JP2007154819A - 排ガス浄化装置及びそれを用いた排ガス浄化方法 - Google Patents

排ガス浄化装置及びそれを用いた排ガス浄化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】NO酸化触媒の酸化活性の低下を抑制しつつ、温度、流量、NO濃度が大きく変動する排ガスをSCR触媒において所定の水準以上に安定して浄化することを可能とする排ガス浄化装置を提供すること。
【解決手段】内燃機関から排出される排ガス中のNOをNHにより還元するSCR触媒5と、
前記SCR触媒にNH及びNH前駆体からなる群から選択される少なくとも1種の還元剤を供給する還元剤供給手段4と、
前記排ガス中のNOをNOに酸化して前記SCR触媒5に供給するNO酸化触媒2、3と、
前記排ガスを前記NO酸化触媒2、3の全体を通して前記SCR触媒5に供給するための、第1の流量制御弁6を有する第1の排ガス供給管と、
前記排ガスを前記NO酸化触媒の一部3を通して前記SCR触媒5に供給するための、第2の流量制御弁7を有する第2の排ガス供給管と、
前記排ガスを前記SCR触媒5に直接供給するための、第3の流量制御弁8を有する第3の排ガス供給管と、
を備えることを特徴とする排ガス浄化装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、希薄燃焼方式の内燃機関等の排ガス中の窒素酸化物を還元する技術として有用な排ガス浄化装置、並びにそれを用いた排ガス浄化方法に関する。
SCR触媒(選択的接触還元触媒)を自動車のエンジンから排出される排ガス中の窒素酸化物の除去にも使用することが従来より検討されている。そして、自動車のエンジンから排出される排ガスは比較的低温であり、SCR触媒のみでは十分なNO浄化性能を達成できないため、SCR触媒にNO酸化触媒を組み合わせて排ガス中のNOとNOの比率を調整することによりSCR触媒の効率を高める方法が提案されている。例えば、特開平8−42329号公報(特許文献1)には、エンジンの排気中に含まれるNO濃度を低下させる排気浄化装置において、排気通路にNOをNOに酸化する第1触媒と、その下流でNOをNに還元する第2触媒とを直列に介装したことを特徴とするエンジンの排気浄化装置が開示されている。また、特開2002−1067号公報(特許文献2)には、内燃機関の希薄排ガス中に含有されている窒素酸化物を還元触媒での選択的接触還元によってアンモニアを用いて還元し、その際排ガス中に含有されている一酸化窒素の一部を二酸化窒素に酸化し、その後に排ガスをアンモニアと一緒に還元触媒上に導く方法において、還元触媒が遷移金属と交換されたゼオライトを含有し、一酸化窒素の酸化が、排ガスが還元触媒との接触前に二酸化窒素を30〜70体積%含有するように実施されることを特徴とする、内燃機関の希薄排ガス中に含有されている窒素酸化物を還元するための方法が開示されている。
しかしながら、上記特許文献に記載されているような装置や方法では、自動車のエンジンからの排ガスのように運転条件によって排ガスの温度、流量、濃度等が大きく変動する排ガスを浄化しようとする場合には、NO酸化触媒の活性を十分に保つことが困難であり、安定した排ガス浄化性能を達成することができなかった。
このような問題を解決するために、例えば、特開2005−233046号公報(特許文献3)には、エンジン排気管に配設され、窒素酸化物を還元剤により還元浄化する還元触媒と、該還元触媒の排気上流に位置する排気管を複数に分岐した各分岐管に夫々配設され、一酸化窒素を二酸化窒素へと酸化させる酸化能力が相互に異なる複数の酸化触媒と、前記各分岐管に分流する排気流量を制御する流量制御弁と、エンジン運転状態を検出する運転状態検出手段と、該運転状態検出手段により検出されたエンジン運転状態に基づいて、前記還元触媒に導入される排気中の一酸化窒素と二酸化窒素との割合が所定割合に近づくように流量制御弁を制御する制御手段と、を含んで構成されたことを特徴とする排気浄化装置が開示されている。
しかしながら、特許文献3に記載の排気浄化装置においては、SCR触媒の上流に酸化能力の異なるNO酸化触媒を並列に配置して使用するため、使用する酸化触媒の全容量が多くなりコスト面に問題があった。また、排ガスが高温となる状況においても酸化触媒が熱劣化しやすく、それによって酸化触媒が熱劣化するために排ガス中のNOとNOの比率を調整することが困難となるという問題があった。
特開平8−42329号公報 特開2002−1067号公報 特開2005−233046号公報
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、NO酸化触媒の酸化活性の低下を抑制しつつ、温度、流量、NO濃度が大きく変動する排ガスをSCR触媒において所定の水準以上に安定して浄化することを可能とする排ガス浄化装置、並びにその排ガス浄化装置を用いた排ガス浄化方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、SCR触媒及びNO酸化触媒を備える排ガス浄化装置において、排ガスをNO酸化触媒の一部を通してSCR触媒に供給するための排ガス供給管と、排ガスをNO酸化触媒を通さないでSCR触媒に直接供給するための排ガス供給管とを設けることにより、NO酸化触媒の酸化活性の低下を抑制しつつ、温度、流量、NO濃度が大きく変動する排ガスをSCR触媒において所定の水準以上に安定して浄化することができる排ガス浄化装置が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の排ガス浄化装置は、内燃機関から排出される排ガス中のNOをNHにより還元するSCR触媒と、
前記SCR触媒にNH及びNH前駆体からなる群から選択される少なくとも1種の還元剤を供給する還元剤供給手段と、
前記排ガス中のNOをNOに酸化して前記SCR触媒に供給するNO酸化触媒と、
前記排ガスを前記NO酸化触媒の全体を通して前記SCR触媒に供給するための、第1の流量制御弁を有する第1の排ガス供給管と、
前記排ガスを前記NO酸化触媒の一部を通して前記SCR触媒に供給するための、第2の流量制御弁を有する第2の排ガス供給管と、
前記排ガスを前記SCR触媒に直接供給するための、第3の流量制御弁を有する第3の排ガス供給管と、
を備えることを特徴とするものである。
また、本発明の排ガス浄化装置においては、前記第1〜3の流量制御弁にそれぞれ電気的に接続されている流量制御手段と、前記流量制御手段に電気的に接続されており前記排ガス又は触媒に関する所定パラメータを検知する所定パラメータ検知手段とを更に備えており、
前記所定パラメータ検知手段により検知された所定パラメータに基づいて前記NO酸化触媒の酸化活性の低下を抑制しつつ前記SCR触媒におけるNO浄化率が所定の水準以上となるように前記流量制御手段が前記第1〜3の流量制御弁を制御することが好ましい。
さらに、本発明の排ガス浄化装置においては、前記所定パラメータ検知手段が、前記排ガスの温度及び/又は前記SCR触媒の温度を検知する手段であり、前記所定パラメータ検知手段により検知された温度に基づいて前記NO酸化触媒の酸化活性の低下を抑制しつつ前記SCR触媒におけるNO浄化率が所定の水準以上となるように前記流量制御手段が前記第1〜3の流量制御弁を制御することが好ましい。
また、本発明の排ガス浄化装置においては、前記所定パラメータ検知手段が、前記排ガス中のNO濃度及び前記排ガスの流量を検知する手段であり、前記所定パラメータ検知手段により検知されたNO濃度及びガス流量に基づいて前記NO酸化触媒の酸化活性の低下を抑制しつつ前記SCR触媒におけるNO浄化率が所定の水準以上となるように前記流量制御手段が前記第1〜3の流量制御弁を制御することが好ましい。
さらに、本発明の排ガス浄化装置においては、前記所定パラメータ検知手段が、前記排ガスの温度及び/又は前記SCR触媒の温度、並びに前記排ガス中のNO濃度及び前記排ガスの流量を検知する手段であり、前記所定パラメータ検知手段により検知された温度、NO濃度及びガス流量に基づいて前記NO酸化触媒の酸化活性の低下を抑制しつつ前記SCR触媒におけるNO浄化率が所定の水準以上となるように前記流量制御手段が前記第1〜3の流量制御弁を制御することが好ましい。
また、本発明の排ガス浄化装置においては、前記NO酸化触媒として、NO酸化触媒接続管を介して直列に接続された複数のNO酸化触媒を備えており、前記第2の排ガス供給管が少なくとも一つのNO酸化触媒接続管に接続されていることが好ましい。
本発明の排ガス浄化方法は、内燃機関から排出される排ガス中のNOをNHにより還元するSCR触媒と、
前記SCR触媒にNH及びNH前駆体からなる群から選択される少なくとも1種の還元剤を供給する還元剤供給手段と、
前記排ガス中のNOをNOに酸化して前記SCR触媒に供給するNO酸化触媒と、
前記排ガスを前記NO酸化触媒の全体を通して前記SCR触媒に供給するための、第1の流量制御弁を有する第1の排ガス供給管と、
前記排ガスを前記NO酸化触媒の一部を通して前記SCR触媒に供給するための、第2の流量制御弁を有する第2の排ガス供給管と、
前記排ガスを前記SCR触媒に直接供給するための、第3の流量制御弁を有する第3の排ガス供給管と、
前記第1〜3の流量制御弁にそれぞれ電気的に接続されている流量制御手段と、
前記流量制御手段に電気的に接続されており前記排ガス又は触媒に関する所定パラメータを検知する所定パラメータ検知手段と
を備える排ガス浄化装置を用いる排ガス浄化方法であって、
前記所定パラメータ検知手段により検知された所定パラメータに基づいて前記NO酸化触媒の酸化活性の低下を抑制しつつ前記SCR触媒におけるNO浄化率が所定の水準以上となるように前記流量制御手段が前記第1〜3の流量制御弁を制御することを特徴とする方法である。
なお、本発明の排ガス浄化装置及びそれを用いた排ガス浄化方法によれば、NO酸化触媒の酸化活性の低下を抑制しつつ、温度、流量、NO濃度が大きく変動する排ガスをSCR触媒において所定の水準以上に安定して浄化することが可能となる。すなわち、本発明の排ガス浄化方法に用いる本発明の排ガス浄化装置は、排ガスをNO酸化触媒の全体を通してSCR触媒に供給するための、第1の流量制御弁を有する第1の排ガス供給管と、排ガスをNO酸化触媒の一部を通してSCR触媒に供給するための、第2の流量制御弁を有する第2の排ガス供給管と、排ガスを前記SCR触媒に直接供給するための、第3の流量制御弁を有する第3の排ガス供給管とを備えている。そのため、第1〜3の流量制御弁を調節することによってNO酸化触媒を流通する排ガスの比率を調整することができ、それによってSCR触媒に供給される排ガスのNO/NO比率を調整することが可能となる。そして、SCR触媒のNO浄化能力は、SCR触媒に供給される排ガスの温度、流量、NO濃度、NO/NO比率等により異なるが、上記のようにSCR触媒に供給される排ガスのNO/NO比率を調整することによって、温度、流量、NO濃度が大きく変動する排ガスをSCR触媒において所定の水準以上に安定して浄化することが可能となる。また、排ガス温度が特定温度以上の場合や排ガス中のNO濃度が特定濃度以下の場合には、SCR触媒単独でもNO浄化率を所定の水準以上とすることが可能となり、そのような場合に、本発明の排ガス浄化装置及びそれを用いた排ガス浄化方法においては、排ガスをNO酸化触媒を通さずにSCR触媒に直接供給することによって、NO酸化触媒の酸化活性の低下を抑制することが可能となる。したがって、本発明によれば、NO酸化触媒の劣化抑制とSCR触媒の十分な浄化性能とが同時にバランスよく達成される。
本発明によれば、NO酸化触媒の酸化活性の低下を抑制しつつ、温度、流量、NO濃度が大きく変動する排ガスをSCR触媒において所定の水準以上に安定して浄化することを可能とする排ガス浄化装置、並びにその排ガス浄化装置を用いた排ガス浄化方法を提供することが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の排ガス浄化装置及びそれを用いた排ガス浄化方法の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の排ガス浄化装置の好適な一実施形態の構成を示す概略模式図である。図1に示す排ガス浄化装置は、SCR触媒5と、前記SCR触媒5に還元剤を供給する還元剤供給装置4と、NO酸化触媒接続管を介して直列に接続されたNO酸化触媒2及びNO酸化触媒3と、エンジン1から排出された排ガスをNO酸化触媒2及びNO酸化触媒3を通してSCR触媒5に供給するための、一端が前記NO酸化触媒2に接続されている第1の排ガス供給管と、エンジン1から排出された排ガスをNO酸化触媒3を通してSCR触媒5に供給するための、一端が前記NO酸化触媒接続管に接続されている第2の排ガス供給管と、エンジン1から排出された排ガスをSCR触媒5に供給するための、一端がSCR触媒5に接続されている第3の排ガス供給管と、を備えている。また、前記第1〜3の排ガス供給管はそれぞれ第1の流量調整弁6、第2の流量調整弁7、第3の流量調整弁8を有している。さらに、流量調整弁6〜8はそれぞれコントロールユニット9と電気的に接続されている。また、コントロールユニット9は、エンジン1及びエンジン1の排気口に取り付けられた検知センサー10と電気的に接続されている。
そして、図1に示す排ガス浄化装置は、検知センサー10により検知された所定パラメータに基づいてNO酸化触媒2及びNO酸化触媒3の酸化活性の低下を抑制しつつSCR触媒5におけるNO浄化率が所定の水準以上となるように流量調整弁6〜8を制御することができる。
このようなエンジン1としては、特に限定されないが、例えば、ディーゼルエンジン、希薄燃焼ガソリンエンジン等の希薄燃焼方式の内燃機関を挙げることができる。また、このようなNO酸化触媒2及びNO酸化触媒3としては、特に限定されないが、例えば、プラチナ、ロジウム、パラジウム等の貴金属を酸化物担体上に担持したものを挙げることができる。さらに、このような還元剤供給装置4は、以下説明するSCR触媒5にNH及びNH前駆体からなる群から選択される少なくとも1種の還元剤を供給するための装置である。そして、このようなNH前駆体としては、特に限定されないが、例えば、尿素、炭酸アンモニウム、シアヌル酸、メラミンを挙げることができる。
また、このようなSCR触媒5としては、例えば、ゼオライトに遷移金属を担持したものを挙げることができる。このような遷移金属としては、例えば、クロム、鉄、ニッケル、銅、セリウム、プラセオジム、テルビウムを挙げることができる。また、これらの遷移金属は、一種を単独で又は二種以上を組み合わせて使用することができる。さらに、このような流量調整弁6〜8としては、市販されている流量調整弁を適宜使用することができ、電磁式のものであっても手動式のものであってもよい。
また、このような検知センサー10は、エンジン1から排出された排ガス又は触媒に関する所定パラメータを検知するものである。このような所定パラメータとしては、例えば、排ガス温度(又は触媒温度)、排ガス流量、排ガス中のNO濃度を挙げることができる。NO酸化触媒でNOをNOに酸化可能な量は、排ガス温度(又は触媒温度)及び単位時間当たりに触媒を流通するNO量に依存し、さらには前記NO量は排ガス流量及びNO濃度に依存するからである。また、このような検知センサー10としては、例えば、排気温度計、流量計、NO濃度センサー等のエンジン1の排気口における所定パラメータを直接的に検知するセンサー;エンジン1のエンジン回転数、アクセル開度、スロットル開度、トルク、吸気流量、燃料噴射量等を検出して所定パラメータを間接的に検知するセンサーを挙げることができる。
さらに、このようなコントロールユニット9は、検知センサー10により検知された所定パラメータに基づいてNO酸化触媒2及びNO酸化触媒3の酸化活性の低下を抑制しつつSCR触媒5におけるNO浄化率が所定の水準以上となるように流量制御弁6〜8を制御する制御手段を備えるものである。このような所定の水準とは、例えば、SCR触媒5におけるNO浄化率が80%以上であることをいう。また、検知センサー10により検知された所定パラメータは、前記第1〜3の排ガス供給管に設けられた流量制御弁6〜8の開口率を調節するための後述する制御手段により読み込まれる。このような制御手段は所定時間毎に繰り返し実行され、これにより前記SCR触媒5に供給される排ガス中のNO/NO比率を調整することができる。
ここで、本発明にかかる前記所定パラメータに基づく制御手段についてさらに詳細に説明する。
先ず、排ガス温度(又は触媒温度)に基づいて制御する場合についてフローチャートを参照しながら説明する。図2は、本発明にかかる排ガス温度に基づく制御手段の好適な一実施形態を示すフローチャートである。図2に示すステップ1ではコントロールユニットにおいて検知した排ガス温度Texhを読み込み、ステップ2ではTexhが、所定の定数T以上であるかを判断する。そして、Texhが、T以上であればステップ4へ進み、T未満であればステップ3に進む。ステップ3ではTexhがある所定の定数T以下であるかを判断する。そして、Texhが、T以下であればステップ5へ進み、Tを超える場合はステップ6に進む。ステップ4〜6では、前記流量制御弁6〜8の開閉の信号を出力する。なお、ステップ2及びステップ3におけるT及びTは、NO酸化触媒及びSCR触媒の能力により決まる値であり、例えば、以下説明するような予備試験及び考察によりこれらの値を決定することができる。
排ガス流量及びNO濃度の変化が小さい場合のNO酸化触媒のNO酸化能力は、主に排ガス温度によって決まる。図3は、排ガス流量及びNO濃度を一定にした場合における排ガス温度とNO酸化触媒流通後のNO/NO比率との関係を示すグラフである。図3に示すように、低温域(例えば、150〜200℃)においてはNO酸化触媒2及びNO酸化触媒3の両方を流通させた排ガスのほうが、NO酸化触媒3のみを流通させた排ガスよりもNO/NO比率が高くなる。これに対し、高温域(例えば、350℃以上)においてはNO酸化反応が熱力学的な制約を受けるため、両者のNO/NO比率は差が無くなり、温度の上昇とともにNO/NO比率は低下する。
一方、排ガス流量及びNO濃度の変化が小さい場合のSCR触媒のNO浄化能力は、排ガス温度及びNO/NO比率で決まる。図4は、排ガス温度及びSCR触媒に供給される排ガスのNO/NO比率に対するSCR触媒におけるNO浄化率の関係を示すマップである。図4に示すように、低温域(例えば、150〜200℃)においてはNO/NO比率が50%付近でNO浄化能力が高くなる。これに対し、高温域(例えば、350℃以上)においてはNO/NO比率が低くてもNO浄化能力が高い。
そして、SCR触媒のNO浄化能力について図3及び図4を参照しつつ考察すると、NO/NO比率が低い低温域(例えば、150〜200℃)においては、NO酸化触媒2及びNO酸化触媒3の両方を流通させることが最適であるが、温度が上昇してNO/NO比率が50%を大きく越える中温域(例えば、250〜300℃)においては、酸化触媒3のみを流通させることのが最適である。そこで、図3に示すグラフから、NO酸化触媒3のみを流通させた排ガスのNO/NO比率並びにNO酸化触媒2及びNO酸化触媒3の両方を流通させた排ガスのNO/NO比率と、最適なNO/NO比率である50%とのそれぞれの差の絶対値が等しくなる温度を読み取り、このような温度をTと定めることができる。また、温度がさらに上昇した高温域(例えば、350℃以上)においては、NO酸化触媒がなくてもSCR触媒単独で高いNO浄化率が達成される。そこで、図4に示すマップから、SCR触媒単独でも所定の水準以上のNO浄化率が達成される温度をTと定める。
以上のようにして定められたT及びTを用いて図2に示す制御手段を実行し、前記流量制御弁6〜8の開閉を行う。これにより、排ガス温度TexhがT以下では、排ガスがNO酸化触媒2及びNO酸化触媒3の両方を流通し、TexhがTを超えてT未満では、排ガスがNO酸化触媒3のみを流通する。このように、SCR触媒5に供給される排ガスのNO/NO比率を調整することによって、SCR触媒5において所望するNO浄化率が達成される。さらに、TexhがT以上では、排ガスがNO酸化触媒を流通せず、SCR触媒5のみを流通するため、所望するNO浄化率が達成されるだけでなく、NO酸化触媒の熱劣化を抑制することができる。
なお、排ガス流量及びNO濃度に比べて排ガス温度の方がNO酸化触媒の酸化能力に与える影響が大きい場合には、以上説明したような排ガス温度に基づく制御手段を用いることが好ましい。
次に、排ガス中のNO濃度及び排ガスの流量に基づいて制御する場合についてフローチャートを参照しながら説明する。図5は、本発明にかかる排ガス流量及びNO濃度に基づく制御手段の好適な一実施形態を示すフローチャートである。図5に示すステップ7ではコントロールユニットにおいて検知した排ガス流量FとNO濃度RNOxを読み込み、ステップ8で単位時間当たりに流れるNO量VNOxを算出して、ステップ9ではVNOxが、所定の定数V以上であるかを判断する。そして、VNOxが、V以上であればステップ11へ進み、V未満であればステップ10に進む。ステップ10ではVNOxがある所定の定数V以下であるかを判断する。そして、VNOxが、V以下であればステップ12へ進み、Vを超える場合はステップ13に進む。ステップ11〜13では、前記流量制御弁6〜8の開閉の信号を出力する。なお、ステップ9及び10におけるV及びVは、NO酸化触媒及びSCR触媒の能力により決まる値であり、例えば、前述したT及びTを決定するための予備試験及び考察と同様にしてこれらの値を決定することができる。
なお、排ガス温度に比べて排ガス流量及びNO濃度の方がNO酸化触媒の酸化能力に与える影響の力が大きい場合には、このような排ガス流量及びNO濃度に基づく制御手段を用いることが好ましい。
次いで、排ガス温度、排ガス流量及びNO濃度に基づいて制御する場合についてフローチャートを参照しながら説明する。図6は、本発明にかかる排ガス温度、排ガス流量及びNO濃度に基づく制御手段の好適な一実施形態を示すフローチャートである。図6に示すステップ14でTexh、F、RNOxを読み込み、ステップ15でVNOxを算出する。ステップ16では、例えば、Texh及びVNOxの両方をパラメーターとして作成されたマップ(図示せず)を参照して、流量制御弁6〜8の開弁率x、y、zを算出する。そして、ステップ17では、前記流量制御弁6〜8の開弁率をそれぞれx、y、zとする信号を出力する。
なお、流量制御弁に関して、図2及び図5に示す制御手段においては、排気流路の開閉のみを行う電磁式開閉弁を想定したが、図6に示す制御手段においては、排気流路の開口面積を任意に制御可能な電磁式流量制御弁を想定した。図6のステップ16中の開弁率とは、排気流路の開口面積を決定する係数であり、流量制御弁6〜8の開弁率を変えることにより、流通する排気流量を任意に制御できる。したがって、排ガス温度、排ガス流量、及びNO濃度の全てが大きく変化し、それぞれがNO酸化触媒の酸化能力に影響を与える場合においても、十分なNO浄化率を達成することが可能となる。
以上、本発明の排ガス浄化装置及びそれを用いた排ガス浄化方法の好適な実施形態について説明したが、本発明の排ガス浄化装置及びそれを用いた排ガス浄化方法は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、前記実施形態においては、所定パラメータとしては、排ガス温度(又は触媒温度)、排ガス流量、排ガス中のNO濃度が挙げられているが、本発明における所定パラメータは、これらに限定されるものではない。すなわち、SCR触媒5のNO浄化能力に影響を与えるパラメータであればよく、例えば、HC(未燃炭化水素)、CO、HO、PM(粒子状物質)等の共存物質の濃度や量を所定パラメータとして、それに基づいて流量制御弁6〜8を制御することができる。
また、前記実施形態においては、NO酸化触媒としては、NO酸化触媒接続管を介して直列に接続されたNO酸化触媒2及びNO酸化触媒3が用いられているが、本発明の排ガス浄化装置に用いられるNO酸化触媒はこれに限定されるものではない。すなわち、NO酸化触媒としては、必ずしもNO酸化触媒接続管を介して直列に接続された複数のNO酸化触媒を用いる必要はなく、単独のNO酸化触媒を用いることができる。なお、このような場合には、排ガスがこのようなNO酸化触媒の一部を流通するように前記第2の排ガス供給管の一端がこのようなNO酸化触媒に接続されていればよい。さらに、NO酸化触媒としては、NO酸化触媒接続管を介して直列に接続された3つ以上のNO酸化触媒を用いることができる。なお、そのような場合には、少なくとも一つの前記第2の排ガス供給管が少なくとも一つのNO酸化触媒接続管に接続されていればよい。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(試験用装置)
図7は、実施例及び比較例で用いた試験用装置の構成を示す概略模式図である。図7に示す試験用装置は、本発明の排ガス浄化装置のNO浄化能力を評価するために作製された装置である。そして、図6に示す試験用装置は、図1に示すエンジン1に代えてモデルガス供給装置1’を備えている。また、図6に示す試験用装置は、図1に示す排ガス浄化装置の構成の他に、触媒の温度を保つための加熱炉11、及びSCR触媒5におけるNO浄化率を測定するためのNO分析計12を備えている。
モデルガス供給装置1’から排出されるモデルガスの組成としては、通常のディーゼルエンジンから排出される排ガスの組成を模擬して、NO(0.1%)、O(8%)、CO(10%)、HO(8%)、N(残部)とした。また、モデルガスの総流量としては、空間速度に換算すると触媒当たり84000h−1に相当する、7.0L/minとした。さらに、NO酸化触媒2及びNO酸化触媒3としては、SiOにPtを担持したPt/SiO触媒を用い、触媒量はそれぞれ1gとした。また、還元剤供給装置4から供給する還元剤としてのNHガスを用い、還元剤の供給量としては、SCR触媒5の入り口におけるNO:NHの比が1:1となるように設定した。さらに、SCR触媒5としては、Fe/ZSM−5触媒を用い、触媒量は1gとした。
(合成例1)
比表面積380mのSiO担体を[Pt(NH](OH)水溶液に含浸させ、大気中600℃で焼成することによりPtを担持量が2質量%となるようにして担持した。得られたPt担持物を約1000kgf/cmで圧粉成型した後に、破砕、整粒して0.5〜1.0mmのペレットとして、Pt/SiO触媒を得た。
(合成例2)
Si/Al比30のZSM−5型ゼオライトにFeClをFe/Al比が1となるように窒素中で物理混合し、窒素流通下550℃で1.5時間熱処理した。その後洗浄、乾燥を行い、大気中600℃で焼成することによりFeを担持した。得られたFe担持物を約1000kgf/cmで圧粉成型した後に、破砕、整粒して0.5〜1.0mmのペレットとして、Fe/ZSM−5触媒を得た。
(実施例)
SCR触媒5の入り口におけるモデルガス温度が150℃となるようにモデルガス供給装置1’から排出されるモデルガスの温度を調整した。その後、SCR触媒5の入り口におけるモデルガス温度を150℃に15分間保持しつつ、NO分析計12を用いて定常状態におけるNO浄化率を算出した。そして、SCR触媒5の入り口におけるモデルガス温度を25℃ずつ上昇させて、150℃から400℃まで25℃毎に上記と同様の方法で定常状態におけるNO浄化率を算出した。一方、流量制御弁6〜8の開閉制御条件として、SCR触媒5の入り口におけるモデルガス温度が250℃未満の場合は、流量制御弁6を開いて流量制御弁7及び流量制御弁8を閉じておいた。また、250℃以上350℃未満の場合は流量制御弁7を開いて流量制御弁6及び流量制御弁8を閉じておいた。さらに、350℃以上の場合は、流量制御弁8を開いて流量制御弁6及び流量制御弁7を閉じておいた。得られた結果を図8に示す。なお、SCR触媒5の入り口におけるモデルガス温度が350℃以上の場合には、モデルガスが酸化触媒2及び酸化触媒3を流通していないために、NO酸化触媒の劣化による酸化活性の低下は見られなかった。
(比較例1)
流量制御弁6を常に開いて、流量制御弁7及び流量制御弁8を常に閉じておいたこと以外は実施例1と同様にして、150℃から400℃まで25℃毎に定常状態におけるNO浄化率を算出した。得られた結果を図8に示す。
(比較例2)
流量制御弁7を常に開いて、流量制御弁6及び流量制御弁8を常に閉じておいたこと以外は実施例1と同様にして、150℃から400℃まで25℃毎に定常状態におけるNO浄化率を算出した。得られた結果を図8に示す。
(比較例3)
流量制御弁8を常に開いて、流量制御弁6及び流量制御弁7を常に閉じておいたこと以外は実施例1と同様にして、150℃から400℃まで25℃毎に定常状態におけるNO浄化率を算出した。得られた結果を図8に示す。
<評価結果>
図8に示した結果から明らかなように、比較例1については、250℃以下の低温域においては十分なNO浄化率を達成することができたが、250〜350℃の中温域においてはNO浄化率が劣っていた。また、比較例2については、中温域においてはにおいては十分なNO浄化率を達成することができたが、低温域においてはNO浄化率が劣っていた。さらに、比較例3については、低温域及び中温域においてはNO浄化率が非常に劣っていた。それに対し、実施例については、全温度域において十分なNO浄化率を達成することができた。
以上説明したように、本発明によれば、NO酸化触媒の酸化活性の低下を抑制しつつ、温度、流量、NO濃度が大きく変動する排ガスをSCR触媒において所定の水準以上に安定して浄化することを可能とする排ガス浄化装置、並びにその排ガス浄化装置を用いた排ガス浄化方法を提供することが可能となる。
したがって、本発明の排ガス浄化装置は、希薄燃焼方式の燃焼機関等から排出される排ガスの浄化装置として有用である。また、本発明の排ガス浄化方法は、希薄燃焼方式の燃焼機関等から排出される排ガスを浄化する技術として有用である。
本発明の排ガス浄化装置の好適な一実施形態の構成を示す概略模式図である。 本発明にかかる排ガス温度に基づく制御手段の好適な一実施形態を示すフローチャートである。 排ガス温度とNO酸化触媒流通後のNO/NO比率との関係を示すグラフである。 排ガス温度及びSCR触媒に供給される排ガスのNO/NO比率に対するSCR触媒におけるNO浄化率の関係を示すマップである。 本発明にかかる排ガス流量及びNO濃度に基づく制御手段の好適な一実施形態を示すフローチャートである。 本発明にかかる排ガス温度、排ガス流量及びNO濃度に基づく制御手段の好適な一実施形態を示すフローチャートである。 実施例及び比較例で用いた試験用装置の構成を示す概略模式図である。 実施例及び比較例で得られたSCR触媒の入り口におけるモデルガス温度に対するNO浄化率の関係を示すグラフである。
符号の説明
1…エンジン、1’…モデルガス供給装置、2…NO酸化触媒、3…NO酸化触媒、4…還元剤供給装置、5…SCR触媒、6…流量制御弁、7…流量制御弁、8…流量制御弁、9…コントロールユニット、10…検知センサー、11…加熱炉、12…NO分析計。

Claims (7)

  1. 内燃機関から排出される排ガス中のNOをNHにより還元するSCR触媒と、
    前記SCR触媒にNH及びNH前駆体からなる群から選択される少なくとも1種の還元剤を供給する還元剤供給手段と、
    前記排ガス中のNOをNOに酸化して前記SCR触媒に供給するNO酸化触媒と、
    前記排ガスを前記NO酸化触媒の全体を通して前記SCR触媒に供給するための、第1の流量制御弁を有する第1の排ガス供給管と、
    前記排ガスを前記NO酸化触媒の一部を通して前記SCR触媒に供給するための、第2の流量制御弁を有する第2の排ガス供給管と、
    前記排ガスを前記SCR触媒に直接供給するための、第3の流量制御弁を有する第3の排ガス供給管と、
    を備えることを特徴とする排ガス浄化装置。
  2. 前記第1〜3の流量制御弁にそれぞれ電気的に接続されている流量制御手段と、前記流量制御手段に電気的に接続されており前記排ガス又は触媒に関する所定パラメータを検知する所定パラメータ検知手段とを更に備えており、
    前記所定パラメータ検知手段により検知された所定パラメータに基づいて前記NO酸化触媒の酸化活性の低下を抑制しつつ前記SCR触媒におけるNO浄化率が所定の水準以上となるように前記流量制御手段が前記第1〜3の流量制御弁を制御することを特徴とする請求項1に記載の排ガス浄化装置。
  3. 前記所定パラメータ検知手段が、前記排ガスの温度及び/又は前記SCR触媒の温度を検知する手段であり、前記所定パラメータ検知手段により検知された温度に基づいて前記NO酸化触媒の酸化活性の低下を抑制しつつ前記SCR触媒におけるNO浄化率が所定の水準以上となるように前記流量制御手段が前記第1〜3の流量制御弁を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の排ガス浄化装置。
  4. 前記所定パラメータ検知手段が、前記排ガス中のNO濃度及び前記排ガスの流量を検知する手段であり、前記所定パラメータ検知手段により検知されたNO濃度及びガス流量に基づいて前記NO酸化触媒の酸化活性の低下を抑制しつつ前記SCR触媒におけるNO浄化率が所定の水準以上となるように前記流量制御手段が前記第1〜3の流量制御弁を制御することを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の排ガス浄化装置。
  5. 前記所定パラメータ検知手段が、前記排ガスの温度及び/又は前記SCR触媒の温度、並びに前記排ガス中のNO濃度及び前記排ガスの流量を検知する手段であり、前記所定パラメータ検知手段により検知された温度、NO濃度及びガス流量に基づいて前記NO酸化触媒の酸化活性の低下を抑制しつつ前記SCR触媒におけるNO浄化率が所定の水準以上となるように前記流量制御手段が前記第1〜3の流量制御弁を制御することを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の排ガス浄化装置。
  6. 前記NO酸化触媒として、NO酸化触媒接続管を介して直列に接続された複数のNO酸化触媒を備えており、前記第2の排ガス供給管が少なくとも一つのNO酸化触媒接続管に接続されていることを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の排ガス浄化装置。
  7. 内燃機関から排出される排ガス中のNOをNHにより還元するSCR触媒と、
    前記SCR触媒にNH及びNH前駆体からなる群から選択される少なくとも1種の還元剤を供給する還元剤供給手段と、
    前記排ガス中のNOをNOに酸化して前記SCR触媒に供給するNO酸化触媒と、
    前記排ガスを前記NO酸化触媒の全体を通して前記SCR触媒に供給するための、第1の流量制御弁を有する第1の排ガス供給管と、
    前記排ガスを前記NO酸化触媒の一部を通して前記SCR触媒に供給するための、第2の流量制御弁を有する第2の排ガス供給管と、
    前記排ガスを前記SCR触媒に直接供給するための、第3の流量制御弁を有する第3の排ガス供給管と、
    前記第1〜3の流量制御弁にそれぞれ電気的に接続されている流量制御手段と、
    前記流量制御手段に電気的に接続されており前記排ガス又は触媒に関する所定パラメータを検知する所定パラメータ検知手段と
    を備える排ガス浄化装置を用いる排ガス浄化方法であって、
    前記所定パラメータ検知手段により検知された所定パラメータに基づいて前記NO酸化触媒の酸化活性の低下を抑制しつつ前記SCR触媒におけるNO浄化率が所定の水準以上となるように前記流量制御手段が前記第1〜3の流量制御弁を制御することを特徴とする排ガス浄化方法。
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