JP2007145344A - 運搬用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓋体をこじ開けることが困難な運搬用容器を提供すること。
【解決手段】バケツ本体12の上部開口部12a周縁にフランジ部23を形成するとともに蓋13にはフランジ部23を包囲するフランジ包囲部34を形成する。フランジ包囲部34の外スカート部38には第2の係合爪46が形成されている。フランジ部23には連結用溝部24が形成されており、内部に第1の係合爪45が形成されている。蓋13がバケツ本体12の上部開口部12aに嵌合された状態でフランジ部23の外表面に形成された連結用溝部24に外スカート部38が挿入され第1の係合爪45と第2の係合爪46とが係合することとなる。これによって蓋13をこじ開けることがができなくなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は密封して運搬する必要のある例えば医療廃棄物等に使用することが好適な運搬容器に関するものである。
従来から医療関係において排出される医療廃棄物、例えば注射針、脱脂綿、カテーテル等は密閉性の高い運搬用容器に収容されて運搬される。このような運搬用容器は一旦蓋をすると再度開放することは予定しておらず、そのまま廃棄したり焼却したりする処理がなされている。
このような目的で使用される運搬用容器として例えば特許文献1や特許文献2が挙げられる。特許文献1には、プラスチック製の容器本体2と蓋体8からなる運搬用容器が開示されている。一旦蓋体8を容器本体2に嵌合すると蓋体8側の凹部係止部10の内側面に形成された係合部がフランジ部6の下端に係合されて容易には開けられないような構造となっている(例えば図2)。特許文献2も同様である。
特開2003−95294号公報 特開2003−81307号公報
ところで、このような運搬用容器における問題の一つは基本的には容易に開けられないにも関わらずいたずらによって蓋を無理矢理にこじ開けてしまう可能性があることである。例えばこれら従来の運搬用容器でもフランジ部6を覆う蓋体8の下端にドライバのような器具を斜めに挿入し、「てこ」のように使用することで蓋体8の外周縁から徐々にめくり上げてフランジ部6との係合を解除させ、蓋8を開けてしまう可能性がある。そのため、この種の運搬用容器において容易に蓋をこじ開けることのできない構造が求められていた。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、蓋体をこじ開けることが困難な運搬用容器を提供することにある。
上記の目的を達成するために請求項1に記載の発明では、筒状の胴部と同胴部下縁に一体形成された底部からなる容器本体と、同容器本体の上部開口部に嵌合されて同容器本体を封塞する蓋体とを有し、同容器本体の上部開口部周縁及び同蓋体周縁にそれぞれフランジ部及びフランジ包囲部を形成し、同蓋体が同容器本体の上部開口部に嵌合された状態で同フランジ包囲部が同フランジ部を外側方から包囲するようにした運搬用容器において、前記フランジ部は下垂するスカート部を備え、同スカート部の下端には同スカート部の下端側を外周側上方に向かって屈曲状に形成することで周方向に延びる上方に開口した連結用溝部を形成し、同連結用溝部の内部周面には第1の係合爪を形成するとともに、前記蓋体の下端は前記容器本体の前記上部開口部に嵌合された状態で前記連結用溝部内に挿入され、同蓋体の下端に形成した第2の係合爪が前記第1の係合爪と係合するようにしたことをその要旨とする。
このような構成では、容器本体の上部開口部周縁にはフランジ部が形成され、蓋体周縁にフランジ包囲部が形成されているため、容器本体に対して蓋体を嵌合させていくとフランジ部はフランジ包囲部によって外側方から包囲されることとなる。一方、容器本体への蓋体の嵌合に伴いフランジ包囲部の下端はフランジ部のスカート部の下端外周側に形成された連結用溝部に挿入される。そして、挿入に伴って連結用溝部の内部周面に形成した第1の係合爪に蓋体の下端に形成した第2の係合爪が係合するようになる。
これによってフランジ包囲部の下端はスカート部の溝部に挿入されて両係合爪の係合関係によってフランジ包囲部(蓋体)をこじ開けることができなくなる。
ここに、溝部とはスカート部の下端外周側にフランジ部を周回するように形成されていれば、その形状は問わない。例えば溝部として必ずしもフランジ部の全周囲に及ぶ必要はない。また、第1及び第2の係合爪は両者が接近に伴って互いに干渉した後少なくとも一方側が撓み、次いで干渉が解除されることで撓みが戻って元の形状に復帰することで係合関係が成立するものであり、互いの干渉する面にはテーパ部が設けられていることが好ましい。第1及び第2の係合爪は容器及び蓋の全周囲に条体として形成されることがこじ開け難さという機能からすると好ましいが、必ずしも全周囲になくとも構わない。
また、請求項2の発明では請求項1に記載の発明の構成に加え、前記第1及び第2の係合爪は前記連結用溝部の内部周面に形成された周方向に延びる条体形状とされていることをその要旨とする。
このように条体であれば散点的に個々に第1及び第2の係合爪を形成する場合に比べてより広範囲に係合関係を成立させることができ、こじ開けが確実に防止できるとともに容器及び蓋体の剛性も向上する。
また、請求項3の発明では請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記第1の係合爪は前記連結用溝部の内部周面を構成する内外に対向配置された立設面のうち、外側立設面側に形成されていることをその要旨とする。
これによって連結用溝部内における第1及び第2の係合爪との係合状態が溝部上方から目視できることとなり、正しく係合が成立しているかどうかを確認することが容易となる。
また、請求項4の発明では請求項1〜3のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記蓋体は前記容器本体に嵌合された状態で同容器本体の上部開口部から同容器本体内周面に沿って下垂する同蓋体の全周に渡って形成された隣接壁部を有し、同容器本体内側面に形成された前記第1の係合部と同隣接壁部の外側面に形成された前記第2の係合部とを強制的に係合させるようにしたことをその要旨とする。
このような構成では、容器本体と接する蓋体の面積を大きくすることとなって接触面積が大きくなるため密閉性がより向上することとなる。更に容器本体内側面と隣接壁部との間の係合部の強制的な係合によって容器本体にしっかりと固定されるため、歪み等による密着性が損なわれにくくなる。
また、請求項5の発明では請求項1〜4のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記第1の係合部は前記容器本体の周方向に延びる条体であるとともに、前記第2の係合部は同隣接壁部の周方向に延びる条体であることをその要旨とする。
条体とは例えば互いに係合する凹凸形状を有する凹凸条体が考えられる。係合部を条体とすることで剛性自体が極めて向上する。また、条体とする場合には、容器本体及び蓋体の全周に切れ目無く形成されることが好ましい。全周に切れ目無く形成することによって剛性の向上以外に密閉性の向上にも寄与するからである。また、基本的には第1及び第2の係合部は容器本体及び蓋体の周方向に水平に延びるように形成されることが好ましい。第1及び第2の係合部が傾斜しているような場合では容器本体に蓋体を嵌合させる際の位置(つまり位相)等を考慮しなければならず、嵌合動作が面倒だからである。
また、請求項6の発明では請求項1〜5のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記フランジ部全周に渡って第1の溝部を形成するとともに、前記フランジ包囲部には同第1の溝部に対応する第2の溝部を形成し、前記蓋体を前記容器本体に固定した状態において同両溝部内に可撓性の密閉部材を嵌入したことをその要旨とする。
これによって容器本体と蓋体との間に密閉部材が介在されることとなるため、密閉性が向上する。
また、請求項7の発明では請求項1〜6に記載の発明の構成に加え、前記フランジ部を上方及び外側方から包囲する前記フランジ包囲部の内側面は同フランジ部の外側面と密着していることをその要旨とする。
つまり、蓋体と容器本体の密閉性を担保する外周縁を構成するフランジ部とフランジ包囲部が密閉部材を介在させなおかつ両者の対向する面同士が密着することとなるため、密閉性が更に向上する。また、密着することによってフランジ部とフランジ包囲部が一体化し、外力に対する剛性が向上しひずみにくくなる。
また、請求項8の発明では請求項7に記載の発明の構成に加え、前記フランジ部は前記上部開口部から側方に向かって張り出した張り出し部を備え、前記スカート部は同張り出し部前方から下垂され、同張り出し部上部に前記第1の溝部が形成されるようにしたことをその要旨とする。
これによってフランジ包囲部と接するフランジ部の外表面の面積を大きくし、なおかつ面積増大にも関わらずフランジ部自体の軽量化を図ることが可能となる。フランジ部の外表面の面積を大きくすることによってフランジ部と密着するフランジ包囲部との接触面積が大きくなって密閉性がより向上する。
また、請求項9の発明では請求項4〜8のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記蓋体の隣接壁部の外側面は容器本体内周面と密着していることをその要旨とする。
これによって蓋体と容器本体が嵌合されて対向する面同士が広く密着することとなるとともに、容器本体と蓋体との間に密閉部材が介在されることとなるため、非常に密閉性が向上する。
上記各請求項の発明では、容器本体側のフランジを覆う蓋体側のフランジ包囲部の下垂される下端はフランジ側のスカート部に形成された溝部内に挿入され、第1及び第2の係合爪同士が係合することで確実に蓋体が容器に固定されいたずらによって蓋体が開けられてしまうという可能性が極めて低くなる。
以下、本発明の容器について蓋付きバケツに応用した具体的実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、生分解性プラスチック製の蓋付き運搬用バケツ11(以下、バケツ11とする)はバケツ本体12と蓋13とから構成されている。まずバケツ本体12から説明する。
バケツ本体12は隅丸に面取りされた(いわゆるアールがつけられた)略正方形形状の底部15と底部15外周から上方に立ち上がる胴部16を有している。胴部16は上方側に向かって徐々に拡開された底部15の外郭形状と相似形状の断面略正方形形状の筒形体とされている。胴部16の上端はバケツ本体12内に物を収容する際の収容口となる上部開口部12aとされている。胴部16の内周面16a側であって、開口部12aから若干下がった位置には第1の係合部としての係合溝17が形成されている。係合溝17は胴部16の内周面16aの水平方向全周に渡って形成された凹条とされる。胴部16の係合溝17よりも上方側部分は係合溝17の下方側部分に対してより拡開されて(つまり、開口部12a寄りが外方により大きく傾斜している)構成されている。
図1〜図4に示すように、上部開口部12aを形成する胴部16の上端縁全周に渡って異形断面のフランジ部21が一体形成されている。
フランジ部21は上端縁から全周に渡って外方に水平に張り出し形成された厚肉の張り出し部22と、同張り出し部22の前端全周から下垂する内スカート部23と、同内スカート部23の下端に形成された連結用溝部24とから構成されている。張り出し部22の上面には同張り出し部22の全周囲に渡って第1の溝部25が形成されている。第1の溝部25は断面略半円形状に形成され上方に向かって開口されている。図1及び図3等に示すように、第1の溝部25の底面には裏面に連通する複数の小孔26が形成されている。 図3に示すように、前記第1の溝部25には中空の合成ゴム製の無端ゴムチューブ27がその全長に渡って装着されている。図4(a)及び(b)に示すように、無端ゴムチューブ27は第1の溝部25に装着された状態では第1の溝部25の内部形状に応じて変形する。図4(a)に示すように、無端ゴムチューブ27の上半身は第1の溝部25に嵌合された状態で外方に突出して突出部29を形成している。無端ゴムチューブ27を第1の溝部25に嵌合させる際には無端ゴムチューブ27に押圧された第1の溝部25内部の空気は小孔26から排出される。
内スカート部23は略垂直に下垂されて構成されている。連結用溝部24は同内スカート部23と、同内スカート部23下部から外方に張り出す水平部30と、同水平部30前端から垂直方向に立ち上がる立設部31とによって包囲されて構成された上方に開口した空間である。水平部30には裏面に連通する複数の小孔30aが形成されている。
連結用溝部24は内スカート部23の下端外周に全周に渡って形成されている。内スカート部23と立設部31のそれぞれ対向配置された立設面のうち、立設部31側の立設面(外側立設面)の上部端寄りには内方に突出した第1の係合爪28が形成されている。第1の係合爪28は立設部31の全周に渡って形成されている。第1の係合爪28の上面全周には内側下がりのテーパ面28aが形成されている。
図1及び図2に示すように、内スカート部23には180度対向する両辺の中央位置にバケツ本体12の運搬用の取っ手部18が下方に向かって突設形成されている。
図2及び図4に示すように水平部30位置よりも上部部分における胴部16はそれ以下の部分と不連続な斜状部とされているため、上面が平らでかつ上方ほど窄まり下方ほど拡開した山型の断面形状をなしている。本実施の形態ではこの水平部30よりも上部部分(フランジ21と胴部16の係合溝17から上部の大きく傾斜した上縁寄り部分)を被嵌合部32とする。
次に蓋13について説明する。
蓋13は平面略正方形形状(図1に示すように4つの各辺はわずかではあるが中央寄りほど外方に膨出している)に形成されている。蓋13はバケツ本体12の上部開口部12aを塞ぐ板部33と同板部33の周囲に一体形成される異形断面のフランジ包囲部34とから構成されている。板部33には升形の補強リブ35が上方に向かって低い凸状突起として形成されている。補強リブ35はバケツ11を上下に重ね置きした際の上側のバケツ11の位置決めの役割も果たしている。
図2及び図4に示すように、フランジ包囲部34は蓋板部33を基準として上方に立ち上がる隣接壁部としての立ち上げ部36と、同立ち上げ部36の全周に外方に向かって水平に張り出す肉厚の張り出し部37と、同張り出し部37の前端全周から下垂する外スカート部38とから構成されている。
立ち上げ部36は上方ほど板部33から離間するように斜状に構成されている。立ち上げ部36の外周面(下面側)には第2の係合部としての断面半円状の係合突起39が同立ち上げ部36の全周囲に渡って水平に形成されている。係合突起39は下面側から目視すると外スカート部38方向に張り出した突条として現れる。図1に示すように、立ち上げ部36と蓋板部33との連接部分には等間隔で位置規制板40が立設されている。位置規制板40はバケツ11を上下に重ね置きした際の上側のバケツ11の位置決めの役割を果たしている。
張り出し部37の下面(裏面)には張り出し部37の全周囲に渡って第2の溝部41が形成されている。第2の溝部41は前記第1の溝部25と同形状に構成された断面半円形状の溝であって下方に向かって開口している。図1及び図4等に示すように、第2の溝部41の天井面には表面に連通する複数の小孔42が形成されている。
外スカート部38の下端外周側には外方に向かって突出した第2の係合爪44が形成されている。第2の係合爪44は外スカート部38の全周に渡って形成されている。第2の係合爪44の下面全周には内側下がりのテーパ面44aが形成されている。
図2及び図4に示すようにフランジ包囲部34は立ち上げ部36が斜状に形成されているため、上面が平らでかつ上方ほど窄まり下方ほど拡開した山型の断面形状をなしている。本実施の形態ではフランジ包囲部34の内周面形状(つまり裏面形状)はバケツ本体12側の被嵌合部32の外周面形状(つまり表面形状)と一致する。つまり、フランジ包囲部34を被嵌合部32に被覆すると両対向面はオス型おくるとメス型の関係となってしっかりと密着する。
次に、このようなバケツ11の作用について説明する。
蓋13をバケツ本体12の開口部12aに装着させ内部を密封する。具体的には図4(a)に示すように、蓋13周縁に形成されたフランジ包囲部34をバケツ本体12側の被嵌合部32に上方から嵌合させていくこととなる。
蓋13を押圧して下降させていくと立ち上げ部36に形成された係合突起39が徐々に胴部16の内周面16aに強く当接されていくこととなり、胴部16の上方寄り部分は若干ひずむこととなる。
更に、強く蓋13を押圧すると係合突起39は図4(b)に示すように胴部16側の係合溝17に没入し、蓋13はバケツ本体12に固定されることとなる。
一方、外スカート部38側では蓋13のバケツ本体12に対する押圧に伴って同外スカート部38はフランジ部21の内スカート部23の外表面に案内されながら下降し、その下端側が連結用溝部24内に挿入される。この時、挿入に伴って外スカート部38下端の第2の係合爪44の下面に形成されたテーパ面44aが連結用溝部24側の第1の係合爪28のテーパ面28aと当接する。すると、外スカート部38及び立設部31は互いに離間する方に撓むため、外スカート部38及び立設部31間に第2の係合爪44が通過可能な隙間が形成されることとなる。蓋13の押圧に伴ってこのように拡開された隙間を第2の係合爪44が通過すると(つまり第2の係合爪44が第1の係合爪28よりも下側に配置されると)撓んでいた外スカート部38及び立設部31が原位置に復帰し、その結果両者の間隔が狭まって第2の係合爪44は上方に引き抜こうとしても第1の係合爪28と係合してしまい外スカート部38を上方に引き抜くことが不能となる。
また、フランジ包囲部34の下降に伴って張り出し部37の下面に形成された第2の溝部41に張り出し部22の第1の溝部25に嵌合された無端ゴムチューブ27の突出部29が嵌合される。ちょうど上記係合突起39が係合溝17に嵌まり、第1及び第2の係合爪28と44が係合した状態で両張り出し部22,37の対向面は密着する。
このように構成することにより本実施の形態のバケツ11は次のような効果を奏する。(1)蓋13はフランジ包囲部34の端部となる外スカート部38の下端側がフランジ部21の連結用溝部24内に挿入されて保護されるため、蓋13をこじ開けるための外部に露出する部分がまったくなくなることとなる。そのため、いたずらによって蓋13が開けられてしまうという可能性が極めて低くなる。
更に外スカート部38の下端側は連結用溝部24内に挿入された状態で第1の係合爪28と第2の係合爪44とが係合関係となって外スカート部38を引く抜くこと自体が不能となってしまうため蓋13とバケツ本体12とを通常の操作で引き離すことは不可能となる。
(2)蓋13をバケツ本体12に被せ、上方から押圧していくだけで外スカート部38はフランジ部21の内スカート部23の外表面に案内されながら下降して連結用溝部24内に速やかに挿入されるため、蓋13をバケツ本体12に嵌合させる際の作業効率が向上する。
(3)第1の係合爪28と第2の係合爪44とが係合関係となっていない場合には外スカート部38及び立設部31が変形しなおかつ、第2の係合爪44が第1の係合爪28よりも下側に配置されていないのが連結用溝部24の上方から目視できるので確実に蓋13を閉めることが可能である。
(4)無端ゴムチューブ27によって張り出し部22,37同士がしっかりと連結されるとともに、無端ゴムチューブ27は中実のチューブに比べて変形について裕度が大きいので、延出部の密着にしっかり追随して、例えフランジ部21やフランジ包囲部34が外力でひずんでもバケツ11の密封性は維持されることとなる。
(5)フランジ包囲部34外(下)表面と被嵌合部32内(上)表面とがしっかりと密着するため、これらが一体化してバケツ11の封塞に関わる部分の剛性が増すとともに、内部の密封性が向上して万一の液漏れが生じない。
(6)溝部25,40には小孔26,41が形成されているため、溝部25,40に無端ゴムチューブ27が嵌合する際に溝部25,40内部に空気が取り残されることがなく、無端ゴムチューブ27が溝部25,40から浮き上がったり脱落したりすることがなくなる。
(7)バケツ本体12と蓋13とは生分解性プラスチック製であるため、処理場に放棄しても速やかに分解されることとなり処理場における廃棄物の嵩の軽減となる。
尚、この発明は、次のように変更して具体化することも可能である。
・フランジ部21に形成された溝部25の形状は上記に限定されるものではない。例えば断面隅丸の略方形形状に構成するようにしてもよい。そして、変形された溝部25の形状に応じて逐次無端ゴムチューブ27の形状を変更することも自由である。
・図5(a)及び(b)に示すように、第1の係合爪45を立設部31ではなく内スカート部23側の連結用溝部24内に形成し、第2の係合爪46を外スカート部38側の下端外周側ではなく内周側に形成するようにしてもよい。このように形成しても上記(1)や(2)の効果が奏されるとともに一旦第1の係合爪45,46が係合すると係合部分はまったく目視できないためこの係合構造が第三者には分からずいたずらしにくくなるという効果が奏される。
・第1及び第2の係合爪の形状は上記に限定されるものではない。
・第1及び第2の係合部としては上記係合溝17や係合突起39のような具体的な形状に限定されるものではない。もちろん凹凸関係は逆でもよく、その形状や形成位置も変更して実施することは自由である。
・フランジ包囲部34やフランジ部21の形状は上記は一例であって、これらに限定されるものではない。
・バケツ本体12は円筒形形状の胴部16であってもよい。
・バケツ本体12に形成された運搬用の取っ手部18の形状は上記に限定されない。また、取っ手部18は無くとよい。
・生分解性プラスチックの素材としては、例えば合成生分解性プラスチックとしては例えば脂肪族ポリエステル樹脂であるポリカプロラクトン、ポリエチレンサクシネート、ポリプチレンサクシネートアジペート、ポリプチレンアジペート、ポリプチレンサクシネート、ポリ乳酸、ポリラクチド酸、ポリグリコール酸、ポリヒドロキシブチレート・バリレート共重合体、アセチルセルロース、ポリビニルアルコール等が挙げられる。これらに植物由来の有機物(例えば、茶由来物質、竹粉や竹棒液等の竹由来物質、熊笹粕、木粉や木搾液等の木由来物質、澱粉粕、米粕、ハーブ由来物質)を混合することも可能である。
・密閉部材としては上記のようなチューブ状のものでなくとも中実の紐状の物であってもよい。また、断面形状は円形でなく異形(楕円、ひょうたん型等)であってもよい。また、無端でなくともよい。例えば複数の分割された中実の紐状体であってもよい。隣接する密閉部材間には僅かに隙間があっても構わない。可撓性があれば切れ目や多少隙間があっても塞がれてしまうからである。また材質としては上記のように合成ゴム以外に例えば塩化ビニル樹脂製、ポリエチレン(PE)エチレンー酢酸ビニル(EVA)樹脂製等軟質で可撓性があれば種々の素材を使用することができる。
・その他、本発明の趣旨を逸脱しない態様で実施することは自由である。
本発明の実施の形態の蓋付き運搬用バケツの一部切り欠き分解斜視図。 同じ蓋付き運搬用バケツの一部切り欠き側面図。 同じ蓋付き運搬用バケツのバケツ本体を説明する一部切り欠き部分斜視図。 同じ実施の形態を説明する図であって、(a)はバケツ本体に蓋を嵌合させる前の状態を説明する部分断面図、(b)は嵌合させた後の状態を説明する部分断面図。 他の実施の形態を説明する図であって、(a)はバケツ本体に蓋を嵌合させる前の状態を説明する部分断面図、(b)は嵌合させた後の状態を説明する部分断面図。
符号の説明
11…運搬用容器としての蓋付き運搬用バケツ、12…容器本体としてのバケツ本体、13…蓋体としての蓋、16…胴部、12a…上部開口部、21…フランジ部、24…連結用溝部、28,45…第1の係合爪、34…フランジ包囲部、36…隣接壁部としての立ち上げ部、44,46…第2の係合爪。

Claims (9)

  1. 筒状の胴部と同胴部下縁に一体形成された底部からなる容器本体と、同容器本体の上部開口部に嵌合されて同容器本体を封塞する蓋体とを有し、同容器本体の上部開口部周縁及び同蓋体周縁にそれぞれフランジ部及びフランジ包囲部を形成し、同蓋体が同容器本体の上部開口部に嵌合された状態で同フランジ包囲部が同フランジ部を外側方から包囲するようにした運搬用容器において、
    前記フランジ部は下垂するスカート部を備え、同スカート部の下端には同スカート部の下端側を外周側上方に向かって屈曲状に形成することで周方向に延びる上方に開口した連結用溝部を形成し、同連結用溝部の内部周面には第1の係合爪を形成するとともに、
    前記蓋体の下端は前記容器本体の前記上部開口部に嵌合された状態で前記連結用溝部内に挿入され、同蓋体の下端に形成した第2の係合爪が前記第1の係合爪と係合するようにしたことを特徴とする運搬用容器。
  2. 前記第1及び第2の係合爪は前記連結用溝部の内部周面に形成された周方向に延びる条体形状とされていることを特徴とする請求項1に記載の運搬用容器。
  3. 前記第1の係合爪は前記連結用溝部の内部周面を構成する内外に対向配置された立設面のうち、外側立設面側に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の運搬用容器。
  4. 前記蓋体は前記容器本体に嵌合された状態で同容器本体の上部開口部から同容器本体内周面に沿って下垂する同蓋体の全周に渡って形成された隣接壁部を有し、同容器本体内側面に形成された前記第1の係合部と同隣接壁部の外側面に形成された前記第2の係合部とを強制的に係合させるようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の運搬用容器。
  5. 前記第1の係合部は前記容器本体の周方向に延びる条体であるとともに、前記第2の係合部は同隣接壁部の周方向に延びる条体であることを特徴とする請求項4に記載の運搬用容器。
  6. 前記フランジ部全周に渡って第1の溝部を形成するとともに、前記フランジ包囲部には同第1の溝部に対応する第2の溝部を形成し、前記蓋体を前記容器本体に固定した状態において同両溝部内にはその全長に渡って可撓性の密閉部材が嵌入されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の運搬用容器。
  7. 前記フランジ部を上方及び外側方から包囲する前記フランジ包囲部の内側面は同フランジ部の外側面と密着していることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の運搬用容器。
  8. 前記フランジ部は前記上部開口部から側方に向かって張り出した張り出し部を備え、前記スカート部は同張り出し部前方から下垂され、同張り出し部上部に前記第1の溝部が形成されることを特徴とする請求項7に記載の運搬用容器。
  9. 前記蓋体の隣接壁部の外側面は容器本体内周面と密着していることを特徴とする請求項4〜8のいずれかに記載の運搬用容器。
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