としてジエチレングリコールジメチルエーテル230重量部を混合してカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物を調製した。
得られたカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物を用いた以外は実施例1と同様の方法により、カラムスペーサ及び液晶表示素子を得た。
(実施例3)
(1)カプロラクトン変性アクリル酸の合成
攪拌装置、冷却管、温度計、空気導入管を設置した3Lのセパラブルフラスコに、アクリル酸288g、ε−カプロラクトン913g、ハイドロキノン0.6g、モノブチルスズトリス−2−エチルヘキサネート0.2gを仕込み、空気を通気して攪拌しながら100℃で8時間反応させ、カプロラクトンを平均4モル付加したカプロラクトン変性メタクリル酸を得た。
(2)アルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体の合成
攪拌装置、冷却管、温度計、窒素/空気導入管を設置した3Lのセパラブルフラスコに、溶媒としてジエチレングリコールジメチルエーテル750gを仕込み、窒素雰囲気下にて90℃に昇温した後、メタクリル酸メチル50g、メタクリル酸−n−ブチル50g、カプロラクトン変性アクリル酸300g、アゾビスバレロニトリル4g、及び、n−ドデシルメルカプタン8gの混合液を3時間かけて連続的に滴下した。
その後、90℃にて30分間保持した後、温度を105℃に昇温し、3時間重合を継続した。
次に、この溶液に3、4−エポキシシクロヘキシルメチルメタアクリレート(ダイセル化学工業製「サイクロマーM100」)100g、ハイドロキノン0.15gを加え、空気を通気しながら80℃で5時間反応させてアルカリ可溶性高分子化合物溶液を得た。
得られたアルカリ可溶性高分子化合物をサンプリングし、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)にて分子量を測定したところ、重量平均分子量(Mw)は約1.8万であった。
(3)カラムスペーサ用硬化性樹脂組成物の調製
合成したアルカリ可溶性ポリマー80重量部(固形分40重量部)、カプロラクトン変性ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート(新中村化学工業社製、NKエステル AD−TMP−8CL)80重量部、光反応開始剤(チバスペシャリティケミカルズ社製、イルガキュアー907)10重量部、増感剤(日本化薬製、KAYACURE DETX−S)2重量部、熱架橋剤(旭化成ケミカルズ社製、デュラネート17B−60PX)8重量部、及び、溶剤としてジエチレングリコールジメチルエーテル170重量部を混合してカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物を調製した。
得られたカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物を用いた以外は実施例1と同様の方法により、カラムスペーサ及び液晶表示素子を得た。
(評価)
実施例1〜3で得られたカラムスペーサ及び液晶表示素子について以下の方法により評価を行った。結果を表1に示した。
(1)カラムスペーサの評価
温度25℃に調整した室内において、カラムスペーサを10mN/秒の荷重印加速度で圧縮し、初期高さHの85%に相当する高さになるまで圧縮した。ここで1mNの荷重を印加した際のカラムスペーサ高さをH、Hの85%に相当するカラムスペーサ高さをH、Hに達した時点での荷重をFとした。次いで、この荷重Fを5秒間保持し、定荷重での変形を与えた後、10mN/秒の荷重印加速度で負荷を取り除き弾性回復によるカラムスペーサ高さの回復変形を測定した。この間の圧縮変形が最大となった時点のカラムスペーサ高さをHとし、カラムスペーサの変形を回復する過程における1mNの荷重印可時のカラムスペーサ高さをHとした。得られた各値を用いて、下記式(1)及び下記式(2)により15%圧縮時の圧縮弾性係数E及び15%圧縮変形したときの回復率Rを算出した。結果を表1に示した。
弾性係数E=F/(D×S) (1)
回復率R=(H−H)/(H−H)×100 (2)
(2)液晶表示素子の評価
液晶表示素子を点灯表示し、セルギャップの均一性を表示画面を目視にて観察して、以下の基準により評価した。
また、液晶表示素子を垂直に立てた状態で、60℃の条件下にて2日間放置した。放置後、クロスニコル間に液晶表示素子を設置し、目視により表示画像を観察して、重力不良の発生について以下の基準により評価した。
更に、液晶表示素子を0℃の条件下にて24時間放置した後、クロスニコル間に液晶表示素子を設置し、目視により観察して、低温発泡の発生について以下の基準により評価した。
セルギャップの評価
〇:均一
×:色ムラあり
重力不良の評価
〇:均一
×:色ムラあり
低温発泡の評価
〇:発泡なし
×:発泡あり
Figure 2007155749
本発明によれば、低温発泡を生ずることなく、重力不良による色ムラの発生を効果的に抑制できるカラムスペーサを製造することができるカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物、該カラムスペーサ用硬化性樹脂組成物を用いてなるカラムスペーサ及び液晶表示素子を提供することができる。
カラムスペーサを用いた液晶表示素子の一例の部分断面を示す模式図である。
符号の説明
2:液晶
10:カラーフィルター基板
12:ブラックマトリックス
14:カラーフィルター
16:透明導電膜
18:カラムスペーサ
20:アレイ基板
22:画素電極

Claims (5)

  1. 分子内に2以上の重合性不飽和結合を有する化合物と、アルカリ可溶性高分子化合物と、光反応開始剤とを含有する硬化性樹脂組成物であって、
    前記アルカリ可溶性高分子化合物は、下記一般式(1)及び/又は(2)で表されるセグメントを有する側鎖にカルボキシル基と(メタ)アクリル基とを有するアルカリ可溶性(メタ)アクリル共重合体である
    ことを特徴とするカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物。
    Figure 2007155749
    Figure 2007155749
    一般式(1)及び(2)中、R、Rは、水素又はメチル基を表し、nは、1〜5の整数を表す。
  2. 分子内に2以上の重合性不飽和結合を有する化合物が、カプロラクトン変性された3官能以上の(メタ)アクリレート化合物を含有することを特徴とする請求項1記載のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物。
  3. 更に、2以上のブロックイソシアネート基を有する化合物を含有することを特徴とする請求項1又は2記載のカラムスペーサ用光熱硬化性樹脂組成物。
  4. 請求項1、2又は3記載のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物を用いてなることを特徴とするカラムスペーサ。
  5. 請求項1、2又は3記載のカラムスペーサ用硬化性樹脂組成物、又は、請求項4記載のカラムスペーサを用いてなることを特徴とする液晶表示素子。
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