JP2007141579A - 差込プラグ - Google Patents

Abstract

【課題】異なる直径の電源コードを同じ締め付け力で固定することができる差込プラグを提供する。
【解決手段】差込プラグ１はベース２に形成された挿通口９の内側に電源コード７を配置するためのコード受け部１０を形成し、コード受け部１０の左右両側に固定部材１３の係合部１５が挿入して係合する係合穴１１を形成し、係合穴１１に固定部材１３の係合部１５が係合する被係合部１２を形成する。電源コード７はコード受け部１０に配置して固定部材１３で押さえるようにして両端の係合部１５をベース２の係合穴１１に挿入し、電源コード７を固定部材１３とコード受け部１０とで挟持した状態で固定部材１３の係合部１５が係合穴１１の被係合部１２に係止することにより固定する。
【選択図】図１

Description

本発明は、電源コードの先端に設けられる差込プラグに関する。

一般に接地極を有する３極型の差込プラグに接続される電源コードは３本の電線を収束して構成しているので直径が太い。この直径の太い電源コードを差込プラグのケースに固定する構造としては、例えば、ケースの一側面に形成された挿通口の内側にコード受け部を形成し、このコード受け部に電源コードを当接させて横長板状の固定部材で押さえ、固定部材の両端に固定ねじを挿通させてケースの内面に形成されたねじ穴に螺着することにより電源コードを挟持して固定していた（例えば、特許文献１参照。）。

特開２００５−１３５６１５号公報

差込プラグに接続される電源コードは電気機器の消費電力に応じて直径が異なる場合があり、従来の差込プラグでは電源コードの太さによって締め付け力にばらつきが生じ、細い電源コードを固定した場合は締め付け力が弱いことがあり、コード部が引っ張られると栓刃との接続部に力がかかって断線する虞があるし、太い電源コードを固定した場合は固定ねじの締め付け過ぎにより押し潰されて芯線を傷める虞があった。

本発明は、請求項１に記載の発明によれば、ケースの一側面に栓刃を突設し、他の一側面に栓刃と電気的に接続される電源コードの挿通口を形成し、挿通口に挿通された電源コードを固定部材によりケースの内面に形成されたコード受け部とで挟持固定して成る差込プラグにおいて、固定部材の両端部に係合部を形成し、コード受け部の左右両側に固定部材の係合部が挿入して係合する係合穴を形成し、係合穴への固定部材の挿入量を複数段に変更可能にしたことを特徴とする。

請求項２に記載の発明によれば、請求項１に記載の差込プラグにおいて、固定部材及びコード受け部の一方又は両方のコード当接面に滑り止めを設けたことを特徴とする。

請求項１に記載の発明によれば、コード受け部に対する固定部材の高さを調整できて、異なる直径の電源コードを同じ締め付け力で固定することができるという効果がある。

請求項２に記載の発明によれば、請求項１に記載の発明の効果に加えて、電源コードの固定を強化することができるという効果がある。

差込プラグはベースに形成された挿通口の内側に電源コードを配置するためのコード受け部を形成し、コード受け部の左右両側に固定部材の係合部が挿入して係合する係合穴を形成し、係合穴に固定部材の係合部が係合する被係合部を形成する。電源コードはコード受け部に配置して固定部材で押さえるようにして両端の係合部をベースの係合穴に挿入し、電源コードを固定部材とコード受け部とで挟持した状態で固定部材の係合部が係合穴の被係合部に係止することにより固定する。

本発明に係る差込プラグの実施例１を図１〜図５の添付図面に基づいて説明する。

差込プラグ１はベース２とカバー３とでケースを構成し、３極型の場合、ベース２の一側面に２本の平型の栓刃５が離間して突設され、この２本の栓刃５と離間して接地極を成す１本の略Ｕ字状の栓刃６が突設されている。

また、ベース２とカバー３が接合する面に半円部が夫々切り欠き形成され、接合時に円形となって電源コード７が挿通する挿通口９が設けられている。ベース２の挿通口９の内側は電源コード７が配置されるコード受け部１０が形成されている。

コード受け部１０と対向する固定部材１３は中央のコード当接部１４が複数の太さの電源コード７に対応するように３段の円弧状に形成され、両端部の外側面に爪状の係合部１５が形成されている。また、コード受け部１０の左右両側には固定部材１３の係合部１５が挿入して係合する係合穴１１が形成されている。係合穴１１は電源コード７の太さに応じた位置で係合するために係合穴１１の深さ方向に３つの凹状の被係合部１２が形成されている。

このようにして形成された差込プラグ１に電源コード７を固定するには、まず、ベース２からカバー３を取り外し、ベース２のコード受け部１０に電源コード７を当接させ、次に固定部材１３の両端を内側方向に撓ませて係合穴１１に挿入する。電源コード７は固定部材１３の複数段のコード当接部１４に太さに応じた位置に嵌まり、そのまま固定部材１３を押し込んでいくと、電源コード７が固定部材１３のコード当接部１４とベース２のコード受け部１０で挟持した状態で固定部材１３の係合部１５がベース２の係合穴１１の被係合部１２に係止して固定することができる。従って、太い電源コード７を固定した場合は、図２に示すように固定部材１３の両端の挿入量が少なく、係合穴１１の浅い位置の被係合部１２に係止することとなり、中程度の太さの電源コード７を固定した場合は、図３に示すように係合穴１１の浅い位置の被係合部１２の係合位置から更に固定部材１３を押し込んで中間の位置の被係合部１２に係止することとなり、細い電源コード７を固定した場合は、図４に示すように中間位置の被係合部１２との係合位置から更に固定部材１３を押し込んで係合穴１１の最も深い位置の被係合部１２に係止することとなる。こうして、電源コード７を固定した後は、図５に示すように電源コード７内の各電線７ｂを対応する栓刃５，６に電気的に接続し、接続が完了したらベース２にカバー３を取り付ける。

尚、本実施例では３極型の差込プラグについて説明したが、２極型の差込プラグに適用することも可能である。また、固定部材及びコード受け部の一方又は両方のコード当接面に滑り止めを設けることにより電源コードの固定を強化することができる。また、本実施例では固定部材のコード当接部が３段に形成されているが段を有さずに形成してもよいし、係合穴の被係合部も固定部材のコード当接部に対応して３段に形成されているが何段に形成してもよく、また、係合部と係合穴の形状について限定はなく、その他の形状及び構造についても本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜に変更して実施することも可能である。

本発明に係る差込プラグを示す分解斜視図である。 本発明に係る差込プラグに太い電源コードを固定した状態の横断面図である。 本発明に係る差込プラグに太さが中程度の電源コードを固定した状態の横断面図である。 本発明に係る差込プラグに細い電源コードを固定した状態の横断面図である。 本発明に係る差込プラグに電源コードを固定した状態を示し、カバーを取り外した状態の正面図である。

符号の説明

１ 差込プラグ
２ ベース
７ 電源コード
１０ コード受け部
１１ 係合穴
１２ 被係合部
１３ 固定部材
１４ コード当接部
１５ 係合部

Claims (2)

1. ケースの一側面に栓刃を突設し、他の一側面に前記栓刃と電気的に接続される電源コードの挿通口を形成し、該挿通口に挿通された前記電源コードを固定部材により前記ケースの内面に形成されたコード受け部とで挟持固定して成る差込プラグにおいて、前記固定部材の両端部に係合部を形成し、前記コード受け部の左右両側に前記固定部材の係合部が挿入して係合する係合穴を形成し、該係合穴への固定部材の挿入量を複数段に変更可能にしたことを特徴とする差込プラグ。
2. 前記固定部材及び前記コード受け部の一方又は両方のコード当接面に滑り止めを設けたことを特徴とする請求項１に記載の差込プラグ。

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