JP2007150569A - 画像復号装置、および画像復号方法 - Google Patents

画像復号装置、および画像復号方法 Download PDF

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泰司 嶋田
Masayasu Iguchi
雅保 井口
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Abstract

【課題】 本発明は、回路規模の増加を抑制しつつ、簡易な構成で複数のデータストリームの同時再生を行う画像復号装置、および画像復号方法を提供する。
【解決手段】 複数のデータストリームを入力する入力部2と、複数のデータストリームのそれぞれのデータストリームに含まれるヘッダ情報を解析するヘッダ解析部3と、複数のデータストリームのそれぞれを個別に算術復号する複数の算術復号部5、6、7と、複数の算術復号部5、6、7での算術復号を制御する復号制御部4を備える。この構成を有する画像復号装置により、回路規模の増加を抑えつつ、複数のデータストリームの同時再生を可能とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、算術復号を用いた複数のデータストリームの同時再生を行う動画像復号装置に関するものである。
近年、デジタルテレビ、DVDレコーダなどのデジタル動画像の再生、録画装置が、急速に普及している。加えて、デジタルハイビジョン放送や地上波デジタル放送などの開始により、画像の高画質化が進んでいる。
2003年に、ISO/IECとITU‐Tが、MPEG2やMPEG4よりも高圧縮率の画像符号化方式として、MPEG‐4AVCおよびH.264の規格化(以下、「H.264規格」という)を行っている。
H.264規格は、現在High Definition画像(以下、「HD画像」という)などに適したHigh Profileまでに対応している。H.264規格のアプリケーションとしては、MPEG2やMPEG4と同様に、デジタル放送、DVDプレーヤ/レコーダ、ハードディスクプレーヤ/レコーダ、カムコーダ、テレビ電話などに広がることが予想されている。
また、H.264規格では、符号化時における可変長符号化処理に、算術符号(Context−based Adaptive Binary Arithmetic Coding)が使用できる。同様に、復号における可変長符号化処理の逆変換処理においても、算術復号が使用できる。ここで、算術復号におけるデータ量を監視する技術も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図10は、従来の技術における画像復号装置のブロック図である。
画像復号装置100は、入力部101、ヘッダ解析部102、復号制御部103、算術復号部104、記憶部105、画像復号部106を備えている。入力部101は、符号化されたデータストリームを受け取り、ヘッダ解析部102に、受け取ったデータストリームを転送する。ヘッダ解析部102は、データストリームに含まれるヘッダ情報を解析し、シンタックス情報をはじめとした種々のアイテムを得る。復号制御部103は、ヘッダ解析部102での解析結果も用いながら、算術復号部104に対する制御信号を生成して出力する。算術復号部104は、制御信号に従って、データストリームを算術復号する。画像復号部106は、算術復号されたデータストリームを、実際の画像データに復号して、画像再生を可能とする。
ところで、デジタル放送やブルーレイディスク、HD−DVDなどのデジタルレコーダにおいては、複数のデータストリームの同時再生が要求されている。マルチメディア化の進展により、複数のデータストリームの同時再生への要求は、今後もますます高まると考えられる。図10に示される従来の技術における画像復号装置100では、複数のデータストリームの同時再生ができない問題がある。
図11は、従来の技術における画像復号装置のブロック図であり、複数のデータストリームを同時再生する画像復号装置が示されている。
図11に示される画像復号装置110は、図10に示される画像復号装置100を並列に複数備えている。この構成による画像復号装置110は、複数のデータストリームを同時再生できる。
画像復号装置110は、第1データストリームから、第NデータストリームまでのN個のデータストリームを受け取り、並列して算術復号する。
しかしながら、図11に示される従来の技術における画像復号装置110は、複数のデータストリームの同時再生ができるものの、回路規模が非常に大きくなる問題がある。回路規模の増大により、コストも高くなる問題がある。また、画像復号装置110をICやLSIで実現する場合には、回路規模が大きくなるので、設計や製造における困難性を伴う問題もある。
特開2004−135251号公報
そこで本発明は、回路規模の増加を抑制しつつ、簡易な構成で複数のデータストリームの同時再生を行う画像復号装置、および画像復号方法を提供することを目的とする。
第1の発明に係る画像復号装置は、複数のデータストリームを入力する入力部と、複数のデータストリームのそれぞれのデータストリームに含まれるヘッダ情報を解析するヘッダ解析部と、複数のデータストリームのそれぞれを並列に算術復号する複数の算術復号部と、複数の算術復号部での算術復号を制御する復号制御部を備える。
この構成により、回路規模の増加を抑えて、複数のデータストリームを同時再生できる。
第2の発明に係る画像復号装置では、ヘッダ解析部は、複数のデータストリームのそれぞれに含まれるヘッダ情報を時分割で解析する。
この構成により、ヘッダ解析に必要な回路やプログラム資源が共有化でき、回路規模が削減される。
第3の発明に係る画像復号装置では、ヘッダ解析部は、データストリームに含まれるピクチャレイヤまでのヘッダ情報を解析する第1解析部と、データストリームに含まれるピクチャレイヤ以降のヘッダ情報を解析する第2解析部を備える。
この構成により、ヘッダ解析の処理性が高まる。
第4の発明に係る画像復号装置では、入力部は、データストリームを分割する分割部を備える。
この構成により、データストリームの算術復号に要する時間を短縮できる。
第5の発明に係る画像復号装置では、分割部は、入力部に入力する複数のデータストリームの個数の最大数がN(Nは自然数)であって、入力部に実際に入力する複数のデータストリームの個数がM(Mは自然数)である場合には、実際に入力する複数のデータストリームをM/Nに分割する。
この構成により、データストリームの算術復号に要する時間が、M/Nに短縮される。
第6の発明に係る画像復号装置では、ヘッダ解析部における複数のデータストリームに対するヘッダ解析を行う順番を決定する決定部を更に備える。
この構成により、時分割で共有化されているヘッダ解析において、あるデータストリームの算術復号が、H.264規格で規定されている処理時間より遅れることを抑制できる。
第7の発明に係る画像復号装置では、決定部は、複数のデータストリームの内、ヘッダ情報に含まれるPresentation Time Stamp(以下、「PTS」という)が示す時刻管理情報値が、他のデータストリームに含まれる時刻管理情報値よりも小さいデータストリームのヘッダ解析の順番を優先する
この構成により、算術復号が遅れているデータストリームのヘッダ解析が他のデータストリームのヘッダ解析よりも優先される。結果として、あるデータストリームの算術復号が、H.264規格で規定されている処理時間より遅れることを抑制できる。
第8の発明に係る画像復号装置では、決定部は、複数のデータストリームの内、算術復号されたピクチャ数が、他のデータストリームにおける算術復号されたピクチャ数よりも少ないデータストリームのヘッダ解析の順番を優先する。
この構成により、算術復号が遅れているデータストリームのヘッダ解析が他のデータストリームのヘッダ解析よりも優先される。結果として、あるデータストリームの算術復号が、H.264規格で規定されている処理時間より遅れることを抑制できる。
第9の発明に係る画像復号装置では、決定部は、複数のデータストリームの内、ヘッダ解析部で解析済みのヘッダ情報が、他のデータストリームにおける解析済みのヘッダ情報よりも少ないデータストリームのヘッダ解析の順番を優先する。
この構成により、ヘッダ解析が遅れているデータストリームのヘッダ解析が他のデータストリームのヘッダ解析よりも優先される。結果として、あるデータストリームの算術復号が、H.264規格で規定されている処理時間より遅れることを抑制できる。
第10の発明に係る画像復号装置では、画像復号装置がピクチャ・イン・ピクチャの機能を備える場合に、決定部は、複数のデータストリームの内、ピクチャ・イン・ピクチャの主ピクチャとなるデータストリームのヘッダ解析の順番を優先する。
この構成により、少なくとも主ピクチャを使った画像表示を保証できる。
第11の発明に係る画像復号装置では、算術復号部で復号された復号データから、画像データを復号する画像復号部を更に備え、決定部は、複数のデータストリームの内、画像復号部で復号されたピクチャ数が、他のデータストリームにおける復号されたピクチャ数よりも少ないデータストリームのヘッダ解析の順番を優先する。
この構成により、画像復号が遅れているデータストリームのヘッダ解析が他のデータストリームのヘッダ解析よりも優先される。結果として、あるデータストリームの算術復号が、H.264規格で規定されている処理時間より遅れることを抑制できる。
本発明の画像復号装置および画像復号方法は、回路規模の増加を抑えながら、複数のデータストリームを同時再生できる。また、種々の基準で複数のデータストリームに対するヘッダ解析の順番を決定することで、共有化されたヘッダ解析部により、時分割にヘッダ解析が行われる際の特定のデータストリームの処理の遅れを抑制できる。
すなわち、本発明の画像復号装置および画像復号方法は、H.264規格で規定されている算術復号の処理時間を守りつつ、少ない回路規模により、複数のデータストリームを同時再生できる。
また、実際に入力するデータストリームの個数に応じて、適宜分割して算術復号されることで、高速な再生が可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
図1、図2は、本発明の実施の形態1における画像復号装置のブロック図である。
画像復号装置1は、入力部2、ヘッダ解析部3、復号制御部4、複数の算術復号部5、6、7を備える。また、画像復号装置1の外部、もしくは内部に、記憶部8、9、10、及び画像復号部11、12、13が備えられる。
画像復号装置1は、複数のデータストリームA、B、Cを入力する。
まず、各部の構成と動作について説明する。
入力部2は、複数のデータストリームA、B、Cを受け取る。図1では、データストリームA、データストリームB、データストリームCの3つのデータストリームが示されているが、入力部2に入力するデータストリームは、複数であればその個数は任意である。
入力部2は、複数のデータストリームA、B、Cを一時的に記憶するレジスタなどで構成される。入力部2は受け取った複数のデータストリームA、B、Cを保持し、更にヘッダ解析部3に出力する。
複数のデータストリームA、B、Cは、算術符号化により符号化された圧縮画像データであり、特に、H.264規格で符号化されたデータストリームである。
なお、入力部2は、ヘッダ解析部3の内部に備えられても良く、図1に示されるように外部に独立して備えられても良い。
ヘッダ解析部3は、入力部2から出力された複数のデータストリームA、B、Cのそれぞれに含まれるヘッダ情報を解析する。このとき、一つのヘッダ解析部3が、入力する複数のデータストリームの数にかかわらず、共通に設けられる。
ヘッダ解析部3は、複数のデータストリームA、B、Cのヘッダ情報を、時分割により解析する。時分割での解析により、ヘッダ解析部3が一つであっても、複数のデータストリームの全てが、ヘッダ解析される。
なお、ヘッダ解析部3は、図2に示されるように、第1解析部14と第2解析部15を備えても良い。
データストリームに含まれるヘッダ情報は、多量のアイテムを含んでおり、時分割でヘッダ解析を行うヘッダ解析部3での処理は、一つのデータストリームのヘッダ解析に長い時間を要する。ヘッダ解析部3が、第1解析部14と第2解析部15を備え、ヘッダ情報を分割して解析することで、ヘッダ解析の並列処理性が高まる。
第1解析部14と第2解析部15は、所定の範囲で分割されたヘッダ情報のそれぞれを解析する。例えば、第1解析部14は、ヘッダ情報の内、ピクチャレイヤまでのヘッダ情報を解析し、第2解析部15は、ヘッダ情報の内、ピクチャレイヤ以降のヘッダ情報を解析する。ピクチャレイヤを区切りとすることで、第1解析部14と第2解析部15でのヘッダ解析の負担量が均等に近くなるからである。なお、ヘッダ解析部3の仕様に応じて、ヘッダ情報は、ピクチャレイヤ以外の部分で区切られても良く、例えば、スライスヘッダ以上を第1解析部14で行い、スライスヘッダ以降を第2ヘッダ解析部15で行っても良い。
復号制御部4は、ヘッダ解析部3での解析結果を受けて、算術復号部5、6、7での算術復号を制御する。復号制御部4は、算術復号の開始タイミングや、データストリームにおける算術復号の開始位置などを、算術復号部5、6、7に通知する。
算術復号部5、6、7は、それぞれデータストリームを個別に算術復号する。算術復号部5、6、7は、入力するデータストリームの最大数に対応した個数だけ設けられ、入力した複数のデータストリームのそれぞれを、個別に算術復号する。このため、時系列で処理するヘッダ解析部3と異なり、算術復号部5、6、7は、同時並行的に処理を行う。
図1においては、入力する複数のデータストリームの個数の最大数が3であるので、3つの算術復号部5、6、7が設けられている。算術復号部5は、データストリームAを算術復号し、算術復号部6は、データストリームBを算術復号し、算術復号部6は、データストリームCを算術復号する。
算術復号部5、6、7は、コンテキスト演算によるシンボルの発生確率に従って2値信号を多値化する。算術復号部5、6、7は、算術復号により生成された算術復号データを記憶部8、9、10に出力する。
記憶部8、9、10は、算術復号データを一時的に記憶して、画像復号部11、12、13での処理に合わせたバッファリングを実現する。
記憶部8は、算術復号部5で復号された算術復号データをバッファリングする。記憶部9は、算術復号部6で復号された算術復号データをバッファリングする。記憶部10は、算術復号部7で復号された算術復号データをバッファリングする。
なお、記憶部8、9、10は、図1に示されるように個別に設けられても良く、一つのメモリがバンク分けされることで設けられても良い。
画像復号部11、12、13は、算術復号された算術復号データを、実際の画像データに復号する。画像復号部11、12、13での復号により、実際に復号された画像が、再生される。
以上により、複数のデータストリームが、同時再生される。
また、ヘッダ解析を行うヘッダ解析部と、算術復号を制御する復号制御部が共有されていることで、従来技術での画像復号装置よりも回路規模、製造コストが削減される。また、処理時間の長い算術復号部は、並列に設けられていることで、処理時間への影響も少ない。
なお、入力する複数のデータストリームの最大数に対応した画像復号装置1において、実際に入力するデータストリームが最大数未満の場合には、データストリームが分割されて、並列処理される。並列処理されることで、処理時間が短縮される。
このとき、図3に示されるように、入力部2は、分割部16を備える。図3は、本発明の実施の形態1における画像復号装置のブロック図である。
画像復号装置1が対応できるデータストリームの個数の最大数がNであり、実際に入力するデータストリームの個数がMである場合、分割部16は、入力するM個のデータストリームを、それぞれM/Nの長さ毎に分割する。M/Nの長さに分割された各々のデータストリームは、N個の算術復号部で並列に復号される。このため、算術復号に要する処理時間は、データストリームが分割されない場合に比べて、M/Nに短縮される。
例えば、図3に示される画像復号装置1は、最大3つのデータストリームに対応している。ここで、データストリームAのみが入力する場合には、分割部16は、データストリームAを3分割する。3分割されたデータストリームAは、それぞれ算術復号部5、算術復号部6、算術復号部7の3つのそれぞれで並列に算術復号される。結果として、データストリームAの算術復号に要する時間は、データストリームAが分割されない場合に比べて、1/3に短縮される。
このように、複数のデータストリームの同時再生を実現する画像復号装置1の構成を有効利用して、処理時間を短縮する使用方法も好適である。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。
実施の形態2における画像復号装置は、入力する複数のビットストリームに対して、順番を決定した上で、ヘッダ解析を実行する。
本発明の画像復号装置においては、ヘッダ解析が時分割で行われる。このため、あるデータストリームのヘッダ解析が行われている間は、他のデータストリームのヘッダ解析は、行われない。一方、算術復号は個別に行われるので、各データストリームの算術復号が待たされることはない。
ここで、算術復号に要する時間は、そのビットストリームのビット列の状態による大きく変動する。このため、1ピクチャの算術復号に要する時間が、1フレームの画像表示時間である1/60秒を越える場合もある。しかし、H.264規格において、算術符号化前のビットストリームのビットレートが規定されているため、数ピクチャ分においては算術復号に要する時間の平均値が1フレームの画像表示時間である1/60秒を越えることはない。事前に行ったシミュレーションの結果では3ピクチャでの算術復号に要する時間の平均値が1フレームの画像表示時間である1/60秒を越えることは無かった。逆に言えば、ある3ピクチャに含まれる1ピクチャの算術復号に要する時間が、1/60秒を超えることもありえる。
このような1/60秒を超える算術復号時間を必要とするピクチャが、ランダムに発生する場合には、入力する複数のデータストリームの内、あるデータストリームの算術復号の終了が大きく遅れてしまうこともある。このように、算術復号の終了の遅れたデータストリームのヘッダ解析の開始が遅れると、3ピクチャの算術復号に要する時間の平均値が、1/60秒を超えることも生じる。
データストリームの再生に要する時間の相違を、図4を用いて説明する。図4は、データストリームの処理を示すタイミング図である。横軸は時間軸であり、データストリームA、データストリームB、データストリームCのそれぞれのヘッダ解析と算術復号の処理が、時間軸上で表されている。また、算術復号は、データストリーム毎に個別に設けられているので、算術復号の処理はデータストリーム毎に重複して行われても良いのに対して、ヘッダ解析は、重複して行うことができない。このため、図4に示されるように、ヘッダ解析は、時間軸で異なる時間帯に分けて行われている。
データストリームAとデータストリームBでは、ピクチャによって処理時間の相違はあるものの、任意の時刻T1においてはピクチャ3までの算術復号が終了している。これに対して、データストリームCでは、ピクチャ1の算術復号に要する時間が長く、任意の時刻T1においてピクチャ2までの算術復号しか終了していない。なお、図4に示されるとおり、ヘッダ解析は、データストリームA、データストリームB、データストリームCの順番で行われている。
ここで、時刻T1においてヘッダ解析がデータストリームAから行われると、データストリームCについてのヘッダ解析が遅れることになる。ヘッダ解析部3は共有化されており、時系列でヘッダ解析がなされるからである。このような状況下では、データストリームCのヘッダ解析を優先する必要がある。データストリームCのヘッダ解析が遅れると、データストリームCの算術復号が、規格で定められている時間内に終了しない事態も生じうる。
このため、時刻T1においては、データストリームCに対するヘッダ解析を優先して行う。図5を用いて説明する。
図5は、本発明の実施の形態2における画像復号装置のブロック図である。
決定部20は、複数のデータストリームに対するヘッダ解析を行う順番を決定する。
例えば、図4に示される時刻T1において、決定部20は、ヘッダ解析を優先するべきデータストリームとして、データストリームCを選択する。すなわち、決定部20は、データストリームCを1番目のヘッダ解析の対象として、データストリームAもしくはデータストリームBを2番目のヘッダ解析の対象として、データストリームAもしくはデータストリームBを3番目のヘッダ解析の対象として決定する。
決定部20での決定に従い、ヘッダ解析部3は、データストリームCからヘッダ解析を実行する。決定部20での順番決定により、算術復号が遅れているデータストリームCのヘッダ解析の遅れが防止できる。
ここで、決定部20は、次の挙げる情報を基準にして、複数のデータストリームに対するヘッダ解析を行う順番を決定する。
決定部20は、ヘッダ情報に含まれる「PTS」が示す時刻管理情報の値により、ヘッダ解析の順番を決定する。PTSは、該当するピクチャがいつ再生されるべきかを示す時刻管理情報を有しており、時刻管理情報の値が小さいことは、時刻管理情報値の大きい他のデータストリームよりも、算術復号を優先すべきことを示している。
例えば、データストリームAとデータストリームBとデータストリームCのそれぞれのPTSの内、時刻管理情報が最も小さいデータストリームのヘッダ解析が優先されるべきである。すなわち、決定部20は、最も小さい時刻管理情報値を有するデータストリームを優先するように、順番を決定する。
この決定部20でのPTSを基準とした、複数のデータストリームに対するヘッダ解析の順番決定により、時分割で行われるヘッダ解析における遅れが防止される。
また、決定部20は、複数のデータストリームにおいて、算術復号の完了したピクチャ数を基準として、ヘッダ解析の順番を決定することも好適である。図4に示されるように、データストリームAとデータストリームBでは、ピクチャ3まで(すなわち、3枚のピクチャ)の算術復号が終了している。一方、データストリームCでは、ピクチャ2まで(すなわち、2枚のピクチャ)の算術復号が終了している。このため、決定部20は、算術復号の完了しているピクチャ数の少ないデータストリームCのヘッダ解析の優先度を高くして、ヘッダ解析の順番を決定する。
もちろん、算術復号済のピクチャ数の絶対値ではなく、データストリーム毎に定められた取り決めに従って、決定部20は、ヘッダ解析にかかわる順番を決定しても良い。例えば、データストリームAとデータストリームBに比べて、データストリームCの算術復号済みピクチャ数は、3ピクチャ以内の差分であれば、データストリームCに対するヘッダ解析の優先度を上げる必要はないなどの取り決めにより、決定部20は、順番を決定する。
同様に、決定部20は、画像復号部11、12、13における画像復号済みのピクチャ数に基づいて、ヘッダ解析の順番を決定しても良い。複数のデータストリームにおいて、画像復号済みのピクチャ数を検出し、決定部20は、画像復号済みのピクチャ数の少ないデータストリームのヘッダ解析を優先して、順番を決定する。例えば、データストリームAの画像復号済みピクチャ数が、他のデータストリームに比べて少ない場合には、決定部20は、データストリームAのヘッダ解析を優先して、順番を決定する。算術復号済みのピクチャ数も、画像復号済みのピクチャ数も、あるデータストリームの算術復号の遅れを示すものであるからである。
他に、決定部20は、ヘッダ解析済みのヘッダ情報の量を基準として、複数のデータストリームに対するヘッダ解析の順番を決定する。ヘッダ解析されたヘッダ情報の量の差は、算術復号の遅れを示すからである。
例えば、データストリームBのヘッダ解析済みのヘッダ情報量が、他のデータストリームの解析済みのヘッダ情報量よりも少ない場合には、決定部20は、データストリームBを優先して、複数のデータストリームに対するヘッダ解析の順番を決定する。
また、決定部20は、画像復号装置1がピクチャ・イン・ピクチャの機能を備える場合に、決定部20は、ピクチャ・イン・ピクチャの主ピクチャ(重複表示を受ける側)を優先して、ヘッダ解析の順番を決定してもよい。副ピクチャに比べて、主ピクチャの算術復号が遅れると、最低限の画像表示が困難となるからである。
以上のように、種々の基準により、決定部20が複数のデータストリームのヘッダ解析の順番を決定することで、あるデータストリームの算術復号の規定以上の遅れが防止される。この遅れの防止により、入力するデータストリームが複数となっても、時分割でヘッダ解析するヘッダ解析部3が共有化され、回路規模が削減される。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について説明する。
実施の形態3では、画像復号装置を2つのプロセッサで構成する場合について説明する。
図6は、本発明の実施の形態3における画像復号装置のブロック図である。画像復号装置1は、プロセッサAとプロセッサBを備えている。
プロセッサAは、第2ヘッダ解析部33と、第2決定部35、復号制御部36を備える。第2ヘッダ解析部33は、データストリームに含まれるピクチャーレイヤ以降のヘッダ情報を解析する。復号制御部36は、算術復号部37、38、39における算術復号を制御する。具体的には、算術復号部37、38、39での算術復号を起動し、あるいは算術復号の完了を確認する。第2決定部35は、実施の形態2で説明したように、入力する複数のデータストリームに対するヘッダ解析の順番を決定する。
プロセッサBは、第1ヘッダ解析部32と第1決定部34を備える。第1ヘッダ解析部32は、データストリームに含まれるピクチャーレイヤまでのヘッダ情報を解析する。第1決定部34は、実施の形態2で説明したように、入力する複数のデータストリームに対するヘッダ解析の順番を決定する。
なお、第1決定部34と第2決定部35は、共通に設けられても良く、別個に設けられてもよい。また、第1決定部34と第2決定部35は、入力する複数のデータストリームの順番決定において、同じ決定を行っても良く、個別の決定を行ってもよい。
なお、第1ヘッダ解析部32、第2ヘッダ解析部33、第1決定部34、第2決定部35、復号制御部36は、プロセッサ内部で実現される回路もしくはプログラムモジュールから構成される。
このような、2つのプロセッサにより構成される画像復号装置1の動作を、図7のタイミングチャートを用いて説明する。図7は、本発明の実施の形態3における画像復号装置の動作を示すタイミングチャートである。
データストリームのヘッダ情報は種々のアイテムを含む。ここでは、第1ヘッダ解析部32は、ヘッダ情報の内、「Sequence Parameter Set」(以下、「SPS」という。図中も同じ。)と、「Picture Parameter Set」(以下、「PPS」という。図中も同じ。)を解析する。第2ヘッダ解析部33は、ヘッダ情報の内、スライスヘッダ情報とマクロブロックヘッダ情報を解析する。
ここで、説明のために各ピクチャは、1つのPPSを含んでいるとして説明する。また、入力するデータストリームが3つの場合について説明する。
3つのデータストリームが、画像復号装置1に入力する。プロセッサBに含まれる第1ヘッダ解析部32は、入力したデータストリームに含まれるヘッダ情報の内、SPSとPPSを解析する。第2ヘッダ解析部33は、第1ヘッダ解析部32でのヘッダ解析終了後、データストリームに含まれるヘッダ情報の内、スライスヘッダやマクロブロックヘッダを解析する。
復号制御部36は、算術復号部37、38、39での算術復号の起動設定を行う。算術復号部37、38、39は、それぞれ個々にデータストリームの算術復号を行う。
図7のタイミングチャートを用いて説明する。
ヘッダ解析は、時分割で実行される。時刻t0〜時刻t1の期間において、第1ヘッダ解析部32は、データストリーム1の1ピクチャ目のヘッダ解析を行う。ついで、時刻t1〜時刻t2の期間において、第1ヘッダ解析部32は、データストリーム2の1ピクチャ目のヘッダ解析を行う。同期間において、第2ヘッダ解析部33は、データストリーム1のヘッダ解析を行う。すなわち、時刻t1〜時刻t2の期間においては、プロセッサBとプロセッサAは、異なるデータストリームのヘッダ解析を行う。
次に、プロセッサAでは、時刻t2〜時刻3の期間において、復号制御部36が、データストリーム1の1ピクチャ目の算術復号の起動を設定する。同時に、第1ヘッダ解析部32は、データストリーム3のヘッダ解析を行う。ここで、算術復号にかかわる処理は、ヘッダ解析に比べて処理時間が長いので、先に算術復号処理の起動がなされ、算術復号が完了するまでの間に、先のピクチャのヘッダ解析が行われる。
図7に示されるように、複数のデータストリームに対して、時分割でヘッダ解析がなされ、その後並行して算術復号がなされる。
データストリームの個数に対応した算術復号部37、38、39が設けられているので、開始時刻にはずれが生じても(ヘッダ解析の終了時刻に依存するので)算術復号は、並列して行われる。また、算術復号が行われている期間は、第1ヘッダ解析部32、第2ヘッダ解析部33は、動作可能であるので、次のピクチャのヘッダ解析を続行する。ここで、解析されたヘッダ情報は、対応するピクチャの算術復号が開始されるまで保持されている必要がある。このため、ヘッダ解析されたヘッダ情報は、バッファなどで一定期間保持される。また、第1ヘッダ解析部32を含むプロセッサBと第2ヘッダ解析部33を含むプロセッサAは、処理時間の連動性も必要とする。
バッファ容量に制限があり、決められたストリーム数及びピクチャ数のヘッダ情報しか保存できない場合は、プロセッサBの処理能力に余裕がある場合でもヘッダ解析処理を中断することも可能である。例えば、図7に示されるように、3つのデータストリームのそれぞれの4ピクチャ分のヘッダ解析が完了するt12のタイミングでヘッダ解析が中断する。解析されたヘッダ情報はメモリに一次記憶される。データストリーム1のピクチャ1の算術復号が完了し、データストリーム1のピクチャ1のヘッダ情報の記憶が不要となるt16の時点からヘッダ解析が再開される。このような制御により、解析されたヘッダ情報のバッファ資源の節約ができる。
このように、プロセッサAとプロセッサBの2つのプロセッサを用いて、画像復号装置1を構成することも好適である。
以上のように、ヘッダ解析部と復号制御部が共有化されるため、回路規模が削減される。
なお、第1決定部34と第2決定部35は、実施の形態2で説明されたように、算術復号済みのピクチャ数などを基準に、複数のデータストリームに対するヘッダ解析の順番を決定する。順番決定により、ヘッダ解析部と復号制御部が共有化されても、算術復号における規定以上の遅れが防止される。
次に、入力データ数がNストリームに満たない場合について図8を用いて説明する。図8は、本発明の実施の形態3における画像復号装置の動作を示すフローチャートである。
画像復号装置1が、N個のデータストリームに対応する構成を有している場合に、入力するデータストリームが一つであると、データストリームはN個に分割して処理される。
すなわち、データストリームは、Nピクチャ毎に分割して処理される。図8に示されるとおり、データストリームは、ピクチャ1からピクチャNまで分割されて、ヘッダ解析と算術復号が行われる。このようにデータストリームがN個に分割されて算術復号が行われることで、N倍速の再生が可能となる。
通常のDVDプレーヤなどの動画像復号化装置でも早送りなどの機能で、N倍速再生を行えるが、Pピクチャ(前方参照予測画像)やBピクチャ(前後方参照予測画像)をスキップしてIピクチャ(面内参照予測画像)のみを表示する空間的な間引き処理を行うことでN倍速を実現しているが、動きの大きな画像などではガクガクとした動きになることがあり、画質的に満足が得られなかった。
しかし、本構成をとることで、N倍速再生においても画像のスキップを発生させず、良好な画質を得られる。
この際、M本のデータストリームを入力した場合はN/M倍速までの再生で画像のスキップを発生させず良好な画像の早送り再生を行える。
なお、実施の形態3における画像復号装置では、ピクチャレイヤ以上の処理(SPS及びPPS解析)と、ピクチャレイヤ以下の処理(スライス及びマクロブロックヘッダ解析、算術復号処理)を別プロセッサの構成としたが、1プロセッサでもマルチスレッドなどでピクチャレイヤ以上の処理とスライスレイヤ以下の処理が動作可能であれば良い。また、プロセッサに限られることではなく、専用のハードウェアエンジンや回路で構成されてもよい。
また、ヘッダ情報はピクチャレイヤ以外の部分で区切られても良く、例えばスライスヘッダ以上が第1ヘッダ解析部32で行われ、スライスヘッダ以降が第2解析部33で行われても良い。
また、算術復号を行う際には、算術復号対象の算術符号化されたピクチャデータの直前に位置するPPSをヘッダ解析して算術復号処理を行うように説明を行ったが、H.264規格では算術復号対象の算術符号化されたピクチャデータの直前にPPS情報は無くても良い。算術復号対象のピクチャデータの更に前方に位置するピクチャデータの直前のPPSが用いられてもよい。この場合には、この更に前方に位置するPPSの解析情報を記憶するバッファが備えられればよい。
また本説明では、N倍速再生としたが、最大N倍速再生までが良好な画質で行えるという意味であり、N倍速以下、等倍速以上であればどのような倍速でも可能である。
なお、本発明における画像復号装置や画像復号方法は、テレビ、ビデオ、セットトップボックス、パーソナルコンピュータ、携帯端末などに、幅広く応用される。
次に、画像復号装置の応用例を図9を用いて説明する。
図9は、本発明の実施の形態3におけるH.264を用いた機器に含まれるAV処理部のブロック図である。
AV処理部500は、デジタル化された音声や画像を取り扱うDVDレコーダやハードディスクレコーダなどに含まれる。データストリーム501は、符号化された音声と画像のデータストリームである。
バス510は、データストリームなどを転送する。
ストリーム入出力部511は、バス510と大容量蓄積デバイス521とに接続しており、データストリームの転送を行う。画像符号化復号化部512は、画像の符号化と復号を行う。音声符号化復号化部513は、音声の符号化と復号を行う。メモリ514は、メモリ入出力部515の処理に従い、符号化されたデータや復号されたデータを記憶する。
画像符号化復号化部512は、図1で説明されたヘッダ解析、算術復号、及び画像復号を行う。
画像処理部516は、画像信号に対して事前処理や事後処理を行う。画像入出力部517は、外部からの画像信号の取り込み、及び画像処理部516で処理された画像信号の外部出力を行う。
音声処理部518は、音声信号に対して事前処理や事後処理を行う。音声入出力部519は、外部からの音声信号の取り込み、及び音声処理部518で処理された音声信号の外部出力を行う。また、AV制御部520は、AV処理部500の全体的な制御を行う。
図9に示されるAV処理部500は、典型的にICやLSIなどの半導体集積回路に実装される。1チップのLSIで実装されても良く、複数のLSIで実装されても良い。またメモリ514は、LSIで実装されたAV処理部500の外付けのSDRAMなどで実装されるが、勿論、同じLSIに実装されても良い。
なお、LSIは、その呼称により、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどとも呼ばれるが、AV処理部500は、適宜これらのいずれかで実装されればよい。また、専用回路や汎用プロセッサで実装されても良い。また、再構成可能なFPGA(Field Orgramable Gate Array)や、回路の一部が再構成可能なリコンフィギュラルブル・プロセッサが利用されても良い。
更には、将来的な半導体技術の進歩は又は派生する別技術による集積回路の技術に応じて、これらの別技術を用いてAV処理部500の全部または一部が集積されてもよい。
本発明は、例えば、デジタルレコーダやDVDなどの符号化された複数のデータストリームを取り扱う画像復号分野等において好適に利用できる。
本発明の実施の形態1における画像復号装置のブロック図 本発明の実施の形態1における画像復号装置のブロック図 本発明の実施の形態1における画像復号装置のブロック図 データストリームの処理を示すタイミング図 本発明の実施の形態2における画像復号装置のブロック図 本発明の実施の形態3における画像復号装置のブロック図 本発明の実施の形態3における画像復号装置の動作を示すタイミングチャート 本発明の実施の形態3における画像復号装置の動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態3におけるH.264を用いた機器に含まれるAV処理部のブロック図 従来の技術における画像復号装置のブロック図 従来の技術における画像復号装置のブロック図
符号の説明
1 画像復号装置
2 入力部
3 ヘッダ解析部
4 復号制御部
5、6、7 算術復号部
8、9、10 記憶部
11、12、13 画像復号部
14 第1解析部
15 第2解析部
16 分割部
20 決定部

Claims (20)

  1. 複数のデータストリームを入力する入力部と、
    前記複数のデータストリームのそれぞれのデータストリームに含まれるヘッダ情報を解析するヘッダ解析部と、
    前記複数のデータストリームのそれぞれを並列に算術復号する複数の算術復号部と、
    前記複数の算術復号部での算術復号を制御する復号制御部を備える画像復号装置。
  2. 前記ヘッダ解析部は、前記複数のデータストリームのそれぞれに含まれるヘッダ情報を時分割で解析する請求項1記載の画像復号装置。
  3. 前記ヘッダ解析部は、前記データストリームに含まれるピクチャレイヤまでのヘッダ情報を解析する第1解析部と、前記データストリームに含まれるピクチャレイヤ以降のヘッダ情報を解析する第2解析部を備える請求項1から2のいずれか記載の画像復号装置。
  4. 前記入力部は、前記データストリームを分割する分割部を備える請求項1から3のいずれか記載の画像復号装置。
  5. 前記分割部は、前記入力部に入力する前記複数のデータストリームの個数の最大数がN(Nは自然数)であって、前記入力部に実際に入力する前記複数のデータストリームの個数がM(Mは自然数)である場合には、実際に入力する前記複数のデータストリームをM/Nに分割する請求項4記載の画像復号装置。
  6. 前記ヘッダ解析部における前記複数のデータストリームに対するヘッダ解析を行う順番を決定する決定部を更に備える請求項1から5のいずれか記載の画像復号装置。
  7. 前記決定部は、前記複数のデータストリームの内、前記ヘッダ情報に含まれるPresentation Time Stamp(以下、「PTS」という)が示す時刻管理情報値が、他のデータストリームに含まれる時刻管理情報値よりも小さいデータストリームのヘッダ解析の順番を優先する請求項6記載の画像復号装置。
  8. 前記決定部は、前記複数のデータストリームの内、算術復号されたピクチャ数が、他のデータストリームにおける算術復号されたピクチャ数よりも少ないデータストリームのヘッダ解析の順番を優先する請求項6記載の画像復号装置。
  9. 前記決定部は、前記複数のデータストリームの内、前記ヘッダ解析部で解析済みのヘッダ情報が、他のデータストリームにおける解析済みのヘッダ情報よりも少ないデータストリームのヘッダ解析の順番を優先する請求項6記載の画像復号装置。
  10. 前記画像復号装置がピクチャ・イン・ピクチャの機能を備える場合に、前記決定部は、前記複数のデータストリームの内、前記ピクチャ・イン・ピクチャの主ピクチャとなるデータストリームのヘッダ解析の順番を優先する請求項6記載の画像復号装置。
  11. 前記算術復号部で復号された復号データから、画像データを復号する画像復号部を更に備え、前記決定部は、前記複数のデータストリームの内、前記画像復号部で復号されたピクチャ数が、他のデータストリームにおける復号されたピクチャ数よりも少ないデータストリームのヘッダ解析の順番を優先する請求項6記載の画像復号装置。
  12. 複数のデータストリームをデータ入力し、
    前記複数のデータストリームのそれぞれのデータストリームに含まれるヘッダ情報をヘッダ解析し、
    前記複数のデータストリームのそれぞれを並列に算術復号し、
    前記算術復号を制御する画像復号方法。
  13. 前記ヘッダ解析は、前記データストリームに含まれるピクチャレイヤまでのヘッダ情報を解析する第1解析と、前記データストリームに含まれるピクチャレイヤ以降のヘッダ情報を解析する第2解析を備える請求項12記載の画像復号方法。
  14. 前記データ入力は、前記データストリームを分割する請求項12から13のいずれか記載の画像復号方法。
  15. 前記ヘッダ解析における前記複数のデータストリームに対するヘッダ解析を行う順番を順番決定する請求項12から14のいずれか記載の画像復号方法。
  16. 前記順番決定は、前記複数のデータストリームの内、前記ヘッダ情報に含まれるPTSが示す時刻管理情報値が、他のデータストリームに含まれる時刻管理情報値よりも小さいデータストリームのヘッダ解析の順番を優先する請求項15記載の画像復号方法。
  17. 前記順番決定は、前記複数のデータストリームの内、算術復号されたピクチャ数が、他のデータストリームにおける算術復号されたピクチャ数よりも少ないデータストリームのヘッダ解析の順番を優先する請求項15記載の画像復号方法。
  18. 前記順番決定は、前記複数のデータストリームの内、前記ヘッダ解析で解析済みのヘッダ情報が、他のデータストリームにおける解析済みのヘッダ情報よりも少ないデータストリームのヘッダ解析の順番を優先する請求項15記載の画像復号方法。
  19. 前記画像復号方法がピクチャ・イン・ピクチャの機能を備える場合に、前記順番決定は、前記複数のデータストリームの内、前記ピクチャ・イン・ピクチャの主ピクチャとなるデータストリームのヘッダ解析の順番を優先する請求項15記載の画像復号方法。
  20. 前記算術復号で復号された復号データから、画像データを復号する画像復号し、前記順番決定は、前記複数のデータストリームの内、前記画像復号で復号されたピクチャ数が、他のデータストリームにおける復号されたピクチャ数よりも少ないデータストリームのヘッダ解析の順番を優先する請求項15記載の画像復号方法。
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