JP2007144607A - 帯鋸盤 - Google Patents

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Tadahiro Sugimoto
忠博 杉本
Masaki Okubo
政紀 大窪
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Abstract

【課題】帯鋸に対してその走行方向の振動を付与できるとともに、簡単な構造により製作コストの低減を図ることができ、しかも振動化の鋭敏性、確実性に優れた帯鋸盤を提供する。
【解決手段】駆動ホイール27と、従動ホイール28と、駆動ホイール27と従動ホイール28とに掛回した無端状帯鋸32とを備えた帯鋸盤である。駆動ホイール27は、駆動軸に取付けられた円板状ないしブラケット状の部材からなる駆動体15と、無端状帯鋸32が掛回される駆動ホイール本体16とを有する。駆動体15と駆動ホイール本体16との間に正逆微動付与機構50を配設して、駆動体15の回転に伴う駆動ホイール本体16の回転中に、正逆微動付与機構50にて駆動ホイール本体16を回転方向に正逆微動させることによって、無端状帯鋸32を走行方向に振動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、駆動ホイールと、従動ホイールと、駆動ホイールと従動ホイールとに掛回した無端状帯鋸とを備えた帯鋸盤に関するものである。
太径の丸鋼などのワークを切断する切断機として、従来から、図29に示すような帯鋸盤が知られている。この帯鋸盤1は横型帯鋸盤と呼ばれるもので、左右方向に長い略長方形の基台2と、この基台2上にワークWを固定するためのバイス3(固定ジョー3a及び移動ジョー3bで構成される)と、基台2の上面左右に垂直に立設された主コラム4及び副コラム5に案内されて昇降シリンダ13によって水平状態で昇降自在な鋸フレーム6と、この鋸フレーム6の左右両側にそれぞれ回転自在に配設された駆動ホイール7及び従動ホイール8と、これら両ホイール7、8相互間にあって鋸フレーム6の鋸ガイドレール9に対して図中右側位置で固定された固定側鋸ガイド10と、同じく鋸フレーム6の鋸ガイドレール9に対して図中左側位置で摺動固定自在に係合支持された移動側鋸ガイド11とを有する。
前記帯鋸盤1によるワークWの切削は、駆動ホイール7を、図示しない駆動モータで回転させ、帯鋸12を周回させつつ鋸フレーム6を下降させて行う。
その際、例えば、単位時間あたりの切削面積が一定に保持されるように、ワークの切削長に対応してワークに対する帯鋸の切込み速度を制御したり、ワークWの切削加工中の共振等の騒音を低減するために帯鋸の走行速度をインバータ等により制御したりしている。
そして、近年においては、帯鋸を走行方向に振動させることによって、いわゆる振動切削を行うようにしたものが提案されている(特許文献1)。
前記特許文献1の帯鋸盤の制御装置は、帯鋸の走行速度を演算する鋸速演算手段と、鋸速演算手段の演算結果に基づいて制御モータ(駆動ホイールを駆動するためのサーボモータ)の回転速度を制御するための回転速度制御手段と、モータドライバに対してパルス(矩形パルス)を印加するためのパルス発生手段等を備える。
そして、パルス発生手段は、回転速度制御手段の制御の下に一定の回転速度で回転している制御モータの電気回路にパルスを与えることによって、一定の速度で回転している駆動ホイールにその回転方向に脈動を加え、それによって帯鋸の走行を振動化するものである。
特開2004−284006号
しかしながら、特許文献1に記載のような帯鋸盤では、サーボモータやパルス発生手段等を使用した電気的制御を行うものであり、確実な振動を得るには複雑かつ大型化が避けられず、コスト高となるばかりか、回転部分のイナーシャが大きくなるため、実際に鋸刃に伝わる振動は確実性や鋭敏性に欠けるという問題がある。
本発明は、上記の問題に鑑みて、帯鋸に対してその走行方向に確実な振動を付与するとともに、簡単な構造により製作コストの低減を図ることができ、しかも、正逆微動部分のイナーシャが小さく、振動の鋭敏性に優れる帯鋸盤を提供するものである。
本発明の帯鋸盤は、駆動ホイールと、従動ホイールと、駆動ホイールと従動ホイールとに掛回した無端状帯鋸とを備えた帯鋸盤において、前記駆動ホイールは、駆動軸に取付けられた円板状ないしブラケット状の部材からなる駆動体と、前記無端状帯鋸が掛回される駆動ホイール本体とを有するとともに、駆動体と駆動ホイール本体との間に正逆微動付与機構を配設して、駆動体の回転に伴う駆動ホイール本体の回転中に、前記正逆微動付与機構にて駆動ホイール本体を回転方向に正逆微動させることによって、前記無端状帯鋸に走行方向の振動を与える。
前記正逆微動付与機構は、偏心カムが嵌合する嵌合孔を有する第1リンクと、駆動ホイール本体に枢支される第2リンクと、第1リンクと第2リンクとの間に配設されるレバーとを備える。
あるいは、前記正逆微動付与機構は、偏心カムを駆動するモータを備え、前記駆動体の前面側に前記モータを装着する。
あるいはまた、前記正逆微動付与機構は、前記駆動体を構成するブラケット状部材に支持される偏心軸と、一端部が前記駆動ホイール本体に枢支されるとともに他端部が前記偏心軸の偏心部に嵌合されるリンクと、前記偏心軸に回転を与える回転付与機構とを備える。
駆動ホイールと、従動ホイールと、駆動ホイールと従動ホイールとに掛回した無端状帯鋸とを備えた帯鋸盤において、前記駆動ホイールは、駆動機構にて回転する内輪と、この内輪の外周に正逆微動自在に配置された外輪とを有するとともに、内輪と外輪との間に正逆微動付与機構を配設して、内輪の回転に伴う外輪の回転中に、前記正逆微動付与機構にて外輪を内輪に対して正逆微動させることによって、前記無端状帯鋸に走行方向の振動を与える。
前記正逆微動付与機構は、外輪に内輪に対する正逆微動を付与しつつ内輪の回転に伴って外輪を一体状に回転させるレバーと、このレバーを揺動させて外輪を正逆微動させる揺動機構とを備える。これにより、無端状帯鋸を走行方向に鋭敏に、かつ確実に振動させることができる。
揺動機構は、レバーの一端部に係合する偏心カムを備え、この偏心カムの回転により前記レバーが揺動して、この揺動によって、外輪に係合されたレバーの他端部が前記無端状帯鋸の前進方向及び後進方向に正逆微動する。
偏心カムを回転駆動するモータは、内輪の軸心線上に対応して装着、あるいは内輪の表面側に装着することができる。
また、正逆微動付与機構を、シリンダ機構や電歪発生エレメント等の往復動機構にて構成することができる。
前記従動ホイールは、回転する内輪と、この内輪の外周に遊動部材を介して正逆微動自在に設けられた外輪とを有する。これにより、駆動ホイールの正逆微動が抵抗少なく行われ、無端状帯鋸に、より鋭敏な振動をもたらすことができる。
前記駆動ホイール及び従動ホイールは、外輪の正逆微動を可能とする遊動部材を備える。駆動ホイール及び従動ホイールの遊動部材は、内輪と外輪との間に介装される軸受にて構成、あるいは外輪の正逆微動を可能とするように内輪と外輪とを連結するスポーク部材にて構成することができる。
本発明は、機械的構成だけで、無端状帯鋸にその走行方向に対する振動を付与することができ、しかも簡単な構造で、鋭敏な振動を確実に付与することができる。また、駆動体を駆動するためのモータは汎用の電気モータでよいので、装置全体の小型化および低コスト化を図ることができる。
駆動ホイールは、駆動軸に取付けられた円板状ないしブラケット状の部材からなる駆動体と、前記無端状帯鋸が掛回される駆動ホイール本体とを有するとともに、駆動体と駆動ホイール本体との間に正逆微動付与機構を配設して、駆動体の回転に伴う駆動ホイール本体の回転中に、前記正逆微動付与機構にて駆動ホイール本体を回転方向に正逆微動させる。これによって、無端状帯鋸に走行方向の振動を与えることができる。
正逆微動付与機構は、偏心カムが嵌合する嵌合孔を有する第1リンクと、駆動ホイール本体に枢支される第2リンクと、第1リンクと第2リンクとの間に配設されるレバーとを備えたものであったり、あるいは、偏心カムを駆動するモータを備え、前記駆動体の前面側に前記モータを装着したものであったり、あるいはまた、ブラケット状部材に支持される偏心軸と、一端部が前記駆動ホイール本体に枢支されるとともに他端部が前記偏心軸の偏心部に嵌合されるリンクと、前記偏心軸に回転を与える回転付与機構とを備えたものであったりする。これにより、無端状帯鋸を走行方向に鋭敏に、かつ確実に振動させることができ、振動化の信頼性の向上を図ることができる。
駆動ホイールとして、駆動機構にて回転する内輪と、この内輪の外周に正逆微動自在に配置された外輪とを有するとともに、内輪と外輪との間に正逆微動付与機構を配設することにより、内輪の回転に伴う外輪の回転中に、正逆微動付与機構にて外輪を内輪に対して正逆微動させることができる。これにより、無端状帯鋸に走行方向の振動を与えることができる。
正逆微動付与機構として、外輪に内輪に対する正逆微動を付与しつつ内輪の回転に伴って外輪を一体状に回転させるレバーと、このレバーを揺動させて外輪を正逆微動させる揺動機構とを用いることができる。
揺動機構として、レバーの一端部に係合する偏心カムを用い、この偏心カムの回転によりレバーを揺動させれば、レバーの他端部に係合されている外輪の内輪に対する正逆微動が正確に行われ、無端状帯鋸に、走行方向の振動を確実に付与することができる。
偏心カムを回転駆動するモータを、内輪の軸心線上に対応させて装着することによって、内輪をバランスよく回転させることができる。また、内輪の表面側に装着することによって、モータの装着性(組付性)の向上を図ることができる。
また、正逆微動付与機構を、シリンダ機構や電歪発生エレメント等の往復動機構にて構成すれば、前進方向及び後進方向への正逆微動を簡単確実に行うことができる。特に電歪発生エレメントの場合、高周波の振動を与えることができる。
従動ホイールは、回転自在の内輪と、この内輪の外周に遊動部材を介して正逆微動自在に設けられた外輪とを有する。これにより、駆動ホイールの正逆微動が抵抗少なく行われ、無端状帯鋸に、より鋭敏な振動をもたらすことができ、ワークの高能率切削が得られる。
駆動ホイール及び従動ホイールの遊動部材を、内輪と外輪との間に介装される軸受にて構成、あるいは内輪と外輪とを連結するスポーク部材にて構成することができるので、製作を容易かつ安価にできる。
以下本発明の実施の形態を図1〜図28に基づいて説明する。
図1〜図6は第1実施形態を示し、この帯鋸盤21は、大径の丸鋼等のワークWを切削するものであって、駆動ホイール27と、従動ホイール28と、駆動ホイール27と従動ホイール28とに掛回した無端状帯鋸32とを備える。
前記ワークWは、基台22上に載置され、この基台22に設けられた固定機構29にて固定される。固定機構29は、固定ジョー23aと移動ジョー23bとを備えたバイス23にて構成されている。また、基台22には主コラム24と副コラム25が立設され、これらのコラム24、25に、前記駆動ホイール27と従動ホイール28と無端状帯鋸32等が支持される鋸フレーム26が付設されている。なお、鋸フレーム26は、駆動ホイール27を支持する駆動側フレーム部26aと、従動ホイール28を支持する従動側フレーム部26bと、駆動側フレーム部26aと従動側フレーム部26bを連結する連結フレーム部26cとからなる。
鋸フレーム26は、図示省略の昇降機構を介して上下する。この際、鋸フレーム26は、前記コラム24、25に案内され、水平状態を維持しつつ上下する。なお、昇降機構としては、例えば、基台22に設置されるシリンダ機構にて構成することができる。
また、鋸フレーム26には、無端状帯鋸32の走行を案内するガイド部材33が付設されている。ガイド部材33は固定側鋸ガイド30と移動側鋸ガイド31とからなり、鋸フレーム26の駆動側フレーム部26aと従動側フレーム部26bとの間に配設される。移動側鋸ガイド31は、鋸フレーム26に付設されたガイドレール34に案内されつつ、一定区間内を移動させ固定することができる。
固定側鋸ガイド30と移動側鋸ガイド31は、夫々その下端に垂直な溝部35が形成され、この溝部35に帯鋸32が、切刃部を下にして垂直に保たれ、走行自在に挟持されている。
駆動ホイール27は、図2等に示すように、駆動機構37にて回転する内輪38(駆動体15)と、この内輪38の外周に遊動部材39を介して正逆微動自在に配置された外輪40(駆動ホイール本体16)とを有する。この外輪40に、無端状帯鋸32が掛回される。駆動機構37は、図示省略の駆動用モータ(内輪駆動用モータ)と、駆動用モータの回転駆動力を伝達する伝達機構41とを備える。伝達機構41は、ウォーム42と、これに噛合するウォームホイール43とを有し、前記鋸フレーム26の駆動側フレーム部26aに収納される。
内輪38には、駆動側フレーム部26aの貫通孔44に軸受45を介して回転自在に挿入される、円筒体からなる駆動軸38aが連結されている。駆動側フレーム部26aから突出した駆動軸38aの突出端部46に、キー部材47を介して内輪38が外嵌固定されている。そして、駆動側フレーム部26aの内部において、駆動軸38aにキー部材48を介してウォームホイール43が外嵌固定されている。
これにより、図示省略の駆動用モータが駆動してウォーム42が回転すれば、このウォーム42に噛合しているウォームホイール43が回転し、このウォームホイール43が外嵌固定されている駆動軸38aが回転して内輪38が回転する。
前記遊動部材39は、この実施形態では、ボールベアリング(玉軸受)を使用する。すなわち、駆動ホイール27は、内輪38に対して外輪40が遊動自在に外嵌されている。なお、この遊動部材39としては、ころを使用したころ軸受であってもよい。
ところで、内輪38に対する外輪40の正逆微動はごくわずかであるので、遊動部材39は、図8と図9に示すような複数のスポーク部材100を使用してもよい。スポーク部材100は、内輪38の表面に取付けられるブロック片101と、外輪40の表面に取付けられるブロック片102と、ブロック片101、102を連結する板バネ状の連結板103とからなり、周方向に所定ピッチで放射状に配設される。これにより、内輪38に対する外輪40の正逆微動が、連結板103のバネ性により可能となる。なお、スポーク部材100の数は、図8では10個であるが、後述するレバー51のスペース次第で増減してもさしつかえない。
内輪38と外輪40との間に正逆微動付与機構50が配設されている。正逆微動付与機構50は、外輪40に内輪38に対する正逆微動を付与しつつ、内輪38の回転に伴って外輪40を一体状に回転させるレバー51と、このレバー51を揺動させて外輪40を正逆微動させる揺動機構52とを備える。
レバー51は、両端部にそれぞれ楕円孔からなる力点孔54と作用点孔55が形成され、内輪38の外周近傍において、内輪38の表面に設けられた支点軸56に支持されている。力点孔54及び作用点孔55は、その長径方向がレバー51の長径方向に沿うように配設されている。
前記支点軸56は、内輪38の取付部に嵌着される基部56aと、レバー51の支点孔に嵌合される軸部56bと、基部56aと軸部56bとの間に設けられる鍔部56cとからなる。そして、支点軸56の軸部56bがレバー51の支点孔に嵌合している。これにより、レバー51は支点軸56を中心に揺動することができる。
また、揺動機構52は、レバー51の一端部に設けた力点孔54に係合(嵌合)する偏心カム57と、この偏心カム57をシャフト機構58を介して回転させるモータ59等を備える。モータ59は、駆動側フレーム部26aに設けられた支持枠60に取り付けられ、その出力軸59aが支持枠60内に突出している。シャフト機構58は、駆動軸38aの中心孔61に挿通される回転軸62を備え、この回転軸62の一端部がモータ59の出力軸59aにカップリング等の連結部材63を介して連結されている。回転軸62は、駆動軸38aの中心孔61に装着されるブッシュ64に支持され、回転自在となっている。このように、前記モータ59は内輪38の軸心線上に対応させて装着される。
駆動軸38aから突出した回転軸62の他端部に、キー部材65を介して前記偏心カム57が外嵌固定される。また、レバー51の他端部に設けた作用点孔55には、外輪40に固定された作用点軸66が嵌合される。作用点軸66は、外輪40の取付孔に嵌着される基部66aと、レバー51の作用点孔55に嵌合される軸部66bと、基部66aと軸部66bとの間に設けられる鍔部66cとからなる。軸部66bはその外径が作用点孔55の短径と同一に設定されている。支点軸56の鍔部56cと作用点軸66の鍔部66cとで、レバー51と駆動ホイール27との間に所定隙間が設けられる。
この状態においてモータ59が駆動し、回転軸62が回転すれば、偏心カム57が、長孔である力点孔54内を回転する。すなわち、図4に示すように、偏心カム57の回転中心O1と力点孔54の中心Oとが一致した状態から、図6(a)に示すように、偏心カム57が矢印方向に回転して、偏心カム57の回転中心O1に対し力点孔54の中心Oが紙面上右側に寸法Lだけ変位した状態になる。すなわち、レバー51の一端部側が支点軸56を中心に矢印A方向に揺動することになる。これにより、レバー51の他端側が支点軸56を中心に矢印B方向に揺動することになる。
また、図6(b)に示すように、偏心カム57が矢印方向に回転して、偏心カム57の回転中心O1に対し力点孔54の中心Oが紙面上左側に寸法Lだけ変位した状態になる。すなわち、レバー51の一端部側が支点軸56を中心に矢印C方向に揺動することになる。これにより、レバー51の他端側が支点軸56を中心に矢印D方向に揺動することになる。
従動ホイール28も、図7に示すように、回転自在の内輪68と、この内輪の外周に遊動部材69を介して正逆微動自在に設けられた外輪67とを有する。すなわち、従動軸Sを鋸フレーム26の従動側フレーム部26bに軸受120を介して回転自在に支持するとともに、従動側フレーム部26bから突出した、従動軸Sの突出部に内輪68を外嵌固定する。遊動部材69は、駆動ホイール27の遊動部材39と同様、玉軸受であっても、ころ軸受であってもよく、あるいは、図8と図9に示すようなスポーク部材100を使用してもよい。要するに、従動ホイール28も、内輪68に対して外輪67が正逆微動自在に外嵌されていればよい。なお、従動ホイール28には、駆動ホイール27に設けた正逆微動付与機構は設けない。
さて、図1のように、駆動ホイール27の外輪40と従動ホイール28の外輪67とに無端状帯鋸32を掛回す。駆動機構37が駆動すれば、前記したように、駆動ホイール27の内輪38が回転し、その際、内輪38と外輪40とは支点軸56とレバー51と作用点軸66とを介して係合されているので、この内輪38の回転に伴って外輪40も回転する。これにより、駆動ホイール27の外輪40と従動ホイール28の外輪67とに掛回されている無端状帯鋸32は、矢印Xの方向に走行する。
次に、前記したように構成した帯鋸盤にてワークWを切削(切断)する手順を説明する。まず、図1において、ワークWを基台22上に固定機構29を介して所定位置に固定する。すなわち、基台22上のワークWをバイス23の固定ジョー23aと移動ジョー23bとで挟持する。この状態で、駆動機構37を駆動させることによって、駆動ホイール27と従動ホイール28とに掛回されている無端状帯鋸32を図1の矢印X方向に走行させつつ、鋸フレーム26を下降させる。これによって、ワークWを切削することができる。
この切削中において、モータ59を駆動することによって回転軸62を介して偏心カム57を回転させる。これにより、偏心カム57の回転中心O1と力点孔54の中心Oとが一致した状態から、偏心カム57が図6に示す矢印方向に回転すれば、図6(a)に示す状態となるまでは、レバー51は、その一端部側が支点軸56を中心に矢印A方向に揺動し、その他端部側が支点軸56を中心に矢印B方向に揺動していく。すなわち、レバー51の他端部は無端状帯鋸32の後進方向に揺動すことになる。
また、図6(a)に示す状態からさらに矢印方向に偏心カム57が回転していけば、レバー51は、その一端部側が支点軸56を中心に、図6(b)の矢印C方向に揺動し、その他端部側が支点軸56を中心に矢印D方向に揺動していく。そして、偏心カム57の回転中心O1と力点孔54の中心Oとが一致した状態(図4に示す状態から偏心カム57が180度回転した状態)となった後、さらに偏心カム57が矢印方向に回転していけば、図6(b)に示す状態までは、レバー51は、その一端部側が支点軸56を中心に矢印C方向に揺動し、その他端部側が支点軸56を中心に矢印D方向に揺動していく。すなわち、レバー51の他端部は無端状帯鋸32の前進方向に揺動することになる。
図6(b)に示す状態から、偏心カム57が矢印方向に回転すれば、レバー51は、その一端部側が支点軸56を中心に矢印A方向に揺動し、その他端部側が支点軸56を中心に矢印B方向に揺動して、図4に示すような偏心カム57の回転中心O1と力点孔54の中心Oとが一致した状態に戻っていく。以後、偏心カム57が矢印方向に回転を続ければ、レバー51の他端部は、無端状帯鋸32の前進方向及び後進方向への揺動、すなわち正逆微動を繰り返すことになる。
このようにして、正逆微動付与機構50にて外輪40を内輪38に対して正逆微動させることによって、走行中の無端状帯鋸32を走行方向に振動させることができ、振動切削が実現する。
振動切削を用いれば、一般には、切削抵抗の減少(少ない力で削れる)、切削温度の低下(刃物が熱くならない)、加工精度の向上(きれいに、正確に削れる)、構成刃先や拡散の抑制(刃物が損傷しにくい)等の特性により、通常の切削では加工が困難な材料(高強度、高硬度、高靭性材料)の加工を行うことが可能となる。すなわち、この帯鋸盤においても、振動切削の作用効果により高精度の切削が可能となる。
本発明の帯鋸盤では、機械的構成だけで、無端状帯鋸32にその走行方向に対する振動を付与することができ、しかも簡単な構造で、鋭敏な振動を確実に付与することができる。また、内輪38を駆動するためのモータは汎用の電気モータでよいので、装置全体の小型化および低コスト化を図ることができる。
正逆微動付与機構50は、外輪40に内輪38に対する正逆微動を付与しつつ、内輪38の回転に伴って外輪40を一体状に回転させるレバー51と、このレバー51を揺動させて外輪40を正逆微動させる揺動機構52とを備える。これにより、無端状帯鋸32を走行方向に鋭敏に、かつ確実に振動させることができ、振動化の信頼性の向上を図ることができる。
揺動機構52として、レバー51の一端部に設けた力点孔54に係合する偏心カム57を用い、この偏心カム57の回転によりレバー51を揺動させるので、レバー51の他端部に設けた作用点孔55に係合する外輪40の内輪38に対する正逆微動は正確に行われ、無端状帯鋸32に、走行方向の振動を確実に付与することができる。
従動ホイール28は、回転自在の内輪68と、この内輪68の外周に遊動部材69を介して正逆微動自在に設けられた外輪67とを有する。これにより、駆動ホイール27の正逆微動が抵抗なく行われ、無端状帯鋸32に、より鋭敏な振動をもたらすことができ、ワークの高能率切削が得られる。
偏心カム57を回転駆動するモータを、内輪38の軸心線上に対応させて装着することによって、内輪38をバランスよく回転させることができる。また、図2のような駆動軸46の後方側でなく、内輪38の表面側に適宜にブラケットを配置して装着(図示省略)することによって、モータの装着性(組付性)の向上を図ることができる。
駆動ホイール27の遊動部材39や従動ホイール28の遊動部材69を、内輪38、68と外輪40、67との間に介装される軸受39、69にて構成、あるいは、内輪38、68と外輪40、67とを連結するスポーク部材100にて構成することができるので、製作を容易かつ安価にできる。
ところで、図1等においては、正逆微動付与機構50にレバー51に設けた楕円孔からなる力点孔54に偏心カム57を直接係合したが、図10に示すように、直接でなくリンク機構105を介してもよい。この場合、リンク機構105は、偏心カム57が嵌合する嵌合孔106を有する第1リンク107と、外輪40の軸108に枢支される枢支孔109を有する第2リンク110と、第1リンク107と第2リンク110との間にレバー111とを備える。
レバー111は、一端部が枢支ピン112を介して第1リンク107に枢支され、他端部が枢支ピン113を介して第2リンク110に枢支されている。また、レバー111は、内輪38から突設される支点軸114に、この支点軸114を中心として揺動可能に嵌合されている。
したがって、偏心カム57が回転すれば、第1リンク107が図10の実線の状態から仮想線の状態へ、仮想線の状態から実線の状態へと変位する。これにより、レバー111が支点軸114を中心に揺動し、この揺動に伴って、第2リンク110が無端状帯鋸32の前進方向及び後進方向に正逆微動する。従って、このリンク機構105を使用しても、図1に示すようなレバー51を使用したものと同様に作用効果を奏することができる。
次に、図11〜図14は第2実施形態を示し、この場合、第1実施形態と相違して、モータ59を内輪38上に付設している。すなわち、基部70aとこの基部70aから延びるモータ取付部70bとからなるブラケット70を、内輪38表面側の外周近傍に取付け、このモータ取付部70bにモータ59を取付けている。
そして、このモータ59の電気配線71を内輪38の駆動軸38aの中心孔61に挿通して、駆動側フレーム部26aの裏面側の駆動軸38aの端面に付設されたロータリケーブルジョイント72に接続している。ロータリケーブルジョイント72には、電源側に接続されるケーブル73が接続されている。
モータ59の出力軸59aに偏心カム57が外嵌固定され、この偏心カム57が、リンク51aの一端部の嵌合孔54aに嵌合している。また、外輪40に作用軸74が取付けられる。この作用軸74は、外輪40の取付孔に嵌着される基部74aと、外輪40の取付孔から突出する突出部74bとからなり、突出部74bは、大径鍔部75と、大径鍔部75より突出する軸部76とからなる。そして、この作用軸74の軸部76がリンク51aの他端部の作用孔55を枢支している。
これにより、モータ59が駆動すれば、偏心カム57が回転し、これによって、この偏心カム57が嵌合孔54aに嵌合しているリンク51aは、その他端部側が作用軸74に枢支された状態で往復することになる。このように往復すれば、内輪38と外輪40とはリンク51aにて連結されているので、外輪40が内輪38に対して、回転方向に正逆微動する。これによって、無端状帯鋸32にその走行方向に対する振動を付与することができる。
なお、この図11〜図14に示す帯鋸盤における他の構成は、図1等に示す帯鋸盤と同一構成であるので、同一構成については図1等と同一の符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態、すなわち、図11〜図14に示す帯鋸盤においても、第1実施形態、すなわち、図1等の帯鋸盤と同様の作用効果を奏する。特に、図11等に示す帯鋸盤では、内輪38の表面にモータを装着しているので、モータの装着性(組付性)がよいうえに、構造がより簡単という利点がある。
次に、図15から図17は第3実施形態を示す。この場合、正逆微動付与機構50を、シリンダ機構77からなる往復動機構にて構成している。すなわち、シリンダ機構77のシリンダ本体77aを内輪38表面の外周近傍に取付け、シリンダ機構77のピストンロッド77bを外輪40に取付けている。
そして、シリンダ本体77aの支持部78を内輪38から突設される軸部材79に枢支すると共に、ピストンロッド77bの先端部80を、外輪40から突設される軸部材81に枢支する。また、シリンダ本体77aから延びる油圧配管82a、82bを駆動軸38aの中心孔61に挿通して、駆動側フレーム部26aの裏面側の駆動軸38aの端面に付設されたロータリ油圧配管ジョイント83に接続している。ジョイント83には、油圧源側に接続される油圧配管84a、84bが接続されている。
これにより、シリンダ機構77が駆動して、ピストンロッド77bがその軸心に沿って往復動すれば、内輪38と外輪40とはシリンダ機構77にて連結されているので、外輪40が内輪38に対して、回転方向に正逆微動する。これによって、無端状帯鋸にその走行方向に対する振動を付与することができる。
なお、この図15〜図17に示す帯鋸盤における他の構成は、図1等に示す帯鋸盤と同一構成であるので、同一構成については図1等と同一の符号を付してその説明を省略する。
第3実施形態、すなわち、図15〜図17に示す帯鋸盤においても、第1実施形態、すなわち、図1等の帯鋸盤と同様の作用効果を奏する。特に、図15等に示す帯鋸盤では、レバー51や偏心カム57を使用しないので、組立性の向上を図ることが可能である。
次に、図18〜図20は第4実施形態を示し、この場合、往復動機構に電歪発生エレメント85を使用している。すなわち、電歪発生エレメント85の本体85aを内輪38表面の外周近傍に取付け、電歪発生エレメント85から延びるロッド85bを外輪40に取付けている。
そして、本体85aの支持部86を内輪38から突設されるブラケット87に螺着すると共に、ロッド85bの先端ねじ部を、外輪40に設けられた支持ブロック89に螺着している。また、本体85aから延びる配線90a、90bを駆動軸38aの中心孔61に挿通して、駆動側フレーム部26aの裏面側の駆動軸38aの端面に付設されたロータリケーブルジョイント91に接続している。ジョイント91には、電源側に接続されるケーブル92が接続されている。なお、図18等における88はナットを示している。
電歪発生エレメント85に電界を加えることによって、この電歪発生エレメント85の誘電体に機械的歪が発生し、これによって、ロッド85bがその軸心に沿って往復動する。この際、内輪38と外輪40とは電歪発生エレメント85にて連結されているので、外輪40が内輪38に対して、回転方向に正逆微動する。これによって、無端状帯鋸にその走行方向に対する振動を付与することができる。
なお、この図18〜図20に示す帯鋸盤における他の構成は、図1等に示す帯鋸盤と同一構成であるので、同一構成については図1等と同一の符号を付してその説明を省略する。
第4実施形態、すなわち、図18〜図20に示す帯鋸盤においても、第1実施形態、すなわち、図1等に示す帯鋸盤と同様の作用効果を奏する。特に電歪発生エレメントの場合、高周波数の振動を与えることができる。なお、往復動機構として、電歪発生エレメント85に変えて、磁界を加えることにより機械的歪が発生する磁歪発生エレメントを使用してもよい。
なお、前記第3及び第4実施形態では、往復動機構の各ロッドの秒あたり往復回数が帯鋸32の振動周波数となり、ワークWの材質、大きさ等に応じて振動周波数を設定することは容易である。また、振動の振幅は各ロッドの往復距離によって設定できる。
次に図21と図22は第5実施形態を示し、この帯鋸盤においては、駆動ホイール27は、無端状帯鋸32が掛回される駆動ホイール本体16と、駆動ホイール本体16の後面側において駆動軸38aに取付けられた回転ブラケット134からなる駆動体15とを備える。
偏心カム57は、モータ59の出力軸59aに連結部材63を介して連結された、回転軸62の突出端部に装着されている。また、駆動ホイール本体16は、短円筒状のボス部130と、このボス部130から外径側に延びる円盤状部131と、この円盤状部131の外径部に形成されたリム部132とからなる。そして、ボス部130が軸受133を介して駆動軸38aの突出端部46に外嵌されている。
この場合の正逆微動付与機構50は、駆動軸38aにその基端部が固定される回転ブラケット134と、一端部の嵌合孔135に偏心カム57が嵌合する第1リンク136と、駆動ホイール本体16の外周側に設けられた作用軸137に枢支される作用孔138を有する第2リンク139と、第1リンク136と第2リンク139との間にレバー140とを備える。
レバー140は、一端部が枢支ピン141を介して第1リンク136に枢支され、他端部が枢支ピン142を介して第2リンク139に枢支されている。また、レバー140は、回転ブラケット134から突設される支点軸143に、この支点軸143を中心として揺動可能に嵌合されている。なお、駆動ホイール本体16の円盤状部131には、重量軽減等のために複数個(図例では、4個)の貫通孔144が設けられ、一つの貫通孔144を介して前記支点軸143がレバー140に嵌入されている。
偏心カム57が回転すれば、第1リンク136が揺動して、レバー140が支点軸143を中心に揺動し、この揺動に伴って、第2リンク139が無端状帯鋸32の前進方向及び後進方向に正逆微動する。なお、図21と図22に示す帯鋸盤の他の構成は、図1等に示す帯鋸盤と同一構成であるので、同一構成については図1等と同一の符号を付してその説明を省略する。
次に図23から図25は第6実施形態を示し、この場合、正逆微動付与機構50は、偏心カム57を駆動するモータ59を備え、駆動ホイール本体16の前面側に配設される回転ブラケット145からなる駆動体15に前記モータ59を装着している。
回転ブラケット145は、その中心部が駆動ホイール27の中心部に対応する平板体からなり、駆動ホイール本体16の外周近傍に対応する一端部145aに前記モータ59を配置している。回転ブラケット145は、その他端部が駆動軸38aの突出端面に固着される。
モータ59の出力軸59aに偏心カム57が外嵌固定され、この偏心カム57が、リンク147の一端部の嵌合孔147aに嵌合している。また、駆動ホイール本体16に作用軸148が取付けられる。この作用軸148がリンク147の他端部の作用孔149を枢支している。なお、偏心カム57は軸受125を介して回転ブラケット145の貫孔126に嵌合されている。
また、この図23から図25に示す第6実施形態においても、前記図11と図12等に示した第2実施形態の帯鋸盤と同様、モータ59の電気配線71を駆動軸38aの中心孔61に挿通して、駆動側フレーム部26aの裏面側の駆動軸38aの端面に付設されたロータリケーブルジョイント72に接続している。ロータリケーブルジョイント72には、電源側に接続されるケーブル73が接続されている。
これにより、モータ59が駆動すれば、偏心カム57が回転し、これによって、偏心カム57が嵌合孔147aに嵌合しているリンク147は、その他端部側が作用軸148に枢支された状態で往復し、駆動ホイール本体16を回転方向に正逆微動させる。これによって、無端状帯鋸32にその走行方向に対する振動を付与することができる。
なお、この図23〜図25に示す帯鋸盤における他の構成は、図1等に示す帯鋸盤と同一構成であるので、同一構成については図1等と同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、図26〜図28は第7実施形態を示し、この帯鋸盤の正逆微動付与機構50は、前記駆動軸38aの中心孔61に挿通された回転軸62の他端部に嵌着されたプーリ150と、前記駆動ホイール本体16の前面側に配設される回転ブラケット151からなる駆動体15と、この回転ブラケット151に支持される偏心軸152A、152Bと、一端部が前記駆動ホイール本体16に枢支されるとともに他端部が前記偏心軸152A、152Bの偏心部152a、152aに嵌合されるリンク153A、153Bと、前記プーリ150の回転を前記偏心軸152A、152Bに伝達する一対の伝達部材154A、154Bとを備える。
伝達部材154A、154Bは歯付ベルトを使用し、この伝達部材154A、154Bの歯がプーリ150の歯と噛合している。なお、伝達部材154A、154Bとしては歯付ベルトに限らずチェーンを使用してもよい。
回転ブラケット151は、その中心孔155が駆動軸38aの突出端部156に外嵌固定され、両端部に、偏心軸152A、152Bが軸受157を介して嵌入される筒部158a、158bが設けられている。また、この偏心軸152A、152Bには、伝達部材154A、154Bの歯に噛合するプーリ160が嵌着されており、偏心軸152A、152Bの偏心部152aは、軸受161を介して、リンク153A、153Bの基端部の貫孔153aに嵌入されている。リンク153A、153Bの先端部は、駆動ホイール本体16の円盤状部131に設けられた枢支軸163に枢結されている。
前記プーリ150が嵌着されている回転軸62は、その一端部がモータ59の出力軸59aにカップリング等の連結部材63を介して連結されるとともに、駆動軸38aの中心孔61に装着された軸受162に回転自在に支持されている。
この第7実施形態では、一方の偏心軸152A側のプーリ160に掛回される伝達部材154Aが、他方の偏心軸152B側のプーリ160に掛回される伝達部材154Bよりも回転ブラケット151側に近く配置されている。
この第7実施形態において、モータ59が駆動することによって、プーリ150が回転すれば、伝達部材154A、154Bを介してプーリ160、160が回転し、偏心軸152A、152Bの偏心部152a、152aが回転する。これによって、リンク153A、153Bが揺動して、駆動ホイール本体16が回転ブラケット151に対して回転方向に正逆微動し、無端状帯鋸32にその走行方向に対する振動を付与する。
なお、この図26〜図28に示す帯鋸盤における他の構成は、図1等に示す帯鋸盤と同一構成であるので、同一構成については図1等と同一の符号を付してその説明を省略する。
以上前記各実施形態のいずれの場合についても、従動ホイール28は、内外輪67、68を有さない一般的な一体型のホイールを使用してもよい。
前記第1、第2、第5、第6及び第7実施形態では、帯鋸32の走行速度を振動化するにあたり、この振動周波数は偏心カム57ないし偏心軸152A、152Bの秒あたり回転数によってきまり、ワークWの材質、大きさ等に応じて振動周波数を設定することは容易である。また、振動の振幅は偏心カム57ないし偏心軸152A、152Bの偏心量によって設定できる。
正逆微動付与機構50(電歪発生エレメント85や磁歪発生エレメント以外の機構)にて付与される正逆微動の周波数は、例えば、10〜100Hz程度であり、その振幅は例えば0.5mm程度である。正逆微動付与機構50に、電歪発生エレメント85や磁歪発生エレメントを使用した場合の正逆微動の周波数は、前記のものより高周波数であり、例えば、20〜100kHz程度であり、その振幅は例えば15μm程度である。もちろん、このような周波数や振幅は前記数値にかぎらない。
本発明の第1実施形態を示す正面図である。 前記図1に示す帯鋸盤の要部拡大断面図である。 前記図1に示す帯鋸盤の駆動ホイールの拡大正面図である。 前記図1に示す帯鋸盤に使用したレバーの要部拡大正面図である。 前記図4の断面図である。 前記図1に示す帯鋸盤のレバーと偏心カムとの関係を示し、(a)は外輪の後進状態の説明図であり、(b)は外輪の前進状態の説明図である。 前記図1に示す帯鋸盤の従動ホイールの拡大断面図である。 他の遊動部材を使用した駆動ホイールの要部正面図である。 前記図8に示した遊動部材を使用した駆動ホイールの断面図である。 他の正逆微動付与機構を使用した駆動ホイールの要部拡大正面図である。 本発明の第2実施形態を示す帯鋸盤の要部正面図である。 前記図11の断面図である。 前記図11の底面図である。 前記図11のY−Y線拡大断面図である。 本発明の第3実施形態を示す帯鋸盤の要部正面図である。 前記図15の断面図である。 前記図15の底面図である。 本発明の第4実施形態を示す帯鋸盤の要部正面図である。 前記図18の断面図である。 前記図18の底面図である。 本発明の第5実施形態を示す帯鋸盤の要部正面図である。 前記図21の断面図である。 本発明の第6実施形態を示す帯鋸盤の要部正面図である。 前記図23の底面図である。 前記図23の断面図である。 本発明の第7実施形態を示す帯鋸盤の要部正面図である。 前記図26の断面図である。 前記図26の要部拡大断面図である。 従来例を示す正面図である。
符号の説明
15 駆動体
16 駆動ホイール本体
27 駆動ホイール
28 従動ホイール
32 無端状帯鋸
37 駆動機構
38 内輪
38a 駆動軸
39 遊動部材
40 外輪
50 正逆微動付与機構
51 レバー
52 揺動機構
57 偏心カム
59 モータ
62 回転軸
67 外輪
68 内輪
69 遊動部材
77 シリンダ機構
85 電歪発生エレメント
136 第1リンク
139 第2リンク
140 レバー
145 回転ブラケット
150 プーリ
151 回転ブラケット
152A、152B 偏心軸
153A、153B リンク

Claims (12)

  1. 駆動ホイールと、従動ホイールと、駆動ホイールと従動ホイールとに掛回した無端状帯鋸とを備えた帯鋸盤において、前記駆動ホイールは、駆動軸に取付けられた円板状ないしブラケット状の部材からなる駆動体と、前記無端状帯鋸が掛回される駆動ホイール本体とを有するとともに、駆動体と駆動ホイール本体との間に正逆微動付与機構を配設して、駆動体の回転に伴う駆動ホイール本体の回転中に、前記正逆微動付与機構にて駆動ホイール本体を回転方向に正逆微動させることによって、前記無端状帯鋸に走行方向の振動を与えることを特徴とする帯鋸盤。
  2. 前記正逆微動付与機構は、偏心カムが嵌合する嵌合孔を有する第1リンクと、駆動ホイール本体に枢支される第2リンクと、第1リンクと第2リンクとの間に配設されるレバーとを備えることを特徴とする請求項1の帯鋸盤。
  3. 前記正逆微動付与機構は、偏心カムを駆動するモータを備え、前記駆動体の前面側に前記モータを装着したことを特徴とする請求項1の帯鋸盤。
  4. 前記正逆微動付与機構は、前記駆動体を構成するブラケット状部材に支持される偏心軸と、一端部が前記駆動ホイール本体に枢支されるとともに他端部が前記偏心軸の偏心部に嵌合されるリンクと、前記偏心軸に回転を与える回転付与機構とを備えたことを特徴とする請求項1の帯鋸盤。
  5. 駆動ホイールと、従動ホイールと、駆動ホイールと従動ホイールとに掛回した無端状帯鋸とを備えた帯鋸盤において、前記駆動ホイールは、駆動機構にて回転する内輪と、この内輪の外周に正逆微動自在に配置される外輪とを有するとともに、内輪と外輪との間に正逆微動付与機構を配設して、内輪の回転に伴う外輪の回転中に、前記正逆微動付与機構にて外輪を内輪に対して正逆微動させることによって、前記無端状帯鋸に走行方向の振動を与えることを特徴とする帯鋸盤。
  6. 前記正逆微動付与機構は、外輪に内輪に対する正逆微動を付与しつつ内輪の回転に伴って外輪を一体状に回転させるレバーと、このレバーを揺動させて外輪を正逆微動させる揺動機構とを備えたことを特徴とする請求項5に記載の帯鋸盤。
  7. 揺動機構は、レバーの一端部に係合する偏心カムを備え、この偏心カムの回転により前記レバーが揺動して、この揺動によって、外輪に係合されたレバーの他端部が前記無端状帯鋸の前進方向及び後進方向に正逆微動することを特徴とする請求項6に記載の帯鋸盤。
  8. 偏心カムが装着された回転軸を、内輪の軸心線上においてモータにて回転駆動することを特徴とする請求項7に記載の帯鋸盤。
  9. 偏心カムを、内輪の表面側に装着されたモータにて回転駆動することを特徴とする請求項7に記載の帯鋸盤。
  10. スポーク部材にて外輪の正逆微動を可能とするように内輪と外輪とを連結したことを特徴とする請求項5から9のいずれかに記載の帯鋸盤。
  11. 正逆微動付与機構を、シリンダ機構や電歪発生エレメント等の往復動機構にて構成したことを特徴とする請求項1又は請求項5に記載の帯鋸盤。
  12. 前記従動ホイールが、回転自在の内輪と、この内輪の外周に遊動部材を介して正逆微動自在に設けられた外輪とを有することを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の帯鋸盤。
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