JPH044909B2 - - Google Patents

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JPH044909B2
JPH044909B2 JP61239632A JP23963286A JPH044909B2 JP H044909 B2 JPH044909 B2 JP H044909B2 JP 61239632 A JP61239632 A JP 61239632A JP 23963286 A JP23963286 A JP 23963286A JP H044909 B2 JPH044909 B2 JP H044909B2
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electrical stimulation
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は生体に電気刺激を与えるための低周
波電気刺激信号発生方法に関する。
(従来の技術) 従来より、生体にクラツシツク音楽を聴かせた
り或は好きな音楽を聴かせたりして聴覚刺激を与
えると、経験的観念で快、不快を感じたり或は他
へ意識を集中させる効果が生じるため、疼痛、肩
凝りその他の不快感を緩和したり治癒したりする
効果が現われることが知られている。一方、生体
に皮膚から電気刺激(経皮刺激(又は皮膚刺激と
もいう。))を与えると、同様に、疼痛、肩凝りそ
の他の不快感を緩和したり治癒したりすることが
知られている。
これらの刺激は少刺激よりも多刺激、規則刺激
よりも不規則刺激の方がよりフレツシユに感じ治
療効果等が高いことも知られている。
このような事実に基づいて、これらの刺激を利
用して痛覚、凝り等を軽減又は治療する方法が研
究されている。
従来、この種の電気的刺激を生体、特にその交
感・副交感神経に与えるための電気刺激信号発生
技術として、例えば、パルス頻度が時間的に変動
しないような電気刺激信号を発生させる方法、或
は特公昭56−5543号公報(文献)及び実公昭56
−22921号公報(文献)に開示された装置があ
る。
文献に開示されている技術は、音楽の信号を
周波数分析して信号のパワースペクトル密度が周
波数fに反比例するといういわゆる1/fゆらぎ
則に従つて、電気刺激信号の周波数を、10〜100
Hz範囲内の周波数間で0.5〜4秒というような比
較的長持続時間単位で、変化させながら電気刺激
信号を発生する技術である。
文献に開示されている技術は、電気刺激信号
としてのパルスの発生頻度及びこの同一パルス頻
度の発生持続時間の変動する不規則パルスパター
ンを予め記録媒体に記録させておき、記録媒体か
らの再生を1/fゆらぎ則に従つて行う技術であ
る。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、好きな音楽等であれば神経もそのテ
ンポに併せてさらに組織や細胞も同じテンポで同
期するので、疼痛緩和等の効果を高めることが出
来る。従つて、この効果は音情報として音量レベ
ル(音圧レベル)を用いると音楽のテンポに合せ
て皮膚刺激を生体に与えることが可能となる。
しかしながら、上述した従来技術は音の1/f
ゆらぎ則に従つた周波数に基づいて皮膚刺激を与
える技術であるので、この刺激を音楽のテンポに
合せることが困難であるという問題点があつた。
さらに、生体は音楽や音の聴覚刺激と、これら
の音情報を反映した皮膚刺激(電気刺激)とを併
用すると、いずれか一方の刺激のみの場合よりも
遥に心因性疼痛緩和等の治療効果が高いことが分
つている。さらに、その治療等の効果は、聴覚刺
激と電気刺激とが実質的に時間遅れがなく生体が
ほぼリアルタイム(実時間)で両刺激を受けると
感じるようにすると、一層大となる。
しかしながら、上述した従来技術によれば、い
ずれも生体に体して両刺激をリアルタイム刺激と
して与えることが出来ない。これがため、音楽或
は音が休止(休符や、音圧(音量)の低い場合)
している場合等でも電気刺激が生体に与えられて
しまうため、生体の経験的心理緩和とのマツチン
グが図れず、従つてこのような電気刺激は生体側
からすると単なる刺激パターンの常時変化としか
感ぜず、疼痛等の緩和、治療効果はそれ程期待出
来無いという問題点があつた。
この発明の第一の目的は、上述した従来の問題
点に鑑み、聴覚刺激のテンポに合せて生体に電気
刺激(皮膚刺激)を与えるようとした低周波電気
刺激信号発生方法を提供することにある。
この発明の第二の目的は、聴覚刺激と実質的に
リアルタイムで生体に対して皮膚刺激を与えるよ
うにした低周波電気刺激信号発生方法を提供する
ことにある。
(問題点を解決するための手段) この発明の達成を図るため、この発明の低周波
電気刺激信号発生方法によれば、 音源からの音情報の波形または擬似音波形に対
応して、電流制御及び電圧制御のいずれか一方の
制御方式によつて、この電気刺激信号を変調す
る。ここで用いる電気刺激信号の周波数を低周波
数とする。
この発明の好適実施例では、先ず、音情報の有
無を検出する。この音情報が存在する場合にはほ
ぼ200Hz以下の低域音情報のみを取り出す。一方、
検出の結果、音情報が存在し無い場合には任意の
波形の擬似音情報を別個に設けたリズム発生器か
ら発生させる。これら低域音情報及び擬似音情報
のそれぞれの波形を利用して前記電流又は電圧制
御を行うのが好適である。
さらに、この電気刺激信号の強度を外部からの
情報によつて選択的に調整可能とするのが好適で
ある。
(作用) このように、この発明の方法によれば、音情報
の波形に基づいて電流または電圧制御方式で電気
刺激信号の不規則変調を行つている。従つて、音
楽等の音情報のテンポに合せて生体を電気刺激
(経皮刺激)することが出来るし、音情報が無い
場合には擬似的に発生させた擬似音情報の波形で
電気刺激することが出来る。これがため、生体が
実質的にリアルタイムと感じるタイミングで経皮
刺激を与えることが出来るので、音楽治療におい
て従来方法よりも疼痛緩和及び治療効果を一段と
高めることが出来る。
さらに、この発明の方法によれば、ベース、ド
ラムの発生音の低域周波数が含まれるほぼ200Hz
以下の音情報のみを利用するのであるから、リズ
ム感を主に得るため不快感を取り除く効果が大で
ある。
(実施例) 以下、図面を参照してこの発明の実施例につき
説明する。
第1図はこの発明を説明するための基本構成を
示すブロツク図であり、第2図はこの発明を説明
するための低周波電気刺激信号発生装置の具体的
な一構成例を示すブロツク図である。
第1図において、低周波電気刺激信号発生装置
は基本的には低周波電気刺激信号を発生するため
の刺激信号発生部10と、この刺激信号発生部1
0を動作させるために必要なデータを選択供給す
るためのホスト部12と、発生した刺激信号を生
体に対し与えるための電極部14とを具えてい
る。
基本構成の説明 この実施例では、ホスト部12には、刺激信号
発生部10に対し所要の条件、例えは振幅(強
度)、波形、周波数、刺激パターン、電流制御又
は電圧制御等の制御方式、電極選択及びその他の
条件の初期設定或は適正条件の調整、及び刺激信
号発生開始等を行うための各種の信号を入力させ
るための入力部20を主として具えている。さら
に、このホスト部12には音楽等を発生する適当
な音源装置、音源装置からの音情報を再生するス
ピーカ、イヤホン等の電気音響変換装置等、或は
発生した電気刺激信号を可視表示するための表示
部21等を設けることも出来るし、これら音源装
置等をホスト部12に設けずに外部装置(音源装
置を16で示す)として用意し、刺激信号発生部
10に接続出来るように構成しても良い。
この実施例においては、刺激信号発生部10
は、音源装置16からの音量レベルを検出し、検
出した音量レベルに対応して、電流及び肩は電圧
刺激信号の物理量例えば周波数、振幅(強度)或
はパルス数の制御を行うという電流及び又は電圧
制御方式で、電気刺激信号を常時変調しながら、
当該電気刺激信号を出力する構成とする。この場
合、電気刺激信号の周波数は、ほぼ0〜50Hzのプ
リセツト周波数範囲内の、この装置を使用する者
にとつて快適と感じるある低周波数に選択設定し
て刺激信号を発生することが出来るように構成す
るのが好適である。これがため、この刺激信号発
生部10は、主として、物理量を制御するため音
量レベルを所要の制御量に変換すると共に他の所
要の制御をコントロールするためのCPU(中央処
理装置)を含む制御部30と、この制御量によつ
て電流を制御する電流制御部40と、この制御量
によつて電圧を制御する電圧制御部50と、電流
制御部40及び電圧制御部50から生ずる電圧刺
激信号及び電流刺激信号を選択するための制御方
式選択部60と、出力部70とを具えている。
さらに、この実施例においては、この刺激信号
発生部10には、音量レベルによらずに、有音時
にはほぼ200Hz以下の音の波形及び無音時には擬
似的に発生させた音波形で、電流及び電圧の波形
制御を行つて電気刺激信号のリズムを制御するこ
とによつてリズム刺激を行うための波形制御部8
0を具えている。ここでは、音源からの音情報の
音波形または擬似音波形により、電気刺激信号の
波形を制御することをリズム変調またはリズム制
御という。
さらに、この実施例においては、制御部30に
は、音楽や音情報には無関係に電流制御方式と電
圧制御方式とをランダムに交互切換えを行うた
め、生体への刺激のパラメータである波形、パル
ス幅、周波数、強度(振幅)、切換等の各制御信
号を発生するための手段を具えている。この制御
手段により、後述するように、電流又は電圧の電
気刺激信号のアナログまたはデイジタル的パター
ンを生体毎に任意好適な刺激パターンに設定する
ことが出来る。
具体的構成の説明 以下、第2図の具体的構成及び制御方法につき
説明する。同図において、第1図に示した構成成
分と同一の構成成分については同一の符号を付し
て説明する。また、この実施例で説明する具体的
構成及び制御方法は単なる好適例であるので、こ
の発明はこの実施例にのみに限定されるものでは
ない。
<ブロツク回路の説明> 第2図において、ラジオ、テレビ、その他の音
響装置等の音源装置16からの音情報を増幅器9
0を経て音量対DCレベル変換器91に送り、得
られた音量レベル信号A/Dコンバータ92に送
る。一方、増幅器90からの出力を、外部スイツ
チSWで音量調節出来る電子ボリユーム93、増
幅器94を経て例えばスピーカ、イヤホン等の電
気音響変換器95に送り再生し、聴覚刺激を与え
る。尚、これらの再生系はこの電気刺激装置に必
ずしも設ける必要はなく外部音源装置16に具え
られているものを用いても良い。
また、所要に応じ、増幅器94の出力を表示部
21のDC変換器22を経て例えばLEDのような
発光表示部23で音情報の変化を表示させること
が出来る構成とすることが出来る。また、この発
光表示部23をホスト部12に設けても良い。
この実施例では、制御部30は、ホスト部12
の入力部20からの信号を無線又は有線で受信す
る直列インタフエース31、このインタフエース
31からの信号に応じて各種の処理を行うCPU
32、このCPU32での処理等に必要なデータ
を所要に応じて書込みかつ読取りされるRAM
(ランダムアクセスメモリ)33、CPU32での
処理等に必要なデータを予め格納しておき所要時
に読出されるROM(リードオンリーメモリ)3
4、CPU32がセツトしたデータに対して任意
の周波数を内部クロツクとして自動的に出力する
PTM(プログラマブルタイムユニツト)35、制
御部30からの各種の制御信号を含む出力を他の
構成部へ出力するための出力ポート36、制御部
30への入力、例えばPTM35から周波数の1
サイクルの終了を検出するための信号、を受ける
入力ポート37を主として具えている。
出力ポート36からの出力の一部はパルス数発
生器96と、PTM35及びパルス数発生器96
からの信号の切換スイツチ97に制御信号として
送る。
この実施例では、電流制御部40及び電圧制御
部50はそれぞれ波形発生部41、発生した電圧
波形を選択的に取り出すための例えば電子スイツ
チ等で構成した波形選択部42を共通に具えてい
る。この波形発生部41の周波数のクロツク部4
3には、切換スイツチ97を経て周波数又はパル
ス数制御信号を送り、また、出力ポート36から
は周波数制御信号を送る。さらに、出力ポートか
ら、発生させる電圧波形のパルス幅を変えるため
のデータを、この回路41のパルス幅データ部4
4に送る。
この波形発生部41には、波形発生回路45を
設ける。この波形発生回路45は例えば第3図A
〜Kに示すような種々の電圧波形の信号を別個に
出力出来る多数の回路を具え、これら電圧波形信
号の周波数を周波数のクロツク部43からの信号
で制御出来ると共に、信号の幅をパルス幅データ
部44からのデータによつてそれぞれ変えられる
ように構成してある。このような波形発生回路4
5、周波数のクロツク部43及びパルス幅データ
部44は、従来電子回路技術を用いて容易に形成
出来、何等特殊な回路構成とする必要はない。こ
れら波形発生回路45のうちの少なくとも一つ又
は二つ以上の回路を作動させて所要の一種又は二
種以上の電圧波形パターンを出力させるかを、出
力ポート36からの制御信号を波形セレクト信号
として受けて、選択出来る構成となつている。ま
た、波形発生部41から出力された電圧波形パタ
ーンのうち一種又は二種以上を、波形選択部42
において、同様に出力ポート36からの波形セレ
クト信号に基づいて、選択し取り出せるように構
成する。この波形選択部42の回路構成も従来の
電子回路技術を用いて容易に構成することが出
来、この回路も何等特殊な回路構成とする必要は
ない。
この波形選択部42で選択された一方の電圧波
形信号を電流制御部40の強度(振幅)設定回路
46を経て電流刺激発生回路47に供給する。ま
た、他方の電圧波形信号を電圧制御部50の電圧
刺激発生回路51に供給する。
電圧制御部40においては、強度設定回路46
に入力した電圧波形信号は出力ポート36からの
制御信号によつて任意好適な振幅に設定され、電
流刺激発生回路47においてその入力電圧波形パ
ターンを維持した、換言すれば電圧波形のパター
ンと同一のパターンの電流波形の電気刺激信号に
変換して出力する。
一方、電圧制御部50においては、波形選択部
42を経て供給電圧刺激発生回路51に入力した
電圧波形信号は、出力ポート36からの強度(振
幅)及び周波数制御信号によつて、所要に応じ任
意適当な強度及び又は周波数に変えられて、電圧
波形の電気刺激信号として出力する。
さらに、この実施例では、これら電流制御及び
電圧制御のいづれの方式で形成されている電気刺
激信号を生体への皮膚刺激として与えるかを選択
するための制御方式選択部60を設けてある。こ
の選択は、出力ポート36からの選択方式制御信
号によつて、行うことが出来、所要に応じて、電
流制御方式又は電圧制御方式のいずれか一方のみ
を選択するか、或は両制御方式をランダムに交互
選択することが出来るように構成してある。
この制御方式先端部60を経て得られた電気刺
激信号をこの低周波電気刺激信号発生装置の出力
部70に送る。この出力部70には、生体の所要
の一つ以上の箇所に皮膚刺激を与えるための電極
を接続し、いずれの電極を選択するかを出力ポー
ト36からの電極選択制御信号で制御出来るよう
に構成する。
さらに、この実施例においては、波形制御部8
0は、増幅器90からの音情報を検出する例えば
コンパレータ81、ほぼ200Hz以下の音情報を通
過させるローパスフイルタ82、音情報の休止期
間に擬似的に音波形を発生するリズム発生器83
及びコンパレータ81が音情報を検出した時にロ
ーパスフイルタ82からのほぼ200Hz以下の音情
報を選択し、検出しない場合にはリズム発生器8
3の擬似音情報を選択して波形選択部42にリズ
ム変調(刺激)波形として送るための選択スイツ
チ84を具えている。一方、これらの音情報はリ
ズム刺激表示信号としてA/Dコンバータ92を
介して制御部に送り、その出力ポートからの制御
信号によつて表示部21でリズム表示させること
が出来るように構成する。
電気刺激信号発生のための制御方法 この発明では、皮膚刺激するための電気刺激信
号の周波数の低周波数とする。この場合の周波数
領域は生体が快適と感じるほぼ0〜60Hzの範囲と
する。そして、音源からの音量レベルに対応した
電流制御及び電圧制御のいずれか一方又は双方の
制御方式によつて、電気刺激信号の変調を行う方
法である。
この電気制御方式の場合には、生体の細胞は電
荷をエネルギーとして感じ、電圧制御方式の場合
には電圧を振つているので神経に良い体感を同じ
にすると電流が少なくて良い。いずれの制御方式
においても生体に固有の快感を与えることが知ら
れている。
この制御方法としては、 音量レベルと関係して、電流及び電圧の周波
数振幅及びパルス数を制御して電気刺激信号の
変調を行う場合、 音量レベルを使わずに、ほぼ200Hz以下の音
波形と擬似音波形とを適時使用して電流及び電
圧を制御して電気刺激信号のリズム変調を行う
場合、 音情報を用いずに、制御部に予め設定してあ
る種々の制御情報(波形、周波数、振幅)の組
み合わせに基づいて電流及び電圧パターンを制
御して電気刺激信号の刺激パターン変調を行う
場合とが考えられる。この発明ではのリズム
変調を行う場合に関するものであるが、参考の
ためおよびの変調方式についてもあわせて
説明する。
以下の説明において、さらに第4図〜第16図
を参照する。第4図はテーブル変換を説明する
図、第5図はCPU32の機能ブロツク図、第6
図〜第14図は動作の流れ図で、各処理ステツプ
をSで表わして示す。
[] 音量レベルを使用 <周波数変調> まず、電源スイツチを入れ、音源装置16を作
動させて音楽等の音情報を発生させ、聴覚刺激を
与える。
音源装置16からの音情報を音量対DCレベル
変換器91及びA/Dコンバータ92によつて実
時間処理で例えば第4図の上欄に示すように8ビ
ツトデータの音量レベルに変換する。
一方、ホスト部12の入力部20(例えば、入
力キー)によつて、治療データとして、変調、波
形、周波数、電極選択、制御方式その他の所要の
初期情報を刺激信号発生部10の制御部30へ入
力する。こ初期情報に基づいてCPU32の設定
手段102によつて処理を行い(S1)、対応する
制御情報をROM34から読出すか又は所要の制
御情報に変換処理を行つて、これら制御情報をそ
れぞれ出力ポート36から対応する各構成成分に
送り(S2)初期条件を設定する。
例えば、波形発生部41に波形セレクト信号を
送つて波形発生回路45を作動させ、またパルス
幅データ部44にその制御信号を送り適当なパル
ス幅に初期設定する。
また、初期周波数情報を周波数のクロツク部4
3に送り、電気刺激信号の波形が同一のときに生
体が最大刺激を感じるような周波数例えば30Hzと
なるように、波形発生回路45からの電圧波形信
号の周波数を初期設定する。この周波数の初期設
定は音源装置16からの音情報の有無に無関係に
設定する。
また、これと同時に、電圧制御及び電流制御の
方式選択部60に制御信号を送り、どちらか一方
の制御方式による電気刺激信号を選択する。
さらに、これら電気刺激信号の強度は、入力部
20での選択に応じてROM34から読取つた制
御信号を強度設定回路46及び電圧刺激発生回路
51に送つてその都度設定する。この強度は使用
者が快適であると感じるまで、調整して設定する
ことが出来る。
この刺激強度が適切となつた時、ホスト部12
の入力部20のスタートキーをオンにしてスター
ト入力を制御部30に送り、CPU32の処理に
よつて治療開始データを刺激信号発生部10に送
り(S3)、制御部30がA/Dコンバータ92か
ら音量レベルの取込みを開始する(S4)。この取
込みは、CPU32によるサンプリングにより行
い、サンプリング毎に得られた各音量レベルを
RAM33に一旦書込み(S5)、所要に応じて
RAM32からCPU32に順次読出し(S6)、
CPU32において8ビツトデータの音量レベル
を16段階に変換する(S7)。このレベル変換の
際、音量が「0」の場合はもとより、音量が低い
場合にも強制的に「0」の段階として電気刺激信
号強度を「0」にするようになしている。この16
段階の音量レベルを低周波領域の対応する周波数
にそれぞれ変換する(S8)。この変換は、例え
ば、ROM34に予め各音量レベルに対応する変
換周波数をテーブル状に格納しておき、音量レベ
ル毎に周波数変換テーブルと対比させて、対応す
る周波数を読出して行う(S8)。この周波数情報
を出力ポート36を経て対応する構成成分に送る
(S9)。この場合好ましくは、サンプリングを、
生体が実質的にリアルタイムと感じる速さ、例え
ば約0.01〜0.5秒の範囲内の周期で行うのが好適
である。また、周波数変換テーブルは例えば第4
図に示すように、16段階の音量レベルのそれぞれ
に対して、0〜60Hzの範囲好ましくは生体が一番
心地良いと感じる刺激周波数である0〜30Hzの範
囲内の個別の周波数を割り当てる。例えば、第4
図からも理解出来るように、音量レベル「0」は
1.5Hz、「1」は2Hz、……「5」は5Hz、……
「10」は10Hz、「11」は15Hz、……「15」は30Hzと
いうように設定してある。このように、CPU3
2には、このようなサンプリングを行つて周波数
変換する変換手段102(第5図)を具えてい
る。
サンプル毎に音量レベルが周波数変換されて出
力ポート36から逐次出力されると、この周波数
が波形発生部41の周波数クロツク部43及び電
圧刺激発生回路51に供給されて、初期設定した
周波数から、順次に送られてくる音量レベルに即
応した新たな周波数に更新され、よつて、電流又
は電圧の周波数のアナログ的制御が行われ、電気
刺激信号の周波数変調がアナログ的に自動的に達
成される。
このように、音楽・音を聴覚刺激として行い、
その音源装置16らの音量レベルを聴覚刺激と実
質的にリアルタイムでサンプリングすると共に、
このサンプリング時間と同じ時間で常に音量レベ
ルに対応した周波数に電気刺激信号の周波数を変
調して経皮刺激を与えている。
この周波数変調の最大の特長は、リアルタイム
に近いサンプリングと、このサンプリングに即応
した電気刺激(経皮刺激に対応する。)の設定に
ある。この実施例では、音量(音圧)レベルが
「0」又は極く低いレベル(最大レベルの16分の
一以下)では例えば1.5Hz以下の周波数に設定し
ている。このように、音楽の休止や音量の小さい
場合における次の刺激までの待ち時間は、例えば
1Hzでは1秒、0.5Hzでは2秒、0.25Hzでは4秒
となる。従つて、事実上の音楽からすると、休止
時や音量の低い場合には、経皮刺激を行わないこ
ととなる。この経皮刺激の無刺激時間が聴覚刺激
の無刺激時間と実質的に同期しているため、好み
の音楽によつて大脳皮質は経験的観念による音楽
の世界で神経支配が起つて、疼痛を感じさせなく
なり、治療効果が上がる。
ところで、次の経皮刺激までの待ち時間が長く
なると、事実上、聴覚刺激に即応しない場合が生
ずる。そこで、この実施例では、刺激信号発生部
10の制御部30は、この待時間を変換周波数と
音量レベルとで常時観察して、待時間が長くなる
場合には、新たにサンプリングされた音量レベル
に対応する周波数に強制的に変換するような周波
数強制変換手段103を具える。
この周波数強制変換手段103の動作の流れの
一例を第8図を用いて説明する。
先ずサンプリングされた音量レベルが最大レベ
ルの16分の1以下であるかにつき判定処理を行う
(S10)。イエス(Y)の場合には音量レベルの治
療強度段階を「0」段階にセツトする(S10)。
ノー(N)の場合には、現在の周波数が例えば5
Hz以下であるかの判定処理を行う(S12)。音量
レベルが1/10以下であるときは治療強度を0にセ
ツトする(S11)。次に、周波数が5Hzより高い
場合には、この周波数の1サイクルが終了してい
るか否かの判定処理を行う(S13)。1サイクル
を終了していない場合には、治療強度を設定強度
(初期設定強度)に設定する(S16)。1サイクル
を終了している場合には、音量レベルを次のサン
プリングで得られた音量レベルに対応する周波数
に変換し(S15)、ステツプS16を経て出力させ
る。
上述のステツプS13で判定処理で現在の周波数
が5Hz以下である場合には、直前のサンプリング
での音量レベルと比較し(S14)、現在の音量レ
ベルの方が高い場合には、ステツプS15の処理で
強制的に現在の音量レベルに対応する周波数にセ
ツトし、続いてS16の処理を行つて出力する。ま
た、現在の音量レベルが低い場合には、ステツプ
S16の処理を行う。この一連の処理は、この電気
刺激信号発生装置の作動中常時行う。尚、上述し
た実施例では、変換手段102と、周波数強制変
換手段103とを別個に設けた機能ブロツクの場
合について説明したが、変換手段102に周波数
強制変換手段103を組み込んだ構成とすること
も出来る。また上述した動作の流れに限定される
ものではなく、別の流れであつても良い。
<振幅変調> 先ず、周波数変調の場合と同様に、初期設定を
行う(第5図及び第6図)。この場合、初期設定
された強度は生体に対し最大刺激を与える最大強
度であり、これが設定強度である。この設定強度
はRAM33に書込まれ随時読出される状態にあ
る。
次にサンプリングによつて8ビツトデータの音
量レベルが順次に取込まれると、設定強度はその
0〜100%の範囲内でこの新たに取込まれた音量
レベルに対応した強度(振幅)に順次に実時間で
更新され、よつて電気刺激信号の振幅変調が達成
され、よつて経皮刺激強度の変調を達成すること
が出来る。この振幅(強度)変換は常時行われ
る。
この振幅変調は、この実施例では、CPU32
の治療強度設定手段104を用いて主として行う
ことが出来る。
この振幅変調処理(第9図参照)は、先ず、
RAM33から設定強度を読出し(S20)、次に、
このRAM33から8ビツトデータの音量レベル
を読出す(S21)。続いて、次式()の式の演
算を行うため、この音量レベルの8ビツトデータ
を256で除算し、得られた商に設定強度を乗算し
て治療強度すなわち振幅制御値を算出する
(S22)。尚、この算出過程はこれに限定されるも
のではない。
治療強度=設定強度 ×{(音量レベルの8ビツトデータ)/256}
……() この場合、好ましくは、振幅制御値として設定
強度の0〜100%の範囲内で24段階の電気刺激信
号強度が得られるように設定するのが良い。ま
た、音楽・音の音量レベルが「0]又は極く低い
場合には、強制的に電気刺激信号強度を「0」に
設定する。しかし、この強度は「0」にしなくて
も、音量レベルが低いと強度も低くなるので、生
体としては感じなくなり、音楽・音に体感は適合
する。
また、治療強度設定手段104の機能ブロツク
で演算処理を行う例につき説明したが、ROM3
4に変換テーブルとして治療強度(振幅制御値)
を格納しておき、この変換テーブルを読出して治
療強度に変換しても良い。
このようにして得られた振幅制御値を出力ポー
ト36から出力して強度設定回路46及び電圧刺
激発生回路51に送り、電流及び電気刺激信号の
振幅を変調する。この場合にも、周波数変調の場
合と同様に、制御方式選択部60によつて電流又
は電圧制御方式の一方を選択する。
この振幅変調の場合には、周波数変調の場合と
同様にその音源装置からの音量レベルを聴覚刺激
と実質的にリアルタイムでサンプリングし、サン
プリング時間と同じ時間で振幅変換して電気刺激
信号の振幅を設定強度の0〜100%の範囲内で実
時間的に設定している。
この振幅変調の特長は、音楽の休止や音量が小
さい場合には出力刺激をしない点にあり、周波数
変調の場合と同様に、経皮刺激の無刺激時間を、
音楽に合せて作り出すことが出来、音楽療法にお
いてその効果が大となる。
<パルス数変調> この場合にも、前述した周波数変調の場合と同
様に初期設定を行うが、周波数の代わりにパルス
数発生器96から例えば一例として16パルス/秒
(30Hzに対応する。)のパルス速度でパルスを発生
させるように初期設定する(第5図及び第6図)。
次に、サンプリングによつて8ビツトデータの
音量レベルが順次に取込まれると、初期設定パル
ス数を最大パルス数とした範囲内でこの新たに取
込まれた音量レベルに対応したパルス数に順次に
実時間で更新され、よつて電気刺激信号の制御が
達成され、よつて経皮刺激のパルス数制御を達成
することが出来る。このパルス数変調は常時行わ
れる。
このパルス数変調は、この実施例では、CPU
32のパルス数設定手段105を用いて主として
行うことが出来る。
パルス数変調処理(第10図参照)は、先ず、
RAM33から16段階のレベルに分割された音量
レベルを読出し(S23)、次に、対応するパルス
数変換値をROM34においてテーブル変換して
求め(S24)、続いて次式()に従う演算を行
う(S25)。
パルス数制御値 =(16段階の変換値−1) ……() この実施例によれば、式()に従つて、パル
ス数制御値を算出して、これを出力ポート36か
らパルス数発生器96に送り、これによりサンプ
リングされた音量レベルに即応して対応するパル
スレイトでパルスを発生させ、切換スイツチ97
を経て波形発生部41の周波数クロツク部43に
送る。従つて、電流及び電圧刺激信号をパルスと
して発生するパルスレイトを制御することが出来
る。この場合のパルス数を、好ましくは、生体が
心地良いと感じる0〜30個/秒の範囲内の個数と
するのが好適である。
この式によれば、パルス数は音楽の休止時や低
音量の時に「0」となる。
尚、パルス数制御値の算出は式()に限定さ
れるものではなく、他の算出方法に従つても良
い。また、これら算出の代わりにROM34に音
量レベルに対応するパルス数制御値をテーブル状
に格納しておいて、テーブル変換して求めても良
い。
このようにパルス変調を行つても、前述の周波
数変調の場合の同様に、聴覚刺激と実質的にリア
ルタイムで経皮刺激を与えることが出来る。
[] 音量レベルの不使用 <リズム変調> この処理につき説明する(第11図)。この場
合には、ホスト部12の入力部20から治療デー
タとして変調、波形、刺激パターン、制御方式、
電極選択等の設定条件を制御部30へ入力させ
る。この処理につき説明する。上述した周波数変
調等の場合と同様に、これら設定条件に基づいて
初期設定を行なう。この初期設定に際し、強度を
強く感じやすくするため、波高が大きい波形を用
いる。そして、例えば、生体が最適刺激と感じる
刺激パターンとなつた時に治療を開始する。先
ず、CPU32の変調方式設定手段106によつ
てリズム変調指令情報を出力ポートから波形制御
部80へ送り、この波形制御部80を作動させる
(S30)。音源装置16からの音情報の有無を判定
し(S31)、これが出力している場合にはコンパ
レータ81によつて例えばレベル比較によりこれ
を検出し、選択スイツチ84をローパスフイルタ
82へ切換えてほぼ200Hz以下の音情報をリズム
変調波形として波形選択部42に送る(S32)。
一方、音情報が無い場合には、このコンパレータ
81によつてリズム発生器83からの擬似音波形
をリズム変調波形として波形選択部42へ送る
(S33)。次に、変調方式設定手段106からの指
令により、波形選択部42を切換えてリズム変調
波形のみを選択して後段に送るように設定する
(S34)。
この波形選択部42より電圧刺激発生回路51
へ送ると共に、強制設定回路46を経て電流刺激
発生回路47へ送る(S32)。両リズム変調波形
で電流及び電圧刺激信号のリズム及び又は強度を
それぞれ制御して(S33)、前述の他の変調方法
の場合と同様に電流又は電圧制御のいずれかの方
式で電気刺激信号として出力させる。よつて、生
体にリズム及び強制刺激を与えることが出来る。
この実施例において、ほぼ200Hz以下のローパ
スフイルタ82を用いたのは、その範囲の周波数
の刺激パターンで得られる刺激がベースやドラム
に合致した刺激となるからである。
このリズム刺激によつても生体の不快感を緩和
したり治療したりすることが出来る。
[] 音源装置を用いない刺激パターン変調 <電流及び電圧制御方式の交互切換え> この場合には音楽に関係なく、制御部30にお
いて刺激パターンの選択されたパラメータを自動
的に変えるように構成したものである。刺激のパ
ラメータとして、代表的なものに、波形、パルス
幅、周波数及び強度がある。
この実施例では、周波数及び強度を可変パラメ
ータとした二つの例につき刺激パターン変調処理
を説明する(第2図、第5図、第12図)。
先ず、ROM34には予め各パラメータの初期
設定値及び周波数及び強度の可変パラメータ値を
それぞれ格納しておく。
この刺激パターン変調処理につき説明する。
周波数可変 前述した各変調方式の場合と同様に、入力
部20からの指令により、変調方式設定手段
106によつて刺激パラメータ変調を指令し
(S40)、設定手段101によつて波形、パル
ス幅及び強度の初期設定を行う(S41)。次
に、この指令に基づき刺激パラメータ設定手
段107を作動させてROM34から周波数
を読取り、これを出力ポート36から波形発
生部41及び電圧刺激発生回路51へ出力す
る(S42)。この周波数は固定であつてもラ
ンダムに変化しても良い。次に、前述した周
波数変調の場合と同様に電気刺激信号を制御
する(S43)。次に、前述の変調方式設定手
段106でこの変調方式を選んだことに基づ
き、この手段106より制御方式選択部60
に、電流及び電圧刺激信号を一定またはラン
ダムな切換え速度で交互に出力する指令を与
え、これらの刺激信号を交互に出力させる
(S44)。これがため、生体に交互刺激を与え
ることが出来る。
この交互切変えは入力部20からの指令に
従つてROM34から読み出して出力させ
る。この処理を設定手段101で行わせるこ
とも出来る。
強度可変 この場合には、基本的には前述の周波数可
変の場合と同様にして処理が行われるため、
第12図において周波数を強度(振幅)と置
換えた処理を行えば良い。しかし、周波数の
初期設定は設定手段101からPTM35へ
制御信号を送り、このPTM35より、自動
的に周波数をロツクさせる。この強度可変に
よつて刺激パターン変調を行い、生体に交互
刺激を与えることが出来る。
このように、いずれの種類の刺激パターン変調
においても、刺激パターンはCPU32に予め格
納してあるプログラムによつて制御される。
ところで、この刺激パターン変調の場合には電
流及び電圧刺激信号を交互に切換えるが、その切
換え時間を数秒〜数分とするが、好ましくは、約
2秒〜1分程度とするのが好適である。
このような交互切換えによる交互刺激を与える
理由は以下の通りである。例えば、電流制御を正
弦波、指数関数波形とし、電圧制御を方形波、針
状波形として生体刺激を行つた場合、電圧制御時
と同じ電流値でも電流制御では無刺激となる。生
体は無刺激と感じても、電流制御では生体に電荷
を与えているので、麻酔時や子供、或は電気嫌い
の人の場合には、電流刺激は有効である。しか
し、電流刺激だけでは無感となるため、電圧と電
流刺激とを交互に切換えることによつて有感刺激
を与えるのである。
この装置の主要制御の動作の流れ 第13図はこの装置の主要動作の流れの一例を
示す図である。
先ず、入力部20から信号を受信しているかを
判断し(S50)、受信している場合にはその判断
のデータ及び各データのセツトを行つた後、又受
信していない場合には直接次の周波数変調処理に
進む。
次に、周波数変調か否かの判断を行い(S52)
その指令がある場合には周波数変調の処理を行つ
た後(S53)、又、その指令が無い場合には直接
次の処理に進む。
次に、振幅変調か否かの判断を行い(S54)そ
の指令がある場合には振幅変調の処理を行つた後
(S55)、又、その指令が無い場合には直接次の処
理に進む。
次に、リズム変調か否かの判断を行い(S56)
その指令がある場合にはリズム変調の処理を行つ
た後(S57)、又、その指令が無い場合には直接
次の処理に進む。
次に、パルス数変調か否かの判断を行い
(S58)、その指令がある場合には周波数変調の処
理を行つた後(S59)、又、その指令が無い場合
には直接次の処理に進む。
次に、変調なしか否かの判断を行い(S60)、
変調指令がない場合には変調なしの処理を行つた
後(S61)、又、その指令がある場合には直接次
の処理に進む。
次に、その他の所要の処理例えば刺激パターン
処理等を含む処理のコントロールを行う。
尚、この処理はこの装置の動作中繰り返し行な
われる。又、これらの各変調方式の種類その有無
の判定処理はCPU32の変調方式設定手段10
6で行い、その結果をそれぞれ周波数強制変換手
段103、治療強度設定手段104、パルス数設
定手段105、刺激パラメータ設定手段107へ
信号を送り、それぞれの処理を開始させる。
音量レベルデータのCPUでの処理 第5図においてA/Dコンバータ92から
CPU32へ入力した音量レベルデータは、変換
手段102において、第14図の流れ図に示すよ
うに、先ず、A/Dコンバータ92からのデータ
値を256段階の8ビツトデータに変換してRAM
33にセツトする(S63)。このセツトされたデ
ータを16段階に変換しRAM33の別の領域にセ
ツトする(S64)。
電流刺激発生回路及び電圧刺激発生回路 次に、第2図で説明した電流刺激発生回路47
及び電圧刺激発生回路51につき第15図及び第
16図を参照して簡単に説明する。
これらの両回路47及び51は従来既知の電子
回路技術でハード構成で容易に組むことが出来
る。
電流刺激発生回路 第15図にこの回路の一例のブロツク図を示
す。この回路は既に説明したように入力電圧の
波形と同一波形の電流を出力する回路である。
この回路は、例えば、オペアンプ、フオトカ
プラ、ダーリントン回路等を主として用いた回
路で、第一段110、第二段120及び第三段
130から構成する。
第一段110は定電圧レベルで電圧波形を電
流波形に変換するため、オペアンプ111とフ
オトカプラの発光素子112とを組み合わせて
構成し、入力電圧を光出力に変換する。
第二段120はフオトカプラの発光素子12
1と、受光素子からの電流を電圧に変換する電
流対電圧変換回路122と、電圧を増幅するオ
ペアンプ123とで構成し電圧を出力する。
第三段130は電圧をさらにオペアンプ13
1で増幅した後ダーリントン回路に送り電流に
変換し、これより出力電流を発生する。この
際、ダーリントン回路132の出力をオペアン
プ131側にフイードバツクすることによつ
て、この出力電流が与えられる生体のインピー
ダンスが変化しても常に入力電圧波形と一致し
た波形の電流を出力出来るように形成してあ
る。
この電流刺激発生回路46の回路構成は何等
この実施例の構成に限定されるものではなく、
他の構成であつても良い。
電圧刺激発生回路 この回路は入力電圧を単に増幅する回路であ
り、例えばその構成の一例を第16図にブロツ
ク図で示す。この回路51はオペアンプ141
とその増幅電圧出力を増幅するプツシユプル増
幅器142とで構成し、入力電圧の振幅及び又
は周波数が所要により変えられた電圧を出力す
るようにしてある。
この回路51も上述した実施例の回路構成に
のみ限定されるものではなく、他の構成であつ
ても良い。
この発明を達成するための制御及び又は装置の
構成は上述した実施例で説明した方法及び構成に
何等限定されるものではなく、この発明の範囲内
において種々の変更を行えること明らかである。
例えば第2図等に示した装置の構成は他の構成
であつても良く、又その動作方法も上述した動作
手順にのみ限定されるものではない。
上述した周波数変調、振幅変調、パルス変調、
リズム変調及び刺激パターン変調(交互刺激)を
任意に組み合わせて電気刺激信号を発生させるこ
とも可能である。
(発明の効果) 上述した説明からも明らかなように、この発明
によれば、有音時にはその音波形に基づいて電流
または電圧刺激信号のリズム制御を行い、又無音
時には擬似音波形に基づいてこれらリズム制御を
行つて、これら両刺激信号のいずれか一方を電気
刺激信号としてリアルタイムで出力出来るように
構成してあるので、従来の1/fゆらぎ則に基づ
く方法の場合よりも疼痛緩和及び治療効果が大で
ある。
さらに、この発明によれば、ベース、ドラムの
発生音の低域周波数が含まれるほぼ200Hz以下の
音情報のみを利用するのであるから、リズム感を
主に得るため不快感を取り除く効果が大である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の説明に供する低周波電気刺
激発生装置の基本構成を示すブロツク図、第2図
はこの発明の説明に供する低周波電気刺激発生装
置の具体的構成例を示すブロツク図、第3図はこ
の発明の説明に供する電圧波形図、第4図はこの
発明の説明に供する周波数変換テーブルを示す
図、第5図はこの発明の説明に供する、主として
CPUの機能を説明するためのブロツク図、第6
図〜第14図はこの発明の説明に供する動作の流
れ図、第15図はこの発明の説明に供する電流刺
激発生回路の一構成例を示すブロツク図、第16
図はこの発明の説明に供する電圧刺激発生回路の
一構成例を示すブロツク図である。 10……刺激信号発生部、12……ホスト部、
20……入力部、30……制御部、40……電流
制御部、50……電圧制御部、60……制御方式
選択部、70……出力部、80……波形制御部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 生体に電気刺激を与えるための電気刺激信号
    を発生するに当たり、 音源からの音情報の波形または疑似音波形に対
    応して、電流制御及び電圧制御のいずれか一方の
    制御方式によつて、前記電気刺激信号をリズム変
    調し、 該電気刺激信号の周波数を低周波数とし、 前期音情報の有無を検出し、音情報が存在する
    場合にはほぼ200Hz以下の低域音情報のみを取り
    出し、及び音情報が存在しない場合には任意の波
    形の疑似音情報を発生させ、これら低域音情報及
    び疑似音情報のそれぞれの波形を利用して前記電
    流または電圧制御を行う ことを特徴とする低周波電気刺激信号発生方法。 2 前記電気刺激信号の強度を選択的に調整可能
    としたことを特徴とする特許請求の範囲第1項に
    記載の低周波電気刺激信号発生方法。
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