JP2007153441A - 飲みやすい固形物入り飲料水缶 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の固形物入り飲料水缶は、飲み口のプルトップ開口部と飲み口縁の段差部に飲料固形物が引っかかり、液体飲料を飲み終わっても飲料固形物が残ってしまい、とても飲みにくい固形物入り飲料水缶であった。
【解決手段】筒状の胴部1と、当該胴部と接続する下面の底部3と、当該胴部の上面と接続した飲み口2を有する天板部5とを備えた飲料水缶において、筒状の当該胴部に内面突起部6を設けたことを特徴とし、当該内面突起部は、当該天板部の当該飲み口に近い位置の当該胴部内面に形成されており、天板部の中心点19より当該飲み口への天板部の直径線上20における当該胴部の外周縦軸線21を中心に構成され、当該突起部は飲み口縁高さ16を上回る突起高さ17を持ち、当該飲み口開口幅18を上回る幅を形成したことにより、プルトップ開口部における飲み口縁の段差10を飛び越えて、当該飲み口縁の段差に引っかからないで飲食できる、飲みやすい飲料水缶である。
【選択図】図4

Description

本発明は、液体飲料内の飲料固形物がスムーズに飲める構造とした、飲みやすい固形物入り飲料水缶に関するものである。
従来、固形物入り飲料水缶は、一般の液体飲料水缶に比べ飲み口を大きくして固形物入り飲料水を飲みやすくしている物がある。
飲みやすい飲料用の缶として登録実用新案第3018220号が公知となっており、缶内部に仕切り板を設けた構成で、飲料水と果肉などの固形物の量を調整しながら飲むことのできる、具入りのスープや果肉入りジュースが飲みやすい飲料用の缶の考案となっている。
また、発明及び考案の目的、機能は本発明とは異なるが、飲料水缶にあって缶本体の一部形状の変化において、各発明及び各考案の目的を達成しようとしているものを以下に記載する。
例えば、飲み口を視認しなくても手の感覚で飲み口が確認できる飲料水缶として、飲料水缶の飲み口側の胴部表面に凹凸面を形成するものとして、特許公開2003−40264号、特許公開平10年−310146号、登録実用新案第3100147号、登録実用新案第3090773号、登録実用新案第3062379号が公知となっており、凹凸面が小さい点字や突部が飲料缶外部に構成されている。
さらに、飲料水缶の側面にふくらみを設け、飲み口を視認しなくても手の感覚で飲み口が確認できる飲料水缶として、また、転倒した場合の飲料水のこぼれや飲み口の汚れ防止を目的として、特許公開平10年−305835号が公知となっており、突部が飲料缶外部に構成されている。
また、飲料水缶にあって回転して飲料が攪拌されやすい形状として、飲料水缶の内面に突部を形成するものとして、特許公開平9年−2467号が公知となっている。
しかしながら、上述した従来の固形物入り飲料水缶でも、第2図に示したとおり、飲み口のプルトップ開口部と飲み口縁の段差部に飲料固形物が引っかかり、液体飲料を飲み終わっても飲料固形物が残ってしまう問題点を有している。
飲料水缶にあって缶本体の一部形状の変化において突部を形成するものも、缶外突起および缶内突起の段差に飲料固形物が引っかかり、液体飲料を飲み終わっても飲料固形物が残ってしまう問題点を有している。
また、上述した飲料固形物が残ってしまう問題点により、舌で取り出し飲食しようとする行為により、舌先の負傷の危険性も誘発する問題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、液体飲料内の飲料固形物がスムーズに飲み口に移動し、プルトップ開口部と飲み口縁の段差部に引っかからないで飲食できる、飲みやすい固形物入り飲料水缶を提供するものである。
上記目的を達成すべく請求項1の飲料水缶は、筒状の胴部と、当該胴部と接続する下面の底部と、当該胴部の上面と接続した飲み口を有する天板部とを備えた飲料水缶において、前記胴部の内面に飲み口縁高さを上回る突起高さを持った突起部を設けたことにより、液体飲料内の飲料固形物がスムーズに飲み口に移動し、プルトップ開口部と飲み口縁の段差に引っかからないで飲食できる。
請求項2の飲料水缶において、前記突起部は、前記天板部の飲み口に近い位置の前記胴部内面に形成されており、当該天板部の中心点より当該飲み口への天板部の直径線上における当該胴部の外周縦軸線を中心に構成され、当該突起部は飲み口縁高さを上回る突起高さを持ち、当該飲み口開口幅を上回る幅を形成したことにより、プルトップ開口部における飲み口縁の段差を飛び越えて、飲み口縁の段差に引っかからないで飲食できる。
請求項3の飲料水缶において、前記突起部は、当該突起部上にさらなる小突起部を複数体形成し、当該小突起は液体飲料内の飲料固形物より小さい突起形状としたことにより、液体飲料内の飲料固形物がスムーズに飲み口に移動し飲食できる。
請求項4の飲料水缶において、前記突起部および前記小突起は、缶製造時にプレス成形により形成されていることにより、液体飲料内の飲料固形物がスムーズに飲み口に移動し飲食できる。
請求項5の飲料水缶において、前記突起部は、飲料時に缶側面の指圧にて内面突起の形成ができることにより、液体飲料内の飲料固形物がプルトップ開口部における飲み口縁の段差を飛び越えて、飲み口縁の段差に引っかからないで飲食できる。
以上説明したように、本発明に係わる飲料水缶は、缶を傾けて飲食する場合、複数の内面小突起で飲料固形物の接触面積が少なくなり滑らかな移動が確保でき、液体飲料内の飲料固形物が胴部の内面部を滑りながら天板部の飲み口へと進み、飲み口に近い位置の胴部内面に形成された内面突起部を乗り越えることにより、プルトップ開口部における飲み口縁の段差を飛び越えて、飲み口縁の段差に引っかからないで飲食できる効果を有する。
以下、添付図面を参照して本発明の飲みやすい固形物入り飲料水缶にかかる実施の形態について詳細に説明する。
図1は従来の一般的なプルタブ式の飲料固形物入り飲料水缶の斜視図、図2は従来の一般的なプルタブ式の飲料固形物入り飲料水缶の使用状態を示す断面図である。図1に示すように、筒状の胴部1と、当該胴部と接続する下面の底部3と、当該胴部の上面と接続した飲み口2を有する天板部5とを備えた飲料水缶において、図2に示す当該飲み口のプルトップ開口部の飲み口縁の段差部10に固形物7が引っかかり、飲料液体8を飲み終わっても堆積固形物9が残ってしまう問題点を有している。
図3は本発明の係わる一実施例の飲料水缶の正面斜視図、図4は本発明の係わる一実施例の飲料水缶の側面斜視図、図5は本発明の係わる一実施例の飲料水缶の断面図、図6は本発明の一実施例に係わる飲料水缶の使用状態を示す断面図である。同図に示すように、筒状の胴部1と、当該胴部と接続する下面の底部3と、当該胴部の上面と接続した飲み口2を有する天板部5とを備えた飲料水缶において、当該胴部に内面突起部6を設けたことを特徴とし、当該天板部の当該飲み口に近い位置の当該胴部内面に当該突起部が形成されており、天板部の中心点19より当該飲み口への天板部の直径線20上における胴部の外周縦軸線21を中心に構成され、当該突起は飲み口縁高さ16を上回る突起高さ17を持ち、飲み口の開口幅18を上回る幅を設けた飲料水缶である。
図7は本発明の請求項5の一実施例に係わる飲料水缶で、図7(a)は正面斜視図である。図7(b)は断面図である。図7(c)は側面斜視図である。同図に示すように、筒状の胴部1と、当該胴部と接続する下面の底部3と、当該胴部の上面と接続した飲み口2を有する天板部5とを備えた飲料水缶において、事前変形補助加工部11を設けたことを特徴とし、飲料時に缶側面の指圧13にて内面突起の形成部12を形成されることを特徴とする飲料水缶である。
図8は本発明の請求項5の一実施例に係わる飲料水缶で、図8(a)は飲料時前の缶側面の指圧13を押さえる前の斜視図である。図8(b)は飲料時前の缶側面の指圧13を押さえている状態の斜視図である。図8(c)は飲料時前の缶側面の指圧13を押さえ終わった斜視図である。同図に示すように、筒状の胴部1と、当該胴部と接続する下面の底部3と、当該胴部の上面と接続した飲み口2を有する天板部5とを備えた飲料水缶において、事前変形補助加工部11を設けたことを特徴とし、飲料時に缶側面の指圧13にて内面突起の形成部12を形成されることを特徴とする飲料水缶である。
図9は本発明の請求項3の一実施例に係わる飲料水缶で、図9(a)は正面斜視図である。図9(b)は断面図である。図9(c)は側面斜視図である。同図に示すように、筒状の胴部1と、当該胴部と接続する下面の底部3と、当該胴部の上面と接続した飲み口2を有する天板部5とを備えた飲料水缶において、当該胴部に内面突起部6と内面小突起部24を設けたことを特徴とし、当該内面小突起部は、天板部の中心点19より当該飲み口への天板部の直径線20上における当該胴部の外周縦軸線21を中心に形成されており、当該内面小突起部は、液体飲料8内の飲料固形物7より小さい当該内面小突起部を複数体設けたことを特徴とする飲料水缶である。
図10は図9に示した本発明の一実施例に係わる飲料水缶の使用状態を示す断面図である。同図に示すように、筒状の胴部1と、当該胴部と接続する下面の底部3と、当該胴部の上面と接続した飲み口2を有する天板部5とを備えた飲料水缶において、缶を傾けて飲食する場合、複数の内面小突起24で飲料固形物7の接触面積が少なくなり滑らかな移動が確保でき、液体飲料8内の当該飲料固形物が当該胴部の内面部を滑りながら当該天板部の当該飲み口へと進み、当該飲み口に近い位置の当該胴部内面に形成された内面突起部6を乗り越えることにより、プルトップ開口部における飲み口縁の段差10を飛び越えて、当該飲み口縁の段差に引っかからないで飲食できる飲料水缶である。
図11は本発明に係わる一実施例の飲料水缶で、図11(a)は正面斜視図である。図11(b)は断面図である。図11(c)は側面斜視図である。同図に示すように、筒状の胴部1と、当該胴部と接続する下面の底部3と、当該胴部の上面と接続した飲み口2を有する天板部5とを備えた飲料水缶において、当該胴部に内面突起部6を設けたことを特徴とし、当該天板部の当該飲み口に近い位置の当該胴部内面に当該突起部が形成されており、天板部の中心点19より当該飲み口への天板部の直径線20上における胴部の外周縦軸線21を中心に構成され、当該突起は飲み口縁高さ16を上回る突起高さ17を持ち、飲み口の開口幅18を上回る幅を設けた飲料水缶である。
図12は図11に示した本発明の一実施例に係わる飲料水缶の使用状態を示す断面図である。同図に示すように、筒状の胴部1と、当該胴部と接続する下面の底部3と、当該胴部の上面と接続した飲み口2を有する天板部5とを備えた飲料水缶において、缶を傾けて飲食する場合、液体飲料8内の当該飲料固形物が当該胴部の内面部を滑りながら当該天板部の当該飲み口へと進み、当該飲み口に近い位置の当該胴部内面に形成された内面突起部6を乗り越えることにより、プルトップ開口部における飲み口縁の段差10を飛び越えて、当該飲み口縁の段差に引っかからないで飲食できる飲料水缶である。
図13は本発明に係わる一実施例の飲料水缶で、図13(a)は正面斜視図である。図13(b)は断面図である。図13(c)は側面斜視図である。同図に示すように、筒状の胴部1と、当該胴部と接続する下面の底部3と、当該胴部の上面と接続した飲み口2を有する天板部5とを備えた飲料水缶において、当該胴部に内面突起部6を設けたことを特徴とし、当該天板部の外周に当該胴部内面に当該突起部が形成されており、当該突起は飲み口縁高さ16を上回る突起高さ17を設けた飲料水缶である。
図14は図13に示した本発明の一実施例に係わる飲料水缶の使用状態を示す断面図である。同図に示すように、筒状の胴部1と、当該胴部と接続する下面の底部3と、当該胴部の上面と接続した飲み口2を有する天板部5とを備えた飲料水缶において、缶を傾けて飲食する場合、液体飲料8内の当該飲料固形物が当該胴部の内面部を滑りながら当該天板部の当該飲み口へと進み、当該胴部内面に形成された内面突起部6を乗り越えることにより、プルトップ開口部における飲み口縁の段差10を飛び越えて、当該飲み口縁の段差に引っかからないで飲食できる飲料水缶である。
図15は本発明に係わる内面突起部6の役割効果を示す模式図である。同図に示すように、当該内面突起部は飲み口縁高さ16を上回る突起高さを持ち、飲み口の開口幅18を上回る幅を形成し、缶を傾けて飲食する場合、筒状の胴部1内面に形成された当該内面突起部を内面突起部乗り越え矢印25および内面突起部回り込み矢印26ごとく当該内面突起部を乗り越える液体飲料および飲料固形物と当該内面突起部を左右に回り込む液体飲料および飲料固形物が当該飲み口縁高さの段差部で合流して、掻き混ぜた状態で当該飲み口縁高さの段差飛び越え矢印27ごとく当該飲み口縁高さを飛び越えて飲み口縁の段差に引っかからないで飲食できる効果を有する。
従来の一般的なプルタブ式の固形物入り飲料水缶の斜視図である。 図1に示した従来の一般的なプルタブ式の固形物入り飲料水缶の使用状態を示す断面図である。 本発明の係わる一実施例の飲料水缶の正面斜視図である。 本発明の係わる一実施例の飲料水缶の側面斜視図である。 本発明の係わる一実施例の飲料水缶の断面図である。 図3〜図5に示した本発明の一実施例に係わる飲料水缶の使用状態を示す断面図である。 本発明に係わる一実施例の飲料水缶の図7(a)は正面斜視図である。図7(b)は断面図である。図9(c)は側面斜視図である。 本発明の請求項5の一実施例に係わる飲料水缶の図8(a)は飲料時前の缶側面の指圧13を押さえる前の斜視図である。図8(b)は飲料時前の缶側面の指圧13を押さえている状態の斜視図である。図8(c)は飲料時前の缶側面の指圧13を押さえ終わった斜視図である。 本発明に係わる一実施例の飲料水缶の図9(a)は正面斜視図である。図9(b)は断面図である。図9(c)は側面斜視図である。 図9に示した本発明の一実施例に係わる飲料水缶の使用状態を示す断面図である。 本発明に係わる一実施例の飲料水缶の図11(a)は正面斜視図である。図11(b)は断面図である。図11(c)は側面斜視図である。 図11に示した本発明の一実施例に係わる飲料水缶の使用状態を示す断面図である。 本発明に係わる一実施例の飲料水缶の図13(a)は正面斜視図である。図13(b)は断面図である。図13(c)は側面斜視図である。 図13に示した本発明の一実施例に係わる飲料水缶の使用状態を示す断面図である。 本発明に係わる内面突起部6の役割効果を示す模式図である。
符号の説明
1 胴部
2 飲み口
3 底部
4 プルタブ
5 天板部
6 内面突起部
7 飲料固形物
8 液体飲料
9 堆積固形物
10 飲み口縁の段差部
11 事前変形補助加工部
12 内面突起の形成部
13 缶側面の指圧
14 中指
15 突起形成補助加工ライン
16 飲み口縁高さ
17 突起高さ
18 飲み口開口幅
19 天板部の中心点
20 天板部の直径線
21 胴部の外周縦軸線
22 手
23 親指
24 内面小突起部
25 内面突起部乗り越え矢印
26 内面突起部回り込み矢印
27 飲み口縁高さの段差飛び越え矢印

Claims (5)

  1. 筒状の胴部と、当該胴部と接続する下面の底部と、当該胴部の上面と接続した飲み口を有する天板部とを備えた飲料水缶において、当該胴部の内面に飲み口縁高さを上回る突起高さを持った突起部を設けたことを特徴とする飲料水缶。
  2. 前記突起部は、前記天板部の飲み口に近い位置の前記胴部内面に形成されており、天板部の中心点より前記飲み口への天板部の直径線上における胴部の外周縦軸線を中心に構成され、当該突起部は飲み口縁高さを上回る突起高さを持ち、飲み口開口幅を上回る幅を形成したことを特徴とする請求項1に記載の飲料水缶。
  3. 前記突起部は、当該突起部上にさらなる小突起部を複数体形成し、当該小突起は液体飲料内の飲料固形物より小さい突起形状としたことを特徴とする請求項1〜2に記載の飲料水缶。
  4. 前記突起部および前記小突起は、缶製造時にプレス成形により形成されていることを特徴とする請求項1〜3に記載の飲料水缶。
  5. 前記突起部は、飲料時に缶側面の指圧にて内面突起の形成ができることを特徴とする請求項1〜4に記載の飲料水缶。
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Cited By (4)

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