JP2007141432A - ハードディスクドライブ - Google Patents

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Abstract

【課題】落下有無を判断するために、スピンドルモータの機械的な変化を感知し、これに基づいて落下を判断することが可能なハードディスクドライブを提供すること。
【解決手段】データ記録/再生用のディスク130を回動させるスピンドルモータ100と、データの記録/再生のための読取り/書込みヘッド161をディスク上の所定位置に移動させるためのアクチュエータ160と、スピンドルモータで回転体120が浮上する高さをリアルタイムで測定する浮上高さセンサーと、センサーで検出された浮上高さをモニタし、ハードディスクドライブが自由落下状態であると判断されれば、自由落下信号を発生させるモニター部200と、自由落下信号に応答して、読取り/書込みヘッドの緊急パーキングを開始する中央制御部220とを備えることを特徴とする。
【選択図】図23

Description

本発明は、ハードディスクドライブに関する。
コンピュータの情報保存装置のうちの1つであるハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)は、読取り/書込みヘッドを使用してディスクからデータを再生、又はディスクにデータを記録する装置である。このようなHDDにおいて、ヘッドは、回転するディスクの表面から所定高さほど浮上した状態でアクチュエータにより所望の位置に移動しながら、その機能を行う。
しかし、データの記録/再生動作を行なった読取り/書込みヘッドが突然の衝撃によってディスク表面に衝突すると、ディスクに保存されたデータが損傷されて読み取りが不可能になり、ヘッドクラッシュによって読取り/書込みヘッドが物理的に損傷されて、その機能を働かせないという問題がある。このように外部衝撃に脆弱なHDDの構造によって、優れた価格対保存容量比にもかかわらず、HDDを各種モバイル機器に適用するのに一定の制限を受けてきた。しかし、最近では、1インチ以下のマイクロドライブについての研究が活発に進むなど、HDDをモバイル環境に適用するための一貫した努力が行われてきていた。
そのうち、特許文献1には、MEMS(micro−electro mechanical systems)基板の加速度センサーを利用してHDDの落下状態を衝撃以前に感知して、読取り/書込みヘッドを安全な位置にアンロードさせる方法が開示されている。しかし、上記従来技術によれば、別途の加速度センサーを設けるための追加的な費用が要求されるだけでなく、一般的にモバイル用として開発される超小型HDDに加速度センサーの装着空間を別途に設けることは、装置の体積を増加させることにより軽薄短小化を阻害するという問題がある。
米国再発行特許発明第RE35,269号明細書
しかし、上記従来技術によれば、別途の加速度センサーを設けるための追加的な費用が要求されるだけでなく、一般的にモバイル用として開発される超小型HDDに加速度センサーの装着空間を別途に設けることは、装置の体積を増加させることにより軽薄短小化を阻害するという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、落下有無を判断するために、スピンドルモータの機械的な変化を感知し、これに基づいて落下を判断することが可能な、新規かつ改良されたハードディスクドライブを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、データ記録/再生用のディスクを回動させるスピンドルモータと、データの記録/再生のための読取り/書込みヘッドをディスク上の所定位置に移動させるためのアクチュエータと、スピンドルモータで回転体が浮上する高さをリアルタイムで測定する浮上高さセンサーと、センサーで検出された浮上高さをモニタし、ハードディスクドライブが自由落下状態であると判断されれば、自由落下信号を発生させるモニター部と、自由落下信号に応答して、読取り/書込みヘッドの緊急パーキングを開始する中央制御部と、を備えることを特徴とする、ハードディスクドライブが提供される。
上記浮上高さセンサーは、スピンドルモータが装着されたベース部材上に位置され、ベース部材から回転体の浮上高さを測定して電気的な信号として出力することができる。
上記モニター部は、センサーを通じて測定された浮上高さの上昇幅が既定の臨界値を超過する場合、自由落下状態であると判断することができる。
上記自由落下信号を受信した中央制御部は、非常電源供給部を稼動して最大可用電源をアクチュエータに供給することによって、読取り/書込みヘッドを安全なパーキング位置に迅速に待避させることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、データ記録/再生用のディスクを回動させるスピンドルモータと、データの記録/再生のための読取り/書込みヘッドをディスク上の所定位置に移動させるためのアクチュエータと、スピンドルモータの回転速度をリアルタイムで測定する回転速度センサーと、回転速度信号をモニタし、ハードディスクドライブが自由落下状態であると判断されれば、自由落下信号を発生させるモニター部と、モニター部の自由落下信号に応答して、読取り/書込みヘッドの緊急パーキングを開始する中央制御部と、を備えることを特徴とする、ハードディスクドライブが提供される。
上記モニター部は、回転速度の上昇幅が既定の臨界値を超過する場合、自由落下状態であると判断することができる。
上記自由落下信号を受信した中央制御部は、非常電源供給部を稼動して最大可用電源をアクチュエータに供給することによって、読取り/書込みヘッドを安全なパーキング位置に迅速に待避させることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、データ記録/再生用のディスクを回動させるものであって、フィードバック制御ループにより回転速度がリアルタイムで制御されるスピンドルモータと、データの記録/再生のための読取り/書込みヘッドをディスク上の所定位置に移動させるためのアクチュエータと、スピンドルモータの制御された駆動信号をリアルタイムでモニタし、ハードディスクドライブが自由落下状態であると判断されれば、自由落下信号を発生させるモニター部と、モニター部の自由落下信号に応答して、読取り/書込みヘッドの緊急パーキングを開始する中央制御部と、を備えることを特徴とする、ハードディスクドライブが提供される。
上記モニター部は、駆動信号のPWMデューティ比をリアルタイムでモニタし、デューティ比の下降幅が既定の臨界値を超過する場合、自由落下状態であると判断することができる。
上記自由落下信号を受信した中央制御部は、非常電源供給部を稼動して最大可用電源をアクチュエータに供給することによって、読取り/書込みヘッドを安全なパーキング位置に迅速に待避させることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、データ記録/再生用のディスクを回動させるスピンドルモータと、データの記録/再生のための読取り/書込みヘッドをディスク上の所定位置に移動させるためのアクチュエータと、スピンドルモータで回転体の中心が、回転体を支持する固定体との間に設けられた軸受間隙を介して、中央位置から側方向に微小偏心された量を静的偏心量としたとき、静的偏心量を測定する静的偏心センサーと、センサーで検出された静的偏心量をモニタし、ハードディスクドライブが自由落下状態であると判断されれば、自由落下信号を発生させるモニター部と、自由落下信号に応答して、読取り/書込みヘッドの緊急パーキングを開始する中央制御部と、を備えることを特徴とする、ハードディスクドライブが提供される。
上記モニター部は、静的偏心量をリアルタイムでモニタし、静的偏心量の下降幅が既定の臨界値を超過する場合、自由落下状態であると判断することができる。
上記自由落下信号を受信した中央制御部は、非常電源供給部を稼動して最大可用電源をアクチュエータに供給することによって、読取り/書込みヘッドを安全なパーキング位置に迅速に待避させることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、データ記録/再生用のディスクを回動させるスピンドルモータと、先端に読取り/書込みヘッドを付着し、読取り/書込みヘッドをディスク上の所定位置に移動させるためにピボット軸を中心に旋回駆動されるアクチュエータと、読取り/書込みヘッドと目的トラックとの位置誤差をリアルタイムで測定する位置エラーセンサーと、位置エラー信号をモニタし、ハードディスクドライブが自由落下状態であると判断されれば、自由落下信号を発生させるモニター部と、モニター部の自由落下信号に応答して、読取り/書込みヘッドの緊急パーキングを開始する中央制御部と、を備えることを特徴とする、ハードディスクドライブが提供される。
上記モニター部は、位置エラー信号をリアルタイムでモニタし、突然の変動を示す外乱信号(burst signal)の下限ピークと上限ピークとの間の大きさが既定の臨界値を超過する場合、自由落下状態であると判断することができる。
上記自由落下信号を受信した中央制御部は、非常電源供給部を稼動して最大可用電源をアクチュエータに供給することによって、読取り/書込みヘッドを安全なパーキング位置に迅速に待避させることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、データ記録/再生用のディスクを回動させるスピンドルモータと、先端の読取り/書込みヘッドを付着したアクチュエータに対して回動力を提供するボイスコイルモータと、読取り/書込みヘッドがディスク上の目的トラックを追従するように、ボイスコイルモータに制御された駆動信号を印加するフィードバック制御ループと、ボイスコイルモータの駆動信号をリアルタイムでモニタし、ハードディスクドライブが自由落下状態であると判断されれば、自由落下信号を発生させるモニター部と、モニター部の自由落下信号に応答して、読取り/書込みヘッドの緊急パーキングを開始する中央制御部と、を備えることを特徴とする、ハードディスクドライブが提供される。
上記モニター部は、駆動信号をリアルタイムでモニタし、駆動信号の変動幅が既定の臨界値を超過する場合、自由落下状態であると判断することができる。
上記駆動信号は、ボイスコイルモータに印加される入力電流であるとすることができる。また、上記駆動信号は、ボイスコイルモータに印加される入力電圧であるとすることができる。
上記自由落下信号を受信した中央制御部は、非常電源供給部を稼動して最大可用電源をアクチュエータに供給することによって、読取り/書込みヘッドを安全なパーキング位置に迅速に待避させることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、データ記録/再生用のディスクを回動させるものであって、速度制御ループにより回転速度がリアルタイムで制御されるスピンドルモータと、先端の読取り/書込みヘッドを付着したアクチュエータに回動力を提供するボイスコイルモータと、読取り/書込みヘッドがディスク上の目的トラックを追従するように、ボイスコイルモータに制御された駆動信号を印加する位置制御ループと、スピンドルモータの駆動信号及びボイスコイルモータの駆動信号をリアルタイムでモニタし、ハードディスクドライブが自由落下状態であると判断されれば、自由落下信号を発生させるモニター部と、モニター部の自由落下信号に応答して、読取り/書込みヘッドの緊急パーキングを開始する中央制御部と、を備えることを特徴とする、ハードディスクドライブが提供される。
上記モニター部は、スピンドルモータに対する駆動信号の変動幅が既定の第1臨界値を超過するか、ボイスコイルモータに対する駆動信号の変動幅が既定の第2臨界値を超過する場合、またはスピンドルモータに対する駆動信号の変動幅とボイスコイルモータに対する駆動信号の変動幅とを組合わせた演算値が既定の第3臨界値を超過する場合に、自由落下状態であると判断することができる。
上記自由落下信号を受信した中央制御部は、非常電源供給部を稼動して最大可用電源をアクチュエータに供給することによって、読取り/書込みヘッドを安全なパーキング位置に迅速に待避させることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、データ記録/再生用のディスクを回動させるスピンドルモータと、データの記録/再生のための読取り/書込みヘッドをディスク上の所定位置に移動させるためのアクチュエータと、スピンドルモータで回転体が浮上する高さをリアルタイムで測定する第1測定センサーと、スピンドルモータで回転体の中心が、回転体を支持する固定体との間に設けられた軸受間隙を介して、中央位置から側方向に微小偏心された量を静的偏心量とした時、静的偏心量をリアルタイムで測定する第2測定センサーと、第1、第2測定センサーで検出された浮上高さおよび静的偏心量をモニタし、ハードディスクドライブが自由落下状態であると判断されれば、自由落下信号を発生させるモニター部と、自由落下信号に応答して、読取り/書込みヘッドの緊急パーキングを開始する中央制御部と、を備えることを特徴とする、ハードディスクドライブが提供される。
上記モニター部は、第1測定センサーを通じて測定された浮上高さの上昇幅が既定の第1臨界値を超過するか、第2測定センサーを通じて測定された静的偏心量の下降幅が既定の第2臨界値を超過する場合、または浮上高さの上昇幅と静的偏心量の下降幅とを組合わせて得られた演算値が既定の第3臨界値を超過する場合に、自由落下状態であると判断することができる。
上記自由落下信号を受信した中央制御部は、非常電源供給部を稼動して最大可用電源をアクチュエータに供給することによって、読取り/書込みヘッドを安全なパーキング位置に迅速に待避させることができる。
本発明によれば、落下有無を判断するために、スピンドルモータの機械的な変化を感知し、これに基づいて落下を判断することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
まず、本発明の第1の実施形態に係るハードディスクドライブ(以下、HDDという。)について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るHDDの概略的な構造を示す分解斜視図である。
図1を参照すれば、HDDは、データ記録用のディスク130を回転させるためのスピンドルモータ100と、ディスク130の外郭にピボッティングされ、その先端の読取り/書込みヘッド(図示せず。)をディスク130上の所定位置に移動させるためのアクチュエータ160と、アクチュエータ160に駆動力を提供するボイスコイルモータ(以下、VCMという。)とを備える。
スピンドルモータ100は、HDDのベース部材111上に設置される。このスピンドルモータ100には、1枚または複数枚のデータ記録/再生用のディスク130が装着され、ディスク130は、スピンドルモータ100により一定の角速度で回転する。
アクチュエータ160は、ベース部材111に設置されたアクチュエータピボット165、スイングアーム163、サスペンション162、及びコイル支持部167を備える。スイングアーム163は、アクチュエータピボット165に回転可能に結合される。サスペンション162は、スイングアーム163の先端部に結合されて読取り/書込みヘッド161をディスク130の表面側に付勢されるように支持する。読取り/書込みヘッド161は、スイングアーム163に支持された状態で高速回転するディスク130上の特定トラックTを追従しながら、ディスク130に所定のデータを記録、又はディスク130から所定のデータを再生する。ディスク130の回転が停止すれば、読取り/書込みヘッド161は、ディスク130外郭に設けられたパーキングランプ170に置かれる。
VCMは、スイングアーム163を回転させるための駆動力を提供するものであって、VCMコイル164に入力される電流とマグネット184によって形成された磁場との相互作用によって、フレミングの左手の法則による方向にスイングアーム163を回転させる。VCMコイル164は、スイングアーム163の後端部に結合されたコイル支持部167に組立てられる。マグネット184は、VCMコイル164と対面するようにマグネット184の上部と下部にそれぞれ配置され、ヨーク181に付着されて支持される。スピンドルモータ100とアクチュエータ160とは、上下に対向するように結合されるベース部材111とカバー部材191とによって設けられた内部空間に収容される。
図2には、図1に示すスピンドルモータの垂直断面構造が示されている。図面を参照すれば、スピンドルモータ100は、回転中心となるシャフト121と、シャフト121に挟まれてシャフト121と共に一体に回転するハブ125と、ハブ125の外側でハブ125と所定間隔を置いて対向するようにベース部材111上に固設されたステータ112とを備える。ハブ125の外周端部には永久磁石126が設置され、永久磁石126と対向するように配置されたステータ112は、磁性体からなるヨーク113と、ヨーク113に巻線されたコイル115とを備える。HDDに電源がオンされれば、ハブ125に支持された永久磁石126と駆動電流が印加されて磁化されたステータ112との間で電磁気的な相互作用が起こり、電磁気的な引力と斥力によってハブ125は、回転中心となるシャフト121と共に回転する。
ベース部材111には、シャフト121を支持するために所定高さに突出するようにネック部111aが設けられ、ネック部111aの開口には、シャフト121を取り囲むスリーブ117が挿入される。シャフト121は、円筒形状の胴体をなすジャーナル部121aと、シャフト121がスリーブ117で軸方向に離脱されないように半径方向に突出したスラスト部121bとを備える。スピンドルモータ100は、回転駆動される回転体120と、回転体120を支持するための支持構造として固設された固定体110とを備えるが、本明細書において、回転体120は、シャフト121、ハブ125を備え、固定体110は、ステータ112、ベース部材111、及びスリーブ117を備える。
一方、シャフト121周囲には、シャフト121を回転可能に支持するように流体動圧軸受150が設けられるが、さらに具体的に、シャフト121をその軸方向に回転可能に支持する上部及び下部のスラスト軸受153a、153bと、シャフト121をその半径方向に回転可能に支持するジャーナル軸受151とが設けられる。図示されているように、シャフト121の外周面には、シャフト121の回転によって半径方向に流体動圧を発生させるための櫛状のグルーブが形成される。なお、グルーブは、図示された例に限定されず、シャフト121と対向するスリーブ117の内周面に形成されてもよい。
図3には、ハブに装着された永久磁石126と永久磁石126と対向するように配置されたステータ112との配置構造が示されている。図示された一例として、円形の永久磁石126は、12個の極から構成されており、永久磁石126と対向するように9個のヨーク113が永久磁石126の外部に円形に配列されている。ヨーク113は、ヨーク113を外側で支持する環形の外輪部から内部の永久磁石126に向けて突出して設けられる。隣接した2つのヨーク113には、コイル115が巻線され、コイル115が巻線されたヨーク113の間には、コイルが巻線されていないヨーク113が配置される。ブラシレスDCモータが適用された一例において、コイル115に正極性(+)信号と負極性(−)信号とを交互に有する交流信号を印加することによって、コイル115が巻線されたヨーク113は、一定の周期でN極とS極の磁性を交互に有する。
以下、本発明のHDDに採用された落下感知方法について説明する。図4は、スピンドルモータ100の固定体110と回転体120とに加えられる力とモーメントの作用状態を模式的に示す。図面を参照すれば、固定体110と回転体120には、それぞれ固定座標系x、y、zと相対座標系x、y、zが設定されており、固定体110と回転体120との軸受間隙は、潤滑流体によって充填されている。固定体110には、重力による自重F と、流体動圧軸受150からの反力FHDB、そして、不平型電磁気力FEMが加えられ、回転体120には、重力による自重F と、回転軸から偏心された質量分布に起因する遠心力F 、流体動圧軸受150からの反力FHDB、及び不平型電磁気力FEMが加えられる。ここで、固定体110と回転体120とに加えられる流体動圧軸受150からの反力FHDBや不平型電磁気力FEMは、互いに反対方向に作用する作用−反作用的な関係を有する。一方、回転方向に加えられるモーメントとして、固定体110には、回転体120の駆動のための電磁気トルクMEMと軸受の摩擦による摩擦トルクMHDBとが作用し、これと同様に、回転体120には、回転駆動力としての電磁気トルクMEMと軸受の摩擦トルクMHDBとがそれぞれ加えられる。上述したように、それぞれの固定体110と回転体120に作用する力とモーメントの合力は、下記数式1のNewton−Euler方程式で整理できる。
Figure 2007141432
ここで、F、FHDB、FEM、F、MEM、MHDBは、それぞれ重力、流体動圧軸受150の反力、不平型電磁気力、回転体120の不平型質量によって発生する遠心力、電磁気トルク、及び軸受の摩擦トルクを示し、上付き文字S、Rは、それぞれ固定体110と回転体120とに作用する力またはモーメントを表示するためのものである。
Newton−Euler方程式をRunge−Kuttaアルゴリズムを適用して時間に対する数値積分を行なうことによって、初期固定体110に対する回転体120の位置から微小時間Δt回転体120が移動した変位を求め、求めた結果に基づいた新しい回転体120の位置を入力して時間積分を行う過程を繰り返すことによって、一定時間以後の回転体120の位置と姿勢などの情報を得ることができる。但し、固定体110と回転体120との自重F 、F を除いた他の力やモーメントは、後述するReynolds方程式による潤滑流体の解析と、Maxwell方程式による電磁場の解析から得られるので、Newton−Euler方程式と共に方程式に対する積分も共に行われる必要がある。
流体動圧軸受150からの反力FHDBと、流体動圧軸受150からの摩擦トルクMHDBとは、固定体110と回転体120間の潤滑流体に対する有限要素解析を通じて得られ、有限要素解析に使われた支配方程式としてReynolds方程式は、下記数式で表すことができる。下記数式2と数式3は、それぞれジャーナル軸受151およびスラスト軸受153の潤滑流体に対する支配方程式を円筒座標系r、θ、zで表したものである。
Figure 2007141432
Figure 2007141432
ここで、h、p、μ、Rは、それぞれ油膜の厚さ、油膜で発生する圧力、潤滑流体の粘性、ジャーナル軸受151の半径を示す。
Reynolds方程式の有限要素展開を通じて、回転体120が回転することにより、回転体120と固定体110との間で発生する潤滑流体の流体動圧の分布を計算でき、流体動圧軸受150による反力FHDBと摩擦トルクMHDBは、潤滑流体による圧力及びせん断応力を該当領域にかけて積分することによって得られる。図5及び図6には、任意の時間に対するジャーナル軸受151の圧力分布及びスラスト軸受153の圧力分布がそれぞれ示されている。
一方、数式1において電磁気トルクMEMと不平型電磁気力FEMは、下記数式4に表示されたスピンドルモータ100の駆動回路に対する電圧方程式及び下記数式5に表示された電磁場に対するMaxwell方程式を解析することによって得られる。
Figure 2007141432
Figure 2007141432
ここで、ν、J、A、Mは、それぞれ透磁率の逆数である抵抗率、スピンドルモータ100に流入される電流密度、磁気ベクトルポテンシャル、永久磁石の磁化を示す。
一方、図7及び図8には、上述した電磁気的な解析を通じて得られた結果が示されているが、図7には、スピンドルモータ100の電磁場に対する磁束の分布が示されており、図8には、スピンドルモータ100が定速で回転するためにスピンドルモータ100に入力される駆動電流の波形が示されている。
図9には、上述した解析結果により得られた回転体120中心の移動軌跡が示されている。図面において点線は、回転体120の幾何学的中心に対する移動軌跡を示すが、スピンドルモータ100の稼動時点で幾何学的中心は、原点(0,0)に存在し、スピンドルモータ100の駆動により、らせん状の軌跡をたどりながら次第に原点からオフセットされた状態に偏心される。図面において実線は、回転体120の質量中心の移動軌跡を示すが、回転体120の質量中心と幾何学的中心とは、互いに類似した運動軌跡を有するが一致してはいない。
図10〜図14は、ドライブ装置が地面に対して水平に落下する場合に、上述の数式1〜数式4を時間に対して数値積分して得られた解析結果である。各図面で表示されたx、y、zは、それぞれ図4に示すように、固定体110に対して設定された固定座標系を基準とした座標値である。図10には、経時的な重力方向の変位(z方向変位)を示すが、約0.06秒に落下が開始されたことが分かる。図11には、経時的にx、y、z軸方向に回転体120に作用する分力を示すが、x軸方向の分力とy軸方向の分力とは、経時的に一定の幅を有して正弦波型に振動する傾向を示し、z軸方向の分力、すなわち、重力方向に作用する分力は、約0.01Nの一定のレベルに維持され、落下が始まる瞬間にゼロレベル状態に急激に落ち、これにより、落下と同時に重力方向の分力が瞬間的に除去されることが分かる。このように、落下と同時に重力方向の分力が除去されることは、自由落下によって回転体120の自重による力が除去されることによって、流体動圧軸受150の軸方向支持力が発生しないためである。
図12には、経時的な回転体120の浮上高さを示すものであり、落下が始まると同時に浮上高さが約1.6μmほど高まることが分かる。このように、固定体110に対する回転体120の浮上高さが急増することによって、固定体110と回転体120との軸受間隙が急激に変化し、後述するように、流体動圧軸受150による摩擦トルクが変化する。図13には、経時的に回転体120に作用する摩擦トルクの変化が示されているが、さらに具体的には、上部スラスト軸受153aと下部スラスト軸受153bとによる摩擦トルクと、ジャーナル軸受151による摩擦トルクがそれぞれ示されている。ジャーナル軸受151による摩擦トルクは、落下時点前後に一定に維持される一方、上部スラスト軸受153aによる摩擦トルクは、落下以後に小幅増加し、下部スラスト軸受153bによる摩擦トルクは、落下以後に明確に減少する傾向を見せる。これにより、ジャーナル軸受151と上下部スラスト軸受153a、153bとによる摩擦トルクの合算摩擦トルクは、落下と同時に約4.4%減少する。このように、摩擦トルク、特に、スラスト軸受153の摩擦トルクが減少することは、図12を参照して説明したように、HDDの自由落下時点において固定体110に対する回転体120の浮上高さが急増することにより、回転体120と固定体110間の上部および下部軸受間隙が変化するためである。流体動圧軸受150の摩擦トルクは、一定の回転速度で定速駆動されるスピンドルモータ100に対しては、一種の回転負荷として作用する。ドライブ装置の落下時、一定に維持されていた摩擦トルクが突然に減少するので、定速回転のためのスピンドルモータ100の入力駆動信号は、落下と共に減少する。
図14は、スピンドルモータ駆動信号のPWM(pulse width modulation)デューティ比の変化が経時的に示されている。PWMデューティ比は、ローレベルとハイレベルとが一定の周期で繰り返される傾向を示す。ドライブ装置の落下時、デューティ比のハイレベルとローレベルとは、それぞれ0.2%ほど減少する。このようにPWMデューティ比が減少することは、図13に示すように、ドライブ装置の落下と共に摩擦トルクが減少するので、スピンドルモータ100にさらに少ない駆動電流を印加しても定速回転が可能であるためである。
図15には、スピンドルモータ100が互いに異なる角度で落下する3つの場合が示されている。さらに具体的には、図15(a)には、ドライブ装置が地面に平行な水平に落下する場合が示されており、図15(c)には、ドライブ装置が地面に垂直な姿勢で落下する場合が示されており、図15(b)には、ドライブ装置が水平でも垂直でもない任意の角度で落下する場合が示されているが、一例として、地面に対して45°傾斜した姿勢で落下する場合が示されている。図15において、図面符号Gは重力方向を示す。後述するように、ドライブ装置の落下時、落下姿勢によって落下感知のために測定されるシステム変数が互いに異なる。以下では、これについて説明する。
図15(a)のように、ドライブ装置が水平姿勢で落下する場合、スピンドルモータ100に備えられた回転体120の自重は、スラスト軸受153が支持し、落下と同時にスラスト軸受153による反力が除去されるので、回転体120の浮上高さの変化を感知することによって、自由落下如何を判断できる。図16A〜図16Cには、それぞれスピンドルモータ100の落下姿勢による浮上高さの変化が示されており、以下の表1には、図に示す浮上高さの変化が数値的に示されている。角度θは、スピンドルモータ100のベース部材111と水平延長線との角度を示し、θ=0°であるときは、ドライブ装置が水平に落下する場合(以下、水平落下)であり、θ=90°であるときは、ドライブ装置が垂直に落下する場合(以下、垂直落下)であり、θ=45°であるときは、ドライブ装置が水平と垂直との間で45°の角度で落下する場合(以下、傾斜落下)である。
Figure 2007141432
図15(b)に示すように、ドライブ装置が傾斜した姿勢で落下する場合、回転体120の自重は、スラスト軸受153とジャーナル軸受151とが共に支持し、それぞれの軸受が担当する回転体120の自重は、具体的なドライブ装置の傾斜角度θによって変わる。例えば、ドライブ装置が45°の角度で傾斜した姿勢であれば、スラスト軸受153とジャーナル軸受151とがそれぞれ等分された程度の自重を支持するようになる。これにより、傾斜落下時にも落下と同時に自重の一部を支持していたスラスト軸受153の反力が除去されるので、表1に示すように、回転体120の浮上高さに変化が生じるが、スラスト軸受153によってのみ自重が支持される水平落下時よりその変動幅が小さい。
図17A〜図17Cには、落下前後に観察されるスピンドルモータ100の回転速度変化が示されている。水平落下時には、回転体120自重を担当したスラスト軸受153の摩擦トルクが落下と同時に減少するので、スピンドルモータ100の回転速度は、落下時点(0.3418sec)で瞬間的に増加する(図17A参照)。一方、垂直落下時には、落下前後にスピンドルモータ100の回転速度が一定に維持されるが、これは、垂直姿勢では落下有無に関係なく、スラスト軸受153による摩擦トルクがスピンドルモータ100の回転速度に影響を与えないためである。傾斜落下時にも回転速度の変化が感知されるが、水平落下に比べて非常に緩やかな増加を見せる。落下によるスピンドルモータ100の速度変化は、ドライブ装置内に設けられた速度制御ループによって感知され、該速度制御ループは、瞬間的に増加した速度変化を除去し、正常回転速度に復帰するようにスピンドルモータ100に入力される駆動信号のレベルを下げるが、例えば、駆動信号のPWMデューティ比を下げる。図18A〜図18Cには、スピンドルモータ100に印加される駆動信号のPWMデューティ比が示されている。図面を参照すれば、落下によって回転速度が増加する水平落下及び傾斜落下ではPWMデューティ比が減少し、定量的には、水平落下時に0.62%程度、傾斜落下時には0.44%程度減少する。
一方、図15(c)のように、ドライブ装置が垂直姿勢で落下する場合であれば、スピンドルモータ100に備えられた回転体120の自重は、ジャーナル軸受151が支持し、落下と同時にジャーナル軸受151による反力が除去されるので、浮上高さの代りに回転体120の静的偏心量を測定することによって、落下有無を判断することができる。回転体120の静的偏心量は、回転体120と固定体110との間に設けられた軸受間隙を介して、回転体120の中心が中央位置から側方向に偏心された量と定義されるが、回転体120の中心が中央に位置するということは、回転体120が固定体110の中央で回転することを意味し、この場合、ジャーナル軸受151の間隙は、回転方向に沿って均一に形成される。スピンドルモータ100が垂直に落下すれば、回転体120を偏心させようとする自重が除去されながら、回転体120の静的偏心が瞬間的に除去されるので、その変化を測定することによって落下有無を判断できる。図19A〜図19Cには、スピンドルモータ100の回転体120の中心が移動する軌跡が示されている。水平落下時には、図19Aに示すように、およそ原点を中心にした所定半径に沿って回転体120中心が移動し、落下前後に移動軌跡の変化がほとんどない。図19Cには、垂直落下の前後の回転体120中心の移動軌跡が示されているが、示されているように、落下前には回転体120の自重を支持するジャーナル軸受151が押さえられながら、回転体120の中心が偏心された状態となり、回転体120中心は、(x,y)=(約35nm,約−20nm)を中心とした円形軌跡C1に沿って移動する。落下と同時に回転体120の自重によるジャーナル軸受151の変形が除去され、落下時点Fの後、回転体120の中心はおよそ原点を中心にした円形軌跡C2に沿って移動する。図19Bには、傾斜落下時の回転体120の中心の移動軌跡が示されているが、落下以前には、(x,y)=(約30nm,約−15nm)を中心とした偏心された円形軌跡C1に沿って回転し、落下と同時に(落下時点F)、ジャーナル軸受151の変形が除去されながら、原点中心の円形軌跡C2に沿って移動する。
上述のとおり、静的偏心量が、落下前後の回転体120中心の移動変位から測定され、表2には落下姿勢による静的偏心量の変化が数値的に示されている。
Figure 2007141432
一方、図20A〜図20Cには、位置エラー信号(Position Error Signal:PES)の変化が示されている。垂直落下時には、回転体120の自重を支持していたジャーナル軸受151の反力が落下と同時に除去されながら、回転体120に挟まれたディスク130上のトラック位置が瞬間的にシフトされる。このために、読取り/書込みヘッドは、追従中である特定トラックから外れ、ヘッド161のトラックキングエラーを補正するための位置制御ループは、ヘッドとトラックとの位置差に該当する位置エラー信号を感知する。位置エラー信号は、突然の変動を示す一種の外乱信号として検出されるが、隣接したトラックとトラックとの間隔を512カウントで等分した時、外乱信号の下限ピークと上限ピークとの間の大きさは、垂直落下時に約16カウント程度、傾斜落下時にはこれより少ない約9カウント程度となる。この時、位置エラーの定量的な大きさは、位置制御ループに適用されたコントローラの利得と制御分解能によって影響を受ける。位置制御ループは、落下による位置エラーを除去し、読取り/書込みヘッド161を目的トラック上に接近させるために、読取り/書込みヘッド161を作動するVCMに対して制御された駆動信号を印加する。
VCMは、駆動方式によって、入力電流を駆動信号として利用する電流駆動方式と、入力電圧を駆動信号として利用する電圧駆動方式とに分類される。図21A〜図21Cには、VCMの駆動信号として入力電流の変化が示されている。VCMの駆動信号は、垂直落下及び傾斜落下時の位置エラーを除去するために、落下直後に大幅の変動を示す。定量的に、垂直落下時には、約0.51%、傾斜落下時には、これより少ない約0.36%の変化を示し、落下後、一定時間が経過すれば、微小スケールの周期的な波形を有する定常状態に復帰する。一方、水平落下時には、落下前後に駆動信号の変化が現れず、定常状態での周期的な波形が連続するが、水平落下時にはヘッドとトラックとの位置エラーが生じないためである。図22A〜図22Cには、VCMの駆動信号として入力電圧が示されている。上述したところと同様に、垂直落下と傾斜落下時には駆動信号の変化が感知されるが、但し、VCMコイル164に対する入力が電圧信号として印加されるという点が異なり、定量的に、電流駆動信号と同じように垂直落下時には、0.51%程度、傾斜落下時には、0.36%程度の変化が感知される。
一方、自由落下有無を効果的に判定するためのシステム変数は、落下姿勢によって異なる。下記の表3には、水平落下、傾斜落下、及び垂直落下のそれぞれの場合に、落下有無を判断するための効果的な変数または変数の組合せが表示されている。
Figure 2007141432
表3から分かるように、水平落下時には、スピンドルモータ信号、例えば、デューティ比のみで落下有無を容易に判定でき、垂直落下時には、アクチュエータ信号、例えば、ヘッドと目的トラック間の位置エラー信号(TMR信号)またはVCMの入力信号のみで自由落下有無を容易に判定できる。例えば、PWMデューティ比をリアルタイムでモニターリングしつつ、既定の臨界値を超えるデューティ比の変動を感知することによって、自由落下時点を判断できる。
水平落下または垂直落下とは違って、傾斜落下の場合には、スピンドルモータ信号またはアクチュエータ信号のいずれか一つの信号だけでは自由落下有無を判定できず、スピンドルモータ信号とアクチュエータ信号とをいずれも検出し、該2信号の変化をモニタすることで自由落下有無を判定できる。例えば、スピンドルモータ信号の変動幅とアクチュエータ信号の変動幅とを組合わせて得られた演算値が、既定の臨界値を超過する瞬間を感知することによって落下時点を得ることができる。例えば、演算値は、スピンドルモータ信号とアクチュエータ信号とをそれぞれ異なる加重値で合算して得られる。結果的に、ドライブ装置の落下姿勢に関係なく、例えば、水平、垂直、または任意の角度で傾斜した姿勢に関係なく高精度で落下有無を判定するためには、スピンドルモータ信号とアクチュエータ信号とを同時に測定して、これらに基づいて判定することが望ましい。
以下では、HDDの落下感知動作と、落下衝撃に備えた保護動作について説明する。図23は、HDDの自由落下を感知し、落下衝撃以前に読取り/書込みヘッド161を安全に待避させるための本発明HDDの一形態を示す概略構成図である。図示されたHDDは、データ記録/再生用のディスク130と、ディスク130を一定の速度で回転駆動するスピンドルモータ100とを備え、データの記録/再生のための読取り/書込みヘッド161をディスク130上の所定位置に移動させるためのアクチュエータ160を備える。特に、本発明のHDDは、スピンドルモータ100の入力信号をモニタし、落下如何を判断するためのモニター部200と、モニター部200の出力信号に基づいて保護動作を開始するために非常電源供給部210を稼動する中央制御部220とをさらに備える。
スピンドルモータ100は、フィードバック制御ループLを通じてリアルタイムで制御され、制御ループLによってスピンドルモータ100の回転速度は正常回転速度で一定に維持される。さらに具体的には、示された制御ループLでは、スピンドルモータ100の正常回転速度Ωrefと測定された回転速度Ωとの差に該当するエラー信号eが検出され、エラー信号eは、例えば、比例−積分制御器を通じて、PWMデューティ比が調整された新しい駆動信号に変換されてスピンドルモータ100に入力される。ここで、スピンドルモータ100の回転速度Ωは、スピンドルモータ100で発生する逆起電力(back electro−motive force:EMF)を検出するか、またはスピンドルモータ100の位相を測定してスピンドルモータ100の単位回転当り発生するクロックパルスを計数することで測定できる。
一方、モニター部200は、比例−積分制御器から出力された駆動信号に基づいてHDDの落下有無を判断する。図示された一例において、モニター部200は、PWMのデューティ比の変化を感知し、デューティ比が事前にシステムに入力された臨界比率以下に急激に落ちる場合、ドライブ装置が自由落下状態であると判断し、自由落下信号を発生させる。
モニター部200から自由落下を感知する自由落下信号が受信されれば、中央制御部220では、非常電源供給部210に緊急パーキング信号を出力して非常電源供給部210を稼動する。非常電源供給部210では、この緊急パーキング信号に応答して、アクチュエータ160に最大稼動電流を供給することによって、落下衝撃が加えられる前に読取り/書込みヘッド161を安全な位置に緊急待避させる。これにより、ディスク130上で情報の記録または再生動作を行っていた読取り/書込みヘッド161は、動作を中断し、ディスク130の記録面から外れたパーキングランプ170に迅速にアンロードされる。このとき、HDDのパーキング方式に応じて、ランプパーキング方式では、読取り/書込みヘッド161がディスク130の外郭に設けられたパーキングランプ170に待避され、CSS(Contact Start Stop)方式では、ヘッドがディスクの内周に沿って設けられたパーキング領域に待避される。
図24には、任意の時点でHDDが自由落下する時、HDDの内部で発生する内部信号を経時的に示すタイミング図である。図24(a)は、HDDの重力方向の変位を示す図であるが、示された例で時間t=tであるとき、自由落下が始まる。図24(b)には、スピンドルモータ100の駆動信号が示されているが、自由落下時点でPWMのデューティ比が急激に落ちることを確認することができる。このような駆動信号の急激な変化は、スピンドルモータ100の駆動信号をリアルタイムでモニタするモニター部200によって感知され、事前に入力された臨界比率との対照を通じてドライブ装置の落下であると判断したモニター部200は、図24(c)に示すように、直ちに自由落下信号を発生させる。モニター部200によって出力された自由落下信号は、中央制御部220に伝えられ、図24(d)に示すように、中央制御部220は、非常電源供給部210に緊急パーキング信号を出力して電源供給回路を稼動することによって、アクチュエータ160に最大可用電流を入力させる。図24(e)には、読取り/書込みヘッド161の位置が示されているが、初期にディスク130の内径IDと外径ODとの間の特定トラックTを追従して再生/記録動作を行っていた読取り/書込みヘッド161は、落下が感知された直後、アクチュエータ160によって緊急にディスク130外郭に配置されたランプ170上にパーキングされる。図示された例では、時間t=tであるとき、読取り/書込みヘッド161がディスク130外郭のランプ170にパーキングされる。
一方、図23に示すHDDでは、スピンドルモータ100の入力信号をモニタし、その信号の変化を感知することによって、ドライブ装置の落下有無を判断するプロセスが採用されているが、固定体110に対する回転体120の浮上高さをモニタすることでドライブ装置の落下有無を判断することも可能である。例えば、固定体110としてベース部材111上に浮上高さを測定できる測定センサーを装着し、回転体120としてハブ125の浮上高さをリアルタイムで測定し、測定センサーと連結されたモニター部200が、臨界比率を超過する浮上高さの上昇を感知することによって、ドライブ装置の落下有無を判断できる。
一方、ドライブ装置の落下姿勢に関係ずに高精度で落下有無を判断するためには、表3を参照して説明したように、スピンドルモータ信号と共にアクチュエータ信号を同時にモニタし、これらの組合わせから自由落下有無を判断することが望ましい。すなわち、読取り/書込みヘッド161は、ディスク130上の特定トラックを追従しつつ記録または再生動作を行い、ヘッドが追従中であるトラックから外れないように、ヘッド161を先端に付着したアクチュエータ160は、位置制御ループを通じてリアルタイムで制御される。例えば、位置制御ループでは追従中であるトラックとヘッド161との位置差に該当するエラー信号を発生し、制御部は、エラー信号に基づいてアクチュエータ160に対して新しい駆動信号を印加することによって、先端のヘッド161を目的トラックに近接して移動させる。ここで、アクチュエータ160の駆動信号をリアルタイムで検出し、このように得られたアクチュエータ160の駆動信号とスピンドルモータ100の駆動信号とを同時にモニタすることで、ドライブ装置の落下姿勢に関係なく落下瞬間を正確に感知し、これに対応してヘッド161の保護動作を開始させうる。
本発明の実施形態に係るハードディスクドライブによれば、自由落下を事前に感知し、落下衝撃が加える前に、データの記録/再生を担当する読取り/書込みヘッドを安全な位置に待避させることができる。
そして、落下衝撃によるヘッドとディスクの損傷を防止することによって、モバイル環境で要求される耐衝撃性能を確保することができる。また、落下姿勢に関係なく高精度で自由落下有無を判断し、ヘッドの緊急パーキングを開始することができる。更に、上記のような効果を達成しつつ、モバイル用に適したコンパクトなハードディスクドライブを提供することができる。
特に、本発明の実施形態によれば、落下有無を判断するために、従来のような別途の加速度計が要求されず、システムの機械的または電気的な変数の変化を感知し、これに基づいて落下を判断するので、モバイル機器に有利なコンパクトなHDDを提供することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、HDD関連の技術分野に好適に用いられる。
本発明の第1の実施形態に係るハードディスクドライブ(HDD)を示す分解斜視図である。 図1のHDDで採用されたスピンドルモータの構造を説明するための図面であって、図1のII−II線による垂直断面図である。 図2に示す永久磁石とステータとの配置構造を示す斜視図である。 図2に示すスピンドルモータの固定体および回転体にそれぞれ作用する力とモーメントの作用状態を示す図である。 ジャーナル軸受の圧力分布を示す図である。 スラスト軸受の圧力分布を示す図である。 スピンドルモータの永久磁石とステータの磁束分布を示す図である。 スピンドルモータに入力される駆動信号の一形態を示す図である。 スピンドルモータに備えられた回転体の幾何学的中心と質量中心の移動軌跡を示す図である。 有限要素解析を通じた数値積分により得られた解析結果である。 有限要素解析を通じた数値積分により得られた解析結果である。 有限要素解析を通じた数値積分により得られた解析結果である。 有限要素解析を通じた数値積分により得られた解析結果である。 有限要素解析を通じた数値積分により得られた解析結果である。 スピンドルモータの落下姿勢の代表的な類型を示す図である。 互いに異なる落下姿勢でスピンドルモータに備えられた回転体の浮上高さの変化を示す図である。 互いに異なる落下姿勢でスピンドルモータに備えられた回転体の浮上高さの変化を示す図である。 互いに異なる落下姿勢でスピンドルモータに備えられた回転体の浮上高さの変化を示す図である。 互いに異なる落下姿勢でスピンドルモータの回転速度の変化を示す図である。 互いに異なる落下姿勢でスピンドルモータの回転速度の変化を示す図である。 互いに異なる落下姿勢でスピンドルモータの回転速度の変化を示す図である。 互いに異なる落下姿勢でスピンドルモータに印加される駆動信号のPWMデューティ比変化を示す図である。 互いに異なる落下姿勢でスピンドルモータに印加される駆動信号のPWMデューティ比変化を示す図である。 互いに異なる落下姿勢でスピンドルモータに印加される駆動信号のPWMデューティ比変化を示す図である。 互いに異なる落下姿勢でスピンドルモータ回転体の位置変化を示す図である。 互いに異なる落下姿勢でスピンドルモータ回転体の位置変化を示す図である。 互いに異なる落下姿勢でスピンドルモータ回転体の位置変化を示す図である。 それぞれ互いに異なる落下姿勢で読取り/書込みヘッドとトラックとの位置エラーの変化を示す図である。 それぞれ互いに異なる落下姿勢で読取り/書込みヘッドとトラックとの位置エラーの変化を示す図である。 それぞれ互いに異なる落下姿勢で読取り/書込みヘッドとトラックとの位置エラーの変化を示す図である。 互いに異なる落下姿勢でVCMの駆動信号として電流信号の変化を示す図である。 互いに異なる落下姿勢でVCMの駆動信号として電流信号の変化を示す図である。 互いに異なる落下姿勢でVCMの駆動信号として電流信号の変化を示す図である。 互いに異なる落下姿勢でVCMの駆動信号として電圧信号の変化を示す図である。 互いに異なる落下姿勢でVCMの駆動信号として電圧信号の変化を示す図である。 互いに異なる落下姿勢でVCMの駆動信号として電圧信号の変化を示す図である。 本発明の実施形態に係るHDDの概略的な構造図である。 図23に示すHDDの自由落下時、HDDで発生する内部信号を経時的に示すタイミング図である。
符号の説明
100 スピンドルモータ
110 固定体
111 ベース部材
111a ネック部
112 ステータ
113、181 ヨーク
115 コイル
117 スリーブ
120 回転体
121 シャフト
121a ジャーナル部
121b スラスト部
125 ハブ
126 永久磁石
130 ディスク
150 流体動圧軸受
151 ジャーナル軸受
153 スラスト軸受
160 アクチュエータ
161 読取り/書込みヘッド
162 サスペンション
163 スイングアーム
164 VCMコイル
165 アクチュエータピボット
167 コイル支持部
170 パーキングランプ
184 マグネット
191 カバー部材
200 モニター部
210 非常電源供給部
220 中央制御部

Claims (27)

  1. データ記録/再生用のディスクを回動させるスピンドルモータと、
    データの記録/再生のための読取り/書込みヘッドを前記ディスク上の所定位置に移動させるためのアクチュエータと、
    前記スピンドルモータで回転体が浮上する高さをリアルタイムで測定する浮上高さセンサーと、
    前記センサーで検出された浮上高さをモニタし、前記ハードディスクドライブが自由落下状態であると判断されれば、自由落下信号を発生させるモニター部と、
    前記自由落下信号に応答して、前記読取り/書込みヘッドの緊急パーキングを開始する中央制御部と、
    を備えることを特徴とする、ハードディスクドライブ。
  2. 前記浮上高さセンサーは、前記スピンドルモータが装着されたベース部材上に位置され、前記ベース部材から前記回転体の浮上高さを測定して電気的な信号として出力することを特徴とする、請求項1に記載のハードディスクドライブ。
  3. 前記モニター部は、前記センサーを通じて測定された浮上高さの上昇幅が既定の臨界値を超過する場合、自由落下状態であると判断することを特徴とする、請求項1に記載のハードディスクドライブ。
  4. 前記自由落下信号を受信した前記中央制御部は、非常電源供給部を稼動して最大可用電源を前記アクチュエータに供給することによって、前記読取り/書込みヘッドを安全なパーキング位置に迅速に待避させることを特徴とする、請求項1に記載のハードディスクドライブ。
  5. データ記録/再生用のディスクを回動させるスピンドルモータと、
    データの記録/再生のための読取り/書込みヘッドを前記ディスク上の所定位置に移動させるためのアクチュエータと、
    前記スピンドルモータの回転速度をリアルタイムで測定する回転速度センサーと、
    前記回転速度信号をモニタし、前記ハードディスクドライブが自由落下状態であると判断されれば、自由落下信号を発生させるモニター部と、
    前記モニター部の自由落下信号に応答して、前記読取り/書込みヘッドの緊急パーキングを開始する中央制御部と、
    を備えることを特徴とする、ハードディスクドライブ。
  6. 前記モニター部は、前記回転速度の上昇幅が既定の臨界値を超過する場合、自由落下状態であると判断することを特徴とする、請求項5に記載のハードディスクドライブ。
  7. 前記自由落下信号を受信した前記中央制御部は、非常電源供給部を稼動して最大可用電源を前記アクチュエータに供給することによって、前記読取り/書込みヘッドを安全なパーキング位置に迅速に待避させることを特徴とする、請求項5に記載のハードディスクドライブ。
  8. データ記録/再生用のディスクを回動させるものであって、フィードバック制御ループにより回転速度がリアルタイムで制御されるスピンドルモータと、
    データの記録/再生のための読取り/書込みヘッドを前記ディスク上の所定位置に移動させるためのアクチュエータと、
    前記スピンドルモータの制御された駆動信号をリアルタイムでモニタし、前記ハードディスクドライブが自由落下状態であると判断されれば、自由落下信号を発生させるモニター部と、
    前記モニター部の自由落下信号に応答して、前記読取り/書込みヘッドの緊急パーキングを開始する中央制御部と、
    を備えることを特徴とする、ハードディスクドライブ。
  9. 前記モニター部は、前記駆動信号のPWMデューティ比をリアルタイムでモニタし、前記デューティ比の下降幅が既定の臨界値を超過する場合、自由落下状態であると判断することを特徴とする、請求項8に記載のハードディスクドライブ。
  10. 前記自由落下信号を受信した前記中央制御部は、非常電源供給部を稼動して最大可用電源を前記アクチュエータに供給することによって、前記読取り/書込みヘッドを安全なパーキング位置に迅速に待避させることを特徴とする、請求項8に記載のハードディスクドライブ。
  11. データ記録/再生用のディスクを回動させるスピンドルモータと、
    データの記録/再生のための読取り/書込みヘッドを前記ディスク上の所定位置に移動させるためのアクチュエータと、
    前記スピンドルモータで回転体の中心が、前記回転体を支持する固定体との間に設けられた軸受間隙を介して、中央位置から側方向に微小偏心された量を静的偏心量としたとき、
    前記静的偏心量を測定する静的偏心センサーと、
    前記センサーで検出された前記静的偏心量をモニタし、前記ハードディスクドライブが自由落下状態であると判断されれば、自由落下信号を発生させるモニター部と、
    前記自由落下信号に応答して、前記読取り/書込みヘッドの緊急パーキングを開始する中央制御部と、
    を備えることを特徴とする、ハードディスクドライブ。
  12. 前記モニター部は、前記静的偏心量をリアルタイムでモニタし、前記静的偏心量の下降幅が既定の臨界値を超過する場合、自由落下状態であると判断することを特徴とする、請求項11に記載のハードディスクドライブ。
  13. 前記自由落下信号を受信した前記中央制御部は、非常電源供給部を稼動して最大可用電源を前記アクチュエータに供給することによって、前記読取り/書込みヘッドを安全なパーキング位置に迅速に待避させることを特徴とする、請求項11に記載のハードディスクドライブ。
  14. データ記録/再生用のディスクを回動させるスピンドルモータと、
    先端に読取り/書込みヘッドを付着し、前記読取り/書込みヘッドを前記ディスク上の所定位置に移動させるためにピボット軸を中心に旋回駆動されるアクチュエータと、
    前記読取り/書込みヘッドと目的トラックとの位置誤差をリアルタイムで測定する位置エラーセンサーと、
    前記位置エラー信号をモニタし、前記ハードディスクドライブが自由落下状態であると判断されれば、自由落下信号を発生させるモニター部と、
    前記モニター部の自由落下信号に応答して、前記読取り/書込みヘッドの緊急パーキングを開始する中央制御部と、
    を備えることを特徴とする、ハードディスクドライブ。
  15. 前記モニター部は、前記位置エラー信号をリアルタイムでモニタし、突然の変動を示す外乱信号(burst signal)の下限ピークと上限ピークとの間の大きさが既定の臨界値を超過する場合、自由落下状態であると判断することを特徴とする、請求項14に記載のハードディスクドライブ。
  16. 前記自由落下信号を受信した前記中央制御部は、非常電源供給部を稼動して最大可用電源を前記アクチュエータに供給することによって、前記読取り/書込みヘッドを安全なパーキング位置に迅速に待避させることを特徴とする、請求項14に記載のハードディスクドライブ。
  17. データ記録/再生用のディスクを回動させるスピンドルモータと、先端の読取り/書込みヘッドを付着したアクチュエータに対して回動力を提供するボイスコイルモータと、
    前記読取り/書込みヘッドが前記ディスク上の目的トラックを追従するように、前記ボイスコイルモータに制御された駆動信号を印加するフィードバック制御ループと、
    前記ボイスコイルモータの駆動信号をリアルタイムでモニタし、前記ハードディスクドライブが自由落下状態であると判断されれば、自由落下信号を発生させるモニター部と、
    前記モニター部の自由落下信号に応答して、前記読取り/書込みヘッドの緊急パーキングを開始する中央制御部と、
    を備えることを特徴とする、ハードディスクドライブ。
  18. 前記モニター部は、前記駆動信号をリアルタイムでモニタし、前記駆動信号の変動幅が既定の臨界値を超過する場合、自由落下状態であると判断することを特徴とする、請求項17に記載のハードディスクドライブ。
  19. 前記駆動信号は、前記ボイスコイルモータに印加される入力電流であることを特徴とする、請求項17に記載のハードディスクドライブ。
  20. 前記駆動信号は、前記ボイスコイルモータに印加される入力電圧であることを特徴とする、請求項17に記載のハードディスクドライブ。
  21. 前記自由落下信号を受信した前記中央制御部は、非常電源供給部を稼動して最大可用電源を前記アクチュエータに供給することによって、前記読取り/書込みヘッドを安全なパーキング位置に迅速に待避させることを特徴とする、請求項17に記載のハードディスクドライブ。
  22. データ記録/再生用のディスクを回動させるものであって、速度制御ループにより回転速度がリアルタイムで制御されるスピンドルモータと、
    先端の読取り/書込みヘッドを付着したアクチュエータに回動力を提供するボイスコイルモータと、
    前記読取り/書込みヘッドが前記ディスク上の目的トラックを追従するように、前記ボイスコイルモータに制御された駆動信号を印加する位置制御ループと、
    前記スピンドルモータの駆動信号及びボイスコイルモータの駆動信号をリアルタイムでモニタし、前記ハードディスクドライブが自由落下状態であると判断されれば、自由落下信号を発生させるモニター部と、
    前記モニター部の自由落下信号に応答して、前記読取り/書込みヘッドの緊急パーキングを開始する中央制御部と、
    を備えることを特徴とする、ハードディスクドライブ。
  23. 前記モニター部は、前記スピンドルモータに対する駆動信号の変動幅が既定の第1臨界値を超過するか、前記ボイスコイルモータに対する駆動信号の変動幅が既定の第2臨界値を超過する場合、または前記スピンドルモータに対する駆動信号の変動幅と前記ボイスコイルモータに対する駆動信号の変動幅とを組合わせた演算値が既定の第3臨界値を超過する場合に、自由落下状態であると判断することを特徴とする、請求項22に記載のハードディスクドライブ。
  24. 前記自由落下信号を受信した前記中央制御部は、非常電源供給部を稼動して最大可用電源を前記アクチュエータに供給することによって、前記読取り/書込みヘッドを安全なパーキング位置に迅速に待避させることを特徴とする、請求項22に記載のハードディスクドライブ。
  25. データ記録/再生用のディスクを回動させるスピンドルモータと、
    データの記録/再生のための読取り/書込みヘッドを前記ディスク上の所定位置に移動させるためのアクチュエータと、
    前記スピンドルモータで回転体が浮上する高さをリアルタイムで測定する第1測定センサーと、
    前記スピンドルモータで回転体の中心が、前記回転体を支持する固定体との間に設けられた軸受間隙を介して、中央位置から側方向に微小偏心された量を静的偏心量とした時、前記静的偏心量をリアルタイムで測定する第2測定センサーと、
    前記第1、第2測定センサーで検出された前記浮上高さおよび静的偏心量をモニタし、前記ハードディスクドライブが自由落下状態であると判断されれば、自由落下信号を発生させるモニター部と、
    前記自由落下信号に応答して、前記読取り/書込みヘッドの緊急パーキングを開始する中央制御部と、
    を備えることを特徴とする、ハードディスクドライブ。
  26. 前記モニター部は、前記第1測定センサーを通じて測定された浮上高さの上昇幅が既定の第1臨界値を超過するか、前記第2測定センサーを通じて測定された前記静的偏心量の下降幅が既定の第2臨界値を超過する場合、または前記浮上高さの上昇幅と静的偏心量の下降幅とを組合わせて得られた演算値が既定の第3臨界値を超過する場合に、自由落下状態であると判断することを特徴とする、請求項25に記載のハードディスクドライブ。
  27. 前記自由落下信号を受信した前記中央制御部は、非常電源供給部を稼動して最大可用電源を前記アクチュエータに供給することによって、前記読取り/書込みヘッドを安全なパーキング位置に迅速に待避させることを特徴とする、請求項25に記載のハードディスクドライブ。
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