JP2007145678A - ナノカーボン材料の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】連続的に大量生産することができ且つ純度が高いカーボン材料を製造することができる製造方法を提供する。
【解決手段】本発明のナノカーボン材料の製造方法は、炭素原料を用いてナノカーボン材料を反応装置により製造するナノカーボン材料の製造方法において、鉄(Fe)系触媒に対し、モリブデン(Mo)触媒を0.1〜10モル%範囲で添加してなるカーボン材料製造触媒を用いて、ナノカーボン材料を製造し、純度の高いカーボン材料を成長させる。
【選択図】 図1−1

Description

本発明は、ナノカーボン材料を効率的にしかも純度良く製造することができるナノカーボン材料の製造方法に関する。
カーボンナノチューブは、黒鉛(グラファイト)シートが円筒状に閉じた構造を有するチューブ状の炭素多面体である。このカーボンナノチューブには、黒鉛シートが円筒状に閉じた多層構造を有する多層ナノチューブと、黒鉛シートが円筒状に閉じた単層構造を有する単層ナノチューブとがある。
一方の多層ナノチューブは、1991年に飯島により発見された。すなわち、アーク放電法の陰極に堆積した炭素の塊の中に、多層ナノチューブが存在することが発見された(非特許文献1)。その後、多層ナノチューブの研究が積極的になされ、近年は多層ナノチューブを多量に合成できるまでにもなった。
これに対して、単層ナノチューブは概ね0.4〜10ナノメータ(nm)程度の内径を有しており、その合成は、1993年に飯島とIBMのグループにより同時に報告された。単層ナノチューブの電子状態は理論的に予測されており、ラセンの巻き方により電子物性が金属的性質から半導体的性質まで変化すると考えられている。従って、このような単層ナノチューブは、未来の電子材料として有望視されている。
単層ナノチューブのその他の用途としては、ナノエレクトロニクス材料、電界電子放出エミッタ、高指向性放射源、軟X線源、一次元伝導材、高熱伝導材、水素貯蔵材等が考えられている。また、表面の官能基化、金属被覆、異物質内包により、単層ナノチューブの用途はさらに広がると考えられている。
従来、上述した単層ナノチューブは、鉄、コバルト、ニッケル、ランタン等の金属を陽極の炭素棒に混入し、アーク放電を行うことにより製造されている(特許文献1)。
しかし、この製造方法では、生成物中に、単層ナノチューブの他、多層ナノチューブ、黒鉛、アモルファスカーボンが混在し、収率が低いだけでなく、単層ナノチューブの糸径・糸長にもばらつきがあり、糸径・糸長の比較的揃った単層ナノチューブを高収率で製造することは困難であった。
なお、カーボンナノチューブの製造方法としては、上述したアーク法の他、気相熱分解法、レーザー昇華法、凝縮相の電解法などが提案されている(特許文献2乃至4)。
S,Iijima,Nature,354,56(1991) 特開平06−280116号公報 特許第3100962号公報 特公表2001−520615号公報 特開2001−139317号公報
しかしながら、これらの文献等に開示する製造方法はいずれも実験室又は小規模レベルの製造方法であり、特に炭素材料の収率が低く、しかも純度が低い、という問題がある。
ここで、純度が良好ではないカーボン材料の一例である不純物炭素が成長するメカニズムについて図14を参考にしつつ説明する。
図14に示すように、基材である担体1に触媒4が担持されており、このような触媒4に炭素原料である炭素源(例えばメタンCH4)を供給すると、触媒表面に付着したメタンから炭素が溶込み、再析出することでナノカーボン材料5が成長する。順次炭素源の炭素が溶け込んでナノカーボン材料を再析出するが、触媒4の表面にはアモルファスカーボンやグラファイトカーボン等の不純物6も同時に成長する。
この不純物6が触媒4の表面を覆うことにより、炭素源からの炭素(C源)の溶け込みが阻害され、ひいてはナノカーボン材料の成長停止を引き起こすこととなる。また、多層ナノカーボン材料が成長することになる。
近年炭素材料の種々の用途が拡大しており、このため、大量に効率よく製造することができると共に、純度が良好なカーボン材料を製造する装置の出現が望まれている。
本発明は、上記の事情に鑑み、連続的に大量生産することができ且つ純度が高いカーボン材料を製造することができるナノカーボン材料の製造方法を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するための本発明の第1の発明は、炭素原料を用いてナノカーボン材料を反応装置により製造するナノカーボン材料の製造方法において、活性金属触媒に対し、モリブデン(Mo)触媒を0.1〜10モル%の範囲で添加してなるカーボン材料製造触媒を用いて、ナノカーボン材料を製造することを特徴とするナノカーボン材料の製造方法にある。
第2の発明は、第1の発明において、前記活性金属触媒が、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Znのいずれか一種又はこれらの組合せであることを特徴とするナノカーボン材料の製造方法にある。
第3の発明は、第1又は2の発明において、前記カーボン材料製造触媒の粒径が0.5mm以上であることを特徴とするナノカーボン材料の製造方法にある。
第4の発明は、第1乃至3のいずれか一つの発明において、前記ナノカーボン材料製造触媒の担体が、アルミナ、シリカ、アルミン酸ナトリウム、ミョウバン、リン酸アルミニウム、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、リン酸カルシウム、又はリン酸マグネシウムのいずれか一種であることを特徴とするナノカーボン材料の製造方法にある。
第5の発明は、第1乃至4のいずれか一つの発明において、前記ナノカーボン材料を製造した後、精製工程として酸処理を行い、鉄系触媒とモリブデン系触媒のモル比が80:20〜1:90の精製カーボン材料を得ることを特徴とするナノカーボン材料の製造方法にある。
第6の発明は、第1乃至5のいずれか一つの発明において、前記ナノカーボン材料を流動層反応装置により製造することを特徴とするナノカーボン材料の製造方法にある。
第7の発明は、第1乃至6のいずれか一つにおいて、前記ナノカーボン材料が単層ナノカーボンチューブであることを特徴とするナノカーボン材料の製造方法にある。
本発明によれば、ナノカーボン材料製造の触媒として鉄系触媒以外に助触媒としてモリブデン触媒を所定量添加することで、両者の親和性を向上し、選択性良くナノカーボン材料を製造することができる。
この結果、カーボン材料の製造を効率的に行うことができ、大規模な大量生産化を実現することができる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態及び実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態及び実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[第1実施形態]
本発明による第1実施形態に係るナノカーボン材料を製造するカーボン材料製造方法について、図面を参照して説明する。
図1−1〜1−3は、第1実施形態に係るナノカーボン材料製造の反応メカニズムを示す概念図である。
本発明のナノカーボン材料の製造方法は、炭素原料を用いてナノカーボン材料を反応装置により製造するナノカーボン材料の製造方法において、活性金属触媒に対し、モリブデン(Mo)触媒を0.1〜10モル%範囲で添加してなるカーボン材料製造触媒を用いて、ナノカーボン材料を製造するものである。
前記活性金属触媒に対する、モリブデン触媒の濃度は、後述する試験例及び図12に示すように、活性金属触媒に対して、0.1〜20モル%範囲、より好適には6モル%±3モル%の範囲で添加するのが好ましい。
以下、前記活性金属触媒として鉄(Fe)系触媒を例示して説明する。
前記活性金属触媒である鉄系触媒にモリブデン触媒を所定量添加する場合には、図1−1に示すように、添加するモリブデン(Mo)触媒を鉄系触媒に接触することとなり、カーボン材料として例えばメタン(CH4)を用いる場合に、助触媒反応としての活性化が進み、炭素(C)の鉄系触媒の活性金属への取込みを促進し、モリブデン触媒が接触していない場合に較べて、ナノカーボン材料10の成長速度が向上することによるからである。
また、図1−2に示すように、担体11と鉄(Fe)系触媒との間にモリブデン(Mo)触媒が介在していると、製造により加熱された場合であっても独立しており、図1−3に示すような鉄系触媒同士の凝集が生じることがないからである。
すなわち、凝集がない場合には、触媒粒子に応じた単層のナノカーボン材料が製造することとなるが、鉄系触媒の凝集により大径の触媒粒子となる結果、太いナノカーボン材料が成長することになると単層のナノカーボン材料ではなく、多層のナノカーボン材料となり、好ましくないからである。
ここで、前記活性金属触媒としては、前述した鉄(Fe)以外に、V、Cr、Mn、Co、Ni、Cu、Znのいずれか一種又はこれらの組合せとすることができる。
また、これらの金属と担体との相互作用により、担体の表面に両者の拡散層を形成し、該拡散層によって前記活性金属触媒の一部を覆い、前記活性金属触媒の露出部分を微細化したものとしてもよい。
この微細化された活性金属部分からのみナノカーボン材料が生長することになるので、単層のナノカーボン材料のみを良好に製造することもできる。
また、前記担体11としては、例えばアルミナ、シリカ、アルミン酸ナトリウム、ミョウバン、リン酸アルミニウム等のアルミニウム化合物、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム等のカルシウム化合物、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム等のマグネシウム化合物、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム等のアパタイト系とするのが好ましい。
ここで、アパタイトとは、M10 2+(Z5-4)62 -の組成をもつ鉱物でM、ZO4、Xに対して次のような各元素が単独あるいは2種類以上の固溶状態で入るものをいう。
M:Ca、Pb、Ba、Sr、Cd、Zn、Ni、Mg、Na、K、Fe、Alその他
ZO4:PO4、AsO4、VO4、SO4、SiO4、CO3
X:F、OH、Cl、Br、O、I
また、担体としては、タルク(MgAl23)、その他鉱物類、ゼオライト、メソポーラスシリケート等のメソポーラス材料を用いるようにしてもよい。
本発明のナノカーボン材料の製造方法では、担体の表面に担持されている活性成分と、前記担体との相互分解作用により生成した拡散層により活性成分の露出部分を微細化し、この露出部分に助触媒であるモリブデンが存在しつつ、ナノカーボン材料を製造するようにしている。
また、ナノカーボン材料を製造装置で製造した後、精製処理を行う場合、特に湿式精製方として酸処理を行うことが好ましい。
この酸処理により、鉄系触媒とモリブデン系触媒のモル比が80:20〜1:90の精製カーボン材料を得ることができる。
これは当初の仕込みの鉄系触媒とモリブデン触媒の割合において、鉄系触媒が多いが、産処理により鉄系触媒が酸側に溶解して、鉄系触媒の存在割合が少なくなるからである。
この結果、鉄系触媒が多い場合に発生するナノカーボン材料の製品の黄変反応が抑制され、純度の良好なナノカーボン材料を得ることができることとなる。
この一例を表1に示す。
Figure 2007145678
表1は仕込み触媒比Fe:Mo=94:6(モル比)に対して、酸処理後には、Fe:Mo=0.086:0.022(モル比)となり、鉄の存在比率が変化している。
よって、不純物として触媒が残留するナノカーボン材料であっても、所定の存在比率とすることで、純度の良好なナノカーボン材料を得ることができることとなる。
ナノカーボン材料を製造する方法としては、特に限定されるものではないが、例えば図2に示すような、流動層炉101の内部に流動材であるナノカーボン材料製造用の触媒102を入れて流動させ、原料ガス103を下部から入れて上方から抜き出し反応を行う流動層方式を挙げることができる。
その他の製造方法としては、図3に示すように、移動層炉104内に触媒102を充填し、ナノカーボン材料製造用の触媒102を徐々に投入すると共にその一部を抜き出すと共に、原料ガス103を下部から入れて上方から抜き出し反応を行う移動層方式を挙げることができる。
その他の製造方法としては、図4に示すように、固定層炉105内に原料ガス103を下部から入れて上方から抜き出し反応を行う固定層方式、又は図5に示すように、気相反応炉106の一端から原料ガス103と共に、ナノカーボン材料製造用の触媒102を投入し、反応を行い、他端で反応物を回収する気流層方式等を挙げることができる。
ここで、前記流動層方式に用いる場合のナノカーボン材料製造用の触媒の粒径が0.2mm以上、好適には0.2〜10mmの範囲、より好適には、0.5〜2mmであることが好ましい。よって、触媒が極微粒の場合には、造粒により所定径となるように調整している。
また、移動層方式、固定層方式及び気流層方式の場合には、各々適宜好適な粒径とするのが好ましい。
[試験例]
鉄触媒に対してモリブデン触媒を0.5モル%、1モル%、6モル%、10モル%、20%及び50モル%添加して、横型管状炉を用いて、800℃にてナノカーボン材料を製造した。
炭素原料メタンを用いた。
その結果を図6〜11に透過型電子顕微鏡(TEM)写真を示す。また、図12にそれらの結果のグラフを示す。
また、図12のグラフには得られたナノカーボン材料が単層(S)であるか単層(S)と多層(M)の混合物(M+S)であるかの別を示す。
これらの試験結果より、モリブデン触媒の添加が6モル%のときが、炭素材料の製造が顕著であった。また、0.5モル%以下及び20モル%以上の場合には単層と多層のナノカーボン材料の混合物となり、好ましいものではなかった。
[第2実施形態]
次に、反応器として流動層反応器を用いた場合の一例について図13を参照しつつ説明する。
本実施形態では、前述したナノメタルを担持したナノカーボン材料製造用触媒や、活性化部分の一部を微細化したナノカーボン材料製造用触媒を流動材と兼用するものであり、流動触媒としている。図12に示すように、本実施形態にかかるナノカーボン材料の製造システムは、ナノカーボン材料の製造装置50と、前記ナノカーボン材料を製造装置から回収する分離・回収装置52と、該回収されたナノカーボン材料から触媒を分離する精製装置55とを具備するものである。
具体的には、ナノカーボン材料の製造システムは、内部に流動材である流動触媒21を充填した流動層反応部23−1と、炭素源14を前記流動層反応部23−1内に供給する原料供給装置41と、流動触媒21を前記流動層反応部23−1内に供給する流動触媒供給装置42と、前記流動層反応部23−1内の流動材である流動触媒21が飛散及び流下する空間を有するフリーボード部23−2と、前記流動層反応部23−1に導入し、内部の流動触媒21を流動させる流動ガス22を供給する流動ガス供給装置43と、流動層反応部23−1を加熱する加熱部23−3と、該フリーボード部23−2から飛散されたナノカーボン材料生成物(微粒)24−1を回収する第1回収ライン51−1と、第1回収ライン51−1で回収された流動触媒21及びナノカーボン材料生成物24から排ガス微粒24−1を分離・回収する分離・回収装置52と、流動層反応部23−1から流動触媒21及びナノカーボン材料生成物(粗粒)24−2を抜き出す第2回収ライン51−2と、抜き出された流動触媒21及びナノカーボン材料生成物(粗粒)24−2と、分離・回収装置52からのナノカーボン材料生成物(微粒)24−1とを回収する回収装置53と、回収装置53で回収されたナノカーボン材料生成物(微粒)24−1及びナノカーボン材料生成物(粗粒)24−2に付着している触媒を除去し、ナノカーボン材料純品56とする精製装置55と、前記分離・回収装置52で分離された排ガス57を処理する排ガス処理装置58とを具備するものである。
前記流動層反応部23−1の流動層反応形式には気泡型流動層型と噴流型流動層型とがあるが、本発明ではいずれのものを用いてもよい。
本実施形態では、流動層反応部23−1とフリーボード部23−2と加熱部23−3とから流動層反応器23を構成している。また、フリーボード部23−2は、流動層反応部23−1よりもその流路断面積の大きいものが好ましい。
前記原料供給装置41より供給される原料ガスである炭素源14は、炭素を含有する化合物であれば、いずれのものでもよく、例えばCO、CO2の他、メタン、エタン、プロパン及びヘキサン等のアルカン類、エチレン、プロピレン及びアセチレン等の不飽和有機化合物、ベンゼン、トルエン等の芳香族化合物、アルコール類、エーテル類、カルボン酸類等の含酸素官能基を有する有機化合物、ポリエチレン、ポリプロピレン等の高分子材料、又は石油や石炭(石炭転換ガスを含む)等を挙げることができるが、本発明はこれらに限定されるものではない。また、酸素濃度制御のため、含酸素炭素源CO、CO2、アルコール類、エーテル類、カルボン酸類等と、酸素を含まない炭素源とを2つ以上組合わせて供給することもできる。
この炭素源14は、流動層反応部23−1内にガス状態で供給し、流動材である流動触媒21による攪拌により均一な反応が行われ、ナノカーボン材料を成長させている。この際、所定の流動条件となるように、別途流動ガス22として流動ガス供給装置43により不活性ガスを流動層反応部23−1内に導入している。
そして、300℃〜1300℃の温度範囲、より好ましくは400℃〜1200℃の温度範囲とし、メタン等の炭素原料を不純物炭素分解物の共存環境下で一定時間触媒に接触することによってナノカーボン材料を合成している。
前記分離・回収装置52としてサイクロン以外には、例えばバグフィルタ、セラミックフィルタ、篩等の公知の分離手段を用いることができる。
また、分離・回収装置52で分離されたナノカーボン材料生成物(微粒)24−1は、付着した触媒を分離する例えば酸処理による精製装置55により、ナノ単位のナノカーボン材料(例えばカーボンナノチューブ、カーボンナノファイバ等)純品56として回収するようにしている。
本実施形態においては、触媒として活性金属触媒に所定量のモリブデン触媒を添加することにより、単層のナノカーボン材料のみを製造することができ、この結果製品として、純度が極めて高いナノカーボン材料の大量生産化を実現することができる。
以上のように、本発明にかかるカーボン材料製造用触媒は、鉄系触媒以外に助触媒としてモリブデン触媒を所定量添加するので、不純物である多層のナノカーボン材料を製造せず、単層のナノカーボン材料のみを製造することができ、大規模なカーボン材料の大量生産化を実現することができる。
第1実施形態に係るナノカーボン材料製造の反応メカニズムを示す概念図である。 第1実施形態に係るナノカーボン材料製造の反応メカニズムを示す概念図である。 第1実施形態に係るナノカーボン材料製造の反応メカニズムを示す概念図である。 本実施の形態にかかる流動層反応方式の概略図である。 本実施の形態にかかる移動層反応方式の概略図である。 本実施の形態にかかる固定層反応方式の概略図である。 本実施の形態にかかる気流層反応方式の概略図である。 本試験例の透過型電子顕微鏡(TEM)写真である。 本試験例の透過型電子顕微鏡(TEM)写真である。 本試験例の透過型電子顕微鏡(TEM)写真である。 本試験例の透過型電子顕微鏡(TEM)写真である。 本試験例の透過型電子顕微鏡(TEM)写真である。 本試験例の透過型電子顕微鏡(TEM)写真である。 本試験結果のグラフである。 第2実施形態にかかるナノカーボン材料の製造装置の概略図である。 多層ナノカーボン材料の生成模式図である。
符号の説明
10 ナノカーボン材料
11 担体

Claims (7)

  1. 炭素原料を用いてナノカーボン材料を反応装置により製造するナノカーボン材料の製造方法において、
    活性金属触媒に対し、モリブデン(Mo)触媒を0.1〜10モル%の範囲で添加してなるカーボン材料製造触媒を用いて、ナノカーボン材料を製造することを特徴とするナノカーボン材料の製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記活性金属触媒が、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Znのいずれか一種又はこれらの組合せであることを特徴とするナノカーボン材料の製造方法。
  3. 請求項1又は2において、
    前記カーボン材料製造触媒の粒径が0.5mm以上であることを特徴とするナノカーボン材料の製造方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一つにおいて、
    前記ナノカーボン材料製造触媒の担体が、アルミナ、シリカ、アルミン酸ナトリウム、ミョウバン、リン酸アルミニウム、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、リン酸カルシウム、又はリン酸マグネシウムのいずれか一種であることを特徴とするナノカーボン材料の製造方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一つにおいて、
    前記ナノカーボン材料を製造した後、精製工程として酸処理を行い、鉄系触媒とモリブデン系触媒のモル比が80:20〜1:90の精製カーボン材料を得ることを特徴とするナノカーボン材料の製造方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一つにおいて、
    前記ナノカーボン材料を流動層反応装置により製造することを特徴とするナノカーボン材料の製造方法。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一つにおいて、
    前記ナノカーボン材料が単層ナノカーボンチューブであることを特徴とするナノカーボン材料の製造方法。
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