JP2007139472A - 電磁放射測定装置、電磁放射測定方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

電磁放射測定装置、電磁放射測定方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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裕史 小坂
Kazuhiko Ikeda
和彦 池田
Shoichi Kajiwara
正一 梶原
Hiroyuki Tani
博之 谷
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Abstract

【課題】不要電磁波を正確に測定することのできる電磁放射測定装置を提供する。
【解決手段】受信方向性の異なるM個のアンテナ要素44−1〜Mを有するN個のアンテナ群41−1〜Nと、M個の受信部43−1〜Mと、それぞれがN個の入力端子および1つの出力端子を有するM個の切り替えスイッチ42−1〜Mとを備えており、N個のアンテナ群41−1〜N同士で互いに対応するN個のアンテナ要素44−1〜Mは、受信方向性において同じである。そして、制御部47は、1つのアンテナ群(41−1〜Nのいずれか)が有するM個のアンテナ要素44−1〜Mが、それぞれの対応するM個の受信部43−1〜Mに同じタイミングに接続されるように、M個の切り替えスイッチ42−1〜Mの接続を切り替える。
【選択図】図4

Description

本発明は、回路装置からの電磁放射を測定するために用いられる電磁放射測定装置および電磁放射測定方法等に関するものである。
近年、各種の電子機器から発生する不要輻射による妨害を最小限に抑えるために、多くの国で規制が設けられており、例えば海外では、FCC(アメリカ連邦通信委員会)、CISPR(国際無線障害特別委員会)、VDE(ドイツ電気技術者協会)等の規格が設けられている。我国でも、VCCI(情報処理装置等電波障害自主既成協議会)の自主既成規格が決められ、電子機器製造メーカにおいて、各種の電子機器から発生する不要輻射を抑える対策を行なうようになってきている。これらの不要輻射の規制は、一般に、30MHzから1GHzの広範囲にわたって周波数別に制定されている。また、その測定方法は、不要輻射の発生源である電子機器から所定の距離を隔てた位置での電界強度を測定するもので、測定環境や測定器は特殊なものになるため、一般に費用がかさむものとなる。また、その測定技術はかなりの専門技術を必要とする。
以上のような電子機器の不要輻射測定と対策を行なうための時間とコストを削減するために、最近では、電子機器のプリント基板回路および同様な回路装置から放射される近傍電磁電界強度を測定する電磁放射測定装置が用いられている。
従来のこのような電磁放射測定装置としては、例えば特許文献1に記載されているものが知られており、被測定物から放射される不要電磁波の各周波数における電界レベル及び放射位置を測定するように構成されている。
図7は、従来技術における電磁放射測定装置の構成を示すブロック図である。
まず、この従来の電磁放射測定装置108において、不要電磁波を複数のアンテナ150−1〜150−nを用いて電磁放射測定する場合について説明する。
被測定物110から不要電磁波が放射されているとする。
複数のアンテナ150−1〜150−nにて、被測定物110の各部から放射されている不要電磁波を受信する。例えば、被測定物110のA点、B点、C点の各部のそれぞれから放射されているノイズA、ノイズB、ノイズCの電磁波が、アンテナ150−1、アンテナ150−2、アンテナ150−3のそれぞれで受信される。
各アンテナ150−1〜150−nがスイッチ102に接続されており、制御部107がスイッチ102を順番に切り替え制御し、複数のアンテナ150−1〜150−nで受信した各受信信号を順に受信機103に入力させていく。
受信機103は、アンテナ150−1〜150−nで受信された各受信信号を増幅し検波を行ない検波信号を出力する。データ処理部105では、受信機103からの出力信号を不要電磁波の周波数毎に分類するようにデータ処理を行ない表示部106に出力する。
そして、表示部106では、不要電磁波の周波数毎の電界レベル等を表示する。
複数のアンテナ150−1〜150−nとは、電波を受信するものである。
受信機103とは、不要電磁波を増幅する受信部であり、例えば広帯域受信回路等が利用できる。
データ処理部105とは、受信機103にて増幅し検波した受信データをデータ解析及び保管するものであり、例えば、制御IC等が利用できる。
表示部106とは、測定した電磁放射測定結果を表示、又は印字、又はデータ出力するものであり、例えば、パソコン画面やプリンター等が利用できる。
被測定物110とは、電磁放射測定対象物であり、例えば、携帯端末、電気機器、プリント基板等がある。
特開昭62−237363号公報
しかしながら、従来の電磁放射測定装置においては、測定精度が低いという問題があった。
例えば、被測定物が携帯電話等の3次元的で高い周波数帯(例えば、2GHz)を有する電磁波発生源を含んでいる場合、放射される電磁波も3次元的である。このような電磁波を従来の電磁放射測定装置で測定するためには、複数のアンテナを、平面的にだけではなく、3次元的に2列、3列と複数列設けて測定しなければならない。
複数のアンテナをこのように配置したとしても、多数のアンテナが必要となるだけではなく、アンテナが設置された3次元的な位置の違いにより測定データに誤差が生じるために、3次元的な電磁界分布を高精度で検出することもできない。
本発明は、上述した従来の課題を解決するもので、電磁放射測定を従来に比べて高精度に行える、電磁放射測定装置および電磁放射測定方法等を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、第1の本発明は、
受信方向性の異なるM個(Mは2以上)のアンテナ要素を有する、N個(Nは2以上)のアンテナ群と、
M個の受信部と、
それぞれがN個の入力端子および1つの出力端子を有する、M個の切り替えスイッチと、
前記切り替えスイッチの前記出力端子が前記N個の入力端子のいずれかに接続されるように接続を切り替える制御部と、
前記M個の受信部に接続され、前記M個の受信部のそれぞれで検波された受信データを解析し保管する解析保管部とを備え、
前記N個のアンテナ群同士で互いに対応するN個の前記アンテナ要素は、受信方向性において同じであり、
前記N個のアンテナ群が有する各対応する第1の前記アンテナ要素は、前記M個の切り替えスイッチのうち第1の前記切り替えスイッチのN個の前記入力端子にそれぞれ接続され、
前記N個のアンテナ群が有する各対応する第2の前記アンテナ要素は、前記M個の切り替えスイッチのうち第2の前記切り替えスイッチのN個の前記入力端子にそれぞれ接続され、
Mが3以上の場合は、前記N個のアンテナ群が有する各対応する第3〜第M番目の前記アンテナ要素が、前記M個の切り替えスイッチのうちそれぞれ第3〜第M番目の前記切り替えスイッチのN個の前記入力端子にそれぞれ接続され、
前記M個の切り替えスイッチの前記出力端子のそれぞれは、前記M個の受信部のそれぞれに接続されている、電磁放射測定装置である。
また、第2の本発明は、
前記制御部は、1つの前記アンテナ群が有する前記M個のアンテナ要素が、それぞれの対応する前記M個の受信部に、実質上同じタイミングに接続されるように前記M個の切り替えスイッチの接続を切り替える、第1の本発明の電磁放射測定装置である。
また、第3の本発明は、
前記Mは3であり、
それぞれの前記アンテナ群が有する3つの前記アンテナ要素が受信する電磁波の主方向は、それぞれが互いに90度異なる方向である、第1の本発明の電磁放射測定装置である。
また、第4の本発明は、
それぞれの前記アンテナ群が有する前記3つのアンテナ要素は、いずれもループアンテナである、第3の本発明の電磁放射測定装置である。
また、第5の本発明は、
前記解析保管部は、前記アンテナ群ごとに、そのアンテナ群が有する前記3つのアンテナ要素で受信された各受信データから、前記そのアンテナ群が受信している電磁波の発信元の方向を算出する、第3の本発明の電磁放射測定装置である。
また、第6の本発明は、
受信方向性の異なるM個(Mは2以上)のアンテナ要素を有する、N個(Nは2以上)のアンテナ群であり、前記N個のアンテナ群同士で互いに対応するN個の前記アンテナ要素が受信方向性において同じである、前記N個(Nは2以上)のアンテナ群が配置された電磁放射測定装置の電磁放射測定方法であって、
1つのアンテナ群が有する前記M個のアンテナ要素のそれぞれに実質上同時に電磁波を受信させ、前記アンテナ群単位でまとめてその場所の電磁波を測定する、電磁放射測定方法である。
また、第7の本発明は、
第1の本発明の電磁放射測定装置の、前記出力端子が前記N個の入力端子のいずれかに接続されるように接続を切り替える前記制御部、および/または、前記M個の受信機のそれぞれで検波された受信データを解析し保管する前記解析保管部、としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
また、第8の本発明は、
第7の本発明のプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータにより処理可能な記録媒体である。
本発明により、電磁放射測定を従来に比べて高精度に行える、電磁放射測定装置および電磁放射測定方法等を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1に、本発明の実施の形態1の電磁放射測定装置のブロック図を示す。
本実施の形態1の電磁放射測定装置18は、被測定物10から放射される不要電磁波を受信するn個(nは3以上)のアンテナ群11−1〜11−nを備えている。アンテナ群11−1〜11−nは、いずれも同じ構成をしており、それぞれ、X軸、Y軸、Z軸成分毎に不要電磁波を受信するように、受信方向性が異なるように配置された3つのループアンテナを有している。
そして、アンテナ群11−1〜11−nで受信した不要電磁波を磁界成分毎(X軸、Y軸、Z軸成分毎)に増幅し検波する3個の受信機13−1〜13−3と、受信機13−1〜13−3からの出力信号を不要電磁波の周波数毎に分類するようにデータ解析及び保管する解析保管部15を備えている。また、解析保管部15に格納された不要電磁波の測定結果を、周波数毎の電界レベル等に表示する表示部16を備えている。
また、n個の入力端子と1個の出力端子を有し、n個のうちのいずれかの入力端子が切り替えられて出力端子に接続される3個のスイッチ12−1〜12−3を備えている。スイッチ12−1のn個の入力端子には、アンテナ群11−1〜11−nのそれぞれのX軸成分受信用のループアンテナが接続され、スイッチ12−2のn個の入力端子には、アン
テナ群11−1〜11−nのそれぞれのY軸成分受信用のループアンテナが接続され、スイッチ12−3のn個の入力端子には、アンテナ群11−1〜11−nのそれぞれのZ軸成分受信用のループアンテナが接続されている。そして、スイッチ12−1〜12−3の出力端子には、それぞれ、受信機13−1〜13−3が接続されている。
そして、スイッチ12−1〜12−3のそれぞれの、n個の入力端子と出力端子との接続を切り替え制御する制御部17を備えている。
各アンテナ群11−1〜11−nが有しているループアンテナとは、電波を受信するものである。
受信機13−1〜13−3とは、不要電磁波を増幅する受信部であり、例えば広帯域受信回路等が利用できる。
スイッチ12−1〜12−3とは、複数の出力端子の任意の1端子を選択できるようなものであり、例えば高周波スイッチが利用できる。
解析保管部15とは、受信機13−1〜13−3にて増幅し検波した受信データをデータ解析及び保管するものであり、例えば、制御IC等が利用できる。
表示部16とは、測定した電磁放射測定結果を表示、又は印字、又はデータ出力するものであり、例えば、パソコン画面やプリンター等が利用できる。
被測定物10とは、電磁放射測定対象物であり、例えば、携帯端末、電気機器、プリント基板等がある。
なお、各アンテナ群11−1〜11−nがそれぞれ有している3つのループアンテナが、本発明のM個のアンテナ要素の一例にあたる。また、受信機13−1〜13−3が、本発明のM個の受信部の一例にあたる。また、スイッチ12−1〜12−3が、本発明のM個の切り替えスイッチの一例にあたる。
以上のように構成された本実施の形態1の電磁放射測定装置について、図1を用いてその動作を説明する。
まず、被測定物10から不要電磁波が放射しているとし、例えば、被測定物10のA点からノイズA、B点からノイズB、C点からノイズCがそれぞれ放射されているとする。
アンテナ群11−1は、A点からのノイズAの各磁界成分(X軸、Y軸、Z軸)を、3つのループアンテナで同時に受信する。同じく、アンテナ群11−2は、B点からのノイズBの各磁界成分(X軸、Y軸、Z軸)を、3つのループアンテナで同時に受信する。同じく、アンテナ群11−nは、C点からのノイズCの各磁界成分(X軸、Y軸、Z軸)を、3つのループアンテナで同時に受信する。
次に、ある時間T1において、制御部17は、アンテナ群11−1のX軸成分受信用のループアンテナが接続されている入力端子を選択し、その受信データが受信機13−1へ出力されるように、スイッチ12−1を切り替える。同じく、時間T1において、制御部17は、アンテナ群11−1のY軸成分受信用のループアンテナが接続されている入力端子を選択し、その受信データが受信機13−2へ出力されるように、スイッチ12−2を切り替える。同じく、時間T1において、制御部17は、アンテナ群11−1のZ軸成分受信用のループアンテナが接続されている入力端子を選択し、その受信データが受信機13−3へ出力されるように、スイッチ12−3を切り替える。
また、時間T1において制御部17は、解析保管部15に、受信中の受信データがアンテナ群11−1で受信されたデータであることを通知する。
よって、時間T1にアンテナ群11−1の3つのループアンテナ(X軸、Y軸、Z軸成分受信用)によって受信された不要電磁波の各磁界成分(X軸、Y軸、Z軸)は、それぞれ受信機13−1〜13−3にて増幅し検波され、解析保管部15へ出力される。
解析保管部15では、受信機13−1〜13−3からの出力信号を、不要電磁波の周波数毎に分類するようにデータ解析及び保管を行ない、表示部16へ出力する。
そして、表示部16では、解析保管部15でデータ解析及び保管された電磁放射測定結果を、周波数毎の電界レベル等で表示する。
同様に、別のある時間T2において、制御部17は、アンテナ群11−2のX軸成分受信用のループアンテナが接続されている入力端子を選択し、その受信データが受信機13−1へ出力されるように、スイッチ12−1を切り替える。同じく、時間T2において、制御部17は、アンテナ群11−2のY軸成分受信用のループアンテナが接続されている入力端子を選択し、その受信データが受信機13−2へ出力されるように、スイッチ12−2を切り替える。同じく、時間T2において、制御部17は、アンテナ群11−2のZ軸成分受信用のループアンテナが接続されている入力端子を選択し、その受信データが受信機13−3へ出力されるように、スイッチ12−3を切り替える。
また、時間T2において制御部17は、解析保管部15に、受信中の受信データがアンテナ群11−2で受信されたデータであることを通知する。
よって、時間T2にアンテナ群11−2の3つのループアンテナ(X軸、Y軸、Z軸成分受信用)によって受信された不要電磁波の各磁界成分(X軸、Y軸、Z軸)は、それぞれ受信機13−1〜13−3にて増幅し検波され、解析保管部15へ出力される。これ以降の動作はアンテナ群11−1受信時の動作と同様であるので省略する。
同様に、別のある時間T3において、制御部17は、アンテナ群11−3のX軸成分受信用のループアンテナが接続されている入力端子を選択し、その受信データが受信機13−1へ出力されるように、スイッチ12−1を切り替える。同じく、時間T3において、制御部17は、アンテナ群11−3のY軸成分受信用のループアンテナが接続されている入力端子を選択し、その受信データが受信機13−2へ出力されるように、スイッチ12−2を切り替える。同じく、時間T3において、制御部17は、アンテナ群11−3のZ軸成分受信用のループアンテナが接続されている入力端子を選択し、その受信データが受信機13−3へ出力されるように、スイッチ12−3を切り替える。
また、時間T3において制御部17は、解析保管部15に、受信中の受信データがアンテナ群11−3で受信されたデータであることを通知する。
よって、時間T3にアンテナ群11−3の3つのループアンテナ(X軸、Y軸、Z軸成分受信用)によって受信された不要電磁波の各磁界成分(X軸、Y軸、Z軸)は、それぞれ受信機13−1〜13−3にて増幅し検波され、解析保管部15へ出力される。これ以降の動作はアンテナ群11−1受信時の動作と同様であるので省略する。
以降、同様に、アンテナ群11−nまで、アンテナ群毎に順次、異なる時間に不要電磁波が測定されていく。
一般的に、不要電磁波(電磁波)の磁界成分は3方向(X軸成分、Y軸成分、Z軸成分)に分類できる。そして、それらの各方向の磁界成分を測定、解析することで、被測定物から発せられるノイズのノイズ源の位置、強度、ノイズ分布を推定することができる。
解析保管部15は、各アンテナ群11−1〜11−nから取得した方向別の磁界成分(X軸、Y軸、Z軸成分)を自乗和平均することによって、その測定されたアンテナ群11−1〜11−nの位置における磁界レベルを算出し保管する。
また、解析保管部15は、各アンテナ群11−1〜11−nから取得した方向別の磁界成分から、その測定された位置に対する、受信した電磁波の発信元の方向を算出する。表示部16は、その算出された電磁波の発信元の方向と交差する被測定物の箇所を電磁波の発信元と推定し、画面上に表示する。
次に、図2および図3を用いて、各アンテナ群11−1〜11−nが有している3つのループアンテナの位置関係について説明する。
図2は、被測定物10に対して配置される、1つのアンテナ群が有する3つのループアンテナの配置を説明するための斜視図である。なお、3つのループアンテナは、伝送線路に接続され固定部材によって固定されるが、説明を簡単にするために伝送線路や固定部材等の記載は省略している。また図2は、3つのループアンテナの位置を説明するために模式的に示したものであり、被測定物10との大きさの関係は実際とは異なり、実際には、このような3つのループアンテナを有するアンテナ群が、被測定物10上に、平面的に複数配置される。
図3(a)〜(c)は、各アンテナ群が有する3つのループアンテナの配置の一例を説明するための第三角図法で3方向から示した模式図である。図3(a)は−Y軸方向から見た図、図3(b)は+Z軸方向から見た図、図3(c)は−X軸方向から見た図をそれぞれ示している。
なお、図2および図3に示すX、Y、Zの座標軸は、3つのループアンテナの相対的な位置を説明するために用いる座標軸であり、図1で説明した各アンテナ群が有するX軸、Y軸、Z軸成分受信用のループアンテナの座標軸とは異なるものである。
各アンテナ群が有している3つのループアンテナ19a〜19cは、ループ円内の平面(以下、ループ平面と記載する)と垂直な磁界に対して最大の受信強度を示し、ループ平面と平行な磁界に対して受信強度が0となる。
図2および図3(b)において、ループアンテナ19aおよび19bのループ平面は、共に図示Z軸に対して平行に配置される。ループアンテナ19aおよび19bのループ平面は、互いに90°の角度を形成し、図示X軸に対してそれぞれ45°の角度を形成する。そして、ループアンテナ19aおよび19bのループ中心の距離は、所定ピッチp(例えば5mm)であり、それぞれの磁界検出空間に他のループアンテナが干渉しないように配置される(図3(a)参照)。つまり、ループアンテナ19aおよび19bは、図示+Z軸方向に見た場合、ほぼ「ハ」の字形状を形成する。
ループアンテナ19cのループ平面は、XY平面に対して平行に配置される。つまり、ループアンテナ19cのループ平面は、ループアンテナ19aおよび19bのループ平面に対して垂直に配置される。そして、ループアンテナ19cのループ中心は、ループアンテナ19aおよび19bのループ中心を結ぶ線分の中点を通る垂線上に配置され、その線分との距離は、ピッチpであり、ループアンテナ19cの磁界検出空間に他のループアンテナ19aおよび19bが干渉しないように配置される(図3(c)参照)。
したがって、ループアンテナ19a〜19cのループ平面は、互いに垂直に配置されるため、3次元の磁界を検出することができる。具体的には、ループアンテナ19aおよび19bによって、XY平面と平行な磁界成分を検出し、ループアンテナ19cによって、Z軸方向の磁界成分を検出する。さらに、ループアンテナ19aおよび19bのループ平面を互いに90°の角度を形成して、ループアンテナ19cのループ平面をループアンテナ19aおよび19bのループ平面に対して垂直に形成して、それぞれの磁界検出空間に他のループアンテナが干渉しないように配置することによって、隣接するループアンテナ19a〜19c同士の結合を最小限に抑えている。
次に、図1に示す本実施の形態1の電磁放射測定装置と、本発明の電磁放射測定装置の対応について説明する。
図4は、本発明の電磁放射測定装置のブロック図を示している。
本発明の電磁放射測定装置48は、電磁波を受信するN個(Nは2以上)のアンテナ群41−1〜41−Nを備えている。そして、アンテナ群41−1〜41−Nは、いずれも同じ構成をしており、それぞれ、M個(Mは2以上)のアンテナ要素44−1〜44−Mを有している。M個のアンテナ要素44−1〜44−Mとは、指向性を有し、それぞれが異なる主方向からの電磁波を受信するものである。
そして、M個のアンテナ要素44−1〜44−M毎に、M個のアンテナ要素44−1〜44−Mで受信した電磁波を、増幅し検波するM個の受信部43−1〜43−Mを備えている。すなわち、各アンテナ群41−1〜41−Nが有しているアンテナ要素44−1は、受信部43−1で増幅および検波され、各アンテナ群41−1〜41−Nが有しているアンテナ要素44−2は、受信部43−2で増幅および検波され、各アンテナ群41−1〜41−Nが有しているアンテナ要素44−Mは、受信部43−Mで増幅および検波される。
そして、受信部43−1〜43−Mからの出力信号を電磁波の周波数毎に分類するようにデータ解析及び保管する解析保管部15を備えている。
また、N個の入力端子と1個の出力端子を有し、N個のうちのいずれかの入力端子と出力端子とが切り替えて接続される、M個の切り替えスイッチ42−1〜42−Mを備えている。
切り替えスイッチ42−1〜42−MのそれぞれのN個の入力端子には、アンテナ群41−1〜41−Nのそれぞれの対応するアンテナ要素が接続される。すなわち、切り替えスイッチ42−1のN個の入力端子には、アンテナ群41−1〜41−Nのそれぞれのアンテナ要素44−1が接続され、切り替えスイッチ42−2のN個の入力端子には、アンテナ群41−1〜41−Nのそれぞれのアンテナ要素44−2が接続され、切り替えスイッチ42−MのN個の入力端子には、アンテナ群41−1〜41−Nのそれぞれのアンテナ要素44−Mが接続されている。そして、切り替えスイッチ42−1〜42−Mの出力端子には、それぞれ、対応する受信部43−1〜43−Mが接続されている。
そして、切り替えスイッチ42−1〜42−Mのそれぞれの、N個の入力端子と出力端子との接続を切り替える制御部47を備えている。
図1に示すn個のアンテナ群11−1〜11−nが、図4に示す本発明のN個のアンテナ群41−1〜41−Nに相当する。また、図1に示す3個のスイッチ12−1〜12−3が、図4に示す本発明のM個の切り替えスイッチ42−1〜42−Mに相当する。また、図1に示す3個の受信機13−1〜13−3が、図4に示す本発明のM個の受信部43−1〜43−Mに相当する。また、図1に示す解析保管部15および制御部17が、それぞれ、図4に示す本発明の解析保管部45および制御部47に相当する。
次に、本実施の形態1の電磁放射測定装置18の受信機13−1、受信機13−2および受信機13−3の内部構成について詳細に説明する。
図5は、本実施の形態1の電磁放射測定装置18の、受信機13−1の内部構成が詳細なブロック図を示している。
受信機13−1は、スイッチ12−1にて切換え選択された不要電磁波信号を増幅するRFアンプ20と、RFアンプ20で発生する高調波周波数等の希望波以外を抑圧するRFフィルタ21と、不要電磁波を周波数変換するための第1のミキサ22と、第1のミキサ22にて周波数変換するために局部発振器として用いる第1のローカル発振部23と、第1のミキサ22出力から希望周波数のみを取り出すための第1のIFフィルタ24と、第1のIFフィルタ24の出力レベルを増幅するための第1のIFアンプ25と、第1のIFアンプ25出力を周波数変換するための第2のミキサ26と、第2のミキサ26にて周波数変換するために局部発振器として用いる第2のローカル発振部27と、第2のミキサ26出力から希望周波数のみを取り出すための第2のIFフィルタ28と、第2のIFフィルタ28の出力レベルを増幅するための第2のIFアンプ29と、第2のIFアンプ出力を周波数変換するための第3のミキサ30と、第3のミキサ30にて周波数変換するために局部発振器として用いる第3のローカル発振部31と、第3のミキサ30出力から希望周波数のみを取り出すための第3のIFフィルタ32と、第3のIFフィルタ32の出力レベルを増幅するための第3のIFアンプ33と、第3のIFアンプ33出力をDC検波電圧に変換するための検波部34と、検波部34出力であるDC検波電圧をディジタル値に変換するためのAD変換部35とで構成されている。
以上のような、受信機13−1の内部構成により、アンテナ群11−1〜11−nが有するX軸成分受信用ループアンテナで受信した不要電磁波を増幅し検波し、解析保管部15に出力することができる。
なお、第1のミキサ22及び第2のミキサ26及び第3のミキサ30のような周波数変換器において、各ミキサへの入力信号をfRF、各ローカルの出力信号をfLO、各ミキサの出力信号をfIFとすると、そのミキサにて周波数変換する際には(1)式の変換式によって成り立っている。
fIF=fRF±fLO ・・・・・・(1)
これは、周波数変換器というのは2つの信号を合成して、和または差の信号を生成する特徴をもったものであり、また、上記(1)式からも分かるように、fIF=fRF+fLOと、fIF=fRF−fLOに場合分けできるが、その後のフィルタ等の回路で希望波のみ、すなわちいずれか一方の周波数信号を取り出すようにしている。
さらに、第1のミキサ22の場合は、他の第2のミキサ26及び第3のミキサ30とは異なり、第1のミキサ22への入力信号(fRF)がどのような周波数であっても、第1のミキサ22の出力信号(fIF)は常に同一周波数にする機能を備えている。すなわち周波数変換後の周波数を常に同一周波数にする。その機能を実現する為に、第1のローカル発振部23(fLO)は、出力周波数を変化させる機能を備えている。例えば、受信機13−1の無線周波数のシステム構成として、第1のミキサ22(fIF)の出力周波数が2GHzということに決まっている場合、第1のミキサ22への入力信号(fRF)として100MHz、200MHz、500MHzが入力されていたとすれば、第1のローカル発振部23(fLO)の出力信号としては、それぞれ2.1GHz、2.2GHz、2.5GHzのローカル信号を順番に出力し、結果として第1のミキサ22(fIF)の出力周波数をそれぞれ2GHzに保つことができる。
また、第2のミキサ26への入力周波数は同一周波数であるので第2のローカル発振部27の出力周波数を変化させる必要はなく、第2のローカル発振部は周波数固定である。同じく第3のミキサ30への入力周波数も同一周波数であるので第3のローカル発振部31の出力周波数を変化させる必要はなく、第3のローカル発振部31も周波数は固定である。
以上のような、受信機13−1の内部構成により、アンテナ群11−1〜11−nのそれぞれのX軸成分受信用ループアンテナにて受信し、スイッチ12−1から出力される不特定多数の不要電磁波を(1)式によって決められる一定の中間周波数(IF)信号に変換し出力している。
なお、受信機13−2と受信機13−3の内部構成も受信機13−1と同様であるので、以下説明を省略する。
また、検波部34についてさらに詳しく説明する。
図6は、検波部34において、周波数信号電界レベルに対して出力される検波電圧の関係を示す特性図である。
検波部34は、図6の様な特性をもっており、検波部34に入力される周波数信号の電界レベルに応じた検波電圧を出力する。例えば、検波部34に周波数信号の電界レベルが−60dBm入力されたとすると、検波電圧として3Vを出力するという特性をもっている。AD変換部35では、その3VのようなDC検波電圧値をディジタル値に変換し、解析保管部15へ出力する。解析保管部15では、不要電磁波の周波数信号の電界レベルに対応したディジタル値を周波数毎に分類するようにデータ処理を行ない、表示部16に出力する。また、解析保管部15は、図6に示す「周波数信号の電界レベルVs検波電圧」特性を予め把握している。
このような本実施の形態1の電磁放射測定装置によれば、電磁放射分布測定用として磁界の各方向成分のアンテナ(X軸、Y軸、Z軸成分用)が一まとめになっており、一つの測定ポイントにおける不要電磁波の磁界の各成分(X軸、Y軸、Z軸成分)の測定を、同時に行なうことができるので、電磁放射測定を高精度に行なうことができる。
また、本実施の形態1の電磁放射測定装置によれば、X、Y、Zの3成分毎にスイッチを設けアンテナを切り替えることにより、全アンテナを1つのスイッチで切り替える場合に比べて、スイッチ切り替え時間が1/3ですむ。
また、同じ測定ポイントにおけるアンテナ群の各方向成分のアンテナの、各受信機への接続の切り替えタイミングを同じタイミングとすることにより、スイッチング動作期間をより短くすることができる。例えば、本実施の形態1の電磁放射測定装置において、アンテナ群11−1の各方向成分のアンテナ(X軸、Y軸、Z軸)がそれぞれ受信機13−1〜13−3に同じタイミングで接続されるように、また、アンテナ群11−2の各方向成分のアンテナ(X軸、Y軸、Z軸)がそれぞれ受信機13−1〜13−3に同じタイミングで接続されるように、また、アンテナ群11−3の各方向成分のアンテナ(X軸、Y軸、Z軸)がそれぞれ受信機13−1〜13−3に同じタイミングで接続されるように、スイッチ12−1〜12−3を切り替えさせればよい。
このようにすることにより、従来の電磁放射装置に比べてアンテナの切り替え時のスイッチング期間が長くなることを防止できる。したがって、アンテナの切り替え時のスイッチング期間には不要電磁波が測定できないが、そのような不要電磁波を測定できないタイミングを増加させることもない。
なお、アンテナ群の数と切り替えスイッチの切換え数を増やすことで容易に測定ポイント数を増やすことができ、測定エリアの拡大が容易に行える。
なお、本実施の形態1では、各アンテナ群が有するアンテナ要素の方向を3方向としたが、2方向や4方向以上のアンテナ要素の組み合わせであってもよい。2方向のアンテナ要素であっても、1方向だけの場合よりも精度よく測定できる。本実施の形態1のように、互いに90度異なる3方向とした場合が、高精度で最も効率的である。
また、本実施の形態1では、アンテナ要素としてループアンテナを用いたが、指向性を有し電磁波を受信できるものであれば、その他のアンテナ等であってもよい。
なお、本発明のプログラムは、上述した本発明の電磁放射測定装置の、前記出力端子が前記N個の入力端子のいずれかに接続されるように接続を切り替える前記制御部、および/または、前記M個の受信機のそれぞれで検波された受信データを解析し保管する前記解析保管部、の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
また、本発明の記録媒体は、上述した本発明の電磁放射測定装置の、前記出力端子が前記N個の入力端子のいずれかに接続されるように接続を切り替える前記制御部、および/または、前記M個の受信機のそれぞれで検波された受信データを解析し保管する前記解析保管部、の機能をコンピュータにより実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であり、コンピュータにより読み取り可能かつ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協働して利用される記録媒体である。
また、本発明のプログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
また、記録媒体としては、ROM等が含まれる。
また、上述した本発明のコンピュータは、CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良い。
なお、以上説明した様に、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。
本発明にかかる電磁放射測定装置および電磁放射測定方法等は、スイッチング動作期間が短く、電磁放射測定を従来に比べて高精度に行えるので、回路装置からの電磁放射を測定するために用いられる電磁放射測定装置および電磁放射測定方法等に有用である。
本発明の実施の形態1における電磁放射測定装置のブロック図 本発明の実施の形態1における電磁放射測定装置の、1つのアンテナ群が有する3つのループアンテナの配置を説明するための斜視図 (a)本発明の実施の形態1における電磁放射測定装置の、3つのループアンテナの配置を説明するための−Y軸方向から見た模式図、(b)本発明の実施の形態1における電磁放射測定装置の、3つのループアンテナの配置を説明するための+Z軸方向から見た模式図、(c)本発明の実施の形態1における電磁放射測定装置の、3つのループアンテナの配置を説明するための−X軸方向から見た模式図 本発明の電磁放射測定装置のブロック図 本発明の実施の形態1の電磁放射測定装置の、受信機の内部構成を詳細に示したブロック図 本発明の実施の形態1の電磁放射測定装置の検波部における、周波数信号の電界レベルVs検波電圧の特性図 従来の電磁放射測定装置のブロック図
符号の説明
11−1〜11−n アンテナ群
12−1〜12−3 スイッチ
13−1〜13−3 受信機
15 解析保管部
16 表示部
17 制御部
18 電磁放射測定装置
10 被測定物
19a、19b、19c ループアンテナ
20 RFアンプ
21 RFフィルタ
22 第1のミキサ
23 第1のローカル発振部
24 第1のIFフィルタ
25 第1のIFアンプ
26 第2のミキサ
27 第2のローカル発振部
28 第2のIFフィルタ
29 第2のIFアンプ
30 第3のミキサ
31 第3のローカル発振部
32 第3のIFフィルタ
33 第3のIFアンプ
34 検波部
35 AD変換部
41−1〜41−N アンテナ群
42−1〜42−M 切り替えスイッチ
43−1〜43−M 受信部
44−1〜44−M アンテナ要素
45 解析保管部
47 制御部
48 電磁放射測定装置
102 スイッチ
103 受信機
105 データ処理部
106 表示部
107 制御部
108 電磁放射測定装置
110 被測定物
150−1〜150−n アンテナ

Claims (8)

  1. 受信方向性の異なるM個(Mは2以上)のアンテナ要素を有する、N個(Nは2以上)のアンテナ群と、
    M個の受信部と、
    それぞれがN個の入力端子および1つの出力端子を有する、M個の切り替えスイッチと、
    前記切り替えスイッチの前記出力端子が前記N個の入力端子のいずれかに接続されるように接続を切り替える制御部と、
    前記M個の受信部に接続され、前記M個の受信部のそれぞれで検波された受信データを解析し保管する解析保管部とを備え、
    前記N個のアンテナ群同士で互いに対応するN個の前記アンテナ要素は、受信方向性において同じであり、
    前記N個のアンテナ群が有する各対応する第1の前記アンテナ要素は、前記M個の切り替えスイッチのうち第1の前記切り替えスイッチのN個の前記入力端子にそれぞれ接続され、
    前記N個のアンテナ群が有する各対応する第2の前記アンテナ要素は、前記M個の切り替えスイッチのうち第2の前記切り替えスイッチのN個の前記入力端子にそれぞれ接続され、
    Mが3以上の場合は、前記N個のアンテナ群が有する各対応する第3〜第M番目の前記アンテナ要素が、前記M個の切り替えスイッチのうちそれぞれ第3〜第M番目の前記切り替えスイッチのN個の前記入力端子にそれぞれ接続され、
    前記M個の切り替えスイッチの前記出力端子のそれぞれは、前記M個の受信部のそれぞれに接続されている、電磁放射測定装置。
  2. 前記制御部は、1つの前記アンテナ群が有する前記M個のアンテナ要素が、それぞれの対応する前記M個の受信部に、実質上同じタイミングに接続されるように前記M個の切り替えスイッチの接続を切り替える、請求項1に記載の電磁放射測定装置。
  3. 前記Mは3であり、
    それぞれの前記アンテナ群が有する3つの前記アンテナ要素が受信する電磁波の主方向は、それぞれが互いに90度異なる方向である、請求項1に記載の電磁放射測定装置。
  4. それぞれの前記アンテナ群が有する前記3つのアンテナ要素は、いずれもループアンテナである、請求項3に記載の電磁放射測定装置。
  5. 前記解析保管部は、前記アンテナ群ごとに、そのアンテナ群が有する前記3つのアンテナ要素で受信された各受信データから、前記そのアンテナ群が受信している電磁波の発信元の方向を算出する、請求項3に記載の電磁放射測定装置。
  6. 受信方向性の異なるM個(Mは2以上)のアンテナ要素を有する、N個(Nは2以上)のアンテナ群であり、前記N個のアンテナ群同士で互いに対応するN個の前記アンテナ要素が受信方向性において同じである、前記N個(Nは2以上)のアンテナ群が配置された電磁放射測定装置の電磁放射測定方法であって、
    1つのアンテナ群が有する前記M個のアンテナ要素のそれぞれに実質上同時に電磁波を受信させ、前記アンテナ群単位でまとめてその場所の電磁波を測定する、電磁放射測定方法。
  7. 請求項1に記載の電磁放射測定装置の、前記出力端子が前記N個の入力端子のいずれかに接続されるように接続を切り替える前記制御部、および/または、前記M個の受信機のそれぞれで検波された受信データを解析し保管する前記解析保管部、としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータにより処理可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011093272A1 (ja) * 2010-01-26 2011-08-04 株式会社日立製作所 電磁波源探査方法、電磁波源探査プログラム、電磁波源探査装置
JP2011149930A (ja) * 2010-01-19 2011-08-04 Hitachi Ltd 電界強度測定装置

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