JP2007144647A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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慎悟 伊藤
Noritsugu Itou
規次 伊藤
Masatane Tanahashi
真種 棚橋
Wataru Sugiyama
亘 杉山
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Abstract

【課題】インク消費の無駄をなくしランニングコストの低減を図ったインクジェット記録装置を得る。
【解決手段】インクカートリッジ6からチューブ4を介して供給されるインクをノズル2から吐出して記録を行なう記録ヘッド1と、記録ヘッド1のノズル2からインクを排出させるパージ手段とを備える。また、印字、フラッシング等の消費単位毎にインクカートリッジ6から供給されるインク容積Qmを算出すると共に、算出時刻tmを記憶する(S200)。一定時間経過毎にチューブ4内のインク容積Qm毎のインクの劣化を判断し(S410〜S430)、劣化と判断されたときに、劣化と判断されたインク容積のインクを排出させる。算出時間から現在時刻までの時間の経過により増加するインクの粘度が予め設定された許容値を超えたときに劣化と判断する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、被記録媒体にインク滴を吐出して記録を行うインクジェット記録装置に関する。
従来より、構成が比較的簡単で、高速記録、高品質記録が容易な記録装置として、インクジェット記録装置が知られている。インクジェット記録装置では、インクカートリッジからチューブを介して記録ヘッドのサブタンクにインクを供給して、圧電素子等を画像データに基づいて駆動し、サブタンクのインクをインク滴としてノズルから用紙等の被記録媒体に吐出して、インクドットのパターンを記録する。
しかし、インク溶剤が蒸発してインクの粘度が増加することによる、インクの劣化により、インクの吐出不良を招く場合がある。そこで、定期間隔で回復動作を行い、キャップにより記録ヘッドのノズルを覆い、キャップに接続された吸引ポンプにより、インクを吸引して、外部に排出するようにしている。
定期間隔で回復動作を行なうと、無駄にインクを消費する場合がある。そこで、特許文献1にあるように、インク溶剤の蒸発量は時間の経過と共に増加することから、前回の回復動作からの時間の経過を計測し、電源投入時に、前回の回復動作からの時間の経過に基づいて、インクの回復動作回数を変えるようにしたものが知られている。
特開平7−256895号公報
インクカートリッジやサブタンク内のインクからのインク溶剤の蒸発量は少なく、チューブ内のインクからのインク溶剤の蒸発量が格段に多い。従って、印字によるインク消費量が多かったり、フラッシング動作等によるインク消費量が多い場合、チューブ内のインクは前回の回復動作からの時間経過が短く、インク溶剤の蒸発量も少なく、インクは劣化していない。
しかし、従来のものでは、前回の回復動作からの時間経過が長いと、インクを排出するので、劣化していないインクを排出してしまい、無駄にインクを消費してしまう場合があるという問題があった。
本発明の課題は、インク消費の無駄をなくしランニングコストの低減を図ったインクジェット記録装置を提供することにある。
かかる課題を達成すべく、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即ち、インクカートリッジからチューブを介して供給されるインクをノズルから吐出して記録を行なう記録ヘッドと、前記記録ヘッドの前記ノズルから前記インクを排出させるパージ手段と、を備えたインクジェット記録装置において、消費単位毎に前記インクカートリッジから供給されるインク容積を算出するインク容積算出手段と、前記チューブ内の前記インク容積毎の前記インクの劣化を判断する劣化判断手段と、該劣化判断手段により劣化と判断されたときに、前記パージ手段を制御して、劣化と判断された前記インク容積の前記インクを排出させるパージ制御手段と、を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置がそれである。
前記インク容積算出手段により算出される前記インク容積の前記消費単位は、印字、フラッシング、マニュアルパージ、定期パージのいずれか1つ、あるいは、これらの組み合わせである構成でもよい。また、前記劣化判断手段は、一定時間経過毎に前記インクの劣化を判断し、前記パージ制御手段は、前記パージ手段を制御して、劣化と判断された複数の前記インク容積のインクを排出させる構成でもよい。更に、前記劣化判断手段は、時間の経過により増加する前記インクの粘度が予め設定された許容値を超えたときに、前記劣化と判断する構成でもよい。その際、前記インク容積算出手段は、前記消費単位毎に算出した前記インク容積の算出時刻を記憶すると共に、前記劣化判断手段は、前記算出時間から現在時刻までの時間の経過により増加する前記インクの粘度が予め設定された許容値を超えたときに、前記劣化と判断する構成でもよい。
本発明のインクジェット記録装置は、消費単位毎にインクカートリッジから供給されるインク容積を算出し、チューブ内のインク容積毎のインクの劣化を判断して、劣化したインク容積のインクを排出させるので、インク消費の無駄をなくしランニングコストの低減を図ることができるという効果を奏する。
消費単位として、印字、フラッシング、マニュアルパージ、定期パージのいずれか1つ、あるいは、これらの組み合わせとすることにより、精度よくインクの劣化を判断できる。また、一定時間経過毎にインクの劣化を判断し、劣化した複数のインク容積のインクを排出させることにより、排出動作回数を低減できる。更に、時間の経過により増加するインクの粘度が予め設定された許容値を超えたときに、劣化と判断することにより、簡単な構成で劣化を検出できる。しかも、消費単位毎に算出したインク容積の算出時刻を記憶することにより、消費単位毎に簡単な構成で劣化を検出できる。
以下本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態としてのインクジェット記録装置の主要部を示す概略構成図である。図2は本実施形態のインクジェット記録装置の主要部のブロック図である。
図1に示すように、記録ヘッド1には、ノズル2が形成されており、本実施形態の記録ヘッド1は圧電素子3を駆動して、インク滴をノズル2から吐出するものである。記録ヘッド1を往復移動させることにより、図示しない被記録媒体に記録を行うことができる。尚、記録ヘッド1は、圧電素子3を用いたものに限らず、電気熱変換素子等を用いてインク滴をノズル2から吐出するものでもよい。
記録ヘッド1には、チューブ4を介してインクカートリッジ6が接続されており、インクカートリッジ6からインクが記録ヘッド1のサブタンク5に供給される。サブタンク5とマニホールド7とがフィルタ9を介して接続されており、サブタンク5内のインクがフィルタ9を通ってマニホールド7に供給され、マニホールド7を介してノズル2からインク滴が吐出される。
記録ヘッド1がホームポジションに移動された際に、記録ヘッド1と対向するキャップ8が設けられており、キャップ8はホームポジションに移動された記録ヘッド1のノズル2を覆うように配置されている。
キャップ8には、排出流路10の一端が接続されており、排出流路10の他端は、ポンプ12の吸入側に接続されている。本実施形態では、ポンプ12にはチューブポンプを用いているが、これに限らず、ピストンポンプであってもよい。ポンプ12はモータ14により駆動されるように接続されており、ポンプ12はキャップ8及び排出流路10を介して吸入したインク等を図示しない排出部に排出する。
尚、本実施形態では、キャップ8、排出流路10、ポンプ12、モータ14によりパージ手段を構成している。パージ手段は、ポンプ12によりキャップ8、排出流路10を介して吸引して排出する構成を例とするが、これに限らず、ポンプ等によりインクカートリッジ6側からインクを加圧して排出するように構成しても実施可能である。
図2に示すように、モータ14にはモータ制御器18が接続されており、モータ14はモータ制御器18からの駆動信号に応じて駆動が制御される。本実施形態では、モータ14にステップモータを用いており、モータ制御器18から出力されるパルス信号に応じて、モータ14の回転速度や回転量を制御できる構成である。従って、モータ14を制御することにより、モータ14により駆動されるポンプ12による排出量を制御できる。
尚、モータ14にステップモータを用いた場合には、ポンプ12の駆動量はモータ制御器18からモータ14に出力するパルス数に比例するので、モータ14の回転量を制御することにより、ポンプ12によるインクの排出量を制御できる。モータ14に直流モータ等を用いた場合には、モータ14の回転角度を検出する回転角度センサを設けて、モータ14の回転速度や回転角度を制御できるように構成すればよい。
モータ制御器18は演算器20に接続されており、演算器20は、後述する予め設定された手順に応じて、タイマー22により計測される時刻、インク容積蓄積器24に蓄積されたインク容積、インク増粘度蓄積器26に蓄積されたインクの増粘による劣化等のデータに基づいて、モータ制御器18を介してモータ14を制御し、ポンプ12によるインクの排出を制御する。
次に、前述した本実施形態のインクジェット記録装置の演算器20において行われるインク容積算出処理について説明する。図3は、演算器20において行われるインク容積算出処理の一例を示すフローチャートである。
インク容積算出処理(ステップ200、以下S200という。以下同様。)は、後述するチューブ内インク算出処理において、インクが消費される毎に繰り返し実行される処理であるが、始めに、理解の容易のために、インク容積算出処理(S200)について説明する。
図3に示すように、まず、記録ヘッド1のノズル2からインク滴が吐出されて、被記録媒体に印字が行われた否かを判断し(S205)、印字が行われているときには(S205:YES)、前回のインク容積算出処理(S200)を実行した後からの印字ドット数をカウントし、そのカウントした印字ドット数に1ドット当たりのインクの消費量である単位消費量を掛け算して、印字容積Qdを計算する(S210)。印字が行われていないときには(S205:NO)、印字容積Qdを0とする(S215)。
続いて、印字による消費以外のインクの消費が行われたか否かを判断する。例えば、インク内の気泡と共にインクを排出するパージ処理を実行したか否かを判断する(S220)。パージ処理によりインクが消費されたときには(S220:YES)、前回のインク容積算出処理(S200)を実行した後からのパージ処理により消費されたインクのパージ容積Qpを計算する(S225)。パージ処理が行われていないときには(S220:NO)、パージ容積Qpを0とする(S230)。パージ処理には、マニュアルパージ処理や定期パージ処理が含まれる。
次に、同様に、吐出不良を防止するために圧電素子3を駆動して、インク滴をノズル2から吐出するフラッシング処理を実行したか否かを判断する(S235)。フラッシング処理によりインクが消費されたときには(S235:YES)、前回のインク容積算出処理(S200)を実行した後からのフラッシング処理により消費されたインクのフラッシング容積Qfを計算する(S240)。フラッシング処理が行われていないときには(S235:NO)、フラッシング容積Qfを0とする(S245)。
続いて、印字容積Qd、パージ容積Qp、フラッシング容積Qfを加算して、インク容積Qm(=Qd+Qp+Qf)を計算する(S250)。この計算したインク容積Qmをインク容積蓄積器24に記憶し(S255)、また、そのときの算出時刻tmをインク容積蓄積器24に記憶し(S260)、一旦本インク容積算出処理を終了する。
インクが消費される毎に、インクカートリッジ6からチューブ4にインクが供給され、チューブ4からサブタンク5にインクが流入する。後述するカウンタmが本インク容積算出処理(S200)を繰り返し実行する毎にインクリメントされ、印字、フラッシング、マニュアルパージ、定期パージの消費単位毎に、カウンタmの値に応じたインク容積Qmと算出時刻tmとを次々にインク容積蓄積器24に記憶する。
尚、印字、フラッシング、マニュアルパージ、定期パージ以外のインクの消費が行われる場合には、そのインク消費についても同様にインク容積Qmを算出し、そのときの算出時刻tmと共に、インク容積蓄積器24に記憶するようにするとよい。本実施形態では、インク容積算出処理(S200)の実行がインク容積算出手段として働く。
次に、前述した本実施形態のインクジェット記録装置の演算器20において行われる排出動作処理について説明する。図4は、演算器20において行われる排出動作処理の一例を示すフローチャートである。
排出動作処理(S100)は、インクジェット記録装置を初期導入した際から実行される。初期導入時には、チューブ4やサブタンク5にはインクが充填されていないので、インクカートリッジ6からインクがチューブ4、サブタンク5、マニホールド7にインクを供給する初期導入処理(S110)が実行される。これにより、チューブ4内には、同一時刻に供給されたインクが充填される。
初期導入処理の後、各カウンタm,n,h,j,iを0にする初期化を実行する(S120)。そして、算出時刻tmに現在時刻をセットし(S130)、インク容積Qmにチューブ4の全容積Vcをセットする(S140)。即ち、初期導入によりチューブ4内は全て同一時刻に供給されたインクで充填されている。よって、初期導入直後は、S120の処理により、カウンタmは0にセットされ、そのときの算出時刻t0とインク容積Q0(=Vc)とがインク容積蓄積器24に記憶される。
続いて、チューブ内インク算出処理(S150)を実行する。図5は演算器20において行われるチューブ内インク算出処理の一例を示すフローチャートである。図5に示すように、印字、フラッシング、マニュアルパージ、定期パージが行われてインクが消費されたか否かを判断する(S155)。尚、これらが行われず、インクが消費されていないときには(S155:NO)、インク容積算出処理を一旦終了して、元の処理に戻る。
印字、フラッシング、マニュアルパージ、定期パージが行われてインクが消費されたときには(S155:YES)、カウンタmをインクリメントして(S160)、そのカウンタmの値をカウンタjに代入する(S165)。そして、カウンタjが最大値maxを超えたか否かを判断する(S170)。
カウンタjが最大値maxを超えていないときには(S170:NO)、前述したインク容積算出処理(S200)を実行して、インク容積Qm及び算出時刻tmを算出する。その後、カウンタjの値に相当するインク容積Qjを加算容積SQjに代入し(S300)、加算容積SQjがチューブ4の全容積Vcを超えたか否かを判断する(S305)。S300の処理によるインク容積Qjは、S165の処理により、カウンタjはカウンタmの値に等しいので、インク容積算出処理(S200)を実行した後のインク容積Qmに等しく、最もインクカートリッジ6側にあるチューブ4内のインクのインク容積Qmである。
加算容積SQjがチューブ4の全容積Vcを超えないときには(S305:NO)、加算容積SQjにカウンタjよりも一つ少ない値に相当するインク容積Qj-1を加算して、加算容積SQjに代入する(S310)。そして、カウンタjをデクリメントして(S315)、S305以下の処理を繰り返す。
図6はインクカートリッジ6とサブタンク5とを接続するチューブ4内のインク容積の移動を示す説明図である。図6に示すように、インクが消費される毎に、インクカートリッジ6からチューブ4内にインクが供給される。チューブ4内のインクの流路は細いので、チューブ4内では、新に供給されたインクと、既にチューブ4内に供給されているインクとが混合することなく、新たなインクと既に供給されているインクとが、チューブ4内で連なった状態となる。インクが消費されると、既に供給されているインクはサブタンク5側に移動し、インクカートリッジ6からチューブ4内に新たなインクが供給される。
S305〜S315の処理を繰り返し実行することにより、インクカートリッジ6側からサブタンク5側に向かって、順番にチューブ4のインク容積を加算する。そして、加算容積SQjがチューブ4の全容積Vcを超えたときは(S305:YES)、チューブ4内にあるインク容積を全て加算したことになり、そのときのカウンタjの値は、チューブ4からサブタンク5に一部が入り込んでいるインク容積Qnを示す。
加算容積SQjがチューブ4の全容積Vcを超えたときには(S305:YES)、カウンタjの値をカウンタnに代入し(S320)、本制御処理を一旦終了して、元の処理に戻る。
一方、S170の処理により、カウンタjが最大値maxを超えたときには(S170:YES)、チューブ4の全容積Vcに相当するインクを排出する。排出を実行する際には、記録ヘッド1をホームポジションに移動し、ノズル2をキャップ8により覆う。この排出タイミング時に、モータ14を回転してポンプ12を駆動し、キャップ8、排出流路10を介して吸引し、ポンプ12から排出する。その際、モータ14を制御して、チューブ4の全容積Vcと同容積のインクの排出を実行する。
これにより、チューブ4内のインクは、一様に新に供給されたインクで充填され、初期導入の状態と同じになる。このチューブ4の全容積Vcの排出を行った後、S120以下の処理を実行して、各カウンタm,n,h,j,iを0にする初期化を実行する(S120)。
本実施形態では、後述する処理を実行することにより、各カウンタm,n,h,j,iの値が増加してしまう。そこで、カウンタjが最大値maxを超えたときには(S170:YES)、S120以下の処理を実行して、各カウンタm,n,h,j,iを初期化するようにしている。その際、最大値maxは大きな値とすれば、インクの排出を最小限にできる。
インク容積算出処理(S150)を終了すると、図4に示すように、増粘判定時刻か否かを判断する(S400)。増粘判定時刻は、例えば、予め設定された一定時間経過する毎の時刻であり、増粘判定時刻になっていないときには(S400:NO)、増粘判定時刻になるまでインク容積算出処理(S150)を繰り返し実行する。
チューブ4内のインクからのインク溶剤の蒸発量が多く、インクカートリッジ6やサブタンク5内のインクからのインク溶剤の蒸発量は少ない。従って、インク溶剤が蒸発してインクの粘度が増加することにより、インクが劣化する。チューブ4内のインクは、サブタンク5側ほどチューブ4内に留まっている時間が長く、インクの劣化が大きい。
図7はチューブ4内に留まっているインクの経過時間とそのインクの粘度との関係を示すグラフである。図7に示すように、経過時間tが長くなれば、インクの粘度Fbが大きくなり、インク粘度が増加すると、吐出不良を招く。
インクの粘度Fbとチューブ4内でのインクの経過時間tとの関係は、予め実験等により求められ、この関係は下記算出式(1)として、あるいは、マップとしてインク増粘度蓄積器26に記憶されている。
Fbi=fF(現在時刻−ti)…(1)
図4に示すように、、増粘判定時刻になったときには(S400:YES)、カウンタiにカウンタmの値を代入する(S405)。そして、現在時刻、インク容積Qi、算出時刻tiを呼び出し(S410)、インクの粘度Fbiを上記算出式(1)から、あるいはマップから算出する(S415)。
次に、算出したインクの粘度Fbiが許容値Flimitを超えているか否かを判断する(S420)。インクの粘度Fbiが許容値Flimitを超えていないときには(S420:NO)、カウンタiの値がカウンタnの値と等しいか否かを判断し、等しくないときには(S425:NO)、カウンタiをデクリメントする(S430)。
代入した後、S410以下の処理を繰り返し、デクリメントしたカウンタiに対応するインク容積Qi、算出時刻tiを呼び出し(S410)、インクの粘度Fbiを算出式(1)から算出する(S415)。算出したインクの粘度Fbiが許容値Flimitを超えているか否かを判断する(S420)。
即ち、S405の処理の実行直後は、カウンタiの値はカウンタmの値に等しく、最もインクカートリッジ6側のチューブ4内のインク容積Qmについて、インクの粘度Fbmを算出する。そして、S430、S410〜S425の処理を実行して、最もインクカートリッジ6側のチューブ4内のインク容積Qmから、最もサブタンク5側のインク容積Qnに向かって、順番にインクの粘度Fbiが許容値Flimitを超えているか否かを判断する。
図8は、インクカートリッジ6とサブタンク5とを接続するチューブ4内の排出インク容積Vhを示す説明図である。図8に示すように、インクカートリッジ6側からサブタンク5側に向かって、チューブ4内のインク容積Qi毎に、そのインクの粘度Fbiが許容値Flimitを超えているか否かを判断する(S420)。
インクカートリッジ6側のインク容積Qmは経過時間が短く、サブタンク5側のインク容積Qnは経過時間が長い。S425の処理の実行により、カウンタiの値とカウンタnの値とが等しいときには(S425:YES)、インクの粘度Fbiが許容値Flimitを超えるインク容積Qiのインクはないと判断して、S150以下の処理を実行する。
一方、S425の処理により、カウンタiの値とカウンタnの値とが等しいと判断される前に、インクの粘度Fbiが許容値Flimitを超えていると判断したときには(S420:YES)、それよりも、サブタンク5側のチューブ4内のインクは、全てインクの粘度Fbiが許容値Flimitを超えていることになる。
インクの粘度Fbiが許容値Flimitを超えているときには(S420:YES)、カウンタmが0か否かを判断する(S435)。カウンタmが0でないときには(S435:NO)、カウンタiの値をカウンタhに代入して(S440)、排出インク容積Vhを算出する(S445)。排出インク容積Vhは、チューブ4の全容積Vcからインクカートリッジ6側のインク容積Qmからカウンタiの一つ前までのインク容積Qi+1 を加算した容積を減算することにより算出できる。
次に、排出インク容積Vhにサブタンク5の容積Vdを加算した容積を排出する処理を実行する(S450)。サブタンク5の容積Vdをも排出するのは、サブタンク5の容積Vdを排出しないと、インクの粘度Fbiが許容値Flimitを超えたインクがサブタンク5内に残ってしまうからである。
インクを排出した後、カウンタhの値に1を加算して、カウンタnに代入し(S455)、カウンタmをインクリメントする(S460)。そして、排出インク容積Vhにサブタンク5の容積Vdを加算した値をインク容積Qm(=Vh+Vd)として記憶する(S465)。また、そのときの時刻を算出時刻tmとして記憶する(S470)。
これは、インクを排出することにより、新にインクカートリッジ6からチューブ4にインクが供給され、チューブ4内のインクがサブタンク5側に移動する。これに応じて、カウンタn,mの値を変えると共に、インク容積Qm及び算出時刻tmをインク容積蓄積器24に記憶するためである。S470の処理を実行した後、S150以下の処理を繰り返す。
一方、S435の処理の実行により、カウンタmの値が0であると判断されるときは(S435:YES)、初期導入後に一度も使用されることがなく、初期状態と同じ状態が保たれて、インクの粘度Fbiが許容値Flimitを超えたときである(S420:YES)。その際には、チューブ4の全容積Vcにサブタンク5の容積Vdを加算した容積を排出する処理を実行する(S465)。そして、S120以下の処理を繰り返す。
尚、本実施形態では、S400〜S430の処理の実行が劣化判断手段として働き、S445,S450の処理の実行がパージ制御手段として働く。
このように、消費単位毎にインクカートリッジ6から供給されるインク容積Qmを算出し、チューブ4内のインク容積毎のインクの劣化を判断して、劣化したインク容積Vhのインクを排出させるので、インク消費の無駄をなくしランニングコストの低減を図ることができる。消費単位として、印字、フラッシング、マニュアルパージ、定期パージのいずれか毎にインク容積Qmを算出すると、より精度よくインクの劣化を判断できる。
また、一定時間経過毎にインクの劣化を判断し、劣化した複数のインク容積のインクを排出させることにより、排出動作回数を低減できる。更に、時間の経過により増加するインクの粘度Fbiが予め設定された許容値Flimitを超えたときに、劣化と判断することにより、簡単な構成で劣化を検出できる。しかも、消費単位毎に算出したインク容積Qmの算出時刻tmを記憶することにより、消費単位毎に簡単な構成で劣化を検出できる。
本発明の一実施形態としてのインクジェット記録装置の主要部を示す概略構成図である。 本実施形態のインクジェット記録装置の主要部のブロック図である。 本実施形態のインクジェット記録装置の演算器において行われるインク容積算出処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態のインクジェット記録装置の演算器において行われる排出動作処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態のインクジェット記録装置の演算器において行われるチューブ内インク算出処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態のインクカートリッジとサブタンクとを接続するチューブ内のインク容積の移動を示す説明図である。 本実施形態のチューブ内に留まっているインクの経過時間とそのインクの粘度との関係を示すグラフである。 本実施形態のインクカートリッジとサブタンクとを接続するチューブ内の排出インク容積を示す説明図である。
符号の説明
1…記録ヘッド 2…ノズル
4…チューブ
5…サブタンク 6…インクカートリッジ
7…マニホールド 8…キャップ
10…排出流路 12…ポンプ
14…モータ 18…モータ制御器
20…演算器 22…タイマー
24…インク容積蓄積器
26…インク増粘度蓄積器

Claims (5)

  1. インクカートリッジからチューブを介して供給されるインクをノズルから吐出して記録を行なう記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドの前記ノズルから前記インクを排出させるパージ手段と、
    を備えたインクジェット記録装置において、
    消費単位毎に前記インクカートリッジから供給されるインク容積を算出するインク容積算出手段と、
    前記チューブ内の前記インク容積毎の前記インクの劣化を判断する劣化判断手段と、
    該劣化判断手段により劣化と判断されたときに、前記パージ手段を制御して、劣化と判断された前記インク容積の前記インクを排出させるパージ制御手段と、
    を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記インク容積算出手段により算出される前記インク容積の前記消費単位は、印字、フラッシング、マニュアルパージ、定期パージのいずれか1つ、あるいは、これらの組み合わせであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記劣化判断手段は、一定時間経過毎に前記インクの劣化を判断し、
    前記パージ制御手段は、前記パージ手段を制御して、劣化と判断された複数の前記インク容積のインクを排出させることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1つに記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記劣化判断手段は、時間の経過により増加する前記インクの粘度が予め設定された許容値を超えたときに、前記劣化と判断することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記インク容積算出手段は、前記消費単位毎に算出した前記インク容積の算出時刻を記憶すると共に、前記劣化判断手段は、前記算出時間から現在時刻までの時間の経過により増加する前記インクの粘度が予め設定された許容値を超えたときに、前記劣化と判断することを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016175302A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
JP2016190468A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置

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JP2016190468A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置

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