JP2007143689A - 電気的刺激装置 - Google Patents

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Noritoshi Yoshioka
徳利 吉岡
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Abstract

【課題】出力回路よりも多いチャンネル数を構成して、さすり感覚の刺激が得られるようにする。
【解決手段】第1出力回路11に対して2組の出力端子部1、2が設定され、第2出力回路12に対して2組の出力端子部3、4が設定される。出力回路11、12と各出力端子部1〜4との間に設けた切換スイッチ装置30による切換作用によって、順次モードのときは、1組の出力端子部に対してのみ電気信号が付与されると共に、電気信号が付与される1組の出力端子部が順次変更される。同時モードのときは、全ての出力端子部1〜4に電気信号が付与される。
【選択図】 図2

Description

本発明は低周波治療器等の電気的刺激装置に関するものである。
電気信号を利用して刺激を与える電気的刺激装置として、例えば低周波治療器が知られている。この低周波治療器では、患者の体表面に装着された一対の導子間に低周波電気信号(低周波治療用信号)を付与することにより行われる。そして、一対の導子を複数組設けた多チャンネル式の低周波治療器も実用化されており、この多チャンネル化のために複数の出力回路を設けている(特許文献1参照)。
多チャンネル式の低周波治療器にあっては、患者の体表面の複数箇所に対して同時に低周波電気信号を付与すること、つまり一度に多くの箇所に低周波電気信号を付与する場合が一般的である。この一方、多チャンネル式のものにおいて、実際に電気信号を印可するのは例えば1組の導子のみとして、電気信号が印可される導子を順次変更することにより、刺激部位が移動する「さすりの感覚」を得るようにすることも行われている(特許文献1参照)。
特開2003−245363号公報
前述のような多チャンネル式の電気的刺激装置においては、従来は、1組の導子(導子が接続される1組の出力端子部で1つのチャンネルに相当)に対して1つの出力回路を設けていた。したがって、例えば8チャンネル式の場合は8個の出力回路を設ける等、チャンネル数が増大するとこれに応じて出力回路を増大させる必要があった。この出力回路を多く設けることは、コストの増大や機器の大型化をまねくことになり、この点においてなんらかの対策が望まれることになる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、出力回路の数よりも実質的に多くのチャンネル数を設定でき、しかも刺激部位が順次移動するさすりの間隔をも得られるようにした電気的刺激装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明はその第1の解決手法として次のようにしてある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
刺激用の電気信号を出力するための出力回路を有する電気的刺激装置において、
それぞれ2個一対とされ、導子の接続用となる複数組の出力端子部と、
前記複数組の出力端子部と前記出力回路との間に介在された切換スイッチ装置と、
前記切換スイッチ装置を制御して、前記複数組の出力端子部と前記出力回路との接続関係を変更制御するための切換制御手段と、
を備え、
前記切換制御手段は、前記複数組の出力端子部を順番に1組づつ前記出力回路接続するように切換制御する順次モードを有している、
を備えているようにしてある。上記解決手法によれば、1つの出力回路に対して複数組の出力端子部を設定して、実際に電気信号を与えることとなる出力端子部が1組づつ順次変更されるので、1つの出力回路であっても多チャンネルとしての機能を得て、さすりの間隔を得る刺激を与えることが可能となる。
上記第1の解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2に記載のとおりである。すなわち、
前記切換制御手段は、前記複数組の出力端子部を全てを同時に該出力回路に接続する同時モードをさらに有している、ようにしてある。この場合、同時モードを選択することにより、出力回路が1つであっても多くの部位に対して同時に刺激を与えることができる。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような第2の解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項3に記載のように、
それぞれ刺激用の電気信号を出力するための複数の出力回路を有する電気的刺激装置において、
それぞれ2個一対とされ、前記出力回路の数よりも多い組数となるように設定された導子接続用となる複数組の出力端子部と、
前記複数組の出力端子部と前記複数の出力回路との間に介在された切換スイッチ装置と、
前記切換スイッチ装置を制御して、前記複数組の出力端子部と前記複数の出力回路との接続関係を変更制御するための切換制御手段と、
を備え、
前記切換制御手段は、前記複数組の出力端子部から順番に1組づつ電気信号が出力されるように該複数組の出力端子部を前記出力回路に接続するように切換制御する順次モードと、該複数組の出力端子部から全て同時に電気信号を出力するように該出力回路に接続する同時モードとの少なくとも2つの制御モードを有している、
ようにしてある。上記解決手法によれば、出力回路の数よりも多い組数の出力端子部を設けて、実際に電気信号を与えることのできる出力端子部が切換スイッチ装置によって1組づつ順次変更されるので、出力回路の数よりも多い多チャンネルとしての機能を得て、さすりの間隔を得ることが可能となる。また、同時モードのときは、出力回路の数よりも多い数の部位に対して同時に刺激を与えることができる。
上記第2の解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項4〜請求項6に記載のとおりである。すなわち、
前記順次モードのとき、電気信号が出力される前記出力端子部の変更に伴って、電気信号を与えるために使用される前記出力回路が順次変更される、ようにしてある(請求項4対応)。この場合、順次モードのときに、複数の出力回路を極力均等に使用する上で好ましいものとなる。また、順次モードのとき、ある出力端子部のみから電気信号が出力されている途中状態において、次の出力端子部から電気信号を出力することも可能となる。
前記順次モードのとき、前記出力端子部から電気信号が出力されている途中状態において、次の出力端子部からの電気信号の出力が開始される、ようにしてある(請求項5対応)。この場合、刺激される感覚の移動をよりさすりの感覚に近いものとする上で好ましいものとなる。
前記各出力回路についてそれぞれ、前記出力端子部が同じ組数づつ設定されると共に、前記切換スイッチ装置によって同じ切換態様が得られるように設定されている、ようにしてある(請求項6対応)。この場合、出力端子部部の組数や切換スイッチにより得られる切換態様を各出力回路毎に同じように設定して、各出力回路毎に異なる設定を行う場合に比して、構造の簡単化や制御の容易化を図る等の上で好ましいものとなり、また出力回路の増大にも柔軟に対応する等の上でも好ましいものとなる。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような第3の解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項7に記載のように、
それぞれ刺激用の電気信号を出力するための複数の出力回路を有する電気的刺激装置において、
それぞれ2個一対とされ、前記出力回路の数よりも多い組数となるように設定された導子接続用となる複数組の出力端子部と、
前記複数組の出力端子部と前記複数の出力回路との間に介在された切換スイッチ装置と、
前記切換スイッチ装置を制御して、前記複数組の出力端子部と前記複数の出力回路との接続関係を変更制御するための切換制御手段と、
を備え、
前記切換制御手段は、切換スイッチ装置を制御して、前記複数組の出力端子部のうち一部の出力端子部からのみ電気信号が出力させると共に、電気信号が出力される該一部の出力端子部を順次変更するように切換制御する順次モードを有し、
前記順次モードのとき、電気信号が出力される前記一部の出力端子部が一部の出力回路にのみ接続されると共に、電気信号が出力される該一部の出力端子部の変更に伴って該一部の出力端子部に電気信号を与えるための出力回路が順次変更される、
ようにしてある。上記解決手法によれば、出力回路の数よりも多い組数の出力端子部を設けて、順次モードのときは、実際に電気信号を与えることとなる一部の出力端子部が順次変更されるので、出力回路の数よりも多い多チャンネルとしての機能を得て、刺激部位が順次移動されるいわゆるさすりの感覚を得ることが可能となる。また、順次モードのときに、使用される出力回路も順次変更されるので、複数の出力回路を均等に使用するようにする上で好ましいものとなる。
上記第3の解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項8、請求項9に記載のとおりである。すなわち、
前記切換制御手段は、前記複数組の出力端子部から全て同時に電気信号を出力するように該複数組の出力端子部を前記複数の出力回路に接続する同時モードをさらに有している、ようにしてある(請求項8対応)。この場合、同時モードのときに、全ての出力回路および全ての出力端子部を有効に利用して、多くの部位に対して同時に刺激を与えることができる。
前記各出力回路についてそれぞれ、前記出力端子部が同じ組数づつ設定されると共に、前記切換スイッチ装置によって同じ切換態様が得られるように設定されている、ようにしてある(請求項9対応)。この場合、出力端子部部の組数や切換スイッチにより得られる切換態様を各出力回路毎に同じように設定して、各出力回路毎に異なる設定を行う場合に比して、構造の簡単化や制御の容易化を図る等の上で好ましいものとなり、また出力回路の増大にも柔軟に対応する等の上でも好ましいものとなる。
前記各解決手法において、同時モードを有する場合に、次のような解決手法をさらに採択することができる。すなわち、
前記同時モードのときの出力の大きさを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている出力の大きさに基づいて、前記順次モードのときの出力の大きさを設定する出力設定手段と、
を備えているようにしてある(請求項10対応)。この場合、、同時モードで設定された出力の大きさに基づいて、順次モードのときの出力の大きさを自動設定することとなり、両モードにおいて個々に出力の大きさを設定する場合に比して、出力の大きさ設定の手間を軽減する上で好ましいものとなる。
請求項1に記載された発明によれば、1つの出力回路であっても多チャンネルとしての機能を得て、さすりの間隔を得る刺激を与えることが可能となる。
請求項3によれば、出力回路の数よりも多い多チャンネルとしての機能を得て、順次モードのときはさすりの間隔を得ることが可能となり、また同時モードのときは、一度に多くの部位に対して刺激を与えることができる。
請求項7によれば、出力回路の数よりも多い組数の出力端子部を設けて多チャンネルとしての機能を得て、順次モードのときは、実際に電気信号を与えることととなる一部の出力端子部が順次変更されるので、刺激部位が順次移動されるいわゆるさすりの感覚を得ることが可能となる。また、順次モードのときに、使用される出力回路も順次変更されるので、複数の出力回路を均等に使用するようにする上で好ましいものとなる。
図1において、Hは多チャンネル式低周波治療器の本体である。この本体Hは、実施形態では擬似的に4チャンネル式とされて、合計4つの出力端子部1〜4を有する。各出力端子部1〜4は、それぞれ一対の端子部により構成されて、出力端子部1は端子部1c、1dにより構成され、出力端子部2は端子部2c、2dにより構成され、出力端子部3は端子部3c、3dにより構成され、出力端子部4は端子部4c、4dにより構成されている。
各出力端子部1〜4には、それぞれ一対の導子が接続可能とされている。すなわち、第1チャンネルとなる第1出力端子部1には、配線1A、1Bを介して、一対の導子1a、1bが接続される。同様に、第2チャンネルとなる第2出力端子部2には、配線2A、2Bを介して、一対の導子2a、2bが接続される。第3チャンネルとなる第3出力端子部3には、配線3A、3Bを介して、一対の導子3a、3bが接続される。第4チャンネルとなる第4出力端子部4には、配線4A、4Bを介して、一対の導子4a、4bが接続される。
図1中、Tは治療台、Kは治療台T上にうつ伏せとなった患者である。上記導子1a、1b〜4a、4bは、患者Kの治療部位としての例えば背中に対して、吸着盤等を利用して装着される。これにより、出力部1〜4からの後述する治療用の低周波信号(低周波の電気信号)を出力することにより、各一対の導子1aと1bとの間、2aと2bとの間、3aと3bとの間、および4aと4bとの間という各部位に刺激が与えられる。全導子1a、1b〜4a、4bに同時に治療用電気信号を印可することにより、各導子装着部分に刺激を与える同時モードでの刺激態様となる。また、電気信号を与える導子としては1組のみとして、電気信号を与える導子組を順次変更することにより、刺激される部位が順次変更される順次モードでの刺激態様となる。例えば、電気信号を与える導子対の順序として、第1番目に1a、1b、第2番目に2a、2b、第3番目に3a、3b、最後に4a、4bとしたとき(次は1a、1bに戻る)、刺激は、図1において反時計回りに移動することになる。
図2は、本発明に用いる制御系統をブロック図的に示すものであり、この図2において、Uはマイクロコンピュータを利用して構成されたコントローラ(制御ユニット)である。コントローラUは、CPU、ROM、RAM、システムタイマ等を有する。また、11は第1出力回路、12は第2出力回路であり、実施形態では前述したように擬似的に4チャンネルとされているが、出力回路としてはその半分の数の2個のみとされている。コントローラUからは、出力等が調整された治療用電気信号に応じた指令信号が、D/A変換器21あるいは22を介して第1出力回路11あるいは第2出力回路12に入力される。各出力回路11、12は、指令信号に応じた治療用電気信号を出力する。
前述した4つの出力端子部1(1a、1b)〜4(4a、4b)と、2つの出力回路11、12との間には、切換スイッチ装置30が介在されている。切換スイッチ30は、例えばフォトモスリレーからなる8個のスイッチ31〜38を有する。スイッチ31は、そのON、OFFに応じて、端子部1cを、第1出力回路11の一方側(実施形態ではプラス側)に対して接続、接続解除するものである。スイッチ32は、そのON、OFFに応じて、端子部1dを、第1出力回路11の他方側(実施形態ではマイナス側)に対して接続、接続解除するものである。スイッチ31と32とは互いに連動して、共にONとされ、共にOFFとされる。
スイッチ33は、そのON、OFFに応じて、端子部2cを、第1出力回路11の一方側(実施形態ではプラス側)に対して接続、接続解除するものである。スイッチ34は、そのON、OFFに応じて、端子部2dを、第1出力回路11の他方側(実施形態ではマイナス側)に対して接続、接続解除するものである。スイッチ33と34とは互いに連動して、共にONとされ、共にOFFとされる。
スイッチ35は、そのON、OFFに応じて、端子部3cを、第2出力回路12の一方側(実施形態ではプラス側)に対して接続、接続解除するものである。スイッチ36は、そのON、OFFに応じて、端子部3dを、第2出力回路12の他方側(実施形態ではマイナス側)に対して接続、接続解除するものである。スイッチ35と36とは互いに連動して、共にONとされ、共にOFFとされる。
スイッチ37は、そのON、OFFに応じて、端子部4cを、第2出力回路12の一方側(実施形態ではプラス側)に対して接続、接続解除するものである。スイッチ38は、そのON、OFFに応じて、端子部4dを、第2出力回路12の他方側(実施形態ではマイナス側)に対して接続、接続解除するものである。スイッチ37と38とは互いに連動して、共にONとされ、共にOFFとされる。以上の説明から明らかなように、各出力回路11、12についてそれぞれ、同じ組数の出力端子部が設けられ(実施形態では2組づつ)、かつ出力端子部と出力回路との接続関係の切換態様も同じとなるように設定されている。
コントローラUには、各出力回路11、12からの出力の大きさを個々独立してマニュアル調整するためのスイッチS1、S2からの信号が入力される。また、コントローラUには、治療時間をマニュアル設定するためのスイッチS3からの信号が入力される。さらに、コントローラUには、治療モードとしての同時モードと順次モードとを切換えるためのモード選択スイッチS4からの信号が入力される。なお、コントローラUには、この他、治療用電気信号の周波数変更用や、デューティ比変更用、バースト幅変更用等の各種スイッチからの信号が入力されるが、これらのスイッチについては本発明と直接関係ないので図示を略してある。
次に、コントローラUによる制御内容、特に4組の導子対(4組の出力端子部1〜4)に対してどのように電気信号を与えるかの態様に着目して説明する。まず、コントローラUは、全ての出力端子部1〜4に対して同時に電気信号を与える同時モードが選択されたときは、各出力回路11、12から電気信号が出力されると共に、切換スイッチ装置30における全スイッチ31〜38が全てONとされる。これにより、全出力端子部1〜4つまり全導子1a、1b〜4a、4bに電気信号が付与されて、全導子の装着部位において刺激が与えられることになる。
次に、コントローラUは、4組の出力端子部1〜4のうち、1組の出力端子部のみに電気信号を与えて、電気信号を与える1組の出力端子部を順次変更する順次モードが選択されたときは、例えば、電気信号を与える出力端子部として、1(1a、1b)、2(2a、2b)、3(3a、3b)、4(4a、4b)の順とされる(出力端子部4から電気信号を与えた後は、出力端子部1へ戻る−以下その繰り返し)。上記順番で電気信号を与えるときは、切換スイッチ装置30におけるスイッチ31〜38が、次のようにON、OFF制御される。すなわち、まず最初に、スイッチ31と32とがONされ(その他のスイッチはOFF)、このときに第1出力端子部1からのみ電気信号が出力される(導子1a、1bによる刺激付与)。2番目に、スイッチ33と34とがONされ(その他のスイッチはOFF)、このときに第2出力端子部2からのみ電気信号が出力される(導子2a、2bによる刺激付与)。3番目に、スイッチ35と36とがONされ(その他のスイッチはOFF)、このときに第3出力端子部3からのみ電気信号が出力される(導子3a、3bによる刺激付与)。4番目に、スイッチ37と38とがONされ(その他のスイッチはOFF)、このときに第4出力端子部4からのみ電気信号が出力される(導子4a、4bによる刺激付与)。
電気信号を与える出力端子部の順次変更は、出力回路も順次変更されるように設定することもできる。すなわち、例えば、電気信号を与える順として、出力端子部(1a、1b)、3(3a、3b)、2(2a、2b)、4(4a、4b)として、この後は出力端子部1へ戻って、以下その繰り返しとなる。この場合、実際に使用される出力回路は、11、12、11、12、11・・・・となり、2つの出力回路11と12とが交互に使用されることになる。
上述した順次モードのとき、ある1組の出力端子部から電気信号が出力されている途中の状態で、次に電気信号を出力すべき次の1組の出力端子部から電気信号の出力を開始することもできる。この場合、今回出力されているある1組の出力端子部と、次に電気信号が出力される別1組の出力端子部とは、接続される出力回路が互いに別の出力回路となるように、スイッチ31〜38の切換(ONにする)順を設定するとよい。この場合、複数の出力回路を極力均等に使用する上で好ましいものとなり、また、1つの出力回路から通電される導子の総数に変更がないので、与える刺激の強さが不用意に変更されないという利点がある。なお、同一の出力回路を利用した電気信号の付与を行う状態で、同時モードと順次モードとを切換えることも可能であるが、通電される導子の総数が変化して導子に与えられる出力の大きさが同時モードと順次モードとで相違してしまうおそれがある。
順次モードのときの出力の大きさは、出力端子部の1組づつ実際に順次通電して、最適な出力の大きさとなるように調整してもよいが、簡単化のために、次のような手法でもって行うのが好ましい。すなわち、あらかじめ、出力端子部1〜4の全てに通電した同時モードのときに最適となるように出力の大きさを調整し、この調整した後の値(調整値)をコントローラU(の記憶手段)にあらかじめ記憶させておく。そして,順次モードとなったときは、上記記憶されている値(記憶値)に基づいて順次モード用の値に補正すればよい。例えば、記憶値に補正係数(例えば1.25)を乗算して、順次モードのときの出力の大きさを決定すればよい。なお、補正係数は、導子の患者Kへの装着部位や、一対の導子間の間隔等を勘案して、マニュアル設定することもできる(補正係数設定用のマニュアルスイッチを別途設けておく)。
次に、コントローラUによる上述した制御内容について、図3に示すフローチャートを参照しつつ説明する。なお、以下の説明でQはステップを示す。まず、Q1において、フラグが1であるか否かが判別される。このフラグは、順次モードのためにあらかじめ出力の大きさが記憶されているか否かを示すもので、当初は0にイニシャライズされている。このQ1の判別でNOのときは、Q2〜Q5の処理によって、順次モード用の出力の大きさを決定するための記憶値の記憶が行われる。すなわち、Q2において、切換スイッチ装置30における全スイッチ31〜38がONされ(出力回路11、12からの出力あり)、Q3において、マニュアルスイッチS1,S2を操作することにより、最適な出力の大きさとなるように調整される。そして、Q4において、調整後の出力の大きさが記憶された後、Q5において、記憶値が設定されたことを示すべく、フラグが1にセットされる。
Q5の後は、Q6において、同時モードが選択されているか否かが判別される。このQ6の判別でYESのときは、Q7において、切換スイッチ装置30における全スイッチ31〜38が全てONとされて、全出力端子部1〜4から電気信号が出力される。Q6の判別でNOのときは、順次モードのときである。このときは、まずQ8において、Q4において記憶された記憶値に基づいて、順次モード用の出力の大きさが決定される(記憶値に補正係数を乗算することによる出力値の決定)。この後、Q9において、4組の出力端子部1〜4のうち、1組の出力端子部のみに電気信号が与えられると共に、電気信号が与えられる1組の出力端子部が順次変更される(出力回路11と12とが交互に使用される順次変更が好ましい)。
Q7の後、あるいはQ9の後は、それぞれQ10において、スイッチS3によって設定された治療時間が経過したか否かが判別される。このQ10の判別でNOのときはQ1へ戻る。また、Q10の判別でYESのときは、Q11において、切換スイッチ装置30における全スイッチ31〜38が全てOFFとされた後(出力回路11、12からの出力も停止)、終了される。
図4は、順次モードのときの出力端子部からの出力状態の変化を示すものである。この図4においえる数字は、出力端子部の符合を示し、また出力波形としてはプラス側のみを示してある(マイナス側はプラス側と対称に現れる)。この図4では、ある組の出力端子部から電気信号が出力されている途中状態で、次の組の出力端子部からの出力が開始されるように設定されている(出力回路が11と12とで交互に使用)。また、出力は、出力開始の初期時は当初が徐々に大きくなるように、出力の終了時期は徐々に小さくなるように、そして中間段階では一定値となるようにされており、次の組の出力端子部からの出力開始は、前の組の出力端子部から一定値でもって出力が行われている段階でもって行われるようにしてある。次の組の出力端子部をいつの時点から出力開始するかは、さすりの間隔に大きな影響を与えるものであり、前の組の出力端子部からの出力が一定値でもって持続している段階でもって次の組の出力端子部から出力を開始するのが、もっともさすりの間隔を得る上で好ましいものとなる。
ここで、治療用電気信号は、所定の低周波周期(例えば1〜120HZの間でもってマニュアル操作によって変更可能)毎に、例えば中周波(高周波でも可)の電気信号として所定時間出力される。図5に示すように、この中周波の電気信号が出力される所定時間(バースト幅)を一定としたときは(バースト幅はマニュアル操作によって例えば1〜8msecの間で変更可能)、周波数の変更により電流量が変化する。一方、図6に示すように、出力する周波数に対してデューティ比を一定としたときは(デューティ比そのものはマニュアル操作によって例えば10〜100%の範囲で変更可能)、周波数の変更にかかわらず電流量が一定となる。図7は、出力波形の変形例を示すものであり、図4に対応している(ただし、図7では、プラス側およびマイナス側両方について波形を示している)。この図7の場合は、出力初期時での出力漸増を非線形的に行い、出力終期時での出力漸減も非線形的に行うようにしてある。なお、図4、図7に示す出力波形は、順次モードおよび同時モード共通に仕様できるものである。
以上実施形態について説明したが、本発明はこれに限らず例えば次のような場合をも含むものである。1つの出力回路に設定する一対の導子の組数(出力部の数)としては、2組以上であればよいが、3組以上であってもよい。出力回路は1つのみであってもよい。複数組の導子は、全体的に直列配置するようにしてもよく、この場合、直線的な刺激の移動(直線的なさすり)を得ることができる。
順次モードのとき、複数組の出力端子部からの出力順序は、同じ順序で繰り返す場合に限らず、例えば、初回に出力する例えば第1出力端子部1から出力を開始して、最後に出力する例えば第4出力端子部4の後は、出力順序を逆にする等、適宜変更できるものである。より具体的には、図1の導子に着目して説明すると、電気信号を与える順番として、導子1a、1b、導子2a、2b、導子3a、3b、導子4a、4bとし、この導子4a、4bの後は反転して、導子3a、3b、導子2a、2b、導子1a、1bというようにしてもよい。このように、複数の出力部の出力順序を変更しないで同じ出力順序を繰り返す繰り返しモードと、上述のようにさすり方向が反転するような反転モードとをマニュアル操作によって選択するスイッチを別途設けるようにすることもできる。同時モードを有しないものであってもよい。また、順次モード、同時モードの他に、1つの出力回路について1組の特定出力端子部が設定されて、この1組の出力端子部のみから出力される通常(基本)モードを選択できるようにすることもできる(1つの出力回路からは1組の出力端子部つまり1組の導子に対してのみ出力するという基本の出力態様の確保)。
全ての出力部からの順次出力が1回終了するまでの1サイクルあたりの時間を変更可能としてもよく、この場合、上記1サイクルあたりの時間を変更指令するためのマニュアル操作されるスイッチを別途設ければよい。この場合、特に持続出力状態(出力が漸増された後の一定値での出力状態)の時間の長短が変更されることとなり、これによって、さすりの早さを変更すること、つまりさすりを早く行う感覚や遅く行う感覚を任意に得ることができる。
低周波電気信号としては、中周波の搬送波を重合させないものであってもよい。電気信号としては、低周波に限定されないものであり、中周波や高周波等適宜採択できる。フロ−チャ−トに示す各ステップ(ステップ群)あるいはスイッチ等の各種部材は、その機能の上位表現に手段の名称を付して表現することができる。また、フロ−チャ−トに示す各ステップ(ステップ群)の機能は、制御ユニット(コントローラ)内に設定された機能部の機能として表現することもできる(機能部の存在)。電気的刺激装置としては、治療用に限らず、美容のためやトレーニング用等適宜の用途に用いることができ、また人体に限らず動物にも適用できるものである。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。さらに、本発明は、制御方法として表現することも可能である。
本発明装置を患者に適用した場合の一例を示す簡略上面図。 本発明の制御系統例を示すブロック図。 本発明の制御例を示すフローチャート。 順次モードのときに複数組の出力端子部からの出力順と出力波形例とを示す図。 治療用電気信号の出力例を示すもので、バースト幅を固定した場合を示す。 治療用電気信号の出力例を示すもので、デューティ比を一定とした場合を示す。 出力波形の変形例を示す図。
符号の説明
H:低周波治療器の本体
K:患者
U:コントローラ(切換制御手段)
1〜4:出力端子部
1a、1b〜4a、4b:導子
11、12:出力回路
S1、S2:出力調整用スイッチ
S4:治療モード選択用スイッチ(順次モードと同時モードとの切換用)
30:切換スイッチ装置
31〜38:スイッチ

Claims (10)

  1. 刺激用の電気信号を出力するための出力回路を有する電気的刺激装置において、
    それぞれ2個一対とされ、導子の接続用となる複数組の出力端子部と、
    前記複数組の出力端子部と前記出力回路との間に介在された切換スイッチ装置と、
    前記切換スイッチ装置を制御して、前記複数組の出力端子部と前記出力回路との接続関係を変更制御するための切換制御手段と、
    を備え、
    前記切換制御手段は、前記複数組の出力端子部を順番に1組づつ前記出力回路接続するように切換制御する順次モードを有している、
    ことを特徴とする電気的刺激装置。
  2. 請求項1において、
    前記切換制御手段は、前記複数組の出力端子部を全てを同時に該出力回路に接続する同時モードをさらに有している、ことを特徴とする電気的刺激装置。
  3. それぞれ刺激用の電気信号を出力するための複数の出力回路を有する電気的刺激装置において、
    それぞれ2個一対とされ、前記出力回路の数よりも多い組数となるように設定された導子接続用となる複数組の出力端子部と、
    前記複数組の出力端子部と前記複数の出力回路との間に介在された切換スイッチ装置と、
    前記切換スイッチ装置を制御して、前記複数組の出力端子部と前記複数の出力回路との接続関係を変更制御するための切換制御手段と、
    を備え、
    前記切換制御手段は、前記複数組の出力端子部から順番に1組づつ電気信号が出力されるように該複数組の出力端子部を前記出力回路に接続するように切換制御する順次モードと、該複数組の出力端子部から全て同時に電気信号を出力するように該出力回路に接続する同時モードとの少なくとも2つの制御モードを有している、
    ことを特徴とする電気的刺激装置。
  4. 請求項3において、
    前記順次モードのとき、電気信号が出力される前記出力端子部の変更に伴って、電気信号を与えるために使用される前記出力回路が順次変更される、ことを特徴とする電気的刺激装置。
  5. 請求項4において、
    前記順次モードのとき、前記出力端子部から電気信号が出力されている途中状態において、次の出力端子部からの電気信号の出力が開始される、ことを特徴とする電気的刺激装置。
  6. 請求項3ないし請求項5のいずれか1項において、
    前記各出力回路についてそれぞれ、前記出力端子部が同じ組数づつ設定されると共に、前記切換スイッチ装置によって同じ切換態様が得られるように設定されている、ことを特徴とする電気的刺激装置。
  7. それぞれ刺激用の電気信号を出力するための複数の出力回路を有する電気的刺激装置において、
    それぞれ2個一対とされ、前記出力回路の数よりも多い組数となるように設定された導子接続用となる複数組の出力端子部と、
    前記複数組の出力端子部と前記複数の出力回路との間に介在された切換スイッチ装置と、
    前記切換スイッチ装置を制御して、前記複数組の出力端子部と前記複数の出力回路との接続関係を変更制御するための切換制御手段と、
    を備え、
    前記切換制御手段は、切換スイッチ装置を制御して、前記複数組の出力端子部のうち一部の出力端子部からのみ電気信号が出力させると共に、電気信号が出力される該一部の出力端子部を順次変更するように切換制御する順次モードを有し、
    前記順次モードのとき、電気信号が出力される前記一部の出力端子部が一部の出力回路にのみ接続されると共に、電気信号が出力される該一部の出力端子部の変更に伴って該一部の出力端子部に電気信号を与えるための出力回路が順次変更される、
    ことを特徴とする電気的刺激装置。
  8. 請求項7において、
    前記切換制御手段は、前記複数組の出力端子部から全て同時に電気信号を出力するように該複数組の出力端子部を前記複数の出力回路に接続する同時モードをさらに有している、ことを特徴とする電気的刺激装置。
  9. 請求項7または請求項8において、
    前記各出力回路についてそれぞれ、前記出力端子部が同じ組数づつ設定されると共に、前記切換スイッチ装置によって同じ切換態様が得られるように設定されている、ことを特徴とする電気的刺激装置。
  10. 請求項2、請求項3ないし請求項6,請求項8、請求項9のいずれか1項において、
    前記同時モードのときの出力の大きさを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されている出力の大きさに基づいて、前記順次モードのときの出力の大きさを設定する出力設定手段と、
    を備えていることを特徴とする電気的刺激装置。
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