JP2007154482A - 弾性舗装用プライマー - Google Patents
弾性舗装用プライマー Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007154482A JP2007154482A JP2005349287A JP2005349287A JP2007154482A JP 2007154482 A JP2007154482 A JP 2007154482A JP 2005349287 A JP2005349287 A JP 2005349287A JP 2005349287 A JP2005349287 A JP 2005349287A JP 2007154482 A JP2007154482 A JP 2007154482A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- asphalt
- primer
- elastic pavement
- styrene
- thermoplastic resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Road Paving Structures (AREA)
Abstract
【課題】アスファルト系バインダーを用いたアスファルト系弾性舗装と、下地となるコンクリートとの間の接着性を良好に確保することのできる弾性舗装プライマーを提供する。
【解決手段】バインダーとしてアスファルトを含むアスファルト系弾性舗装と、下地面との接着に用いられる弾性舗装用プライマーである。アスファルトと熱可塑性樹脂とを含む改質アスファルトの乳剤からなる。熱可塑性樹脂としては、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体およびポリエチレンからなる群から選択される1種が好適である。
【選択図】なし
【解決手段】バインダーとしてアスファルトを含むアスファルト系弾性舗装と、下地面との接着に用いられる弾性舗装用プライマーである。アスファルトと熱可塑性樹脂とを含む改質アスファルトの乳剤からなる。熱可塑性樹脂としては、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体およびポリエチレンからなる群から選択される1種が好適である。
【選択図】なし
Description
本発明は弾性舗装用プライマー(以下、単に「プライマー」とも称する)に関し、詳しくは、アスファルト系の弾性舗装と下地面との接着に用いられる弾性舗装用プライマーに関する。
従来、加硫ゴムを粉末またはチップ状にして利用する方法として、ウレタンやエポキシ等の硬化性樹脂をバインダーとして使用した低騒音弾性舗装が知られている。また、ゴムチップをバインダーと混合してプレス成形した弾性舗装体が、歩道や運動場、車道等で使用されている。
これらゴムチップを用いた弾性舗装は、ゴムチップの有する弾力性により歩行時の衝撃吸収性や転倒時の安全性といった優れた効果を奏するとともに、内部に空隙を有することから、排水性および通気性に加えて吸音性にも優れ、そのためタイヤと路面内で発生する騒音の低減にも有効であるため、都市部での交通騒音低減のための機能性弾性舗装材としても注目されている。
しかし、ウレタン等の硬化性樹脂をバインダーとして用いた場合、施工した舗装をリサイクルする場合に、アスファルトのように加熱等により再利用を図ることができないという問題があった。また、常温で硬化が遅いため、養生時間に1〜2日程度要することとなり、その間交通規制をしなければならないという難点があり、成型品についても、道路のような大面積に施工するには困難であり、経済的な問題を有するものであった。
これに対し、本願出願人は、低コストで2次リサイクルが可能なアスファルトをバインダーに用いた弾性舗装材料として、先に、新たなアスファルト舗装用添加材(特許文献1)やアスファルト系弾性舗装材料(特許文献2)などを提案している。
特開2002−201601号公報(特許請求の範囲等)
特開2002−201311号公報(特許請求の範囲等)
上記特許文献1,2等に示されているように、冷却硬化型であるアスファルト系バインダーを用いることにより、上述したような硬化時間やリサイクル性などの問題を解決することは可能である。しかしながら、アスファルト系弾性舗装は、下地となるコンクリートとの接着性が低いという問題を有しており、良好な接着性を得るための技術が求められていた。
そこで本発明の目的は、アスファルト系バインダーを用いたアスファルト系弾性舗装と、下地となるコンクリートとの間の接着性を良好に確保することのできる弾性舗装用プライマーを提供することにある。
アスファルト系弾性舗装と下地面との間を接着するためのプライマーとして、従来のアスファルト乳剤を用いた場合、十分な接着は得られなかった。これに対し、本発明者らは鋭意検討した結果、かかるアスファルト系弾性舗装用のプライマーとして、熱可塑性樹脂を含む改質アスファルトの乳剤を用いることにより、弾性舗装と下地との接着性を向上することが可能となることを見出して、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の弾性舗装用プライマーは、バインダーとしてアスファルトを含むアスファルト系弾性舗装と、下地面との接着に用いられる弾性舗装用プライマーにおいて、アスファルトと熱可塑性樹脂とを含む改質アスファルトの乳剤からなることを特徴とするものである。
本発明において、前記熱可塑性樹脂としては、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体(SIS)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)およびポリエチレン(PE)からなる群から選択される1種、特には、SBSが好適に用いられる。また、前記改質アスファルトにおける熱可塑性樹脂の含有量は、好適には2〜10重量%の範囲内である。
本発明の弾性舗装用プライマーによれば、上記構成としたことにより、アスファルト系バインダーを用いたアスファルト系弾性舗装と、下地となるコンクリートとの間の接着性を良好に確保することが可能となった。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
本発明の弾性舗装用プライマーは、バインダーとしてアスファルトを含むアスファルト系弾性舗装と、下地面との接着に用いられるものであって、アスファルトと熱可塑性樹脂とを含む改質アスファルトの乳剤からなる。
本発明の弾性舗装用プライマーは、バインダーとしてアスファルトを含むアスファルト系弾性舗装と、下地面との接着に用いられるものであって、アスファルトと熱可塑性樹脂とを含む改質アスファルトの乳剤からなる。
プライマーとして、通常のアスファルトを乳化してなる一般的なアスファルト乳剤を用いた場合、下地となるコンクリート等との接着は得られないが、アスファルト中に熱可塑性樹脂を混合した改質アスファルトの乳剤を用いることで、アスファルト系弾性舗装と下地面との接着を良好に得ることが可能となった。
本発明に用いる改質アスファルト乳剤は、アスファルト中に熱可塑性樹脂として、SBS、SIS、EVA、EEA、PE等を混合したものを乳化してなるものであり、特には、SBSを含む改質アスファルト乳剤が好適である。かかるアスファルトと熱可塑性樹脂との混合物としての改質アスファルトにおける熱可塑性樹脂の含有量は、好適には2〜10重量%程度である。
本発明に用いる改質アスファルト乳剤としては、特に制限されるものではなく、市販品を適宜使用することが可能であるが、例えば、25℃におけるエングラー度が1〜15、特には5〜10であり、蒸発残留分が60%以上、特には60〜80%であり、蒸発残留物について25℃における針入度が5〜200mm、特には10〜100mm、軟化点が50℃以上、特には55℃〜80℃を満足するものを、好適に用いることができる。
本発明の弾性舗装用プライマーは、アスファルト系弾性舗装の施工前に、下地となるコンクリート舗装等の表面に適宜塗布することにより、弾性舗装と下地面との接着を確保できるものであり、その塗布量や塗布方法等については特に制限されるものではなく、常法に従い行うことが可能である。
以下、本発明を、実施例を用いてより詳細に説明する。
下地としてのコンクリート舗装面(300mm×300mm)に、下記の表1中に示すプライマーをそれぞれ400g/m2にて塗布して、その表面に、φ100mm×30mmのアスファルト系弾性舗装を形成した。
下地としてのコンクリート舗装面(300mm×300mm)に、下記の表1中に示すプライマーをそれぞれ400g/m2にて塗布して、その表面に、φ100mm×30mmのアスファルト系弾性舗装を形成した。
図1に示すように、形成した弾性舗装の上部に引っ張り治具1を設置して、引っ張り応力を測定することにより、下地10と弾性舗装との間の接着力を評価した。その結果を、下記の表1中に併せて示す。この接着力が0.1MPa以上であれば、実用上問題なく良好である。
*2)ニチレキ(株)製:ファームゾール(改質アスファルト乳剤(60〜70℃で加温して散布))
*3)ニチレキ(株)製:タックゾールH(改質アスファルト乳剤)
上記表1に示すように、プライマーとして改質アスファルト乳剤を用いた実施例においては、弾性舗装−下地間において、良好な接着力が得られることが確かめられた。
10 下地
1 引っ張り治具
1 引っ張り治具
Claims (4)
- バインダーとしてアスファルトを含むアスファルト系弾性舗装と、下地面との接着に用いられる弾性舗装用プライマーにおいて、アスファルトと熱可塑性樹脂とを含む改質アスファルトの乳剤からなることを特徴とする弾性舗装用プライマー。
- 前記熱可塑性樹脂が、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体およびポリエチレンからなる群から選択される1種である請求項1記載の弾性舗装用プライマー。
- 前記熱可塑性樹脂がスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体である請求項2記載の弾性舗装用プライマー。
- 前記改質アスファルトにおける熱可塑性樹脂の含有量が2〜10重量%である請求項1〜3のうちいずれか一項記載の弾性舗装用プライマー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005349287A JP2007154482A (ja) | 2005-12-02 | 2005-12-02 | 弾性舗装用プライマー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005349287A JP2007154482A (ja) | 2005-12-02 | 2005-12-02 | 弾性舗装用プライマー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007154482A true JP2007154482A (ja) | 2007-06-21 |
Family
ID=38239200
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005349287A Pending JP2007154482A (ja) | 2005-12-02 | 2005-12-02 | 弾性舗装用プライマー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007154482A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100975608B1 (ko) * | 2010-05-19 | 2010-08-12 | 주식회사 드림웨이 | 친환경 탄성포장재 칩 |
-
2005
- 2005-12-02 JP JP2005349287A patent/JP2007154482A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100975608B1 (ko) * | 2010-05-19 | 2010-08-12 | 주식회사 드림웨이 | 친환경 탄성포장재 칩 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5086917B2 (ja) | アスファルト舗装路の補修方法 | |
JP2016141813A (ja) | 不透水性排水中間層形成用の非固化ゴムアスファルト組成物及びこれを用いて不透水性排水中間層を一回の舗装により形成する方法 | |
JP2003327835A (ja) | 道路補修用材料 | |
EP3783066A1 (en) | Void reducing asphalt membrane composition and method for asphalt paving applications | |
JP2015013907A (ja) | ポリマー結合アスファルト組成物、舗装用混合物、および舗装体 | |
JP2011157772A (ja) | コンクリート床版の防水舗装構造、その防水施工方法及びその防水舗装の施工方法 | |
MX2012009857A (es) | Recubrimiento adherente aplicado en caliente. | |
CN105887615B (zh) | 沥青路面贴缝修补材料及其贴缝修补带 | |
CN207685618U (zh) | 一种旧水泥混凝土路面改造为沥青路面结构 | |
KR100987601B1 (ko) | 변성시킨 유화아스팔트를 이용한 점착형 방수재료 제조방법 | |
JP2007154482A (ja) | 弾性舗装用プライマー | |
JP4647995B2 (ja) | 舗装用両面粘着テープおよび舗装方法 | |
JP2016160676A (ja) | 床版防水用シート、床版防水構造の施工方法、及び床版防水構造 | |
JP2007186658A (ja) | 弾性舗装用プライマー | |
JP2016102318A (ja) | 舗装路面形成用組成物及び舗装路面の補修方法 | |
GB2608348A (en) | Reactive cold-applied thermoplastic bond coat | |
JP2003342905A (ja) | 弾性舗装面の施工方法 | |
JP2007138380A (ja) | 弾性舗装用バインダーおよびそれを用いた弾性舗装材料 | |
JP2007277858A (ja) | 弾性舗装体 | |
ATE329089T1 (de) | Verfahren zum verstärken von strassenoberflächen, verstärkte strassenoberfläche und asphaltbeton dafür | |
JP2008050785A (ja) | 透水性常温舗装用アスファルト舗装材 | |
KR20140011201A (ko) | 흙포장 조성물을 이용한 흙포장 시공방법. | |
JP2005089979A (ja) | 複合防水工法 | |
JP4310782B2 (ja) | 透水性舗装材組成物および舗装方法 | |
KR950006735B1 (ko) | 긴급 도로보수용재 |