JP2007154688A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カムシャフト9のカム14が連動する揺動カム23を介して吸気5又は排気バルブ6を開閉するロッカアーム機構18を有し、揺動カム23の従動部材28と当接するカム面38は、支持軸13に枢支される枢支端部35より延出する揺動延出部36の揺動端に形成され吸気又は排気バルブ側への押圧力が加わらないベース区間aと、吸気又は排気バルブ側への押圧力が変化するリフト区間bとが連続して形成され、リフト区間bのうち要部b−1より先の最大バルブリフト量が設定されるリフト先端部b−2における揺動カム移動方向と直交する方向の幅B2がリフト区間の幅Bより狭く形成される。
【選択図】図1
Description
ここでは、可変動弁装置が用いる揺動カムが弁カムより中間レバーを介して押圧力を受けて往動し、戻しバネの弾性力で複動する。このような構成を採る場合、エンジン回転数の増加に応じて揺動カムの往復揺動回数も増加するため、揺動カムの慣性質量が大きくなるほど戻しバネの弾性力を高めないと、回転増に追従できない。そこで、回転数が大きなエンジンほど戻しバネの弾性力が大きく設定されることとなり、これに関連して摺動する摺動部材の面圧が高くなり、磨耗による耐久性の低下の程度が大きくなる。そこで、特許文献1では、慣性質量の低下を図るべく、揺動カムのカム面の内ベース円対向部のカム幅をリフト円対向部より狭めて慣性質量の低減を図っている。
動弁系8のカムシャフト9はこれを挟む上部左右の片側(シリンダヘッドの幅方向の左右片側)にカムシャフト9と平行に回転可能な吸気側のロッカシャフト11と排気側のロッカシャフト12が配設される。ロッカシャフト11とロッカシャフト12間の上側の領域に、カムシャフト9とほぼ平行に支持シャフト(本願の支持軸に相当)13が配設される。
このうち排気側のロッカシャフト12には、排気用カム10毎に、排気バルブ6を駆動するロッカアーム17(図1に片側のみ図示)が回動自在に設けられている。吸気側のロッカシャフト11には吸気用カム14毎に、複数(一対)の吸気バルブ5を一緒に駆動するロッカアーム機構18が設けられている。これら排気側と吸気側が単一のカムシャフト9の回転により、所定の燃焼サイクル(吸気行程、圧縮行程、爆発行程、排気行程の4サイクル)毎に、吸気バルブ5と排気バルブ6を開閉させる可変動弁装置が形成されている。
ロッカアーム機構18は吸気側のロッカシャフト11に枢支端であるボス部282が揺動自在に支持されるロッカアーム21(第1アームに相当)と、吸気用カム14で駆動されるセンタロッカアーム22(第2アームに相当)と、支持シャフト13に揺動自在に支持される揺動カム23と、ロッカシャフト11に支持されセンタロッカアーム22の枢支点P0を設定する凹状の受け部24に球面状部251が嵌合する支点部材であるピン部材25と、ピン部材25をロッカシャフト11を介して揺動させるモータ26(図3参照)とを備える。
互いに対向する一対の入力端部283は相互に短シャフト31で一体的に結合され、短シャフト31には不図示のベアリングモジュールを介しロッカアームローラである第1ローラ27が外嵌される。
第2アームであるセンタロッカアーム22は、図1、3に示されるように吸気用カム14のカム面と転接する中間ローラとしての第2ローラ32と、同第2ローラ32を回転自在に支持するL形部材であるホルダ部33(図3参照)とを有する。
つまり、支点移動機構34によりセンタロッカアーム22のロッカシャフト11側の枢支点P0を、同シャフトの軸方向と交差する方向に移動できるようにしている。そして、この移動がもたらすセンタロッカアーム22の位置ずれを利用して、図4、図5に示されるように第2ローラ32の吸気用カム14に対する転接位置を同カムの回転方向前後へ、即ち、進角あるいは遅角方向へ変位できるようにしている。
こうしたロッカアーム機構18を用いることで、吸気用カム14の変位が一対のロッカアーム片28から、各吸気バルブ5へ伝わるようにしている。
ここで、ベース区間aは支持シャフト13の軸心と一致する枢支点e0からの距離d(揺動半径)が一定の円弧面で形成される。リフト区間bはベース区間aの円弧に連続した上で枢支点e0からの距離d(揺動半径)が徐々に増加する円弧面として形成される。
エンジンEの駆動時にエンジンコントローラ19はエンジンの運転情報であるエンジン回転速度Ne、エンジン負荷である吸入空気量Qaを不図示のセンサより取り込み、不図示のマップより両値Ne,Qa相当のセンタロッカアーム22の支点位置を進角あるいは遅角位置中における目標値として求め、同目標値に現在値を修正するよう制御する。
しかも、揺動半径dが比較的大きい揺動カム23の膨出部361の慣性質量の低減を図ることができ、これに応じて揺動カム23に加わるプッシャー42の戻しばねのスプリング荷重を十分に低減することができ、これに付随して戻しバネの荷重余裕ができるので、2つの吸気バルブ5を駆動する機構を本可変動弁装置に容易に採用することができる。
この運転状態では、バルブスプリング7の荷重に基づく揺動カム荷重も中間値と比較的小さく、この運転域での最大バルブリフト量が設定される位置もθc1〜θc1’の中間となり、リフト先端部b−2におけるカム幅がB2と要部b―1におけるカム幅Bよりも狭く形成されても、耐久性は問題とならない。
更に第1ローラ27もしくは揺動カム面にクラウニングを設け、ミスアライメント時の荷重を低減させることもできる。
また、要部b−1の幅Bから先端部b−2の幅B2に向けてアール部rに代えて、図7(e)に示すとおり傾斜面を形成しても良く、この場合もアール部rと同様の効果が得られる。
なお、ベース区間aは図7(c)のように傾斜壁としてもよい。
なお、本発明は上述した一実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施しても構わない。
例えば、上述のエンジンコントローラ19は、高負荷運転時であっても低回転域に達すると、バルブスプリング荷重がバルブ慣性力で打ち消されることがなくなる点を考慮し、バルブリフト量を所定量抑制していたが、これに限定されるものではない。即ち、エンジンコントローラ19がエンジン負荷信号の増減に対応してエンジン回転速度が増減するようにエンジン回転数を制御し、このエンジン回転数が低回転高負荷の運転を行わないようにし、リフト先端部b−2に過度のバルブスプリング荷重がかかることを排除するようにし、リフト先端部b−2の耐久性を確保しても良い。
更に、上述した一実施形態は、本発明を吸気バルブのロッカアーム機構に適用した例を挙げたが、これに限らず、排気バルブのロッカアーム機構に適用してもよい。
6 排気バルブ
9 カムシャフト
13 支持軸
14 カム
18 ロッカアーム機構
19 エンジンコントローラ
21 ロッカアーム(摺動部材の一つ)
22 センタロッカアーム(摺動部材の一つ)
23 揺動カム
26 モータ(駆動源)
27 第1ローラ(従動部材)
32 第2ローラ(中間ローラ)
34 支点移動機構
35 枢支端部
36 アーム部(揺動延出部)
361 揺動端
38 揺動カム面
a ベース区間
a−1 所定区間部
a−2 先端部
b リフト区間
b−1 要部
b−2 リフト先端部
B 揺動カム移動方向と直交する方向の幅
B2 リフト先端部における幅
E エンジン
Claims (4)
- 内燃機関に回転自在に設けられたカムシャフトと、前記カムシャフトに形成されたカムが同カムに連動する揺動カムを介して吸気又は排気バルブを開閉駆動するロッカアーム機構とを有する内燃機関の可変動弁装置において、
前記揺動カムのカム面は、
前記カムシャフトの近傍に配置された支持軸に枢支端部が枢支され同枢支端部より延出する揺動延出部の揺動端に前記吸気又は排気バルブを閉弁状態とすべく形成され同吸気又は排気バルブ側への押圧力が加わらない又は略一定となるベース区間と、前記吸気又は排気バルブを開弁状態とすべく形成され同吸気又は排気バルブ側への押圧力が変化するリフト区間とが連続して形成され、
前記リフト区間のうち、最大バルブリフト量が設定される先端部における揺動カム移動方向と直交する方向の幅がリフト区間の先端部以外の要部における幅よりも狭く形成されたことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 請求項1記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記ロッカアーム構造は、
前記揺動カムのカム面からの押圧力を受けることで支点位置回りに回動して作用端部に当接する吸気又は排気バルブを駆動する第1アームと、
前記カムからの押圧力を受けるカム当接部と同カム当接部より所定量離れ同カムからの押圧力を前記揺動カムに伝達する支点端部とを有した第2アームと、
前記カムと前記カム当接部との当接位置を同カムの移動方向前後へ変位させるべく駆動源からの切換え操作力を受けることで前記第2アームを変動させる支点移動機構とを備えたことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 請求項1又は2記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記支点移動機構は内燃機関が高負荷高回転域にあるとベース区間に対するリフト区間が増大するように前記第2アームを変動させ、低負荷低回転域にあるとベース区間に対するリフト区間が低減するように前記第2アームを変動させることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 請求項1、2又は3記載の内燃機関の可変動弁装置において、
前記リフト区間の先端部は、前記要部より徐々に狭く形成されたことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
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