JP2007154411A - クレーグラウンド用下層土材、およびクレーグラウンドの施工方法 - Google Patents

クレーグラウンド用下層土材、およびクレーグラウンドの施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】クレーグラウンドにおける砂塵の発生を抑制可能なクレーグラウンド用下層土材と、その施工方法を提供すること。
【解決手段】本発明のクレーグラウンド用下層土材は、浄水ケーキ粉粒体に対して、前記浄水ケーキ粉粒体よりも保水能力が高い高保水能資材、および前記浄水ケーキ粉粒体よりも吸水能力が高い高吸水能資材の内、いずれか一方または両方を混合したものである。高保水能資材としては、無機系多孔質資材を用いるとよく、高吸水能資材としては、有機系高吸水性樹脂であるとよい。このようなクレーグラウンド用下層土材を、クレーグラウンドの下層土材として展張して、その上にグラウンド表土を重層すると、下層土材の水分が毛管現象によって上昇し、長期間グラウンド表土を湿潤状態に保つことが可能となるため、砂塵発生を抑制したり、その発生期間を短縮することが可能となる。
【選択図】なし

Description

本発明は、クレーグラウンドにおける砂塵の発生を抑制可能なクレーグラウンド用下層土材と、その施工方法に関する。
従来、クレーグラウンドにおいて砂塵の発生を抑制する手段としては、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、あるいは苦汁など、吸湿性や潮解性を有する無機塩類を表土に散布する方法がとられてきた(例えば、特許文献1参照。)。
特公平8−9847号公報
しかしながら、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、あるいは苦汁などの無機塩類は、降雨や散水のたびに流亡するため、繰り返して散布することが必要であり、その維持や管理に多大なコストを要するという問題があった。
しかも、水に溶けた上記の塩類は、グラウンドに設置されている鉄製の遊具、ベンチ、ゴール、およびフェンスなどの酸化(さび生成)を促すため、それらの器具や設備の耐用年数を縮めることになり、安全管理上の観点からも問題であった。
また、グラウンドから流出した塩類が河川や地下水に流入すると、環境汚染物質として作用する可能性もあり、将来社会問題化するのではないかとの危惧もあった。
こうした背景の下、本件発明者は、吸湿性や潮解性をもつ無機塩類をグラウンド表土に散布するという従来の表土処理技術にとらわれず、砂塵発生を抑制するための新規な技術について鋭意検討を重ねた。その結果、特定の原料から調製した新規な土材を用いてグラウンドの下層土を改良することにより、下層土からの水分供給によって表土の水分保持を保障し、砂塵発生の抑制を図ることができることを見いだした。
本発明は、上記知見に基づいて完成されたものであり、その目的は、クレーグラウンドにおける砂塵の発生を抑制可能なクレーグラウンド用下層土材と、その施工方法を提供することにある。
以下、本発明において採用した特徴的構成について説明する。
本発明のクレーグラウンド用下層土材は、浄水ケーキ粉粒体に対して、前記浄水ケーキ粉粒体よりも保水能力が高い高保水能資材、および前記浄水ケーキ粉粒体よりも吸水能力が高い高吸水能資材の内、いずれか一方または両方を混合してなることを特徴とする。
本発明のクレーグラウンド用下層土材において、前記高保水能資材は、無機系多孔質資材であるとよく、前記高吸水能資材は、有機系高吸水性樹脂であるとよい。
また、本発明のクレーグラウンド用下層土材において、前記無機系多孔質資材は、活性炭、ゼオライト、ベントナイト、クリンカーアッシュ、パーライト、およびバーミキュライトの中から選ばれるいずれか1種または2種以上の混合物であるとよい。
また、本発明のクレーグラウンド用下層土材において、前記有機系高吸水性樹脂は、デンプン系生分解性高吸水性樹脂、セルロース系生分解性高吸水性樹脂、キチン系生分解性高吸水性樹脂、ポリアミノ酸系生分解性高吸水性樹脂、ポリアクリル酸系非生分解性合成高吸水性樹脂、ポリビニルアルコール系非生分解性合成高吸水性樹脂、ポリアクリルアミド系非生分解性合成高吸水性樹脂、およびポリオキシエチレン系非生分解性合成高吸水性樹脂の中から選ばれるいずれか1種または2種以上の混合物であるとよい。
さらに、本発明のクレーグラウンドの施工方法は、浄水ケーキ粉粒体と、前記浄水ケーキ粉粒体よりも保水能力が高い高保水能資材と、前記浄水ケーキ粉粒体よりも吸水能力が高い高吸水能資材とを混合してなる混合物を、クレーグラウンドの下層土材として展張することを特徴とする。
以上のように構成される本発明のクレーグラウンド用下層土材は、浄水ケーキ粉粒体に対して、浄水ケーキ粉粒体よりも保水能力が高い高保水能資材および浄水ケーキ粉粒体よりも吸水能力が高い高吸水能資材の内、少なくとも一方を混合することにより、クレーグラウンド用下層土材としての機能を従来品と同等に確保しつつ、下層土が保持する水分を毛管上昇作用によってグラウンド表土に供給できるようにしたことを特徴とするものである。
浄水ケーキ粉粒体の原料となる浄水ケーキは、浄水場での水処理過程で発生する沈澱物を加圧・脱水、あるいは天日乾燥したもので、一般的には、産業廃棄物として処分されている。本発明においては、この浄水ケーキを粉砕、篩い分けして粒径3cm以下の粉粒体にして利用する。
下層土材からグラウンド表土への毛管水の上昇は、単にグラウンド表土と下層土材を重層するだけでも行えるが、グラウンド表土と下層土材との間に吸水能を有する不織布などを挟みこんでもよく、これにより、毛管上昇を均質、かつ迅速に行うことができる。
また、本発明において、高保水性資材とは、当該資材が重力に逆らって保持できる水分量(=単位重量当りの水分量)が、浄水ケーキ粉粒体よりも大となる資材のことを意味し、無機物の場合であれば、空隙率とその空隙の大きさが保水能を決める重要な要因となる。一方、本発明において、高吸水性資材とは、高分子樹脂のように水を構造内に包含し、その水を重力では離さない資材であって、その水分量(=単位重量当りの水分量)が、浄水ケーキ粉粒体よりも大となる資材のことを意味する。
高保水性資材および高吸水性資材としては、それぞれの機能を有する資材であれば、種々の物質を用いることができる。具体的な例を挙げれば、例えば、高保水性資材としては、微細な空隙を有する各種多孔質材料を利用することができ、より具体的には、活性炭、ゼオライト、ベントナイト、クリンカーアッシュ、パーライト、バーミキュライトなどの無機系多孔質資材を利用することができる。
また、高吸水性資材としては、ポリアクリル酸系、ポリビニルアルコール系、ポリアクリルアミド系、およびポリオキシエチレン系などの合成高吸水性樹脂や、デンプン系、セルロース系、キチン系、およびポリアミノ系などの天然高吸水性樹脂などを利用することができる。
これらの高保水性資材および高吸水性資材は、目的により単独もしくは混合して使用することができる。また、本発明において利用可能な高保水性資材および高吸水性資材は、先に例示した高保水性資材および高吸水性資材に限定されるものではなく、上記のものと同等の機能を保有する資材であれば、例えば、ALC(Autoclaved Lightweight aerated Concrete)粉粒体などの産業廃棄物や産業副産物なども使用可能である。
本発明のクレーグラウンド用下層土材の施工に際し、上記高保水性資材および高吸水性資材資材の最大混合・添加量は、上記高保水性資材および高吸水性資材を浄水ケーキ粉粒体に混合あるいは添加したときの表土のCBR値(Carifornia Bearing Ratio;路床土支持力比)が、グラウンドの地耐力の限界値とされる設計CBR値3を上回るように調製されることが好ましい。
さらに、本発明のクレーグラウンド用下層土材は、浄水ケーキ粉粒体に対して、高保水能資材および高吸水能資材の内、いずれか一方だけを混合したものであってもよいが、両方を混合したものであればより好ましい。
以上説明したような本発明のクレーグラウンド用下層土材を用いてグラウンド施工を行うと、次のような作用、効果を奏する。
まず第1に、本発明のクレーグラウンド用下層土材の水分が毛管現象によって上昇し、長期間グラウンド表土を湿潤状態に保つことが可能となるため、砂塵発生を抑制したり、その発生期間を短縮することが可能となる。
また第2に、潮解性塩類をグラウンド表土に散布する従来技術とは異なり、グラウンド設置の鉄製遊具や体育機材を腐食することがないため長期間の使用が可能となり、経済的である。
また第3に、降雨や散水に伴う塩類の流亡や溶脱がないため、グラウンド周辺の植栽植物に対する塩害を防ぐことができ、また、流出塩類による水質環境汚染が防止できる。
また第4に、潮解性塩類を散布する従来技術では塩類の流亡や溶脱が生じやすいので、砂塵発生抑制効果を維持するためには、しばしば散布処理を行う必要がある。しかし、本発明のクレーグラウンド用下層土材を用いる方法では、グラウンド整備時あるいはグラウンド更新時においてのみ施工を行うことになるため、日常的なグラウンドの保守管理には手間がかからなくなり、経済的である。
また第5に、グラウンド表面の地温が低く維持されるために、グラウンド利用者にとって快適環境を提供できる。また、グラウンド周辺のヒートアイランド現象の緩和にも役立つ。
さらに第6に、産業廃棄物である浄水ケーキの再資源化に結びつき、そのことによって二次的に廃棄物量の削減を図ることができ、ひいては廃棄物最終処分地の延命化に寄与する。
次に、本発明の実施形態について一例を挙げて説明する。
なお、以下の説明においては、「浄水ケーキを粉砕、篩い分けして粒径3cm以下の粉粒体にしたもの(=本発明でいう浄水ケーキ粉粒体)」を、「基本下層土材」と称する。また、「基本下層土材に対して高保水性資材または高吸水性資材のいずれか一方を単独で加えたもの」は、基本下層土材に比べて高い保水能を有するので、これを「保水マット」と称する。さらに、基本下層土材に対して高保水性資材および高吸水性資材の双方を加えたものは、上記保水マットに比べてさらに高い保水能を有するので、これを「改良保水マット」と称する。
(1)製造例
[実施例1]
浄水場より排出する浄水ケーキを粉砕して篩い分けすることにより、粒径3cm以下に調粒された基本下層土材を得た。この基本下層土材100重量部に対して、クリンカーアッシュ50〜100重量部を良く混合し、保水マットを得た。
[実施例2(実施例1の変形例)]
上記クリンカーアッシュに代えて、クリンカーアッシュと同様に高い空隙を有する活性炭、活性炭を含有する無機資材、ゼオライト、ベントナイト、パーライト、バーミキュライトを利用しても、実施例1と同等な性能を有する保水マットを得ることができる。
[実施例3]
浄水場より排出する浄水ケーキを粉砕して篩い分けすることにより、粒径3cm以下に調粒された基本下層土材を得た。この基本下層土材100重量部に対して、0.1〜2.0重量部のポリアクリル酸系高吸水性樹脂を添加して、保水マットを得た。
[実施例4(実施例3の変形例)]
上記ポリアクリル酸系高吸水性樹脂に代えて、ポリビニル系、ポリアクリルアミド系、およびポリオキシエチレン系などの合成高吸水性樹脂や、デンプン系、セルロース系、キチン系、およびポリアミノ酸系などの生分解性の天然高吸水性樹脂を利用しても、実施例3と同等な性能を有する保水マットを得ることができる。
(2)施工例
荒廃により更新する時期となったグラウンドの表土およびその下層土を取り除いた場所に、上記保水マットを4〜10cm深に展張し、整地・転圧したのち、その上にグラウンド表土を5〜10cm敷きつめて整地する。
(3)性能試験
[試験例1]
クリンカーアッシュ混練によって保水マットの保水能がどの程度増強されるかを調べるため、以下の試験を行った。
大粒浄水ケーキ(粒径1.5〜3.0cm)、基本下層土材(粒径3cm以下の浄水ケーキ粉粒体)、保水マット(体積比で等量の基本下層土材とクリンカーアッシュを混ぜたもの)、クリンカーアッシュ、以上4種の資材を用意し、各資材をそれぞれ径8.5cm(内径7.3cm)、高さ4cmのビフネルロートに充填した。
ロート底部より十分に吸水させた後、室内に24時間静置することによって重力水を除去した。その段階で充填した各資材の保水量を測定した。ついで、各資材を充填したロートは室内に静置し、経日的に重量を測定した。なお、各資材の保水能は現物100g当りの吸水1日後の重量から充填当初の重量を差し引くことによって算出した。
[上記試験の結果と考察]
下記表1は、底面吸水させたのち、24時間静置後の水分保持能を示す。
Figure 2007154411
保水能は資材によって顕著に異なり、クリンカーアッシュ>保水マット>基本下層土材>大粒浄水ケーキの順であった。この結果から明らかなように、3cm以下浄水ケーキ粒より構成される基本下層土材にクリンカーアッシュを混合することによって下層土の水分保持能を高めることが可能であった。
図1は、各資材の経日的な水分消失状況を示す。処理1日後の水分保持量は、上記表1の水分保持能を示す。基本下層土材(粒径3cm以下浄水ケーキ粉粒体)に比べてクリンカーアッシュの方が、水分含量は顕著に高く、保水マットの水分含量は基本下層土材とクリンカーアッシュの中間に位置した。その原因は、水分保持能の高いクリンカーアッシュの混合によるものと考えられる。
また、処理7日後までの水分保持量は基本下層土材に比べて保水マットでは高く維持されていたが、処理前の水分状態にまで低下する期間は両者とも13日後であった。これに対して、クリンカーアッシュを下層土材とした場合には資材充填当初の水分状態になるまで約18日間を要した。このことは、保水マットではクリンカーアッシュの混合によって下層土の水分保持能が改善できることを示唆する。したがって、基本下層土材に対するクリンカーアッシュの混合割合を高めればさらに保水マットの水分保持能が高まることを示唆する。
しかし、クリンカーアッシュの混合量が高すぎると、表土の地耐力が低下し、グラウンドの地耐力の基準とされる設計CBR値3を下回ることとなり、その混合には限界が存在する。したがって、基本下層土材に対するクリンカーアッシュの混合比率は上記の基準値を下回らない等量混合が上限となる。
[試験例2]
次に、高吸水性樹脂添加によって基本下層土材の保水能がどの程度改善されるのかを調べるため、以下の試験を行った。
径5cm、高さ10cmのアクリル製カラムに、基本下層土材(粒径3cm以下の浄水ケーキ粉粒体)を充填し、その底部より毛管上昇させることによって十分に吸水させたものを対照区とした。
また、上記の水の代わりに、高分子保水剤(ポリアクリル酸系、商品名:エスペック(登録商標)L,東洋紡績株式会社製)の250倍および100倍希釈液を、上記と同様に底面吸水させる処理区(250倍区、100倍区)を設けた。
それぞれ吸水終了後、それらアクリル製カラムは24時間室内で静置して重力水を除き、充填下層土材の水分量を測定した。さらに、2週間にわたり静置を続けて水分の蒸発消失状況を調査した。
[上記試験の結果と考察]
下記表2は、底面吸水させたのち、24時間静置後の水分保持量を示す。なお、図表には、現物100g当りの保持水分量を表示してある。
Figure 2007154411
高吸水性樹脂の希釈液を吸水させた処理区では、いずれも対照区(基本下層土材)に比べて高い水分保持量を示した。その効果は、希釈倍数の小さい100倍希釈区の方がやや高かったが、250倍区との差異はごくわずかであった。
図2は、処理後の経日的な水分の蒸発消失状況を示す。対照区(基本下層土材)では、処理10日後には資材充填時と同じ水分状態に戻ったが、高吸水性樹脂希釈液を吸水させた処理区では同様の水分状態にもどるまでにさらに3日間要した。このことから、基本下層土材に対して高吸水性樹脂の湿潤処理を施せば、基本下層土材の水分保持量をより長期間にわたり高く維持可能になることが明らかとなった。
[試験例3]
次に、高吸水性樹脂の添加量によって保水マットの保水能がどの程度増強されるのかを調べるため、以下の試験を行った。
基本下層土材(粒径3cm以下の浄水ケーキ粉粒体)とクリンカーアッシュを、体積比で等量混和することによって保水マットを得た。また、得られた保水マット100重量部に対して、0.1,0.5,1.0重量部に相当するポリアクリル酸系高吸水性樹脂(商品名:グラスパワー(登録商標)、顆粒状、栗田工業株式会社製)を添加して、3種の改良保水マットを得た。
これら4種の資材をアクリルカラム(径5cm、高さ10cm)に充填して、5cm長の土壌カラムを作成した。その後、底面より十分に吸水させた。24時間静置させることによって重力水を除いたのち、保水した水分量を測定した。
さらに、0.1%ポリアクリル酸系樹脂を添加した処理区(改良保水マット)と無処理区(保水マット)は14日間静置し続け、水分消失状況を測定した。
[上記試験の結果と考察]
各処理区の水分保持量を下記表3に示す。図表には現物100g当たりに換算して表示した。
Figure 2007154411
上記表3から明らかなように、高吸水性樹脂添加量の増加に伴って水分保持能が高まり、保水マットの水分保持能が大きく増強された。しかし、0.1%以上の添加では樹脂の膨水に伴って土壌カラム長が顕著に増加した。このことは、地耐力の減少を誘起し、グラウンド表土の地耐力を低下させる可能性を示唆している。グラウンド表土の地耐力は設計CBR値3以上に維持することが義務づけられている。そのためには、高吸水性樹脂の添加量を0.1%以下に留めておくことが必要であると考えられる。
図3は、ポリアクリル酸系の高吸水性樹脂を0.1%添加した改良保水マット区と無添加の保水マット区の静置後の水分の蒸発消失状況を示す。保水マット区における充填当初の水分保持能は約30g程度であったのに対して、改良保水マット区では約50g程度までに高まり、その後、両区ともほぼ同様の水分消失パターンをとりながら、水分含量が低下した。両区ともほぼ同様の水分消失パターンであったため、保水マット区では静置約10日間後に当初の資材充填時の水分状況となったが、改良保水マット区では充填当初の水分状況に低下するまで約14日間要した。
[試験例4]
次に、基本下層土材(粒径3cm以下の浄水ケーキ粉粒体)とクリンカーアッシュを、体積比で等量混和することによって保水マットCを得た。また、基本下層土材(粒径3cm以下の浄水ケーキ粉粒体)100重量部に対して、ポリアクリル酸系高吸水性樹脂(商品名:グラスパワー(登録商標)、顆粒状、栗田工業株式会社製)0.1重量部を添加して保水マットDを得た。
基本下層土材、保水マットC、保水マットDを、それぞれ径5cmのアクリルカラムに5cm深に充填し、その上5cm深にグラウンド表土を重層した。底部より十分に吸水させたのち、24時間静置することによって重力水を除去した。その後、静置したアクリルカラムの重量を測定することによって土壌表面からの水分蒸発状況を調査した。なお、本試験では表面蒸発による水分消失量をカラム当りで表示した。
[上記試験の結果と考察]
図4は、各処理区における静置後の水分蒸発状況を示す。アクリルカラムからの水分蒸発は、主に表土表面から生じるが、下層土材として基本下層土にクリンカーアッシュを混合した保水マットC区や、高吸水性樹脂を添加した保水マットD区では、基本下層土材区に比べて多かった。このことは、下層の保持水が良好に毛管上昇していること、および保水マット区ではより多くの水分が移行することを示唆する。
図5は、表土表面の水分含量の推移を示す。水分含量は、大気湿度とシンクロナイズして変動しているが、その含量は基本下層土に比べてクリンカーアッシュや高吸水性樹脂を処理した保水マットC区および保水マットD区において常に高く推移した。したがって、それら資材の下層土材への混合や添加は、表土表面の湿度維持に有効に働くことが明らかとなった。
[試験例5]
基本下層土材とクリンカーアッシュを重量比で等量混合してなる保水マット100重量部に対して、さらに0.1重量部のポリアクリル酸系高吸水性樹脂(商品名:グラスパワー(登録商標)、顆粒状、栗田工業株式会社製)を添加し、改良保水マットを得た。
得られた改良保水マット、基本下層土材、ジャリ、および粘性鉱質土、以上4種の資材を、それぞれ径5cmのアクリルカラムに5cm深に充填し、その上にグラウンド表層土を5cm深に重層した。各アクリルカラムの底部1cmを水に浸漬することによって底面吸水させ、水分の土壌表面到達時間を測定した(1回目調査)。その後、24時間静置させて重力水を取り除いたアクリルカラムは、重量を測定することによって経日的な水分の蒸発消失状況を10日間にわたり調査した。その後、再度、同様に底面吸水させることによって底面吸水状況を調査した(2回目調査)。
[上記試験の結果と考察]
下記表4は、水分が表土表面に到達するまでに要する時間を示す。
Figure 2007154411
1回目調査では、改良保水マットを下層土とした場合には、水分が表土表面に到達するまでに30分間を要した。これに対して、基本下層土材を下層土とした場合には、水分が表土表面に到達するまでに3時間30分間要した。その他の処理区では、粘性鉱質土を用いたものが45分間、ジャリを用いたものが1時間20分間を要した。
一度吸水させた後、再度乾燥させたアクリルカラムを供試した2回目調査では、改良保水マットを用いた場合には到達所要時間が20分間に短縮したが、その他の処理区では1回目調査よりも長時間を要した。
両調査の平均所用時間から算出される底面吸水の湿潤速度は改良保水マットでは2分46秒と他処理区に比べて著しく短かった。
図6に示す1日後の水分保持量は各土壌カラムの最大保水能を示す。改良保水マットを用いた場合、最大保水能は46g/カラムと最も高かった。粘性鉱質土を用いた場合も高い値を示したが、最大保水に達するまでに長時間を要した(上記表4参照)。
一方、基本下層土材を用いた場合の保水能は20g/カラムと改良保水マットの半分以下であった。その後の水分消失状況は、各資材とも大きな差異は見られなかったが、基本下層土材では処理後4.5日後にカラム充填時の水分状態に戻った。これに対して、改良保水マット材では、下層土材充填時の水分状態に戻るまでに10日間要した。
このように、改良保水マットを下層土に充填すれば、グラウンド表土の水分含量を長期間にわたり高く維持できるため、砂塵が発生しがたい良好なクレーグラウンドが造成できるものと判断された。
[試験例6]
上記試験例5で作成した土壌を充填したアクリルカラムの上部に同径のアクリルカラムを接続し、接続部から水漏れしないように隙間をビニルテープによって封じた。アクリルカラム内土壌は前もって湿潤させた後、アクリルカラム上部より100mlの水を静かに注いだ(水深:6.02cmに相当する)。静置後、表面水が土壌に浸透して消失するまでの所要時間を測定した(調査1回目)。さらに、同カラムを風乾させた後、同様の試験を繰り返した(調査2回目)。
[上記試験の結果と考察]
下記表5は、各処理区における表土表面から水が浸透消失するまでの時間より算出した透水係数を示す。
Figure 2007154411
上記表5には湿潤させたカラムを用いて行ったもの(調査1回目)、同カラムを風乾させて充填直後の水分状態に戻した後に行ったもの(調査2回目)、およびその両者の平均値が示してある。
各土壌カラムの透水係数はジャリを下層土とした処理区では10-2と最も高く、それ以外の処理区ではいずれも10-3と低かった。平均値を比べてみると、改良保水マット区では粘性鉱質土を下層土とした処理区に次いで低かった。しかし、その値は10-3値を保持しており、グラウンド下層土としての許容値の範囲内にあった。このことからも、改良保水マットは水分保持のみならず、排水性の上からもクレーグラウンドの下層土材として望ましい性質を備えたものといえる。
[試験例7]
老朽化が進んだために砂塵が発生しやすくなったクレーグラウンド表土を風乾し、その200gに対して水を0%、0.5%、1.0%、2.0%となるように添加してよく混合した。その処理土を図7(a)および同図(b)に示す簡易飛砂測定器にかけた。
この簡易飛砂測定器は、一定の風速下で被験土を飛散させ、その飛散分布を比較することによって砂塵発生の難易を判定するものであり、風力源1と、風力源1の風の吹き出し口の上部から被験土を投下するための試料導入部2、および吹き出し口から風によって飛散した被験土を捕捉するための集砂マス部3、以上3つの部分から構成される。
風力源1は、シロッコファン11(最大風量:650リットル/分、吸気口:径4.5cm、MB6ZB2型、オリエンタルモーター株式会社製)の吸気口に、10cm長の塩ビ製円筒管12の一端を接着し、その塩ビ製円筒管12の他端の開口部に、開閉度を調整して風速を制御するための塩ビ製板13を取り付けた構造になっている。
試料導入部2は、左右両面の開いたアクリル製キューブ21(4cm立方)の上部に、内径3cmのアクリル製パイプ22(30cm長)の下端を接着し、アクリル製パイプ22の上端にポリスチレン製ロート23を置いたものである。
集砂マス部3は、上記試料導入部2の底部にあるアクリル製キューブ21側面の開口部に、フード31で覆った塩ビ製の集砂マス32(6cm立方のマス10個、10個で全長60cm)を連結したものである。
なお、上記集砂マス部3の先端から飛び出す微細砂塵は、図示しない掃除機の先に集塵フードを取り付けたものを用いて収集するようにした。
以上のように構成された簡易飛砂測定器に、上述の処理土を投入した。投入に際しては、上記各処理土(約200g)をポリスチレン製ロート23から約1分程度かけて少しずつ落下させ、飛散する砂塵を各集砂マス32に集めたのち、各集砂マス32毎に重量を測定した。
[上記試験の結果と考察]
図8は、水を添加した被験土の飛散分布を示す。風乾土(コントロール)では、飛砂距離の短い集砂マス32に落下するものは少なく、それに反して、水を添加混合した被験土では水添加量の増加に応じて飛砂距離の短い集砂マス32に落下する砂量が増加した。このことは、少量の水添加によってグラウンドからの砂塵発生が抑制できることを示唆する。
一方、上記試験例4において下層土材として保水マット(クリンカーアッシュ混合あるいは高吸収性樹脂添加基本下層土材)を用いた場合には、表土表面の水分含量が高まることを認めた。
したがって、下層土材として保水マットや、さらにはそれら両者を混合・添加した改良保水マットを用いることによって、砂塵発生が少ないクレーグラウンドが造成できるものと考えられる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限定されず、この他にも種々の形態で実施することができる。
例えば、上記試験例1〜7では、特定の高保水能資材(クリンカーアッシュ)や、特定の高吸水能資材(ポリアクリル酸系高吸水性樹脂)を使って各種検証を行ったが、上記実施例2,4に示した高保水能資材や高吸水能資材を使って上記試験例1〜7と同等な試験を実施した場合でも、同様の結果を得ることができる。したがって、実施例2,4に示した高保水能資材や高吸水能資材も、本発明でいう高保水能資材、高吸水能資材として利用することができる。
試験例1における各資材の経日的な水分消失状況を示すグラフ。 試験例2における処理後の経日的な水分の蒸発消失状況を示すグラフ。 試験例3における各資材の静置後の水分の蒸発消失状況を示すグラフ。 試験例4における各処理区の静置後の水分蒸発状況を示すグラフ。 試験例4における表土表面の水分含量の推移を示すグラフ。 試験例5における改良保水マットの水分保持能とその水分消失状況を示すグラフ。 簡易飛砂測定器の構造を示す図であり、(a)はその立面図、(b)はその平面図。 試験例7における水を添加した被験土の飛散分布を示すグラフ。
符号の説明
1・・・風力源、2・・・試料導入部、3・・・集砂マス部、11・・・シロッコファン、12・・・塩ビ製円筒管、13・・・塩ビ製板、21・・・アクリル製キューブ、22・・・アクリル製パイプ、23・・・ポリスチレン製ロート、31・・・フード、32・・・集砂マス。

Claims (5)

  1. 浄水ケーキ粉粒体に対して、前記浄水ケーキ粉粒体よりも保水能力が高い高保水能資材、および前記浄水ケーキ粉粒体よりも吸水能力が高い高吸水能資材の内、いずれか一方または両方を混合してなる
    ことを特徴とするクレーグラウンド用下層土材。
  2. 前記高保水能資材は、無機系多孔質資材であり、
    前記高吸水能資材は、有機系高吸水性樹脂である
    ことを特徴とする請求項1に記載のクレーグラウンド用下層土材。
  3. 前記無機系多孔質資材は、活性炭、ゼオライト、ベントナイト、クリンカーアッシュ、パーライト、およびバーミキュライトの中から選ばれるいずれか1種または2種以上の混合物である
    ことを特徴とする請求項2に記載のクレーグラウンド用下層土材。
  4. 前記有機系高吸水性樹脂は、デンプン系生分解性高吸水性樹脂、セルロース系生分解性高吸水性樹脂、キチン系生分解性高吸水性樹脂、ポリアミノ酸系生分解性高吸水性樹脂、ポリアクリル酸系非生分解性合成高吸水性樹脂、ポリビニルアルコール系非生分解性合成高吸水性樹脂、ポリアクリルアミド系非生分解性合成高吸水性樹脂、およびポリオキシエチレン系非生分解性合成高吸水性樹脂の中から選ばれるいずれか1種または2種以上の混合物である
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のクレーグラウンド用下層土材。
  5. 浄水ケーキ粉粒体と、前記浄水ケーキ粉粒体よりも保水能力が高い高保水能資材と、前記浄水ケーキ粉粒体よりも吸水能力が高い高吸水能資材とを混合してなる混合物を、クレーグラウンドの下層土材として展張する
    ことを特徴とするクレーグラウンドの施工方法。
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