JP2007147260A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、商用交流電源ばかりでなく、蓄電池を積極的に利用して、冷暖房能力の増大化に繋げられる空気調和機を提供する。
【解決手段】密閉型圧縮機M、室内熱交換器28、膨張装置27、室外熱交換器26、四方切換え弁25を冷媒管Pを介して接続してなる冷凍サイクル回路部Rと、蓄電池45と、この蓄電池および商用交流電源40を電源として密閉型圧縮機を駆動するインバータ回路とを備え、蓄電池および商用交流電源の両方を電源として、強制的に商用交流電源の電流制限値より大きい運転電流で密閉型圧縮機を駆動する大容量運転と、商用交流電源のみで運転する通常運転とを切換える制御部35を備え、密閉型圧縮機は密閉ケース1内に電動機部3と第1、第2の圧縮機構部2A,2Bを収容し、これら圧縮機構部は互いに構成が異なるとともに負荷に応じて全ての圧縮機構部の圧縮運転を行う通常運転と、第2の圧縮機構部を非圧縮状態とする低能力運転とに切換え可能である。
【選択図】 図1
【解決手段】密閉型圧縮機M、室内熱交換器28、膨張装置27、室外熱交換器26、四方切換え弁25を冷媒管Pを介して接続してなる冷凍サイクル回路部Rと、蓄電池45と、この蓄電池および商用交流電源40を電源として密閉型圧縮機を駆動するインバータ回路とを備え、蓄電池および商用交流電源の両方を電源として、強制的に商用交流電源の電流制限値より大きい運転電流で密閉型圧縮機を駆動する大容量運転と、商用交流電源のみで運転する通常運転とを切換える制御部35を備え、密閉型圧縮機は密閉ケース1内に電動機部3と第1、第2の圧縮機構部2A,2Bを収容し、これら圧縮機構部は互いに構成が異なるとともに負荷に応じて全ての圧縮機構部の圧縮運転を行う通常運転と、第2の圧縮機構部を非圧縮状態とする低能力運転とに切換え可能である。
【選択図】 図1
Description
本発明は、商用交流電源および蓄電池を電源とし、インバータ回路を介して密閉型圧縮機を駆動する空気調和機に関する。
一般的に多用される空気調和機は、電源として商用交流電源が用いられる。この商用交流電源からインバータ回路を介して密閉型圧縮機の電動機部に電力が供給され、運転周波数を制御しつつ駆動するようになっている。すなわち、従来は商用交流電源以外に電源が存在していなかった。
これに対して本出願人は、[特許文献1]において電源として商用交流電源とともに蓄電池を備えた冷凍サイクル装置を提案するに至った。これは、蓄電池の放電電流を最大にして商用交流電源からの入力を最小に押える強制放電処理の機能と、商用交流電源からの入力電流値が設定値よりも大きくなった場合に蓄電池の放電を行い、圧縮機の運転電流の不足分を補う放電を行う通常放電処理の機能を備えている。
特開2002−228228号公報
このように、上述の[特許文献1]の技術では、強制放電処理として、蓄電池の放電電流を最大限使用し、電源からの交流入力電流を最小限に押える。通常放電処理は、過負荷運転などにより電源からの交流入力電流が不足する場合に限って実施するようになっている。
したがって、上記空気調和機によれば利用範囲の拡大化を図れるが、蓄電池を放電する際は特殊な条件のもと、いわば緊急避難的に使用する。そのため、蓄電池の利用頻度は極めて低い一方で、蓄電池を収容し、かつ必要に応じて充電操作するスペースを筐体内に確保する必要があり、有効性において評価が低くなってしまう。
本発明は上記事情にもとづきなされたものであり、その目的とするところは、商用交流電源ばかりでなく、蓄電池を積極的に用いて有効利用を図るとともに、冷暖房能力の増大化に繋げられる空気調和機を提供しようとするものである。
上記目的を満足するため本発明の空気調和機は、密閉型圧縮機、室内熱交換器、膨張装置、室外熱交換器および四方弁を冷媒流路で接続してなる冷凍サイクル回路部と、蓄電池と、この蓄電池および商用交流電源を電源として密閉型圧縮機を駆動するインバータ回路とを備え、蓄電池および商用交流電源の両方を電源として、強制的に商用交流電源の電流制限値より大きい運転電流で密閉型圧縮機を駆動する大容量運転と、商用交流電源のみで運転する通常運転とに切換える制御手段を備え、密閉型圧縮機は密閉ケース内に電動機部および電動機部によって駆動される複数の圧縮機構部を収容してなり、複数の圧縮機構部は、互いに構成が異なるとともに負荷に応じて全ての圧縮機構部の圧縮運転を行う通常運転と、一部の圧縮機構部を非圧縮状態とする低能力運転とに切換え可能である。
本発明によれば、商用交流電源ばかりでなく、蓄電池の有効利用化を図って空調性能の増大化を得られるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を、図面にもとづいて説明する。
図1は、第1の実施の形態である空気調和機を構成するヒートポンプ式の冷凍サイクル回路部Rの系統図と、この冷凍サイクル回路部Rに備えられる密閉型圧縮機Mの断面図および、概略の電気回路図である。(なお、密閉型圧縮機Mの断面図において、図面上の煩雑を避けるために一部の構成部品について符号を付していない、もしくは図示しない)
上記密閉型圧縮機Mから説明すると、1は密閉ケースであって、この密閉ケース1内の下部には第1の圧縮機構部2Aと第2の圧縮機構部2Bが設けられ、上部には電動機部3が設けられる。これら電動機部3と第1、第2の圧縮機構部2A,2Bは、回転軸4を介して連結される。
図1は、第1の実施の形態である空気調和機を構成するヒートポンプ式の冷凍サイクル回路部Rの系統図と、この冷凍サイクル回路部Rに備えられる密閉型圧縮機Mの断面図および、概略の電気回路図である。(なお、密閉型圧縮機Mの断面図において、図面上の煩雑を避けるために一部の構成部品について符号を付していない、もしくは図示しない)
上記密閉型圧縮機Mから説明すると、1は密閉ケースであって、この密閉ケース1内の下部には第1の圧縮機構部2Aと第2の圧縮機構部2Bが設けられ、上部には電動機部3が設けられる。これら電動機部3と第1、第2の圧縮機構部2A,2Bは、回転軸4を介して連結される。
上記電動機部3は、上記密閉ケース1の内面に固定されるステータ5と、このステータ5の内側に所定の間隙を存して配置され、上記回転軸4に嵌着されるロータ6とから構成される。
上記第1、第2の圧縮機構部2A,2Bは、それぞれが回転軸4の下部に中間仕切り板7を介して上下に配設される第1のシリンダ8Aと、第2のシリンダ8Bを備えている。これら第1、第2のシリンダ8A,8Bは、互いに外形形状寸法が相違し、かつ内径寸法が同一となるよう設定されている。
上記第1、第2の圧縮機構部2A,2Bは、それぞれが回転軸4の下部に中間仕切り板7を介して上下に配設される第1のシリンダ8Aと、第2のシリンダ8Bを備えている。これら第1、第2のシリンダ8A,8Bは、互いに外形形状寸法が相違し、かつ内径寸法が同一となるよう設定されている。
第1のシリンダ8Aの上面部には主軸受9が重ね合わされ、バルブカバーとともに取付けボルトを介して第1のシリンダ8Aに取付け固定される。第2のシリンダ8Bの下面部には副軸受10が重ね合わされ、バルブカバーとともに取付けボルトを介して第1のシリンダ8Aに取付け固定される。
上記主軸受9のフランジ部には、上記バルブカバーで覆われる吐出弁機構が設けられる。また、上記副軸受10のフランジ部にも、上記バルブカバーで覆われる吐出弁機構が設けられる。
上記主軸受9のフランジ部には、上記バルブカバーで覆われる吐出弁機構が設けられる。また、上記副軸受10のフランジ部にも、上記バルブカバーで覆われる吐出弁機構が設けられる。
上記中間仕切り板7および副軸受10の外径寸法は第2のシリンダ8Bの内径寸法よりも大であり、しかも第2のシリンダ8Bの内径位置がシリンダ中心からずれている。そのため、第2のシリンダ8Bの外周一部は中間仕切り板7および副軸受10の外径よりも径方向に突出している。
上記回転軸4は、中途部と下端部が主軸受9と副軸受10に回転自在に枢支される。さらに、回転軸4は各シリンダ8A,8B内部を貫通するとともに、略180°の位相差をもって形成される2つの偏心部4a,4bを一体に備えている。各偏心部4a,4bは互いに同一直径をなし、各シリンダ8A,8B内径部に位置するよう組立てられる。各偏心部4a,4bの周面には、互いに同一直径をなす偏心ローラ13a,13bが嵌合される。
上記回転軸4は、中途部と下端部が主軸受9と副軸受10に回転自在に枢支される。さらに、回転軸4は各シリンダ8A,8B内部を貫通するとともに、略180°の位相差をもって形成される2つの偏心部4a,4bを一体に備えている。各偏心部4a,4bは互いに同一直径をなし、各シリンダ8A,8B内径部に位置するよう組立てられる。各偏心部4a,4bの周面には、互いに同一直径をなす偏心ローラ13a,13bが嵌合される。
上記第1のシリンダ8Aと第2のシリンダ8Bは、上記中間仕切り板7と主軸受9および副軸受10で上下面が区画され、それぞれの内部に第1,第2のシリンダ室14a,14bが形成される。第1,第2のシリンダ室14a,14bは互いに同一直径および高さ寸法に形成され、上記偏心ローラ13a,13bが偏心回転自在に収容される。
各偏心ローラ13a,13bの高さ寸法は、第1,第2のシリンダ室14a,14bの高さ寸法と略同一に形成される。したがって、偏心ローラ13a,13bは互いに180°の位相差があるが、第1,第2のシリンダ室14a,14bで偏心回転することにより、第1,第2のシリンダ室14a,14bにおいて同一の排除容積に設定される。
図2は、第1の圧縮機構部2Aと第2の圧縮機構部2Bのそれぞれ一部を分解して示す斜視図である。
第1のシリンダ8Aと第2のシリンダ8Bには、第1,第2のシリンダ室14a,14bと連通するブレード室15a,15bが設けられている。各ブレード室15a,15bには、ブレード16a,16bの先端部が第1,第2のシリンダ室14a,14bに対して突没自在に収容される。
第1のシリンダ8Aと第2のシリンダ8Bには、第1,第2のシリンダ室14a,14bと連通するブレード室15a,15bが設けられている。各ブレード室15a,15bには、ブレード16a,16bの先端部が第1,第2のシリンダ室14a,14bに対して突没自在に収容される。
上記ブレード室15a,15bは、上記ブレード16a,16bの両側面が摺動自在に移動できるブレード収納溝17a,17bと、各ブレード収納溝17a,17b端部に一体に連設されブレード16a,16bの後端部が収容される縦孔部18a,18bとからなる。
特に、上記第1のシリンダ8Aには、外周面とブレード室15aとを連通する横孔20が設けられ、ばね部材21が収容される。上記ばね部材21は、ブレード16aの後端部面と密閉ケース1内周面との間に介在され、ブレード16aに弾性力(背圧)を付与して、ブレード先端を偏心ローラ12a周面に弾性的に接触させる圧縮ばねである。
上記第2のシリンダ8B側のブレード室15bにはブレード16b以外に何らの部材も収容されていないが、後述するようにブレード室15bの設定環境および、後述する高圧冷媒導入機構Kの作用に応じて、ブレード16b先端を上記偏心ローラ13bに接触させる、もしくは接触させない。
各ブレード16a,16bの先端部は、それぞれが平面視で半円状に形成されており、平面視で円形状の偏心ローラ13a,13b周面の軸方向に沿って、各偏心ローラの回転角度にかかわらず線接触できる。
上記偏心ローラ13a,13bが第1,第2のシリンダ室14a,14bの内周壁に沿って偏心回転するとき、ブレード16a,16bはブレード収納溝17a,17bに沿って往復運動し、第1,第2のシリンダ室14a,14bを吸込み室と圧縮室に仕切る。そして、ブレード16a,16bの後端部は縦孔部18a,18bから進退自在となる。
上記偏心ローラ13a,13bが第1,第2のシリンダ室14a,14bの内周壁に沿って偏心回転するとき、ブレード16a,16bはブレード収納溝17a,17bに沿って往復運動し、第1,第2のシリンダ室14a,14bを吸込み室と圧縮室に仕切る。そして、ブレード16a,16bの後端部は縦孔部18a,18bから進退自在となる。
上記第2のシリンダ8Bの外形形状寸法と、上記中間仕切り板7および副軸受10の外形寸法との関係から、第2のシリンダ8Bの外形一部は密閉ケース1内に露出する。この密閉ケース1内への露出部分が上記ブレード室15bに相当するように設計されており、したがってブレード室15bおよびブレード16b後端はケース内圧力を直接的に受けることになる。
上記第2のシリンダ8Bおよびブレード室15bは構造物であるからケース内圧力を受けても何らの影響もないが、ブレード16bはブレード室15bに摺動自在に収容され、かつ後端部がブレード室15bの縦孔部18bに位置するので、ケース内圧力を直接的に受ける。
さらに、ブレード16bの先端部が第2のシリンダ室14bに対向しており、ブレード16b先端部は第2のシリンダ室14b内の圧力を受ける。結局、ブレード16bは先端部と後端部が受ける互いの圧力の大小(差圧)に応じて、圧力の大きい方から圧力の小さい方向へ移動するよう構成されている。
第2のシリンダ8Bにおけるブレード室15bの縦孔部18bと隣接する位置に保持機構22が設けられる。この保持機構22は、ブレード16bの後端部を引きつけて、ブレード先端部を偏心ローラ13bから引き離す方向に付勢する。ただし、保持機構22はブレード16bの先端部が位置する第2のシリンダ室14bにかかる圧力と、ブレード16bの後端部が位置するブレード室15bにかかる密閉ケース1内圧力との差圧の影響を受ける。
上記保持機構22として、磁性素材で形成されるブレード16bに対し永久磁石を用いる。あるいは、永久磁石に代って電磁石を備え、必要に応じて磁気吸引するようにしてもよい。あるいは、弾性体である引張りばねの一端部をブレード16bの後端部に掛止して、常に所定の弾性力で引張り付勢するようにしてもよい。
再び図1に示すように、上記密閉型圧縮機Mは、ヒートポンプ式の冷凍サイクル回路部Rに組み込まれている。すなわち、密閉ケース1の上端部には冷媒流路を構成する冷媒管Pが接続されていて、この冷媒管Pには、主四方切換え弁25と、室外熱交換器26と、膨張装置である主回路絞り弁27と、室内熱交換器28と、アキュームレータ29が順次設けられる。
上記アキュームレータ29から2本の吸込み冷媒管Pa,Pbが延出されていて、第1の吸込み冷媒管Paは密閉ケース1を貫通して第1のシリンダ8Aに設けられる吸込み孔に接続される。したがって、第1のシリンダ室14aとアキュームレータ29とは第1の吸込み冷媒管Paを介して連通される。
第2の吸込み冷媒管Pbは、密閉ケース1を貫通して第2のシリンダ8Bに設けられる吸込み孔に接続される。したがって、第2のシリンダ室14bとアキュームレータ29とは第2の吸込み冷媒管Pbを介して連通される。この第2の吸込み冷媒管Pbの中途部には、上記高圧冷媒導入機構Kを構成する補助四方切換え弁30が設けられる。
上記補助四方切換え弁30は、後述するように冷房運転と暖房運転との選択に応じて冷凍サイクル回路部Rでの冷媒の循環方向を切換える上記主四方切換え弁25をそのまま用いることができる。
上記補助四方切換え弁30は、後述するように冷房運転と暖房運転との選択に応じて冷凍サイクル回路部Rでの冷媒の循環方向を切換える上記主四方切換え弁25をそのまま用いることができる。
補助四方切換え弁30は、主弁(図示している)と副弁(パイロット弁とも呼ばれる:図示していない)とから構成される。上記主弁には、上記密閉型圧縮機Mに接続される冷媒管Pから分岐される分岐冷媒管Pcが接続する高圧部Dと、アキュームレータ29から延出される第2の吸込み冷媒管Pbが接続する低圧部Sと、上記第2のシリンダ室14bと連通される第2の吸込み冷媒管Pbが接続する第1の導管部Cおよび、先端開口部に栓体が嵌め込まれて完全閉塞される第2の導管部Eを備えている。
上記主弁は、両端が閉塞される筒状の弁箱を有し、この弁箱内には弁体が弁箱の軸方向に沿って移動自在に収容されている。弁体の両側部には連結棒を介してピストンが接続されていて、それぞれのピストンは弁箱内壁に摺接可能に収容され、弁箱の軸方向に沿って摺動自在である。各ピストンには細孔が設けられていて、ピストンの両側部において気体の流通が可能である。
上記弁体は、弁箱に設けられる弁座に沿って移動でき、かつ弁座には上記第1の導管部Cと、低圧部Sおよび第2の導管部Eの開口端が設けられる。弁体は、その位置に応じて第1の導管部Cと低圧部S相互を連通し、あるいは低圧部Sと第2の導管部Eとを連通するようになっている。これにともない、高圧部Dが第2の導管部Eと連通し、あるいは高圧部Dが第1の導管部Cと連通することになる。
上記副弁は、ソレノイドによって駆動されるニードル弁を弁体内に備え、主弁の低圧部Sと連通する回路と、主弁の弁箱両側部と連通する回路を備えている。ソレノイドを励磁し、もしくは消磁することでニードル弁は左右いずれか一方に移動する。すなわち、副弁は主弁内のピストンと弁体を左右いずれかに移動させ、低圧部Sと高圧部Dに対する第1の導管部Cと第2の導管部Eの切換えを行う。
一方、上記密閉型圧縮機Mの電動機部3には、内部にインバータ回路を備えた制御部(制御手段)35が電気的に接続される。この制御部35は、インバータ回路を介して上記密閉型圧縮機Mの電動機部3に対する運転周波数を可変するよう制御する。
そして、制御部35には外部の商用交流電源40と、別途配置される蓄電池45がそれぞれ並列に電気的に接続される。したがって、密閉型圧縮機Mの電動機部3を駆動する電源を、商用交流電源40と、蓄電池45との両方が同時に、もしくは別々に供給するよう制御部35で制御するようになっている。
そして、制御部35には外部の商用交流電源40と、別途配置される蓄電池45がそれぞれ並列に電気的に接続される。したがって、密閉型圧縮機Mの電動機部3を駆動する電源を、商用交流電源40と、蓄電池45との両方が同時に、もしくは別々に供給するよう制御部35で制御するようになっている。
上記インバータ回路に対し、従来の商用交流電源をもとに設定された電流制限値よりも強制的に大きな運転電流で密閉型圧縮機Mの電動機部3を駆動できるよう、新たな設定がなされている。したがって、ここに用いられる密閉型圧縮機Mは、圧縮機としての最大駆動領域が従来のものよりも拡大されている。
このような密閉型圧縮機Mと、室内熱交換器28他を備えてヒートポンプ式の冷凍サイクル回路部Rを構成する空気調和機であり、冷房運転と暖房運転もしくは除湿運転などの空調運転の選択に応じて、主四方切換え弁25を切換えてから電動機部3を駆動する。
上記主四方切換え弁25は、暖房運転時に密閉型圧縮機Mと室内熱交換器28を連通し、室外熱交換器26とアキュームレータ29とを連通する。冷房運転時には、密閉型圧縮機Mと室外熱交換器26を連通し、室内熱交換器28とアキュームレータ29とを連通する。
上記主四方切換え弁25は、暖房運転時に密閉型圧縮機Mと室内熱交換器28を連通し、室外熱交換器26とアキュームレータ29とを連通する。冷房運転時には、密閉型圧縮機Mと室外熱交換器26を連通し、室内熱交換器28とアキュームレータ29とを連通する。
そして上記制御部35は、商用交流電源40の電力とともに、蓄電池45を放電させることによる電力を密閉型圧縮機Mの電動機部3に供給して、空調運転の起動を行う。具体的には、起動時に設定温度と外気温との温度差が大のとき、もしくは設定温度と室内温度との差が大のときは、商用交流電源40および蓄電池45の両方を電源として併用し、商用交流電源の電流制限値よりも強制的に大きな運転電流となるように上記密閉型圧縮機Mの運転周波数が設定される。
上記密閉型圧縮機Mは高い運転周波数で回転駆動され、ヒートポンプ式の冷凍サイクル回路部Rには大循環量の冷媒が流れる。そのため、空調運転の起動から極く短時間で室内温度を設定温度に近づけることができる。
なお説明すると、たとえば暖房運転時において、暖房能力は簡易的に、「圧縮機の運転電流×運転時間」で表すことができる。上記運転電流は、同じ圧力条件では運転周波数によって変化するものである。そこで、上述したように空調運転の起動時には強制的に運転電流を増大して、暖房能力の向上化を図る。
なお説明すると、たとえば暖房運転時において、暖房能力は簡易的に、「圧縮機の運転電流×運転時間」で表すことができる。上記運転電流は、同じ圧力条件では運転周波数によって変化するものである。そこで、上述したように空調運転の起動時には強制的に運転電流を増大して、暖房能力の向上化を図る。
快適域に達した状態では通常運転に移行する。このとき制御部35は、蓄電池45の放電を停止し商用交流電源40のみを電源としてインバータ回路に供給するよう制御する。そして制御部35は、前述した起動時の大容量運転時および通常運転時において、以下に述べるように高圧冷媒導入機構Kを制御する。
上記回転軸4が回転駆動され、第1の圧縮機構部2Aと第2の圧縮機構部2Bが同時に作用して、偏心ローラ13a,13bは第1,第2のシリンダ室14a,14b内で、それぞれ偏心回転を行う。第1の圧縮機構部2Aにおいて、ブレード16aがばね部材21によって常に弾性的に押圧付勢され、ブレード16aの先端が偏心ローラ13aの周面に摺接して第1のシリンダ室14a内を吸込み室と圧縮室に二分する。
偏心ローラ13aの第1のシリンダ室14a内周面転接位置とブレード収納溝17aが一致し、ブレード16aが最も後退した状態で、このシリンダ室14aの空間容量が最大となる。アキュームレータ29から第1の吸込み冷媒管Paを介して導かれる低圧の冷媒ガスは第1のシリンダ室14aに吸込まれ、充満する。
第1のシリンダ室14aにおいて、偏心ローラ13aの偏心回転にともない、偏心ローラ13aのシリンダ室14a内周面に対する転接位置が移動し、ブレード16aによって区画された圧縮室の容積が減少する。すなわち、先にシリンダ室14aに導かれたガスが徐々に圧縮される。
回転軸4が継続して回転し、第1のシリンダ室14aにおける圧縮室の容量がさらに減少して冷媒ガスが圧縮され、所定圧まで上昇したところで吐出弁機構が作用する。高圧の冷媒ガスはバルブカバーを介して密閉ケース1内へ吐出され充満する。そして、密閉ケース1上部に接続される冷媒管Pから冷凍サイクル回路部Rへ導かれる。
上述したように、アキュームレータ29から第1の吸込み冷媒管Paを介して第1の圧縮機構部2Aに導かれる冷媒は圧縮され、密閉ケース1内へ吐出される。また、制御部35は高圧冷媒導入機構Kを構成する補助四方切換え弁30の副弁ソレノイドを、非通電状態となすよう制御する。
したがって、主弁の低圧部Sと第1の導管部Cとが連通し、高圧部Dと第2の導管部Eとが連通するよう切換えられる。低圧部Sには第2の吸込み冷媒管Pbを介してアキュームレータ29から低圧の冷媒が導かれる。この低圧冷媒は、第1の導管部Cから第2の吸込み冷媒管Pbを介して第2のシリンダ室14bに導かれる。なお、冷媒管Pから分岐冷媒管Pcに分流される高圧冷媒は、補助四方切換え弁30の高圧部Dから第2の導管部Eに導かれたところで、これより先の導通が遮断される。
第2の吸込み冷媒管Pbから補助四方切換え弁30を介して第2のシリンダ室14bに導かれる低圧冷媒によって、第2のシリンダ室14bは吸込み圧(低圧)雰囲気となる。その一方で、密閉ケース1内に高圧の冷媒ガスが充満し、第2の圧縮機構部2Bを構成するブレード室15bが密閉ケース1内に露出して吐出圧(高圧)雰囲気となっている。
上記ブレード16b先端部が低圧条件となり、後端部が高圧条件となって、前後端部で差圧が存在する。この差圧の影響で、ブレード16b先端部が偏心ローラ12bに摺接するように押圧付勢される。なお、上記保持機構22の付勢力は、第2のシリンダ室14bの吸込み圧力とブレード室15bの密閉ケース1内圧力との差圧よりも小さい。したがって、ブレード16bに対する保持機構22の影響力はない。
このようにして、第1のシリンダ室14a側のブレード16aがばね部材21により押圧付勢され圧縮作用が行われるのと全く同様の圧縮作用が、第2のシリンダ室14bにおいても行われる。結局、大容量運転時と通常運転時に、密閉型圧縮機Mでは第1の圧縮機構部2Aおよび第2の圧縮機構部2Bの両方で圧縮作用をなす。
快適域における通常運転が所定時間継続すると、設定温度と室内温度とが略同一となって安定するので、第2の圧縮機構部2Bを非圧縮運転状態とし、第1の圧縮機構部2Aのみでの圧縮運転を行う低能力運転に移行する。
快適域における通常運転が所定時間継続すると、設定温度と室内温度とが略同一となって安定するので、第2の圧縮機構部2Bを非圧縮運転状態とし、第1の圧縮機構部2Aのみでの圧縮運転を行う低能力運転に移行する。
このとき上記制御部35は、再び高圧冷媒導入機構Kを切換え制御する。具体的には、補助四方切換え弁30を構成する副弁のソレノイドに通電し、主弁の高圧部Dと第1の導管部Cを連通し、低圧部Sと第2の導管部Eとを連通させる。したがって、アキュームレータ29から第2の吸込み冷媒管Pbを介して補助四方切換え弁30の低圧部Sに導かれた低圧冷媒は、栓体で閉塞される第2の導管部Eに導かれて、これより先の流通が遮断される。
上記密閉型圧縮機Mで圧縮された高圧冷媒の一部は、冷媒管Pから分岐冷媒管Pcに分流され、補助四方切換え弁30の高圧部Dから第1の導管部Cと、第2の吸込み冷媒管Pbを介して第2のシリンダ室14bに導かれる。
上述したように、上記第1の圧縮機構部2Aでは通常の圧縮作用がなされ、密閉ケース1内には吐出された高圧ガスが充満して、密閉ケース1内が高圧となっている。第2のシリンダ8Bに設けられるブレード室15bは、密閉ケース1内と同一の高圧状態下にあることには変りがない。また、第2の圧縮機構部2Aでは、第2のシリンダ室14bが補助四方切換え弁30の切換えによって高圧雰囲気となる。
上述したように、上記第1の圧縮機構部2Aでは通常の圧縮作用がなされ、密閉ケース1内には吐出された高圧ガスが充満して、密閉ケース1内が高圧となっている。第2のシリンダ8Bに設けられるブレード室15bは、密閉ケース1内と同一の高圧状態下にあることには変りがない。また、第2の圧縮機構部2Aでは、第2のシリンダ室14bが補助四方切換え弁30の切換えによって高圧雰囲気となる。
したがって、第2のシリンダ室14bに備えられるブレード16bの先端部および後端部ともに高圧条件となり、互いに差圧が存在しない。ブレード16bは偏心ローラ13bの最初の回転で押し退けられ、そのままブレード16b先端部は偏心ローラ13bの外周面から離間する。
ブレード16b後端部は保持機構22に接触して磁気的に吸着保持され、かつブレード16b先端部が偏心ローラ12b周面と離間した状態を保持するので、偏心ローラ13bは空回転を行う。結局、第2のシリンダ室14bでの圧縮作用は行われず、非圧縮運転状態(休筒状態とも言う)になる。第1の圧縮機構部2Aでの圧縮作用のみが有効であり、上述した通常運転を半減する低能力運転となる。
本発明における密閉型圧縮機Mと、この密閉型圧縮機Mを備えたヒートポンプ式の冷凍サイクル回路部Rを構成する空気調和機によれば、起動時に設定温度と外気温との差が大であるとき、もしくは設定温度と室内温度との差が大であるとき、商用交流電源40とともに蓄電池45の電力を用いて、商用交流電源40の電流制限値よりも強制的に大きな運転電流となるように上記密閉型圧縮機Mの運転周波数を設定する。したがって、冷暖房による室温の立ち上がりが早くなって、より短時間で快適域に到達する。
また、同一の冷凍能力を得る場合、排除容積の小さな圧縮機を高回転数で運転するよりも、排除容積の大きな圧縮機を前者より回転数を低くして運転した方が、運転騒音の低減を図ることができる。その一方で、圧縮機の排除容積を増大すると、低負荷時のON−OFF切換えを頻繁に行うこととなり、快適性の低下を招き省エネ性の悪化に繋がってしまう。
そこで本発明の密閉型圧縮機Mのように、快適域に到達したあとで負荷が低い場合は1シリンダのみの低能力運転を行い、ON−OFF断続運転をさせないようにすることにより、排除容積を大きくして圧縮機の運転騒音を低減しながら、低負荷時のON−OFFの頻度を低減し、快適性の低下および省エネ性の悪化を防止することができる。
図3は本発明における第2の実施の形態を示していて、特に上記蓄電池45に対する充電方式を説明する図である。
密閉型圧縮機Mの構成作用と、この密閉型圧縮機Mを備えたヒートポンプ式冷凍サイクル回路部Rの構成と作用は、全て先に図1および図2で説明したものと同一であるので、ここでは同番号を付して新たな説明は省略する。
密閉型圧縮機Mの構成作用と、この密閉型圧縮機Mを備えたヒートポンプ式冷凍サイクル回路部Rの構成と作用は、全て先に図1および図2で説明したものと同一であるので、ここでは同番号を付して新たな説明は省略する。
この実施の形態では、上記制御部35に外部エネルギ源50を電気的に接続することが特徴であって、この点のみ先に説明したものと相違する。上記外部エネルギ源50として、風力発電や、太陽光発電もしくはエンジンなどがある。上記制御部35は、この外部エネルギ源50を用いて上記蓄電池45に対する充電をなす。もちろん、商用交流電源40を用いた充電も可能なように構成されている。
したがって、放電によって電位が低下した蓄電池45は外部エネルギ源50による充電作用によって早急に能力が復帰する。特に、上記密閉型圧縮機Mでは先に説明した低能力運転を行う際に低消費電力の運転が可能であり、このとき蓄電池45から放電をなすように制御することで、ランニングコストの低減化を得られる。
図4は本発明における第3の実施の形態を示していて、先に図1で説明したヒートポンプ式冷凍サイクル回路部Rに、後述する冷媒加熱装置(加熱手段)60が追設されることを特徴としている。冷媒加熱装置60以外は、全て先に図1において説明したものと同一であるので、ここでは同番号を付して新たな説明は省略する。
上記冷媒加熱装置60は、上記密閉型圧縮機Mと上記主四方切換え弁25とを連通する冷媒管Pの中途部に設けられていて、上記制御部35と電気的に接続される加熱用ヒータHと、加熱媒体であるたとえば水を収容する密閉容器60aを備えている。上記密閉容器60aには冷媒管Pが貫通され、密閉型圧縮機Mから吐出される冷媒を加熱用ヒータHと加熱媒体により加熱するようになっている。
あるいは、密閉容器60a内に加熱用ヒータHを収容し、密閉容器60aの両側部に冷媒管Pを接続して、密閉型圧縮機Mから吐出される冷媒を密閉容器60a内に導入し加熱用ヒータHにて加熱するようにしてもよい。もしくは、冷媒管Pを加熱用ヒータHで直接加熱するようにしてもよい。
たとえば暖房運転時の特に起動時において、設定温度と外気温との温度差が所定温度以上であるとき、もしくは設定温度と室内温度との差が大のときは、特に大きな暖房能力が必要となる。このとき上記制御部35は、密閉型圧縮機Mを駆動する電力として商用交流電源40から供給するとともに、上記冷媒加熱装置60の加熱用ヒータHへは蓄電池45を放電させることによる電力を供給するよう制御する。
そのため、密閉型圧縮機Mは商用交流電源の電流制限値の範囲内で高い運転周波数で回転駆動され、冷凍サイクル回路部Rには大循環量の冷媒が流れる。さらに、密閉型圧縮機Mから吐出された冷媒は、その直後に冷媒加熱装置60に導かれ、加熱用ヒータHによって加熱される。
したがって、外気から汲み上げるヒートポンプ熱量が極くわずかであっても、冷媒加熱装置60における加熱用ヒータHの冷媒加熱作用により室内熱交換器28において冷媒の凝縮熱量を早急に増大させ、室内環境を快適域に持っていく時間が短縮されることとなる。
したがって、外気から汲み上げるヒートポンプ熱量が極くわずかであっても、冷媒加熱装置60における加熱用ヒータHの冷媒加熱作用により室内熱交換器28において冷媒の凝縮熱量を早急に増大させ、室内環境を快適域に持っていく時間が短縮されることとなる。
上述したように暖房運転の起動時に、制御部35は蓄電池45から加熱用ヒータHへ電力を供給し、蓄電池45から密閉型圧縮機Mへ電力を供給しない制御をなす。たとえば、密閉型圧縮機Mの熱容量が大きい場合に、上記第1の実施形態のように蓄電池45の電力を密閉型圧縮機Mへ供給して、より高い運転周波数で運転しても、回転数増大による循環量増加の吸熱量が密閉型圧縮機Mの加熱に利用されてしまい、室内の暖房能力に有効に利用され難い場合がある。
これに対して、以上のように制御することにより、室温の上昇を早めることができ、商用交流電源40の電流制限からくる制限値は、密閉型圧縮機Mの駆動用として上述の運転時における制限値と同じ範囲で利用可能である。
一方、暖房運転中に外気温が低下すると、冷媒の蒸発作用をなす室外熱交換器26に着霜をきたし、そのまま放置すれば熱交換効率が低下してしまう。そこで、制御部35は暖房運転から除霜運転に切換え制御する。
一方、暖房運転中に外気温が低下すると、冷媒の蒸発作用をなす室外熱交換器26に着霜をきたし、そのまま放置すれば熱交換効率が低下してしまう。そこで、制御部35は暖房運転から除霜運転に切換え制御する。
具体的には、制御部35は主四方切換え弁25を暖房状態から冷房状態に切換え、かつ密閉型圧縮機Mの作動を継続するとともに、冷媒加熱装置60における加熱用ヒータHの加熱作用開始を制御する。
密閉型圧縮機Mで圧縮され吐出される冷媒ガスは、冷媒加熱装置60に導かれ加熱用ヒータHによって加熱される。外気温が極く低い環境下であっても、冷媒は高温のホットガス状態となって冷媒加熱装置60から導出される。
密閉型圧縮機Mで圧縮され吐出される冷媒ガスは、冷媒加熱装置60に導かれ加熱用ヒータHによって加熱される。外気温が極く低い環境下であっても、冷媒は高温のホットガス状態となって冷媒加熱装置60から導出される。
そのあと、主四方切換え弁25を介して室外熱交換器26に導かれ、ホットガス状態のままで室外熱交換器26を加熱する。室外熱交換器26に付着していた霜は短時間で溶融されることとなり、室外熱交換器26は早期に熱交換効率が復帰するので、再び暖房運転に切換え制御できる。
なお、この第3の実施の形態においても、冷房運転における起動時に、上記制御部35は蓄電池45および商用交流電源40の両方を電源として、強制的に商用交流電源40の電流制限値より大きい運転電流で密閉型圧縮機Mを駆動する大容量運転を行うよう制御することは変りがない。
図5は本発明における第4の実施の形態を示していて、先に図3にもとづいて説明した第2の実施の形態におけるヒートポンプ式冷凍サイクル回路部Rに冷媒加熱装置60を追設したことを特徴としている。
上記蓄電池45に対する充電方式として、制御部35に外部エネルギ源50が電気的に接続される。上記外部エネルギ源50として、風力発電や、太陽光発電もしくはエンジンなどがあり、これら外部エネルギ源50を用いて上記蓄電池45に対する充電をなす。商用交流電源40を用いた充電も可能なように構成されている。
上記蓄電池45に対する充電方式として、制御部35に外部エネルギ源50が電気的に接続される。上記外部エネルギ源50として、風力発電や、太陽光発電もしくはエンジンなどがあり、これら外部エネルギ源50を用いて上記蓄電池45に対する充電をなす。商用交流電源40を用いた充電も可能なように構成されている。
そのうえで、暖房運転時における起動時や、除霜運転時に、蓄電池45から冷媒加熱装置60へ電力を供給して所期の効果を得ることは、ここでも確実に行われる。蓄電池45においては、常に充分な充電状態にあり、電力切れの心配がなく、信頼性の向上を得られる。
なお、上述の実施の形態において、冷媒加熱装置60に加熱用ヒータHを備えたが、この代用として、冷媒管P内に鉄材等の磁性材料からなる被加熱媒体を挿設し、冷媒管P外部からの電磁誘導により加熱するようにしてもよい。
このような構成であれば、冷媒管Pに導かれる冷媒を直接的に加熱することとなり、加熱量を有効に伝達可能となる。すなわち、暖房立ち上がり時間や除霜時間のさらなる短縮化に効果がある。
このような構成であれば、冷媒管Pに導かれる冷媒を直接的に加熱することとなり、加熱量を有効に伝達可能となる。すなわち、暖房立ち上がり時間や除霜時間のさらなる短縮化に効果がある。
また、冷媒を加熱する冷媒加熱装置(加熱手段)60として、密閉型圧縮機Mの吐出側に設けるばかりでなく、密閉型圧縮機Mの吸込み側に接続される冷媒管Pを加熱するように設けてもよい。
さらに、本発明は上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階では要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できるとともに、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。
さらに、本発明は上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階では要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できるとともに、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。
M…密閉型圧縮機、28…室内熱交換器、27…主回路絞り弁(膨張装置)、26…室外熱交換器、25…主四方切換え弁、P…冷媒管(冷媒流路)、R…冷凍サイクル回路部、45…蓄電池、40…商用交流電源、35…(インバータ回路を備えた)制御部(制御手段)、1…密閉ケース、3…電動機部、2A…第1の圧縮機構部、2B…第2の圧縮機構部、50…外部エネルギ源、60…冷媒加熱装置(加熱手段)。
Claims (5)
- 密閉型圧縮機、室内熱交換器、膨張装置、室外熱交換器および四方弁を冷媒流路を介して接続してなる冷凍サイクル回路部と、蓄電池と、この蓄電池および商用交流電源を電源として上記密閉型圧縮機を駆動するインバータ回路とを備えた空気調和機において、
上記蓄電池および商用交流電源の両方を電源として、強制的に商用交流電源の電流制限値より大きい運転電流で上記密閉型圧縮機を駆動する大容量運転と、商用交流電源のみで運転する通常運転とに切換え制御する制御手段を備え、
上記密閉型圧縮機は、密閉ケース内に電動機部および、この電動機部によって駆動される複数の圧縮機構部を収容してなり、
上記複数の圧縮機構部は、互いに構成が異なるとともに、負荷に応じて、全ての圧縮機構部の圧縮運転を行う通常運転と、一部の圧縮機構部を非圧縮状態とする低能力運転とに切換え可能であることを特徴とする空気調和機。 - 上記制御手段は、運転起動時で、設定温度と外気温との温度差が所定温度以上のとき、または設定温度と室内温度との温度差が所定温度以上のときに、大容量運転を行うよう制御することを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
- 上記冷媒流路に、上記蓄電池を電源として冷媒流路に導かれる冷媒を加熱する加熱手段を備え、
上記制御手段は、上記商用交流電源により上記密閉型圧縮機を駆動するとともに、上記蓄電池により上記加熱手段を作動して冷媒を加熱する、冷媒加熱運転を行うよう制御することを特徴とする請求項1記載の空気調和機。 - 上記制御手段は、運転起動時で、設定温度と外気温との温度差が所定温度以上のとき、または設定温度と室内温度との温度差が所定温度以上のときに、大容量運転または冷媒加熱運転を行うよう制御することを特徴とする請求項3記載の空気調和機。
- 上記蓄電池は、商用交流電源もしくは商用交流電源以外の外部エネルギ源の出力によって充電可能であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の空気調和機。
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Cited By (2)
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JP2009019782A (ja) * | 2007-07-10 | 2009-01-29 | Central Res Inst Of Electric Power Ind | ヒートポンプ制御装置およびヒートポンプ制御プログラム |
JP2016099029A (ja) * | 2014-11-19 | 2016-05-30 | シャープ株式会社 | 空気調和機 |
-
2006
- 2006-09-28 JP JP2006265827A patent/JP2007147260A/ja active Pending
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