JPS63200776A - 低周波電気治療器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は低周波電流を人体に通電して、患部を治療する
低周波電気治療器の分野に係わる。

〔従来技術とその問題点〕

低周波を用いた電気治療器は、電極端子と対極端子で対
をなす電極端子に接続した治療電極対の両極間に人体の
患部を介在させ、この両極間に低周波電圧を印加するこ
とにより、皮膚を通じて電気エネルギーを人体に送り、
その刺激によって、生体細胞の賦活・治療を行うもので
ある。

治療の目的で使用するこの種の生体刺激装置において、
単調な電気刺激を持続的に与えると、慣れによる効果の
減退をきたすこと、複数個の通電点を設けて刺激を与え
る場合、それらの通電点に同時に通電すると、それらの
通電点“相互間において相殺作用を生起し、治療効果を
阻害することが良く知られている。

一方、被加療者にとって、リズム的に快い電気刺激を与
えると、生体電気的効果に加えて、精神作用を経由した
治療効果の複合されることが知られている。

上述の知見を総合して、治療に応用する意図のもとに開
発された低周波電気治療器、たとえば、複数の通電点に
対して、それぞれの通電時点をずらしながら、順次、循
環的に通電する刺激装置、周波数の異なる２種の電気刺
激を交互に与える刺激装置あるいは、音楽のリズムと連
動して電気刺激を発生する装置は周知である。

しかしながら、そのような電気刺激による治療経験の蓄
積に伴い、そこで得られた、さらに高度の知見を生かし
て、いっそう有効な刺激のリズムを、患者の症状、精神
状態、刺激感度などに合わせながら、精密、かつ意図的
に発生させることが可能な刺激装置の出現が待望される
に至った。

〔問題解決の手段〕

本発明による問題解決の要点は、■周波数の異なる複数
種類の電気パルスを、複数組の電極端子に順送りに出力
させるに当り、それらの電気パルスの種類別の出力持続
時間と出現順序の任意設定を可能にすること、■ひとつ
の刺激サイクルの中に、刺激休止期間の設定を可能にす
ること、および、■さらに要すれば、任意個数の刺激サ
イクルごとに、刺激サイクル間に、刺激休止期間の設定
を可能にすることである。

以上の要件を充たすをめに、本発明の低周波電気治療器
は、１個または複数個の周期的電気パルス発生部、電気
パルス切替部、電極端子切替部および出力パターン設定
部を欠くことのできない構成要素として具備している。

〔実施例〕

本発明の装置の構成を、その実施例に関して図解した第
１図のブロック図を参照しつつ、以下に記述する。

本発明の低周波電気治療器は、個別に周期固定または周
期可変であるところの１個または複数個の周期的電気パ
ルス発生部ｌ、それらすべての電気パルス発生部、また
はそれらから任意に選定する一部の電気パルス発生部を
、あらかじめ設定した一定の順序で、循環的かつ択一的
に出力させるように回路を構成した電気パルス切替部２
、および、この電気パルス切替部の管理下で、電気パル
ス発生部ｌから出力する電気パルスに同期して、複数組
の治療用電極端子５に対して、順送りに、治療用電気パ
ルスを出力する電極端子切替部４を備え、さらに、電気
パルス切替部２の管理下で、電気パルス発生部ｌから出
力する電気パルスに関して、ひとつの刺激サイクル当り
の、それら電気パルス発生部個別の出力順序と出力継続
時間、および加療条件によって必要であれば、出力休止
時間をあらかじめ設定して、それらの設定内容を記憶さ
せ、その記憶内容を電気パルス切替部２に与えるための
出力パターン設定部３を、欠くことのできない要素とし
て構成されている。

この出力パターン設定部には、加療条件によって必要と
されるときに備えて、任意個数の刺激サイクルごとに、
刺激サイクル間に出力休止時間を挿入するための、入力
手段と記憶手段を包含させる場合もある。

周期的電気パルス発生部Ｉの主体は、周知の各種発振回
路の中から、適宜選択して構成する。

本発明の装置においては、電気パルス発生部ｌから出力
するパルスの電力レベルに関して、微弱な信号レベルと
治療目的上必要なレベルとのいずれを問わない、　その
レベルが、治療目的で直接生体に通電するために不充分
であれば、電極端子切替部４またはパルス波形プロセス
部６のいずれかに増幅回路を付加すればよい、　パルス
波形プロセス部６は、たとえば方形波の微分あるいはそ
の逆の波形変換など、加療目的にかなった波形加工を行
う回路である。

電気パルス切替部２は、出力パターン設定部３から与え
られる信号に従い、電気パルス発生部ｌを個別に制御し
、それらの出力を開始または停止する。これは、周知の
タイミング回路とインターフェイス回路の組合わせによ
って構成される。

一般に、低周波電気治療器において用いられるタイミン
グ回路は、その時間計測を、出力パルスと無関係に、ク
ロック回路を用いて行うよりも、カウンタ回路を用い、
出力パルスをカウントして行う方が、実用的である場合
が多いから、本発明の装置の電気パルス切替部２におい
ても、後者の方式で設計することが好ましい、　本発明
は、タイミング回路の時間計測方式を限定しない。

出力パターン設定部３は、■個々の電気パルス発生部ご
とにその周波数が定まる各種電気パルスの、ひとつの刺
激サイクル内の時間的配列順序とそれら個別の継続時間
、■同じ刺激サイクル内でそれぞれに定まった継続時間
をもつ各種電気パルスの間に、必要に応じて挿入する休
止時間の、個別の長さとその挿入区間、■必要に応じて
、いくつかの刺激サイクルごとに、隣合うサイクルの間
に挿入する休止時間の長さと、その休止までのサイクル
反復数を、所要の加療条件として記憶し、この記憶内容
を、逐次、電気パルス切替部２に与える機能を有する。

上に述べた出力パターン設定部は、周知の記憶手段とそ
の入力手段の組合わせにより、容易に実現することがで
きる。　本発明は、出力パターン設定部の回路構成を限
定しない。

〔発明の効果〕

本発明の目的は、前述のように、患者の症状、精神状君
、ｙｌＩｌ感激などに照らして、最も有効と思われる刺
激のリズムを、精密かつ意図的に発生することが可能な
低周波電気治療器を実現することである。

本発明の装置が、その目的に充分かなっていることを、
第２図ないし第４図のタイム・チャートを参照しながら
、以下に説明する。

これらのタイム・チャートにおいて、Ｔ、ないしＴ４は
、それぞれ電極端子Ｔ１ないしＴ４に現れる電圧波形を
示し、Ｓは人間の感覚で認識し得る刺激を示す。

第２図に例示する出力パターンにおいては、周期的パル
ス発生部を１個だけ使用し、たとえば５０Ｈｚの周期的
パルスを発生させ、その出力継続時間ｐ１として、パル
ス４個分（Ｏ，ＯＳ秒に相当）を設定した。　電気刺激
に関する人間の感覚の分解能はそれほど高くないので、
たとえ刺激部位が数ケ所に分散しているとしても、チャ
ートＳに示すように、４個のパルスをただ１個の刺激と
して感じてしまう、　従って、ひとつの刺激サイクルを
４個のパルスと、それに続くｈたとえば１秒前後の出力
休止時間で構成し、この刺激サイクルを連続して与える
ならば、被加療者は、あたかも単一の刺激を約１秒周期
のリズムで与えられていると感じる。

第３図に例示する出力パターンにおいては、第１の電気
パルス発生部の出力継続時間をｐｌとし、たとえば５０
Ｈｚの周期的パルスを４個分（０，０８秒に相当）出力
させ、次に、ｈまたとえば０．５秒の出力休止時間を挾
んで、第２の電気パルス発生部の出力継続時間をｐ２と
して、たとえば２Ｈｚの周期的パルスを８個分（４秒に
相当）出力させ、さらに続けて、ｈまたとえば２秒前後
の出力休止時間を設ける。これをひとつの刺激サイクル
として、この刺激サイクルを連続的に出力する。２Ｈｚ
程度の周波数であれば、人間の感覚はその電気パルスを
、それぞれ独立した刺激として感知し得る。それゆえ第
３図の出力パターンの電気パルスを連続的に与えると、
被加療者は、あたかも０．５秒間隔で９個の刺激を受け
た後、約２秒休み、また同じ９個の刺激を受けるという
リズム感を体験する。

第４図の出力パターンにおいては、第１の電気パルス発
生部から周波数１００Ｈｚのパルスを４個分（ｐｔ＝　
０．０４秒）出力して、ｈ秒たとえば０．２１秒休止す
ることを３回繰り返した後、第２の電気パルス発生部か
ら周波数４Ｈｚのパルスを４個分（ｐ２＝１．０秒）出
力するのを１刺激サイクルとし、その２サイクルごとに
１秒、たとえば１秒の出力休止時間を置くように設定す
れば、これによって、被加療者が受けるリズム感覚は、
０．２５秒間隔で１４回の刺激を受けて１秒の休止する
ことの繰り返しとなる。

以上の諸例により、本発明の装置が被加療者に与えるリ
ズム感を、随意かつ精密に設定して、それに基づく電気
パルスを出力するために、有効であることを明らかにし
た。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の装置の構成を示すブロック図、第２
図ないし第４図は、本発明の装置の実施例の動作を示す
タイム・チャートである。 ｌ二周期的電気パルス発生部 ２：電気パルス切替部 ３：出力パターン設定部 Ｖ：電極端子切替部 ５：治療用電極端子 ６：パルス波形プロセス部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）周期がそれぞれに固定または可変であるところの
   、１個または複数個の周期的電気パルス発生部、それら
   の電気パルス発生部を管理して、それらの一部または全
   部を、一定の順序で循環的かつ択一的に出力させるとこ
   ろの電気パルス切替部、および、該電気パルス切替部の
   管理下で該電気パルス発生部から出力する電気パルスに
   同期して、複数組の治療用電極端子に、順送りに、治療
   用電気パルスを出力させるところの電極端子切替部を備
   え、さらに、該電気パルス切替部の管理下で電気パルス
   発生部から出力する電気パルスに関し、ひとつの刺激サ
   イクル当りの、それら電気パルス発生部個別の出力順序
   と出力継続時間、および要すれば出力休止時間を、あら
   かじめ設定するための入力手段と記憶手段を有するとと
   もに、該電気パルス切替部に対して、逐次所要の記憶内
   容を与えるための出力パターン設定部が設けてあること
   を特徴とする低周波電気治療器。
2. （２）周期がそれぞれに固定または可変であるところの
   、１個または複数個の周期的電気パルス発生部、それら
   の電気パルス発生部を管理して、それらの一部または全
   部を、一定の順序で循環的かつ択一的に出力させるとこ
   ろの電気パルス切替部、および、該電気パルス切替部の
   管理下で該電気パルス発生部から出力する電気パルスに
   同期して、複数組の治療用電極端子に、順送りに、治療
   用電気パルスを出力させるところの電極端子切替部を備
   え、さらに、該電気パルス切替部の管理下で電気パルス
   発生部から出力する電気パルスに関し、ひとつの刺激サ
   イクル当りの、それら電気パルス発生部個別の出力順序
   と出力継続時間、および要すれば出力休止時間、そして
   さらに必要なとき、任意個数の刺激サイクルごとに、隣
   り合う刺激サイクルの間に入れる出力休止時間を、あら
   かじめ設定するための入力手段と記憶手段を有するとと
   もに、該電気パルス切替部に対して、逐次所要の記憶内
   容を与えるための出力パターン設定部が設けてあること
   を特徴とする低周波電気治療器。