JP4435590B2 - 電気的刺激装置 - Google Patents

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Description

本発明は低周波治療器等の電気的刺激装置に関するものである。
電気的刺激装置としての例えば低周波治療器においては、特許文献1に示すように、患者体表面に装着される電極に対して治療用電気信号を印加するものとなっている。この治療用電気信号を低周波の所定周波数とするために、所定周波数の1波形が発生する毎に、治療用電気信号としての例えば電圧信号を出力するようになっている。
治療用電気信号が同じ出力状態のままであると、刺激効果が薄れるために、治療用電気信号の周波数を適宜変更することも行われている。例えば、低周波の周波数として例えば8種類用意するつまり周波数変更可能とする一方、出力時間を例えば4種類というようにに変化させることも行われている。このように、周波数の変更と出力時間の変更とによって、刺激に大きな変化を与えるようになっている。特許文献2、特許文献3には、ある一定電圧とされた治療用のパルス信号を不規則に出力させることによって、ある所定の長い時間での総出力状態を、電力スペクトル密度と周波数fとの関係で示したときに、電力スペクトル密度が周波数fの増大とともにほぼ1/fの特性で減少する関係となるようにしたいわゆる「1/fのゆらぎ」(fは周波数)を得るようにすることも行われている(低周波ほど全体的に大きな刺激パワーを与え、高周波ほど全体的に小さな刺激パワーを与える)。特許文献4には、治療用パルス信号の頻度とその持続時間の双方または一方を不規則に変化させることも提案されている。
実開平2−55966号公報 特開昭54−119792号公報 特開昭55−143168号公報 実開昭55−151346号公報
ところで、最近では、周波数の変更による刺激の変化以上に、より大きな刺激の変化を体感できるようにすることが望まれつつある。
したがって、本発明の目的は、より大きな刺激の変化を体感できるようにした電気的刺激装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあってはその解決手法として、次のようにしてある。すなわち、特許請求の範囲における請求項に記載のように、
患者体表面に装着される電極に対して治療用の電気信号を印加するための電気的刺激装置において、
複数の出力時間を乱数的に並べた第1データを記憶している第1記憶手段と、
前記第1記憶手段に記憶されている前記第1データから所定順に1つの出力時間を選択する第1選択手段と、
複数の電圧または電流を乱数的に並べた第2データを記憶している第2記憶手段と、
前記第2記憶手段に記憶されている前記第2データから所定順に1つの電圧または電流を選択する第2選択手段と、
複数の出力時間を乱数的に並べた第3データを記憶している第3記憶手段と、
前記第3記憶手段に記憶されている前記第3データから所定順に1つの出力時間を選択する第3選択手段と、
複数の周波数を乱数的に並べた第4データを記憶している第4記憶手段と、
前記第4記憶手段に記憶されている第4データから所定順に1つの周波数を選択する第4選択手段と、
前記電極に対する治療用電気信号の出力状態を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記第1選択手段で選択された出力時間の間について、前記第2選択手段で選択された電圧また電流とされた治療用電気信号を所定周波数の1波形の発生タイミング毎に前記電極に対して出力させると共に、前記第3選択手段で選択された出力時間の間について該所定周波数を前記第4選択手段で選択された周波数に設定する、
ようにしてある。上記解決手法によれば、電極に対する出力状態を、出力時間の変更と周波数の変更に加えて、出力時間の変更と電圧または電流の大きさ変更とを合わせて行うことにより、全体として極めて大きな刺激の変化を体感させることが可能になる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項以下に記載のとおりである。すなわち、
前記所定周波数が低周波とされている、ようにすることができる(請求項対応)。この場合、低周波治療器に適用することができる。
治療用電気信号の電圧または電流を一定にした状態では、治療用電気信号の出力時間が所定時間以上となったときの総出力状態を、電力スペクトル密度と周波数fとの関係で示したときに、電力スペクトル密度が周波数fの増大とともにほぼ1/fの特性で減少する関係となるように設定されている、ようにすることができる(請求項対応)。この場合、周波数の変更態様を、人体への刺激として好ましい態様とされているいわゆる「1/fのゆらぎ」(fは周波数)とすることができる。
前記所定周波数を一定にした状態では、治療用電気信号の出力時間が所定時間以上となったときの総出力状態を、電力スペクトル密度と周波数fとの関係で示したときに、電力スペクトル密度が周波数fの増大とともにほぼ1/fの特性で減少する関係となるように設定されている、ようにすることができる(請求項対応)。この場合、電圧または電流の大きさの変更を、人体への刺激として好ましい態様とされているいわゆる「1/fのゆらぎ」(fは周波数)とすることができる。
治療用電気信号の電圧または電流を一定にした状態では、治療用電気信号の出力時間が所定時間以上となったときの総出力状態を、電力スペクトル密度と周波数fとの関係で示したときに、電力スペクトル密度が周波数fの増大とともにほぼ1/fの特性で減少する関係となるように設定されており、
前記所定周波数を一定にした状態では、治療用電気信号の出力時間が所定時間以上となったときの総出力状態を、電力スペクトル密度と周波数fとの関係で示したときに、電力スペクトル密度が周波数fの増大とともにほぼ1/fの特性で減少する関係となるように設定されている、
ようにすることができる(請求項対応)。この場合、請求項および請求項に対応した効果をそれぞれ得る上で好ましい設定が提供される。
前記第1データと第3データとが共通化されて、第1記憶手段と第3記憶手段とが互いに共通の1つの記憶手段によって構成されている、ようにすることができる(請求項対応)。この場合、出力時間に関するデータを共通化して、記憶の負担低減等の上で好ましいものとなる。
前記第1選択手段と第3選択手段とは、前記第1記憶手段と第3記憶手段とが共通化された記憶手段から読み出すデータの読出し開始位置が互いに相違するようされている、ようにすることができる(請求項対応)。この場合、周波数の変更タイミングと電圧または電流の大きさの変更タイミングとを相違させることが可能になる。
前記第1データおよび第3データが、それぞれ出力時間に対応づけられた共通の第1乱数データ値の集合として設定され、
前記第1選択手段と第3選択手段とは、互いに共通化された前記第1乱数データ値の読出し開始位置が互いに相違するようにされている、
ようにすることができる(請求項応)。この場合、記憶させる数値を乱数データ値として記憶の負担低減等の上で好ましいものとしつつ、請求項に対応した効果を合わせて得ることができる。
前記第1データおよび第3データが、それぞれ出力時間に対応づけられた共通の第1乱数データ値の集合として設定され、
前記第2データおよび第4データが、それぞれ電圧または電流に対応づけられると共に周波数にも対応づけられた共通の第2乱数データ値の集合として設定され、
前記第1選択手段と第3選択手段とは、互いに共通化された前記第1乱数データ値の読出し開始位置が互いに相違するようにされており、
前記第2選択手段と第4選択手段とは、互いに共通化された前記第2乱数データ値の読出し開始位置が互いに相違するようされている、
ようにすることができる(請求項対応)。この場合、第1データから第4データまでを全て乱数データ値として記憶の負担低減等の上で好ましいものとしつつ、請求項に対応した効果を得ることができ、さらに、同一周波数が継続する継続時間と同一電圧または電流が継続する継続時間とをも相違させて、全体として極めて複雑な刺激を与えることが可能になる。
互いに共通化された前記第1データと第3データとは、それぞれ多数の前記第1乱数データ値を並べた複数の第1データ表からなり、
互いに共通化された前記2データと第4データとは、それぞれ多数の前記第2乱数データ値を並べた複数の第2データ表からなり、
前記各データ表における乱数データ値の数は互いに同一とされ、
前記第1データ表の数と前記第2データ表の数とが同一とされ、
前記第1選択手段と第3選択手段とは、前記複数の第1データ表のうち互いに異なるデータ表から前記第1乱数データ値を読み出し、
前記第2選択手段と第4選択手段とは、前記複数の第2データ表のうち互いに異なるデータ表から前記第2乱数データ値を読み出す、
ようにすることができる(請求項10対応)。この場合、第1データ〜第4データの全てを乱数データ値として記憶させることにより、記憶の負担低減等の上で好ましいものとなる。また、複数の第1データ表および複数の第2データ表は、それぞれ、設定されている乱数データ値の数がそれぞれ同一であるので、つまり、刺激付与の態様を決定するデータ表が複数用意されているので、どのデータ表から読み出しを開始させるかによって、同じ患者であっても、刺激開始の当初から、異なった刺激を体感させることが可能となる。また、長時間の治療を行う場合でも、同一のデータ表のみを利用する場合に比して、複数のデータ表を利用した刺激付与によって異なった刺激を与え続けることが可能となる。なお、第1データ表の数と第2データ表の数とを同一にしてあるので、つまり、第1データ表に対応した第2データ表が用意されるので、例えばいわゆる「1/fのゆらぎ」を与える設定を確実に確保する等の上でも好ましいものとなる。
本発明によれば、より大きな変化に富んだ刺激を体感させることが可能となる。
図1において、Kは患者、TCは電気的刺激装置としての低周波治療器である。図1では、患者Kの腕部に対して2個一対の吸引式電極装置Dが装着されている。一対の吸引式電極装置Dに対しては、ケーブルCを介して、低周波治療器TCから治療用電気信号が印加されて、一対の吸引式電極装置D間の部位(特に電極装着部位)に対する治療が行われる。また、ケーブルCは、中空構造とされて、低周波治療器本体TCからの吸引負圧を、吸引式電極装置Dに伝達する機能をも有する。
図2は、低周波治療器TCのうち、治療用電気信号の制御に関連する部分の回路例を示すものである。この図2において、Uはマイクロコンピュータを利用して構成されたコントローラ(制御ユニット)であり、演算手段としてのCPUや、記憶手段としてのROM、RAM等を有し、本発明における制御手段を構成するものである。
1は、基本周波数生成回路で、低周波の周波数を発生させるものであり、複数種の低周波の周波数を発生させることが可能となっている。例えば、2HZ〜20HZの低周波の周波数の中からあらかじめ設定された複数種例えば8種類の周波数のうち、コントローラUから指令された特定の1つの周波数(の波形α)を発生するものとなっている。なお、低周波の周波数は、高周波治療器との対比によってその数値が決定されるものであって絶対的なものではないが、低周波治療器の分野では一般的には300HZ以下特に150HZ程度以下をいう。
2は、治療用パルス信号の発生回路であり、実施形態では、プラスの電圧波形βを所定時間(例えば60μsec)だけ発生するものとなっている。この電圧波形βと、基本周波数生成回路1で発生された前述の周波数の波形αとが、治療用信号生成回路3で合成される。すなわち、治療信号合成回路3では、基本周波数の1つの波形の発生タイミング毎(例えば1つの波形の立ち上がり時あるいは立ち下がり時)に、電圧波形βを出力するような基本治療用電気信号γが生成される。
治療用信号生成回路3からの出力は、電圧調整回路4で電圧調整されて、最終的な治療用電気信号δとされた後、電極装置Dへ出力されることになる。すなわち、回路2および3でのパルス波形βの電圧は基本の一定電圧のままとされるが、電圧調整回路4によって、所定電圧に昇圧(あるいは降圧)された後に、電極装置Dへ出力されることになる。
コントローラUは、基本周波数生成回路1で発生させる周波数の変更指令を行う。また、コントローラUは、パルス波形βの電圧が所定のの大きさとなるように電圧調整回路4を制御する。なお、基本周波数αの周波数が大きいほど、単位時間当たりに出力されるパルス波形βの数が多くなって大きな刺激を与えることになり、またパルス波形βの電圧が大きいほど大きな刺激を与えることになる。
コントローラUには、それぞれマニュアル操作される各種スイッチS1〜S3からの指令信号が入力される。スイッチS1は、モードの切換えを指令するものである。実施形態では、スイッチS1の指令によって切換えられるモードの種類は、第1モード、第2モード、第3モードの3種類とされる。第1モードは、電圧の変更のみを不規則に行うもので(周波数変更なし)、電圧変更制御によるいわゆる「1/fのゆらぎ」を得るためのモードである。第2モードは、基本周波数の変更のみを不規則に行うもので(電圧変更なし)、周波数変更制御によるいわゆる「1/fのゆらぎ」を得るためのモードである。第3モードは、第1モードと第2モードとが合成されたモードで、周波数変更を不規則に行うと共に電圧変更をも不規則に行うモードである。この第3モードにおいては、周波数の変更の態様は、電圧一定の状態とした場合において周波数変更による「1/fのゆらぎ」を得る場合を同じであり、また電圧変更の態様は、周波数一定の状態とした場合において電圧変更による「1/fのゆらぎ」を得る場合と同じである。
スイッチS2は、治療時間を設定するものであり、例えば2分〜60分の範囲で任意に設定される。スイッチS3は、治療の中断と、中断された治療の再開とを指令するものである。
コントローラUにおけるROMには、図3に示すような、出力時間(継続時間)を設定するためのデータが記憶されており、実施形態では、第1モード(周波数変更用)と第2モード(電圧変更用)とで共通化されており、特許請求の範囲における共通化された第1データと第3データとに相当する。図3のデータは、複数(実施形態では8個)のデータ表からなる。すなわち、データ表としては、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8を有する。各データ表R1〜R8には、それぞれ多数の乱数データ値(特許請求の範囲における第1乱数データ値)が順番に設定されており、この各データ表R1〜R8に設定されている各乱数データ値の数は、例えば256個というように同一数に設定されている。すなわち、各乱数データ値は、r1、r2、r3・・・・・・r256までの256個設定されている。
各データ表R1〜R8に設定されている乱数データ値の種類は、0、1、2、3の4種類とされて、各乱数データ値は、所定の出力時間と対応づけられている。例えば、乱数データ値0は1秒に対応づけられ、乱数データ値1は2秒に対応づけられ、乱数データ値3は4秒に対応づけられ、乱数データ値3は8秒に対応づけられている。各データ表R1〜R8において、上記の4種類(0〜3)の乱数データ値の並べ順は、互いに相違されている。
コントローラUにおけるROMには、図4に示すような、周波数および電圧を設定するためのデータが記憶されており、実施形態では、第1モード(周波数変更用)と第2モード(電圧変更用)とで共通化されており、特許請求の範囲における共通化された第2データと第4データとに相当する。図4のデータは、複数(実施形態では8個)のデータ表からなる。すなわち、データ表としては、G1、G2、G3、G4、G5、G6、G7、G8を有する。各データ表G1〜G8には、それぞれ多数の乱数データ値(特許請求の範囲における第2乱数データ値)が順番に設定されており、この各データ表G1〜G8に設定されている各乱数データ値の数は、例えば256個というように同一数に設定されている。すなわち、各乱数データ値は、g1、g2、g3・・・・・・g256までの256個設定されている。
各データ表G1〜G8に設定されている乱数データ値の種類は、複数、例えば0、1、2、3、4、5、6、7の8種類とされて、各乱数データ値は、所定の周波数および所定の電圧(の大きさ)と対応づけられている。周波数については、例えば最低周波数を2HZ、最高周波数を20HZに設定したとき、各乱数データ値の小さいほど小さい周波数が割り当てられる。より具体的には、最低周波数と最高周波数との間の周波数は例えば等比級数で8分割して、乱数データ値の小さい値ほど小さい周波数が対応づけられる。例えば、乱数データ値0は2HZに対応づけられ、乱数データ値1は3HZに対応づけられ、乱数データ値2は4HZに対応づけられ、乱数データ値3は5HZに対応づけられ、乱数データ値4は7HZに対応づけられ、乱数データ値5は10HZに対応づけられ、乱数データ値6は14HZに対応づけられ、乱数データ値7は20HZに対応づけられる。
同様に、電圧も各乱数データ値に対応づけられるが、電圧は、所定電圧を100%としたときに、100%以下の割合という形式で有り当てられる。すなわち、人体のインピーダンスは患者毎に相違し、また同一人であっても電極装置Dの装着部位によっても局所的にインピーダンスが変化するため、このインピーダンスの変化に対応し設定とされる。すなわち、患者の治療部位に実際に電極装置Dを装着して試験的に電圧を印加したときに、患者が痛みを感じない最大の電圧を上記所定電圧に対応した100%として位置づけて、100%以下の割合が乱数データ値に対応づけられる。例えば電圧を80%〜100%の範囲で変化させるとき、最低電圧と最高電圧との間の電圧は例えば等比級数で8分割して、乱数データ値の小さい値ほど小さい電圧が対応づけられる。例えば、乱数データ値0は80%に対応づけられ、乱数データ値1は83%に対応づけられ、乱数データ値2は85%に対応づけられ、乱数データ値3は88%に対応づけられ、乱数データ値4は91%に対応づけられ、乱数データ値5は94%に対応づけられ、乱数データ値6は97%に対応づけられ、乱数データ値7は100%に対応づけられる。
各データ表G1〜G8において、上記の8種類(0〜7)の乱数データ値の並べ順は、互いに相違されている。
図5の(a)には、データ表R1選択して、その乱数データ値を初期値のr1からr4までを順次選択した状態が示される。図5の(b)には、データ表G1を選択して、その乱数データ値を初期値のg1からg4までを順次選択した状態が示される。乱数データ値g1〜g4は周波数に対応づけられている。時間t0からt1までは、乱数データ値r1に対応した出力時間(例えば2秒)であり、t1〜t3までが乱数データ値r2に対応した出力時間(例えば4秒)であり、t3〜t4までが乱数データ値r3に対応した出力時間(例えば1秒)であり、t4〜t7までが乱数データ値r4に対応した出力時間(例えば8秒)である。
乱数データ値r1の出力時間は、データ表G1の乱数データ値g1に対応した周波数で出力される。乱数データ値r2の出力時間は、データ表G1の乱数データ値g2に対応した周波数で出力される。乱数データ値r3の出力時間は、データ表G1の乱数データ値g3に対応した周波数で出力される。乱数データ値r4の出力時間は、データ表G1の乱数データ値g4に対応した周波数で出力される。
上述のようにして、乱数データ値ri(iはサフィックス)の出力時間の間は、乱数データ値giに対応した周波数で出力が行われることになる。ある所定の長い時間(例えば1分程度)出力した総合の出力状態を、電力スペクトル密度と周波数fとの関係で示したときに、電力スペクトル密度が周波数fの増大とともにほぼ1/fの特性で減少する関係となるように設定されている。1つのデータ表の乱数データ値r1〜r256を出力するのに要する時間は、例えば17分程度に設定されており、したがって、例えばr1〜r15を出力した状態で、1/fのゆらぎが得られる状況となる。すなわち、データ表R1における乱数データ値の配列順と、データ表G1における乱数データ値の配列順とが、「1/fのゆらぎ」を得るために必要な設定とされている(このことは、他のデータ表との関係についても同じ)。ただし、出力時間に関するデータ表R1(他のデータ表R2〜R8につても同じ)に対して、同一のサフィックスを有するデータ表G1を選択する場合に限らず、サフィックスが相違するデータ表(例えばデータ表G2やG4等)を選択しても、「1/fのゆらぎ」が得られるような設定とされている。すなわち、任意のデータ表R1〜R8に対して、任意のデータ表G1〜G8を選択して、「1/fのゆらぎ」が得れるような設定とされている。
図5の(c)、(d)は電圧についてのものであり、(d)が(a)に対応し、(c)が(b)に対応する。すなわち、図5の(d)には、データ表R5を選択して(周波数用のデータ表R1とは相違するデータ表を選択するために例えばデータ表R5が選択されている)、その乱数データ値を初期値のr1からr4までを順次選択した状態が示される。図5の(c)には、データ表G5を選択して、その乱数データ値を初期値のg1からg4までを順次選択した状態が示される。乱数データ値g1〜g4は電圧の大きさ(前述のように最大電圧に対する割合となる%で設定)に対応づけられている。時間t0からt2までは、乱数データ値r1に対応した出力時間(例えば4秒)であり、t2〜t5までが乱数データ値r2に対応した出力時間(例えば8秒)であり、t5〜t6までが乱数データ値r3に対応した出力時間(例えば1秒)であり、t6〜t7までが乱数データ値r4に対応した出力時間(例えば2秒)である。
乱数データ値r1の出力時間は、データ表G5の乱数データ値g1に対応した電圧で出力される。乱数データ値r2の出力時間は、データ表G5の乱数データ値g2に対応した電圧で出力される。乱数データ値r3の出力時間は、データ表G5の乱数データ値g3に対応した電圧で出力される。乱数データ値r4の出力時間は、データ表G5の乱数データ値g4に対応した電圧で出力される。
上述のようにして、乱数データ値ri(iはサフィックス)の出力時間の間は、乱数データ値giに対応した電圧で出力が行われることになる。電圧変更の場合も、周波数変更の場合と同様に、ある所定の長い時間(例えば1分程度)出力したときの総合出力状態を、電力スペクトル密度と周波数fとの関係で示したときに、電力スペクトル密度が周波数fの増大とともにほぼ1/fの特性で減少する関係となるように設定されている。すなわち、データ表R5における乱数データ値の配列順と、データ表G5における乱数データ値の配列順とが、「1/fのゆらぎ」を得るために必要な設定とされている。なお、周波数変更の場合と同様に、電圧変更の場合も、任意のデータ表R1〜R8に対して、任意のデータ表G1〜G8を選択して、「1/fのゆらぎ」が得れるような設定とされている。
図5の(a)〜(d)から容易に理解されるように、出力時間を設定するデータ表として、周波数変更用と電圧変更用とで互いに相違するデータ表を選択することにより、周波数の変更タイミングと電圧の変更タイミングとを相違させることができ、また同一周波数でも電圧の大きさを途中で変化させることができ、大きな刺激の変化を体感させるという点で好ましいものとなる。
次に、図6のフローチャートを参照しつつ、第2モードが選択されているときの出力制御(周波数変更制御)についてまず説明する。その後、図7に基づいて第1モードが選択されているときの制御(電圧変更制御)について説明し、さらのその後、図8に基づいて第3モードが選択されているときの制御(周波数変更制御と電圧変更制御との合成した制御)する。なお、以下の説明でQはステップを示す。
図6に示す第2モードの制御は、まず、Q1において、初期時の設定として、データ表R1とG1とが選択され、各データ表R1、G1の初期値となる乱数データ値r1、g1が、今回の出力(ri、gi)として設定される。Q2では、乱数データ値riが出力時間に換算され、乱数データ値giが周波数に換算される。その後、Q3において、換算された周波数が換算された出力時間だけ出力され続ける。
Q3の後、Q4において、設定された治療終了の時間となったか否かが判別される。このQ4の判別でYESのときは、治療が終了される。このQ4の判別でNOのときは、Q5において、今回出力されたのが1つのデータ表の最後の乱数データ値となるr256(g256)に対応したものであるか否かが判別される。このQ5の判別でNOのときは、Q6において、乱数データ値の更新が行われる。すなわち、今回出力された乱数データ値の次の乱数データ値が、次の出力のために選択される。すなわち、r1とg1の次にr2とg2が選択され、その次はr3とg3とが選択され、さらにその次はr4とg4とが選択されるというようにして、r256とg256まで所定順に選択される。
上記Q5の判別でYESのときは、1つのデータ表における最後の乱数データ値に基づく出力を終了した時点であり、このときは、Q7に移行して、用いるデータ表の更新が行われる。すなわち、R1とG1の次にR2とG2が選択され、その次はR3とG3とが選択され、さらにその次はR4とG4とが選択されるというようにして、R8とG8まで所定順に選択される。なお、R8とG8の後は、R1とG1に戻る。Q7の後、Q8において、更新されたデータ表の中から乱数データ値の初期値が設定される(Q1の処理対応で、r1とg1の選択)。なお、R8とG8とが選択された後の更新は、R1、G1に戻るのではなくて、次に用いるデータ表を不規則に(乱数的に)選択するようにしてもよい。
Q6の後、あるいはQ8の後は、それぞれQ9に移行して、治療を中断する指令があったか否かが判別される。このQ9の判別でNOのときは、Q2に戻って、治療用電気信号が出力され続けることになる。Q9の判別でYESのときは、Q10において、治療用電気信号の出力が中止されると共に、現在使用されている各データ表とその乱数データ値とがコントローラUのRAMに記憶される(バックアップ)。Q10の後、Q11において、治療を再開する指令があったか否かが判別される。このQ11の判別でNOのときは、Q11のステップが繰り返される。Q11の判別でYESとなったときは、Q12において、Q10でバックアップされている各データ表とその乱数データ値に基づいて、治療用電気信号が出力されることになる。
図7は、第1モードが選択されているときの出力制御(電圧変更制御)の一例を示すフローチャートである。図7のフローチャートは、図6のフローチャートにおける周波数変更を電圧変更に代えたものであり、図6のQ1〜Q12は、図7のQ21〜Q32に対応している(Q1とQ21とが対応し、Q2とQ22とが対応し、Q3とQ23とが対応し、・・・・・Q12がQ32に対応する)。したがって、図7の説明は、図6の場合と相違する部分に着目して説明することとし、図6と実質的に同様な処理の点については説明を省略する(このことは、以下の図8の説明でも同じ)。
図7の場合、データ表およぼ乱数データ値を識別するサフィックスとして、図6が「i」を用いているのに対して、区別のために「j」を用いてある。また、図7の制御では、Q21で用いる初期のデータ表としては、図6の場合と相違するように、R5、G5としてある。また、データ表Gの乱数データ値gに対応するのが、電圧の大きさ(所定最高電圧に対する割合)とされる(Q22、Q23参照)。
このような第1モードによって得られた所定の長い時間の総出力状態を、図9および図10に基づいて説明する。まず、図9は、時間と変化される電圧との関係を示す生データである。この図9の生データをFFT(ファーストフーリエ変換)することによって、図10に示すような、周波数特性が得られる。この図10では、横軸が周波数の対数、縦軸が電力スペクトル密度(dB)つまり患者に与えた刺激のパワーとなっており、波線が理想的な1/fの線を示す。この図10から明らかなように、電圧変更制御によって、いわゆる「1/fのゆらぎ」がほぼ得られているということが理解される。なお、周波数変更を行う第2モードで得られる周波数特性も、図10のような1/fのゆらぎとなるように設定されている。
図8は、第3モード、つまり周波数と電圧とを共に変化させる制御例を示すフローチャートである。この図8のQ41〜Q52は、図6のQ1〜Q12(図7のQ21〜Q32)に対応している(Q1、Q21とQ41とが対応し、Q2、Q22とQ42とが対応し、Q3、Q23とQ43が対応し、・・・・・Q12、Q32とQ52とが対応する)。そして、図8においては、乱数データ値rとgとに関連する処理が、図6での処理と図7での処理とを合わせて行うようになっている点が、図6や図7の場合と相違するのみである。例えば、Q42においては、図6のQ2の処理と図7のQ22の処理とが合わせて行われる、Q43においては、図6のQ3と図7のQ23の処理とが合わせて行われる。
図8の第3モードにおいて、電圧変更を例えば図9のように設定し(電圧変更単独でほぼ1/fのゆらぎが得られる設定)、周波数変更を例えば図11に示すように設定したとき(周波数変更単独でほぼ1/fのゆらぎが得られる設定)、所定の長い時間での総合の出力状態を、電力スペクトル密度と周波数fとの関係で示したときの特性は図12に示すようになって、電力スペクトル密度が周波数fの増大とともにほぼ1/fの特性で減少する関係とされる。
図13は、図2の治療用パルス波形生成回路で生成されるパルス波形βの変形例β2を示すものである。すなわち、図2では、プラスの電圧波形を単発的に発生させるだけであるが、図11の例では、プラスの波形を所定時間(例えば50μsec)発生させた後、所定時間(例えば50μsec)休止し、その後、プラス側の波形を反転させたマイナス側の波形を所定時間(例えば50μsec)発生させるようになっている。このように、プラス波形とマイナス波形とを順次出力するのは、同一極性の波形のみを長時間印加し続けると、電極装置Dの装着部位に痛みを与えてしまう事態を生じかねないことから、これを防止するためである。また、途中の休止時間の設定は、急激にプラスとマイナスとを反転させないようにするためであり、この休止時間を設定しないようにしてもよい。
以上実施形態について説明したが、本発明はこれに限らず、例えば次のような場合をも含むものである。出力時間を設定するデータ表(R)としては、周波数変更用と電圧変更用とで別個に用意してもよい。同様に、データ表(G)としては、周波数設定用と電圧設定用とで別個に用意してもよい。乱数データ値を用いる代わりに、直接的に出力時間や、周波数の大きさや、電圧の大きさを示すデータ値を記憶させるようにしてもよい。データ表を複数に分けることなく、1つのデータ表としてもよい(複数のデータ表R1〜R8を1つのデータ表にまとめ、同様に複数のデータ表G1〜G8を1つのデータ表にまとめる)。
第2モード(周波数変更制御)において、さらに、変化させる周波数の範囲を複数設定、例えば「低」、「中」、「高」のように3種類設定して、どの周波数範囲での周波数変更制御を行うかをマニュアルスイッチによって選択させるようにしてもよい。すなわち、周波数「低」では例えば2HZ〜20HZの範囲での周波数変更制御とされ、周波数「中」では例えば20HZ〜60HZの範囲での周波数変更制御とされ、周波数「高」では例えば60HZ〜150HZの範囲での周波数変更制御とすることができる。
同様に、第1モード(電圧変更制御)において、さらに、変化させる電圧の大きさの範囲を複数設定、例えば「低」、「中」、「高」のように3種類設定して、どの電圧範囲での変更制御を行うかをマニュアルスイッチによって選択させるようにしてもよい。すなわち、電圧範囲「低」では例えば80%〜100%の範囲での電圧変更制御とされ、電圧範囲「中」では例えば65%〜100%の範囲での電圧変更制御とされ、電圧範囲「高」では例えば50%〜100%の範囲での電圧変更制御とすることができる。
第3モード(周波数変更+電圧変更の制御)において、図3のデータ表からの出力時間の読み出し開始位置を、周波数変更用と電圧変更用とで同じとすることもできる。同様に、図4のデータ表からの読出し開始位置を、周波数変更用と電圧変更用とで同じとすることもできる。さらに、図4のデータ表からの読出し開始位置を、周波数変更用と電圧変更用とで同じとする一方、図3のデータ表からの出力時間の読み出し開始位置を、周波数変更用と電圧変更用とで相違させることもできる。
電圧変更の制御の代わりに電流変更の制御とすることができ、この場合、電圧に関する各種の制御例や変形例等は電流変更制御の場合にも当てはまるものである。電流変更制御の場合、例えば、患者が痛みを感じない最大電流を100%の出力状態として、電流値として100%以下の範囲で変更するのが好ましい。実施形態では、第1モードと第2モードと第3モードとの3つのモードの間での切換(選択)を行う場合を示したが、モード切換(選択)えは、2つのモードの間での切換、すなわち第1モードと第2モードとの間での切換、第1モードと第3モードとの間での切換、第2モードと第3モードとの間での切換えを行うものであってもよい。本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。さらに、本発明は、治療用電気信号の出力制御方法あるいは生成方法というような方法としても把握できるものである。
低周波治療器で患者に治療を行っている状態を示す簡略斜視図。 本発明の制御系統例を示す図。 出力時間設定のためのデータ表の一例を示す図。 周波数設定および電圧(電流)設定のためのデータ表の一例を示す図。 図3、図4のデータ表を利用して周波数変更、電圧変更を行うときの状態を示すタイムチャート。 周波数変更制御の一例を示すフローチャート。 電圧変更制御の一例を示すフローチャート。 周波数変更と電圧変更とを共に行う制御例を示すフローチャート 電圧変更制御を行ったときの一例を示す図。 図9のデータから得られる周波数特性を示す図。 周波数変更を行ったときの一例を示す図。 図9の電圧変更と図11の周波数変更とを共に行ったときに得られる周波数特性を示す図。 治療用パルス波形の変形例を示す図。
TC:低周波治療器
D:電極装置
C:ケーブル
U:コントローラ(制御手段、記憶手段)
S1:スイッチ(モード変更用)
1:基本周波数生成回路(周波数変更用)
2:治療用パルス波形生成回路
3:治療用電気信号生成回路
4:出力調整回路(電圧変更用)




Claims (10)

  1. 患者体表面に装着される電極に対して治療用の電気信号を印加するための電気的刺激装置において、
    複数の出力時間を乱数的に並べた第1データを記憶している第1記憶手段と、
    前記第1記憶手段に記憶されている前記第1データから所定順に1つの出力時間を選択する第1選択手段と、
    複数の電圧または電流を乱数的に並べた第2データを記憶している第2記憶手段と、
    前記第2記憶手段に記憶されている前記第2データから所定順に1つの電圧または電流を選択する第2選択手段と、
    複数の出力時間を乱数的に並べた第3データを記憶している第3記憶手段と、
    前記第3記憶手段に記憶されている前記第3データから所定順に1つの出力時間を選択する第3選択手段と、
    複数の周波数を乱数的に並べた第4データを記憶している第4記憶手段と、
    前記第4記憶手段に記憶されている第4データから所定順に1つの周波数を選択する第4選択手段と、
    前記電極に対する治療用電気信号の出力状態を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記第1選択手段で選択された出力時間の間について、前記第2選択手段で選択された電圧また電流とされた治療用電気信号を所定周波数の1波形の発生タイミング毎に前記電極に対して出力させると共に、前記第3選択手段で選択された出力時間の間について該所定周波数を前記第4選択手段で選択された周波数に設定する、
    ことを特徴とする電気的刺激装置。
  2. 請求項において、
    前記所定周波数が低周波とされている、ことを特徴とする電気的刺激装置。
  3. 請求項または請求項において、
    治療用電気信号の電圧または電流を一定にした状態では、治療用電気信号の出力時間が所定時間以上となったときの総出力状態を、電力スペクトル密度と周波数fとの関係で示したときに、電力スペクトル密度が周波数fの増大とともにほぼ1/fの特性で減少する関係となるように設定されている、ことを特徴とする電気的刺激装置。
  4. 請求項または請求項において、
    前記所定周波数を一定にした状態では、治療用電気信号の出力時間が所定時間以上となったときの総出力状態を、電力スペクトル密度と周波数fとの関係で示したときに、電力スペクトル密度が周波数fの増大とともにほぼ1/fの特性で減少する関係となるように設定されている、ことを特徴とする電気的刺激装置。
  5. 請求項または請求項において、
    治療用電気信号の電圧または電流を一定にした状態では、治療用電気信号の出力時間が所定時間以上となったときの総出力状態を、電力スペクトル密度と周波数fとの関係で示したときに、電力スペクトル密度が周波数fの増大とともにほぼ1/fの特性で減少する関係となるように設定されており、
    前記所定周波数を一定にした状態では、治療用電気信号の出力時間が所定時間以上となったときの総出力状態を、電力スペクトル密度と周波数fとの関係で示したときに、電力スペクトル密度が周波数fの増大とともにほぼ1/fの特性で減少する関係となるように設定されている、
    ことを特徴とする電気的刺激装置。
  6. 請求項ないし請求項のいずれか1項において、
    前記第1データと第3データとが共通化されて、第1記憶手段と第3記憶手段とが互いに共通の1つの記憶手段によって構成されている、ことを特徴とする電気的刺激装置。
  7. 請求項において、
    前記第1選択手段と第3選択手段とは、前記第1記憶手段と第3記憶手段とが共通化された記憶手段から読み出すデータの読出し開始位置が互いに相違するようされている、ことを特徴とする電気的刺激装置。
  8. 請求項ないし請求項のいずれか1項において、
    前記第1データおよび第3データが、それぞれ出力時間に対応づけられた共通の第1乱数データ値の集合として設定され、
    前記第1選択手段と第3選択手段とは、互いに共通化された前記第1乱数データ値の読出し開始位置が互いに相違するようにされている、
    ことを特徴とする電気的刺激装置。
  9. 請求項ないし請求項のいずれか1項において、
    前記第1データおよび第3データが、それぞれ出力時間に対応づけられた共通の第1乱数データ値の集合として設定され、
    前記第2データおよび第4データが、それぞれ電圧または電流に対応づけられると共に周波数にも対応づけられた共通の第2乱数データ値の集合として設定され、
    前記第1選択手段と第3選択手段とは、互いに共通化された前記第1乱数データ値の読出し開始位置が互いに相違するようにされており、
    前記第2選択手段と第4選択手段とは、互いに共通化された前記第2乱数データ値の読出し開始位置が互いに相違するようされている、
    ことを特徴とする電気的刺激装置。
  10. 請求項において、
    互いに共通化された前記第1データと第3データとは、それぞれ多数の前記第1乱数データ値を並べた複数の第1データ表からなり、
    互いに共通化された前記2データと第4データとは、それぞれ多数の前記第2乱数データ値を並べた複数の第2データ表からなり、
    前記各データ表における乱数データ値の数は互いに同一とされ、
    前記第1データ表の数と前記第2データ表の数とが同一とされ、
    前記第1選択手段と第3選択手段とは、前記複数の第1データ表のうち互いに異なるデータ表から前記第1乱数データ値を読み出し、
    前記第2選択手段と第4選択手段とは、前記複数の第2データ表のうち互いに異なるデータ表から前記第2乱数データ値を読み出す、
    ことを特徴とする電気的刺激装置。
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